【実施例】
【0104】
<式(I)の化合物の調製>
【化17】
【0105】
式(I)の化合物を、前記合成スキームにしたがって調製した。メタノール(5mL)中、ジエチルアミン(10滴)の存在下で、式(II)のケトン(4.0当量)を式(III)のイサチン誘導体(1.0当量)と縮合させ、混合物を室温で24時間撹拌した。ジクロロメタン/メタノールを溶離液として用いたフラッシュクロマトグラフィーにて、反応混合物を濃縮及び精製し、純物質を得た。メタノールを用いた再結晶によって、さらに精製を行った。以下のとおり、ケトン及びイサチン誘導体における各置換基を選択し、得られた式(I)の化合物を各々実施例1〜26とした。Varian−400スペクトロメーター(400MHz)を用い、実施例1〜26の各化合物について、
1H−NMRスペクトルを測定した。化学シフトは、内部標準物質としてのテトラメチルシランからのppmダウンフィールドにて得られ、カップリング定数(J値)は、ヘルツ(Hz)にて得られた。
【0106】
メタノール/塩化メチレン(4/1)混合物又は純メタノール中で異性体混合物を溶解させることにより、キラル分離を行い、chiralpak IAカラム(250mm×4.6mm、粒子サイズ5μm)を用いた超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)にて分離を行い、メタノール/CO
2(50/50)混合物を用いて溶出させた。真空下で溶媒を除去し、純エナンチオマーを得た。
【0107】
いくつかの実施形態において、以下の合成スキームにしたがって化合物を調製することができる。
【化18】
【0108】
これらのスキームにおいて、ケトン(4.0当量)及び触媒量のジエチルアミン(10滴)は、メタノール(5mL)中の置換イサチン(1.0当量)溶液に添加される。混合物は、出発物質(置換イサチン)が完全になくなるまで、室温で撹拌される。結果生じた溶液は濃縮され、フラッシュクロマトグラフィーに供され、ヘキサン/酢酸エチルで溶出されて、定量的収率で純物質が得られる。ヘキサン/酢酸エチルを用いた再結晶によって、さらに精製が行われる。
【0109】
前記スキームによって合成される化合物の例には、4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシ−3−[2−(4−メトキシフェニル−2−オキソエチル)]−1,3−ジヒドロインドール−2−オンが含まれる。
白色固体
融点:149〜151℃
1H−NMR(DMSO,400MHz): d 10.93(s,1H),7.86(d,2H,J=9.2Hz),7.26(d,1H,J=8.8Hz),6.98(d,2H,J=8.8Hz),6.86(d,1H,J=8.4Hz),6.39(s,1H),4.31(d,1H,J=18.0Hz),3.80(s,3H),3.61(d,1H,J=18.0Hz)
【化19】
【0110】
いくつかの実施形態において、以下の合成スキームにしたがって化合物を調製することができる。
【化20】
【0111】
このような実施形態において、触媒量のジエチルアミンの存在下で、適切なアセトフェノンと4,7−ジクロロイサチンとを縮合させ、定量的収率で所望の化合物を調製した。合成例には以下のスキームが含まれる。
【化21】
【0112】
チッ素ガスライン、オーバーヘッドメカニカル攪拌機及び温度プローブを備えた2L容量の三つ首丸底フラスコに、4,7−ジクロロイサチン(30.05g、139.1mmol、1.0当量、Alfa Aesar ロットNo.10173559)及びメタノール(450mL、15体積)を投入した。ジエチルアミン(3.25g、0.32当量、Sigma−Aldrich ロットNo.SHBD5313V)を、3分間にわたって添加した(スラリーは濃赤色になる)。非常に僅かな温度上昇(17.5℃から18.8℃へ)が観測された。その後、プラスチック漏斗から1−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]エタノン(2)(44.3g、1.95当量、ArkPharm ロットNo.0000197−130717000)を添加し、漏斗をメタノール(75mL、2.5体積)で濯いだ。反応温度が15.1℃へ低下するのが観測された。数分間の撹拌により、未溶解の粒子を少し含む濃赤色溶液が観察された。溶液を大気温度で撹拌し、工程内管理(IPC)のために、HPLCによって定期的にサンプリングした。反応の23時間後、シリンジから追加のジエチルアミン(1.42g、0.14当量)を添加し、大気温度での撹拌を続けた。40.5時間後、軽いスラリーが生成した。合計4.47当量のアセトフェノン(2)に対して、固体(2)(54.1g、2.38当量、ArkPharm ロットNo.0000197−130717000及び3.2g、0.14当量、TCI ロットNo.GK01−BRAH)を部分的に添加した。反応の88時間後、HPLCによるIPCで、反応混合物中に存在するイサチン(1)は1%未満のAUCであることが示された。重い沈殿物が生成した。4.5日後、反応混合物を減圧下で濃縮し(水浴<40℃)、その後、高真空下で約84gの固体混合物(ロットNo.BIO−W−22−11)を得た。ジクロロメタン(385mL)及びメタノール(140mL)の混合物中で固体を溶解させ、100gのシリカゲルに吸収させた。減圧下で溶媒を除去し、フラッシュクロマトグラフィー精製のために、乾燥生成物/シリカの混合物を、シリカゲル(1kg、ヘプタンにてプレパック)を含むカラムへ入れた。ヘプタン中の10%酢酸エチルで溶出を開始し、100%酢酸エチルまで勾配させた後、酢酸エチル中の10%メタノールに変更した。500mLのフラクションを2Lまで回収した。フラクションを含む生成物(沈殿を開始している)を合わせて濃縮し、約1Lにした。結果生じた沈殿物を濾過して取り除き、酢酸エチル/メタノール(比率75/25、200mL)中で再スラリー化させ、濾過し、メタノールで洗浄して、化合物の第1収穫物を得た。第1濾過物を濃縮して体積を減少させ、メタノールを添加し、化合物の第2収穫物を沈殿させた。両収穫物の単離からの濾過物を合わせて、濃縮して体積を減少させ、25mLのメタノール中に溶解させ、結果生じた固体を濾過して化合物の第3収穫物を得た。3つ全ての収穫物を、高真空下、大気温度で1日間、40℃で4日間乾燥させた。合計量は40.03gで、化合物に対する収率76%に相当した(精製によって未回収又は溶媒容量)。固体は、生成色(微淡黄色乃至桃色の陰影あり)である。
【0113】
他の合成例には、以下のスキームが含まれる。
【化22】
【0114】
チッ素ガスライン、オーバーヘッドメカニカル攪拌機及び温度プローブを備えた250mL容量の三つ首丸底フラスコに、4,7−ジクロロイサチン(4.26g、19.7mmol、1当量、Alfa Aesar ロットNo.10173559)及びメタノール(70mL、16.4体積)を投入した。ジエチルアミン(0.43g、0.30当量、Sigma−Aldrich ロットNo.SHBD5313V)を、シリンジから1分間にわたって添加した(スラリーは濃赤色になる)。15分間にわたって、プラスチック漏斗から1−[4−(メチルアミノ)フェニル]エタノン(3)(11.4g、3.9当量、Sigma−Aldrich ロットNo.01129HHV)を部分的に添加した。漏斗をメタノール(2×15mL、7.0体積)で濯いだ。反応系を大気温度(約18〜20℃)で撹拌し、工程内管理(IPC)のために、HPLCによって定期的にサンプリングした。反応の40時間後、シリンジから追加のジエチルアミン(0.16g、0.11当量)を反応系に添加し、大気温度での撹拌を続けた。64時間後、軽いスラリーが生成した。シリンジから追加のジエチルアミン(0.13g、0.09当量)を反応系に添加し、大気温度での撹拌を続けた。反応の92時間後、HPLCによるIPCで、反応混合物中に存在するイサチン(1)は2.1%のAUCであることが示された。シリンジから追加のジエチルアミン(0.07g、0.05当量)を反応系に添加し、合計0.55当量の塩基として、週末にかけて大気温度での撹拌を続けた。合計7日間の後、反応系を減圧下で濃縮し(水浴<40℃)、ジクロロメタン(450mL)及びメタノール(50mL)の混合物中、30℃で固体残留物を溶解させ、20g超のシリカゲルに吸収させた。RediSepディスポーザブルフラッシュ 220gシリカゲルカラム(カタログNo.69−2203−422)を備えたCombiflash(登録商標) Companion(登録商標) XLシステムにおいて、精製を行った。残留した出発物質(3)の溶出は、ジクロロメタン(約20カラム体積)にて行い、一方、生成物TK−202は、ジクロロメタン中の10%メタノールで溶出させた。フラクションを含む生成物(沈殿を開始している)について、2つの異なるロットを合わせ、減圧下で部分的に濃縮した。結果生じたスラリーを濾過し、固体塊をメタノールで洗浄して、2つのフラクションを得た。これらのフラクションを、高真空下、大気温度で24時間、次いで50度で24時間乾燥し、ロットNo.BIO−W−30−17及びロットNo.BIO−W−30−18の生成物をえた。両結晶体からの濾過物を合わせ、溶出のために、ジクロロメタンからジクロロメタン中の5%メタノールまでの勾配を用い、第2のクロマトグラフィー精製(40g RediSepゴールドカラム、カタログNo.69−2203−347)に供した。フラクションを含む生成物(HPLCによる99%AUCよりも高い純度)を合わせ、2時間にわたって生成物を沈殿させた。固体を濾過して取り除き、メタノールで洗浄し、高真空下、50℃で24時間乾燥して、ロットNo.BIOW−30−19の生成物をえた。HPLCによる約95%AUCの純度の生成物を含むフラクションの第2のセットを合わせ、固体を濾過して取り除き、ジクロロメタン中で再溶解させ、20%メタノールを添加して、一晩にわたって沈殿させた。沈殿したTK−202を濾過し、メタノールで洗浄した後、高真空下、50℃で24時間乾燥して、ロットNo.BIOW−30−16の生成物をえた。合計量は5.99gで、化合物に対する収率83%に相当した。固体は、生成色(微淡桃色乃至黄褐色の陰影あり)である。
【0115】
4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシ−3−(2−(4−(メチルスルフォニル)フェニル)−2−オキソエチル)インドリン−2−オン(実施例1)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 3.28(s,3H),3.81(d,1H,J=16Hz),4.42(d,1H,J=16Hz),6.53(s,1H),6.92(d,1H,J=8Hz),7.32(d,1H,J=8Hz),8.05(d,2H,J=8Hz),8.17(d,2H,J=8Hz),11.04(s,1H)
【0116】
3−(2−(4−(アジリジン−1−イル)フェニル)−2−オキソエチル)−4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例2)
【化23】
【0117】
15mLのメタノール中、4,7−ジクロロインドリン−2,3−ジオン(A)(300mg、1.39mmol)に、1−(4−(アジリジン−1−イル)フェニル)エタノン(B)(0.9g、5.5mmol)及び10滴のジエチルアミン(2)を添加した。反応系を50℃で24時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜5%メタノール/CH
2Cl
2)にて精製して、生成色の固体を得た。
【0118】
3−(2−(4−(アジリジン−1−イル)フェニル)−2−オキソエチル)−4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例2)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 2.16(s,4H),3.64(d,1H,J=16Hz),4.32(d,1H,J=16Hz),6.41(s,1H),6.89(d,1H,J=8Hz),7.05(d,2H,J=8Hz),7.30(d,1H,J=8Hz),7.80(d,2H,J=8Hz),10.95(s,1H)
【0119】
4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシ−3−(2−(4−イソプロピルフェニル)−2−オキソエチル)インドリン−2−オン(実施例3)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 1.21(d,6H,J=4Hz),2.95(m,1H),3.69(d,1H,J=16Hz),4.39(d,1H,J=16Hz),6.45(s,1H),6.90(d,1H,J=8Hz),7.29(d,1H,J=8Hz),7.38(d,2H,J=8Hz),7.85(d,2H,J=8Hz),10.98(s,1H)
【0120】
4,7−ジクロロ−3−(1−(4−(ジメチルアミノ)フェニル)−1−オキソプロパン−2−イル)−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例4)
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 1.48(d,3H,J=8Hz),3.00(s,6H),4.78(m,1H),6.35(s,1H),6.66(d,2H,J=8Hz),6.76(d,1H,J=8Hz),7.17(d,1H,J=8Hz),7.69(d,2H,J=8Hz),10.74(s,1H)
【0121】
4,7−ジクロロ−3−(2−(4−シクロプロピルフェニル)−2−オキソエチル)−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例7)
【化24】
【0122】
15mLのメタノール中、4,7−ジクロロインドリン−2,3−ジオン(A)(300mg、1.39mmol)に、1−(4−シクロプロピルフェニル)エタノン(B)(0.9g、5.5mmol)及び10滴のジエチルアミン(2)を添加した。反応系を50℃で24時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜5%メタノール/CH
2Cl
2)にて精製して、生成色の固体を得た。
【0123】
4,7−ジクロロ−3−(2−(4−シクロプロピルフェニル)−2−オキソエチル)−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例7)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 0.76(m,2H),1.06(m,2H),2.0(m,1H),3.65(d,1H,J=16Hz),4.35(d,1H,J=16Hz),6.43(s,1H),6.89(d,1H,J=8Hz),7.19(d,2H,J=8Hz),7.30(d,1H,J=8Hz),7.79(d,2H,J=8Hz),10.97(s,1H)
【0124】
3−(2−(4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−2−オキソエチル)−4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例8)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 3.72(d,1H,J=16Hz),4.41(d,1H,J=16Hz),6.47(s,1H),6.62(d,1H,J=4Hz),6.90(d,1H,J=8Hz),7.31(d,1H,J=8Hz),7.84,(d,1H,J=4H),7.99(d,2H,J=8Hz),8.06(d,2H,J=8Hz),8.66(d,1H,J=4Hz),10.98(s,1H)
【0125】
4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシ−3−(2−オキソ−2−(4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)エチル)インドリン−2−オン(実施例10)
【化25】
【0126】
800mLのメタノール中、4,7−ジクロロインドリン−2,3−ジオン(A)(12.5g、0.06mol)に、1−(4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)エタノン(B)(45g、0.24mol)及び0.5mLのジエチルアミン(2)を添加した。反応系を室温で24時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜5%メタノール/CH
2Cl
2)にて精製して、茶色の固体13.5gを得た。これを、酢酸エチル/ヘキサンを用いたフラッシュクロマトグラフィーにて再度精製し、生成色の固体11.5gを得た。同じスケールでの反応を繰り返し行い、別の生成物11.5gを得た。生成物の2つのバッチを合わせて、メタノールから再結晶させて、生成色の固体20.5gを得た。
【0127】
4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシ−3−(2−オキソ−2−(4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)エチル)インドリン−2−オン(実施例10)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 1.96(m,4H),3.30(m,4H),3.65(d,1H,J=16Hz),4.29(d,1H,J=16Hz),6.34(s,1H),6.53(d,2H,J=8Hz),6.88(d,1H,J=8Hz),7.28(d,1H,J=8Hz),7.72(d,2H,J=8Hz),10.97(s,1H)
【0128】
キラル分離を以下の条件にて行った。
次の条件による予備検討方法
RegisCellカラム L:250mm,IS:50mm,粒子径:5μm、移動相:メタノール/CO
2,比率:35/65、検出波長:254nm、フロー速度:325g/min、共溶媒フロー速度:113.75ml/min、溶解度:メタノール1000mL中19.72g,濃度:0.020g/ml、注入容量:25.00ml,総量:0.500g/injection、収量(+):9.73g,旋光度:+247(20℃)、収量(−):9.26g
【0129】
4−(2−(4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシ−2−オキソインドリン−3−イル)アセチル)ベンゼンスルホンアミド(実施例11)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 3.78(d,1H,J=16Hz),4.41(d,1H,J=16Hz),6.51(s,1H),6.90(d,1H,J=8Hz),7.31(d,1H,J=8Hz),7.56(s,2H),7.91(d,2H,J=8Hz),8.11(d,2H,J=8Hz),10.98(s,1H)
【0130】
4,7−ジクロロ−3−(2−(3−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)−2−オキソエチル)−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例12)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 1.91(m,4H),3.46(m,4H),3.57(d,1H,J=16Hz),4.27(d,1H,J=16Hz),6.36(s,1H),6.71(t,1H,J=4Hz,J=8Hz),7.29(d,1H,J=8Hz),7.46(d,1H,J=8Hz),7.61(d,1H,J=4Hz),7.64(d,1H,J=8Hz),11.01(s,1H)
【0131】
3−(2−(4−(アゼチジン−1−イル)フェニル)−2−オキソエチル)−4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例13)
【化26】
【0132】
15mLのメタノール中、4,7−ジクロロインドリン−2,3−ジオン(A)(300mg、1.39mmol)に、1−(4−(アゼチジン−1−イル)フェニル)エタン−1−オン(B)(972mg、5.5mmol)及び数滴のジエチルアミン(2)を添加した。反応系を室温で24時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜5%メタノール/CH
2Cl
2)にて精製して、生成色の固体を得た。
【0133】
3−(2−(4−(アゼチジン−1−イル)フェニル)−2−オキソエチル)−4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例13)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 2.32(m,2H),3.51(d,1H,J=16Hz),3.95(m,4H),4.30(d,1H,J=16Hz),6.35(s,1H),6.36(d,2H,J=8Hz),6.87(d,1H,J=8Hz),7.28(d,1H,J=8Hz),7.73(d,2H,J=8Hz),10.89(s,1H)
【0134】
4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシ−3−(2−(4−メトキシシクロヘキシル)−2−オキソエチル)インドリン−2−オン(実施例14)
生成色固体
1H−NMR(CDCl
3,400MHz): d 1.24(m,4H),1.92(m,2H),2.08(m,2H),2.32(m,1H),3.06(m,1H),3.26(s,3H),3.33(d,1H,J=16Hz),3.69(s,1H),3.70(d,1H,J=16Hz),6.91(d,1H,J=8Hz),7.20(d,1H,J=8Hz),7.61(s,1H)
【0135】
4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシ−3−(2−(4−メトキシビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−2−オキソエチル)インドリン−2−オン(実施例15)
生成色固体
1H−NMR(CDCl
3,400MHz): d 1.59(m,12H),3.16(s,3H),3.22(d,H,J=16Hz),3.58(s,1H),4.14(d,1H,J=16Hz),6.90(d,1H,J=8Hz),7.23(d,1H,J=8Hz),7.67(s,1H)
【0136】
4,7−ジクロロ−3−(2−(4−(ジメチルアミノ)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−2−オキソエチル)−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例16)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 1.59(m,12H),2.5(s,3H),3.18(d,1H,J=16Hz),3.85(d,1H,J=16Hz),6.31(s,1H),6.90(d,1H,J=8Hz),7.30(d,1H,J=8Hz),10.95(s,1H)
【0137】
4,7−ジクロロ−3−(2−(4−シクロプロピル−3−フルオロフェニル)−2−オキソエチル)−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例17)
【化27】
【0138】
15mLのメタノール中、4,7−ジクロロインドリン−2,3−ジオン(A)(261mg、1.21mmol)に、1−(4−シクロプロピル−3−フルオロフェニル)エタノン(B)(280mg、1.57mmol)及び10滴のジエチルアミン(2)を添加した。反応系を50℃で24時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜5%メタノール/CH
2Cl
2)にて精製して、生成色の固体を得た。
【0139】
4,7−ジクロロ−3−(2−(4−シクロプロピル−3−フルオロフェニル)−2−オキソエチル)−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例17)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 0.83(m,2H),1.08(m,2H),2.11(m,1H),3.68(d,1H,J=16Hz),4.34(d,1H,J=16Hz),6.43(s,1H),6.90(d,1H,J=8Hz),7.11(m,1H),7.30(d,1H,J=8Hz),7.60(d,1H,J=8Hz),7.68(d,1H,J=8Hz),10.96(s,1H)
【0140】
前記と実質同様の条件にてキラル分離を行った。
LCスクリーニング カラム:AD−H,250mm×4.6mm,5μm,ヘキサン/エタノール(65/35),1.5ml/min,注入容量:10.0μl,圧力:102.9bar、ピーク1 リテンションタイム:5.40min,幅:0.171min,面積:4502.21,面積%:50.08、ピーク2 リテンションタイム:7.23min,幅:0.239min,面積:4488.43,面積%:49.92
【0141】
4,7−ジクロロ−3−(2−(4−シクロプロピル−2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル)−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例18)
【化28】
【0142】
15mLのメタノール中、4,7−ジクロロインドリン−2,3−ジオン(A)(261mg、1.21mmol)に、1−(4−シクロプロピル−2−フルオロフェニル)エタノン(B)(280mg、1.57mmol)及び10滴のジエチルアミン(2)を添加した。反応系を50℃で24時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0〜5%メタノール/CH
2Cl
2)にて精製して、生成色の固体を得た。
【0143】
4,7−ジクロロ−3−(2−(4−シクロプロピル−2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル)−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例18)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 0.82(m,2H),1.07(m,2H),2.01(m,1H),3.66(d,1H,J=16Hz),4.26(d,1H,J=16Hz),6.44(s,1H),6.91(d,1H,J=8Hz),7.01(m,2H),7.31(d,1H,J=8Hz),7.57(m,1H),10.96(s,1H)
【0144】
前記と実質同様の条件にてキラル分離を行った。
LCスクリーニング カラム:RegisCell,250mm×4.6mm,5μm,ヘキサン/IPA(80/20),1.5ml/min,注入容量:2.0μl,圧力:51.5bar、ピーク1 リテンションタイム:5.16min,幅:0.238min,面積:3716.20,面積%:49.78、ピーク2 リテンションタイム:6.49min,幅:0.324min,面積:3749.55,面積%:50.22
【0145】
4−クロロ−7−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−(2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル)インドリン−2−オン(実施例19)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 3.63(d,1H,J=16Hz),3.84(s,3H),4.36(d,1H,J=16Hz),6.38(s,1H),6.88(d,1H,J=8Hz),7.02(d,2H,J=8Hz),7.16(m,1H),7.89(d,2H,J=8Hz),11.01(s,1H)
【0146】
4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシ−3−(2−(4−モルホリノフェニル)−2−オキソエチル)インドリン−2−オン(実施例20)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 3.28(m,4H),3.53(d,1H,J=16Hz),3.71(m,4H),4.33(d,1H,J=16Hz),6.37(s,1H),6.87(d,1H,J=8Hz),6.97(d,2H,J=8Hz),7.30(d,1H,J=8Hz),7.77(d,2H,J=8Hz),10.95(s,1H)
【0147】
4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシ−3−(2−オキソ−2−(ピリジン−4−イル)エチル)インドリン−2−オン(実施例21)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 3.78(d,1H,J=16Hz),4.39(d,1H,J=16Hz),6.53(s,1H),6.92(d,1H,J=8Hz),7.32(d,1H,J=8Hz),7.79(d,2H,J=4Hz),8.80(d,2H,J=4Hz),11.03(s,1H)
【0148】
4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシ−3−(2−オキソ−2−(ピリジン−3−イル)エチル)インドリン−2−オン(実施例22)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 3.78(d,1H,J=16Hz),4.39(d,1H,J=16Hz),6.50(s,1H),6.90(d,1H,J=8Hz),7.30(d,1H,J=8Hz),7.57(m,1H),8.28(d,1H,J=4Hz),8.80(d,1H,J=4Hz),9.09(s,1H),11.03(s,1H)
【0149】
4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシ−3−(2−オキソ−2−(ピリジン−2−イル)エチル)インドリン−2−オン(実施例23)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 3.78(d,1H,J=16Hz),4.68(d,1H,J=16Hz),6.50(s,1H),6.90(d,1H,J=8Hz),7.30(d,1H,J=8Hz),7.70(d,1H,J=4Hz),7.81(d,1H,J=4Hz),7.98(m,1H),8.76(s,1H),11.01(s,1H)
【0150】
4−(2−(4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシ−2−オキソインドリン−3−イル)アセチル)ベンズアミド(実施例24)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 3.74(d,1H,J=16Hz),4.42(d,1H,J=16Hz),6.49(s,1H),6.92(d,1H,J=8Hz),7.31(d,1H,J=8Hz),7.57(s,1H),7.95(d,2H,J=8Hz),7.97(d,2H,J=8Hz),8.10(s,1H),11.01(s,1H)
【0151】
4,7−ジクロロ−3−ヒドロキシ−3−(2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソエチル)インドリン−2−オン(実施例25)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 3.60(d,1H,J=16Hz),4.30(d,1H,J=16Hz),6.39(s,1H),6.82(d,2H,J=8Hz),6.90(d,1H,J=8Hz),7.30(d,1H,J=8Hz),7.80(d,2H,J=8Hz),10.45(s,1H),10.93(s,1H)
【0152】
4,7−ジクロロ−3−(2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−オキソエチル)−3−ヒドロキシインドリン−2−オン(実施例26)
生成色固体
1H−NMR(DMSO−d6,400MHz): d 3.70(d,1H,J=16Hz),4.37(d,1H,J=16Hz),6.48(s,1H),6.91(d,1H,J=8Hz),7.30(d,1H,J=8Hz),7.56(m,1H),7.96(m,1H),8.01(m,1H),11.01(s,1H)
【0153】
<化合物の生物活性>
表2に示す特定化合物の生物活性を確認した。
【0154】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【0155】
<化合物の活性>
CCK−8キット(Sigma−Aldrich;St Louis,MO)を用いた修飾テトラゾリウム塩アッセイにより、ヒト腫瘍細胞増殖の阻害を測定した。腫瘍細胞(5000〜7500/ウェル)を96ウェルプレートに播種し、4〜5時間にわたって接着させた。化合物を段階的に希釈し、0.02〜5μMの濃度で3種添加した。DMSOをビヒクルコントロールとして含ませた。化合物の存在下、細胞を3日間インキュベートした。インキュベーション後、各ウェルにCCK−8試薬を添加し、2〜4時間インキュベートした。波長450nmにおける分光光度測定により、生細胞を定量した。以下のとおり、各サンプルの生存率(%)をA450値から算出した。
生存率(%)=(サンプルのA450値/DNSO処理細胞のA450値×100)
細胞生存率を50%阻害した濃度をIC
50と定義した。SKES細胞(ユーイング肉腫細胞株)を用いて、特定化合物のIC
50活性を判定した。以下の表3に結果を纏める。以下の表4に示す細胞株を用いて、特定化合物のIC
50活性を判定した。
【0156】
【表14】
【表15】
【0157】
特定化合物のIC
50について、結果を以下に纏める。
化合物1:
SKES:C; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物2:
SKES:B; A4573:B; TC71:B; LNCap:B; PC3:A; MDA−MB−231:B; MCF7:A; BxPC3:B; 及び PANC1:A
化合物3:
SKES:C; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物4:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物5:
SKES:C; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物6:
SKES:C; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物7:
SKES:C; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物8:
SKES:B; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物9:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物10:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物11:
SKES:B; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物12:
SKES:C; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物13:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物14:
SKES:B; A4573:B; TC71:B; LNCap:B; PC3:A; MDA−MB−231:B; MCF7:A; BxPC3:B; 及び PANC1:A
化合物15:
SKES:C; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物16:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物17:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物18:
SKES:B; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物19:
SKES:C; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物20:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物21:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物22:
SKES:B; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物23:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物24:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物25:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物26:
SKES:B; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物27:
SKES:B; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物28:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物29:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物30:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物31:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物32:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物33:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物34:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物35:
SKES:A; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物36:
SKES:C; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C.
化合物37:
SKES:C; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物38:
SKES:C; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
化合物39:
SKES:C; A4573:C; TC71:C; LNCap:C; PC3:C; MDA−MB−231:C; MCF7:C; BxPC3:C; 及び PANC1:C
【0158】
前記結果において、AはIC
50>5μM、BはIC
50<5μM、Cは判定なしである。異種移植研究において、A4573腫瘍細胞をマウスにインプラントした。マウスを特定化合物で処置した(1日2回経口投与)。種々の時間でA4573腫瘍の平均体積を測定した。ビヒクルコントロールと比較して、化合物14は、100mg/kgの1日2回投与で、57%の腫瘍増殖阻害(tumor growth inhibition、TGI)を示したが、化合物2は、200mg/kgの1日2回投与で、TGIを示さなかった。同様のラット異種移植研究において、各々ビヒクルコントロールと比較して、化合物2は、87%のTGIを示し、化合物14は、53%のTGIを示した。
【0159】
<特定化合物の代謝活性>
NADPH再生系及び標準プロトコルを用い、特定化合物の代謝活性を肝ミクロソームでアッセイした。要約すると、単離したヒト、ラット、イヌ、又はマウスの肝ミクロソームで化合物をインキュベートした。96ウェルプレートにおいて、NADPH再生系(β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、イソクエン酸、及びイソクエン酸脱水素酵素)の添加によって反応を開始させた。5分、10分、20分、30分、及び60分の時点で、冷アクリロニトリルで反応系を急冷し、振盪し、4000rpmで20分間にわたって遠心分離した。検出された分析化合物を含む上澄みをLC/MS/MSを用いて解析した。条件は次のとおりである。
LC:Shimadzu LC 20−AD
MS:API4000
オートサンプラー:CTC PAL
使用カラム:CHIRALPAK AS−RH 150*4.6mm,5μm Part No.ASRHCD−KK008、及び、Ace 5 Phenyl,50×2.1mm,Part No.ACE−125−0502
データ解析:下記一次速度論の方程式を用いてT
1/2及びCLを算出
C
t=C
0*e
−kt
C
t=(1/2)*C
0
T
1/2=(ln2)/k=0.693/k
CL=V
d*k
V
d=2mL/mg
以下の表5〜8に結果を纏める。表5〜8において、R
2は速度定数を決定するための線形回帰の相関係数、T
1/2は半減期、NCFは補因子なしである。
【0160】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【0161】
<特定化合物の代謝安定性>
特定化合物について、ヒト肝ミクロソーム及びヒト肝細胞で、半減期及びクリアランス率をアッセイした。5%CO
2で、95%に加湿されたインキュベーターにおいて、ヒト肝ミクロソーム(又はヒト肝細胞)の存在下で化合物をインキュベートし、反応を開始させた。各時点(0分、5分、15分、30分、60分、及び90分)で反応を停止させ、ボルテックス及び遠心分離を行った。LC/MS/MS解析まで上澄みを凍結させた。以下の表9及び表10に、各々ヒト肝ミクロソーム及びヒト肝細胞についての結果を纏める。
【0162】
【表20】
【表21】
【0163】
別の研究において、種々の種からの肝細胞における化合物の代謝を検討した。肝細胞を化合物に接触させて、化合物の半減期を決定した。以下の表11に結果を纏める。
【0164】
【表22】
【0165】
特定の化合物をヒト肝ミクロソーム(HLM)及びヒト肝細胞でアッセイし、代謝物を検出した。要約すると、あるTA濃度(例えば、1μM)で2回、代謝安定性を試験した。NADPHあり及びなしのHLM(0.5mg/mL)において0分、5分、10分、20分、30分、及び45分の時点で、並びに、肝細胞(0.5×10
6細胞/mL)において0分、15分、30分、60分、120分、及び240分の時点で、試験物の経年損失を評価した。ポジティブコントロール(ジクロフェナク)及びネガティブコントロール(煮沸HLM又は熱失活肝細胞)を含めた。ジクロフェナクは、試験物と同じインキュベーション時間でモニターした。一方、ネガティブコントロールについては、HLMにおいて0分及び45分で測定し、肝細胞において0分及び240分で測定した。LC/MS/MSを用いた代謝物同定のために、インキュベーションを保存して用いた。時間=0のピーク面積比を100%として、親(プリカーサ)分析物/内部標準ピーク面積比を残留薬剤のパーセンテージに換算した。残留logパーセンテージとインキュベーション時間との関係からの線形回帰の傾き(−k)を、線形回帰の当て嵌めによって決定した。個々のlogパーセンテージ残留時間プロフィールから、平均半減期及び固有クリアランスをレポートした。信憑性のある試験物に対してUHPLC−HRMS実験又はUHPLC−MS/MS実験を行い、可能な共通フラグメントイオンについてチェックした。0分、10分、20分、及び45分アリコートからの、並びに、0分、60分、120分、及び240分肝細胞インキュベーションアリコートからの選択されたミクロソームサンプルを、予備代謝物同定に使用した。代謝物を、これらの質量分析ピーク面積に基づいて纏めた。以下の表12、表13、及び表14に、各々化合物1、12、及び7についての結果を纏める。
【0166】
【表23】
【表24】
【表25】
【0167】
<特定化合物の薬物動態>
インビボにおける静脈内投与及び経口投与での特定化合物について、特定の薬物動態パラメータを決定した。要約すると、化合物を処方し、急速静脈内投与、持続静脈内投与、又は経口投与を行った。24時間にわたって複数時点で血液を採取し、プラズマを得た。LC/MS/MSを用い、親(母体)についてプラズマを解析した。特定化合物について、特定パラメータを2回得た。以下の表15に、ラット又はイヌにおける化合物14の持続投与試験の結果を纏める。以下の表16に、BALB/cマウス又はSprague Dawleyラットにおける試験の結果を纏める。
【0168】
【表26】
【表27】
【0169】
本開示は、図面及び前述の記載で詳しく例証及び説明されるが、このような例証及び説明は、実例又は例示にすぎず、限定的に解釈されるべきではない。本開示は、開示された実施形態に限定されるものではない。特許請求された開示を実施する際に、開示された実施形態の変形は、図面、本開示、及び添付された特許請求の範囲への研究から、当業者によって理解及び達成され得る。
【0170】
本明細書で引用した全ての参考文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。参考として組み込まれる刊行物及び特許又は特許出願は、本明細書に含まれる開示と矛盾する場合、本明細書は任意のこのような矛盾する素材に優先することを意図している。
【0171】
別段の定めがない限り、すべての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、当業者に通常かつ慣用の意味を与えるものであり、本明細書で明白に定義しない限り、特別な又はカスタマイズされた意味に限定されるものではない。本開示の特定の特徴又は様態を説明する場合に特定の専門用語の使用は、専門用語が関連する本開示の特徴又は様態の任意の特定の特性を含むように制限されるために、本明細書中でその専門用語が再定義される意味に解釈されるべきではないことを注意すべきである。
【0172】
数値範囲を提供する場合、上限及び下限、並びにその範囲における上限と下限との間の各介在値は、実施形態の範囲内に包含されると理解されるべきである。
【0173】
本願に使用される用語及び表現、並びにそれらの変形は、特に添付の特許請求の範囲において、特に明記しない限り、制限に対立する開放式として解釈されるべきである。前述の実施例に示すように、用語「含む(including)」は「含むが、これらに限らない(including,without limitation)」、「含むが、これらに限定されない(including but not limited to)」などの意味に解釈されるべきである。本明細書で使用される用語「含む(comprising)」は、「含む(including)」、「含む(containing)」、又は「特徴づけられる(characterized by)」と同義で、包含的又は開放式であり、追加、記載されていない要素又は方法ステップを除外しない。用語「有する(having)」は、「少なくとも有する」と解釈されるべきである。用語「含む(includes)」は、「含むが、これらに限定されない(includes but is not limited to)」と解釈されるべきである。用語「(実施)例(example)」は、討論されるアイテムの典型的な事例を提供するために使用され、それらの完全又は限定的なリストではない。「既知の(known)」、「慣用の(normal)」、「標準の(standard)」などの形容詞、及び類似した意味の用語は、所定の期間に記載されるアイテム、又は所定の時点で利用可能なアイテムに限定されるものとして解釈されるべきではないが、その代わりに、現在又は将来の任意の時点で入手可能又は知られる、既知、慣用又は標準の技術を包含すると解釈されるべきである。「好ましい(preferably)」、「好ましい(preferred)」、「所望(desired)」、又は「所望(desirable)」などの用語、及び類似した意味の言葉の使用は、特定の特徴が本発明の構造や機能に対して重大、本質的、又は重要であることを意味すると理解すべきではないが、その代わりに、単に、本発明の特定の実施形態に利用可能又は利用できない代替的又は追加の特徴を強調することを意図している。同様に、接続詞「及び(and)」に関連しているアイテムグループは、それらのアイテムの一つ一つがグルーピングに存在する必要があると理解されるべきではないが、別段の記載がない限り、むしろ、「及び/又は(and/or)」として理解されるべきである。同様に、接続詞「又は(or)」に関連しているアイテムグループは、それらのグループの間で相互排他性を必要とすることが理解されるべきではないが、別段の記載がない限り、むしろ、「及び/又は(and/or)」と理解されるべきである。
【0174】
本明細書で実質的に任意の複数形及び/又は単数形の用語の使用に関して、当業者は、複数形から単数形への変換、及び/又は、単数形から複数形への変換を文脈及び/又は適用に合わせるように行うことができる。種々の単数形/複数形の置き換えは、明確にするために、本明細書に明示的に説明されてもよい。不定冠詞「a」又は「an」は複数を除外しない。特定の手段が互に異なる従属請求項に記載されるという単なる事実は、これらの手段の組み合わせを有利に使用できないことを示すものではない。特許請求の範囲における任意の引用符号は、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
【0175】
導入される請求項の記載における特定の数字が意図される場合に、そのような意図が請求項に明確に記載される一方、そのような記載が存在しない場合に、そのような意図は存在しないことは、当業者にとって理解されるであろう。例えば、理解の助けとして、以下に添付される特許請求の範囲は、請求項の記載を導入する導入句「少なくとも1つ(at least one)」及び「1つ又はそれ以上(one or more)」の使用を含むことができる。しかしながら、このような語句の使用は、同一の請求項が導入句「1つ又はそれ以上(one or more)」又は「少なくとも1つ(at least one)」、及び「a」又は「an」などの不定冠詞(例えば、「a」及び/又は「an」は、一般的に、「少なくとも1つ(at least one)」又は「1つ又はそれ以上(one or more)」を意味すると解釈されるべきである)を含む場合であっても、不定冠詞「a」又は「an」による請求項の記載の導入が、そのような導入された請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、このような記載の1つのみを含む実施形態に限定すると解釈されるべきではない。請求項の記載を導入するために使用される定冠詞の使用についても同じである。さらに、導入された請求項の記載における特定の数字を明示的に記載する場合であっても、そのような記載が典型的に少なくとも記載の数を意味するように解釈されるべきであることは、当業者にとって理解されるであろう(例えば、他の修飾のない「2つの記載」という最低限の記載は、典型的に、少なくとも2つの記載、又は2つ以上の記載を意味する)。さらに、「A、B、及びCなどの少なくとも1つ」に類似している慣例を使用するこれらの例において、一般的に、このような構成は、その慣例について当業者が理解する意味で意図されている(例えば、「A、B、及びCの少なくとも1つを有するシステム」は、単独のA、単独のB、単独のC、AとBを一緒に、AとCを一緒に、BとCを一緒に、及び/又は、AとBとCとを一緒になどを有するシステムを含むが、これらに限定されない。)。「A、B、及びCなどの少なくとも1つ」に類似している慣例を使用するこれらの例において、一般的に、このような構成は、その慣例について当業者が理解する意味で意図されている(例えば、「A、B、及びCの少なくとも1つを有するシステム」は、単独のA、単独のB、単独のC、AとBを一緒に、AとCを一緒に、BとCを一緒に、及び/又は、AとBとCとを一緒になどを有するシステムを含むが、これらに限定されない。)。2つ以上の選択可能な用語が存在する実質的に任意の離接語及び/又は語句は、明細書、特許請求の範囲、又は図面にあるなしを問わず、その選択可能な用語の1つ、いずれか一方、又は両方ともを含む可能性を意図すると理解されるべきであることは当業者にとってさらに理解されるであろう。例えば、語句「A又はB」は、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むと理解されるであろう。
【0176】
明細書中で使用される成分、反応条件などの数量を表すすべての数字は、すべての例において用語「約(about)」により修飾されるものとして理解されるべきである。それで、反対に示されない限り、本明細書で説明される数値パラメータは、得ようとする所望の特性に応じて変更できる近似値である。本出願の優先権を主張する任意の出願における任意の特許請求の範囲に対しては、少なくとも均等論が適用されるが、これに限定されず、各数値パラメータは、有効数字及び通常の丸めアプローチの数字に照らして解釈されるべきである。
【0177】
さらに、前述において、明瞭さ及び理解のために例示及び実施例を手段として多少詳しく述べられるが、特定の変更及び修飾が実施できることは、当業者にとって明らかである。したがって、説明及び実施例は、本発明の範囲を本明細書に記載される特定の実施形態及び実施例に限定するものとして解釈されるべきではないが、むしろ、本発明の真の範囲及び趣旨に伴うすべての修飾及び代替物を包含する。