(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6797817
(24)【登録日】2020年11月20日
(45)【発行日】2020年12月9日
(54)【発明の名称】タンクに加圧ガスを充填する方法
(51)【国際特許分類】
F17C 13/00 20060101AFI20201130BHJP
【FI】
F17C13/00 301Z
【請求項の数】11
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-545586(P2017-545586)
(86)(22)【出願日】2016年2月24日
(65)【公表番号】特表2018-507995(P2018-507995A)
(43)【公表日】2018年3月22日
(86)【国際出願番号】FR2016050424
(87)【国際公開番号】WO2016146912
(87)【国際公開日】20160922
【審査請求日】2019年1月10日
(31)【優先権主張番号】1552189
(32)【優先日】2015年3月17日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】591036572
【氏名又は名称】レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100189913
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜飼 健
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(72)【発明者】
【氏名】バチスト・ラヴィネル
(72)【発明者】
【氏名】ジュリー・フリン
【審査官】
家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2004/033955(WO,A2)
【文献】
特開2007−239956(JP,A)
【文献】
特表2013−508641(JP,A)
【文献】
特許第5746962(JP,B2)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0051423(US,A1)
【文献】
特開2007−147005(JP,A)
【文献】
米国特許第05868176(US,A)
【文献】
特開2010−286015(JP,A)
【文献】
特開2011−106583(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F17C1/00−13/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧ガスの少なくとも1つの供給源(2、3、4)と、前記少なくとも1つの供給源から複数のタンク(1)に前記加圧ガスを移送するための流体回路(5)とを含む充填ステーション(100)を介して加圧ガスをタンク(1)に充填する方法であって、前記流体回路(5)は、前記少なくとも1つのガス供給源(2、3、4)に接続された第1端部と、充填される前記複数のタンク(1)に取外し可能に接続されるように意図された移送管(6)を備えた第2端部とを含み、前記流体回路(5)は、前記第1端部と前記第2端部との間で直列に配置された第1遮断弁(7)と、流量または圧力調整部材(8)と、充填される前記複数のタンク(1)に移送される前記加圧ガスを冷却するための熱交換器(9)と、第2遮断弁(11)とを含み、
前記方法は、第1タンク(1)および次いで異なる第2タンク(1)の連続的な充填を伴い、前記第1タンク(1)の前記充填の終了時に前記第1遮断弁(7)および前記第2遮断弁(11)は閉鎖され、それにより、前記2つの遮断弁(7、11)間で前記流体回路(5)内において圧力下でガスの取り置き分を閉じ込め、前記ガスの取り置き分は、前記第2遮断弁(11)の開放を介して前記第2タンク(1)を充填するために使用される、方法において、
前記流体回路は、少なくとも前記第1遮断弁(7)と前記第2遮断弁(11)との間に、断熱材を含む1つまたは複数の管を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ガスの取り置き分は、前記流体回路の前記第2端部に液密に接続された前記第2タンク(1)の漏れ試験を実施するために使用されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ガスの取り置き分は、前記流体回路(5)の漏れ試験を実施するために使用されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ガスの取り置き分は、前記第2タンク(1)の少なくとも1つの物理的特徴を決定する段階中に使用され、前記決定する段階は、前記流体回路(5)内に閉じ込められた前記ガスの取り置き分から前記第2タンク(2)にガスを加圧下で注入し、かつ注入の終了時に前記第2タンク(1)内の前記ガスの少なくとも1つの物理的パラメータを測定することによって実行され、前記ガスの前記物理的パラメータは、前記第2タンク(1)内の温度、及び圧力から選択されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記2つの遮断弁(7、11)間に閉じ込められた前記ガスは、前記第1タンク(1)の充填の最終段階に対応する温度および圧力条件下にあることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記2つの遮断弁(7、11)間に閉じ込められた前記ガスは、200〜1000バールに含まれる圧力と、0℃〜マイナス41℃に含まれる温度とを有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1遮断弁(7)は、前記流体回路内に、前記流体回路(5)の前記第1端部よりも前記熱交換器(9)の近くに配置されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第2遮断弁(11)は、前記流体回路内に、前記熱交換器(9)よりも前記流体回路(5)の前記第2端部の近くに配置されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1遮断弁(7)と前記第2遮断弁(11)との間に位置する流体回路の容積は、0.00005m3〜0.01m3に含まれることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1遮断弁(7)と前記第2遮断弁(11)との間の流体回路(5)の長さは、1メートル〜50メートルに含まれることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記2つの遮断弁(7、11)間に閉じ込められた前記ガスは、700〜900バールの圧力と、マイナス10℃〜マイナス30℃に含まれる温度とを有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンクに加圧ガスを充填する方法に関する。
【0002】
より具体的には、本発明は、加圧ガスの少なくとも1つの供給源と、少なくとも1つの供給源からタンクにガスを移送するための流体回路とを含む充填ステーションを介して加圧ガス、特に加圧水素をタンクに充填する方法であって、回路は、少なくとも1つのガス供給源に接続された第1端部と、充填されるタンクに取外し可能に接続されるように意図された移送管を備えた第2端部とを含み、回路は、第1端部と第2端部との間で直列に配置された第1遮断弁と、流量または圧力調整部材と、充填されるタンクに移送されるガスを冷却するための熱交換器と、第2遮断弁とを含み、方法は、第1タンクおよび次いで異なる第2タンクの連続的な充填を伴う、方法に関する。
【0003】
本発明は、(例えば、200〜1000バールの)圧力下で水素をタンクに急速に(数分間で)充填することに有利に適用される。本発明は、特に、車両燃料タンクの充填に適用される。
【背景技術】
【0004】
水素タンクが圧力下でガスを充填されているとき、タンク内のガスの圧縮は、タンク材料の運転限界を超える可能性のある加熱を引き起こす。従って、一般にガスをタンクに導入する前にガスを予備冷却することが必要である。文献SAE J2601は、推奨されるタンク充填条件の例を特定している。そのために、充填ステーションは、充填が開始されると直ちに、目標温度範囲の冷却ガスをできるだけ迅速に供給できなければならない。
【0005】
特定の状況では、2台の車両の充填間の一定の待機後に冷却装置を始動し、それを冷却するのにかかる時間により、不十分に低温のガスで充填が開始される可能性がある。
【0006】
しかしながら、このようなタンクの充填段階の開始は重要であり、なぜなら、充填回路のラインは冷却される必要があり、および接続試験が一般的に実行される必要があるためであり、これは好ましくは低温のガスを使用して行われる。
【0007】
文献SAE J2601はまた、充填の開始時にラインが低温である場合に充填がより有利であるという推奨事項も提示している。
【0008】
文献国際公開第2011/049466A1号パンフレットは、充填工程のために管内で利用可能なガスの体積の使用を記載している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、先行技術の上述の欠点の全てまたはいくつかを軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的のために、本発明による方法は、上記前提部のその与えられた一般的な定義に従う他の点において、第1タンクの充填の終了時に第1遮断弁および第2遮断弁が閉鎖され、それにより、これらの2つの弁間で回路内において圧力下でガスの取り置き分を閉じ込めることと、ガスの取り置き分は、第2タンクを充填するために使用されることとを本質的に特徴とする。
【0011】
ガスの取り置き分の使用は、特に第2弁の開口部を介した第2タンクへのガスの移動を伴う。
【0012】
本発明は、充填の開始を改善することを可能にする充填回路のラインの配置および使用を提案する。
【0013】
具体的には、完全な充填の終了時に、制御部材(調整弁)の下流の充填回路のライン中に存在するガスの全てを例えば大気に放出することによって排出する代わりに、本発明は、このガスの少なくとも一部を低温かつ圧力下に維持し、次の充填中にそれを使用する。
【0014】
これは、ラインの下流端に位置する(特に第2弁の下流の、充填されるタンクに接続された柔軟ホース内の)加圧ガスが、柔軟ホースの下流端部を充填されたタンクから切り離すことを可能にするためにパージされるが、この下流部分と調整部材との間(第2弁11と第1弁7との間)のさらに上流に位置するガスを保持および再利用できることを意味する。
【0015】
さらに、本発明のいくつかの実施形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る:
− ガスの取り置き分は、回路の第2端部に液密に接続された第2タンクの漏れ試験を実施するために使用され、
− ガスの取り置き分は、回路の漏れ試験を実施するために使用され、
− ガスの取り置き分は、タンクの少なくとも1つの物理的特徴、例えば、その容量、その温度、その内部圧力、その充填レベルを決定する段階中に使用され、前記決定する段階は、回路内に閉じ込められたガスの取り置き分から第2タンクにガスを加圧下で注入し、かつ注入の終了時にタンク内のガスの少なくとも1つの物理的パラメータを測定することによって実行され、ガスの物理的パラメータは、タンク内の温度、圧力から選択され、
− 2つの遮断弁間に閉じ込められたガスは、第1タンクの充填の最終段階に対応する温度および圧力条件下にあり、
− 2つの遮断弁間に閉じ込められたガスは、200〜1000バール、好ましくは700〜900バールに含まれる圧力と、0℃〜マイナス41℃、好ましくはマイナス10℃〜マイナス30℃に含まれる温度とを有し、
− 第1遮断弁は、熱交換器に隣接するように回路内に配置され、すなわち、第1遮断弁は、回路の第1端部よりも熱交換器に近く、好ましくは、第1遮断弁は熱交換器の入口に位置し、
− 第2遮断弁は、回路の第2端部に隣接するように回路内に配置され、すなわち、第2遮断弁は、熱交換器よりも回路の第2端部に近く、
− 第1遮断弁と第2遮断弁との間に位置する回路の容積は、0.00005m
3〜0.01m
3またはそれを超え、例えば最大0.05m
3もしくは0.1m
3またはそれを超え、例えば1m
3であり、
− 第1遮断弁と第2遮断弁との間の回路の長さは、1メートル〜50メートルに含まれ、好ましくは2メートル〜30メートルに含まれ、
− 回路は、少なくとも第1遮断弁と第2遮断弁との間に、断熱材を含む1つまたは複数の管を含む。
【0016】
本発明はまた、上記または下記の特徴の任意の組み合わせを含む任意の代替装置または方法に関連し得る。
【0017】
他の詳細および利点は、本発明を実施することができるガス充填ステーションの一例を概略的かつ部分的に示す単一の図面を参照して記載される、以下の説明を読むことから明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明を実施することができるガス充填ステーションの一例を概略的かつ部分的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
概略的に示された充填ステーション100は、加圧ガスの少なくとも1つの供給源2、3、4と、充填されるタンク1に少なくとも1つの供給源からガスを移送するための流体回路5とを備える。
【0020】
少なくとも1つの供給源2、3、4は、例えば、加圧ガスの貯蔵部または並列に配置された複数の加圧された貯蔵部、1つまたは複数の圧縮機等のうちの少なくとも1つを含み得る。ステーション100は、特に、いくつかの加圧されたタンクを使用してもよく、それにより、充填されるタンクと圧力を平衡化する連続的な(「カスケード」)運転による充填を実行する(これは、潜在的に圧縮機によって補完または補助される)。
【0021】
例えば、充填ステーションの構造および運転の例をより詳細に記載している文献仏国特許出願公開第2928716A1号明細書および国際公開第2015/001208A2号パンフレットを参照してもよい。
【0022】
少なくとも1つのガス供給源2、3、4に接続された第1端部(上流側)と、充填されるタンク1に取外し可能に接続されるように意図された移送管6、特に柔軟ホースを取り付けられた第2端部(下流側)とを備える回路5である。
【0023】
回路5は、第1端部と第2端部との間で上流から下流に直列に配置された第1遮断弁7と、流量または圧力調整部材8(膨張弁、流量調整弁、制御された調整器、比例式弁、または他のいずれかの適切な構成要素)と、充填されるタンク1に移送されるガスを冷却するための熱交換器9と、第2遮断弁11とを備えている。
【0024】
熱交換器9は、ガスが目標温度に冷却される部材である。当然のことながら、この冷却を達成するために、異なる構造を有するいくつかの熱交換器を配置することが考えられる。
【0025】
冷却部材9および第2遮断弁11の後ろに、回路の下流端部は、既知の方法でセンサと、柔軟ホースと、充填される車両のタンク1に接続するためのコネクタとを含み得る。
【0026】
図の概略図は、最小の構成要素を示している。当然のことながら、回路5は、従来の方法で、図に示す構成要素間に介在していてもいなくてもよい弁、センサなどの他の装置を備えていてもよい。同様に、構成要素の順序は変更されてもよい。例えば、第1遮断弁7は、調整部材8と熱交換器9との間に配置されてもよく、または熱交換器9の下流に配置されてもよい。
【0027】
ステーションは次のように使用され得る。
【0028】
「第1タンク」と呼ばれる第1車両のタンク1の充填中、タンク1を充填するプロセスの終了は、ほぼ最大充填圧力付近(例えば、700バール〜875バール)で起こり、このとき、冷却温度は推奨範囲内(例えば、−17℃〜−40℃)である。第1タンク1が完全に充填されると、充填ステーション100は、分配ラインの遮断弁7、11の閉鎖を命令し得る。
【0029】
冷却部材9は、好ましくは、次の車両を待つ動作状態の所定のモードに切り換えられる。これは、熱交換器9にフリゴリーを供給する冷却回路がオフに切り替えられ得るか、または最大冷却設定もしくはその最大冷却と比較して低減された冷却設定で維持され得ることを意味する。
【0030】
このようにして、次の車両を待っている段階では、2つの遮断弁7、11間に位置する回路5の1つまたは複数のラインの全てが圧力下および冷却された温度のままである。
【0031】
これは、充填の最後の数モーメント(または秒)(充填の終了)の状態で、低温および加圧ガスの取り置き分が回路5に閉じ込められることを意味する。
【0032】
従って、次の車両が到着するとき、回路5のラインは(熱損失を除いて)低温状態に保たれる。この第2車両のタンク1(「第2タンク」1)は充填され得る。
【0033】
(文献SAE J2601の推奨に従って充填する前に、または各充填ステーション操業者に固有の他のいずれかの充填論理または充填基準に従って充填する前に)閉じ込められたガスを使用して従来の予備試験を実施することができる。特に、ガスは、十分な圧力かつ低温で従来の漏れ試験を実施するために使用することができる。
【0034】
これにより、次のタンクの充填が、すでに低温で圧力下にあるガスで開始されることが可能になる。同様に、回路5のラインの重要な部分は、このようにして事前に予冷される。
【0035】
これにより、冷却システム、および冷却されるガスと熱交換器との間の交換が依然として安定していない予備段階の始動に必要な時間を回避または制限することが可能になる。
【0036】
また、例えば、冷却システムを最も強い設定に保つか、または恒久的運転において予備冷却ループが存在するなど、充填前に予備冷却されたガスを調製するために使用される装置を制限することも可能になる。
【0037】
例えば、3分〜5分に含まれる期間後に終了する第1タンク1の充填の場合である。この充填の終了時に遮断弁7、11が閉鎖される。
【0038】
車両に接続された分配ライン(特に柔軟ホース)の下流端は、(第2遮断弁11の下流の)そのガスが存在しない可能性がある。
【0039】
対照的に、2つの遮断弁7、11間で回路の長さは典型的には2メートル〜30メートルに含まれ得る。従って、この部分は、例えば、700バール〜875バールの圧力および典型的には−40℃〜−17℃であり得る温度において、水素で満たされている。このラインは、好ましくは遅延される。この断熱材は、熱損失を最小限に抑えるように設計されており、本発明の効果を最大化および延長することができる。
【0040】
典型的には1〜20分程度の待機時間後、ガスはわずかに加熱され得るが、低温範囲(例えば、−40℃〜−17℃)にとどまる。
【0041】
第2車両がステーション100に到着し得る。使用者は、自らの車両の接続および認証の操作を実行し得る。次いで、例えばボタンまたは開始インジケータを押すことによって充填が開始される。
【0042】
例えば、漏れ試験ならびに/またはタンクの特性および充填ラインの状態の決定を含む充填の第1ステップは、遮断弁7、11間に含まれるガスによって(特に、第2弁11の開放を介して)実行され得る。
【0043】
閉じ込められたガスの使用後または使用中、第2タンク11を充填するプロセスは、1つまたは複数の供給源2、3、4から到来する加圧ガスを使用して継続し得る。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] 加圧ガスの少なくとも1つの供給源(2、3、4)と、前記少なくとも1つの供給源からタンク(1)に前記ガスを移送するための流体回路(5)とを含む充填ステーション(100)を介して加圧ガス、特に加圧水素をタンク(1)に充填する方法であって、前記回路(5)は、前記少なくとも1つのガス供給源(2、3、4)に接続された第1端部と、充填される前記タンク(1)に取外し可能に接続されるように意図された移送管(6)を備えた第2端部とを含み、前記回路(5)は、前記第1端部と前記第2端部との間で直列に配置された第1遮断弁(7)と、流量または圧力調整部材(8)と、充填される前記タンク(1)に移送される前記ガスを冷却するための熱交換器(9)と、第2遮断弁(11)とを含み、前記方法は、第1タンク(1)および次いで異なる第2タンク(1)の連続的な充填を伴い、前記第1タンク(1)の前記充填の終了時に前記第1遮断弁(7)および前記第2遮断弁(11)は閉鎖され、それにより、前記2つの弁(7、11)間で前記回路(5)内において圧力下でガスの取り置き分を閉じ込め、前記ガスの取り置き分は、前記第2弁(11)の開放を介して前記第2タンク(1)を充填するために使用される、方法において、前記回路は、少なくとも前記第1遮断弁(7)と前記第2遮断弁(11)との間に、断熱材を含む1つまたは複数の管を含むことを特徴とする方法。
[2] 前記ガスの取り置き分は、前記回路の前記第2端部に液密に接続された前記第2タンク(1)の漏れ試験を実施するために使用されることを特徴とする、[1]に記載の方法。
[3] 前記ガスの取り置き分は、前記回路(5)の漏れ試験を実施するために使用されることを特徴とする、[1]または[2]に記載の方法。
[4] 前記ガスの取り置き分は、前記タンク(1)の少なくとも1つの物理的特徴、例えば、その容量、その温度、その内部圧力、その充填レベルを決定する段階中に使用され、前記決定する段階は、前記回路(5)内に閉じ込められた前記ガスの取り置き分から前記第2タンク(2)にガスを加圧下で注入し、かつ注入の終了時に前記タンク(1)内の前記ガスの少なくとも1つの物理的パラメータを測定することによって実行され、前記ガスの前記物理的パラメータは、前記タンク内の前記温度、前記圧力から選択されることを特徴とする、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の方法。
[5] 前記2つの遮断弁(7、11)間に閉じ込められた前記ガスは、前記第1タンク(1)の充填の最終段階に対応する温度および圧力条件下にあることを特徴とする、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の方法。
[6] 前記2つの遮断弁(7、11)間に閉じ込められた前記ガスは、200〜1000バール、特に700〜900バールに含まれる圧力と、0℃〜マイナス41℃に含まれ、特にマイナス10℃〜マイナス30℃に含まれる温度とを有することを特徴とする、[1]〜[5]のいずれか一項に記載の方法。
[7] 前記第1遮断弁(7)は、前記熱交換器(9)に隣接するように前記回路内に配置され、すなわち、前記第1遮断弁(7)は、前記回路(5)の前記第1端部よりも前記熱交換器(9)に近く、好ましくは、前記第1遮断弁(7)は前記熱交換器(9)の入口に位置することを特徴とする、[1]〜[6]のいずれか一項に記載の方法。
[8] 前記第2遮断弁(11)は、前記回路(5)の前記第2端部に隣接するように前記回路(5)内に配置され、すなわち、前記第2遮断弁(11)は、前記熱交換器(9)よりも前記回路(5)の前記第2端部に近いことを特徴とする、[1]〜[7]のいずれか一項に記載の方法。
[9] 前記第1遮断弁(7)と前記第2遮断弁(11)との間に位置する回路の容積は、0.00005m3〜0.01m3に含まれることを特徴とする、[1]〜[8]のいずれか一項に記載の方法。
[10] 前記第1遮断弁(7)と前記第2遮断弁(11)との間の回路(5)の長さは、1メートル〜50メートルに含まれ、好ましくは2メートル〜30メートルに含まれることを特徴とする、[1]〜[9]のいずれか一項に記載の方法。
[11] 前記2つの遮断弁(7、11)間に閉じ込められた前記ガスは、700〜900バールの圧力と、マイナス10℃〜マイナス30℃に含まれる温度とを有することを特徴とする、[1]〜[10]のいずれか一項に記載の方法。