特許6796255IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

ステアリング装置

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、近年、二次衝突時の衝撃吸収荷重を増大させることが要望されている。そこで、アッパジャケットと一体移動しコラム軸方向に延びる延設部材であって締付機構により締め付けられる延設部材を二次衝突時にコラム軸方向に移動しない相手部材に対して相対摺動させて、衝撃吸収荷重を発生させる場合を想定した場合、下記の新たな問題の発生が予想される。 テレスコ調整位置によって、延設部材が締付機構によって締め付けられる締付位置が延設部材の長手方向(コラム軸方向に相当)に変位する。一方、前記延設部材は、アッパジャケット側の部材に連結される長手方向の一部(例えば一端)では、左右方向(車幅方向)に撓み難く、前記一部から前記長手方向に離隔する部分では、左右方向に撓み易い。
このため、テレスコ調整位置によって、二次衝突時に延設部材が相手部材に対して相対摺動するときに発生する衝撃吸収荷重がばらつくおそれがある。 本発明の目的は、テレスコ調整位置による衝撃吸収荷重のばらつきを抑制するステアリング装置を提供することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

請求項1の発明は、コラム軸方向(X)の一端に操舵部材(2)が接続されるアッパジャケット(7)と、前記コラム軸方向における前記アッパジャケットの他端に対して摺動可能に外嵌されたロアジャケット(8)と、車体(13)に固定され、前記ロアジャケットを支持する支持部材(17)と、前記ロアジャケットを前記アッパジャケットに締め付けることにより前記ロアジャケットに対する前記アッパジャケットの位置を保持する・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
請求項1の発明では、抵抗力発生手段において、連結剛性低減手段によって固定部と延設部のコラム軸方向の一部との連結剛性が低減されるため、締付機構によって延設部の前記一部を含む領域が締め付けられるときに、延設部の前記一部がコラム軸方向から見て左右方向に撓み易くなる。このため、延設部において前記一部を含む領域が主に締め付けられる場合と、延設部において前記一部からコラム軸方向に離隔する領域が主に締め付けられる場合とで、左右方向の撓み剛性の差が低減される。したがって、テレスコ調整後に延設部に対する締付位置が変化しても、延設部の左右方向の撓み剛性が変化し難い。このため、二次衝突時に抵抗力発生手段が前記支持部材および前記ロアジャケットの少なくとも一方と相対摺動するときに発生する抵抗力が、相対摺動の摺動位置の変化に拘らず、変化し難くなる。これにより、テレスコ調整位置による衝撃吸収荷重のばらつきを抑制することができる。 請求項2の発明では、コラム軸方向に延びるスリットまたは凹溝を用いる簡単な構造で前記連結剛性を低減することができる。
請求項3の発明では、締付機構の締付時に弾性変形可能な屈曲部または湾曲部を用いる簡単な構造で、前記連結剛性を低減することができる。
請求項4の発明では、二次衝突時に、規制部によって、屈曲部または湾曲部のコラム軸方向の変形量が規制量に規制される。二次衝突時において、規制部による規制前には、屈曲部または湾曲部を変形させる変形荷重が衝撃吸収荷重として用いられ、規制部による規制後には、前記相対摺動による摺動荷重が衝撃吸収荷重として用いられる。前記規制量を所望の量に設定することで、ロアジャケットに対するアッパジャケットの軸方向変位に応じて、衝撃吸収特性を適切に設定することができる。 請求項5の発明では、二次衝突時に、ロアジャケットに対するアッパジャケットの軸方向位置によって、ロアジャケットに対するアッパジャケットの摩擦摺動の際の抵抗力に第1抵抗力または第2抵抗力の何れか一方が付加される段階と、ロアジャケットに対するアッパジャケットの摩擦摺動の際の抵抗力に第1抵抗力または第2抵抗力の何れか他方が付加される段階とで、衝撃吸収荷重を得ることができる。このため、第1抵抗力および第2抵抗力の大きさの設定により、適切に衝撃吸収荷重の特性を設定することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、本発明の第1ステアリング装置の概略構成を示す模式図である。

【図2】図2は、図1におけるII−II線に沿った断面の模式図である。

【図3】図3は、ステアリング装置に備えられた第1摺動部材および第2摺動部材の斜視図である。

【図4】図4(a)は、図1におけるIV−IV線に沿った断面の模式図であり、図4(b)は、図4(a)の一部を破断した模式図である。

【図5】図5は、第1摺動部材および第2摺動部材の周辺の模式的な底面図である。

【図6】図6(a)および(b)は、二次衝突が発生したときの摺動部材の周辺の様子を示す模式図である。

【図7】図7は、二次衝突が発生したときのアッパジャケットの軸方向変位と、衝撃吸収荷重との関係を示したグラフ図である。

【図8】図8は、本発明の第2ステアリング装置に備えられる第1摺動部材および第2摺動部材の側面図である。

【図9】図9(a)は、本発明の第3ステアリング装置に備えられる第1摺動部材および第2摺動部材の概略側面図であり、図9(b)は第1摺動部材および第2摺動部材の概略平面図であり、図9(c)は第1摺動部材および第2摺動部材の要部と締付機構の要部との概略平面図である。

【図10】図10は、第3実施形態において、二次衝突が発生したときのアッパジャケットの軸方向変位と、衝撃吸収荷重との関係を示したグラフ図である。

【図11】図11(a)および(b)は、本発明の第4ステアリング装置に備えられる屈曲部の周辺の構造の概略図である。

【図12】図12は、本発明の第5ステアリング装置に備えられる第1摺動部材および第2摺動部材の概略側面図である。

【図13】図13(a)、(b)、(c)は、それぞれ、本発明の第6、第7、第8ステアリング装置に備えられる第1摺動部材および第2摺動部材の要部と締付機構の要部との概略平面図である。

【図14】本発明の第9実施形態において、二次衝突が発生したときのアッパジャケットの軸方向変位と、衝撃吸収荷重との関係を示したグラフ図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1…ステアリング装置、2…操舵部材、7…アッパジャケット、8…ロアジャケット、17…支持部材、18…締付機構、40…第1摺動部材(保持部材。第1抵抗力発生手段)、50;50Q;50R;50V;50W;50U…第2摺動部材(第2抵抗力発生手段)、51…固定部、52…延設部、52P…一部、54…スリット(連結剛性低減手段)、57;57V;57W…屈曲部(連結剛性低減手段)、57U…屈曲部(連結剛性低減手段)、74…規制部、V…上下方向、X…コラム軸方向、Z…左右方向

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