(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
機械読取コードが表示された第1基材部が、第2基材部に貼着された後に該第2基材部から剥離された場合に前記機械読取コードを認識不可能とする不正防止構造であって、
前記機械読取コードが赤外線吸収材料からなり、
前記第1基材部は、
前記機械読取コードが表示されたベース基材と、
前記ベース基材の一方の面の全面に積層され、前記第1基材部が前記第2基材部に貼着された後に剥離された場合に少なくともその一部が破壊される金属層と、
前記金属層の前記ベース基材とは反対側に積層された貼着層とを有し、
前記第2基材部は、前記第1基材部が貼着された場合に前記機械読取コードの表示領域に対向する領域の全面に、前記赤外線吸収材料からなる吸収層を有する、不正防止構造。
機械読取コードが表示されて構成され、赤外線吸収材料からなる吸収層が表面に積層されてなる被着体に貼着され後に該被着体から剥離された場合に前記機械読取コードが認識不可能となるラベルであって、
前記機械読取コードが赤外線吸収材料からなり、
前記機械読取コードが表示されたベース基材と、
前記ベース基材の一方の面の全面に積層され、前記ラベルが前記被着体に貼着された後に剥離された場合に少なくともその一部が破壊される金属層と、
前記金属層の前記ベース基材とは反対側に積層された貼着層とを有する、ラベル。
赤外線材料からなる機械読取コードが表示された第1基材部が、第2基材部に貼着された後に該第2基材部から剥離された場合に前記機械読取コードを認識不可能とする不正防止方法であって、
前記第1基材部における前記機械読取コードの表示領域が、前記第2基材部に設けられた前記赤外線材料からなる吸収層に対向するように、第1基材部を第2基材部に貼着し、
前記第1基材部を前記第2基材部から剥離することで、前記第1基材部の前記機械読取コードが表示されたベース基材の一方の面の全面に積層された金属層の少なくとも一部を破壊し、
前記機械読取コードに赤外線を照射することで当該機械読取コードを認識する、不正防止方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の不正防止構造の第1の実施の形態を有するセキュリティバンドの一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は透明フィルム10の表面の構成を示す図である。
【0015】
本形態は
図1に示すように、第1基材部2と第2基材部3とが連続して一体化されてなる帯状のセキュリティバンド1である。
【0016】
セキュリティバンド1は、ベース基材となる帯状の透明フィルム10の一方の面のうち、第1基材部2となる領域に機械読取コードである二次元コード12が表示されるとともに、第2基材部3となる領域に吸収層となるベタ印刷層13が積層されている。これら二次元コード12及びベタ印刷層13は、赤外線吸収材料であるカーボンを含有したインキを用いた印刷によって表示、積層されている。透明フィルム10の二次元コード12が表示されるとともにベタ印刷層13が積層された面には、赤外線吸収材料が含有されていない白色のインキからなる印刷層21が積層されており、さらにその印刷層21上には、赤外線吸収材料が含有されていないインキを用いて情報が表示されることで印刷層22が積層されている。これら印刷層21,22によって、二次元コード12が隠蔽されているが、印刷層22によって表示される情報により、二次元コード12に対向するコード認識部2aが認識可能となっている。
【0017】
透明フィルム10の二次元コード12及びベタ印刷層13とは反対側の面には、剥離剤がパターン塗工されることで剥離層40が部分的に積層されている。さらに、透明フィルム10の二次元コード12及びベタ印刷層13とは反対側の面の全面には、剥離層40を覆ってアルミニウムが蒸着されることにより、金属層となるアルミ蒸着層30が積層されている。
【0018】
アルミ蒸着層30の透明フィルム10との積層面とは反対側の面には、その全面に粘着剤や接着剤が塗工されることで貼着層50が積層され、貼着層50を介して剥離紙60が剥離可能に貼着されている。
【0019】
剥離紙60には、第1基材部2と第2基材部3との境界部分に、表裏貫通したスリット61が形成されている。
【0020】
以下に、上記のように構成されたセキュリティバンド1の使用方法について説明する。
【0021】
まず、
図1に示したセキュリティバンド1の使用状態について説明する。
【0022】
図2は、
図1に示したセキュリティバンド1の使用状態を示す図である。
図3は、
図1に示したセキュリティバンド1の
図2に示した使用状態における二次元コード12近傍の断面図である。
【0023】
図1に示したセキュリティバンド1を使用する場合は、まず、剥離紙60のうちスリット61を介して第1基材部2側の領域を剥離し、第1基材部2において貼着層50を表出させる。
【0024】
そして、
図2に示すように、剥離紙60が内側となるように環状にして腕4に巻き付け、表出した貼着層50によって、第2基材部3の印刷層22が積層された面上に第1基材部2を貼着させる。なお、剥離紙60のうち、スリット61を介して第2基材部3側の領域に、フィルム等の別の基材を貼り合わせておくことも考えられる。その場合、貼り合わせる基材として、肌に触れても安全な材料からなるものを用いることで、
図2に示すように腕4に巻き付けた際に、肌に痛みやかゆみ等の異常が生じてしまうことを回避できる。
【0025】
セキュリティバンド1が腕4に巻き付けられて第2基材部3に第1基材部2が貼着された状態においては、
図3に示すように、第2基材部3上に第1基材部2が積層された状態となる。すなわち、第2基材部3においては、第1基材部2が貼着された場合に二次元コード12の表示領域に対向する領域の全面に、ベタ印刷層13が積層されていることになる。この状態にてコード認識部2aにバーコードリーダを翳すことで、バーコードリーダから照射される読み取り光となる赤外線によって二次元コード12が読み取られて認識されることになる。
【0026】
次に、上記のようにして第2基材部3に第1基材部2が貼着された後にこれらが不正に剥離され、再度貼着された際の作用について説明する。
【0027】
図4は、
図1に示したセキュリティバンド1の第1基材部2と第2基材部3とが貼着された後にこれらが不正に剥離され、再度貼着された際の作用を説明するための図であり、二次元コード12近傍の断面を示す。
【0028】
図1に示したセキュリティバンド1の第1基材部2と第2基材部3とが貼着された後にこれらが剥離されると、
図4(a)に示すように、剥離層40が積層された領域においては、第1基材部2において剥離層40が透明フィルム10から剥離し、また、剥離層40が積層されていない領域においては、第1基材部2の貼着層50が第2基材部3の印刷層22から剥離していく。
【0029】
そして、第1基材部2と第2基材部3とが完全に剥離されると、
図4(b)に示すように、第1基材部2のアルミ蒸着層30及び貼着層50が破壊され、第1基材部2の剥離層40が積層された領域においては、アルミ蒸着層30、貼着層50及び剥離層40が第2基材部3に貼着されたままとなり、第1基材部2の剥離層40が積層されていない領域においては、アルミ蒸着層30及び貼着層50が第1基材部2とともに第2基材部3から剥離することとなる。
【0030】
すると、第2基材部3から剥離した第1基材部2には、アルミ蒸着層30が積層されたままの部分と、アルミ蒸着層30が第1基材部2から剥離した部分とが混在することとなる。それにより、第1基材部2に、剥離層40の塗工パターンに応じたアルミ蒸着層30の有無による色の違いが生じる。
【0031】
その後、第2基材部3から剥離した第1基材部2を第2基材部3に再度貼着しようとしても、剥離層40の塗工パターンが細かいものであることで、第1基材部2と第2基材部3とをきれいに貼着することができず、また、アルミ蒸着層30が積層されたままの部分と、アルミ蒸着層30が第1基材部2から剥離した部分との境界部分が剥離層40の塗工パターンに従ったきれいなものとはならないことにより、
図4(c)に示すように、再度貼着された第1基材部2と第2基材部3との間にアルミ蒸着層30が介在しない隙間31が生じることとなる。それにより、特にこの隙間31における色の違いによって、第1基材部2と第2基材部3とが貼着された後にこれらが不正に剥離され、再度貼着されたことが検知されることとなる。
【0032】
次に、二次元コード12を読み取る際の作用について説明する。
【0033】
図5は、
図1に示したセキュリティバンド1の二次元コード12を読み取る際の作用を説明するための図である。
【0034】
図1に示したセキュリティバンド1においては、第1基材部2と第2基材部3とが不正なく貼着された状態では、透明フィルム10の第1基材部2に表示された二次元コード12を読み取るために第1基材部2側から赤外線が照射されると、
図5(a)に示すように、照射された赤外線は、二次元コード12においては二次元コード12が赤外線吸収材料からなることで吸収され、その他の領域においてはアルミ蒸着層30にて反射し、その反射波が検出されることで、二次元コード12が正しく認識される。
【0035】
これに対し、第1基材部2と第2基材部3とが貼着された後に剥離されると、上述したように、第1基材部2のアルミ蒸着層30が破壊され、その後、第2基材部3から剥離した第1基材部2を第2基材部3に再度貼着したとしても、再度貼着された第1基材部2と第2基材部3との間にアルミ蒸着層30が介在しない隙間31が生じる。そのため、
図5(b)に示すように、二次元コード12を読み取るために第1基材部2側から赤外線が照射されると、アルミ蒸着層30が破壊されることで生じた隙間31においては、赤外線が反射せずに透過することになる。その際、第1基材部2に貼着された第2基材部3においては、第1基材部2が貼着された場合に二次元コード12の表示領域に対向する領域の全面にベタ印刷層13が積層されているため、アルミ蒸着層30が破壊されることで生じた隙間31を透過した赤外線はこのベタ印刷層13においても吸収されることになる。それにより、照射された赤外線の反射波を検出しても、その反射波は二次元コード12による反射波とは異なるものとなり、二次元コード12が認識不可能となる。
【0036】
このように、本形態のセキュリティバンド1においては、第1基材部2と第2基材部3とが貼着された後に剥離されると、アルミ蒸着層30が破壊するため、その後、第1基材部2と第2基材部3とが不正に貼着された状態で、二次元コード12を読み取るために第1基材部2側から赤外線が照射されると、照射された赤外線が二次元コード12のみならず、第2基材部3のベタ印刷層13においても吸収され、照射された赤外線の反射波を検出しても、その反射波が二次元コード12による反射波とは異なるものとなり、それにより、二次元コード12を認識不可能とすることができる。
【0037】
なお、アルミ蒸着層30は、透明フィルム10上に剥離剤がパターン塗工されることにより、第1基材部2と第2基材部3とが貼着された状態から剥離されると、その全面に渡って破壊されることになるが、第1基材部2と第2基材部3とが貼着された状態から剥離された場合に、少なくとも、二次元コード12に対向する領域の一部が破壊されるように構成されていればよい。
【0038】
また、本形態においては、金属層として、透明フィルム10上にアルミニウムが蒸着されることで積層されたアルミ蒸着層30を例に挙げて説明したが、金や銀インキを用いたものであってもよい。
【0039】
また、ベタ印刷層13としては、カーボンを含有したものであれば、インキの色は黒色に限らず、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックのブラックにカーボンを含有したものであってもよい。また、第2基材部3において、印刷層21,22を構成するインキとしてカーボンを含有したものを用いてもよい。ただし、二次元コード12に対向する領域のみは、カーボンを含有しないインキを用いて印刷層21,22を積層する必要がある。
【0040】
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の不正防止構造の第2の実施の形態を有するセキュリティバンドの一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は透明フィルム10の表面の構成を示す図である。
【0041】
本形態は
図6に示すように、
図1に示したセキュリティバンド1に対して、アルミ蒸着層30と貼着層50との間に、不可逆的に弾性変化する特性を有するクッション層70が積層されてなるセキュリティバンド101である。
【0042】
本形態のセキュリティバンド101は、
図1に示したものと同様に使用されることになるが、第1基材部2と第2基材部3とが貼着された後に剥離された際、アルミ蒸着層30は破壊されるものの、クッション層70が積層されていることで、剥離層40が積層された領域においても第2の基材部3に貼着されたままの状態とはならない。しかしながら、
図1に示したものと同様にアルミ蒸着層30が破壊されていることにより、アルミ蒸着層30が破壊されている部分において赤外線が反射せずに透過し、第2基材部3のベタ印刷層13にて吸収されることとなり、二次元コード12を認識不可能とすることができる。
【0043】
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の不正防止構造の第3の実施の形態を有するセキュリティバンドの一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は透明フィルム10の表面の構成を示す図である。
【0044】
本形態は
図7に示すように、
図1に示したものと同様に、第1基材部202と第2基材部203とが連続して一体化されてなる帯状のセキュリティバンド201である。
【0045】
セキュリティバンド201は、ベース基材となる帯状の透明フィルム10の一方の面のうち、第1基材部202となる領域に機械読取コードであるバーコード212が表示されるとともに、第2基材部203となる領域に吸収層となるベタ印刷層13が積層されている。これらバーコード212及びベタ印刷層13は、赤外線吸収材料であるカーボンを含有したインキを用いた印刷によって表示、積層されている。透明フィルム10のバーコード212が表示されるとともにベタ印刷層13が積層された面には、赤外線吸収材料が含有されていない有色のインキからなる印刷層21が積層されている。この印刷層21によって、バーコード212が隠蔽されているが、印刷層21によって表示される情報により、バーコード212に対向するコード認識部202aが認識可能となっている。
【0046】
透明フィルム10のバーコード212及びベタ印刷層13とは反対側の面には、
図1に示したものと同様に、剥離剤がパターン塗工されることで剥離層40が部分的に積層されている。さらに、透明フィルム10のバーコード212及びベタ印刷層13とは反対側の面の全面には、剥離層40を覆ってアルミニウムが蒸着されることにより、金属層となるアルミ蒸着層30が積層されている。
【0047】
アルミ蒸着層30の透明フィルム10との積層面とは反対側の面には、その全面に粘着剤や接着剤が塗工されることで貼着層50が積層され、貼着層50を介して剥離紙60が剥離可能に貼着されている。
【0048】
剥離紙60には、第1基材部2と第2基材部3との境界部分に、表裏貫通したスリット61が形成されている。
【0049】
以下に、上記のように構成されたセキュリティバンド201の使用方法について説明する。
【0050】
図8は、
図7に示したセキュリティバンド201の使用状態を示す図である。
【0051】
図7に示したセキュリティバンド201を使用する場合は、まず、剥離紙60のうちスリット61を介して第1基材部202側の領域を剥離し、第1基材部202において貼着層50を表出させる。
【0052】
そして、
図8に示すように、剥離紙60が内側となるように配送物205に掛け回し、表出した貼着層50によって、第2基材部203の印刷層21が積層された面上に第1基材部2を貼着させる。
【0053】
その後、第1基材部202と第2基材部203とが剥離されると、
図1に示したものと同様にアルミ蒸着層30が破壊することとなる。それにより、その後、第2基材部203から剥離した第1基材部202を第2基材部203に再度貼着したとしても、その状態で、バーコード212を読み取るために第1基材部202側から赤外線が照射されると、照射された赤外線は、バーコード212においては吸収され、また、アルミ蒸着層30が破壊した領域においては、赤外線が反射せずに透過し、第2基材部203に積層されたベタ印刷層13において吸収されることになる。そのため、照射された赤外線の反射波を検出しても、その反射波はバーコード212による反射波とは異なるものとなり、バーコード212が認識不可能となる。
【0054】
(第4の実施の形態)
図9は、本発明の不正防止構造の第4の実施の形態に用いられるラベルの一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は透明フィルム10の表面の構成を示す図である。
【0055】
本形態におけるラベルは
図9に示すように、本願発明における第1基材部となるものであって、
図1に示した第1基材部2と同様に、ベース基材となる透明フィルム10の一方の面に、機械読取コードとなる二次元コード12が表示されるとともに、赤外線吸収材料が含有されていない有色のインキからなる印刷層21が二次元コード12を隠蔽した状態で積層され、さらに、透明フィルム10の他方の面に剥離層40、金属層となるアルミ蒸着層30及び貼着層50がそれぞれ積層され、剥離紙60が剥離可能に貼着されてなるセキュリティラベル301である。
【0056】
二次元コード12は、赤外線吸収材料であるカーボンを含有したインキを用いた印刷によって透明フィルム10の一方の面に表示、積層されている。
【0057】
剥離層40は、透明フィルム10の二次元コード12とは反対側の面には、剥離剤がパターン塗工されることで部分的に積層されている。アルミ蒸着層30は、透明フィルム10の二次元コード12とは反対側の面の全面に、剥離層40を覆ってアルミニウムが蒸着されることにより積層されている。貼着層50は、アルミ蒸着層30の透明フィルム10との積層面とは反対側の面において、その全面に粘着剤や接着剤が塗工されることで積層されており、この貼着層50を介して剥離紙60が剥離可能に貼着されている。
【0058】
以下に、上記のように構成されたセキュリティラベル301の使用方法について説明する。
【0059】
図10は、
図9に示したセキュリティラベル301の使用方法を説明するための図であり、(a)は
図9に示したセキュリティラベル301が貼着される印刷物の表面図、(b)は(a)に示した印刷物に
図9に示したセキュリティラベル301が貼着された状態を示す表面図、(c)は(a)に示した印刷物に
図9に示したセキュリティラベル301が貼着された状態を示す部分断面図である。
【0060】
図9に示したセキュリティラベル301が貼着される印刷物は、本願発明における第2基材部となるものであって、
図10(a)に示すように、シート305aの一方の面の一部の領域に、赤外線吸収材料であるカーボンを含有したインキを用いた印刷によってベタ印刷層313が積層されている。
【0061】
図9に示したセキュリティラベル301を使用する場合は、剥離紙60を剥離して貼着層50を表出させ、
図10(b)に示すように、
図10(a)に示した印刷物305のベタ印刷層313上に貼着層50によって貼着することで使用される。すなわち、本形態による不正防止構造においては、第1基材部と第2基材部とが別体として構成されていることとなる。
【0062】
セキュリティラベル301が印刷物305のベタ印刷層313上に貼着された状態においては、
図10(c)に示すように、セキュリティラベル301の二次元コード12の表示領域と、印刷物305のベタ印刷層313とが対向することになる。すなわち、印刷物305においては、セキュリティラベル301が貼着された場合に二次元コード12の表示領域に対向する領域の全面に、ベタ印刷層13が積層されていることになる。この状態にてセキュリティラベル301にバーコードリーダを翳すことで、二次元コード12が読み取られて認識されることになる。
【0063】
その後、印刷物305からセキュリティラベル301が剥離されると、
図1に示したセキュリティバンド1の第1基材部2と第2基材部3とが剥離された場合と同様にアルミ蒸着層30が破壊することとなる。それにより、その後、印刷物305から剥離したセキュリティラベル301を印刷物305のベタ印刷層313上に再度貼着したとしても、その状態で、二次元コード12を読み取るためにセキュリティラベル301側から赤外線が照射されると、照射された赤外線は、二次元コード12においては吸収され、また、アルミ蒸着層30が破壊した領域においては、赤外線が反射せずに透過し、印刷物305のベタ印刷層313において吸収されることになる。そのため、照射された赤外線の反射波を検出しても、その反射波は二次元コード12による反射波とは異なるものとなり、二次元コード12が認識不可能となる。
【0064】
なお、本形態は、セキュリティラベル301が貼着される第2基材部として、シート305a上にベタ印刷等313が積層されてなる印刷物305を例に挙げて説明したが、カード基材上にベタ印刷層が積層されてなるカード用い、セキュリティカードとして使用することも考えられる。
【0065】
また、上述した実施の形態においては、機械読取コードとして、二次元コード12やバーコード212を例に挙げて説明したが、機械読取コードとしてはこれらに限らず、光学文字認識(OCR:Optical character recognition)技術によって読み取られる文字や数字等であってもよい。