特許第6797949号(P6797949)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6797949
(24)【登録日】2020年11月20日
(45)【発行日】2020年12月9日
(54)【発明の名称】足踏み制御装置
(51)【国際特許分類】
   G05G 1/445 20080401AFI20201130BHJP
【FI】
   G05G1/445
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-8258(P2019-8258)
(22)【出願日】2019年1月22日
(65)【公開番号】特開2020-119121(P2020-119121A)
(43)【公開日】2020年8月6日
【審査請求日】2019年1月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】596016557
【氏名又は名称】上銀科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】郭 子維
(72)【発明者】
【氏名】柯 丞唐
【審査官】 増岡 亘
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭58−138222(JP,U)
【文献】 特表平5−504860(JP,A)
【文献】 特開2007−26743(JP,A)
【文献】 実開昭61−174345(JP,U)
【文献】 特開2016−220854(JP,A)
【文献】 実開昭62−89342(JP,U)
【文献】 国際公開第2008/052321(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05G 1/445
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
足踏み制御装置であって、
方位基台と、
前記方位基台に接続され、かつ前記方位基台に対し偏向することができるペダルと、
第一感知器第二感知器と感知基台を含む感知モジュールと、
前記ペダルおよび前記感知モジュールに接続される伝動機構とを含み、
前記感知基台が壁面を有し、
前記方位基台および前記第一感知器、前記第二感知器がそれぞれ前記壁面の両側に位置し、
前記伝動機構は、前記ペダルに接続される伝動ロッドと、前記伝動ロッドの一端に接続される揺動ロッドとを含み、
前記揺動ロッドの延伸方向が前記伝動ロッドの延伸方向に対し垂直であり前記揺動ロッドが前記伝動ロッドと同期して、かつ前記伝動ロッドの軸心を中心に回転可能であり、
前記方位基台から前記感知基台へ向かう方向を前方向とし、その逆方向を後方向とし、かつ、前記前方向と前記後方向に対し垂直な方向をそれぞれ左方向、右方向、上方向、下方向とし、
前記左方向と前記前方向との中間方向を左前方向とし、前記右方向と前記前方向との中間方向を右前方向とし、前記左方向と前記後方向との中間方向を左後方向とし、前記右方向と前記後方向との中間方向を右後方向とし、
前記ペダルが前記方位基台に対し前記前方向または前記後方向へ偏向して第一位置になった場合、前記ペダルが前記伝動ロッドを動かし、前記伝動ロッドが移動して前記第一感知器を励起させ、
前記ペダルが前記方位基台に対し前記左方向または前記右方向へ偏向して第二位置になった場合、前記ペダルが前記伝動ロッドを動かし、前記揺動ロッドが回転して前記第二感知器を励起させ、
前記ペダルが前記方位基台に対し前記左前方向、前記右前方向、前記左後方向、前記右後方向のうち何れか一つの方向へ偏向して第三位置になった場合、前記ペダルが前記伝動ロッドを動かし、前記伝動ロッドが移動して前記第一感知器を励起させ、かつ前記揺動ロッドが回転して前記第二感知器を励起させる、足踏み制御装置。
【請求項2】
前記方位基台が第一平面および第二平面を有し、前記第一平面と前記第二平面との間に角度があり、かつ前記ペダルが前記第二平面上に配置され、前記方位基台上に複数個のフランジが配置され、前記ペダルが前記方位基台に対し偏向するとともに前記複数個のフランジの一部と当接することができる、請求項1に記載の足踏み制御装置。
【請求項3】
前記感知モジュールはさらにスライドレールを含み、
記第一感知器、前記第二感知器および前記スライドレールが前記感知基台上に配置され、
前記伝動機構はさらに第一接触部材、第二接触部材および接続部材を含み、
前記第一接触部材が前記伝動ロッドおよび前記スライドレールに接続され、前記ペダルが前記方位基台に対し前記第一位置または前記第三位置まで偏向した場合、前記伝動ロッドが一方向に沿って移動し、かつ前記第一接触部材を動かして、前記第一接触部材が前記スライドレールに対し移動し、かつ前記第一感知器を励起させ、
前記接続部材が前記揺動ロッドおよび前記第二接触部材を接続させ、前記ペダルが前記方位基台に対し前記第二位置または前記第三位置まで偏向した場合、前記揺動ロッドが一軸に沿って回転し、かつ前記第二接触部材を動かして前記第二感知器を励起させる、請求項1に記載の足踏み制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は足踏み制御装置に関し、特に八方位に偏向可能なペダルを備えた足踏み制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
足踏み制御装置は運輸、音楽および医学分野に広く使われている装置である。医学分野において、医師は両手で手術器具を操作しながら、足踏み方式によって医療機械アームまたは内視鏡の位置を制御して、手術の効率を上げることができる。しかし、従来の足踏み制御装置は複雑な機構を用いる必要があり、例えば、中華民国特許公告第I555497号が開示した多方位足踏み制御装置において、ペダルと感知器が積み重ねて設置されているため、装置の高さが高くなり、人間工学に適わないだけではなく、医師が踏み込んだ時に踵が着地できず、心地悪く感じる。その他、一般的な足踏み制御装置は前、後、左、右など基本的な方位しか含まないため、制御装置のペダルの移動する方位数が増えると、配置される電子素子または薄膜感知素子の数もそれに応じて増えるため、装置が故障する確率が高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は足踏み制御装置を提供し、そのペダルが多方位に偏向することが可能であり、かつ簡単な伝動機構と感知モジュールによって正確な位置情報を得ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の足踏み制御装置は方位基台、ペダル、感知モジュールおよび伝動機構を含む。ペダルは方位基台に接続され、かつ方位基台に対し偏向することができる。感知モジュールは第一感知器および第二感知器を含む。伝動機構はペダルおよび感知モジュールに接続され、かつ伝動機構は伝動ロッドおよび揺動ロッドを含む。伝動ロッドはペダルに接続され、揺動ロッドは伝動ロッドに接続され、かつ揺動ロッドの延伸方向が伝動ロッドの延伸方向と独立したものである。ペダルが方位基台に対し第一位置まで偏向すると、ペダルが伝動ロッドを動かし、伝動ロッドが移動して第一感知器を励起させる。ペダルが方位基台に対し第二位置まで偏向すると、ペダルが伝動ロッドを動かし、揺動ロッドが回転して第二感知器を励起させる。ペダルが方位基台に対し第三位置まで偏向すると、ペダルが伝動ロッドを動かし、伝動ロッドが移動して第一感知器を励起させ、かつ揺動ロッドが回転して第二感知器を励起させる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本発明の一実施例の足踏み制御装置の立体概略図である。
図2図1の足踏み制御装置の分解図である。
図3図2の伝動機構の分解図である。
図4図1の足踏み制御装置のペダルが偏向していない場合の上面図である。
図5図1の足踏み制御装置のペダルが感知基台に対しある位置まで偏向した場合の上面図である。
図6図1の足踏み制御装置のペダルが感知基台から別の位置までずれた場合の上面図である。
図7図4の足踏み制御装置のX‐X断面に沿った断面図である。
図8図5の足踏み制御装置のX‐X断面に沿った断面図である。
図9図6の足踏み制御装置のX‐X断面に沿った断面図である。
図10図1の足踏み制御装置のペダルが偏向していない場合の正面図である。
図11図1の足踏み制御装置のペダルがA軸周りにある位置まで偏向した場合の正面図である。
図12図1の足踏み制御装置のペダルがA軸周りに別の位置まで偏向した場合の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1は本発明の一実施例の足踏み制御装置の立体概略図であり、図2図1の足踏み制御装置の分解図である。図1図2を参照すると、本実施例の足踏み制御装置100は方位基台110、ペダル120、感知モジュール130および伝動機構140を含み、それに、ペダル120が方位基台110に接続され、かつ方位基台110に対し偏向することが可能であり、伝動機構140がペダル120および感知モジュール130に接続される。以下の説明において、方位基台110から感知モジュール130への方向を「前方」と定義し、これを基にその他の後、左、右、上、下などの方位を定義する。
【0007】
具体的に言うと、足踏み制御装置100は、ペダル120および方位基台110を接続させる中心軸150を有し、ペダル120がユーザの足を乗せるのに適しており、かつ踏み位置を変えることでペダル120を方位基台110に対し偏向させる。本実施例において、方位基台110は第一平面Pおよび第二平面Pを有し、第一平面Pと第二平面Pの間に角度θを有し、このθが鋭角であり、かつペダル120が第二平面P上に配置されている。従って、ユーザが足の先端をペダル120の上方に置いた時に、足の後端が自然と地面に接するため、疲労感を低減することができる。
【0008】
一方、感知モジュール130は第一感知器131、第二感知器132および感知基台134を含み、第一感知器131および第二感知器132が感知基台134上に配置されている。本実施例において、第一感知器131は第一感知部材131aおよび第二感知部材131bを含み、第二感知器132は第三感知部材132aおよび第四感知部材132bを含む。また、感知基台134は壁面136を含み、方位基台110および第一感知器131、第二感知器132がそれぞれ壁面136の両側に位置する。感知モジュール130が方位基台110と独立しているため、方位基台110全体の高さを低くすることができ、かつ、第一感知器131および第二感知器132が壁面136の前側に位置するため、有効な防水効果が得られ、操作時に噴出する液体によって第一感知器131または第二感知器132が破損することを防ぐと同時に、手術を行う時の関連設備の殺菌プロセスに対応できる。
【0009】
図2が示すように、方位基台110上に複数個のフランジ112が配置されており、ユーザがペダル120を踏み込んだ時に、ペダル120が方位基台110に対し偏向し、かつこれらのフランジ112の一部に当接することができる。具体的に言うと、本実施例においてフランジ112の数が計8個あり、ユーザがペダル120を踏み込んだ時に、ペダル120は8個のフランジ112のうちの2個に当接し、かつ隣接する2つのフランジ112の間の区間に入り込むことで、さらにペダル120の偏向方位を前、後、左、右、左前、右前、左後、右後の8つの位置に限定することができる。また、フランジ112は接触時の触感フィードバップも提供し、特定位置まで踏み込んだことをユーザに確実に感じさせることができる。さらに言うと、足踏み制御装置100はさらに、方位基台110およびペダル120を接続させる複数個の弾性部材160を含み、かつこれらの弾性部材160が中心軸150を中心に対称的に配置されている。本実施例において、弾性部材160はバネであり、かつ数量が4個であり、それぞれペダル120的前、後、左、右の4つの方位に配置され、ペダル120が踏み込まれ、かつ負荷が取り除かれた後に、ペダル120をその踏み込まれる前の位置まで復帰させることができる。
【0010】
図3図2における伝動機構の分解図であり、以下図2および図3を参照する。本実施例の伝動機構140は伝動ロッド141および揺動ロッド145を含み、それに、伝動ロッド141がペダル120に接続され、揺動ロッド145が伝動ロッド141に接続され、かつ揺動ロッド145の延伸方向が伝動ロッド141の延伸方向と独立したものである。本実施例において、伝動ロッド141の一端が四角形ロッドであり、揺動ロッド145において伝動ロッド141に接続される部分が対応した四角形孔であり、かつ揺動ロッド145と伝動ロッド141が互いに垂直であるため、揺動ロッド145が伝動ロッド141と相対的な変位がない場合でも同期して回転することができる。詳しく言うと、伝動ロッド141は少なくとも一つの位置制限部142および少なくとも一つの弾性部材143を含み、本実施例ではそれぞれ伝動ロッド141の一端の両側に位置し、かつペダル120は第一位置制限部材122を含み、第一位置制限部材122はスライドスロットSを有し、伝動ロッド141の一端は位置制限部142によって、可動的でありながらその位置がスライドスロットS内に制限される。
【0011】
より詳しく言うと、本実施例の第一位置制限部材122はペダル120の前端に接続され、かつ、例えばリベットなどの固定部品によってペダル120に固定される。また、感知モジュール130は、感知基台134上に配置されたスライドレール135をさらに含み、また、伝動機構140は、伝動ロッド141およびスライドレール135に接続された第一接触部材144をさらに含み、第一接触部材144がスライドレール135上にその位置が制限されながらスライド可能である。
【0012】
一方、伝動機構140は第二接触部材146、接続部材147および第二位置制限部材148をさらに含み、第二位置制限部材148が壁面136に接続される。本実施例において、第二接触部材146および接続部材147の数がそれぞれ2個であり、それぞれ揺動ロッド145の両端に位置し、かつ接続部材147が揺動ロッド145および対応する第二接触部材146を接続させる。具体的に言うと、第二位置制限部材148が溝Gを有し、かつ接続部材147が可動的でありながらその位置が溝G内に制限される。ペダル120が偏向すると、揺動ロッド145は伝動ロッド141の軸心(即ち、軸A)を中心に回転し、この場合、接続部材147が第二接触部材146を動かして溝G内に移動させることができる。また、本実施例の第二位置制限部材148は軸方向に沿って配置された一対の位置制限構造149をさらに含み、この一対の位置制限構造149の間に空間があり、揺動ロッド145が伝動ロッド141の軸Aに沿って軸方向に平行移動した場合、第二接触部材146の位置が位置制限構造149の間の空間中に制限されるため、揺動ロッド145と接続部材147に従って平行移動することができない。
【0013】
図4図1の足踏み制御装置のペダルが偏向してない場合の上面図であり、図5図1の足踏み制御装置のペダルが感知基台へ偏向してある位置になった場合の上面図であり、図6図1の足踏み制御装置のペダルが感知基台からずれて別の位置になった場合の上面図であり、図4から図6を参照する。本実施例において、感知基台134上に2個のブロック部材137が配置され、それぞれ第一接触部材144の前後両側に位置し、第一接触部材144の変位行程を制限するものである。また、第一接触部材144とブロック部材137との間に弾性部材138が配置され、第一接触部材144が移動する過程でブロック部材137に衝突し破損することを防ぎ、かつ、ペダル120が負荷を受けていない場合、第一接触部材144が原点状態に保持されることを確保できる。ペダル120が踏み込まれて前へ偏向した場合(図5が示すように)、ペダル120が伝動ロッド141を動かして、伝動ロッド141を後へ移動させ、かつ第一接触部材144を動かして、第一接触部材144をスライドレール135に対し後方へ変位させ、第一感知部材131aを励起させる。ペダル120が踏み込まれて後へ偏向した場合(図6が示すように)、ペダル120が伝動ロッド141を動かして、伝動ロッド141を前へ移動させ、かつ第一接触部材144を動かして、第一接触部材144をスライドレール135に対し前方へ変位させ、第二感知部材131bを励起させる。
【0014】
ペダル120が偏向する場合の伝動ロッド141の作動状態をより明確に説明できるよう、図7から図9を参照する。図7から図9はそれぞれ図4から図6の足踏み制御装置のX−X断面に沿った断面図である。本実施例において、足踏み制御装置100は、方位基台110および中心軸150を接続させる軸受け152を含み、軸受け152が球面軸受けであるため、方位基台110の中心部に固定されてペダル120に合わせて回転することができる。また、スライドスロットSは上下二つの部分を含み、ペダル120が踏み込まれていない場合(図7が示すように)、伝動ロッド141の一端がスライドスロットSの上と下2つの部分の間の中間位置に位置し、ペダル120が踏み込まれて前へ偏向した場合(図8が示すように)、第一位置制限部材122が下へ変位し、伝動ロッド141の位置をスライドスロットSの一端(即ち、位置制限部142)に制限してスライドスロットSの上方部分まで移動させ、かつ伝動ロッド141が第一接触部材144を動かして後方へ移動する。ペダル120が踏み込まれて後へ偏向した場合(図9が示すように)、第一位置制限部材122が上へ変位し、伝動ロッド141の位置をスライドスロットSの一端(即ち、位置制限部142)に制限してスライドスロットSの下方部分まで移動させ、かつ伝動ロッド141が第一接触部材144を動かし前方へ移動する。なお、プロセス全体において、軸受け152の中心Cが伝動ロッド141の延伸方向(即ち、軸A)上に維持され、このような配置により、ペダル120の偏向量が伝動ロッド141の変位に影響されることなく、より正確に各方向へ偏向することができる。
【0015】
図10図1の足踏み制御装置のペダルが偏向していない場合の正面図であり、図11図1の足踏み制御装置のペダルがA軸周りにある位置まで偏向した場合の正面図であり、図12図1の足踏み制御装置のペダルがA軸周りに別の位置まで偏向した場合の正面図であり、図10から図12を参照する。ペダル120が偏向していない場合(図10がしめすように)、揺動ロッド145が水平に維持され、かつ第二感知器132が励起しない。ペダル120が図11の示すようにR方向に沿って時計回りに偏向した場合、ペダル120が伝動ロッド141を動かして、揺動ロッド145がA軸に沿って時計回りに回転し、かつ第二接触部材146を動かして第三感知部材132aを励起させる。ペダル120が図12の示すようにR方向に沿って逆時計回りに偏向した場合、ペダル120が伝動ロッド141を動かして、揺動ロッド145がA軸に沿って逆時計回りに回転し、かつ第二接触部材146を動かし第四感知部材132bを励起させる。
【0016】
伝動ロッド141の前後方向における移動および揺動ロッド145のA軸に沿った回転が互いに独立しているため、第一感知器131および第二感知器132が感知する信号を個別に処理して重ね合わせることで、ペダル120が偏向した8つの方位の組み合わせ位置情報が得られる。具体的な情報は下表の通りである。
【0017】
【表1】
(+:感知部材が励起された場合、‐:感知部材が励起されていない場合)
以上をまとめると、本発明の足踏み制御装置は、伝動ロッドの移動および揺動ロッドの回転により、ペダルの二次元動作を独立した2方向の信号に分解してから、重ねあわせの原理により、対応する組み合わせ位置情報を得ることで、電子素子のまたは感知素子の数を有効に減らすことできる。また、伝動機構自身の構造が簡単であるため、装置が占める体積を縮小させ、ユーザが操作する時により快適、便利である。
【0018】
以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の請求の範囲において行われた等価な変更と修正はすべて本発明の範囲に属する。
【符号の説明】
【0019】
100:足踏み制御装置
110:方位基台
112:フランジ
120:ペダル
122:第一位置制限部材
130:感知モジュール
131:第一感知器
131a:第一感知部材
131b:第二感知部材
132:第二感知器
132a:第三感知部材
132b:第四感知部材
134:感知基台
135:スライドレール
136:壁面
137:ブロック部材
138:弾性部材
140:伝動機構
141:伝動ロッド
142:位置制限部
143:弾性部材
144:第一接触部材
145:揺動ロッド
146:第二接触部材
147:接続部材
148:第二位置制限部材
149:位置制限構造
150:中心軸
152:軸受け
160:弾性部材
A:軸
C:中心
G:溝
:第一平面
:第二平面
、R:方向
S:スライドスロット
X−X:断面
θ:角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12