(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0013】
入力装置の操作に従って表示装置の画面を操作するとともに、医療器材が写った複数の画像データが記録された記憶装置を読み取り可能なコンピュータに、医療器材の取扱作業を構成する主工程を表すとともに画像が表示されていない第一未登録ウィジェットを前記画面に配置するように、前記画面を前記表示装置に表示させる第一表示ステップと、前記第一表示ステップ後に、前記入力装置の操作に従って前記複数の画像データの中から一又は複数の画像データを選択する選択ステップと、前記選択ステップ後に、前記画面中の前記第一未登録ウィジェットを、前記選択ステップにおいて選択された画像データの画像が表示されるとともに前記主工程を表す登録済みウィジェットに変更表示し、前記画面の縦方向と横方向のうち一方向に前記登録済みウィジェットと隣り合う位置に、前記主工程を表すとともに画像が表示されていない第二未登録ウィジェットを前記画面に配置し、且つ、前記画面の縦方向と横方向のうち他方向に前記登録済みウィジェットと隣り合う位置に、前記主工程を構成する副工程を表すとともに画像が表示されていない第三未登録ウィジェットを前記画面に配置するように、前記画面を前記表示装置に表示させる第二表示ステップと、を実行させるためのプログラムが明らかとなる。
【0014】
入力装置と、表示装置と、医療器材が写った複数の画像データが記録された記憶装置と、前記入力装置の操作に従って前記表示装置の画面を操作するとともに前記記憶装置を読み取り可能なコンピュータと、を備え、前記コンピュータが、医療器材の取扱作業を構成する主工程を表すとともに画像が表示されていない第一未登録ウィジェットを前記画面に配置するように、前記画面を前記表示装置に表示させる第一表示ステップと、前記第一表示ステップ後に、前記入力装置の操作に従って前記複数の画像データの中から一又は複数の画像データを選択する選択ステップと、前記選択ステップ後に、前記画面中の前記第一未登録ウィジェットを、前記選択ステップにおいて選択された画像データの画像が表示されるとともに前記主工程を表す登録済みウィジェットに変更表示し、前記画面の縦方向と横方向のうち一方向に前記登録済みウィジェットと隣り合う位置に、前記主工程を表すとともに画像が表示されていない第二未登録ウィジェットを前記画面に配置し、且つ、前記画面の縦方向と横方向のうち他方向に前記登録済みウィジェットと隣り合う位置に、前記主工程を構成する副工程を表すとともに画像が表示されていない第三未登録ウィジェットを前記画面に配置するように、前記画面を前記表示装置に表示させる第二表示ステップと、を実行するGUI装置が明らかとなる。
【0015】
入力装置の操作に従って表示装置の画面を操作するとともに、医療器材が写った複数の画像データが記録された記憶装置を読み取り可能なコンピュータが、医療器材の取扱作業を構成する主工程を表すとともに画像が表示されていない第一未登録ウィジェットを前記画面に配置するように、前記画面を前記表示装置に表示させる第一表示ステップと、前記第一表示ステップ後に、前記入力装置の操作に従って前記複数の画像データの中から一又は複数の画像データを選択する選択ステップと、前記選択ステップ後に、前記画面中の前記第一未登録ウィジェットを、前記選択ステップにおいて選択された画像データの画像が表示されるとともに前記主工程を表す登録済みウィジェットに変更表示し、前記画面の縦方向と横方向のうち一方向に前記登録済みウィジェットと隣り合う位置に、前記主工程を表すとともに画像が表示されていない第二未登録ウィジェットを前記画面に配置し、且つ、前記画面の縦方向と横方向のうち他方向に前記登録済みウィジェットと隣り合う位置に、前記主工程を構成する副工程を表すとともに画像が表示されていない第三未登録ウィジェットを前記画面に配置するように、前記画面を前記表示装置に表示させる第二表示ステップと、を実行する表示方法が明らかとなる。
【0016】
以上のプログラム、GUI装置及び表示方法によれば、ユーザーが入力装置を操作すると、医療器材が写った画像データが選択される。そして、表示装置の画面では、主工程を表す第一未登録ウィジェットは、その画像データの画像が表示された登録済みウィジェットに変更される。また、主工程を表す第二未登録ウィジェットが、画面の縦方向と横方向のうち一方向に登録済みウィジェットと隣り合う位置に表示され、その主工程を構成する副工程を表す第三未登録ウィジェットが画面の縦方向と横方向のうち一方向に登録済みウィジェットと隣り合う位置に表示される。そのため、第二未登録ウィジェット及び第三未登録ウィジェットによって新たな画像データの選択をユーザーに催促でき、ユーザーが容易に次の入力作業を行える。よって、ユーザーが連続的に入力作業を行える。
また、ウィジェットの配列により、主工程の順番や副工程の順番を直感的に認識することができる。
【0017】
好ましくは、前記プログラムによって前記コンピュータが、前記第二表示ステップ後に、前記入力装置の操作に従って前記複数の画像データの中から一又は複数の画像データを選択する第二選択ステップと、前記第二選択ステップ後に、前記画面中の前記第三未登録ウィジェットを、前記第二選択ステップにおいて選択された画像データの画像が表示されるとともに前記副工程を表す第二登録済みウィジェットに変更表示し、且つ、前記画面の前記他方向に前記第二登録済みウィジェットと隣り合う位置に、前記主工程を構成する副工程を表すとともに画像が表示されていない第四未登録ウィジェットを前記画面に配置するように、前記画面を前記表示装置に表示させる第三表示ステップと、を更に実行する。
【0018】
以上によれば、ユーザーが入力装置を更に操作すると、医療器材が写った画像データが選択される。そして、表示装置の画面では、副工程を表す第三未登録ウィジェットは、その画像データの画像が表示された第二登録済みウィジェットに変更される。副工程を表す第四未登録ウィジェットが、画面の縦方向と横方向のうち他方向に第二登録済みウィジェットと隣り合う位置に表示される。そのため、第四未登録ウィジェットによって新たな画像データの選択をユーザーに催促でき、ユーザーが容易に次の入力作業を行える。よって、ユーザーが連続的に入力作業を行える。
【0019】
===実施形態===
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0020】
<1.システム>
図1に示すように、ネットワークシステム(作業フロー作成支援システム)1は、サーバ2、複数の端末3(この例では、3台の端末3−1、端末3−2、端末3−3)及び通信ネットワーク4を備える。端末3−1〜3−3はネットワーク4を介してサーバ2と通信可能となっている。端末3−1〜3−3はデスクトップ型、ノートブック型又はタブレット型のコンピュータシステムである。端末3−1〜3−3は携帯可能なコンピュータシステムでもよいし、据置型のコンピュータシステムでもよい。サーバ2はタワー型、デスクトップ型、ラックマウント型又はブレード型のコンピュータシステムである。ネットワーク4は、病院内に張り巡らされた専用回線網であり、例えば、有線又は無線等を利用したLAN(Local Area Network)である。
【0021】
このシステム1は、医療器材の取り扱いに関する医療器材取扱作業の内容を作業者に視覚的に提示するために、その医療器材取扱作業の流れを表現するためのコンテンツ(以下、作業フローコンテンツという)の作成を支援する装置である。作業フローコンテンツの作成については後に詳述するので、まず医療器材取扱作業及びその際のシステム1の使用方法について以下に説明する。
【0022】
<2.医療器材取扱作業及び画面遷移>
医療器材取扱作業とは、医療器材を用いる手術に向けて実施される作業である。医療器材とは、例えば内視鏡、超音波プローブ、鉗子、剪刃、メス、メスホルダー、カニューレ、鑷子、開創器、スケール、ゾンデ、エレバ、ラスパ、吸引管、開胸器、閉胸器、持針器、注射器、金属ボール、膿盆、コップ、ピン、ミラー、やすり、開口器、クレンメ、ハンドピース、エレパトリューム、ノミ、鋭匙、剥離子、鏡、縫合針、スタンツェ、受水器、針、圧子、ブジー、通気管、骨片打ち込み棒、リウエル、ラジオペンチ、ハンマー、角度計、穿孔器、スポイト、金属綿棒、浣腸器、シリンジ等の器材である。複数の器材の組合せ(例えば、複数の鉗子、メス、剪刀からなる手術用セット)も医療器材に含まれる。
【0023】
図2は、医療器材が取り扱われる作業サイクルを示すチャートである。
図2に示すように、医療器材取扱作業としては例えば回収作業S2、洗浄作業S3、組立作業S4、減菌作業S5及び保管作業S6があり、何れの作業S2〜S6においても医療器材を取り扱う。
【0024】
具体的には、医師が手術S1において医療器材を利用したら、その医療器材を手術S1後に回収する(回収作業S2)。その後、回収した医療器材を分解した上で、洗浄装置によって洗浄する(洗浄作業S3)。その後、洗浄した医療器材を組み立てる(組立作業S4)。その後、組み立てた医療器材の滅菌処理を実施する(滅菌作業S5)。その後、滅菌処理後の医療器材を手術に向けて保管する(保管作業S6)。保管した医療器材を再び手術S1に利用することになる。
システム1は、回収作業S2、洗浄作業S3、組立作業S4、減菌作業S5及び保管作業S6等の医療器材取扱作業で用いられる。
【0025】
詳細については後述するが、ユーザーがシステム1の端末3−1〜3−3又はサーバ2を操作することによって、作業フローコンテンツが作成され、作成された作業フローコンテンツがサーバ2の記憶装置に記録される。サーバ2の記憶装置に記録された作業フローコンテンツは端末3−1〜3−3の記憶装置にも同期(記録)される。その後、作業者が医療器材取扱作業を行う際に端末3−1を操作することによって、その医療器材取扱作業の流れ及び内容が端末3−1に提示されるので、作業者が端末3−1を見て作業内容を確認しながら、医療器材取扱作業を進めることができる。ここで、医療器材取扱作業は最上位の一又は複数の上位プロセスから構成され、各上位プロセスは中上位の一又は複数の主工程から構成され、各主工程は最下位の一又は複数の副工程から構成される。つまり、主工程は、その主工程を構成要素とした上位プロセスの作業を完了するために要する詳細作業の工程をいい、上位プロセスの作業を細かく分割したものが主工程の詳細作業である。また、副工程は、その副工程を構成要素とした主工程の作業を完了するために要する詳細作業の工程をいい、主工程の作業を細かく分割したものが副工程の詳細作業である。
【0026】
図3を参照して、端末3−1に表示される内容について説明する。ここで、
図3は、作業フローコンテンツに従って端末3−1の表示装置に表示される画面の遷移を示したものである。
【0027】
作業者が医療器材取扱作業中に所定の上位プロセスを実行することになったら、端末3−1に表示されたプロセス選択画面(選択肢一覧画面)を見ながら端末3−1を操作することによって、複数の選択肢(選択肢と上位プロセスは一対一で対応する。)の中から所定選択肢(所定選択肢は所定の上位プロセスに対応する。)を選択する。ここで、選択肢の表示態様としては、例えばウィジェット(ウィジェットには、後述の上位プロセスデータ45の画像指定データで指定された画像が表示される)、アイコン(後述の上位プロセスデータ45の画像指定データで指定された画像のサムネイル)、ボタン、ラジオチェック等である。
その後、作業者が所定の上位プロセス中の作業進行に伴って端末3−1を操作(例えばフリック操作、スワイプ操作、タップ操作、マルチタップ操作、スクロール操作又はドラッグ操作)することによって、端末3−1の表示装置の表示内容が画面A、画面B、画面C、画面Dの順に遷移する。画面A〜Dは、それぞれ、医療器材取扱作業中の所定の上位プロセスを構成する各主工程に関連する画面であり、より具体的には各主工程における作業内容及びその作業による医療器材の状態を表示するものである。また、画面A〜Dには、画面A〜Dに関連する工程が構成した上位プロセスを特定するための情報(例えば、上位プロセスの作業名称、上位プロセスの作業内容の概要)が表示される。なお、医療器材取扱作業中の各上位プロセスを構成する主工程の数は4に限るものではなく、主工程に関連する画面の数は主工程の数に等しい。
【0028】
また、画面Bが端末3−1の表示装置に表示されている際に作業者が端末3−1を操作すると、端末3−1の表示装置の表示内容が画面Bから画面B1に遷移する。更に作業者が端末3−1を操作することによって、端末3−1の表示装置の表示内容が画面B1から画面B2に遷移したり、画面B2から画面B1に遷移したり、画面B1から画面Bに遷移したりする。画面B1,B2は、画面Bに関連する主工程を構成する各副工程(詳細工程)に関連する画面であり、より具体的には各副工程おける作業内容及びその作業による医療器材の状態を表示するものである。
【0029】
画面Dが端末3−1の表示装置に表示された際も同様に、作業者による端末3−1の操作によって画面D〜画面D1、画面D1〜画面D2の遷移がある。画面D1,D2は、画面Dに関する主工程を構成する各副工程に関連する画面であり、より具体的には各副工程おける作業内容及びその作業による医療器材の状態を表示するものである。なお、画面B,Dに関連する主工程を構成する副工程の数は2に限るものではなく、副工程に関連する画面の数は副工程の数に等しい。
【0030】
主工程は、通常作業工程と品質重要作業工程とカウント作業工程とに分類される。画面A〜Dは、それぞれの主工程の分類を識別可能となっている。例えば、画面A〜Dの周辺部には工程分類表示部16が表示され、工程分類表示部16の色が主工程の分類を表す。例えば、画面Aに関連する主工程が通常作業工程であるので、画面Aの工程分類表示部16は青色に描画され、画面B,Dに関連する主工程が品質重要作業工程であるので、画面Cの工程分類表示部16は赤色に描画され、画面Cに関連する主工程がカウント作業工程であるので、画面Cの工程分類表示部16が赤色に描画される。一方、副工程の種類は通常作業工程のみであるが、副工程の場合の工程分類表示部16の色(例えば緑色)と、主工程が通常作業工程である場合の工程分類表示部16の色(例えば青色)とが相違することによって、表示された画面が主工程と副工程の何れに関連するものであるかを視覚的に識別できる。
【0031】
画面A〜D,B1,B2,D1,D2の何れにも、器材表示部11及び作業内容表示部12が表示される。作業内容表示部12には、その工程の作業内容がテキストにより表示される。器材表示部11には、その工程の作業による医療器材の状態が画像により表示される。
【0032】
画面A〜Dには、頁番号又は主工程順番を表す順番表示部13が表示される。頁番号とは、画面Aを基準として、画面A〜Dそれぞれの表示順を昇順で表したものである。主工程順番とは、画面Aに関する主工程を基準として、画面A〜Dそれぞれの主工程の順番を昇順で表したものである。頁数及び主工程順番は、数字(テキスト)により表してもよいし、記号、マーク、模様又はインジゲータ等により表してもよい。
【0033】
画面Bには、標識を表す標識表示部14が表示される。標識表示部14に表示される標識(例えば、「詳細」又は「CHECK」というテキスト)は、画面Bに関連する主工程が副工程を有することを表す。画面Cに関連する主工程が副工程を有するので、画面Dにも標識表示部14が表示される。画面A,Cに関連する主工程は副工程を有さないので、画面A,Cには標識表示部が表示されない。
【0034】
画面B1,B2,D1,D2には、副工程順番を表す順番表示部15が表示される。副工程順番とは、主工程を構成する副工程の順番を昇順で表したものである。副工程順番は、数字(テキスト)により表してもよいし、記号、マーク、模様又はインジゲータ等により表してもよい。
【0035】
画面Aが表示されている時には、作業者は画面Aの作業内容表示部12を視認することによってその工程の作業内容を確認することができる。また、画面Aの器材表示部11を視認することによって、取り扱っている実際の医療器材と器材表示部11の医療器材画像とを対比することができ、それにより、その工程の作業が正確に進捗したか否かを確認することができる。つまり、取り扱っている実際の医療器材の状態が器材表示部11の医療器材画像と同程度になっていれば、その工程の作業が正確であると認識でき、実際の医療器材の状態が器材表示部11の医療器材画像と異なっていれば、その工程の作業が不正確であると認識できる。
【0036】
作業者が医療器材取扱作業の進行に伴って端末3−1を操作することによって、端末3−1の表示部の表示内容が画面A、画面B、画面C、画面Dの順に遷移する。そのため、作業者は、各工程における作業内容及び作業の正確性を視覚的に認識することができる。
【0037】
画面B,Dに関連する主工程は品質重要作業工程であるが、品質重要作業工程の画面B,Dから次の画面へ遷移させるための操作は、通常作業工程やカウント作業工程の画面から次の画面へ遷移させるための操作と相違する。つまり、画面B,Dの右下には確認ボタン17が表示され、確認ボタン17の選択決定のための操作(例えばシングルクリック、ダブルクリック、タップ、ダブルタップ、長押し)が行われることによって、次の画面に遷移する。この確認ボタン17の選択決定のための操作が行われないと、次の画面が表示されないため、作業者に念入りに作業及び確認させることにより、品質重要作業の品質が担保される。なお、画面Dの表示後において確認ボタン17の選択決定の操作が行われると、端末3−1の画面が上述のプロセス選択画面に戻るか、次の上位プロセスに関する画面に移行するが、作業者が次の上位プロセス中の作業進行に伴って端末3−1を操作することによって、端末3−1の画面遷移が同様に実行される。
【0038】
画面Cに関連する主工程はカウント作業工程であるが、カウント作業工程の画面Cから次の画面へ遷移させるための操作は、通常作業工程や品質重要作業工程の画面から次の主工程の画面へ遷移させるための操作と相違する。具体的には、画面Cの器材表示部11には、複数のウィジェット11aが表示されるが、これらウィジェット11aには医療器材の構成要素の画像が表示されている。そして、作業者は、実際の医療器材の構成要素とウィジェット11aを対比しながら、端末3−1を操作する。具体的には、ウィジェット11aに表示された構成要素が実際の医療器材に含まれていたら、作業者が端末3−1を操作することによってそのウィジェット11aを選択する。こうして、全てのウィジェット11aが選択されたら、画面Cから次の画面に遷移する。従って、画面Cが表示されることによって、実際の医療器材の構成要素の有無の確認作業やそれら構成要素の計数作業が完了しなければ、画面Cから次の画面に遷移しないので、そのような作業を作業者に強制的に行わせることができる。
なお、作業者が医療器材取扱作業中の別の上位プロセスを実行する際にも、上位プロセス中の作業進行に伴って端末3−1を操作することによって、端末3−1の画面遷移が同様に実行される。
【0039】
<3.作業フローコンテンツの作成>
ユーザーがシステム1の端末3−1〜3−3又はサーバ2を使用することによって、上述のような画面の遷移を実現するための作業フローコンテンツを作成する。以下、端末3−1を用いて作業フローコンテンツを作成するものとして、端末3−1について詳細に説明する。
【0040】
<3−1.ハードウェア>
端末3−1は、作業フローコンテンツの作成を支援する支援装置であって、且つウィジェットの表示制御をするGUI(Graphical User Interface)装置である。
図4に示すように、この端末3−1は、ハードウェアとして演算処理装置31、記憶装置32、表示装置33、入力装置34及び通信ユニット35を備える。
【0041】
演算処理装置31は、CPU、GPU、ROM、RAM、バス及びハードウェアインタフェース等を有するコンピュータである。記憶装置32は、演算処理装置31にとって読み書き可能な半導体メモリ又はハードディスクドライブ等からなる記憶装置である。表示装置33は、画面表示を行うディスプレイ装置である。入力装置34は、タッチパネル、スイッチ、キーボード、ポインティングデバイス等の入力装置である。通信ユニット35は、ネットワークアダプタ(例えば、ネットワークインターフェースカード、無線LAN子機)である。
【0042】
なお、端末3−2,3−3及びサーバ2も、端末3−1と同様に、演算処理装置、記憶装置、表示装置、入力装置及び通信ユニットを備える。
【0043】
<3−2.データ>
記憶装置32には、演算処理装置31によって読込可能な複数の画像データ48が記録されている。画像データ48は、各工程の作業による医療器材の状態を示すために医療器材が写った画像である。画像データ48が固有のデータ(例えばファイル名、識別子)を有し、固有のデータに基づき各画像データ48を他の画像データ48から識別することができる。
【0044】
画像データ48は、医療器材の種別、状態、構成要素(部品)、組合せ等ごとに予め記憶装置32に記録されたものである。また、医療器材が病院に導入(譲受、購入、仕入れ、貸与)される度、その医療器材及びその構成要素を電子カメラで撮像することで得られた画像データがサーバ2の記憶装置のデータベースに登録され、その画像データが画像データ48として記憶装置32にも同期(記録)される。
【0045】
記憶装置32には、作業フローコンテンツ44が記録される。作業フローコンテンツ44は、後述のように作成されるものであり、上述のように医療器材取扱作業の進行に伴う画面の遷移に用いられる。作業フローコンテンツ44は、上位プロセスごとの上位プロセスデータ45と、主工程ごとの主工程データ46と、副工程ごとの副工程データ47とから構成されている。
【0046】
図5は、上位プロセスデータ45のデータ構成を示した図面である。上位プロセスデータ45は、上位プロセス順番データと、作業名データと、画像指定データとを有する。上位プロセス順番データは、上位プロセスの順番を示すデータである。作業名データは、上位プロセスの作業内容を簡単且つ簡潔に表す作業名称を示すテキストデータである。画像指定データは、複数の画像データ48の中から特定の画像データ48を指定するためのデータであり、より具体的には特定の画像データ48の固有のデータ(例えばファイル名、識別子)を示す。上述のように、プロセス選択画面では、これら上位プロセスデータ45の画像指定データで指定された画像が表示される。
【0047】
図6は、主工程データ46のデータ構成を示した図面である。主工程データ46は、上位プロセス順番データと、主工程順番データと、作業内容データと、分類データと、画像指定データと、副工程有無データとを有する。
上位プロセス順番データは、主工程が属する上位プロセスの順番を示すデータであり、上位プロセス順番データの値が等しい主工程データ46と上位プロセスデータ45は互いに対応付けられている。
【0048】
主工程順番データは、主工程の順番を示すデータである。画面A〜Dの表示の際には、主工程順番データが演算処理装置31によって参照されて、主工程順番データに従って順番表示部13の表示内容が演算処理装置31によって決定されるとともに、画面A〜Dの表示順が演算処理装置31によって決定される。
作業内容データは、主工程の作業内容を示すテキストデータである。画面A〜Dの表示の際には、作業内容データが演算処理装置31によって参照されて、作業内容データに従って作業内容表示部12の表示内容が演算処理装置31によって決定される。
【0049】
分類データは主工程の分類を示すデータであり、分類データの値としては「通常作業」、「品質重要作業」、「カウント作業」がある。主工程が通常作業工程と品質重要作業工程とカウント作業工程の何れかに分類されるかは分類データに基づき認識でき、画面A〜Dの表示の際には分類データが演算処理装置31によって参照されて、分類データに従って工程分類表示部16の色が演算処理装置31によって決定される。
【0050】
画像指定データは、複数の画像データ48の中から特定の画像データ48を指定するためのデータであり、より具体的には特定の画像データ48の固有のデータ(例えばファイル名、識別子)を示す。画面A〜Dの表示の際には、画像指定データが演算処理装置31によって参照されて、画像指定データに従って指定された画像データ48が演算処理装置31によって読み出されて、その画像が演算処理装置31によって器材表示部11に表示される。
【0051】
副工程有無データは、主工程が副工程を有するか否かを示すデータである。画面A〜Dの表示の際には副工程有無データが演算処理装置31によって参照されて、標識表示部14の標識を表示するか否かが演算処理装置31によって決定される。また、画面A〜Dの表示の際に、作業者が入力装置34を操作した時に副工程有無データが演算処理装置31によって参照されて、主工程の画面A〜Dから画面B1,D1に遷移するか否かが演算処理装置31によって決定される。
【0052】
図7は、副工程データ47のデータ構成を示した図面である。副工程データ47は、上位プロセス順番データと、主工程順番データと、副工程順番データと、作業内容データと、画像指定データと、を有する。
上位プロセス順番データは副工程が属する上位プロセスの順番を示すデータであり、上位プロセス順番データの値が等しい副工程データ47と上位プロセスデータ45は互いに対応付けられている。
主工程順番データは、副工程が属する主工程の順番を示すデータであり、主工程順番データの値が等しい副工程データ47と主工程データ46は互いに対応付けられている。副工程順番データは、副工程の順番を示すデータである。画面B〜B1の遷移、画面B1〜B2の遷移、画面D〜D1の遷移、画面D1〜D2の遷移は、主工程順番データ及び副工程順番データに基づいて行われる。また、画面B1,B2,D1,D2の表示の際には、主工程順番データ及び副工程順番が演算処理装置31によって参照されて、主工程順番データ及び副工程順番に従って順番表示部15の表示内容が演算処理装置31によって決定される。
【0053】
作業内容データは、副工程の作業内容を示すテキストデータである。画面B1,B2,D1,D2の表示の際には、作業内容データが演算処理装置31によって参照されて、作業内容データに従って作業内容表示部12の表示内容が演算処理装置31によって決定される。
画像指定データは、複数の画像データ48の中から特定の画像データ48を指定するためのデータであり、より具体的には特定の画像データ48の固有のデータ(例えばファイル名、識別子)である。画面B1,B2,D1,D2の表示の際には、画像指定データが演算処理装置31によって参照されて、画像指定データに従って指定された画像データ48が演算処理装置31によって読み出されて、その画像が器材表示部11に表示される。
【0054】
<3−3.プログラム>
図4に示すように、記憶装置32には、演算処理装置31によって実行可能な基本プログラム41、表示プログラム42及び作業フロー作成支援プログラム(GUIプログラム)43が格納されている。
【0055】
基本プログラム41は、OS(Operating System)及びそのOSのGUI(Graphical User Interface)を実現するためのプログラムである。演算処理装置31がその基本プログラム41を起動・実行することによって、記憶装置32、表示装置33、入力装置34及び通信ユニット35が演算処理装置31によって制御されるとともに、これらの間でデータ転送が行われる。例えば、演算処理装置31が記憶装置32に対してデータの記録及び読込を行う。また、演算処理装置31が演算処理に従ったビデオ信号を表示装置33に出力し、そのビデオ信号に従った画面が表示装置33に表示される。また、入力装置34が操作されることによって操作内容に応じた信号を演算処理装置31に出力し、演算処理装置31が入力装置34から入力した信号に従った演算処理を行う。また、通信ユニット35が演算処理装置31によって制御されることによって、通信ユニット35が所定のプロトコルで通信ネットワーク4に接続するので、演算処理装置31とサーバ2や端末3−2,3−3が通信ネットワーク4を通じて無線通信可能な状態になる。
【0056】
表示プログラム42は、基本プログラム41のOSにインストールされており、OS上において演算処理装置31にとって実行可能なものである。表示プログラム42が演算処理装置31によって起動・実行されることによって、演算処理装置31が作業フローコンテンツ44を読み込み、作業フローコンテンツ44に従った画面の遷移(例えば、画面A〜D,B1,B2,D1,D2)が作業者による入力装置34の操作に応じて進行するように演算処理装置31が表示装置33を制御する。ここで、遷移する各画面(例えば、画面A〜D,B1,B2,D1,D2)の表示の際には、演算処理装置31は作業フローコンテンツ44に従って器材表示部11、作業内容表示部12、順番表示部13、標識表示部14、順番表示部15及び工程分類表示部16の表示内容を決定して、それら表示内容をレンダリングするように各画面を生成する。なお、画面の遷移の一例としての画面A〜D,B1,B2,D1,D2は、「2.医療器材取扱作業及び画面遷移」において説明した通りである。
【0057】
作業フロー作成支援プログラム43は、基本プログラム41のOSにインストールされており、OS上において演算処理装置31にとって実行可能なものである。作業フロー作成支援プログラム43が演算処理装置31によって起動・実行されることによって、GUIが入力装置34により操作されるとともに、GUIが表示装置33に表示される。
【0058】
<3−4.作業フロー作成画面>
図8は、表示装置33に表示される作業フロー作成画面の一例である。
図8に示す作業フロー作成画面は、演算処理装置31が作業フロー作成支援プログラム43に従って表示装置33を制御することによって実現されるGUIである。従って、ユーザーが入力装置34を操作すれば、その操作内容に従って作業フロー作成画面が演算処理装置31により操作される。
図8に示す作業フロー作成画面は、所定の上位プロセスに属する主工程・副工程の順番や作業内容を作成するための画面である。つまり、作業フロー作成画面が頁であるものとして、上位プロセスごとに作業フロー作成画面が表示される。
【0059】
ここで、演算処理装置31が作業フロー作成支援プログラム43に従って作業フロー作成画面を生成し、その作業フロー作成画面に従った映像信号を表示装置33に出力することによって、
図8に示すような作業フロー作成画面が表示装置33に表示される。作業フロー作成画面の生成の際には、演算処理装置31が、頁操作ウィジェット50及び工程ウィジェット61,64を作業フロー作成画面に配置して、頁操作ウィジェット50及び工程ウィジェット61,64を作業フロー作成画面に合成する。そのため、表示装置33に表示される作業フロー作成画面の左側には、頁操作ウィジェット50が表示され、頁操作ウィジェット50の右側の領域60には、医療器材取扱作業の上位プロセスに属する各主工程・副工程を表す工程ウィジェット61,64が格子状に配置されるように表示される。
【0060】
作業フロー作成画面の最上段に配列されたウィジェット61は、医療器材取扱作業の上位プロセスに属する各主工程を表す主工程ウィジェットであり、それ以外のウィジェット64は、医療器材取扱作業の上位プロセスに属する各副工程を表す副工程ウィジェットである。これら主工程ウィジェット61は、主工程順に画面左から右へ横方向に一列に配列されている。主工程を構成する副工程がある場合には、その主工程を構成する各副工程を表す副工程ウィジェット64が、主工程ウィジェット61の下側において、副工程順に画面上から下へ縦方向に配列されている。
【0061】
主工程ウィジェット61の左右隣り同士の間には、リンクマーク67が表示されている。リンクマーク67は、主工程からその次の主工程に続くことを表すものである。
主工程を構成する副工程がある場合には、主工程ウィジェット61とその下側の副工程ウィジェット64との間にリンクマーク68が表示される。リンクマーク68は、その上側の主工程ウィジェット61によって表された主工程が副工程から構成されることを表するものである。
副工程ウィジェット64の上下隣り同士の間には、リンクマーク69が表示されている。リンクマーク69は副工程からその次の副工程に続くことを表すものである。
なお、作業フローコンテンツ44のデータ内容によっては、作業フロー作成画面の領域60が白紙(工程ウィジェット61,64及びリンクマーク67〜69が表示されていない状態のこと)であることもある。
【0062】
主工程ウィジェット61は主工程データ46に一対一で対応付けられ、主工程ウィジェット61と主工程データ46の対応付けは主工程順番データによって実現される。つまり、作業フロー作成画面の生成・表示の際、演算処理装置31は主工程データ46の主工程順番データを参照して、主工程順番データに基づいて作業フロー作成画面内の主工程ウィジェット61の配置位置を決定する。従って、主工程データ46の主工程順番データは、主工程データ46に対応付けられた主工程ウィジェット61の配置位置(画面左からの順番)を表す。
【0063】
また、主工程データ46が演算処理装置31によって記憶装置32に生成されると、主工程ウィジェット61が作業フロー作成画面に追加されるように演算処理装置31が処理を行う。反対に、主工程データ46が演算処理装置31によって記憶装置32から削除されると、その主工程データ46に対応付けられた主工程ウィジェット61が作業フロー作成画面から削除されるように演算処理装置31が処理を行う。主工程ウィジェット61の追加・削除については後に詳述する。
【0064】
副工程ウィジェット64は副工程データ47に一対一で対応付けられており、副工程ウィジェット64と副工程データ47の対応付けは主工程順番データ及び副工程順番データによって実現される。つまり、作業フロー作成画面の生成・表示の際、演算処理装置31は副工程データ47の主工程順番データ及び副工程順番データを参照して、作業フロー作成画面内の副工程ウィジェット64の配置位置を決定する。従って、副工程データ47の主工程順番データ及び副工程順番データは、副工程データ47に対応付けられた副工程ウィジェット64の配置位置を表す(主工程順番データが画面左からの順番を表し、副工程順番データが画面上からの順番を表す)。
【0065】
また、副工程データ47が演算処理装置31によって記憶装置32に生成されると、副工程ウィジェット64が作業フロー作成画面に追加されるように演算処理装置31が処理を行う。反対に、副工程データ47が演算処理装置31によって記憶装置32から削除されると、その副工程データ47に対応付けられた副工程ウィジェット64が作業フロー作成画面から削除されるように演算処理装置31が処理を行う。副工程ウィジェット64の追加・削除については後に詳述する。
【0066】
<3−5.工程ウィジェットの種別>
主工程ウィジェット61は、
図9に示すような作業登録済みウィジェット62(以下、登録済みウィジェット62という。)と、
図10に示すような作業未登録ウィジェット63(以下、未登録ウィジェット63という。)とに分類される。登録済みウィジェット62は、その登録済みウィジェット62(主工程ウィジェット61)に対応付けられた主工程データ46に作業内容データ、分類データ及び画像指定データが登録されたことを表すものである。未登録ウィジェット63は、その未登録ウィジェット63(主工程ウィジェット61)に対応付けられた主工程データ46に主工程順番データが登録されているが、作業内容データ、分類データ及び画像指定データが登録されていないことを表すものである。
【0067】
副工程ウィジェット64も、
図11に示すような作業登録済みウィジェット65(以下、登録済みウィジェット65という。)と、
図12に示すような作業未登録ウィジェット66(以下、作業未登録ウィジェット66という。)とに分類される。登録済みウィジェット65は、その登録済みウィジェット65(副工程ウィジェット64)に対応付けられた副工程データ47に作業内容データ及び画像指定データが登録されたことを表すものである。未登録ウィジェット66は、その未登録ウィジェット66(副工程ウィジェット64)に対応付けられた副工程データ47に主工程順番データ及び副工程順番データが登録されているが、作業内容データ及び画像指定データが登録されていないことを表すものである。
【0068】
未登録ウィジェット63,66には、ボタン63a,66aが配置されている。
登録済みウィジェット62,65には、器材表示部62a,65a、作業内容表示部62b,65b、編集ボタン62c,65c、繰り上げボタン62e,65e及び繰り下げボタン62f,65fが配置されている。
【0069】
器材表示部62aには、登録済みウィジェット62(主工程ウィジェット61)に対応付けられた主工程データ46の画像指定データにより指定された画像データ48の画像が表示される。作業内容表示部62bには、登録済みウィジェット62(主工程ウィジェット61)に対応付けられた主工程データ46の作業内容データの内容がテキストにより表示される。つまり、作業フロー作成画面の生成・表示の際、演算処理装置31は主工程データ46の作業内容データ及び画像指定データを参照して、その作業内容データ及び画像指定データに基づいて器材表示部62aの表示画像及び作業内容表示部62bの表示テキストを決定する。
【0070】
器材表示部65aには、登録済みウィジェット65(副工程ウィジェット64)に対応付けられた副工程データ47の画像指定データにより指定された画像データ48の画像が表示される。作業内容表示部65bには、登録済みウィジェット65(副工程ウィジェット64)に対応付けられた副工程データ47の作業内容データの内容がテキストにより表示される。つまり、作業フロー作成画面の生成・表示の際、演算処理装置31は副工程データ47の作業内容データ及び画像指定データを参照して、その作業内容データ及び画像指定データに基づいて器材表示部65aの表示画像及び作業内容表示部65bの表示テキストを決定する。
【0071】
登録済みウィジェット62は、通常作業工程(詳細作業工程)を表す通常作業工程ウィジェットと、品質重要作業工程を表す品質重要作業工程ウィジェットと、カウント作業工程を表すカウント作業工程ウィジェットとに分類される。このような分類は、登録済みウィジェット62に対応付けられた主工程データ46の分類データにより実現される。つまり、主工程データ46の分類データは、主工程データ46に対応付けられた登録済みウィジェット62の分類を表す。そして、通常作業工程ウィジェットと品質重要作業工程ウィジェットとカウント作業工程ウィジェットは視覚的に識別可能に表示される。つまり、作業フロー作成画面の生成・表示の際、演算処理装置31は主工程データ46の分類データを参照して、その分類データに基づいて作業フロー作成画面内の登録済みウィジェット62の背景62dの色を決定する。例えば、通常作業工程ウィジェットに分類される登録済みウィジェット62の背景62dは青色に描画され、品質重要作業工程ウィジェット及びカウント作業工程ウィジェットに分類される登録済みウィジェット62の背景62dが赤色に描画される。なお、登録済みウィジェット65(副工程ウィジェット64)の背景65dは緑色に描画され、登録済みウィジェット65と登録済みウィジェット62を視覚的に識別可能である。
【0072】
<3−5.頁操作ウィジェット>
図8に示すように、頁操作ウィジェット50には、リストボックス50a、前移動ボタン51、次移動ボタン52、追加ボタン53及び削除ボタン54が配置されている。リストボックス50aには、各上位プロセスデータ45の作業名データの内容がリスト(選択肢)として、上から上位プロセス順番の順に表示されている。
【0073】
リストボックス50aに表示されたリストのうち選択されたものと、選択されていないものは、視覚的に識別可能に表示されている。例えば選択されたリストは網がけされて表示され、選択されていないリストは網がけされずに表示される。選択されたリストに対応する上位プロセスデータ45と上位プロセス順番データが等しい主工程データ46及び副工程データ45に基づいて、作業フロー作成画面の領域60の表示内容が決定される。
【0074】
前移動ボタン51及び次移動ボタン52は、リストボックス50aにおける選択を変更するものである。つまり、ユーザーによる入力装置34の操作に従って前移動ボタン51が演算処理装置31により選択決定された場合には、選択(例えば網がけ)が演算処理装置31によりリストボックス50aの1つ上のリストに変更されるとともに、変更後の選択リストに対応する上位プロセスデータ45と上位プロセス順番データが等しい主工程データ46及び副工程データ45に基づいて、作業フロー作成画面の領域60の表示内容が変更される。一方、ユーザーによる入力装置34の操作内容に従って次移動ボタン52が演算処理装置31により選択決定された場合には、選択(例えば網がけ)が演算処理装置31によりリストボックス50a内の1つ下のリストに変更されるとともに、変更後の選択リストに対応する上位プロセスデータ45と上位プロセス順番データが等しい主工程データ46及び副工程データ45に基づいて、作業フロー作成画面の領域60の表示内容が変更される。
【0075】
<3−6.リスト及び上位プロセスデータの追加>
頁操作ウィジェット50の追加ボタン53は、リストボックス50aにリストを追加し、更に上位プロセスデータ45を新規に生成するためのものである。つまり、ユーザーが入力装置34を操作することによってリストボックス50aの何れかのリストを選択すると、選択されたリストに対応する上位プロセスデータ45が演算処理装置31により選択される。その後、ユーザーが入力装置34を操作することにより追加ボタン53の選択決定をすると、作業名選択画面又は作業名入力画面が表示される。その画面においてユーザーが入力装置34を操作することによって、作業名の入力又は選択をすると、新規の上位プロセスデータ45が演算処理装置31によって記憶装置32に生成される。更に、作業フロー作成画面に戻って、リストボックス50a中の選択リストの1つ下にリストが追加され、1つの登録済みウィジェット62(主工程ウィジェット61)が作業フロー作成画面の領域60に表示される。
【0076】
ここで、リストボックス50aに追加されたリストには、作業名選択画面又は作業名入力画面において選択又は入力された作業名が表示される。また、新規に作成される上位プロセスデータ45には、作業名選択画面又は作業名入力画面において選択又は入力された作業名が作業名データとして登録される。また、新規に作成される上位プロセスデータ45の上位プロセス順番データには、選択された上位プロセスデータ45の上位プロセス順番データの値に1を加算した値が登録される。更に、選択された上位プロセスデータ45以降の上位プロセスデータ45(選択された上位プロセスデータ45の上位プロセス順番データよりも値が大きいもの)及びそれに対応付けられた主工程データ46及び副工程データ47の上位プロセス順番データの値に1が加算されて更新される。
【0077】
<3−7.リスト及び上位プロセスデータの削除>
頁操作ウィジェット50の削除ボタン54は、リストボックス50aから1つのリストを削除し、更に記憶装置32から1つの上位プロセスデータ45及びそれに対応付けられた主工程データ46及び副工程データ47を削除するためのものである。
【0078】
具体的には、まず、ユーザーが入力装置34を操作することによってリストボックス50aの何れかのリストを選択すると、選択されたリストに対応する上位プロセスデータ45が演算処理装置31により選択される。その後、ユーザーが入力装置34を操作することにより削除ボタン54の選択決定をする。そうすると、選択された上位プロセスデータ45及びそれに対応付けられた主工程データ46及び副工程データ47が演算処理装置31によって記憶装置32から削除される。また、削除された上位プロセスデータ45以降の上位プロセスデータ45(削除された上位プロセスデータ45の上位プロセス順番データよりも値が大きいもの)及びそれに対応付けられた主工程データ46及び副工程データ47の上位プロセス順番データの値に1が減算されて更新される。また、リストボックス50a中の選択リストが削除され、削除された上位プロセスデータ45の一つ前又は一つ後の上位プロセスデータ45の上位プロセス順番データが等しい主工程データ46及び副工程データ45に基づいて、作業フロー作成画面の領域60の表示内容が変更される。
【0079】
<3−8.主工程ウィジェットの表示変更及び新たな工程ウィジェットの追加表示>
上述したように主工程ウィジェット61は登録済みウィジェット62(
図9参照)と未登録ウィジェット63(
図10)に分類されるが、主工程ウィジェット61を未登録ウィジェット63から登録済みウィジェット62に変更することができる。以下、主工程ウィジェット61の表示が未登録ウィジェット63から登録済みウィジェット62に変更される処理について、詳細に説明する。
【0080】
ユーザーによる入力装置34の操作内容に従って未登録ウィジェット63(特に、ボタン63a)が演算処理装置31により選択決定された場合には、
図13に示すようなデータ登録ウィジェット70が演算処理装置31によって作業フロー作成画面に追加表示される。データ登録ウィジェット70には、ラジオボタン71、選択画像表示部72、テキスト入力ボックス73及び決定ボタン74が配置される。
【0081】
その後、ユーザーによる入力装置34の操作内容に従って、ラジオボタン71の複数の選択肢(「通常作業」、「品質重要作業」、「カウント作業」)の中から1つが演算処理装置31により選択される。更に、ユーザーが入力装置34を操作すると、その操作内容に従ったテキストがテキスト入力ボックス73に入力される。更に、ユーザーによる入力装置34の操作内容に従って、複数の画像データ48の中から一又は複数の画像データ48が演算処理装置31により選択され、選択された画像データ48の画像が演算処理装置31によって選択画像表示部72に表示される。ここで、ラジオボタン71の「カウント作業」の選択肢が選択された場合、複数の画像データ48の中から2以上の画像データ48を選択することができ、選択画像表示部72には選択した複数の画像データ48の画像が演算処理装置31によって選択画像表示部72に格子状に配列した状態で表示される。一方、ラジオボタン71の「通常作業」又は「品質重要作業」の選択肢を選択した場合、複数の画像データ48の中から1つの画像データ48を選択することができ、選択画像表示部72には選択した1つの画像データ48の画像が演算処理装置31によって選択画像表示部72に表示される。
【0082】
その後、ユーザーによる入力装置34の操作内容に従って、決定ボタン74が演算処理装置31によって選択決定される。これにより、未登録ウィジェット63に対応付けられた主工程データ46が更新される。具体的には、ラジオボタン71において選択された選択肢が、未登録ウィジェット63に対応付けられた主工程データ46の分類データとして、演算処理装置31によって記憶装置32に記録される。更に、テキスト入力ボックス73に入力されたテキストが、未登録ウィジェット63に対応付けられた主工程データ46の作業内容データとして、演算処理装置31によって記憶装置32に記録される。更に、選択画像表示部72に表示された画像の選択画像データ48の固有データ(例えば、ファイル名、識別子)が、未登録ウィジェット63に対応付けられた主工程データ46の画像指定データとして、演算処理装置31によって記憶装置32に記録される。
【0083】
未登録ウィジェット63に対応付けられた主工程データ46が上述のように更新されると、
図14に示すように、その未登録ウィジェット63が登録済みウィジェット62に変更されるように作業フロー作成画面が演算処理装置31によって表示装置33に表示される。この際、演算処理装置31は更新された主工程データ46を参照して、その主工程データ46に基づいて登録済みウィジェット62を作業フロー作成画面に生成する。つまり、演算処理装置31は、更新された主工程データ46の作業内容データに基づいて登録済みウィジェット62の作業内容表示部62bの表示テキストを決定し、その主工程データ46の画像指定データに基づいて複数の画像データ48の中から器材表示部62aの表示画像を決定し、主工程データ46の分類データに基づいて背景62dの色を決定する。ここで、
図14(a)に示す画面は、未登録ウィジェット63が登録済みウィジェット62に表示変更される前の作業フロー作成画面の一例であり、
図14(b)に示す画面は、未登録ウィジェット63が登録済みウィジェット62に変更表示された後の作業フロー作成画面の一例である。
【0084】
上述のように未登録ウィジェット63が登録済みウィジェット62に変更される時には、変更後の登録済みウィジェット62の下隣りに新たな副工程ウィジェット64(特に、未登録ウィジェット66)が追加されるように作業フロー作成画面が演算処理装置31によって表示装置33に表示される(
図14参照)。更に、新規の副工程データ47が演算処理装置31によって記憶装置32に生成される。新規に生成される副工程データ47の上位プロセス順番データには、リストボックス50aの中の選択リストに対応する上位プロセスデータ45の上位プロセス順番データの値が登録される。新規に生成される副工程データ47の主工程順番データには、未登録ウィジェット63から変更された登録済みウィジェット62に対応付けられた主工程データ46の主工程順番データの値が登録される。また、新規に作成される副工程データ47の副工程順番データには、「1」の値が登録される。なお、この時点では、新規に作成される副工程データ47の作業内容データ及び画像指定データが登録されてないので、新たに表示された副工程ウィジェット64は未登録ウィジェット66である(
図14(b)参照)。
【0085】
上述のように未登録ウィジェット63が登録済みウィジェット62に変更される時には、変更後の登録済みウィジェット62の右隣りに新たな主工程ウィジェット61(特に、未登録ウィジェット63)が追加されるように作業フロー作成画面が演算処理装置31によって表示装置33に表示される(
図14参照)。更に、新規の主工程データ46が演算処理装置31によって記憶装置32に生成される。新規に生成される主工程データ46の上位プロセス順番データには、リストボックス50aの中の選択リストに対応する上位プロセスデータ45の上位プロセス順番データの値が登録される。新規に生成される主工程データ46の主工程順番データには、未登録ウィジェット63から変更された登録済みウィジェット62に対応付けられた主工程データ46の主工程順番データの値に1を加算した値が登録される。なお、この時点では、新規に作成される主工程データ46の作業内容データ、分類データ及び画像指定データが登録されないので、新たに表示された主工程ウィジェット61は未登録ウィジェット63である(
図14(b)参照)。
【0086】
従って、ユーザーが以上のような操作を繰り返し行うと、
図15に示すように、未登録ウィジェット63(主工程ウィジェット61)及び未登録ウィジェット66(副工程ウィジェット64)が
図15の(a)〜(d)の順のように作業フロー作成画面の左から右へ次々表示されていくとともに、未登録ウィジェット63から登録済みウィジェット62への変更表示が
図15の(a)〜(d)の順のように作業フロー作成画面の左から右へ次々実行される。
【0087】
<3−9.副工程ウィジェットの表示変更及び新たな副工程ウィジェットの追加表示>
副工程ウィジェット64も登録済みウィジェット65(
図11参照)と未登録ウィジェット66(
図12)に分類されるが、副工程ウィジェット64を未登録ウィジェット66から登録済みウィジェット65に変更することができる。以下、副工程ウィジェット64の表示が未登録ウィジェット66から登録済みウィジェット65に変更される処理について説明する。
【0088】
ユーザーによる入力装置34の操作内容に従って未登録ウィジェット66(特に、ボタン66a)が演算処理装置31により選択決定されると、データ登録ウィジェット70(
図13参照)が表示される。但し、この際、データ登録ウィジェット70には、ラジオボタン71が表示されない。そして、主工程ウィジェット61が未登録ウィジェット63から登録済みウィジェット62に変更される場合と同様に、ユーザーが入力装置34によりデータ登録ウィジェット70を操作して、未登録ウィジェット66に対応付けられた副工程データ47が更新される。
【0089】
具体的には、テキスト入力ボックス73に入力されたテキストが、未登録ウィジェット66に対応付けられた副工程データ47の作業内容データとして、演算処理装置31によって記憶装置32に記録される。更に、選択画像表示部72に表示された画像の選択画像データ48の固有データ(例えば、ファイル名、識別子)が、未登録ウィジェット66に対応付けられた副工程データ47の画像指定データとして、演算処理装置31によって記憶装置32に記録される。
【0090】
未登録ウィジェット66に対応付けられた副工程データ47が上述のように更新されると、
図16に示すように、その未登録ウィジェット66が登録済みウィジェット65に変更されるように作業フロー作成画面が演算処理装置31によって表示装置33に表示される。この際、演算処理装置31は更新された副工程データ47を参照して、その副工程データ47に基づいて登録済みウィジェット65を作業フロー作成画面に生成する。つまり、演算処理装置31は、更新された副工程データ47の作業内容データに基づいて登録済みウィジェット65の作業内容表示部65bの表示テキストを決定し、その副工程データ47の画像指定データに基づいて複数の画像データ48の中から器材表示部65aの表示画像を決定する。ここで、
図16(a)に示す画面は、未登録ウィジェット66が登録済みウィジェット65に表示変更される前の作業フロー作成画面の一例であり、
図16(b)に示す画面は、未登録ウィジェット66が登録済みウィジェット65に変更表示された後の作業フロー作成画面の一例である。
【0091】
上述のように未登録ウィジェット66が登録済みウィジェット65に変更される時には、変更後の登録済みウィジェット65の下隣りに新たな副工程ウィジェット64(特に、未登録ウィジェット66)が追加されるように作業フロー作成画面が演算処理装置31によって表示装置33に表示される(
図16参照)。更に、新規の副工程データ47が演算処理装置31によって記憶装置32に生成される。新規に生成される副工程データ47の上位プロセス順番データには、リストボックス50aの中の選択リストに対応する上位プロセスデータ45の上位プロセス順番データの値が登録される。新規に生成される副工程データ47の主工程順番データには、未登録ウィジェット66から変更された登録済みウィジェット65に対応付けられた主工程データ46の主工程順番データの値が登録される。また、新規に作成される副工程データ47の副工程順番データには、未登録ウィジェット66から変更された登録済みウィジェット65に対応付けられた主工程データ46の副工程順番データの値に1を加算した値が登録される。なお、この時点では、新規に作成される副工程データ47の作業内容データ及び画像指定データが登録されないので、新たに表示された副工程ウィジェット64は未登録ウィジェット66である(
図16(b)参照)。
【0092】
従って、ユーザーが以上のような操作を繰り返し行うと、
図17に示すように、未登録ウィジェット66(副工程ウィジェット64)が
図17の(a)〜(d)の順のように作業フロー作成画面の上から下へ次々表示されるとともに、未登録ウィジェット66から登録済みウィジェット65への変更表示が
図17の(a)〜(d)の順のように作業フロー作成画面の上から下へ次々実行される。
【0093】
<3−10.登録済みウィジェットの編集・削除及び工程データの一部変更・削除>
登録済みウィジェット62,65には編集ボタン62c,65cが配置されているが(
図9、
図11参照)、編集ボタン62c,65cは工程データ45,46の一部変更や削除をするためのものである。つまり、ユーザーによる入力装置34の操作内容に従って、何れか1つの登録済みウィジェット62の編集ボタン62cが演算処理装置31により選択決定された場合には、選択された登録済みウィジェット62に対応付けられた主工程データ46の一部変更又は削除をすることができる。
【0094】
その後、ユーザーによる入力装置34の操作内容に従って、選択された登録済みウィジェット62に対応付けられた主工程データ46の作業内容データ、分類データ又は画像指定データが演算処理装置31によって変更される。その変更後の主工程データ46が演算処理装置31により記憶装置32に更新記録される。そうすると、演算処理装置31は更新された主工程データ46を参照して、その主工程データ46に基づいて作業フロー作成画面内の登録済みウィジェット62の器材表示部62a、作業内容表示部62b又は背景62dの表示を変更する。
【0095】
一方、ユーザーによる入力装置34の操作内容に従って、選択された登録済みウィジェット62に対応付けられた主工程データ46の作業内容データ、分類データ及び画像指定データが演算処理装置31により削除されると、変更後の主工程データ46が演算処理装置31により記憶装置32に更新記録される。そうすると、選択された登録済みウィジェット62が未登録ウィジェット63に変更されるように作業フロー作成画面が演算処理装置31によって表示装置33に表示される。
【0096】
なお、ユーザーが入力装置34を操作することによって何れか1つの登録済みウィジェット65の編集ボタン65cが演算処理装置31により選択決定された場合にも同様にして、選択された登録済みウィジェット65に対応付けられた副工程データ65の一部変更又は削除をすることができる。
【0097】
<3−11.工程順番の変更>
登録済みウィジェット62,65には繰り上げボタン62e,65e及び繰り下げボタン62f,65fが配置されているが(
図9、
図11参照)、繰り上げボタン62e,65eは登録済みウィジェット62,65の順番を繰り上げるためのものであり、繰り下げボタン62f,65fは登録済みウィジェット62,65の順番を繰り下げるためのものである。つまり、ユーザーが入力装置34を操作することによって何れか1つの登録済みウィジェット62(主工程ウィジェット61)の繰り上げボタン62e(又は繰り下げボタン62f)が演算処理装置31により選択決定されると、演算処理装置31は選択された登録済みウィジェット62(主工程ウィジェット61)及びその下側の副工程ウィジェット64の列と、選択された登録済みウィジェット62(主工程ウィジェット61)の左隣り(又は、繰り下げボタン62fの場合は右隣り)の主工程ウィジェット61及びその下側の副工程ウィジェット64の列とを入れ替えるような作業フロー作成画面を表示装置33に表示させる。それに伴い、演算処理装置31は、選択された工程ウィジェット61,64に対応付けられた工程データ46,47の主工程順番データと、その左隣り(又は、繰り下げボタン62fの場合は右隣り)の工程ウィジェット61,64に対応付けられた工程データ46,47の主工程順番データとを置換して、置換後の工程データ46,47を記憶装置32に更新記録する。
【0098】
以上のように、ユーザーにとっては二つの主工程ウィジェット61の入れ替えや、主工程の順番の入れ替えが簡単に実現される。
【0099】
また、ユーザーが入力装置34を操作することによって何れか1つの登録済みウィジェット65(副工程ウィジェット64)の繰り上げボタン65e(又は繰り下げボタン65f)が演算処理装置31により選択決定されると、演算処理装置31は、選択された副工程ウィジェット64と、上隣り(又は、繰り下げボタン65fの場合には下隣り)の副工程ウィジェット64を入れ替えるような作業フロー作成画面を表示装置33に表示させる。それに伴い、演算処理装置31は、選択された副工程ウィジェット64に対応付けられた副工程データ47の副工程順番データと、その上隣り(又は、繰り下げボタン65fの場合は下隣り)の副工程ウィジェット64に対応付けられた副工程データ47の副工程順番データとを置換して、置換後の副工程データ47を記憶装置32に更新記録する。
【0100】
以上のように、ユーザーにとっては二つの副工程ウィジェット64の入れ替えや、副工程の順番の入れ替えが簡単に実現される。
【0101】
<3−12.印刷>
端末3−1に印刷装置が接続されている場合には、印刷を行える。つまり、ユーザーが入力装置34を操作することによって印刷処理を演算処理装置31に実行させると、演算処理装置31が作業フロー作成画面の領域60を印刷データに変換して、その印刷データを印刷装置に出力する。これにより、作業フロー作成画面の領域60の像が印刷装置によって媒体(例えば紙)に形成される。
【0102】
<4.効果・利点について>
以上の実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
(1) 以上のようなシステム1を用いれば、医療器材の取扱作業のマニュアル(作業フローコンテンツ44及び表示プログラム42により実現される画面遷移)を簡単に作成することができる。つまり、GUIの作業フロー作成画面は視認性及び操作性に優れ、ユーザーが表示装置33の作業フロー作成画面を見ながら入力装置34によりGUIの作業フロー作成画面を直感的に操作できる。
【0103】
(2) 「3−8.主工程ウィジェットの表示変更及び新たな工程ウィジェットの追加表示」において説明したように、未登録ウィジェット63に対応付けられた主工程データ46に作業内容データ、画像指定データ及び分類データが追加されると、その未登録ウィジェット63が登録済みウィジェット62に変更された上で、その右隣りに未登録ウィジェット63が、その下隣りに未登録ウィジェット66が自動的に表示される。そのため、ユーザーインターフェースに慣れていないユーザーでも、新たに表示された未登録ウィジェット63,66に対応付けられた工程データ45,47の作成を直感的に続けて行える。つまり、医療器材の取扱作業のマニュアルを連続的に作成することができる。
【0104】
(3) 「3−9.副工程ウィジェットの表示変更及び新たな副工程ウィジェットの追加表示」において説明したように、未登録ウィジェット66に対応付けられた副工程データ47に作業内容データ、画像指定データ及び分類データが追加されると、その未登録ウィジェット66が登録済みウィジェット65に変更された上で、その下隣りに未登録ウィジェット66が自動的に表示される。そのため、ユーザーインターフェースに慣れていないユーザーでも、新たに表示された未登録ウィジェット66に対応付けられた工程データ47の作成を直感的に続けて行える。つまり、医療器材の取扱作業手順のマニュアルを連続的に作成することができる。
【0105】
(4)
図13に示すようなデータ登録ウィジェット70を利用して、工程データ45,47に作業内容データ、画像指定データ及び分類データの入力作業を簡単に行える。
【0106】
(5) 登録済みウィジェット62(主工程ウィジェット61)が工程順に一列に配列されるので、ユーザー等が医療器材の取扱作業を構成する主工程の順番を直感的に認識できる。その主工程を構成する副工程の順番も、登録済みウィジェット65(副工程ウィジェット64)により直感的に認識できる。
【0107】
(6) どのユーザーがシステム1を用いて医療器材の取扱作業のマニュアル(作業フローコンテンツ44及び表示プログラム42により実現される画面遷移)を作成しても、マニュアルが一定の様式(ひな形)に従ったものとなる。従って、どのユーザーがマニュアルを作成しても、マニュアルの質が一定の水準を満たす。
【0108】
<5.変形例について>
(1) 上記実施形態では、端末3−1を利用して作業フローコンテンツ44を作成したが、端末3−2,3−3又はサーバ2を利用して作業フローコンテンツ44を作成してもよい。つまり、端末3−1,3−2,3−3及びサーバ2は何れも支援装置且つGUI装置であり、表示プログラム42,作業フロー作成プログラム43及び画像データ48が端末3−1,3−2,3−3及びサーバ2の間で同期され、端末3−1〜3−3,サーバ2の何れかで作成された作業フローコンテンツ44も端末3−1,3−2,3−3及びサーバ2の間で同期される。
【0109】
(2) 上記実施形態では、主工程ウィジェット61が作業フロー作成画面の最上段に横方向に配列され、各主工程ウィジェット61の下側に副工程ウィジェット64が縦方向に配列されていた。それに対して、主工程ウィジェット61が作業フロー作成画面の左側(又は右側)に縦方向に配列され、各主工程ウィジェット61の左側(左側)に副工程ウィジェット64が横方向に配列されてもよい。この場合、ユーザーが「3−8.主工程ウィジェットの表示変更及び新たな工程ウィジェットの追加表示」で説明した操作を繰り返し行うと、未登録ウィジェット63(主工程ウィジェット61)及び未登録ウィジェット66(副工程ウィジェット64)が作業フロー作成画面の上から下へ次々表示されていくとともに、未登録ウィジェット63から登録済みウィジェット62への変更表示が作業フロー作成画面の上から下へ次々実行される。また、ユーザーが「3−9.副工程ウィジェットの表示変更及び新たな副工程ウィジェットの追加表示」で説明した操作を繰り返し行うと、未登録ウィジェット66(副工程ウィジェット64)が作業フロー作成画面の左から右へ(又は、右から左へ)次々表示されるとともに、未登録ウィジェット66から登録済みウィジェット65への変更表示が作業フロー作成画面の左から右へ(又は、右から左へ)次々実行される。
【0110】
(3) 上記実施形態では、画像データ48は医療器材が写ったものであり、作成されるマニュアル(作業フローコンテンツ44及び表示プログラム42により実現される画面遷移)が医療器材の取扱作業のマニュアルであった。それに対して、画像データ48は医療器材以外の物品(例えば、アプリケーションソフトウェアによって表示されたディスプレイの表示画面、パソコン、携帯電話機、家庭用電化製品、家庭用品、家具、建具、工作機械、切削機械等)が写ったものであり、作成されるマニュアル(作業フローコンテンツ44及び表示プログラム42により実現される画面遷移)が医療器材以外の物品の取扱作業のマニュアルであってもよい。
【0111】
(4) 上記の説明では、「ウィジェット」という用語を用いたが、「アプレット」、「ガジェット」という用語も同義である。