特許第6796826号(P6796826)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6796826
(24)【登録日】2020年11月19日
(45)【発行日】2020年12月9日
(54)【発明の名称】飛散防止剤散布装置
(51)【国際特許分類】
   E04G 23/08 20060101AFI20201130BHJP
   B05B 15/60 20180101ALI20201130BHJP
【FI】
   E04G23/08 Z
   B05B15/60
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-191826(P2016-191826)
(22)【出願日】2016年9月29日
(65)【公開番号】特開2018-53592(P2018-53592A)
(43)【公開日】2018年4月5日
【審査請求日】2019年6月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002299
【氏名又は名称】清水建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(72)【発明者】
【氏名】小川 達也
(72)【発明者】
【氏名】塚原 裕一
(72)【発明者】
【氏名】今泉 大輔
【審査官】 五十幡 直子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−054308(JP,A)
【文献】 特開2007−075705(JP,A)
【文献】 特開2009−150104(JP,A)
【文献】 特開2013−032640(JP,A)
【文献】 特開2010−203142(JP,A)
【文献】 特開2009−052236(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 23/08
E04G 23/02
E04G 21/32
B05B 15/00−15/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
散布対象範囲に飛散防止剤を散布する飛散防止剤散布装置において、
前記飛散防止剤を収容するタンクと、
前記タンクから前記飛散防止剤が供給されて前記飛散防止剤を噴出するノズルユニットと、
前記タンクおよび前記ノズルユニットを支持する支持部と、
前記支持部を揚重して移動させる揚重部と、
前記ノズルユニットを遠隔操作可能な操作部と、を有し、
前記ノズルユニットには、前記飛散防止剤を略水平方向に噴出する複数の噴出口が互いに間隔を開けて配置され、
前記支持部に略水平方向に延びる回動軸を中心に前記タンクの下方において回動可能に支持されたアームをさらに有し、
前記アームは、基端部が前記回動軸に接続されて、先端部が前記基端部から鉛直方向の下側に突出した状態と、前記先端部が前記基端部から略水平方向に突出した状態との間において回動可能に構成され、
前記ノズルユニットは、前記アームの前記先端部に装着されていることを特徴とする飛散防止剤散布装置。
【請求項2】
前記アームは、平面視における外形が前記支持部の外形より小さいことを特徴とする請求項1に記載の飛散防止剤散布装置。
【請求項3】
前記支持部を旋回させる旋回部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の飛散防止剤散布装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防塵のために水や薬液などの飛散防止剤を散布する飛散防止剤散布装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、構造物の解体など粉塵が発生する作業において、防塵のために粉塵のある領域に水や薬液などの飛散防止剤を散布する飛散防止剤散布装置が知られている。例えば、特許文献1には、防塵の対象となる構造物の外周に足場を設け、この足場から構造物に散水する飛散防止剤散布装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−169461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された飛散防止剤散布装置では、構造物の外周に設けられた足場から飛散防止剤を散布するため、構造物の壁部の広い範囲や、構造物の内部の広い範囲に飛散防止剤を散布することが困難である。
【0005】
そこで、本発明は、広範囲に飛散防止剤を散布することができる飛散防止剤散布装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る飛散防止剤散布装置は、散布対象範囲に飛散防止剤を散布する飛散防止剤散布装置において、前記飛散防止剤を収容するタンクと、前記タンクから前記飛散防止剤が供給されて前記飛散防止剤を噴出するノズルユニットと、前記タンクおよび前記ノズルユニットを支持する支持部と、前記支持部を揚重して移動させる揚重部と、前記ノズルユニットを遠隔操作可能な操作部と、を有し、前記ノズルユニットには、前記飛散防止剤を略水平方向に噴出する複数の噴出口が互いに間隔を開けて配置され、前記支持部に略水平方向に延びる回動軸を中心に前記タンクの下方において回動可能に支持されたアームをさらに有し、前記アームは、基端部が前記回動軸に接続されて、先端部が前記基端部から鉛直方向の下側に突出した状態と、前記先端部が前記基端部から略水平方向に突出した状態との間において回動可能に構成され、前記ノズルユニットは、前記アームの前記先端部に装着されていることを特徴とする。
【0007】
本発明では、タンクおよびノズルユニットを支持する支持部が揚重部により揚重して移動できるとともに、ノズルユニットを遠隔操作により移動および作動できる。そのため、散布対象範囲にノズルユニットを移動させて飛散防止剤を散布でき、たとえ容易に立ち入ることのできない場所に存在する壁部であっても、広範囲に飛散防止剤を散布することができる。
【0008】
しかも、ノズルユニットには、飛散防止剤を略水平方向に散布する複数の噴出口が、間隔を開けて配置されているため、飛散防止剤を複数個所から水平方向に散布することができ、広範囲に飛散防止剤を散布することができる。
【0009】
また、本発明に係る飛散防止剤散布装置では、前記アームは、平面視における外形が前記支持部の外形より小さい構成としてもよい。
ノズルユニットが支持部から下方に突出したアームに装着されていて、このアームの平面視の外形が支持部の外形よりも小さいため、支持部を揚重して下降させることで、支持部が進入できない細幅の空間にアームを挿入して飛散防止剤を散布できる。例えば、散布対象範囲の近傍に障害物が配置されていても、散布対象範囲と障害物との間にアームを挿入して壁部に飛散防止剤を散布することができる。
【0010】
また、本発明に係る飛散防止剤散布装置では、前記支持部を旋回させる旋回部を有していてもよい。
旋回部で支持部を旋回させることにより、ノズルユニットを所望の位置に配置することができる。また、ノズルユニットを旋回させながら飛散防止剤を散布することにより、飛散防止剤を広範囲において均等に散布することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、広範囲に飛散防止剤を散布することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る飛散防止剤散布装置の装置本体を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る飛散防止剤散布装置の使用状態を示す概略図である。
図3】本発明の実施形態に係る飛散防止剤散布装置の散布装置本体の側面図で、回動するアームを示した図である。
図4】本発明の実施形態に係る飛散防止剤散布装置の散布装置本体の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態による飛散防止剤散布装置について、図1乃至図4に基づいて説明する。
図1乃至図4に示す本発明の実施形態による飛散防止剤散布装置1は、解体される構造物11(図2参照)の内部の散布対象範囲に屋外から水や薬液などの飛散防止剤12を散布して、解体時の粉塵の飛散を防止するための装置である。例えば、原子力発電所の解体時に、放射性物質で汚染された粉塵の飛散を防止するために使用される。
【0014】
飛散防止剤散布装置1は、飛散防止剤12を収容するタンク2と、タンク2から飛散防止剤12が供給されて壁部13に飛散防止剤12を噴出するノズルユニット3と、タンク2およびノズルユニット3などを支持する支持部4と、支持部4を揚重して移動させるように構造物11の外部に配置されたクレーン装置などの揚重部5と、ノズルユニット3および揚重部5などを遠隔操作可能な操作部(不図示)と、支持部4を旋回させる旋回部6と、を有している。
【0015】
また、飛散防止剤散布装置1は、タンク2からノズルユニット3へ飛散防止剤12を圧送するポンプユニット71、旋回部6およびポンプユニット71等の各部に電力を供給する給電部としての発電機72、各部を制御する制御盤73、追尾用のプリズム74やネットワークアンテナ75などを有し、これらが支持部4に支持されている。
【0016】
支持部4は、枠材により平面視で四角形等の多角形形状に形成されている。下端側には脚部41が設けられ、上端側の四方の隅部には吊下部42が設けられている。
支持部4は上下に複数段に区画されており、上段にはタンク2が支持され、下段にはノズルユニット3、旋回部6、ポンプユニット71、発電機72等の設備が支持されている。
支持部4に各設備が支持されることで、揚重可能な散布装置本体10が構成されている。
【0017】
タンク2は、約3mの飛散防止剤12を収容可能に構成され、円柱形状を有している。タンク2には水、薬液、粘性流体などの飛散防止剤が収容されている。
タンク2は支持部4の最上段に載置されており、下段に支持された設備の少なくとも一部と上下に重なる位置に配置されている。
また散布装置本体10の平面視における重心位置がタンク2に収容された飛散防止剤12の量に拘わらず所定範囲内、好ましくは一定となるように、タンク2が支持部4に配置されている。
【0018】
支持部4の下部には、図3に示すように、下方に突出するとともに平面視の外形が支持部4より小さいアーム43が装着されている。このアーム43は、側面視において支持部4の枠体40に比べて厚みが小さく形成されている。
アーム43は、支持部4に略水平方向に延びる回動軸を中心に回動可能に支持されており、鉛直方向の下側の位置から傾斜位置を介して水平方向の横側の位置まで回動可能に構成されている。アーム43には、下側に突出した状態における下端側にノズルユニット3が装着されており、下端には接地可能なキャスタ44が装着されている。
【0019】
なお、アーム43は、使用時の飛散防止剤12を散布する際に、下方に突出した状態となっており、不使用時の散布装置本体10が倉庫などに収容される際に、回動して側方に突出した状態となっている。また、キャスタ44は、不使用時に地面や床面を走行し散布装置本体10を移動させる際に使用される。
【0020】
ノズルユニット3は、アーム43の下端部近傍においてアーム43の回動軸と略平行となる水平方向に延びる供給配管35と、供給配管35に供給配管35の延在方向に互いに間隔を開けて配置されたノズル本体31と、を有している。ノズル本体31には、それぞれ飛散防止剤12を噴出する噴出口34が設けられている。
各ノズル本体31に設けられた噴出口34は、それぞれ供給配管35の延在方向と略直交する略水平方向の一方側に飛散防止剤12を噴出可能に構成されている。
ノズルユニット3から噴出される飛散防止剤12は、水や薬液などの液体だけでなく、ミストなどの気体が混ざった液体でもよい。
【0021】
ポンプユニット71は、タンク2からノズルユニット3の供給配管35へ飛散防止剤12を加圧して供給する手段であり、ノズルユニット3への供給と停止とを切り替える電磁弁などを有している。
ポンプユニット71の電磁弁の開閉制御およびポンプユニット71のON/OFF制御が操作部から遠隔操作可能に構成されている。
【0022】
旋回部6は、支持部4に固定して設けられており、旋回部6の駆動によって揚重部5に吊下された支持部4を旋回可能に構成されている。
旋回部6は、支持部4の長手方向の両側に設けられており、支持部4に固定された送風機61と、送風機61の空気流を排出する旋回ダクト62と、を有している。旋回ダクト62は支持部4においてノズルユニット3が配置された一側方側とは異なる側方側に配置されている。送風機61および旋回ダクト62は発電機72から給電され、操作部からの遠隔操作により制御可能に構成されている。
【0023】
旋回ダクト62は、それぞれ軸線が略L字形状となるように屈曲した部材で、空気が流入する一方側の軸線が水平方向に延びる向きに配置され、空気が排出される他方側が一方側との接続部から屈曲した向きに開口している。旋回ダクト62は、一方側の軸線を中心に回動可能に支持部4に設けられている。この旋回ダクト62の一方側の軸線を回動軸線62aとする。
【0024】
旋回ダクト62の他方側の端部の吹出し口62bから空気が排出されると、排出された空気流の反力によって支持部4が旋回するような偶力が発生する。その結果、支持部4が水平面内において旋回する。支持部4の旋回は、揚重部5に吊り下げられた吊り芯を中心としている。
旋回ダクト62を回動軸線62aを中心に回動させることで、後端部の吹出し口62bが開口する向きを調整することができる。これにより、旋回ダクト62から排出される空気流の向きを調整することができ、支持部4の旋回方向を調整することができる。
なお、吹出し口62bが開口する方向を鉛直方向上側とすると、支持部4は水平面内における旋回が停止される。
【0025】
支持部4の向きを変更する場合は、旋回ダクト62から排出される空気流の向きを調整するように旋回ダクト62を回動させる。支持部4の向きが所望の向きとなったら、旋回ダクト62の吹出し口62bを上方に向いた状態として、旋回ダクト62の回動を停止させる。
本実施形態では、旋回部6およびノズルユニット3は、旋回ダクト62の吹出し口62bから排出された空気がノズルユニット3にあたらないように支持部4に設けられている。
このようにすることにより、ノズルユニット3から噴出された飛散防止剤12の散布が旋回ダクト62の空気流で乱されることを防止できる。さらに飛散防止剤12を散布される散布対象範囲に旋回ダクト62の空気流が吹付けられることも防止できる。
【0026】
以上のような飛散防止剤散布装置1により飛散防止剤12を散布する方法について説明する。
本実施形態では、構造物11の外周囲の地上付近が防風カバー14により覆われており、構造物11の壁部13と防風カバー14との間から構造物11の内部に飛散防止剤12を散布している。なお、壁部13には開口部が形成されていて、壁部13と防風カバー14との間から水平方向に噴出された飛散防止剤12が開口部を通じて構造物11の内部に散布される。
まず、タンク2に飛散防止剤12を収容した状態で、遠隔操作により揚重部5で散布装置本体10を揚重し、揚重部5を解体する構造物11の壁部13の近傍まで移動させる。
遠隔操作により旋回部6を作動させて散布装置本体10を旋回させ、ノズルユニット3および複数のノズル本体31の噴出口34を構造物11の壁部13と対向させる。
遠隔操作により散布装置本体10を下降させ、ノズルユニット3およびアーム43を構造物11の壁部13と防風カバー14との間に上側から挿通させる。
【0027】
遠隔操作によりポンプユニット71を作動させることで、飛散防止剤12を複数の噴出口34から噴出し、構造物11の内部に飛散防止剤12を散布する。
【0028】
次に、上述した飛散防止剤散布装置1の作用効果について図面を用いて説明する。
上述した本実施形態による飛散防止剤散布装置1では、タンク2およびノズルユニット3を支持する支持部4が揚重部5により揚重して移動できるとともに、ノズルユニット3および揚重部5を遠隔操作により移動および作動できる。そのため、構造物11の内部の広い範囲にノズルユニット3を移動させて飛散防止剤12を散布でき、たとえ容易に立ち入ることのできない場所に存在する壁部13であっても、広い範囲に飛散防止剤12を散布することができる。
しかもノズルユニット3には飛散防止剤12を水平方向に噴出する複数の噴出口34が間隔を開けて設けられているため、飛散防止剤12を広い幅範囲に散布すことができる。
【0029】
また、ノズルユニット3が支持部4から下方に突出したアーム43に装着されていて、このアーム43の平面視の外形が支持部4より小さいため、支持部4を揚重して下降させることで、支持部4が進入できない細幅の空間(本実施形態では、構造物11の壁部13と防風カバー14との間)にアーム43を挿入して飛散防止剤12を散布できる。
【0030】
また、旋回部6で支持部4を旋回させることにより、揚重された支持部4の向きを調整することができる。
【0031】
また平面視における重心位置が飛散防止剤12の量に拘わらず所定範囲内となるように、タンク2が支持部4に配置されている。そのため飛散防止剤12を構造物11の内部の広い範囲に散布することで、飛散防止剤12を収容したタンク2の重量が大きく変動しても、飛散防止剤散布装置1の重心位置が大きく変化しない。これにより飛散防止剤12の散布中に、揚重された支持部4の旋回等の操作性を安定に保つことができ、大容量のタンク2を装着して大量の拡散防止剤を遠隔操作で容易に散布することができる。
【0032】
以上、本発明による飛散防止剤散布装置1の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
上記の実施形態では、飛散防止剤散布装置1を原子力発電所の解体時に放射性物質で汚染された領域で使用したが、使用用途は特に限定されるものではない。例えば、アスベストを用いた構造物11の解体時にアスベストの飛散を防止するために使用するなど、人が容易に立ち入ることのできない各種の場所に設置された構造物11において使用することができる。さらに、飛散防止剤散布装置1は、人が立ち入ることが可能な場所において使用してもよい。
【0033】
また、上記の実施形態では、飛散防止剤散布装置1で構造物11の壁部13と防風カバー14との間から構造物11の内部に飛散防止剤12を散布しているが、構造物11の壁部13と防風カバー14との間にノズルユニット3を挿し込まずに、構造物11の内部や壁部13などに飛散防止剤12を散布してもよい。このとき、揚重部5および旋回部6を遠隔操作することによって散布装置本体10の位置や向きを変えながら飛散防止剤12を散布してもよい。
さらに、飛散防止剤散布装置1で構造物11の外部にある飛散対象範囲に飛散防止剤12を散布してもよい。
【0034】
また、上記の実施形態では、ノズルユニット31に3つの噴出口34が設けられているが、2つや4つ以上の噴出口34が設けられていてもよい。これらの噴出口34の配置は適宜設定されてよい。
また、上記の実施形態では、旋回部6を有しているが、旋回部6が設けられていなくてもよい。また、上記の実施形態では、旋回部6として空気流を排気する旋回ダクト62を用いたが、揚重された支持部4を所望の向きに旋回できれば他の旋回手段を用いてもよい。
【0035】
また、上記の実施形態では、支持部4から下方に突出したアーム43が設けられておりノズルユニット3がアーム43に設けられているが、アーム43がが設けられておらず、ノズルユニット3が支持部に直接設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、アーム43は、支持部4に対して回動可能に構成されているが、回動しない形態であってもよい。また、アーム43にキャスタ44が装着されていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、給電部として発電機72を装着したが蓄電池など他の構造であってもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 飛散防止剤散布装置
2 タンク
3 ノズルユニット
4 支持部
5 揚重部
6 旋回部
10 散布装置本体
11 構造物
12 飛散防止剤
13 壁部
14 防風カバー
31 ノズル本体
34 噴出口
43 アーム
図1
図2
図3
図4