(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6797411
(24)【登録日】2020年11月20日
(45)【発行日】2020年12月9日
(54)【発明の名称】回転式粉末圧縮成形装置
(51)【国際特許分類】
B30B 11/08 20060101AFI20201130BHJP
B30B 11/00 20060101ALI20201130BHJP
【FI】
B30B11/08 A
B30B11/00 F
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-100883(P2017-100883)
(22)【出願日】2017年5月22日
(65)【公開番号】特開2018-192517(P2018-192517A)
(43)【公開日】2018年12月6日
【審査請求日】2019年10月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】591011384
【氏名又は名称】株式会社パウレック
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【弁理士】
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【弁理士】
【氏名又は名称】熊野 剛
(72)【発明者】
【氏名】富田 陽介
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 太郎
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 浩司
【審査官】
石川 健一
(56)【参考文献】
【文献】
特開平09−122990(JP,A)
【文献】
特許第5642290(JP,B2)
【文献】
特開2008−284568(JP,A)
【文献】
特開2017−064762(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3009829(JP,U)
【文献】
特開平11−104895(JP,A)
【文献】
特許第5832775(JP,B2)
【文献】
特許第5847477(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B30B 11/08
B30B 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向の軸線の周りに回転駆動される回転盤と、前記回転盤に所定の回転方向間隔で設けられた複数の臼孔と、前記臼孔に回転方向の所定位置で粉末を供給する粉末供給部と、前記臼孔に反対方向から挿入され、前記臼孔に供給された粉末を圧縮成形する一対の杵とを具備し、
前記粉末供給部が、粉末供給源に通じる受入口と前記臼孔に粉末を供給する供給口とが設けられ、前記受入口と前記供給口とを連通する通路部を備える回転式粉末圧縮成形装置において、
前記通路部は、前記受入口から供給された粉末を前記供給口まで案内する案内面を有し、
前記案内面が、前記供給口に向かって下り勾配で傾斜しており、
前記通路部に、粉末を撹拌する撹拌羽根が配設されており、
前記粉末供給部は、前記粉末供給源に通じる第2の受入口が設けられ、該第2の受入口と前記通路部の前記受入口とを連通し、前記通路部の前記受入口を介して前記通路部に粉末を供給する第2の通路部を備え、
前記第2の通路部に、粉末を撹拌する第2の撹拌羽根が配設されており、
前記供給口は、前記臼孔に粉末を供給するために前記回転盤に設けられた開口部に対向しており、
前記受入口が、前記供給口に対して水平方向で離隔しており、
前記第2の通路部は、水平面に沿った平面状の内側の底面を有することを特徴とする回転式粉末圧縮成形装置。
【請求項2】
前記案内面の水平面に対する傾斜角度が、粉末の安息角以上であることを特徴とする請求項1に記載の回転式粉末圧縮成形装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば医薬品等の粉末の圧縮成形を行なう回転式粉末圧縮成形装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば医薬品等の粉末に対して圧縮成形を行なって錠剤等の圧縮成形体を製造する粉末圧縮成形装置(例えば打錠機等)の1種として、回転式粉末圧縮成形装置がある。
【0003】
この回転式粉末圧縮成形装置は、上下方向の軸線の周りに回転駆動される回転盤と、前記回転盤に所定の回転方向間隔で設けられた複数の臼孔と、前記臼孔に回転方向の所定位置で粉末を供給する粉末供給部と、前記臼孔に反対方向から挿入され、前記臼孔に供給された粉末を圧縮成形する一対の杵とを具備する。
【0004】
そして、前記粉末供給部が、粉末供給源に通じる受入口と前記臼孔に粉末を供給する供給口とが設けられ、前記受入口と前記供給口とを連通する通路部(以下、フィーダとも記す)を備える(例えば特許文献1,2参照)。
【0005】
このフィーダの種類には、例えば、粉末を撹拌する撹拌羽根を有する撹拌フィーダと、撹拌羽根を有さないオープンフィーダがある。
【0006】
撹拌フィーダでは、粉末の積高さに起因する粉末の重力落下と、撹拌羽根の回転による粉末の移送とによって、粉末が回転盤面上へ移動する。オープンフィーダでは、ホッパから直接回転盤面上に粉末が供給される。つまり、オープンフィーダでは、粉末原料の積高さに起因する重力落下によって、粉末が回転盤面上に移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第5832775号公報
【特許文献2】特許第5847477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、流動性が悪い粉末を圧縮成形する場合等(例えば粉末が大きな安息角を有する等の場合)では、錠剤等の圧縮成形体の重量のバラツキ(粉末の臼孔への充填バラツキ)が大きくなることがある。つまり、フィーダによる粉末の臼孔への充填性が低下することがある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑み、回転式粉末圧縮成形装置において、フィーダによる粉末の臼孔への充填性を向上させることを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために創案された本発明に係る回転式粉末圧縮成形装置は、上下方向の軸線の周りに回転駆動される回転盤と、前記回転盤に所定の回転方向間隔で設けられた複数の臼孔と、前記臼孔に回転方向の所定位置で粉末を供給する粉末供給部と、前記臼孔に反対方向から挿入され、前記臼孔に供給された粉末を圧縮成形する一対の杵とを具備し、前記粉末供給部が、粉末供給源に通じる受入口と前記臼孔に粉末を供給する供給口とが設けられ、前記受入口と前記供給口とを連通する通路部を備える回転式粉末圧縮成形装置において、前記通路部は、前記受入口から供給された粉末を前記供給口まで案内する案内面を有し、前記案内面が、前記供給口に向かって下り勾配で傾斜していることを特徴とする。
【0011】
この構成では、通路部の案内面が傾斜しているので、受入口から案内面上に供給された粉末が、案内面に沿って重力に由来した力を受ける。このため、受入口から供給された粉末が供給口まで移動することが容易である。これに伴い、受入口から供給された粉末を供給口から臼孔に供給することが容易となる。従って、圧縮成形体の重量のバラツキ(臼孔への粉末の充填バラツキ)を減少させることができる。すなわち、本発明に係る回転式粉末圧縮成形装置によれば、通路部(フィーダ)による粉末の臼孔への充填性を向上させることができる。
【0012】
また、従来であれば通路部内の底面に残り易かった粉末を、供給口から排出し易くなる。更には、異方性を有する臼孔に対しても、1つの臼孔内で均一になるように充填することができる。
【0013】
上記の構成において、前記通路部に、粉末を撹拌する撹拌羽根が配設されていてもよい。
【0014】
この構成であれば、撹拌羽根の回転によって粉末を移動させることが可能なので、更に、受入口から供給された粉末が供給口まで移動することが容易となる。
【0015】
また、上述したように、撹拌羽根が配設されている通路部(撹拌フィーダ)では、粉末の回転盤面上への移動は、粉末の積高さに起因する粉末の重力落下と、撹拌羽根の回転による粉末の移送とによって行なわれる。しかし、従来の撹拌フィーダの底面、すなわち回転盤面近傍では、撹拌羽根の回転数が粉末の移動に対して優位に作用する。これは、従来の撹拌フィーダの底面上での粉末の臼孔への移動方向は、回転盤面に対して平行(水平方向)となるためである。従って、従来の撹拌フィーダで、粉末の臼孔への充填性を向上させるためには、撹拌羽根の回転数を増加させることが考えられるが、撹拌羽根の回転数を増加させると、圧縮成形体の硬度の低下や、圧縮成形体が錠剤の場合には、錠剤崩壊時間の遅延をもたらす可能性がある。つまり、従来の撹拌フィーダの撹拌羽根の回転数の増加は、圧縮成形体の品質に悪影響を与える可能性がある。
【0016】
これに対し、本発明の撹拌羽根が配設されている通路部では、その案内面が、供給口に向かって下り勾配で傾斜していることにより、粉末の臼孔への充填性を向上させることが可能である。そのため、従来の撹拌フィーダとは異なり、粉末の臼孔への充填性の向上のための撹拌羽根の回転数の増加を抑制することが可能である。従って、撹拌羽根の回転数の増加による圧縮成形体の品質への悪影響を抑制することができる。
【0017】
上記の構成において、前記粉末供給部は、前記粉末供給源に通じる第2の受入口が設けられ、該第2の受入口と前記通路部の前記受入口とを連通し、前記通路部の前記受入口を介して前記通路部に粉末を供給する第2の通路部を備えていてもよい。
【0018】
この構成において、前記第2の通路部に、粉末を撹拌する第2の撹拌羽根が配設されていれば、撹拌羽根の回転によって粉末を移動させることが可能なので、第2の受入口から供給された粉末が通路部の受入口まで移動することが容易となる。
【0019】
上記の構成において、前記案内面の水平面に対する傾斜角度が、粉末の安息角以上であってもよい。ここで、安息角の測定方法は、JIS R9301−2−2(1999)に準拠する。
【0020】
この構成であれば、粉末が案内面上を供給口まで移動し易くなる。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、本発明によれば、回転式粉末圧縮成形装置において、フィーダによる粉末の臼孔への充填性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の実施形態に係る回転式粉末圧縮成形装置の概略断面図である。
【
図2】本発明の回転式粉末圧縮成形装置の変形例の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の実施形態に係る回転式粉末圧縮成形装置の概略断面図である。この回転式粉末圧縮成形装置1は、例えば医薬品等の粉末に対して圧縮成形を行なって錠剤等の圧縮成形体を製造する打錠機等である。
【0024】
回転式粉末圧縮成形装置1は、回転盤2と、臼3と、粉末供給部4と、一対の杵(上杵5、下杵6)とを具備する。回転盤2は、上下方向の回転中心軸線Aの周りに不図示の駆動源によって回転駆動される。臼3は、回転盤2に所定の回転方向間隔で複数設けられており、臼孔7を有する。臼孔7は、中心軸が上下方向に沿っており、回転盤2を貫通している。粉末供給部4は、回転盤2の回転方向の所定位置で、臼3の臼孔7に粉末を供給する。上杵5と下杵6は、臼3の臼孔7に反対方向から挿入され、臼3の臼孔7に供給された粉末を圧縮成形する。
【0025】
粉末供給部4は、第1通路部8と第2通路部9とを備える。第1通路部8は、粉末供給源としてのホッパ10に通じる第1受入口8aと臼孔7に粉末を供給する供給口8bとが設けられ、第1受入口8aと供給口8bとを連通する。供給口8bの周縁部の下側には、シール部8cが設けられており、供給口8bと回転盤2との間から粉末が漏れることを抑制している。第2通路部9は、ホッパ10にホッパ用通路10a等を介して通じる第2受入口9aが設けられ、第2受入口9aと第1通路部8の第1受入口8aとを連通し、第1通路部8の第1受入口8aを介して第1通路部8に粉末を供給する。第1通路部8、第2通路部9、ホッパ10は、臼3上から回転盤2の外周側に配設されている。
【0026】
第1通路部8は、第1受入口8aから供給された粉末を供給口8bまで案内する案内面8dを有する。案内面8dは、第1通路部8の内側の底面であり、平面状である。案内面8dは、第1受入口8a側から供給口8bに向かって下り勾配で傾斜している。なお、第1通路部8の内側の上面8eも平面状であり、案内面8dと同様に傾斜している。
【0027】
案内面8dの水平面に対する傾斜角度θは、例えば、粉末の安息角以上であるが、これに限定されず、粉末の安息角未満であってもよい。なお、案内面8d上の粉末の質量をm、重力加速度をgとすると、この粉末にかかる案内面8dに沿った重力の分力の大きさは、m×g×sinθとなる。
【0028】
第1通路部8には、粉末を撹拌する第1撹拌羽根11が配設されている。第1撹拌羽根11は、第1軸線Bの周りに不図示の駆動源により回転駆動される。図示は省略するが、第1撹拌羽根11は、例えば、第1軸線Bが通る基部と、該基部から第1軸線Bに垂直な方向に放射状に延びる羽根部から構成される(特許文献1,2参照)。第1軸線Bは、案内面8dに対して垂直である。また、第1撹拌羽根11の第1底面11aは、案内面8dに隙間を介して対向している。また、第1撹拌羽根11の第1底面11aは、案内面8dに対して平行であり、案内面8dと同様に傾斜している。また、第1撹拌羽根11の回転盤2の側の端部は、供給口8bの上方に位置する。
【0029】
第2通路部9は、第2受入口9aから供給された粉末が供給口8bまでその上を移動する内側の底面9bを有する。内側の底面9bは、平面状であり、水平面に沿っている。なお、第2通路部9の内側の上面9cも、平面状であり、水平面に沿っている。
【0030】
第2通路部9には、粉末を撹拌する第2撹拌羽根12が配設されている。第2撹拌羽根12は、第2軸線Cの周りに不図示の駆動源により回転駆動される。図示は省略するが、第2撹拌羽根12は、例えば、第2軸線Cが通る基部と、該基部から第2軸線Cに垂直な方向に放射状に延びる羽根部から構成される(特許文献1,2参照)。第2軸線Cは、内側の底面9bに対して垂直である。また、第2撹拌羽根12の第2底面12aは、内側の底面9bに隙間を介して対向している。また、第2撹拌羽根12の第2底面12aは、内側の底面9bに対して平行であり、水平面に沿っている。また、第2撹拌羽根12の回転盤2の側の端部は、第1受入口8aの上方に位置する。
【0031】
次に、回転式粉末圧縮成形装置1の稼働時における粉末供給部4の動作について説明する。
【0032】
最初に、ホッパ10に、所定量の粉末が充填される。すると、ホッパ10から第2通路部9の第2受入口9aを介して第2通路部9内に粉末が供給される。
【0033】
第2通路部9内に供給された粉末は、粉末の積高さに起因する粉末の重力落下と、第2撹拌羽根12の回転による粉末の移送とによって、第1受入口8aまで移動する。そして、第1受入口8aまで移動した粉末は、第1受入口8aから第1通路部8に供給される。
【0034】
第1通路部8に供給された粉末は、粉末の積高さに起因する粉末の重力落下と、第1撹拌羽根11の回転による粉末の移送と、更に、案内面8dと第1撹拌羽根11の傾斜による粉末の流動とによって、供給口8bまで移動する。そして、供給口8bまで移動した粉末は、重力の作用により、供給口8bの直下に位置する臼孔7に供給される。
【0035】
以上のように構成された本実施形態の回転式粉末圧縮成形装置1では、以下の効果を享受できる。
【0036】
第1通路部8の案内面8dが傾斜しているので、第1受入口8aから供給された粉末が、案内面8dに沿って重力に由来した力を受ける。このため、第1受入口8aから供給された粉末が供給口8bまで移動することが容易である。これに伴い、第1受入口8aから供給された粉末を供給口8bから臼孔7に供給することが容易となる。従って、圧縮成形体の重量のバラツキ(臼孔7への粉末の充填バラツキ)を減少させることができる。すなわち、本実施形態に係る回転式粉末圧縮成形装置1によれば、第1通路部8(フィーダ)による粉末の臼孔7への充填性を向上させることができる。
【0037】
また、従来であれば通路部内の底面に残り易かった粉末を、供給口8bから排出し易くなる。更には、異方性を有する臼孔に対しても、1つの臼孔内で均一になるように充填することができる。
【0038】
本発明は、上記の実施形態に限定されること無く、その技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、粉末供給部4は、第1通路部8と第2通路部9とを備えていたが、
図2に示すように、粉末供給部4は、第1通路部8だけを備えていてもよい。この場合、
図2に示すように、第1通路部8の第1受入口8aは、ホッパ用通路10a等を介さずに、直接、ホッパ10に通じていてもよい。
【0039】
また、上記実施形態では、粉末供給部4の第1通路部8には、第1撹拌羽根11が配設されていたが、
図2に示すように、第1通路部8に、第1撹拌羽根11が配設されていなくてもよい。
【0040】
また、上記実施形態では、回転式粉末圧縮成形装置1は、中心軸が上下方向に沿った臼孔7と、上杵5及び下杵6を備えていたが、
図2に示すように、中心軸が横方向に沿った臼孔7と、外周側杵13及び内周側杵14を備えていてもよい。この場合、回転盤2上面に開口して臼孔7に繋がる臼孔用通路15が設けられており、供給口8bから臼孔7に臼孔用通路15を介して粉末が供給される。
【0041】
また、上記実施形態では、第1通路部8、第2通路部9、ホッパ10は、臼3上から回転盤2の外周側に配設されていたが、
図2に示すように、第1通路部8やホッパ10は、臼3上から回転盤2の内周側に配設されていてもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、第1通路部8の案内面8dは、平面状であり、傾斜角度θが一定であったが、供給口8bに向かって下り勾配であれば、曲面状であってもよいし、また、傾斜角度が途中で変化してもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、第2通路部9の内側の底面9bは、平面状であり、水平面に沿っていたが、曲面状であってもよいし、水平面に対して傾斜していてもよい。内側の底面9bが水平面に対して傾斜する場合には、第1受入口8aに向かって下り勾配であることが好ましい。この時、内側の底面9bの傾斜角度が途中で変化してもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 回転式粉末圧縮成形装置
2 回転盤
4 粉末供給部
5 上杵
6 下杵
7 臼孔
8 第1通路部
8a 第1受入口
8b 供給口
8d 案内面
9 第2通路部
9a 第2受入口
10 ホッパ(粉末供給源)
11 第1撹拌羽根
12 第2撹拌羽根
13 外周側杵
14 内周側杵
A 回転中心軸線
θ 傾斜角度