(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の態様の以下の詳細な説明において、数多くの具体的な詳細が、開示される実施形態の完全な理解を提供するために示されている。しかし、この開示の実施形態がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。他の例において、よく知られた方法、手順、構成要素、及び回路は、本発明の実施形態の態様を不必要に不明瞭にしないように詳細に記載されていない。そして、不必要な記述の繰り返しを避けるために、1つの例示的な実施形態にしたがって記載される1又は複数の構成要素又は動作が、他の例示的な実施形態から適用可能であるとして、使用又は省略されることができる。
【0013】
以下の実施形態は、様々な装置及び装置の一部を、三次元空間におけるそれらの状態の観点から説明している。本明細書において使用される場合、「位置」という用語は、(例えば、デカルトX、Y、Z座標に沿った3つの並進(translational)自由度)三次元空間における対象又は対象の一部の位置を意味する。本明細書において使用される場合、「配向(orientation)」という用語は、対象又は対象の一部の回転による配置(3つの回転自由度、例えばロール、ピッチ及びヨー等)を意味する。本明細書において使用される場合、「姿勢(pose)」という用語は、(全部で6つの自由度までの)少なくとも1つの並進自由度における対象又は対象の一部の位置、及び、少なくとも1つの回転自由度におけるその対象又は対象の一部の配向を意味する。本明細書において使用される場合、「形状」という用語は、細長い対象に沿って測定される姿勢、位置、又は配向のセットを意味する。
【0014】
図1を参照すると、例えば、手術、診断、治療、生検、医療モニタリング、又は医学評価での使用のためのセンサシステムが、概して参照数字10で示されている。センサシステム10は概して、インタロゲーション(interrogation)システム12;基準固定具14;センサデバイス16、18、20;介入器具22;制御システム24;ターゲット固定具26;及びセンサ処理及び制御システム27;を含む。様々な実施形態では、センサシステムのこれらの構成要素の1又は複数は省略され得る又は同じタイプの多数の構成要素が含まれ得る。以下に詳細に記載されるように、センサシステム10は、形状センシングの精度及びシステムの姿勢決定機能を高め得る冗長センサ構成要素を含む。冗長センサ構成要素はまた、例えば、きつい曲がり、高張力、又はかなりのねじれを伴う領域におけるセンサ不正確の原因及び場所を特定し得るとともに、これらの不正確を補正し得る。
【0015】
インタロゲーションシステム12は、センサデバイス16、18、20の現在の形状を決定するために、光を発生させるとともに戻り光を検出する。インタロゲーションシステム12はまた、臨床医への表示のために戻されたデータを処理し得る。この情報は、次に、センサデバイスが接続されるターゲット又は器具の姿勢、速度及び加速度のような、他の関連する変数を決定するために使用されることができる。センサデバイス16、18は、近位端部16a、18aにおいてそれぞれインタロゲーションシステム12に結合されている。センサデバイス16、18はまた、それぞれ遠位端部16b、18bを有する。センサデバイス20は、近位端部20aにおいてインタロゲーションシステム12に及び遠位端部20bにおいて介入器具22に結合されている。センサデバイス20は完全に、介入器具の中を又は介入器具に沿って延びて示されているが、様々な代替実施形態では、センサデバイスは、部分的にのみ、介入器具の中を又は介入器具に沿って延び得る。介入器具22は、手動又は遠隔操作制御システム24に結合される。
【0016】
センサデバイス16、18、20のそれぞれは、近位と遠位端部との間のその長さに沿った中間部分において基準固定具14に結合される。センサデバイス16、18、20の結合部分の姿勢は、基準固定具14によって固定して保持される。さらに、センサデバイス16、18、20の結合部分の姿勢は、基準固定具14によって互いに対して既知の運動学的関係に維持される。例えば、センサと固定具との間の関係は、センサデバイスが基準固定具に対して如何なる自由度でも動かないように、固定され得る。代替的には、センサと固定具との間の関係は、移動可能であり得るが、センサが既知の範囲内で基準固定具に対して移動可能であるように、知られ得る。例えば、基準固定具は、既知の回転角度を持つ回転ジョイントを有し得るが、互いに対する及び基準固定具に対するセンサの相対位置はそれでも既知である。基準固定具14は、例えば、固い金属、ポリマ、又はセラミック材料で形成され得るとともに、溝、チューブ、クランプ及び/又はセンサデバイスの一部を受け且つそれを固定具に対して及び他の結合されたセンサデバイスに対して固定した関係に保つ他の機械的なコネクタを含み得る。1つの例では、基準固定具は、センサデバイスが接着され得る又は他の方法で取り付けられ得る、幾つかの機械加工された、ぴったりフィットする(tight−fitting)平行溝を持つアルミニウムプレートで形成され得る。結合されたセンサデバイスの間の位置及び配向オフセットは、したがって、センサデバイスが基準固定具14に結合される位置において既知である。
【0017】
使用において、ターゲット固定具26は、患者の解剖学的構造に固定される。ターゲット固定具26は、センサデバイス16、18の1又は複数の一部をターゲット固定具に固定するとともに予め定められた形状又は姿勢にセンサデバイスの固定された部分を維持するためのコネクタ28を含む。センサデバイスは、ターゲット固定具の中に、接着され得る、機械的の保持され得る、又はその他の方法で取り付けられ得る。1つの例では、ターゲット固定具は、センサデバイスの一部が固定された運動学的関係に維持される複数のぴったりフィットする溝を持つ小さいアルミニウムプレートであり得る。
【0018】
図2に示されるように、センサデバイス16は、クラッディング66の中に7つのコア52、54、56、58、60、62、64を含むマルチコア光ファイバ50を含む。1つの実施形態では、マルチコア光ファイバは、約200μmの直径を有する。他の実施形態では、寸法は、より大きい又はより小さくなり得る。センサデバイス18及び20は、同様の構造を有し得るので、より詳細には記載されない。代替実施形態では、センサデバイスは、7つのコアより多い又は少ないコアを有し得る。代替的には、センサデバイスは、それぞれが1又は複数の光学コアを持つ、多数の光ファイバを含み得る。
【0019】
各コア52−64は、各コアの中の光が他のコアの中に通される光と有意に相互作用しないようにコアを離す十分な距離及びクラッディングを持つ単一モードであり得る。各コアは、1又は複数の次元でのひずみ測定を提供するためにファイバブラッググレーティング(FBG)を含み得る。3次元での光ファイバの形状及び相対位置を監視するための様々なシステム及び方法は、“Fiber optic position and shape sensing device and method relating thereto“を開示する2005年7月13日に出願された米国特許出願第11/180,389号、“Fiber-optic shape and relative position sensing“を開示する2004年7月16日に出願された米国仮特許出願第60/588,336号、及び“Optical Fibre Bend Sensor”を開示する1998年6月17日に出願された米国特許第6,389,187号に記載され、これらはそれらの全体が本出願に参照により援用される。他の代替では、レイリー散乱、ラマン散乱、ブリルアン散乱、及び蛍光散乱のような他のひずみ検出技術を用いるセンサが適当であり得る。
【0020】
幾つかの実施形態では、FBGのアレイが各コアの中に設けられる。各FBGは、屈折率における空間周期性を生成するように、コアの屈折率の一連の変調(modulation)を有する。間隔は、各屈折率変化からの部分的な反射が波長の狭いバンドのためにコヒーレントに加わり、したがって、より広いバンドを通過させながら波長のこの狭いバンドのみを反射するように、選ばれ得る。FBGの製造の間、変調は、既知の距離によって間隔をあけられ、それによって波長の既知のバンドの反射を生じさせる。しかし、ひずみがファイバコアに生じるとき、変調の間隔は、コアのひずみの量に応じて、変化する。代替的には、後方散乱又は光ファイバの曲げによって変化する他の光学現象が、各コア内のひずみを決定するために使用されることができる。
【0021】
したがって、ひずみを測定するために、光がファイバコアに送られ、戻り光の特性が測定される。この実施形態では、インタロゲータ12は、各コアに対して光を発生させるとともに戻り光を受信する。代替実施形態では、1より多いインタロゲータが使用され得る。FBGは、ファイバのひずみ及びその温度に応じた反射波長を生成する。このFBG技術は、イングランド、BracknellのSmart Fibres Ltd.のような、様々なソースから商業的に入手可能である。ロボット手術用位置センサにおけるFBG技術の使用は、“Robotic Surgery System Including Position Sensors Using Fiber Bragg Gratings”を開示する2006年7月20日に出願された米国特許第7,930,065号に記載され、これはその全体が本出願に参照により援用される。
【0022】
マルチコアファイバに適用されるとき、光ファイバの曲げは、各コアの波長シフトを監視することによって測定されることができるコアのひずみを引き起こす。ファイバに軸外しで配置された2以上のコアを有することによって、ファイバの曲げは、コアのそれぞれに異なるひずみを引き起こす。これらのひずみは、ファイバの曲げの局所的な程度の関数である。例えば、FBGを含むコアの領域が、ファイバが曲げられているポイントに位置する場合、それによって、これらのポイントにおける曲げの量を決定するために使用されることができる。これらのデータは、FBG領域の位置の間隔と組み合わされて、ファイバの形状を再構成するために使用されることができる。
【0023】
センサ処理及び制御システム27は、インタロゲーションシステム27から受信した情報を処理するための、少なくとも1つのプロセッサ(図示せず)、典型的には複数のプロセッサを含む。システム27は、本出願に記載された方法の幾つか又は全てを実装するためのプログラムされた命令を含む。システム27は
図1の概略図に単一のブロックとして示されているが、システムは、任意選択で異なる場所で実行される処理の部分を持つ幾つかのデータ処理回路を有し得る。幅広い集中又は分散データ処理アーキテクチャのいずれかが用いられ得る。同様に、プログラムされた命令は、幾つかの別々のプログラム又はサブルーチンとして実装され得る、又はそれらは、本出願に記載されるロボットシステムの幾つかの他の態様に組み込まれ得る。
【0024】
図2及び3の実施形態では、中心コア64は、コア52−64の放射状アレイの中で中心に置かれる。6つのコア52−64は、第1の三つ組(triad)を形成するコア52、54、56及び第2の三つ組を形成するコア58、60、62を持つ2つの三つ組に配置される。各三つ組の3つの光学コアは、(断面において)三角形に且つ均等に中心コア64を通る中心軸A1周りに約120度離間して配置される。センサデバイス16は、センサデバイスの各軸方向セクションにおいて各コアに対して決定されるひずみ値を持つ、近位端部16aと遠位端部16bとの間に、その軸長さに沿った複数のセクションを含むことができる。
【0025】
少なくとも3つのコアからのひずみ値は、軸方向セクションの曲げを計算するために使用されることができる。各軸方向セクションからの曲げ値は、センサデバイスの形状を計算するために組み合わされ得る。センサデバイスの形状から、遠位端部16b、18b、20b又はセンサデバイスの他の軸方向部分の位置及び配向が決定され得る。
図4及び5は、センサデバイスの形状、したがって、センサデバイスの遠位端部の姿勢を決定するための代替方法を提供する。これらの方法のどちらも、最終的に決定されるセンサ形状の精度を改良するために冗長光ファイバ形状情報を使用する。
【0026】
図4の実施形態では、マルチコア光ファイバの遠位先端(例えば、センサデバイス16、18、20のファイバの遠位端部)の姿勢を決定するための方法100は、102において、ファイバの3次元曲げを決定するために複数のコア(例えば、6つのコア52、54、56、58、60、62)を含むマルチコア光ファイバを提供することを含む。3つのコアは、3次元形状を決定するための必要な最小値である。中心コアの周りに放射状に配置される、全6つのコアの使用は、より正確なセンサ形状を生成するために組み合わされ得る冗長形状情報を提供する。104において、方法は、複数のコアの各コアの、選択された軸方向セグメント又は軸方向セグメントの全てに対するひずみを決定することを含む。
【0027】
106において、方法は、複数のコアに対して決定されたひずみを使用して光ファイバの合成形状を決定することを含む。例えば、コアの全てのひずみが、曲げ、ねじり、圧縮、及び光ファイバの全体的な合成形状を定める他の形状特性を再構成するために組み合わされ得る。例えば、
図3を参照すると、コア58及び54におけるひずみが圧縮(負のひずみ)を示し、62、56におけるひずみは伸び(正のひずみ)を示し、且つ52、64、60のひずみは中立である場合、最も適合する曲げ/ねじり角度は、コア52、60を通過する線周りのコア54、58に向かう純粋な曲げである。
【0028】
108において、方法は、複数のコアに対して決定されたひずみを使用して光ファイバの遠位端部の姿勢を決定することを含む。例えば、光ファイバの近位端部が(例えば、基準固定具14によって)固定された姿勢に保持されている状態で、光ファイバの決定される合成形状は、光ファイバの軸方向長さに沿った中間部分の姿勢を決定するために近位端部固定姿勢に累積的に適用され得る。この方法を使用することで、光ファイバの遠位端部の姿勢が決定され得る。
【0029】
図5の実施形態では、マルチコア光ファイバの遠位先端(例えば、センサデバイス16、18、20のファイバの遠位端部)の姿勢を決定するための方法110は、112において、ファイバの3次元形状を決定するための第1のコアのセット(例えば、第1の三つ組52、64、56)及びファイバの3次元形状を決定するための第2のコアのセット(例えば、第2の三つ組58、60、62)を含むマルチコア光ファイバを提供することを含む。コアの単一の三つ組は、3次元形状を決定するための必要な最小値である。しかし、ねじれを測定するために、コアの各セットは、3つの放射状に配置されたコアに加えて、第4のコア、中心コア64を含み得る。2つの三つ組(又は2つの三つ組プラス中心コア)の使用は、より正確なセンサ形状を生成するために組み合わされ得る冗長形状情報を提供する。114において、方法は、コアの第1及び第2のセットの各コアの、選択されたセグメント又はセグメントの全てに対するひずみを決定することを含む。
【0030】
116において、方法は、コアの第1のセットに対して決定されたひずみを使用して光ファイバの合成形状を決定することを含む。例えば、光ファイバの形状は、曲げ、ねじり、圧縮、及び光ファイバの全体的な合成形状を定めるコアの第1の三つ組の3次元ひずみをから導出される他の形状特性から再構成され得る。118において、方法は、コアの第2のセットに対して決定されたひずみを使用して光ファイバの合成形状を決定することを含む。例えば、光ファイバの形状は、曲げ、ねじり、圧縮、及び光ファイバの全体的な合成形状を定めるコアの第2の三つ組の3次元ひずみから導出される他の形状特性から再構成され得る。
【0031】
120において、方法は、光ファイバの第3の合成形状を決定するために第1及び第2の合成形状をマージ(merge)することを含む。例えば、第1の三つ組から決定される光ファイバの形状は、光ファイバの合成形状を決定するために第2の三つ組から決定される光ファイバの形状と共に平均化され得る。代替実施形態では、各三つ組からの形状は、一連のねじれ及び曲げ角度として表され得るとともに、2つの形状のマージは、平均化されたシーケンス(sequences)に基づく合成形状を再構成するためにこれらのねじれ及び曲げ角度シーケンスを平均化することを伴い得る。
【0032】
122において、方法は、コアの第1及び第2のセットに対して決定されたひずみを使用して光ファイバの遠位端部の姿勢を決定することを含む。例えば、光ファイバの近位端部が(例えば、基準固定具14によって)固定された姿勢に保持されている状態で、光ファイバの合成形状は、光ファイバの軸方向長さに沿った中間部分の姿勢を決定するために近位端部固定姿勢に累積的に適用され得る。この方法を使用することで、光ファイバの遠位端部の姿勢が決定され得る。
【0033】
図6−13の実施形態に記載されるように、複数形状センサデバイスは、幾つかの部分がセンサデバイスの長さに沿って一致して又はセンサデバイスの長さに沿った1若しくは複数の部分の間で固定された運動学的関係を伴って、運動学的閉ループに拘束され得る。センサデバイスは、部分曲げ及び全体的な3次元形状を決定するために光学コアの単一の従来の三つ組を使用し得る又は、部分曲げ及び全体的な形状を決定するために光学コアの複数の三つ組若しくは3つより多い光学コアからの組み合わされたデータを使用する上述の方法を使用し得る。
【0034】
冗長センサデバイス
図6は、本開示の他の実施形態によるセンサシステム10の構成200を示す。この実施形態では、2つの形状センサデバイス16、18が、共通基準固定具14と共通ターゲットとの間に取り付けられている。この例では、ターゲットは、解剖学的ターゲット202(例えば、患者の解剖学的構造の骨又は軟組織)である。他の実施形態では、センサデバイスの共通ターゲットは、介入器具又は埋め込まれる装置であり得る。記載されるように、センサデバイスの測定される形状及び1又は複数の場所におけるそれらの既知の運動学的関係が、ターゲット構造のより正確な位置を生成するために使用されることができる。
【0035】
この構成では、センサデバイス16、18の近位端部16a、18aはそれぞれインタロゲーションシステム12に接続されている。センサデバイス16は、位置Aにおいて固定された運動学的姿勢で基準固定具14によって保持され、センサデバイス18は、位置Cにおいて固定された運動学的姿勢で基準固定具14によって保持される。位置A及びCにおいて、センサデバイス間の3次元位置オフセット及びセンサデバイス間の3次元配向オフセットは既知である。センサデバイス16の遠位端部16bは位置Bでターゲット固定具26に結合され、センサデバイス18の遠位端部18bは位置Dでターゲット固定具26に結合される。ターゲット固定具26は、遠位端部16b、18bを、ターゲット固定具に対して及び互いに対して、固定された運動学的姿勢に保持する。位置B及びDにおいて、センサデバイス間の3次元位置オフセット及びセンサデバイス間の3次元配向オフセットは既知である。ターゲット固定具26は、患者の解剖学的構造に固定される。ターゲット固定具26が、例えば、呼吸、心臓の動作、患者移動、又は介入処置の間の臨床医による組織操作のために、患者の解剖学的構造とともに動くとき、センサ部分16b、18bは、互いに対して固定した運動学的関係に維持される。
【0036】
この実施形態では、位置AとBとの間のセンサデバイス16の長さは、位置CとDとの間のセンサデバイス18の長さと異なる(この実施形態では長い)。センサデバイス16、18は、ABとCDそれぞれの間の長さに沿ったいずれかの患者の解剖学的構造に入り得る。例えば、各センサデバイスは、患者の外部の解剖学的構造に結合され得る又は基準固定具とターゲット固定具との間の長さの大部分に対して患者の解剖学的構造を囲む自由空間内に延び得るとともにそれがターゲット固定具に取り付けられるところでセンサデバイスの遠位端部のすぐ近くの患者の解剖学的構造に入り得る。基準固定具とターゲット固定具との間のセンサデバイスの部分は、光ファイバの完全性(integrity)を保護するが外部の患者の解剖学的構造に沿った又は患者の解剖学的構造を囲む自由空間の中でセンサデバイスの曲げ及び移動を可能にする堅牢なコーティングの中に収容され得る。例えば、3mm直径の保護ジャケットが患者の解剖学的構造の外側のセンサデバイスを覆い得る。代替的には、センサデバイスは、ターゲット固定具及びターゲット組織に到達するために、自然又は外科的に作られた開口部を通って患者の解剖学的構造に入り得るとともに自然又は外科的に作られた解剖学的管腔を通過し得る。
【0037】
図7は、
図6に構成されるようなセンサシステム10を使用する方法210を示す。212において、センサシステム10は、
図6に構成されるように、ターゲット組織202に取り付けられるターゲット固定具26を備える。ターゲット組織202は、例えば、椎体又は股関節の一部のような、骨であり得る。代替的には、ターゲット組織202は、患者腹部の臓器又は患者の脳の一部のような軟組織であり得る。214において、方法210は、基準固定具14に固定される位置Aにおけるセンサデバイス16の姿勢を得ることを含む。例えば、位置Aにおけるセンサデバイス16の姿勢を得ることは、較正手順に基づいて始点がセンサデバイスに沿っているところ及びセンサデバイスが位置Aにおいて基準固定具に取り付けられているという事実を知ることを含み得る。代替的には、位置Aにおけるセンサデバイス16の姿勢を得ることは、センサデバイスの既知の特徴(例えば、90度の曲げ又は小さい突起)を検出することを含み得る。既知の形状の特徴の使用は、“Method and System to Sense Relative Partial−Pose Information Using a Shape Sensor”を開示する、2009年11月13日に出願された米国特許出願第12/617,995号にさらに詳細に記載されており、これは参照により本出願にその全体が援用される。216において、センサデバイス16は、位置AとBとの間のセンサデバイスの形状を決定するためにインタロゲート(interrogated)される。218において、センサデバイス16の遠位端部16bの姿勢が、センサデバイスの決定された形状を使用して得られる。例えば、光ファイバの部分が基準固定具14によってAで固定された姿勢に保持された状態で、センサデバイスの合成形状が、AとBとの間のセンサデバイスの軸方向長さに沿った中間部分の姿勢を決定するために、Aにおける固定された姿勢に累積的に適用され(applied)得る。この方法を使用することで、センサデバイス16の遠位端部16bの姿勢が決定され得る。
【0038】
220において、方法210は、それが基準固定具14に固定されている位置Cにおけるセンサデバイス18の姿勢を得ることを含む。222において、センサデバイス18は、位置CとDとの間のセンサデバイスの形状を決定するためにインタロゲートされる。224において、センサデバイス18の遠位端部18bの姿勢が、センサデバイスの決定された形状を使用して得られる。例えば、光ファイバの部分が基準固定具14によってCで固定された姿勢に保持された状態で、センサデバイスの合成形状が、CとDとの間のセンサデバイスの軸方向長さに沿った中間部分の姿勢を決定するために、Cにおける固定された姿勢に累積的に適用され得る。この方法を使用することで、センサデバイス18の遠位端部18bの姿勢が決定され得る。
【0039】
226において、方法210は、ターゲット固定具26における(すなわち、B及びDそれぞれにおける)センサデバイス16、18の間の3次元オフセット距離及び/又は配向差(orientation difference)を得ることを含む。228において、方法は、基準固定具14における(すなわち、A及びCそれぞれにおける)センサデバイス16、18の間の3次元オフセット距離及び/又は配向差を得ることを含む。
【0040】
230において、方法は、形状センサ16の遠位端部16bに対する修正された姿勢を決定することを含む。例えば、センサデバイス18の遠位端部18bの姿勢は、センサデバイス16の遠位端部16bの冗長決定又はセンサデバイス16の遠位端部16bの修正された姿勢を生成するために、位置A及びC並びに位置B及びDにおけるセンサデバイスの間の既知のオフセットにより調整され得る。同様に、遠位端部16bは、センサデバイス18の遠位端部18bの冗長決定又はセンサデバイス18の遠位端部18bの修正された姿勢を生成するために、位置A及びC並びに位置B及びDにおけるセンサデバイスの間の既知のオフセットにより調整され得る。この方法により、ターゲットの位置及び配向が、単一のセンサデバイスそれ自体を使用して可能であるよりはるかに高精度で決定され得る。
【0041】
ループセンサデバイス
図8は、本開示の他の実施形態によるセンサシステム10の構成250を示す。この実施形態では、単一のセンサデバイスが、共通基準固定具14から、ターゲットに、そしてまた基準固定具にループにされる。記載されるように、基準固定具とターゲットとの間のセンサデバイスセクションの測定される形状及び1又は複数の場所におけるそれらの既知の運動学的関係が、ターゲット構造のより正確な位置を生成するために使用されることができる。
【0042】
この構成では、センサデバイス16の近位端部16aはインタロゲーションシステム12に接続されている。センサデバイス16は、位置Aにおいて固定された運動学的姿勢で基準固定具14によって保持される。センサデバイス16の他の部分は、位置Bでターゲット固定具26に結合される。センサデバイス16の遠位端部16bは、位置Cにおいて固定された運動学的姿勢で基準固定具14に結合される。したがって、センサデバイス16は、AとCとの間でセンサデバイス部分の既知の3次元位置オフセット及びAとCとの間でセンサデバイス部分の既知の3次元配向オフセットを持つループを形成する。ターゲット固定具26は、ターゲット固定具に対して固定された運動学的姿勢にセンサデバイス16の中間部分を保持する。ターゲット固定具26は、患者の解剖学的構造のターゲット組織202に取り付けられる。ターゲット固定具26が患者の解剖学的構造とともに動くとき、ターゲット固定具26に結合されたセンサ部分は、ターゲット固定具に対して固定した運動学的関係に維持される。この構成では、AとBとの間のセンサデバイスセクションは第1の形状センサとして働き、CとBとの間のセンサデバイスセクションは第2の形状センサとして働く。位置AとBとの間のセンサデバイス16の長さは、位置CとBとの間の長さと異なり得る(この実施形態では短い)。センサデバイス16は、ABの間の長さに沿ったいずれかで患者の解剖学的構造に入り得るとともに、BCの間の長さに沿ったいずれかで患者の解剖学的構造を出得る。例えば、センサデバイスは、患者の外部の解剖学的構造に結合され得る又は基準固定具とターゲット固定具との間の長さの大部分に対して患者の解剖学的構造を囲む自由空間内に延び得るとともにターゲット固定具に取り付けられるセンサデバイスの部分のすぐ近くの患者の解剖学的構造に入り得る/出得る。基準固定具とターゲット固定具との間のセンサデバイスの部分は、光ファイバの完全性を保護するが外部の患者の解剖学的構造に沿った又は患者の解剖学的構造を囲む自由空間の中でセンサデバイスの曲げ及び移動を可能にする堅牢なコーティングの中に収容され得る。代替的には、センサデバイスは、ターゲット固定具及びターゲット組織に到達するために、自然又は外科的に作られた開口部を通って患者の解剖学的構造に入り得るとともに自然又は外科的に作られた解剖学的管腔を通過し得る。
【0043】
図8の実施形態では、ループセンサデバイス16は、センサデバイスの光ファイバが、よじれる、過度にねじれる、過度に曲がる、又は高いひずみを引き起こす又はファイバに損傷を与える他の配置なしに、滑らかに曲げられるように、ターゲット固定具に結合され得る。例えば、ターゲット固定具26は、形状センサ16を受ける大きさにされた予め形成された溝を造られ得るとともに予め決まられた湾曲形状にそれを保持し得るので、ターゲット固定具におけるよじれ及び過度なねじれを妨げる。
【0044】
図9は、
図8に構成されるようなセンサシステム10を使用する方法260を示す。262において、センサシステム10は、
図8に構成されるように、ターゲット組織202に取り付けられるターゲット固定具を備える。264において、方法260は、センサデバイス16が基準固定具14に固定される位置Aにおけるセンサデバイス16の姿勢を得ることを含む。266において、センサデバイス16は、位置AとBとの間のセンサデバイスの第1のセクションの形状を決定するためにインタロゲートされる。268において、位置Bでターゲット固定具に結合されたセンサデバイス16の部分の姿勢が、位置AとBとの間のセンサデバイスの第1のセクションの決定された形状を使用して得られる。例えば、光ファイバの部分が基準固定具14によってAで固定された姿勢に保持された状態で、センサデバイスの第1のセクションの合成形状が、AとBとの間のセンサデバイスの軸方向長さに沿った中間部分の姿勢を決定するために、Aにおける固定された姿勢に累積的に適用され得る。この方法を使用することで、位置Bにおけるセンサデバイスの第1のセクションの姿勢が決定され得る。
【0045】
270において、方法260は、センサデバイス16が基準固定具14に固定されている位置Cにおけるセンサデバイス16の姿勢を得ることを含む。272において、センサデバイス16は、位置CとBとの間のセンサデバイスの第2のセクションの形状を決定するためにインタロゲートされる。274において、Bにおいてターゲット固定具に結合されたセンサデバイス16の部分の姿勢が、CとBとの間のセンサデバイスの第2のセクションの決定された形状を使用して得られる。例えば、光ファイバの部分が基準固定具14によってCで固定された姿勢に保持された状態で、センサデバイスの第2のセクションの合成形状が、CとBとの間のセンサデバイスの軸方向長さに沿った中間部分の姿勢を決定するために、Cにおける固定された姿勢に累積的に適用され得る。この方法を使用することで、位置Bにおけるセンサデバイスの第2のセクションの姿勢が決定され得る。
【0046】
276において、方法260は、Bにおける第1のセクション(A−B)の姿勢及びBにおける第2のセクション(C−B)の姿勢に基づいてターゲットにおけるセンサデバイスの姿勢を決定することを含む。例えば、ターゲットにおけるセンサデバイス姿勢の決定は、(A及びCにおける修正された起点姿勢が仮定されて)Bにおける第1及び第2のセクションの姿勢を平均化することによって決定され得る。この方法により、Bにおけるターゲットの位置及び配向が、基準固定具とターゲットとの間に単一のセンサデバイスを使用して可能であるよりはるかに高精度で決定され得る。
【0047】
図10は再びセンサシステム10の構成250を示す。この構成では、形状センサ16は、前述のように、Aにおいて基準固定具14に、Bにおいてターゲット固定具26に、そしてCにおいて基準固定具14に結合される。この実施形態は、位置AとC’との間の、センサデバイス16の測定される形状252を使用することによってBにおけるセンサの姿勢を決定するための誤差補正及び冗長性を提供する。AとC’との間の第3の形状センサ部分の測定される形状252は、AとCとの間の第3の形状センサ部分の実際の形状とわずかに異なり得る。実際の位置Cと測定される位置C’との間の多次元補正係数を測定することは、センサデバイス16で生成される累積誤差を補正するための情報を提供する。この情報は、位置B’の位置を決定することにおける誤差を減少させるために使用され得る。
【0048】
図11は、Bにおけるターゲットの位置及び配向を補正するための、
図10に構成されるようなセンサシステム10を使用する方法280を示す。282において、AとCとの間のセンサデバイス16は、位置AとC’との間のセンサデバイスの測定される形状252を決定するためにインタロゲートされる。284において、B’及びC’におけるセンサデバイス16の姿勢が、センサデバイスの決定された形状を使用して得られる。例えば、光ファイバの部分が基準固定具14によってAで固定された姿勢に保持された状態で、センサデバイスの合成形状が、B’及びC’におけるものを含む、センサデバイスの軸方向長さに沿った中間部分の姿勢を測定するために、Aにおける固定された姿勢に累積的に適用され得る。286において、センサデバイスが基準固定具14に固定されるCにおけるセンサデバイス16の既知の実際の姿勢が得られる。288において、3次元の第1の補正係数が、Cにおけるセンサデバイスの実際の姿勢とC’におけるセンサデバイスの計算された姿勢との間で計算される。289において、3次元の第2の補正係数が、第1の補正係数に基づいて、B’におけるターゲットの計算された姿勢を補正するために決定される。例えば、補正係数が1つの方向において2cmである場合、第2の補正係数は、同じ方向において半分(すなわち、1cm)であり得る。他の代替では、第2の補正係数は、第1の補正係数の半分より大きい又は小さくなり得る。第2の補正係数を使用することで、測定される位置B’は、ターゲット位置Bにおけるセンサデバイス16の姿勢の向上した近似値を決定するために290においてさらに補正され得る。補正された位置Bは、3次元の第2の補正係数により位置B’を調整することによって決定される。この方法により、Bにおけるループセンサデバイスの位置及び配向が、単一の非ループセンサデバイスを使用して可能であるよりはるかに高精度で決定され得る。
【0049】
冗長センサ及び介入器具
図12は、本開示の他の実施形態によるセンサシステム10の構成310を示す。この実施形態では、3つの形状デバイスが、共通の基準固定具に取り付けられ、異なるツール又は解剖学的位置の延び、且つ再び共通ターゲットにおいて接合する。記載されるように、センサデバイスの測定される形状及び1又は複数の位置におけるそれらの既知の運動学的関係は、ターゲット構造のより正確な位置を生成するために使用されることができる。この構成では、センサデバイス16、18、20の近位端部16a、18a、20aはそれぞれインタロゲーションシステム12に接続されている。センサデバイス16は、位置Aにおいて固定された運動学的姿勢で基準固定具14によって保持され、センサデバイス18は、位置Eにおいて固定された運動学的姿勢で基準固定具14によって保持され、センサデバイス20は、位置Fにおいて固定された運動学的姿勢で基準固定具14によって保持される。位置A及びEにおいて、AとEとの間のセンサデバイス16、18の位置オフセット及びAとEとの間のセンサデバイスの配向オフセットは既知である。位置A及びFにおいて、AとFとの間のセンサデバイス16、20の3次元位置オフセット及びAとFとの間のセンサデバイスの3次元配向オフセットは既知である。位置E及びFにおいて、EとFとの間のセンサデバイス18、20の3次元位置オフセット及びEとFとの間のセンサデバイスの3次元配向オフセットは既知である。センサデバイス16の遠位端部16bは、位置Cにおいてターゲット固定具26bに結合され、(基準固定具14と遠位端部16bとの間でセンサデバイスの軸方向長さに沿って位置する)センサデバイス16の中間部分は、位置Bにおいてターゲット固定具26aに結合される。センサデバイス18の遠位端部18bは、位置Dにおいてターゲット固定具26bに結合される。ターゲット固定具26bは、遠位端部16b及び18bを、ターゲット固定具26bに対して及び互いに対して固定された運動学的姿勢に保持する。位置C及びDにおいて、CとDとの間のセンサデバイスの位置オフセット及びCとDとの間のセンサデバイスの配向オフセットは既知である。ターゲット固定具26aは、患者の解剖学的構造のターゲット組織204に取り付けられ、ターゲット固定具26bは、患者の解剖学的構造のターゲット組織202に取り付けられる。ターゲット固定具26bが患者の解剖学的構造とともに動くとき、センサ遠位端部16b、18bは、互いに対して固定された運動学的関係に維持される。ターゲット固定具26aが患者の解剖学的構造とともに動くとき、センサデバイス16の中間部分は、ターゲット固定具26aと固定された運動学的関係に維持される。位置AとCとの間のセンサデバイス16の長さは、位置EとDとの間のセンサデバイス18の長さと異なり得る(この実施形態では長い)。センサデバイス16、18は、それぞれAB及びEDの間の長さに沿ったいずれかで患者の解剖学的構造に入り得る。BCの間のセンサデバイス16は、患者の解剖学的構造から出得るとともに患者の解剖学的構造に再び入り得る。代替的には、BCの間のセンサデバイス16は、患者の解剖学的構造の中の自然の又は外科的に作られた通路を通過し得る。この実施形態では、センサデバイス20の遠位端部20bは、介入器具22に取り付けられるとともに、介入器具に対する固定された運動学的関係に維持される。
【0050】
1つの例では、ターゲット組織202、204は患者の解剖学的構造の中の骨であり得るとともに、センサデバイスは、骨の相対位置及び相対移動を決定するためにターゲット組織に取り付けられ得る。センサデバイスは、骨スクリュー、接着剤、又は他の結合システムを含む、ターゲット固定具によって骨に取り付けられ得る。
【0051】
センサデバイス16、18,20は、単一のファイバ又は平行に配置された多数のファイバを含み得る。代替的には、センサデバイスは、接続部を超えるインタロゲーションを可能にする光学カプラによって接続される直列に接続されるファイバセグメント(すなわち、「デイジーチェーン接続された」セグメント)を有し得る。したがって、1つのセグメントは、例えば位置A、Bの間に延びるとともに、このセグメントは、位置B、Cの間に延びる他のセグメントに接続される。
【0052】
図13は、
図12に構成されるようなセンサシステム10を使用する方法320を示す。322において、センサシステム10は、
図12に構成されるように、ターゲット組織204に取り付けられるターゲット固定具26a及びターゲット組織202に取り付けられるターゲット固定具26bを備える。324において、方法320は、センサデバイス16が基準固定具14に固定される位置Aにおけるセンサデバイス16の姿勢を得ることを含む。326において、センサデバイス16は、位置AとBとの間のセンサデバイスの第1のセクションの形状を決定するためにインタロゲートされる。328において、位置Bにおけるセンサデバイス16の姿勢が、第1のセクションのセンサデバイスの決定された形状を使用して得られる。例えば、センサデバイスの部分が基準固定具14によってAで固定された姿勢に保持された状態で、センサデバイスの第1のセクションの合成形状が、AとBとの間のセンサデバイスの軸方向長さに沿った中間部分の姿勢を決定するために、Aにおける固定された姿勢に累積的に適用され得る。この方法を使用することで、位置Bにおけるセンサデバイスの姿勢が決定され得る。330において、方法は、位置Aにおける基準固定具14と位置Cにおけるターゲット固定具との間のセンサデバイス16の形状を決定することを含む。332において、位置Cにおけるセンサデバイス16の遠位端部16bの姿勢が、AとCとの間のセンサデバイス16の形状から決定される。この方法により、センサデバイス16、18は、両方のターゲット組織202、204の位置の決定を向上させるために使用され得る運動学的ループを形成する。
【0053】
334において、方法320は、センサデバイス18が基準固定具14に固定される位置Eにおけるセンサデバイス18の姿勢を得ることを含む。336において、センサデバイス18は、位置EとDとの間のセンサデバイスの形状を決定するためにインタロゲートされる。338において、センサデバイス18の遠位端部18bの姿勢が、センサデバイスの決定された形状を使用して得られる。例えば、光ファイバの部分が基準固定具14によってEで固定された姿勢に保持された状態で、センサデバイスの合成形状が、EとDとの間のセンサデバイスの軸方向長さに沿った中間部分の姿勢を決定するために、Eにおける固定された姿勢に累積的に適用され得る。この方法を使用することにより、センサデバイス18の遠位端部18bの姿勢が決定され得る。
【0054】
340において、方法320は、基準固定具14における(すなわち、A及びEそれぞれにおける)センサデバイス16、18の間の3次元オフセット距離及び/又は配向差を得ることを含む。342において、ターゲット固定具26bにおける、すなわち、C及びDそれぞれにおける、センサデバイス16、18の間の3次元オフセット距離及び/又は配向差が得られる。344において、基準固定具14における(すなわち、A及びFそれぞれにおける)センサデバイス16、20の間の3次元オフセット距離及び/又は配向差が得られる。346において、基準固定具14における(すなわち、E及びFそれぞれにおける)センサデバイス18、20の間の3次元オフセット距離及び/又は配向差が得られる。
【0055】
348において、方法320は、センサデバイス20が基準固定具14に固定されている位置Fにおけるセンサデバイス20の姿勢を得ることを含む。350において、センサデバイス20は、位置FとGとの間のセンサデバイスの形状を決定するためにインタロゲートされる。352において、センサデバイス20の遠位端部20bの姿勢が、センサデバイスの決定された形状を使用して得られる。例えば、光ファイバの部分が基準固定具14によってFで固定された姿勢に保持された状態で、センサデバイス20の合成形状が、FとGとの間のセンサデバイスの軸方向長さに沿った中間部分の姿勢を決定するために、Fにおける固定された姿勢に累積的に適用され得る。この方法を使用することにより、センサデバイス20の遠位端部20bの姿勢が決定され得る。センサデバイス20の遠位端部20bは、
図1に示されるように介入器具22の遠位端部に固定され得る。代替的には、センサデバイス20の遠位端部20bは、
図12に示されるように介入器具22の近位端部に固定され得る。様々な他の構成では、センサデバイス20の遠位端部20bは、臨床医が追跡することに関心を持ち得る介入器具の他のポイントに固定され得る。
【0056】
354において、方法320は、形状センサ16の遠位端部16bに対する修正された姿勢を決定することを含む。例えば、センサデバイス18の遠位端部18bの姿勢が、センサデバイス16の遠位端部16bの冗長決定又はセンサデバイス16の遠位端部16bの修正された姿勢を生成するために、位置A、Eの間の既知のオフセット及び位置C、Dの間のオフセットに基づいて調整され得る。この方法により、センサデバイス16の遠位端部16bの位置及び配向が、単一のセンサデバイス16それ自体を使用して可能であるよりはるかに高精度で決定され得る。356において、遠位端部16bの修正された姿勢が、介入器具22によって担持されるセンサデバイス20の遠位端部20bに対して追跡される。
【0057】
センサ20の遠位端部20b(又はセンサ20の遠位端部20bに対して固定された介入器具22の部分)は、センサ16の遠位端部16bの位置を正確にするための冗長性を提供するために使用され得る。例えば、センサの遠位端部20bが(遠位端部16bと一致する又は遠位端部16bと既知の運動学的関係にある)ターゲット基準固定具で保持される一方センサデバイス20がインタロゲートされる場合、センサ20の結果として得られる形状は、ターゲットにおける遠位端部20bの位置を決定するために使用され得る。したがって、遠位端部20bの位置及び基準固定具におけるセンサとターゲット固定具との間の既知の3次元オフセットが、冗長センサデバイス18のために使用されるものと同様の方法を使用して遠位端部16bの姿勢を正確にするために使用され得る。
【0058】
記載されたセンサシステム構成のいずれかが、医療介入処置において支援するために使用されることができ、コンピュータ支援システムを含む。コンピュータ支援システムは、ロボット介入システムのような遠隔操作介入システムを含み得る。
図14の図を参照すると、例えば、手術、診断、治療、又は生検処置での使用のための遠隔操作介入システムが、参照数字400によって概して示される。
図1に示されるように、遠隔操作介入システム400は概して、その上に患者Pが位置する手術台Oに又は同手術台Oの近くに取り付けられたロボットアセンブリ402を含む。介入器具システム404は、ロボットアセンブリ402に動作可能に結合されている。オペレータ入力システム406は、外科医Sが手術部位を見ること及び介入器具システム404の動作を制御することを可能にする。
【0059】
オペレータ入力システム406は、通常手術台Oと同じ部屋に配置される外科医コンソールに配置され得る。しかし、外科医Sは、患者Pと異なる部屋又は完全に異なる建物に位置することができることが理解されるべきである。オペレータ入力システム406は概して、介入器具システム404を制御するための1又は複数の制御デバイスを含む。制御デバイスは、任意の数の様々な入力デバイス、例えば、ハンドグリップ、ジョイスティック、トラックボール、データグローブ、トリガ−ガン、手動コントローラ、音声認識デバイス、タッチスクリーン、体動又は存在センサ等を含み得る。幾つかの実施形態では、制御デバイスは、外科医にテレプレゼンスを、又は外科医が器具を直接的に制御している強い感覚を有するように制御デバイスが器具と一体であるという認識を提供するように、ロボットアセンブリの介入器具と同じ自由度を備える。他の実施形態では、制御デバイスは、関連付けられた介入器具より多い又は少ない自由度を有し得るが、依然として外科医にテレプレゼンスを提供し得る。幾つかの実施形態では、制御デバイスは、6自由度で動くとともに、器具を作動させる(例えば、把持ジョーを閉じる、電極に電位を与える、薬物による処置を加える等)ための作動可能なハンドルも含み得る手動入力デバイスである。
【0060】
ロボットアセンブリ402は、介入器具システム404を支持するとともに、1又は複数の非サーボ制御リンク(例えば、一般的にセットアップ構造と呼ばれる、手動で位置決めされ得るとともに所定位置でロックされ得る1又は複数のリンク)の運動学的構造及びロボットマニピュレータを有し得る。ロボットアセンブリ402は、介入器具404の入力部を駆動する複数のアクチュエータ(例えば、モータ)を含む。これらのモータは、制御システム(例えば、制御システム412)からの指令に応じて能動的に動く。モータは、介入器具404に結合されるとき、介入器具を、自然又は外科的に作られた解剖学的開口の中に前進させ得る及び/又は介入器具の遠位端部を多自由度で動かし得る駆動システムを含み、この多自由度は、3自由度の直線運動(例えば、X、Y、Zデカルト軸に沿った直線運動)及び3自由度の回転運動(例えば、X、Y、Zデカルト軸周りの回転)を含み得る。加えて、モータは、生検デバイス等のジョーにおいて組織を把持するために器具の作動可能なエンドエフェクタを作動させるために使用されることができる。
【0061】
ロボット介入システム400はまた、ロボットアセンブリの器具に関する情報を受信するために1又は複数のサブシステムを持つセンサシステム408を含む。センサシステム408は、例えば、上述のいずれかの構成の形状センサデバイス10を含み得る。センササブシステムはまた、電磁(EM)位置センサシステム及び/又はカテーテルシステムの遠位端部から画像をキャプチャするための可視化システムを含み得る。
【0062】
ロボット介入システム400はまた、センサシステム408のサブシステムによって生成された手術部位及び介入器具404の画像を表示するためのディスプレイシステム410を含む。ディスプレイ410及びオペレータ入力システム406は、オペレータが、介入器具システム404及びオペレータ入力システム406を、作業スペースを実質的に実際の存在(true presence)中に見るかのように、制御できるように配向され得る。実際の存在は、表示された組織画像が、オペレータに、まるでオペレータが画像位置に物理的に存在するとともに画像の視点から組織を直接的に見るかのように、見えることを意味する。
【0063】
代替的に、又は追加で、ディスプレイシステム410は、コンピュータトモグラフィ(CT)、磁気共鳴イメージング(MRI)、蛍光透視法、サーモグラフィ、超音波、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)、サーマルイメージング、インピーダンスイメージング、レーザイメージング、ナノチューブX線イメージング等のような、イメージング技術を手術前に使用して記録された及び/又はモデル化された手術部位の画像を提供し得る。提供される手術前の画像は、2次元、3次元、又は(例えば、時間ベースの又は速度ベースの情報を含む)4次元画像及びモデルを含み得る。
【0064】
幾つかの実施形態では、ディスプレイシステム410は、介入器具の実際の位置が、外科医に手術器具の先端の位置における内部手術部位の仮想画像を提供するために、手術前の又は同時画像(concurrent images)と位置合わせされる(例えば、動的に参照される)、仮想視覚化画像を表示し得る。
【0065】
他の実施形態では、ディスプレイシステム410は、介入器具の実際の位置が、外科医に手術部位における介入器具の仮想画像を提供するために、(手術前に記録された画像を含む)以前の画像又は同時画像と位置合わせされる、仮想視覚化画像を表示し得る。介入器具404の一部の画像が、介入器具を制御する外科医を支援するために仮想画像に重ね合わされ得る。
【0066】
ロボット介入システム400はまた制御システム412を含む。制御システム412は、介入器具404、オペレータ入力システム406、センサシステム408、及びディスプレイシステム410の間の制御をもたらすために、少なくとも1つのプロセッサ(図示せず)、典型的に複数のプロセッサを含む。制御システム412は、演算若しくは論理加算器、及び1又は複数のメモリデバイスのような、ロジックユニットを含む一般的なコンピュータ構成要素を含み得る。制御システム412はまた、本明細書に記載された方法の幾つか又は全てを実装するためのプログラムされた命令(例えば、命令を記憶するコンピュータ可読媒体)を含む。
【0067】
制御システム412は
図1の概略図に単一のブロックとして示されているが、システムは任意選択で、ロボットアセンブリ402で又はロボットアセンブリ402に隣接して実行される処理の部分、オペレータ入力システム406で実行される部分等を備える幾つかのデータ処理回路を有し得る。制御システム412及びセンサ処理及び制御システム27は、制御システムの構成要素であり得る。任意の幅広い集中又は分散データ処理アーキテクチャが用いられ得る。同様に、プログラムされた命令は、幾つかの別々のプログラム又はサブルーチンとして実装され得る、又はそれらは、本出願に記載されるロボットシステムの幾つかの他の態様に組み込まれ得る。1つの実施形態では、制御システム412は、ブルートゥース(登録商標)、IrDA、HomeRF、IEEE802.11、DECT、及び無線テレメトリのような無線通信プロトコルをサポートする。
【0068】
幾つかの実施形態では、制御システム412は、介入器具システム404からオペレータ入力システム406のための1又は複数の対応するサーボモータへの力及びトルクフィードバックを提供するために、1又は複数のサーボコントローラを含み得る。サーボコントローラはまた、患者の体の中の内部手術部位に体の開口を通じて延びる介入器具404を動かすように、ロボットアセンブリ402に指示する信号を送信し得る。任意の適切な従来の又は専用サーボコントローラが使用され得る。サーボコントローラは、ロボットアセンブリ402から分離され得る、又はロボットアセンブリ402と一体にされ得る。幾つかの実施形態では、サーボコントローラ及びロボットアセンブリは、患者の体に隣接して位置するロボットアームカートの部分として提供される。
【0069】
制御システム412はさらに、介入器具404へのナビゲーション支援を提供するための仮想視覚化システムを含み得る。仮想視覚化システムを使用する仮想ナビゲーションは、解剖学的通路の3次元構造に関連付けられる取得されたデータセットの参照に基づく。より具体的には、仮想視覚化システムは、コンピュータトモグラフィ(CT)、磁気共鳴イメージング(MRI)、蛍光透視法、サーモグラフィ、超音波、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)、サーマルイメージング、インピーダンスイメージング、レーザイメージング、ナノチューブX線イメージング等のような、イメージング技術を使用して記録された及び/又はモデル化された手術部位の画像を処理する。ソフトウェアが、記録された画像を部分的又は全体の解剖学的臓器又は解剖学的領域の2次元又は3次元モデルに変換するために使用される。モデルは、通路の様々な場所及び形状並びにそれらの接続性(connectivity)を表す。モデルを生成するために使用される画像は、手術前に又は医療処置の間に手術中に記録され得る。代替実施形態では、仮想視覚化システムは、標準モデル(すなわち、患者特有でない)又は標準モデルと患者特有データのハイブリッドを使用し得る。モデル及びモデルによって生成された任意の仮想画像は、動きの1又は複数の段階の間の(例えば、肺の吸気/呼気サイクルの間の)又は引き起こされた解剖学的構造の動きの間の(例えば、患者再位置決め又は器具が原因の変形)変形可能な解剖学的領域の静的姿勢を示し得る。
【0070】
仮想ナビゲーション手順の間、センサシステム408は、患者の解剖学的構造に対する器具のおおよその位置を計算するために使用され得る。位置は、患者の解剖学的構造のマクロレベルの追跡画像及び患者の解剖学的構造の仮想内部画像を作るために使用されることができる。仮想視覚化システムからのもののような、手術前に記録された手術画像とともに介入器具を位置合わせ及び表示するために光ファイバセンサを使用するための様々なシステムは既知である。例えば、参照により本出願にその全体が援用される、“Medical System Providing Dynamic Registration of a Model of an Anatomical Structure for Image−Guided Surgery”を開示する、2011年5月13日に出願された米国特許出願第13/107,562号は、1つのこのようなシステムを開示している。
【0071】
ロボット介入システム400はさらに、照射システム、操向制御システム、洗浄システム、及び/又は吸引システムのような、任意選択の動作及びサポートシステム(図示せず)を含み得る。代替実施形態では、ロボットシステムは、1より多いロボットアセンブリ及び/又は1より多いオペレータ入力システムを含み得る。マニピュレータアセンブリの正確な数は、他の要因の中で、外科処置及び手術室内のスペース制約に依存する。オペレータ入力システムは、一緒に配置され得る、又はそれらは別々の場所に配置され得る。複数のオペレータ入力システムは、1より多いオペレータが1又は複数のマニピュレータアセンブリを様々な組み合わせで制御することを可能にする。
【0072】
本発明の実施形態における1つ又は複数の要素は、制御システム412のようなコンピュータシステムのプロセッサ上で実行するようにソフトウェアに実装され得る。ソフトウェアに実装されるとき、本発明の実施形態の要素は、本質的に、必要なタスクを行うコードセグメントである。プログラム又はコードセグメントは、プロセッサ可読記憶媒体又は装置に記憶されることができ、伝送媒体又は通信リンクにわたる搬送波に埋め込まれるコンピュータデータ信号としてダウンロードされ得る。プロセッサ可読記憶装置は、光媒体、半導体媒体、及び磁気媒体を含む、情報を記憶することができる任意の媒体を含み得る。プロセッサ可読記憶装置の例は、電子回路、半導体デバイス、半導体メモリデバイス、読取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、フロッピーディスケット、CD−ROM、光ディスク、ハードディスク、又は他の記憶装置を含む。コードセグメントは、インターネット、イントラネット等のコンピュータネットワークを介してダウンロードされ得る。
【0073】
提示されたプロセス及び表示は、いかなる特定のコンピュータ又は他の装置にも本質的には関連しないということに留意されたい。種々のこれらのシステムに対して要求される構造は、特許請求の範囲における要素として明らかになるであろう。加えて、本発明の実施形態は、いかなる特定のプログラム言語を参照しても記載されない。種々のプログラム言語が、本明細書において記載される本発明の教示を実装するために使用され得ることは理解されるであろう。
【0074】
本発明の特定の例示的な実施形態が記載されるとともに添付の図面に示されてきたが、そのような実施形態は単に幅広い本発明を例示したものであって、その幅広い本発明を限定するのではないということ、及び、本発明の実施形態は、種々の他の修正が当業者に対して生じ得るため、図示され且つ記載された特定の構造及び配置に限定されないということが理解されるべきである。
【0075】
次の付記を記す。
(付記1) 形状センシング装置を動作させる方法であって:
第1の場所と第2の場所との間に延びる第1の細長い光ファイバセクションを含む第1の形状センサセクションから第1の形状データを受信するステップ;
第3の場所と第4の場所との間に延びる第2の細長い光ファイバセクションを含む第2の形状センサセクションから第2の形状データを受信するステップ;及び
前記第2の形状センサセクションからの前記第2の形状データを使用して前記第1の形状センサセクションの端部の位置を決定するステップ;を含む、
方法。
(付記2) 前記第1の細長い光ファイバセクションは、前記第1の場所において基準固定具に結合され、前記第2の細長い光ファイバセクションは、前記第3の場所において前記基準固定具に結合され、前記第1の形状センサセクションの前記端部の位置を決定する前記ステップは、前記第1の場所と前記第3の場所との間の距離に基づいて前記第2の形状データを調整するステップを含む、
付記1に記載の方法。
(付記3) 第5の場所において前記基準固定具に結合される第3の細長い光ファイバセクションを含む第3の形状センサセクションから第3の形状データを受信するステップ;及び
前記第1の形状センサセクションの前記端部に対する前記第3の形状センサセクションの動きを追跡するステップ;をさらに含む、
付記2に記載の方法。
(付記4) 前記第1の細長い光ファイバセクションは、前記第2の場所において第1のターゲットに結合され、前記第2の細長い光ファイバセクションは、前記第4の場所において前記第1のターゲットに結合され、前記第1の形状センサセクションの前記遠位先端の位置を決定するステップは、前記第2の場所と前記第4の場所との間の距離に基づいて前記第2の形状データを調整するステップを含む、
付記1に記載の方法。
(付記5) 前記第1の細長い光ファイバセクションは、第5の場所において第2のターゲットに結合される、
付記4に記載の方法。
(付記6) 前記第1及び前記第2の細長い光ファイバセクションは、実質的に異なる長さを有する、
付記1に記載の方法。
(付記7) 単一の細長い光ファイバが、直列に配置された前記第1及び前記第2の細長い光ファイバセクションを含む、
付記1に記載の方法。
(付記8) 前記第2の場所及び前記第4の場所は、同じ場所に配置される、
付記7に記載の方法。
(付記9) 前記第1の場所と前記第3の場所との間で前記単一の細長い光ファイバから第3の形状データを受信するステップをさらに含み、前記第1の形状センサセクションの前記端部の前記位置を決定するステップは、前記第1の場所と前記第3の場所との間の前記単一の細長い光ファイバに対する形状補正係数を決定するステップを含む、
付記7に記載の方法。
(付記10) 前記第1の形状センサセクションは、前記第1の細長い光ファイバセクションの中に複数の光学コアを含み、前記第1の形状センサセクションから前記第1の形状データを受信するステップは、前記複数の光学コアの第1のサブセットからの3次元形状データを前記複数の光学コアの第2のサブセットからの3次元形状データと組み合わせるステップを含む、
付記1に記載の方法。
(付記11) 形状センシング装置を動作させる方法であって:
第1の形状センサから形状データを受信するステップであって、前記第1の形状センサは、細長い光ファイバの第1のセクションと第2のセクションとの間に延びる第1の複数の光学コアを含む、ステップ;
第2の形状センサから形状データを受信するステップであって、前記第2の形状センサは、前記細長い光ファイバの前記第1のセクションと前記第2のセクションとの間に延びる第2の複数の光学コアを含む、ステップ;及び
前記第1及び前記第2の形状センサからの前記形状データを組み合わせることによって前記第1のセクションと前記第2のセクションとの間の前記細長い光ファイバの形状を決定するステップ;を含む、
方法。
(付記12) 前記第1及び前記第2の形状センサは、3次元形状センサである、
付記11に記載の方法。
(付記13) 前記第1及び前記第2の複数の光学コアはそれぞれ、少なくとも3つの光学コアを含む、
付記11に記載の方法。
(付記14) 前記第1と前記第2のセクションの間の前記細長い光ファイバの前記形状を決定するステップは:
前記第1の形状センサの第1の形状を決定するステップ;
前記第2の形状センサの第2の形状を決定するステップ;及び
前記第1のセクションと前記第2のセクションの間の前記細長い光ファイバの前記形状を生成するように前記第1及び前記第2の形状を平均化するステップ;を含む、
付記11に記載の方法。
(付記15) 前記第1のセクションと前記第2のセクションとの間の前記細長い光ファイバの前記形状を決定するステップは:
前記第1のセクションと前記第2のセクションとの間の前記細長い光ファイバの形状を生成するように、前記第1及び前記第2の複数の光学コアのそれぞれの前記光学コアからの形状データを組み合わせるステップ;を含む、
付記11に記載の方法。
(付記16) 形状センシング装置を動作させる方法であって:
基準固定具に結合される第1の部分及び第1の解剖学的ターゲットに結合される第2の部分を有する第1の形状センサから第1の形状データを受信するステップ;
前記基準固定具に結合される第1の部分及び前記第1の解剖学的ターゲットに結合される第2の部分を有する第2の形状センサから第2の形状データを受信するステップであって、前記第1及び前記第2の形状センサの前記第1の部分は、固定された運動学的関係に維持され、前記第1及び前記第2の形状センサの前記第2の部分は、固定された運動学的関係に維持される、ステップ;及び
前記第2の形状センサからの前記第2の形状データを使用して前記第1の形状センサの前記第2の部分の場所を決定するステップ;を含む、
方法。
(付記17) 前記第1及び前記第2の形状センサの少なくとも1つは、細長い光ファイバを含む、
付記16に記載の方法。
(付記18) 前記細長い光ファイバは、少なくとも3つの光学コアを含む、
付記17に記載の方法。
(付記19) 前記第1の形状センサの前記第1の部分と前記第2の部分との間の長さは、前記第2の形状センサの前記第1の部分と前記第2の部分との間の長さと実質的に異なる、
付記16に記載の方法。
(付記20) 前記第1の形状センサの前記第2の部分の前記位置を決定する前記ステップは、前記第1の部分と前記第2の部分との間の前記第1の形状センサの形状を決定するステップ及び前記第1の部分と前記第2の部分との間の前記第2の形状センサの形状を決定するステップを含む、
付記16に記載の方法。
(付記21) 前記第1の形状センサは、第2の解剖学的ターゲットに結合される第3の部分を有し、前記方法は、前記第1の部分と前記第3の部分との間の前記第1の形状センサから第3の形状を受信するステップをさらに含む、
付記16に記載の方法。
(付記22) 前記基準固定具に結合される第1の部分及び介入器具に結合される第2の部分を有する第3の形状センサから第3の形状データを受信するステップ、及び
前記第1の解剖学的ターゲットに結合される前記第1の形状センサの前記第2の部分の前記位置に対する前記介入器具の位置を追跡するステップ、をさらに含む、
付記16に記載の方法。
(付記23) 形状センシング装置を動作させる方法であって:
基準固定具に結合される第1の部分、解剖学的ターゲットに結合される第2の部分、及び前記基準固定具に結合される第3の部分を有する細長い形状センサから形状データを受信するステップであって、前記第1及び前記第3の部分は、既知の運動学的関係に維持される、ステップ;
前記第1の部分と前記第2の部分との間で前記細長い形状センサの第1の形状を決定するステップ;
前記第3の部分と前記第2の部分との間で前記細長い形状センサの第2の形状を決定するステップ;及び
前記第1及び前記第2の形状から前記解剖学的ターゲットにおける前記第2の部分の位置を決定するステップ;を含む、
方法。
(付記24) 前記細長い形状センサの少なくとも1つは、マルチコア光ファイバを含む、
付記23に記載の方法。
(付記25) 前記第1の部分と前記第2の部分との間の前記細長い形状センサの長さは、前記第3の部分と前記第2の部分との間の前記細長い形状センサの長さと実質的に異なる、
付記23に記載の方法。
(付記26) 形状センシング装置を動作させる方法であって:
基準固定具に結合される第1の部分、解剖学的ターゲットに結合される第2の部分、及び前記基準固定具に結合される第3の部分を有する細長い形状センサから形状データを受信するステップであって、前記第1及び前記第3の部分は、既知の運動学的関係に維持される、ステップ;
前記第1の部分と前記第3の部分との間で前記細長い形状センサの形状を決定するステップ;
前記第3の部分に対して測定される位置を決定するステップ;
前記第3の部分の前記測定される位置と前記第3の部分の実際の位置との間の補正係数を決定するステップ;
前記第2の部分に対して測定される位置を決定するステップ;及び
補正係数に基づいて前記第2の部分に対する前記測定される位置を補正することによって前記第2の部分の補正された位置を決定するステップ;を含む、
方法。
(付記27) 第1の形状センサから形状データを受信するための命令であって、前記第1の形状センサは、細長い光ファイバの第1のセクションと第2のセクションとの間に延びる第1の複数の光学コアを含む、命令と、
第2の形状センサから形状データを受信するための命令であって、前記第2の形状センサは、前記細長い光ファイバの前記第1のセクションと前記第2のセクションとの間に延びる第2の複数の光学コアを含む、命令と、
前記第1及び前記第2の形状センサからの前記形状データを組み合わせることによって前記第1のセクションと前記第2のセクションとの間の前記細長い光ファイバの形状を決定するための命令と、を含む、
形状センシング装置を動作させるコンピュータ実行可能命令を収容する、非一時的コンピュータ可読媒体を有する、
システム。
(付記28) 前記第1及び前記第2の形状センサをさらに有し、前記第1及び前記第2の形状センサは3次元形状センサである、
付記27に記載のシステム。
(付記29) 前記第1及び前記第2の形状センサはそれぞれ、少なくとも3つの光学コアを含む、
付記28に記載のシステム。
(付記30) 前記第1のセクションと前記第2のセクションとの間の前記細長い光ファイバの前記形状を決定するための前記命令は:
前記第1の形状センサの第1の形状を決定するための命令;
前記第2の形状センサの第2の形状を決定するための命令;及び
前記第1のセクションと前記第2のセクションとの間の前記細長い光ファイバの前記形状を生成するように前記第1及び前記第2の形状を平均化するための命令;を含む、
付記27に記載のシステム。
(付記31) 前記第1のセクションと前記第2のセクションとの間の前記細長い光ファイバの前記形状を決定するための前記命令は:
前記第1のセクションと前記第2のセクションとの間の前記細長い光ファイバの前記形状を生成するように前記第1及び前記第2の複数の光学コアのそれぞれの前記光学コアからの形状データを組み合わせるための命令を含む、
付記28に記載のシステム。