(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の能動インダクタ負荷および前記第2の能動インダクタ負荷のそれぞれに関して、基準電圧と前記負荷トランジスタの前記ゲートとの間に結合されたコンデンサをさらに備える、請求項1に記載の位相補間器。
前記第1の能動インダクタ負荷および前記第2の能動インダクタ負荷のそれぞれに関して、前記抵抗器がプログラム可能な抵抗器であり、前記抵抗器の値および前記コンデンサの値が、前記能動インダクタ負荷のインピーダンスを確立するように選択可能である、請求項3に記載の位相補間器。
複数の電流シンクをさらに備え、各電流シンクがトランジスタの対応する対に結合され、前記複数の電流シンクにおける電流の独立制御を可能にするために、前記複数の電流シンクのそれぞれが対応する制御信号を受け取るように結合される、請求項1から4のいずれか一項に記載の位相補間器。
各トランジスタ対が、前記第1のトランジスタに並列に結合された第1の電流スケーリングトランジスタと、前記第2のトランジスタに並列に結合された第2の電流スケーリングトランジスタとを備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の位相補間器。
前記複数のトランジスタ対の各トランジスタ対に関して、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタのそれぞれにおける電流を制御するように構成された第1の電流シンクと、前記第1の電流スケーリングトランジスタおよび前記第2の電流スケーリングトランジスタにおける電流を制御するように構成された第2の電流シンクとをさらに備える、請求項6に記載の位相補間器。
前記第1の能動インダクタ負荷および前記第2の能動インダクタ負荷のそれぞれが、前記負荷トランジスタに並列に結合された負荷電流スケーリングトランジスタを備える、請求項7に記載の位相補間器。
前記第1の能動インダクタ負荷および前記第2の能動インダクタ負荷のそれぞれに関して、コンデンサを前記基準電圧と前記負荷トランジスタの前記ゲートとの間に結合することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
前記コンデンサがプログラム可能なコンデンサを含み、前記方法が、動作周波数に基づいて前記コンデンサをプログラムすることをさらに含む、請求項10に記載の方法。
複数の電流シンクを実装することであって、各電流シンクが、トランジスタの対応する対に結合される、実装することと、前記複数の電流シンクにおける電流の独立制御を可能にするように対応する制御信号を結合することとをさらに含む、請求項9に記載の方法。
各トランジスタ対に関して、前記第1のトランジスタに並列の第1の電流スケーリングトランジスタと、前記第2のトランジスタに並列の第2の電流スケーリングトランジスタとを結合することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
各トランジスタ対に関して、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタのそれぞれにおける電流を制御するように第1の電流シンクを構成することと、前記第1の電流スケーリングトランジスタおよび前記第2の電流スケーリングトランジスタにおける電流を制御するように第2の電流シンクを構成することとをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書は、新規とみなされる本発明の1つまたは複数の実装形態の特徴を定義する特許請求の範囲を含むが、本回路および本方法は、図面と併せた説明の検討からよりよく理解されると確信される。様々な回路および方法を開示するが、本回路および本方法は、様々な形態で具現化することができる、本発明構成の単に例示に過ぎないことを理解されたい。したがって、本明細書内に開示する具体的な構造および機能の詳細は、限定的と解釈してはならないものとし、単に特許請求の範囲の根拠としておよび本発明構成を実質的に任意の適切に詳細にわたる構造で様々に採用するように当業者に教示する代表的な根拠として解釈するものとする。さらに、本明細書に使用する用語および語句は、限定的であることが意図されているのではなく、むしろ回路および方法の理解可能な説明を提供することが意図されている。
【0010】
以下に記載する回路および方法は、アナログCML位相補間セルの能動インダクタ負荷を実装し、抵抗器によって提供される線形負荷を有する従来のアナログCML位相補間器に比較して同様の線形性性能に対して顕著により低い電力消費をもたらすことができる。本回路および本方法は、より高い帯域幅およびより低いジッタを提供することもできる。本回路および本方法は、抵抗器によって提供される線形負荷を有する従来のアナログCML位相補間器に比較して広帯域動作に対してプログラム可能な電力消費設定/動作周波数の範囲にわたって同等な線形性性能も提供する。改善された線形性が、gm対セグメンテーションおよびゼロ位置制御によって提供され、これらの特徴のない能動インダクタ負荷解決策に対して改善される。gm対セグメンテーションおよびゼロ位置制御を有する総合線形性自体は、抵抗負荷解決策のものに匹敵する。
【0011】
本回路および本方法は、抵抗負荷を使用して従来のデバイスに使用される定電圧(すなわち、スイング)バイアスと対照的に、位相補間器における電流の定電流バイアスを提供する。様々な実装形態の能動インダクタのスイングサイズは、セルの利得が、p型金属酸化膜半導体(PMOS)およびn型金属酸化膜半導体(NMOS)の相互コンダクタンス(g
m)の比に基づくので、プロセス、電圧および温度の変動にわたって適度に維持される。
【0012】
本回路および本方法は、能動インダクタ負荷を有する位相補間セルにおいて動作電流の範囲にわたって一定のg
mをもたらすためにgm対セグメンテーションも使用する。gm対セグメンテーションは、線形性を達成する際に重要である。
【0013】
能動インダクタトランジスタデバイスのゲートと供給電圧との間のプログラム可能なコンデンサは、生成された実効インダクタンスのサイズを制御するのに使用される。このコンデンサのサイズ、したがって、能動インダクタの実効インダクタンスは、デジタルで制御することができる。
【0014】
まず
図1を参照すると、
図2〜10に説明するように位相補間器を実装する受信機回路を備える集積回路100の構成図が示される。具体的には、入力/出力ポート102が、構成メモリ108を有するプログラム可能なリソース106を制御する制御回路104に結合される。構成データは、構成制御器110によって構成メモリ108に提供することができる。構成データは、構成可能な論理要素109の動作を可能にする。メモリを制御回路104およびプログラム可能なリソース106に結合することができる。受信機回路114は、制御回路104、プログラム可能なリソース106およびメモリ112に結合することができ、I/Oポート116を経由して集積回路において信号を受信することができる。他のI/Oポートは、図示するように制御回路104に結合されているI/Oポート118などの集積回路デバイスの回路に結合することができる。クロックネットワーク120が、
図1の回路の様々な要素に結合され、クロック信号を受信機114に入力部121から提供する。以下に、より詳細に説明する位相補間器を実装する回路および方法を、
図1の回路の様々な要素、特にデータを並列に送信するための受信機回路114によって実装することができる。
【0015】
次に
図2を参照すると、
図1の集積回路に実装された位相補間器202を有する回路の構成図が示される。位相補間器202は、CML段として実装された制限増幅器であり得る増幅器204と、CML/CMOS変換器206とに結合される。増幅器204は、出力部208および210において生成された位相補間器の出力を受け取るように結合され、ノード216において第2のトランジスタ214に並列に結合された第1のトランジスタ212を有する第1の段を備える。トランジスタ218が、ノード216に結合され、ノード216と接地(GND)電位との間に電流路を設ける。トランジスタ218のゲートは、トランジスタにおける電流を制御するバイアス電圧(Vbias0)を受け取る。第1の段は、基準電圧Vccに結合されたノード220とノード228との間に結合された抵抗器224と、ノード222とノード228との間に結合された第2の抵抗器226とをさらに備える。増幅器204は、ノード236において第2のトランジスタ234に並列に結合された第1のトランジスタ232を有する第2の段も備える。トランジスタ238が、ノード236に結合され、ノード236と接地(GND)電位との間に電流路を設ける。トランジスタ238のゲートは、トランジスタにおける電流を制御するバイアス電圧(Vbias1)を受け取る。第2の段は、基準電圧Vccに結合されたノード240とノード228との間に結合された抵抗器244と、ノード242とノード248との間に結合された第2の抵抗器246とをさらに備える。出力部220および222は、それぞれ、トランジスタ232および234のゲートに結合される。出力ノード240および242は、それぞれ、抵抗器244および246の第1の端子においてトランジスタ232および234のドレインに結合される。抵抗器244および246の第2の端子は、基準電圧Vccにおいてノード248に結合される。
【0016】
CML/CMOS変換器206は、出力部242においてコンデンサ254に結合された入力部を有する第1のインバータ250を備え、その場合、インバータ250の出力部は、インバータ252に結合される。抵抗器256が、インバータ260の入力部と出力部との間に結合される。第1の出力は、出力部258において生成される。第2のインバータ260は、出力部240においてコンデンサ264に結合された入力部を有し、その場合、インバータ260の出力部は、インバータ262に結合される。抵抗器266が、インバータ260の入力部と出力部との間に結合される。第2の出力が、出力部268において生成される。増幅器204およびCML/CMOS変換器206の例、他の回路を増幅器およびCML/CMOS変換器に対して実装できることを理解されたい。
【0017】
次に
図3を参照すると、能動インダクタ負荷を有する位相補間器202の構成図が示される。位相補間器202は、混合器ブロック304の複数の相互コンダクタンス対の出力ノードに結合された負荷302を備え、その場合、複数の相互コンダクタンス対のそれぞれは、電流シンクブロック306の電流シンクによって制御される。より具体的には、第1の能動負荷308が、差動出力クロック信号の対の第1のクロック信号(ck_mix_neg)を生成するために第1の出力ノード310に結合されるが、第2の能動負荷312が、差動出力クロック信号の対の第2のクロック信号(ck_mix_neg)を生成するために第2の出力ノード314に結合される。
【0018】
第1の能動負荷は、本明細書ではPチャネルトランジスタ316のドレインとして示される、トランジスタ316のゲートと電流ノードとの間に結合された抵抗器318を有するPチャネルトランジスタ316を備える。トランジスタ316のソースが、基準電圧(Vcc)ノードであるノード320に結合される。第2の能動負荷は、本明細書ではトランジスタ322のドレインとして示される、トランジスタ322のゲートと電流ノードとの間に結合された抵抗器324を有するPチャネルトランジスタ322を備える。トランジスタ322のソースが、ノード320に結合される。Pチャネルトランジスタが能動負荷308および312に示されるが、以下に、より詳細に説明するように、Nチャネルトランジスタも使用できることを理解されたい。Nチャネルトランジスタを実装したとき、抵抗器318は、トランジスタ316のゲートとソースとの間に結合され、抵抗器324は、トランジスタ322のゲートとソースとの間に結合されるはずである。Nチャネルトランジスタを使用して能動負荷を実装したとき、gm対および電流シンクトランジスタは、やはり、NMOSトランジスタからPMOSトランジスタに切り替えなければならない。
【0019】
第1および第2のクロック信号は、複数の相互コンダクタンス対のトランジスタのゲートに結合されたクロック信号の位相に基づく。より具体的には、第1の相互コンダクタンス対は、トランジスタ330および332を含み、それぞれノード334に結合されたソースを有し、ノード334は、電流シンクとして動作するトランジスタ336に結合される。トランジスタ330のドレインは、ノード310に結合され、トランジスタ330のゲートにおいてClkO信号を受け取るように構成される。トランジスタ332のドレインは、ノード314に結合され、トランジスタ332のゲートにおいてClk180クロックを受け取るように構成される。
【0020】
第2の相互コンダクタンス対が、トランジスタ340および342を含み、それぞれノード344に結合されたソースを有し、ノード344は、電流シンクとして動作するトランジスタ346に結合される。トランジスタ340のドレインが、ノード310に結合され、トランジスタ340のゲートにおいてClk90信号を受け取るように構成される。トランジスタ342のドレインが、ノード314に結合され、トランジスタ342のゲートにおいてClk270クロックを受け取るように構成される。
【0021】
第3の相互コンダクタンス対が、トランジスタ350および352を含み、それぞれノード354に結合されたソースを有し、ノード354は、電流シンクとして動作するトランジスタ356に結合される。トランジスタ350のドレインが、ノード310に結合され、トランジスタ350のゲートにおいてClk180信号を受け取るように構成される。トランジスタ352のドレインが、ノード314に結合され、トランジスタ352のゲートにおいてClkOクロックを受け取るように構成される。
【0022】
第4の相互コンダクタンス対が、トランジスタ360および362を含み、それぞれノード364に結合されたソースを有し、ノード364は、電流シンクとして動作するトランジスタ366に結合される。トランジスタ360のドレインが、ノード310に結合され、トランジスタ360のゲートにおいてClk270信号を受け取るように構成される。トランジスタ362のドレインが、ノード314に結合され、トランジスタ362のゲートにおいてClk90クロックを受け取るように構成される。バイアス電圧vbias0、vbias1、vbias2、およびvbias3は、クロック信号ClkO、Clk90、Clk180およびClk270の所望の寄与をもたらすように制御され、それらは、差動出力信号ck_mix_negおよびck_mix_posの所望の位相を生成するために基準クロック信号の異なる位相である。
【0023】
図3の回路に実装された能動インダクタ負荷は、位相補間器セルの帯域幅を拡大するか(抵抗負荷を有する従来の位相補間器セルに比較して)またはより低いテール電流を使用するかのいずれかをして、抵抗負荷を有する従来の位相補間器セルと同じ帯域幅を、ただし、より低い電力を用いて達成するのに使用することができる。能動インダクタは、セルの伝達関数までピークに達する周波数を導入することによってこれをもたらす。ゼロは、能動インダクタPMOSデバイスのゲートとドレインとの間に抵抗を、および能動インダクタPMOSデバイスのゲートとソースとの間に寄生容量を追加することによってもたらされる。この容量は、
図6を参照してより詳細に説明するように、能動インダクタPMOSデバイスのゲートとソースとの間に容量デバイスを追加することによって増大させることができる。雑音およびジッタの低減は、抵抗負荷を有する従来の位相補間器セルに比較して位相補間器の動作周波数よりも低い周波数においてより低い利得を有するように能動インダクタを設計する能力により達成され、それにより、より大きい帯域幅を達成して、ジッタ増幅を低減しながら、低周波数雑音成分を抑制する。
【0024】
次に
図4を参照すると、周波数応答曲線が、
図3の回路の周波数の関数として位相補間器によって制御されるCML段の利得を示す。概して、能動インダクタを有する位相補間器の使用(実線で示す)は、同じ電流でバイアスをかけ、同じ容量負荷を駆動したときの受動抵抗器デバイスを有する位相補間器に比較して(破線で示す)結果としてより多くの帯域幅(すなわち、
図4のより大きな利得で示すように)となる。テール電流が低減されたとき、gm対サイズは、所与の増幅器設計に対しておおよそ同じバイアス位置(したがって、線形性)を維持するために低減することもできる。したがって、gm対は、容量負荷の顕著な部分を形成し、さらに多くの電力節減を達成することが可能であった。帯域幅における利得のすべてが電力節減に与えられたわけではなく、その一部分は、信号スイングサイズをわずかに増加させるのに維持することができ(抵抗負荷解決策に比較して)、その場合、スイングサイズは、位相補間器出力および制限増幅器出力の両方において増加される(特に、より高い周波数において)ことに留意されたい。CML/CMOS変換器におけるスイングサイズの増加により、AM/PM変換の影響が低減されるが、それにより、線形性が低下することがある。
【0025】
AM/PM変換は、この場合、位相補間動作に関連しているが、混合器出力における信号の振幅がPIコード(すなわち、必要なミキシング/出力位相のレベルを設定するのに使用されるコード)とともに変動した場合に起きることができ、それに続く信号チェーンにおける処理ブロックは、異なる入力振幅に対して異なる信号伝搬遅延を示す。
図3の回路において、この感度を示す主要ブロックは、CML/CMOS変換器である。変動する伝搬遅延は、ミキシング動作の線形性を破損する実質的に追加の不要な位相シフトである。この不要なエラーは、一般により小さい信号振幅に対してひどく、ある振幅レベルに信号が達した後、ほとんど無視できるほどであり得、それは当該ブロックの特性に依存する。したがって、信号の帯域幅(すなわち、信号振幅)をわずかに増加させるために能動インダクタを使用することは、結果として、信号チェーンにおけるそれに続くブロックにおいてより小さいAM/PM変換効果となる。この能動インダクタの解決策は、そのより大きな帯域幅により、わずかにより大きな信号振幅が可能となり、したがって、AM/PM変換を軽減する。
【0026】
次に
図5を参照すると、能動負荷、電流シンクスケーリング、およびgm対セグメンテーションを有する位相補間器の構成図が示される。
図5に示すように、トランジスタが、相互コンダクタンス対の各トランジスタに対して並列に結合され、その場合、追加のトランジスタを使用して、電流シンクブロック306における対応する電流シンクトランジスタを経由して相互コンダクタンス対において追加の電流を提供する。より具体的には、トランジスタ502が、ノード310とノード503との間に結合され、トランジスタ504が、ノード314とノード503との間に結合される。トランジスタ502および504は、ClkOおよびClk180をそれらのそれぞれのゲートにおいて受け取る。電流シンクトランジスタ506が、ノード503と接地との間に結合される。電流シンクトランジスタ506のゲートが、vbias0をトランジスタ506のゲートに印加することを可能にするスイッチ508に結合される。スイッチ508は、選択的にトランジスタ502および504の電流路を設けることができる。
【0027】
トランジスタ512が、ノード310とノード513との間に結合され、トランジスタ514が、ノード314とノード513との間に結合される。トランジスタ512および514は、Clk90およびClk270をそれらのそれぞれのゲートにおいて受け取る。電流シンクトランジスタ516が、ノード513と接地との間に結合される。電流シンクトランジスタ516のゲートが、vbias1をトランジスタ516のゲートに印加することを可能にするスイッチ518に結合され、したがって、トランジスタ512および514の電流路を設ける。
【0028】
トランジスタ522が、ノード310とノード523との間に結合され、トランジスタ524が、ノード314とノード523との間に結合される。トランジスタ522および524は、Clk180およびClk270をそれらのそれぞれのゲートにおいて受け取る。電流シンクトランジスタ526が、ノード523と接地との間に結合される。電流シンクトランジスタ526のゲートが、vbias2をトランジスタ526のゲートに印加することを可能にするスイッチ528に結合され、したがって、トランジスタ522および524の電流路を設ける。
【0029】
最後に、トランジスタ532が、ノード310とノード533との間に結合され、トランジスタ534が、ノード314とノード533との間に結合される。トランジスタ532および534は、Clk270およびClk90をそれらのそれぞれのゲートにおいて受け取る。
【0030】
電流シンクトランジスタ536が、ノード533と接地との間に結合される。電流シンクトランジスタ536のゲートが、vbias3をトランジスタ536のゲートに印加することを可能にするスイッチ538に結合され、したがって、トランジスタ532および534の電流路を設ける
【0031】
図5に示すようにgm対セグメンテーションを使用する利点は、改善された線形性であり、特に位相補間器がそれぞれ異なる電力消費設定を有する広範囲のクロック周波数にわたって動作することが必要とされる場合である。gm対デバイスに対して一定のオーバードライブ電圧を維持することにより、線形性が改善される。gm対のVODが高ければ高いほど(ここで、オーバードライブ電圧=Vgs−Vt)、増幅器がより線形になる。gm対が伝導するのに必要とされる電流の量は、ソース電圧(Vs)(ゲートにおける入力信号(Vg)に対して固定共通モードにあると仮定して、したがって、直接VOD)を変調し、したがって、段の線形性に影響する。テール電流は、周波数を用いてプログラム可能であり(より低いライン速度の電力消費を低減するために)、gm対は、最高動作周波数で最良の線形性を得るために、通常、最高の電流を念頭に置いて設計される。したがって、動作周波数が降下したとき、電流は低減し、したがって、VODが低減し、したがって、線形性が低下する。
図5のgm対へのセグメンテーション方式は、所与のテール電流に関して、使用中のgm対デバイスのサイズを低減することによって、これに対抗し、したがって、一定のVODを維持し、それにより、線形性が改善される。セグメントに供給する、別々のテール電流分岐を設けることによって、gm対の対応する部分は、自動的に電源を切ることができ、それにより、gm対全体の有効幅が低減され、したがって、低減されたテール電流により一定のVODが維持される。
【0032】
電流シンクセグメントの電源が切られたとき(そのゲートを低電圧に接続することにより)、対応するgm対セグメントも、もう電流を受け取らないので、電源が切られ、能動gm対における電流が増加され、したがって、オーバードライブ電圧(すなわち、所望の動作点)が維持される。この技法により、より低い電力設定に対して位相補間の線形性が改善される。
【0033】
コンデンサのデジタル制御により、
図6を参照して説明するように、能動インダクタ伝達関数のピーク周波数が動作周波数に近接するように調整することが可能になり、より低い動作周波数の線形性も改善される。
【0034】
次に
図6を参照すると、容量および抵抗制御を有する、能動負荷を有する位相補間器の構成図が示される。
図6の回路は、デジタルで制御されるコンデンササイズを使用して、能動インダクタ負荷を用いてCML位相補間器のゼロ位置(ピーキング周波数)を制御する。
図5の要素に加えて、負荷600は、プログラム可能なコンデンサを有する能動負荷を備える。具体的には、トランジスタ316のゲートとノード310との間の抵抗要素は、第1の抵抗器602と、第2の抵抗器604とを備え、その場合、スイッチ606が、抵抗器602を迂回することを可能にすることによって、トランジスタ316のゲートとノード310との間で抵抗を選択することを可能にする。トランジスタ316のゲートとソースとの間の任意の寄生容量に加えて、追加の容量を、1つまたは複数のコンデンサを選択的に切り替えることによって設けることができ、その場合、各コンデンサは、一方の端子をトランジスタ316のゲートに結合させ、他方の端子をノード320においてトランジスタ316のソースに結合させる。第1のコンデンサ608は、スイッチ610によってノード320とトランジスタ316のゲートとの間に結合することができる。第2のコンデンサ612は、スイッチ614によってノード320とトランジスタ316のゲートとの間に結合することができる。第3のコンデンサ616は、スイッチ618によってノード322とトランジスタ316のゲートとの間に結合することができる。3つのコンデンサは、本明細書では例として示され、その場合、コンデンサ608、612、および616は、それぞれノード322において一緒に接続されたそれらのソースおよびドレインを有するトランジスタであり得る。
【0035】
同様に、トランジスタ322のゲートとノード314との間の抵抗要素は、第1の抵抗器と第2の抵抗器624とを備え、その場合、スイッチ626は、抵抗器622を迂回することを可能にすることによってゲートとノード310との間の抵抗を選択することを可能にする。ゲートとトランジスタ322のソースとの間の任意の寄生容量に加えて、追加の容量を1つまたは複数のコンデンサを選択的に切り替えることによって設けることができ、その場合、各コンデンサは、一方の端子をトランジスタ322のゲートに結合させ、他方の端子をノード320においてトランジスタ322のソースに結合させる。第1のコンデンサ628は、スイッチ630によってノード320とトランジスタ322のゲートとの間に結合することができる。第2のコンデンサ632は、スイッチ634によってノード320とトランジスタ322のゲートとの間に結合することができる。第3のトランジスタ636は、スイッチ638によってノード332とトランジスタ322のゲートとの間に結合することができる。
図6の回路が
図5の要素を含むが、プログラム可能なコンデンサによる能動負荷を有する負荷600は、
図3の回路に実装できることに留意されたい。
【0036】
ゼロ位置の容量制御を使用することの利点は、それが抵抗制御だけを採用した解決策よりも小さいことである。さらに、それは抵抗制御だけを採用した解決策よりも調整が容易であり、複数の設定を実装するのにプログラム可能であることである。また、それは微調整分解能も得られる。必要な周波数においてゼロを形成するために能動インダクタMOSデバイスのゲートとドレインとの間に適切な抵抗器と組み合わせたとき、能動インダクタMOSデバイス自体のゲート−ドレインデバイス容量が十分に大きい可能性があるが、1つまたは複数の追加のコンデンサは、ゼロ位置を確立する際にさらに柔軟性をもたらす。別個のデバイス容量の追加により、能動インダクタMOSデバイスのゲートとドレインとの間の抵抗を増加させずにピーキング周波数をより低い周波数に移動させることが可能になる。したがって、
図6の実施形態における1つまたは複数の追加のコンデンサは、能動インダクタへの強化である。あるいは、抵抗器の値は、ピーキング周波数をより低い周波数に移動させるように増加させることができる。
【0037】
図6の回路は、抵抗負荷を有する従来のデバイスに使用される定電圧(スイング)バイアスと対照的に、位相補間器における電流に定電流バイアスを使用する。
図6の能動インダクタの実装形態のスイングサイズは、セルの利得がPMOSおよびNMOS gmの比であるので、プロセス、電圧および温度変動にわたって適度に維持される。能動インダクタは、バイアス電流を変え(テール電流がライン速度とともにスケーリングされたとき達成される)、能動インダクタのゼロ位置、したがって、利得がピークに達する(能動インダクタPMOSデバイスのゲートとソースとおよび帰還抵抗器との間の容量を調整することにより達成される)周波数を変えることによって調整可能である。CML段のピーク周波数が動作周波数に近接したとき、所与のライン速度の最適線形性が起きる。したがって、ライン速度に対してピークの位置を調整/プログラムする能力は、線形性を改善する。バイアス電流だけにより調整することは、より低いライン速度に対して線形性を維持するのに十分でない可能性があり、その場合、ピーク周波数は、動作周波数よりもずっと高くなり得、したがって、第二高調波、および場合により第三高調波において顕著な利得があり得、それにより、信号の歪みが生じる。理想的には、線形性を維持するために、混合器への入力信号は正弦波である(すなわち、高調波成分は何もない)。クロック分配スキームにおける混合器への先行する段が、一般に制限増幅器であるので、帯域幅が十分過ぎるほどある、特により低い周波数において顕著な高調波成分があり得る。
【0038】
次に
図7を参照すると、容量および抵抗制御による能動負荷ならびに電流シンクスケーリングとともに能動インダクタスケーリングを有する位相補間器の構成図が示される。
図6の要素に加えて、スイッチ704によって制御される追加のトランジスタ702が、トランジスタ316に並列に結合される。トランジスタ702は、トランジスタ316を通る電流を制御する。同様に、スイッチ708によって制御される追加のトランジスタ706が、トランジスタ322に並列に結合される。トランジスタ706は、トランジスタ322を通る電流を制御する。電流シンクブロック306の相互コンダクタンス対に関連付けられた制御可能スイッチを閉じたとき、増加された電流が能動インダクタに供給される。
図6において、インダクタデバイス自体のサイズは、電流シンクブロックにおける変化するテール電流とともに変化はしない。むしろ、インダクタデバイスは、高い動作周波数における最大の電流に合うようなサイズにされる。したがって、テール電流が変化するにつれて、信号共通モードが変化する。
図7の実装形態は、各具体的なテール電流設定に関して、能動インダクタデバイスのサイズを調整することを可能にし、したがって、信号に対する一定の共通モードをもたらすことを可能にする。
【0039】
次に
図8を参照すると、それぞれ能動負荷を有する位相補間器を実装する、スキャン、クロッシング、およびデータスライスを有する位相補間器の構成図が示される。
図8の回路は、本明細書ではスキャン、データおよびクロッシングに対する3つのスライスとして示される複数のスライスを含む。3つのスライスが示されるが、より大きいまたはより小さい数のスライスを実装できることを理解されたい。データクロック(Clk_dおよびClk_d_b)を生成するための位相補間器を有する第1のスライス802、クロッシングクロック(Clk_xおよびClk_x_b)を生成するための位相補間器を有する第2のスライス804、アイスキャンクロック(Clk_sおよびClk_s_b)を生成するための位相補間器を有する第3のスライス804のそれぞれが示されるが、スライス806に関連した詳細だけが示される。しかし、クロック発振器808によって生成された基準クロック信号が、スライス802、804および806のそれぞれに提供され、スライス806において実装された回路と同様の回路が、スライス802〜804において実装されることを理解されたい。制御回路809が、対応する制御信号をスライス802、804および806のそれぞれに提供する。
【0040】
クロック発振器808は、差動信号Clk_iおよびClk_i_bの第1の対を受け取るように結合された第1のバッファ810を備え、差動信号の第1の対は、基準クロック信号の0度位相および基準クロック信号の180度位相であり得る。クロック発振器808は、差動信号Clk_qおよびClk_q_bの第2の対を受け取るように結合された第2のバッファ812も備え、差動信号の第2の対は、基準クロック信号の90度位相および基準クロック信号の270度位相であり得る。クロック発振器808によって生成されたクロック信号は、スライス802、804、および806のそれぞれに結合される。
【0041】
スライス806は、バッファ810および812のそれぞれに結合された差動クロック信号の対を受け取るように結合されたバッファ814および816の対を備え、クロック信号を位相補間器202に提供する。位相補間器202の出力部は、CML/CMOS変換器206に結合される。
【0042】
制御回路809は、スライス802の位相補間器202を制御するための第1の位相補間器コードpicode_dを受け取る第1の制御信号発生器820を含む制御信号発生器を備える。制御回路809は、スライス804の位相補間器202を制御するための第2の位相補間器コードpicode_xを受け取る第2の制御信号発生器822も備える。最後に、制御回路809は、スライス806の位相補間器202を制御するための第3の位相補間器コードpicode_sを受け取る第3の制御信号発生器824も備える。制御信号発生器のそれぞれは、その入力部がPMOS DAC回路828に結合され、その出力部が位相補間器回路202に結合された象限選択信号826を備える。
【0043】
位相補間器は、入力クロックの0°から360°の間のどこかで出力位相を生成する必要がある。位相補間器の実装形態は、この範囲を0°〜90°、90°〜180°、180°〜270°および270°〜360°の4つの象限に分割する。どの象限が入力PIコードによって選択されるかにより、混合器の4つのスライスのうちの2つの異なるスライスは、能動である。象限選択ブロック826は、4つのvbias電圧をgm相互コンダクタンス対のそれぞれに関して、選択された象限に見合ったテール電流に設定する。PMOS DACは、電流DACであり、picodeに応答して混合器の2つの能動スライスに対してバイアス電流を生成し、その場合、位相補間の量は、混合器の2つの能動スライスにおける電流の相対的な量に比例する。制御信号発生器のそれぞれは、PMOS DACに関して、ならびに
図8の他のCML段および混合器の2つの非能動スライスに対しても基準バイアス電流を生成する基準バイアス電流生成ブロック830を備える。
【0044】
次に
図9を参照すると、流れ図が、位相補間器を実装する方法を示す。
図9および10の流れ図は、例えば、
図1〜8の回路のうちのいずれか、または他の適切な回路を使用して実装できることに留意されたい。ブロック902において、複数のトランジスタ対が実装され、その場合、各トランジスタ対は、第1の出力ノードに結合された第1のトランジスタおよび第2の出力ノードに結合された第2のトランジスタを有する。第1および第2のトランジスタは、例えば、
図3を参照して説明したように実装することができる。
【0045】
ブロック904において、第1の能動インダクタ負荷が、基準電圧と第1の出力ノードとの間で構成される。ブロック906において、第2の能動インダクタ負荷が、基準電圧と第2の出力ノードとの間で構成される。より具体的には、第1の能動インダクタ負荷は、基準電圧と第1の出力ノードとの間で構成することができ、第1の抵抗器が、第1のトランジスタのゲートとソースとの間に結合される。第2の能動インダクタ負荷は、基準電圧と第2の出力ノードとの間で構成することができ、第2の抵抗器が、第2のトランジスタのゲートとソースとの間に結合される。
【0046】
ブロック908において、各トランジスタ対に関して、複数のクロック信号のうちの、トランジスタ対に関連付けられた第1のクロック信号が、第1のトランジスタのゲートに結合される。ブロック910において、各トランジスタ対に関して、反転された第1のクロック信号が、第2のトランジスタのゲートに結合される。ブロック912において、出力クロック信号が、複数のクロック信号に基づいて生成される。
【0047】
次に
図10を参照すると、流れ図が、位相補間器を実装する追加の要素を示す。ブロック1002において、第1の能動インダクタ負荷および第2の能動インダクタ負荷のそれぞれに関して、コンデンサが、基準電圧と負荷トランジスタのゲートとの間に結合される。コンデンサは、
図6において実装された1つまたは複数のプログラム可能なコンデンサとして実装することができる。
【0048】
ブロック1004において、複数の電流シンクが実装され、各電流シンクが、トランジスタの対応する対に結合される。ブロック1006において、対応する制御信号が、複数の電流シンクにおける電流の独立制御を可能にするように結合される。ブロック1008において、各トランジスタ対に関して、第1の電流スケーリングトランジスタが、第1のトランジスタに並列に結合され、第2の電流スケーリングトランジスタが、第2のトランジスタに並列に結合される。ブロック1010において、各トランジスタ対に関して、第1の電流シンクが、第1のトランジスタおよび第2のトランジスタのそれぞれにおける電流を制御するように構成され、第2の電流シンクが、第1のスケーリングトランジスタおよび第2のスケーリングトランジスタにおける電流を制御するように構成される。電流シンクトランジスタおよび電流スケーリングトランジスタは、例えば、
図5を参照して説明したように実装することができる。ブロック1012において、第1の能動インダクタ負荷および第2の能動インダクタ負荷のそれぞれに関して、負荷電流スケーリングトランジスタが、負荷トランジスタに並列に結合される。能動インダクタ負荷とともに実装される負荷電流スケーリングトランジスタは、例えば、
図7を参照して説明したように実装することができる。
【0049】
一例において、クロック信号を導出するために集積回路に実装された位相補間器を提供することができる。
【0050】
そのような位相補間器は、複数のクロック信号を受け取るように結合された複数の入力部と、複数のトランジスタ対であって、各トランジスタ対が、第1の出力ノードに結合された第1のトランジスタおよび第2の出力ノードに結合された第2のトランジスタを有し、トランジスタ対に関連付けられた第1のクロック信号が、第1のトランジスタのゲートに結合され、トランジスタ対に関連付けられた反転された第1のクロック信号が、第2のトランジスタのゲートに結合される、複数のトランジスタ対と、第1の出力ノードに結合された第1の能動インダクタ負荷と、第2の出力ノードに結合された第2の能動インダクタ負荷とを含むことができる。
【0051】
いくつかのそのような位相補間器において、第1の能動インダクタ負荷および第2の能動インダクタ負荷のそれぞれは、負荷トランジスタと、負荷トランジスタのゲートと電流ノードとの間に結合された抵抗器とを含むことができる。
【0052】
いくつかのそのような位相補間器は、第1の能動インダクタ負荷および第2の能動インダクタ負荷のそれぞれに関して、基準電圧と負荷トランジスタのゲートとの間に結合されたコンデンサをさらに含むことができる。
【0053】
いくつかのそのような位相補間器において、コンデンサは、動作周波数に基づいて位相補間器の線形性を可能にすることができるプログラム可能なコンデンサを含むことができる。
【0054】
いくつかのそのような位相補間器において、第1の能動インダクタ負荷および第2の能動インダクタ負荷のそれぞれに関して、抵抗器は、プログラム可能な抵抗器でもよく、抵抗器の値およびコンデンサの値は、能動インダクタ負荷のインピーダンスを確立するように選択可能でもよい。
【0055】
いくつかのそのような位相補間器は、複数の電流シンクをさらに含むことができ、各電流シンクは、トランジスタの対応する対に結合することができる。
【0056】
いくつかのそのような位相補間器において、複数の電流シンクにおける電流の独立制御を可能にするために、複数の電流シンクのそれぞれは対応する制御信号を受け取るように結合することができる。
【0057】
いくつかのそのような位相補間器において、各トランジスタ対は、第1のトランジスタに並列に結合された第1の電流スケーリングトランジスタと、第2のトランジスタに並列に結合された第2の電流スケーリングトランジスタとを含むことができる。
【0058】
いくつかのそのような位相補間器は、複数のトランジスタ対の各トランジスタ対に関して、第1のトランジスタおよび第2のトランジスタのそれぞれにおける電流を制御するように構成された第1の電流シンクと、第1の電流スケーリングトランジスタおよび第2の電流スケーリングトランジスタにおける電流を制御するように構成された第2の電流シンクとをさらに含むことができる。
【0059】
いくつかのそのような位相補間器において、第1の能動インダクタ負荷および第2の能動インダクタ負荷のそれぞれは、負荷トランジスタに並列に結合された負荷電流スケーリングトランジスタを含むことができる。
【0060】
別の例において、集積回路に位相補間器を実装する方法を提供することができる。
【0061】
集積回路に位相補間器を実装するそのような方法は、複数のトランジスタ対を実装することであって、各トランジスタ対が、第1の出力ノードに結合された第1のトランジスタをおよび第2の出力ノードに結合された第2のトランジスタを有する、実装することと、基準電圧と第1の出力ノードとの間で第1の能動インダクタ負荷を構成することと、基準電圧と第2の出力ノードとの間で第2の能動インダクタ負荷を構成することと、各トランジスタ対に関して、複数のクロック信号のうちの、トランジスタ対に関連付けられた第1のクロック信号を第1のトランジスタのゲートに結合することと、各トランジスタ対に関して、反転された第1のクロック信号を第2のトランジスタのゲートに結合することと、複数のクロック信号に基づいて出力クロック信号を生成することとを含むことができる。
【0062】
いくつかのそのような方法において、基準電圧と第1の出力ノードとの間で第1の能動インダクタ負荷を構成することは、第1の抵抗器を第1の負荷トランジスタのゲートとソースとの間に結合することを含み、基準電圧と第2の出力ノードとの間で第2の能動インダクタ負荷を構成することは、第2の抵抗器を第2の負荷トランジスタのゲートとソースとの間に結合することを含むことができる。
【0063】
いくつかのそのような方法は、第1の能動インダクタ負荷および第2の能動インダクタ負荷のそれぞれに関して、コンデンサを基準電圧と負荷トランジスタのゲートとの間に結合することをさらに含むことができる。
【0064】
いくつかのそのような方法において、コンデンサは、プログラム可能なコンデンサを含むことができ、本方法は、動作周波数に基づいてコンデンサをプログラムすることをさらに含むことができる。
【0065】
いくつかのそのような方法において、第1の能動インダクタ負荷および第2の能動インダクタ負荷のそれぞれに関して、抵抗器は、プログラム可能な抵抗器でもよく、本方法は、能動負荷のインピーダンスを確立するように抵抗器の値およびコンデンサの値を選択することをさらに含むことができる。
【0066】
いくつかのそのような方法は、複数の電流シンクを実装することをさらに含むことができ、各電流シンクは、トランジスタの対応する対に結合することができる。
【0067】
いくつかのそのような方法は、複数の電流シンクにおける電流の独立制御を可能にするために対応する制御信号を結合することをさらに含むことができる。
【0068】
いくつかのそのような方法は、各トランジスタ対に関して、第1のトランジスタに並列の第1の電流スケーリングトランジスタと、第2のトランジスタに並列の第2の電流スケーリングトランジスタとを結合することをさらに含むことができる。
【0069】
いくつかのそのような方法は、各トランジスタ対に関して、第1のトランジスタおよび第2のトランジスタのそれぞれにおける電流を制御するように第1の電流シンクと、第1の電流スケーリングトランジスタおよび第2の電流スケーリングトランジスタにおける電流を制御するように第2の電流シンクとを構成することをさらに含むことができる。
【0070】
いくつかのそのような方法は、第1の能動インダクタ負荷および第2の能動インダクタ負荷のそれぞれに関して、負荷電流スケーリングトランジスタを負荷トランジスタに並列に結合することをさらに含むことができる。
【0071】
したがって、位相補間器を集積回路に実装するための回路および実装する方法に新規であるものを説明してきたことを理解することができる。開示した本発明を組み込む数多くの代替および同等物が存在するとみなされることが当業者によって理解されよう。結果として、本発明は、前述の実施形態によって限定されないが、以下の特許請求の範囲によってのみ限定されるものとする。