【実施例】
【0043】
例1.グルタチオンジスルフィドS−オキシド(GS(O)SG)の作製方法
還元L−グルタチオン物質(GSH)100gの100mlの水による溶液に、150mlの酢酸中30%過酢酸溶液を、撹拌しながら、0〜5℃の温度で30〜40分間かけて滴下した。滴下後、反応物を5℃以下の温度で1時間にわたって撹拌し、その後、凍結し、24時間にわたって凍結乾燥した。110gの物質が白色フォームとして得られ、それは、HPLC分析によると、成分の混合物を含有している(40% GSO
3H、55
% GS(O)SG、5% GS(O
2)SG)。
【0044】
凍結乾燥物を400mlの水に溶解し、分取用HPLC(カラムYMC−Actus Triart Prep C18−S 50×250mm、溶離液は水)を用いて精製し、95%より高い純度の表題の化合物を含有する画分を1つにまとめ、蒸発させて体積を700mlとし、凍結乾燥した。42gの所望される化合物グルタチオンジスルフィドS−オキシドを(ジアステレオマー混合物として)、95+%の純度(HPLC)で得た。
【0045】
例2.酸化グルタチオン(グルタチオンジスルフィド)の作製
7Lの水による2760gの還元L−グルタチオンの懸濁液に、2245gの16%水酸化ナトリウム溶液を、17℃以下の温度で撹拌しながら添加した。グルタチオンが完全に溶解した後、混合物を冷却し、2546gの6%過酸化水素を、30〜50ml/分の速度で、撹拌しながら+15℃以下の反応物温度で添加した。過酸化物の添加後、得られた溶液を、所定の温度でさらに1時間にわたって撹拌した。反応の完了後(HPLCで制御)、11.5Lの水に2.95kgのグルタチオンジスルフィド二ナトリウム塩を含有する溶液が得られ、3℃に冷却した。生成物、グルタチオンジスルフィド二ナトリウム塩の化学純度は、98.5%超であり(HPLCで制御)、生成物単離のための追加の手順の必要はない。
【0046】
例3.あるグルタチオンジスルフィドS−オキシド含有量を有するグルタチオンジスルフィドの組成物(薬物)の作製
例2で作製したグルタチオンジスルフィド二ナトリウム塩(11.5Lの水に2.95kg)に、60gの例1に従って得たグルタチオンジスルフィドS−オキシドを、3〜5℃の温度で、5分間にわたって充分に混合しながら添加し、この溶液を、120分間にわたって5℃の温度で放置し、その後凍結乾燥した。
【0047】
例4.あるグルタチオンジスルフィドS−オキシド含有量を有するグルタチオンジスルフィドの組成物(薬物)の作製
120gの例1に従って作製したグルタチオンジスルフィドS−オキシドを、例2で作製したグルタチオンジスルフィド二ナトリウム塩(11.5Lの水に2.95kg)に、5分間にわたって充分に混合しながら添加し、この溶液を、120分間にわたって5℃の温度で放置し、その後凍結乾燥した。
【0048】
例5.あるグルタチオンジスルフィドS−オキシド含有量を有するグルタチオンジスルフィド二ナトリウム塩の組成物の作製
7Lの水による2760gの還元L−グルタチオンの懸濁液に、2245gの16%水酸化ナトリウム溶液を、17℃以下の温度で撹拌しながら添加した。グルタチオンが完全に溶解した後、混合物を冷却し、2546gの6%過酸化水素を、30〜50ml/分の速度で、撹拌しながら+15℃以下の反応物温度で添加した。過酸化物の添加後、得られた溶液を、所定の温度でさらに1時間にわたって撹拌した。反応の完了後(HPLCで制御)、反応物を3℃に冷却した。生成物、グルタチオンジスルフィド二ナトリウム塩の化学純度は、98.5%超であった(HPLCで制御)。
【0049】
次に、追加の127gの6%過酸化水素を、30〜50ml/分の速度、+3℃以下の温度で添加した。反応物を、1時間にわたって+3℃で放置し、次に凍結乾燥した。
【0050】
得られた組成物は、95%のグルタチオンジスルフィド二ナトリウム塩、及び4.5〜5.0%のグルタチオンジスルフィドS−オキシド二ナトリウム塩(HPLCで制御)を含有しており、生成物の追加の精製手順の必要はない。
【0051】
例6.ある量のグルタチオンジスルフィドS−オキシド及びPt−Sを含有するグルタチオンジスルフィドの組成物の作製
7Lの水による2760gの還元L−グルタチオンの懸濁液に、2245gの16%水酸化ナトリウム溶液を、17℃以下の温度で添加した。グルタチオンが完全に溶解した後、混合物を冷却し、0.5gのシス−白金を添加し、2546gの6%過酸化水素を、30〜50ml/分の速度で、撹拌しながら+15℃以下の反応物温度で添加した。過酸化物の添加の終了後、得られた溶液を、所定の温度でさらに1時間にわたって撹拌した。反応の完了後(HPLCで制御)、11.5Lの水に2.95kgのグルタチオンジスルフィド二ナトリウム塩を含有する溶液が得られ、3℃に冷却する。生成物、グルタチオンジスルフィド二ナトリウム塩の化学純度は、98.5%超であり(HPLCで制御)、生成物単離のための追加の手順の必要はない。溶液を3℃に冷却し、60gのグルタチオンジスルフィドS−オキシドを添加し、5分間にわたって充分に混合し、この溶液を、120分間にわたって5℃で放置し、次に凍結乾燥した。
【0052】
例7.例5で得た組成物のフォールディング活性の分析
モノクローナル抗体製剤の組成:
モノクローナル抗体− 10mg/ml;
グリシン− 2mg/ml;
ポリソルベート80− 0.05mg/ml;
塩化ナトリウム− 7mg/ml;
クエン酸一水和物− 2.101mg/ml;
注射用水
【0053】
生理学的条件を再現するために、ヒト血清を、自由意志での同意書と共に得た。血清保存バンクの血清番号は、O−17−1002である。
【0054】
リフォールディング実験では、以下を用いた:
サンプル1− 50μlの量のモノクローナル抗体の製剤+1mlの血清O−17−1002の組成物
サンプル2− 50μlの量のモノクローナル抗体の製剤+0.2mMの例3で得た組成物の+1mlの血清O−17−1002の組成物
サンプル3− 50μlの量のモノクローナル抗体の製剤+0.2mMの例4で得た組成物+1mlの血清O−17−1002の組成物
サンプル4− 50μlの量のモノクローナル抗体の製剤+0.2mMの例5で得た組成物+1mlの血清O−17−1002の組成物
【0055】
サンプル1及び2のバイアルを、37℃の温度で保存した。24時間後、バイアルをサーモスタットから取り出し、ヒト体内の生理学的環境を模倣した条件下、異なる温度での保存中のモノクローナル抗体の安定性について分析した。
【0056】
安定性実験の結果は、まず、還元性条件下、ポリアクリルアミドゲル(PAAG)中での電気泳動分離によって分析した。
【0057】
電気泳動は、15%PAAGにおいて、変性条件中、サンプル濃縮工程に等速電気泳動(ITP)機構を用いた不連続(段階的)緩衝系(ディスク電気泳動)で行った。サンプルは、以下の方法で調製した:遠心分離によって細胞を沈澱させ、200μLの緩衝液(0.2MのTris−HCl pH7.5;0.2MのNaCl;0.01Mの酢酸ナトリウム;0.01Mのb−メルカプトエタノール、及び5%のグリセロール)に再懸濁し、続いて2分間煮沸した。
【0058】
電気泳動を行うために、いくつかの緩衝溶液の系を用いた:カソード緩衝液は、Trisベース 0.1M;トリシン 0.1M;SDS 0.1%(ターミナルアニオン−トリシン)であり;アノード緩衝液は、トリスベース 0.2M pH8.9(リーディングアニオン−Cl
−)であった。濃縮ゲル T=2.5〜3%、分離ゲル T=5〜15%及びC=2〜5%(Tは、ゲル中のモノマーの相対的含有率であり、Cは、合計モノマー中の架橋剤の含有率である)。細胞ライセートの電気泳動は、変性条件下、2%のSDS中で行った。
【0059】
タンパク質製剤の電気泳動図(
図1)を、ImageJプログラムを用いて分析した。このプログラムは、様々な実験からのデータの濃度測定分析用に設計されている。レーンをマニュアルモードでマークし、次に、各レーン内のタンパク質に対応するバンドをマークした。このプログラムは、バックグラウンドを差し引いて各バンドの濃さを評価するものであり、それによって、標的タンパク質の純度を算出することが可能となる。
【0060】
模擬生理学的条件下での保存から生じたモノクローナル抗体の構造中間体を調べるためのHPLC条件
クロマトグラフ Shimadzu LC−20「Prominence」
カラム Phenomenex「Jupiter」C18、5μm、300A、250×4.6
検出周波数=210nm
注入量=25μl
流速=1.0ml/分
カラム温度=35℃
セル検出器温度=35℃
移動相:
Eluent A.30%アセトニトリル+0.1%トリフルオロ酢酸水溶液
Eluent B.70%アセトニトリル+0.1%トリフルオロ酢酸水溶液
ランタイム=47分
勾配プログラム:
0〜1分間 44%アセトニトリル
1〜5分間 48%アセトニトリル
5〜20分間 50%アセトニトリル
20〜30分間 53.4%アセトニトリル
30〜35分間 60%アセトニトリル
35〜37分間 60%アセトニトリル
37〜40分間 44%アセトニトリル
40〜47分間 44%アセトニトリル
【0061】
得られたデータを
図2に示すが、そこから示唆されることは、例3、4、5に従って得た組成物を含有する血清サンプル(それぞれ、
図2(2)、
図2(3)、
図2(4))中には、前記組成物を含有しないサンプル(
図2(1))とは対照的に、抗原を認識することのできない損なわれた構造のモノクローナル抗体の画分が存在しなかったということである。
【0062】
例8.グルタチオンジスルフィド及びグルタチオンジスルフィドS−オキシドを含む組成物と抗凝固剤、第Xa因子阻害剤のアミジン塩酸塩との併用
本出願の例3に従って得た組成物を、抗凝固剤の第Xa因子阻害剤である薬理活性剤アミジン塩酸塩の治療有効性を高める能力について調べた。試験物質のアミジン塩酸塩(例えば、ユーラシア特許第015918(B1)号、2011年12月30日公開の例2に従って得られる)又はアミジン塩酸塩物質とアジュバント(アジュバントは、本出願の例
3で得た組成物であった)との混合物を、尾の基部へ1/3近づいた領域の外側尾静脈に、30G針を取り付けた1mlのインスリンシリンジで静脈内投与した。各動物に対する個々の投与量は、体重に基づいて算出し、各々の体重測定後に補正した。物質の投与は1回とした。前記混合物を、アミジン塩酸塩物質とアジュバントとの混合物の動物への静脈内投与用に調製した。この目的のために、アミジン塩酸塩物質及びアジュバントを、別々に蒸留水に溶解し、次にこれらの溶液を混合した。溶液の調製は、動物への投与の直前に行い、調製後の10分以内に注射した。ラットに対する投与量は、0.31〜0.42mlであった。
【0063】
血液のサンプリングは、43℃の温度の湯浴で少なくとも15分間ラットの尾の予備加温を行って、麻酔を用いずに、静脈内投与部位より上の外側尾静脈(尾の長さの1/3〜2/3)から行った。血液量0.36mlを、0.04mlの0.11Mクエン酸ナトリウム溶液を入れたプラスチックチューブ(Eppendorfなど)に23G針で採取して0.4mlの体積とし、クエン酸ナトリウム対血液の比を1:9とした。サンプリング後の30分以内に、血液を8000rpm(7000g)で10分間遠心分離し、血漿を別のチューブに移し、20℃、12000rpm(15000g)で10分間再度遠心分離して、乏血小板血漿を得た。110μlの量で得られた血漿を、プラスチックチューブ(Eppendorfなど)に注ぎ入れ、−20℃で凍結した。サンプリングは、各ラットに対して6回行った。
【0064】
国際感受性指標(ISI)に従って認証されたカルシウムイオンを添加した水溶性の凍結脱水トロンボプラスチン、Renamplastin(NPO「RENAM」)を、この実験で用いた。
【0065】
方法の原理:過剰の組織トロンボプラスチン及びカルシウムイオンがクエン酸血漿に添加されると、フィブリン血栓の形成時間は、外因性及び共通凝固経路の因子、因子I、II、V、VII、Xの活性にのみ依存する。カルシウムを含むトロンボプラスチンの血漿への添加の瞬間からフィブリン血栓の形成までの時間を測定する。
【0066】
アッセイ:8mlの蒸留水を、凍結乾燥したRenamplastinを入れたバイアルに添加し、振とうして溶解する。アッセイの前に、試薬を37℃で30分間加熱する。50μlのクエン酸血漿を分析器のキュベットに添加し、37℃で正確に1〜2分間インキュベートする。次に、100μlのrenamplastinを添加し、ABW Medizin und Technik GmbHのMerlin MC1 Coagulogram Analyzerで凝固時間を秒で記録する。
【0067】
得られた結果を、国際標準比(INR):
INR=PR
ISI、
で表し、ISIは、Renamplastinの国際感受性指標であり、添付のパスポートに示されているはずである。PR−プロトロンビン比:
PR=PT
B/PT
100%、
PT
Bは、試験サンプルの血漿のプロトロンビン時間(秒)であり、PT
100%は、物質を投与する前の任意の動物に対して得られたサンプルの平均プロトロンビン時間である。
【0068】
実験パラメータの測定結果を、実験群全体で平均し、M±mとして表すが、Mは、群平均であり、mは、標準偏差である。群間の有意差は、正規分布サンプルに対しては、p<0.05でのスチューデントパラメトリックt検定を用いて、非正規分布に対しては、p<0.05でのマン・ホイットニーのノンパラメトリックU検定を用いて判定する。
【0069】
得られた結果を、表1及び2、並びに
図3に示す。表1及び
図3(1)は、アミジン塩酸塩物質のみで得られたデータを示し、表2及び
図3(2)は、アミジン塩酸塩物質とアジュバントとの混合物で得られたデータを示す。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
得られた結果は、本発明の組成物が他の治療活性剤の有効性を高めることができることを示している。
【0073】
例9:グルタチオンジスルフィド及びグルタチオンジスルフィドS−オキシドの組成物と組み合わせたモキシフロキサシンを含む組み合わせの抗微生物作用の実験
本出願の例3、4、及び5に従って得た製剤について調べた。
【0074】
製剤の抗微生物作用を、グラム陰性:大腸菌(Escherichia coli)ATCC25923、シュードモナス・エルジノーサ(Pseudomonas aeruginosa)ATCC27853、臨床分離株アシネトバクター・バウマンニ(Acinetobacter baumannii)、並びにグラム陽性
細菌:リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)EGD(ATCC BAA−679)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)ATCC
25922、メチシリン耐性スタフィロコッカス・アウレウスであるMRSA ATCC
33591、に対して調べた。
【0075】
微生物を、2.1%ミューラーヒントンブロスM391(Oxoid、ドイツ)中、振とう器上で連続的に振とうしながら37℃で一晩(16〜18時間)培養した。この後、細菌懸濁液のアリコートを、一晩の培養物から取り出し、15mlの新しい無菌2.1%ミューラーヒントンブロスに移し、次に振とう器上で、37℃で2.5〜3時間インキュベートした。続いて、得られた懸濁液の光学密度(OD)を、DU−50分光光度計(Beckman、米国)上、620nMの波長で、無菌2.1%ミューラーヒントンブロスに対して測定し、1mlあたりのコロニー形成単位(CFU)の数を以下の式によって特定した:1×OD620=2.5×10
8cfu/ml[Protocols in antimicrobial peptides. W. Shafer Ed. Springer-Verlag New York, LLC, 7/8/1997]。この計算に基づいて、細菌懸濁液を、無菌2.1%ミューラーヒントンブロスを用いて1×10
5cfu/mlの濃度に希釈した。
【0076】
96ウェルの滅菌U底プレートを用いた(Sarstedt、ドイツ)。試験製剤の2倍の段階希釈物を、ミューラーヒントン培地で調製した(各製剤に対して、50μl/サンプルの量で8段階の希釈物)。さらに、50μlの細菌懸濁液を、プレートのウェルに添加した(サンプル中の細菌の最終濃度は、0.5×10
5cfu/mlであった)。製剤の各希釈物に対して、5つの反復サンプルを調製した。
【0077】
サンプルを入れたプレートを、サーモスタット中、37℃で18時間インキュベートした。
【0078】
翌日に結果を記録した。プレートの対応するウェルでの微生物の増殖が目視で観察されなかった(完全に阻害された)ものである得られた物質の最低濃度を、最小発育阻止濃度(MIC)として認めた。最終結果を、試験した各サンプルの各希釈物に対して5つの反復サンプルを各々で用いた5つの独立した実験からのデータに基づいて算出した。
【0079】
製剤の抗微生物作用(AMA)も、Lehrer教授、University of Los Angeles、米国[Lehrer R.I. et al. Ultrasensitive assays for endogenous antimicrobial poly-peptides / Journal of Immunological Methods, 1991, V.137, pp. 167-173]によって開発された、試験微生物を含有するアガロースゲル中での放射状拡散法によって特定した。微生物を、ダイズトリプシン加水分解物の3%溶液である培地中、37℃で16時間予備培養した。次に、微生物を含む培地のアリコートを、新しく調製した培地に別々に移し、37℃で2.5時間インキュベートして、対数増殖期の中間の微生物を得た。各微生物の細胞数を、分光光度計上、620nmで懸濁液の光学密度を
測定することによって評価した。4×10
6の微生物細胞を含有する懸濁液のアリコートを、0.15MのNaClを含有しpH7.4の10mMリン酸ナトリウム緩衝液中の滅菌1%アガロース溶液の10mlと、42℃で混合する。得られた混合物を、直径90mmの滅菌プラスチックペトリ皿に注ぎ入れ、固化するまで室温で放置する。pH7.4の10mMリン酸ナトリウム緩衝液による製剤の段階希釈物である5μlの量の分析サンプルを、アプリケータによって作製したウェル(直径3mm)に添加し、エアーサーモスタット中、37℃で3時間インキュベートした。次に、6%TGSを含有する1%アガロースをプレートに注ぎ入れ、37℃で18時間インキュベートする。増殖阻害ゾーン(ウェル周囲の微生物のいないゾーン)の直径を、抗微生物作用の1慣用単位を0.1mmとして取って、測定値からウェル自体の直径に相当する30慣用単位を差し引くことによって測定する。用いた製剤の濃度は、64μg/ml、32μg/ml、16μg/ml、8μg/ml、4μg/ml、2μg/ml、1μg/mlであった。
【0080】
製剤の微生物の増殖を阻害する最小濃度(MIC)を、ペプチド濃度に対する抗微生物作用の依存性の直線回帰、y=a+bxを構築することによって特定し、yは、抗微生物作用(c.u.)であり、xは、製剤の濃度である。MICは、y=0の場合のxの値、すなわち、MIC=−a/bであると見なした。
【0081】
【表3】
#示した値の各々は、平均±平均の標準誤差である(n=25)。
【0082】
【表4】
#示した値の各々は、平均±平均の標準誤差である(n=25)。
*モキシフロキサシンのMIC(No.13)に対して有意差、スチューデントt検定。
【0083】
実施した実験から、グラム陰性細菌及びグラム陽性細菌の両方に対する本発明の組成物の高い抗微生物作用が実証されている。
【0084】
例10.グルタチオンジスルフィド及びグルタチオンジスルフィドS−オキシドを含有する例3で得た組成物の、ワクチン製剤中のアジュバントとしての使用
乾燥濃縮精製不活化細胞由来抗狂犬病ワクチン及び本出願の例3に従う組成物の組み合わせの調製
PBS中0.5mg/mlの滅菌水酸化アルミニウム溶液を調製した。本出願の例3に従って得た組成物の12gを、得られた溶液の60mlに添加した。得られた溶液を、細孔径0.44μmのフィルターに通すことによって滅菌した。0.5mg/mlの水酸化アルミニウム濃度のPBS中、20mg/ml、10mg/ml、5mg/ml、1mg/mlの濃度の希釈溶液(AD)を、得られた溶液から調製した。
【0085】
得られた溶液を、0.5mg/mlの水酸化アルミニウムを含むPBS中の例3に従う物質(本出願)の所定の濃度の溶液中、1:200(マウスの50%の保護と算出)及び1:1200(マウスの20%の保護と算出)に希釈したワクチンの調製に用いた。得られた溶液を、振とう器上(約150rpm)、発泡しないようにしながら4℃で1時間インキュベートした。
【0086】
乾燥濃縮精製不活化細胞由来抗狂犬病ワクチンの1:200及び1:1200希釈物を、参照サンプルとして用いた。
【0087】
1回供給(one supply)の体重13〜15gであるBALB/sマウスを本実験の対象として用いた。
【0088】
0.03ml中に20〜100LD
50を含有する作業希釈を、狂犬病ウィルスのCVS試験株(狂犬病ウィルスで感染させたマウスの10%脳懸濁液)の滴定の結果に基づい
て算出した。
【0089】
マウスの最初のワクチン接種は、組成物の各希釈物に対して、10体の計算から0.5mlの腹腔内投与によって行った。
【0090】
マウスの2回目のワクチン接種は、7日後、組成物の各希釈物に対して、10体の計算から0.5mlの腹腔内投与によって行った。
【0091】
実験で用いる実際のウィルス投与量を決定するための、56℃で30分間不活性化した2%ウマ血清を添加したウィルスの作業(許容)希釈物、及び注射用水による3つの連続する10倍希釈物の調製。
【0092】
許容投与量の0.03ml及びその10倍希釈物を、一希釈あたり6体のマウスを用いて、ワクチン接種済みマウスと同時にコントロール群のマウスに脳内投与した。
【0093】
動物のフォローアップ期間は、14日間とした。実験結果の評価には、5〜14日間で発症又は死亡したマウスも考慮に入れる。
【0094】
リード・ミュンヒ法による結果の数値処理。
【0095】
得られた結果を表5にまとめる。
【0096】
【表5】
【0097】
示したデータから、グルタチオンジスルフィド及びグルタチオンジスルフィドS−オキシドの組み合わせを含有するワクチンが投与された場合に、動物の生存率が高いことが示される。これらの値は、参照サンプルの値と同等であり、ほとんどの場合では、参照サンプルよりも高い(細胞由来抗狂犬病ワクチンにおいて)。
【0098】
例11.例3で得たグルタチオンジスルフィド及びグルタチオンジスルフィドS−オキシドを含む組成物のカルシウムチャネル阻害剤の作用に対する効果
本実験の目的は、本出願の例3で得た組成物の、細胞膜イオンチャネルの作用及びカルシウムチャネル阻害剤の作用に対する効果を試験することである。
【0099】
以下の化合物を、試験化合物として用いた:選択的カルシウムチャネル阻害剤ニフェジピン、グルタチオンジスルフィド(本出願の例2で調製)、及び本出願の例3に従う組成物(グルタチオンジスルフィドをグルタチオンジスルフィドS−オキシドと共に含む)。
【0100】
本実験のための製剤の調製:
試験化合物及び組成物を、+4℃で保存し、これらの物質を、実験の開始直前に脱イオン水(super Q)に溶解した。調製した溶液を、+4℃で5時間以下にわたって保存した。化合物を、実験すべき最終濃度まで細胞培養培地に添加した。
【0101】
製剤を、示した時間に対して1回細胞に添加した。
【0102】
用いた細胞株、培養条件:
実験は、培養常在腹腔ラットマクロファージに対して行った。常在マクロファージを、体重200〜300gのラットの腹膜腔から、既に報告されている方法によって単離した[Conrad R.E. Induction and collection of peritoneal exudate macrophages. Manual
of macrophages methodology/New York: Marcell Dekker pp.5-11;Randriamampita C. et al. Ionic channels in murine macrophages/Cell Biology, 1987, V.105, pp.761-769]。単離の直後、細胞は球形状であり、10〜20μmの直径であった。細胞懸濁液を、10×10mmの石英ガラスを含有する培養皿に入れた。ガラス上の細胞を、20%ウシ血清、ブルタミン溶液(3%)、ペニシリン(100U/ml)、及びストレプトマイシン(100mg/ml)を添加した培地199(pH7.2)中、37℃で1〜3日間培養した。α−ナフチルアセテートエステラーゼ染色から[Monahan R.A. et al. Ultrastructural localization of nonspecific esterase activity in guinea pig and human monocytes, macrophages and lymphocytes/Blood, 1981, V.58, pp.1089-1099]、単層中の細胞の少なくとも96%がマクロファージであることが特定された。実験は、2〜3日間の細胞培養に対して、20〜22℃の室温で行った。
【0103】
細胞を含む石英ガラスを、以下のイオン組成(mM)の生理学的溶液で満たした実験チャンバーに入れた:NaCl−140、KCl−5、CaCl
2−1、MgCl
2−1、HEPES−NaOH−5;pH7.3〜7.4(Alonso-Torre, Trautmann, 1993)。
カルシウム非含有培地は、0mMのCaCl
2及び1mMのEGTAを含有していた。
【0104】
本実験では、Sigmaからの試薬を用いた。タプシガルジン(500μM)、ニフェジピン(20mM)のストック溶液を、ジメチルスルホキシドで調製した。グルタチオンジスルフィド、及び例3に従う組成物(0.45μmol/ml)、ATP(100mM)のストック溶液を、水で調製した。
【0105】
実験モード:
細胞内カルシウム濃度([Ca
2+])を測定するために、Fura−2AM蛍光プローブを用いた。マクロファージを、2μMのFura−2AMを含有する生理食塩水中、室温で45分間インキュベートした(37℃で発生するFura−2AMミセルのエンドサイトーシスを防止するため)[Alonso-Torre S.R. et al. Calcium responses elicited by nucleotides in macrophages. Interaction between two receptor subtypes/The Journal of Biological Chemistry, 1993, V.268, pp.18640-18647]。
【0106】
着色した細胞を含むガラスを、生理食塩水で洗浄し、発光顕微鏡「Люмам−КФ」のテーブル上に位置する実験チャンバーに移した。Fura−2の蛍光は、窒素レーザー
ЛГИ−503を用いて337nmで励起した。レーザーを、対象に直接レーザービームを指向することができるように、実験チャンバーに対して30°の角度で顕微鏡に沿って配置した。蛍光の強度を、スペクトロフォトメーダーСФН−10を用いて510nmで記録した。ФЭУ−79からのシグナルを、特別に設計した増幅器で増幅し、オリジナルのソフトウェアを用いてコンピュータIBM PCに記録した。本実験では、10×0.40のレンズを用いた。所与の倍率において、40〜50の細胞が測光範囲の領域に入る。光焼け(photo-burning)を避けるために、測定は、対象への照射を2.5秒として2
0秒ごとに行う。ATP及びUTPが添加されると、細胞は、蛍光の最大値に到達するまで連続的に照射される。[Ca
2+]の値は、Grynkiewiczの式から算出され[Grynkiewicz G. et al. А new generation of Ca
2+ indicators with greatly improved fluorescence properties/The Journal of Biological Chemistry, 1985, V.260, pp.3440-3450]:
[Ca
2+]
i=K
d×(F−F
min)/(F
max−F)、
式中、Fは、観察された蛍光強度であり;F
maxは、Ca
2+で飽和された状態の染料の蛍光であり;F
minは、Ca
2+がまったく結合していない染料の蛍光(カルシウム非含有培地中)である。
【0107】
Fura−2AM:Ca
2+複合体の解離定数K
dは、20℃及びpH7.1〜7.2において135nMであり、F
maxは、Ca
2+を含有する培地中の細胞に10μMのイオノマイシン又は25μMのジギトニンを添加した後に測定した。ジギトニンで細胞を処理することにより、ミトコンドリア膜及び小胞体の透過性に影響を与えることなく、Ca
2+イオンが細胞膜を自由に透過できるようになる。シグナルの安定化後、5mMのEGTAを添加し、公称カルシウム非含有の培地での染料の蛍光(F
min)を特定する。マクロファージにMnCl
2の溶液(100μM)を添加した後に、固有蛍光のレベルを差し引いた。Mn
2+は、Fura−2との複合体からのCa
2+と置き換わり、Mn
2+との染料複合体の蛍光は、Ca
2+とのFura−2複合体の蛍光よりも100倍低い。Fura−2の場合、F
min=F
max/3である。
【0108】
本実験では、2つの実験手法を用いた。第一に、生理食塩水中のマクロファージにおけるATP、UTP、タプシガルジン、又はシクロピアゾン酸(cyclopyasonic acid)(CPC)によって引き起こされるCa
2+応答に対する薬理剤の効果について調べた。この剤を、外部媒体からのCa
2+の流入を反映するCa
2+シグナルの定常期の間に、アゴニストの作用の前又は後のいずれかに投与した。実験の第二の変型では、以下の実験スキーム(Ca
2+非含有/Ca
2+再導入プロトコル)を用いて、Ca
2+の細胞内への流入を検出し、促進した。マクロファージを、公称カルシウム非含有媒体中でインキュベートし、次にアゴニストのうちの1つに曝露させて、細胞内貯蔵庫からのCa
2+動員を引き起こした。2mMのCa
2+を外部媒体へ添加し、Ca
2+濃度の生理学的勾配を復元した後、細胞内へのCa
2+の流入を反映する[Ca
2+]の急速な増加が観察された。さらに、アゴニストの投与前に添加した薬理剤の効果を、Ca
2+の投与前、又は外部環境からのCa
2+流入の進行中に調べた。
【0109】
ラットマクロファージにおけるCa
2+の細胞内濃度並びにATP及びタプシガルジンによって誘導されるCa
2+シグナルに対する試験化合物の効果の結果:
200μMのATPをラット腹膜マクロファージのインキュベーション媒体に添加することによって、P
2u受容体活性化によって引き起こされる貯蔵庫からのCa
2+動員に主として伴う初期の短期ピークと、顕著な長期の「定常」フェーズとから成る2フェーズのCa
2+シグナルが引き起こされる。この定常フェーズは、外部媒体からのCa
2+の流入に起因し、P
2u及びP
2z受容体が同時に活性化されていることを反映しているものと推定される。
図4(1)は、生理食塩水中の40〜50のマクロファージの集団における、細胞外ATP(200μM)によって誘導された特徴的なCa
2+シグナルを示す
。
【0110】
細胞外ATPの添加に応答して、[Ca
2+]
iは、基底レベル75±18nMからピークの820±105nMまで増加する。そして、ゆっくり減少する定常フェーズがそれに続き、その間において、ATP添加の4分後の平均[Ca
2+]
iは、460±115nMである。
【0111】
内質Ca
2+−ATPアーゼの特異的阻害剤タプシガルジン(0.5μM)も、2フェーズのCa
2+シグナルを引き起こし、非常に速い貯蔵庫からのCa
2+動員に伴うピークと、外部環境からのCa
2+の貯蔵庫依存的流入を反映する長いフェーズとである。
図4(2)は、生理食塩水中のマクロファージにおいてタプシガルジンによって誘導された典型的なCa
2+シグナルを示す。
【0112】
細胞内へのCa
2+流入フェーズを識別し、促進するために、カルシウム非含有媒体を用いた実験を行った。公称カルシウム非含有媒体(0mMのCaCl
2及び1mMのEGTA)中においてマクロファージを200μMのATP(
図4(3))又は0.5μMのタプシガルジン(
図4(4))で刺激した後、外部環境に2mMのCa
2+を添加することによって、Ca
2+流入を誘導した。
【0113】
図5は、生理食塩水中(1)又は公称カルシウム非含有媒体中(2)、(3)でのマクロファージにおける、非刺激時の[Ca
2+]
i、並びに200μMのATP(1)、(2)及び0.5μMのタプシガルジン(3)によって誘導されたCa
2+シグナルに対するグルタチオンジスルフィドの効果を示す。
【0114】
得られたデータは、グルタチオンジスルフィドが、細胞内貯蔵庫からのカルシウム動員に起因して、[Ca
2+]
iを180±19nMまで増加させることができることを示している。細胞内カルシウム貯蔵庫の破壊によって、ATPの効果が低下される。タプシガルジンは、グルタチオンジスルフィドが貯蔵庫からカルシウムを動員する能力の効果を完全に反転させる。
【0115】
図6は、非刺激時の細胞内カルシウム濃度[Ca
2+]
i及びATPによって誘導されたCa
2+シグナルに対する本出願の例3に従う組成物(製剤)の効果を示す。製剤は、選択的カルシウムチャネル阻害剤ニフェジピンの阻害効果を打ち消しており(1)、製剤自体の効果は、還元剤ジチオスレイトールによって抑制されている(2)。
【0116】
得られたデータは、グルタチオンジスルフィドが、グルタチオンジスルフィドS−オキシドと一緒になって、細胞内貯蔵庫からのカルシウム動員に起因して、[Ca
2+]
iを240±28nMまで増加させることができることを示している。細胞内カルシウム貯蔵庫の破壊によって、ATPの効果が低下される。グルタチオンジスルフィドは、グルタチオンジスルフィドS−オキシドと一緒になって、媒体からの細胞へのカルシウム供給プロセスを安定化しており、このことは、このプロセスに対するカルシウムチャネル阻害剤ニフェジピンの効果の抑制として示されている。ジチオスレイトールは、カルシウムチャネルの働きに対するグルタチオンジスルフィドS−オキシドと一緒になったグルタチオンジスルフィドの安定化効果を打ち消した。
【0117】
したがって、グルタチオンジスルフィドS−オキシドは、細胞に対するある特定の化合物の効果を高めることができ、実施した実験では、それはグルタチオンジスルフィドであり、グルタチオンジスルフィドS−オキシドは、それに対する相乗効果剤として作用した。グルタチオンジスルフィドと組み合わせたグルタチオンジスルフィドS−オキシドは、他の化合物(実施した実験ではニフェジピンであった)の効果を、組成物がニフェジピン
のアンタゴニストとして及びニフェジピンの毒性を中和する対応策として作用する方向へと、低下又は阻害することができる。
【0118】
提示した例の結果から、グルタチオンジスルフィドS−オキシドと組み合わせたグルタチオンジスルフィドは、高い生物活性を呈し、このことは、カルシウム動員作用の30〜50%の増加によって示される。細胞表面受容体及びカルシウムチャネルの作用を修飾するグルタチオンジスルフィドの能力を考慮すると、それは、細胞外及び細胞内受容体、細胞膜及び細胞内膜のキャリアタンパク質、ペプチド性の細胞外調節分子及び輸送分子、細胞骨格タンパク質、自己免疫反応;抗原の結合及び認識、エキソサイトーシス及びエンドサイトーシスのプロセス、ケモタキシス、ケモキネシス、細胞質分裂;細胞間、マトリックス細胞、及び体液性細胞の相互作用、に影響を与える能力を指し示しており、ジスルフィドS−オキシドが、グルタチオンジスルフィドのこれらの効果における相乗効果剤として作用するものと想定することができ、このことは、新規な薬物の開発、治療有効性を失うことなくより少ない用量を用いる可能性、並びに用量依存性の毒性及び副作用の低下に用いることができる。
【0119】
例12.ジスルフィド結合の形成速度による例5で得た組成物の効果
例5に従って得た1gのサンプル(グルタチオンジスルフィドS−オキシド含有量5%)を、水(9ml)に溶解した。得られた溶液へ、還元L−グルタチオンのナトリウム塩の溶液(2.5mg/ml)の1mlを撹拌しながら添加した。この反応物を、5分間撹拌し、HPLCによって分析した。得られた反応溶液中には、グルタチオンジスルフィドS−オキシドは検出されなかった。
【0120】
例13.例6に従って得たグルタチオンジスルフィド及び金属、白金化合物Pt−Sシスプラチンと共にグルタチオンジスルフィドS−オキシドを含む組成物の、生体異物解毒の第2相の酵素発現に対する効果
試験化合物として以下を用いる:
1− グルタチオンジスルフィドS−オキシド(例1で得た化合物);
2− グルタチオンジスルフィド(例2で得た化合物);
3− グルタチオンジスルフィドS−オキシドとグルタチオンジスルフィドとの組成物(例5で得た組成物);
4− グルタチオンジスルフィドS−オキシドとグルタチオンジスルフィド及び金属、白金化合物Pt−Sシスプラチン、との組成物(例6で得た組成物)。
【0121】
実験は、飼育所RAMS「Rappolovo」からの体重140〜160gの雄のランダム交配白色ラットに対して行い、生理食塩水中のシクロホスファン(CP)を20mg/kgの用量で10日間にわたって毎日皮下投与することによって肝毒性を引き起こした。
【0122】
実験動物の6群を形成した。
No.1− 試験化合物の溶媒(生理食塩水)の注射を受けた未処理動物(溶媒コントロール);
No.2− CPを受け、次に治療剤として生理食塩水を受けた動物(コントロール);
実験群:
No.3− 10日間にわたって、毒性剤CPを投与した30分後に、生理食塩水中の試験化合物1を、10mg/kgの用量での腹腔内投与で受けた動物;
No.4− 10日間にわたって、毒性剤CPを投与した30分後に、生理食塩水中の試験化合物2を、0.1mg/kgの用量での腹腔内投与で受けた動物;
No.5− 10日間にわたって、毒性剤CPを投与した30分後に、生理食塩水中の
試験化合物3を、10mg/kgの用量での腹腔内投与で受けた動物;
No.6− 10日間にわたって、毒性剤CPを投与した30分後に、生理食塩水中の試験化合物4を、10mg/kgの用量での腹腔内投与で受けた動物。
【0123】
肝細胞のサイトゾル画分中における生体異物解毒の第2相の酵素:グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(XE2.5.1.18)、グルタチオンペルオキシダーゼ(XE1.11.1.9)、グルタチオンレダクターゼ(XE1.6.4.2)、グルコース−6−ホスフェートデヒドロゲナーゼ(XE1.1.1.49)。
【0124】
実験結果
毒性物質の作用に対する許容性を与える複合的な分子反応の実験の結果は、グルタチオンジスルフィドS−オキシド(1)、グルタチオンジスルフィド(2)、それらの組成物(3及び4)による、生体異物解毒の第2相の酵素であるグルタチオンレダクターゼ(XE1.6.4.2)、グルタチオンペルオキシダーゼ(XE1.11.1.9)、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(XE2.5.1.18)の活性、及びそれらに伴う還元グルタチオンの交換を誘導する能力を示している(表6)。
【0125】
【表6】
*− 有意差の信頼性p<0.05対コントロール群;
**− 有意差の信頼性p<0.05対毒性剤投与動物群、未補正;
GR− グルタチオンレダクターゼ(XE1.6.4.2);
GP− グルタチオンペルオキシダーゼ(XE1.11.1.9);
GST− グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(XE2.5.1.18);
G6PDG− グルコース−6−ホスフェートデヒドロゲナーゼ(XE1.1.1.49);
GSH− 還元グルタチオン
【0126】
金属化合物を、特に白金の化合物Pt−Sを組成物に添加することは、グルタチオンジ
スルフィド及びグルタチオンジスルフィドS−オキシドの組成物が生体異物解毒の第2相の酵素の活性を誘導する能力を高め、それらに伴う重要な代謝物還元グルタチオンの交換の強度を増加させた。
【0127】
したがって、生体異物解毒の第2相の酵素の活性を誘導する能力を有する金属化合物、特に白金Ptの化合物は、グルタチオンジスルフィドS−オキシド及びグルタチオンジスルフィドの組成物による生体異物解毒の第2相の酵素の誘導に起因して、その毒性修飾効果を増加させ、その結果として細胞保護効果を増加させる。
【0128】
例14.グルタチオンジスルフィドS−オキシド及びその組成物のインターフェロンαの抗ウィルス作用に対する効果
グルタチオンジスルフィドS−オキシド及びその組成物(例1、2、5、6)のインターフェロンの抗ウィルス作用に対する効果の実験を、感染細胞の培養物に対して行う。
【0129】
インターフェロンの抗ウィルス作用を評価するための方法は、Л−68株の細胞をウィルスの細胞傷害作用から保護するその最小量を特定することに基づいている。組成物を、インターフェロンを添加する前、インターフェロンと共に、並びにインターフェロン添加の10分後、30分後、及び60分後に、細胞インキュベーション媒体に、0.0015μmol/ml、0.015μmol/ml、及び0.15μmol/mlの濃度まで添加する。この実験におけるインターフェロンの力価は、4×10
−4U/ml、8×10
−4U/ml、1.6×10
−5U/ml、3.2×10
−5U/ml、6.4×10
−5U/ml、1.28×10
−6U/ml、2.56×10
−6U/ml、5.12×10
−6U/mlであった。製剤の抗ウィルス作用は、クリスタルバイオレットを吸収する生細胞の能力によって評価した。吸収されたクリスタルバイオレットの量は、生細胞画分の分離及びメタノールによる染料の抽出の後、595nmでの光度測定によって特定した。吸収された染料の量は、生細胞の数に比例し、光学密度として表した。
【0130】
この実験用にЛ−68細胞株を調製する。
【0131】
Л−68細胞株は、Russian Academy of Medical Sciences(RAMS)のMoscow Research Institute of
Viral Preparations(MRIVP)から入手した、腫瘍、性病、肝炎、結核、遺伝的及び先天性異常を有しない28歳女性からの11週ヒト中絶胚の肺細胞由来のヒト胚性肺の二倍体細胞株である。
【0132】
二倍体細胞株Л−68のシードバンクは、L.A Tarasevich State
Scientific Research Institute for Standardization and Control of Medical Biological Preparations(SISC)と共に、MRIVP RAMSにおいて、免疫生物学的製剤の調製について認可されている。
【0133】
Л−68株の細胞を、完全増殖培地I中、37℃で培養した。培養は、250mlのプラスチックバイアル(「Costar」型)中で行う。細胞は、バイアルの底を覆い、二倍体線維芽細胞に特徴的な形態を有する単層を形成した。扁平な細胞(flatted cells)
を、等量部の0.02%Versene液及び0.25%トリプシン溶液から成る特別媒体を用いて懸濁させた。これを行うために、細胞の単層を形成したバイアルから完全増殖培地を排出し、単層を特別媒体(トリプシンを含むVersene液)で2回洗浄し、37℃で5分間インキュベートした。この間に、線維芽細胞の単層がプラスチックから剥離した。剥離した細胞を、完全増殖培地で希釈し、複数回のピペット操作によって細胞集合体をばらした。滅菌遠心分離チューブに細胞を移し、1200rpmで10分間遠心分離
した。上澄を排出し、細胞を完全増殖培地に移した。次に、Gorjaevチャンバーで細胞数を計数し、この実験で用いた。
【0134】
活性及び毒性の特定には、20以上30以下の継代数で継代培養した細胞培養物を用いることができる。
【0135】
水疱性口内炎ウィルスの調製
実験のために、滅菌条件下でガラスアンプルに密封包装された凍結乾燥水疱性口内炎ウイルス(VSV)を用いた。
【0136】
ウィルスを、L−929細胞株上で増殖させた。これを行うために、予め滴定した用量のウィルスを、完全培地中に細胞の単層を形成したバイアルに添加した(VSVの感染力価は、37℃、1日間で細胞の単層の完全な破壊を引き起こしたウィルスの最大希釈とした)。バイアルの内容物を、37℃で1日間培養し、その後、培地を滅菌50mlチューブに排出し、2000rpmで遠心分離した。さらに、水疱性口内炎ウィルスを含有する得られた上澄の1mlアリコートを、滅菌条件下でアンプルに分配し、凍結乾燥した。
【0137】
ウィルスの感染力価の特定
0.2mlの体積中5×10
4細胞/ウェルの濃度の完全培地1に懸濁させて調製したЛ−68株の細胞を、96ウェルプレート(「Costar」型)に添加した。この後、プレートを、5%CO
2を含有する雰囲気のCO
2インキュベータ中、37℃で1日間インキュベートした。この間に、細胞はウェルを覆い、連続単層を形成した。1日後、培地を滅菌条件下でデカントし、予め調製しておいたウィルスの2倍希釈物を、4つの反復サンプルとしてプレートのウェルに添加した。VSVウィルスを、0.2mlの体積の完全培地に添加した。次に、上記で述べた条件下でプレートをインキュベートした。インキュベーションの終了後(1日後)、培地をデカントし、20%メタノール中のクリスタルバイオレットの0.2%溶液0.05mlを、ウェルに添加した。10分後、染料を取り除き、プレートを水流下で洗浄し、乾燥した。さらに、染料を溶液中に溶出させるために、0.1mlの溶解緩衝液をプレートに添加した。染色の強度を、マイクロプレートリーダー上、595nmで記録した。
【0138】
これらの条件下で1日のうちにウェル中の細胞単層の完全な破壊を引き起こすウィルスの最大希釈を、ウィルスの感染力価と見なす。これらのウェル中の溶液の光学密度は、最小限であり、バックグラウンド値に近い。
【0139】
活性の特定
完全増殖培地中、標準活性サンプルの2倍希釈物(予測される力価の上及び下)を調製し(42−28−119−96P;L.A.Tarasevich SISC)、その活性は、国際単位IUで表した。標準の希釈は、0.1mlの体積で96ウェルプレート(「Costar」型)中で行い、各希釈に対して少なくとも4つのウェルを用いた。プレートの1つの列は、培地のコントロール(4ウェル)及びVSVウィルスの用量のコントロール(4ウェル)に残した。これらのウェルに、0.1mlを添加した。標準の希釈後、0.1mlの体積中5×−10
4細胞/ウェルの濃度の完全培地1に懸濁させて調製したЛ−68株の細胞を、プレートに添加した。この後、実験画分:
1− グルタチオンジスルフィドS−オキシド(例1で得た化合物);
2− グルタチオンジスルフィド(例2で得た化合物);
3− グルタチオンジスルフィドS−オキシドとグルタチオンジスルフィドとの組成物(例5で得た組成物);
4− グルタチオンジスルフィドS−オキシドとグルタチオンジスルフィド及び金属、白金化合物Pt−Sシスプラチン、との組成物(例6で得た組成物)
を、希釈標準を含む列の一部に、ある特定の時間間隔で、0.0015μmol/ml、0.015μmol/ml、及び0.15μmol/mlの濃度で添加した。次に、各プレートを、5%CO
2を含有する雰囲気のCO
2インキュベータ中、37℃で1日間インキュベートした。この間に、細胞はウェルを覆い、連続単層を形成する。1日後、完全増殖培地を滅菌条件下でデカントし、所定の感染力価のVSVウィルスを各プレートのウェルに添加した。完全培地中、0.2mlの体積のVSVウィルスを添加した。VSVウィルスを含まない同じ培地の0.2mlを、培地コントロールとしてウェルに添加した。この後、各プレートを、上記で述べた条件下でインキュベートした。インキュベーションの終了後(1日後)、培地をデカントし、20%メタノール中のクリスタルバイオレットの0.2%溶液0.05mlを、ウェルに添加した。10分後、染料を取り除き、ディッシュを水流下で洗浄し、乾燥した。培地コントロールウェルでは、着色した単層は、破壊の徴候を示していないはずである。さらに、染料を溶液中に溶出させるために、0.1mlの溶解緩衝液をプレートに添加した。染色の強度を、マイクロプレートリーダー上、595nmで記録した。
【0140】
ウェルの50%で細胞培養物をウィルスの細胞傷害効果から完全に保護する製剤の希釈率の逆数値を、インターフェロンの力価と見なす。
【0141】
実験結果
細胞を各試験化合物と共に予めインキュベートすることは、インターフェロンの抗ウィルス作用に対してまったく影響を与えないことが実験的に確立された。
【0142】
インターフェロンの後に各組成物を添加した実験の結果は、細胞のインターフェロンへの曝露後30分以降に組成物を添加した場合、実質的にすべての試験物質がインターフェロンの有効性を増加させる能力を有することを指し示している。
【0143】
試験物質は、6.4×10
−5〜1.28×10
−6のインターフェロン力価において様々な度合いで有効性を増加させ、このことは、インターフェロンのみが作用した実験と比較して、いずれかの物質と一緒にインターフェロンが作用した実験の方が光学密度の増加が大きいことによって示された。
【0144】
いずれかの組成物とのインターフェロンの有効性の増加のより信頼できる値を特定するために、その作用が示されたインターフェロンの希釈物に対するより多数の実験データを得るために、実験を行った。
【0145】
【表7】
* P<0.1
** P<0.05
【0146】
得られた結果は、すべての試験組成物が、インターフェロン後に添加される場合、インターフェロンαの抗ウィルス作用を、そのある特定の範囲の濃度において増加させることを示している。インターフェロンの前に投与される場合における、又はインターフェロンと共投与される場合における組成物の効果の類似の性質は、培地中に酸化剤が存在しないこと、又は酸化剤の量が比較的不充分であることに起因する。培地の複雑な組成は、培地から細胞内空間に向かっての少量の活性成分の比較的速い消滅に繋がる。向性細胞(tropic cells)へのインターフェロンの作用は、酸化剤の産生を伴っているが、充分な量のその産生の時間は、金属配位化合物が培地中で費やす時間を超えている。先行するインターフェロンの添加及びその向性細胞への効果は、これらの細胞による酸化剤の産生を促進し、これは、続いて、インターフェロン受容体を含む様々な受容体のスルフヒドリル基への触媒作用に用いられ、最終的には、中でも、インターフェロンと相互作用する細胞の数を増加させることに寄与し、そしてこのことは、その抗ウィルス効果の向上を決定する。
【0147】
したがって、すべての試験物質は、インターフェロンαの作用の有効性を増加せることができるが、組成物の製剤中にある金属配位化合物は、その作用を大きく増強し、インターフェロンαとの受容体媒介相互作用を起こすことができる細胞の数を増加させる。ここで、例1及び2に従って得た物質によるインターフェロンαの抗ウィルス作用の増強は、実質的に一致しており、異なる希釈において9〜10%であることには留意されたい。例5に従う組成物の形態での例1及び2に従う物質の組み合わせた作用により、より低い希釈率におけるインターフェロンαの抗ウィルス効果のさらなる向上(最大18%)を、インターフェロンαの大きい希釈率では、すなわち、インターフェロンαのより低い用量においては、ほぼ2倍の増幅を得ることが可能となる。例6に従う組成物を用いた場合にも、類似のパターンが見出されており、インターフェロンαの抗ウィルス効果は、より顕著であり、特に、低希釈率では50%増加し、より大きい希釈率では2.5倍増加した。治療用量でのインターフェロンαの抗ウィルス効果は、インターフェロンαの製剤を受けている患者のうちの72%での用量依存性の副作用及び毒性効果の発生を伴う。インフルエンザ様症状、胃腸障害及び心因性障害、骨髄抑制の徴候、甲状腺及び副甲状腺の機能障害、患者の内在性インターフェロンαに対する自己抗体のプールの形成が、実施された治療法の負の発現の中でも最も頻繁に報告されている。例5又は6に従う組成物と組み合わせてより低い治療用量でインターフェロンαを用いることの可能性は、インターフェロンαに対する様々な副作用及び毒性の用量依存性の反応を大きく低減することを可能とするものである。
具体的には、以下の実施態様が開示されるが、本発明はこれらの実施態様に限定されるものではない。
[1]
感染性疾患及び非感染性疾患の治療において、薬理活性化合物の用量関連毒性を排除するため及び治療活性を向上させるための医薬組成物であって、該医薬組成物が、グルタチオンジスルフィド又はその医薬的に許容される有機若しくは無機塩、及び以下の構造のグルタチオンジスルフィドS−オキシド:
【化2】
又はその医薬的に許容される有機若しくは無機塩を含む、医薬組成物。
[2]
グルタチオンジスルフィドS−オキシドの量が、前記全組成物に対して0.01〜10重量%である、[1]に記載の組成物。
[3]
前記組成物が、金属(Me)をさらに含み、該金属(Me)が、Me−S−グルタチオン結合を含有する配位化合物として示される、[1]に記載の組成物。
[4]
前記金属が、白金族から選択される、[3]に記載の組成物。
[5]
前記金属が、白金である、[3]に記載の組成物。
[6]
前記組成物中のd−金属の量が、前記組成物の1kgあたり1×10−10モル〜1×10−3モルの範囲内である、[3]に記載の組成物。
[7]
前記組成物中のd−金属の量が、前記組成物の1kgあたり1×10−5モルである、[3]に記載の組成物。
[8]
感染性疾患及び非感染性疾患の治療において、薬理活性化合物の用量依存性の毒性を排除するため及び治療活性を向上させるための薬理学的組み合わせであって、該薬理学的組み合わせが、[1]〜[7]のいずれか一に記載の組成物、及び抗凝固剤、第Xa因子阻害剤、抗微生物剤又は抗ウィルス剤、カルシウムチャネル阻害剤の群から選択される薬理活性化合物を含む、薬理学的組み合わせ。
[9]
前記組み合わせを、血栓症の治療法に用いることができ、前記薬理活性化合物が、抗凝固剤、第Xa因子阻害剤のアミジン塩酸塩である、[8]に記載の組み合わせ。
[10]
前記組み合わせを、大腸菌(Escherichia coli)、シュードモナス・エルジノーサ(Pseudomonas aeruginosa)、アシネトバクター・バウマンニ(Acinetobacter baumannii)
、及びリステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)EGD、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、MRSA−メチシリン耐性スタフィロ
コッカス・アウレウスを含むグラム陰性細菌並びにグラム陽性細菌によって引き起こされる感染性疾患の治療に用いることができ、前記薬理活性化合物が、抗微生物剤のモキシフ
ロキサシンである、[8]に記載の組み合わせ。
[11]
前記薬理活性化合物が、広範囲の抗ウィルス作用を有する抗ウィルス剤−インターフェロンアルファである、ウィルス性疾患の治療法のための、[8]に記載の組み合わせ。
[12]
前記薬理活性化合物が、抗狂犬病ワクチンの抗原性物質である、狂犬病を予防するための、[8]に記載の組み合わせ。
[13]
感染性疾患及び非感染性疾患の治療において,薬理活性化合物の用量関連毒性を排除するため及び治療活性を向上させるための医薬であって、該医薬が、治療有効量の[1]〜[7]のいずれか一に記載の少なくとも1つの組成物を、医薬的に許容される賦形剤と共に含む、医薬。
[14]
感染性疾患及び非感染性疾患の治療において、薬理活性化合物の用量関連毒性を排除するため及び治療活性を向上させるための医薬であり、該医薬が、治療有効量の[8]〜[12]のいずれか一に記載の少なくとも1つの組み合わせを、医薬的に許容される賦形剤と共に含む、医薬。
[15]
感染性疾患及び非感染性疾患の治療において、薬理活性化合物の用量関連毒性を排除するため及び治療活性を向上させるための、外用、吸入、経腸、又は非経口投与用に製造することができる、[13]又は[14]に記載の医薬。
[16]
感染性疾患及び非感染性疾患の治療において、薬理活性化合物の用量関連毒性を排除するため及び治療活性を向上させるための、[1]〜[7]のいずれか一に記載の医薬組成物の使用。
[17]
前記組成物が、さらに、好ましくは白金族からの、さらにより好ましくは白金であるd−金属(Me)を含み、該d−金属が、Me−S−グルタチオン結合を含有する配位化合物の形態で示され、患者に投与される前記d−金属配位化合物の量が、10−3〜10−15mol/kg体重である、[16]に記載の使用。
[18]
感染性疾患及び非感染性疾患の治療において、薬理活性化合物の用量関連毒性を排除するため及び治療活性を向上させるための、[8]〜[12]のいずれか一に記載の薬理学的組み合わせの使用。
[19]
前記薬理活性化合物が、血栓症の治療法のための、抗凝固剤、第Xa因子阻害剤のアミジン塩酸塩である、[18]に記載の使用。
[20]
前記薬理活性化合物が、大腸菌、シュードモナス・エルジノーサ、アシネトバクター・バウマンニ、及びリステリア・モノサイトゲネスEGD、スタフィロコッカス・アウレウス、MRSA−メチシリン耐性スタフィロコッカス・アウレウスを含むグラム陰性細菌並びにグラム陽性細菌によって引き起こされる感染性疾患の治療のための、抗微生物剤のモキシフロキサシンである、[18]に記載の使用。
[21]
前記薬理活性化合物が、ウィルス性疾患の治療のための、抗ウィルス剤のインターフェロンアルファである、[18]に記載の使用。
[22]
前記薬理活性化合物が、狂犬病を予防するための抗狂犬病ワクチンの抗原性物質である、[18]に記載の使用。
[23]
前記薬理学的組み合わせの投与が、吸入、経腸、又は非経口投与によって行われる、[18]に記載の使用。