特許第6797515号(P6797515)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6797515加熱機械的緊張化装置を使用した永久再成形法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6797515
(24)【登録日】2020年11月20日
(45)【発行日】2020年12月9日
(54)【発明の名称】加熱機械的緊張化装置を使用した永久再成形法
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/00 20060101AFI20201130BHJP
   A45D 6/18 20060101ALI20201130BHJP
   A45D 7/06 20060101ALI20201130BHJP
   A61Q 5/04 20060101ALI20201130BHJP
【FI】
   A61K8/00
   A45D6/18
   A45D7/06
   A61Q5/04
【請求項の数】6
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2015-156960(P2015-156960)
(22)【出願日】2015年8月7日
(62)【分割の表示】特願2009-285812(P2009-285812)の分割
【原出願日】2009年12月16日
(65)【公開番号】特開2015-214578(P2015-214578A)
(43)【公開日】2015年12月3日
【審査請求日】2015年8月17日
【審判番号】不服2018-13275(P2018-13275/J1)
【審判請求日】2018年10月4日
(31)【優先権主張番号】61/146,396
(32)【優先日】2009年1月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/144,514
(32)【優先日】2009年1月14日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/144,512
(32)【優先日】2009年1月14日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/144,516
(32)【優先日】2009年1月14日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】0858653
(32)【優先日】2008年12月16日
(33)【優先権主張国】FR
(31)【優先権主張番号】0858665
(32)【優先日】2008年12月16日
(33)【優先権主張国】FR
(31)【優先権主張番号】0858652
(32)【優先日】2008年12月16日
(33)【優先権主張国】FR
(31)【優先権主張番号】0858649
(32)【優先日】2008年12月16日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】マキシム・ドゥ・ボニ
(72)【発明者】
【氏名】高橋 啓司
【合議体】
【審判長】 佐々木 秀次
【審判官】 山内 達人
【審判官】 岡崎 美穂
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−208115号公報(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3097574号公報(JP,U)
【文献】 特開2005−261841号公報(JP,A)
【文献】 実開平2−102101号のマイクロフィルム(JP,U)
【文献】 特開2005−143846号公報(JP,A)
【文献】 特開2008−237887号公報(JP,A)
【文献】 特開平10−231235号公報(JP,A)
【文献】 特開2004−231593号公報(JP,A)
【文献】 相地敏明、FRAGRANCE JOURNAL、1994年、臨時増刊13巻、111〜117頁
【文献】 畠山樹、機能性化粧品II、第13章パーマネントウェーブのメカニズムと最新応用技術、1996年、171〜181頁
【文献】 赤堀敏之、フレグランスジャーナル、1985年、71巻、65〜68頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00-8/99
A61Q 1/00-90/00
A45D 2/00-7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)カールを形成するようカーラー又はローラーでケラチン繊維を巻き上げることにより、ケラチン繊維を機械的張力下に置くステップと、
b)還元組成物を前記ケラチン繊維に塗布するステップと、
c)前記ケラチン繊維を濯ぐステップと、
d)50から250℃の間の温度を維持し、前記ケラチン繊維を湿った状態に保つことを意図した閉じた閉鎖空間を形成するように、前記カーラー又はローラーをカバー手段によって1つ1つ覆うステップと
e)前記ケラチン繊維を50から250℃の間の温度で1分から2時間加熱するステップと
この順で含み、
前記ステップ(d)で前記カバー手段により形成された閉鎖空間が、水をケラチン繊維から蒸発させ、前記カバー手段の壁面に凝縮させ、ケラチン繊維上に落とすことができ
前記カーラー又はローラー、及び、前記カバー手段の少なくとも1つが加熱手段を含むことを特徴とする、ケラチン繊維を永久に再成形するための方法。
【請求項2】
前記ステップ(b)で使用される還元組成物に対して前記カバー手段が不透過性であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記カバー手段を除去した後に酸化剤により固定化するステップを含まない、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記カバー手段が、単数または複数の断熱材料を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記加熱手段が、ケラチン繊維上で測定された温度が70℃以上、および、150℃未満になるように調節されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ステップ(e)の加熱が、電気抵抗を介して加熱することにより行われることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、とりわけ加熱機械的緊張化装置を使用して髪を加熱するステップを含む、髪を永久に再成形するための方法に関する。本発明は、加熱機械的緊張化装置にも関する。
【背景技術】
【0002】
髪を永久に再成形するための最も一般的な技法は、第1の段階で、適切な還元剤を含有する組成物を使用してケラチン(ケラトシスチン)の-S-S-ジスルフィド結合を開き(還元ステップ)、次いでこのように処理された頭髪を一般に水で濯いだ後に、例えばカーラーによって事前に張力下に置かれた髪に酸化組成物を塗布することにより(酸化ステップ、固定ステップとしても知られる)、前記ジスルフィド結合を第2の段階で再形成し、最後に髪に所望の形状を与えるようにすることにある。したがってこの技法は、髪にウェーブをかけることを可能にする(パーマネントウェービング法)。上述の化学的処理を介して髪に与えられた新しい形状は、ヘアセットなどの一時的に再成形する単純な標準的技法とは対照的に、極めて長持ちし、水またはシャンプーによる洗浄行為に特に耐性がある。
【0003】
より効率的でケラチン繊維に有害ではなく、かつより長持ちする髪の再成形をもたらす永久再成形法が、常に求められている。
【0004】
パーマネントウェービング法の性能品質を改善するために、一般に使用される組成物は、高濃度の(単数または複数の)還元剤を含有する。同じ目的で、還元ステップ中の加熱プロセスも、(単数または複数の)還元剤の化学作用を高めるために開発されている。これらの技法は、ローラまたはカーラーに固定された毛髪を加熱するのに、高温空気、高温水蒸気、または赤外線を使用する。
【0005】
これらの技法は、加熱なしの標準的なパーマネントウェービング技法と比較した場合、髪の再成形、例えばカールの寿命に大きな改善をもたらさないことが観察されている。さらに、処理された髪はかなりの劣化を示し、それが、例えば連続パーマネントウェービングやパーマネントウェービングと染色との組合せなど、繰り返し行われる髪の処理をユーザが行う妨げとなる。
【0006】
文献EP1935275は、自己開閉可能なフレキシブルカーラーを使用して、髪を再成形するための方法について記述している。その文献の実施例2は、還元組成物をフレキシブルカーラーに塗布し、プラスチックフィルムを頭部に巻き付ける方法について記述している。フード下での加熱を、髪が完全に乾燥するまで15分間行う。次いで酸化組成物を塗布する。5分間放置した後、カーラーを除去する。しかしこの方法は、カールの形状および軽やかさが依然として不十分であるので、さらに改善することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】EP1935275
【特許文献2】FR-A-2679448
【特許文献3】FR2870119
【特許文献4】FR2814948
【特許文献5】仏国特許出願第2598613号
【特許文献6】仏国特許出願第2470596号
【特許文献7】仏国特許出願第2535730号
【特許文献8】米国特許第4749732号
【特許文献9】英国特許出願第2197352号
【特許文献10】仏国特許第1530369号
【特許文献11】欧州特許出願第295780号
【特許文献12】仏国特許第79/32078号(FR-A-2472382)
【特許文献13】仏国特許第80/26421号(FR-A-2495931)
【特許文献14】ルクセンブルグ特許第83703号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように、髪を張力下に置き、形状および軽やかさが改善されたカールをもたらすための方法を見出すことが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって本発明は、
a)カールを形成するよう機械的緊張化手段にケラチン繊維を巻き付けることにより、ケラチン繊維を機械的張力下に置くステップと、
b)還元組成物をケラチン繊維に塗布するステップと、
c)場合によっては前記繊維を濯ぐステップと、次いで
d)ケラチン繊維上に単数または複数の閉空間を形成するために、機械的緊張化手段上に少なくとも1つのカバー手段を配置するステップと、
e)45±2または3℃から250±2または3℃の間の温度で1分から2時間、ケラチン繊維を加熱するステップと、
f)場合によってはカバー手段を除去した後に、酸化により固定化するステップと
を含み、前記機械的緊張化手段および前記カバー手段の少なくとも1つが加熱手段を含むことを特徴とする、ケラチン繊維、特に髪を永久に再成形するための方法に関する。
【0010】
「閉空間」という用語は、カバー手段が機械的緊張化手段上に配置された場合、これらの手段が一緒になって、熱を拡散させることができるが熱を閉じた構造外部には拡散させることができずまたは熱を外部には拡散させ難い、閉じた構造を形成することを意味する。閉空間を、「閉鎖空間」と呼ぶ。
【0011】
好ましい実施形態では、カバー手段を、ヘアーカーラーなどの機械的緊張化手段として各ヘアーカーラー上に配置してもよい。言い換えれば、ヘアーカーラーなどの機械的緊張化手段のそれぞれは、2つ以上の機械的緊張化手段が使用される場合、カバー手段によって1つ1つ覆われていてもよい。ステップb)でケラチン繊維に塗布された組成物の、頭皮への漏出は防止することができるので、各機械的緊張化手段を覆うことが有利である。
【0012】
別の好ましい実施形態では、カバー手段は、2個以上のヘアーカーラーが使用される場合にはすべてのヘアーカーラーを覆ってもよい。言い換えれば、カバー手段は、ケラチン繊維が髪である場合には、頭部全体を覆ってもよい。
【0013】
本発明の一変形例によれば、閉空間は、開領域、即ちその表面積が、カバー手段の全表面積の5%未満、好ましくは3%未満、より具体的には0.5%未満である領域を、含んでもよい。当業者なら、閉鎖空間内の熱の拡散が損なわれないように開領域を形成することができるであろう。
【0014】
この変形例によれば、カバー手段の全表面積は、開放手段の表面積と、存在する場合には上昇手段の表面積とを含む。
【0015】
アパーチャは、特に閉空間内での凝縮が大きすぎる場合に閉空間と外部との間で空気の交換が可能になる、通路、穴、またはオリフィスであってもよい。
【0016】
この方法では、温度は、単数または複数の加熱手段を使用することにより設定し、調節し、制御することができ、ケラチン繊維上にセットされた坂口電熱株式会社(日本)から販売されているデジタル表面センサーモジュール(Digital Surface Sensor Module)、リファレンスMT-144などの熱測定プローブで測定してもよい。通常、プローブは、単一のケラチン繊維上にセットされる。しかしプローブは、閉空間に直接接触するケラチン繊維部分上にセットすることが有利であり、より好ましくは、プローブは、閉空間に直接接触するケラチン繊維部分上に設定され、かつカールを使用する場合にはケラチン繊維の端部にカールを形成する。
【0017】
好ましくは、温度を101325Paの大気圧で測定する。
【0018】
本発明によれば、ケラチン繊維の温度は、ケラチン繊維が毛の場合にはそれぞれの頭部で±2または3℃の変動がある状態で一定にすることができ、プローブは、任意のタイプのケラチン繊維上にセットすることができる。
【0019】
ケラチン繊維が髪の場合、本発明によれば、変動が±2または3℃の一定温度を任意のタイプの髪で得ることができ、髪の温度は、ある温度で髪を加熱する間、一定±2または3℃になるよう制御することができる。したがってヘアースタイルは、髪全体が均一および均質になり、より優れたヘアースタイルを最終的に得ることができる。
【0020】
カバー手段は、単数または複数の断熱材料を含んでもよいことが有利であり、このカバー手段は、(単数または複数の)材料からなるものでよいことが、より有利である。
【0021】
「断熱材料」という用語は、0から1W/m℃(PVC:0.17W/m℃)の電気伝導率を有する任意の材料を意味する。
【0022】
好ましくは、加熱手段は、ケラチン繊維上で測定された温度が70℃以上、より好ましくは75℃から150℃未満、さらにより好ましくは100℃未満になるように調節してもよい。加熱は、電気抵抗を介した加熱により行うことが好ましい。
【0023】
カバー手段は、ステップb)で使用された組成物に対して不透過性であることが有利である。
【0024】
閉空間は、水と、ステップb)で使用された組成物の単数または複数の成分とをケラチン繊維から蒸発させ、カバー手段の壁面に付着させ、ケラチン繊維上に落とすことができる、凝縮ケージを形成してもよい。このサイクルを、ケラチン繊維の加熱中に繰り返してもよい。したがって、ケラチン繊維を常に湿った状態に保つことができ、ケラチン繊維の乾燥および劣化が予防されることになる。
【0025】
閉空間の形成は、この閉空間内のケラチン繊維を湿った状態に保つことができかつケラチン繊維の温度を一定にすることができるので、本発明の重要な特徴である。
【0026】
好ましくは本発明の方法は、ケラチン繊維が髪である場合、ゴムひも、伸縮性バンド、またはストレッチによって個人の頭部のカバー手段を締め付ける、追加のステップを含んでもよい。
【0027】
好ましくは、本発明の方法によれば、カバー手段は、単数または複数のカーラーが使用される場合、ケラチン繊維の端部にカールを形成するケラチン繊維から20mm以下、好ましくは10mm、より好ましくは5mmの距離でケラチン繊維上にセットしてもよい。「ケラチン繊維の端部にカールを形成するケラチン繊維から、...の距離」という用語は、端部にカールを形成するケラチン繊維とカバー手段との間の測定可能な最短距離を意味する。
【0028】
本発明の方法によれば、組成物をケラチン繊維上で連続して凝縮することができる閉空間により、組成物中の単数または複数の化粧品成分の量は、従来技術の方法に比べて少ないことが有利である。(単数または複数の)化粧品成分の量は、組成物の0.3から3重量%であってもよい。
【0029】
本発明は、
- ケラチン繊維を機械的張力下に置くための、少なくとも1つの手段と、
- 前記繊維を覆うための少なくとも1つの手段と
を含み、前記機械的緊張化手段もしくは前記カバー手段またはこれらの手段の両方は加熱手段を含み、個人の頭部にセットした場合に閉空間を形成することができる、機械的緊張化装置にも関する。
【0030】
本発明は、ケラチン繊維を永久に再成形するための、この装置の使用にも関する。
【0031】
最後に、本発明はキットに関する。
【0032】
本発明のその他の特徴、態様、主題、および利点は、以下の説明を読むことによってさらにより明らかにされるであろう。
【0033】
ケラチン繊維、特に髪を永久に再成形するための方法は、カールが形成されるように機械的緊張化手段にケラチン繊維を巻き付けることによってこのケラチン繊維を機械的張力下に置く、第1のステップ(a)を含む。
【0034】
機械的緊張化装置への巻付けは、髪の全長にわたってまたは長い髪の長さの半分にわたって行ってもよい。所望のヘアースタイル形状およびカールの量に応じて、巻付けは、多かれ少なかれ束ねた髪の房で行われる。
【0035】
本発明によれば、機械的緊張化手段は、カーラー、ローラ、またはクリップであってもよい。
【0036】
次いでケラチン繊維に還元組成物を塗布するステップ(b)を行って、ケラチンのジスルフィド結合を還元し、その後、場合によっては放置時間を設ける。
【0037】
本発明による方法の一変形例によれば、ケラチン繊維に還元組成物を塗布するステップ(b)参照)は、放置時間を設けまたは設けずに、ケラチン繊維を機械的張力下に置くステップ(a)参照)の前に行われる。この場合、還元ステップは、繊維の当初の形状で、即ち張力下に置かれていない繊維で行われる。
【0038】
本発明による方法の第1の実施形態によれば、本発明による還元組成物は、好ましくは7から13の間、より具体的には8から10の間、さらに良好には、8から9.5の間のアルカリ性pHを有する。
【0039】
本発明による方法の第2の実施形態によれば、本発明による還元組成物は、酸性pH、即ち1から7の間、好ましくは3から7の間、さらに良好には4から6.5の間のpHを有する。
【0040】
本発明による還元組成物は、単数または複数のチオールまたは非チオール還元剤を含む。
【0041】
1.チオール還元剤
本発明による方法で使用される還元組成物は、化粧品として許容される媒体中に、チオグリコール酸、チオ乳酸、メルカプトプロピオン酸、モノチオグリセロール、システアミンおよびシステイン、これらの誘導体、これらの塩、これらのエステル、これらの水和物、またはこれらの異性体から選択された単数または複数のチオール還元剤を優先的に含む。
【0042】
本発明による方法で使用される還元組成物は、化粧品として許容される媒体中に、以下に列挙したものまたはこれらの誘導体、これらの塩、これらのエステル、これらの水和物、またはこれらの異性体から選択された単数または複数のチオール還元剤をより優先的に含む:
- 式(1)のチオグリコール酸:
HS-CH2-COOH (1)、
- 式(2)のチオ乳酸:
【0043】
【化1】
【0044】
- 式(3)の3-メルカプトプロピオン酸:
HS-CH2-CH2-COOH (3)、
- 式(4)のシステアミン
HS-CH2-CH2-NH2 (4)、
- 式(5)のシステイン型化合物:
【0045】
【化2】
【0046】
(式中、
R1は、H、または直鎖状もしくは分岐状のC1〜C10アルキル基、または有機もしくは無機塩基由来のイオンを示し、
R2は、H、または直鎖状もしくは分岐状のC1〜C10アルキル基、または有機もしくは無機塩基由来のイオン、または直鎖状もしくは分岐状のC2〜C10アシル基を示し、
Nは、1または2を示す)。
【0047】
式(5)の化合物の中で、挙げることができる好ましい化合物には、システインおよびその塩、ホモシステインおよびその塩、N-アセチルシステインおよびメチルシステインが含まれる。
【0048】
システアミンエステルの例は、N-置換システイン誘導体、例えばN-アセチルシステイン、N-アルカノイルシステイン、N-アロイルシステイン、N-アセチル化システインアミド、システインのアルキルエステル、および/またはその塩である。
【0049】
DL-システインおよびN-アセチルシステインが好ましい。
【0050】
上述の生成物(1)から(4)の、化粧品として許容される塩の中で、アンモニウム塩、第1級、第2級、または第3級アミン塩、およびアルカリ土類金属塩を、より具体的に挙げることができる。挙げることができる第1級、第2級、または第3級アミン塩には、それぞれ、モノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、およびトリエタノールアミンが含まれる。
【0051】
上述の化合物(1)から(4)のエステルの中で、モノチオグリコール酸グリセリル、エチレングリコールモノチオグリコレート、特許出願FR-A-2679448に記載されているチオグリコール酸2-ヒドロキシプロピルとチオグリコール酸2-ヒドロキシ-1-メチルエチルとの共沸混合物、モノチオ乳酸グリセリル、エチレングリコールモノチオラクテート、3-メルカプトプロピオン酸グリセリル、およびエチレングリコール3-メルカプトプロピオネートを挙げることができる。
【0052】
上述の式(5)の還元剤の、化粧品として許容される塩の中で、塩酸塩、臭化水素酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、および硫酸塩を、より具体的に挙げることができる。
【0053】
(単数または複数の)還元剤は、一般に、還元組成物の全重量に対して、重量比で0.01%から20%、好ましくは0.1%から10%、さらにより良好には0.3%から3%に相当する。
【0054】
2.非チオール還元剤
優先的に、本発明による方法で使用される還元組成物は、化粧品として許容される媒体中に、非硫黄または保護チオール還元剤、スルファイト、ビスルファイト、またはスルフィン酸誘導体、これらの誘導体、これらの塩、これらのエステル、これらの水和物、またはこれらの異性体から選択された単数または複数の非チオール還元剤を含む。
【0055】
本発明の目的で、「保護チオール」という用語は、単純な化学または光化学反応(例えば、加水分解)を介してチオールを発生させることが可能な任意の分子を意味する。
【0056】
本発明により使用されてもよい保護チオールの中で、チオエステル、チオカーボネート、チオカルバメート、およびチオエーテルを挙げることができる。
【0057】
好ましくは、(単数または複数の)還元剤は、非硫黄還元剤から選択される。本発明の目的で、「非硫黄還元剤」という用語は、その構造内にいかなる硫黄原子も含まない還元剤を意味する。
【0058】
本発明による組成物に含まれる(単数または複数の)非硫黄還元剤は、好ましくは、ホスフィン、アルカリ金属またはアルカリ土類金属臭化水素酸塩、還元糖、およびレダクトンから選択される。
【0059】
本発明による組成物で使用してもよいホスフィンとして、特許FR2870119に記載されているモノホスフィンまたはジホスフィンを挙げることができる。
【0060】
本発明による組成物で使用してもよい水素化ホウ素として、水素化ホウ素ナトリウムまたはカリウムを挙げることができる。
【0061】
挙げることができる還元糖には、非限定的に、リボース、グルコース、マルトース、ガラクトース、ラクトース、およびキシロースが含まれる。
【0062】
本発明のレダクトンの中で、アスコルビン酸およびエリソルビン酸が好ましい。
【0063】
(単数または複数の)前記還元剤は、スルファイト、ビスルファイト、およびスルフィン酸誘導体から選択してもよい。
【0064】
本発明による組成物で使用してもよいスルファイトおよびビスルファイトとして、アルカリ金属またはアルカリ土類金属またはアンモニウムのスルファイトもしくはビスルファイト、特に、亜硫酸もしくは重亜硫酸ナトリウムもしくはカリウム、または、亜硫酸もしくは重亜硫酸モノエタノールアミンなどの亜硫酸もしくは重亜硫酸アルカノールアミンを挙げることができる。
【0065】
スルフィン酸誘導体の例は、特許FR2814948に示されている。
【0066】
(単数または複数の)非チオール還元剤は、還元組成物の全重量に対して、重量比で0.01%から50%、好ましくは0.5%から15%に相当する。
【0067】
これらのチオールまたは非チオール還元剤は、パーマネントウェービング操作の第1のステップ(還元)を行うために、カール形成配合物の既存の従来技術においてそれ自体が周知である化粧品として許容される組成物で、一般に用いられる。このように、単独でまたは混合物として使用してもよい一般的かつ標準的な添加剤として、非イオン性、陰イオン、陽イオン、または両性タイプの界面活性剤を、より具体的に挙げることができ、これらの中で、アルキルスルフェート、アルキルベンゼンスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルホスホネート、第4級アンモニウム塩、アルキルベタイン、脂肪酸アルカノールアミド、オキシエチレン化脂肪酸エステル、およびヒドロキシプロピルエーテルタイプのその他の非イオン性界面活性剤も挙げることができる。
【0068】
還元組成物が少なくとも1種の界面活性剤を含有する場合、この界面活性剤は一般に、還元組成物の全重量に対して30重量%という最大濃度で、好ましくは0.5重量%から10重量%の間で存在する。
【0069】
髪の美容特性を改善し、髪の劣化を弱めまたは予防する目的で、還元組成物は、陽イオン、陰イオン、非イオン性、または両性処理剤を含有してもよい。
【0070】
特に好ましい処理剤の中で、仏国特許出願第2598613号および第2470596号に記載されているものを特に挙げることができる。使用してもよい処理剤には、揮発性または不揮発性の直鎖状または環状シリコーンおよびこれらの混合物、ポリジメチルシロキサン、仏国特許出願第2535730号に記載されているような4級化ポリオルガノシロキサン、米国特許第4749732号に記載されているようなアルコキシカルボニルアルキル基で修飾されたアミノアルキル基を含有するポリオルガノシロキサン、ジメチコンコポリオールタイプのポリジメチルシソキサン-ポリオキシアルキルコポリマーなどのポリオルガノシロキサン、ステアロキシ-(ステアロキシジメチコン)末端基を含有するポリジメチルシロキサン、英国特許出願第2197352号に記載されているポリジメチルシロキサン-ジアルキルアンモニウムアセテートコポリマーまたはポリジメチルシロキサン-ポリアルキルベタインコポリマー、仏国特許第1530369号および欧州特許出願第295780号に記載されているようなメルカプトまたはメルカプトアルキル基で有機修飾されたポリシロキサン、およびステアロキシトリメチルシランなどのシランも含まれる。
【0071】
還元組成物は、その他の処理成分、例えば仏国特許第79/32078号(FR-A-2472382)および第80/26421号(FR-A-2495931)の組成物に使用されるような陽イオンポリマー、またはルクセンブルグ特許第83703号の組成物で使用されているようなイオネンタイプの代替の陽イオンポリマー、塩基性アミノ酸(リジンやアルギニンなど)または酸性アミノ酸(グルタミン酸やアスパラギン酸など)、ペプチドおよびその誘導体、タンパク質加水分解物、蝋、膨潤剤、浸透剤、または還元剤の効力を改善するための薬剤、例えばSiO2/PDMS(ポリジメチルシロキサン)混合物、ジメチルイソソルビトール、尿素およびその誘導体、ピロリドン、N-アルキルピロリドン、チアモルホリノン、アルキレングリコール、またはジアルキレングリコールアルキルエーテル、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、およびジエチレングリコールモノエチルエーテル、C3〜C6アルカンジオール、例えば1,2-プロパンジオールおよび1,2-ブタンジオール、2-イミダゾリジノンと、その他の化合物、例えばパントテン酸、抜け毛防止剤、フケ取り剤、増粘剤、懸濁剤、金属イオン封鎖剤、乳白剤、着色剤、日焼け止め剤、香料、および保存剤などを含有してもよい。
【0072】
本発明による有用な組成物で好ましく使用される塩基性化剤は、この塩基性化剤が存在している(単数または複数)の組成物のpHを上昇させるための薬剤である。塩基性化剤は、ブレンステッド、ローリー、またはルイス塩基である。塩基性化剤は、無機物または有機物であってもよい。
【0073】
塩基性化剤は、
a)アンモニア水、
b)モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、またはトリエタノールアミンなどのアルカノールアミン、およびこれらの誘導体、
c)オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化エチレンジアミン、
d)無機または有機水酸化物、
e)メタケイ酸ナトリウムなどのアルカリ金属シリケート、
f)アミノ酸、好ましくは塩基性アミノ酸、例えばアルギン、リジン、オルニチン、シトルリン、およびヒスチジンなど、
g)(ビ)カーボネート、特に第1級、第2級、または第3級(アンモニウム)、アルカリ金属、またはアルカリ土類金属(ビ)カーボネート、および
h)以下の式(II)の化合物
から特に選択される:
【0074】
【化3】
【0075】
(式(II)中、Wは、ヒドロキシル基またはC1〜C4アルキル基で場合によっては置換されたプロピレン基であり;同一でも異なっていてもよいRa、Rb、Rc、およびRdは、水素原子、またはC1〜C4アルキルもしくはC1〜C4ヒドロキシアルキル基を表す)。
【0076】
無機または有機水酸化物は、好ましくは、a)アルカリ金属の水酸化物、b)アルカリ土類金属の水酸化物、例えば水酸化ナトリウムまたはカリウム、c)III、IV、V、およびVI族の金属の水酸化物など、遷移金属の水酸化物、d)水酸化ランタニドまたはアクチニド、第4級水酸化アンモニウム、および水酸化グアニジニウムから選択される。
【0077】
水酸化物は、その場で形成してもよく、例えば水酸化グアニジンは、水酸化カルシウムと炭酸グアニジンとを反応させることによって得られる。
【0078】
アンモニア水およびモノエタノールアミンが好ましい。
【0079】
先に定義された(単数または複数の)塩基性化剤は、好ましくは、組成物の重量に対して0.001重量%から10重量%に相当し、より具体的には、組成物の重量に対して0.005重量%から8重量%に相当する。この濃度は特に、還元組成物の所望のpHに依存する。
【0080】
1つの好ましい実施形態によれば、還元組成物は、1から50分間、好ましくは1から30分間反応させたままにする。好ましくは還元組成物は、清浄な湿潤毛髪繊維に塗布される。
【0081】
次いでこの方法は、場合によってケラチン繊維を濯ぐステップ(c)を含む。
【0082】
好ましくは、本発明による方法は、濯ぎステップ(c)を含む。
【0083】
次に、本発明による方法は、50から250℃の間の温度を維持するため、閉空間が形成されるように、前記機械的緊張化手段上にカバー手段を配置するステップ(d)を含む。
【0084】
本発明の方法によれば、カバー手段は、フレキシブルなまたは剛性の材料であってもよい。
【0085】
フレキシブルな材料は、シート、フィルム、織物、またはボンネットにより形成してもよい。例えばこの材料は、特にポリ塩化ビニリデンまたはポリ塩化ビニルで作製されたプラスチックフィルム、またはアルミ箔であってもよい。
【0086】
本発明の方法によれば、ケラチン繊維を加熱するためのシステムは、前記繊維からの還元組成物および/または濯ぎ水の蒸発を制限し、加熱ステップ全体を通して髪を一定温度に保つ。
【0087】
本発明によれば、加熱手段は、機械的緊張化手段(例えば、フィルムで直接覆われている加熱カーラー)に含めてもよく、またはカバー手段に含めてもよく、またはこれらの手段の両方に含めてもよい。好ましくは、加熱手段はカバー手段に含まれる。
【0088】
次いで加熱ステップ(e)を行う。
【0089】
加熱手段は、バッテリーまたは電源接続によって電力が供給される加熱電気抵抗であってもよい。この抵抗は、緊張化手段(例えば、カーラー)またはカバー手段(例えば、プラスチックフィルム)に組み込んでもよく、またはこれらの手段の両方に組み込んでもよい。
【0090】
加熱プロセスは、この方法に望まれる温度を実現するために自由に制御することができる、任意の加熱手段によって行うことができる。
【0091】
好ましくは、温度が55℃から150℃の間であり、より具体的には60℃から90℃の間である。
【0092】
加熱時間は、一般に1分から2時間の間であり、好ましくは1から30分の間である。例えば、加熱時間は5から20分間、好ましくは10から15分間であってもよい。
【0093】
ステップd)で形成された閉鎖空間は、ステップe)の間は維持できることが有利である。言い換えると、カバー手段は、ステップe)の後になって初めて、またはステップe)で加熱を停止した後に、除去してもよい。
【0094】
一般に、加熱時間は、設定温度および装置に巻き付けられた髪の房の量に依存する。
【0095】
本発明による方法は、少なくとも1種の酸化剤を含有する酸化組成物をケラチン繊維に塗布し、その後、場合によっては放置時間を設けることによって、ジスルフィド結合を再形成するために、カバー手段を除去した後に酸化によって固定するステップ(f)を、場合によっては含む。
【0096】
酸化組成物は一般に、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭素酸塩、ポリチオン酸塩と、過ホウ酸塩、過炭酸塩、および過硫酸塩などの過酸基塩から選択された単数または複数の酸化剤を含む。
【0097】
好ましくは、酸化剤は過酸化水素である。
【0098】
(単数または複数の)酸化剤は、一般に、酸化組成物の全重量に対して、重量比で0.1%から10%、好ましくは0.5%から5%に相当する。
【0099】
好ましくは、酸化剤が過酸化水素水溶液である場合、本発明による方法で使用される酸化組成物は、少なくとも1種の過酸化水素安定化剤を含有する。
【0100】
特に、ピロリン酸4ナトリウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属ピロリン酸塩、アルカリ金属またはアルカリ土類金属スズ酸塩、フェナセチン、またはオキシキノリンの酸塩、例えば硫酸オキシキノリンを挙げることができる。さらにより有利には、場合によっては少なくとも1種のピロリン酸塩と組み合わせた、少なくとも1種のスズ酸塩を使用する。
【0101】
(単数または複数の)過酸化水素安定化剤は、一般に、酸化組成物の全重量に対して0.0001重量%から5重量%、好ましくは0.01重量%から2重量%に相当する。
【0102】
一般に、酸化組成物のpHは、1.5から4.5、好ましくは2から3.5に及ぶ。
【0103】
好ましくは、上記にて定義された酸化組成物は、約2から30分間、好ましくは2から15分間、より具体的には2から7分間、反応させたままにする。
【0104】
本発明による方法は、機械的緊張化装置を除去するステップ;一般には水で濯ぐステップ、および場合によってはその後の乾燥ステップを含んでもよい。
【0105】
好ましくは、本発明の対象である方法は、非シリコーン陽イオンポリマーまたはシリコーン、好ましくはアミノシリコーンを含有するケア組成物を塗布するステップを含む。
【0106】
本発明の文脈で使用することができるすべての非シリコーン陽イオンポリマーの中で、還元組成物においてシクロポリマーを、特にMerck社からMerquat 100という名称で販売されている塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマーと、第4級ジアンモニウムポリマー、特にMexomer POを用いることが好ましい。
【0107】
好ましいシリコーンは、シリコーンWacker Belsil ADM LOG 1である。
【0108】
ケア組成物を塗布するステップは、本発明の対象である永久再成形法の過程で還元剤および酸化剤を用いた髪の処理によって生じる可能性がある、髪の感作を制限しまたは回避することを可能にする。上記にて定義されたケア組成物は、髪の人工着色を保護することも可能にする。
【0109】
還元、酸化、およびケア組成物用のビヒクルは、好ましくは水から形成された水性媒体であり、化粧品として許容される有機溶媒を含有してもよいことが有利であり、より具体的には、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、およびフェニルアルコールなどのアルコール、またはポリオールもしくはポリオールエーテル、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、モノエチルエーテル、およびモノブチルエーテル、プロピレングリコールもしくはそのエーテル、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテル、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、およびジエチレングリコールアルキルエーテル、例えばジエチレングリコールモノエチルエーテルもしくはモノブチルエーテルも含んでもよい。次いで有機溶媒は、組成物の全重量に対して、重量比で0.1%から20%の間、好ましくは約1%から約10%の間の濃度で存在してもよい。
【0110】
本発明による方法で使用される、酸化組成物およびケア組成物のpH値は、従来通り、還元組成物において既に述べたものなどの単数または複数の塩基性化剤、または酸性化剤、例えば塩酸、酢酸、乳酸、ホウ酸、クエン酸、およびリン酸を添加することによって、得られることができかつ/または調節することができる。
【0111】
本発明による方法で使用される還元組成物、酸化組成物、およびケア組成物は、互いに独立して、濃化または非濃化ローション、クリーム、ゲル、またはムースの形をとることができる。
【0112】
前述のように、本発明は、
- ケラチン繊維を機械的張力下に置くための少なくとも1つの手段と、
- 前記繊維を覆うための少なくとも1つの手段と
を含み、前記機械的緊張化手段、前記カバー手段、またはこれら2つの手段が加熱手段を有し、これらの手段が、個人の頭部にセットされたときに閉空間を形成することができることを特徴とする機械的緊張化装置にも関する。
【0113】
機械的緊張化手段は、ケラチン繊維を成形するための手段である。この手段は、カーラー、ローラ、またはクリップであってもよい。
【0114】
カバー手段は、フレキシブルなまたは剛性の材料であってもよい。
【0115】
フレキシブルな材料は、シート、フィルム、織物、またはフードによって形成してもよい。例えばこの材料は、アルミ箔、またはポリ塩化ビニリデンもしくはポリ塩化ビニルのプラスチックフィルムであってもよい。
【0116】
本発明による装置の一変形例によれば、カバー手段は、加熱時間中に髪の房が乾き切らないように、特に水に対して不透過性である。このようにカバー手段は、組成物の蒸発の回避を可能にする。したがって、髪の房に存在する、適用された温度による残留水または水蒸気の濃度は、好ましくは加熱時間の全体を通して一定であり続けるべきである。
【0117】
本発明による装置の別の変形例によれば、カバー手段は、加熱時間中にオーブンとして作用するような、即ち緊張化手段、カバー手段、またはこれら両方の手段によって特に生成された熱が装置の外に散逸しないような、断熱材である。したがってカバー手段は、加熱ステップの全体を通して温度を一定に保持することが可能である。
【0118】
本発明による装置の別の変形例によれば、カバー手段を、耐漏断熱壁と呼んでもよい。
【0119】
本発明によれば、加熱手段は、機械的緊張化手段のみに含まれていてもよく、またはカバー手段のみに含まれていてもよく、またはこれら両方の手段に含まれていてもよい。好ましくは、加熱手段はカバー手段に含まれる。
【0120】
ある特定の場合には、パルス化高温空気、水蒸気、高周波誘導を介して生成された熱、マイクロ波、赤外線、レーザ、または「フラッシュランプ」照射を、本発明の方法のエネルギー源として使用する。
【0121】
機械的緊張化手段およびカバー手段は、互いに独立していてもよい。これらの手段は、それぞれの相互形状を用いて適合させてもよい。これらの手段は、一緒に固定してもよく、例えばネットワークが形成されるように電力線を介して一緒に接続してもよい。
【0122】
加熱手段は、バッテリーまたは電源接続によって電力が供給される加熱電気抵抗であってもよい。
【0123】
1つの好ましい実施形態によれば、本発明による機械的緊張化手段に巻き上げられた髪と、カバー手段との間の距離は、0cmの間であり、即ち、カバー手段は、髪の房に接触していてもよく、または髪の房に非常に近接していてもよい。
【0124】
フレキシブルであっても剛性であっても、カバー手段は、0.5から5cmの間の距離だけ髪がカバー手段の上方に持ち上がるように、上昇手段上に位置決めすることができる。
【0125】
本発明による装置の一変形例によれば、上昇手段は、クラウン、即ち頭部に配置された頭部の周囲に適合される装具であって、使用者に望まれる距離でカバー手段を保持するものであってもよい。
【0126】
加熱時間および温度は、カバー手段と、機械的緊張化手段に巻き付けられた髪の房との間の距離にも依存することになる。
【0127】
最後に、本発明は、カラチン繊維を永久に再成形するための、上記にて定義された装置の使用に関する。
【0128】
本発明の対象は、
- 少なくとも1つの機械的緊張化手段であって、
- ケラチン繊維を機械的張力下に置くための少なくとも1つの手段:および
- 前記繊維を覆うための少なくとも1つの手段を含み、前記機械的緊張化手段、前記カバー手段、またはこれら両方の手段が加熱手段を含んでおり、これらの手段が個人の頭部にセットされたときに閉空間を形成することができる、少なくとも1つの機械的緊張化手段と、
- 還元剤を含有し、好ましくはチオールおよび非チオール還元剤から選択された単数または複数の還元剤を含む、少なくとも1つのコンパートメントと
を組み合わせたキットでもある。
【0129】
場合によっては、キットは、少なくとも1種の酸化剤を含む化粧品組成物を含有してもよい。
【発明を実施するための形態】
【0130】
(実施例)
下記の組成物を調製した(質量%として)。
【0131】
A.アルカリ性媒体の還元
【0132】
【表1】
【0133】
【表2】
【0134】
(実施例1(本発明))
組成物1を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。このように、髪を90℃で30分間加熱した。この放置時間の後、カーラーの加熱を停止し、プラスチックフィルムを除去した後、組成物2を髪に10分間付着させた。この放置時間の後、髪を解き、濯ぎ、次いで開放空気中で乾燥した。
【0135】
このように得られたカールは、非常に稠密である。
【0136】
(実施例2(参照))
組成物1を、直径1.7cmのカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、次いで組成物2を10分間付着させた。さらにこの放置時間の後、髪を解き、濯ぎ、開放空気中で乾燥した。このように得られたカールは、実施例1よりも、耐久性が実に著しく低下している。このようにカール形成状態は、それほど明らかにされていない。
【0137】
【表3】
【0138】
B.酸性媒体中での還元(参照は塩基性媒体で調製)
以下の組成物を調製した(質量%として)。
【0139】
【表4】
【0140】
【表5】
【0141】
【表6】
【0142】
【表7】
【0143】
(実施例(参照))
組成物1を、直径1.7cmのカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、組成物4を10分間付着させた。次いで髪を解き、濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0144】
(実施例2(本発明))
組成物2を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、付着させた。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で15分間加熱した。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯いだ。放置時間の後、組成物4を、髪に10分間付着させた。この放置時間の後、髪を解き、濯ぎ、次いで開放空気中で乾燥した。
【0145】
(実施例3(本発明))
組成物2を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、付着させた。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で15分間加熱した。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯ぎ、次いで開放空気中で乾燥した。
【0146】
(実施例4(本発明))
組成物2を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で30分間加熱した。放置時間の後、髪を濯いだ。放置した後、組成物4を髪に10分間付着させた。この放置時間の後、髪を解き、濯ぎ、次いで開放空気中で乾燥した。
【0147】
(実施例5(本発明))
組成物2を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で30分間加熱した。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯ぎ、次いで開放空気中で乾燥した。
【0148】
(実施例6(本発明))
組成物3を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、付着させた。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で15分間加熱した。放置時間の後、髪を濯いだ。この放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、組成物4を髪に10分間付着させた。この放置時間の後、髪を解き、濯ぎ、次いで開放空気中で乾燥した。
【0149】
人工カールの持続性の試験を、実施例1から6でこのように処理した髪の房に関して行った。このために、髪の房をぴんと張った状態で、40℃および相対湿度100%で5時間保持した。カールの保持は、試験の前と後のカール形成状態を比較することによって評価する。
【0150】
【表8】
【0151】
3.非チオール還元剤
以下の組成物を調製した(質量%として)。
【0152】
【表9】
【0153】
(実施例1(参照))
組成物1を、直径1.7cmのカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0154】
(実施例2(本発明))
組成物1を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で15分間加熱した。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0155】
人工カールの持続性の試験を、実施例1および2により処理した髪の房に関して行った。このために、髪の房をぴんと張った状態で、40℃および相対湿度100%で5時間保持した。カールの保持は、試験の前と後のカール形成状態を比較することによって評価する。
【0156】
【表10】
【0157】
以下の組成物を調製した(質量%として)。
【0158】
【表11】
【0159】
【表12】
【0160】
(実施例3(参照))
組成物2を、直径1.7cmのカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、次いで組成物3を10分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0161】
(実施例4(本発明))
組成物2を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で30分間加熱した。放置時間の後、髪を濯ぎ、組成物3を10分間付着させた。次いで髪を解き、次いで開放空気中で乾燥した。
【0162】
(実施例5(本発明))
組成物2を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で30分間加熱した。放置時間の後、髪を濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0163】
人工カールの持続性試験を、実施例1および2に記述される方法に従い行った。
【0164】
【表13】
【0165】
以下の組成物を調製した(質量%として)。
【0166】
【表14】
【0167】
(実施例6(参照))
組成物4を、直径1.7cmのカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、次いで組成物3を10分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0168】
(実施例7(本発明))
組成物4を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で30分間加熱した。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯ぎ、組成物3を10分間付着させた。次いで髪を解き、濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0169】
(実施例8(本発明))
組成物4を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で30分間加熱した。放置時間の後、髪を濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0170】
(実施例9(参照))
組成物5を、直径1.7cmのカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、次いで組成物3を10分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0171】
(実施例10(本発明))
組成物5を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で30分間加熱した。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯ぎ、組成物3を10分間付着させた。次いで髪を解き、濯ぎ、次いで開放空気中で乾燥した。
【0172】
(実施例11(本発明))
組成物5を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で30分間加熱した。放置時間の後、髪を濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0173】
(実施例12(参照))
組成物6を、直径1.7cmのカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、次いで組成物3を10分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0174】
(実施例13(本発明))
組成物6を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で30分間加熱した。放置時間の後、髪を濯ぎ、組成物3を10分間付着させた。次いで髪を解き、濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0175】
(実施例14(本発明))
組成物6を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で30分間加熱した。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0176】
人工カールの持続性試験を、実施例1および2に記述された方法に従って、行った。
【0177】
【表15】
【0178】
4.システイン型および誘導体の還元剤
以下の組成物を調製した(質量%として)。
【0179】
【表16】
【0180】
【表17】
【0181】
【表18】
【0182】
(実施例1(本発明))
組成物1を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で30分間加熱した。放置時間の後、髪を濯いだ。組成物3を、髪に5分間付着させた。放置時間の後、髪を解き、濯ぎ、次いで開放空気中で乾燥した。
【0183】
(実施例2(参照))
組成物1を、直径1.7cmのカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、組成物3を5分間付着させた。次いで放置時間の後、髪を解き、濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0184】
(実施例3(本発明))
組成物2を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で30分間加熱した。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯いだ。組成物3を、髪に5分間付着させた。この放置時間の後、髪を解き、濯ぎ、次いで開放空気中で乾燥した。
【0185】
(実施例4(参照))
組成物2を、直径1.7cmのカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、組成物3を5分間付着させた。次いで放置時間の後、髪を解き、濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0186】
(実施例5(本発明))
組成物1を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で30分間加熱した。放置時間の後、髪を濯ぎ、次いで開放空気中で乾燥した。
【0187】
(実施例6(参照))
組成物1を、直径1.7cmのカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0188】
(実施例7(本発明))
組成物2を、電気抵抗を覆う直径1.7cmのポリエチレンシリンダ(カーラー自体)からなるカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、プラスチックフィルムを除去し、髪を濯いだ。次いでカーラーを、プラスチックのポリ塩化ビニリデンフィルムで覆い、電気接続を介してデジタルパーマ機(大広、ODIS-2モデル)に接続し、カーラー当たり10Wの電力を送出した。髪を、このように90℃で30分間加熱した。放置時間の後、髪を濯ぎ、次いで開放空気中で乾燥した。
【0189】
(実施例8(参照))
組成物2を、直径1.7cmのカーラーに予め巻いた自然な日本人の髪の房1gに、15分間付着させた。放置時間の後、髪を濯ぎ、開放空気中で乾燥した。
【0190】
人工カールの持続性の試験を、このように実施例1から6で処理した髪の房に関して行った。このために、髪の房をぴんと張ったまま、40℃および相対湿度100%で5時間保持した。カールの保持は、試験の前と後のカール形成状態を比較することによって評価する。
【0191】
【表19】