(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記プロセッサは、前記選択操作に基づいて第3のフィードバックメッセージを生成し、前記第3のフィードバックメッセージを前記無線周波数モジュールに送信するようにさらに構成され、
前記無線周波数モジュールは、前記第3のフィードバックメッセージを前記クラウドサーバに送出するようにさらに構成され、前記第3のフィードバックメッセージは、前記クラウドサーバが前記制御デバイスに前記故障情報を再度送出することを可能にするために使用される、請求項13に記載の制御デバイス。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、スマート家電の故障を予測し、現在使用されているスマート家電の故障情報をユーザに提供し、必要な場合にスマート家電の保守及び修理などのサービスをユーザに提供するための、付加価値サービス(value-added service)実現方法及び装置並びにクラウドサーバを提供し、それによりユーザ体験を向上させる。
【0006】
第1の態様によれば、本発明の一実施形態が付加価値サービス実現方法を提供し、当該方法は、
クラウドサーバにより、少なくとも1つのユーザ装置のデバイス属性パラメータを取得するステップであり、デバイス属性パラメータはデバイス動作状態パラメータを含む、ステップと、
クラウドサーバにより、デバイス動作状態パラメータに基づいて少なくとも1つのユーザ装置から故障ユーザ装置を決定するステップと、
クラウドサーバにより、故障ユーザ装置に対応する制御デバイスに通知メッセージを送出するステップであり、通知メッセージは故障ユーザ装置の故障情報を含み、それにより、制御デバイスは故障情報を表示し、故障情報に基づいてユーザにより行われる選択操作を受け取る、ステップと、
クラウドサーバにより、選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第1のフィードバックメッセージを受信するステップと、
クラウドサーバにより、第1のフィードバックメッセージに基づいて故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに送出するステップと、
を含む。
【0007】
第1の態様を参照し、第1の態様の第1の実装において、当該方法は、
クラウドサーバにより、選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第2のフィードバックメッセージを受信するステップと、
クラウドサーバにより、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにあるかどうかを決定するステップと、
クラウドサーバにより、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにある場合、制御デバイスへの故障情報の送出を停止するステップと、
をさらに含む。
【0008】
第1の態様を参照し、第1の態様の第2の実装において、当該方法は、
クラウドサーバにより、選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第3のフィードバックメッセージを受信するステップと、
クラウドサーバにより、制御デバイスに故障情報を再度送出するステップと、
をさらに含む。
【0009】
第1の態様を参照し、第1の態様の第3の実装において、クラウドサーバにより、デバイス動作状態パラメータに基づいて少なくとも1つのユーザ装置から故障ユーザ装置を決定するステップは具体的に、
クラウドサーバにより、デバイス動作状態パラメータに対して平均に基づく統計処理を実行してユーザ装置参照平均値を取得するステップと、
クラウドサーバにより、デバイス動作状態パラメータに基づいてユーザ装置の動作状態分布曲線図を取得するステップと、
クラウドサーバにより、動作状態分布曲線図に基づいてデバイス臨界区間及び少なくとも1つのデバイス区間を決定するステップと、
デバイス臨界区間がユーザ装置参照平均値の左側にあるとき、クラウドサーバにより、デバイス臨界区間の左側の隣接デバイス区間を故障デバイス区間として決定し、デバイス臨界区間の右側の隣接デバイス区間を正常デバイス区間として決定し、あるいは、デバイス臨界区間がユーザ装置参照平均値の右側にあるとき、クラウドサーバにより、デバイス臨界区間の左側の隣接デバイス区間を正常デバイス区間として決定し、デバイス臨界区間の右側の隣接デバイス区間を故障デバイス区間として決定するステップと、
を含む。
【0010】
第1の態様を参照し、第1の態様の第4の実装において、故障情報は故障ユーザ装置の故障原因情報及び故障タイプ情報を含み、
クラウドサーバにより、故障ユーザ装置に対応する制御デバイスに通知メッセージを送出するステップの前に、当該方法は、
クラウドサーバにより、デバイス動作状態パラメータが予め設定された故障条件を満たすかどうかを決定するステップと、
クラウドサーバにより、デバイス動作状態パラメータが故障条件を満たす場合、故障条件に基づいて故障ユーザ装置の故障原因及び故障タイプを決定するステップと、
をさらに含む。
【0011】
第1の態様を参照し、第1の態様の第5の実装において、クラウドサーバにより、デバイス動作状態パラメータに基づいて少なくとも1つの
ユーザ装置から故障
ユーザ装置を決定するステップは具体的に、
クラウドサーバにより、設定命令を受信するステップであり、設定命令は第1のスクリーニング閾値を含む、ステップと、
クラウドサーバにより、デバイス動作状態パラメータが第1のスクリーニング閾値を満たすかどうかを決定するステップと、
デバイス動作状態パラメータが第
1のスクリーニング閾値を満たす場合、クラウドサーバにより、ユーザ装置は正常ユーザ装置であると決定し、あるいは、デバイス動作状態パラメータが第
1のスクリーニング閾値を満たさない場合、クラウドサーバにより、ユーザ装置は故障ユーザ装置であると決定するステップと、
を含む。
【0012】
第2の態様によれば、本発明の一実施形態が付加価値サービス実現方法を提供し、当該方法は、
制御デバイスにより、クラウドサーバにより送出された通知メッセージを受信するステップであり、通知メッセージは少なくとも1つのユーザ装置からクラウドサーバにより決定された故障ユーザ装置の故障情報を含む、ステップと、
制御デバイスにより、故障情報を表示するステップと、
制御デバイスにより、故障情報に基づいてユーザにより入力された選択操作を受け取るステップと、
制御デバイスにより、選択操作に基づいてクラウドサーバに第1のフィードバックメッセージを送出するステップであり、第1のフィードバックメッセージは、クラウドサーバが故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに送出することを可能にするために使用される、ステップと、
を含む。
【0013】
第2の態様を参照し、第2の態様の第1の実装において、当該方法は、
制御デバイスにより、選択操作に基づいてクラウドサーバに第2のフィードバックメッセージを送出するステップであり、第2のフィードバックメッセージは、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにあるかどうかをクラウドサーバが決定することを可能にするために使用され、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにある場合、クラウドサーバは制御デバイスへの故障情報の送出を停止する、ステップ
をさらに含む。
【0014】
第2の態様を参照し、第2の態様の第
2の実装において、当該方法は、
制御デバイスにより、選択操作に基づいてクラウドサーバに第3のフィードバックメッセージを送出するステップであり、第3のフィードバックメッセージは、クラウドサーバが制御デバイスに故障情報を再度送出することを可能にするために使用される、ステップ
をさらに含む。
【0015】
第3の態様によれば、本発明の一実施形態が付加価値サービス実現装置を提供し、当該装置は、
少なくとも1つのユーザ装置のデバイス属性パラメータを取得するように構成された取得ユニットであり、デバイス属性パラメータはデバイス動作状態パラメータを含む、取得ユニットと、
デバイス動作状態パラメータに基づいて少なくとも1つのユーザ装置から故障ユーザ装置を決定するように構成された第1の決定ユニットと、
故障ユーザ装置に対応する制御デバイスに通知メッセージを送出するように構成された送出ユニットであり、通知メッセージは故障ユーザ装置の故障情報を含み、それにより、制御デバイスは故障情報を表示し、故障情報に基づいてユーザにより行われる選択操作を受け取る、送出ユニットと、
選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第1のフィードバックメッセージを受信するように構成された受信ユニットと、
を含み、
送出ユニットは、第1のフィードバックメッセージに基づいて故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに送出するようにさらに構成される。
【0016】
第3の態様を参照し、第3の態様の第1の実装において、受信ユニットは、選択操作に基づいて
制御デバイスにより送出される第2のフィードバックメッセージを受信するようにさらに構成され、
当該装置は、
故障ユーザ装置が依然として故障ステートにあるかどうかを決定するように構成された第1の判断ユニット、をさらに含み、
送出ユニットは、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにある場合、制御デバイスへの故障情報の送出を停止するようにさらに構成される。
【0017】
第3の態様を参照し、第3の態様の第2の実装において、受信ユニットは、選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第3のフィードバックメッセージを受信するようにさらに構成され、
送出ユニットは、制御デバイスに故障情報を再度送出するようにさらに構成される。
【0018】
第3の態様を参照し、第3の態様の第3の実装において、第1の決定ユニットは具体的に、
デバイス動作状態パラメータに対して平均に基づく統計処理を実行してユーザ装置参照平均値を取得し、
デバイス動作状態パラメータに基づいてユーザ装置の動作状態分布曲線図を取得し、
動作状態分布曲線図に基づいてデバイス臨界区間及び少なくとも1つのデバイス区間を決定し、
デバイス臨界区間がユーザ装置参照平均値の左側にあるとき、デバイス臨界区間の左側の隣接デバイス区間を故障デバイス区間として決定し、デバイス臨界区間の右側の隣接デバイス区間を正常デバイス区間として決定し、あるいは、デバイス臨界区間がユーザ装置参照平均値の右側にあるとき、デバイス臨界区間の左側の隣接デバイス区間を正常デバイス区間として決定し、デバイス臨界区間の右側の隣接デバイス区間を故障デバイス区間として決定する
ように構成される。
【0019】
第3の態様を参照し、第3の態様の第4の実装において、送出ユニットにより送出された通知メッセージに含まれる故障情報は、故障ユーザ装置の故障原因情報及び故障タイプ情報を含み、
当該装置は、
デバイス動作状態パラメータが予め設定された故障条件を満たすかどうかを決定するように構成された第2の判断ユニットと、
デバイス動作状態パラメータが故障条件を満たす場合に故障条件に基づいて故障ユーザ装置の故障原因及び故障タイプを決定するように構成された第2の決定ユニットと、
をさらに含む。
【0020】
第3の態様を参照し、第3の態様の第5の実装において、第1の決定ユニットは具体的に、
設定命令を受信することであり、設定命令は第1のスクリーニング閾値を含み、
デバイス動作状態パラメータが第1のスクリーニング閾値を満たすかどうかを決定し、
デバイス動作状態パラメータが第1のスクリーニング閾値を満たす場合、ユーザ装置は正常ユーザ装置であると決定し、あるいは、デバイス動作状態パラメータが第1のスクリーニング閾値を満たさない場合、ユーザ装置は故障ユーザ装置であると決定する
ように構成される。
【0021】
第4の態様によれば、本発明の一実施形態が付加価値サービス実現装置を提供し、当該装置は、
クラウドサーバにより送出された通知メッセージを受信するように構成された受信ユニットであり、通知メッセージは少なくとも1つのユーザ装置からクラウドサーバにより決定された故障ユーザ装置の故障情報を含む、受信ユニットと、
故障情報を表示するように構成された表示ユニットと、
受信ユニットは、故障情報に基づいてユーザにより入力された選択操作を受け取るようにさらに構成され、
選択操作に基づいてクラウドサーバに第1のフィードバックメッセージを送出するように構成された送出ユニットであり、第1のフィードバックメッセージは、クラウドサーバが故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに送出することを可能にするために使用される、送出ユニットと、
を含む。
【0022】
第4の態様を参照し、第4の態様の第1の実装において、送出ユニットは、選択操作に基づいてクラウドサーバに第2のフィードバックメッセージを送出するようにさらに構成され、第2のフィードバックメッセージは、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにあるかどうかをクラウドサーバが決定することを可能にするために使用され、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにある場合、クラウドサーバは制御デバイスへの故障情報の送出を停止する。
【0023】
第4の態様を参照し、第4の態様の第2の実装において、送出ユニットは、選択操作に基づいてクラウドサーバに第3のフィードバックメッセージを送出するようにさらに構成され、第3のフィードバックメッセージは、クラウドサーバが制御デバイスに故障情報を再度送出することを可能にするために使用される。
【0024】
第5の態様によれば、本発明の一実施形態がクラウドサーバを提供し、当該クラウドサーバは、
少なくとも1つのユーザ装置のデバイス属性パラメータを取得するように構成されたプロセッサであり、デバイス属性パラメータはデバイス動作状態パラメータを含み、
プロセッサは、デバイス動作状態パラメータに基づいて少なくとも1つのユーザ装置から故障ユーザ装置を決定するようにさらに構成される、プロセッサと、
故障ユーザ装置に対応する制御デバイスに通知メッセージを送出するように構成された送信機であり、通知メッセージは故障ユーザ装置の故障情報を含み、それにより、制御デバイスは故障情報を表示し、故障情報に基づいてユーザにより行われる選択操作を受け取る、送信機と、
選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第1のフィードバックメッセージを受信するように構成された受信機と、
を含み、
送信機は、第1のフィードバックメッセージに基づいて故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに送出するようにさらに構成される。
【0025】
第5の態様を参照し、第5の態様の第1の実装において、受信機は、選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第2のフィードバックメッセージを受信するようにさらに構成され、
プロセッサは、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにあるかどうかを決定するようにさらに構成され、
送信機は、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにある場合、制御デバイスへの故障情報の送出を停止するようにさらに構成される。
【0026】
第5の態様を参照し、第5の態様の第2の実装において、受信機は、選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第3のフィードバックメッセージを受信するようにさらに構成され、
送信機は、制御デバイスに故障情報を再度送出するようにさらに構成される。
【0027】
第5の態様を参照し、第5の態様の第3の実装において、プロセッサは具体的に、
デバイス動作状態パラメータに対して平均に基づく統計処理を実行してユーザ装置参照平均値を取得し、
デバイス動作状態パラメータに基づいてユーザ装置の動作状態分布曲線図を取得し、
動作状態分布曲線図に基づいてデバイス臨界区間及び少なくとも1つのデバイス区間を決定し、
デバイス臨界区間がユーザ装置参照平均値の左側にあるとき、デバイス臨界区間の左側の隣接デバイス区間を故障デバイス区間として決定し、デバイス臨界区間の右側の隣接デバイス区間を正常デバイス区間として決定し、あるいは、デバイス臨界区間がユーザ装置参照平均値の右側にあるとき、デバイス臨界区間の左側の隣接デバイス区間を正常デバイス区間として決定し、デバイス臨界区間の右側の隣接デバイス区間を故障デバイス区間として決定する
ように構成される。
【0028】
第5の態様を参照し、第5の態様の第4の実装において、送信機により送出される通知メッセージに含まれる故障情報は、故障ユーザ装置の故障原因情報及び故障タイプ情報を含み、
プロセッサは、
デバイス動作状態パラメータが予め設定された故障条件を満たすかどうかを決定し、
デバイス動作状態パラメータが故障条件を満たす場合に故障条件に基づいて故障ユーザ装置の故障原因及び故障タイプを決定する
ようにさらに構成される。
【0029】
第5の態様を参照し、第5の態様の第5の実装において、受信機は具体的に、設定命令を受信するように構成され、設定命令は第1のスクリーニング閾値を含み、
プロセッサは具体的に、
デバイス動作状態パラメータが第1のスクリーニング閾値を満たすかどうかを決定し、
デバイス動作状態パラメータが第1のスクリーニング閾値を満たす場合、ユーザ装置は正常ユーザ装置であると決定し、あるいは、デバイス動作状態パラメータが第1のスクリーニング閾値を満たさない場合、ユーザ装置は故障ユーザ装置であると決定する
ように構成される。
【0030】
第6の態様によれば、本発明の一実施形態が制御デバイスを提供し、当該制御デバイスは、無線周波数モジュール、プロセッサ、タッチスクリーンコントローラ、及びタッチスクリーンを含み、
無線周波数モジュールは、クラウドサーバにより送出された通知メッセージを受信し、通知メッセージをプロセッサに送信するように構成され、通知メッセージは、少なくとも1つのユーザ装置からクラウドサーバにより決定された故障ユーザ装置の故障情報を含み、
プロセッサは、通知メッセージから故障情報を取得し、故障情報をタッチスクリーンコントローラに送信するように構成され、
タッチスクリーンコントローラは、故障情報をタッチスクリーンに送信するように構成され、
タッチスクリーンは、故障情報を表示し、故障情報に基づいてユーザにより入力される選択操作を受け取り、選択操作をタッチスクリーンコントローラに送信するように構成され、
タッチスクリーンコントローラは、選択操作をプロセッサに送信するようにさらに構成され、
プロセッサは、選択操作に基づいて第1のフィードバックメッセージを生成し、第1のフィードバックメッセージを無線周波数モジュールに送信するようにさらに構成され、
無線周波数モジュールは、第1のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出するようにさらに構成され、第1のフィードバックメッセージは、クラウドサーバが故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに送出することを可能にするために使用される。
【0031】
第6の態様を参照し、第6の態様の第1の実装において、プロセッサは、選択操作に基づいて第2のフィードバックメッセージを生成し、第2のフィードバックメッセージを無線周波数モジュールに送信するようにさらに構成され、
無線周波数モジュールは、第2のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出するようにさらに構成され、第2のフィードバックメッセージは、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにあるかどうかをクラウドサーバが決定することを可能にするために使用され、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにある場合、クラウドサーバは制御デバイスへの故障情報の送出を停止する。
【0032】
第6の態様を参照し、第6の態様の第2の実装において、プロセッサは、選択操作に基づいて第3のフィードバックメッセージを生成し、第3のフィードバックメッセージを無線周波数モジュールに送信するようにさらに構成され、
無線周波数モジュールは、第3のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出するようにさらに構成され、第3のフィードバックメッセージは、クラウドサーバが制御デバイスに故障情報を再度送出することを可能にするために使用される。
【0033】
第7の態様によれば、本発明の一実施形態がコンピュータ読取可能記憶媒体を提供し、当該コンピュータ読取可能記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、コンピュータプログラムは、クラウドサーバに含まれるプロセッサにより実行されて、上記で説明されたいずれかの態様における方法を実行する。
【0034】
第8の態様によれば、本発明の一実施形態がコンピュータ読取可能記憶媒体を提供し、当該コンピュータ読取可能記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、コンピュータプログラムは、制御デバイスに含まれるプロセッサにより実行されて、上記で説明されたいずれかの態様における方法を実行する。
【0035】
したがって、本発明の実施形態による付加価値サービス実現方法及び装置並びにクラウドサーバが適用される。クラウドサーバは、取得された複数のユーザ装置のデバイス属性パラメータに基づいて故障ユーザ装置を決定し、故障ユーザ装置に対応する制御デバイスに故障情報を送出し、それにより、制御デバイスは故障情報を表示し、故障情報に基づいてユーザにより行われる選択操作を受け取る。クラウドサーバは、制御デバイスにより送出される第1のフィードバックメッセージに基づいて保守サーバと通信し、故障ユーザ装置の故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに通知し、それにより、保守サーバは、ユーザの属性情報に基づいてユーザに連絡し、故障情報に基づいて故障ユーザ装置を保守する。したがって、スマート家電の故障が予測され、現在使用されているスマート家電の故障情報がユーザに提供され、必要な場合にスマート家電の保守及び修理などのサービスがユーザに提供され、それによりユーザ体験を向上させる。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明の実施形態における技術的解決策を、本発明の実施形態における添付図面を参照して以下に明
確に説明する。明らかに、記載された実施形態は本発明の実施形態のいくつかに過ぎず、すべてではない。本発明の実施形態に基づいて当業者により得られるすべての他の実施形態が本発明の保護範囲に入るものとする。
【0038】
図1は、本発明の実施形態を適用することができるネットワークアーキテクチャの概略図である。本発明の本実施形態で提供されるネットワークアーキテクチャは、従来技術におけるスマート家庭ネットワークアーキテクチャと同じであり、ユーザの家における複数のユーザ装置、モノのインターネット(Internet of Things、略称IoT)のクラウドサーバ(これは後述でクラウドサーバとして説明される)、及び制御デバイスを含む。
【0039】
本発明の本実施形態において、ユーザ装置は具体的に、スマート家電であってよい。スマート家電は、スマートテレビ、スマートエアコン、スマート冷蔵庫等を含んでよい。制御デバイスは具体的に、メッセージを受信、送出、処理、及び表示するモバイル端末である。モバイル端末は、モバイルフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス等を含んでよい。
【0040】
図1に示すように、制御デバイス及び複数のユーザ装置は、無線ネットワークを使用することによりクラウドサーバに接続される。クラウドサーバは、ユーザ装置及び制御デバイスとの通信及び相互作用を実行してよい。例えば、クラウドサーバは、ユーザ装置及び制御デバイスに制御命令を送出し、ユーザ装置及び制御デバイスにより送出された実行結果を受信する。
【0041】
本発明の本実施形態において、クラウドサーバは、ユーザ装置が故障しているかどうかを識別する。故障ユーザ装置を決定した後、クラウドサーバは故障ユーザ装置の故障情報を制御デバイスに送出する。制御デバイスは故障情報を表示し、故障情報に基づいてユーザにより入力される選択操作を受け取る。制御デバイスはクラウドサーバにフィードバックメッセージを送出する。制御デバイスにより送出されたフィードバックメッセージを受信した後、クラウドサーバは対応して、フィードバックメッセージに基づいて故障ユーザ装置を処理する。
【0042】
図2は、本発明の一実施形態による制御デバイスの概略構成図である。制御デバイス200は、ベースバンドチップ210、メモリ215(1つ以上のコンピュータ読取可能記憶媒体)、無線周波数(RF)モジュール216、及び周辺システム217を含んでよい。これらのコンポーネントは、1つ以上の通信バス214を使用することにより互いに通信してよい。
【0043】
周辺システム217は、制御デバイス200とユーザ又は外部環境との間の相互作用機能を実現するように主に構成され、制御デバイス200の入力/出力装置を含む。いくつかの実施形態において、周辺システム217は、タッチスクリーンコントローラ218、カメラコントローラ219、オーディオコントローラ220、及びセンサ管理モジュール221を含んでよい。コントローラは、それぞれの周辺デバイス(例えば、タッチスクリーン222、カメラ223、オーディオ回路224、及びセンサ225)に結合されてよい。いくつかの実施形態において、カメラ223は3Dカメラであってよい。周辺システム217は別のI/O周辺デバイスをさらに含んでよいことに留意されたい。
【0044】
タッチスクリーン222は、ユーザにより入力された情報を表示し、あるいは情報をユーザに提示するように構成されてよく、例えば、制御デバイス200の様々なメニューを提示し、あるいは実行中のアプリケーションプログラムのインタフェース、例えばボタン(button)、テキスト(text)入力ボックス、スクロールバー(scroll bar)、及びメニュー(menu)を提示してよい。タッチスクリーン222は、タッチパネル及び表示パネルを含んでよい。任意で、表示パネルは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形態で構成されてよい。さらに、タッチパネルは表示パネルを覆ってもよい。タッチパネル上又はその近くでタッチ操作を検出したとき、タッチパネルは、タッチ操作をプロセッサ211に転送してタッチイベントのタイプを決定し、次いでプロセッサ211は、タッチイベントのタイプに基づいてディスプレイパネル上に対応する視覚出力を提供する。タッチパネル及び表示パネルは2つの独立したコンポーネントとして使用されて、制御デバイス200の入力及び出力機能を実現する。しかしながら、いくつかの実施形態において、タッチパネル及び表示パネルが統合されて、制御デバイス200の入力及び出力機能を実現してもよい。
【0045】
ベースバンドチップ210は、集積化を通じて1つ以上のプロセッサ211、クロックモジュール212、及び電力管理モジュール213を含んでもよい。ベースバンドチップ210に統合されたクロックモジュール212は、プロセッサ211のためのデータ送信及び時間シーケンス制御に必要なクロックを生成するように主に構成される。ベースバンドチップ210に統合された電力管理モジュール213は、プロセッサ211、無線周波数モジュール216、及び周辺システムのための安定した高精度の電圧を提供するように主に構成される。
【0046】
無線周波数(RF)モジュール216は、無線周波数信号を受信及び送出するように構成され、制御デバイス200の受信機及び送信機を主に統合する。無線周波数(RF)モジュール216は、無線周波数信号を使用することにより、通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。いくつかの実施形態において、無線周波数(RF)モジュール216は、これらに限られないがアンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、チューナ、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップ、SIMカード、及び記憶媒体を含んでよい。いくつかの実施形態において、無線周波数(RF)モジュール216は別個のチップ上に実現されてよい。一般に、無線周波数モジュールは、ブルートゥース(英語:Bluetooth)送信、ワイヤレスフィデリティ(英語:Wireless Fidelity、略称Wi‐Fi)送信、第3世代(英語:3rd Generation、略称3G)移動通信送信、第4世代移動通信(英語:4th generation mobile communication、略称4G)送信、及びジグビー(Zigbee)などの無線送信に使用されてよい。
【0047】
メモリ215はプロセッサ211に結合され、様々なソフトウェアプログラム及び/又は複数の命令セットを記憶するように構成される。いくつかの実施形態において、メモリ215は高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、1つ以上のディスク記憶デバイス、フラッシュ記憶デバイス、又は他の不揮発ソリッドステート記憶デバイスなどの不揮発メモリを含んでもよい。メモリ215は、オペレーティングシステム(以下で略称システム)、例えば、Android、iOS、Windows、又はLinuxなどの組み込みオペレーティングシステムを記憶してよい。
【0048】
メモリ215はさらに、ネットワーク通信プログラムを記憶してよい。ネットワーク通信プログラムは、1つ以上の制御デバイスと通信するために使用されてよい。メモリ215はさらに、ユーザインタフェースプログラムを記憶してよい。ユーザインタフェースプログラムは、グラフィカルオペレーションインタフェースを使用することによりアプリケーションプログラムのコンテンツを鮮明に表示し、メニュー、ダイアログボックス、及びキーなどの入力コントロールを使用することにより、ユーザによりアプリケーションプログラムに対して実行された制御操作を受け取ってよい。
【0049】
メモリ215はさらに、1つ以上のアプリケーションプログラムを記憶してよい。
図2に示すように、これらのアプリケーションプログラムは、ソーシャルアプリケーションプログラム(例えば、Facebook)、画像管理アプリケーションプログラム(例えば、アルバム)、地図アプリケーションプログラム(例えば、Googleマップ)、ブラウザ(例えば、Safari又はGoogle Chrome)などを含んでよい。
【0050】
本発明の本実施形態で提供される制御デバイス200は単に本発明の本実施形態で提供される一例であり、制御デバイス200は、図示されたコンポーネントよりもより多くの又はより少ないコンポーネントを有してもよく、2つ以上のコンポーネントを組み合わせてもよく、あるいはコンポーネントの異なる構成実装を有してもよい。
【0051】
さらに、前述の実施形態で提供された制御デバイス200は、本発明の一実施形態における付加価値サービス実現方法を実現するように構成される。
【0052】
メモリ215は様々なソフトウェアプログラム及び/又は複数の命令セットを記憶することが理解され得る。無線周波数モジュール216、プロセッサ211、タッチスクリーンコントローラ218、及びタッチスクリーン22
2は、メモリ215内の様々なソフトウェアプログラム及び/又は複数の命令セットを呼び出すことにより制御デバイスの機能を実現する。
【0053】
具体的には、無線周波数モジュール216は、クラウドサーバから送出された通知メッセージを受信し、通知メッセージをプロセッサ211に送信する。通知メッセージは、少なくとも1つのユーザ装置からクラウドサーバにより決定された故障ユーザ装置の故障情報を含む。プロセッサ211は、無線周波数モジュール216により送信された通知メッセージを受信し、通知メッセージから故障情報を取得し、故障情報をタッチスクリーンコントローラ218に送信する。タッチスクリーンコントローラ218は、プロセッサ211により送信された故障情報を受信し、故障情報をタッチスクリーン22
2に送信する。
【0054】
タッチスクリーン22
2は、タッチコントローラ218により送信された故障情報を受信し、故障情報を表示し、それにより、ユーザは故障情報を見る。ユーザは、故障情報に基づいてタッチスクリーン22
2に選択操作を入力する。タッチスクリーン22
2は、選択操作を受け取り、選択操作をタッチスクリーンコントローラ218に送信する。
【0055】
タッチスクリーンコントローラ218は、タッチスクリーン22
2上で送信された選択操作を受信し、選択操作をプロセッサ211に送信する。プロセッサ211は、タッチスクリーンコントローラ218により送信された選択操作を受信し、選択操作に基づいて第1のフィードバックメッセージを生成し、第1のフィードバックメッセージを無線周波数モジュール216に送信する。
【0056】
無線周波数モジュール216は、プロセッサ211により送信された第1のフィードバックメッセージを受信し、第1のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出する。第1のフィードバックメッセージは、クラウドサーバが故障情報及びユーザの属性情報を保守(maintenance)サーバに送出することを可能にするために使用される。
【0057】
さらに、プロセッサ211は、選択操作に基づいて第2のフィードバックメッセージをさらに生成し、第2のフィードバックメッセージを無線周波数モジュール216に送信する。無線周波数モジュール216は、プロセッサ211により送信された第2のフィードバックメッセージを受信し、第2のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出する。第2のフィードバックメッセージは、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにあるかどうかをクラウドサーバが決定することを可能にするために使用される。故障ユーザ装置が依然として故障ステートにある場合、クラウドサーバは、制御デバイスへの故障情報の送出を停止する。
【0058】
さらに、プロセッサ211は、選択操作に基づいて第3のフィードバックメッセージをさらに生成し、第3のフィードバックメッセージを無線周波数モジュール216に送信する。無線周波数モジュール216は、プロセッサ211により送信された第3のフィードバックメッセージを受信し、第3のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出する。第3のフィードバックメッセージは、クラウドサーバが制御デバイスに故障情報を再度送出することを可能にするために使用される。
【0059】
したがって、本発明の本実施形態で提供される制御デバイスが適用される。少なくとも1つのユーザ装置から故障ユーザ装置を決定した後、クラウドサーバは、故障ユーザ装置の故障情報を、故障ユーザ装置に対応する制御デバイスに送出する。制御デバイスは、故障情報を表示し、故障情報に基づいてユーザにより入力される選択操作を受け取る。制御デバイスは、選択操作についての第1のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出する。クラウドサーバは、第1のフィードバックメッセージに基づいて保守サーバと通信して、故障ユーザ装置の故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに通知し、それにより、保守サーバは、ユーザの属性情報に基づいてユーザに連絡し、故障情報に基づいて故障ユーザ装置を保守する(maintains)。したがって、スマート家電の故障が予測され、現在使用されているスマート家電の故障情報がユーザに提供され、必要な場合にスマート家電の保守及び修理などのサービスがユーザに提供され、それによりユーザ体験を向上させる。
【0060】
図3は、本発明の一実施形態によるクラウドサーバの概略構成図である。クラウドサーバ300は、受信機310、プロセッサ320、送信機330、及びメモリ340(1つ以上の読取可能記憶媒体)を含んでよい。これらのコンポーネントは、1つ以上の通信バス350を使用することにより互いに通信してよい。
【0061】
バス350は、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(英語:peripheral component interconnect、略称PCI)バス、拡張インダストリスタンダードアーキテクチャ(英語:extended industry standard architecture、略称EISA)バスなどであってよい。バスは、アドレスバス、データバス、制御バス等に分類され得る。表示を容易にするため、バスは
図3において1つの太線のみを使用することにより示されている。しかしながら、それは1つのバスだけ又は1つのタイプのバスだけが存在することを示すものではない。
【0062】
受信機310及び送信機330は、クラウドサーバにより他のデバイスと通信及び相互作用を実行するための通信インタフェースであり、有線通信インタフェース、無線通信インタフェース、又はこれらの組み合わせであってよい。有線通信インタフェースは、例えばイーサネットインタフェースであってよい。イーサネットインタフェースは、光インタフェース、電気インタフェース、又はこれらの組み合わせであってよい。無線通信インタフェースは、WLANインタフェース、セルラーネットワーク通信インタフェース、これらの組み合わせなどであってよい。
【0063】
プロセッサ320は、中央処理ユニット(英語:central processing unit、略称CPU)、ネットワークプロセッサ(英語:network processor、略称NP)、又はCPU及びNPの組み合わせであってよい。
【0064】
プロセッサ320は、ハードウェアチップをさらに含んでよい。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(英語:application-specific integrated circuit、略称ASIC)、プログラマブル論理デバイス(英語:programmable logic device、略称PLD)、又はこれらの組み合わせであってよい。PLDは、複合プログラマブル論理デバイス(英語:complex programmable logic device、略称CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(英語:field programmable gate array、略称FPGA)、汎用アレイ論理(英語:generic array logic、略称GAL)、又はこれらの任意の組み合わせであってよい。
【0065】
メモリ340は、ランダムアクセスメモリ(英語:random access memory、略称RAM)などの揮発メモリ(英語:volatile memory)を含んでよい。あるいは、メモリは、フラッシュメモリ(英語:flash memory)、ハードディスクドライブ(英語:hard disk drive、略称HDD)、又はソリッドステートドライブ(英語:solid-state drive、略称SSD)などの不揮発メモリ(英語:non-volatile memory)を含んでよい。あるいは、メモリ340は、前述のタイプのメモリの組み合わせを含んでよい。
【0066】
メモリ340は、プログラム命令を記憶するようにさらに構成されてよい。プロセッサ320がCPUであるとき、プロセッサ320は、メモリ340に記憶されたプログラム命令を呼び出す。プロセッサ320がFPGA又はASICなどのハードウェアであるとき、プロセッサ320は、プログラム命令を記憶するためのメモリ340を必要としない。熟練者がプログラム命令をFPGA又はASICのハードウェアプロセッサに直接書き込んでよく、FPGA又はASICはプログラム命令を直接実行してよい。
【0067】
さらに、前述の実施形態で提供されたクラウドサーバは、本発明の一実施形態において付加価値サービス実現方法を実現するように構成される。
【0068】
具体的には、プロセッサ320は、少なくとも1つのユーザ装置のデバイス属性パラメータを取得する。デバイス属性パラメータは、デバイス動作状態パラメータを含む。プロセッサ320は、クラウドサーバのデータベースからデバイス属性パラメータを取得してよい。あるいは、受信機310が、制御デバイスにより送出されたデバイス属性パラメータを受信し、デバイス属性パラメータをプロセッサ320に送信する。
【0069】
デバイス属性パラメータを取得した後、プロセッサ320は、デバイス動作状態パラメータに基づいて少なくとも1つのユーザ装置から故障ユーザ装置を決定する。プロセッサ320は、通知メッセージを生成する。通知メッセージは、故障ユーザ装置の故障情報を含む。プロセッサ320は、通知メッセージを送信機330に送信する。
【0070】
送信機330は、プロセッサ320により送信された通知メッセージを受信し、故障ユーザ装置に対応する制御デバイスに通知メッセージを送出する。通知メッセージは、制御デバイスが故障情報を表示し、故障情報に基づいてユーザにより行われる選択操作を受け取ることを可能にするために使用される。
【0071】
受信機310は、選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第1のフィードバックメッセージを受信し、第1のフィードバックメッセージをプロセッサ320に送信する。プロセッサ320は、データベースから、及び第1のフィードバックメッセージに基づいて、故障ユーザ装置に対応するユーザの属性情報を取得し、故障情報及びユーザの属性情報を送信機330に送信する。
【0072】
送信機330は、プロセッサ320により送信される故障情報及びユーザの属性情報を受信し、故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに送出する。
【0073】
さらに、受信機310は、選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第2のフィードバックメッセージをさらに受信し、第2のフィードバックメッセージをプロセッサ320に送信する。プロセッサ320は、第2のフィードバックメッセージに基づいて、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにあるかどうかを決定する。故障ユーザ装置が依然として故障ステートにある場合、プロセッサ320は、送信機330に対して、制御デバイスへの故障情報の送出を停止する命令を送出する。送信機330は、プロセッサ320により送出された命令を受信し、命令に従って制御デバイスへの故障情報の送出を停止する。
【0074】
さらに、受信機310は、選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第3のフィードバックメッセージをさらに受信し、第3のフィードバックメッセージをプロセッサ320に送信する。プロセッサ320は、第3のフィードバックメッセージに基づいて送信機330に対して、制御デバイスに故障情報を再度送出する命令を送出する。送信機330は、プロセッサ320により送出された命令を受信し、命令に従って制御デバイスに故障情報を再度送出する。
【0075】
さらに、プロセッサ320がデバイス動作状態パラメータに基づいて少なくとも1つのユーザ装置から故障ユーザ装置を決定することは、具体的に以下のとおりである。
【0076】
プロセッサ320は、デバイス動作状態パラメータに対して平均に基づく統計処理を実行してユーザ装置参照平均値を取得する。プロセッサ320は、デバイス動作状態パラメータに基づいてユーザ装置の動作状態分布曲線図を取得する。プロセッサ320は、動作状態分布曲線図に基づいてデバイス臨界区間(device critical interval)及び少なくとも1つのデバイス区間を決定する。デバイス臨界区間がユーザ装置参照平均値の左側にあるとき、プロセッサ320は、デバイス臨界区間の左側の隣接デバイス区間を故障デバイス区間として決定し、プロセッサ320は、デバイス臨界区間の右側の隣接デバイス区間を正常デバイス区間として決定する。デバイス臨界区間がユーザ装置参照平均値の右側にあるとき、プロセッサ320は、デバイス臨界区間の左側の隣接デバイス区間を正常デバイス区間として決定し、プロセッサ320は、デバイス臨界区間の右側の隣接デバイス区間を故障デバイス区間として決定する。
【0077】
さらに、プロセッサ320により生成される故障情報は、故障ユーザ装置の故障原因情報及び故障タイプ情報を含む。プロセッサ320は、故障原因情報及び故障タイプ情報を送信機330にさらに送信し、それにより、送信機330が制御デバイスに通知メッセージを送出したとき、ユーザ装置の故障原因情報及び故障タイプ情報が搬送される。
【0078】
送信機330が制御デバイスに通知メッセージを送出する前に、プロセッサ320は、デバイス動作状態パラメータが予め設定された故障条件を満たすかどうかをさらに決定する。デバイス動作状態パラメータが故障条件を満たす場合、プロセッサ320は、故障条件に基づいて故障ユーザ装置の故障原因及び故障タイプを決定する。
【0079】
さらに、受信機310は、設定命令をさらに受信する。設定命令は、熟練者により入力される。設定命令は、第1のスクリーニング閾値(screening threshold)を含む。受信機310は、設定命令をプロセッサ320に送信する。プロセッサ320は、設定命令を受信し、設定命令から第1のスクリーニング閾値を取得し、デバイス動作状態パラメータが第1のスクリーニング閾値を満たすかどうかを決定する。デバイス動作状態パラメータが第1のスクリーニング閾値を満たす場合、プロセッサ320は、ユーザ装置が正常ユーザ装置であると決定する。デバイス動作状態パラメータが第1のスクリーニング閾値を満たさない場合、プロセッサ320は、ユーザ装置が故障ユーザ装置であると決定する。
【0080】
本発明の一実施形態で提供される解決策を、
図4を参照して以下に説明する。
図4は、本発明の本実施形態による付加価値サービス実現方法のフローチャートである。方法はクラウドサーバにより実行され、具体的に以下のステップを含む。
【0081】
ステップ410:クラウドサーバが、少なくとも1つのユーザ装置のデバイス属性パラメータを取得し、デバイス属性パラメータはデバイス動作状態パラメータを含む。
【0082】
具体的に、クラウドサーバは、少なくとも1つのユーザ装置のデバイス属性パラメータを複数の方式で取得してよい。例えば、クラウドサーバはデータベースからデバイス属性パラメータを取得し、あるいは、クラウドサーバはユーザ装置により報告されたデバイス属性パラメータを受信する。クラウドサーバによりユーザ装置のデバイス属性パラメータを取得する方式は、この2つの方式に限定されない。
【0083】
一例において、クラウドサーバのデータベースは、少なくとも1つのユーザ装置のデバイス属性パラメータを記憶する。デバイス属性パラメータは、デバイス動作状態パラメータを含む。クラウドサーバは、データベースから少なくとも1つのユーザ装置のデバイス動作状態パラメータを取得する。
【0084】
データベースに記憶されるユーザ装置のデバイス属性パラメータは、ある期間内のユーザ装置のデバイス属性パラメータ、例えば、1ヶ月以内のユーザ装置のデバイス属性パラメータであることに留意されたい。
【0085】
別の例では、ユーザ装置が引き渡される前に、熟練者が、ユーザ装置をデバイス属性パラメータのリアルタイム報告モードに設定する。あるいは、ユーザ装置が電源オンされた後、ユーザが、ユーザ装置をデバイス属性パラメータのリアルタイム報告モードに設定する。ユーザ装置はクラウドサーバに無線で接続され、ユーザ装置のデバイス属性パラメータをリアルタイムでクラウドサーバに送出する。デバイス属性パラメータは、デバイス動作状態パラメータを含む。クラウドサーバは、ユーザ装置からデバイス属性パラメータを取得する。
【0086】
デバイス属性パラメータをクラウドサーバに送出するとき、デバイス属性パラメータのリアルタイム報告モードにあるユーザ装置は、クラウドサーバに対して、ユーザ装置に対応する制御端末の属性情報とユーザの属性情報をさらに送出することに留意されたい。クラウドサーバは、ユーザ装置に対応する制御端末の属性情報とユーザの属性情報とを記憶する。
【0087】
クラウドサーバにより取得された、少なくとも1つのユーザ装置のデバイス属性パラメータは、ユーザ装置が故障しているかどうかを後に決定するための基礎として使用される。
【0088】
このステップでは、少なくとも1つのユーザ装置は具体的に、同一又は同様のエリア内のユーザ装置であってよく、少なくとも1つのユーザ装置は、同一のタイプに属する。例えば、クラウドサーバは、少なくとも1つのスマートエアコンのデバイス属性パラメータを取得する。
【0089】
一例において、デバイス動作状態パラメータは具体的に、ユーザ設定パラメータ又は動作設定パラメータであってよい。ユーザ設定パラメータは具体的に、ユーザ装置の初期動作状態に対して、ユーザにより設定されるパラメータである。スマートエアコンを一例として用いる。ユーザは、季節に依存してスマートエアコンの動作モードを設定してよい。スマートエアコンは、夏に冷房モードに設定され、冬に暖房モードに設定される。動作設定パラメータは具体的に、ユーザ装置の動作プロセスにおけるパラメータである。スマートエアコンを一例として用いる。スマートエアコンは、実際の室内及び室外の温度を測定し、実際の温度の変化に基づいて動作温度を調整する。
【0090】
ステップ420:クラウドサーバが、デバイス動作状態パラメータに基づいて少なくとも1つのユーザ装置から故障ユーザ装置を決定する。
【0091】
具体的に、ユーザ装置のデバイス動作状態パラメータを取得した後、クラウドサーバは、デバイス動作状態パラメータに基づいてユーザ装置の状態を決定して、故障ユーザ装置を決定する。
【0092】
ステップ430:クラウドサーバが、故障ユーザ装置に対応する制御デバイスに通知メッセージを送出し、通知メッセージは故障ユーザ装置の故障情報を含み、それにより、制御デバイスは故障情報を表示し、故障情報に基づいてユーザにより入力される選択操作を受け取る。
【0093】
具体的に、故障ユーザ装置を決定した後、クラウドサーバは故障情報を生成し、データベースから故障ユーザ装置に対応する制御デバイスを見つける。クラウドサーバは、見つけられた制御デバイスに通知メッセージを送出する。通知メッセージは故障情報を含む。故障情報を受信した後、制御デバイスは故障情報を表示する。
【0094】
本発明の本実施形態において、通知メッセージは、故障ユーザ装置を処理する方法をユーザにプロンプト表示する(prompt)ために使用されるプロンプト情報をさらに含む。プロンプト情報は、故障ユーザ装置を処理するために使用される推奨措置をユーザに提供するために使用される。例えば、プロンプト情報は具体的に「故障ユーザ装置を保守する」であり、あるいは、プロンプト情報は具体的に「故障ユーザ装置を保守しない」であり、あるいは、プロンプト情報は具体的に「後のプロンプトについて観察し続ける」である。ユーザは、現在の状況に基づいて、故障ユーザ装置を保守するかどうかを選択してよい。ユーザが故障装置を直ちに保守することを期待する場合、ユーザは、「故障装置を保守する」のプロンプトキーを選択し、制御デバイスは、ユーザにより入力された選択操作を受け取る。
【0095】
ステップ440:クラウドサーバが、選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第1のフィードバックメッセージを受信する。
【0096】
具体的に、ユーザにより入力された選択操作を受け取った後、制御デバイスは第1のフィードバックメッセージを生成し、第1のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出する。
【0097】
一例において、ユーザが故障ユーザ装置を直ちに保守することを期待する場合、ユーザは、「故障ユーザ装置を保守する」のプロンプトキーを選択する。制御デバイスは、ユーザの選択操作を受け取り、選択操作に基づいて第1のフィードバックメッセージを生成し、第1のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出する。
【0098】
第1のフィードバックメッセージは、ユーザにより選択されたメッセージ「故障ユーザ装置を保守する」を搬送することが理解され得る。
【0099】
ステップ450:クラウドサーバが、第1のフィードバックメッセージに基づいて故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに送出する。
【0100】
具体的に、クラウドサーバは、第1のフィードバックメッセージを受信し、第1のフィードバックメッセージに基づいて、ユーザが故障ユーザ装置を直ちに保守することを期待していると決定する。この場合、クラウドサーバは、ステップ430で生成された故障情報を保守サーバに送出する。さらに、クラウドサーバは、データベースから故障ユーザ装置に対応するユーザの属性情報をさらに取得し、ユーザの属性情報を保守サーバに送出する。保守サーバは、ユーザの属性情報に基づいてユーザに連絡し、故障情報に基づいて故障ユーザ装置を保守する。
【0101】
したがって、本発明の本実施形態で提供される付加価値サービス実現方法が適用される。クラウドサーバは、取得された複数のユーザ装置のデバイス属性パラメータに基づいて故障ユーザ装置を決定し、故障ユーザ装置に対応する制御デバイスに故障情報を送出し、それにより、制御デバイスは故障情報を表示し、故障情報に基づいてユーザにより行われる選択操作を受け取る。クラウドサーバは、制御デバイスにより送出される第1のフィードバックメッセージに基づいて保守サーバと通信して、故障ユーザ装置の故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに通知し、それにより、保守サーバはユーザの属性情報に基づいてユーザに連絡し、故障情報に基づいて故障ユーザ装置を保守する。したがって、スマート家電の故障が予測され、現在使用されているスマート家電の故障情報がユーザに提供され、必要な場合にスマート家電の保守及び修理などのサービスがユーザに提供され、それによりユーザ体験を向上させる。
【0102】
任意で、本発明の本実施形態におけるステップ410の前に、クラウドサーバがクラウドサーバのデータベースからデバイス属性パラメータを取得する場合、当該方法は、クラウドサーバにより、ユーザ装置により報告されたデバイス属性パラメータを受信し、デバイス属性パラメータをデータベースに記憶するステップをさらに含む。
【0103】
具体的に、ユーザ装置はクラウドサーバに無線で接続され、クラウドサーバは、クラウドサーバに接続されたユーザ装置に報告命令を別個に送出する。ユーザ装置は、報告命令に従ってユーザ装置のデバイス属性パラメータをクラウドサーバに報告する。デバイス属性パラメータを受信した後、クラウドサーバは、ユーザ装置のタイプに基づいてデバイス属性パラメータをデータベースに記憶する。
【0104】
例えば、スマートエアコンのデバイス属性パラメータが記憶され、スマートテレビのデバイス属性パラメータが記憶される。データベースは、ユーザ装置に対応する制御端末の属性情報、ユーザの属性情報などをさらに記憶してよいことが理解され得る。
【0105】
任意で、本発明の本実施形態におけるステップ420では、クラウドサーバは、故障ユーザ装置を決定するために、デバイス動作状態パラメータに基づいてユーザ装置の状態を決定する。これは、以下の方式で実現されてよい。
【0106】
具体的に、デバイス動作状態パラメータを取得した後、クラウドサーバは、デバイス動作状態パラメータに対して平均に基づく統計処理を実行してユーザ装置参照平均値を取得する。ユーザ装置参照平均値は、複数のデバイス動作状態パラメータの平均値である。
【0107】
クラウドサーバは、デバイス動作状態パラメータに基づいてユーザ装置の動作状態分布曲線図を取得し、クラウドサーバは、動作状態分布曲線図に基づいてデバイス臨界区間及び少なくとも1つのデバイス区間を決定する。デバイス臨界区間は具体的に、ユーザ装置平均値もユーザ装置分散も変化せず且つ2つのデバイス区間の間にある区間である。
【0108】
デバイス臨界区間がユーザ装置参照平均値の左側にあるとき、クラウドサーバは、デバイス臨界区間の左側の隣接デバイス区間をデバイス故障区間として決定し、デバイス臨界区間の右側の隣接デバイス区間を正常デバイス区間として決定する。
【0109】
デバイス臨界区間がユーザ装置参照平均値の右側にあるとき、クラウドサーバは、デバイス臨界区間の左側の隣接デバイス区間を正常デバイス区間として決定し、デバイス臨界区間の右側の隣接デバイス区間を故障デバイス区間として決定する。
【0110】
本発明の本実施形態において、クラウドサーバはデバイスの臨界区間を以下の方式で決定する。
【0111】
具体的に、デバイス動作状態パラメータに対して平均に基づく統計処理を実行するとき、クラウドサーバは、デバイス動作状態パラメータに対して偏差度合い(deviation-degree)に基づく統計処理をさらに実行してユーザ装置参照分散を取得する。ユーザ装置参照分散は、各デバイス動作状態パラメータがユーザ装置参照平均値からずれている(deviates)度合いである。
【0112】
クラウドサーバは、動作状態分布曲線図に基づいて第1のスクリーニング閾値を決定する。第1のスクリーニング閾値は、デバイス臨界区間を決定するために使用される。
【0113】
ユーザ装置参照平均値及びユーザ装置参照分散は参照として使用され、クラウドサーバは第1のスクリーニング閾値を徐々に変更する。第1のスクリーニング閾値は、以下の具体的方式で徐々に変更される:クラウドサーバが、動作状態分布曲線図の一端においてパラメータ値を固定し、第1のスクリーニング閾値を動作状態分布曲線図の他端において参照に向けて徐々に移動する。
【0114】
第1のスクリーニング閾値が任意の区間(デバイス臨界区間又はデバイス区間)に移動されたとき、クラウドサーバは、区間におけるユーザ装置平均値及びユーザ装置分散を算出し
、区間におけるユーザ装置平均値及びユーザ装置分散が変化するかどうかを決定する。区間におけるユーザ装置平均値もユーザ装置分散も変化しない場合、クラウドサーバは、区間がデバイス臨界区間であると決定する。ユーザ装置平均値又はユーザ装置分散が変化した場合、クラウドサーバは、区間がデバイス区間であると決定する。
【0116】
一例において、複数のスマートエアコンの室外ユニット温度パラメータが説明のため一例として用いられる。本発明の本実施形態において、スマートエアコンの室外ユニット温度パラメータは動作設定パラメータである。
【0117】
複数のスマートエアコンの室外ユニット温度パラメータを取得した後、クラウドサーバは、
図5に示すように、室外ユニット温度パラメータを水平座標(X軸)として用い、全ての室外ユニット温度パラメータに対応するスマートエアコン数を垂直座標(Y軸)として用いることにより座標系を確立して、ユーザ装置の稼動状態分布曲線図を取得する。
図5において、室外ユニット温度パラメータは20℃〜80℃に及び、スマートエアコン数は各温度点で変わる。クラウドサーバは、動作状態分布曲線図に基づいて3つのスマートエアコン区間(
図5の区間1、2、及び3)を決定する。さらに、クラウドサーバは、2つのデバイス臨界区間(
図5の区間4及び5)をさらに決定する。
【0118】
クラウドサーバは、室外ユニット温度パラメータに対して平均に基づく統計処理を実行してユーザ装置参照平均値を取得する。ユーザ装置参照平均値は、複数の室外ユニット温度パラメータの平均温度値、例えば
図5の破線Aである。
【0119】
クラウドサーバは、デバイス臨界区間及びデバイス区間の位置を識別する。デバイス臨界区間がユーザ装置参照平均値の左側にあるとき、クラウドサーバは、区間4の左側の隣接区間1を故障デバイス区間として決定し、区間4の右側の隣接区間2を正常デバイス区間として決定する。デバイス臨界区間がユーザ装置参照平均値の右側にあるとき、クラウドサーバは、区間5の左側の隣接区間2を正常デバイス区間として決定し、区間5の右側の隣接区間3を故障デバイス区間として決定する。
【0120】
この例において、クラウドサーバは、2つのデバイス臨界区間(
図5の区間4及び5)を以下の具体的方式で決定する。
【0121】
室外ユニット温度パラメータに対して平均に基づく統計処理を実行するとき、クラウドサーバは、室外ユニット温度パラメータに対して偏差度合いに基づく統計処理をさらに実行してユーザ装置参照分散を取得する。ユーザ装置参照分散は、各室外ユニット温度値がユーザ装置参照平均値からずれている度合いである。
【0122】
クラウドサーバは、動作状態分布曲線図に基づいて第1のスクリーニング閾値を決定する。第1のスクリーニング閾値はパラメータにより変化する。この例において、第1のスクリーニング閾値は温度値である。
【0123】
ユーザ装置参照平均値及びユーザ装置参照分散が参照として用いられる。クラウドサーバは第1のスクリーニング閾値を変更し、具体的に言えば、動作状態分布曲線図の一端において室外ユニット温度値を固定し、動作状態分布曲線図の他端において室外ユニット温度値から第1のスクリーニング閾値を徐々に増加/減少させ、それにより、第1のスクリーニング閾値はユーザ装置参照平均値に徐々に近づく。
【0124】
図5において、ユーザ装置の動作状態分布曲線図には複数のスマートエアコン区間が存在し、室外ユニットの温度パラメータは広範囲に及ぶことに留意されたい。したがって、本発明の本実施形態において、クラウドサーバは2つのスクリーニング閾値を決定する必要がある。
【0125】
クラウドサーバが、ある区間がデバイス臨界区間であるかどうかを決定するとき、クラウドサーバは、最も右側の温度値を固定し、最も左側から第1のスクリーニング閾値を徐々に増加させる(例えば、最も右側の温度値は80℃で固定され、決定された第1のスクリーニング閾値20℃が21℃、22℃、及び23℃へ徐々に増加する)。あるいは、クラウドサーバは、最も左側の温度値を固定し、最も右側から第1のスクリーニング閾値を徐々に減少させる(例えば、最も左側の温度値が20℃で固定され、決定された第1のスクリーニング閾値80℃が79℃、78℃、77℃に
減少する)。
【0126】
第1のスクリーニング閾値がある区間に移動されたとき、クラウドサーバは、区間におけるユーザ装置平均値及びユーザ装置分散を算出し、区間におけるユーザ装置平均値及びユーザ装置分散が変化するかどうかを決定する。ユーザ装置平均値もユーザ装
置分散も変化しない場合、クラウドサーバは、区間がデバイス臨界区間(
図5の区間4)であると決定する。
【0127】
任意で、本発明の本実施形態において、クラウドサーバが、ユーザ装置の動作状態分布曲線図に基づいて正常デバイス区間、故障デバイス区間、及びデバイス臨界区間を正確に決定できない場合、クラウドサーバは、受信した設定命令に基づいてユーザ装置に対して故障識別を実行し、正常ユーザ装置及び故障ユーザ装置をさらに決定してよい。したがって、このステップでは、ユーザ装置に対してより包括的かつ正確に故障識別が実行できる。
【0128】
具体的に、クラウドサーバは、デバイス動作状態パラメータに基づいてユーザ装置の動作状態分布曲線図を取得する。クラウドサーバは、動作状態分布曲線図に基づいてデバイス区間を決定する。クラウドサーバは、設定命令を受信する。本発明の本実施形態において、設定命令は熟練者により入力されてよく、設定命令は第2のスクリーニング閾値を含む。クラウドサーバは、デバイス動作状態パラメータが第2のスクリーニング閾値を満たすかどうかを決定する。デバイス動作状態パラメータが第2のスクリーニング閾値を満たす場合、クラウドサーバは、ユーザ装置が正常ユーザ装置であると決定する。デバイス動作状態パラメータが第2のスクリーニング閾値を満たさない場合、クラウドサーバは、ユーザ装置が故障ユーザ装置であると決定する。
【0129】
一例において、複数のスマートエアコンの室外ユニット温度パラメータが説明のため一例として用いられる。本発明の本実施形態において、スマートエアコンの室外ユニット温度パラメータは動作設定パラメータである。
【0130】
複数のスマートエアコンの室外ユニット温度パラメータを取得した後、クラウドサーバは、
図6に示すように、室外ユニット温度パラメータを水平座標(X軸)として用い、全ての室外ユニット温度パラメータに対応するスマートエアコン数を垂直座標(Y軸)として用いることにより座標系を確立して、ユーザ装置の動作状態分布曲線図を取得する。
図6において、室外ユニットの温度パラメータは20℃〜80℃に及び、スマートエアコン数は各温度点で変わる。クラウドサーバは、ユーザ装置の動作状態分布曲線図に基づいて1つのスマートエアコン区間(
図6の区間1)を取得する。
【0131】
熟練者が、ユーザ装置の動作状態分布曲線図に基づいて第2のスクリーニング閾値を決定する。第2のスクリーニング閾値はパラメータにより変化する。この例において、第2のスクリーニング閾値は温度値である。
【0132】
この例において、クラウドサーバは、室外ユニット温度パラメータに対して平均に基づく統計処理及び偏差度合いに基づく統計処理を実行して、ユーザ装置参照平均値及びユーザ装置参照分散を取得することに留意されたい。
【0133】
熟練者は、ユーザ装置参照平均値、ユーザ装置参照分散、及び熟練者により蓄積された体験に基づいて第2のスクリーニング閾値を決定してよいことが理解され得る。
【0134】
図6において、ユーザ装置の動作状態分布曲線図には1つのスマートエアコン区間が存在し、室外ユニット温度パラメータは広範囲に及ぶ。したがって、クラウドサーバは、区間1の中に故障デバイス区間が存在するかどうかを決定するために、2つのスクリーニング閾値を決定する必要がある。
【0135】
クラウドサーバは、熟練者により入力された設定命令を受信する。設定命令は、第2のスクリーニング閾値(x1が25℃であり、x2が65℃である)を含む。クラウドサーバは、各室外ユニット温度パラメータが第2のスクリーニング閾値を満たすかどうかを決定する。室外ユニット温度パラメータが第2のスクリーニング閾値を満たす場合、クラウドサーバは、室外ユニット温度パラメータに対応するユーザ装置が正常ユーザ装置であると決定する。
室外ユニット温度パラメータが第2のスクリーニング閾値を満たさない場合、クラウドサーバは、室外ユニット温度パラメータに対応するユーザ装置が故障ユーザ装置であると決定する。
【0136】
図6において、クラウドサーバは、x1より小さい室外ユニット温度パラメータに対応するユーザ装置及びx2より大きい室外ユニット温度パラメータに対応するユーザ装置を故障ユーザ装置として決定し、x1より大きくx2より小さい室外ユニット温度パラメータに対応するユーザ装置を正常ユーザ装置として決定する。
【0137】
任意で、本発明の本実施形態におけるステップ430の前に、当該方法は、クラウドサーバにより故障ユーザ装置の故障原因及び故障タイプを決定するステップをさらに含む。クラウドサーバは、このステップにおいて故障ユーザ装置の故障原因及び故障タイプを故障情報に追加し、それにより、ユーザは故障ユーザ装置の原因及びタイプが明確にわかり、適切な処理方式を選択することができる。
【0138】
具体的に、クラウドサーバは、デバイス動作状態パラメータが予め設定された故障条件を満たすかどうかを決定する。デバイス動作状態パラメータが故障条件を満たす場合、クラウドサーバは、故障条件に基づいて故障ユーザ装置の故障原因及び故障タイプを決定する。
【0139】
さらに、前述のスマートエアコンが一例として用いられ、デバイス動作状態パラメータはスマートエアコンの室外ユニット温度パラメータであり、予め設定された故障条件は室外ユニット温度故障範囲(例えば、40℃より小さく又は60℃より大きい)である。区間1における故障ユーザ装置の場合、故障原因情報は室外ユニットの不適切な設置であり、故障タイプ情報は室外ユニットの低温である。区間3における故障ユーザ装置の場合、故障原因情報は室外ユニットの不適切な設置であり、故障タイプ情報は室外ユニットの高温である。
【0140】
故障情報は、
図7に示すように、正常ユーザ装置に対する故障ユーザ装置の具体的な偏差比率に関する情報をさらに含んでよい。
図7において、正常ユーザ装置のパラメータに対する故障ユーザ装置のパラメータの偏差比率の値が提供され、ユーザは、偏差比率に関する情報の表示のため、故障ユーザ装置の現在の実行状態をより視覚的に決定してよい。一例において、偏差比率に関する情報は具体的に以下のとおりである。「このデバイスの室外ユニット温度は他のデバイスの98.6%の温度より高く、このデバイスの偏差比率は正常ユーザ装置の偏差比率の4倍である。」
【0141】
クラウドサーバはさらに、異なるデバイス動作状態パラメータに基づいて複数の故障条件を予め設定し、デバイス動作状態パラメータとデバイス動作状態パラメータに対応する単一の故障条件とを比較することにより、故障ユーザ装置の故障原因及び故障タイプを決定してよい。
【0142】
一例において、ユーザがスマートエアコンを使用するとき、デバイス動作状態パラメータ、1)スマートエアコンの室外ユニット温度、及び2)指定された動作温度範囲が生成される。例えば、スマートエアコンにより設定されることを許容される動作温度範囲は17℃〜30℃であり、大抵のユーザにより設定される温度範囲は23℃〜26℃である。
【0143】
ある都市において、夏に気温が比較的高く、例えば室外温度が35℃より高い。したがって、予め設定された故障条件は以下のとおりである。故障条件1:スマートエアコンの室外ユニット温度の正常範囲は45℃〜55℃であり、室外ユニット温度の故障範囲は40℃より小さいか又は60℃より大きい温度である。故障条件2:ユーザにより設定される室内温度は通常23℃〜26℃であり、異常温度範囲は23℃より小さいか又は26℃より大きい室内温度である。
【0144】
クラウドサーバは、動作状態パラメータと動作状態パラメータに対応する故障条件とを別個に比較することにより、故障ユーザ装置の故障原因及び故障タイプを決定する。
【0145】
クラウドサーバは、スマートエアコンの室外ユニット温度が故障条件1を満たすかどうかを決定する。室外ユニット温度が非常に高いと決定され、65℃に達する場合、故障原因は「室外ユニットの不適切な設置」であり、故障タイプは「室外ユニットの高温」である。室外ユニット温度が非常に低いと決定され、25℃に達する場合、故障原因は「室外ユニットの不適切な設置」であり、故障タイプは「室外ユニットの低温」である。
【0146】
ユーザにより設定された室内温度が非常に低く、18℃に達するとクラウドサーバが決定した場合、故障原因は「ユーザの不適当な使用習慣」又は「部屋の不十分な断熱性能」であり、故障タイプは「低い室内温度」である。ユーザにより設定された室内温度が非常に高く、28℃に達するとクラウドサーバが決定した場合、故障原因は「ユーザの不適当な使用習慣」又は「部屋の不十分な断熱性能」であり、故障タイプは「高い室内温度」である。
【0147】
クラウドサーバは、説明のために前述の例においてデバイス動作状態パラメータと単一の故障条件とを比較することが理解され得る。実際の適用の間、クラウドサーバはさらに、デバイス動作状態パラメータと複数の故障条件とを連帯的に比較することにより、故障ユーザ装置の故障原因及び故障タイプを決定してよい。その決定プロセスは前述の例におけるものと同様であり、ここで再度説明しない。
【0148】
任意で、本発明の本実施形態において、当該方法は、クラウドサーバにより、ユーザの選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第2のフィードバックメッセージ又は第3のフィードバックメッセージを受信するステップをさらに含む。このステップにおいて、クラウドサーバはユーザの選択に基づいて故障ユーザ装置を処理する。
【0149】
具体的に、制御デバイスは故障情報及びプロンプト情報を表示し、故障情報及びプロンプト情報に基づいてユーザにより入力された選択操作を受け取る。
【0150】
ステップ430で提供されるプロンプト情報が一例として用いられる。一例において、ユーザは故障ユーザ装置を保守することを拒否し、ユーザは「故障ユーザ装置を保守しない」のプロンプトキーを選択する。制御デバイスは、ユーザにより入力された選択操作を受け取り、選択操作に基づいて第2のフィードバックメッセージを生成し、第2のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出する。
【0151】
クラウドサーバは、第2のフィードバックメッセージを受信し、第2のフィードバックメッセージに基づいて、ユーザが故障ユーザ装置を保守することを拒否していると決定する。クラウドサーバは、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにあるかどうかを再度決定する。故障ユーザ装置が依然として故障ステートにある場合、クラウドサーバは制御デバイスへの故障情報の送出を停止する。
【0152】
別の例において、ユーザは故障ユーザ装置を直ちに保守することを期待せず、ユーザは「後のプロンプトについて観察し続ける」のプロンプトキーを選択する。制御デバイスは、ユーザにより入力された選択操作を受け取り、選択操作に基づいて第3のフィードバックメッセージを生成し、第3のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出する。
【0153】
クラウドサーバは、第3のフィードバックメッセージを受信し、第3のフィードバックメッセージに基づいて、ユーザが故障ユーザ装置を直ちに保守することを期待していないと決定する。クラウドサーバが後に、故障ユーザ装置が故障ステートにあると再度決定したとき、クラウドサーバは制御デバイスに故障情報を再度送出する。
【0154】
任意で、本発明の本実施形態におけるステップ430の前に、当該方法は、クラウドサーバにより、通知メッセージが制御デバイスに送出されたかどうかを決定し、ユーザからのフィードバックを識別するステップをさらに含む。このステップにおいて、クラウドサーバは、ユーザからのフィードバックに依存して通知メッセージを送出してよく、それによりユーザ体験を向上させる。
【0155】
具体的に、クラウドサーバは、通知メッセージが制御デバイスに送出されたかどうかを決定する。通知メッセージが制御デバイスに送出されていない場合、クラウドサーバは通知メッセージを制御デバイスに送出する。通知メッセージが制御デバイスに送出された場合、クラウドサーバは、制御デバイスが第2のフィードバックメッセージを送出したかどうかを決定する。制御デバイスが第2のフィードバックメッセージを送出しない場合、クラウドサーバは通知メッセージを制御デバイスに送出する。制御デバイスが第2のフィードバックメッセージを送出した場合、クラウドサーバは通知メッセージを制御デバイスに送出しない。
【0156】
本発明の一実施形態において提供される解決策を、
図8を参照して以下に説明する。
図8は、本発明の本実施形態による付加価値サービス実現方法の別のフローチャートである。当該方法は制御デバイスにより実行され、具体的に以下のステップを含む。
【0157】
ステップ810:制御デバイスが、クラウドサーバにより送出された通知メッセージを受信し、通知メッセージは、少なくとも1つのユーザ装置からクラウドサーバにより決定された故障ユーザ装置の故障情報を含む。
【0158】
具体的に、クラウドサーバは、少なくとも1つのユーザ装置のデバイス属性パラメータを取得する。デバイス属性パラメータは、デバイス動作状態パラメータを含む。クラウドサーバは、デバイス動作状態パラメータに基づいて少なくとも1つのユーザ装置から故障ユーザ装置を決定する。
【0159】
クラウドサーバは、故障情報を生成し、データベースから故障ユーザ装置に対応する制御デバイスを見つける。クラウドサーバは、通知メッセージを制御デバイスに送出する。通知メッセージは、故障ユーザ装置の故障情報を含む。
【0160】
前述の実施形態において、クラウドサーバがユーザ装置のデバイス属性パラメータを取得し、デバイス属性パラメータに含まれるデバイス動作状態パラメータに基づいて故障ユーザ装置を決定するプロセスが詳細に説明されている。詳細はここで再度説明しない。
【0161】
ステップ820:制御デバイスが、故障情報を表示する。
【0162】
具体的に、故障情報を受信した後、制御デバイスは、タッチスクリーンを使用することにより故障情報を表示する。
【0163】
ステップ830:制御デバイスが、故障情報に基づいてユーザにより入力される選択操作を受け取る。
【0164】
具体的に、ユーザが制御デバイスにより表示される故障情報を見るとき、ユーザは、現在の状況に基づいて故障情報の選択処理を行ってよい。
【0165】
本発明の本実施形態において、通知メッセージは、故障ユーザ装置を処理する方法をユーザにプロンプト表示するために使用されるプロンプト情報をさらに含む。プロンプト情報は、故障ユーザ装置を処理するために使用される推奨措置をユーザに提供するために使用される。
【0166】
例えば、プロンプト情報は具体的に「故障ユーザ装置を保守する」であり、あるいは、プロンプト情報は具体的に「故障ユーザ装置を保守しない」であり、あるいは、プロンプト情報は具体的に「後のプロンプトについて観察し続ける」である。ユーザは、現在の状況に基づいて故障ユーザ装置を保守するかどうかを選択してよい。ユーザが故障装置を直ちに保守することを期待する場合、ユーザは「故障装置を保守する」のプロンプトキーを選択し、制御デバイスはユーザにより入力された選択操作を受け取る。
【0167】
ステップ840:制御デバイスが、選択操作に基づいて第1のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出し、第1のフィードバックメッセージは、クラウドサーバが故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに送出することを可能にするために使用される。
【0168】
具体的に、選択操作を受け取った後、制御デバイスは第1のフィードバックメッセージを生成し、第1のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出する。
【0169】
クラウドサーバは、第1のフィードバックメッセージに基づいて故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに送出する。
【0170】
したがって、本発明の本実施形態で提供される付加価値サービス実現方法が適用される。少なくとも1つのユーザ装置から故障ユーザ装置を決定した後、クラウドサーバは、故障ユーザ装置の故障情報を、故障ユーザ装置に対応する制御デバイスに送出する。制御デバイスは、故障情報を表示し、故障情報に基づいてユーザにより入力される選択操作を受け取る。制御デバイスは、選択操作についての第1のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出する。クラウドサーバは、第1のフィードバックメッセージに基づいて保守サーバと通信して、故障ユーザ装置の故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに通知し、それにより、保守サーバは、ユーザの属性情報に基づいてユーザに連絡し、故障情報に基づいて故障ユーザ装置を保守する。したがって、スマート家電の故障が予測され、現在使用されているスマート家電の故障情報がユーザに提供され、必要な場合にスマート家電の保守及び修理などのサービスがユーザに提供され、それによりユーザ体験を向上させる。
【0171】
任意で、本発明の本実施形態において、当該方法は、制御デバイスにより、ユーザにより入力された選択操作に基づいて第2のフィードバックメッセージ又は第3のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出するステップをさらに含む。このステップにおいて、クラウドサーバは、ユーザの選択に基づいて故障ユーザ装置を処理してよい。
【0172】
具体的に、一例において、ユーザは故障ユーザ装置を保守することを拒否し、ユーザは「故障ユーザ装置を保守しない」のプロンプトキーを選択する。制御デバイスは、ユーザにより入力された選択操作を受け取り、選択操作に基づいて第2のフィードバックメッセージを生成し、第2のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出する。
【0173】
クラウドサーバは、第2のフィードバックメッセージを受信し、第2のフィードバックメッセージに基づいて、ユーザが故障ユーザ装置を保守することを拒否していると決定する。クラウドサーバは、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにあるかどうかを再度決定する。故障ユーザ装置が依然として故障ステートにある場合、クラウドサーバは制御デバイスへの故障情報の送出を停止する。
【0174】
別の例において、ユーザは故障ユーザ装置を直ちに保守することを期待せず、ユーザは「後のプロンプトについて観察し続ける」のプロンプトキーを選択する。制御デバイスは、ユーザにより入力された選択操作を受け取り、選択操作に基づいて第3のフィードバックメッセージを生成し、第3のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出する。
【0175】
クラウドサーバは、第3のフィードバックメッセージを受信し、第3のフィードバックメッセージに基づいて、ユーザが故障ユーザ装置を直ちに保守することを期待していないと決定する。クラウドサーバが後に、故障ユーザ装置が故障ステートにあると再度決定したとき、クラウドサーバは故障情報を制御デバイスに再度送出する。
【0176】
前述の実施形態で説明された全ての内容が付加価値サービス実現方法を実現することができる。対応して、本発明の一実施形態が、前述の実施形態で提供される付加価値サービス実現方法を実現するための付加価値サービス実現装置をさらに提供する。
図9に示すように、装置は、取得ユニット910、第1の決定ユニット920、送出ユニット930、及び受信ユニット940を含む。
【0177】
取得ユニット910は、少なくとも1つのユーザ装置のデバイス属性パラメータを取得するように構成される。デバイス属性パラメータはデバイス動作状態パラメータを含む。
【0178】
第1の決定ユニット920は、デバイス動作状態パラメータに基づいて少なくとも1つのユーザ装置から故障ユーザ装置を決定するように構成される。
【0179】
送出ユニット930は、故障ユーザ装置に対応する制御デバイスに通知メッセージを送出するように構成される。通知メッセージは故障ユーザ装置の故障情報を含み、それにより、制御デバイスは故障情報を表示し、故障情報に基づいてユーザにより行われる選択操作を受け取る。
【0180】
受信ユニット940は、選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第1のフィードバックメッセージを受信するように構成される。
【0181】
送出ユニット930は、第1のフィードバックメッセージに基づいて故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに送出するようにさらに構成される。
【0182】
さらに、受信ユニット940は、選択操作に基づいて
制御デバイスにより送出される第2のフィードバックメッセージを受信するようにさらに構成される。
【0183】
当該装置は、
故障ユーザ装置が依然として故障ステートにあるかどうかを決定するように構成された第1の判断ユニット950をさらに含む。
【0184】
送出ユニット930は、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにある場合に制御デバイスへの故障情報の送出を停止するようにさらに構成される。
【0185】
さらに、受信ユニット940は、選択操作に基づいて制御デバイスにより送出される第3のフィードバックメッセージを受信するようにさらに構成される。
【0186】
送出ユニット930は、制御デバイスに故障情報を再度送出するようにさらに構成される。
【0187】
さらに、第1の決定ユニット920は具体的に、
デバイス動作状態パラメータに対して平均に基づく統計処理を実行してユーザ装置参照平均値を取得し、
デバイス動作状態パラメータに基づいてユーザ装置の動作状態分布曲線図を取得し、
動作状態分布曲線図に基づいてデバイス臨界区間及び少なくとも1つのデバイス区間を決定し、
デバイス臨界区間がユーザ装置参照値の左側にあるとき、デバイス臨界区間の左側の隣接デバイス区間を故障デバイス区間として決定し、デバイス臨界区間の右側の隣接デバイス区間を正常デバイス区間として決定し、あるいは、デバイス臨界区間がユーザ装置参照値の右側にあるとき、デバイス臨界区間の左側の隣接デバイス区間を正常デバイス区間として決定し、デバイス臨界区間の右側の隣接デバイス区間を故障デバイス区間として決定する
ように構成される。
【0188】
さらに、送出ユニット930により送出される通知メッセージに含まれる故障情報は、故障ユーザ装置の故障原因情報及び故障タイプ情報を含む。
【0189】
当該装置は、
デバイス動作状態パラメータが予め設定された故障条件を満たすかどうかを決定するように構成された第2の判断ユニット960と、
デバイス動作状態パラメータが故障条件を満たす場合に故障条件に基づいて故障ユーザ装置の故障原因及び故障タイプを決定するように構成された第2の決定ユニット970と、
をさらに含む。
【0190】
さらに、第1の決定ユニット920は具体的に、
設定命令を受信することであり、設定命令は第2のスクリーニング閾値を含み、
デバイス動作状態パラメータが第2のスクリーニング閾値を満たすかどうかを決定し、
デバイス動作状態パラメータが第2のスクリーニング閾値を満たす場合、ユーザ装置が正常ユーザ装置であると決定し、あるいは、デバイス動作状態パラメータが第2のスクリーニング閾値を満たさない場合、ユーザ装置が故障ユーザ装置であると決定する
ように構成される。
【0191】
したがって、本発明の本実施形態で提供される付加価値サービス実現装置が適用される。当該装置は、取得された複数のユーザ装置のデバイス属性パラメータに基づいて故障ユーザ装置を決定し、故障ユーザ装置に対応する制御デバイスに故障情報を送出し、それにより、制御デバイスは故障情報を表示し、故障情報に基づいてユーザにより行われた選択操作を受け取る。当該装置は、制御デバイスにより送出された第1のフィードバックメッセージに基づいて保守サーバと通信して、故障ユーザ装置の故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに通知し、それにより、保守サーバはユーザの属性情報に基づいてユーザに連絡し、故障情報に基づいて故障ユーザ装置を保守する。したがって、スマート家電の故障が予測され、現在使用されているスマート家電の故障情報がユーザに提供され、必要な場合にスマート家電の保守及び修理などのサービスがユーザに提供され、それによりユーザ体験を向上させる。
【0192】
前述の実施形態で説明された全ての内容が付加価値サービス実現方法を実現することができる。対応して、本発明の一実施形態が、前述の実施形態で提供される付加価値サービス実現方法を実現するための別の付加価値サービス実現装置をさらに提供する。
図10に示すように、装置は、受信ユニット1010、表示ユニット1020、及び送出ユニット
1030を含む。
【0193】
受信ユニット1010は、クラウドサーバにより送出される通知メッセージを受信するように構成される。通知メッセージは、少なくとも1つのユーザ装置からクラウドサーバにより決定された故障ユーザ装置の故障情報を含む。
【0194】
表示ユニット1020は、故障情報を表示するように構成される。
【0195】
受信ユニットは、故障情報に基づいてユーザにより入力される選択操作を受け取るようにさらに構成される。
【0196】
送出ユニット1030は、選択操作に基づいて第1のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出するように構成される。第1のフィードバックメッセージは、クラウドサーバが故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに送出することを可能にするために使用される。
【0197】
さらに、送出ユニット1030は、選択操作に基づいて第2のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出するようにさらに構成される。第2のフィードバックメッセージは、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにあるかどうかをクラウドサーバが決定することを可能にするために使用され、故障ユーザ装置が依然として故障ステートにある場合、クラウドサーバは制御デバイスへの故障情報の送出を停止する。
【0198】
さらに、送出ユニット1030は、選択操作に基づいて第3のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出するようにさらに構成される。第3のフィードバックメッセージは、クラウドサーバが制御デバイスに故障情報を再度送出することを可能にするために使用される。
【0199】
したがって、本発明の本実施形態で提供される制御デバイスが適用される。少なくとも1つのユーザ装置から故障ユーザ装置を決定した後、クラウドサーバは、故障ユーザ装置の故障情報を、故障ユーザ装置に対応する制御デバイスに送出する。制御デバイスは、故障情報を表示し、故障情報に基づいてユーザにより入力される選択操作を受け取る。制御デバイスは、選択操作についての第1のフィードバックメッセージをクラウドサーバに送出する。クラウドサーバは、第1のフィードバックメッセージに基づいて保守サーバと通信して、故障ユーザ装置の故障情報及びユーザの属性情報を保守サーバに通知し、それにより、保守サーバはユーザの属性情報に基づいてユーザに連絡し、故障情報に基づいて故障ユーザ装置を保守する。したがって、スマート家電の故障が予測され、現在使用されているスマート家電の故障情報がユーザに提供され、必要な場合にスマート家電の保守及び修理などのサービスがユーザに提供され、それによりユーザ体験を向上させる。
【0200】
当業者は、本明細書に開示された実施形態に記載された例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップが電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はこれらの組み合わせにより実現され得ることをさらに認識し得る。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明するために、前述では、各例の構成及びステップを機能に従って一般に説明した。機能がハードウェアにより実行されるか又はソフトウェアにより実行されるかは、技術的解決策の特定の適用及び設計制約条件に依存する。当業者は、特定の適用ごとに説明された機能を実現するために異なる方法を用いてよいが、その実現は本発明の範囲を超えるものと考えられるべきでない。
【0201】
本明細書に開示された実施形態で説明された方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより実現され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリ、読取専用メモリ(ROM)、電気的プログラマブルROM、電気的消去可能プログラマブルROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD‐ROM、又は当該分野で知られる任意の他の形態の記憶媒体内に存在してよい。
【0202】
前述の具体的な実装において、本発明の目的、技術的解決策、及び利点がさらに詳細に説明される。前述の説明は単に本発明の具体的な実装であり、本発明の保護範囲を限定することは意図されないことを理解されたい。本発明
の原理から逸脱することなくなされるいかなる修正、同等の代替、又は改良も、本発明の保護範囲内に入るべきである。