特許第6795896号(P6795896)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6795896
(24)【登録日】2020年11月17日
(45)【発行日】2020年12月2日
(54)【発明の名称】車両用空調装置
(51)【国際特許分類】
   B60H 1/00 20060101AFI20201119BHJP
【FI】
   B60H1/00 102R
   B60H1/00 102K
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-42715(P2016-42715)
(22)【出願日】2016年3月4日
(65)【公開番号】特開2017-154717(P2017-154717A)
(43)【公開日】2017年9月7日
【審査請求日】2019年3月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】516299338
【氏名又は名称】三菱重工サーマルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100210572
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(74)【代理人】
【識別番号】100126893
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 哲男
(72)【発明者】
【氏名】近川 法之
【審査官】 久島 弘太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−230733(JP,A)
【文献】 特開2004−243881(JP,A)
【文献】 特開2007−307928(JP,A)
【文献】 特開2009−286286(JP,A)
【文献】 特開2010−162946(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60H 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両内に配置される車両用空調装置であって、
空気を冷却するエバポレータと、
空気を加熱するヒータコアと、
前記エバポレータを収容する冷房空間、該冷房空間に接続されているとともに前記ヒータコアを収容する暖房空間、前記冷房空間及び前記暖房空間に接続されているエアミックス空間を形成するユニットケースと、
を備え、
前記エアミックス空間には、センターフェイス流路、サイドフェイス流路、及びリアフェイス流路が連通し、
前記ユニットケースには、前記エアミックス空間から延びるとともに、前記車両の幅方向に間隔をあけて、前記リアフェイス流路を該幅方向にから挟むように配置された一対のフット流路が連通し、
前記リアフェイス流路、及び前記フット流路の少なくとも一部は、前記幅方向から見て互いに重なり、
前記フット流路は、前記車両の前後方向後方側を向くリアフット出口、及び該リアフット出口よりも上方の位置から幅方向の両側に向かって開口する一対のフロントフット出口に連通している車両用空調装置。
【請求項2】
前記リアフェイス流路は、前記センターフェイス流路を挟むように前記幅方向の両側に一対設けられ、
前記サイドフェイス流路は、前記センターフェイス流路と前記リアフェイス流路との間にそれぞれ1つずつ設けられている請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項3】
前記リアフェイス流路、及び前記フット流路のうち、少なくとも前記幅方向から見て重なる部分は、上下方向に延びている請求項1又は2に記載の車両用空調装置。
【請求項4】
前記一対のフット流路は、前記幅方向から見て重なる部分よりも下流側で合流している請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用空調装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両に搭載される空調装置は、エバポレータを通じて発生する冷風を、ヒータコアからの温風と適宜混合することで、所望の温度の送風を行う。この送風は各流路によって分配されて、車両内部の各領域に送られる。分配された送風は、例えば車両の前席側上方に向かって開口するセンターフェイス吹出口や、サイドフェイス吹出口、前席側足元に向かって開口するフロントフット吹出口にそれぞれ送られる。
さらに、近年では、後席側に風を送るための構成も備えた空調装置が実用化されている。このような装置では、後席側上方に風を送るリアフェイス吹出口、及び後席側足元に風を送るリアフット吹出口を有している(例えば下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−243881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両に搭載される空調装置では、エンジン等、他の機器を設置するためのスペースや、室内空間の広さを確保するために、その寸法体格を可能な限り小さくすることが求められる。すなわち、各吹出口に向かうダクト部の取り回しやレイアウトを考慮する必要がある。特に、車両の前後方向における寸法を小さくする必要がある。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載された装置では、ダクト部の取り回しを優先するために、センターフェイス吹出口に向かう空調風の一部を、ドア部材に形成された小開口を通じて取出して、リアフェイス用の送風としている。このため、上記装置では、リアフェイス吹出口に向かう風の風量が限定的となってしまう。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、小型で、かつ十分な風量を供給することが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の態様に係る車両空調装置は、車両内に配置される車両用空調装置であって、空気を冷却するエバポレータと、空気を加熱するヒータコアと、前記エバポレータを収容する冷房空間、該冷房空間に接続されているとともに前記ヒータコアを収容する暖房空間、前記冷房空間及び前記暖房空間に接続されているエアミックス空間を形成するユニットケースと、を備え、前記エアミックス空間には、センターフェイス流路、サイドフェイス流路、及びリアフェイス流路が連通し、前記ユニットケースには、前記エアミックス空間から延びるとともに、前記車両の幅方向に間隔をあけて、前記リアフェイス流路を該幅方向にから挟むように配置された一対のフット流路が連通し、前記リアフェイス流路、及び前記フット流路の少なくとも一部は、前記幅方向から見て互いに重なり、前記フット流路は、前記車両の前後方向後方側を向くリアフット出口、及び該リアフット出口よりも上方の位置から幅方向の両側に向かって開口する一対のフロントフット出口に連通している。
【0008】
この構成によれば、リアフェイス流路とフット流路との一部が、車両の幅方向から見て互いに重なっていることから、車両の前後方向における装置の寸法を小さくすることができる。さらに、リアフェイス流路は、他の流路に対して独立して設けられているため、風量を損なうことなく、エアミックス空間内の空気を直接的に当該リアフェイス流路に導くことができる。
【0009】
本発明の第二の態様に係る車両用空調装置では、前記リアフェイス流路は、前記センターフェイス流路を挟むように前記幅方向の両側に一対設けられ、前記サイドフェイス流路は、前記センターフェイス流路と前記リアフェイス流路との間にそれぞれ1つずつ設けられていてもよい。
【0010】
この構成によれば、サイドフェイス流路は、センターフェイス流路とリアフェイス流路との間にそれぞれ1つずつ設けられている。つまり、各流路は車両の幅方向に配列されている。これにより、車両の前後方向における装置の寸法を小さくすることができる。
【0011】
本発明の第三の態様に係る車両用空調装置では、前記リアフェイス流路、及び前記フット流路のうち、少なくとも前記幅方向から見て重なる部分は、上下方向に延びていてもよい。
【0012】
この構成によれば、リアフェイス流路、及びフット流路の重複部が上下方向に延びていることから、これら流路が車両の前後方向に延びている場合に比べて、車両の前後方向における装置の寸法を小さくすることができる。
【0013】
本発明の第四の態様に係る車両用空調装置では、前記一対のフット流路は、前記幅方向から見て重なる部分よりも下流側で合流していてもよい。
【0014】
この構成によれば、一対のフット流路が、リアフェイス流路と重なる部分よりも下流側で合流している。これにより、フット流路がそれぞれ独立して延びている場合に比べて、当該フット流路から供給される風の風量を大きく確保することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、小型で、かつ十分な風量を供給することが可能な車両用空調装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る車両用空調装置を車両の前後方向一方側から見た図である。
図2図1のII−II線矢視図である。
図3図1のIII−III線矢視図である。
図4図3のIV−IV線矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る車両用空調装置100を車両の前後方向一方側(後方側)から見た図である。図2図1におけるII−II線矢視図であり、図3図1におけるIII―III線矢視図である。以降の説明では、車両の前後方向を単に「前後方向」と呼び、この前後方向に水平面内で直交する方向を「幅方向」と呼ぶ。
【0018】
図1に示すように、車両用空調装置100は、例えばシロッコファン(図示省略)を有する送風機1と、送風機1によって生成された風の温度を調整する空調ユニット2と、を有している。送風機1は、空調ユニット2に対して幅方向の一方側に取り付けられている。具体的には本実施形態では、車両の前後方向における後方側から見て、送風機1は空調ユニット2の左側に取り付けられている。この送風機1には、不図示の電力供給源が接続されている。電力供給源から供給された電力によって送風機1内部のファンが回転することで、上記空調ユニット2内に一定の流速を有する風が導入される。
【0019】
次に、空調ユニット2の詳細な構成について、図2を参照して説明する。同図に示すように、空調ユニット2は、エバポレータ3と、ヒータコア4と、これらを収容するユニットケース5と、ユニットケース5内の空気の流れを調整する複数のダンパ(エアミックスダンパ14、フットダンパ21、フェイスダンパ25、デフダンパ26)と、を備えている。
【0020】
エバポレータ3としては、一例として、蒸気圧縮式冷凍サイクルを採用した冷却用熱交換器が用いられる。エバポレータ3内を流れる低圧の冷媒が、当該エバポレータ3の周囲を流れる空気からの吸熱によって蒸発することで、この空気を冷却する。本実施形態ではエバポレータ3は厚肉板状に形成されている。
【0021】
ヒータコア4としては、車両用のエンジン(図示省略)等から供給される温水(エンジン冷却水)により空気を加熱する温水式の加熱用熱交換器が用いられる。ヒータコア4の周囲を流れる空気に対して、ヒータコア4内を流れる温水からの熱量が与えられることで、この空気を加熱する。本実施形態では、ヒータコア4も、エバポレータ3と同様に、厚肉板状に形成されている。
【0022】
ユニットケース5は、これらエバポレータ3とヒータコア4とを収容するとともに、内部に空気流路を形成する。より具体的には、ユニットケース5の内部には、冷房空間6と、暖房空間7と、エアミックス空間8と、が形成されている。
【0023】
冷房空間6には、エバポレータ3が収容される。エバポレータ3は、冷房空間6を2つの空間に区画している。より具体的には、冷房空間6は、導入空間9と、冷風供給空間10と、を有している。エバポレータ3の一方側に形成される空間は、上述の送風機1から導入された空気が流通する導入空間9とされている。エバポレータ3の他方側の空間(エバポレータ3を挟んで導入区間とは反対側に形成される空間)は、エバポレータ3によって冷却された空気が流通する冷風供給空間10とされている。すなわち、導入空間9内の空気は、ファンからの送風によってエバポレータ3に接触することで冷却されて、冷風供給空間10内に流入する。
【0024】
暖房空間7には、ヒータコア4が収容される。さらに、暖房空間7は、後述するエアミックス空間8の一部を介して冷房空間6と互いに連通されている。より具体的には、暖房空間7は冷房空間6に冷風供給空間10側から対向する位置に設けられている。ヒータコア4は、暖房空間7内を3つの空間に区画している。暖房空間7は、第二導入空間11と、温風供給空間12と、リターン空間13と、を有している。ヒータコア4を挟んで一方側(すなわち、冷房空間6に向く側)の空間は、上記の冷風供給空間10から供給された空気が導かれる第二導入空間11とされている。ヒータコア4の他方側の空間(ヒータコア4を挟んで第二導入区間とは反対側に形成される空間)は、ヒータコア4によって加熱された空気が流通する温風供給空間12とされている。すなわち、第二導入空間11内の空気は、ヒータコア4に接触することで加熱されて温風供給空間12内に流入する。
【0025】
さらに、暖房空間7内において、ヒータコア4の上側端部と、ユニットケース5の内壁との間には他の空間が形成されている。この空間は、上記の第二導入空間11、及び温風供給空間12を順次通過した空気を、後述のエアミックス空間8に戻すためのリターン空間13とされている。
【0026】
以上のように構成された冷房空間6と暖房空間7とは、エアミックス空間8によって互いに連通されている。より具体的には、エアミックス空間8は、冷房空間6の冷風供給空間10と、暖房空間7の温風供給空間12とに連通するとともに、上方に向かって延びる流路である。エアミックス空間8内では、冷房空間6で冷却された空気(冷風)と、暖房空間7で加熱された空気(温風)とが混合される。
【0027】
エアミックス空間8には、上記の冷房空間6、及び暖房空間7から導入される空気の混合の割合を調整するエアミックスダンパ14が設けられている。エアミックスダンパ14は、図2に示すように、暖房空間7の出口で回転可能に支持されている板状の部材である。より具体的には、このエアミックスダンパ14は、車両の幅方向に延びる第一軸線A1回りに回動する第一回転軸部15と、この第一回転軸部15を挟んでそれぞれ幅方向と交差する平面内に延びるエアミックスダンパ本体16と、再熱防止ダンパ17と、を有している。
【0028】
以上のように構成されたエアミックスダンパ14は、図2中の実線で示す位置(最大冷房位置)と、同図中の破線で示す位置(最大暖房位置)との間で回動可能とされている。最大冷房位置では、エアミックスダンパ本体16、及び再熱防止ダンパ17によって、冷房空間6と暖房空間7とが互いに区画された状態となる。一方で、最大暖房位置では、エアミックスダンパ本体16、及び再熱防止ダンパ17は、上記最大冷房位置から反時計回りに回動することで、冷房空間6と暖房空間7とが連通される。さらに、最大暖房位置では、エアミックス空間8と、暖房空間7のリターン空間13、及び温風供給空間12とが連通される。
【0029】
エアミックス空間8における上側には、フット流路18、フェイス流路19、デフ流路20(デフロスター流路)が連通している。フット流路18は、一端がエアミックス空間8に連通し、他端が車両の室内に設けられたフロントフット出口18A、及びリアフット出口18Bにそれぞれ連通している。より詳細には図1に示すように、フット流路18は一対のフロントフット出口18Aと、1つのリアフット出口18Bとに連通している。前後方向から見てそれぞれのフロントフット出口18Aは、幅方向両側を向いている。一方で、リアフット出口18Bは、前後方向後方側を向いている。
【0030】
再び図2を参照して、フット流路18の一端側には、当該フット流路18の流通状態(開閉状態)を切り替えるフットダンパ21が設けられている。フットダンパ21は、幅方向に延びる第二軸線A2回りに回動する板状の部材である。フットダンパ21が閉状態にある時、すなわち、図2中における実線で示す位置にある時、フット流路18は当該フットダンパ21によって閉塞された状態となる。一方で、フットダンパ21が開状態にある時、すなわち、図2中における破線で示す位置にある時、フット流路18は開通された状態となる。
【0031】
エアミックス空間8における上記フット流路18よりも上方の位置には、フェイス流路19の一端が連通している。フェイス流路19の他端は、車両の室内に設けられたフェイス吹出口に連通している。フェイス吹出口は、前部座席に座る乗員の主に上半身に風を送るための吹出口である。さらに、フェイス吹出口は、室内における幅方向中央部の領域に風を送るセンターフェイス吹出口と、幅方向両側の領域にそれぞれ風を送る一対のサイドフェイス吹出口と、を有している。例えば運転席に座る乗員には、センターフェイス吹出口、及び前方に向かって幅方向右側のサイドフェイス吹出口からの風がそれぞれ送られる。
【0032】
フェイス流路19は、図1に示すように、幅方向に並ぶ5つの区画に分けられている。より詳細には、フェイス流路19の一端部(ユニットケース5側の開口部)は、幅方向の中央に位置するセンターフェイス流路22と、センターフェイス流路22を幅方向両側から挟むように配置された一対のリアフェイス流路23と、これらリアフェイス流路23を幅方向両側に設けられた一対のサイドフェイス流路24と、に区画されている。
【0033】
センターフェイス流路22は、センターフェイス吹出口に連通されており、サイドフェイス流路24は、同じく上述のサイドフェイス吹出口に連通されている。リアフェイス流路23は、後部座席に座る乗員の主に上半身に風を送るための吹出口である。
【0034】
より詳細には図3に示すように、リアフェイス流路23は、エアミックス空間8の上側端部から暖房空間7の上側の領域を経て上下方向に延びている。さらに図4に示すように、前後方向一方側から見て、リアフェイス流路23は、幅方向の両側から一対のフット流路18によって挟まれている。フット流路18は、幅方向に間隔をあけて設けられている。これら一対のフット流路18は、リアフェイス流路23と同様に、上方から下方に向かって延びている。
【0035】
リアフェイス流路23の出口側端部(リアフェイス出口23A)は、フット流路18の出口側端部(リアフット出口18B)よりも上方に配置されている。
【0036】
また、図2又は図3に示すように、リアフェイス流路23とフット流路18とは、幅方向から見て少なくとも一部が互いに重なっている。言い換えれば、リアフェイス流路23とフット流路18とは、幅方向における投影面の一部が互いに重なり合っている。さらに、フット流路18の下流側(エアミックス空間8から供給された風が流れ去る側)の端部は、上記重なる部分よりもさらに下流側の領域で合流して1つの流路を形成している。
【0037】
以上のように構成されたフェイス流路19に隣接するようにして、車両の前後方向前方側には、デフ流路20が設けられている。デフ流路20は、ウインドシールドのデフロスト用(除霜用)に用いられる風を送るための流路である。
【0038】
フェイス流路19とデフ流路20との間には、フェイスダンパ25が設けられている。フェイスダンパ25は、幅方向に延びる第三軸線A3回りに回動する板状の部材である。フェイスダンパ25は、フェイス位置(図2における実線で示す位置)とデフ位置(図2における破線で示す位置)との間で回動可能とされている。デフ流路20中には、当該デフ流路20中を流通する風の風量を調整するデフダンパ26がさらに設けられている。デフダンパ26の回動量を調整することで、デフ用の送風量が調整される。
【0039】
以上のような構成によれば、リアフェイス流路23とフット流路18との一部が、車両の幅方向から見て互いに重なっていることから、車両の前後方向における装置の寸法を小さくすることができる。さらに、リアフェイス流路23は、他の流路に対して独立して設けられているため、風量を損なうことなく、エアミックス空間8内の空気を直接的に当該リアフェイス流路23に導くことができる。すなわち、小型で、かつ十分な風量を供給することが可能な車両用空調装置100を提供することができる。
【0040】
さらに、上記の構成によれば、サイドフェイス流路24は、センターフェイス流路22とリアフェイス流路23との間にそれぞれ1つずつ設けられている。つまり、各流路は車両の幅方向に配列されている。これにより、車両の前後方向における装置の寸法を小さくすることができる。
【0041】
加えて、上記のような構成によれば、リアフェイス流路23、及びフット流路18の重複部が上下方向に延びていることから、これら流路が車両の前後方向に延びている場合に比べて、車両の前後方向における装置の寸法を小さくすることができる。
【0042】
さらに、上記の構成によれば、一対のフット流路18がリアフェイス流路23と(幅方向から見て)重なる部分の下流側で合流している。これにより、フット流路当該フット流路18から供給される風量の低下を抑制できる。
【0043】
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、上記の構成は一例に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0044】
100…車両用空調装置
1…送風機
2…空調ユニット
3…エバポレータ
4…ヒータコア
5…ユニットケース
6…冷房空間
7…暖房空間
8…エアミックス空間
9…導入空間
10…冷風供給空間
11…第二導入空間
12…温風供給空間
13…リターン空間
14…エアミックスダンパ
15…第一回転軸部
16…エアミックスダンパ本体
17…再熱防止ダンパ
18…フット流路
18A…フロントフット出口
18B…リアフット出口
19…フェイス流路
20…デフ流路
21…フットダンパ
22…センターフェイス流路
23…リアフェイス流路
23A…リアフェイス出口
24…サイドフェイス流路
25…フェイスダンパ
26…デフダンパ
A1…第一軸線
A2…第二軸線
A3…第三軸線
図1
図2
図3
図4