【文献】
Chang Wook Kim et al.,Design and Implementation of an End-to-End Architecture for 3.5GHz Shared Spectrum,2015 IEEE International Symposium on Dynamic Spectrum Access Networks (DySPAN),IEEE,2015年 9月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のネットワークノード間で干渉クォータ(IQ)を分配する様に構成された制御ノード(100)であって、前記制御ノード(100)は処理回路(110)を備え、前記処理回路(110)は、
互いに所定の距離内に位置する前記複数のネットワークノードからのグループとして定義される、ネットワークノードクラスタの数を識別し、
クラスタクォータを提供するために、前記IQをネットワークノードクラスタの前記数で分割し、
識別された各ネットワークノードクラスタ内の各ネットワークノード間で前記クラスタクォータを分配する用に構成される、制御ノード。
【発明を実施するための形態】
【0032】
例示的な実施形態を詳細に説明する前に、実施形態は、主に、干渉割り当てに関連する装置構成要素と処理ステップとの組み合わせにあることに留意されたい。従って、構成要素は、図面における従来の記号により、本開示の実施形態を理解することに関連する特定の詳細のみを示し、本開示の利点を有する技術分野の当業者には容易に明らかとなる程度の詳細で本開示を曖昧にしない様に記載される。
【0033】
本明細書で使用されるとき、"第1"、"第2"、"上部"及び"下部"等の関係用語は、その様なエンティティ又は要素間の物理的又は論理的な関係や順序を暗示・必要とすることなく、あるエンティティ又は要素を別のエンティティ又は要素から区別するためにのみ使用される。
【0034】
本開示の範囲を当業者に十分に伝えるために、図面を参照して様々な特徴及び実施形態を説明する。多くの態様は、アクション又は機能のシーケンスの観点から説明される。一部の実施形態では、一部の機能又はアクションは、専用回路、1つ以上のプロセッサによって実行されるプログラム命令、又は、両方の組み合わせによって実行できることを認識されたい。
【0035】
さらに、幾つかの実施形態は、プロセッサに本明細書に記載の技術を実行させるコンピュータ命令の適切なセットを含むコンピュータ可読キャリア又は搬送波の形で部分的又は完全に実施することができる。
【0036】
幾つかの代替実施形態において、機能/アクションは、アクションのシーケンスに記載された順序以外で発生する場合がある。さらに、一部の図では、一部のブロック、機能又はアクションはオプションであり、実行される場合と実行されない場合があり、必ずではないが、一般的に、それらは破線で示される。
【0037】
本開示の実施形態は、共有スペクトラムアプローチを提案する少なくとも3番目の(最後の)アプローチに関する。例示的なSASアーキテクチャが、3.5GHz帯域について
図2に示されている。SASは、CBRSスペクトラムの使用の調整、承認、管理、干渉からの上位層動作の保護、及び、全CBRSオペレータの周波数容量の最大化のための中央エンティティ又はシステムと見なされ得る。幾つかの実施形態において、SASは、制御ノードと呼ばれ得る。SAS管理者は、登録及び周波数調整サービスの料金をCBRSオペレータに請求することが許可され得る。相互に接続されたSAS1やSAS2等、1つ以上のSASが存在する場合があり得る。
【0038】
図2に示す様に、例えば、SAS1は、FCCデータベース、既存ユーザ検出のための環境検知機能(ESC)システム、既存ユーザ情報システム、ドメインプロキシ、及び、CBSD(例えば、CBSD4)にも接続される。ドメインプロキシは、オプションでエレメント管理システム(EMS)に接続され得る。EMSは、CBSD1、CBSD2、CBSD3等の複数のCBSDに接続され得る。各CBSDドメインは、オプションで、幾つかのセンシング機能システム(CBSDセンシング等)を含めることができる。
【0039】
現在、FCCでは、特定の標準化された機能を備えた伝送機器を3.5GHz帯域で使用することをCBRSオペレータに要求している。この機器は、市民ブロードバンド無線サービスデバイス("CBSD")と呼ばれている。CBSDは、通常、LTE発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)ノードB(発展型ノードB、拡張ノードB、eノードB、eNBとも呼ばれる)等の固定基地局/アクセスポイントである。CBSDには、カテゴリA(低電力CBSD)及びカテゴリB(高電力CBSD)の2つのタイプがある。一部の実施形態において、CBSDは、中央のスペクトラムアクセスシステムの権限と管理下でのみ動作できる。
【0040】
CBRSエンドユーザデバイスは、認可されたCBSDによって制御され得る。エンドユーザーデバイス(EUD)は、CBSDから情報を受信及び復号する機能を有し得る。ユーザは、1つ以上のCBSDを介して通信ネットワークにアクセスでき、CBSDがSASから許可を得た場合、共有帯域内のリソースを使用し得る。
【0041】
SASの機能の幾つかは、以下のものを含み得る。
・その場所で許容されるチャネル又は周波数を決定してCBSDに提供する。
・その場所で許容される最大送信電力を決定してCBSDに提供する。
・ESCと通信して、連邦の既存ユーザの送信に関する情報を取得し、CBSDに別の周波数範囲に移動するか、送信を停止するよう指示する。
・CBSDが地理的エリアで動作し、連邦の既存ユーザを有害な干渉から保護するために要求される最大電力レベル内で動作することを確実にする。
・CBSDの識別情報と場所を登録及び認証する。
・CBSDが非連邦の既存ユーザを有害な干渉から保護することを確実にする。
・優先アクセスライセンスを、他のPAL及び一般認可アクセスユーザによる干渉から保護する。
・カテゴリB CBSDで動作するGAAユーザ間の調整を促進する。
・合理的に可能な限り安定した無線周波数環境を維持しながら、帯域利用の競合を解決する。
・SASとCBSDとの間の情報の安全で信頼性のある伝送を確保する。
・無線ブロードバンドライセンスの既得権を保護する。
・市民ブロードバンド無線サービスに関連する現在及び将来の国際契約の条件を実行する。
【0042】
ESCは、沿岸地域及び内陸の軍事基地の近くで既存レーダ活動を監視する場合があり得る。例えば、連邦政府のレーダシステムで使用されていない周波数でCBRSユーザが海岸線近くで動作できる様にするために、ESCはSASと組み合わせてスペクトラム検知技術を使用できる。既存ユーザのアクティビティが検出されると、ESCはその情報を、例えばSAS1に伝達し得る。SASは、例えば、検出された既存レーダとの干渉を避けるために、60秒以内にローカルデバイスを再構成し得る。
【0043】
FCCデータベースは、商用ユーザとそれに対応するライセンスに関連する情報(例えば、サイトベースのライセンス情報)を有する。SAS1及びSAS2は、FCCデータベースと直接インタフェースして、SAS動作に使用される情報にアクセスし得る。
【0044】
ドメインプロキシは、管理仲介者と見做される。ドメインプロキシの機能は、例えば、以下のものを含み得る。
・1つ以上の使用可能なチャネルのセットを受け入れ、特定のCBSDが使用するチャネルを選択する、或いは、CBSDチャネル選択のために使用可能なチャネルをキャリアEMSに渡す。
・オプションで、EMSはドメインプロキシと同じ場所に配置できる。
・オプションで、EMS経由で受信したSASに選択したチャンネルを報告する。
・SASからのチャネル割り当ての確認を受信する。
・キャリアEMSが存在する場合、オプションで、双方向のバルクCBSD登録及びディレクティブ処理を実行する。
・双方向の情報処理とルーティングを実行する。
・干渉レポート等の他のアクティビティを実行する。
【0045】
異なる技術を使用してデバイスとネットワーク間でスペクトラムリソースを共有する場合、提起される最も重要な質問の1つは公平性に関するものである。1つのデバイスのみがエリアでサービスを提供する場合、そのデバイスは利用可能な総てのスペクトラムを使用できる。しかしながら、同じエリアに複数のデバイスが存在する場合、時間領域又は周波数領域のいずれかでデバイス間又はデバイスのクラスタ間でスペクトラムリソースを分割する、或いは、基地局デバイスとそのエンドユーザデバイス間の信号品質を、他の承認された基地局デバイスとそれぞれのエンドユーザクライアント又は加入者によって提供される総干渉よりも十分に高くするための方法が必要になる。
【0046】
公平性の評価には、次の様に要約された幾つかのメトリックを使用できる。
【0047】
割り当てられたスペクトラム帯域幅:
各デバイスは、同量のスペクトラムリソースにアクセスする。
デバイスの各ネットワークは、同量のスペクトラムリソースにアクセスする。
【0048】
提供されるカバレッジ:
調整されたネットワークノードの各デバイス又はグループは、提供されたカバレッジに比例したスペクトラムリソースにアクセスする。
【0049】
CBSD又はEUDの密度:
調整されたネットワークノードの各デバイス又はグループは、所定エリアのCBSD及び/又はEUD密度に比例したスペクトラムリソースにアクセスする。幾つかの場合、このメトリックは、エンタプライズ型配置の3次元ボリュームに適合させることもできる。
各デバイスには、例えば、CBRS内で承認されたカテゴリBのCBSDの場合は47dBm/10MHzといった、帯域内の制限範囲内において、個々のノードのカバレッジエリアに比例した、デバイスの最大実効等方放射電力(EIRP)の帯域幅が提供される。
【0050】
単位面積あたりの許可数に比例:
各デバイス又はデバイスの調整されたグループには、サービングSAS又は共存マネージャ(CxM)が承認する単位面積あたりの許可の数に比例したスペクトラムリソースへのアクセスが提供される。
【0051】
サービス提供されるEUDの数:
各デバイスは、サービス提供されるエンドユーザデバイス(EUD)の数に比例したスペクトラムリソースにアクセスする。
【0052】
スペクトラム効率:
スペクトラム効率の高いデバイスは、より多くのスペクトラムにアクセスする。これにより、スペクトラムリソースの利用効率が向上する。
【0053】
アプリケーションレベルのグッドプット:
各デバイスは、提供された良好なアプリケーションスループットに比例したスペクトラムリソースにアクセスする。
【0054】
他の帯域内/帯域外ユーザに対して生成される干渉:
スペクトラム効率の低いデバイスは、より多くのスペクトラム量にアクセスする。
【0055】
共存グループによって生成される他の共存グループへの干渉:
スペクトラムリソースは、共存グループ内の総てのEUD及び/又はネットワークノードによって生成される最大集約干渉に基づいて、特定の共存グループに割り当てられ、これは、他の共存グループのデバイス及び/又はネットワークノードでみられ、影響を与える。
【0056】
スペクトラム共有アルゴリズムを決定するもう1つの要因は、ネットワーク内に組み込まれているデバイスの動作である。例えば、LTEは、同じネットワークに属するデバイスに、モビリティに使用される共通チャネルを要求する場合がある。
【0057】
纏めると、"全体利益"へのデバイスの寄与と、同じエリアで動作している他のデバイスに対してデバイスが与える影響との間で、公平性のバランスをとることができる。例えば、
図3は、本開示の一実施形態による公平性のバランスの概念を示している。
【0058】
図4は、共有スペクトラムにおける無線通信を可能にするために使用され得る、例えばSAS1等の例示的な制御ノード100のブロック図である。制御ノード100は、処理回路110と、ネットワークインタフェース120と、を含む。回路110は、1つ以上の(ノード)プロセッサ130及びメモリ140を含み得る。幾つかの実施形態において、1つ以上のプロセッサ130は、例えば、
図8及び/又は
図12のフローチャートを参照して説明される方法等、本明細書で説明される方法を実行する。メモリ140は、1つ以上のプロセッサ130による実行のための命令を格納し、ネットワークインタフェース120は、FCCデータベース、CBSD、ESC、ドメインプロキシ等の他の要素に信号を伝達する。
【0059】
1つ以上のプロセッサ130は、命令を実行する1つ以上のモジュールで実装されるハードウェア及びソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含み、開示されるSASの記述される機能の幾つか又は総てを実行するためにデータを操作する。幾つかの実施形態において、1つ以上のプロセッサ130は、例えば、1つ以上のコンピュータ、1つ以上の中央処理装置(CPU)、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のアプリケーション、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)及び/又はその他のロジックを含み得る。特定の実施形態において、1つ以上のプロセッサ130は、
図5及び/又は
図6に関して以下に説明するモジュールのうちの1つ以上を含み得る。
【0060】
メモリ140は、一般的に、1つ以上のロジック、ルール、アルゴリズム、コード、テーブル等、及び/又は、1つ以上のプロセッサ130により実行され得る他の命令を含む、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションの様な命令を格納する様に動作する。メモリ140の例は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又はリードオンリーメモリ(ROM))、マス記憶媒体(例えば、ハードディスクドライブ)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD))、及び/又は、情報を格納する、任意の他の揮発性若しくは不揮発性、非一時的なコンピュータ可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む。
【0061】
幾つかの実施形態において、ネットワークインタフェース120は、1つ以上のプロセッサ130と通信可能に結合され、制御ノード100への入力を受信し、制御ノード100からの出力を送信し、入力、出力若しくは入出力の適切な処理を実行し、他のデバイスと通信し、或いは、それらの任意の組み合わせを行う動作が可能な任意の適切なデバイスを参照する。ネットワークインタフェース120は、ネットワークを介して通信するための、適切なハードウェア(例えば、ポート、モデム、ネットワークインタフェースカード等)と、プロトコル変換及びデータ処理能力を含むソフトウェアと、を含み得る。
【0062】
制御ノード100の他の実施形態は、本明細書に記載の機能及び/又は追加機能(本開示の解決策をサポートするのに必要な機能を含む)の任意のものを含むSASの機能の特定の側面を提供する
図4に示すコンポーネント以外の追加のコンポーネントを含み得る。
【0063】
図4に関して説明されたものと同様のプロセッサ、インタフェース、及びメモリは、他のネットワークノードに含まれ得る。他のネットワークノードは、オプションで、無線インタフェースを含む場合と含まない場合があり得る。本明細書で説明する機能は、同じノード内に存在するか、複数のノード及びネットワークノードに分散され得る。
【0064】
一実施形態において、制御ノード100はSASであり、ネットワークノードはCBSDである。
【0065】
別の実施形態において、制御ノード100は、複数のネットワークノード間で初期干渉クォータ(IQ)を分配する様に構成される。制御ノード100は、メモリ140及びプロセッサ130を含む処理回路110を備え、メモリ140はプロセッサ130と通信する。メモリ140は、プロセッサ130によって実行されると、ネットワークノードクラスタの数を識別し、初期IQをネットワークノードクラスタの数に分割してクラスタクォータを提供する様にプロセッサ130を構成する命令を有し、ネットワークノードクラスタは、互いに所定の距離内に位置する複数のネットワークノードからのグループとして定義される。制御ノード100は、識別された各ネットワークノードクラスタ内の各ネットワークノード間で前記クラスタクォータを分配する用に構成されるネットワークインタフェース120も含む。
【0066】
一実施形態において、初期IQは、PALチャネルとGAAチャネルに分配される。
【0067】
一実施形態において、制御ノード100のプロセッサ130は、GAAチャネルの数がPALチャネルの数以下である場合、GAAチャネル及びPALチャネルに共通のIQを使用し、GAAチャネルの数がPALチャネルの数より大きい場合、PALチャネルに第1IQ(IQ
PAL)を使用し、GAAチャネルに第2IQ(IQ
GAA)を使用する様に構成され、IQ
PALはIQ
GAAとは異なる。
【0068】
図5は、別の実施形態による、制御ノード100の別の例を示している。制御ノード100は、例えばSASであり得る。制御ノード100は、受信モジュール210、判定モジュール220、及び、許可モジュール230を含み得る。
【0069】
特定の実施形態において、受信モジュール210は、
図12を参照して本明細書で説明されるステップを含むステップの組み合わせを実行し得る。
【0070】
判定モジュール220は、
図12を参照して本明細書で説明されるステップを含むステップの組み合わせを実行し得る。
【0071】
特定の実施形態において、許可モジュール230は、
図12を参照して本明細書で説明されるステップを含むステップの組み合わせを実行し得る。
【0072】
特定の実施形態において、受信モジュール210、判定モジュール220、及び、許可モジュール230は、
図4に関して説明した様な1つ以上のプロセッサを使用して実装することができる。モジュールは、説明した機能を実行するのに適した方法で統合又は分離することができる。
【0073】
図6を参照すると、代替の制御ノード100が示されている。一実施形態において、制御ノード100はSASであり、ネットワークノードはCBSDである。一実施形態において、制御ノード100は、複数のネットワークノード間で初期干渉クォータ(IQ)を分配する様に構成される。制御ノード100は、互いに所定の距離内に位置する複数のネットワークノードからのグループとして定義される、ネットワークノードクラスタの数を識別する様に構成されたクラスタ識別モジュール310と、クラスタクォータを提供するために初期IQをネットワークノードクラスタの数に分割する様に構成されたクラスタクウォータ分配モジュール320と、識別された各ネットワークノードクラスタ内の各ネットワークノード間でクラスタクォータを分配する様に構成されたネットワークインタフェースモジュール330と、を含む。他の実施形態において、
図6に示される制御ノードは、
図4に関して説明された様な1つ以上のプロセッサを使用して実装され得る。
【0074】
幾つかの実施形態によると、
図4〜6の制御ノード100及びCBSDの仮想化された実装が可能であることに留意されたい。本明細書で使用される"仮想化"ネットワークノード又は制御ノード(例えば、仮想化基地局又は仮想化無線アクセスノード又はSAS)は、ネットワークノード又は制御ノードの機能の少なくとも一部が、(例えば、ネットワーク内の物理処理ノードで実行される仮想マシン又はコンテナを介して)仮想コンポーネントとして実現される、ネットワークノード又は制御ノードの実装である。従って、幾つかの実施形態において、制御ノード100の(上述した)機能は、クラウドコンピューティングシステムにおいて分散させることができる。
【0075】
本開示の一態様は、干渉バジェットの1/N(Nは、CBSDの数を表す)の割り当てが、特定のシナリオ、例えば、インドアCBSDの密集したクラスタが導入されるシナリオにおいて、PAL CBSDに重大な影響を与えるユースケースを記述する。言い換えると、1/NはCBSDの数に比例するスペクトラムの割り当てを指し、幾つかのシナリオにおいてはPAL CBSDに影響を与える可能性がある。本開示のこの態様の実施形態は、PAL保護に焦点を合わせ得る。
【0076】
例えば、ランダムに選択されたPALチャネル、例えばch3(10MHz幅)3570MHz−3580MHzを使用できる。
図7は、例示的なユースケースマップを表し、以下で説明する様々なユースケースを示すために使用される。
図7を参照すると、以下の様に幾つかの調査トラック(CT)がある。
・CT1:ch3には利用可能なPALライセンスがない。
・CT2:オペレータA(OpA)はch3のPALライセンスを有し、PAL保護エリア(PPA)を定義している。
・CT3-オペレータC(OpC)はch3のPALライセンスを有する。
・CTn-オペレータB(OpB)はch3のPALライセンスを有する。
【0077】
例示的な実施形態における他のユースケースの仮定は以下を含み得る。
・6階建ての建物、1階当たり、10のカテゴリA("CatA")CBSD=建物当たり60CBSD。
・30dBの壁貫通損失。
・使用される幾つかのパス損失(PL):
・自由空間PL
・デュアルスロープPL
・アーバンPL
・不規則地形モデル(ITM)エリアモード、50%信頼レベル
【0078】
例示的なユースケースのために本明細書で使用される値は、例示を目的とするものであり、必ずしも典型的なシナリオを示すことを意図するものではないことに留意されたい。
【0079】
第1ユースケース(自由空間PL)
>ステップ1
>OpBはCTnのch3において1つのPAL許可を有し、P
B=47dBmEIRPで送信する。
>ステップ2
>OpAはCT2にマイクロセルを配置し、PPAを定義する。
>PPAを保護するための干渉クォータはIQ
N=1=−80dBmである。
>D
B−A=30km
>OpBからOpAのPPAへの干渉はI
B−>A(47dBm,30km)=−86.05dBmである。
>OpBのCBSDは47dBmで送信し続けることができる。
>ステップ3
>OpCは、CT3の2つの建物内に、CBSDあたりP
C=17dBm EIRPの120個のCatAのCBSDを配置する。
>PPAを保護するための新しい干渉クォータはIQ
N=121=−100.8dBmである。
>D
C−A=0.5kmであり、I
C−>A((17dBm−30dB),0.5km)=−107.49dBmである。
>OpCのCBSDはPC=17dBmで送信できる。
>OpBのCBSDは干渉クォータを超え、14.8dBの差であるP
B=32.22dBmに電力を削減しなければならない。
>ステップ4
>OpCはCT1の建物内に60個のCatAのCBSDを配置し、ch3のGAA許可を要求する。
>クォータ規則は、80dBm/Nから、80dBm/(2×N
PAL)及び80dBm/(2×N
GAA)に変更される。
>OpAのPPAを保護するための新しいPALクォータはIQ
N_PAL=121=−103.8dBmである。
>OpCのCBSDはPC=17dBmで送信を継続することができる。
>OpBのCBSDは干渉クォータを超え、追加で3dBの電力を削減してP
B=29.22dBmにしなければならない、つまり、ステップ2おける差を17.8dBにしなければならない。
【0080】
第2ユースケース(デュアルスロープPL)
>ステップ1
>OpBはCTnのch3において1つのPAL許可を有し、PB=47dBm EIRPで送信する。
>ステップ2
>OpAはCT2にマイクロセルを配置し、PPAを定義する。
>PPAを保護するための干渉クォータはIQ
N=1=−80dBmである。
>D
B−A=10km
>OpBからOpAのPPAへの干渉はI
B−>A(47dBm,10km)=−91.46dBmである。
>OpBのCBSDは47dBmで送信し続けることができる。
>ステップ3
>OpCは、CT3の2つの建物内に、CBSDあたりP
C=17dBm EIRPの120個のCatAのCBSDを配置する。
>PPAを保護するための新しい干渉クォータはIQ
N=121=−100.8dBmである。
>D
C−A=0.5kmであり、I
C−>A((17dBm−30dB),0.5km)=−107.49dBmである。
>OpCのCBSDはP
C=17dBmで送信できる。
>OpBのCBSDは干渉クォータを超え、9.36dBの差であるP
B=37.64dBmに電力を削減しなければならない。
>ステップ4
>OpCはCT1の建物内に60個のCatAのCBSDを配置し、ch3のGAA許可を要求する。
>クォータ規則は、80dBm/Nから、80dBm/(2×N
PAL)及び80dBm/(2×N
GAA)に変更される。
>OpAのPPAを保護するための新しいPALクォータはIQ
N_PAL=121=−103.8dBmである。
>OpCのCBSDはP
C=17dBmで送信を継続することができる。
>OpBのCBSDは干渉クォータを超え、追加で3dBの電力を削減してP
B=34.64dBm、つまり、ステップ2における差を12.36dBにしなければならない。
【0081】
第3ユースケース(アーバンPL)
>ステップ1
>OpBはCTnのch3において1つのPAL許可を有し、P
B=47dBm EIRPで送信する。
>ステップ2
>OpAはCT2にマイクロセルを配置し、PPAを定義する。
>PPAを保護するための干渉クォータはIQ
N=1=−80dBmである。
>D
B−A=1km
>OpBからOpAのPPAへの干渉はI
B−>A(47dBm,1km)=−102.57dBmである。
>OpBのCBSDは47dBmで送信し続けることができる。
>ステップ3
>OpCは、CT3の2つの建物内に、CBSDあたりP
C=17dBm EIRPの120個のCatAのCBSDを配置する。
>PPAを保護するための新しい干渉クォータはIQ
N=121=−100.8dBmである。
>D
C−A=0.5kmであり、I
C−>A((17dBm−30dB),0.5km)=−147.54dBmである。
>OpCのCBSDはP
C=17dBmで送信できる。
>OpBのCBSDは47dBmで送信し続けることができる。
>ステップ4
>OpCはCT1の建物内に60個のCatAのCBSDを配置し、ch3のGAA許可を要求する。
>クォータ規則は、80dBm/Nから、80dBm/(2×N
PAL)及び80dBm/(2×N
GAA)に変更される。
>OpAのPPAを保護するための新しいPALクォータはIQ
N_PAL=121=−103.8dBmである。
>OpCのCBSDはP
C=17dBmで送信を継続することができる。
>OpBのCBSDは干渉クォータを超え、1.27dBの差であるP
B=45.73dBmに電力を削減しなければならない。
【0082】
第4ユースケース(ITMエリアモード、50%信頼レベル)
>ステップ1
>OpBはCTnのch3において1つのPAL許可を有し、P
B=47dBm EIRPで送信する。
>ステップ2
>OpAはCT2にマイクロセルを配置し、PPAを定義する。
>PPAを保護するための干渉クォータはIQ
N=1=−80dBmである。
>D
B−A=8km
>OpBからOpAのPPAへの干渉はI
B−>A(47dBm,8km)=−98.40dBmである。
>OpBのCBSDは47dBmで送信し続けることができる。
>ステップ3
>OpCは、CT3の2つの建物内に、CBSDあたりP
C=17dBm EIRPの120個のCatAのCBSDを配置する。
>PPAを保護するための新しい干渉クォータはIQ
N=121=−100.8dBmである。
>D
C−A=0.5kmであり、I
C−>A((17dBm−30dB),0.5km)=−107.49dBmである。
>OpCのCBSDはP
C=17dBmで送信できる。
>OpBのCBSDは干渉クォータを超え、2.43dBの差であるP
B=44.57dBmに電力を削減しなければならない。
>ステップ4
>OpCはCT1の建物内に60個のCatAのCBSDを配置し、ch3のGAA許可を要求する。
>クォータ規則は、−80dBm/Nから、−80dBm/(2×N
PAL)及び−80dBm/(2×N
GAA)に変更される。
>OpAのPPAを保護するための新しいPALクォータはIQ
N_PAL=121=−103.8dBmである。
>OpCのCBSDはPC=17dBmで送信を継続することができる。
>OpBのCBSDは干渉クォータを超え、追加で3dBの電力を削減してP
B=41.56dBm、つまり、ステップ2における差を5.44dBにしなければならない。
【0083】
一実施形態において、屋内CBSDの密集したクラスタを導入することにより、同じチャネル内で離れて(例えば、キロメートル)動作する屋外CBSDの初期干渉クォータを大幅に削減することができる。従って、幾つかの実施形態において、屋外CBSDの電力の低下を回避するために、"残された"干渉クォータ再配布のアルゴリズムが不可欠であり得る。従って、幾つかの実施形態では、そのようなアルゴリズムは明確に指定されるべきである(SASプライベートアルゴリズムではない)。
【0084】
干渉クォータの初期分配の一実施形態は、制御ノード100(例えば、SAS)が、近接するCBSDのクラスタを識別し、CBSDの数ではなくクラスタの数で干渉を分割することである。例えば、本開示の実施形態は、―80dBm/Nの代わりに、―80dBm/Nclustersを使用し、幾つかの実施形態においては、クラスタクォータをクラスタ内のCBSDで均等に分割し得る。上記の説明例では、第1GAAのCBSDがPALチャネルに導入されると、PALのCBSDの干渉クォータが3dB減少し、これは比較的重要な量である。
【0085】
従って、GAAとPALの両方が存在する場合の干渉クォータの初期分配に関する本開示の有利な一実施形態は次のとおりである。
N
c_GAA≦N
c_PALの場合、共通のIQ=−80dBm/(N
c_GAA+N
c_PAL)を使用する。
N
c_GAA>N
c_PALの場合、異なるIQ
PAL=−80dBm/(2×N
c_PAL)及びIQ
GAA=−80dBm/(2×N
c_GAA)を使用する。
【0086】
図8は、複数のネットワークノード間で初期干渉クォータ(IQ)を分配するための制御ノード100における例示的な方法400を示すフローチャートである。一実施形態において、方法は、(例えば、制御ノード100のプロセッサ130により)互いに所定の距離内に位置する複数のネットワークノードからのグループとして定義される、ネットワークノードクラスタの数を識別することと(ブロックS410)、クラスタクォータを提供するために初期IQをネットワークノードクラスタの数に分割することと(ブロックS420)、識別された各ネットワークノードクラスタ内の各ネットワークノード間でクラスタクォータを分配することと(ブロックS430)、を含む。
【0087】
一実施形態において、初期IQは、PALチャネルとGAAチャネルに分配される。
【0088】
一実施形態において、この方法は、GAAチャネルの数がPALチャネルの数以下である場合、GAAチャネル及びPALチャネルに共通のIQを使用することをさらに含む。GAAチャネルの数がPALチャネルの数より大きい場合、第1IQはPALチャネル(IQ
PAL)に使用され、第2IQはGAAチャネル(IQ
GAA)に使用され、IQ
PALはIQ
GAAとは異なる。
【0089】
干渉クォータの割り当てに関連する本開示の一態様を詳細に説明したが、本開示の第2態様を、例えば、デバイスが他のデバイスやネットワークノードに与えるインパクトに従って、共有スペクトラム内のリソースを許可することに関連して詳細に説明する。
【0090】
この第2態様の実施形態によれば、全体利益へのデバイスの寄与を評価するために、ユーザ値(UV)関数が使用され得る。UV関数は、特定の場所にあるエンドユーザデバイスにCBSDデバイスから提供される値を表現するユーティリティ関数と見なすことができる。
【0091】
UV関数の一例は、エンドユーザデバイスに提供されるスループットである。ユーザスループットはSINRに正比例し、SINR値は制御ノード100(SAS等)が推定できるものであるため、本開示の一実施形態の提案は、UV関数としてSINRを使用することである。同じチャネルを共有しているデバイスの場合、SINRは、デバイスがチャネルで送信する様にスケジュールされている実際の時間に基づき得る。
【0092】
一実施形態によると、別の可能なユーティリティ関数は、他のネットワークノード及び/又はデバイスから見た1つのネットワークノードによって生成される干渉量の尺度である信号漏洩対雑音比(SLNR)を使用することである。SLNRアプローチの別のバリエーションは、他のCBSDへの干渉の最大閾値を定義し、最大干渉リーク条件の対象となるCBSDでSINRを最大化することである。幾つかの実施形態において、SLNRアプローチは、固定無線アクセス及びバックホール等、より多様なユースケースを受け入れることができる。
【0093】
共有スペクトラム内のネットワークノード間の相対的な干渉を評価する方法
図9は、EUD評価グリッド(EG)500を示している。例えば、EG500に対してN個の評価ポイントが定義される。EG500は、地理的エリアを表す地図と見做すことができ、評価点(又はピクセル)に対応する異なる位置点に分割され得る。例えば、CBSDのカバレッジエリアは評価グリッドの一部であり得る。
【0094】
一実施形態において、評価グリッド内の各"ピクセル"についてユーザ値(UV)が計算される。CBSD
kによって提供されるEUDがEGピクセルnにあると仮定すると、UV(k、n)として表記されるその場所のユーザ値は、ユーザがCBSD
kから受け取る"サービス"値を反映する。一般に、UVはサービングCBSDから受信した信号レベルに依存し、同じチャネルで動作する他のCBSD及びノイズレベルからの干渉によってUVが悪影響を受ける可能性がある。幾つかの実施形態において、UV(k、n)の値は、例えば修正されたHata(https://en.wikipedia.org/wiki/Hata_Modelを参照)、或いは、Longley Rice(https://en.wikipedia.org/wiki/Longley%E2%80%93Rice_model)等の標準的な伝播モデルからの伝播損失の計算値や、直接チャネル測定によることができる。LTEにおいて、このような直接チャネル測定は、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、チャネル状態情報−参照信号(CSI−RS)、及び基準信号−信号干渉対雑音比(RS−SINR)測定が含まれ得る。幾つかの実施形態において、他の測定されたメトリックも使用され得る。
【0095】
同じチャネルに新しいCBSD
xが導入されると、一般にCBSD
kのユーザに対して干渉が発生する。幾つかの実施形態において、制御ノード100(例えば、SAS)は、以下の様にユーザ値を計算する。
・CBSD
xが導入される前:UV
pre−x(k、n)
・CBSD
xが導入された後:UV
post−x(k、n)
【0096】
例えば、
図9では、変数S
kはサービングCBSD
kからの信号を示し、I
xはCBSD
xからの干渉を示している。
【0097】
ピクセルnとサービングCBSD
kとの相対ユーザ値は、以下の式で与えられる。
RUV
x(k,n)=UV
post−x(k,n)−UV
pre−x(k,n)
【0098】
CBSD
kが提供するEUDの総てのピクセルにわたる平均的な相対ユーザ値は以下の式で与えられる。
ARUV
x(k)=Σ
n(UV
post−x(k,n)−UV
pre−x(k,n))/N
【0099】
特定のケースの1つは、CBSD
xによって導入された平均ユーザ値であり、
ARUV
x(x)=Σ
n(UV
post−x(x,n))/N
で与えられ、ここでUV
post−x(x,n)は、それが閾値γより大きい場合に使用される。
【0100】
CBSD
xの許可を解放する前に、制御ノード100(SAS等)は、Σk(ARUV
x(k))≧Thであることを確実にし、ここで、Thは、許可を与えるために使用される全体閾値であり、例として、Th=0である。
【0101】
一実施形態において、同じネットワークに属するCBSDに対して特別な処理を実行することができる。例えば、
図10は、CBSD
aとCBSD
bが同じネットワークに属していることを示している。CBSD
aとCBSD
bが同じネットワークに属している場合、ユーザ値はCBSD
a又はCBSD
bのいずれかによって提供される最大値、つまり、UV(a,n)=UV(b,n)=max{UV´(a,n),UV´(b,n)}であり、ここでUV´は計算された生のユーザ値で、UVは、認可の適格性を判断するために制御ノード100(SAS等)により使用される値である。
【0102】
幾つかの実施形態において、ネットワーク配置は、独立したCBSD配置と比較して、ユーザ価値を増加させ得る。
【0103】
一実施形態において、CBSD
xの許可を承認するための評価グリッドは、CBSD
xカバレッジエリア内にある総てのピクセルをカバーする様に選択され得る。CBSDのカバレッジエリアは、信号レベルが特定の信号閾値S
Th以上であるCBSD周辺のエリアと見做され得る。例えば、S
Thの可能な値の1つは−96dBm/10MHzであり、これは、PAL保護領域(PPA)の輪郭の定義と一致する。PPAは、干渉が所定の閾値を下回らなければならない領域を表す。次に、制御ノード100(例えば、SAS)は、評価のために選択されたピクセルに閾値S
TH以上の影響を与える可能性がある総てのCBSD
kを決定することができる。これらのCBSDは、例えば
図11に示す様に、影響を受けるCBSDプールの一部と見做すことができる。
【0104】
図12は、本開示の第2の態様による、ネットワークノードにリソースを許可するための、例えばSAS1等の制御ノード100における方法の幾つかの実施形態を示すフローチャートである。
【0105】
この態様による方法500の幾つかの実施形態は、以下のステップを含む。
ステップ510:ネットワークノードから、共有スペクトラム内のリソースの許可の要求を受信する。
ステップ520:要求に応答して、ネットワークノードへのリソースの許可に基づき干渉値を判定する。
ステップ530:干渉値が閾値を満たしていると判定することに応答して、ネットワークノードにリソースを許可する。
【0106】
ネットワークノードは、例えばCBSDであり得る。一実施形態において、干渉値は、本明細書で上述した様に、ユーザ値関数及び/又は評価グリッドを介して決定される。例えば、制御ノード100(例えば、SAS)は、サービスが付与される前及びCBSDがサービスを付与された後、CBSDのカバレージエリアで、平均相対ユーザ値を計算することができる。平均相対ユーザ値が閾値(Th)以上である場合、つまり干渉値が少なくともこの閾値を満たしている場合、CBSDにはサービス又はリソースが許可される、つまり、データの送信が許可される。言い換えると、CBSDを導入することのプラスの効果がマイナスの影響を上回る場合にのみ、CBSDグラントが承認される。
【0107】
場所(ピクセル等)のユーザ値は、ユーザがCBSDから受け取る"サービス"値を反映していることに注意されたい。
【0108】
制御ノード100(例えば、SAS)が干渉値に基づいてCBSDからの許可要求を受け入れ、又は、拒否し、制御ノード100は、システム内のセル及び/又はeNB(又はネットワークノード)のクラスタ又はグループを作成又は設計する。ネットワークノードのクラスタは、例えば、相対的なユーザ値を使用して、決定された干渉値に基づいて作成される。
【0109】
それらのクラスタが作成されると、本開示の実施形態は、制御ノード100が、例えばクラスタ間及び/又はクラスタ内のノード間の干渉を緩和することも可能にする。
【0110】
共有スペクトラム内のネットワークノード間の相対的な干渉を評価する方法
一般的に、制御ノード100(例えば、SAS)は、ティア2及び3による既存ユーザへの干渉、ティア2デバイス間の干渉、及び、ティア3からティア2への干渉を管理する(
図1を参照)。本開示の実施形態は、クラスタ間及びクラスタ内の干渉を緩和することも提供する。
【0111】
共有スペクトラム配置で同じ又は異なる無線アクセス技術(RAT)のネットワークノード又はネットワークノードのグループに見られる干渉レベルを緩和するために、ネットワークノードは、干渉調整グループ(ICG)に分割され、以下の干渉軽減又は低減方法の1つ以上が、グループ内(つまり、干渉調整グループ内)又はグループ間(つまり、干渉調整グループ間)に適用され得る。ICG内及びICG間の概念が
図13に示される。
【0112】
本開示の実施形態による干渉レベルを緩和するための異なる方法のいくつかを以下に示す。
・
干渉アライメント(IA):IAは、第1グループのネットワークノード又はネットワークノードのクラスタ内の1つ以上のネットワークノードが協調して、第1グループ又はクラスタ内のネットワークノードによって潜在的に干渉が与えられるネットワークノードによって直交化され得る1つ以上の次元に該当する様に、信号を送信する方法である。(V.Cadambe and S.Jafar,"Interference Alignment and Degrees of Freedom of the K−User Interference Channel",IEEE Transactions on Information Theory,Vol54,No.8,August 2008,pp3425−344)、及び、(K.Gomadam,V.Cadambe and S.Jafar,"A Distributed Numerical Approach to Interference Alignment and Applications to Wireless Interference Networks",IEEE Transactions on Information Theory,Vol57,No.6,June 2011,pp3309−3322)を参照のこと。
・
アクティブアンテナシステム(AAS):各CBSDでのAAS実装は、干渉調整グループ(ICG)内又は干渉調整グループ間の干渉を最小限に抑えるために、幾つかの基準に従って最適化され得る。最適化アプローチには、干渉除去合成(IRC)又は最大SINRアルゴリズム等の既知のアプローチが含まれる。(D.Schmidt,et al.,"Comparison of Distributed Beamforming Algorithms for MIMO Interference Networks", "IEEE Transactions on Signal Processing, Vol 61, No 13, July 2013)を参照のこと。
・
IAプラスAAS:AASとIAは、ICG内又はICG間の両方、又は以下に示す組み合わせに適用され得る。
・
ICG内及びICG間の干渉を最小化する様に最適化されたAAS:この方法において、AASプリコーディングビームウェイトの第1セットW
k,i1は、ICG"i"のk番目のCBSDに対するICG内干渉(つまり、ICG内のCBSD間の干渉)を最小化する様に最適化される。異なるICG内のCBSD間のプリコーディングウェイトのこの第1セットの最適化は、独立して実行できることに注意されたい。次に、プリコーディングウェイトの第2セットW
2iが、ICG間の干渉を最小化する様に最適化されたCBSDからの送信に適用される。従って、i番目のICGのk番目のCBSDのプリコーディングの重みは、W
2i×W
k,i1になる。N個のアンテナを持つCBSDの場合、ベクトルW
2i及びW
k,i1のスパンは"N"である。
・
ICG内及びICG間の干渉を最小化する様に最適化されたIA:この方法において、IAは各ICG内のCBSDに独立して適用され、ICG内の干渉を最小化する。続いて、ICG間の干渉を最小化するため、ICG間にIAの第2ティアが適用される。第2ティアIAの実装では、IAの観点から、各ICGは単一の仮想ネットワークノード又はデバイスとして扱われる。
・
ICG内に最適化されたIA及びICG間に最適化されたAAS:この方法において、IAは各ICG内のCBSDに独立して適用され、ICG内の干渉を最小化する。次に、ICG間の干渉を最小化する様に最適化されたICG"I"のCDSDにプリコーディングウェイトW
2iが適用される。
・
ICG内に最適化されたAAS及びICG間に最適化されたIA:この方法において、AASプリコーディングビームウェイトの第1セットW
k,i1は、ICG"i"のk番目のCBSDに対するICG内干渉(つまり、ICG内のCBSD間の干渉)を最小化する様に最適化される。異なるICG内のCBSD間のプリコーディングウェイトのこの第1セットの最適化は、独立して実行できることに注意されたい。続いて、ICG間の干渉を最小化するため、ICG間にIAの第2ティアが適用される。第2ティアIAの実装では、IAの観点から、各ICGは単一の仮想ネットワークノード又はデバイスとして扱われる。
【0113】
共有スペクトラム内のネットワークノード間の干渉を緩和する、SASアシスト方法
上記の軽減方法は、ICG内及びICG間の調整が、マスタネットワークノードによって集中方式で、或いは、1つ以上のCBSDによる分散方式で、所定のRATテクノロジー内で管理されることを前提としている。干渉を緩和する追加の方法は、SAS等の制御ノード100に、ICG内のデバイス間又はデバイスグループ(ICG等)間のセッションベースのインタフェースを開始させて、セル間干渉調整(ICIC)又は同じ若しくは異なるRATネットワークのICGグループ間のICGグループ調整を要求することを含む。インタフェースを介して交換される情報は、ICG内のデバイス間及びICG間の干渉の表示、又は、特定のリソースブロックの負荷と時間平均ベースのトラフィック情報である。干渉の表示は、IA、AAS、及び、IAプラスAAS等の上記の方法に従って決定される。幾つかの実施形態における意図は、インタフェースが比較的低い帯域幅であり、集約及び交換可能な停止イベントのロギングにより増強することである。このアプローチの変形は、上記の様に複数のICGから情報を受信する複数の制御ノード100(例えばSAS)と、ICICの最適化を促進するためにSAS間で情報を交換することを含む。
【0114】
言い換えると、制御ノード100がネットワークノードのクラスタ間及びネットワークノードのクラスタ内の干渉を緩和する場合、制御ノード100は、干渉アライメント(IA)、アクティブアンテナシステム(AAS)及び/又はIAプラスAASを使用して干渉緩和パラメータを計算することができる。干渉軽減パラメータは、例えば、アンテナのプリコーディング重みとビームステアリングを生成することを含み得る。
【0115】
制御ノード100が、クラスタ内のネットワークノード間又はネットワークノードのクラスタ間でセッションベースのインタフェースを開始すると、制御ノード100は、クラスタ内のネットワークノード間又はネットワークノードのクラスタ間で干渉の表示を受け取る。干渉の表示は、例えば、クラスタの1つ以上のネットワークノードによって計算された干渉調整(IA)によって決定される干渉緩和パラメータ、クラスタのネットワークノードそれぞれのアクティブアンテナシステム(AAS)によって決定される干渉緩和パラメータ、及び/又は、IAプラスAASによって決定される干渉軽減パラメータを含む。
【0116】
別の実施形態によると、保護された既存ユーザ又はPPAの所定の近隣内で、CBSDは、その保護された既存ユーザ又はPPAのために、利用可能な総干渉マージンの1/Nの最小割り当てを反映する許可の電力制限を受け取ることができる(ネットワークCBSDによるマージンの使用後、割り当てに考慮されない)。ここでの"N"の決定は、この配分を考慮するために、例えば以下の表1に示す資格を満たすCBSD許可の総数と見做し得る。
【0118】
"GAA及びPAL個別"と表記された表1の行について、PAL及びGAAの両方のタイプの適格なCBSD許可がある場合、SASによってマージン割当が実行され、GAA許可を有するCBSDは、既存ユーザが利用できる干渉マージンの合計の1/(2×N)の最小値の割り当てを反映する、その許可の電力制限を受け取る様にし、ここで、Nは適格なGAA許可の数であり、PAL許可を有するCBSDは、既存ユーザが利用できる干渉マージンの合計の1/(2×N)の最小の割り当てを反映する、その許可の電力制限を受け取り、ここで、Nは付近のコチャネル(CO−CHANNEL)PAL許可を有するCBSDの数である。どちらの場合も、他のタイプの適格なCBSDが存在しない場合、SASは1/N配分を使用し、ここで、Nは単に適格なCBSD許可の総数である。
【0119】
本開示の一態様によると、複数のネットワークノード間で干渉クォータ(IQ)を分配するための制御ノード100における方法が提供される。方法は、互いに所定の距離内に位置する複数のネットワークノードからのグループとして定義されるネットワークノードクラスタの数を識別することと(ブロックS410)、クラスタクォータを提供するためにIQをネットワークノードクラスタの数に分割することと(ブロックS420)、識別された各ネットワークノードクラスタ内の各ネットワークノード間でクラスタクォータを分配することと(S430)、を含む。
【0120】
幾つかの実施形態においてこの態様によると、IQは、優先アクセスライセンス(PAL)チャネル及び一般認可アクセス(GAA)チャネルのうちの少なくとも1つの間で分配される。幾つかの実施形態において、この方法は、PALチャネルに第1IQを使用し、GAAチャネルに第2IQを使用することを含む。幾つかの実施形態において、この方法は、少なくとも第1条件が満たされた場合、GAAチャネル及びPALチャネルに共通のIQを使用し、少なくとも第2条件が満たされた場合、PALチャネルに第1IQを使用し、GAAチャネルに第1IQとは異なる第2IQを使用することと、を含む。幾つかの実施形態において、方法は、少なくとも1つのGAAチャネルが少なくとも1つのPALチャネルに導入されたと判定した結果として、GAAチャネルの数がPALチャネルの数よりも大きい場合、PALチャネルに第1IQを使用し、GAAチャネルに第2IQを使用することを含む。幾つかの実施形態において、方法は、GAAチャネルの数がPALチャネルの数以下である場合、GAAチャネル及びPALチャネルに共通のIQを使用し、GAAチャネルの数がPALチャネルの数より大きい場合、PALチャネルに第1IQを使用し、GAAチャネルに第1IQとは異なる第2IQを使用することと、を含む。幾つかの実施形態において、制御ノード100は共存マネージャである。幾つかの実施形態において、制御ノード100はスペクトラムアクセスシステム(SAS)であり、ネットワークノードは市民ブロードバンド無線サービスデバイス(CBSD)である。幾つかの実施形態において、方法は、ネットワークノードクラスタそれぞれについて、ネットワークノードクォータを提供するために、クラスタクォータをネットワークノードクラスタ内のネットワークノードの数に分割することを含む。幾つかの実施形態において、識別された各ネットワークノードクラスタ内の各ネットワークノード間でクラスタクォータを分配することは、対応するネットワークノードクラスタ内のネットワークノードにクラスタクォータを等しく分配することを含む。
【0121】
本開示の別の態様によると、複数のネットワークノード間で干渉クォータ(IQ)を分配する用に構成された制御ノード100が提供される。制御ノード100は、互いに所定の距離内に位置する複数のネットワークノードからのグループとして定義されるネットワークノードクラスタの数を識別し、クラスタクォータを提供するためにIQをネットワークノードクラスタの数に分割し、識別された各ネットワークノードクラスタ内の各ネットワークノード間でクラスタクォータを分配する様に構成された処理回路110を含む。
【0122】
幾つかの実施形態においてこの態様によると、処理回路110は、優先アクセスライセンス(PAL)チャネル及び一般認可アクセス(GAA)チャネルのうちの少なくとも1つの間でIQを分配する様に構成される。幾つかの実施形態において、処理回路110は、PALチャネルに第1IQを使用し、GAAチャネルに第2IQを使用する様に構成される。幾つかの実施形態において、処理回路110は、少なくとも第1条件が満たされた場合、GAAチャネル及びPALチャネルに共通のIQを使用し、少なくとも第2条件が満たされた場合、PALチャネルに第1IQを使用し、GAAチャネルに第1IQとは異なる第2IQを使用する様に構成される。幾つかの実施形態において、処理回路110は、少なくとも1つのGAAチャネルが少なくとも1つのPALチャネルに導入されたと判定した結果として、GAAチャネルの数がPALチャネルの数よりも大きい場合、PALチャネルに第1IQを使用し、GAAチャネルに第2IQを使用する様に構成される。幾つかの実施形態において、処理回路110は、GAAチャネルの数がPALチャネルの数以下である場合、GAAチャネル及びPALチャネルに共通のIQを使用し、GAAチャネルの数がPALチャネルの数より大きい場合、PALチャネルに第1IQを使用し、GAAチャネルに第1IQとは異なる第2IQを使用する様に構成される。幾つかの実施形態において、制御ノード100は共存マネージャである。幾つかの実施形態において、制御ノード100はスペクトラムアクセスシステム(SAS)であり、ネットワークノードは市民ブロードバンド無線サービスデバイス(CBSD)である。幾つかの実施形態において、処理回路110は、ネットワークノードクラスタそれぞれについて、ネットワークノードクォータを提供するために、クラスタクォータをネットワークノードクラスタ内のネットワークノードの数に分割する様に構成される。幾つかの実施形態において、識別された各ネットワークノードクラスタ内の各ネットワークノード間でクラスタクォータを分配することは、対応するネットワークノードクラスタ内のネットワークノードにクラスタクォータを等しく分配することを含む。
【0123】
本開示のさらに別の態様によると、複数のネットワークノード間で干渉クォータ(IQ)を分配する用に構成された制御ノード100が提供される。制御ノード100は、互いに所定の距離内に位置する複数のネットワークノードからのグループとして定義されるネットワークノードクラスタの数を識別する様に構成されたクラスタ識別モジュール210と、クラスタクォータを提供するために初期IQをネットワークノードクラスタの数に分割する様に構成されたクラスタクウォータ分配モジュール220と、識別された各ネットワークノードクラスタ内の各ネットワークノード間でクラスタクォータを分配する様に構成されたネットワークインタフェースモジュール230と、を含む。
【0124】
本明細書で説明されるステップ又は特徴は、特定の実施形態の単なる例示である。総ての実施形態が、開示された総てのステップ又は特徴を組み込むことも、ステップが記述される、或いは、図示される正確な順序で実行されることも必要ではない。さらに、幾つかの実施形態において、本明細書に開示される固有の1つ以上のステップを含む、本明細書に図示又は説明されないステップ又は特徴を含み得る。
【0125】
本明細書に記載されている2つ以上の実施形態は、任意の方法で互いに組み合わせることができる。
【0126】
本開示の範囲を逸脱することなく、ここで述べたシステム及び装置に対する修正、追加、省略が行われ得る。システム及び装置のコンポーネントは、統合又は分離され得る。
【0127】
さらに、システム及び装置の動作は、より多くの、より少ない、或いは、他のコンポーネントで実行され得る。さらに、システム及び装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、及び/又は、他のロジックを含む任意の適切な論理回路を使用して実現され得る。本開示で使用する"各"は、セットの各要素、又は、セットのサブセットの各要素を参照している。
【0128】
本開示の範囲を逸脱することなく、ここで述べた方法に対する修正、追加、省略が行われ得る。方法は、より多くの、より少ない、或いは、他のステップを含み得る。さらに、ステップは、任意の適切な順序で実行され得る。一般的に、請求の範囲で使用される総ての用語は、本明細書において明示的に定義しない限り、本技術分野の通常の意味に従い解釈される。要素、装置、部品、手段、ステップ等への言及は、明示的に述べられない限り、オープン的に、要素、装置、部品、手段、ステップ等の少なくとも1つを参照しているものと解釈される。本開示の任意の方法のステップは、明示的に述べられない限り、開示されているものと正確に同じ順序で実行される必要はない。
【0129】
本開示について、ある実施形態により記述したが、当業者には、実施形態の変更及び組み合わせが明らかである。よって、実施形態の上述した説明は、本開示を拘束しない。以下の特許請求の範囲で定義される本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、他の変更、置換、変形が可能である。
【0130】
この開示で使用されている略語の一部は次の通りである。
1xRTT:CDMA2000 1x無線送信技術
AAS:アクティブアンテナシステム
ABS:略ブランクのサブフレーム
ARQ:自動再送要求
ARUV:平均相対ユーザ値
ASA:許可共有アクセス
AWGN:加法性ホワイトガウスノイズ
BCCH:ブロードキャスト制御チャネル
BCH:ブロードキャストチャネル
CA:キャリアグリゲーション
CBRS:市民ブロードバンド無線サービス
CBSD:市民ブロードバンド無線サービスデバイス
CC:キャリコンポーネント
CCCH SDU:共通制御チャネル SDU
CDMA:符号分割多重アクセス
CGI:セルグローバル識別子
CP:サイクリックプレフィクス
CPICH:共通パイロットチャネル
CPICH Ec/No:チップあたりのCPICH受信エネルギを帯域内の電力密度で割った値
CQI:チャネル品質情報
CRC:サイクリックリダンダンシーチェック
C−RNTI:セルRNTI
CSI:チャネル状態情報
DCCH:専用制御チャネル
DL:ダウンリンク
DRX:不連続受信
DTX:不連続送信
DTCH:専用トラフィックチャネル
DUT:テスト下のデバイス
E−CID:拡張セルID(位置決め方法)
ECGI:発展CGI
eNB:E−UTRAN ノードB
ePDCCH:拡張物理下りリンク制御チャネル
ESC:環境検知能力
EUD:エンドユーザデバイス
E−SMLC:発展型サービング移動ロケーションセンタ
E−UTRA:発展型UTRA
E−UTRAN:発展型UTRAN
FDD:周波数分割複信
GAA:一般認可アクセス
GERAN:GSM EDGE無線アクセスネットワーク
GSM:移動通信汎用システム
gNB:NRの基地局
HARQ:ハイブリッド自動再送要求
HO:ハンドオーバ
HSPA:高速パケットアクセス
HRPD:高レートパケットデータ
IA:干渉アライメント
ICIC:セル間干渉調整
ICG:干渉調整グループ
LPP:LTEポジショニングプロトコル
LSA:ライセンスド共有アクセス
LTE:ロングタームエボリューション
MAC:媒体アクセス制御
MBMS:マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス
MBSFN:マルチメディアブロードキャストマルチキャスト単一周波数ネットワーク
MBSFN ABS:MBSFNオールモーストブランクサブフレーム
MDT:ドライブテストの最小化
MIB:マスタ情報ブロック
MME:モビリティ管理エンティティ
MSC:移動交換センタ
NPDCCH:狭帯域物理下りリンク制御チャネル
NR:ニューレディオ
OCNG:OFDMAチャネル雑音生成器
OFDM:直交周波数分割多重
OFDMA:直交周波数分割多重アクセス
OSS:運用サポートシステム
OTDOA:観察される到着時間差
O&M:運用管理
PAL:優先アクセスラインセス
PBCH:物理ブロードキャストチャネル
P−CCPCH:プライマリ共通制御物理チャネル
PCell:プライマリセル
PCFICH:物理制御フォーマットインジケータチャネル
PDCCH:物理下りリンク制御チャネル
PDCH:物理データチャネル
PDSCH:物理下りリンク共用チャネル
PGW:パケットゲートウェイ
PHICH:物理ハイブリッドARQインジケータチャネル
PLMN:公衆地上移動ネットワーク
PMI:プリコーダマトリクスインジケータ
PPA:PAL保護エリア
PRACH:物理ランダムアクセスチャネル
PRS:位置決め基準信号
PSS:プライマリ同期信号
PUCCH:物理上りリンク制御チャネル
PUSCH:物理上りリンク共用チャネル
RB:リソースブロック
RLM:無線リンク管理
RRC:無線リソース制御
RSCP:受信信号符号電力
RSRP:基準信号受信電力
RSRQ:基準信号受信品質
RSSI:受信信号強度インジケータ
RSTD:基準信号時間差
QAM:直交振幅変調
RACH:ランダムアクセスチャネル
RAR:ランダムアクセス応答
RAT:無線アクセス技術
RNC:無線ネットワークコントローラ
RNTI:無線ネットワーク一時識別子
RRC:無線リソース制御
RRM:無線リソース管理
RUV:相対ユーザ値
SARUV:平均相対ユーザ値の合計
SAS:スペクトラムアクセスシステム
SCH:同期チャネル
SCell:セカンダリセル
SDU:サービスデータユニット
SFN:システムフレーム番号
SGW:サービングゲートウェイ
SI:システム情報
SIB:システム情報ブロック
SLNR:信号漏洩対雑音比
SNR:信号対雑音比
SON:自己最適化ネットワーク
SS:同期信号
SSS:セカンダリ同期信号
TDD:時分割複信
TRP:送信及び受信ポイント
TTI:送信時間間隔
UE:ユーザ装置
UL:上りリンク
UMTS:汎用移動通信システム
UTRA:汎用地上無線アクセス
UTRAN:汎用地上無線アクセスネットワーク
UV:ユーザ値関数
WCDMA:ワイドCDMA
WALN:無線ローカルエリアネットワーク
ZC:Zadoff−Chu
【0131】
当業者には理解される様に、本明細書に記載の概念は、方法、データ処理システム、及び/又は、コンピュータプログラム製品として具現化することができる。従って、本明細書で説明される概念は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、又は、本明細書で一般に"回路"又は"モジュール"として参照しているソフトウェア及びハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形を取り得る。さらに、本開示は、コンピュータによって実行され得る、媒体内に具現化されたコンピュータプログラムコードを有する有形のコンピュータ使用可能記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形をとることができる。ハードディスク、CD−ROM、電子記憶デバイス、光記憶デバイス、又は、磁気記憶デバイスを含む任意の適切な有形のコンピュータ可読記憶媒体を利用することができる。
【0132】
幾つかの実施形態は、方法、システム及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して本明細書で説明される。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート図及び/又はブロック図内のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実施できることが理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されて、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して命令を実行すし、フローチャート及び/又はブロック図のブロックで特定される機能/動作を実現する手段を作るマシンを生成することができる。
【0133】
これらのコンピュータプログラム命令は、また、コンピュータ可読メモリ又は可読媒体に格納され、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置に特定の方法で機能する様に指示することができ、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、フローチャート及び/又はブロック図において特定された機能/動作を実施する命令手段を含む製造品を作り出す。
【0134】
また、コンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされて、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で実行される一連の動作ステップによって、コンピュータ上で実行される命令が実行され、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置が実行する命令は、フローチャート及び/又はブロック図で特定された機能/動作を実施するためのステップを提供する。ブロックに示されている機能/動作は、動作説明図に示されている順序とは異なる順序で行われてもよいことを理解されたい。例えば、関連する機能/動作に応じて、連続して示されている2つのブロックが実際には実質的に同時に実行されてもよく、あるいはブロックが逆の順序で実行されてもよい。図のいくつかは、通信の主方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、通信は、描かれた矢印と反対方向に起こり得ることを理解されたい。
【0135】
本明細書に記載の概念の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)又はC++等のオブジェクト指向プログラミング言語で書くことができる。しかしながら、本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、"C"プログラミング言語等の従来の手続き型プログラミング言語で書かれてもよい。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上、部分的にユーザのコンピュータ上、単独のソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上、そして部分的にリモートコンピュータ上で、又は全体的にリモートコンピュータ上で実行することができる。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を介してユーザのコンピュータに接続することができ、又は(例えば、インターネットサービスプロバイダの使用によるインターネットを介して)接続することができる。
【0136】
上記の説明及び図面に関連して、多くの異なる実施形態が本明細書に開示されている。これらの実施形態のあらゆる組み合わせ及び部分的な組み合わせを文字通りに説明及び例示することは、過度に反復的で分かりにくくなることが理解されよう。従って、総ての実施形態は任意の方法及び/又は組み合わせで組み合わせることができ、図面を含む本明細書は、本明細書に記載の実施形態の総ての組み合わせ及びサブコンビネーションならびに方法及びプロセスの完全な書面による説明を構成すると解釈され、そしてそれらを作成し使用することの可能性があり、そのような組み合わせ又はサブコンビネーションに対する主張を裏付けるものとする。
【0137】
本明細書に記載の実施形態は、本明細書の上記に特に示され記載されたものに限定されないことが当業者によって理解されるであろう。さらに、そうでないことが上記で言及されていない限り、添付の図面の総てが一定の縮尺ではないことに留意されたい。添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、上記の教示に照らして様々な修正形態及び変形形態が可能である。