(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記スマートデバイスと前記第2デバイスとの間の相対距離を表示するように構成された近接インジケータをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のスマートデバイス。
前記スマートデバイスと前記第2デバイスとの間の前記相対距離の表示は、前記少なくとも1つのペアリング条件を充足する前記物理的動作イベントに応答して消えることを特徴とする請求項7に記載のスマートデバイス。
前記近接インジケータは、前記スマートデバイスと前記第2デバイスとの間の前記相対距離を示すために、セグメント化されたバー、一連の同心円、及び複数の色の内の1つを表示することを特徴とする請求項7に記載のスマートデバイス。
前記スマートデバイスと前記第2デバイスとの間の相対距離を示すために様々な音を生成するように構成された近接インジケータをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のスマートデバイス。
前記物理的動作イベントが前記少なくとも1つのペアリング条件を充足するために、実行されているよりも早く又は遅くなるようにその性能を要求することを示すように構成された近接インジケータをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のスマートデバイス。
前記命令は、前記プロセッサ上で実行されると、Bluetooth(登録商標) Low Energy (BLE)対応のペアリングアプリケーションを実行するようにさらに動作することを特徴とする請求項13に記載のスマートデバイス。
前記命令は、前記プロセッサ上で実行されると、前記スマートデバイスと前記第2デバイスとの間の変化する距離に応答して、前記ディスプレイに変化する近接インジケータを表示するようにさらに動作することを特徴とする請求項13に記載のスマートデバイス。
前記命令は、前記プロセッサ上で実行されると、前記第2デバイスを、実行されているよりも早く又は遅く前記スマートデバイスから遠ざけるように又は前記スマートデバイスに向かって移動するように前記ディスプレイに指示を表示するようにさらに動作することを特徴とする請求項13に記載のスマートデバイス。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態は、ワイヤレス電子デバイスを安全にペアリングしてデバイス間に信頼されたワイヤレス通信チャネルを確立するための改善された方法および装置を提供する。数値ペアリングキーを交換する代わりに、本発明の実施形態は、ペアリングが許可される前に、ペアリング動作イベントを使用して少なくとも1つのペアリング条件を充足する。
【0010】
Bluetooth(登録商標)Low Energy(BLE)などの様々なワイヤレスプロトコルは通信リンクを確立するためにペアリング工程を必要とする。BLEは、2.4GHzの産業、科学および医療(ISM)無線バンドにおいて動作する無線周波数(RF)通信プロトコルである。BLE仕様は、血糖計(BGM)などのデバイスとスマートフォンまたはタブレットとの間の通信をサポートするプロファイル定義のほかに、近接モニタ(たとえば、スマートフォン上の)が近接レポータ(たとえば、BGM上の)が指定の範囲内にあるかどうかを検出するようにする近接プロファイルも含む。物理的近接は無線受信機の受信信号強度インジケータ(RSSI)値を用いて推定され得る。
【0011】
本発明の実施形態は、ユーザにキーを入力することも、またデバイスにキーを選択、表示および/または入力するための機構を含むことも要求することなく2つのデバイス間の通信リンクを安全に確立するために使用され得る新規なペアリング工程を提供する。いくつかの実施形態において、ペアリングは、デバイスをペアリングモードに入れ、デバイスを離すように次いで合わすように移動させることによって遂行される。経時的に近接測定を用いて(たとえば、BLEのための近接プロファイルを用いて)、通信リンクは、最初に2つのデバイスの至近接を検出し、次いで第1の閾(たとえば、低下した信号強度)へのデバイス間の増加する距離を検出し、最後に第2の閾(たとえば、上昇した信号強度)へのデバイス間の減少する距離を検出することに基づいて確立され得る。いくつかの他の実施形態において、ペアリングは、デバイスをペアリングモードに入れ、次いで2つのデバイスを合わせてタップすることによって遂行される。タップは加速度計(たとえば、スマートフォン上の)を用いて検出され得る。なお他の実施形態において、発見もペアリングも、ペアリングモードにある1つのデバイスをスタンバイモードにある別のデバイスでタップすることによって達成される。タップイベントは、スタンバイモードのデバイスをウェイクアップさせてペアリングモードに入れるために使用される。両デバイスがペアリングモードになり、タップイベントに基づくペアリングは次いで上記のように進む。
【0012】
上記実施形態の各種類において、ペアリングモードにある間の(またはペアリングモードにウェイクアップした上での)所定の物理的動作イベント(たとえば、少なくとも1つのペアリング条件を充足する変化する近接パターン/動作シーケンスまたはタップイベント)の検出は、2つのデバイス間の通信を安全に確立するための基準として従来の数字キー交換工程に取って代わるのに役立つ。ペアリングモードにある間に所定の物理的イベントを同時に経験する2つのデバイスのみがリンクを確立できるので、通信リンクの確立は「安全」と考えられることに留意されたい。傍受デバイスは、それらが所定の物理的動作イベント(たとえば、タップイベントまたはペアリング動作シーケンス/近接パターン)に関与しないので、接続する(たとえば、接続をハイジャックすることによって)のを妨げられる。換言すれば、非安全なペアリングシステムは、リンクが単に2つのデバイスを互いの範囲内でペアリングモードに入れることによって確立されるようにする。本発明の実施形態は、ペアリング動作イベントに関与することによってペアリング条件を充足する意図したデバイスのみがペアリングされ得、かつ任意の傍受デバイスはペアリングされ得ないことを保証する。したがって、これらの実施形態は単純で直観的なペアリング手順の簡便性も安心かつ確実感もユーザに提供する。
【0013】
図1に着目すると、本発明の実施形態に係る例示のシステム100が提供される。いくつかの実施形態において、システム100は、BLE能力をもつBGM102、および同じくBLE能力をもつ1つまたは複数のスマートフォン104A、104B、104Cを含み得る。例示のシステム100は単に実例としてBGM102および1つまたは複数のスマートフォン104A、104B、104Cとともに図示されることに留意されたい。さらに、システム100は、ペアリングを使用して信頼されたワイヤレス通信リンク106を安全に確立する任意の通信プロトコル(たとえば、BLE、Bluetooth(登録商標)、ANTプロトコルなど)で有効にされる任意のワイヤレスデバイスを代替的に使用できることに留意されたい。たとえば、本発明の実施形態は、Lockitron Deadbolt、MotorolaのH19TXTヘッドセット、Polaroid Pogo Connectスマートペン、Pebble電子ペーパーウォッチ、Wahoo Fitness KICKR固定エクササイズバイクシステム、Nike Hyperdunk+バスケットボールシューズ、Jabra Solemateドッキングステーションスピーカシステム、Withingsワイヤレス体重計WS-30、Scosche RHYTHMアームバンド脈拍センサ、Microsoft Sculptモバイルキーボード、Polaroid PoGoインスタントモバイルプリンタ、Kensington Vo200 Bluetooth(登録商標)インターネット電話、BlueAnt Supertooth3ハンズフリースピーカーホン、Interlink Electronics VP6600 Bluetooth(登録商標)用ExpressCard Media Remote、Lego Mindstorms NXTロボットキット、Baracoda D-Flyバーコードスキャナ、GARMIN GLOポータブル航空GPSなどのBluetooth(登録商標)デバイスをペアリングするために使用され得る。加えて、スマートフォンなどの「スマートデバイス」、Apple iPad(登録商標)などのタブレット、Kinivo BTD-400 Bluetooth(登録商標)4.0 USBアダプタなどのBluetooth(登録商標)アダプタをもつ任意のパーソナルまたはラップトップコンピュータ、ワイヤレス通信機構をもつ任意のプログラマブルデバイス、などが、本発明の実施形態の方法および装置を用いてペアリングされ得る。
【0014】
図2は、ペアリングのためにタップイベントを使用する本発明の例示の論理回路200の実施形態を例証する機能ブロック図を描く。回路200の部品がハードウェアデバイスとして表されても、いくつかの実施形態において、回路はプログラマブルデバイス(たとえば、スマートフォン、タブレットなど)上で実行するソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェア部品の組合せとして具象化され得ることに留意されたい。例証される実施形態は、ペアリングされるべき2つのデバイスの少なくとも1つが加速度計を含むと仮定する。例示の回路200は、いくつかの実施形態において、以下の3つのペアリング条件が満たされる場合にデバイスをペアリングするのみであろう。第一に、タップが指定の「タップ閾」を上回る加速度計応答をもたらすだけ十分強い。第二に、RF信号強度が指定の「移動度閾」を上回る率で増加している(たとえば、デバイスが近づいている)。第三に、RF信号強度が指定の「近接閾」を上回る値である。いくつかの他の実施形態において、すべての3つのペアリング条件がペアリングのために充足されることを要求されるわけではない。
【0015】
動作に際し、ペアリングされるべきデバイスの一方が加速度計が設置されたBLE対応スマートフォン104A(
図1)であるのに対して、他方のデバイスがBLE対応BGM102であると仮定する。本発明の実施形態は、ユーザがインストールされたアプリケーションおよび単純なタップによるペアリング手順を用いてスマートフォン104AとBLE BGM102をペアリングするようにする。ユーザはスマートフォン104A上のアプリケーションを起動し、BGM102をオンにする。ユーザはデバイスを合わせて、互いに対してタップする。発見およびペアリングは、加速度計示度の急変およびデバイスの近接(すなわち、スマートフォン104A上で動くアプリケーションによって検出されるBGM102BLE信号強度の検出変化)に応じて自動的に開始される。
【0016】
したがって、本発明の実施形態は、2つのBLE対応デバイスが、一方のデバイスがもう一方をタップし、ペアリング条件が充足されるときにペアリングする(BLE規格の観点から)ようにする。
図2における論理回路200の機能ブロック図に例証されるように、ペアリング条件を満たすことは、条件によってゲート制御される信号の流れとして表され得る。例示の論理回路200は信号処理ブロック202および決定論理ブロック204に分割される。信号処理ブロック202は加速度計からの加速度計データ入力信号206、およびBLE無線受信機からのBLE信号強度信号208を受信する。これらの2つの入力信号および3つの所定の閾値に基づいて、論理回路200は、デバイスをペアリングすべきか否かを示す二値出力信号210を作成する。
【0017】
信号処理ブロック202は、タップイベントが発生したと示すスマートフォン104Aの加速度の急変が発生したかどうかを判定する。いくつかの実施形態において、加速度計データ206は最初に方向フィルタ211に通されてYおよびZ方向の加速度の成分を除去する。一方のデバイスがもう一方をタップする(たとえば、瞬間動作)まさしくその瞬間を検出するために、一般的な「それほど急でない」移動(加速度計データ入力信号206の低周波成分として見られ得る)が、加速度計によって生成されるデータから除外される。低周波成分は、加速度計データ入力信号206に高域通過デジタルフィルタ212を適用することによって除外される。いくつかの実施形態において、高域通過デジタルフィルタ212は簡易1タップ無限インパルス応答(IIR)デジタルフィルタとして具象化され得る。この手法は、加速度計が加速度計デバイスの座標系において静止状態にある任意の試験質量によって経験される重量の現象と関連した加速度(たとえば、一般にg力加速度と称される)を測定するので、センサデータへの重力の影響を弱めるまたは平らにするのにも役立つ。
【0018】
タップイベントの物理は、デバイスがタップイベント直後に反対方向(たとえば、互いから遠ざかる)にいくらかの加速度を経験するようなものである。したがって、高域通過デジタルフィルタ212出力の導関数(たとえば、連続出力間の差)をとることによって、結果としての信号は強調されてより明確に加速度の急変を示す。したがって、信号処理ブロック202は、デジタルフィルタ212出力を受け、決定論理ブロック204に信号の導関数(すなわち、d/dt)を出力する信号微分ブロック214を含む。いくつかの実施形態においてこの追加の信号処理は任意選択であり得るが、信号を強調することは工程をより堅牢に(たとえば、たとえば通常のぶつかり合いからの「振れ」により耐性があるように)、かつタップイベントを正確に識別することがより確実にできるようにする。
【0019】
互いの方へのデバイスの相対移動度(すなわち、デバイスがどれくらい急速に近づいているか)を決定するために、BLE信号強度信号208の変化率が、信号208の導関数をとることによって決定される。したがって、信号処理ブロック202は、BLE信号強度信号208を受け、決定論理ブロック204に信号の導関数(すなわち、d/dt)を出力する第2の信号微分ブロック216を含む。
【0020】
決定論理ブロック204は、高域通過デジタルフィルタ212出力から導出される強調信号、およびデバイスが互いに対して意図的にタップされたことを保証するだけ十分大きいが、タップがいずれかのデバイスに損傷を引き起こし得るほど大きくないように選択されるタップ閾値220に結合される入力をもつ第1の比較器218を含む。第1の比較器218の出力は、「真」のときに、タップイベントと関連した加速度がタップ閾値220を超えるのに十分であったかどうかを示す二値信号を生成する。
【0021】
決定論理ブロック204は、第2の信号微分ブロック216の出力、およびデバイスがタップイベント前に合わすように意図的に移動されたことを保証するだけ十分大きいように選択される移動度閾値224に結合される入力をもつ第2の比較器222も含む。第2の比較器222の出力は、「真」のときに、タップイベントに至るデバイスの移動の相対速度が移動度閾値224を超えるのに十分であったかどうかを示す二値信号を生成する。
【0022】
決定論理ブロック204は、BLE信号強度信号208、およびデバイスがそれらが互いに接触したことを保証するのにタップイベント時に互いに十分近かったことを保証するだけ十分大きいように選択される近接閾値228に結合される入力をもつ第3の比較器226も含む。第3の比較器226の出力は、「真」のときに、デバイスが近接閾値228を超えるだけ互いに十分近かった(たとえば、信号強度が近接を示す)ことを示す二値信号を生成する。
【0023】
3つの比較器218、222、226の出力に結合されて、論理ANDゲート230が各々から二値信号を受ける。論理ANDゲート230は、3つの比較器218、222、226からのすべての3つの二値信号が「真」である場合にのみペアリングすべきことを示す二値出力信号210を生成する。任意の比較器二値出力信号が「真」でなければ、論理ANDゲート230は、デバイスがペアリングされるべきでないことを示す信号を生成する。
【0024】
上記した実施形態はスマートフォン側の加速度計を使用してタップイベントを検出する。タップイベントを伴わない実施形態において、加速度計は必要とされない。
図3は、タップイベントの代わりに所定の近接パターンまたはペアリング動作シーケンス/イベントの発生を検出することに基づくペアリング方法のための論理回路300を描く。所定の近接パターンは、たとえば、デバイスを閾最大距離まで離すように移動させ、次いでデバイスを閾最小距離まで合わすように移動させ、両移動が移動度閾を上回る速度で発生することであり得る。デバイスを合わすように次いで離すように移動させること、またはデバイスを最初は遅く離すように次いで一定の離れた距離に到達した後より速く移動させることなど、他の近接/動作パターンが使用され得る。
【0025】
図3の論理回路300は、デバイスが互いの隣から始まり、次いで移動度閾を上回る速度で離すように移動されればペアリングが発生する単純な所定の近接パターンまたはペアリング動作シーケンス/イベントを検出するように構成される。より複雑な近接パターンを伴ういくつかの実施形態において、例示の論理回路300はデバイスが一定の速度より速く離れるように移動されたという初期判定のために使用され得、第2の論理回路が第2の移動が一定の速度より速く発生したと判定するために使用され得る。2つの移動はともに2つのペアリング条件を別々に充足するために使用され得る。同様に、論理回路300は、異なる時間に異なるペアリング動作イベントを検出して、対応するペアリング条件を充足する一連の移動を検出するように調節され得る。
【0026】
例示の論理回路300は信号処理ブロック302および決定論理ブロック304を含む。信号処理ブロック302はBLE無線受信機からBLE信号強度信号306を受ける。この入力信号および2つの閾値に基づいて、論理回路300は、ペアリングすべきか否かを示す二値出力信号308を作成する。
【0027】
互いの方へのデバイスの相対移動度(すなわち、デバイスがどれくらい急速に近づいているか)を決定するために、BLE信号強度信号306の変化率が、信号306の導関数をとることによって決定される。したがって、信号処理ブロック302は、BLE信号強度信号306を受け、決定論理ブロック304に信号の導関数(すなわち、d/dt)を出力する信号微分ブロック310を含む。
【0028】
決定論理ブロック304は、信号微分ブロック310の出力、および移動が意図的であったことを示すように選択される最小必要速度より速くデバイスが離れるように移動されたことを保証するだけ十分大きいように選択される移動度閾値314に結合される入力をもつ第1の比較器312を含む。第1の比較器312の出力は、「真」のときに、デバイスの離れる移動の相対速度が移動度閾値314を超えるのに十分であったかどうかを示す二値信号を生成する。
【0029】
決定論理ブロック304は、BLE信号強度信号306、および移動が意図的であったことを示すだけ十分遠くに離れるようにデバイスが移動されたことを保証するだけ十分大きいように選択される近接閾値318に結合される入力をもつ第2の比較器316も含む。第2の比較器316の出力は、「真」のときに、デバイスが近接閾値318を超えるだけ十分遠くに離れるように移動された(たとえば、信号強度が近接を示す)ことを示す二値信号を生成する。
【0030】
2つの比較器312、316の出力に結合されて、論理ANDゲート320が各々から二値信号を受ける。論理ANDゲート320は、2つの比較器312、316からの両二値信号が「真」である場合にのみペアリングすべきことを示す二値出力信号308を生成する。いずれかの比較器二値出力信号が「真」でなければ、論理ANDゲート320は、デバイスがペアリングされるべきでないことを示す信号308を生成する。
【0031】
ここで
図4に着目すると、例示のペアリング動作シーケンス400または近接パターンが例証される。ペアリング動作シーケンス400は、最初に互いに隣接するデバイス(たとえば、スマートフォン104AおよびBGM102)が互いから少なくとも所定の距離まで離れるように移動される第1の動作イベント402、およびデバイスが合うように移動される第2の動作イベント404を含む。動作方向矢印406(1つのみ標識される)が、第1の動作イベント402中にスマートフォン104Aから遠ざかる、および第2の動作イベント404中にスマートフォン104Aに近づくBGM102の移動を示した。第1の動作イベント402が5つのステップに分解され、各ステップにより、BGM102がスマートフォン104Aからややさらに遠ざかるように移動されることに留意されたい。同様に、第2の動作イベント404は4つのステップに分解され、各ステップにより、BGM102はスマートフォン104Aにやや近づくように移動される。
【0032】
また、ユーザ用の参照として、任意選択のセグメント化近接インジケータバー408がスマートフォン104A上に表示されることに留意されたい。セグメント化近接インジケータバー408は、ユーザがペアリング動作シーケンスを実行するのを援助するように適合されるユーザインターフェースの一部であり得る。表示はBGM102とスマートフォン104Aとの間の相対距離に基づいて変化する。2つのデバイスが近いほど、インジケータバーのより多くのセグメントが表示され、2つのデバイスがさらに離れるほど、インジケータバーのより少ないセグメントが表示される。したがって、たとえば、ユーザがデバイスを十分に遠くに離すように移動させてペアリング動作シーケンス400の所定の距離条件を充足したときに、セグメント化近接インジケータバー408は消失する。同様に、ペアリング動作シーケンス400が始まり、終わるときに、セグメント化近接インジケータバー408はセグメントのすべてとともに表示される。
【0033】
いくつかの実施形態において、代替の表示または図形がデバイスの互いへの近接を示すために使用され得る。たとえば、セグメント化バーの代わりに、またはそれに加えて、一連の同心円が使用され得る。いくつかの実施形態において、色が使用され得る。たとえば、赤から紫にわたる色スペクトルが使用され得、ここで赤はデバイスが互いに近いことを示し、紫はデバイスが互いから遠いことを示す。さらに、いくつかの実施形態において、音が使用され得る。たとえば、急激なビープ音、急テンポ音楽および/または高音はデバイスが互いに近いことを示し得、そして遅いビープ音、スローテンポ音楽および/または低音はデバイスが互いから遠いことを示し得る。ペアリング動作シーケンスが動作が移動度閾より速い速度で遂行されることを必要とするいくつかの実施形態において、図形、色および/または音が、動作がより速く遂行される必要があることを示すために使用され得る。たとえば、ユーザがBGM102をあまりに遅く移動させていれば、インジケータバー408は赤く点滅できる。速度が移動度閾を超えれば、インジケータバーは無地の青色で表示され得る。
【0034】
ここで
図5に着目すると、本発明の実施形態に係るワイヤレスデバイスをペアリングする例示の方法500を描くフローチャートが記載される。方法500は、BLE対応であるスマートデバイス(たとえば、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータなど)上のアプリケーションを実行することから始まる(502)。本発明の実施形態は他のワイヤレス通信プロトコルを使用できるが、例示の方法500は実施形態をよりよく例証するためにBLEを用いて記載されることになる。アプリケーションは専用のペアリングアプリケーションであり得、またはそれはデバイスをペアリングすることによって確立されるワイヤレス接続を使用することになるより大きいアプリケーションの一部であり得る。アプリケーションは、
図2および
図3に関して上記した論理回路の実施形態のほかに
図4に関して上記したユーザインターフェース実施形態を使用/実装できる。いくつかの実施形態において、アプリケーションはスマートデバイスをペアリングモードに入れることになる。
【0035】
同じくBLE対応である第2のデバイスがスマートデバイスに直に近接して配置される(504)。第2のデバイスが次いでペアリングモードに入れられる(506)。スマートデバイスが、第2のデバイスのペアリングブロードキャスト信号の受信に応じて第2のデバイスへのその近接の徴候を表示する(508)。スマートデバイスが、ユーザに第2のデバイスをスマートデバイスから遠ざける方向に移動させるように指示する(510)。この動作は、一旦完了すると第1のペアリング条件を充足することになる第1の動作ペアリングイベントを表す。
【0036】
2つのデバイス間の変化する距離に応じて、スマートデバイスが変化する近接インジケータを表示する(512)。一旦スマートデバイスが、第2のデバイスが十分な距離遠ざけるように移動されて第1の所定のペアリング動作シーケンス/イベント条件を充足したと検出すると、スマートデバイスが、ユーザに第2のデバイスをスマートデバイスに向けて移動させるように指示する(514)。この動作は、一旦完了すると第2のペアリング条件を充足することになる第2の動作ペアリングイベントを表す。
【0037】
2つのデバイス間の変化する距離に応じて、スマートデバイスが変化する近接インジケータを表示する(516)。一旦スマートデバイスが、第2のデバイスがスマートデバイスの十分近くに移動されて第2の所定のペアリング動作シーケンス条件を充足したと検出すると、スマートデバイスが第2のデバイスとペアリングする(518)。
【0038】
この例は、2つの異なる時間に充足されるが、所定のシーケンスにある2つのペアリング条件を含む。上記のように、ペアリング条件は並列におよび/または順次に完了することを要求され得る複数の動作イベントを必要とし得る。
【0039】
多数の実施形態が本開示に記載され、かつ例証目的のためにのみ提示される。記載した実施形態はいかなる意味でも限定的ではなく、またそのようであるとは意図されない。本開示の発明概念は、本開示から容易に明らかであるように、多数の実施形態に広く適用できる。当業者は、開示した実施形態が、構造的、論理的、ソフトウェアおよび電気的変更などの様々な変更および変形とともに実践されてよいと認識するであろう。開示した発明の特定の特徴が1つまたは複数の特定の実施形態および/または図面を参照しつつ記載されてよいとはいえ、別途明記されない限り、そのような特徴はそれらが記載される際に参照する1つまたは複数の特定の実施形態または図面における使用に限定されないことが理解されるべきである。
【0040】
本開示はすべての実施形態の厳密な説明でもなく、すべての実施形態に存在しなければならない本発明の特徴の一覧でもない。
【0041】
発明の名称(本開示の第1ページの始めに記載される)は、開示した発明の範囲としていかなる形であれ限定的とはとられるべきでない。
【0042】
用語「製品」は、別途明記されない限り、米国特許法第101条によって企図されるように任意の機械、製作品および/または組成物を意味する。
【0043】
用語「実施形態(an embodiment)」、「実施形態(embodiment)」、「実施形態(embodiments)」、「実施形態(the embodiment)」、「実施形態(the embodiments)」、「1つまたは複数の実施形態」、「いくつかの実施形態」、「1つの実施形態」などは、別途明記されない限り、「1つまたは複数の(しかし、すべてでない)開示した実施形態」を意味する。
【0044】
用語「発明」および「本発明」などは「本発明の1つまたは複数の実施形態」を意味する。
【0045】
実施形態を記載する際の「別の実施形態」への言及は、別途明記されない限り、言及した実施形態が別の実施形態(たとえば、言及した実施形態の前に記載した実施形態)と相互排他的であることを意味しない。
【0046】
用語「含む」、「備える」およびその変形は、別途明記されない限り、「含むが、これに限定されない」を意味する。
【0047】
用語「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その」は、別途明記されない限り、「1つまたは複数の」を意味する。
【0048】
用語「および/または」は、別途明記されない限り、そのような用語が事物または可能性のリスト(可能性の列挙されたリストなど)を修飾するために使用される場合、事物または可能性の1つまたは複数の任意の組合せが意図されることを意味し、その結果いくつかの実施形態において事物または可能性の任意の単一の1つで十分でよいのに対して、他の実施形態においてリストにおける事物または可能性の2つ以上(または各々でも)が好まれてよい。したがって、たとえば、「a、bおよび/またはc」のリストは以下の解釈、すなわち、(i)「a」、「b」および「c」の各々、(ii)「a」および「b」、(iii)「a」および「c」、(iv)「b」および「c」、(v)「a」のみ、(vi)「b」のみ、および(vii)「c」のみのいずれかが適切であることを意味する。
【0049】
用語「複数」は、別途明記されない限り、「2つ以上」を意味する。
【0050】
用語「本明細書に」は、別途明記されない限り、「参照により組み込まれてよいものも含めて、本開示において」を意味する。
【0051】
句「の少なくとも1つ」は、別途明記されない限り、そのような句が複数の事物(事物の列挙されたリストなど)を修飾する場合、それらの事物の1つまたは複数の任意の組合せを意味する。たとえば、ウィジェット、車および車輪の少なくとも1つという句は、(i)ウィジェットか、(ii)車か、(iii)車輪か、(iv)ウィジェットおよび車か、(v)ウィジェットおよび車輪か、(vi)車および車輪か、または(vii)ウィジェット、車および車輪かを意味する。
【0052】
句「に基づいて」は、別途明記されない限り、「にのみ基づいて」を意味しない。換言すれば、句「に基づいて」は「にのみ基づいて」も「に少なくとも基づいて」も表現する。
【0053】
各工程(方法、アルゴリズム、またはそれ以外で呼ばれようと)は本質的に1つまたは複数のステップを含み、したがって工程の「1つまたは複数のステップ」へのすべての言及は用語「工程」または同様の用語の単なる列挙に本質的な先行詞を有する。したがって、工程の「1つまたは複数のステップ」への請求項での任意の言及は十分な先行詞を有する。
【0054】
順序数(「第1の」、「第2の」、「第3の」などといった)が用語前の形容詞として使用される場合、その順序数は、同じ用語によってまたは同様の用語によって記載される別の特徴から特定の特徴を区別するためなど、その特定の特徴を示すためにだけ使用される(別途明記されない限り)。たとえば、「第1のウィジェット」はそれを、たとえば「第2のウィジェット」から区別するためにだけそのように名づけられてよい。したがって、用語「ウィジェット」前の順序数「第1の」および「第2の」の単なる使用だけでは2つのウィジェット間の任意の他の関係を示さず、かつ同様にいずれかまたは両方のウィジェットの任意の他の特性を示さない。たとえば、用語「ウィジェット」前の順序数「第1の」および「第2の」の単なる使用だけでは(1)いずれかのウィジェットが順序または位置で任意の他のものの前または後に来ることを示さず、(2)いずれかのウィジェットが時間で任意の他のものの前または後に発生するまたは作用することを示さず、かつ(3)いずれかのウィジェットが重要性または品質などで任意の他のものの上または下に位置することを示さない。加えて、順序数の単なる使用だけでは順序数とともに識別される特徴に数量的限界を定めない。たとえば、用語「ウィジェット」前の順序数「第1の」および「第2の」の単なる使用だけでは2つ以下のウィジェットだけでなければならないことを示さない。
【0055】
単一のデバイス、部品または物品が本明細書に記載されるとき、記載される単一のデバイス、部品または物品の代わりに、2つ以上のデバイス、部品または物品(それらが協調するか否かに拘わらず)が代替的に使用されてよい。したがって、1つのデバイスによって備えられると記載される機能性は代替的に、2つ以上のデバイス、部品または物品(それらが協調するか否かに拘わらず)によって備えられてよい。
【0056】
同様に、2つ以上のデバイス、部品または物品が本明細書に記載される(それらが協調するか否かに拘わらず)場合、記載される2つ以上のデバイス、部品または物品の代わりに、単一のデバイス、部品または物品が代替的に使用されてよい。たとえば、複数のコンピュータベースのデバイスが単一のコンピュータベースのデバイスで置換されてよい。したがって、2つ以上のデバイス、部品または物品によって備えられると記載される様々な機能性は代替的に、単一のデバイス、部品または物品によって備えられてよい。
【0057】
記載される単一のデバイスの機能性および/または特徴は代替的に、記載されるが、そのような機能性および/または特徴を有すると明示的に記載されない1つまたは複数の他のデバイスによって具象化されてよい。したがって、他の実施形態は記載されるデバイス自体を含む必要がなく、むしろそれらの他の実施形態においてそのような機能性/特徴を有する1つまたは複数の他のデバイスを含み得る。
【0058】
互いと通信状態にあるデバイスは、別途明記されない限り、互いと連続通信状態にある必要はない。逆に、そのようなデバイスは必要または所望に応じて互いに送信する必要があるのみであり、大概データを交換することを実際に控えてよい。たとえば、インターネットを介して別の機械と通信状態にある機械は、数週間続けて別の機械にデータを送信しなくてよい。加えて、互いと通信状態にあるデバイスは1つまたは複数の仲介者を通して直接または間接的に通信してよい。
【0059】
いくつかの部品または特徴をもつ実施形態の説明は、そのような部品および/または特徴のすべてまたはいずれかさえ必要とされることを意味しない。逆に、各種の任意選択の部品が本発明の多種多様な可能な実施形態を例証するために記載される。別途明記されない限り、部品および/または特徴は本質的でなく、または必要とされない。
【0060】
さらに、工程ステップ、アルゴリズムなどが順番に記載されてよいが、そのような工程は異なる順序で働くように構成されてよい。換言すれば、明示的に記載されてよいステップの任意のシーケンスまたは順序は、ステップがその順序で遂行されるという要件を必ずしも示すわけではない。本明細書に記載される工程のステップは任意の実用的な順序で遂行されてよい。さらに、いくつかのステップは、非同時に発生すると記載または暗示される(たとえば、1つのステップがその他のステップ後に記載されるため)にも拘わらず同時に遂行されてよい。その上、図面におけるその描写による工程の例証は、例証される工程がそれへの他の変形および変更を除外することを意味せず、例証される工程またはそのステップのいずれも本発明に必要であることを意味せず、かつ例証される工程が好まれることを意味しない。
【0061】
工程は複数のステップを含むと記載されてよいが、これはステップのすべてまたはいずれかさえ本質的または必要とされることを示さない。記載される発明の範囲内の様々な他の実施形態は、記載されるステップのいくつかまたはすべてを省略する他の工程を含む。別途明記されない限り、ステップは本質的でなく、または必要とされない。
【0062】
製品は複数の部品、態様、品質、特性および/または特徴を含むと記載されてよいが、これは複数のすべてが本質的または必要とされることを示さない。記載される発明の範囲内の様々な他の実施形態は、記載される複数のいくつかまたはすべてを省略する他の製品を含む。
【0063】
品目(番号付けされても、またはされなくてもよい)の列挙されたリストは、別途明記されない限り、品目のいずれかまたはすべてが相互排他的であることを意味しない。同様に、品目(番号付けされても、またはされなくてもよい)の列挙されたリストは、別途明記されない限り、品目のいずれかまたはすべてが任意のカテゴリを包括することを意味しない。たとえば、列挙されたリスト「コンピュータ、ラップトップ、PDA」は、そのリストの3つの品目のいずれかまたはすべてが相互排他的であることを意味せず、かつそのリストの3つの品目のいずれかまたはすべてが任意のカテゴリを包括することを意味しない。
【0064】
本開示に提供される節の見出しは便宜のためにすぎず、かついかなる形であれ本開示を限定するとはとられるべきでない。
【0065】
何かを「決定する」ことは各種の方式で遂行され得、したがって用語「決定する」(および同様の用語)は計算すること、算定すること、導出すること、調べること(たとえば、表、データベースまたはデータ構造を)、確認すること、認識することなどを含む。
【0066】
「ディスプレイ」は、その用語が本明細書で使用される場合、視聴者に情報を伝達する領域である。情報は動的でよく、その場合LCD、LED、CRT、デジタルライトプロセシング(DLP)、リアプロジェクション、フロントプロジェクションなどがディスプレイを形成するために使用されてよい。ディスプレイのアスペクト比は4:3、16:9などでよい。さらには、ディスプレイの解像度は、480i、480p、720p、1080i、1080pなどといった任意の適切な解像度でよい。ディスプレイに送られる情報のフォーマットは、標準精細度テレビ(SDTV)、拡張精細度TV(EDTV)、高精細度TV(HDTV)などといった任意の適切なフォーマットでよい。情報は同様に静的でもよく、その場合彩色ガラスがディスプレイを形成するために使用されてよい。静的情報は、所望に応じて動的情報を表示することが可能なディスプレイに提示されてよいことに留意されたい。いくつかのディスプレイは対話型でよく、かつよく理解されるように、タッチスクリーン特徴または関連したキーパッドを含んでよい。
【0067】
本開示は「制御システム」、インターフェースまたはプログラムを指してよい。制御システム、インターフェースまたはプログラムは、その用語が本明細書で使用される場合、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、および制御システムのために記載される機能性を提供する命令をもつ適切なプログラム(集合的に「ソフトウェア」)と結合されるコンピュータプロセッサでよい。ソフトウェアは関連したメモリデバイス(時にコンピュータ可読媒体と称される)に記憶される。適切にプログラムされる汎用コンピュータまたはコンピューティングデバイスが使用されてよいことが企図されるのに対して、様々な実施形態の工程の実装のためのソフトウェア命令の代わりにまたはそれと組み合わせて、ハードワイヤード回路網またはカスタムハードウェア(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))が使用されてよいことも企図される。したがって、実施形態はハードウェアおよびソフトウェアの任意の具体的な組合せに限定されない。
【0068】
「プロセッサ」は、任意の1つまたは複数のマイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)デバイス、コンピューティングデバイス、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサまたは同様のデバイスを意味する。例示的なプロセッサはINTEL PENTIUM(登録商標)またはAMD ATHLONプロセッサである。
【0069】
用語「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータ、プロセッサまたは同様のデバイスによって読み取られてよいデータ(たとえば、命令)を提供することに関与する任意の法令媒体を指す。そのような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体および具体的な法令種類の伝送媒体を含むがこれらに限定されない多くの形態をとってよい。不揮発性媒体は、たとえば、光学または磁気ディスクおよび他の永続メモリを含む。揮発性媒体はDRAMを含み、それは典型的にメインメモリを構成する。法令種類の伝送媒体は、プロセッサに結合されるシステムバスを構成するワイヤを含め、同軸ケーブル、銅線および光ファイバを含む。コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD-ROM、デジタルビデオディスク(DVD)、任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、孔のパターンをもつ任意の他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH-EEPROM、USBメモリスティック、ドングル、任意の他のメモリチップもしくはカートリッジ、搬送波、またはコンピュータが読み取り得る任意の他の媒体を含む。用語「コンピュータ可読メモリ」および/または「有形媒体」は詳細には信号、波、およびコンピュータによってそれでも読み取り可能でよい波形態または他の無形もしくは非一時媒体を除外する。
【0070】
様々な形態のコンピュータ可読媒体がプロセッサに命令のシーケンスを伝えることに関係してよい。たとえば、命令のシーケンスは、(i)RAMからプロセッサに送出されてよい、(ii)ワイヤレス伝送媒体を通じて伝えられてよい、および/または(iii)は多数のフォーマット、規格またはプロトコルに従ってフォーマットされてよい。プロトコルのより網羅的なリストのために、用語「ネットワーク」が以下定義され、かつここで同じく適用できる多くの例示的なプロトコルを含む。
【0071】
本明細書に記載される様々な方法およびアルゴリズムが制御システムによって実装されてよく、かつ/またはソフトウェアの命令が本発明の工程を実施するように設計されてよいことが直ちに明らかになるであろう。
【0072】
データベースが記載される場合、当業者によって、(i)記載されるものの代替のデータベース構造が直ちに利用されてよく、かつ(ii)データベースのほかに他のメモリ構造が直ちに利用されてよいことが理解されるであろう。本明細書に提示される任意のサンプルデータベースの任意の図解または説明は、情報の記憶された表現のための例証的な配置である。たとえば、図面または他の場合に例証される表によって示唆されるもののほかに、任意の数の他の配置が利用されてもよい。同様に、データベースの任意の例証される項目は例示的な情報を表すにすぎず、当業者は、項目の数および内容が本明細書に記載されるものと異なり得ると理解するであろう。さらに、データベースの表としての任意の描写にも拘わらず、他のフォーマット(リレーショナルデータベース、オブジェクトベースモデル、階層電子ファイル構造および/または分散データベースを含む)が、本明細書に記載されるデータ型を記憶および操作するために使用され得る。同様に、データベースのオブジェクト方法または行動が、本明細書に記載されるものなどの様々な工程を実装するために使用され得る。加えて、データベースは、そのようなデータベースにおけるデータにアクセスするデバイスからローカルにまたはリモートに、既知の方式で記憶されてよい。さらには、統一データベースが企図されてよいが、データベースが各種のデバイス間で分散および/または複製されてよいことも可能である。
【0073】
本明細書で使用される場合、「ネットワーク」は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスが互いと通信してよい環境である。そのようなデバイスは、インターネット、LAN、WANもしくはイーサネット(登録商標)(もしくはIEEE802.3)、トークンリングなどの有線もしくはワイヤレス媒体を介して、または任意の適切な通信手段もしくは通信手段の組合せを介して直接または間接的に通信してよい。例示的なプロトコルは、Bluetooth(登録商標)、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM(登録商標))、GSM(登録商標)進化型拡張データレート(EDGE)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、高度移動電話システム(AMPS)、デジタルAMPS(D-AMPS)、IEEE802.11(WI-FI)、IEEE802.3、SAP、ベストオブブリード(BOB)、システムツーシステム(S2S)などを含むが、これらに限定されない。ビデオ信号または大きいファイルがネットワークを通じて送られている場合、そのような大きいファイルの転送と関連した遅延を軽減するために広帯域ネットワークが使用されてよいが、それは厳密には必要とされないことに留意されたい。デバイスの各々はそのような通信手段で通信するように適合される。任意の数および種類の機械がネットワークを介して通信状態にあってよい。ネットワークがインターネットである場合、インターネット上の通信は、リモートサーバ上のコンピュータによって維持されるウェブサイトを通して、または商用オンラインサービスプロバイダ、電子掲示板システムなどを含むオンラインデータネットワークにわたってでよい。なお他の実施形態において、デバイスはRF、ケーブルテレビ、衛星リンクなどにわたって互いと通信してよい。必要に応じて、暗号化、またはログインおよびパスワードなどの他のセキュリティ対策が、私有または機密情報を保護するために提供されてよい。
【0074】
本明細書に記載される様々な方法およびアルゴリズムは、たとえば適切にプログラムされる汎用コンピュータおよびコンピューティングデバイスによって実装されてよいことが直ちに明らかになるであろう。典型的に、プロセッサ(たとえば、1つまたは複数のマイクロプロセッサ)がメモリまたは同様のデバイスから命令を受け、それらの命令を実行し、それによってそれらの命令によって定義される1つまたは複数の工程を遂行する。さらに、そのような方法およびアルゴリズムを実装するプログラムが、いくつかの方式で各種の媒体(たとえば、コンピュータ可読媒体)を用いて記憶および送信されてよい。いくつかの実施形態において、様々な実施形態の工程の実装のためのソフトウェア命令の代わりにまたはそれと組み合わせて、ハードワイヤード回路網またはカスタムハードウェアが使用されてよい。したがって、実施形態はハードウェアおよびソフトウェアの任意の具体的な組合せに限定されない。したがって、工程の説明は、工程を遂行するための少なくとも1つの装置を同様に記載し、かつ工程を遂行するための少なくとも1つのコンピュータ可読媒体および/またはメモリを同様に記載する。工程を遂行する装置は工程を遂行するのに適切な部品およびデバイス(たとえば、プロセッサ、入出力デバイス)を含み得る。コンピュータ可読媒体は方法を遂行するのに適切なプログラム要素を記憶できる。
【0075】
本開示はいくつかの実施形態および/または発明の実施可能な説明を当業者に提供する。これらの実施形態および/または発明のいくつかは本出願において特許請求されない場合があるが、それでも本出願の優先権の利益を主張する1つまたは複数の継続出願において特許請求されてよい。出願人は、本出願において開示されかつ実施可能にされたが、特許請求されていない主題の特許を求めて追加出願を提出するつもりである。
【0076】
前記説明は本発明の例示の実施形態のみを開示する。本発明の範囲内に収まる上記開示した装置、システムおよび方法の変更は当業者にとって直ちに明らかになるであろう。
【0077】
したがって、本発明はその例示的な実施形態に関連して開示されたが、他の実施形態が、以下の請求項によって定められるような本発明の趣旨および範囲内に収まってよいことが理解されるべきである。