(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記決済管理手段は、前記電子決済における支払い金額を入力するための領域を含む画面を作成し、前記画面を介して入力された支払い金額について前記電子決済を依頼する
請求項3に記載のユーザ端末。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は本発明の実施形態における構成を概略的に表している。更に以下に記載される本発明の実施形態は一例であり、その本質を同一とする範囲において適宜変更可能である。
【0017】
各実施形態において、顔データとは、顔画像から抽出された特徴情報や顔画像のことをいう。以降の説明では、顔データとして特徴情報を採用した場合について説明する。
【0018】
<第1実施形態>
(決済システム)
第1実施形態における決済システム100について
図1を参照して説明する。決済システム100は、認証サーバ10、ユーザ端末20および決済サーバ30を備える。認証サーバ10は複数の店舗(店舗A、店舗B、店舗C)の情報を管理してよい。以降、認証サーバ10を店舗管理サーバ10ということにする。ユーザ端末20は複数存在してよい。
【0019】
ユーザ端末20は、電子決済を行うユーザが保持する携帯通信端末(例えば、スマートフォン)であり、店舗で電子決済する際に、当該店舗の店員の顔画像を撮影し、店舗管理サーバ10に送信する。店舗管理サーバ10は、送信された顔画像が店舗に所属する店員のものかを確認し、店舗に所属する店員のものであった場合、当該店舗における電子決済の依頼先の情報(依頼先の決済サーバにリンク可能な情報等)を、ユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20は、当該店舗における電子決済の依頼先の情報を基に決済サーバ30にリンクし、自端末に格納されるクレジットカード情報等を当該決済サーバ30に引き渡し、電子決済を依頼する。決済サーバ30は、例えばクレジット会社のサーバなどに備えられており、どの店舗に対し誰がいくらの電子決済を行うかを確認の上、ユーザ端末20から店舗へ対する電子決済を実行する。決済サーバ30は、電子決済の実行結果をユーザ端末20に送付し、ユーザ端末20は電子決済完了の画面を提示する。この画面を確認することにより、店舗側の店員はユーザに対して購入品等を引き渡す。尚、ユーザ端末20内のアプリケーションにおいて、店員の顔画像から顔の特徴情報を計算し、店舗管理サーバ10に送信してもよい。これにより、ユーザ端末20から店舗管理サーバ10に送信される情報の量を軽減することができる。
【0020】
(店舗管理サーバ)
店舗管理サーバ10は、一又は複数の店舗の情報を管理するためのサーバであり、
図2に示すように、入力部11、記憶部12、認証部13、抽出部14および出力部15を備える。店舗管理サーバ10は、店舗に設けられるストアコンピュータであってもよいし、クラウド上に設けられるサーバであってもよい。
【0021】
入力部11は、店舗で電子決済する時にユーザ端末20から送信される、当該ユーザ端末20が撮影した当該店舗の店員の顔画像を取得する。
【0022】
記憶部12は、店舗情報を格納する。店舗情報は、各店舗に所属する店員(店員は各店舗に複数存在してよい)の顔の特徴情報および電子決済の依頼先の情報(決済サーバへのリンク先)を含む。店舗情報は、例えば
図3に示すようなデータ項目、「店員ID(Identifier)」、「店員氏名」、「顔特徴情報」、「店舗ID」、「店舗名」、「決済先情報」を含む。店員IDとは、店員をユニークに判別可能な識別子である。店員氏名とは、店員の氏名である。顔特徴情報とは、予め抽出してある店員の顔特徴データ(特徴量、特徴ベクトルなど)である。店舗IDとは、店舗をユニークに判別可能な識別子である。店舗名とは、店舗の名前である。決済先情報とは、決済を依頼する決済サーバ30にリンクするための情報(電子決済の依頼先の情報)であり、例えば、URL(Uniform Resource Locator)である。決済先情報はURLに限られず、決済サーバ30に到達可能な情報であれば何でもよい。リンク先は、ユーザ端末20による電子決済が直ちに可能な状態であることが望ましい。
【0023】
認証部13は、入力部11が取得した顔画像から特徴情報を抽出し、抽出した特徴情報と記憶部12に格納される顔の特徴情報とが一致するか判断する。一致する場合は認証成功となり、一致しない場合は認証失敗となる。
【0024】
抽出部14は、認証成功の場合、記憶部12から決済先情報を含む店舗情報を抽出する。
【0025】
出力部15は、抽出された決済先情報をユーザ端末20に対して出力する。
【0026】
(ユーザ端末)
ユーザ端末20は、電子決済を行うユーザが保持する携帯通信端末であり、
図4に示すように、カメラ21、画像入力部22、表示部23、通信部24、店舗情報取得部25、表示制御部26、決済管理部27および記憶部28を備える。
【0027】
カメラ21は、店員の顔画像等を撮影する。
【0028】
画像入力部22は、ユーザ端末20が店舗で電子決済する際に、カメラ21で撮影された当該店舗の店員の顔画像を取得し、通信部24へ引き渡す。
【0029】
表示部23は、ユーザに対して情報を表示するためのディスプレイ等である。
【0030】
通信部24は、ユーザ端末20と外部(例えば、店舗管理サーバ10および決済サーバ30)との間でデータを送受信するための有線通信または無線通信をおこなう。通信部24は、例えば、画像入力部22から受け取った顔画像の認証を依頼する際に当該顔画像を外部ネットワークの店舗管理サーバ10に送信したり、店舗管理サーバ10から認証結果や決済先情報を受信したりする。
【0031】
店舗情報取得部25は、店舗管理サーバ10において顔画像の認証が成功した場合に、店舗に紐付けられた決済先情報を含む店舗情報(
図3参照)を取得する。
【0032】
表示制御部26は、表示部23を介し、ユーザに対して画像を提示したり、タッチパネルやソフトウェアキーボード(不図示)を介して画像上に入力された情報を取得したりする。
【0033】
決済管理部27は、店舗における電子決済の依頼先の情報と記憶部28に格納される決済情報(後述)とを基に、決済サーバ30に電子決済を依頼する。
【0034】
記憶部28は、決済に必要なユーザ固有の情報(決済情報)、例えば、銀行口座情報、クレジットカード情報、電子マネー情報などを格納する。
【0035】
(決済システムの動作)
次に、第1実施形態に係る決済システム100の動作について
図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0036】
先ずステップS101において、ユーザからの操作によりユーザ端末20は決済を実行するためのアプリを起動する。この時、表示制御部26は
図6に示すような画面を表示部23に提示し、ユーザにカメラ21を用いて店員の顔画像を撮影するように促す。
【0037】
ステップS102において、ユーザ端末20の表示制御部26は、
図7に示すような画面を表示部23に提示し、撮影された店員の顔画像を確認させる。確認が完了すると、画像入力部22は、撮影された顔画像を、通信部24を介して、店舗管理サーバ10に向けて送信する。尚、店員のプライバシー保護のため、顔画像の送信後に、画像入力部22は、ユーザ端末20内に店員の顔画像が残らないように消去等してもよい。
【0038】
ステップS103において、店舗管理サーバ10の入力部11は顔画像を受信すると、認証部13へ渡す。認証部13は、取得した顔画像から顔の特徴情報を抽出する。さらに認証部13は、抽出した特徴情報が記憶部12内の店舗情報に格納される特徴情報と一致するか確認する。尚、一致する場合は認証成功、一致しない場合は認証失敗となる。
【0039】
ステップS104において、認証成功の場合、処理はステップS105へ進められ、認証失敗の場合は、処理はステップS113へ進められる。ステップS113においては、認証失敗の旨のみをユーザ端末20へ送信し、処理を終了する。この際、表示制御部26は、店員の顔画像を再撮影して送信するように促しても良い。
【0040】
ステップS105において、抽出部14は、記憶部12から、決済先情報を含む店舗情報を抽出する。
【0041】
ステップS106において、出力部15は、ユーザ端末20へ認証の結果を通知する。この際出力部15は、抽出部14が抽出した店舗情報を付して、認証結果をユーザ端末20へ送信する。
【0042】
ステップS107において、ユーザ端末20の店舗情報取得部25は、認証成功の場合に、店舗における決済先情報を含む店舗情報を取得すると、店舗情報を表示制御部26へ引き渡す。
【0043】
ステップS108において、表示制御部26は、支払い金額の入力をユーザに促す。表示制御部26は、例えば、店舗情報に含まれる店舗名、店員名を用いて
図8に示すような支払い金額の入力画面を表示部23に提示して、ユーザに支払金額に入力を促す。
【0044】
ステップS109において、表示部23のタッチパネル等を介して、ユーザが支払金額を入力すると、表示制御部26はこれを取得して決済管理部27に引き渡す。決済管理部27は、
図9に示す決済画面を作成する。このうち、「支払先」は店舗情報から、「金額」はユーザから入力された金額から、「支払い口座又はクレジットカード情報」は記憶部28に格納される決済に必要なユーザ固有の決済情報(例えば、銀行口座情報、クレジットカード情報)から取得する。決済管理部27は、決済画面を表示部23に提示して、ユーザに決済内容の確認および決済ボタンへのタッチを促す。
【0045】
ステップS110において、決済ボタンがタッチされると、決済管理部27は、支払先を特定するための情報(店舗ID、店舗名など)と、支払いを行うユーザの決済に必要な決済情報(例えば、銀行口座情報、クレジットカード情報)とを、通信部24を介して決済サーバ30に送信して、決済処理を依頼する。
【0046】
ステップS111において、決済サーバ30は、店舗とユーザ端末20との間における電子決済を実行する。決済サーバ30は、電子決済の結果をユーザ端末20に送信する。
【0047】
ステップS112において、ユーザ端末20の決済管理部27が通信部24を介して電子決済の結果を受信する。表示制御部26はこの結果を表示部23に
図10に示すような決済完了画面として提示する。
【0048】
以上により、決済システム100の動作を終了する。この後、ユーザはこの決済完了画面を店員に見せることにより、店員より購入品等を受け取る。
【0049】
(第1実施形態の変形例1)
上記においては、決済管理部27が店舗における支払い金額を入力するための領域(
図8参照)を、表示制御部26を介してユーザ端末の表示部23に提示して支払金額の入力を促したが、これ以外の方法で支払い金額を取得しても良い。
【0050】
例えば、決済管理部27は、店舗側のPOS(point of sale)がNFC(Near-field communication)や赤外線通信等の通信機能を備えている場合、通信部24を介して当該POSから支払い金額を受信してもよい。
【0051】
この他、ユーザ端末20の画像入力部22は、店舗が発行する印字されたレシートまたはコードの画像を、カメラ21を介して読み取り、読み取られた画像を解析して支払い金額を判別しても良い。
【0052】
(第1実施形態の変形例2)
上記においては、ユーザ端末20は、総額が計算された後の合計支払い金額を手入力等にて入力していた。しかしながら、ユーザ端末20に、カメラ21を介して、商品に付されるバーコードから値段を読み取るPOS機能や、商品の形状を認識して値段を読み取る機能を備えさせ、ユーザ端末20内にて、合計支払い金額を計上するようにしてもよい。その場合、ユーザ端末20は、支払い金額を表示部23に提示し、ユーザに金額の確認を促すようにする。
【0053】
(第1実施形態の変形例3)
上記においては、店舗管理サーバ10は、ユーザ端末20から店員の顔画像または特徴情報を取得していた。しかしながら、店舗管理サーバとは異なるサーバを店舗に備え、ユーザ端末20が該サーバに店員の顔画像または特徴情報を送信し、該サーバが店舗管理サーバ10に顔画像または特徴情報を送信してもよい。すなわち、店舗管理サーバ10が該サーバから店員の顔画像または特徴情報を取得してもよい。
【0054】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態の決済システム100によると、店舗において不正な電子決済を簡易に防止できる。この理由は、店舗管理サーバ10が、店舗で電子決済するユーザ端末20から当該店舗の店員の顔画像を取得して、顔認証が成功した場合に、決済先情報を含む店舗情報をユーザ端末20に対して送信するからである。またユーザ端末20が、当該決済先情報を用いて決済サーバ30にアクセスして電子決済を依頼するからである。
【0055】
<第2実施形態>
第1実施形態では、個人商店などの小規模店舗の場合を想定しており、店員は1つの店舗に所属することを前提としていた。しかし、複数の店員が所属する大規模店舗(例えば、スーパーマーケット、コンビニエンスストア)では、複数の店舗に勤務(所属)する店員もいる。よって、第2実施形態によっては、複数店舗に勤務する店員の顔画像を用いて顔認証および決済処理を行う場合について説明する。
【0056】
(決済システム)
第2実施形態における決済システム200について
図11を参照して説明する。決済システム200は、店舗管理サーバ10a、ユーザ端末20、決済サーバ30および勤務スケジュール管理サーバ40を備える。
【0057】
勤務スケジュール管理サーバ40は、店舗管理サーバ10が管理する複数の店舗に所属する店員の勤務スケジュールを管理する。勤務スケジュール管理サーバ40は、勤務スケジュール記憶部40aと通信可能に接続されている。勤務スケジュール記憶部40aは、複数の店舗(店舗A、店舗B、店舗C)の各々における店員の勤務スケジュールを格納する(
図12参照)。
【0058】
尚、勤務スケジュールは店舗側が一括して登録、更新するようにしてもよいし、各々の店員が、所持する携帯通信端末を介して、自らの勤務スケジュールを登録するようにしても良い。
【0059】
店舗管理サーバ10aは、
図13に示すように、入力部11、記憶部12、認証部13、抽出部14、出力部15および調査依頼部16を備える。
【0060】
調査依頼部16は、店員の顔画像を取得した時刻が当該店員の勤務時間帯に含まれているかの調査の依頼を、店員を識別可能な情報(例えば、店員ID、店員名)と共に、勤務スケジュール管理サーバ40に送信する。また、勤務スケジュール管理サーバ40から、当該受信時刻が当該店員の勤務時間帯に含まれていると通知された場合には調査依頼部16は出力部15にその旨を通知し、当該受信時刻が当該店員の勤務時間帯に含まれていないと通知された場合には調査依頼部16は出力部15にエラーメッセージ(例えば、「店員の情報が正しくありません。店員をご確認の上、再度画像を送信してください。」)を通知する。尚、上記の店員の勤務時間帯に含まれているかの判断は、店員の顔画像を受け取った時刻に限られない。例えば、店員の顔画像をユーザ端末20が撮影した時刻でもよい。これらの時刻は、ユーザ端末20や店舗管理サーバ10aのオペレーションシステムのタイムスタンプ機能を利用して得ることが出来る。
【0061】
その他の部や、ユーザ端末20等は、第1実施形態と同様である。
【0062】
(決済システムの動作)
次に、第2実施形態に係る決済システム200の動作について
図14に示すフローチャートを参照して説明する。
【0063】
先ずステップS201〜S204は、第1実施形態のステップS101〜S104と同様である。
【0064】
ステップS205において、店舗管理サーバ10aの調査依頼部16は、認証成功した顔画像から店員を特定可能な情報(例えば、店員ID、店員名)と共に、当該受信時刻が当該店員の勤務時間帯に含まれているかの調査の依頼を勤務スケジュール管理サーバ40に送信する。
【0065】
ステップS206において、勤務スケジュール管理サーバ40は店舗管理サーバ10aから調査の依頼を受信すると、当該店員の勤務スケジュールを勤務スケジュール記憶部40a(
図12参照)から検索し、顔画像の受信時刻に当該店員が勤務中であったかを調査する。勤務スケジュール管理サーバ40は調査結果を店舗管理サーバ10aへ送信する。
【0066】
ステップS207において、店舗管理サーバ10aは調査結果を受信し、調査結果が当該店員は勤務中であった場合、処理をステップS208へ進め、調査結果が当該店員は勤務中ではなかった場合、処理をステップS209へ進める。
【0067】
ステップS209〜S216の処理は、第1実施形態のステップS106〜S113と同様である。
【0068】
以上により、決済システム200の動作を終了する。この後、ユーザはこの決済完了画面を店員に見せることにより、店員より購入品等を受け取る。
【0069】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態の決済システム200によると、第1実施形態と同様に、店舗において不正な電子決済を簡易に防止できる。この理由は、店舗管理サーバ10aが、店舗で電子決済するユーザ端末20から当該店舗の店員の顔画像を取得して、顔認証が成功した場合に、決済先情報を含む店舗情報をユーザ端末20に対して送信するからである。さらに第2実施形態では、複数の店舗にて勤務(所属)する店員を考慮し、店舗管理サーバ10aが各店員の勤務スケジュールの確認を行ってから、決済を実行するからである。第2実施形態では、勤務スケジュールの管理は、勤務スケジュール管理サーバ40が行うが、これは他のサーバ、例えば店舗管理サーバ10aにおいて行っても良い。これにより、さらに高いセキュリティで電子決済することができる。なお、第2の実施形態では、複数の店舗に勤務(所属)する店員を考慮したが、1つの店舗に所属する店員の場合にも第2の実施形態の構成を適用することができる。例えば、店員が勤務中でない場合、すなわちプライベートである場合に撮影された店員の顔画像を無効とすることができる。
【0070】
(第3実施形態)
第2実施形態における認証サーバ300について
図15を参照して説明する。認証サーバ300は、入力部1、記憶部2、認証部3および出力部4を備える。入力部1は、店舗で電子決済するユーザ端末から、当該店舗の店員の顔データを取得する。記憶部2は、電子決済の依頼先を示す決済先情報と当該店員の顔データとを対応付けて格納する。認証部3は、取得した顔データが記憶部2に格納された顔データと一致する場合に認証成功と判断する。出力部4は、認証成功の場合、店員の顔データに対応付けられた決済先情報をユーザ端末に対して出力する。
【0071】
第3実施形態の認証サーバ300によると、店舗において不正な電子決済を簡易に防止できる。この理由は、認証部3が、ユーザ端末から取得した顔データが記憶部に予め格納された顔データと一致する場合に認証成功と判断し、出力部が、認証成功の場合に店員の顔データに対応付けられた決済先情報をユーザ端末に対して出力するからである。
【0072】
(情報処理装置)
上述した本発明の各実施形態において、
図1、2、4、11、13、15等に示す決済システムにおける各構成要素の一部又は全部は、例えば
図16に示すような情報処理装置500とプログラムとの任意の組み合わせを用いて実現することも可能である。情報処理装置500は、一例として、以下のような構成を含む。
【0073】
・CPU(Central Processing Unit)501
・ROM(Read Only Memory)502
・RAM(Random Access Memory)503
・プログラム504および他のデータを格納する記憶装置505
・記録媒体506の読み書きを行うドライブ装置507
・通信ネットワーク509と接続する通信インターフェース508
・データの入出力を行う入出力インターフェース510
・各構成要素を接続するバス511
本願の各実施形態における決済システムの各構成要素は、これらの機能を実現するプログラム504をCPU501が取得して実行することで実現される。決済システムの各構成要素の機能を実現するプログラム504は、例えば、予め記憶装置505やRAM503に格納されており、必要に応じてCPU501が読み出す。なお、プログラム504は、通信ネットワーク509を介してCPU501に供給されてもよいし、予め記録媒体506に格納されており、ドライブ装置507が当該プログラムを読み出してCPU501に供給してもよい。
【0074】
各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、決済システムは、構成要素毎にそれぞれ別個の情報処理装置とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、決済システムが備える複数の構成要素が、一つの情報処理装置500とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0075】
また、決済システムの各構成要素の一部又は全部は、その他の汎用または専用の回路、プロセッサ等やこれらの組み合わせによって実現される。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。
【0076】
決済システムの各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0077】
決済システムの各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントアンドサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
【0078】
以上、本実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0079】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
[付記1]
店舗で電子決済するユーザ端末から、当該店舗の店員の顔データを取得する入力手段と、
前記電子決済の依頼先を示す決済先情報と当該店員の顔データとを対応付けて格納する記憶手段と、
取得した前記顔データが前記記憶手段に格納された前記顔データと一致する場合に認証成功と判断する認証手段と、
前記認証成功の場合、前記店員の前記顔データに対応付けられた前記決済先情報を前記ユーザ端末に対して出力する出力手段
とを備える認証サーバ。
[付記2]
前記店舗の店員の顔画像を前記ユーザ端末から取得した時刻が、当該店員の前記店舗での勤務時間内であるかを判断する調査依頼手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記顔データを取得した時刻が前記勤務時間内である場合に、前記決済先情報を前記ユーザ端末に対して出力する、付記1に記載の認証サーバ。
[付記3]
店舗で電子決済する際に、当該店舗の店員の顔データを取得する画像入力手段と、
当該顔データの認証が成功した場合に、前記電子決済の依頼先を示す決済先情報と当該店員の顔データとを対応付けて格納する認証サーバから、前記店員の前記顔データに対応付けられた前記決済先情報を取得する店舗情報取得手段と、
前記決済先情報と自端末が保持する決済情報とを基に、前記電子決済を依頼する決済管理手段
とを備えるユーザ端末。
[付記4]
前記決済管理手段は、前記電子決済における支払い金額を入力するための領域を含む画面を作成し、前記画面を介して入力された支払い金額について前記電子決済を依頼する
付記3に記載のユーザ端末。
[付記5]
前記電子決済における支払い金額を、通信を介して受信する通信手段をさらに備え、
前記決済管理手段は、当該通信手段を介して受信した支払い金額について前記電子決済を依頼する
付記3に記載のユーザ端末。
[付記6]
前記画像入力手段は、前記店舗が発行する印字されたレシートまたはコードの画像情報に含まれる前記電子決済における支払い金額情報を読み取り、
前記決済管理手段は、読み取られた前記支払い金額情報について前記電子決済を依頼する
付記3に記載のユーザ端末。
[付記7]
付記1または2に記載の認証サーバと、
付記3乃至付記6のいずれかに記載のユーザ端末と
電子決済の依頼先として、前記認証サーバが管理する店舗と前記ユーザ端末との間における前記電子決済を実行する決済サーバ
とを備える決済システム。
[付記8]
前記店舗に所属する店員の勤務スケジュールを管理する勤務スケジュール管理サーバをさらに備え、
前記認証サーバの前記調査依頼手段は、前記電子決済の際に、前記勤務スケジュール管理サーバから前記店員の前記店舗における前記勤務スケジュールを取得し、前記顔データを取得した時刻が前記勤務スケジュールに含まれている場合に、前記決済先情報を前記ユーザ端末に対して出力する
付記6に記載の決済システム。
[付記9]
前記勤務スケジュール管理サーバは、前記店員が保持する端末から前記店員の前記勤務スケジュールを取得する
付記7に記載の決済システム。
[付記10]
店舗で電子決済するユーザ端末から、当該店舗の店員の顔データを取得し、
前記電子決済の依頼先を示す決済先情報と当該店員の顔データとを対応付けて格納する記憶手段に含まれる前記顔データと、取得した前記顔データとが一致する場合に認証成功と判断し、
前記認証成功の場合、前記店員の前記顔データに対応付けられた前記決済先情報を前記ユーザ端末に対して出力する、決済方法 。
[付記11]
前記認証成功の場合に、
前記決済先情報と前記ユーザ端末が保持する決済情報とに基づいて、前記店舗と前記ユーザ端末との間における前記電子決済を実行する、付記10に記載の決済方法。
[付記12]
店舗で電子決済するユーザ端末から、当該店舗の店員の顔データを取得し、
前記電子決済の依頼先を示す決済先情報と当該店員の顔データとを対応付けて格納する記憶手段に含まれる前記顔データと、取得した前記顔データとが一致する場合に認証成功と判断し、
前記認証成功の場合、前記店員の前記顔データに対応付けられた前記決済先情報を前記ユーザ端末に対して出力することをコンピュータに実現させるためのプログラム。
[付記13]
前記認証成功の場合に、
前記決済先情報と前記ユーザ端末が保持する決済情報とに基づいて、前記店舗と前記ユーザ端末との間における前記電子決済を実行する、付記12に記載のプログラム。