(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の商品登録装置の夫々と通信し、受け取った精算情報に基づいて精算する精算装置で精算される金額の理論値と、該精算装置における在高とを受け付ける第1受付手段と、
商品登録装置で精算された金額の在高と、前記商品登録装置とは異なる他の商品登録装置で精算された金額の在高と、を受け付ける第2受付手段と、
前記理論値と、前記精算装置の在高と、前記商品登録装置の在高および前記他の商品登録装置の在高と、に基づいて、金額を集計する前記商品登録装置の締め処理を実行する第1処理手段と、を備える
ことを特徴とする商品登録装置。
親機および子機を含む複数の商品登録装置と、該複数の商品登録装置の夫々と通信し、受け取った精算情報に基づいて精算する精算装置と、を含む精算システムにおける精算方法であって、
前記親機が、
前記精算装置で精算される金額の理論値と、該精算装置における在高とを受け付け、
前記親機で精算された金額の在高と、前記子機で精算された金額の在高と、を受け付け、
前記理論値と、前記精算装置の在高と、前記親機の在高および前記子機の在高と、に基づいて、金額を集計する前記親機の締め処理を実行する、
ことを特徴とする精算方法。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1の実施の形態>
本開示の第1の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る精算システム1の一例を示すブロック図である。
図1に示す通り、本実施の形態に係る精算システム1は、親機10Aおよび子機(他の商品登録装置)10Bを含む複数の商品登録装置10と、該複数の商品登録装置10の夫々と通信し、受け取った精算情報に基づいて精算する精算装置20とを含む。なお、精算装置20は、1以上であればよい。また、子機10Bは複数であってもよい。ここで、精算情報とは、複数の商品登録装置11の何れかによって商品が登録されると、精算装置20に送信される情報である。精算情報は、例えば、精算対象として登録された各商品の情報を含み、顧客が精算装置20を用いて商品の精算を行う際に利用される情報である。例えば、精算情報は、精算対象として登録された各商品についての商品コード、売価情報、販売数量等を含む。商品コードとは各商品を識別するために予め定められた文字、数字、記号等からなる識別子である。なお、精算情報の内容についてはこれに限定されない。なお、精算情報は、精算装置20に対して有線または無線のネットワークを介して送信されてもよい。また、例えば、精算情報を印字した用紙を商品登録装置10が出力し、精算装置20が読み取ることによって、精算情報が商品登録装置10から精算装置20に送信されてもよい。
【0017】
複数の商品登録装置10のうち、親機10Aである商品登録装置10は、第1受付部11と、第2受付部12と、第1処理部13とを備える。第1受付部11は、精算装置20で精算される金額の理論値と、該精算装置20における在高とを受け付ける。ここで、在高とは、現金、金券およびクレジットカード等を用いて精算が行われた場合における支払金額の情報の少なくとも何れかの合計値である。つまり、精算装置20の在高とは、精算装置20に格納された現金、精算装置20に格納された金券および精算装置20においてクレジットカード等を用いて精算が行われた場合における支払金額の情報(信用支払情報と呼ぶ)の少なくとも何れかの合計値である。
【0018】
第2受付部12は、親機10Aで精算された金額の在高(以下、親機の在高と呼ぶ)と、子機10Bで精算された金額の在高(以下、子機の在高と呼ぶ)と、を受け付ける。親機10Aで精算された金額の在高とは、親機10Aで精算された現金、金券および信用支払情報の少なくとも何れかの合計値であり、子機10Bで精算された金額の在高とは、子機10Bで精算された現金、金券および信用支払情報の少なくとも何れかの合計値である。第2受付部12は、例えば、子機10Bで精算された金額の在高および親機10Aで精算された金額の在高を店員が入力することによって、これらを受け付けてもよい。また、第2受付部12は、子機10Bで精算された金額の在高を示す情報を子機10Bから受け付けてもよい。
【0019】
第1処理部13は、第1受付部11が精算装置20から受け付けた理論値および精算装置20の在高と、第2受付部12が受け付けた親機10Aの在高および子機10Bの在高と、に基づいて、親機の締め処理を実行する。ここで、親機の締め処理とは、例えば、レジにおける一日の集計の入力作業等を示すレジ締めの作業のことを示す。親機の締め処理は、例えば、精算システム1で取り扱った現金、金券および信用支払情報の金額を集計し、違算が無いかチェックする処理である。つまり、親機の締め処理は精算システム1の締め処理であるため、以下、親機の締め処理を精算システム1の締め処理とも呼ぶ。ここで、締め処理は、自動的に違算の有無を確認する構成としたが、商品登録装置10の表示装置に対して、集計した金額と理論値とを表示させるように制御する構成であってもよい。さらに、集計した金額と理論値とを表示させる場合、商品登録装置10は、違算がある場合には、アラームを表示または発してもよいし、表示形態を変更(色を赤色にするなど)してもよい。また、自動的に違算の有無を確認する構成の場合、違算がある場合にのみ、商品登録装置10は、集計した金額と理論値とを表示させる構成としてもよい。
【0020】
次に、
図2を参照して、本実施の形態に係る精算システム1の処理の流れについて説明する。
図2は、本実施の形態に係る精算システム1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0021】
図2に示す通り、精算システム1の親機10Aの第1受付部11は、精算装置20で精算される金額の理論値と、該精算装置20における在高とを受け付ける(ステップS21)。
【0022】
また、第2受付部12は、親機10Aで精算された金額の在高と、子機10Bで精算された金額の在高と、を受け付ける(ステップS22)。なお、ステップS21およびステップS22は同時に行われてもよいし、逆順で行われてもよい。
【0023】
第1処理部13は、ステップS21で受け付けた理論値および精算装置20の在高と、ステップS22で受け付けた親機10Aの在高および子機10Bの在高と、に基づいて、親機10Aの締め処理を実行する(ステップS23)。
【0024】
以上により、精算システム1は処理を終了する。
【0025】
以上のように、親機10Aである商品登録装置10は、精算システム1内の各精算装置20の在高および理論値、親機10Aの在高および子機10Bの在高を用いて、精算システム1の締め処理を行う。したがって、複数の商品登録装置10および精算装置20の夫々で締め処理を行わなくても、精算システム1全体の締め処理を、親機10Aである商品登録装置10のみで行うことができる。したがって、本実施の形態に係る精算システム1によれば、該精算システム1における締め処理の手間を軽減することができる。
【0026】
<第2の実施の形態>
次に、上述した第1の実施の形態を基本とする、本開示の第2の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図3は、本実施の形態に係る精算システム2の構成の一例を示すブロック図である。
図3に示す通り、本実施の形態に係る精算システム2は、複数の商品登録装置100と、複数の精算装置200とを含む。なお、商品登録装置100の数および精算装置200の数は、
図3に示す数に限定されない。例えば、精算装置200は1以上であればよい。精算装置200の夫々は、複数の商品登録装置100の夫々と通信を行う。複数の商品登録装置100の夫々は、親機または子機である。
【0027】
次に、
図4を参照して商品登録装置100の機能構成について説明する。
図4は、本実施の形態に係る精算システム2における商品登録装置100の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
図4に示す通り、商品登録装置100は、第1受付部110と、第2受付部120と、第1処理部130と、第2処理部140と、表示制御部150と、出力部160とを備える。また、商品登録装置100は、更に、表示部170を備えてもよい。表示部170は、商品登録装置100とは別個の表示装置によって実現されてもよい。
【0028】
本実施の形態における商品登録装置100は、商品を登録する処理を行い、取引ごとに精算情報を生成し、精算装置200の何れかに送信する機能を有する。精算情報は、精算対象として登録された各商品の情報を含み、顧客が精算装置200を用いて商品の精算を行う際に利用される情報である。例えば、精算情報は、精算対象として登録された各商品についての商品コード、売価情報、販売数量等を含む。商品コードとは各商品を識別するために予め定められた文字、数字、記号等からなる識別子である。また、売価情報とは売値を示す情報である。なお、精算情報の内容についてはこれに限定されない。商品登録装置100は、生成した精算情報を、ネットワークを介して精算装置200の何れかに送信してもよい。商品登録装置100は、生成した精算情報を、精算装置200が読み取り可能な様態で、用紙等に印字してもよい。そして、精算装置200は、この用紙に印字された精算情報を読み取ることにより、商品登録装置100が出力した精算装置を受け取る。なお、用紙に印字される精算情報の形態は特に限定されない。
【0029】
本実施の形態における複数の商品登録装置100は、1つの親機と1または複数の子機とを含む。複数の商品登録装置100のうち、親機となる商品登録装置100は、予め定められていてもよいが、本実施の形態では、何れの商品登録装置100も親機または子機となる構成について説明する。そのため、本実施の形態における商品登録装置100は、親機の場合に機能するブロックと子機の場合に機能するブロックとの両方を含む。なお、複数の商品登録装置100の何れかは、子機の機能のみを含んでもよい。
【0030】
(第1受付部110)
第1受付部110は、第1の実施の形態における第1受付部11に相当する。第1受付部110は、商品登録装置100が親機の場合に機能する。商品登録装置100が親機の場合、第1受付部110は、各精算装置200から、精算装置200で精算される金額の理論値と、該精算装置200における在高とを受け付ける。上述した通り、在高とは、現金、金券およびクレジットカード等を用いて精算が行われた場合における支払金額の情報の少なくとも何れかの合計値である。つまり、精算装置200の在高とは、精算装置200に格納された現金、精算装置200に格納された金券および精算装置200においてクレジットカード等を用いて精算が行われた場合における信用支払情報の少なくとも何れかの合計値である。本実施の形態では、精算装置200の在高は、精算装置200に格納された現金および/または金券の合計値であるとして説明を行うが、上述した通り、在高には信用支払い情報の合計値が含まれてもよい。
図3に示す商品登録装置100のうち、商品登録装置100−1が親機である場合、商品登録装置100−1は、精算装置200−1から、理論値と精算装置200−1の在高とを受け付ける。また、上記の場合、商品登録装置100−1は、精算装置200−2から、理論値と精算装置200−2の在高とを受け付ける。
【0031】
本実施の形態では、精算装置200−1は、商品登録装置100−1および商品登録装置100−2から精算情報を受け取り、該精算情報に基づいて精算を行う。よって、精算装置200−1で精算される金額の理論値は、精算装置200−1が受け取った精算情報に含まれる金額の合計である。同様に、精算装置200−2で精算される金額の理論値は、精算装置200−2が受け取った精算情報に含まれる金額の合計である。
【0032】
ここで、例えば、商品登録装置100−1から精算装置200−1に送信された精算情報に基づいて精算を行う場合、精算装置200−1は、現金および/または金券で精算を行うことができる。なお、精算装置200−1はクレジットカード等を用いて精算を行ってもよい。この精算が行われることによって、精算装置200−1内に格納された現金および/または金券の在高を、精算装置200−1は、親機に送信する。これにより、親機である商品登録装置100の第1受付部110は、精算装置200−1から、精算装置200−1内に格納された現金および/または金券の在高を受け付ける。同様に、親機である商品登録装置100の第1受付部110は、精算装置200−2から、精算装置200−2内に格納された現金および/または金券の在高を受け付ける。
【0033】
第1受付部110は、各精算装置200の夫々から受け付けた理論値の合計と、各精算装置200の夫々の在高の合計とを、第1処理部130に供給する。
【0034】
(第2受付部120)
第2受付部120は、第1の実施の形態における第2受付部12に相当する。第2受付部120は、商品登録装置100が親機の場合に機能する。商品登録装置100が親機の場合、第2受付部120は、該親機で精算された金額の在高と、子機で精算された金額の在高と、を受け付ける。例えば、精算装置200で取り扱うことができない現金および/または金券を用いての精算の場合、商品登録装置100は、精算装置200に送信した精算情報に基づいて、現金および/または金券で精算を行う。また、例えば、商品登録装置100が精算装置200に送信した精算情報に基づいて、金額の一部を商品登録装置100で受け付け、残りを精算装置200で受け付けることにより、精算システム1は精算を行う場合がある。第2受付部120は、精算情報に関連して、商品登録装置100が精算を行うことによって該商品登録装置100に格納された現金および/または金券の在高を受け付ける。第2受付部120は、子機の在高を示す情報を子機から受け取ることによって、子機の在高を受け付けてもよい。また、第2受付部120は、親機の在高を、例えば、店員が入力装置を用いて入力することによって受け付けてもよい。また、子機に格納された現金および/または金券自体を親機内に移動させる運用の場合、第2受付部120は、上記移動後の親機内の現金および/または金券の在高を、例えば、店員が入力装置を用いて入力することによって、親機および子機の在高を受け付けてもよい。なお、親機の在高および子機の在高には信用支払情報が含まれてもよい。
【0035】
第2受付部120は、受け付けた親機の在高および子機の在高を、第1処理部130に供給する。
【0036】
(第2処理部140)
第2処理部140は、商品登録装置100が子機の場合に機能する。第2処理部140は、商品登録装置100が子機の場合に、商品登録装置100が精算装置200に送信した精算装置とは異なる精算情報を用いて精算された金額の在高に基づいて、該子機の締め処理を行う。商品登録装置100は、取引ごとに精算情報を生成した後、該精算情報を精算装置200に送信せずに、該商品登録装置100で精算を行う場合がある。このような場合、商品登録装置100が生成した精算情報は、商品登録装置100の何れかが精算装置200に送信した精算情報とは異なる精算情報となる。よって、商品登録装置100は、精算装置200に送信していない精算情報(未送信精算情報と呼ぶ)を用いて該商品登録装置100で精算された現金および/または金券を格納している。商品登録装置100が子機の場合、該子機は、自身が格納している、未送信精算情報を用いて該商品登録装置100で精算された現金および/または金券の在高に基づいて、該子機の締め処理を実行する。例えば、第2処理部140は、未送信精算情報を用いて該商品登録装置100で精算された現金の合計金額および金券の合計金額の入力を受け付ける。なお、現金の合計金額には、商品登録装置100に予め格納されていた準備金の金額が含まれていてもよい。このようにして、子機における締め処理(例えば、上述したレジ締めの作業のような金額の集計処理)が行われる。
【0037】
なお、第2処理部140は、子機の締め処理によって得られた、未送信精算情報に基づいて該子機で精算された金額の在高を、出力部160に供給してもよい。また、第2処理部140は、図示しない送信部を介して、該子機で精算された金額の在高を親機に送信してもよい。
【0038】
なお、子機は、この子機の締め処理とは非同期に、精算情報に関して該子機で精算された金額の在高を親機に送信する。親機の第2受付部120は、この親機に送信された在高を、子機の在高として受け付ける。なお、上述した通り、精算情報に関して子機で精算された金額(現金および/または金券)は、そのものが親機に移動されてもよい。また、精算情報に関して子機で精算された金額の在高を示す情報が、子機から親機に送信されてもよい。
【0039】
(第1処理部130)
第1処理部130は、商品登録装置100が子機の場合に機能する。第1処理部130は、第1受付部110から、理論値と、精算装置200の在高とを受け取る。また、第1処理部130は、第2受付部120から親機の在高および子機の在高を受け取る。そして、第1処理部130は、理論値と、精算装置200の在高と、親機の在高および子機の在高と、に基づいて、金額を集計する処理を示す親機の締め処理を実行する。親機の締め処理とは、例えば、理論値と、精算装置200の在高、親機の在高および子機の在高とを用いて、違算が無いか否かを確認する。なお、親機の締め処理はこれに限定されない。なお、親機の締め処理は、精算システム2において送受信された精算情報に関連して精算が行われた金額と、親機において未送信精算情報を用いて精算が行われた金額と、を集計する処理であるため、精算システム2の締め処理とも呼ぶ。
【0040】
第1処理部130が行う、精算システム1の締め処理の一例を説明する。親機である商品登録装置100は、上述した通り、精算装置200に送信した精算情報に基づいて、現金および/または金券で精算を行うことがある。また、親機は、子機と同様に、未送信精算情報を用いて精算を行う場合がある。よって、親機には、以下の(A)および(B)が格納される。
(A)未送信精算情報に基づいて精算された現金および/または金券、
(B)精算情報に関して親機で精算された現金および/または金券。
【0041】
また、子機に格納された現金および/または金券自体を親機内に移動させる運用の場合、親機には、(C)精算情報に関して子機で精算された現金および/または金券、が格納される。また、親機には、予め格納されていた準備金の金額が含まれていてもよい。上述した第2受付部120は、(A)〜(C)の合計金額を親機の在高として受け付ける。例えば、店員が親機内に格納された現金および/または金券を入力することによって、第2受付部120は、親機の在高を受け付ける。このように、親機内に格納された現金および/または金券がどのような情報に基づいて精算された現金および/または金券かを店員に把握させずに、合計金額の入力をさせるとする。
【0042】
理論値は、精算装置200に送信された精算情報に基づいて精算される現金および/または金券の合計額であるため、理論値と精算装置200との差額が上記(B)および(C)の合計金額になる。第2受付部120が受け付けた親機の在高は、(A)〜(C)の合計金額であるため、第1処理部130はこれらの情報を用いて、(A)を算出することができる。
【0043】
このように、親機は、親機内に格納された現金および/または金券がどのような情報に基づいて精算された現金および/または金券かを店員が把握せずに合計金額の入力をした場合であっても、未送信精算装置に基づいて精算された現金および/または金券を算出することができる。
【0044】
第1処理部130は、算出した「(A)未送信精算情報に基づいて精算された現金および/または金券」の在高、および、(A)〜(C)の合計金額を、出力部160に供給する。なお、第1処理部130は、理論値を出力部160に供給してもよい。
【0045】
(表示制御部150)
表示制御部150は、親機の締め処理、または、子機の締め処理の何れを実行するかを選択させる選択画面を表示部170に表示させる。
図5は、表示制御部150が表示部170に表示させる選択画面SS1の一例を示す図である。
図5に示す選択画面SS1において、「自レジ精算」は、子機の締め処理の実行の指示を受け付けるためのオブジェクトC51であり、「一括精算」は、親機の締め処理の実行、つまり、精算システム1の締め処理の実行の指示を受け付けるためのオブジェクトC52である。
【0046】
図5に示す選択画面SS1において、「自レジ精算」のオブジェクトC51が選択されると、商品登録装置100は自身を子機とする。つまり、第2処理部140が子機の締め処理を実行する。「一括精算」のオブジェクトC52が選択されると、商品登録装置100は自身を親機とする。つまり、第1受付部110が理論値および精算装置200の在高を受け付け、第2受付部120が親機の在高および子機の在高を受け付け、第1処理部130が親機の締め処理(精算システム1の締め処理)を実行する。
【0047】
このように、例えば店員が、親機の締め処理、または、子機の締め処理の何れを実行するかを選択するだけで、商品登録装置100は、親機の締め処理、または、子機の締め処理を実行することができる。
【0048】
(出力部160)
出力部160は、商品登録装置100が自身で行った締め処理に関連する情報を出力する。具体的には、出力部160は、商品登録装置100が親機の場合、第1処理部130から、「(A)未送信精算情報に基づいて精算された現金および/または金券」の在高、および、(A)〜(C)の合計金額を受け取る。親機で精算された現金および/または金券の在高と、精算情報とは異なる情報を用いて親機で精算された現金および/または金券の在高とを出力する。親機で精算された現金および/または金券の在高とは、上述した(A)〜(C)の合計金額であり、第2受付部120が受け付けた在高である。また、精算情報とは異なる情報を用いて親機で精算された現金および/または金券の在高は、上述した(A)の在高である。
【0049】
親機の出力部160が、(A)〜(C)の合計金額および(A)の在高を出力する方法は特に限定されず、上述した表示部170に表示させてもよいし、その他の方法であってもよい。例えば、出力部160は、用紙に(A)〜(C)の合計金額および(A)の在高を印字して出力してもよい。出力部160が(A)〜(C)の合計金額および(A)の在高を用紙に印字して、在高レシートとして出力した場合における在高レシートの一例を
図6に示す。
図6に示す通り、在高レシートR61には、文字列「全体」の右に、現金の(A)〜(C)の合計金額と、金券の(A)〜(C)の合計金額とが印字されている。また、在高レシートR61には、文字列「親機」の右に、(A)の現金の在高と、(A)の金券の在高とが印字されている。
【0050】
このように、出力部160は、
図6に示すような用紙(在高レシートR61)を出力してもよい。なお、在高レシートR61に含まれる情報はこれに限定されず、例えば、理論値を出力してもよい。また、親機が、該子機で精算された現金および/または金券の在高を、子機から受け取った場合、出力部160は、該子機で精算された現金および/または金券の在高を出力してもよい。
【0051】
また、商品登録装置100が子機の場合、出力部160は、該子機で精算された現金および/または金券の在高を出力してもよい。
【0052】
このように、出力部160が(A)〜(C)の合計金額および(A)の在高を出力することにより、商品登録装置100は、商品登録装置100を操作する店員に対し、精算システム1における締め処理の結果を簡単に把握させることができる。
【0053】
次に、
図7および
図8を参照して、商品登録装置100の処理について説明する。上述した通り、
図5に示す選択画面SS1において、「自レジ精算」のオブジェクトC51が選択されると、商品登録装置100は子機の締め処理を実行し、「一括精算」のオブジェクトC52が選択されると、商品登録装置100は、親機の締め処理を実行する。以下では、
図7を参照して、商品登録装置100が子機の場合、つまり、商品登録装置100が「自レジ精算」のオブジェクトC51が選択される商品登録装置100である場合における、該商品登録装置100の流れについて説明する。
図7は、子機の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0054】
図7に示す通り、商品登録装置100は、子機の締め処理の実行の指示を受け付けたか否かを確認する(ステップS71)。例えば、商品登録装置100は、
図5に示す選択画面SS1において、「自レジ精算」が選択されたか否かを確認する。子機の締め処理の実行の指示を受け付けていない場合(ステップS71にてNO)、商品登録装置100は処理を終了する。子機の締め処理の実行の指示を受け付けた場合(ステップS71にてYES)、商品登録装置100は自身を子機として設定する。そして、第2処理部140が、該子機の締め処理を実行する(ステップS72)。以上により、子機は、処理を終了する。なお、子機の出力部160が、子機の締め処理によって得られた子機の現金の在高および子機の金券の在高を印字した在高レシートを出力してもよい。
【0055】
次に、
図8を参照して、商品登録装置100が親機の場合、つまり、商品登録装置100が「一括精算」のオブジェクトC52が選択される商品登録装置100である場合における、該商品登録装置100の流れについて説明する。
図8は、親機の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0056】
図8に示す通り、商品登録装置100は、親機の締め処理の実行の指示を受け付けたか否かを確認する(ステップS81)。例えば、商品登録装置100は、
図5に示す選択画面SS1において、「一括精算」が選択されたか否かを確認する。親機の締め処理の実行の指示を受け付けていない場合(ステップS81にてNO)、商品登録装置100は処理を終了する。親機の締め処理の実行の指示を受け付けた場合(ステップS81にてYES)、商品登録装置100は自身を親機として設定する。つまり、商品登録装置100は、親機の締め処理の実行の指示を受け付けたことをトリガに、以下のステップS82以降の処理を行う。上記指示を受け付けると、第1受付部110が、精算情報によって示される、精算装置200で精算される金額の理論値と、精算装置200の在高とを受け付ける(ステップS82)。
【0057】
また、第2受付部120が、親機で精算された金額の在高と、子機で精算された金額の在高と、を受け付ける(ステップS83)。なお、ステップS82およびステップS83は同時に行われてもよいし、逆順で行われてもよい。
【0058】
そして、第1処理部130は、ステップS82で受け付けた理論値および精算装置200の在高と、ステップS83で受け付けた親機の在高および子機の在高と、に基づいて、親機の締め処理を実行する(ステップS84)。
【0059】
その後、出力部160が、例えば、上述した在高レシートR61を出力し(ステップS85)、親機は処理を終了する。
【0060】
以上のように、親機である商品登録装置100は、精算システム2内の各精算装置200の在高および理論値、親機の在高および子機の在高を用いて、精算システム2の締め処理を行う。したがって、複数の商品登録装置100および精算装置200の夫々で締め処理を行わなくても、精算システム2全体の締め処理を、親機である商品登録装置100のみで行うことができる。したがって、本実施の形態に係る精算システム2によれば、該精算システム2における締め処理の手間を軽減することができる。
【0061】
また、子機である商品登録装置100は、精算装置200に送信した精算情報とは異なる精算情報を用いて子機で精算された金額の在高に基づいて、子機の締め処理を行い、精算情報に関連して精算された金額の在高を親機に送信する。これにより、子機の締め処理を適切に行うことができる。
【0062】
なお、本実施の形態では、商品登録装置100が親機の機能と子機の機能との両方を有する構成について説明を行ったが、親機の機能を有する商品登録装置100と、子機の機能を有する商品登録装置100とが予め定められていてもよい。この場合、親機の機能を有する商品登録装置100は、第1受付部110と、第2受付部120と、第1処理部130とを備える。また、親機の機能を有する商品登録装置100は、更に、表示制御部150、出力部160および表示部170を備えてもよい。また、子機の機能を有する商品登録装置100は、第2処理部140を備える。また、子機の機能を有する商品登録装置100は、更に、表示制御部150と、出力部160と、表示部170とを備えてもよい。
【0063】
<第3の実施の形態>
次に、本開示の第3の実施の形態について説明する。上述した第2の実施の形態では、選択画面SS1にて選択されたオブジェクトによって、商品登録装置100が親機の締め処理を実行するか子機の締め処理を実行するかについて説明した。本実施の形態では、商品登録装置100が親機であるか子機であるかを選択によらずに判定する方法について説明する。
【0064】
図9は、本実施の形態における商品登録装置101の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。なお、説明の便宜上、上述した第2の実施の形態において説明したブロックと同様のブロックは、同じ符号を付し、その説明を省略する。また、本実施の形態における商品登録装置101を含む精算システム2は、
図3を用いて説明した精算システム2の商品登録装置100(100−1および100−2)に代えて商品登録装置101(101−1および101−2)を含む構成であり、その他の構成は同様であるため、その説明を省略する。
【0065】
図9に示す通り、本実施の形態における商品登録装置101は、第1受付部110と、第2受付部120と、第1処理部130と、第2処理部140と、出力部160と、判定部180とを備える。なお、商品登録装置101は、第2の実施の形態において説明した表示制御部150および表示部170を更に備える構成であってもよい。この構成については、変形例において説明する。
【0066】
判定部180は、自装置(商品登録装置101)とは異なる商品登録装置101の全てにおいて、子機の締め処理が実行されたかを判定する。判定部180は、例えば、該判定部180を含む商品登録装置101が商品登録装置101−1の場合、商品登録装置101−2において、子機の締め処理が実行されたかを判定する。なお、判定部180による判定の方法は特に限定されない。例えば、判定部180は、他の商品登録装置101の全てに対して、子機の締め処理が実行されたか否かを問い合わせる通知を送信し、該通知の応答の全てが、実行されたことを示す場合、自装置とは異なる商品登録装置101の全てにおいて、子機の締め処理が実行されたと判定してもよい。
【0067】
判定部180は、自装置とは異なる商品登録装置101の全てにおいて、子機の締め処理が実行されたと判定した場合、自装置を親機であると設定する。また、判定部180は、自装置とは異なる商品登録装置101の全てにおいて、子機の締め処理が実行されたと判定されなかった場合、つまり、自装置とは異なる商品登録装置101の少なくとも1つにおいて、子機の締め処理が実行されていない場合、自装置を子機であると設定する。なお、判定部180は設定結果を示すフラグ(例えば、親機の場合1、子機の場合0)を図示しない記憶部等に格納してもよい。
【0068】
そして、判定部180は、設定結果を第1処理部130または第2処理部140に供給する。そして、設定結果が親機である場合、第1受付部110が各精算装置200から理論値および精算装置200の在高を受け付け、第2受付部120が子機の在高を受け付け、第1処理部130が親機の締め処理を実行する。つまり、第1受付部110、第2受付部120および第1処理部130は、判定部180が自身とは異なる商品登録装置100の全てにおいて子機の締め処理が実行されたと判定した場合、動作する。一方、設定結果が子機である場合、第2処理部140は、子機の締め処理を実行する。
【0069】
なお、判定部180は、商品登録装置101が設定結果に応じて、親機の締め処理または子機の締め処理を実行する場合に、該商品登録装置101に備えられればよい。例えば、商品登録装置101が、第2処理部140を有し、第1受付部110、第2受付部120および第1処理部130を有していない場合、該商品登録装置101は、判定部180を備えなくてもよい。つまり、本実施の形態に係る精算システム2は、複数の商品登録装置101の少なくとも何れかが、判定部180を備える構成であればよい。
【0070】
図10は、本実施の形態における商品登録装置101の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、
図7および
図8で示した処理と同じ処理については、同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0071】
まず、判定部180は、自装置(商品登録装置101)とは異なる商品登録装置101の全てにおいて、子機の締め処理が実行されたかを判定する(ステップS101)。自装置とは異なる商品登録装置101の少なくとも1つにおいて、子機の締め処理が実行されていない場合(ステップS101にてNO)、判定部180は、自装置を子機と設定する。そして、判定部180は、設定結果を第2処理部140に供給する。これにより、第2処理部140は、設定結果に応じて、子機の締め処理を実行する(ステップS72)。
【0072】
自装置とは異なる商品登録装置101の全てにおいて、子機の締め処理が実行された場合(ステップS101にてYES)、判定部180は、自装置を親機と設定する。そして、判定部180は、設定結果を第1処理部130に供給する。設定結果を受け付けた第1処理部130は、第1受付部110に対し、理論値と精算装置200の在高とを受け付ける指示を送信する。また、第1処理部130は、第2受付部120に対し、親機の在高と子機の在高とを受け付ける指示を送信する。これにより、商品登録装置101は、
図8を用いて説明したステップS82からステップS85の処理を実行する。つまり、商品登録装置101の第1受付部110が、理論値と精算装置200の在高とを受け付ける(ステップS82)。また、商品登録装置101の第2受付部120が親機の在高と子機の在高とを受け付ける(ステップS83)。そして、第1処理部130が親機の締め処理を実行する(ステップS84)。このように、判定部180が自身とは異なる商品登録装置100の全てにおいて子機の締め処理が実行されたと判定した場合、第1受付部110、第2受付部120および第1処理部130は夫々、ステップS82、ステップS83およびステップS84を実行する。その後、出力部160が在高レシートR61を出力する(ステップS85)。
【0073】
なお、商品登録装置101の出力部160は、商品登録装置100と同様に、自身が子機の場合、子機の在高を出力してもよい。
【0074】
以上のように、親機は全ての子機から、該子機の在高情報を受信するため、全ての子機が子機の締め処理を終了した後に親機の締め処理を実行する。したがって、典型的には、親機を操作する店員は、他の商品登録装置101の全てにおいて子機の締め処理が終わっていることを確認して、親機の締め処理を実行する指示を該親機に入力する。本実施の形態に係る商品登録装置101によれば、自動的に商品登録装置101自身が親機か子機かを判定するため、締め処理における店員にかかる手間を更に削減することができる。
【0075】
(変形例)
本実施の形態における変形例では、第2の実施の形態において説明した商品登録装置100が、更に判定部を備える構成について説明する。
図11は、本変形例における商品登録装置102の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。なお、説明の便宜上、上述した第2の実施の形態において説明したブロックと同様のブロックは、同じ符号を付し、その説明を省略する。また、本実施の形態における商品登録装置102を含む精算システム2は、
図3を用いて説明した精算システム2の商品登録装置100(100−1および100−2)に代えて商品登録装置102(102−1および102−2)を含む構成であり、その他の構成は同様であるため、その説明を省略する。
【0076】
図11に示す通り、本実施の形態における商品登録装置102は、第1受付部110と、第2受付部120と、第1処理部130と、第2処理部140と、表示制御部151と、出力部160と、表示部170と、判定部181とを備える。
【0077】
判定部181は、上述した判定部180と同様に、自装置(商品登録装置102)とは異なる商品登録装置102の全てにおいて、子機の締め処理が実行されたかを判定する。判定部181は、例えば、該判定部181を含む商品登録装置102が商品登録装置102−1の場合、商品登録装置102−2において、子機の締め処理が実行されたかを判定する。なお、判定部181による判定の方法は特に限定されない。判定部181は、判定結果を表示制御部151に供給する。なお、判定部181は、判定結果を図示しない記憶部等に格納してもよい。
【0078】
表示制御部151は、判定部181から判定結果を受け取る。表示制御部151は、判定結果に応じて、選択可能な情報を変化させた選択画面を、表示部170に表示させる。
【0079】
図12は、本変形例における商品登録装置102の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、
図7、
図8および
図10で示した処理と同じ処理については、同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0080】
まず、判定部181は、自装置(商品登録装置102)とは異なる商品登録装置102の全てにおいて、子機の締め処理が実行されたかを判定する(ステップS101)。自装置とは異なる商品登録装置102の少なくとも1つにおいて、子機の締め処理が実行されていない場合(ステップS101にてNO)、判定部181は、自装置とは異なる商品登録装置102の少なくとも1つにおいて子機の締め処理が実行されていないことを示す判定結果を表示制御部151に供給する。表示制御部151は、供給された判定結果に応じて、選択可能な情報を変化させた選択画面を表示部170に表示させる。具体的には、表示制御部151は、子機の締め処理の実行の選択を促す画面(選択画面)を表示部170に表示させる(ステップS112)。
【0081】
このとき、表示制御部151が表示部170に表示させる選択画面の一例を、
図13に示す。
図13に示す選択画面SS2は、
図5に示した選択画面SS1と比較すると、子機の締め処理の実行の選択を受け付ける、「自レジ精算」のオブジェクトC131がアクティブになっており、親機の締め処理の実行の選択を受け付ける「一括精算」のオブジェクトC132が非アクティブになっている。ここで、オブジェクトC131がアクティブとは、オブジェクトC131が選択可能な状態であることを表している。一方、オブジェクトC132が非アクティブとは、オブジェクトC132が選択できない状態であることを表している。なお、オブジェクトC131およびオブジェクトC132の表示様態はこれに限定されない。例えば、表示制御部151は、オブジェクトC132を選択してもその後の処理が実行できない状態で表示してもよい。このように、表示制御部151は、
図13に示すような「自レジ精算」のオブジェクトC131を、店員に選択させるよう促す選択画面を表示部170に表示させる。そして、商品登録装置102は、ステップS71およびステップS72の処理を行う。
【0082】
また、自装置とは異なる商品登録装置102の全てにおいて、子機の締め処理が実行されている場合(ステップS101にてYES)、判定部181は、自装置とは異なる商品登録装置102の全てにおいて、子機の締め処理が実行されていることを示す判定結果を表示制御部151に供給する。表示制御部151は、供給された判定結果に応じて、選択可能な情報を変化させた選択画面を表示部170に表示させる。具体的には、表示制御部151は、親機の締め処理の実行の選択を促す選択画面を表示部170に表示させる(ステップS113)。例えば、表示制御部151は、
図13における「自レジ精算」のオブジェクトC131を選択できない状態にし、「一括精算」のオブジェクトC132を選択可能な状態にした選択画面を表示部170に表示させる。そして、商品登録装置102は、ステップS81からステップS85の処理を行う。
【0083】
以上のように、本変形例に係る商品登録装置102も上述した商品登録装置100および商品登録装置101と同様に、締め処理にかかる手間を削減することができる。
【0084】
(ハードウェア構成について)
本開示の各実施形態において、各商品登録装置および精算装置の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。各商品登録装置および精算装置の各構成要素の一部又は全部は、例えば、
図14に示すような情報処理装置900とプログラムとの任意の組み合わせにより実現される。
図14は、各商品登録装置および精算装置の各構成要素を実現する情報処理装置900のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置900は、一例として、以下のような構成を含む。
【0085】
・CPU(Central Processing Unit)901
・ROM(Read Only Memory)902
・RAM(Random Access Memory)903
・RAM903にロードされるプログラム904
・プログラム904を格納する記憶装置905
・記録媒体906の読み書きを行うドライブ装置907
・通信ネットワーク909と接続する通信インタフェース908
・データの入出力を行う入出力インタフェース910
・各構成要素を接続するバス911
各実施形態における各商品登録装置および精算装置の各構成要素は、これらの機能を実現するプログラム904をCPU901が取得して実行することで実現される。各商品登録装置および精算装置の各構成要素の機能を実現するプログラム904は、例えば、予め記憶装置905やRAM903に格納されており、必要に応じてCPU901が読み出す。なお、プログラム904は、通信ネットワーク909を介してCPU901に供給されてもよいし、予め記録媒体906に格納されており、ドライブ装置907が当該プログラムを読み出してCPU901に供給してもよい。
【0086】
各商品登録装置および精算装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、各商品登録装置および精算装置は、構成要素毎にそれぞれ別個の情報処理装置900とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各商品登録装置および精算装置が備える複数の構成要素が、一つの情報処理装置900とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0087】
また、各商品登録装置および精算装置の各構成要素の一部又は全部は、その他の汎用または専用の回路、プロセッサ等やこれらの組み合わせによって実現される。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。
【0088】
各商品登録装置および精算装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0089】
各商品登録装置および精算装置の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントアンドサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
【0090】
なお、上述した各実施の形態は、本開示の好適な実施の形態であり、上記各実施の形態にのみ本開示の範囲を限定するものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において当業者が上記各実施の形態の修正や代用を行い、種々の変更を施した形態を構築することが可能である。また、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
【0091】
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0092】
(付記1)
親機および子機を含む複数の商品登録装置と、該複数の商品登録装置の夫々と通信し、受け取った精算情報に基づいて精算する精算装置と、を含み、
前記親機は、
前記精算装置で精算される金額の理論値と、該精算装置における在高とを受け付ける第1受付手段と、
前記親機で精算された金額の在高と、前記子機で精算された金額の在高と、を受け付ける第2受付手段と、
前記理論値と、前記精算装置の在高と、前記親機の在高および前記子機の在高と、に基づいて、金額を集計する親機の締め処理を実行する第1処理手段と、を備える
ことを特徴とする精算システム。
【0093】
(付記2)
前記子機で精算された金額の在高は、前記精算装置が受け取った精算情報に関連して前記子機で精算された金額の在高であり、
前記子機は、前記精算装置が受け取った精算情報とは異なる精算情報を用いて該子機で精算された金額の在高に基づいて、該子機の締め処理を実行する第2処理手段を備える、
ことを特徴とする付記1に記載の精算システム。
【0094】
(付記3)
前記複数の商品登録装置の少なくとも何れかは、自身とは異なる商品登録装置の全てにおいて、前記子機の締め処理が実行されたかを判定する判定手段を更に備え、
前記判定手段が前記自身とは異なる商品登録装置の全てにおいて前記子機の締め処理が実行されたと判定した場合、前記第1受付手段が前記精算装置から前記理論値および該精算装置における在高を受け付け、前記第2受付手段が前記自身とは異なる商品登録装置の夫々から前記子機の在高を受け付け、前記第1処理手段が前記親機の締め処理を実行する、
ことを特徴とする付記2に記載の精算システム。
【0095】
(付記4)
前記複数の商品登録装置の夫々は、前記親機の締め処理、または、前記子機の締め処理の何れを実行するかを選択させる選択画面を表示させる表示制御手段を更に備え、
前記親機の締め処理の実行が選択された場合、前記第1処理手段が、前記親機の締め処理を実行し、
前記子機の締め処理の実行が選択された場合、前記第2処理手段が、前記子機の締め処理を実行する、
ことを特徴とする付記2に記載の精算システム。
【0096】
(付記5)
前記複数の商品登録装置の夫々は、自身とは異なる商品登録装置の全てにおいて、前記子機の締め処理が実行されたかを判定する判定手段を備え、
前記表示制御手段は、前記判定結果に応じて、選択可能な情報を変化させた前記選択画面を表示させる、
ことを特徴とする付記4に記載の精算システム。
【0097】
(付記6)
前記複数の商品登録装置の夫々は、自身で行った前記親機の締め処理または前記子機の締め処理に関連する情報を出力する出力手段を更に備える、
ことを特徴とする付記2から5の何れか1つに記載の精算システム。
【0098】
(付記7)
前記親機で精算された金額の在高は、前記精算装置が受け取った前記精算情報とは異なる精算情報を用いて前記親機で精算された金額の在高を含み、
前記親機の前記出力手段は、前記親機の締め処理に関連する情報として、前記親機で精算された金額の在高と、前記精算装置が受け取った前記精算情報とは異なる精算情報を用いて前記親機で精算された金額の在高とを出力する、
ことを特徴とする付記6に記載の精算システム。
【0099】
(付記8)
複数の商品登録装置の夫々と通信し、受け取った精算情報に基づいて精算する精算装置で精算される金額の理論値と、該精算装置における在高とを受け付ける第1受付手段と、
商品登録装置で精算された金額の在高と、前記商品登録装置とは異なる他の商品登録装置で精算された金額の在高と、を受け付ける第2受付手段と、
前記理論値と、前記精算装置の在高と、前記商品登録装置の在高および前記他の商品登録装置の在高と、に基づいて、前記金額を集計する親機の締め処理を実行する第1処理手段と、を備える
ことを特徴とする商品登録装置。
【0100】
(付記9)
前記精算装置が受け取った前記精算情報とは異なる精算情報を用いて商品登録装置で精算された金額の在高に基づいて、子機の締め処理を実行する第2処理手段を更に備え、
前記複数の商品登録装置は親機または子機を含み、
前記他の商品登録装置で精算された金額の在高は、前記精算装置が受け取った精算情報に関連して前記子機で精算された金額の在高であり、
前記商品登録装置が前記親機の場合、該親機は、前記第1処理手段によって前記親機の締め処理を実行し、
前記商品登録装置が前記子機の場合、該子機は、前記第2処理手段によって前記子機の締め処理を実行する、
ことを特徴とする付記8に記載の商品登録装置。
【0101】
(付記10)
親機および子機を含む複数の商品登録装置と、該複数の商品登録装置の夫々と通信し、受け取った精算情報に基づいて精算する精算装置と、を含む精算システムにおける精算方法であって、
前記精算装置で精算される金額の理論値と、該精算装置における在高とを受け付け、
前記親機で精算された金額の在高と、前記子機で精算された金額の在高と、を受け付け、
前記理論値と、前記精算装置の在高と、前記親機の在高および前記子機の在高と、に基づいて、金額を集計する親機の締め処理を実行する、
ことを特徴とする精算方法。
【0102】
(付記11)
前記子機で精算された金額の在高は、前記精算装置が受け取った精算情報に関連して前記子機で精算された金額の在高であり、
前記子機が、前記精算装置が受け取った前記精算情報とは異なる精算情報を用いて該子機で精算された金額の在高に基づいて、該子機の締め処理を実行する、
ことを特徴とする付記10に記載の精算方法。
【0103】
(付記12)
複数の商品登録装置の夫々と通信し、受け取った精算情報に基づいて精算する精算装置で精算される金額の理論値と、該精算装置における在高とを受け付け、
商品登録装置で精算された金額の在高と、前記商品登録装置とは異なる他の商品登録装置で精算された金額の在高と、を受け付け、
前記理論値と、前記精算装置の在高と、前記商品登録装置の在高および前記他の商品登録装置の在高と、に基づいて、金額を集計する親機の締め処理を実行する、
ことを特徴とする精算方法。
【0104】
(付記13)
前記複数の商品登録装置は親機または子機を含み、
前記他の商品登録装置で精算された金額の在高は、前記精算装置が受け取った精算情報に関連して前記子機で精算された金額の在高であり、
前記商品登録装置が前記親機の場合、該親機は、該親機の締め処理を実行し、
前記商品登録装置が前記子機の場合、該子機は、前記精算装置が受け取った前記精算情報とは異なる精算情報を用いて該子機で精算された金額の在高に基づいて、該子機の締め処理を実行する、
ことを特徴とする付記12に記載の精算方法。
【0105】
(付記14)
精算装置と通信し、受け取った精算情報に基づいて精算する商品登録装置を含むコンピュータに、
前記精算装置で精算される金額の理論値と、該精算装置における在高とを受け付ける処理と、
前記商品登録装置で精算された金額の在高と、前記商品登録装置とは異なる他の商品登録装置で精算された金額の在高と、を受け付ける処理と、
前記理論値と、前記精算装置の在高と、前記商品登録装置の在高および前記他の商品登録装置の在高と、に基づいて、金額を集計する親機の締め処理を実行する処理と、
を実行させる、ことを特徴とするプログラム。
【0106】
(付記15)
前記複数の商品登録装置は親機または子機を含み、
前記他の商品登録装置で精算された金額の在高は、前記精算装置が受け取った精算情報に関連して前記子機で精算された金額の在高であり、
前記商品登録装置が前記親機の場合、前記親機の締め処理を実行する処理を、前記コンピュータに実行させ、
前記商品登録装置が前記子機の場合、前記精算装置が受け取った前記精算情報とは異なる精算情報を用いて該子機で精算された金額の在高に基づいて、該子機の締め処理を実行する処理を、前記コンピュータに実行させる、
ことを特徴とする付記14に記載のプログラム。