特許第6797613号(P6797613)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6797613
(24)【登録日】2020年11月20日
(45)【発行日】2020年12月9日
(54)【発明の名称】高度算出システム
(51)【国際特許分類】
   G01C 5/00 20060101AFI20201130BHJP
   G01C 13/00 20060101ALI20201130BHJP
   G01C 15/00 20060101ALI20201130BHJP
【FI】
   G01C5/00 Z
   G01C13/00 P
   G01C15/00 102C
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-171923(P2016-171923)
(22)【出願日】2016年9月2日
(65)【公開番号】特開2018-36223(P2018-36223A)
(43)【公開日】2018年3月8日
【審査請求日】2019年8月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000166627
【氏名又は名称】五洋建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】特許業務法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】守屋 典昭
(72)【発明者】
【氏名】樋渡 和朗
【審査官】 仲野 一秀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−144388(JP,A)
【文献】 特開昭56−141511(JP,A)
【文献】 特開2001−133257(JP,A)
【文献】 特開2002−90140(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 1/00−1/14
5/00−15/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業船上の基準点の高度を計測する高度計測装置と、
前記作業船上に第1の端部が固定され、前記作業船から延伸する可動の長尺部材の先端近傍に第2の端部が固定された、既知の密度の液体を収容する管体と、
前記管体の前記第2の端部近傍の所定位置における前記管体の内部の圧力を計測する圧力計測装置と、
前記高度計測装置により計測された高度を示す高度データと前記圧力計測装置により計測された圧力を示す圧力データを取得し、取得した高度データと圧力データに基づき前記長尺部材を用いて行われる水中作業の作業点の高度を算出する高度算出装置と
を備え、
前記高度算出装置は、前記高度計測装置から取得した高度データと、当該高度データの取得のタイミングから所定時間ずれたタイミングで前記圧力計測装置から取得した圧力データとを対応付け、対応付けた高度データと圧力データに基づき前記高度の算出を行
度算出システム。
【請求項2】
作業船上の基準点の高度を計測する高度計測装置と、
前記作業船上に第1の端部が固定され、前記作業船から延伸する可動の長尺部材の先端近傍に第2の端部が固定された、既知の密度の液体を収容する管体と、
前記管体の前記第2の端部近傍の所定位置における前記管体の内部の圧力を計測する圧力計測装置と、
前記高度計測装置により計測された高度を示す高度データと前記圧力計測装置により計測された圧力を示す圧力データを取得し、取得した高度データと圧力データに基づき前記長尺部材を用いて行われる水中作業の作業点の高度を算出する高度算出装置と、
前記管体に収容された液体の液位を計測する液位計測装置
を備え、
前記高度算出装置は前記液位計測装置により計測された液位を示す液位データを取得し、取得した液位データに基づき前記高度の算出を行
度算出システム。
【請求項3】
前記高度算出装置は、前記高度計測装置から取得した高度データと、当該高度データの取得のタイミングから所定時間ずれたタイミングで前記圧力計測装置から取得した圧力データとを対応付け、対応付けた高度データと圧力データに基づき前記高度の算出を行う
請求項に記載の高度算出システム。
【請求項4】
水平面に対する前記長尺部材の角度を計測する角度計測装置を備え、
前記高度算出装置は前記角度計測装置により計測された角度を示す角度データを取得し、取得した角度データに基づき前記高度の算出を行う
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の高度算出システム。
【請求項5】
前記管体の前記第2の端部近傍の所定位置における前記管体の内部の圧力を計測する圧力計測装置を第1の圧力計測装置とし、前記第1の圧力計測装置により計測された圧力を示す圧力データを第1の圧力データとするとき、
前記管体の前記第1の端部近傍の所定位置における前記管体の内部の圧力を計測する第2の圧力計測装置を備え、
前記高度算出装置は前記第2の圧力計測装置により計測された圧力を示す第2の圧力データを取得し、取得した第2の圧力データに基づき前記高度の算出を行う
請求項1乃至のいずれか1項に記載の高度算出システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の高度算出システムと、
前記作業船と、
前記長尺部材と
を備える水中作業システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中作業点の高度を特定する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
水中の地盤の掘削、捨石マウンドの形成等の水中作業において、設計に従った作業を行うために作業点(以下、「水中作業点」という)の高度を知りたい、というニーズがある。
【0003】
水中作業点の高度を計測する技術を開示した特許文献として、例えば特許文献1がある。特許文献1には、フレキシブルホース内に比重が明らかな液体を収容し、このフレキシブルホースの下端を水中に沈め、その下端におけるホース内圧と水面付近におけるホース内圧とをそれぞれ上下部の検出素子により検出させて測定し、上部検出素子と基準点との高低差、前記ホースの上下の内圧差、及びホース内の液体の比重により、前記ホース下端と基準点との高低差を得て、ホース下端の高度を特定する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭56−141511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
作業船から水中へと延伸するブーム、ラダー等の長尺部材の先端付近に取り付けたショベル、タンパ(均し機)、カッター等のアタッチメントを用いて、水中の地盤の掘削、捨石マウンドの表面の均し等の水中作業を行う方法がある。
【0006】
また、作業船から水中へと延伸する移送管(長尺部材の一例)の先端付近に設けられた吐出口から土砂を水中に吐出する土砂撒き作業(水中作業の一例)の方法がある。
【0007】
作業船上にいる作業者が、上述した作業船から水中へと延伸する長尺部材の角度変更等の操作を行いながら設計に従う水中作業を行う場合、作業者は水中作業点の水平面上の位置に加え、当該水中作業点の高度をリアルタイムに知る必要がある。
【0008】
特許文献1には、一実施形態として、捨石表面に配置された下部内圧検出素子により計測される下部内圧と、測量船の船首等に固定された上部内圧検出素子により計測される上部内圧とにより特定されるこれらの検出素子間の鉛直長さから、上部内圧検出素子の固定位置から水面までの長さを差し引いた値と、潮位計測装置により測定された潮位とに基づき、捨石表面の高さを求める方法が記載されている。
【0009】
上述した特許文献1に記載の方法においては、上部内圧検出素子の固定位置から水面までの長さは一定とされている。従って、作業船が水面に対し上下動する場合、特許文献1に記載の方法によって計測される捨石表面の高さは、当該上下動の大きさに応じた誤差を含む。そのため、作業船上にいる作業者が、作業船から水中へと延伸する長尺部材の角度変更等の操作を行いながら設計に従う水中作業を行う場合、特許文献1に記載の方法を用いても、水中作業に必要とされる精度の水中作業点の高度をリアルタイムに知ることができない、という問題がある。
【0010】
本発明は、上記の事情に鑑み、作業船から水中へと延伸する長尺部材を用いて行われる水中作業において、水中作業点の高度をリアルタイムに特定する手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するため、本発明は、作業船上の基準点の高度を計測する高度計測装置と、前記作業船上に第1の端部が固定され、前記作業船から延伸する可動の長尺部材の先端近傍に第2の端部が固定された、既知の密度の液体を収容する管体と、前記管体の前記第2の端部近傍の所定位置における前記管体の内部の圧力を計測する圧力計測装置と、前記高度計測装置により計測された高度を示す高度データと前記圧力計測装置により計測された圧力を示す圧力データを取得し、取得した高度データと圧力データに基づき前記長尺部材を用いて行われる水中作業の作業点の高度を算出する高度算出装置とを備え、前記高度算出装置は、前記高度計測装置から取得した高度データと、当該高度データの取得のタイミングから所定時間ずれたタイミングで前記圧力計測装置から取得した圧力データとを対応付け、対応付けた高度データと圧力データに基づき前記高度の算出を行う高度算出システムを第1の態様として提案する。
【0012】
また、本発明は、作業船上の基準点の高度を計測する高度計測装置と、前記作業船上に第1の端部が固定され、前記作業船から延伸する可動の長尺部材の先端近傍に第2の端部が固定された、既知の密度の液体を収容する管体と、前記管体の前記第2の端部近傍の所定位置における前記管体の内部の圧力を計測する圧力計測装置と、前記高度計測装置により計測された高度を示す高度データと前記圧力計測装置により計測された圧力を示す圧力データを取得し、取得した高度データと圧力データに基づき前記長尺部材を用いて行われる水中作業の作業点の高度を算出する高度算出装置と、前記管体に収容された液体の液位を計測する液位計測装置とを備え、前記高度算出装置は前記液位計測装置により計測された液位を示す液位データを取得し、取得した液位データに基づき前記高度の算出を行う高度算出システムを第1の態様として提案する。
【0013】
上記の第2の態様にかかる高度算出システムにおいて、前記高度計測装置から取得した高度データと、当該高度データの取得のタイミングから所定時間ずれたタイミングで前記圧力計測装置から取得した圧力データとを対応付け、対応付けた高度データと圧力データに基づき前記高度の算出を行う、という構成が第3の態様として採用されてもよい。
【0014】
上記の第1乃至第3のいずれかの態様にかかる高度算出システムにおいて、前記高度算出装置は前記角度計測装置により計測された角度を示す角度データを取得し、取得した角度データに基づき前記高度の算出を行う、という構成が第4の態様として採用されてもよい。
【0015】
上記の第1乃至第のいずれかの態様にかかる高度算出システムにおいて、前記管体の前記第2の端部近傍の所定位置における前記管体の内部の圧力を計測する圧力計測装置を第1の圧力計測装置とし、前記第1の圧力計測装置により計測された圧力を示す圧力データを第1の圧力データとするとき、前記管体の前記第1の端部近傍の所定位置における前記管体の内部の圧力を計測する第2の圧力計測装置を備え、前記高度算出装置は前記第2の圧力計測装置により計測された圧力を示す第2の圧力データを取得し、取得した第2の圧力データに基づき前記高度の算出を行う、という構成が第5の態様として採用されてもよい。
【0016】
また、本発明は、上記の第1乃至第5のいずれかの態様にかかる高度算出システムと、前記作業船と、前記長尺部材とを備える水中作業システムを第6の態様として提案する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、作業船から水中へと延伸する長尺部材を用いて行われる水中作業において、水中作業点の高度がリアルタイムで特定される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】一実施形態にかかる水中作業システムの外観を示した図。
図2】一実施形態にかかる高度算出装置の構成を示した図。
図3】一実施形態にかかる高度算出装置が水中作業点の高度を算出する方法を説明するための図。
図4】一実施形態にかかる高度算出装置が水中作業点の高度を算出する方法を説明するための図。
図5】一実施形態にかかる高度算出装置が水中作業点の高度を算出する方法を説明するための図。
図6】一実施形態にかかる高度算出装置がGNSSユニットと圧力計測装置の各々から取得するデータの間の同期をとる方法を説明するための図。
図7】一実施形態にかかる高度算出装置が表示する画面を示した図。
図8】一変形例にかかる高度算出装置が行うキャリブレーション処理を説明するための図。
図9】一変形例にかかる高度算出装置が表示する画面を示した図。
図10】一変形例にかかる高度差計測装置の上側端部付近を示した図。
図11】一変形例にかかる高度差計測装置の上側端部付近を示した図。
図12】一変形例にかかる高度差計測装置の上側端部付近を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[実施形態]
以下に本発明の一実施形態にかかる水中作業システム1を説明する。図1は水中作業システム1の外観を模式的に示した図である。なお、図1において、船体11の一部は図示が省略されている。水中作業システム1は、まず、水面Wの上に浮かぶ船体11と、船体11の上に配置された上部旋回体12と、上部旋回体12に連結されたブーム13と、ブーム13に連結されたアーム14と、アーム14に連結されたタンパ15を備える。
【0020】
船体11は作業船を構成し、ブーム13とアーム14の連結体は作業船から延伸する可動の長尺部材を構成する。また、タンパ15は長尺部材を用いて行われる水中作業のためのアタッチメントの一例であり、振動により水中均し面を均す均し板151を有している。
【0021】
ブーム13は上部旋回体12に対し連結部16により水平軸回りに回転可能に連結されている。アーム14はブーム13に対し連結部17により水平軸回りに回転可能に連結されている。タンパ15はアーム14に対し連結部18により水平軸回りに回転可能に連結されている。
【0022】
上部旋回体12とブーム13には、連結部16の近くにおいて駆動部19が連結されている。駆動部19は、例えば油圧により伸縮するシリンダアクチュエータであり、伸縮により連結部16に力を伝達することにより、上部旋回体12に対するブーム13の水平軸回りの角度を変化させる。
【0023】
ブーム13とアーム14には、連結部17の近くにおいて駆動部20が連結されている。駆動部20は、例えば油圧により伸縮するシリンダアクチュエータであり、伸縮により連結部17に力を伝達することにより、ブーム13に対するアーム14の水平軸回りの角度を変化させる。
【0024】
アーム14と連結部18には、駆動部21が連結されている。駆動部21は、例えば油圧により伸縮するシリンダアクチュエータであり、伸縮により連結部18に力を伝達することにより、アーム14に対するタンパ15の水平軸回りの角度を変化させる。
【0025】
船体11には船体11の地球上における位置を測定し測定結果を例えば経度緯度で示す位置データを生成するGNSS(Global Navigation Satellite System)ユニット22と、船体11の方位を測定する方位センサ23が配置されている。GNSSユニット22の測定結果と、方位センサ23の測定結果により、船体11の位置および船体11の船首方向の方位が特定される。
【0026】
上部旋回体12には、GNSSユニット24およびGNSSユニット25と、傾斜センサ26が配置されている。GNSSユニット24とGNSSユニット25の測定結果により、上部旋回体12の位置および上部旋回体12からブーム13とアーム14の連結体が伸張する方向の方位が特定される。また、本実施形態において、GNSSユニット24は作業船上の基準点Aの高度を計測する高度計測装置の役割を果たす。
【0027】
傾斜センサ26は例えば2軸の傾斜センサであり、上部旋回体12の水平面に対する傾斜方向および傾斜角度を特定する。なお、以下の説明において、「傾斜角度」は水平面に対する角度を意味する。傾斜センサ26は、上部旋回体12に傾きがない状態における水平面に沿った方向で互いに直角に交わるx軸方向とy軸方向の各々における傾斜角度を計測する。傾斜センサ26により計測されるx軸方向およびy軸方向における傾斜角度により、x軸方向およびy軸方向に対し垂直に交わるz軸方向傾斜方向と傾斜角度が特定される。なお、z軸方向は、上部旋回体12に傾きがない状態における鉛直方向である。以下、z軸方向を、便宜的に「上部旋回体12の上限方向」という。
【0028】
ブーム13には、傾斜センサ27が配置されている。アーム14には、傾斜センサ28が配置されている。連結部18には、傾斜センサ29が配置されている。傾斜センサ27、傾斜センサ28、および傾斜センサ29は各々、例えば1軸の傾斜センサである。傾斜センサ27により、ブーム13の長手方向の傾斜角度が特定される。傾斜センサ28(水平面に対する長尺部材の角度を計測する角度計測装置の一例)により、水平面に対するアーム14の長手方向の傾斜角度が特定される。傾斜センサ29により、水平面に対するタンパ15の長手方向の傾斜角度が特定される。
【0029】
上記のように特定される、上部旋回体12、アーム14およびタンパ15の傾斜角度は、後述する水中作業点Dの高度の算出において用いられる。
【0030】
上部旋回体12の操縦室には、作業者が上部旋回体12の旋回とブーム13、アーム14およびタンパ15の角度調整等のために用いる操作レバー等を備える操作装置31と、操作装置31に対する作業者の操作に応じてブーム13、アーム14およびタンパ15の連結体およびタンパ15の動作を制御する制御装置32と、水中作業点Dの現在の位置(水平面上における位置および高度)を算出し、算出した水中作業点Dの現在の位置を表示する高度算出装置33が配置されている。本実施形態において、水中作業点Dは均し板151の下面の中心点である。
【0031】
作業者が操作装置31に対しブーム13、アーム14、またはタンパ15の角度調整の操作を行うと、制御装置32はその操作に応じて、駆動部19、駆動部20、または駆動部21に対し伸縮の指示を行う。駆動部19、駆動部20、または駆動部21がその指示に従い伸張すると、ブーム13、アーム14およびタンパ15の連結体の形状が変化する。その結果、水中作業点Dの位置が変化する。
【0032】
ただし、水中作業点Dの位置は、作業者の操作に応じたブーム13、アーム14およびタンパ15の連結体の形状の変化に加え、船体11の動揺によっても変化する。船体11の動揺の影響を受けて変化する水中作業点Dの高度を算出するために、上部旋回体12、ブーム13およびアーム14には高度差計測装置40が設置されている。
【0033】
高度差計測装置40は、既知の密度の液体41を収容する管体42と、管体42の一方の端部近傍の所定位置である計測点Bにおける管体42の内部の圧力を計測する圧力計測装置43を備える。液体41は、例えば真水である。管体42の両端は閉鎖されており、その内部は液体41で満たされている。
【0034】
管体42の2つの端部のうち、圧力計測装置43が配置されていない側の端部(以下、「上側端部」という。第1の端部の一例)は上部旋回体12の所定位置に固定され、圧力計測装置43が配置されている側の端部(以下、「下側端部」という。第2の端部の一例)は、アーム14の先端近傍の所定位置に固定される。また、管体42の中腹部はブーム13およびアーム14の長手方向に概ね沿った状態で、複数箇所でブーム13またはアーム14に固定されている。
【0035】
管体42は可撓性を有し、ブーム13とアーム14の連結体の変形に追従して自由に変形する。ブーム13とアーム14の連結体の変形に追従して生じる管体42の変形はなだらかに湾曲する程度の変形であるため、管体42の変形は管体42の内部の圧力に実質的な影響を与えない。
【0036】
液体41の液面位置Uの高度が計測点Bの高度より大きい場合、圧力計測装置43が計測する圧力(静水圧、kN/m2)は、液体41の密度(kg/m3)に対し重力加速度(無単位)と、液体41の液面位置Uと計測点Bとの高度差(m)を乗じた値となる。液体41の密度と重力加速度は既知であるため、圧力計測装置43により計測される圧力を液体41の密度および重力加速度で除算することにより、液面位置Uと計測点Bの高度差が算出される。なお、本実施形態において、液体41は管体42の内部を満たしているため、液面位置Uは管体42の上側端部の位置と一致する。
【0037】
高度差計測装置40の圧力計測装置43により計測される圧力に基づき算出される液面位置Uと計測点Bの高度差は、以下に説明する高度算出装置33により、水中作業点Dの高度の算出に用いられる。
【0038】
高度算出装置33は、例えば汎用のコンピュータが本実施形態にかかるプログラムに従った処理を実行することにより実現される。ただし、高度算出装置33が、いわゆる専用装置として構成されてもよい。
【0039】
なお、基準点Aの高度を計測する高度計測装置の役割を果たすGNSSユニット24と、高度差計測装置40と、以下に説明する高度算出装置33は、水中作業点Dの高度を算出する高度算出システムを構成する。
【0040】
図2は高度算出装置33の構成を示したブロック図である。高度算出装置33は、取得手段331、算出手段332、および表示手段333を備える。
【0041】
取得手段331は、GNSSユニット22、GNSSユニット24およびGNSSユニット25の各々から、それらのGNSSユニットにより計測された位置を示す位置データを取得する。また、取得手段331は、方位センサ23から、方位センサ23により計測された船体11の船首方向の方位を示す方位データを取得する。また、取得手段331は、傾斜センサ26、傾斜センサ27、傾斜センサ28、傾斜センサ29の各々から、それらの傾斜センサにより計測された傾斜角度を示す傾斜データを取得する。また、取得手段331は、圧力計測装置43から、圧力計測装置43により計測された計測点Bの圧力を示す圧力データを取得する。
【0042】
算出手段332は、取得手段331により取得された各種データに基づき、既知の方法に従い、水中作業点Dの水平面上における位置を算出する。また、算出手段332は、取得手段331により取得された各種データに基づき、水中作業点Dの高度を算出する。
【0043】
図3は、算出手段332が水中作業点Dの高度を算出する方法を説明するための図である。図3に示される点Aは、GNSSユニット24により位置が計測される作業船上の基準点Aである。図3に示される点Uは、管体42内の液体41の液面位置Uである。図3に示される点Bは、圧力計測装置43の計測点Bである。図3に示される点Cは、アーム14に対するタンパ15の回動の中心点(以下、回動中心点Cという)である。図3に示される点Dは、水中作業点Dである。
【0044】
算出手段332は、GNSSユニット24により計測される作業船上の基準点Aの高度HAから、基準点Aと液面位置Uの高度差h1と、液面位置Uと計測点Bの高度差h2と、計測点Bと回動中心点Cの高度差h3と、回動中心点Cと水中作業点Dの高度差h4とを減算することで、水中作業点Dの高度HDを算出する。
【0045】
算出手段332は高度差h1を、上部旋回体12の傾斜角度に基づき算出する。図4は、算出手段332が高度差h1を算出する方法を説明するための図である。なお、図4においては、距離L1と高度差h1の関係を分かり易く示すため、上部旋回体12の傾斜角度を実際に上部旋回体12が取り得る傾斜角度よりも大きくしている。図4において、角度θ1は上部旋回体12の上下方向の傾斜角度である。距離L1は、上部旋回体12の上下方向における基準点Aと液面位置Uの間の距離であり、既知である。算出手段332は、以下の式に従い、高度差h1を算出する。
1=L1×sinθ1
【0046】
算出手段332は高度差h2を、既述のように圧力計測装置43により計測される圧力を液体41の密度および重力加速度で除算して算出する。
【0047】
算出手段332は高度差h3を、アーム14の傾斜角度に基づき算出する。また、算出手段332は高度差h4を、タンパ15の傾斜角度に基づき算出する。
【0048】
図5は、算出手段332が高度差h3およびh4を算出する方法を説明するための図である。図5において、角度θ3はアーム14の長手方向の傾斜角度であり、傾斜センサ28により特定される。また、角度θ4はタンパ15の長手方向の傾斜角度であり、傾斜センサ29により特定される。
【0049】
また、図5において、距離L3は管体42の上側端部の近傍の計測点Bと回動中心点Cとの間の距離であり、既知である。また、距離L4は回動中心点Cと水中作業点Dとの間の距離であり、既知である。
【0050】
算出手段332は、以下の式に従い、高度差h3およびh4を算出する。
3=L3×sinθ3
4=L4×sinθ4
【0051】
算出手段332は、上記のように特定される高度差h1〜h4を、GNSSユニット24により計測される基準点Aの高度HAから減算して、水中作業点Dの高度HDを算出する。
【0052】
算出手段332が水中作業点Dの高度を算出する際に用いる基準点Aの高度がGNSSユニット24により計測されたタイミングと、算出手段332が水中作業点Dの高度を算出する際に用いる計測点Bにおける圧力が圧力計測装置43により計測されたタイミングは実質的に一致している必要がある。しかしながら、GNSSユニット24が基準点Aの高度を計測し、計測結果を示すデータを高度算出装置33に出力するために要する時間と、圧力計測装置43が計測点Bにおける圧力を計測し、計測結果を示すデータを高度算出装置33に出力するために要する時間との間には、無視できない差がある場合がある。
【0053】
そのため、算出手段332は、取得手段331がGNSSユニット24から取得した位置データと、当該位置データの取得のタイミングから所定時間Tずれたタイミングで取得手段331が圧力計測装置43から取得した圧力データとを対応付けることで、取得手段331がGNSSユニット24から継続的に取得する位置データと、取得手段331が圧力計測装置43から継続的に取得する圧力データの同期を行う。
【0054】
所定時間Tは、例えば作業者等の操作に応じて、算出手段332により以下に説明する方法で計測される。作業者等が所定時間Tの計測を指示する操作を行うと、取得手段331は当該指示を受けた後の所定時間長(例えば1分間程度)の期間においてGNSSユニット24から取得した位置データの各々に、当該位置データの取得タイミングを示す取得タイミングデータを対応付けて、算出手段332に引き渡す。また、取得手段331は同じ期間に圧力計測装置43から取得した圧力データの各々に、当該圧力データの取得タイミングを示す取得タイミングデータを対応付けて、算出手段332に引き渡す。
【0055】
図6は、算出手段332が取得手段331から引き渡される位置データ(基準点Aの高度を示す高度データを含む)が示す基準点Aの高度の経時変化(上段)と、算出手段332が取得手段331から引き渡される圧力データが示す計測点Bの圧力の経時変化(下段)を示したグラフである。図6に示される高度および圧力の増減は、船体11の動揺に伴う増減である。
【0056】
算出手段332は、これらの2系列のデータの各々が示すピーク点(図6に例示される点P1〜P5と点Q1〜Q5)を既知の方法により特定する。続いて、算出手段332は、それらの2系列のデータの各々に関し特定されたピーク点を、時間軸上の距離が近いもの同士対応付ける。図6の例では、算出手段332は、点P1と点Q1、点P2と点Q2、点P3と点Q3、点P4と点Q4、および点P5と点Q5を互いに対応付ける。
【0057】
続いて、算出手段332は互いに対応付けたピーク点間の取得タイミングの差の平均値を、所定時間Tとして算出する。図6の例では、算出手段332は、時間差t1〜t5の平均値を所定時間Tとして算出する。
【0058】
算出手段332は、上記のように所定時間Tを算出すると、その後、所定時間Tだけずれたタイミングで取得された位置データと圧力データを対応付け、対応付けた位置データと圧力データに基づき水中作業点Dの高度の算出を行う。
【0059】
なお、算出手段332が所定時間Tを特定する方法は上記のピーク点を用いる方法に限られない。例えば、算出手段332が、2系列のデータを時間軸方向にずらしながらそれらの相関係数を算出し、算出した相関係数が最大となる場合の時間軸方向のずらし量を所定時間Tとして特定してもよい。
【0060】
算出手段332により算出される水中作業点Dの水平面上における位置および高度は、表示手段333により表示される。図7は、表示手段333により表示される画面(以下、「水中作業点表示画面」という)を例示した図である。水中作業点表示画面において、設計された捨石マウンドの形状は破線で示される。水中作業点表示画面の左欄には、水中作業点Dの高度が画像により表示される。また、水中作業点表示画面の右欄には、水平面上における水中作業点Dの位置が画像により表示される。作業者は、水中作業点表示画面を見ながら操作装置31に対する操作を行うことにより、タンパ15の水中作業点の位置を確認しながら水中均し面の均し作業を行うことができる。
【0061】
上述した水中作業システム1によれば、船上の作業者は、作業船から水中へと延伸する長尺部材を用いて行われる水中作業において、水中作業点Dの位置をリアルタイムで確認しながら作業を進めることができる。その際、作業者に対し表示される水中作業点Dの高度には、船体11の動揺に伴う水中作業点Dの上下動が反映されている。従って、水中作業システム1によれば、船体11の上下動の振幅以下の施工精度が求められる水中作業においても、作業者は必要な精度で水中作業点Dの高度を知ることができる。
【0062】
[変形例]
上述の実施形態は本発明に一具体例であって、本発明の技術的思想の範囲内において様々に変形可能である。以下にそれらの変形の例を示す。なお、下記の2以上の変形例が適宜組み合わされてもよい。
【0063】
(1)GNSSユニット24のアンテナの設置位置と、管体42の上側端部の固定位置が互いに離れている等の理由により、作業船上の基準点Aと液体41の液面位置Uの間の上下方向の距離L1を、作業者等がメジャーを用いて計測することが困難な場合がある。そのような場合、以下に説明するキャリブレーション処理により距離L1の特定が行われてもよい。
【0064】
図8は、距離L1を特定するためのキャリブレーション処理を説明するための図である。なお、図8において、細部の図示は省略されている。作業者等は、船体11を岸壁Sの近接位置に停泊させ、タンパ15の均し板151の下面を岸壁Sの天端面上に置く。なお、岸壁Sの天端面の高度は、例えばGNSS等により計測され、既知である。
【0065】
図8に示される状態で、作業者等が高度算出装置33に対しキャリブレーションを行うための所定の操作を行うと、当該操作に応じて、表示手段333には図9に例示する画面(以下、「キャリブレーション画面」という)が表示される。キャリブレーション画面には、距離L1を「0.00m」と仮定して算出手段332が算出した水中作業点Dの高度が「計測高度」欄に表示される。作業者等は、「実際の高度」欄に、水中作業点Dの正しい高度、すなわち、岸壁Sの舗装面の高度を入力する。算出手段332は、「計測高度」欄と「実際の高度」欄の数値の差をsinθ1(ただし、θ1は上部旋回体12の上下方向の傾斜角度)で除算して距離L1を算出する。「距離」欄には、算出手段332により算出された距離L1が表示される。
【0066】
作業者等がキャリブレーション画面の「設定」ボタンをクリック等すると、算出手段332は上記のように算出した距離L1を記憶する。その後、算出手段332は記憶した距離L1を用いて水中作業点Dの高度を算出する。
【0067】
なお、上述した実施形態において採用される高度差計測装置40は、管体42の内部の圧力を計測する圧力計測装置として、管体42の下側端部の近傍位置における圧力を計測する圧力計測装置43を備えるのみであるため、上述した距離L1を特定するためのキャリブレーション処理が行われる際、管体42の下側端部の高度は、管体42の上側端部の高度より小さい必要がある。従って、岸壁Sの天端面の高度が大きく、タンパ15の均し板151の下面を岸壁Sの天端面上に置くと、管体42の下側端部の高度が、管体42の上側端部の高度より大きくなってしまう場合がある。このような場合でもキャリブレーション処理を行えるように、高度差計測装置40が圧力計測装置43に加えて、管体42の上側端部の近傍位置における圧力を計測する圧力計測装置を備える構成が採用されてもよい。
【0068】
図10は、この変形例にかかる高度差計測装置40の上側端部付近を示した図である。この変形例において、管体42の内部には、上側端部の近傍位置に圧力計測装置44が配置されている。この変形例にかかる高度差計測装置40によれば、管体42の下側端部の高度が上側端部の高度より大きくなった場合、圧力計測装置43の計測値が「0」となり、圧力計測装置44の計測値が正の値となる。その場合、算出手段332は圧力計測装置44の計測値に液体41の密度と重力加速度と「−1」を乗じた値を高度差h2として算出し、水中作業点D(均し板151の下面の中心点)の高度を算出する。
【0069】
(2)上述した実施形態において、管体42の内部は液体41により満たされている。従って、管体42に対する液面位置Uは変化しない。これに代えて、管体42の内部に液体41で満たされない空間を設け、管体42に対し液面位置Uが変化する構成が採用されてもよい。管体42の内部が液体41で満たされている場合、管体42の可撓性が低いと、ブーム13とアーム14の連結体の変形等に伴う管体42の変形によって管体42の内部圧力が影響を受ける場合がある。そのような場合、管体42に対する液面位置Uの変化が許容されれば、管体42が変形しても内部圧力は変化せず、水中作業点Dの高度の精度が落ちることがない。
【0070】
管体42に対する液面位置Uが変化する場合、水中作業点Dの高度の算出において、液面位置Uの変化を反映する必要がある。液面位置Uの変化を水中作業点Dの高度の算出に反映する方法の一つとして、管体42の内部の上側端部の近傍位置における圧力を計測する圧力計測装置を用いる方法が考えられる。
【0071】
図11は、圧力計測装置43(第1の圧力計測装置)に加えて第2の圧力計測装置を用いる変形例にかかる高度差計測装置40の上側端部付近を示した図である。この変形例において、液体41は管体42の内部の全てを満たしておらず、液体41の液面と管体42の上側端部の端面との間には空間Rが生じている。また、管体42の上側端部は少なくとも一部が開口しており、管体42の変形等に伴い、液体41の液面は管体42に対し自由に上下動することができる。
【0072】
管体42の内部には、上側端部の近傍位置に圧力計測装置45(第2の圧力計測装置)が配置されている。圧力計測装置45の計測点Eは、管体42の変形等により上下動する液体41の液面の最下位置よりも下方に位置する。
【0073】
算出手段332は、取得手段331を介して、圧力計測装置45から、圧力計測装置により計測された計測点Eにおける圧力を示す圧力データを取得する。算出手段332は、圧力計測装置43により計測された圧力から圧力計測装置45により計測された圧力を減じた値を、液体41の密度と重力加速度で除算して、計測点Eと計測点Bの高度差を算出する。
【0074】
算出手段332は、基準点Aの高度HAから、基準点Aと計測点Eの高度差と、計測点Eと計測点Bの高度差と、計測点Bと回動中心点Cの高度差と、回動中心点Cと水中作業点Dの高度差とを減算して、水中作業点Dの高度HDを算出する。
【0075】
液面位置Uの変化を水中作業点Dの高度の算出に反映する他の方法として、液体41の液位を計測する液位計測装置を用いる方法が考えられる。図12は、液位測定装置を用いる変形例にかかる高度差計測装置40の上側端部付近を示した図である。この変形例において、管体42の上側端部の端面には、当該端面から液体41の液面までの距離を計測する液位計測装置46が配置されている。液位計測装置46は、例えば光学的に、管体42の上端位置Fから液面位置Gまでの距離を計測する。
【0076】
算出手段332は、取得手段331を介して、液位計測装置46から、液位計測装置46により計測された距離を示す距離データを取得する。算出手段332は、基準点Aの高度HAから、基準点Aと上端位置Fの高度差と、液位計測装置46により計測される上端位置Fと液面位置Gの高度差と、圧力計測装置43により計測される圧力から算出される液面位置Gと計測点Bの高度差と、計測点Bと回動中心点Cの高度差と、回動中心点Cと水中作業点Dの高度差とを減算して、水中作業点Dの高度HDを算出する。
【0077】
(3)上述した実施形態の説明においては、基準点Aの高度が液面位置Uの高度より大きい場合が想定されている。基準点Aと液面位置Uの上下方向における位置関係はこれに限られず、基準点Aと液面位置Uの高度が同じであってもよいし、基準点Aの高度が液面位置Uの高度より小さくてもよい。
【0078】
(4)基準点Aの高度を計測するGNSSユニットとして、上部旋回体12に配置されたGNSSユニット24に代えて、船体11に配置されたGNSSユニット22が用いられてもよい。この場合、船体11に対する上部旋回体12の動揺が算出手段332により算出される水中作業点Dの高度に影響を与えないように、管体42の上側端部は船体11に固定されることが望ましい。
【0079】
(5)液体41の密度は一般的に温度により変化する。従って、高度差計測装置40が液体41の温度を計測する1以上の温度計測装置を備え、表示手段333が、温度計測装置により計測された温度を用いて液体41の正確な密度を算出して、算出した正確な密度を用いた水中作業点Dの高度の算出を行ってもよい。
【0080】
(6)上述した実施形態においては、アーム14の先端に取り付けられているアタッチメントとしてタンパ15が採用されている。アーム14の先端に取り付けられるアタッチメントの種別はタンパに限られず、バケット、ブレーカー等のいずれであってもよい。
【0081】
(7)上述した実施形態においては、作業船から延伸する長尺部材として回動可能に連結されたブーム13とアーム14の連結体が採用されている。作業船から延伸する長尺部材の種別はこれに限られず、途中に回動可能な連結部(関節)を有さないラダー、移送管等であってもよい。
【0082】
例えば、ポンプ浚渫装置の搭載された作業船(ポンプ浚渫船)に本発明にかかる高度算出システムが適用される場合、管体42の下側端部は作業船から水中へ延伸するラダーの先端付近に固定され、ラダーの先端付近に取り付けられたカッター等により行われる水中作業における水中作業点の高度が高度算出装置33により算出される。
【0083】
また、土砂撒き装置の搭載された作業船(土砂撒き船)に本発明にかかる高度算出システムが適用される場合、管体42の下側端部は作業船から水中へ延伸する移送管の先端付近に固定され、移送管の先端付近に設けられた吐出口(水中作業点)の高度が高度算出装置33により算出される。
【0084】
(8)上述した実施形態においては、作業船上の基準点Aの高度を計測する高度計測装置として、GNSSユニット24が採用されている。作業船上の基準点の高度を計測する区高度計測装置の種別はGNSSユニットに限られない。例えば、GNSSユニットに代えて、既知の高度位置から水平方向に発光された光を作業船上で受光した位置に基づき作業船上の基準点の高度を計測するレーザーレベルが用いられてもよい。
【0085】
(9)上述した実施形態においては、管体42の下側端部はアーム14の先端付近に固定されている。これに代えて、管体42の下側端部がアーム14の先端に取り付けられたアタッチメント(上述した実施形態に例示のタンパ15等)に取り付けられてもよい。
【符号の説明】
【0086】
1…水中作業システム、11…船体、12…上部旋回体、13…ブーム、14…アーム、15…タンパ、16…連結部、17…連結部、18…連結部、19…駆動部、20…駆動部、21…駆動部、22…GNSSユニット、23…方位センサ、24…GNSSユニット、25…GNSSユニット、26…傾斜センサ、27…傾斜センサ、28…傾斜センサ、29…傾斜センサ、31…操作装置、32…制御装置、33…高度算出装置、40…高度差計測装置、41…液体、42…管体、43…圧力計測装置、44…圧力計測装置、45…圧力計測装置、46…液位計測装置、151…均し板、331…取得手段、332…算出手段、333…表示手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12