特許第6796656号(P6796656)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6796656基本サービスセット識別子BSSID更新
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6796656
(24)【登録日】2020年11月18日
(45)【発行日】2020年12月9日
(54)【発明の名称】基本サービスセット識別子BSSID更新
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/02 20090101AFI20201130BHJP
   H04W 12/08 20090101ALI20201130BHJP
   H04W 24/04 20090101ALI20201130BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20201130BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20201130BHJP
【FI】
   H04W24/02
   H04W12/08
   H04W24/04
   H04W36/08
   H04W84/12
【請求項の数】12
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2018-544862(P2018-544862)
(86)(22)【出願日】2017年2月21日
(65)【公表番号】特表2019-511861(P2019-511861A)
(43)【公表日】2019年4月25日
(86)【国際出願番号】CN2017074280
(87)【国際公開番号】WO2017143968
(87)【国際公開日】20170831
【審査請求日】2018年8月24日
(31)【優先権主張番号】201610108633.3
(32)【優先日】2016年2月26日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517385553
【氏名又は名称】ニュー・エイチ・3・シィ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】NEW H3C TECHNOLOGIES CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 飛
【審査官】 野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−074579(JP,A)
【文献】 特開2007−135146(JP,A)
【文献】 国際公開第2005/081460(WO,A1)
【文献】 特開2006−352188(JP,A)
【文献】 特開2008−072402(JP,A)
【文献】 特開2014−158255(JP,A)
【文献】 特開2003−274454(JP,A)
【文献】 特開2014−212497(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0081477(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基本サービスセット識別子BSSIDを更新する方法であって、
無線ブリッジング設備は、第1無線アクセスポイントが送信した、前記第1無線アクセスポイントのサービスセット識別子SSID及び基本サービスセット識別子BSSIDをキャリーするアクセスパケットを受信するステップと、
前記無線ブリッジング設備は、ローカルに保存された、前記無線ブリッジング設備がアクセスした第2無線アクセスポイントの目標SSIDが前記アクセスパケットにキャリーされているSSIDとマッチングする場合、ローカルに保存された前記第2無線アクセスポイントの目標BSSIDが、前記アクセスパケットにキャリーされているBSSIDと同一であるか否かを判断するステップと、
前記無線ブリッジング設備は、前記目標BSSIDが、前記アクセスパケットにキャリーされているBSSIDと同一でない場合、前記アクセスパケットに、前記第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされているか否かを判断するステップと、
前記無線ブリッジング設備は、前記アクセスパケットに、前記構成情報がキャリーされている場合、前記アクセスパケットにキャリーされているBSSIDを前記目標BSSIDとして保存するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記無線ブリッジング設備は、前記アクセスパケットに、前記構成情報がキャリーされていない場合、前記アクセスパケットを廃棄するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アクセスパケットに、予め設定されたBSSIDを含む予め設定された構成情報がキャリーされ、
前記アクセスパケットに、前記第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされているか否かを判断するステップは、
前記無線ブリッジング設備は、前記予め設定されたBSSIDが、前記目標BSSIDと同一であるか否かを判断するステップと、
前記無線ブリッジング設備は、前記予め設定されたBSSIDが、前記目標BSSIDと同一である場合、前記アクセスパケットに、前記構成情報がキャリーされていると判断するステップと、
前記無線ブリッジング設備は、前記予め設定されたBSSIDが、前記目標BSSIDと同一でない場合、前記アクセスパケットを廃棄するステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記予め設定された構成情報は、予め設定されたソース識別子と、予め設定されたアドレス識別子とを更に含み、
前記予め設定されたBSSIDが、前記目標BSSIDと同一であるか否かを判断する前に、前記方法は、
前記無線ブリッジング設備は、前記予め設定されたソース識別子がローカルに保存された対応する目標ソース識別子とマッチングするか否か判断する及び前記予め設定されたアドレス識別子が目標アドレス識別子とマッチングするか否かを判断するステップと、
前記予め設定されたソース識別子が前記目標ソース識別子とマッチングしないおよび/または前記予め設定されたアドレス識別子が目標アドレス識別子とマッチングしない場合前記無線ブリッジング設備は、前記アクセスパケットを廃棄するステップと、
前記予め設定されたソース識別子が前記目標ソース識別子とマッチングするおよび前記予め設定されたアドレス識別子が目標アドレス識別子とマッチングする場合、前記無線ブリッジング設備は、続いて前記予め設定されたBSSIDが、前記目標BSSIDと同一であるか否かを判断するステップとを更に含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
基本サービスセット識別子BSSIDを更新する方法であって、
第1無線アクセスポイントは、当該第1無線アクセスポイントのサービスセット識別子SSID、基本サービスセット識別子BSSID及び予め設定された構成情報をキャリーする第1アクセスパケットを前記第1アクセスパケットを送信する所定条件が満たされる場合に送信して、無線ブリッジング設備に、前記第1アクセスパケットを受信した後、前記第1アクセスパケットによって、前記無線ブリッジング設備がアクセスした第2無線アクセスポイントのBSSIDを更新するか否かを判断させるステップを含み、
前記第1アクセスパケットによって、前記無線ブリッジング設備がアクセスした第2無線アクセスポイントのBSSIDを更新するか否かを判断させる前記ステップは、
前記予め設定された構成情報が前記第2無線アクセスポイントの構成情報を含むか否かを判断させるステップと、
前記予め設定された構成情報が前記第2無線アクセスポイントの前記構成情報を含む場合、前記無線ブリッジング設備内に保存された前記第2無線アクセスポイントの前記BSSIDを前記第1無線アクセスポイントの前記BSSIDに更新させるステップと
前記第1アクセスパケットに応じて前記無線ブリッジング設備が送信したアクセス要求を受信したときに、前記第1無線アクセスポイントが前記無線ブリッジング設備とネットワーク接続を確立することとを備えることを特徴とする方法。
【請求項6】
記無線ブリッジング設備とネットワーク接続が前記確立された後に、
前記第1無線アクセスポイントが、当該第1無線アクセスポイントにアクセスされた無線ブリッジング設備の数量を更新するステップとを更に含み、当該第1無線アクセスポイントにアクセスされた無線ブリッジング設備の数量は、前記第1アクセスパケットを送信する前記所定条件が満たされるか否かを前記第1無線アクセスポイントが判断するために使用されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
第1アクセスパケットを送信する前に、前記方法は、
前記第1無線アクセスポイントは、前記第1無線アクセスポイントにアクセスされた無線ブリッジング設備の数量が予め設定された目標数量に達しないこと、及び/又は前記第1無線アクセスポイントが構成されて有効になってから、前記第1アクセスパケットを送信するまでの時間が予め設定された時間を越えないことを含む前記第1アクセスパケットを送信する前記所定条件を満たすか否かを判断するステップと、
前記所定条件を満たす場合、前記第1無線アクセスポイントは、前記第1アクセスパケットを送信するステップとを更に含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記所定条件を満たさない場合、前記第1無線アクセスポイントは、前記第1無線アクセスポイントのサービスセット識別子SSID及び基本サービスセット識別子BSSIDをキャリーする第2アクセスパケットを送信するステップを更に含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
プロセッサーと、機械実行可能な指令が記憶された非一時的記憶媒体とを含む無線ブリッジング設備であって、
前記機械実行可能な指令を実行することにより、前記プロセッサーは、
第1無線アクセスポイントが送信した前記第1無線アクセスポイントのサービスセット識別子SSID及び基本サービスセット識別子BSSIDをキャリーするアクセスパケットを受信し、
前記無線ブリッジング設備のローカルに保存された、前記無線ブリッジング設備がアクセスした第2無線アクセスポイントの目標SSIDが前記アクセスパケットにキャリーされているSSIDとマッチングする場合、ローカルに保存された前記第2無線アクセスポイントの目標BSSIDが、前記アクセスパケットにキャリーされているBSSIDと同一であるか否かを判断し、
前記目標BSSIDが、前記アクセスパケットにキャリーされているBSSIDと同一でない場合、前記アクセスパケットに、前記第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされているか否かを判断し、
前記アクセスパケットに、前記構成情報がキャリーされている場合、前記アクセスパケットにキャリーされているBSSIDを前記目標BSSIDとして保存させられる、無線ブリッジング設備。
【請求項10】
前記機械実行可能な指令を実行することにより、前記プロセッサーは、更に、
前記アクセスパケットに、前記構成情報がキャリーされていない場合、前記アクセスパケットを廃棄させられることを特徴とする請求項9に記載の無線ブリッジング設備。
【請求項11】
前記アクセスパケットに、予め設定されたBSSIDを含む予め設定された構成情報がキャリーされ、
前記アクセスパケットに、前記第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされているか否かを判断する時、前記機械実行可能な指令を実行することにより、前記プロセッサーは、更に、
前記予め設定されたBSSIDが、前記目標BSSIDと同一であるか否かを判断し、
前記予め設定されたBSSIDが、前記目標BSSIDと同一である場合、前記アクセスパケットに、前記構成情報がキャリーされていると判断し、
前記予め設定されたBSSIDが、前記目標BSSIDと同一でない場合、前記アクセスパケットを廃棄させられることを特徴とする請求項9に記載の無線ブリッジング設備。
【請求項12】
前記予め設定された構成情報は、予め設定されたソース識別子と、予め設定されたアドレス識別子とを更に含み、
前記予め設定されたBSSIDが、前記目標BSSIDと同一であるか否かを判断する前に、前記機械実行可能な指令を実行することにより、前記プロセッサーは、更に、
前記予め設定されたソース識別子及び前記予め設定されたアドレス識別子が、前記構成情報における対応する目標ソース識別子及び目標アドレス識別子とマッチングするか否かを判断し、
前記予め設定されたソース識別子及び前記予め設定されたアドレス識別子のうち一方が、前記目標ソース識別子又は目標アドレス識別子とマッチングしない場合、前記アクセスパケットを廃棄し、
前記予め設定されたソース識別子及び前記予め設定されたアドレス識別子が、それぞれ前記目標ソース識別子又は目標アドレス識別子とマッチングする場合、続いて前記予め設定されたBSSIDが、前記目標BSSIDと同一であるか否かを判断させられることを特徴とする請求項11に記載の無線ブリッジング設備。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本願は、2016年2月26日に中国特許庁に提出された中国特許出願201610108633.3(発明の名称:「BSSIDを更新及びネットワークを接続する方法及び装置」)の優先権を主張し、その全ての内容が援用により本願に取り込まれる。
【0002】
事業者は、無線アクセスポイントを配備することにより、異なる領域範囲に対して無線ホットスポットのカバレッジを実現する。使用者は、無線ブリッジング設備を介して、当該領域の無線アクセスポイントにアクセスしてネットワークリソースにアクセスする。然しながら、ネットワークのアクセスにおいて、アクセスされた無線アクセスポイントに故障が発生し、ネットワークのアクセスに失敗する可能性がある。故障の無線アクセスポイントを交換した後、当該故障の無線アクセスポイントにアクセスされたすべての無線ブリッジング設備の基本サービスセット識別子(Basic Service Set ID−BSSID)を変更する。当該BSSIDが、無線レベルで使用される媒体アクセス制御(MAC)アドレスとして理解され得る。無線ブリッジング設備は、無線アクセスポイントのBSSIDと関連されることによって、当該無線アクセスポイントにアクセスする。
【0003】
故障の無線アクセスポイントにアクセスされた無線ブリッジング設備のBSSIDを変更する方式としては、先ず、当該故障の無線アクセスポイントにアクセスされたすべての無線ブリッジング設備を確定した後、手作業で各々の無線ブリッジング設備と関連された故障の無線アクセスポイントのBSSIDを、当該故障の無線アクセスポイントを取り替える、新しい無線アクセスポイントのBSSIDに変更し、即ち、無線ブリッジング設備は、新しい無線アクセスポイントのBSSIDを再関連させて、当該新しい無線アクセスポイントにアクセスさせる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】本開示の実施例が提供するBSSIDを更新する方法のフローを示す模式図である。
図2】本開示の実施例が提供するネットワークを接続する方法のフローを示す模式図である。
図3】本開示の実施例が提供するBSSIDを更新する方法のフローを示す他の模式図である。
図4】本開示の実施例が提供するBSSIDを更新する方法のフローを示す他の模式図である。
図5】本開示の実施例が提供する無線ブリッジング設備の構造模式図である。
図6】本開示の実施例が提供する無線ブリッジング設備の構造模式図である。
図7】本開示の実施例が提供する無線アクセスポイントの構造模式図である。
図8】本開示の実施例が提供する無線アクセスポイントの他の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下、本開示の実施例における添付図面を結合しながら、本開示の実施例における技術方案を明確で完全に説明する。
【0006】
本開示の実施例は、BSSIDを更新及びネットワークを接続する方法及び装置を提供して、人手を介さずに、関連されたBSSIDを自動的に更新することを実現し、保守作業量を削減しようとする。
【0007】
説明すべきことは、本開示の実施例が提供するBSSIDを更新する方法は、無線ブリッジング設備に応用され、当該無線ブリッジング設備は、例えば、無線ブリッジである。当該無線ブリッジング設備は、無線アクセスポイントのBSSIDを関連されることによって、当該無線アクセスポイントにアクセスし、更に、当該無線アクセスポイントを介して、ネットワーク接続を行う。当該無線ブリッジング設備のローカルに一番新しく関連された無線アクセスポイントのBSSID、SSID(Seervice Set Identifier-サービスセット識別子)及び構成情報が保存されている。当該構成情報は、当該無線アクセスポイントの製造業者の識別子(ソース識別子)、BSSIDの最後の3バイト(アドレス識別子)及び当該BSSIDを含む。当該SSIDは、ローカルエリアネットワーク(LAN)の名称と見なしても良く、SSID技術は、一つの無線ローカルエリアネットワークを、幾つかの異なる身分認証を必要とするサブネットワークに分け、身分認証を通過した使用者のみ相応するサブネットワークにアクセスできるようにし、認証されていない使用者が本ネットワークにアクセスするのを防止する。
【0008】
図1が示すように、本開示の実施例が提供するBSSIDを更新する方法は、無線ブリッジング設備に応用され、下記のステップを含む。
【0009】
ステップS101で、当該無線ブリッジング設備は、第1無線アクセスポイントが送信した当該第1無線アクセスポイントのサービスセット識別子SSID及び基本サービスセット識別子BSSIDをキャリーするアクセスパケットを受信する。
【0010】
理解すべきことは、当該無線ブリッジング設備は、関連している第2無線アクセスポイントとの接続が切断された後、能動的スキャンニング段階に入る。当該能動的スキャンニング段階で、無線ブリッジング設備は、能動的に第1無線アクセスポイントが送信したアクセスパケットを受信する。当該第1無線アクセスポイントが送信したアクセスパケットに、当該第1無線アクセスポイントのSSID及びBSSIDがキャリーされる。勿論、当該無線ブリッジング設備は、能動的スキャンニングにより、複数の無線アクセスポイントが送信したアクセスパケットを同時に受信できる。当該第1無線アクセスポイントが送信したアクセスパケットを受信した後、当該無線ブリッジング設備は、当該アクセスパケットを解析し、当該第1無線アクセスポイントのSSID及びBSSIDを確定する。当該アクセスパケットを解析するには、従来の技術を適用すれば良く、ここでは、重複する説明を省略する。具体的には、当該アクセスパケットは、管理フレームに属するビーコンBeaconパケットである。
【0011】
ステップS102で、当該無線ブリッジング設備は、ローカルに保存された目標SSIDが、受信した当該アクセスパケットがキャリーするSSIDとマッチングするか否かを判断し、マッチングする場合、ステップS103を実行する。
【0012】
具体的には、第1無線アクセスポイントが送信したアクセスパケットを受信した後、当該無線ブリッジング設備は、当該第1無線アクセスポイントが送信したアクセスパケットにキャリーされているSSIDを分析し、当該無線ブリッジング設備のローカルに保存された目標SSIDが、当該SSIDとマッチングするか否かを判断する。当該目標SSIDは、当該無線ブリッジング設備が関連している第2無線アクセスポイントのSSIDである。無線ブリッジング設備は、キャリーするSSIDがローカルに保存された目標SSIDとマッチングしないアクセスパケットを廃棄し、SSIDがマッチングするアクセスパケットに対して、続いて解析を行う。
【0013】
ステップS103で、当該無線ブリッジング設備は、ローカルに保存された目標BSSIDが、受信した当該アクセスパケットがキャリーするBSSIDと同一であるか否かを判断し、同一でない場合、ステップS104を実行する。
【0014】
説明すべきことは、実際の応用において、当該無線ブリッジング設備と関連された第2無線アクセスポイントとの接続が切断されるのは、いろいろな場合がある。一つの場合は、非正常切断であって、例えば、当該第2無線アクセスポイントは、故障が発生された後、除去され、当該無線ブリッジング設備と当該第2無線アクセスポイントの間のネットワーク接続が切断されるようになる。もう一つの場合は、正常切断であって、例えば、回路が切断され(停電等)て、当該無線ブリッジング設備と当該第2無線アクセスポイントの間のネットワーク接続が切断されるようになる等である。
【0015】
アクセスパケットがキャリーするSSIDが、当該無線ブリッジング設備のローカルに保存された目標SSIDとマッチングすると確定した後、当該アクセスパケットから当該第1無線アクセスポイントのBSSIDを解析し、当該BSSIDと当該無線ブリッジング設備のローカルに保存された目標BSSIDとが、同一であるか否かを判断する。当該目標BSSIDは、当該第2無線アクセスポイントのBSSIDである。同一である場合、当該アクセスパケットが、当該関連している第2無線アクセスポイントから送信したアクセスパケットであると確定する。例えば、当該無線ブリッジング設備と当該第2無線アクセスポイントの間の回路が故障で切断された場合、当該無線ブリッジング設備と当該第2無線アクセスポイントの間のネットワーク接続が切断される可能性がある。回路接続が復元された後、当該第2無線アクセスポイントは、再度当該無線ブリッジング設備にアクセスパケットを送信する。この時、関連されたBSSIDに対する更新を行う必要がなく、直接第2無線アクセスポイントにアクセス要求を送信し、当該第2無線アクセスポイントとネットワーク接続を行う。同一でない場合、続いて後続の更新プロセスを行う。
【0016】
ステップS104で、当該無線ブリッジング設備は、受信した当該アクセスパケットに、当該第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされているか否かを判断する。キャリーされている場合、ステップS105を実行する。
【0017】
理解すべきことは、当該受信したアクセスパケットにキャリーされているBSSIDが、ローカルに保存された目標BSSIDとマッチングしないと確定した場合、続いて当該アクセスパケットに、当該無線ブリッジング設備自体と関連している第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされているか否かを判断する。
【0018】
当該アクセスパケットに当該第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされていないと判断した場合、以下の二つの場合がある。一つ目の場合は、当該アクセスパケットに、如何なる予め設定された構成情報もキャリーされていないことである。この場合、当該アクセスパケットが、当該無線ブリッジング設備と関連している第2無線アクセスポイントと同一なSSIDを構成した無線アクセスポイント、例えば、同一の基地局に設置された無線アクセスポイントから送信されたと見なすことができる。理解すべきことは、実際の応用において、無線信号のカバレッジ問題を解決するために、普通、同一の基地局上に一つ以上の無線アクセスポイントを装着し、例えば、三つの無線アクセスポイントを装着し、当該一つ以上の無線アクセスポイントに、同一なSSIDを設置する。
【0019】
他の一つの場合は、当該アクセスパケットに予め設定された構成情報がキャリーされているが、当該予め設定された構成情報は、当該無線ブリッジング設備のローカルに保存された目標構成情報とマッチングしなく、即ち、無線ブリッジング設備自体と関連している第2無線アクセスポイントの構成情報とマッチングしないことである。
【0020】
当該無線ブリッジング設備は、当該アクセスパケットに当該無線ブリッジング設備自体と関連している第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされていないと判断した場合、当該アクセスパケットを廃棄する。
【0021】
具体的には、当該アクセスパケットを送信した無線アクセスポイントが、故障の無線アクセスポイントを取り替える無線アクセスポイントである場合、当該アクセスパケットに故障の無線アクセスポイントを示すことのできる予め設定された構成情報がキャリーされる。例えば、当該予め設定された構成情報に、故障の無線アクセスポイントのBSSIDを含む。当該アクセスパケットに、当該無線ブリッジング設備と関連している第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされているか否かを判断するステップは、
当該無線ブリッジング設備は、当該予め設定されたBSSIDが、当該無線ブリッジング設備と関連している当該目標BSSIDと同一であるか否かを判断するステップと、
同一である場合、当該無線ブリッジング設備は、当該アクセスパケットに前記構成情報がキャリーされていると判断するステップと、
同一でない場合、当該無線ブリッジング設備は、当該アクセスパケットを廃棄するステップとを含む。
【0022】
理解すべきことは、当該予め設定されたBSSIDが当該無線ブリッジング設備と関連している目標BSSIDと同一である場合、当該予め設定されたBSSIDが、当該第2無線アクセスポイントのBSSIDであり、当該第1無線アクセスポイントが、当該第2無線アクセスポイントの取り替え用無線アクセスポイントであることを示す。同一でない場合、当該第1無線アクセスポイントにおける予め設定された構成情報に含まれる予め設定されたBSSIDが、当該第2無線アクセスポイントのBSSIDではないことを示し、従って、当該アクセスパケットを廃棄する。
【0023】
当該BSSIDのビットが多く、データ量が比較的に大きいため、直接当該予め設定されたBSSIDを比較する場合、当該無線ブリッジング設備の大量のリソースを占用し、時間を無駄にする。時間及びリソースを節約し、無線ブリッジング設備の的負荷圧力を減少するために、下記の方式を更に提案する。
【0024】
一つの実施例において、当該第1無線アクセスポイントが送信したアクセスパケットにキャリーされている予め設定された構成情報は、予め設定されたソース識別子及び予め設定されたアドレス識別子を更に含む。
【0025】
前記予め設定されたBSSIDが、前記無線ブリッジング設備と関連している目標BSSIDと同一であるか否かを判断するステップの前に、本開示の実施例が提供するBSSIDを更新する方法は、
無線ブリッジング設備は、当該予め設定されたソース識別子がローカルに保存された対応する目標ソース識別子とマッチングするか否か判断する及び当該予め設定されたアドレス識別子が目標アドレス識別子とマッチングするか否かを判断するステップと、
前記予め設定されたソース識別子が前記目標ソース識別子とマッチングしないおよび/または前記予め設定されたアドレス識別子が目標アドレス識別子とマッチングしない場合、当該無線ブリッジング設備は、当該アクセスパケットを廃棄するステップと、
前記予め設定されたソース識別子が前記目標ソース識別子とマッチングしないおよび前記予め設定されたアドレス識別子が目標アドレス識別子とマッチングする場合、当該無線ブリッジング設備は、当該予め設定されたBSSIDが、当該無線ブリッジング設備と関連している当該目標BSSIDと同一であるか否かを判断するステップを実行するステップとを更に含む。
【0026】
受信したアクセスパケットにキャリーされている予め設定されたBSSIDが前記無線ブリッジング設備と関連している目標BSSIDと同一であるか否かを判断する前に、当該アクセスパケット内の予め設定されたソース識別子及び当該予め設定されたアドレス識別子が、ローカルに保存された対応する目標ソース識別子及び目標アドレス識別子とマッチングするか否かを判断する。マッチングしない場合、当該アクセスパケットを廃棄する。相互にマッチングする場合、当該アクセスパケットに対して、続いて当該予め設定されたBSSIDが、当該目標BSSIDと同一であるか否か比較する。即ち,当該アクセスパケットが、当該無線ブリッジング設備と関連している第2無線アクセスポイントの構成情報をキャリーするか否かを確定できる。先ず当該予め設定されたソース識別子と当該予め設定されたアドレス識別子をマッチングさせてから、当該予め設定されたBSSIDを比較する方式により、比較データ量を減少し、リソース及び時間を節約する効果を達成する。
【0027】
実際の応用において、故障の無線アクセスポイントを取り替える、新しい無線アクセスポイントからアクセスパケットを送信する場合、当該アクセスパケットには、当該新しい無線アクセスポイントのSSID及びBSSID以外に、取り替えられる故障の無線アクセスポイントの情報、即ち、予め設定された構成情報が更にキャリーされる。本開示の実施例において、当該故障の無線アクセスポイントの情報(予め設定された構成情報)に記録された予め設定されたソース識別子及び予め設定されたアドレス識別子は、それぞれ当該故障の無線アクセスポイントの製造会社により自己定義された一つのLOGO及び当該故障の無線アクセスポイントのMACアドレス(BSSID)の最後の3バイトである。当該故障の無線アクセスポイントは、当該無線ブリッジング設備と関連している第2無線アクセスポイントである。実際の応用において、当該アクセスパケットは、普通、予め設定された構成情報を一つしかキャリーしないが、複数キャリーする場合、一つ目を最優先で考慮する。
【0028】
新しい無線アクセスポイントから送信されたアクセスパケットに、当該予め設定された構成情報がキャリーされていると確定した時、先ず、当該予め設定された構成情報の「identification」のフィールド内の内容を分析する。それぞれ「sz_logo」及び「sz_mac」を用いて、当該無線アクセスポイントの製造業者のlogo及び当該無線アクセスポイントのMACアドレス(予め設定されたBSSID)の最後の3バイトを保存する。そして、「sz_logo」及び「sz_mac」と、当該無線ブリッジング設備に保存された無線ブリッジング設備と関連している第2無線アクセスポイントの構成情報における目標「sz_logo」(目標ソース識別子)及び目標「sz_mac」(目標アドレス識別子)を比較する。いずれか1組がマッチングしない場合、当該予め設定された構成情報をキャリーするアクセスパケットを廃棄し、いずれもマッチングに成功した場合、続いて予め設定されたBSSIDが、当該無線ブリッジング設備と関連している当該目標BSSIDと同一であるか否かを判断する。
【0029】
例を挙げて説明すると、当該無線ブリッジング設備は、当該予め設定された構成情報における「identification」フィールドの内容が、「rrr233456」であり、当該予め設定された構成情報にキャリーされている予め設定されたBSSIDは、08:00:12:23:34:56だと解析する。その内、「sz_mac」は、「rrr」であり、「sz_mac」は、「233456」である。当該無線ブリッジング設備に保存された目標BSSIDは、08:00:12:23:34:56であり、目標ソース識別子は、「rrr」であり、目標アドレス識別子は、「233456」である。先ず、当該「sz_logo」と目標ソース識別子、及び「sz_mac」と目標アドレス識別子を比較し、いずれもマッチングに成功したと確定する。そして、続いて当該予め設定されたBSSIDと当該目標BSSIDを比較し、マッチングに成功したと確定する。このため、当該アクセスパケットがキャリーする当該予め設定された構成情報は、当該無線ブリッジング設備と関連している第2無線アクセスポイントの構成情報であると確認できる。勿論、理解すべきことは、当該「sz_logo」と目標ソース識別子、及び「sz_mac」と目標アドレス識別子を比較する時、いずれか1組がマッチングしない場合、直接当該対応するアクセスパケットを廃棄し、もはや後続の当該予め設定されたBSSIDと当該目標BSSIDの比較を行わない。
【0030】
ステップS105で、当該無線ブリッジング設備は、当該アクセスパケットがキャリーするBSSIDを目標BSSIDとして保存する。
【0031】
説明すべきことは、当該アクセスパケットに当該無線ブリッジング設備と関連された第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされていると確定した場合、当該無線ブリッジング設備は、当該アクセスパケットにキャリーされている当該第1無線アクセスポイントのBSSIDを目標BSSIDとして保存する。
【0032】
本開示の実施例を応用することにより、先ず、当該無線ブリッジング設備は、受信した第1無線アクセスポイントが送信したアクセスパケットがキャリーするサービスセット識別子SSIDが、ローカルに保存された目標SSID、即ち、当該無線ブリッジング設備と関連している第2無線アクセスポイントの目標SSIDとマッチングするか否かを判断する。マッチングする場合、続いて当該アクセスパケットがキャリーするBSSIDが、ローカルに保存された目標BSSID、即ち、当該第2無線アクセスポイントの目標BSSIDと同一であるか否かを判断する。同一でない場合、当該アクセスパケットに、当該第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされているか否かを判断する。キャリーされている場合、当該アクセスパケットがキャリーするBSSIDを目標BSSIDとして保存する。これにより、人手を介さずに、関連されたBSSIDを自動的に更新することを実現し、管理者の保守作業量を削減する。
【0033】
一つの実施例において、第1無線アクセスポイントが送信したアクセスパケットを受信する前に、当該方法は、当該無線ブリッジング設備と当該第2無線アクセスポイントの間のネットワーク接続を切断するステップを更に含む。所定の時間内に当該第2無線アクセスポイントが送信した情報を受信しなかった場合、当該無線ブリッジング設備と当該第2無線アクセスポイントの間の接続が切断されたことを示す。
【0034】
理解すべきことは、無線ブリッジング設備が無線アクセスポイントと関連され、ネットワーク接続を確立した後、もはや如何なるアクセスパケットも受信せず、ただ無線アクセスポイントとのネットワーク接続が切断された場合にのみアクセスパケットを受信する。当該無線ブリッジング設備が、所定の時間内に当該第2無線アクセスポイントが送信した情報を受信しなかった場合、当該無線ブリッジング設備と当該第2無線アクセスポイントが切断されたことを示す。実際の応用において、当該情報は、多様な形態があり、当該第2無線アクセスポイントが送信したアクセスパケットであっても可能であり、ネットワークデータ情報であっても可能である。勿論、当該ネットワークデータ情報は、パケットの形態で当該無線ブリッジング設備に送信されても良いが、この時のパケットが、当該アクセスパケットと異なることなどである。
【0035】
他の一つの実施例において、当該無線ブリッジング設備のローカルのリソースを節約し、無線ブリッジング設備の負荷圧力を減少するために、当該無線ブリッジング設備は、当該無線ブリッジング設備と関連している第2無線アクセスポイントの構成情報をキャリーしていないアクセスパケットを廃棄する。具体的には、当該アクセスパケットに、当該無線ブリッジング設備と関連している第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされていないと判断した場合、当該方法は、当該アクセスパケットを廃棄するステップを更に含む。当該アクセスパケットを廃棄するには、従来の技術を適用すれば良く、重複する説明は省略する。
【0036】
一方、図2が示すように、本開示の実施例は、ネットワークを接続する方法を更に提供し、当該方法は、無線ブリッジング設備に応用される。当該ステップS101〜ステップS105に記載された基本サービスセット識別子BSSIDを更新する方法に基づき、前記アクセスパケットにキャリーされる前記第1無線アクセスポイントのBSSIDを目標BSSID(ステップS105)として保存した後、下記のステップを含む。
【0037】
ステップS106で、当該無線ブリッジング設備は、第1無線アクセスポイントにアクセス要求を送信し、第1無線アクセスポイントとネットワーク接続を確立する。
【0038】
ステップS101〜ステップS105に基づき、当該無線ブリッジング設備は、当該目標BSSIDを更新した後、当該第1無線アクセスポイントにアクセス要求を送信する。当該第1無線アクセスポイントは、当該アクセス要求を受信した後、当該無線ブリッジング設備が自体(第1無線アクセスポイント)とネットワーク接続を確立することを許可する。本開示の実施例を応用することにより、故障が発生した無線アクセスポイントとネットワーク接続を確立した無線ブリッジング設備に、より速やかにネットワークサービスを提供する。
【0039】
一方、図3が示すように、本開示の実施例は、BSSIDを更新する方法を更に提供し、当該方法は、第1無線アクセスポイントに応用され、当該第1無線アクセスポイントは、故障の無線アクセスポイントを取り替える新しい無線アクセスポイントである。前記方法は、下記のステップを含む。
【0040】
ステップS301で、当該第1無線アクセスポイントは、第1無線アクセスポイントのサービスセット識別子SSID、基本サービスセット識別子BSSID及び予め設定された構成情報をキャリーする第1アクセスパケットを送信する。無線ブリッジング設備は、当該第1アクセスパケットを受信した後、当該第1アクセスパケットによって、ローカルに関連している第2無線アクセスポイントのBSSIDを更新するか否かを判断する。
【0041】
理解すべきことは、無線ブリッジング設備は、受信した当該第1アクセスパケットによって、ローカルに関連している無線アクセスポイントのBSSIDを更新するか否かを決定する。当該第1アクセスパケットに、第1無線アクセスポイントのSSID、BSSID及び予め設定された構成情報がキャリーされる。無線ブリッジング設備は、当該予め設定された構成情報により、当該第1無線アクセスポイントがそれと関連している無線アクセスポイントを取り替える新しい無線アクセスポイントであると判断できる。これにより、無線ブリッジング設備は、ローカルに関連している第2無線アクセスポイントのBSSID(目標BSSID)を更新するか否かを判断する。
【0042】
本開示の実施例を応用することにより、当該第1無線アクセスポイントは、第1無線アクセスポイントのSSID、BSSID及び予め設定された構成情報をキャリーする第1アクセスパケットを送信して、無線ブリッジング設備に、当該第1アクセスパケットによって、ローカルに関連している第2無線アクセスポイントのBSSIDを更新するか否かを判断させる。従って、人手を介さずに、当該無線ブリッジング設備により、関連されたBSSIDを自動的に更新することを実現し、時間及び努力を節約する目的を達成する。
【0043】
具体的には、図4が示すように、ステップS301に基づき、本開示の実施例は、BSSIDを更新する方法を更に提供し、当該方法は、下記のステップを更に含む。
【0044】
ステップS401で、第1無線アクセスポイントは、無線ブリッジング設備が送信したアクセス要求を受信する。
【0045】
ステップS402で、第1無線アクセスポイントは、当該無線ブリッジング設備が送信したアクセス要求によって、前記無線ブリッジング設備とネットワーク接続を確立する。
【0046】
ステップS403で、第1無線アクセスポイントは、アクセスされる無線ブリッジング設備の数量を更新する。
【0047】
説明すべきことは、当無線ブリッジング設備が、第1無線アクセスポイントが送信した第1アクセスパケットによって、関連している無線アクセスポイントが取り替えられるべきであると確定した時、当該無線ブリッジング設備は、ローカルに関連(保存)されている目標BSSIDを、当該第1アクセスパケットにキャリーされている当該第1無線アクセスポイントのBSSIDに更新する。同時に、当該無線ブリッジング設備は、当該第1無線アクセスポイントに一つのアクセス要求を送信し、当該第1無線アクセスポイントは、当該アクセス要求によって、当該無線ブリッジング設備とネットワーク接続を確立する。そして、当該第1無線アクセスポイントによる第1アクセスパケットを送信できるか否かの確定を便利にするために、無線ブリッジング設備とネットワーク接続を確立した後、当該第1無線アクセスポイントは、アクセスされた無線ブリッジング設備の数量を更新する。アクセスされる無線ブリッジング設備の数量を制限することにより、当該第1無線アクセスポイントにアクセスされる無線ブリッジング設備の数量が多すぎて、当該第1無線アクセスポイント自体の性能を影響することを避ける。
【0048】
具体的には、当該予め設定された構成情報をキャリーする第1アクセスパケットは、予め設定された構成情報をキャリーしない第2アクセスパケットと異なる。当該予め設定された構成情報をキャリーする第1アクセスパケットは、故障の無線アクセスポイントを取り替える新しい無線アクセスポイントが一定の条件を満たす状況で送信したものである。これに反して、第2アクセスパケットは、如何なる無線アクセスポイントで送信されたものでも可能であり、ここで、当該如何なる無線アクセスポイントは、当該新しい無線アクセスポイントを含む。具体的には、図3が示すように、前記第1アクセスパケット(S301)を送信する前に、本開示の実施例が提供するBSSIDを更新する方法は、下記のステップを更に含む。
【0049】
ステップS302で、当該第1無線アクセスポイントは、当該第1アクセスパケットを送信する所定条件を満たすか否かを判断し、満たす場合、ステップS301を実行する。当該所定条件は、当該第1無線アクセスポイントにアクセスされた無線ブリッジング設備の数量が予め設定された目標数量に達しないこと、及び/又は当該第1無線アクセスポイントが構成されて有効になってから当該第1無線アクセスポイントが第1アクセスパケットを送信するまでの時間が、予め設定された時間を越えないことを含む。
【0050】
当該第1無線アクセスポイントの構成が完了した後、先ず、自体が第1アクセスパケットを送信する所定条件を満たすか否かを判断し、満たす場合、当該第1アクセスパケットを送信し、満たさない場合、第2アクセスパケットを送信する。当該所定条件は、予め設定されても良い。
【0051】
説明すべきことは、当該第1無線アクセスポイントにアクセスされた無線ブリッジング設備の数量が予め設定された目標数量に達しない場合、マルチキャストの形態で第1アクセスパケットを送信する。或いは、当該第1無線アクセスポイントが構成されて有効になってから、第1アクセスパケットを送信するまでの時間が予め設定された時間を越えない場合、第1アクセスパケットを送信する。予め設定された目標数量及び予め設定された時間を同時に設定する場合、予め設定された時間が経過し且つ当該第1無線アクセスポイントにアクセスされた無線ブリッジング設備の数量が予め設定された目標数量に達しないと、当該第1無線アクセスポイントは、もはや第1アクセスパケットを送信しない。この時、当該第1無線アクセスポイントの所定条件を再設定するとか、或いは手作業でアクセスされていない無線ブリッジング設備を当該第1無線アクセスポイントにアクセスさせる。また、予め設定された時間内に当該第1無線アクセスポイントにアクセスされた無線ブリッジング設備の数量が、既に予め設定された目標数量に達した場合、当該第1無線アクセスポイントは、もはや第1アクセスパケットを送信しなくても良いし、予め設定された時間に到達るまで、続いて第1アクセスパケットを送信しても良い。
【0052】
具体的には、当該第1無線アクセスポイントが所定条件を満たすか否かを適期に検出して、当該第1無線アクセスポイントが第1アクセスパケットを送信するよう知的に制御するために、本開示の実施例が提供するBSSIDを更新する方法は、当該無線ブリッジング設備と当該第1無線アクセスポイントの間のに、ネットワーク接続が確立された後、当該第1無線アクセスポイントにアクセスされる無線ブリッジング設備の数量を更新するステップを更に含む。
【0053】
具体的には、図3が示すように、当該第1アクセスパケットを送信する所定条件を満たすないと判断した場合、本開示の実施例が提供するBSSIDを更新する方法は、下記のステップを更に含む。
【0054】
ステップS303で、当該第1無線アクセスポイントは、当該第1無線アクセスポイントのサービスセット識別子SSID及び基本サービスセット識別子BSSIDをキャリーする第2アクセスパケットを送信する。
【0055】
説明すべきことは、第1アクセスパケットを送信する所定条件を満たさない場合、理論的に、当該第1無線アクセスポイントが、既に予め設定された目標数量の無線ブリッジング設備がアクセスされ、もはや無線ブリッジング設備にアクセスされることを希望しないことを示す。この時、当該第1無線アクセスポイントは、続いて自体のSSID及びBSSIDのみをキャリーする第2アクセスパケットを送信する。実際の応用において、当該無線ブリッジング設備と関連している無線アクセスポイントの接続が、停電等の正常原因で切断された場合、当該第2アクセスパケットを介して、相互にネットワーク接続を再確立する。
【0056】
一方、上記の方法の実施例に応じて、本開示の実施例は、無線ブリッジング設備を更に提供する。図5が示すように、前記無線ブリッジング設備500は、記憶媒体510と、プロセッサー520と、通信インタフェース530と、記憶媒体510、プロセッサー520及び通信インタフェース530を連結させたカップリング手段540とを含む。記憶媒体510は、プロセッサー520により実行される複数の機械可読指令モジュールを記憶する。前記機械可読指令モジュールは、パケット受信モジュール501と、SSID判断モジュール502と、BSSID判断モジュール503と、構成情報判断モジュール504と、保存モジュール505とを含む。
【0057】
前記パケット受信モジュール501は、第1無線アクセスポイントが送信した前記第1無線アクセスポイントのサービスセット識別子SSID及び基本サービスセット識別子BSSIDをキャリーするアクセスパケットを受信するためである。
【0058】
前記SSID判断モジュール502は、前記無線ブリッジング設備のローカルに保存された目標SSIDが、前記アクセスパケットにキャリーされているSSIDとマッチングするか否かを判断し、マッチングする場合、前記BSSID判断モジュール503をトリガーするためである。
【0059】
前記BSSID判断モジュール503は、ローカルに保存された目標BSSIDが、前記アクセスパケットにキャリーされているBSSIDと同一であるか否かを判断し、同一でない場合、前記構成情報判断モジュール504をトリガーするためである。
【0060】
前記構成情報判断モジュール504は、前記アクセスパケットに、前記無線ブリッジング設備と関連している第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされているか否かを判断し、キャリーされている場合、前記保存モジュール505をトリガーするためである。
【0061】
前記保存モジュール505は、前記アクセスパケットにキャリーされているBSSIDを前記目標BSSIDとして保存し、アクセス要求を送信し、前記第1無線アクセスポイントとネットワーク接続を確立するためである。
【0062】
本開示の実施例を応用することにより、先ず、当該無線ブリッジング設備は、受信した第1無線アクセスポイントが送信するアクセスパケットがキャリーするサービスセット識別子SSIDが、ローカルに保存された目標SSIDとマッチングするか否かを判断する。マッチングする場合、続いて当該アクセスパケットがキャリーするBSSIDが、ローカルに保存された目標BSSIDと同一であるか否かを判断する。同一でない場合、当該アクセスパケットに、当該無線ブリッジング設備と関連している第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされているか否かを判断する。キャリーされている場合、当該アクセスパケットがキャリーするBSSIDを目標BSSIDとして保存する。従って、人手を介さずに、関連されたBSSIDを自動的に更新することを実現し、保守作業量を削減する。
【0063】
一つの実施例において、前記機械可読指令モジュールは、パケット廃棄モジュールを更に含む。
【0064】
前記パケット廃棄モジュールは、前記アクセスパケットに、前記無線ブリッジング設備と関連している第2無線アクセスポイントの構成情報がキャリーされていない場合、前記アクセスパケットを廃棄するためである。
【0065】
一つの実施例において、前記アクセスパケットに、予め設定されたBSSIDを含む予め設定された構成情報がキャリーされている。
【0066】
前記構成情報判断モジュールは、BSSID判断ユニットと、第1廃棄ユニットとを含む。
【0067】
前記BSSID判断ユニットは、前記予め設定されたBSSIDが、前記無線ブリッジング設備と関連している前記目標BSSIDと同一であるか否かを判断し、同一である場合、前記保存モジュール505をトリガーし、同一でない場合、前記第1廃棄ユニットをトリガーするためである。
【0068】
前記第1廃棄ユニットは、前記アクセスパケットを廃棄するためである。
一つの実施例において、前記アクセスパケットに、予め設定されたソース識別子及び予め設定されたアドレス識別子を更に含む予め設定された構成情報がキャリーされている。
【0069】
前記構成情報判断モジュールは、マッチングユニットと、第2廃棄ユニットとを更に含む。
【0070】
前記マッチングユニットは、前記予め設定されたソース識別子及び前記予め設定されたアドレス識別子が、ローカルに保存された対応する目標ソース識別子及び目標アドレス識別子とマッチングするか否かを判断するためである。マッチングする場合、前記BSSID判断ユニットをトリガーし、マッチングしない場合、前記第2廃棄ユニットをトリガーする。
【0071】
前記第2廃棄ユニットは、前記アクセスパケットを廃棄するためである。
一方、図6が示すように、前記指令モジュールは、要求送信モジュール601を更に含む。
【0072】
前記要求送信モジュール601は、第1無線アクセスポイントにアクセス要求を送信し、前記第1無線アクセスポイントとネットワーク接続を確立するためである。
【0073】
一方、本開示の実施例は、第1無線アクセスポイントを更に提供する。図7が示すように、前記第1無線アクセスポイント700は、記憶媒体710と、プロセッサー720と、通信インタフェース730と、記憶媒体710、プロセッサー720及び通信インタフェース730を連結させたカップリング手段740とを含む。記憶媒体710は、プロセッサー720により実行される複数の機械可読指令モジュールを記憶する。前記機械可読指令モジュールは、第1パケット送信モジュール701と、条件判断モジュール702と、第2パケット送信モジュール703とを含む。
【0074】
前記第1パケット送信モジュール701は、第1無線アクセスポイントのサービスセット識別子SSID、基本サービスセット識別子BSSID及び予め設定された構成情報をキャリーする前記第1アクセスパケットを送信して、無線ブリッジング設備に、前記第1アクセスパケットを受信した後、前記第1アクセスパケットによって、無線ブリッジング設備と関連された第2無線アクセスポイントのBSSIDを更新するか否かを判断させるためである。
【0075】
前記条件判断モジュール702は、前記第1アクセスパケットを送信する所定条件を満たすか否かを判断し、満たす場合、前記第1パケット送信モジュール701をトリガーするためである。前記所定条件は、当該第1無線アクセスポイントにアクセスされた無線ブリッジング設備の数量が予め設定された目標数量に達しないこと、及び/又は当該第1無線アクセスポイントが構成されて有効になってから、第1アクセスパケットを送信するまでの時間が予め設定された時間を越えないことを含む。
【0076】
前記第2パケット送信モジュール703は、前記第1無線アクセスポイントのサービスセット識別子SSID及び基本サービスセット識別子BSSIDをキャリーする第2アクセスパケットを送信するためである。
【0077】
本開示の実施例を応用することにより、当該第1無線アクセスポイントは、第1無線アクセスポイントのSSID、BSSID及び予め設定された構成情報をキャリーする第1アクセスパケットを送信して、無線ブリッジング設備に、当該第1アクセスパケットによって、無線ブリッジング設備と関連された第2無線アクセスポイントのBSSIDを更新するか否かを判断させる。従って、人手を介さずに、当該無線ブリッジング設備により、関連されたBSSIDを自動的に更新することを実現し、時間及び努力を節約する目的を達成する。
【0078】
図8が示すように、前記機械可読指令モジュールは、要求受信モジュール801と、ネットワーク接続モジュール802と、アクセス数量更新モジュール803とを更に含む。
【0079】
前記要求受信モジュール801は、無線ブリッジング設備が送信したアクセス要求を受信するためである。
【0080】
前記ネットワーク接続モジュール802は、前記無線ブリッジング設備が送信したアクセス要求によって、前記無線ブリッジング設備とネットワーク接続を確立するためである。
【0081】
前記アクセス数量更新モジュール803は、当該第1無線アクセスポイントにアクセスされた無線ブリッジング設備の数量を更新するためである。
【0082】
システム/装置の実施例は、基本的に方法の実施例に類似しているため、比較的に簡潔に説明したが、その関連部分は、方法の実施例の部分の説明を参照すれば良い。
【0083】
以上説明した実施例は、ただ本開示の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではないことは明らかである。本開示における実施例に基づいて、当業者により創造的な労働なしで取得されるすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属することになる。
【0084】
説明すべきことは、本明細書において、第1、第2等のような関係用語は、ただ一つの実体又は操作を、他の実体又は操作と区別するためであり、必ずしもこれらの実体又は操作の間に、如何なるこのような実際的な関係又は手順が存在することを要求又は暗示するものではない。なお、用語である「含む」、「含有」又はその如何なる変形は、非排他的な含有を網羅することを意図し、従って一連の要素を含む過程、方法、品物又は設備が、これらの要素だけでなく、明確に列挙されていない他の要素も含むか、或いは、このような過程、方法、品物又は設備に固有の要素を更に含むようにする。更なる制限がない場合、文章である「一つの……を含む」により限定される要素は、前記要素を含む過程、方法、品物又は設備の中に、別の同一の要素が更に存在することを排除しない。
【0085】
当業者は、上記の方法実施形態における全部又は一部のステップは、プログラムにより関連するハードウェアを指令することによって実現できることが理解でき、前記プログラムは、機械可読取記憶媒体に記憶されることが可能であり、ここで言う記憶媒体は、例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスクなどである。
【0086】
上記したのは、ただ本開示の実施例であり、本開示の保護範囲を限定するためのものではない。本開示の精神及び原則内でなされた如何なる変更、均等物による置換及び改良は、いずれも本開示の保護範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8