(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)第1実施形態:
(1−1)表示制御処理:
(2)他の実施形態:
【0012】
図1Aは、本発明の実施形態にかかる表示装置1の外観を示す図である。本実施形態において、表示装置1は、支柱1aの上部に取り付けられた表示部30を備えており、表示部30は長方形の表示面30aを備えている。本実施形態において、表示部30の表示面30aは電子ペーパーである。本実施形態の表示装置1は、
図2のように複数の道路標識を1つの表示面に表示することが可能な表示装置である。なお、
図2においては、表示部30が備える表示面30aの辺を実線で示し、表示面30aに表示可能な標識を一点鎖線で示している。表示面30aの周囲には、標識の実例を示すとともに、その表示位置を矢印によって示している。なお、標識の実例の周囲には、表示面30aの辺を一点鎖線によって示している。
【0013】
道路標識は、法令(道路標識に関する命令)によって色、形および大きさが規定されている。従って、本実施形態においては、道路標識を表現するための色を表現可能な電子ペーパーが利用される。むろん、電子ペーパーの標識は種々の方式であってよく、例えば、ツイストボール方式、エレクトロミック方式、可動フィルム方式等の方式を利用することが可能である。
図1Aにおいては、表示面30aには、道路標識として、駐車禁止の道路標識(規制標識)が表示されている状態が示されているが、本実施形態においては、当該駐車禁止の道路標識以外にも警戒標識、指示標識等種々の道路標識を表示可能である(詳細は後述)。
【0014】
表示面30aは縦方向に高さ、横方向に幅を持つ長方形であり、支柱1aが延びる方向に平行な方向に表示面30aが向けられている。支柱1aは路端や歩道等に設置され、通常、支柱1aの延びる方向が鉛直方向に平行に向けられた状態で設置される。この場合、表示面30aは鉛直方向に平行となる。また、通常、表示面30aは、道路が延びる方向に対して垂直になるように向けられ、路面から一定のクリアランスを確保した位置に設置される。本実施形態において、表示面30aは、支柱1aが延びる方向に対して2辺が平行、他の2辺が垂直である。
【0015】
図1Bは、表示装置1の構成を示すブロック図である。
図1Bに示すように、表示装置1は、入出力インタフェース部10と表示制御部20とメモリ20aと表示部30と電源部40とを備えている。入出力インタフェース部10は、表示装置1と異なる種々の装置を接続可能なインタフェースである。本実施形態においては、表示対象の道路標識を選択するなどの操作を行うための操作端末を接続可能である。接続可能な端末は種々の態様であって良く、現場で表示装置1を直接に操作する携帯無線端末であっても、表示装置1を集中管理する遠方の端末(中央装置)であっても良い。また、接続方式も無線接続、有線接続(光回線等)、赤外線等任意な通信媒体を利用した方式であって良い。
【0016】
電源部40は、外部の装置から電力の供給を受け、電力供給先の仕様に合わせた電圧への変換等を行って電力を供給する回路である。すなわち、電源部40は、入出力インタフェース部10、表示制御部20、メモリ20a、表示部30に対して電力を供給する。なお、本実施形態において、表示制御部20は、電源部40を制御し、電力の供給と非供給とを切り替えることができる。
【0017】
本実施形態において、表示部30の表示面30aは電子ペーパーであるため、表示面30a上の画像を書き替える際に電力が必要であるものの、画像を書き替えた後には電力を必要としない。そこで、表示制御部20は、電源部40に制御指示を出力し、表示面30a上の画像を書き替える際には表示部30に電力を供給させるが、書き替えが完了した後には電力の供給を停止させる。むろん、表示面30aで再描画(同じ画像の再表示)を行う際にも電力の供給は行われる。なお、電源部40は、表示部30が含まれる筐体の内部に備えられていても良いし、表示部30とは別の筐体、例えば、制御ボックス内に備えられてもよい。なお、
図1Bにおいては、電力の供給を破線の矢印で示し、信号の授受を実線の矢印で示している。
【0018】
表示制御部20は、CPUとROMとRAM等を含むコンピュータであり、ROMに記録されている制御プログラムがCPUにて実行される。メモリ20aは、図形情報を記録するメモリである。表示制御部20は、制御プログラムによりメモリ20aに記録された任意の標識ファイルを取得し、表示部30を制御して各ファイルに記録された図形情報を表示面30aの特定の位置に表示させることができる。本実施形態においては、道路標識を表示させるための図形情報が表示画素対応のビットマップ形式で記録されており、
図3Aのように標識の縦横の最大の大きさ(
図3A中の数値は一例)を一辺とする矩形状のビットマップデータの特定位置座標(x
0,y
0)を、
図3Bに示す各標識の基準位置座標に置き換えることにより各標識を表示面30aの任意の位置に表示させることができる。この基準位置座標はメモリ20aに予め記録されていても良い。
図9Aの対照表には、基準位置座標がメモリ20aに予め記録されている場合を示している。なお、基準位置座標X,Yの添字(例えば、X
0+130の0+130やX
0+150の0+150)は、その数値が
表示面の位置座標の原点(0,0)からのずれ量を示している。
【0019】
表示部30は、上述のように、表示制御部20の制御によって任意の画像を表示することができるが、本実施形態において表示対象となる画像は道路標識であるため、標識が設置される場所に応じて標識の大きさが法令によって予め決められている。従って、本実施形態においてメモリ20aに記録された標識(図形情報)は、
図4のように法令によって決められた4種類の大きさ(2/3倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍)として示している。なお、本実施形態においては、
図4の複数の選択肢の中から設置場所に応じて表示される標識の大きさによって表示面30aの大きさが決定され、その大きさ以下の複数の標識が、表示面30aで表示される。なお、
図4に示すように同じ形状に対して標識の大きさが異なるため、表示可能なビットマップデータを記録することとなる。なお、
図4の形状記号に関しては後述する。
【0020】
図5は、本実施形態において表示面30aに表示可能な道路標識の形の全てを示す図である。
図5においては、表示面30aに表示される標識の形が実線、一点鎖線、二点鎖線、破線で示されている。すなわち、対角線方向が縦方向および横方向に平行になるように表示される菱形の道路標識S
1の形および大きさが実線で示されている。また、正三角形の底辺に長方形が連結した形状の五角形の道路標識S
2と、円形の道路標識S
3の形および大きさが一点鎖線で示されている。さらに、底辺が表示面の上方近くに配置された逆三角形の道路標識S
4と、正八角形の道路標識S
6の形および大きさが二点鎖線で示されている。さらに、正方形の道路標識S
5の形および大きさが破線で示されている。以上のように、五角形、円形、正八角形、正方形の標識の外周の一部が重なる位置に配置されることにより余白を少なくすることができ、表示面30aを効率的に利用して標識を表示させることができる。なお、道路標識S
1〜道路標識S
5は、
図4に示す形状記号S
1〜S
5にそれぞれ対応する。
【0021】
なお、菱形の道路標識S
1は、例えば、警戒標識等であり、日本、フランス、ドイツ、米国等で利用されている。五角形の道路標識S
2は、例えば、横断歩道を示す指示標識等であり、日本等で利用されている。円形の道路標識S
3は、例えば、車両進入禁止や制限速度等を示す規制標識等であり、日本、イギリス、フランス、ドイツ、米国、中国等で利用されている。逆三角形の道路標識S
4は、例えば、一旦停止や徐行等を示す規制標識等であり、日本、イギリス、フランス、ドイツ、米国、中国等で利用されている。正方形の道路標識S
5は、例えば、駐車可等を示す規制標識等であり、日本、イギリス、フランス等で利用されている。八角形の道路標識S
6は、例えば、一旦停止等を示す規制標識等であり、イギリス、フランス、ドイツ、米国、中国等で利用されている。
【0022】
このように、道路標識には、形の他に大きさが異なる標識が存在するが、それぞれにおける大きさとして採用し得る大きさは4種類あり、その中から設置場所に応じて表示面の大きさが決定される。本実施形態においては、
図5に示すように、五角形の道路標識S
2と円形の道路標識S
3と八角形の道路標識S
6と正方形の道路標識S
5は外周の一部が重なる位置に配置される。
【0023】
また、
図5に示すように表示面30aに表示したい標識の大きさは、高さをDH、幅をDWとすると、以下の式でそれぞれ表すことができる。
【数1】
【0024】
ここで、式(1)〜(4)に使用されているB,E,Gは道路標識S
2,S
5,S
6の幅および道路標識S
3の直径、Cは道路標識S
2の五角形の上の部分である正三角形の1辺の長さ、Dは道路標識S
2の五角形の下の部分である長方形の高さ、Fは道路標識S
1の1辺の長さ(2
1/2Fは道路標識S
1の対角線の長さ)、Hは道路標識S
4の1辺の長さをそれぞれ示している。以上のように、各標識の高さや長さ等を記号や式で置き換えることにより、表示させたい標識の大きさを算出することができる。なお、
図5のAは道路標識S
5の高さを表す。
【0025】
一方、基準位置座標を標識の中心、例えば、道路標識S
3の直径の1/2を基準位置座標として、当該円形の標識の全画素の座標を設定し、当該座標を表示面に予め設けた特定の座標を中心として座標変換することで、当該円形の標識を表示面の特定の位置に配置することが可能となる。同様にして、各標識の任意の座標(例えば、左上端の座標)を基準位置座標とした標識の全画素の座標を設定し、設定した座標を表示面の特定の位置を基準とする座標に変換することで、上記で算出された形状の標識を表示面の任意な位置に配置することが可能となる。
【0026】
以上のように、本実施形態にかかる表示面30aにおいては、1つの表示面で形および大きさが異なる複数の標識を表示可能である。すなわち、表示制御部20は、標識ファイルに含まれる図形情報に基づいて道路標識の一つを表示面30aに表示させる。そして、本実施形態においては、表示される道路標識の形および大きさに基づいて表示面30aの大きさが決定されている。
【0027】
図5に示すように、縦方向の長さが最大(DH)である道路標識は道路標識S
2である。そこで、この長さを基に表示面30aの縦の大きさが決定される。
【0028】
以上の構成によれば、表示する標識の外周に応じた表示面を選択するため、横方向に最も大きい道路標識を表示させる場合に、標識の一部を欠けさせることなく当該標識を表示面30aに表示させることが可能であり、かつ、横方向に無駄な余白を生じさせることがない。従って、表示面30aの横方向における表示可能領域を効率的に利用した状態で複数の形状の道路標識を表示させることができる。
【0029】
また、縦方向に最も大きい道路標識を表示させる場合に、当該道路標識を欠けることなく表示面30aに表示させることが可能であり、かつ、横方向にも無駄な余白を生じさせることがない。従って、表示面30aの縦方向における表示可能領域を効率的に利用した状態で道路標識を表示させることができる。以上の構成によれば、表示面30aを効率的に利用し、無駄な余白ができるだけ発生しないようにすることができる。本実施形態のように、表示面30aが電子ペーパーで構成されている場合、表示面30aは高価であるため、無駄な余白が発生しないように構成することにより、大きなコストメリットが得られる。
【0030】
(1−1)表示制御処理:
次に、本実施形態にかかる表示装置1による表示制御処理を説明する。
図6は、表示制御部20が実行する表示制御処理を示すメインフローチャートである。表示制御処理は、入出力インタフェース部10を介して表示装置1に操作端末が無線接続された状態で実行される。特定の表示装置1と携帯無線端末とが接続されることで、携帯無線端末は、当該表示装置1の機能および性能の範囲で操作画面の表示選択を可能とする。例えば、
図7に示すように携帯無線端末の画面で標識の種別(
図7(A))、形(
図7(B))、大きさ(
図7(C))、表示する標識(
図7(D))の順に表示したい標識を選択することによって、標識の識別番号が表示装置1に送信され、その識別番号を、入出力インタフェース部10を介して受信することで表示制御が実行される。なお、携帯無線端末と表示装置1との表示制御処理が開始されると、表示制御部20は、初期化を行う(ステップS100)。初期化は、新規に道路標識を表示させるための準備であり、例えば、変数を初期値に設定するなどの既定の処理が行われる。
【0031】
次に、表示制御部20は、入力した識別番号(例えば、11000001の表示位置コードと00000001の標識コードからなる2バイトのコード信号)をメモリ20aに予め記録された対照表を使って変換し、表示位置情報と標識ファイルを取得する(ステップS105)。なお、表示制御を行う信号には、特定の表示装置を選択するコードや動作状態を監視するコードなど種々のコード信号が含まれるが本実施形態においては、理解を容易とするため、
図8Aに示すような表示位置コードと標識コードによって標識を識別して表示面の特定の位置に表示するのに必要なコード信号のみについて説明する。
図8Aの表示位置コードの先頭1ビットは"1"で固定されており、次の2ビットは標識の種類、さらに次の3ビットは標識の形状、最後の2ビットは標識の大きさをそれぞれ示す。また、
図8Aの標識コードは、8ビット全てが標識の絵柄(例えば、
図7(D)に示すような駐車禁止、進入禁止等)を選択する識別番号を表している。
【0032】
次に、識別番号をテーブル変換し、標識の表示位置と個々の標識ファイルを取得するステップS105の詳細について、
図8Bを用いて説明する。表示制御部20は、先頭ビット"1"に続く2ビット"00","01","10"の信号を判定することで標識の種類を判定する(ステップS5100)。そして、表示制御部20は、当該2ビットが"00","01","10"のそれぞれである場合に、指示標識(ステップS5200)、警戒標識(ステップS5300)、規制標識(ステップS5400)を選択する。
【0033】
次に、同じ種類の標識でも形が異なるため、標識の形の判定を前2ビットに続く3ビットを使って判定する(ステップS5210,S5310およびS5410)。ここで、3ビットの信号が"000","001","010","011","100"の場合に、円形、正方形、五角形、逆三角形、菱形とそれぞれ判定される。最後に、形に応じて4種類の大きさの標識を分ける判定が1バイト目の残り2ビット"00","01","10","11"を使って行われる(ステップS5220,S5230,S5320,S5420〜S5440)。これによって、
図9Aに示す識別番号(例えば、
図9Aの太枠で示した11000001)に対応する基準位置座標が対照表によって選択され、表示面30aに対する基準位置座標が決まる(ステップS5500)。
【0034】
次に、2バイト目のコード信号の内の標識コードによって、標識のファイルを選択する方法について説明する。標識ファイルは、円形、正方形、五角形、逆三角形、菱形の5形状と2/3倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍の各倍率を持つ4種類の寸法の標識に分類されており、個々の標識ファイルを選択するため、表示制御部20は、表示位置コードに続く標識コードを変換し(ステップS5510〜S5560)、形状毎の標識ファイルを選択する(ステップS5600)。例えば、規制標識で円形の標識が選択された場合は、特定の大きさに対してそれぞれ38種類(2018年12月現在)の標識が該当するため標識選択のステップS5540により6ビットの有意コード(例えば、00100101)によって特定の標識を選択する。次に、
図6のメインフローにおいて、表示制御部20は、描画座標を設定する(ステップS110)。本実施形態においては、
図3Aに示す矩形状のビットマップデータの特定位置座標(x
0,y
0)を
図3Bに示す各標識の基準位置座標に合わせてビットマップデータの座標を表示面30aの座標に置き換える。
【0035】
次に、表示制御部20は、
図6のステップS105で取得された標識ファイルが、表示させたい標識ファイルであるかどうか確認するため、携帯無線端末の利用者に問合せる(ステップS115)。携帯無線端末の利用者は、当該画像に基づいて意図通りの画像が表示対象になっているか否かを確認し、許可または不許可を当該端末に入力する。この入力結果が、入出力インタフェース部10を介して表示制御部20に送られ、許可された場合(
図6のステップS115:Y)は、ステップS105で取得された標識ファイルが示す画像(携帯無線端末上では、サムネイル等)が、表示部30に転送される(ステップS120)。また、表示制御部20は、ステップS110で設定された描画座標に表示するための制御信号を表示部30に出力する。
【0036】
この結果、表示部30の表示面30aには、表示させたい位置に選択された形と大きさの道路標識が表示される。不許可の場合(
図6のステップS115:N)、表示制御部20は、ステップS105からS115の処理を繰り返す。
【0037】
(2)他の実施形態:
上述した実施形態においては、表示制御部20が表示面30aに表示する標識と同じ画素数のビットマップデータを表示制御部20のメモリ20aに記録し、当該ビットマップデータの座標を表示面30aの座標に変換して表示を行う構成であったが、むろん、携帯無線端末側または遠方の端末(中央装置)にビットマップデータを記録し、
図6のステップS100からS110を携帯無線端末または遠方の端末で実行し作成した図形情報が表示装置1に送られ、メモリ20aに記録した後に表示部30に転送されて表示される構成であっても良い。
【0038】
また、図形情報は、上述の実施形態で説明したビットマップ形式でメモリ20aに記録する構成に限定されず、以下の数式に示すようなベクタ形式で記録した各標識ファイルをラスタライズすることによって、
図9Bに示すビットマップデータに変換され、メモリ20aに記録するデータ容量を抑える方法を採用してもよい。
図9Bは通行止めを表示する円形の規制標識の一例として、座標SC(x,y)を中心として、以下の式より大まかな形を描画することができる。
【数2】
式(5),(6)においてr
1,r
2 は描画したい円形の半径を示しており、初期条件として半径r
1が300mmである場合を想定している。まず、式(5)により赤い円を描く。次に、式(6)により赤い円の内側に白い円を上書きする。これによって、
図9Bの形を表現することができ、その後も同様な要領で斜線等を描画すれば良い。
【0039】
表示部は、矩形の表示面を有していればよく、表示面の態様は限定されない。従って、表示面が電子ペーパーである構成以外にも種々の構成を採用可能である。例えば、液晶表示パネルや有機EL表示パネル、マイクロLED表示パネル、量子ドット表示パネルなどの種々の装置によって表示面が構成されて良い。表示面は、対向する2辺が平行な長方形であれば良く、正方形であっても良い。
【0040】
表示制御部は、形および大きさが異なる複数の標識の少なくとも1個を表示面に表示させることができればよい。従って、表示面に1個ずつ標識が表示されても良いし、複数個表示されても良い。また、複数の決まった標識を特定の曜日や時間に変化させる表示装置であれば、外部より制御信号を入力することが必要ないため、メモリに記録したプログラムと識別番号のみによって標識を表示制御する方法を採用しても良い。
【0041】
むろん、標識は道路標識に限定されず、鉄道標識等であっても良いし、任意の標識(例えば、看板等)であっても良い。いずれにしても、表示装置において、複数の標識が表示され得る状態であり、標識同士においては、形および大きさの少なくとも一方が異なればよい。なお、表示制御部においては、各標識が表示面からはみ出さないように各標識を表示させることができればよい。従って、上述の実施形態のように、左肩寄せとする構成に限定されず、各標識が表示面からはみ出さないように表示可能であれば、種々の位置に基準位置座標が設定されて標識が表示されて良い。
【0042】
表示面の大きさは、複数の形状の標識を表示するための最小面積であり、この面積を無駄なく最大限利用可能とする大きさ(例えば、五角形の標識の縦の長さ)の標識同士の辺の一部が重なるように設定されれば良い。
【0043】
また、表示面において欠けることなく道路標識が表示され、かつ、無駄な余白によるコストの上昇を防止することができればよい。さらに、表示装置1を設置する形態は、最良の実施形態の
図1Aの支柱1aのように支柱の上に路面から一定のクリアランスを持って設置してもよいし、その背面を歩道橋や鉄道の高架橋の橋げたなどに適宜な支持金具(図示せず)によって支持し設置する形態であっても良い。