特許第6795989号(P6795989)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6795989ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置およびラボラトリシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6795989
(24)【登録日】2020年11月17日
(45)【発行日】2020年12月2日
(54)【発明の名称】ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置およびラボラトリシステム
(51)【国際特許分類】
   G01N 35/04 20060101AFI20201119BHJP
   B65G 47/84 20060101ALI20201119BHJP
   B65G 47/52 20060101ALI20201119BHJP
【FI】
   G01N35/04 G
   G01N35/04 A
   G01N35/04 B
   B65G47/84 E
   B65G47/52 E
【請求項の数】15
【外国語出願】
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-7258(P2017-7258)
(22)【出願日】2017年1月19日
(65)【公開番号】特開2017-129582(P2017-129582A)
(43)【公開日】2017年7月27日
【審査請求日】2019年11月18日
(31)【優先権主張番号】16152363.4
(32)【優先日】2016年1月22日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】591003013
【氏名又は名称】エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100146710
【弁理士】
【氏名又は名称】鐘ヶ江 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100203611
【弁理士】
【氏名又は名称】奈良 大地
(72)【発明者】
【氏名】ハラルト・フェリフマー
(72)【発明者】
【氏名】クリストフ・ルートヴィヒ
(72)【発明者】
【氏名】ベアト・ヤエッギ
(72)【発明者】
【氏名】パトリック・インフェルト
【審査官】 森口 正治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−118091(JP,A)
【文献】 特開2015−197441(JP,A)
【文献】 特表2010−526289(JP,A)
【文献】 特開2012−73140(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 35/00−37/00
B65G 47/52
B65G 47/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置(1)であって、
− 試料容器キャリア(3)を第1の経路(P1)に沿って移動させるように適合された第1の回転装置(2)であって、前記第1の回転装置(2)が第1のレベルに配置される、第1の回転装置(2)と、
− 試料容器キャリア(3)を第2の経路(P2)に沿って移動させるように適合された第2の回転装置(4)であって、前記第2の回転装置(4)が前記第1のレベルとは異なる第2のレベルに配置される、第2の回転装置(4)と、
− 試料容器キャリア(3)を前記第1の回転装置(2)に関連した第1の受け渡し位置(HP1)へ搬送するように適合され、および/または試料容器キャリア(3)を前記第1の受け渡し位置(HP1)から離れるように搬送するように適合された、第1の搬送装置(5)と、
− 試料容器キャリア(3)を前記第2の回転装置(4)に関連した第2の受け渡し位置(HP2)へ搬送するように適合され、および/または試料容器キャリア(3)を前記第2の受け渡し位置(HP2)から離れるように搬送するように適合された、第2の搬送装置(6)と、
− 試料容器キャリア(3)を前記第1の回転装置(2)に関連した第1の昇降位置(LP1)から、前記第2の回転装置(4)に関連した第2の昇降位置(LP2)へ持ち上げるように適合された、第1の昇降装置(7)と、
を備え、
− 操作位置(OP)は前記第1の回転装置(2)または前記第2の回転装置(4)に関連しており、試料容器(9)が前記操作位置(OP)に配置された試料容器キャリア(3)に搭載され、および/または試料容器(9)が前記操作位置(OP)に配置された試料容器キャリア(3)から降ろされる、
ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置(1)。
【請求項2】
− 前記第1の経路(P1)および/または前記第2の経路(P1)は、円形経路である
ことを特徴とする、請求項1に記載のラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置(1)。
【請求項3】
− 前記第1の円形経路(P1)および前記第2の円形経路(P2)は、共通回転軸を有する
ことを特徴とする、請求項2に記載のラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置(1)。
【請求項4】
− 前記第1の回転装置(2)は、前記第1の回転装置(2)が移動しているときに前記第1の経路(P1)に沿って移動する3つ以上のスロット(S1、S2、S3)を有し、各スロット(S1、S2、S3)は、試料容器キャリア(3)を受け入れて移動させるように適合され、
および/または
− 前記第2の回転装置(4)は、前記第2の回転装置(4)が移動しているときに前記第2の経路(P2)に沿って移動する3つ以上のスロット(S1、S2、S3)を有し、各スロット(S1、S2、S3)は、試料容器キャリア(3)を受け入れて移動させるように適合されている
ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置(1)。
【請求項5】
− 予め定められた動作状態において、前記第1の回転装置(2)の前記スロットの1つは、前記第1の受け渡し位置(HP1)に割り当てられ、前記第1の回転装置(2)の前記スロットの1つは前記第1の昇降位置(LP1)に割り当てられ、前記第1の回転装置(2)の前記スロットの1つまたは複数は、前記第1の受け渡し位置(HP1)と前記第1の昇降位置(LP1)の間に位置する中間位置(IP)に割り当てられる
ことを特徴とする、請求項4に記載のラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置(1)。
【請求項6】
− 予め定められた動作状態において、前記第2の回転装置(4)の前記スロットの1つは前記第2の受け渡し位置(HP2)に割り当てられ、前記第2の回転装置(4)の前記スロットの1つは前記第2の昇降位置(LP2)に割り当てられ、前記第2の回転装置(4)の前記スロットの1つは前記第2の受け渡し位置(HP2)と前記第2の昇降位置(LP2)の間に位置する前記操作位置(OP)に割り当てられる
ことを特徴とする、請求項4または5に記載のラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置(1)。
【請求項7】
− 前記第2の搬送装置は、
− 移送装置と、
− 試料容器キャリア(3)を前記第2の回転装置に関連した第3の昇降位置から前記移送装置へ持ち上げるようになされた第2の昇降装置と
を備え、
− 前記移送装置は、前記第2のレベルとは異なる第3のレベルで試料容器キャリア(3)を供給するように適合されている
ことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置(1)。
【請求項8】
− 前記操作位置(OP)は、前記第2の経路(P2)上に配置される
ことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置(1)。
【請求項9】
− 前記第2の回転装置(4)は、試料容器キャリア(3)を前記操作位置(OP)へおよび前記操作位置(OP)から移動させるようになされている
ことを特徴とする、請求項8に記載のラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置(1)。
【請求項10】
− 前記第1の回転装置(2)は、前記第2の回転装置(4)とは逆に回転する
ことを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置(1)。
【請求項11】
− 前記第1の昇降装置(7)が前記各試料容器キャリア(3)を運ぶためのプラットフォーム(11)を有し、前記プラットフォーム(11)が各回転装置(2、4)の中心に向けて水平幅が増加している領域(12)を有する
ことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置(1)。
【請求項12】
− 前記第1の搬送装置(5)および/または前記第2の搬送装置(6)は、コンベアベルトとして具体化される
ことを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載のラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置(1)。
【請求項13】
ラボラトリシステムであって、
− 請求項1から12のいずれか一項に記載のラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置(1)と、
− 前記操作位置(OP)に配置された試料容器キャリア(3)に試料容器(9)を搭載するように適合され、および/または前記操作位置(OP)に配置された試料容器キャリア(3)から試料容器(9)を降ろすように適合された操作装置(8)と、
− 試料容器および/または前記試料容器内に収容された試料を処理するように適合されたラボラトリステーション(13)であって、前記第1の搬送装置(5)および前記第2の搬送装置(6)に動作可能に結合されたラボラトリステーション(13)と、
を備える、ラボラトリシステム。
【請求項14】
− 制御装置(10)を備え、
− 前記制御装置(10)は、前記操作装置(8)が前記操作位置(OP)に配置された試料容器キャリア(3)に試料容器(9)を搭載するように、および/または前記操作装置(8)が前記操作位置(OP)に配置された試料容器キャリア(3)から試料容器(9)を降ろすように前記操作装置(8)を制御するように構成され、
− 前記制御装置(10)は、前記第1の昇降装置(7)が試料容器キャリア(3)を前記第1の昇降位置(LP1)から前記第2の昇降位置(LP2)へ同時に持ち上げるように前記第1の昇降装置(7)を制御するように構成される、
請求項13に記載のラボラトリシステム。
【請求項15】
− 前記制御装置(10)は、
− 空の試料容器キャリア(3)を前記第1の搬送装置(5)に供給するように前記ラボラトリステーション(13)を制御し、
− 前記空の試料容器キャリア(3)を前記第1の回転装置(2)の前記第1の受け渡し位置(HP1)へ供給するように前記第1の搬送装置(5)を制御し、
− 前記空の試料容器キャリア(3)を前記第1の昇降位置(LP1)へ移動させるように前記第1の回転装置(2)を制御し、
− 前記空の試料容器キャリア(3)を前記第1の昇降位置(LP1)から前記第2の昇降位置(LP2)へ持ち上げるように前記第1の昇降装置(7)を制御し、
− 前記空の試料容器キャリア(3)を前記操作位置(OP)へ移動させるように前記第2の回転装置(2)を制御し、
− 前記空の試料容器キャリア(3)に試料容器(9)を搭載するように前記操作装置(8)を制御し、
− 前記搭載済の試料容器キャリア(3)を前記第2の受け渡し位置(HP2)へ移動させるように前記第2の回転装置(2)を制御し、
− 前記搭載済の試料容器キャリア(3)を前記第2の受け渡し位置(HP2)から前記ラボラトリステーション(13)へ搬送するように前記第2の搬送装置(6)を制御する
ように適合されている
ことを特徴とする、請求項14に記載のラボラトリシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置、およびラボラトリシステムに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本発明の課題は、ラボラトリステーションとこのラボラトリステーションにより分析される試料を配送する操作装置との間に効率的で信頼できるインターフェースを与えるラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置、およびラボラトリシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、請求項1に記載のラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置、および請求項13に記載のラボラトリシステムを提供することによってこの課題を解決する。
本発明は、ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置、すなわち、診断ラボラトリにおいて使用される試料容器キャリアを取り扱う(および/または試料容器を運ぶ試料容器キャリアを取り扱う、および/または試料容器を取り扱う)装置に関する。容器キャリアは、単一の試料容器または複数の試料容器を運ぶことができる。
【0004】
ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置は、第1の回転装置を備える。第1の回転装置は、(試料容器を運ぶまたは試料容器を運ばない)試料容器キャリアを第1の経路に沿って移動、典型的には回転させる。第1の回転装置は、第1のレベル、特に第1の水平レベルに配置される。
【0005】
ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置は、第2の回転装置を備える。第2の回転装置は、(試料容器を運ぶまたは試料容器を運ばない)試料容器キャリアを第1の経路とは異なる第2の経路に沿って移動、典型的には回転させる。第2の回転装置は、第1のレベルとは異なる第2のレベル、詳細には第2の水平レベルに配置される。
【0006】
ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置は、第1の搬送装置を備える。第1の搬送装置は、(試料容器を運ぶまたは試料容器を運ばない)試料容器キャリアを第1の回転装置と関連したまたは第1の回転装置に割り当てられた第1の受け渡し位置へ搬送する。
【0007】
さらにまたは代替として、第1の搬送装置は、(試料容器を運ぶまたは試料容器を運ばない)試料容器キャリアを第1の受け渡し位置から離れるように例えばラボラトリステーションへ搬送する。
【0008】
ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置は、第2の搬送装置を備える。第2の搬送装置は、(試料容器を運ぶまたは試料容器を運ばない)試料容器キャリアを第2の回転装置と関連したまたは第2の回転装置に割り当てられた第2の受け渡し位置へ搬送し、および/または(試料容器を運ぶまたは試料容器を運ばない)試料容器キャリアを第2の受け渡し位置から離れるように例えばラボラトリステーションへ搬送する。
【0009】
ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置は、第1の昇降装置を備える。第1の昇降装置は、(試料容器を運ぶまたは試料容器を運ばない)試料容器キャリアを第1の回転装置と関連したまたは第1の回転装置に割り当てられた第1の昇降位置から、第2の回転装置と関連したまたは第2の回転装置に割り当てられた第2の昇降位置へ、好ましくは垂直に、持ち上げる。典型的には、第1の昇降位置は、第2の昇降位置と異なる垂直レベルを有する。
【0010】
操作位置は、第1の回転装置または第2の回転装置と関連しているまたは第1の回転装置または第2の回転装置に割り当てられる。典型的には、操作装置は、ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置の一部でなく、試料容器を操作位置に配置された試料容器キャリアに搭載し、および/または操作装置が試料容器を操作位置に配置された試料容器キャリアから降ろす。
【0011】
第1の経路および/または第2の経路は、典型的には垂直に間隔を置いて配置された円形経路を形成することができる。第1の円形経路および第2の円形経路は、共通回転軸を有することができる。言い換えれば、第1の回転装置および第2の回転装置は、同じ回転軸を中心に回転することができる。この回転軸は、垂直回転軸とすることができる。第1の円形経路の半径と第2の円形経路の半径は、同じとすることができる。
【0012】
第1の回転装置および第2の回転装置は、互いに平行に配置かつ垂直に間隔を置いて配置することができ、第1の経路および第2の経路は、互いに同軸に配置することができる。この同軸の軸は、回転装置の動作のレベルに対して直角または角度付きであり得る。
【0013】
第1の搬送装置および/または第2の搬送装置(または第2の搬送装置の移送装置)は、コンベアベルトとして具体化することができる。
第1の回転装置は、第1の回転装置が移動している(典型的には回転している)ときに、第1の経路に沿って移動する3つ以上のスロットを備えることができる。各スロットは、対応する試料容器キャリアを受け入れて移動させる(典型的には回転させる)ように適合され得る。それに応じて、第2の回転装置は、第2の回転装置が移動している(典型的には回転している)ときに、第2の経路に沿って移動する(典型的には回転する)3つ以上のスロットを備えることができ、各スロットは、対応する試料容器キャリアを受け入れて移動させるように適合される。第1の回転装置のスロットは、第1の回転円板内のスロットとして形成することができる。それに応じて、第2の回転装置のスロットは、第2の回転円板内のスロットとして形成することができる。スロットは、対応する回転円板にわたって規則的な形で分散することができる。第1の回転装置および第2の回転装置は、星形を有することができる。
【0014】
ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置の動作状態において、第1の回転装置のスロットの1つは第1の受け渡し位置に割り当てることができ(または第1の受け渡し位置にあり)、第1の回転装置のスロットの1つは第1の昇降位置に割り当てることができ(または第1の昇降位置にあり)、および第1の回転装置のスロットの1つまたは複数は第1の受け渡し位置と第1の昇降位置の間に位置し典型的には第1の回転装置の回転方向に見られる中間位置に割り当てることができる(または中間位置にある)。それに応じて、予め定められた動作状態において、第2の回転装置のスロットの1つは第2の受け渡し位置に割り当てることができ(または第2の受け渡し位置にあり)、第2の回転装置のスロットの1つは第2の昇降位置に割り当てることができ(または第2の昇降位置にあり)、第2の回転装置のスロットの1つは第2の受け渡し位置と第2の昇降位置の間に位置する操作位置に割り当てることができる(または操作位置にある)。中間位置は、受け渡し位置と操作位置の間、または受け渡し位置と昇降位置の間、または昇降位置と操作位置の間に配置することができ、典型的には、第2の回転装置の回転方向とは逆の方向に見られる。
【0015】
第2の搬送装置は移送装置、および、第2の回転装置に関連したまたは第2の回転装置に割り当てられた第3の昇降位置から移送装置へ試料容器キャリアを垂直に持ち上げるように適合された第2の昇降装置を備えることができる。移送装置は、第1および第2のレベルとは異なる第3のレベルで試料容器キャリアを供給するように適合することができる。
【0016】
操作位置は、第2の経路上に配置されるまたは位置することができる。
第2の回転装置は、試料容器キャリアを操作位置へおよび操作位置から移動させる(典型的には回転させる)ことができる。
【0017】
第1の回転装置の回転方向は、第2の回転装置の回転方向の逆とすることができる。
第1の昇降装置および/または第2の昇降装置は、各試料容器キャリアを運ぶためのプラットフォームを備えることができ、プラットフォームは、各回転装置の中心に向けて水平幅(サイズ)が増加している領域を備える。
【0018】
ラボラトリシステムは、上述したようなラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置を備える。
ラボラトリシステムは、操作装置をさらに備える。操作装置は、試料容器を操作位置に配置された試料容器キャリアに搭載し、および/または試料容器を操作位置に配置された試料容器キャリアから降ろす。
【0019】
ラボラトリシステムは、試料容器および/またはこの試料容器に収容された試料を処理するようになされたラボラトリステーションをさらに備える。
ラボラトリステーションは、分析前ステーション、分析ステーション、または分析後ステーションとすることができる。
【0020】
分析前ステーションは、試料、試料容器、および/または試料容器キャリアの任意の種類の事前処理を行うようになされ得る。
分析ステーションは、試料または試料の一部および試薬を使用して、測定信号を発生させるようになすことができ、この測定信号は、分析物が存在しているか、もし存在していればどれだけの濃度でそれが存在しているかを示す。
【0021】
分析後ステーションは、試料、試料容器、および/または試料容器キャリアの任意の種類の事後処理を行うようになされ得る。
分析前ステーション、分析ステーション、および/または分析後ステーションは、キャップ除去ステーション、再キャップステーション、遠心分離ステーション、保管ステーション、ピペッティングステーション、分類ステーション、管タイプ特定ステーション、試料品質判定ステーションのうちの少なくとも1つを備えることができる。
【0022】
ラボラトリステーションは、第1の搬送装置および第2の搬送装置に動作可能に結合される。例えば、ラボラトリステーションは、(空の試料容器キャリアとして示される)試料容器を運ばない試料容器キャリアを第1の搬送装置へ供給することができる。第2の搬送装置は、(搭載済の試料容器キャリアとして示される)試料容器を運ぶ試料容器キャリアをラボラトリステーションへ供給することができ、ラボラトリステーションは、試料容器に収容された試料を処理する。
【0023】
ラボラトリシステムは、制御装置を、例えばマイクロプロセッサまたはパーソナルコンピュータの形態で備えることができる。制御装置は、操作装置が試料容器を操作位置に配置された試料容器キャリアに搭載するように、および/または操作装置が試料容器を操作位置に配置された試料容器キャリアから降ろすように操作装置を制御する。制御装置は、試料容器の搭載/降ろしと同時に、第1の昇降装置が試料容器キャリアを第1の昇降位置から第2の昇降位置へ持ち上げるように第1の昇降装置を制御することができる。
【0024】
制御装置は、
空の試料容器キャリアを第1の搬送装置に供給するようにラボラトリステーションを制御し、
続いて空の試料容器キャリアを第1の回転装置の第1の受け渡し位置へ供給するように第1の搬送装置を制御し、
続いて空の試料容器キャリアを第1の昇降位置へ移動または回転させるように第1の回転装置を制御し、
続いて空の試料容器キャリアを第1の昇降位置から第2の昇降位置へ持ち上げるように第1の昇降装置を制御し、
続いて空の試料容器キャリアを操作位置へ移動または回転させるように第2の回転装置を制御し、
続いて試料容器を空の試料容器キャリアに搭載するように操作装置を制御し、
続いて搭載済の試料容器キャリアを第2の受け渡し位置へ移動または回転させるように第2の回転装置を制御し、そして、
続いて搭載済の試料容器キャリア第2の受け渡し位置からラボラトリステーションへ搬送するように第2の搬送装置を制御することができる。次いで、ラボラトリステーションは、ラボラトリステーションへ供給された試料容器内に収容された試料の分析を行うことができる。
【0025】
言うまでもなく、第1の回転装置、第2の回転装置、第1の搬送装置、第2の搬送装置、昇降装置、操作装置はそれぞれ、それぞれの装置の所望の移動を引き起こすように、駆動装置、例えば電動モータ、を備えることができる。
【0026】
次に、以下の図面を参照しながら、本発明を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】操作装置とラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置とラボラトリステーションとを備えたラボラトリシステムを概略的に示す図である。
図2図1に示したラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置の一部である回転装置によって形成された経路を概略的に示す図である。
図3図1に示したラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置の一部である昇降装置を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、操作装置8とラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置1とラボラトリステーション13とを備えたラボラトリシステムを概略的に示す。
操作装置8は、試料容器収納庫を備え、使用者は、閉じられた試料容器9をバルク品として充填することができる。試料容器9は、医学的試料、例えば、血液試料などの生物学的液体試料を内包する。以下により詳細に説明するように、操作装置8は、1つの試料容器9を容器収納庫から取り出し、この1つの試料容器9を試料容器キャリアハンドリング装置1へ供給する。
【0029】
以下により詳細に説明するように、ラボラトリステーション13は、試料容器9内に収容された試料を処理するものであり、ラボラトリステーション13は、試料容器キャリアハンドリング装置1に動作可能に結合されている。
【0030】
ラボラトリステーション13は、第1の垂直レベルに配置された第1のコンベアベルト15を備える。第1のコンベアベルト15によって、ラボラトリステーション13は、空の試料容器キャリア3をラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置1の第1の搬送装置へ供給しており、第1の搬送装置は、コンベアベルト5として具体化されている。移送動作は、例えば、ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置1によってトリガ作動させることができる。
【0031】
ラボラトリステーション13は、第2の垂直レベルに配置された第2のコンベアベルト14を備えており、第2の垂直レベルは、第1の垂直レベルとは異なる。第2のコンベアベルト14によって、ラボラトリステーション13は、試料容器9を運ぶ試料容器キャリア3を受け取る。
【0032】
第1のコンベアベルト15および第2のコンベアベルト14は、ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置1とのインターフェースを形成する。
ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置1は、操作装置8とラボラトリステーション13の間のコネクタとして働く。ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置1は、ラボラトリステーション13の第1のコンベアベルト15から空の試料容器キャリア3を受け取り、空の試料容器キャリア3をラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置1内の操作位置OP(図2参照)へ搬送し、ここで、操作位置OPに配置された空の試料容器キャリア3に試料容器9が搭載され、最終的には、搭載済の試料容器キャリア3をラボラトリステーション13の第2のコンベアベルト14へ供給する。
【0033】
図2および図3を参照すると、ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置1は、試料容器キャリア3を第1の円形経路P1に沿って移動させるように適合された第1の回転装置2を備える。第1の回転装置2は、第1のレベルに配置される。ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置1は、試料容器キャリア3を第2の円形経路P2に沿って移動させるように適合された第2の回転装置4をさらに備える。第2の回転装置4は、第2のレベルに配置される。
【0034】
第1の円形経路P1および第2の円形経路P2は、搬送装置5および6の搬送方向に直交している共通回転軸を有する。
第1の搬送装置5は、空の試料容器キャリア3を第1の回転装置2に関連した第1の受け渡し位置HP1へ搬送する。
【0035】
第2の搬送装置6は、試料容器キャリア3を第2の回転装置4に関連した第2の受け渡し位置HP2からラボラトリステーション13へ搬送する。
ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置1は昇降装置7を備える。昇降装置7は、試料容器キャリア3を第1の回転装置2に関連した第1の昇降位置LP1から、第2の回転装置4に関連した第2の昇降位置LP2へ持ち上げる。
【0036】
操作位置OPは、第2の回転装置4に関連し、操作位置OPに配置された試料容器キャリア3に試料容器9が搭載される。
図3を参照すると、第1および第2の回転装置2/4は、それぞれ、回転円板に形成された3つのスロットS1、S2、S3を備え、各スロットS1、S2、S3は、それぞれ、試料容器キャリア3を受け入れて円形経路P1およびP2に沿って回転させるように適合されている。
【0037】
第1の回転装置2の予め定められた動作状態または角度性(angularity)において、スロットの1つが第1の受け渡し位置HP1に割り当てられ、スロットの1つが第1の昇降位置LP1に割り当てられ、スロットの1つが第1の受け渡し位置HP1と第1の昇降位置LP1の間に位置する中間位置IPに割り当てられる。
【0038】
第2の回転装置4の予め定められた動作状態または角度性において、スロットの1つが第2の受け渡し位置HP2に割り当てられ、スロットの1つが第2の昇降位置LP2に割り当てられ、スロットの1つが第2の受け渡し位置HP2と第2の昇降位置LP2の間に位置する操作位置OPに割り当てられる。
【0039】
第1の回転装置2は、第2の回転装置4とは逆に回転する。
図3を参照すると、昇降装置7は、試料容器キャリア3を運搬/昇降するためのプラットフォーム11を備える。プラットフォーム11は、各回転装置2、4の中心に向けて水平幅が増加している領域12を備える。本実施形態は、関連領域における試料容器キャリア3の基部区域を増大させ、同時に回転装置2/4とプラットフォーム11の間の自由空間を増大させ、このようにして回転装置2/4とプラットフォーム11の間の衝突を避ける。
【0040】
ラボラトリシステムは、制御装置10をさらに備える。制御装置10は、操作装置8が試料容器9を操作位置OPに配置された試料容器キャリア3に搭載するように操作装置8を制御するとともに、同時に、昇降装置7が試料容器3を第1の昇降位置LP1から第2の昇降位置LP2へ同時に持ち上げるように昇降装置7を制御する。これらのステップを同時に行うことによって、試料スループットを最適化することができる。
【0041】
制御装置10は、以下の通り移送サイクルを実施することができる。
制御装置10は、空の試料容器キャリア3を第1の搬送装置5へ供給するようにラボラトリステーション13を制御する。
【0042】
次に、制御装置10は、空の試料容器キャリア3を第1の回転装置2の第1の受け渡し位置HP1へ搬送するように第1の搬送装置5を制御する。
次に、制御装置10は、空の試料容器キャリア3を中間位置IPへ回転させるように第1の回転装置2を制御する。空の試料容器キャリア3が中間位置IPに位置するとき、別の試料容器キャリア3が、第1の昇降位置LP1から第2の昇降LP2へ持ち上げられ得る。
【0043】
次に、制御装置10は、空の試料容器キャリア3を第1の昇降位置LP1へ回転させるように第1の回転装置2を制御する。
次に、制御装置10は、空の試料容器キャリア3を第1の昇降位置LP1から第2の昇降位置LP2へ持ち上げるように昇降装置7を制御し、ここで、昇降装置7のプラットフォーム11は、回転装置2/4の対応するスロットを通じて移動する。次に、制御装置10は、空の試料容器キャリア3を操作位置OPへ回転させるように第2の回転装置2を制御する。
【0044】
次に、制御装置10は、試料容器9を空の試料容器キャリア3に搭載するように操作装置8を制御する。操作装置8は、試料容器9を空の試料容器キャリア3に搭載するのに適した手段、例えば、ピックアンドプレイスなどを備えることができる。
【0045】
次に、制御装置10は、搭載済の試料容器キャリア3を第2の受け渡し位置HP2へ回転させるように第2の回転装置2を制御する。
最後に、制御装置10は、搭載済の試料容器キャリア3を第2の受け渡し位置HP2からラボラトリステーション13へ搬送するように第2の搬送装置6を制御する。
【0046】
上記サイクルは、1つの例示的な試料容器キャリア3が出発位置から目的位置まで移動することについて説明されてきた。言うまでもなく、複数の試料容器キャリア3が、パイプライン式にラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置1を通じて同時に移動する。言い換えれば、上述のステップは、異なる試料容器キャリア3について時間が重なってもよい。例えば、複数の試料容器キャリア3がコンベアベルト5によって搬送される場合、試料容器キャリア3の少なくともいくつかは、第1の回転装置2前で渋滞してもよい。典型的には、コンベアベルト5は、連続的に動く。したがって、先頭の試料容器キャリア3は、第1の回転装置2が回転するときに第1の回転装置2の対応するスロットに自動的に挿入される。それに応じて、第2の受け渡し位置HP2に回転された試料容器キャリア3は、コンベアベルト6によって第2の回転装置4から自動的に取り除かれる。
【0047】
回転装置2/4は、互いに同期して角度120度のステップで逆方向に回転する。この角度のステップは、360°/(スロットの個数)として計算される。
図示の実施形態では、回転装置2/4は、3個のスロットをそれぞれ備える。言うまでもなく、回転装置2/4は、4個以上のスロット、例えば、5個、7個、または9個のスロットを備えることができ、それによって回転装置が2つ以上の操作位置OPを与えることができるようになっており、または回転装置が試料容器9もしくは空の試料容器キャリア3のためのバッファとして使用することさえもできるようになっている。
【0048】
ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置は、試料容器キャリア3を1つずつコンベアベルト14へ供給するようになされた適宜の試料容器キャリア個別化装置16を備えることができる。
【符号の説明】
【0049】
1 ラボラトリ試料容器キャリアハンドリング装置
2 第1の回転装置
3 試料容器キャリア
4 第2の回転装置
5 コンベアベルト、第1の搬送装置
6 コンベアベルト、第2の搬送装置
7 昇降装置
8 操作装置
9 試料容器
10 制御装置
11 プラットフォーム
12 水平幅が増加している領域
13 ラボラトリステーション
14 第2のコンベアベルト
15 第1のコンベアベルト
16 試料容器キャリア個別化装置
LP1 第1の昇降位置
LP2 第2の昇降位置
HP1 第1の受け渡し位置
HP2 第2の受け渡し位置
IP 中間位置
OP 操作位置
P1 第1の円形経路
P2 第2の円形経路
S1、S2、S3 スロット
図1
図2
図3