(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0013】
1. 電子顕微鏡
まず、本実施形態に係る電子顕微鏡について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る電子顕微鏡100の構成を示す図である。
【0014】
電子顕微鏡100は、液体試料Sを観察するための走査電子顕微鏡である。液体試料Sは、液体を含む試料である。このような液体としては、水が挙げられるが、水以外の液体であってもよい。具体的には、液体試料Sとしては、例えば、水滴、物質の表面の水分、水や水以外の液体そのもの、水または水以外の液体を含む試料などが挙げられる。また、液体試料Sとしては、生物、植物、食品、化粧品等が挙げられる。このような液体試料Sとしては、例えば、こんぶ等の海草、こんにゃく、寒天、吸水性ポリマー、コンタクトレンズ、脂質等が挙げられる。
【0015】
電子顕微鏡100は、
図1に示すように、電子源10と、集束レンズ12と、対物レンズ14と、偏向器16と、試料ステージ20と、蓋部材2を構成する支持部材30と、電子検出器40と、EDS検出器50と、を含む。
【0016】
電子源10は、電子を発生させる。電子源10は、例えば、陰極から放出された電子を陽極で加速し電子線EBを放出する電子銃である。
【0017】
集束レンズ12は、電子源10から放出された電子線EBを集束させて電子プローブを形成する。集束レンズ12によって、電子プローブの径やプローブ電流(照射電流量)を制御することができる。
【0018】
対物レンズ14は、液体試料Sの直前に配置された電子プローブを形成するためのレンズである。対物レンズ14は、例えば、コイルと、ヨークと、を含んで構成されている。対物レンズ14では、コイルで作られた磁力線を、鉄などの透磁率の高い材料で作られたヨークに閉じ込め、ヨークの一部に切欠き(レンズギャップ)を作ることで、高密度に分布した磁力線を光軸上に漏洩させる。
【0019】
偏向器16は、集束レンズ12と対物レンズ14とによって形成された電子プローブ(集束された電子線EB)を偏向させる。偏向器16は、電子プローブで、液体試料S上を走査するために用いられる。偏向器16は、走査信号発生器(図示せず)が発生させた走査信号に基づき駆動し、電子線EBを偏向させる。これにより、電子プローブで液体試料S上を走査することができる。
【0020】
試料ステージ20には、液体試料Sが載置される。試料ステージ20は、液体試料Sを支持する。試料ステージ20は、移動機構を備えており、液体試料Sを移動させることができる。また、試料ステージ20は、冷却機構を備えており、液体試料Sを冷却することができる。試料ステージ20では、例えば、冷却された流体を循環させることで冷却が行われてもよいし、ペルチェ素子等を用いて冷却が行われてもよい。
【0021】
試料ステージ20が配置されている試料室は、真空排気装置(図示せず)により真空排気されることで、所定の圧力に維持される。電子顕微鏡100は、例えば、試料室の真空度が数十Pa〜数百Pa程度で観察や分析を行うことができる。すなわち、電子顕微鏡100は、いわゆる低真空SEMである。
【0022】
支持部材30は、後述する
図2〜
図4に示すように、水分保持材4を支持する。支持部材30と水分保持材4とは、蓋部材2を構成している。電子顕微鏡100では、液体試料Sは、試料ステージ20と蓋部材2とで形成された空間に収容される。蓋部材2の詳細については後述する。
【0023】
電子検出器40は、電子線EB(電子プローブ)が液体試料Sに照射されることにより液体試料Sから放出される電子を検出する。電子検出器40は、液体試料Sから放出される二次電子を検出する二次電子検出器であってもよいし、液体試料Sから放出される反射電子を検出する反射電子検出器であってもよい。電子検出器40で液体試料Sから放出される電子を検出することによって、SEM像(二次電子像や反射電子像)を得ることができる。
【0024】
なお、電子顕微鏡100において、ガス増幅を利用して、液体試料Sから放出された電子の検出を行ってもよい。ガス増幅とは、ある圧力に保たれたガス雰囲気に電界が印加されると、電子が電界で加速されるときにガス分子と衝突してガス分子を電離させる現象が繰り返されることによる増幅作用である。
【0025】
EDS検出器50は、電子線EBが液体試料Sに照射することにより液体試料Sから発生する特性X線を検出する。EDS検出器50は、例えば、シリコンドリフト検出器(silicon-drift detector、SDD)である。EDS検出器50で特性X線を検出することによって、EDSスペクトルを得ることができる。
【0026】
図2および
図3は、蓋部材2を模式的に示す断面図である。
図4は、蓋部材2を模式的に示す平面図である。なお、
図2は、
図4のII−II線断面図であり、
図3は、
図4のIII−III線断面図である。
【0027】
電子顕微鏡100では、液体試料Sは、試料ステージ20および蓋部材2で形成される空間3に収容されている。
図2および
図3に示す例では、液体試料Sは、基板6上に配置されており、基板6とともに空間3内に配置されている。
【0028】
蓋部材2は、
図2〜
図4に示すように、水分保持材4と、水分保持材4を支持する支持部材30と、を含む。
【0029】
水分保持材4は、水分を保持している。水分保持材4は、例えば、紙(例えばキムワイプ(登録商標)等)、布、不織布、スポンジ、吸水性ポリマー等に、水を含ませたものである。例えば、水分保持材4として、紙を水に浸したものを用いることができる。
【0030】
水分保持材4は、支持部材30によって保持されている。水分保持材4が支持部材30によって保持されることで、蓋部材2が構成されている。水分保持材4は、空間3の一部を規定している。水分保持材4から気化した水蒸気は、空間3内に供給される。試料ステージ20および蓋部材2で形成される空間3には、水分保持材4から水蒸気が供給されるため、空間3に収容された液体試料Sの水分の蒸発を抑制できる。
【0031】
水分保持材4は、電子線EBを通過させるための貫通孔4aを有している。貫通孔4aは、空間3の内部と外部とを連通している。電子線EBは、貫通孔4aを通過し液体試料Sに照射される。また、電子線EBが照射されることで液体試料Sから放出された電子(二次電子および反射電子)やX線(特性X線等)等は、貫通孔4aを通過し、電子検出器40およびEDS検出器50で検出される。
【0032】
支持部材30は、水分保持材4を支持可能に構成されている。
図2および
図3に示す例では、支持部材30は、第1部分32と、第2部分34と、を有している。第1部分32と第2部分34との間に水分保持材4を挟むことで、水分保持材4を支持することができる。
【0033】
第1部分32は、空間3となる凹部を有している。第1部分32には、貫通孔32aが形成されている。水分保持材4は、貫通孔32aを塞ぐように配置されている。第1部分32は、貫通孔32aの中心に向かって延びる複数の梁部32bを有している。複数の梁部32bは、貫通孔32aを塞ぐように配置されている水分保持材4が落ちないように水分保持材4を支持している。
【0034】
第2部分34は、第1部分32上に配置されている。第2部分34は、第1部分32上に配置された水分保持材4上に配置されている。第2部分34は、貫通孔34aを有している。貫通孔34aは、貫通孔32aと重なっている。
【0035】
空間3の上方は、水分保持材4によって規定されており、空間3に収容された液体試料Sの上方には、水分保持材4が位置している。液体試料Sは、電子線EBの入射方向から見て、水分保持材4の貫通孔4aに重なるように配置されている。
【0036】
なお、ここでは、試料ステージ20が蓋部材2とともに空間3を形成する試料台として機能する場合について説明したが、試料ステージ20とは別に、液体試料Sが配置される試料台(試料ホルダー等)を準備して、当該試料台と蓋部材2とを用いて空間3を形成してもよい。
【0037】
2. 液体試料を観察または分析する方法
次に、本実施形態に係る液体試料Sを観察または分析する方法(以下、単に「本実施形態に係る方法」ともいう)について説明する。ここでは、電子顕微鏡100を用いて、液
体試料Sとしての水滴を観察または分析する例について説明する。
【0038】
電子顕微鏡100では、
図2および
図3に示すように、液体試料Sを、試料ステージ20と蓋部材2とで形成される空間3に収容する。
【0039】
具体的には、まず、水分保持材4を準備する。例えば、水分保持材4が紙(例えばキムワイプ)である場合、紙を水に浸して水分保持材4が水分を保持した状態にする。次に、水分保持材4に貫通孔4aを形成する。なお、貫通孔4aの形成は、水分保持材4が支持部材30で支持されている状態で行われてもよい。
【0040】
次に、水分保持材4を支持部材30に取り付けて蓋部材2を形成する。具体的には、水分保持材4を支持部材30の第1部分32と第2部分34との間に挟んで固定する。
【0041】
次に、試料ステージ20上に配置された基板6に液体試料Sとしての水滴を形成する。そして、試料ステージ20上に蓋部材2を配置して、試料ステージ20および蓋部材2で形成される空間3に液体試料Sを収容する。
【0042】
次に、試料室を真空排気して、試料室を真空状態にする。試料室を真空排気しても、液体試料Sは、試料ステージ20および蓋部材2で形成された空間3に収容されているため、液体試料Sの水分の蒸発を抑制できる。また、このとき、液体試料Sが液体の状態で存在できるように、液体試料Sは試料ステージ20によって冷却されている。
【0043】
次に、液体試料Sに電子線EBを照射して、液体試料Sの観察または分析を行う。液体試料Sの観察または分析は、液体試料Sが空間3に収容された状態で行われる。具体的には、液体試料Sの観察(SEM観察)を行う場合、電子線EBは水分保持材4の貫通孔4aを通過して液体試料Sに照射され、液体試料Sから放出された電子は貫通孔4aを通過して電子検出器40で検出される。また、液体試料Sの分析(EDS分析)を行う場合、電子線EBは水分保持材4の貫通孔4aを通過して液体試料Sに照射され、液体試料Sで発生した特性X線は貫通孔4aを通過してEDS検出器50で検出される。
【0044】
本実施形態に係る方法では、液体試料Sの観察または分析が行われている間も、液体試料Sは空間3に収容されているため、観察または分析が行われている間も、液体試料Sの水分の蒸発を抑制できる。
【0045】
以上の工程により、液体試料Sの観察または分析を行うことができる。
【0046】
図5および
図6は、本実施形態に係る方法によって、水滴を観察した結果を示すSEM像である。なお、
図5は、水滴を水平な試料台に滴下した場合であり、
図6は、水滴を90度傾斜した試料台に滴下した場合である。
【0047】
図5に示すSEM像の明るい部分は、水分保持材4の貫通孔4aに対応し、中央の暗い円形の部分が水滴に対応する。
図6に示すSEM像では、半球状の水滴が観察されている。
図5および
図6に示すように、本実施形態に係る方法では、水滴を明瞭に観察することができる。
【0048】
3. 特徴
本実施形態に係る方法は、例えば、以下の特徴を有する。
【0049】
本実施形態に係る方法では、液体試料Sを、試料ステージ20および蓋部材2で形成される空間3に収容して、液体試料Sを観察または分析する。また、蓋部材2は、水分保持
材4と、水分保持材4を支持する支持部材30と、を含み、水分保持材4には、液体試料Sに照射される電子線EBを通過させる貫通孔4aが設けられている。
【0050】
そのため、本実施形態に係る方法では、電子顕微鏡において、液体試料Sの水分の蒸発を抑制して液体試料Sの乾燥および凍結を防ぎつつ、液体試料Sの観察または分析を行うことができる。
【0051】
また、本実施形態に係る方法では、液体試料Sを試料ステージ20および蓋部材2で形成される空間3に収容した状態で、観察または分析を行うことができる。したがって、例えば、蓋部材2を取り外す手間がなく、観察または分析を行うまでの時間を短縮できる。このように、本実施形態に係る方法では、容易に、液体試料Sの観察または分析を行うことができる。また、観察または分析が行われている間も、液体試料Sの水分の蒸発を抑制できるため、長時間の観察または分析が可能である。
【0052】
電子顕微鏡100は、例えば、以下の特徴を有する。
【0053】
電子顕微鏡100は、試料ステージ20と、水分保持材4を支持する支持部材30と、を含み、支持部材30が水分保持材4を支持することで蓋部材2が形成され、液体試料Sは、蓋部材2および試料ステージ20で形成された空間3に収容され、水分保持材4には、液体試料Sに照射される電子線EBを通過させる貫通孔4aが設けられている。そのため、電子顕微鏡100では、液体試料Sの水分の蒸発を抑制して液体試料Sの乾燥および凍結を防ぎつつ、液体試料Sの観察または分析を行うことができる。
【0054】
さらに、電子顕微鏡100では、液体試料Sを試料ステージ20および蓋部材2で形成される空間3に収容した状態で、観察または分析を行うことができる。したがって、電子顕微鏡100では、容易に、液体試料Sの観察または分析を行うことができる。
【0055】
4. 変形例
次に、上述した電子顕微鏡100の変形例、および上述した本実施形態に係る方法の変形例について説明する。以下では、上述した電子顕微鏡100および本実施形態に係る方法の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。また、以下では、各変形例に係る電子顕微鏡において、上述した電子顕微鏡100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0056】
4.1. 第1変形例
図7は、第1変形例に係る電子顕微鏡の蓋部材2を模式的に示す断面図である。なお、
図7は、
図2に対応している。
【0057】
第1変形例に係る電子顕微鏡は、
図7に示すように、水分保持材4を加熱または冷却する温度制御装置60を含む。
【0058】
温度制御装置60は、蓋部材2に熱的に接続されており、蓋部材2を加熱または冷却する。
図7に示す例では、温度制御装置60は、支持部材30に熱的に接続されており、支持部材30が加熱または冷却されることで、水分保持材4が加熱または冷却される。温度制御装置60は、例えば、ペルチェ素子を用いて蓋部材2の加熱または冷却を行う。
【0059】
第1変形例に係る方法では、水分保持材4の温度を調整して、空間3内の水蒸気の量を調整する。具体的には、温度制御装置60を用いて、水分保持材4の温度を制御することによって、水分保持材4に含まれる水分の蒸発量を調整して、空間3への水蒸気の供給量を調整している。そのため、第1変形例に係る方法では、空間3内を所望の水蒸気量とす
ることができ、安定して液体試料Sの観察または分析を行うことができる。
【0060】
また、第1変形例に係る方法では、例えば、水分保持材4を冷却することによって、水分保持材4に含まれる水分の蒸発を抑えることができるため、試料室や、電子検出器40、EDS検出器50の汚染を低減できる。
【0061】
4.2. 第2変形例
図8は、第2変形例に係る電子顕微鏡の蓋部材2を模式的に示す断面図である。なお、
図8は、
図2に対応している。
【0062】
第2変形例に係る電子顕微鏡は、
図8に示すように、試料ステージ20および蓋部材2で形成される空間3に水蒸気を供給、または空間3から水蒸気を取り除く水蒸気量制御装置70を含む。水蒸気量制御装置70を用いて空間3に水蒸気を供給、または空間3から水蒸気を取り除くことによって、空間3内の水蒸気の量を調整できる。
【0063】
水蒸気量制御装置70は、例えば、空間3の外に配置されている。水蒸気量制御装置70は、空間3と水蒸気量制御装置70とを接続するパイプなどを介して、空間3に水蒸気を供給したり、空間3から水蒸気を取り除いたりする。水蒸気量制御装置70は、例えば、除湿素子を含んで構成されている。除湿素子は、例えば、固体高分子電解質膜を利用して、除湿を行う素子である。このような除湿素子は、加湿にも用いることができる。
【0064】
第2変形例に係る方法では、空間3に水蒸気を供給、または空間3から水蒸気を取り除くことによって、空間3内の水蒸気の量を調整する。そのため、第2変形例に係る方法では、第1変形例に係る方法と同様に、安定して液体試料Sの観察または分析を行うことができる。
【0065】
4.3. 第3変形例
図9は、第3変形例に係る電子顕微鏡の蓋部材2を模式的に示す断面図である。なお、
図9は、
図2に対応している。
【0066】
第3変形例に係る電子顕微鏡では、
図9に示すように、電子検出器40が支持部材30に設けられている。
【0067】
電子検出器40は、空間3に面するように設けられている。そのため、例えば、
図1に示すように、電子検出器40が蓋部材2の外に設けられている場合と比べて、液体試料Sと電子検出器40との間の距離を小さくできる。したがって、電子検出器40において液体試料Sから放出された電子を効率よく検出することができる。さらに、例えば、
図1に示すように、電子検出器40が蓋部材2の外に設けられている場合と比べて、作動距離(working distance)を小さくできる。
【0068】
4.4. 第4変形例
図10は、第4変形例に係る電子顕微鏡の蓋部材2を模式的に示す断面図である。なお、
図10は、
図2に対応している。
【0069】
第4変形例に係る電子顕微鏡では、
図10に示すように、支持部材30には、貫通孔36が設けられている。第3変形例に係る電子顕微鏡では、貫通孔36を通して、光学カメラなどで液体試料Sを観察することができる。また、液体試料Sからの信号(例えば特性X線)を、貫通孔36を通して検出器(例えばEDS検出器50)で検出することもできる。
【0070】
図10に示す例では、貫通孔36は、支持部材30の側面に設けられていたが、図示はしないが、貫通孔36が、支持部材30の上面に設けられていてもよい。
【0071】
また、
図10に示す例では、貫通孔36は支持部材30に1つ設けられているが、図示はしないが、複数の貫通孔36が支持部材30に設けられていてもよい。
【0072】
4.5. 第5変形例
上述した電子顕微鏡100では、
図2〜
図4に示すように、水分保持材4に電子線EBを通過させる貫通孔4aが設けられている場合について説明したが、図示はしないが、電子線EBを通過させる貫通孔は、蓋部材2に設けられていればよい。すなわち、電子線EBを通過させる貫通孔が水分保持材4に設けられずに、支持部材30に設けられていてもよい。このような場合でも、電子顕微鏡100の例と同様に、液体試料Sの乾燥および凍結を防ぎつつ、容易に、液体試料Sの観察または分析を行うことができる。
【0073】
なお、上述した実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
【0074】
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。