特許第6799098号(P6799098)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6799098
(24)【登録日】2020年11月24日
(45)【発行日】2020年12月9日
(54)【発明の名称】半透過型の偽造防止用フィルム
(51)【国際特許分類】
   G02B 5/18 20060101AFI20201130BHJP
   G03H 1/02 20060101ALI20201130BHJP
   B42D 25/328 20140101ALI20201130BHJP
   G07D 7/12 20160101ALI20201130BHJP
【FI】
   G02B5/18
   G03H1/02
   B42D25/328
   G07D7/12
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-35205(P2019-35205)
(22)【出願日】2019年2月28日
(65)【公開番号】特開2020-21045(P2020-21045A)
(43)【公開日】2020年2月6日
【審査請求日】2019年2月28日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0090880
(32)【優先日】2018年8月3日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518358790
【氏名又は名称】ナノ メッカ カンパニーリミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ チンヨン
(72)【発明者】
【氏名】イ ヨンジュン
(72)【発明者】
【氏名】パク ポムキュ
【審査官】 植野 孝郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開平6−48075(JP,A)
【文献】 国際公開第2017/188542(WO,A1)
【文献】 特表平9−508594(JP,A)
【文献】 特許第4493004(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 5/18
G02B 5/32
G03H 1/00− 5/00
B42D25/328
G07D 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
前記ベースの上に備えられ、真偽判定用イメージを具現するための回折パターンを有する回折性光学素子層と、
前記回折性光学素子層の上に前記回折パターンのプロファイルに沿って形成され、入射する入射光を部分的に反射及び透過可能な光透過度調節薄膜と、
前記ベースの下部に設けられた、QR情報を含むQRパターン層と、を含み、
前記光透過度調節薄膜が、可視光線領域の波長を有する光に対して40〜60%範囲内の光透過度を有し、前記ベースの上部及び下部の両部に向けて真偽判定用イメージを具現することができ、
前記光透過度調節薄膜が、500〜600nmの波長を有する入射光に対して最大透過度を有するように調節された厚さを有することを特徴とする半透過型の偽造防止用フィルム。
【請求項2】
前記光透過度調節薄膜が、金、銀及びアルミニウムからなる光反射性金属群より選択された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の半透過型の偽造防止用フィルム。
【請求項3】
前記光透過度調節薄膜の上に備えられた、ホログラムパターン層をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半透過型の偽造防止用フィルム。
【請求項4】
前記光透過度調節薄膜と前記ホログラムパターン層との間に挟まれ、前記光透過度調節薄膜と前記ホログラムパターン層とを相互ボンディングする透明ボンディング層をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の半透過型の偽造防止用フィルム。
【請求項5】
前記光透過度調節薄膜の上部に備えられた平坦化層と、
前記光透過度調節薄膜と前記平坦化層との間に挟まれ、前記平坦化層と前記光透過度調節薄膜とを相互ボンディングするボンディング層と、をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半透過型の偽造防止用フィルム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半透過型の偽造防止用フィルムに関し、より詳しくは、真偽判定用パターンを用いて真偽判定用イメージを具現することができる半透過型の偽造防止用フィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェア、CD、DVD、有価証券、洋酒、薬品などのような高価品の偽造行為が大きい社会的問題となっている。偽造生産された物品の多くは低い品質を有するため、このような偽造行為によって該当メーカーは多くの努力を傾けて得た信頼を失われるなどの莫大な被害を受けている。このような偽造問題を解決するために、メーカーは偽造を困難にする技術または本物と偽物とを判定する技術などを製品に付与することで偽物の流通防止に努力を傾けている。
【0003】
偽造防止のために製品に付与される代表的なものとしては、ホログラム(hologram)が挙げられる。ホログラムを設計するために、ビームスプリッターを用いて対象物に照射する物体光及び基準光で、前記対象物から反射する物体光と前記基準光との干渉現象を用いてホログラムを設計する。
【0004】
前記ホログラムは、立体像を再現する干渉縞を記録した媒体であって、ホログラフィーの原理を用いて作られる。これによって、前記ホログラムは、基準光と同一の振動数、波長及び位相を有する再現光を、特定角度で干渉縞に照射することで特定のイメージを具現することができる。また、見る角度によって反射する光の色または形態が変わり得る。
【0005】
しかし、ホログラムで記録可能な情報には限界があるため、精巧なホログラムが製作しにくいという問題点があった。ひいては、前記再現光は、必ず基準光と同じ位相、波長及び振動数を持たなければならないという限界がある。このような問題点から、デジタルスキャナーのようなホログラム複製器具などによってホログラムの複製が容易となり、問題が深刻になった。また、前記ホログラムをなすホログラムパターンは一定の形状を有することから、規則的である。
【0006】
これによって、最近はナノインプリンティング法で偽造防止用フィルムに情報を記録する技術が紹介された。ナノインプリンティング法は、ナノパターンを有するモールドを用いて偽造防止用フィルムの上に回折パターンを形成する方法であって、低費用で多くの情報が記録可能であることから、近来に広く用いられている。
【0007】
通常、偽造防止フィルムは直進方向に照射され、内部を透過したレーザーが一定の方向へ回折されるようにする。これによって、偽造防止用フィルムに直進方向へ照射されたレーザーが偽造防止用フィルムを透過した後、回折パターンによって回折された光によって偽造防止パターンが具現される。
【0008】
しかし、前記透過型偽造防止フィルムは、3次元バルクを含む多様な形状の製品に適用しにくいという問題がある。また、透過型偽造防止フィルムそのものが全体的に光透過性を確保しなければならないため、前記透過型偽造防止フィルムの素材に制限がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の一目的は、透過型偽造防止フィルムが有する光透過性の制限を克服した半透過型の偽造防止用フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を達成するため、本発明の一実施例による半透過型の偽造防止用フィルムは、ベースと、前記ベースの上に備えられ、真偽判定用イメージを具現するための回折パターンを有する回折性光学素子層と、前記回折性光学素子層の上に前記回折パターンのプロファイルに沿って形成され、入射する入射光を部分的に反射及び透過可能な光透過度調節薄膜と、を含む。
【0011】
本発明の一実施例において、前記光透過度調節薄膜は、可視光線領域の波長を有する光に対して40〜60%範囲内の光透過度を有し、前記ベースの上部及び下部の両部に向けて真偽判定用イメージを具現することができる。
【0012】
本発明の一実施例において、前記光透過度調節薄膜は、金、銀及びアルミニウムからなる光反射性金属群より選択された少なくとも一つを含み得る。
【0013】
本発明の一実施例において、前記ベースの上部または下部に情報を保存する少なくとも一つの情報パターン部をさらに含み得る。
【0014】
ここで、前記光透過度調節薄膜は、500〜600nmの波長を有する入射光に対して最大透過度を有するように調節された厚さを有し得る。
【0015】
この際、前記情報パターン部は、前記ベースの下面に備えられ、QR情報を含むQRパターン層を含み得る。
【0016】
なお、前記光透過度調節薄膜は、500〜600nmの波長を有する入射光に対して50%未満の透過度を有するように調節された厚さを有し得る。
【0017】
この場合、前記情報パターン部は、前記光透過度調節薄膜の上に備えられ、500〜600nmの波長を有する入射光を再現光として用いるホログラムパターン層を含み得る。また、前記光透過調節薄膜と前記ホログラムパターン層との間に挟まれ、前記光透過調節薄膜と前記ホログラムパターン層とを相互ボンディングする透明ボンディング層がさらに備えられ得る。
【0018】
なお、前記光透過度調節薄膜は、可視光線領域の波長を有する光に対して40〜60%範囲内の光透過度を有し、前記情報パターン部は、前記ベースの上部に形成されたホログラムパターン層と、前記ベースの下部に形成されたQRパターン層と、を含み得る。
【0019】
本発明の一実施例において、前記光透過調節薄膜の上部に備えられた平坦化層と、前記光透過調節薄膜と前記平坦化層との間に挟まれ、前記平坦化層と前記光透過調節薄膜とを相互ボンディングするボンディング層と、がさらに備えられ得る。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施例による半透過型の偽造防止用フィルムによれば、ホログラムを代替できる回折性光学素子を備えることで、ナノサイズの微細パターンを具現することができる。これによって、複雑なイメージを容易に具現することができ、不規則的にランダムな形状または大きさを有する回折パターンが具現可能である。また、多様な波長及び位相を有する光を用いて複数の色を有するイメージを容易に具現することができる。
【0021】
なお、既存の透過型の偽造防止用フィルムとは相違にベースの上面及び下面の両面に向けて偽造判定用イメージを具現することができる。したがって、対象体が有する光透過性の程度に関わらず対象体の真偽を容易に判定することができる。
【0022】
延いては、別途のホログラムパターン層またはQRパターン層が追加的に具備されることによって、偽造判定をより正確に行うか、製品の追跡及び管理のための追加情報を保存することができる。
【0023】
一方、平坦化層及びボンディング層が追加的に備えられることで、ボンディング層の厚さ変化によって半透過型の偽造防止用フィルムの厚さを効果的に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施例による半透過型の偽造防止用フィルムを説明する断面図である。
図2図1の光透過度調節薄膜の厚さによる光透過度を示したグラフである。
図3】本発明の他の実施例による半透過型の偽造防止用フィルムを説明する断面図である。
図4】本発明のさらに他の実施例による半透過型の偽造防止用フィルムを説明する断面図である。
図5】本発明のさらに他の実施例による半透過型の偽造防止用フィルムを説明する断面図である。
図6】本発明の実施例による半透過型の偽造防止用フィルムの製造方法を説明するフローチャートである。
図7a】比較例としてホログラムを撮像した写真である。
図7b】本発明の回折性光学素子を有する半透過型の偽造防止用フィルムを撮像した写真である。
図8】透過型の偽造防止用フィルムに含まれた回折パターンを透過した光の位相差を説明するための断面図である。
図9】反射型の偽造防止用フィルムに含まれた回折パターンを透過した光の位相差を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施例による接地クランプユニット及び基板支持アセンブリーについて詳しく説明する。本発明は多様に変更することができ、多様な形態を有することができるところ、特定の実施例を図面に例示して本文に詳細に説明する。しかし、これは、本発明を特定の開示形態に限定することではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物、乃至代替物を含むことを理解すべきである。各図面を説明において、類似の参照符号を類似の構成要素に対して付与した。添付の図面において、構造物の寸法は本発明の明確性のために実際よりも拡大して示した。
【0026】
第1、第2等の用語は、多様な構成要素を説明するために使用することができるが、構成要素は用語によって限定されない。用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲から外れることなく、第1構成要素は第2構成要素と称され、同様に第2構成要素も第1構成要素と称され得る。
【0027】
本明細書において使用する用語は、単に特定の実施例を説明するために用いられたことであって、本発明を限定しない。単数の表現は、文脈上、明白に異ならせて表現しない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」または「有する」等の用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを意図するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらの組合せの存在または付加の可能性を予め排除しないことを理解すべきである。
【0028】
なお、異なるものとして定義しない限り、技術的であるか科学的な用語を含めてここで用いられる全ての用語は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有している。一般的に用いられる辞典に定義されているもののような用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有することと解釈すべきであり、本出願で明白に定義されない限り、理想的であるか過度に形式的な意味に解釈されない。
【0029】
図1は、本発明の一実施例による半透過型(Reflective-Transmissive type)の偽造防止用フィルムを説明する断面図である。
【0030】
図1を参照すれば、本発明の一実施例による半透過型の偽造防止用フィルム100は、ベース110、回折性光学素子層130及び光透過度調節薄膜150を含む。前記半透過型の偽造防止用フィルム100は、外部から入射されるLED光またはレーザー光が前記光透過度調節薄膜150から一部は反射され、一部は透過される。これによって、前記ベース110の上部及び下部の両部に向けて特定のイメージを具現することができる。この際、特定のイメージは、真偽判定用イメージであり得る。例えば、前記特定のイメージは、真偽判定が必要な対象体の製造メーカーの商標またはロゴなどを含み得る。
【0031】
前記ベース110は、高分子物質からなり得る。例えば、前記ベース110は、PET材質であり得る。また、前記ベース110の下面の上には、両面接着テープ(図示せず)が形成されることで、前記ベース110を特定の製品に付着できるように備えられ得る。
【0032】
前記ベース110の上面には回折性光学素子層130が備えられる。
【0033】
前記回折性光学素子層130の上面には回折パターンが形成される。前記回折パターンは、多様な大きさ及び形状を有し得る。例えば、前記回折パターンの形状は、ストライプ形状、モザイク形状、ピラミッド形状などを含み得る。前記回折パターンは、フーリエ変換及びフーリエ逆変換過程を含む設計アルゴリズムを経て特定のイメージを具現するための回折特性を用いるためのパターンとして定義され得る。
【0034】
前記回折パターンは、ホットエムボシング工程、ナノインプリンティング工程またはトランスファープリンティング工程によって形成され得る。
【0035】
前記光透過度調節薄膜150は、前記回折パターンのプロファイルに沿って形成される。これによって、前記光透過度調節薄膜150は、均一な厚さを有するように形成され得る。前記光透過度調節薄膜150は、前記外部から入射する光の一部は反射させ、その上部へ特定のイメージを具現できる一方、前記外部光の一部は透過させ、その下部へ特定のイメージを具現できる。したがって、前記光透過度調節薄膜150を含む半透過型の偽造防止用フィルム100は、真偽判定用対象体の光透過度に関係なく使用可能である。
【0036】
前記光透過度調節薄膜150は、金、銀及びアルミニウムのような光反射性金属物質を含み得る。
【0037】
前記光透過度調節薄膜150の光透過度は、その厚さによって調節され得る。例えば、前記光透過度調節薄膜150は、1nm〜4nmの厚さを有し得る。
【0038】
前記光透過度調節薄膜150は、前記回折パターンに形成された段差によって前記光透過度調節薄膜150の表面で反射した光の位相が変わる。これによって、前記反射光が相互干渉することで特定の回折イメージを具現することができる。
【0039】
図2は、図1の光透過度調節薄膜の厚さによる光透過度を示したグラフである。
【0040】
図2を参照すれば、光透過度調節薄膜150が金からなる場合において、その厚さ別の波長による光透過度が示される。
【0041】
前記光透過度調節薄膜150が金からなる場合、前記光透過度調節薄膜150は、2〜4nmの厚さを有し得る。これによって、可視光線の領域で、前記光透過度調節薄膜が40〜60%の光透過度を有し得る。
【0042】
特に、550nmの外部光において、3nmの厚さを有する前記光透過度調節薄膜が50%程度の光透過度を有すると推定される。
【0043】
本発明の一実施例によれば、既存の透過型の偽造防止用フィルムとは相違に、前記半透過型の偽造防止用フィルム100は、三次元バルクを含む多様な形状を有する対象体に付着可能である。即ち、既存の透過型の偽造防止用フィルムの場合、光が前記製品を透過する透過光を用いて真偽判定用イメージを具現することから、前記対象体が不透明な場合、前記透過型の偽造防止用フィルムを用いることが困難である。
【0044】
これに対し、本発明の実施例による半透過型の偽造防止用フィルム100は、付着される対象体の多様な形状または材質に関わらず使用可能であるという長所を有する。
【0045】
本発明の一実施例において、前記半透過型の偽造防止用フィルム100は、平坦化層190及びボンディング層170をさらに含む。
【0046】
前記平坦化層190は、前記光透過調節薄膜150の上部に備えられる。前記平坦化層190は、回折パターンに形成された段差を除去し、その上面を全体的に平坦化する。
【0047】
前記平坦化層190は、前記光透過度調節薄膜150を覆うように備えられる。これによって、前記平坦化層190は、前記光透過度調節薄膜150、延いては、回折光学素子層130を外部衝撃から保護することができる。さらに、前記平坦化層190が回折光学素子層130を全体的に覆うことで、半透過型の偽造防止用フィルム100の複製を抑制することができる。
【0048】
前記平坦化層190は、PVC、PMMA、PET、PT、アクリル及びエポキシからなる光透過性樹脂のうちいずれか一つから形成され得る。
【0049】
前記ボンディング層170は、前記平坦化層と前記光透過調節薄膜との間に挟まれる。前記ボンディング層170は、前記平坦化層190と前記光透過調節薄膜150とを相互ボンディングする。前記ボンディング層170は、ラミネイティング工程によって形成され得る。前記ボンディング層170は、例えば、冷却することで前記平坦化層190と前記光透過調節薄膜150とを相互ボンディングし得る。
【0050】
図3は、本発明の一実施例による半透過型の偽造防止用フィルムを説明する断面図である。
【0051】
図3を参照すれば、本発明の一実施例による半透過型の偽造防止用フィルム100は、ベース110、回折性光学素子層130、光透過度調節薄膜150及び情報パターン部を含む。前記情報パターン部は、例えば、ホログラムパターン層180を含み得る。
【0052】
前記ホログラムパターン層180は、前記光透過度調節薄膜150の上部に備えられる。前記ホログラムパターン層180は、外部から入射される入射光のうち一部が前記光透過度調節薄膜150から反射する反射光を用いる。これによって、前記半透過型の偽造防止用フィルム100は、その上部にホログラムを具現することができる。
【0053】
一方、前記外部から入射する入射光の一部が前記光透過度調節薄膜150を透過する透過光は、前記回折光学素子層130に形成された回折パターン、及び前記光透過度調節薄膜150と前記回折光学素子層130との屈折率の差によって特定のイメージを具現することができる。これによって、前記半透過型の偽造防止用フィルム100は、前記特定のイメージを用いて偽造有無を判定することができる。
【0054】
結果的に、前記半透過型の偽造防止用フィルム100は、その上部にホログラムを具現する一方、その下部に特定のイメージを同時に具現することができる。
【0055】
ここで、前記光透過度調節薄膜150は、500〜600nm波長を有する入射光に対して50%未満の透過度を有するように調節された厚さを有し得る。これによって、前記入射光に対して前記光透過度調節薄膜150が相対的に高い光反射度を有することから、ホログラムの具現に必要な光が前記ホログラムパターン層180にさらに多い量で到逹できる。
【0056】
図4は、本発明の一実施例による半透過型の偽造防止用フィルムを説明する断面図である。
【0057】
図4を参照すれば、本発明の一実施例による半透過型の偽造防止用フィルム100は、ベース110、回折性光学素子層130、光透過度調節薄膜150及び情報パターン部を含む。前記情報パターン部は、例えば、QRパターン層120を含み得る。
【0058】
前記QRパターン層120は、前記ベース110の下部に位置する。前記QRパターン層120は、外部から入射する入射光の一部が前記光透過度調節薄膜150を透過した透過光を用いる。これによって、前記半透過型の偽造防止用フィルム100は、ボンディング層170の下部に位置したQRパターン層120に保存された情報を認識可能にする。即ち、QRスキャナー(図示せず)は、前記QRパターン層120をスキャンすることで、前記情報、例えば、生産ロットなどを用いて対象体を追跡及び管理を容易にすることができる。
【0059】
結果的に、前記半透過型の偽造防止用フィルム100は、その下部に特定のイメージを具現する一方、その下部に形成されたQR情報を読み出すことができる。
【0060】
ここで、前記光透過度調節薄膜150は、500〜600nmの波長を有する入射光に対して最大透過度を有するように調節された厚さを有し得る。これによって、前記入射光に対して前記光透過度調節薄膜150が相対的に高い光透過度を有することから、QRパターン層120にさらに多い量で到逹できる。したがって、QRパターン層120に保存された情報をQRスキャナーが効果的に認識可能である。
【0061】
図5は、本発明の一実施例による半透過型の偽造防止用フィルムを説明する断面図である。
【0062】
図5を参照すれば、本発明の一実施例による半透過型の偽造防止用フィルム100は、ベース110、回折性光学素子層130、光透過度調節薄膜150及び情報パターン部を含む。前記情報パターン部は、例えば、ホログラムパターン層180及びQRパターン層120を含み得る。
【0063】
前記ホログラムパターン層180は、前記光透過度調節薄膜150の上部に備えられる。前記ホログラムパターン層180は、外部から入射する入射光の一部が前記光透過度調節薄膜150から反射する反射光を用いる。これによって、前記半透過型の偽造防止用フィルム100は、その上部にホログラムを具現することができる。
【0064】
一方、前記QRパターン層120は、前記ベース110の下部に位置する。前記QRパターン層120は、外部から入射する入射光の一部が前記光透過度調節薄膜150を透過した透過光を用いる。これによって、前記半透過型の偽造防止用フィルム100は、ベース110の下部に位置したQRパターン層120に保存された情報を認識可能にする。即ち、QRスキャナーは、前記QRパターン層120をスキャンすることで、前記情報、例えば、生産ロットなどを用いて対象体の追跡及び管理を容易にする。
【0065】
図6は、本発明の一実施例による半透過型の偽造防止用フィルムの製造方法を説明するフローチャートである。
【0066】
図1及び図6を参照すれば、本発明の一実施例による半透過型の偽造防止用フィルムの製造方法において、先ず、ベース110の一面上に回折光学素子層130を形成する(S110)。前記回折パターンを有する回折光学素子層130は、ホットエムボシング工程、ナノインプリンティング工程またはトランスファープリンティング工程によって形成し得る。
【0067】
続いて、前記回折パターンのプロファイルに沿って、前記外部から入射する光を反射及び透過する光透過度調節薄膜150を形成する(S130)。前記光透過度調節薄膜150は、原子層蒸着工程、スパッタリング工程またはイオンビーム工程によって形成され得る。
【0068】
前記光透過度調節薄膜150は、金、銀、アルミニウムのような光反射性金属物質を用いて形成され得る。前記光透過度調節薄膜150は、1nm〜4nmの厚さを有するように形成され得る。
【0069】
一方、ベース110の他面上にQRパターン層120のような情報パターン層を形成する。これと相違に、別途のベース上にホログラムパターン層180(図5参照)のような情報パターン層を形成する。
【0070】
それから、情報パターン層を光透過度調節薄膜150の上にボンディングする。これによって、情報パターン層及び前記光透過度調節薄膜150を含む半透過型の偽造防止用フィルム100が製造される。
【0071】
図7Aは、比較例としてホログラムを撮像した写真である。図7Bは、本発明の回折性光学素子を有する半透過型の偽造防止用フィルムを撮像した写真である。
【0072】
図7A及び図7Bを参照すれば、ホログラムは、干渉縞が周期性を有して反復的に形成されていることに対し、本発明の回折性光学素子を有する半透過型の偽造防止用フィルムは、不規則な縞が複層として形成されている構造を有することを確認することができる。
【0073】
図8は、透過型の偽造防止用フィルムに含まれた回折パターンを透過した光の位相差を説明するための断面図である。
【0074】
図8を参照すれば、回折パターン間の高さ差hが存在し、回折パターンがn(=1+p)を有する場合、相異なる位置における位相差(φ−φ)は、下記の数学式1のようである。
【0075】
Φ12= k0×p×h (式1)
ここで、k(=2π/λ)であり、pは、空気の屈折率である1よりも大きい差異値であり、hは、回折パターンの高さの差である。
【0076】
前記位相差を用いて回折パターンから真偽判定用イメージを具現することができる。
【0077】
図9は、反射型の偽造防止用フィルムに含まれた回折パターンを透過した光の位相差を説明するための断面図である。
【0078】
図9を参照すれば、回折パターン間の高さ差hが存在し、回折パターンがn(=1+p)を有する場合、相異なる位置における位相差(φ−φ)は、下記の数学式2のようである。
【0079】
Φ1’-Φ2’= -k0×2h’ (式2)
ここで、k(=2π/λ)であり、pは、空気の屈折率である1よりも大きい差異値であり、hは、回折パターンの高さ差である。
【0080】
前記位相差を用いて回折パターンから真偽判定用イメージを具現することができる。
【0081】
本発明は、上述のように望ましい実施例を挙げて図示して説明したが、前記実施例に限定されず、本発明の技術思想から脱しない範囲内で当該発明が属する技術分野における通常の知識を持つ者によって多様な変形及び変更が可能である。なお、かかる変形例及び変更例は、添付の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0082】
100 半透過型の偽造防止用フィルム
110 ベース
130 回折性光学素子層
150 光透過度調節薄膜
170 ボンディング層
190 平坦化層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図8
図9