特許第6797413号(P6797413)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6797413
(24)【登録日】2020年11月20日
(45)【発行日】2020年12月9日
(54)【発明の名称】遊技機用発光装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20201130BHJP
【FI】
   A63F7/02 304D
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-205145(P2017-205145)
(22)【出願日】2017年10月24日
(65)【公開番号】特開2019-76369(P2019-76369A)
(43)【公開日】2019年5月23日
【審査請求日】2020年1月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】320002913
【氏名又は名称】株式会社浅間製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000213
【氏名又は名称】特許業務法人プロスペック特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小川 直也
【審査官】 大浜 康夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−125433(JP,A)
【文献】 特開2012−066114(JP,A)
【文献】 特開2008−012219(JP,A)
【文献】 特開2014−110892(JP,A)
【文献】 特開2002−239093(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技者側へ膨らむように湾曲形成された部分、又は遊技者とは反対側へ凹むように湾曲形成された部分を有する反射板と、
前記反射板の前記湾曲形成された部分から離隔した位置に設けられた複数の発光体と、
前記複数の発光体にそれぞれ設けられ、前記複数の発光体からそれぞれ発せられた光を、前記反射板の前記湾曲形成された部分の表面における中央部に集中させる複数のレンズと、
前記反射板の前面を覆うカバーであって、光の一部を反射するとともに前記光の一部を透過させるハーフミラーで構成されたカバーと、
前記複数の発光体を所定の順に発光させる制御装置と、
を備えた遊技機用発光装置。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技機用発光装置において、
前記発光体が発光ダイオードである、遊技機用発光装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の遊技機用発光装置において、
前記複数の発光体が実装された電子回路基板を備え、
前記電子回路基板が前記反射板の前記湾曲形成された部分の外側に配置されている、遊技機用発光装置。
【請求項4】
請求項3に記載の遊技機用発光装置において、
前記電子回路基板において前記複数の発光体が所定の曲線上に配列され、
前記曲線の曲率が、前記反射板の前記湾曲形成された部分の曲率よりも小さく設定されている、遊技機用発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機の発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1に記載されているように、回転灯(固定された発光手段と、発光手段の周囲を回転する反射鏡とを備えた装置)の発光態様を模擬した遊技機用発光装置は知られている。この遊技機用発光装置は、複数の発光体(発光ダイオード)と反射部材を備える。反射部材は、半円錐台形の部品であり、その周面が鏡面加工されている。反射部材の底面のうち、大径側の面が上方へ向けられ、小径側の面が下方へ向けられている。複数の発光体は、反射部材の下方に設けられた電子回路基板に実装されている。複数の発光体は、電子回路基板において複数の半円の円弧上に配列されている。なお、遊技機用発光装置の平面視において、前記複数の半円の中心と反射部材の中心とが一致している。上記のように配列された複数の発光体が、前記円弧の周方向に順に発光するように通電制御される。各発光体から発せられた光が反射部材によって反射される。このようにして、回転灯の発光態様を模擬している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5405376号公報
【発明の概要】
【0004】
特許文献1においては、発光体から発せられた光が反射部材によって斜め下方へ反射される(特許文献1の図9参照)。したがって、遊技機用発光装置の上側部分に比べて下側部分が明るく光り、回転灯の発光態様をあまり忠実に模擬することができない可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、回転灯の発光態様を忠実に模擬できる遊技機用発光装置を提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、遊技者側へ膨らむように湾曲形成された部分、又は遊技者とは反対側へ凹むように湾曲形成された部分を有する反射板(10)と、前記反射板の前記湾曲形成された部分から離隔した位置に設けられた複数の発光体(D1〜D7)と、前記複数の発光体にそれぞれ設けられ、前記複数の発光体からそれぞれ発せられた光を、前記反射板の前記湾曲形成された部分の表面における中央部に集中させる複数のレンズ(L1〜L7)と、前記反射板の前面を覆うカバーであって、光の一部を反射するとともに前記光の一部を透過させるハーフミラーで構成されたカバー(40)と、前記複数の発光体を所定の順に発光させる制御装置(50)と、を備えた遊技機用発光装置(1)としたことにある。
【0007】
この場合、前記発光体が発光ダイオードであるとよい。
【0008】
また、この場合、前記複数の発光体が実装された電子回路基板(20)を備え、前記電子回路基板が前記反射板の前記湾曲形成された部分の外側に配置されているとよい。
【0009】
また、この場合、前記電子回路基板において前記複数の発光体が所定の曲線(C)上に配列され、前記曲線の曲率が、前記反射板の前記湾曲形成された部分の曲率よりも小さく設定されているとよい。
【0010】
本発明に係る遊技機用発光装置では、発光ダイオードから発せられた光が、レンズ部によって、反射板の湾曲形成された部分の中央部(遊技者側へ最も突出した部分又は遊技者とは反対側へ最も凹んだ部分)に集光される。そのため、遊技機用発光装置の内部に1つの発光体が存在するように見える。中央部の頂点に集光された光は、前記頂点にて反射し、その一部(半分程度)がカバーを透過する。また、前記頂点にて反射した光の残りの部分(半分程度)がカバーの後面にて反射し、さらに、反射板にて反射する。このように、発光ダイオードから発せられた光は、カバーと反射板との間で反射を繰り返しつつ、その途中で、光の一部がカバーを透過する。これにより、反射板が全体的に光っているように見える。また、遊技機用発光装置の内部に1つの略球形の発光体が存在するように見える。そして、発光体が所定順に点灯される。これによれば、遊技機用発光装置の内部に設けられた1つの発光体の周囲を反射鏡が回転しているような発光態様を実現できる。上記のように、本発明に係る遊技機用発光装置によれば、回転灯を忠実に模擬できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る遊技機用発光装置が適用されたパチンコ機の分解斜視図である。
図2】遊技機用発光装置の分解斜視図である。
図3】反射板の斜視図である。
図4】反射板の正面図である。
図5】反射板の中央部に相当する回転楕円体の斜視図である。
図6】電子回路基板を右斜め上方から見た斜視図である。
図7】電子回路基板を右斜め下方から見た斜視図である。
図8】電子回路基板の平面図である。
図9】発光ダイオードから発せられた光が集光される様子を示す斜視図である。
図10】カバーを右斜め上方から見た斜視図である。
図11】カバーを右斜め後方から見た斜視図である。
図12】各発光ダイオードの発光タイミングを示すタイムチャートである。
図13】本発明の変形例に係る反射板、電子回路基板及びレンズの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の一実施形態に係る遊技機用発光装置1について説明する。まず、遊技機用発光装置1が適用された遊技機としてのパチンコ機PMの概略について説明しておく。パチンコ機PMは、図1に示すように、鉛直方向に延びる略直方体状の装置である。以下の説明において、パチンコ機PMの高さ方向(鉛直方向)を上下方向と呼ぶ。また、パチンコ機PMの幅方向を左右方向と呼び、パチンコ機PMの奥行き方向を前後方向と呼ぶ。
【0013】
パチンコ機PMは、同図に示すように、遊技球発射装置BS、遊技盤PBなどを備える。遊技球発射装置BSは、図示しない遊技球を1球ずつ遊技盤PBへ向けて発射する。遊技盤PBは、遊技球発射装置BSの上方に配置されている。遊技盤PBは、上下方向に延びる略長方形の板状部材である。遊技盤PBは、遊技者に対向するように配置されている。すなわち、遊技盤PBの板厚方向が前後方向に一致している。
【0014】
例えば、遊技盤PBの前面の上部に遊技機用発光装置1が取り付けられる。遊技機用発光装置1は、例えば、入賞時に発光する。以下説明するように、遊技機用発光装置1は、回転灯の発光態様を模擬している。
【0015】
つぎに、遊技機用発光装置1の構成について説明する。遊技機用発光装置1は、図2に示すように、反射板10、電子回路基板20、集光レンズ30、カバー40及び制御装置50を備える。
【0016】
反射板10は、図3及び図4に示すように、その左右方向における中央部が両端部よりも少し前方に位置するように緩やかに湾曲した基部11を有する。基部11の前面は鏡面加工されている。反射板10の正面視において、基部11は、略等脚台形を呈する(図4参照)。基部11の上辺11Tは、その左右方向における中央部が両端部よりも少し上方に位置するように、弓状に湾曲している。下辺11Bは、略水平である。また、左辺11Lは、上辺11Tの左端から下方且つ左方へ直線状に延びている。ただし、左辺11Lは、その下端部において左方へ折れ曲がっている。また、右辺11Rは、上辺11Tの右端から下方且つ右方へ直線状に延びている。ただし、右辺11Rは、その下端部において右方へ折れ曲がっている。すなわち、基部11の下側の両角部は、左方及び右方へ少し突出している。また、基部11の中央部11Cは、その周囲の部分から見て遊技者側(前方)へ膨らむように(突出するように)湾曲形成されている。具体的には、中央部11Cの表面は、上下方向に延びる軸AXを有する楕円を軸AXのまわりに回転させて得られる回転楕円体SPの一部分に相当する(図5参照)。すなわち、中央部11Cの表面は、回転楕円体SPのうち、軸AXに平行であり且つ回転楕円体SPに交差する平面Sよりも前方に位置する部分の表面に相当する。なお、図5の例では、極半径が赤道半径より長いが、極半径が赤道半径以下であってもよい。
【0017】
基部11の前面には、凸部11Pが形成されている(図3及び図4参照)。凸部11Pは、上辺11T、左辺11L及び右辺11Rに沿うように延設されている。凸部11Pは、基部11の外周縁より少し内側に位置している。凸部11Pは、後述するカバー40の取り付け位置を規定するためのガイドとして機能する。
【0018】
電子回路基板20は、図6乃至図8に示すように、プリント配線基板21、発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7、及びコネクタ22を備える。プリント配線基板21は、その板厚方向が上下方向に一致するように配置される。プリント配線基板21は、その平面視において、反射板10の下端部の前面に沿うように、弓状に湾曲している。つまり、プリント配線基板21の左右方向における中央部が両端部よりも少し前方に位置している。プリント配線基板21の上面及び下面には、銅箔によって配線パターンが形成されている。プリント配線基板21の上面に形成された配線パターンは発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7をそれぞれ実装(半田付け)するためのランドを含む。発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7は、プリント配線基板21の上面において、所定の曲線C上に、略等間隔に配置されている。この曲線Cの曲率は、反射板10の中央部11Cの赤道R(上下方向における中央部の水平方向に沿った部分(図5参照))の曲率よりも小さい。コネクタ22は、プリント配線基板21に下面に実装されている。
【0019】
集光レンズ30は、図9に示すように、一体的に形成されている。集光レンズ30は、電子回路基板20の上面に取り付けられる。集光レンズ30は、その平面視において、電子回路基板20に沿うように、弓状に湾曲している。集光レンズ30は、各発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7にそれぞれ対応したレンズ部L1〜レンズ部L7を備える。集光レンズ30が電子回路基板20に取り付けられた状態において、レンズ部L1〜レンズ部L7が発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7の直上にそれぞれ位置している。レンズ部L1〜レンズ部L7は、発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7から入射した光を屈折させて、反射板10の中央部11Cの前側の頂点TP(最も前方に位置する部分)に集中させる。
【0020】
カバー40は、反射板10の前面に取り付けられ、反射板10、電子回路基板20及び集光レンズ30を覆う(図2参照)。カバー40は、図10及び図11に示すように、前板部41及び側板部42を有する。カバー40は、その正面視において、反射板10と同等の等脚台形を呈する。前板部41は、その中央部が周縁部よりも前方に位置するように緩やかに湾曲している。側板部42は、前板部41の上側の周縁、右側の周縁及び左側の周縁から後方へ少し延びている。側板部42は、前板部41の上側の周縁、右側の周縁及び左側の周縁に沿って延設されている。カバー40はハーフミラーである。すなわち、カバー40の後面に入射した光の一部(半分程度)が反射され、前記光の一部(残りの半分)が透過するように構成されており、カバー40が反射板10に取り付けられた状態では、カバー40の前面から遊技機用発光装置1の内部をほとんど視認できない。
【0021】
上記のように構成された遊技機用発光装置1のコネクタ22と制御装置50とがケーブルCAを介して接続される(図2参照)。制御装置50は、遊技盤PBの後面又は遊技盤PBの後方に配置されたケースなどに取り付けられる。制御装置50は、演算装置、メモリ、タイマーなどからなるコンピュータ装置を備える。また、制御装置50は、発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7に供給する電力を制御する電源回路を備える。この電源回路がコンピュータ装置によって制御され、ケーブルCAを介して、発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7へ電力が供給される。これにより、発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7の点灯及び消灯がそれぞれ制御される。例えば、遊戯中に所定の条件(例えば入賞)が成立すると、制御装置50は、図12に示すように、まず、発光ダイオードD1を点灯させ、発光ダイオードD2〜発光ダイオードD7を消灯させる。この状態に設定して所定の時間Δt(例えば0.2秒)が経過すると、制御装置50は、発光ダイオードD2を点灯させ、発光ダイオードD1及び発光ダイオードD3〜発光ダイオードD7を消灯させる。このように、制御装置50は、発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7を、それらの並び順に1つずつ点灯させる。なお、制御装置50は、発光ダイオードD7の次に再び発光ダイオードD1を点灯させる。ただし、発光ダイオードD7を消灯させてから再び発光ダイオードD1を点灯させるまでの所定の時間T(例えば1.4秒)においては、発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7を消灯させる。
【0022】
上記のように、発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7から発せられた光が、レンズ部L1〜レンズ部L7によって、反射板10の中央部11Cの前側の頂点TP(最も前方に位置する部分)に集光される。そのため、遊技機用発光装置1の中心部に1つの発光体が存在するように見える。中央部11Cの頂点TPに集光された光は、頂点TPにて反射し、その一部(半分程度)がカバー40を透過する。また、前記頂点TPにて反射した光の残りの部分(半分程度)がカバー40の後面にて反射し、さらに、反射板10にて反射する。このように、発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7から発せられた光は、カバー40と反射板10との間で反射を繰り返しつつ、その途中で、光の一部がカバー40を透過する。これにより、反射板10が全体的に光っているように見える。ここで、基部11のうちの中央部11Cは、その周囲の部分から見て前方へ突出している。そして、中央部11Cの前面は、回転楕円体の前部(図5参照)の表面に相当している。したがって、中央部11Cが、その周囲の部分に比べて少し明るく光っているように見える。すなわち、遊技機用発光装置1の中心部に1つの略球形の発光体が存在するように見える。そして、発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7が、その並び順に点灯される。そのため、遊技機用発光装置1の中心部に設けられた1つの略球形の発光体の周囲を反射鏡が回転しているように見える。上記のように、本実施形態に係る遊技機用発光装置1によれば、回転灯を忠実に模擬できる。
【0023】
また、上記従来の遊技機用発光装置では、反射部材が半円錐台状に形成され、電子回路基板において、複数の発光体が半円の円弧上に配列されている。これに対し、本実施形態に係る遊技機用発光装置1では、中央部11Cの前面は、回転楕円体の前部(図5参照)の表面に相当している。つまり、中央部11Cの突出量(基部11における中央部11Cの周囲の部分からの突出高さ)は、前記回転楕円体の半径(短径の半分)よりも小さい。また、発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7は、プリント配線基板21の上面において、所定の曲線C上に配置され、この曲線Cの曲率は、中央部11Cの赤道Rの曲率よりも小さい。このように、曲線Cが比較的緩やかに設定されているので、電子回路基板20の前後方向の寸法を比較的小さく設定できる。よって、遊技機用発光装置1は、従来の遊技機用発光装置に比べて薄型である。なお、発光ダイオードD1〜発光ダイオードD7を比較的緩やかな曲線C上に配置すると、その並び方向における両端側の発光ダイオードは中央部11Cから比較的遠く離れた位置に配置されることになる。そこで、本実施形態では、集光レンズ30を用いてこれらの発光ダイオードから発せられた光を中央部11Cに集中させている。
【0024】
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0025】
例えば、上記実施形態においては、隣り合う2つの発光ダイオードのうち、先に発光させた発光ダイオードの消灯タイミングと、次に発光させる発光ダイオードの点灯タイミングが同一である(図12参照)。これに代えて、隣り合う2つの発光ダイオードのうち、先に発光させた発光ダイオードの消灯タイミングよりも少し前に、次の発光ダイオードの点灯タイミングを設定してもよい。
【0026】
また、上記実施形態では、反射板10の中央部11Cが、遊技者側へ膨らむように湾曲形成されている。しかし、これに代えて、図13に示すように、中央部が遊技者とは反対側へ凹むように湾曲形成された反射板10Aを用いてもよい。この場合、発光ダイオードが左右方向に延びる直線上に配列された電子回路基板20Aを用いるとともに、左右方向に延設された集光レンズ30Aを用いてもよい。そして、発光ダイオードから発せられた光を反射板10Aのうち、遊技者とは反対側へ最も凹んだ部分へ集中させればよい。なお、この場合、上記実施形態のカバー40を用いればよい。また、反射板10の中央部から少しずれた位置が湾曲形成されていてもよい。また、電子回路基板20の配置位置は上記実施形態に限られない。つまり、電子回路基板20が、反射板10のうち、湾曲形成された部分の外側に配置されていればよい。例えば、電子回路基板20は、反射板10の上方、右方、又は左方に配置されていてもよい。また、例えば、電子回路基板20が反射板10の上方及び下方に配置されていてもよい。
【符号の説明】
【0027】
1・・・遊技機用発光装置、10,10A・・・反射板、11・・・基部、20,20A・・・電子回路基板、21・・・プリント配線基板、22・・・コネクタ、30,30A・・・集光レンズ、40・・・カバー、50・・・制御装置、D1〜D7・・・発光ダイオード、L1〜L7・・・レンズ部、TP・・・頂点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13