【課題を解決するための手段】
【0006】
[0006] 一般に、ある態様では、炎を模する発光システムは、複数の発光素子の分離セットを含む。発光素子の分離セットの所与のセットの発光素子は、それぞれの制御信号に従って、放射光の対応する強度を調整するように構成される。更に、それぞれの制御信号の少なくとも1つのパラメータは、分離セットの別のセットの発光素子が別の制御信号でそれぞれの放射光強度を調整するために用いる当該別の制御信号のそのパラメータに対して独立した変数である。発光素子を分離セットにグループ化すること、及び独立制御信号を用いて発光素子を制御することは、リアルな揺らめき照明効果を提供し、及びシステムが全光束レベルを維持することを可能にする。
【0007】
[0007] ある実施形態によれば、所与のセット内の発光素子は、複数の発光信号の各発光信号の1つ又は複数のパラメータが、複数の発光信号の他の各々の発光信号の1つ又は複数の同じパラメータに対して従属した変数であるように、それぞれの制御信号に基づいた複数の発光信号に従って、放射光の対応する強度を調整する。所与のセット内の発光素子に関するパラメータ間の依存関係は、システムが、システムの全光束レベルを維持することを可能にし、それによって、揺らめきが、当惑させるような照明効果を成さないことを確実にする。この特徴は、システムが主要照明目的で用いられる場合に有益である。
【0008】
[0008] ある実施形態では、所与のセットの発光素子の各々の対応する強度は、それを用いて、この所与のセットの少なくとも1つの他の発光素子の対応する強度が調整されるそれぞれの制御信号の位相とは異なる、それぞれの制御信号の位相を用いて調整される。このように異なる位相を使用することは、全光束レベルを維持するための優れた手段を提供する。従って、この特定の実施形態では、位相の各々は、所与のセットによって放射される光の全強度が本質的に一定であるように設定される。「本質的に一定」とは、強度が、セットによって放射される中央強度の+/−15%の範囲内で変動することを意味することが理解されるものとする。より好ましくは、強度は、セットによって放射される中央強度の+/−10%の範囲内で変動してもよく、及び更により好ましくは、強度は、セットによって放射される中央強度の+/−5%の範囲内で変動してもよい。最も好ましくは、強度は、セットによって放射される中央強度の+/−1%の範囲内で変動してもよい。
【0009】
[0009] ある例示的実施形態によれば、発光システムは、基礎信号の1つ又は複数のパラメータを調整することによって、制御信号の各々を動的に生成するように構成されたコントローラを更に含む。この実施形態のあるバージョンでは、コントローラは、1つ又は複数のパラメータの一連の値を決定するためにランダム過程を用いることによって、制御信号の各々を生成するように構成される。この種の過程の利用は、照明効果がランダム化されることを可能にし、それによって、より上手く炎を模することができる。ある任意選択的特徴によれば、システムは、少なくとも1つの環境状態の尺度を取得するように構成されたセンサを更に含む。ここでは、コントローラは、1つ又は複数の環境状態の尺度に応じて、基礎信号の1つ又は複数のパラメータを更に調整することによって、制御信号の各々を動的に生成するように構成される。従って、例えばこのようにして、照明システムは、揺らめき効果を更に向上させ、それをよりリアルにする、例えば空気流、温度及び/又は動き等の環境要素に反応することができる。
【0010】
[0010] ある例示的実施形態では、分離セットの発光素子は、所与のセット以外の分離セットの各々からの少なくとも1つの発光素子が、所与のセットの少なくとも2つの発光素子の間に配されるように空間的に分布される。分離セットの発光素子のこの空間的分布及び散在は、揺らめき効果を更にランダム化し、及び向上させる。
【0011】
[0011] ある例示的実施形態によれば、システムは、複数のライトガイドを含むライトガイド構造を更に含んでもよく、ライトガイドの各々は、発光素子の分離セットの異なるセットから光を導出する。この実施形態のあるバージョンでは、複数のライトガイドは、ライトガイド構造において入れ子にされる。入れ子にされたライトガイド特徴は、キャンドルの揺らめきをより上手く模するために、水平方向の多様性に加えて、照明効果の垂直方向の多様性を可能にする。システムは、分離セットの各セットが、分離セットのその他のセットによって放射される光の色とは異なる色を有する光を放射する、別の任意選択的特徴を含んでもよい。このように入れ子にされたライトガイドの各々に異なる色を割り当てることは、キャンドルの炎の色の多様性のリアルな模擬を可能にする。好ましくは、色は、炎を正確に模倣するために、暖色系の白色から寒色系の白色に及ぶ。
【0012】
[0012] 別の態様は、発光システムを用いて炎を模する方法に向けられる。この方法では、それぞれ複数の制御信号が、複数の発光素子の分離セットに対して生成される。更に、複数の分離セットの各セットにおいて、セットの発光素子の強度は、複数の制御信号のそれぞれの制御信号に従って調整され、セットの何れのセットに対するそれぞれの制御信号の少なくとも1つのパラメータも、分離セットの何れの他のセットに対するそれぞれの制御信号の1つ又は複数のパラメータに対しても独立した変数である。信号の1つ又は複数のパラメータは、周期、振幅及び/又は直流オフセットでもよい。上記の通り、発光素子を分離セットにグループ化すること、及び独立制御信号を用いて発光素子の強度を調整することは、リアルな揺らめき照明効果を提供し、及びシステムが全光束レベルを維持することを可能にする。
【0013】
[0013] ある例示的実施形態では、対応するセットのそれぞれの制御信号に基づいたそれぞれの発光信号が、複数の分離セットの各対応するセット内の発光素子の各々に対して、対応するセットの各発光信号の1つ又は複数のパラメータが、対応するセットの他の各発光信号の1つ又は複数のパラメータに対して従属した変数であるように、生成される。更に、本方法は、それぞれの発光素子の発光信号に従って、対応するセットの各それぞれの発光素子の強度を調整することを更に含む。上述の通り、所与のセット内の発光素子のパラメータ間の依存関係は、システムが全光束レベルを維持することを可能にする。
【0014】
[0014] ある例示的実施形態によれば、本方法は、複数の分離セットの各対応するセットにおいて、セットの何れの発光素子に付与される位相も、対応するセットの何れの他の発光素子に付与される位相とも異なるように、それぞれの制御信号の複数の位相を対応するセットの発光素子に付与することを含む。上記の通り、セットによって放射される光の全強度が本質的に一定であるように、異なる位相が構成されてもよい。
【0015】
[0015] ある実施形態では、制御信号の各々は、基礎信号の1つ又は複数のパラメータを変調することによって、生成されてもよい。信号の1つ又は複数のパラメータは、周期、振幅及び/又は直流オフセットでもよい。この実施形態のあるバージョンでは、制御信号の各々は、1つ又は複数のパラメータの一連の値を決定することによって生成されてもよい。ここでは、一連の値は、ランダム過程に従って一連の状態を決定することによって計算される。上述の通り、このように照明効果をランダム化することは、向上した及びより正確なキャンドルの炎の模擬を提供する。任意選択的に、制御信号の各々は、少なくとも1つの環境状態の尺度を感知し、及び各制御信号に対して、1つ又は複数の環境状態の尺度に応じて基礎信号の1つ又は複数のパラメータを更に調整することによって生成される。上述の通り、照明効果は、揺らめき効果のリアルさを更に向上させるために、例えば空気流、温度及び/又は動き等の環境要素に適応することができる。この適応は、様々なやり方で行うことができる。例えば、それを用いて一連の値がフィルタリングされるローパスフィルタのフィルタパラメータが、尺度に応じて調整されてもよい。代替的に、例えばランダム過程がマルコフ過程である場合には、マルコフ過程で用いられる状態遷移確率行列の少なくとも1つの確率が、尺度に応じて調整されてもよい。
【0016】
[0016] 本発明のある例示的態様によれば、発光システムは、少なくとも1つの発光素子及びコントローラを含んでもよい。ここでは、1つ又は複数の発光素子は、制御信号に応じて放射光の対応する強度を調整するように構成される。コントローラは、基礎信号の少なくとも1つのパラメータを調整することによって制御信号を生成し、遷移確率モデルを適用することによってその調整を行うように構成される。このモデルでは、1つ又は複数の発光素子が第1の状態セットのうちの状態を維持する第1の確率が、1つ又は複数の発光素子が第2の状態セットのうちの状態を維持する第2の確率とは異なり、第1の状態セットの1つ又は複数のパラメータの第1の値が、第2の状態セットの1つ又は複数のパラメータの第2の値とは異なる。遷移確率モデルのこの構成は、システムが、炎の揺らめきを正確に表現するように、システムの光強度を制御及び変更することを可能にすることができる。好ましくは、ある実施形態において、第1の確率は、第2の確率よりも高く、及びパラメータは、基礎信号の周期を含み、第2の値は、第1の値よりも小さい。これらの特徴は、キャンドルの炎の揺らめきのより正確な模擬である、模擬炎の大幅な動きの、長く比較的一定の状態及び短期間の状態を提供する。好ましくは、ある実施形態では、コントローラは、マルコフ過程に従って調整を行うように構成され、遷移確率モデルは、遷移確率行列である。
【0017】
[0017] 上記の方法は、コンピュータ可読媒体に保存されたコンピュータ可読プログラムにおいて実施されてもよく、及びこの方法に従ってプログラムの命令を実行するコンピュータによって実施されてもよいことに留意されたい。
【0018】
[0018] 本開示の目的で本明細書において使用される場合、「LED」との用語は、任意のエレクトロルミネセンスダイオード、又は、電気信号に呼応して放射を発生できる、その他のタイプのキャリア注入/接合ベースシステム(carrier injection/junction-based system)を含むものと理解すべきである。したがって、LEDとの用語は、次に限定されないが、電流に呼応して発光する様々な半導体ベースの構造体、発光ポリマー、有機発光ダイオード(OLED)、エレクトロルミネセンスストリップ等を含む。特に、LEDとの用語は、赤外スペクトル、紫外スペクトル、及び(通常、約400ナノメートルから約700ナノメートルまでの放射波長を含む)可視スペクトルの様々な部分のうちの1つ又は複数における放射を発生させることができるすべてのタイプの発光ダイオード(半導体及び有機発光ダイオードを含む)を指す。LEDの幾つかの例としては、次に限定されないが、様々なタイプの赤外線LED、紫外線LED、赤色LED、青色LED、緑色LED、黄色LED、アンバー色LED、橙色LED、及び白色LED(以下に詳しく述べる)がある。また、LEDは、所与のスペクトルに対して様々な帯域幅(例えば半波高全幅値(FWHM:full widths at half maximum))、及び所与の一般的な色分類内で様々な支配的波長を有する放射(例えば狭帯域幅、広帯域幅)を発生させるように構成及び/又は制御することができることを理解すべきである。
【0019】
[0019] 例えば本質的に白色光を生成するLED(例えば白色LED)の一実施態様は、それぞれ、組み合わされることで混合して本質的に白色光を形成する様々なスペクトルのエレクトロルミネセンスを放射する複数のダイを含む。別の実施態様では、白色光LEDは、第1のスペクトルを有するエレクトロルミネセンスを異なる第2のスペクトルに変換する蛍光体材料に関連付けられる。この実施態様の一例では、比較的短波長で狭帯域幅スペクトルを有するエレクトロルミネセンスが、蛍光体材料を「ポンピング(pumps)」して、当該蛍光体材料は、いくぶん広いスペクトルを有する長波長放射を放射する。
【0020】
[0020] なお、LEDとの用語は、LEDの物理的及び/又は電気的なパッケージタイプを限定しないことを理解すべきである。例えば、上述した通り、LEDは、(例えば個々に制御可能であるか又は制御不能である)異なるスペクトルの放射をそれぞれ放射する複数のダイを有する単一の発光デバイスを指すこともある。また、LEDは、LED(例えばあるタイプの白色LED)の一体部分と見なされる蛍光体に関連付けられることもある。一般に、LEDとの用語は、パッケージLED、非パッケージLED、表面実装LED、チップ・オン・ボードLED、TパッケージマウントLED、ラジアルパッケージLED、パワーパッケージLED、あるタイプのケーシング及び/又は光学的要素(例えば拡散レンズ)を含むLED等を指す。
【0021】
[0021] 「光源」及び「発光素子」との用語は、次に限定されないが、LEDベース光源(上記に定義した1つ以上のLEDを含む)、白熱光源(例えばフィラメント電灯、ハロゲン電灯)、蛍光光源、りん光性光源、高輝度放電光源(例えばナトリウム蒸気ランプ、水銀蒸気ランプ及びメタルハライドランプ)、レーザー、その他のタイプのエレクトロルミネセンス源、フォトルミネセンス源(例えばガス状放電光源)、電子飽和(electronic satiation)を使用する陰極発光源(cathode luminescent source)、ガルバノルミネセンス源、結晶発光(crystallo-luminescent)源、キネルミネセンス(kine-luminescent)源、熱ルミネセンス源、摩擦ルミネセンス(triboluminescent)源、音ルミネセンス(sonoluminescent)源、放射ルミネセンス(radioluminescent)源、及び発光ポリマー(luminescent polymers)を含む、様々な放射源のうちの任意の1つ以上を指すと理解すべきである。
【0022】
[0022] 所与の光源は、可視スペクトル内、可視スペクトル外、又は両者の組合せでの電磁放射を発生する。したがって、「光」及び「放射」との用語は、本明細書では同義で使用される。さらに、光源は、一体構成要素として、1つ以上のフィルタ(例えばカラーフィルタ)、レンズ、又はその他の光学的構成要素を含んでもよい。また、光源は、次に限定されないが、指示、表示、及び/又は照明を含む様々な用途に対し構成されることを理解すべきである。「照明源」とは、内部空間又は外部空間を効果的に照射するのに十分な強度を有する放射を発生するように特に構成された光源である。このコンテキストにおいて、「十分な強度」とは、周囲照明(すなわち、間接的に知覚され、また、例えば、全体的に又は部分的に知覚される前に1つ以上の様々な介在面から反射される光)を提供するために空間又は環境において発生される可視スペクトルにおける十分な放射強度(放射強度又は「光束」に関して、全方向における光源からの全光出力を表すために、単位「ルーメン」がよく使用される)を指す。
【0023】
[0023] 「スペクトル」との用語は、1つ以上の光源によって生成された放射の任意の1つ以上の周波数(又は波長)を指すものと理解すべきである。したがって、「スペクトル」との用語は、可視範囲内の周波数(又は波長)のみならず、赤外線、紫外線、及び電磁スペクトル全体の他の領域の周波数(又は波長)も指す。さらに、所与のスペクトルは、比較的狭い帯域幅(例えば、FWHMは、基本的に、周波数又は波長成分をほとんど有さない)、又は、比較的広い帯域幅(様々な相対強度を有する幾つかの周波数又は波長成分)を有してよい。当然のことながら、所与のスペクトルは、2つ以上の他のスペクトルを混合(例えば、複数の光源からそれぞれ放射された放射を混合)した結果であってよい。
【0024】
[0024] 本開示の目的で、「色」との用語は、「スペクトル」との用語と同義に使用される。しかし、「色」との用語は、通常、観察者によって知覚可能である放射の特性を主に指すために使用される(ただし、この使用は、当該用語の範囲を限定することを意図していない)。したがって、「様々な色」との用語は、様々な波長成分及び/又は帯域幅を有する複数のスペクトルを暗に指す。さらに、当然のことながら、「色」との用語は、白色光及び非白色光の両方との関連で使用されてもよい。
【0025】
[0025] 「色温度」との用語は、本明細書では、通常、白色光に関連して使用されるが、その使用は、当該用語の範囲を限定することを意図していない。色温度は、基本的に、白色光の特定の色内容又は陰(例えば、赤みを帯びた、青みを帯びた)を指す。所与の放射サンプルの色温度は、従来から、問題とされている放射サンプルと同じスペクトルを基本的に放射する黒体放射体のケルビン度数(K)の温度に応じて特徴付けられている。黒体放射体の色温度は、通常、約700度K(通常、人間の目に最初に可視となると考えられている)から10,000度K超の範囲内であり、白色光は、通常、約1500〜2000度Kより高い色温度において知覚される。
【0026】
[0026] 低色温度は、通常、より顕著な赤色成分、すなわち、「温かい印象」を有する白色光を示す一方で、高色温度は、通常、より顕著な青色成分、すなわち、「冷たい印象」を有する白色光を示す。一例として、炎は約1,800度Kの色温度を有し、従来の白熱電球は約2848度Kの色温度を有し、早朝の日光は約3,000度Kの色温度を有し、曇った日の真昼の空は約10,000度Kの色温度を有する。約3,000度Kの色温度を有する白色光の下で見られたカラー画像は、比較的赤みの帯びた色調を有する一方で、約10,000度Kの色温度を有する白色光の下で見られたカラー画像は、比較的青みの帯びた色調を有する。
【0027】
[0027] 「照明固定具」、「照明器具」との用語は、本明細書では、特定の形状因子、アセンブリ又はパッケージの1つ以上の照明ユニットの実施態様又は配置を指すために使用される。「照明ユニット」との用語は、本明細書では、同じ又は異なるタイプの1つ以上の光源を含む装置を指して使用される。所与の照明ユニットは、様々な光源の取付け配置、筐体/ハウジング配置及び形状、並びに/又は、電気及び機械的接続構成の何れか1つを有してもよい。さらに、所与の照明ユニットは、光源の動作に関連する様々な他の構成要素(例えば制御回路)に任意選択的に関連付けられてもよい(例えば含む、結合される、及び/又は一緒にパッケージされる)。「LEDベースの照明ユニット」とは、上記した1つ以上のLEDベースの光源を、単独で又はその他の非LEDベースの光源との組合せで含む照明ユニットを指す。「マルチチャネル」照明ユニットとは、それぞれ異なる放射スペクトルを発生する少なくとも2つの光源を含むLEDベースの又は非LEDベースの照明ユニットを指すものであり、各異なる光源スペクトルは、マルチチャネル照明ユニットの「チャネル」と呼ばれる。
【0028】
[0028] 「コントローラ」との用語は、本明細書では、一般に、1つ以上の光源の動作に関連する様々な装置を説明するために使用される。コントローラは、本明細書で説明した様々な機能を実行するように、数多くの方法(例えば専用ハードウエアを用いて)で実施できる。「プロセッサ」は、本明細書で説明した様々な機能を実行するように、ソフトウエア(例えばマイクロコード)を使用してプログラムすることのできる1つ以上のマイクロプロセッサを使用するコントローラの一例である。コントローラは、プロセッサを使用してもしなくても実施でき、また、幾つかの機能を実行する専用ハードウエアと、その他の機能を実行するプロセッサ(例えばプログラムされた1つ以上のマイクロプロセッサ及び関連回路)の組み合わせとして実施されてもよい。本開示の様々な実施態様において使用されてもよいコントローラ構成要素の例としては、次に限定されないが、従来のマイクロプロセッサ、特定用途向けIC(ASIC)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)がある。
【0029】
[0029] 様々な実施態様において、プロセッサ又はコントローラは、1つ以上の記憶媒体(本明細書では総称的に「メモリ」と呼び、例えばRAM、PROM、EPROM及びEEPROM、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク、光学ディスク、磁気テープ等の揮発性及び不揮発性のコンピュータメモリ)と関連付けられる。幾つかの実施態様において、記憶媒体は、1つ以上のプロセッサ及び/又はコントローラ上で実行されると、本明細書で説明した機能の少なくとも幾つかを実行する1つ以上のプログラムによって、コード化されてもよい。様々な記憶媒体は、プロセッサ又はコントローラ内に固定されてもよいし、又は、その上に記憶された1つ以上のプログラムが、本明細書で説明した本発明の様々な態様を実施するように、プロセッサ又はコントローラにロードされるように可搬型であってもよい。「プログラム」又は「コンピュータプログラム」との用語は、本明細書では、一般的な意味で、1つ以上のプロセッサ又はコントローラをプログラムするように使用できる任意のタイプのコンピュータコード(例えばソフトウエア又はマイクロコード)を指して使用される。
【0030】
[0030] 「アドレス可能」との用語は、本明細書では、自分自身を含む複数のデバイスに向けた情報(例えばデータ)を受信して、自分自身に向けられた特定の情報に選択的に応答するデバイス(例えば、光源全般、照明ユニット又は固定具、1つ以上の光源若しくは照明ユニットに関連付けられたコントローラ又はプロセッサ、他の非照明関連デバイス等)を指すために使用される。「アドレス可能」との用語は、多くの場合、ネットワークで結ばれた環境(すなわち、以下に詳細に説明される「ネットワーク」)に関連して使用され、ネットワークで結ばれた環境では、複数のデバイスが何らかの1つ以上の通信媒体を介して互いに結合されている。
【0031】
[0031] 1つのネットワーク実施態様では、ネットワークに結合された1つ以上のデバイスが、当該ネットワークに結合された1つ以上の他のデバイスのコントローラとしての機能を果たす(例えばマスタ/スレーブ関係において)。別の実施態様では、ネットワークで結ばれた環境は、当該ネットワークに結合されたデバイスのうちの1つ以上を制御する1つ以上の専用コントローラを含む。通常、ネットワークに結合された複数のデバイスは、それぞれ、1つ以上の通信媒体上にあるデータへのアクセスを有するが、所与のデバイスは、例えば、当該デバイスに割り当てられた1つ以上の特定の識別子(例えば「アドレス」)に基づいて、ネットワークとデータを選択的に交換する(すなわち、ネットワークからデータを受信する及び/又はネットワークにデータを送信する)点で、「アドレス可能」である。
【0032】
[0032] 「ネットワーク」との用語は、本明細書において使用される場合、(コントローラ又はプロセッサを含む)任意の2つ以上のデバイス間及び/又はネットワークに結合された複数のデバイス間での(例えばデバイス制御、データ記憶、データ交換等のための)情報の転送を容易にする2つ以上のデバイスの任意の相互接続を指す。容易に理解されるように、複数のデバイスを相互接続するのに適したネットワークの様々な実施態様は、様々なネットワークトポロジのうちの何れかを含み、様々な通信プロトコルのうちの何れかを使用することができる。さらに、本開示による様々なネットワークにおいて、2つのデバイス間の接続はいずれも、2つのシステム間の専用接続を表わすか、又は、これに代えて非専用接続を表わしてもよい。2つのデバイス用の情報を担持することに加えて、当該非専用接続(例えばオープンネットワーク接続)は、必ずしも2つのデバイス用ではない情報を担持することがある。さらに、容易に理解されるように、本明細書で説明されたデバイスの様々なネットワークは、ネットワーク全体に亘る情報の転送を容易にするために、1つ以上のワイヤレス、ワイヤ/ケーブル、及び/又は光ファイバリンクのリンクを使用できる。
【0033】
[0033] 「ユーザインターフェース」との用語は、本明細書において使用される場合、人間であるユーザ又はオペレータと、当該ユーザとデバイス間の通信を可能にする1つ以上のデバイスとの間のインターフェースを指す。本開示の様々な実施態様に使用されてもよいユーザインターフェースの例は、次に限定されないが、スイッチ、電位差計、ボタン、ダイアル、スライダ、マウス、キーボード、キーパッド、様々なタイプのゲームコントローラ(例えばジョイスティック)、トラックボール、ディスプレイスクリーン、様々なタイプのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)、タッチスクリーン、マイクロホン、及び、人間が生成した何らかの形の刺激を受信し、それに応答して信号を生成する他のタイプのセンサを含む。
【0034】
[0034] 第1のパラメータは「に対して独立した変数」であるという文言は、第2のパラメータは、第1のパラメータの値を変えるとき、第2のパラメータの値を変えないこと、また逆も然りであるということに留意されたい。加えて、第1のパラメータは「に対して従属した変数」であるという文言は、第2のパラメータは、第1のパラメータを変えるとき、第2のパラメータの値を変えること、また逆も然りであるということに留意されたい。
【0035】
[0035] なお、前述の概念及び以下でより詳しく説明する追加の概念のあらゆる組み合わせ(これらの概念が互いに矛盾しないものであることを条件とする)は、本明細書で開示される本発明の主題の一部をなすものと考えられることを理解すべきである。特に、本開示の終わりに登場するクレームされる主題のあらゆる組み合わせは、本明細書に開示される本発明の主題の一部であると考えられる。なお、参照により組み込まれる任意の開示内容にも登場する、本明細書にて明示的に使用される用語には、本明細書に開示される特定の概念と最も整合性のある意味が与えられるべきであることを理解すべきである。
【0036】
[0036] 図面中、同様の参照符号は、全般的に様々な図を通して同じ部分を指している。さらに、図面は必ずしも縮尺通りではなく、重点は全体的に本発明の原理の説明に置かれている。