(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0012】
[情報処理システムの概要]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
図1に示す情報処理システムは、情報処理装置1と、搬送波検知装置2と、読取装置3と、ICカード4とを含むように構成される。
【0013】
本実施形態では、ICカード4は、いわゆる電子マネーがチャージされている。そこで、ユーザは、所定の店舗等で商品等を購入した場合、当該店舗等に設置され支払機5に対して、ICカード4をかざすことで、ICカード4にチャージされた電子マネーを用いて、その商品等の代金の支払いをすることができる。
即ち、支払機5は、所定方式に従った非接触無線通信をICカード4との間ですることで、当該ICカード4に対して各種情報の読み書きをするリーダ/ライタ機能を有している。ここで、非接触無線通信の方式は、情報を搬送波に重畳して伝送する方式であれば足り、例えば本実施形態では、NFC(Near Field Communication)の規格に従った方式が採用されている。
【0014】
本実施形態では、ICカード4には購買履歴データが記録されている。即ち、ICカード4には、電子マネーの残額や所定数の購買履歴が記録されており、支払機5において支払いがなされると、電子マネーの残額が更新されると共に、今回の支払い内容が購買履歴に追加される(既に所定数の購買履歴が記録されている場合には、最古の支払い内容が削除される)。
【0015】
本実施形態では、ICカード4は、カードホルダー等により、搬送波検知装置2と、読取装置3と一纏めにされている。
読取装置3は、所定のトリガが与えられると、当該ICカード4に記憶された購買履歴データを読み取る。データの読み取り方式は、特に限定されないが、例えば本実施形態では、NFCの規格に従った方式が採用されている。
読取装置3はまた、所定の無線通信方式(例えばBluetooth(登録商標)規格に従った方式)で、情報処理装置1と無線通信をすることができる。そこで、ICカード4のデータの読み取りを開始するための所定のトリガは、本実施形態では、情報処理装置1から読取装置3に無線送信される次のような情報が採用されている。
即ち、情報処理装置1は、スマートフォン等から構成され、ICカード4の購買履歴データの走査要求を生成して、読取装置3に対して無線送信する。読取装置3は、当該走査要求を受信したことをトリガとして、ICカード4の購買履歴データを読み取る(走査する)。そして、読取装置3は、ICカード4の購買履歴データを情報処理装置1に対して無線送信する。
情報処理装置1は、ICカード4の購買履歴データを受信すると、ユーザに提示する。ユーザへの提示手法は、特に限定されず、ディスプレイに画像として表示する提示手法や、メッセージ等の音声を出力する提示手法等を採用することができる。
【0016】
本実施形態では、ICカード4の購買履歴データの走査要求を読取装置3に対して無線送信する機能と、当該走査要求を受けて読取装置3から送信された購買履歴データを受信してユーザに提示する機能とは、所定のアプリケーションソフトウェアにより実現されている。即ち、情報処理装置1は、当該所定のアプリケーションソフトウェアを実行することで、これらの機能を実現する。なお、以下、このようなアプリケーションソフトウェアを、他のものと区別すべく、「本アプリケーションソフトウェア」と呼ぶ。
【0017】
ここで、情報処理装置1は、ユーザの明示の指示操作があった場合に、ICカード4の購買履歴データの走査要求を読取装置3に対して無線送信してもよい。
しかしながら、ユーザにとっては、このような明示の指示操作をすることは面倒で手間がかかるし、そもそも支払時に指示操作をすることを失念することもある。
そこで、本実施形態では、情報処理装置1は、ICカード4と支払機5とが非接触無線通信をしていることを検出したとき、購買履歴データの走査要求を読取装置3に対して無線送信している。
これにより、ユーザにとっては、ICカード4を支払機5にかざすだけで(ICカード4と支払機5とが非接触無線通信をするだけで)、情報処理装置1において購買履歴データの提示が自動的に行われると感じられるので、非常に便宜である。
【0018】
ICカード4と支払機5とが非接触無線通信をしていることを検知する手法は、特に限定されない。例えば後述するように、ICカード4と支払機5とが非接触無線通信をするためのユーザのモーション(ユーザがICカード4を支払機5にかざすモーション)を検出する手法を採用することもできる。ただし本実施形態では、ICカード4と支払機5とが非接触無線通信をしている際に発信される搬送波を検出する手法が採用されている。
このため、本実施形態では、搬送波を検知可能な搬送波検知装置2が設けられている。
即ち、ユーザがICカード4を支払機5にかざすと、ICカード4と支払機5とは非接触無線通信をすることにより搬送波が発信される。搬送波検知装置2は、この搬送波を検知すると、検知した旨を示す信号(以下、「検知信号」と呼ぶ)を情報処理装置1に対して、所定の無線通信方式(例えばBluetooth(登録商標)規格に従った方式)で、無線送信する。
情報処理装置1は、当該検知信号を受信することで、ICカード4と支払機5とが非接触無線通信をしていることを検出し、購買履歴データの走査要求を読取装置3に対して無線送信する。
【0019】
図2は、
図1の情報処理システムのうち、本発明の情報処理装置の一実施形態としての情報処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0020】
情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、表示部17と、記憶部18と、通信部19と、GPS部20と、ドライブ21とを備えている。
【0021】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0022】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0023】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、表示部17、記憶部18、通信部19、GPS部20及びドライブ21が接続されている。
【0024】
入力部16は、例えば表示部17の表示領域に積層される静電容量式又は抵抗膜式の位置入力センサにより構成され、タッチ操作がなされた位置の座標を検出する。ここで、タッチ操作とは、入力部16に対する物体(ユーザの指やタッチペン等)の接触又は近接の操作をいう。なお、以下、タッチ操作がなされた位置を「タッチ位置」と呼び、タッチ位置の座標を「タッチ座標」と呼ぶ。
表示部17は、ディスプレイにより構成され、各種画像を表示する。
即ち、本実施形態では、入力部16と表示部17とにより、タッチパネルが構成されている。
【0025】
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、通信を介して他の装置(
図1の例では読取装置3や搬送波検知装置2)との間で行う通信を制御する。当該通信にはBluetooth(登録商標)等の近距離通信を採用することができる。
GPS部20は、複数のGPS衛星から信号を受信することに基づいて、情報処理装置1の現在位置の情報を取得する。
【0026】
ドライブ21には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア22が適宜装着される。ドライブ21によってリムーバブルメディア22から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア22は、記憶部18に記憶されている各種データを、記憶することができる。
【0027】
このように、ユーザがICカード4を支払機5にかざすだけで(ICカード4と支払機5とが非接触無線通信をするだけで)、情報処理装置1は購買履歴データの提示を自動的に行うための一連の処理を実行する。
このような一連の処理を以下、「購買履歴データ提示処理」と呼ぶ。
【0028】
図3は、情報処理装置1の機能的構成のうち、購買履歴データ提示処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0029】
CPU11において、本アプリケーション実行部31により本アプリケーションソフトウェアが実行されることで、購買履歴データ提示処理が実現される。即ち、本アプリケーション実行部31により本アプリケーションソフトウェアが実行されると、検知信号検出部41と、走査要求生成部42と、読取情報受信部43、読取情報提示部44とが機能する。
記憶部18の一領域として、購買履歴DB46が設けられている。
【0030】
また、購買履歴データ提示処理の実行に際し、搬送波検知装置2、読取装置3、ICカード4、及び支払機5の夫々においては、次のような各機能ブロックが機能する。
即ち、搬送波検知装置2においては、搬送波検知部51と、検知信号発信部52とが機能する。
読取装置3においては、走査要求受信部61と、走査部62と、読取情報送信部63とが機能する。
ICカード4においては、通信I/F71と、ICチップ72とが機能する。
支払機5においては、近距離通信部81と、課金処理部82とが機能する。
【0031】
上述したように、ユーザがICカード4を支払機5にかざすと、ICカード4と支払機5とが非接触無線通信をして、ICカード4の購買履歴データは更新される。
【0032】
即ち、ICカード4のICチップ72は、購買履歴データを保持している。ICチップ72は、通信I/F71と非接触無線通信をしている支払機5の読み出し要求があると、記憶された購買履歴データを読み出す。
【0033】
ICカード4の通信I/F71と支払機5の近距離通信部81との非接触無線通信により、購買履歴データはICカード4から支払機5に伝送される。
ここで、ICカード4の通信I/F71と支払機5の近距離通信部81との非接触無線通信では、情報(ここでは購買履歴データ)の伝送媒体は、ICカード4の通信I/F71と支払機5の近距離通信部81との電磁誘導による結合が用いられる。
ICカード4から支払機5への情報(ここでは購買履歴データ)の伝送方式は、支払機5の近距離通信部81が発する搬送波に対して、情報を重畳する方式が採用されている。
【0034】
課金処理部82は、支払機5の近距離通信部81により取得された購買履歴データに基づいて、商品等の支払額を超える電子マネーの残額の存在を確認した上で、残額を支払額分を減じた額に更新すると共に、今回の支払い内容を購買履歴に追加することで、当該更新履歴データを更新する。
【0035】
ICカード4の通信I/F71と支払機5の近距離通信部81との非接触無線通信により、更新された購買履歴データは支払機5からICカード4に伝送される。
ICカード4のICチップ72は、更新された購買履歴データを書き込む(上書きする)。
【0036】
搬送波検知部51は、このようにしてICカード4と支払機5との非接触無線通信が行われている最中に支払機5から発せられる搬送波を検知する。
検知信号発信部52は、検知信号を情報処理装置1に無線送信する。
【0037】
情報処理装置1は、当該検知信号をトリガとして、走査要求を、通信部19を介して読取装置3に無線送信する。
即ち、検知信号検出部41は、通信部19を介して搬送波検知装置2からの検知信号を取得することで、ICカード4と支払機5とが非接触無線通信をしていることの検出をする。
走査要求生成部42は、読取装置3にICカード4を走査(購買履歴データの読み取り)をさせるべく、当該検出をトリガとして走査要求を生成して、通信部19を介して読取装置3に無線送信する。
【0038】
読取装置3は、情報処理装置1の走査要求を受けて、購買履歴データをICカード4から読み取り、情報処理装置1に無線送信する。
即ち、走査要求受信部61は、情報処理装置1からの走査要求を受信する。
走査部62は、当該走査要求に応じてICカード4を走査する。具体的には走査部62は、ICカード4が備える通信I/F71と非接触無線通信を行うことで、ICチップ72が保持する購買履歴データの読み取りを行う。
読取情報送信部63は、前記購買履歴データを、情報処理装置1に無線送信する。
【0039】
読取情報受信部43は、通信部19を介して、読取装置3からの購買履歴データを受信する。
読取情報提示部44は、当該購買履歴データを、ユーザに提示する。例えば、読取情報提示部44は、当該購買履歴データの内容を示す画像のデータを生成し、当該画像を表示部17に表示させる。
【0040】
このように、ICカード4に記憶された購買履歴データは、本アプリケーションソフトウェアによりユーザに提示される。
さらに、ICカード4に記憶された購買履歴データは、本アプリケーションソフトウェアとは別のアプリケーションソフトウェア(以下、「他アプリケーションソフトウェア」と呼ぶ)に提供され、当該他アプリケーションソフトウェアで用いることも可能である。
【0041】
他アプリケーションソフトウェアは、特に限定されないが、ここでは次のようなサービスの提供をユーザが受ける際に利用するアプリケーションソフトウェアが採用されているものとする。
【0042】
即ち、他アプリケーションソフトウェアは、ユーザにより商品の購入や役務の提供を受けたことに対する支払いがなされる毎に、ユーザの意思で当該支払いの記録及びその付随情報を履歴として蓄積していくサービス、即ち、家計簿作成支援サービスの提供をユーザが受ける際に利用される。
【0043】
本サービスの特徴として、ユーザの提示要求に応じて、一の支払場所及び支払額を示すシンボルを夫々の支払額に応じた形態で、夫々の支払場所に分布させた地図の画像を、ユーザに提示する(情報処理装置1の表示部17に表示させる)サービスがある。
シンボルとは、地図上に表示された支払場所に表示可能な、文字、図形、記号若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結合をいう。例えば本実施形態では、文字や色彩とを組合せたピン形状の図形(以下、「ピン」と呼ぶ)が、シンボルとして採用されている。
ここで、「支払場所」の単位は、ベニューであるものとする。従って、シンボルが示す「支払場所」は、原則として1つのベニューを意味するが、地図の表示倍率を下げた場合には、複数のベニューがまとめられて、当該複数のベニューが存在する1つの地区を意味する場合もある。
また、ベニューとは、商品又は役務の対価の支払い行為が行われた場所であって、当該対価の支払い先が管理する場所、例えば店舗等をいう。
具体的には例えば、ベニューとは、ワインという商品を購入するワインショップや、飲食物の提供という役務の提供を受けるレストランをいう。
なお、以下、本サービスの提供をユーザが受ける際に利用する他アプリケーションソフトウェアを、「家計簿アプリ」と呼ぶ。
【0044】
他アプリケーション実行部32は、家計簿アプリを実行して、本アプリケーション実行部31から提供された購買履歴データと、GPS部20から得た現在位置(支払場所)とを関連付けて、購買履歴DB46に記録させる。
即ち、ユーザにとっては、支払金額等を手入力するといった煩わしい作業をせずとも、自動的に支払金額等が支払場所と対応付けられて記憶される。
表示部17は、このような購買履歴DB46の記憶内容に従った画像、例えば、購買履歴DB46に記憶された各ベニュー単位の累積支払額に応じて表示形態(例えば色や大きさ)が変化するピンが配置された地図の画像を表示する。
【0045】
さらに、
図4及び
図5を参照して、「家計簿アプリ」の詳細について説明する。
図4及び
図5は、本発明に係る情報処理システムを利用した家計簿作成支援サービスの一例を説明する図である。
【0046】
図4は、家計簿アプリの一機能である支払先情報提示機能に関する画面遷移を示す状態遷移図である。
ここで、支払先情報提示機能とは、家計簿アプリにおいて、支払先やその金額等の関連情報をユーザに対して提示する家計簿アプリの一連の一機能の全体の総称を言う。
図4において、各状態は、1つの長方形で示されており、その長方形に引かれた“SP”を含む符号により判別される。
1つの状態から1つの状態への状態遷移は、所定の条件(以下、「状態遷移条件」と呼ぶ)が満たされると実行される。
このような状態遷移条件は、
図4おいては、1つの状態から1つの状態への遷移を表す矢印に、“A”を含む符号を付して表されている。
【0047】
本実施形態においては、
図4に示すように、支払先マップ表示状態SP1が基本の状態になる。
支払先マップ表示状態SP1の表示部17においては、マップ表示部101、支払先一覧表示部102との1画面表示がなされている。
【0048】
支払先マップ表示状態SP1において、ユーザは、表示部17における支払先一覧表示部102を上にスワイプすると、表示内容がスクロールする。そして、下方に表示される追加表示ボタンをタップすると、状態遷移条件A1が満たされる。
すると、状態は支払先金額ランキング表示状態SP2に遷移する。この場合に、表示部17においては支払先金額ランキング一覧表示部103が表示される。そこで、支払先金額ランキング一覧表示部103の上部に表示されるBackボタンをタップすると、状態遷移条件A2が満たされる。
すると、状態は支払先マップ表示状態SP1に遷移する。
【0049】
支払先金額ランキング表示状態SP2において、表示部17の支払先金額ランキング一覧表示部103のうち、1つのベニューの項目をタップすると、状態遷移条件A3が満たされる。
すると、状態は支払先詳細表示状態SP3に遷移する。
例えば、表示部17の支払先金額ランキング一覧表示部103うち、「XYZ Coffee Shop」が表示された項目をタップすると、支払先詳細表示状態SP3においては、表示部17に「XYZ Coffee Shop」の支払先詳細表示画像が表示される。
支払先詳細表示状態SP3において、表示部17にはベニュー名称表示部104、ベニュー画像表示部105、ベニュー情報表示部106が1画面表示される。そこで、ベニュー名称表示部104のうち、特定のボタンをタップすると、状態遷移条件A4が満たされる。
すると、状態は支払先金額ランキング表示状態SP2に遷移する。
【0050】
また、支払先マップ表示状態SP1において、ユーザが支払先一覧表示部102のうち、1つのベニューをタップすると、状態遷移条件A5が満たされる。
すると、状態は支払先詳細表示状態SP3に遷移する。この場合に、表示部17においてはベニュー名称表示部104、ベニュー画像表示部105、ベニュー情報表示部106が1画面表示される。そこで、ユーザがベニュー名称表示部104の一部をタップすると、状態遷移条件A6が満たされる。
すると、状態は支払先マップ表示状態S1に遷移する。
【0051】
以下では、支払先詳細表示状態SP3における表示部17について、説明する。
まず、ベニュー名称等表示部104は、本実施例では、ベニューの名称、支払金額、支払回数が表示されるが、ベニューの住所が表示されてよい。
また、ベニュー画像表示部105は、ベニューに関する画像が表示される。本実施例では、「XYZ Coffee Shop」の外観の画像が表示されているが、ベニューに関する画像は、ベニューの外観の画像に限定されず、ベニューの内観でもよい。
さらに、ベニュー情報表示部106は、ベニューの広告が表示される。本実施例では、「XYZ Coffee Shop」のCMの画像が表示されているが、ベニューの広告はCMに限定されず、ベニューのお買い得商品でもよいし、期間限定商品でもよい。
さらに、図示はしないが、ベニューのwebサイトのリンク、或いはwebサイト自体が表示部17に表示されるよういしてもよい。
【0052】
図5は、家計簿アプリの一機能である人感情情報提示機能に関する画面遷移を示す状態遷移図である。
ここで、人感情情報提示機能とは、家計簿アプリにおいて、購入した商品に対するユーザの感情的な評価や商品を購入した相手(目的)等の情報をユーザに対して提示する家計簿アプリの一連の一機能の全体の総称を言う。
図5において、各状態は、1つの長方形で示されており、その長方形に引かれた“SP”を含む符号により判別される。
1つの状態から1つの状態への状態遷移は、状態遷移条件が満たされると実行される。
このような状態遷移条件は、
図5においては、1つの状態から1つの状態への遷移を表す矢印に、“A”を含む符号を付して表されている。
【0053】
本実施形態においては、
図5に示すように、人リスト表示状態SP11が基本の状態になる。
人リスト表示状態SP11の表示部17においては、支払目的人物一覧表示部111の画面表示がなされている。
この画面では、各人の写真と、Good又はBadの人の感情情報が表示されている。
ここで、Goodとは、支払時の感情が「Good」ということを意味し、購入に後悔がなく、良い買い物であるとユーザが判断したということを意味する。
他方、Badとは、支払時の感情が「Bad」ということを意味し、購入を公開している若しくは買うべきではなかったとユーザが判断したということを意味する。
【0054】
人リスト表示状態SP11において、ユーザが、支払目的人物一覧表示部111のうち、1人の支払目的人物の項目をタップすると、状態遷移条件A11が満たされる。
すると、状態は人別集計表示状態SP12に遷移する。この場合に、表示部17においては第1人別集計表示部112と第2人別集計表示部113とが表示される。
そこで、第2人別集計表示部112のうち、特定のボタンをタップすると、状態遷移条件A12が満たされる。
すると、状態は人リスト表示状態S11に遷移する。
【0055】
人別集計表示状態S12において、第2人別集計表示部113のうち、1つの感情の項目(例えば、Good)をタップすると、状態遷移条件A13が満たされる。
すると、状態は支払先詳細表示状態SP13に遷移する。
例えば、第2人別集計表示部113うち、「Good」が表示された項目をタップすると、人感情別表示状態SP13においては、表示部17に「Good」の人感情別表示画像が表示される。
人感情別表示状態SP13において、表示部17には第1人感情別表示部114、第2人感情別表示部115、第3人感情別表示部116が1画面表示される。そこで、ユーザが第1人感情別表示部114の一部をタップすると、状態遷移条件A14が満たされる。
すると、状態は支払先金額ランキング表示状態SP12に遷移する。
【0056】
人リスト表示状態SP11において、ユーザが、支払目的人物一覧表示部111のうち、1人の支払目的人物における感情の項目をタップすると、状態遷移条件A15が満たされる。
すると、状態は人感情別表示状態SP13に遷移する。
例えば、支払目的人物一覧表示部111における「Good」が表示された項目がタップされると、人感情別表示状態SP13においては、「Good」の人感情別表示画像が表示部17に表示される。
また、人感情別表示状態SP13において、ユーザが、第1人感情別表示部114の一部をタップすると、状態遷移条件A16が満たされる。
すると、状態は支払先マップ表示状態S11に遷移する。
以上、家計簿アプリの詳細な機能について、説明を行った。続いて、
図4及び
図5を用いて、家計簿アプリを用いた家計簿作成支援サービスについて、簡単に説明する。
【0057】
例えば、
図4の支払先表示マップSP1を見ると、「XYZ Coffee Shop」での支払い額が「24万800円」、訪問回数が「100回(visit)」と表示されている。これは、ある一定期間内(例えば、一月以内)にユーザが、「XYZ Coffee Shop」に100回来店し、合計24万800円分の商品を購入したことを示している。
同様に、「abc Convenience Store」では、ある一定期間(例えば一月以内)に50回来店し、合計12万530分の商品を購入したことを示している。
このように、本発明に係る情報処理システムを利用することで、ユーザはある一定期間内に、ある店で、何を購入し、どれだけの金銭を消費したのか。という情報を容易に見て取ることが出来る。
そのため、ユーザは、家計簿を付ける際に、商品を購入したことを失念することなく、自身の出費等の情報を整理することが出来る。
また例えば、
図5の人別集計表示状態SP12を見ると、ユーザは、Son(息子)のために、合計で128,000円支払っているという情報を視認できる。
また、ユーザは、その支払額に対するユーザの感情が「Good」である支払額が88,000円、「Bad」である支払額が2,000円、「Ordinary」である支払額が「38,000円」であることが一目でわかる。
ここで、「Ordinary」とは、人感情が普通程度であることを示しており、具体的に言えば、ユーザが「Good」と「Bad」の中間程度に有用な出費であった評価したことを示している。
さらに、
図5の人感情別表示状態SP13を見ると、ユーザの感情が「Good」である具体的な商品として、「サッカーボール」、その支払日「3月26日」、その支払金額「1,800円」であるという情報をさらに視認できる。
そのため、ユーザは、家計簿を付ける際に購入した商品が有用であったか否か、どのような目的で(誰に)購入したのかという情報を容易に整理することが出来る。
【0058】
以上のように、家計簿アプリを用いて、家計簿作成サービスを提供することが出来る。
これにより、ユーザは、より正確かつ容易に家計簿を付けることが可能となる。
【0059】
他アプリケーションソフトウェアは、家計簿アプリに特に限定されず、さらに、ここでは次のようなサービスの提供をユーザが受ける際に利用するアプリケーションソフトウェアが採用されているものとする。
即ち、他アプリケーションソフトウェアは、子供により商品購入や役務の提供を受けたことに対する支払いがなされる毎に、当該支払いの記録及びその付随情報を履歴として蓄積していくと共に親に通知するサービスや、その支払いがなされた場所を親に通知するサービスの提供をユーザ(親と子供)が受ける際に利用される。なお、このようなサービスをまとめて、以下、「家族見守りサービス」と呼ぶ。
また、以下、家族見守りサービスの提供をユーザが受ける際に利用する他アプリケーションソフトウェアを、「見守りアプリ」と呼ぶ。
【0060】
図6及び
図7は、本発明に係る情報処理システムを利用した家族見守りサービスの一例を示す図である。
図6の例では、子供が操作する情報処理装置1には、当該子供用の見守りアプリがインストールされ、親が操作する情報処理装置P1には、当該親用の見守りアプリがインストールされている。
ここでは、例えば、子供がICカード4を利用して、コンビニエンスストアで買い物をした場面を考えて、説明を行う。
子供が、子供がICカード4を利用して、コンビニエンスストアで買い物をすると、その購買履歴が搬送波検知装置2及び読取装置3を介して、情報処理装置1へ送信され、情報処理装置1のGPS部20によって得られる位置情報を付随し、記録される。
その記録された購買履歴と付随情報は、情報処理装置1の読取情報提示部44を介して、適宜、その子供に提示されるとともに、親の情報処理装置P1に送信され、記録され、必要に応じて親に提示される。
つまり、親は、親用の見守りアプリを利用して、子供の購入履歴を閲覧することが出来る。
また、親は、親用の見守りアプリを利用して位置情報等の付随情報の検索を行うことで、子供の見守りアプリの使用状況を閲覧することが出来る。これにより、親は、子供の位置を推し量ることが出来る。
なお、これらの購入履歴はクラウドサーバに記憶させてもよい。
このように、親は、見守りアプリを利用することで、子供が必要以上に金銭を消費していないか等を容易に把握し、管理することが出来る。
なお、親は、子供用の見守りアプリについて、手動で支出や収入の記録を入力することも出来る。
【0061】
より具体的な例を、
図7を用いて説明する。
【0062】
図7の例では、子供がICカード4を利用して駅の改札を通った場合を考える。この場合、電車賃の支払情報の他に、開札を通過した場所に関する付随情報が搬送波検知装置2及び読取装置3を介して、情報処理装置1へと記憶される。
この支払情報及び付随情報は、親の情報処理装置P1へと通知され、
図7のように表示される。
即ち
図7の例では、「愛子さんが渋谷駅の改札に入りました。」というメッセージと、(愛子さんが渋谷駅の改札に入った時刻を示す)5時28分が、親の情報処理装置1に表示される。
これにより、親は、子供が安全に塾に向かっているか、帰宅できているかどうか、事件に巻き込まれていないかどうか等を容易に把握し、管理することが出来る。
即ち、本発明に係る情報処理装置1及び情報処理装置P1は、このような見守りアプリに用いることが出来、当該見守りアプリを用いて、上述のような見守りサービスを提供することが出来る。
【0063】
次に、
図8を参照して、購買履歴データ提示処理の流れについて説明する。
【0064】
図8は、
図3の機能的構成を有する情報処理装置1を含む、本発明に係る情報システム全体の動作の流れを示す動作図である。
【0065】
上述したように、ユーザがICカード4を支払機5にかざすと、ステップS1の処理が実行される。
即ち、ステップS1において、ICカード4と支払機5とが非接触無線通信をして、支払い情報のやり取りを行う。これにより、ICカード4の購買履歴データは更新される。
【0066】
このステップS1における非接触無線通信に伴い支払機5から搬送波が発せられる。
そこで、ステップS2において、搬送波検知装置2は、当該搬送波を検知する。そして、ステップS3において、搬送波検知装置2は、検知信号を情報処理装置1に対して無線送信する。
【0067】
ステップS4において、情報処理装置1は、ステップS3の検知信号の取得をトリガとして、走査要求を生成して、読取装置3に対して無線送信する。
読取装置3は、ステップS5においてICカード4を走査することで、ステップS6において更新された購買履歴データを読み出して、ステップS7において当該購買履歴データを情報処理装置1に送信する。
これにより、読取情報提示部44は、当該購買履歴データをユーザに提示することができる。例えば、読取情報提示部44は、当該購買履歴データの内容を示す画像のデータを生成し、当該画像を表示部17に表示させる。
【0068】
以上説明したように、本実施形態では、ユーザの明示な操作が無くとも、ICカード4を支払機5にかざすだけで、支払い内容(残高等)を示す購買履歴データが情報処理装置1を介してユーザに提示されるので、ユーザにとっては便宜である。
さらに、家計簿アプリ等と連動させることで、ユーザの手入力操作等の煩わしい操作を省略できるので、ユーザにとってはさらに便宜である。
【0069】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0070】
上述の実施形態において、支払場所は、支払場所の住所により特定されることを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、情報処理装置1に備えられるGPSが、情報処理装置1の位置に基づいて、支払場所を特定することができる。
【0071】
また、上述の実施形態において、店舗での電子マネーの支払いを例として説明したが、特にこれに限定されない。即ち、ICカード4に記憶される情報は、購買履歴データに特に限定されず、任意でよい。また、ICカード4と非接触無線通信を行う相手は、上述の実施形態では支払機5とされたが、リーダ/ライタ機能を有する装置であれば任意でよい。
つまり、本発明を適用することで、ユーザにとっては、ICカード4をリーダ/ライタにかざすだけで、当該ICカード4に記憶された任意の情報が情報処理装置1を介してユーザに提示される。
【0072】
さらに、上述の実施形態では、ICカード4と支払機5との間で非接触無線通信が行われている際に支払機5から発せられる搬送波が検知されて、その検知をトリガとして購買履歴データの走査要求がなされたが、トリガは特にこれに限定されない。
即ち、ICカード4と支払機5との間で非接触無線通信が行われたことを検知して、その検知をトリガとすれば足り、その検知手法は、搬送波を検知する手法に特に限定されない。
例えば、ICカード4と支払機5とが非接触無線通信をしていることを検知する手法は、特に限定されない。例えば後述するように、ICカード4と支払機5とが非接触無線通信をするためのユーザのモーション(ユーザがICカード4を支払機5にかざすモーション)を検出する手法を採用することもできる。
【0073】
また例えば、前述のICカード4の機能は、
図9に示すように、情報処理装置1(スマートフォン等)に内蔵させることも可能である。
図9は、
図1の実施形態とは異なる、本発明の他の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【0074】
図9(a)に示す情報処理システムは、搬送波検知装置2と読取装置3との機能を内蔵した情報処理装置1を含むように構成される。
【0075】
図9(a)の実施形態では、情報処理装置1は、スマートフォン等により構成され、情報処理装置1自身に電子マネーをチャージすることが出来る。即ち、情報処理装置1は、ICカード4に相当する機能を備えている。ユーザは、所定の店舗等で商品等を購入した場合、当該店舗等に設置され支払機5に対して、情報処理装置1をかざすことで、チャージされた電子マネーを用いて、その商品等の代金の支払いをすることができる。
【0076】
図9(a)の実施形態では、
図1のICカード4を使用した場合と同様に、情報処理装置1には購買履歴データが記録されており、支払機5において支払いがなされると、電子マネーの残額が更新されると共に、今回の支払い内容が購買履歴に追加される。
【0077】
また、
図9(a)の実施形態では、情報処理装置1には、搬送波検知装置2と読取装置3の機能が内蔵されており、ユーザが情報処理装置1を支払機5にかざすと、情報処理装置1内の購買履歴は更新され、自動的に保存される。
ここで、搬送波検知装置2と読取装置3の詳細については、既に説明を行っているため、ここでの説明は省略する。
【0078】
図9(b)に示す情報処理システムにおいては、搬送波検知装置2と読取装置3の機能が、情報処理装置1に内蔵されておらず、当該情報処理装置1を収納するスマートフォンケースCに備えられている。
図9(a)の場合と同様に、ユーザは、
図9(b)に示すスマートフォンケースCに収納された情報処理装置1を支払機5にかざすと、搬送波検知装置2と読取装置3を介して、情報処理装置1内の購買履歴は更新され、自動的に保存される。
搬送波検知装置2と読取装置3の詳細については、既に説明を行っているため、ここでの説明は省略する。
【0079】
なお、図示はしないが、搬送波検知装置2と読取装置3の機能のうち、一方の機能が情報処理装置1に搭載され、他方の機能がスマートフォンケースCに搭載されるようにしてもよい。
【0080】
また例えば、本発明の情報処理システムの構成は、上述の
図1や
図9の構成例に特に限定されず、各種各様な構成をとることができ、例えば
図10に示すように、ウェアラブル端末を追加することも可能である。
図10は、
図1の実施形態とは異なる、本発明の他の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【0081】
次に、
図10(a)に示す情報処理システムは、情報処理装置1と、搬送波検知装置2と、読取装置3と、ICカード4と、ウェアラブル端末Wを含むように構成される。即ち、
図10(a)に示す情報処理システムは、
図1に示す情報処理システムに対してウェアラブル端末Wを追加したものである。
図10(a)の実施形態では、情報処理装置1は、ICカード4の購買履歴データを受信すると、ユーザに購買履歴を提示する手段としてのウェアラブル端末Wを介して、ユーザに提示することもできる。
その他の処理等は、
図1と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0082】
図10(b)に示す情報処理システムは、搬送波装置2と読取装置3の機能を内蔵する情報処理装置1と、ウェアラブル端末Wを含むように構成される。即ち、
図10(b)に示す情報処理システムは、
図9(a)に示す情報処理システムに対してウェアラブル端末Wを追加したものである
図10(b)の実施形態では、情報処理装置1は、自身が保有する購買履歴データを、ユーザに購買履歴を提示する手段としてのウェアラブル端末Wを介して、ユーザに提示することができる。
その他の処理等は、
図9(b)と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0083】
図10(c)に示す情報処理システムは、搬送波装置2と読取装置3の機能を内蔵するスマートフォンケースCと、それに収納された情報処理装置1と、ウェアラブル端末Wを含むように構成される。即ち、
図10(c)に示す情報処理システムは、
図9(b)に示す情報処理システムに対してウェアラブル端末Wを追加したものである。
図10(c)の実施形態では、情報処理装置1は、自身が保有する購買履歴データを、ユーザに購買履歴を提示する手段としてのウェアラブル端末Wを介して、ユーザに提示することができる。
その他の処理等は、
図9(c)と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0084】
なお、図示はしないが、搬送波検知装置2と読取装置3の機能のうち、一方の機能が情報処理装置1に搭載され、他方の機能がスマートフォンケースCに搭載される情報処理システムに対しても、ウェアラブル端末Wを適用することができる。
【0085】
また例えば、本発明が適用される情報処理装置として、電子機器一般に適用することができる。具体的には例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
【0086】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、上述の実施形態を含め各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される本発明が適用される情報処理装置は、
搬送波に情報を重畳する所定方式の非接触無線通信により、情報を読み書き可能な媒体(例えば、
図1のICカード4)と、
前記所定方式の非接触無線通信により、前記媒体に対して情報を読み書きする読書装置(例えば、
図1の支払機5)と、
前記読書装置と前記媒体とが非接触無線通信をしたことを検知する検知装置(例えば、
図1の搬送波検知装置2)と、
所定の読取要求に応じて、前記媒体の情報を読み取る読取装置(例えば、
図1の読取装置3)と、
を含む情報処理システムに設けられる、情報処理装置であって、
前記読書装置と前記媒体とが非接触無線通信をしたことが前記検知装置により検知されたことをトリガとして、前記読取要求を生成して前記読取装置に送信する読取要求生成手段(例えば、
図3の操作要求生成部42)と、
前記読取要求生成手段により送信された前記読取要求に応じて、前記読取装置により前記媒体から読み取られて送信された情報を受信する読取情報受信手段(例えば、
図3の読取情報受信部43)と、
当該情報をユーザに提示する情報提示手段(例えば、
図3の読取情報提示手段44)と、
を備えれば足りる。
【0087】
これにより、支払い時に明示な操作をしなくても、ICカードに記憶された購買履歴データをユーザに提示する技術を確立することができる。
【0088】
また、前記非接触無線通信の前記所定方式は、搬送波に情報を重畳して伝送する方式であり、
前記検知装置は、前記搬送波を検知することで、前記読書装置と前記媒体とが非接触無線通信をしたことを検知する、
ようにしてもよい。
【0089】
前記検知装置は、前記非接触無線通信に伴うユーザのモーションを検知することで、前記読書装置と前記媒体とが非接触無線通信をしたことを検知する、
ようにしてもよい。
【0090】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図3の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図3の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組合せで構成してもよい。
【0091】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0092】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される
図2のリムーバブルメディア22により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア22は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)、等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている
図2のROM12や、
図2の記憶部18に含まれるハードディスク等で構成される。
【0093】
なお、本明細書において、本アプリケーションから他アプリケーションの順にされる実行処理は、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。