(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ターゲット物品が仕分けされたと検出した場合に、前記ターゲット棚または前記ターゲット棚上のターゲット収納ボックスを元の位置に戻すように第2自己駆動ロボットに指示し、前記ブロッキング棚および/または前記ブロッキング収納ボックスを元の位置に戻すように第1自己駆動ロボットに指示することを更に含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の高密度格納に基づく物品移載方法。
プロセッサにより実行されると、請求項1〜5のいずれか1項に記載の高密度格納に基づく物品移載方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体。
棚エリアにおいて、複数の棚が複数の棚グループに分けられ、各棚グループは複数行および複数列の棚配列からなり、各棚グループの各行または各列の棚の間に自己駆動ロボットが走行する通路が存在せず、複数の棚グループの間が通路により仕切られる、請求項8に記載の高密度格納システム。
前記ターゲット棚は双方向に開口する棚であり、前記双方向に開口する棚の両側に1つの開口がそれぞれ設けられ、且つ前記ターゲット収納ボックスは前記ブロッキング棚から離反する一側に位置し、前記ブロッキング棚に隣接する一側の収納ボックスはブロッキング収納ボックスである、請求項8に記載の高密度格納システム。
前記制御システムは、更に、ターゲット物品が仕分けされたと検出した場合に、前記ターゲット棚または前記ターゲット棚上のターゲット収納ボックスを元の位置に戻すように第2自己駆動ロボットに指示し、前記ブロッキング棚および/または前記ブロッキング収納ボックスを元の位置に戻すように第1自己駆動ロボットに指示するように構成される、請求項11に記載の高密度格納システム。
棚エリアにおいて、複数の棚が複数行および複数列に配列され、複数の棚の間に自己駆動ロボットが走行する通路が存在せず、前記高密度格納システムに棚仮置きエリアが更に設けられ、前記棚仮置きエリアは複数の棚スペースを含む、請求項8に記載の高密度格納システム。
前記制御システムは、更に、前記ブロッキング棚を前記棚仮置きエリアにおける棚スペースまで搬送するように第1自己駆動ロボットに指示し、移し出された前記ブロッキング棚の元の位置が通路を形成するように構成される、請求項13に記載の高密度格納システム。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面および実施例を参照しながら本願について詳細に説明する。ここで説明する具体的な実施例は、本願を説明するためのものに過ぎず、本願を限定するものではないことが理解できる。なお、説明しやすくするために、図面において、全ての構造ではなく本願に関連する部分のみを示す。
【0015】
図1は本願の実施例に係る倉庫保管システムのシステム構造模式図である。
図1に示すように、該システム100は、自己駆動ロボット110と、制御システム120と、格納容器エリア130と、ワークステーション140とを備え、格納容器エリア130に複数の格納容器131が設けられ、格納容器131に各種の物品が置かれ、複数の格納容器131間はアレイ状に配置されている。通常、格納容器エリア130の一側に複数のワークステーション140が設けられている。格納容器131は物品を保管可能な任意の容器であってもよく、例えば、棚またはトレイ等であってもよい。棚を例とし、棚は複数のスペーサ層および4つの床置き支持柱を含み、棚のスペーサ層に各種の物品を直接置いてもよく、棚のスペーサ層に複数の収納ボックスが設けられてもよく、該収納ボックスは棚と分離してもよく、棚と一体になってもよく、収納ボックスに1つまたは複数の物品を置くことができる。また、棚は双方向に開口する棚であってもよく、スペーサ層の奥行き方向に沿って2つの物品を置くことができ、すなわち、開口方向ごとに1つの物品をそれぞれ置き、または、スペーサ層の奥行き方向に沿って2つの収納ボックスを設け、すなわち、開口方向ごとに1つの収納ボックスをそれぞれ設ける。棚は一方向に開口する棚であってもよく、スペーサ層の奥行き方向に沿って1つの物品を置くことができ、すなわち、開口方向に1つの物品のみを置き、または、スペーサ層の奥行き方向に沿って1つの収納ボックスを設け、すなわち、開口方向に1つの収納ボックスのみを設ける。
【0016】
制御システム120は、自己駆動ロボット110と無線通信を行い、作業者(または物品のオーナー)は、操作台160により制御システム120を動作させ、自己駆動ロボット110は制御システム120の制御で荷物搬送タスクを実行する。例えば、自己駆動ロボット110は棚アレイ間の空いているスペース(自己駆動ロボット110の通行路の一部)に沿って走行でき、ターゲット棚131の底部まで移動し、リフト機構によりターゲット棚131を持ち上げ、割り当てられたワークステーション140まで搬送する。
【0017】
一例において、自己駆動ロボット110はリフト機構および自律航法機能を有し、自己駆動ロボット110はターゲット棚131の底部まで走行し、リフト機構により棚131全体を持ち上げることができることで、棚131は昇降機能を有するリフト機構に従って上下移動することができる。一例において、自己駆動ロボット110は、カメラにより撮像された二次元コード情報に基づいて走行することができ、且つ制御システム120により確定された経路に基づいて制御システム120が提示する棚131の下まで走行することができる。自己駆動ロボット110はターゲット棚131をワークステーション140まで搬送し、ワークステーション140で作業者(または物品のオーナー)141が棚131から物品を取り出す。双方向に開口する棚については、自己駆動ロボット110により棚を回転させ、取り出し待ちの物品が位置する開口方向を作業者または物品のオーナーのような物品を取り出す人に対面させることをできる。
【0018】
制御システム120は、サーバで動作する、データ記憶、情報処理能力を有するソフトウェアシステムであり、無線または有線を介してロボット、ハードウェア入力システム、他のソフトウェアシステムに接続することができる。制御システム120は1つまたは複数のサーバを含んでもよく、集中型制御アーキテクチャまたは分散型コンピューティングアーキテクチャであってもよい。サーバはプロセッサ1201およびメモリ1202を備え、メモリ1202には注文プール1203があってもよい。
【0019】
図1に示す倉庫保管システムは様々な適当なシーンに適用でき、例えば、仕分けのシーンでは、自己駆動ロボット110が棚131をワークステーション140まで搬送した後、作業者は棚131から物品(該物品は注文物品である)を取り出し、梱包箱に入れて梱包する。また、例えば、物品保管のシーンでは、保管された物品が一時保管されても長期間保管されても、自己駆動ロボット110が棚131をワークステーション140まで搬送した後、物品のオーナーは棚131から物品を取り出す。特に、物品保管のシーンでは、プライバシーや安全性を確保するために、格納容器ごとに1つのユーザの物品を専門的に置き、または収納ボックスごとに1つのユーザの物品を専門的に置き、収納ボックスに暗号錠が設けられてもよく、ユーザはパスワードを入力することで収納ボックスを開くことができる。例えば、
図2に示す一方向に開口する棚である。
【0020】
物品を格納する倉庫のスペースが比較的小さいため、特に、倉庫スペースの大きさによるスペースコストを節約するために「ミニ倉庫」で物品を格納する場合、「ミニ倉庫」における物品を格納する棚は高密度に配置され、ロボットの走行通路を制限し、自己駆動ロボットは搬送しようとする棚を直接移載することができない。そのため、高密度格納に基づく物品搬送形態を改良して高密度格納のシーンでの移載を実現する必要がある。
【0021】
以下、本願の実施例に係る高密度格納に基づく物品搬送方法、装置、コンピュータ装置および記憶媒体については、各実施例により詳細に説明する。
【0022】
図3は本願の実施例に係るミニ倉庫のレイアウトおよび搬送模式図であり、
図3に示すように、棚エリア301、ロボット走行通路302、自己駆動ロボット303およびワークステーション304がそれぞれ設けられている。棚エリア301に複数の棚が設けられ、棚エリア301における各棚は、
図3における上に示す単一列に配置されている棚のように単一列に配置されてもよく、
図3における左側の3列の棚および中間の4列の棚のように複数列(少なくとも2列)に並べて配置されてもよい。
図3におけるロボット走行通路302は、走行サブ通路L1、走行サブ通路L2、走行サブ通路L3、走行サブ通路L4、走行サブ通路L5、走行サブ通路L6、走行サブ通路L7および走行サブ通路L8を含んでもよい。ここで、上記走行サブ通路はいずれも一方向に走行する通路であり、且つ、各走行サブ通路の一側または両側が棚エリア301の一部の棚に密接している。自己駆動ロボット303は、ロボット走行通路302における各走行サブ通路が指示する方向に沿って各棚が位置する箇所まで移動して棚を搬送することができる。移載する必要のある棚が走行サブ通路に密接した棚(例えば、棚1または棚3)である場合、自己駆動ロボット303は移載する必要のある棚をワークステーションまで直接移載することができるが、移載する必要のある棚が走行サブ通路に密接した棚ではなく、複数列の棚の中間に位置する棚(例えば、棚2)である場合、移載する必要のある棚が外側の棚によりブロックされ、自己駆動ロボット303は移載する必要のある棚を直接移載できず、外側でブロックされた棚を移載してから自己駆動ロボット303で該移載する必要のある棚を移載する必要があり、この場合、1つの自己駆動ロボット303のみで実現できず、複数の自己駆動ロボット303が協働して行う必要がある。これにより、後続に複数の自己駆動ロボット303を使用する際に、第1、第2、第3を用いてロボットを区別してもよい。例えば、まず、第1〜第N(Nは1以上の自然数である)自己駆動ロボットで外側のブロッキング棚を搬送して敷地内の一方向通路に沿って周回し、その後、第N+1自己駆動ロボットでターゲット棚を搬送して敷地内の一方向通路に沿ってワークステーションまで移動して適当な処理操作を行い、例えば、仕分けのシーンでは、該処理操作は物品載せ、入荷または棚卸等であってもよい。処理操作が終了した後、第N+1自己駆動ロボットはターゲット棚を元の位置に戻し、ターゲット棚が元の位置に戻った後、第1〜第N自己駆動ロボットは更に外側のブロッキング棚を元の位置に戻す。もちろん、ターゲット棚とブロッキング棚の位置は交換されてもよい。
【0023】
図4aは本願の実施例に係る高密度格納に基づく物品移載方法のフローチャートである。該方法はステップ201〜ステップ203を含む。
【0024】
ステップ201において、ターゲット棚が少なくとも1つのブロッキング棚によりブロックされたと検出した場合に、前記ブロッキング棚および/またはブロッキング収納ボックスを移し出すように第1自己駆動ロボットに指示することで、前記ターゲット棚が前記ブロッキング棚によりブロックされないか、または前記ターゲット棚上のターゲット収納ボックスが前記ブロッキング収納ボックスによりブロックされないようにする。
【0025】
ステップ202において、前記ブロッキング棚および/または前記ブロッキング収納ボックスを搬送してロボット走行通路で周回移動するように前記第1自己駆動ロボットに指示する。
【0026】
ステップ203において、前記ターゲット棚を現在位置からワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示し、または前記ターゲット棚から前記ターゲット収納ボックスを取り出し、取り出された前記ターゲット収納ボックスをワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示する。
【0027】
図4bは本願の実施例に係る別の高密度格納に基づく物品移載方法のフローチャートである。該方法はステップ401およびステップ402を含む。本願の実施例は、棚が高密度に配置された場合に自己駆動ロボットが棚におけるユーザに必要な物品を取得する場合に適用でき、該方法は高密度格納に基づく物品移載装置により実行でき、該装置はソフトウェアおよび/またはハードウェアの形態で実現でき、該装置はネットワーク通信機能を有する任意のコンピュータ装置に集積でき、該コンピュータ装置は高密度に配置された棚における物品を移載制御するように構成されるサーバであってもよく、コンピュータ等のコンピュータ装置であってもよい。
【0028】
ステップ401において、ターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされたと検出した場合に、第2所定通路に従って前記ブロッキング棚を移載するように第1自己駆動ロボットに指示することで、ターゲット棚上のターゲット物品がブロッキング棚によりブロックされないようにし、ここで、第1所定通路はターゲット棚の現在位置からワークステーションまでの移載通路である。
【0029】
本願の実施例において、
図3に示すように、例えば、ターゲット棚が棚1である場合、第1自己駆動ロボット303または第2自己駆動ロボット305が棚エリア301の棚1を搬送する際、棚1の左外側に他の棚ブロッキングがないため、第1自己駆動ロボット303または第2自己駆動ロボット305はいずれも棚1の左側の位置まで走行し、棚1を搬出して第1所定通路に沿って棚1をワークステーション304まで移載することができる。第1所定通路は、該ターゲット棚の現在位置からワークステーションまでの間の移載通路であってもよく、ターゲット棚の現在位置からワークステーションまでの間の移載通路は、ターゲット棚の配置位置およびワークステーションの位置に基づいて予め確定されてもよく、ロボットによりリアルタイムに測位して確定されてもよい。例示的には、ターゲット棚が棚1である場合、第1所定通路が指示する経路は、「棚1→走行サブ通路L1→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L6→走行サブ通路L7→ワークステーション304」であってもよい。もちろん、上記内容は棚1からワークステーション304までの間の1つの例示的な移載通路のみを示し、他の棚から各ワークステーションまでの間の移載通路はターゲット棚の実際の位置、ワークステーションの位置およびロボット走行通路302における各走行サブ通路の方向に基づいて確定されてもよい。
【0030】
本願の実施例において、
図3に示すように、例えば、ターゲット棚が棚2である場合、棚2が棚1、棚3、棚4および棚5等の棚によりブロックされると、棚2からワークステーション304までの間の移載通路はブロックされ、すなわち、第1所定通路はブロックされる。そのため、第2所定通路に従ってブロッキング棚2の棚を移載するように第1自己駆動ロボット303に指示することで、棚2からワークステーション304までの間の移載通路がブロックされないようにしてもよい。該第1自己駆動ロボット303は、第2所定通路に従ってブロッキング棚を元の位置から搬出することで、ターゲット棚の現在位置からワークステーションまでの間の移載通路の開通を確保するように構成される。第2所定通路は、実際の状況に応じて設定することができ、例えば、自己駆動ロボットの走行通路302においてある方向に沿って行われる周回の通路である。例示的には、第2所定通路が指示する経路は、「走行サブ通路L1→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L5→走行サブ通路L1」であってもよく、第2所定通路が指示する経路は、「走行サブ通路L3→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L5→走行サブ通路L3」であってもよく、第2所定通路が指示する経路は、更に上記例示的な2種類の移載通路の組み合わせであってもよく、ここでは説明を省略する。もちろん、上記内容は、所定の各走行サブ通路の矢印が指示する方向に従って敷地全体で周回する1本の移載通路のみを示し、他の第2所定通路についてはここで列挙せず、第2所定通路で移載する際にブロッキング棚がターゲット棚をブロックしないことを満足すればよい。
【0031】
本願の一実施例において、ターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされたと検出した場合に、第2所定通路に従って前記ブロッキング棚を移載するように第1自己駆動ロボットに指示することは、ステップ4011aおよびステップ4011bを含んでもよい。
【0032】
ステップ4011aにおいて、ターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされたと検出した場合に、ターゲット棚の外側に位置してターゲット棚をブロックしたブロッキング棚が位置する棚エリアまで走行し、ブロッキング棚をブロッキング棚が位置する棚エリアから搬出するように第1自己駆動ロボットに指示する。
【0033】
本実施形態において、ターゲット物品を移載する移載命令を受信すると、検出ターゲット物品に対応するターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされるか否か、つまり、検出ターゲット棚の外側に全てブロッキング物品が存在するか否かを検出することができる。ターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされたと検出した場合に、ターゲット棚の外側に位置してターゲット棚をブロックしたブロッキング棚が位置する棚エリアまで走行し、ブロッキング棚をブロッキング棚が位置する棚エリアから搬出するように第1自己駆動ロボットに指示することができる。
【0034】
例示的には、
図3に示すように、ターゲット物品に対応するターゲット棚が棚2であると仮定すると、第1所定通路は、「棚2→棚1→走行サブ通路L1→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L6→走行サブ通路L7→ワークステーション304」であってもよく、この場合、上記第1所定通路にあるブロッキング棚は棚1である。第1所定通路は、更に「棚2→棚3→走行サブ通路L3→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L6→走行サブ通路L7→ワークステーション304」であってもよく、この場合、上記第1所定通路にあるブロッキング物品は棚3である。棚2を移載する必要がある場合に、棚2→走行サブ通路L2の間の通路の開通、または棚2→走行サブ通路L3の間の通路の開通を確保できるようにするために、まず、棚1または棚3を搬出する必要がある。これにより、棚2の第1所定通路がブロッキング棚(例えば、棚1または棚3)によりブロックされたと検出した場合に、棚2の外側に位置して棚2をブロックしたブロッキング棚(例えば、棚1または棚3)が位置する棚エリアまで走行するように第1自己駆動ロボット303に指示することができる。第1自己駆動ロボット303は、ブロッキング棚(例えば、棚1または棚3)が位置する棚エリアまで走行した後、続けてブロッキング棚(例えば、棚1または棚3)をブロッキング棚が位置する棚エリアから搬出することで、棚2がブロッキング棚(例えば、棚1または棚3)によりブロックされないようにしてもよい。
【0035】
ステップ4011bにおいて、第2所定通路に従って搬出されたブロッキング棚をロボット走行通路で周回移動するように第1自己駆動ロボットに指示する。
【0036】
本実施形態において、ブロッキング棚をブロッキング棚が位置する棚エリアから搬出するように第1自己駆動ロボットに指示した後、搬出されたブロッキング棚がターゲット棚の現在位置からワークステーションまでの間の移載通路をブロックすることを回避するために、第2所定通路に従って搬出されたブロッキング棚をロボット走行通路で周回移動するように第1自己駆動ロボットに指示してもよい。ここで、第2所定通路は一方向に走行する通路であり、すなわち、第1自己駆動ロボットがブロッキング棚を移載して周回する際に、一方向に周回して移動してもよい。
【0037】
例示的には、
図3に示すように、ターゲット棚を棚2とし、ブロッキング棚を棚1とすることを例とし、棚1が元の棚エリアから搬出された後、第1自己駆動ロボット303は棚1を運んでロボット走行通路302に入ることができ、棚1がロボット走行通路302に入ると、第1所定通路を再び遮断してターゲット棚の現在位置からワークステーションまでの間の移載通路が依然としてブロックされる可能性がある。これにより、「走行サブ通路L1→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L5→走行サブ通路L1」に示す第2所定通路に従って一方向に循環周回して棚1を移動するように第1自己駆動ロボット303に指示することで、棚1が周回移動の過程において第1所定通路を再び遮断しないようにしてもよい。
図3に示すように、ターゲット棚を棚2とし、ブロッキング棚を棚3とすることを例とし、棚3が元の棚エリアから搬出された後、第1自己駆動ロボット303は棚3を運んでロボット走行通路302に入ることができ、棚3がロボット走行通路302に入ると、第1所定通路を再び遮断してターゲット棚の現在位置からワークステーションまでの間の移載通路が依然としてブロックされる可能性がある。これにより、「走行サブ通路L3→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L5→走行サブ通路L3」に示す第2所定通路に従って一方向に循環周回して棚3を移動するように第1自己駆動ロボット303に指示することで、棚3が周回移動の過程において第1所定通路を再び遮断しないようにしてもよい。
【0038】
本願の実施例において、ターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされていないと検出した場合に、ターゲット棚が位置する棚エリアまで走行してターゲット棚を直接ターゲット棚の現在位置から棚エリアから搬出し、第1所定通路に従ってターゲット棚をワークステーションまで移載するように任意の自己駆動ロボットに直接指示することができる。例示的には、
図3に示すように、ターゲット棚が棚1であり、棚1の右側、上方および下方がそれぞれ棚3、棚4および棚5によりブロックされたが、棚1の右側が他の棚にブロックされていないと仮定すると、棚1の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされていないと考えられる。これにより、棚1が位置する箇所まで走行して棚1を棚エリアから搬出し、「棚1→走行サブ通路L1→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L6→走行サブ通路L7→ワークステーション304」に示す第1所定通路が指示する方向に従って棚1を棚1の現在位置からワークステーション304まで移載するように任意の自己駆動ロボット303に指示することができる。もちろん、上記内容は棚1からワークステーション304までの間の1つの例示的な移載通路のみを示し、他の棚から各ワークステーションまでの移載通路はターゲット棚の実際の位置、ワークステーションの位置およびロボット走行通路302における各走行サブ通路の方向に基づいて設定されてもよい。
【0039】
ステップ402において、ユーザがターゲット棚上のターゲット物品を取りやすいように、第1所定通路に従ってターゲット棚を現在位置からワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示する。
【0040】
本願の実施例において、
図3に示すように、ターゲット棚が棚2である場合、ブロッキング棚は棚2の左側の棚1であってもよく、棚2の右側の棚3であってもよい。ブロッキング棚が棚2の左側の棚1である場合、第1所定通路が指示する経路は、「棚2→棚1→走行サブ通路L1→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L6→走行サブ通路L7→ワークステーション304」であってもよく、ブロッキング棚が棚2の右側の棚3である場合、該第1所定通路が指示する経路は、「棚2→棚3→走行サブ通路L3→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L6→走行サブ通路L7→ワークステーション304」であってもよい。
【0041】
本願の実施例において、
図3に示すように、第2所定通路に従ってブロッキング棚(例えば、棚1または棚3)を移載するように第1自己駆動ロボット303に指示することで、ターゲット棚がブロッキング棚によりブロックされないようにした後、ターゲット棚またはターゲット棚上の収納ボックスからターゲット物品を取得しやすいように、第1所定通路に従ってターゲット棚を現在位置からワークステーションまで運搬するように第2自己駆動ロボットに指示してもよい。
【0042】
なお、上記内容は棚2からワークステーション304までの間の2本の例示的な移載通路のみを示し、他の棚から各ワークステーションまでの運搬通路はターゲット棚の実際の位置、ワークステーションの位置および自己駆動ロボット走行通路302における各走行サブ通路の走行方向に基づいて設定されてもよい。
【0043】
本願の一実施例において、ユーザがターゲット棚上のターゲット物品を取りやすいように、第1所定通路に従ってターゲット棚を現在位置からワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示することは、ステップ4021aおよびステップ4021bを含んでもよい。
【0044】
ステップ4021aにおいて、ブロッキング棚が移載されたと検出した場合に、ターゲット棚が位置する棚エリアまで走行し、ターゲット棚をターゲット棚が位置する棚エリアから搬出するように第2自己駆動ロボットに指示する。
【0045】
ステップ4021bにおいて、ユーザがターゲット棚上のターゲット物品を取りやすいように、第1所定通路に従って搬出されたターゲット棚を現在位置からワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示し、ここで、ターゲット物品はターゲット棚に保管されている。
【0046】
本実施形態において、
図3に示すように、ターゲット棚を棚2とし、ブロッキング棚を棚1とすることを例とし、第1自己駆動ロボット303が棚1を運んで第2所定通路に従ってロボット走行通路で周回移動していると検出した場合に、棚2が位置する箇所まで走行し、棚2を棚2が位置する棚エリアから搬出するように第2自己駆動ロボット303に指示することができる。第2自己駆動ロボット303は棚2を棚2が位置する棚エリアから搬出した後、ユーザが棚2からターゲット物品を取りやすいように、続けて「棚2→走行サブ通路L1→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L6→走行サブ通路L7→ワークステーション304」という運搬通路に示す第1所定通路に従って棚2を棚2の現在位置からワークステーション304まで移載するように第2自己駆動ロボット303に指示してもよい。
【0047】
本実施形態において、本実施形態の棚は、棚の各層に1つの収納ボックスのみを置き、且つ各棚の一側のみに1つの開口を設けてもよく、棚の各層に2つの収納ボックス、更により多くの収納ボックスを置き、且つ各棚の両側に1つの開口をそれぞれ設けてもよい。棚の両側に1つの開口がそれぞれ存在すると仮定すると、ターゲット棚がワークステーションまで移載された後、ターゲット棚を回動すればターゲット棚の対応面の収納ボックスを取ることができる。
【0048】
本願の一実施例において、ユーザがワークステーションでターゲット物品を取ったと検出した後、まず、ターゲット物品に対応するターゲット棚を改めて元の位置に戻すように第2自己駆動ロボットに指示し、その後、ブロッキング棚を改めて元の位置に戻すように第1自己駆動ロボットに指示する。または、ユーザがワークステーションでターゲット物品を取ったと検出した後、まず、ブロッキング棚をターゲット物品に対応するターゲット棚が位置する元の位置に戻すように第1自己駆動ロボットに指示し、その後、ターゲット物品に対応するターゲット棚をブロッキング棚が位置する元の位置に戻すように第2自己駆動ロボットに指示し、この場合、棚情報テーブルにおける各棚の配置位置を更新する必要がある。
【0049】
本願の別の実施例において、ユーザがターゲット棚上のターゲット物品を取りやすいように、第1所定通路に従ってターゲット棚を現在位置からワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示することは、ステップ4022aおよびステップ4022bを含んでもよい。
【0050】
ステップ4022aにおいて、ブロッキング棚が移載されたと検出した場合に、ターゲット棚が位置する棚エリアまで走行し、ターゲット棚からターゲット収納ボックスを取り出すように第2自己駆動ロボットに指示し、ここで、ターゲット収納ボックスはターゲット棚に置かれている。
【0051】
ステップ4022bにおいて、第1所定通路に従って取り出されたターゲット収納ボックスを現在位置からワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示し、ここで、ターゲット物品はターゲット収納ボックス内に保管されている。
【0052】
本実施形態において、
図3に示すように、ターゲット棚を棚2とし、ブロッキング棚を棚1とすることを例とし、第1自己駆動ロボット303が棚1を運んで第2所定通路に従ってロボット走行通路で周回移動していると検出した場合に、棚2が位置する箇所まで走行し、棚2からターゲット棚に置かれたターゲット収納ボックスを取り出すように第2自己駆動ロボット303に指示することができる。第2自己駆動ロボット303は、棚2からターゲット収納ボックスを取り出した後、ユーザがターゲット収納ボックスからターゲット物品を取りやすいように、続けて「棚2→走行サブ通路L1→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L6→走行サブ通路L7→ワークステーション304」という運搬通路に示す第1所定通路に従って取り出されたターゲット収納ボックスを棚2が位置する箇所からワークステーション304まで移載するように第2自己駆動ロボット303に指示してもよい。なお、本実施形態の棚は、棚の各層に1つの収納ボックスのみを置き、且つ各棚の一側のみに1つの開口を設ける。
【0053】
本願の一実施例において、ユーザがワークステーションでターゲット物品を取ったと検出した後、まず、ターゲット物品に対応するターゲット収納ボックスを改めて元の位置のターゲット棚に戻すように第2自己駆動ロボットに指示し、その後、ブロッキング棚を改めて元の位置に戻すように第1自己駆動ロボットに指示する。
【0054】
本願の一実施例において、ユーザがワークステーションでターゲット物品を取ったと検出した後、まず、前記ターゲット棚または前記ターゲット棚上のターゲット収納ボックスを元の位置に戻すように第2自己駆動ロボットに指示し、その後、前記ブロッキング棚および/または前記ブロッキング収納ボックスを元の位置に戻すように第1自己駆動ロボットに指示する。
【0055】
本願の一実施例において、ワークステーションにマニピュレーターが設けられてもよく、棚が自己駆動ロボット303によりワークステーションまで移載された後、ワークステーションに設けられたマニピュレーターにより、棚からユーザに必要な物品を掴んで物置台に置き、ユーザまたは作業者により物置台から物品を取ることができる。または、棚が自己駆動ロボット303によりワークステーションまで移載された後、ワークステーションに設けられたマニピュレーターにより、棚からユーザに必要な収納ボックスを掴んで物置台に置き、また、ユーザ自分またはマニピュレーターにより収納ボックスからユーザに必要な物品を取ることができる。該物品は倉庫内の商品(例えば、通常の物流倉庫保管で仕分けされた商品)であってもよく、ユーザの個人物品であってもよく、この場合、ターゲット棚またはターゲット物品収納ボックスは、個人金庫に類似するように、ワークステーションでターゲット物品を取る人は該ターゲット物品のオーナーである。
【0056】
本願の一実施例において、第1自己駆動ロボットが第2所定通路に従って搬出されたブロッキング棚をロボット走行通路で周回移動し、および第2自己駆動ロボットが第1所定通路に従って搬出されたターゲット棚またはターゲット収納ボックスをワークステーションまで移載する過程において、第1自己駆動ロボットはブロッキング棚を運んでロボット走行通路で常に周回しているため、第1自己駆動ロボットと第2自己駆動ロボットとはロボット走行通路302の各走行サブ通路の境界で会う場合がある可能性があり、この場合、どの自己駆動ロボットが優先的に通過するかを確定する必要がある。
例えば、
図3に示すように、第1自己駆動ロボット303が棚1または棚3を運んで周回移載し、および第2自己駆動ロボット303が棚2または棚2上の収納ボックスを移載する過程において、第1自己駆動ロボット303と第2自己駆動ロボット303とは、走行サブ通路L4と走行サブ通路L7との境界で会う可能性がある。これにより、第1自己駆動ロボットと第2自己駆動ロボットとが会う際にターゲット棚またはターゲット収納ボックスをタイムリーに移載できることを確保するために、ターゲット棚またはターゲット収納ボックスの優先度がブロッキング棚の優先度よりも大きくなるように設定してもよく、ターゲット棚またはターゲット収納ボックスを運ぶ対応する第2自己駆動ロボットの優先度もブロッキング棚を運ぶ第1自己駆動ロボットの優先度よりも大きくなる。第1自己駆動ロボットと第2自己駆動ロボットとが会うと、第2自己駆動ロボットにより移載されたターゲット棚またはターゲット収納ボックスは優先的に通過する。
【0057】
また、ユーザがワークステーションでターゲット棚またはターゲット収納ボックスからターゲット物品を取った後、ターゲット棚またはターゲット収納ボックスを改めて元の位置に戻す必要があるため、ターゲット棚またはターゲット収納ボックスの優先度をブロッキング棚の優先度よりも大きく設定することで、優先度に応じて順に、ターゲット棚またはターゲット収納ボックスを改めて元の位置に戻すように第2自己駆動ロボットに指示し、ブロッキング棚を改めて元の位置に戻すように第1自己駆動ロボットに指示することができる。なお、各棚または各棚上の収納ボックスの優先度は、各棚または各収納ボックスの搬出順に応じて設定でき、先に搬出された棚または収納ボックスの優先度が小さく、後に搬出された棚または収納ボックスの優先度が大きい。
【0058】
図5は本願の実施例に係る別の高密度格納に基づく物品移載方法のフローチャートであり、本願の実施例は、上記実施例の基に、第2所定通路に従ってブロッキング物品を移載するように第1自己駆動ロボットに指示するステップ、および第1所定通路に従ってターゲット物品を現在位置からワークステーションまで運搬するように第2自己駆動ロボットに指示するステップを細分化する。
【0059】
自己駆動ロボットは、棚をワークステーションまで搬送できることに加え、棚上の収納ボックスを取って収納ボックスをワークステーションまで搬送し、ワークステーションの作業者または物品のオーナーにより収納ボックスから物品を取ることもできる。ここで、各種のマニピュレーターまたはアーム構造を介して自己駆動ロボットに収納ボックスを棚から取らせることができる。中間列に位置する棚上の収納ボックスまたは通路側に位置する双方向棚上の内側収納ボックスは、他の収納ボックスによりブロックされて直接取り出すことができないため、ブロッキングされた収納ボックスおよび/またはブロッキングされた棚を搬出してから取り出したいターゲット収納ボックスを取り出すことができる。
【0060】
図5に示すように、本願の実施例における高密度格納に基づく物品移載方法はステップ501〜ステップ504を含んでもよい。
【0061】
ステップ501において、ターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされたと検出した場合に、ターゲット棚の外側に位置してターゲット棚をブロックしたブロッキング棚が位置する棚エリアまで走行し、ブロッキング棚および/またはターゲット棚からブロッキング収納ボックスを取り出すように第1自己駆動ロボットに指示する。
【0062】
ここで、ブロッキング棚およびターゲット棚の両側に1つの開口がそれぞれ設けられ、且つ、ブロッキング棚にブロッキング収納ボックスが置かれ、ターゲット棚にブロッキング収納ボックスおよび/またはターゲット収納ボックスが置かれている。
【0063】
本願の実施例において、
図3に示すように、ターゲット棚が棚2であると仮定すると、ブロッキング棚は棚1であってもよく、本実施形態におけるターゲット棚およびブロッキング棚は、両側に1つの開口がそれぞれ設けられて棚に複数の収納ボックスが置かれた両面に開口する棚であるため、ターゲット棚およびブロッキング棚に複数の収納ボックスを置くことができる。なお、ターゲット棚上の収納ボックスはターゲット収納ボックスおよびブロッキング収納ボックスを含んでもよい。例えば、ターゲット棚が棚2であり、ブロッキング棚が棚1であり得ることを例とし、ターゲット収納ボックスが棚2の右側の一面に位置すると、棚2の左側の一面に置かれた収納ボックスはターゲット棚に置かれたブロッキング収納ボックスとして理解でき、この場合、ブロッキング棚(例えば、棚1)上のブロッキング収納ボックスを移載する必要があるだけでなく、ターゲット棚に含まれる一部のブロッキング収納ボックスを搬出する必要もある。ターゲット収納ボックスの外側に位置するブロッキング収納ボックスを搬出すれば、ターゲット物品を保管したターゲット収納ボックスが位置する箇所からワークステーションまでの間の移載通路の開通を確保できる。
【0064】
これにより、ターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚(例えば、棚1)によりブロックされたと検出した場合に、ブロッキング棚(例えば、棚1)が位置する箇所まで走行するように第1自己駆動ロボット303に指示してもよい。第1自己駆動ロボット303はブロッキング棚(例えば、棚1)が位置する棚エリアまで走行した後、ブロッキング棚から配置された全てのブロッキング収納ボックスを取り出し、ターゲット棚(例えば、棚2)から一部のブロッキング収納ボックスを取り出すように第1自己駆動ロボット303に指示することで、ターゲット棚(例えば、棚2)上のターゲット収納ボックスが、ブロッキング棚上のブロッキング収納ボックスおよびターゲット棚の一部のブロッキング収納ボックスによりブロックされないようにすることができる。ここで、第1所定通路は、「棚2→棚1→走行サブ通路L1→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L6→走行サブ通路L7→ワークステーション304」で構成される通路であってもよく、この場合、該第1所定通路上のブロッキング収納ボックスは、棚1上の収納ボックスおよび/または棚2の左側に位置する収納ボックスであってもよい。
【0065】
ステップ502において、第2所定通路に従って取り出された複数のブロッキング収納ボックスをロボットの走行通路で周回移動するように第1自己駆動ロボットに指示することで、ターゲット棚上のターゲット収納ボックスがブロッキング棚および/またはターゲット棚上のブロッキング収納ボックスによりブロックされないようにする。
【0066】
本願の実施例において、
図3に示すように、第1自己駆動ロボット303がブロッキング棚および/またはターゲット棚からブロッキング収納ボックスを取り出した後、取り出されたブロッキング収納ボックスがターゲット収納ボックスからワークステーションまでの間の移載通路をブロックすることを回避するために、第2所定通路に従って取り出されたブロッキング物品の収納ボックスを運んでロボット走行通路で周回移動するように第1自己駆動ロボット303に指示してもよい。例示的には、ターゲット棚を棚2とし、ブロッキング棚を棚1とすることを例とし、各棚がより高密度に配置されているため、第1自己駆動ロボット303が棚1および/または棚2上のブロッキング収納ボックスを取り出した後、ブロッキング収納ボックスをロボット走行通路302に置くことしかできない。しかし、ブロッキング収納ボックスをロボット走行通路302に静止して配置すると、必ず他の自己駆動ロボット303の正常な移載に影響し、更に、ブロッキング収納ボックスをロボット走行通路302に静止して配置すると、ターゲット収納ボックスからワークステーションまでの間の移載通路が再び遮断される可能性がある。これにより、「走行サブ通路L1→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L5→走行サブ通路L1」に示す第2所定通路に従って一方向に循環周回して取り出されたブロッキング収納ボックスを移動するように第1自己駆動ロボット303に指示することで、取り出されたブロッキング収納ボックスが周回移動の過程において第1所定通路を再び遮断しない。なお、第1所定通路および第2所定通路に関する具体的な説明は、前の実施例における第1所定通路および第2所定通路に関する説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0067】
本願の実施例において、
図6は本願の実施例に係る高密度格納に基づく物品移載方法を実行する自己駆動ロボットの構造模式図である。
図3を参照し、
図6における自己駆動ロボットを
図3に示す第1自己駆動ロボット303とすることを例とし、
図6において、自己駆動ロボットにマニピュレーター602が設けられてもよく、第1自己駆動ロボット303はマニピュレーター602を介してブロッキング棚からブロッキング収納ボックスを掴み、取り出されたブロッキング収納ボックスを
図6に示す収納装置601の各収納位置に置くことができ、第1自己駆動ロボット303は、第2所定通路に従って取り出された複数のブロッキング収納ボックスをロボット走行通路で周回移動することで、ターゲット収納ボックスからワークステーションまでの間の移載通路がブロックされないようにしてもよい。もちろん、第1自己駆動ロボット303に関するタイプは
図6に示す自己駆動ロボットに限定されなくてもよく、第1自己駆動ロボット303はブロッキング収納ボックスを掴んで収納する機能を実現できれば良い。
【0068】
ステップ503において、ブロッキング棚および/またはターゲット棚上のブロッキング収納ボックスが移載されたと検出した場合に、ブロッキング棚が位置する棚エリアまで走行し、ブロッキング棚の両側の2つの開口および/またはターゲット棚の一側の開口を介してターゲット棚からターゲット収納ボックスを取り出すように第2自己駆動ロボットに指示する。
【0069】
ステップ504において、第1所定通路に従って取り出されたターゲット収納ボックスを現在位置からワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示し、ここで、ターゲット物品はターゲット収納ボックス内に保管され、ターゲット収納ボックスはターゲット棚に置かれている。
【0070】
本願の実施例において、
図3に示すように、ターゲット棚を棚2とし、ブロッキング棚を棚1とすることを例とし、棚1上のブロッキング収納ボックスおよび/または棚2上のブロッキング収納ボックスが第1自己駆動ロボット303により運ばれて第2所定通路に従ってロボット走行通路302の各走行サブ通路で周回移動していると検出した場合に、棚1が位置する箇所まで走行し、掴み装置によりブロッキング棚(例えば、棚1)の2つの開口を越えて棚2からターゲット収納ボックスを掴むように第2自己駆動ロボット303に指示してもよい。第2自己駆動ロボット303が棚2からターゲット収納ボックスを取り出した後、ユーザがターゲット収納ボックスからターゲット物品を取りやすいように、続けて「棚2→走行サブ通路L1→走行サブ通路L2→走行サブ通路L4→走行サブ通路L6→走行サブ通路L7→ワークステーション304」という運搬通路に示す第1所定通路に従って取り出されたターゲット収納ボックスをワークステーション304まで移載するように第2自己駆動ロボット303に指示してもよい。なお、本実施形態の棚は、棚の各層に2つの収納ボックス、更により多くの収納ボックスを置き、且つ棚の両側に1つの開口をそれぞれ設ける。例えば、棚は両面に2つの開口があり、且つ各層に2つの収納ボックスが置かれたものであり、内側の収納ボックスを取り出したい場合、外側の収納ボックスを搬出するように第1自己駆動ロボットに指示する必要がある。
【0071】
本願の一実施例において、ユーザがワークステーションでターゲット物品を取ったと検出した後、まず、ターゲット物品に対応するターゲット収納ボックスを改めて元の棚に戻すように第2自己駆動ロボットに指示し、その後、ブロッキング収納ボックスを改めて元の棚に戻すように第1自己駆動ロボットに指示する。または、ユーザがワークステーションでターゲット物品を取ったと検出した後、まず、ブロッキング収納ボックスをターゲット物品に対応するターゲット棚に戻すように第1自己駆動ロボットに指示し、その後、ターゲット物品に対応するターゲット収納ボックスをブロッキング棚に戻すように第2自己駆動ロボットに指示し、この場合、棚情報テーブルにおける各棚に配置された収納ボックスを更新する必要がある。
【0072】
図7aは本願の実施例に係る別のミニ倉庫のレイアウトである。
図7aに示すように、
図7aにおいて、棚エリア701と、棚仮置きエリア702と、ワークステーション703と、自己駆動ロボット704とを有する。棚エリア701に複数の棚が設けられ、棚エリア701における各棚は高密度に倉庫の一側に分布され、各棚の間にロボットの走行通路がなく、倉庫のある領域(例えば、
図7aに示す倉庫の一側)のみに棚仮置きエリア702が設けられ、自己駆動ロボット704は棚を棚仮置きエリア702まで移載することができる。
図7bは本願の実施例に係るミニ倉庫での搬送模式図である。
図7bに示すように、移載する必要のある棚が棚エリア701内部の棚(例えば、棚11)である場合、自己駆動ロボット704は棚1、棚2、……、棚10等の棚を棚仮置きエリア702まで移載してから棚11をワークステーション703まで移載する必要がある。1つの自己駆動ロボット303のみで一度に搬送することは実現できない可能性があるため、完了するために自己駆動ロボット303は複数回搬送して協働する必要がある。これにより、後続に自己駆動ロボット303を複数回使用する際に、第1、第2、第3を用いてロボットを区別してもよい。
【0073】
例えば、まず、第1〜第N(Nは1以上の自然数である)自己駆動ロボットでターゲット棚の搬送通路に位置するブロッキング棚を1つずつ棚仮置きエリアまで搬送し、その後、第N+1自己駆動ロボットでターゲット棚をワークステーションまで搬送して適当な処理操作を行い、例えば、仕分けのシーンでは、該処理操作は物品載せ、入荷または棚卸等であってもよい。処理操作が終了した後、第N+1自己駆動ロボットはターゲット棚を元の位置に戻し、ターゲット棚が元の位置に戻った後、第1〜第N自己駆動ロボットは更にブロッキング棚を元の位置に戻すことができる。もちろん、ターゲット棚およびブロッキング棚の位置を元の位置に戻せずに倉庫内の任意の空いている位置に置いてもよい。
【0074】
図8は本願の実施例に係る更なる高密度格納に基づく物品移載方法のフローチャートであり、本願の実施例は、上記実施例の基に、第2所定通路に従ってブロッキング物品を移載するように第1自己駆動ロボットに指示するステップ、および第1所定通路に従ってターゲット物品を現在位置からワークステーションまで運搬するように第2自己駆動ロボットに指示するステップを細分化する。
【0075】
図8に示すように、本願の実施例における高密度格納に基づく物品移載方法はステップ801〜ステップ803を含んでもよい。
【0076】
ステップ801において、ターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされたと検出した場合に、ターゲット棚の外側に位置してターゲット棚をブロックしたブロッキング棚が位置する棚エリアまで走行し、ブロッキング棚をブロッキング棚が位置する棚エリアから搬出するように第1自己駆動ロボットに指示する。
【0077】
ここで、第1所定通路はターゲット棚の現在位置からワークステーションまでの移載通路である。
【0078】
ステップ802において、第2所定通路に従ってブロッキング棚を棚仮置きエリアに移載するように第1自己駆動ロボットに指示することで、ターゲット棚上のターゲット物品がブロッキング棚にブロックされないようにする。
【0079】
本願の実施例において、
図7aおよび
図7bに示すように、ターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされたと検出した場合に、ターゲット棚の外側に位置してターゲット棚をブロックしたブロッキング棚が位置する棚エリアまで走行し、ブロッキング棚をブロッキング棚が位置する棚エリアから棚仮置きエリアまで移載するように第1自己駆動ロボットに指示することで、ターゲット棚がブロッキング棚によりブロックされないようにしてもよい。例示的には、ターゲット棚が棚11であり、ブロッキング棚が棚1、棚2、……、棚10等の棚であり、第1所定通路がターゲット棚からワークステーションまでの間の運搬通路H1であると仮定すると、ターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされたと検出したため、棚11が位置する箇所の棚11または棚11上のターゲット収納ボックスを取ろうとすると、まず、外側でブロックした棚1、棚2、……、棚10等の棚を対応する棚エリアから搬出して棚仮置きエリア802に置く必要がある。棚1が位置する箇所まで走行し、棚1を棚1が位置する棚エリアから搬出し、「H1→H2」という運搬通路が指示する経路に従って棚1を棚仮置きエリア802まで移載するように第1自己駆動ロボット804に指示してもよく、上記移載操作を繰り返して棚1、棚2、……、棚10等の棚を順に棚仮置きエリア802まで移載する。ここで、棚1、棚2、……、棚10等の棚を移載する過程に使用する移載通路は、それぞれ棚1、棚2、……、棚10等の棚の実際の配置および棚仮置きエリア802に配置しようとする位置に基づいて確定できる。棚1、棚2、……、棚10等の棚を全て棚仮置きエリア802まで移載すると、棚11の第1所定通路が棚1、棚2、……、棚10等の棚によりブロックされないことが確保できる。
【0080】
ステップ803において、ユーザがターゲット棚上のターゲット物品を取りやすいように、第1所定通路に従ってターゲット棚を現在位置からワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示する。
【0081】
本願の一実施例において、第1所定通路に従ってターゲット棚を現在位置からワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示することは、ステップ8031aおよびステップ8031bを含んでもよい。
【0082】
ステップ8031aにおいて、ブロッキング棚が移載されたと検出した場合に、ターゲット棚が位置する棚エリアまで走行し、ターゲット棚をターゲット棚が位置する棚エリアから搬出する第2自己駆動ロボットに指示する。
【0083】
ステップ8031bにおいて、第1所定通路に従って搬出されたターゲット棚を現在位置からワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示し、ここで、ターゲット物品はターゲット棚に保管されている。
【0084】
本実施形態において、
図7aおよび
図7bに示すように、ターゲット棚を棚11とし、ブロッキング棚を棚1、棚2、……、棚10等の棚とすることを例とし、棚11が第1自己駆動ロボット804により、第2所定通路に従って棚1、棚2、……、棚10等の棚を順に棚仮置きエリア802まで移載したと検出した場合に、棚11が位置する箇所まで走行し、棚11を棚11が位置する棚エリアから搬出するように第2自己駆動ロボット804に指示してもよい。棚11が位置する棚エリアから棚11を搬出した後、ユーザがターゲット棚からターゲット物品を取りやすいように、続けて「H1」という運搬通路が指示する経路方向に従って棚11をワークステーション803まで移載するように第2自己駆動ロボット804に指示してもよい。
【0085】
なお、本実施形態の棚は、棚の各層に1つの収納ボックスのみを置き、且つ棚の一側のみに1つの開口を設けてもよく、棚の各層に2つの収納ボックス、更により多くの収納ボックスを置き、且つ棚の両側に1つの開口をそれぞれ設けてもよい。棚の両側に1つの開口がそれぞれ存在する棚である場合に、ターゲット棚がワークステーションに到達すると、ターゲット棚を回動すれば対応面の箱を取ることができる。
【0086】
本願の一実施例において、第1所定通路に従ってターゲット棚を現在位置からワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示することは、ステップ8032aおよびステップ8032bを含んでもよい。
【0087】
ステップ8032aにおいて、ブロッキング棚が移載されたと検出した場合に、ターゲット棚が位置する棚エリアまで走行し、ターゲット棚からターゲット収納ボックスを取り出すように第2自己駆動ロボットに指示する。
【0088】
ステップ8032bにおいて、第1所定通路に従って搬出されたターゲット収納ボックスを、現在位置からワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示し、ここで、ターゲット収納ボックスはターゲット棚に置かれ、ターゲット物品はターゲット収納ボックス内に保管されている。
【0089】
本実施形態において、
図7aおよび
図7bに示すように、ターゲット棚を棚11とし、ブロッキング棚を棚1、棚2、……、棚10等の棚とすることを例とし、棚11が第1自己駆動ロボット804により、第2所定通路に従って棚1、棚2、……、棚10等の棚を順に棚仮置きエリア802まで移載したと検出した後、棚11が位置する箇所まで走行し、棚11からターゲット収納ボックスを取り出すように第2自己駆動ロボット804に指示してもよい。その後、ユーザがターゲット収納ボックスからターゲット物品を取りやすいように、「H1」という運搬通路が指示する経路方向に従って棚11から取り出されたターゲット収納ボックスをワークステーション803まで移載するように第2自己駆動ロボット804に指示する。なお、本実施形態の棚は、各棚の各層に2つの収納ボックス、更により多くの収納ボックスを置き、且つ棚の両側に1つの開口をそれぞれ設けてもよい。
【0090】
本願の実施例において、棚1、棚2、……、棚10等の棚を移載する際、1つの第1自己駆動ロボット804を採用してもよく、複数の第1自己駆動ロボット804を採用してもよい。例えば、棚1〜棚10等の棚の移載を増速するために、10個の第1自己駆動ロボット804を用いて棚1、棚2、……、棚10等の棚を同時に移載することができ、棚1、棚2、……、棚10等の棚を改めて戻す必要がある場合に、迅速に元の位置に戻すことができる。なお、本実施例の技術案は主に華容道の原理を採用する。
【0091】
なお、
図7aに示すミニ倉庫のレイアウトで搬送する場合、他の過程は前に
図3に示すミニ倉庫のレイアウトの搬送過程を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0092】
自己駆動ロボットは、棚をワークステーションまで搬送できることに加え、棚上の収納ボックスを取って収納ボックスをワークステーションまで搬送し、ワークステーションの作業者または物品のオーナーにより収納ボックスから物品を取り出すこともできる。ここで、各種のマニピュレーターまたはアーム構造を介して自己駆動ロボットに収納ボックスを棚から取らせることができる。例えば、まず、第1〜第N(Nは1以上の自然数である)自己駆動ロボットがターゲット棚の搬送通路に位置するブロッキング棚を1つずつ棚仮置きエリアまで搬送し、その後、第N+1自己駆動ロボットがターゲット棚からターゲット収納ボックスを取り出してワークステーションまで搬送して適当な処理操作を行い、処理後に更に改めてターゲット棚に戻す。
【0093】
本願の実施例に係る高密度格納に基づく物品移載方法は、ターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされたと検出した場合に、第2所定通路に従って前記ブロッキング棚を移載するように第1自己駆動ロボットに指示することで、前記ターゲット棚上のターゲット物品が前記ブロッキング棚によりブロックされないようにすることであって、前記第1所定通路は前記ターゲット棚の現在位置からワークステーションまでの移載通路であることと、ユーザが前記ターゲット棚上のターゲット物品を取りやすいように、前記第1所定通路に従って前記ターゲット棚を前記現在位置から前記ワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示することとを含む。本願の実施例の技術案は、自己駆動ロボットが従来の大型の倉庫と同様に棚位置まで自由に移動してユーザに必要な物品を移載することができない状況を回避し、高密度格納のシーンでも格納された物品を自由に移載する。
【0094】
図9は本願の実施例に係る高密度格納に基づく物品移載装置の構造模式図であり、本願の実施例は、棚が高密度に配置された場合にロボットが棚における物品を移載する場合に適用でき、該装置はソフトウェアおよび/またはハードウェアの形態で実現でき、該装置はネットワーク通信機能を有する任意のコンピュータ装置に集積でき、該コンピュータ装置は高密度に配置された棚における物品を移載制御するように構成されるサーバであってもよく、コンピュータ等のコンピュータ装置であってもよい。
【0095】
図9に示すように、本願の実施例における高密度格納に基づく物品移載装置は、第1移載モジュール901および第2移載モジュール902を備えてもよい。
【0096】
第1移載モジュール901は、ターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされたと検出した場合に、第2所定通路に従って前記ブロッキング棚を移載するように第1自己駆動ロボットに指示することで、前記ターゲット棚上のターゲット物品が前記ブロッキング棚によりブロックされないようにするように構成され、ここで、前記第1所定通路は前記ターゲット棚の現在位置からワークステーションまでの移載通路である。
【0097】
第2移載モジュール902は、ユーザが前記ターゲット棚上のターゲット物品を取りやすいように、前記第1所定通路に従って前記ターゲット棚を前記現在位置から前記ワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示するように構成される。
【0098】
本願の一実施例において、前記第1移載モジュール901は、前記ターゲット棚の外側に位置して前記ターゲット棚をブロックしたブロッキング棚が位置する棚エリアまで走行し、前記ブロッキング棚を前記ブロッキング棚が位置する棚エリアから搬出するように第1自己駆動ロボットに指示するように構成されるブロッキング棚第1搬出ユニットと、前記第2所定通路に従って搬出された前記ブロッキング棚をロボット走行通路で周回移動するように第1自己駆動ロボットに指示するように構成されるブロッキング棚第1移載ユニットとを備えてもよい。
【0099】
本願の一実施例において、前記第2移載モジュール902は、前記ブロッキング棚が移載されたと検出した場合に、前記ターゲット棚が位置する棚エリアまで走行し、前記ターゲット棚を前記ターゲット棚が位置する棚エリアから搬出するように第2自己駆動ロボットに指示するように構成されるターゲット棚第1搬出ユニットと、前記第1所定通路に従って搬出された前記ターゲット棚を前記現在位置から前記ワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示するように構成されるターゲット棚第1移載ユニットであって、前記ターゲット物品は前記ターゲット棚に保管されているターゲット棚第1移載ユニットとを備えてもよい。
【0100】
本願の一実施例において、前記第2移載モジュール902は、前記ブロッキング棚が移載されたと検出した場合に、前記ターゲット棚が位置する棚エリアまで走行し、前記ターゲット棚からターゲット収納ボックスを取り出すように第2自己駆動ロボットに指示するように構成されるターゲット収納ボックス第1取出ユニットであって、前記ターゲット収納ボックスが前記ターゲット棚に配置されているターゲット収納ボックス第1取出ユニットと、前記第1所定通路に従って取り出された前記ターゲット収納ボックスを、前記現在位置から前記ワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示するように構成されるターゲット収納ボックス第1移載ユニットであって、前記ターゲット物品は前記ターゲット収納ボックス内に格納されているターゲット収納ボックス第1移載ユニットとを備えてもよい。
【0101】
本願の一実施例において、前記第1移載モジュール901は、前記ターゲット棚の外側に位置して前記ターゲット棚をブロックしたブロッキング棚が位置する棚エリアまで走行し、前記ブロッキング棚および/または前記ターゲット棚からブロッキング収納ボックスを取り出すように第1自己駆動ロボットに指示するように構成されるブロッキング収納ボックス取出ユニットであって、前記ブロッキング棚および前記ターゲット棚の両側にいずれも2つの開口が設けられ、且つ前記ブロッキング棚にブロッキング収納ボックスが置かれ、前記ターゲット棚にブロッキング収納ボックスおよび/またはターゲット収納ボックスが置かれているブロッキング収納ボックス取出ユニットと、前記第2所定通路に従って取り出された複数のブロッキング収納ボックスをロボット走行通路で周回移動するように第1自己駆動ロボットに指示するように構成されるブロッキング収納ボックス移載ユニットとを備えてもよい。
【0102】
本願の別の実施例において、前記第2移載モジュール902は、前記ブロッキング棚および/または前記ターゲット棚上のブロッキング収納ボックスが移載されたと検出した場合に、前記ブロッキング棚が位置する棚エリアまで走行し、前記ブロッキング棚の両側の2つの開口を介して前記ターゲット棚からターゲット収納ボックスを取り出すように第2自己駆動ロボットに指示するように構成されるターゲット収納ボックス第2取出ユニットと、前記第1所定通路に従って取り出された前記ターゲット収納ボックスを、前記現在位置から前記ワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示するように構成されるターゲット収納ボックス第2移載ユニットであって、前記ターゲット物品は前記ターゲット収納ボックス内に保管され、前記ターゲット収納ボックスは前記ターゲット棚に置かれているターゲット収納ボックス第2移載ユニットとを備えてもよい。
【0103】
本願の別の実施例において、前記第1移載モジュール901は、ターゲット棚の外側に位置して前記ターゲット棚をブロックしたブロッキング棚が位置する棚エリアまで走行し、前記ブロッキング棚を前記ブロッキング棚が位置する棚エリアから搬出するように第1自己駆動ロボットに指示するように構成されるターゲット棚第2搬出ユニットと、第2所定通路に従って前記ブロッキング棚を棚仮置きエリアまで移載するように第1自己駆動ロボットに指示するように構成されるターゲット棚第2移載ユニットとを備えてもよい。
【0104】
本願の別の実施例において、前記第2移載モジュール902は、前記ブロッキング棚が移載されたと検出した場合に、前記ターゲット棚が位置する棚エリアまで走行し、前記ターゲット棚を前記ターゲット棚が位置する棚エリアから搬出するように第2自己駆動ロボットに指示するように構成されるブロッキング棚第2搬出ユニットと、前記第1所定通路に従って搬出された前記ターゲット棚を前記現在位置から前記ワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示するように構成されるブロッキング棚第2移載ユニットであって、前記ターゲット物品が前記ターゲット棚に保管されているブロッキング棚第2移載ユニットとを備えてもよい。
【0105】
本願の一実施例において、前記装置は、ユーザがワークステーションでターゲット物品を取ったと検出した後、前記ターゲット棚または前記ターゲット棚上のターゲット収納ボックスを改めて元の位置に戻すように第2自己駆動ロボットに指示し、前記ブロッキング棚および/または前記ブロッキング収納ボックスを改めて元の位置に戻すように第1自己駆動ロボットに指示するように構成される復帰モジュール903を更に備える。
【0106】
本願の実施例に係る高密度格納に基づく物品移載装置は、上記本願のいずれかの実施例に係る高密度格納に基づく物品移載方法を実行することができ、該高密度格納に基づく物品移載方法の実行に対応する機能モジュールを備える。
【0107】
本願の実施例は、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、少なくとも1つのプロセッサに上記実施例における高密度格納に基づく物品移載方法を実現させる少なくとも1つのプログラムを記憶するように構成される記憶装置とを備えるコンピュータ装置を提供する。
図10は本願の実施例に係るコンピュータ装置の構造模式図である。
図10は、本願の実施形態の例示的なコンピュータ装置1012を実現するために適するブロック図を示す。
図10に示すコンピュータ装置1012は一例に過ぎず、本願の実施例の機能および使用範囲を限定するものではない。
【0108】
図10に示すように、コンピュータ装置1012は、汎用コンピューティング装置の形として表される。コンピュータ装置1012の構成要素は、1つまたは複数のプロセッサまたは処理ユニット1016と、システムメモリ1028と、異なるシステムコンポーネント(システムメモリ1028および処理ユニット1016を含む)を接続するバス1018とを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0109】
バス1018は、数種類のバス構造のうちの1種または複数種を表し、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、AGP(Accelerated Graphics Port)、プロセッサまたは複数種のバス構造のうちのいずれかのバス構造を使用したローカルバスを含む。例えば、これらのアーキテクチャは、業界標準アーキテクチャ(Industry Standard Architecture、ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(Micro Channel Architecture、MAC)バス、拡張ISAバス、ビデオ電子機器規格協会(Video Electronics Standards Association、VESA)ローカルバスおよび周辺構成要素相互接続((Peripheral Component Interconnect、PCI)バスを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0110】
コンピュータ装置1012は、典型的に複数種のコンピュータシステム可読媒体を含む。これらの媒体は、コンピュータ装置1012によりアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってもよく、揮発性および不揮発性媒体、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体を含む。
【0111】
システムメモリ1028は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)1030および/またはキャッシュメモリ1032のような揮発性メモリ形式のコンピュータシステム可読媒体を含んでもよい。注文需給スケジューリングコンピュータ装置1012は、他のリムーバブル/非リムーバブル、揮発性/不揮発性コンピュータシステム記憶媒体を含んでもよい。一例として、記憶システム1034は、非リムーバブル不揮発性磁気媒体(
図10では図示せず、通常、「ハードディスクドライブ」と呼ぶ)の読み書きを行うように構成されてもよい。
図10には示されていないが、リムーバブル不揮発性磁気ディスク(例えば、「フレキシブルディスク」)に読み書きするための磁気ディスクドライブ、および再生専用型光ディスク(Compact Disc Read−Only Memory、CD−ROM)、ディジタルビデオディスク(Digital Video Disc−Read Only Memory、DVD−ROM)または他の光媒体のようなリムーバブル不揮発性光ディスクを読み書きする光ディスクドライブを提供してもよい。これらの場合に、各ドライブは、1つまたは複数のデータ媒体インターフェイスを介してバス1018に接続することができる。メモリ1028は、少なくとも1つのプログラム製品を含んでもよく、該プログラム製品は1組(例えば、少なくとも1つ)のプログラムモジュールを有し、これらのプログラムモジュールは、本願の各実施例の機能を実行するように構成される。
【0112】
1組(少なくとも1つ)のプログラムモジュール1042を有するプログラム/ユーティリティ1040は、例えば、メモリ1028に記憶されてもよく、このようなプログラムモジュール1042は、オペレーティングシステム、1つまたは複数のアプリケーション、他のプログラムモジュールおよびプログラムデータを含んでもよいが、これらに限定されない。これらの例におけるそれぞれまたはある組み合わせには、ネットワーク環境の実現を含む可能性がある。プログラムモジュール1042は、通常、本願に説明した実施例における機能および/または方法を実行する。
【0113】
コンピュータ装置1012は、1つまたは複数の外部機器1014(例えば、キーボード、ポインティングデバイス、ディスプレイ1024等)と通信してもよく、ユーザがコンピュータ装置1012とインタラクションできるようにする1つまたは複数の機器と通信してもよく、および/または該コンピュータ装置1012が1つまたは複数の他のコンピューティングデバイスと通信できるようにする任意の機器(例えば、ネットワークカード、モデム等)と通信してもよい。このような通信は、入力/出力(In/Out、I/O)インターフェイス1022を介して行うことができる。且つ、コンピュータ装置1012は、ネットワークアダプタ1020を介して1つまたは複数のネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LAN)、ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WAN)および/または公衆網、例えば、インターネット)と通信してもよい。図に示すように、ネットワークアダプタ1020はバス1018を介してコンピュータ装置1012の他のモジュールと通信する。
図10には示されていないが、コンピュータ装置1012と合わせて他のハードウェアおよび/またはソフトウェアモジュールを使用してもよいことが分かるべきであり、マイクロコード、デバイスドライブ、冗長処理ユニット、外部磁気ディスクドライブアレイ、磁気ディスクアレイ(Redundant Arrays of Independent Disks、RAID)システム、テープドライブおよびデータバックアップ記憶システム等を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0114】
処理ユニット1016は、システムメモリ1028に記憶されたプログラムを実行することにより、各種の機能アプリケーションおよびデータ処理を実行し、例えば、本願の実施例に係る高密度格納に基づく物品移載方法を実現する。該方法は、ターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされたと検出した場合に、第2所定通路に従って前記ブロッキング棚を移載するように第1自己駆動ロボットに指示することで、前記ターゲット棚上のターゲット物品が前記ブロッキング棚によりブロックされないようにすることであって、前記第1所定通路は前記ターゲット棚の現在位置からワークステーションまでの移載通路であることと、前記第1所定通路に従って前記ターゲット棚を前記現在位置から前記ワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示することで、ユーザが前記ターゲット棚上のターゲット物品を取りやすいようにすることとを含む。
【0115】
本願の実施例において、プロセッサにより実行されると、本願の実施例に係る高密度格納に基づく物品移載方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、該方法は、ターゲット棚の第1所定通路がブロッキング棚によりブロックされたと検出した場合に、第2所定通路に従って前記ブロッキング棚を移載するように第1自己駆動ロボットに指示することで、前記ターゲット棚上のターゲット物品が前記ブロッキング棚によりブロックされないようにすることであって、前記第1所定通路は前記ターゲット棚の現在位置からワークステーションまでの移載通路であることと、前記第1所定通路に従って前記ターゲット棚を前記現在位置から前記ワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示することで、ユーザが前記ターゲット棚上のターゲット物品を取りやすいようにすることとを含む。
【0116】
本願の実施例のコンピュータ記憶媒体は、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせを採用してもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線、または半導体のシステム、装置またはデバイス、または以上の任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体の更なる具体的な例(限定的なリスト)は、1つまたは複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、RAM、ROM、EPROMまたはフラッシュメモリ、光ファイバ、CD−ROM、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の任意の適切な組み合わせを含む。本願において、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むまたは記憶する任意の有形媒体であってもよく、該プログラムは命令実行システム、装置またはデバイスに使用でき、またはそれと合わせて使用できる。
【0117】
コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドでまたは搬送波の一部として伝播するデータ信号を含んでもよく、その中にコンピュータ読み取り可能プログラムコードが担持されている。このような伝播するデータ信号は複数種の形態を採用することができ、電磁信号、光信号または上記の任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、該コンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置またはデバイスにより使用され、またはそれと合わせて使用するためのプログラムを送信、伝播または伝送することができる。
【0118】
コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、任意の適当な媒体で伝送でき、無線、電線、光ケーブル、無線周波数(Radio Frequency、RF)等、または上記の任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0119】
1種または複数種のプログラミング言語またはその組み合わせで本願の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードを書き、前記プログラミング言語は、Java(登録商標)、Smalltalk、C++のようなオブジェクト指向プログラミング言語を含み、「C」言語または類似するプログラミング言語のような通常の手続き型プログラミング言語を更に含む。プログラムコードは、完全にユーザコンピュータで実行してもよく、部分的にユーザコンピュータで実行してもよく、1つの独立したソフトウェアパッケージとして実行してもよく、部分的にユーザコンピュータで実行し部分的にリモートコンピュータで実行してもよく、または完全にリモートコンピュータまたはサーバで実行してもよい。リモートコンピュータに関する場合に、リモートコンピュータは、LANまたはワイドエリアネットワークWANを含む任意の種類のネットワークを介してユーザコンピュータに接続してもよく、または外部コンピュータに接続にしてもよい(例えば、インターネットサービスプロバイダによりインターネットを介して接続する)。
【0120】
図11は本願の実施例に係る無人のセルフオペレーティングシステムのシステム構造模式図である。
図11に示すように、該システム1100は、自己駆動ロボット1110と、制御システム1120と、格納エリア1130と、ワークステーション1140とを備え、格納エリア130に複数の格納容器1131が設けられ、格納容器1131に各種の物品が置かれ、複数の格納容器1131の間がアレイ状に配置され、例えば、スーパーマーケットで見られる各種の商品が置かれた棚と同様である。通常、格納エリア1130の一側または複数側(図に示す一側)に複数のワークステーション1140が設けられている。格納容器1131は収納口を有しかつ収納口により物品を保管できる容器であり、例えば棚であり、ここで、棚は複数のスペーサ層および4つの床置き支持柱を備え、棚のスペーサ層に少なくとも1つの収納口が設けられ、収納口内に1つまたは複数の物品を置くことができる。また、棚は一方向に開口してもよく、例えば、
図12は本願の実施例に係る一方向に開口する棚の構造模式図であり、
図12に示すような一方向に開口する棚は双方向に開口してもよく、棚を回転すれば双方向に開口する棚における任意の一面の開口内の物品を操作することができる。
【0121】
制御システム1120は自己駆動ロボット1110と無線通信し、作業者(またはユーザ)は操作台1160により注文を作成し、該注文が制御システム1120に伝送され、制御システム1120は注文に応答して動作を開始し、自己駆動ロボット1110は制御システム1120の制御で搬送タスクを実行する。例えば、格納容器を棚とすることを例とし、自己駆動ロボット1110は棚アレイ間の空いているスペース(自己駆動ロボット1110の通行路の一部)に沿って走行し、棚の底部まで移動し、リフト機構により棚を持ち上げ、割り当てられたワークステーション1140まで搬送する。
【0122】
一例において、自己駆動ロボット1110はリフト機構および自律航法機能を有し、自己駆動ロボット1110は棚の底部まで走行し、リフト機構により棚全体を持ち上げることができることで、棚は昇降機能を有するリフト機構に従って上下移動することができる。一例において、自己駆動ロボット1110は、カメラにより撮像された二次元コード情報に基づいて走行することができ、且つ制御システム1120により確定された経路に基づいて制御システム1120が提示する棚の下まで走行することができる。自己駆動ロボット1110は、棚をワークステーション1140まで搬送し、ワークステーション1140で作業者(またはユーザ)1141が棚から物品を取り出す。双方向に開口する棚は、自己駆動ロボット1110により棚を回転させ、取り出し待ちの物品が位置する開口方向を作業者またはユーザのような物品を取り出す人に対面させることができる。
【0123】
制御システム1120は、制御サーバで実行する、データ記憶、情報処理能力を有するソフトウェアシステムであり、無線または有線を介して自己駆動ロボット、ハードウェア入力システム、他のソフトウェアシステムに接続することができる。制御システム1120は1つまたは複数の制御サーバを含んでもよく、集中型制御アーキテクチャまたは分散型コンピューティングアーキテクチャであってもよい。制御サーバはプロセッサ1121およびメモリ1122を備え、メモリ1122には注文プール1123があってもよい。
【0124】
図11に示すシステムは様々な適当なシーンに適用でき、例えば、仕分けのシーンでは、自己駆動ロボット1110が格納容器1131をワークステーション1140まで搬送した後、作業者は格納容器1131から物品(該物品は注文物品である)を取り出し、梱包箱に入れて梱包する。また、例えば、物品保管のシーンでは、保管された物品が一時保管されても長期間保管されても、自己駆動ロボット1110が格納容器1131をワークステーション1140まで搬送した後、作業者または物品のオーナーは格納容器1131上から物品を取り出し、または物品を格納容器1131内に格納する。特に、物品保管のシーンでは、プライバシーや安全性を確保するために、格納容器1131ごとに1つのユーザの物品を専門的に置き、または収納口ごとに1つのユーザの物品を専門的に置くことができる。もちろん、これに加え、該システムは無人アクセスのシーンおよび無人スーパーマーケットのシーンにも適用できる。
【0125】
図13は本願の実施例に係る自己駆動ロボットの構造模式図であり、
図13に示すように、自己駆動ロボット1110は駆動機構1111を備えてもよく、該駆動機構1111により、自己駆動ロボット1110はワークスペース内で移動でき、自己駆動ロボット1110は格納容器1131を搬送するように構成されるリフト機構1112を更に備えてもよく、自己駆動ロボット1110は格納容器1131の下方まで移動し、リフト機構1112により格納容器1131を持ち上げ、割り当てられたワークステーション1140まで搬送することができる。リフト機構1112が上昇すると、格納容器1131全体を地面から持ち上げることにより、自己駆動ロボット1110は格納容器1131を搬送し、リフト機構1112が下降すると、格納容器1131を地面に置く。自己駆動ロボット1110におけるターゲット識別構成要素1113は、自己駆動ロボット1110が格納容器1131を持ち上げる際に格納容器1131を効果的に識別することができる。
【0126】
関連技術において、ロボットが格納エリアの格納容器をスムーズに搬送できるようにするために、一般的には、1列または2列を1つのアレイユニットとし、レーンを設けた後、1つのアレイユニットを更に設け、それ以降も同様にするように、格納容器を構成する。しかし、現在の展示領域であっても倉庫保管領域であっても使用コストが高い背景では、このような設置は、資源を最大化して利用することができない。そのため、本願は物品を高密度に格納する態様を提供する。
【0127】
以下、図面および実施例を参照しながら本願について詳細に説明する。ここで説明する具体的な実施例は本願を説明するためのものに過ぎず、本願を限定するものではないことが理解できる。なお、説明しやすいために、図面において、全ての構造ではなく本願に関連する部分のみを示す。
【0128】
例示的な実施例をより詳細に検討する前に、いくつかの例示的な実施例は、フローチャートで説明する処理または方法として説明されることが言及すべきである。フローチャートで各ステップを連続的な処理として説明しているが、その中の多くのステップは、並列的に、並行的にまたは同時に実施できる。また、各ステップの順序は再配置され得る。その操作が完了すると処理を終了してもよいが、図面に含まれていない追加ステップを有してもよい。処理は方法、関数、プロトコル、サブルーチン、サブプログラム等に対応することができる。
【0129】
図14は本願の実施例に係る物品の高密度格納方法のフローチャートであり、本実施例は荷物格納の場合に適用でき、該方法は本願の実施例に係る物品の高密度格納装置により実行でき、該装置はソフトウェアおよび/またはハードウェアの形態で実現でき、物品の高密度格納システムに集積できる。
【0130】
図14に示すように、物品の高密度格納方法はステップS1410〜ステップS1430を含む。
【0131】
ステップS1410において、棚アレイから搬送タスクが指向するターゲット棚を確定し、棚アレイの任意の行および任意の列における棚の数は少なくとも3つである。
【0132】
ここで、搬送タスクは操作台により確定されてもよく、例えば、ワークステーションにおいて、現在、いくつかのA物品を格納エリアの棚に格納する必要があれば、操作台により搬送タスクを作成することができる。このような場合、搬送タスクは2種の棚を指定することができ、一方は空いている棚であり、他方はA物品が置かれているが満杯になっていない棚である。この2種の棚は操作台により確定されてもよく、優先度を設けてもよく、現在格納する必要のあるA物品の多少に応じて確定されてもよい。各種の物品の格納に対して情報を制御システムに記録することができることが理解でき、このように、作業者が操作台により各棚に格納された物品にどのようなものがあるかを照会することができるとともに、各棚の現在の格納状態、満杯になったか否かを確定することができる。このように、物品を格納する必要があるまたは格納エリアからある物品を取り出す必要がある場合に、コンソールにより搬送タスクのターゲット棚を確定することができる。
【0133】
本実施例において、棚アレイにおける棚の配列形態は高密度配列形態であり、高密度棚配列の任意の行および任意の列における棚の数が少なくとも3つであってもよい。ここで、1つの行または1つの列における棚の数が2つである場合が存在してもよいが、関連技術で棚の中間にレーンを設ける必要があるため、行の棚の数が多い場合、ここで3つまたは3つ以上であると理解でき、列の棚の数は2つしかできず、そうでなければ、中間列における棚の搬送はかなりしにくくなる。一方、本願では、3つ、4つ、更により多くの列の棚(行の棚の数が多い場合)に設けることができ、これは棚アレイにおける棚の配列方式であり、関連技術と比べ、高密度型の配列である。
図15は本願の実施例に係る高密度棚配列の模式図であり、ここで、
図15において、8行4列の棚のみを示し、且つ、棚の周囲にレーンが設けられている。一実施例において、倉庫保管スペースの範囲および棚の大きさにより設計できる。棚が高密度に設けられた後、レーン位置に近接しない棚の搬送はまずレーンに近接する棚を移動する必要があるため、高密度棚配列の任意の行および任意の列における棚の数は少なくとも3つであり、例えば、4行複数列または複数行4列であってもよく、このように設ける理由としては、レーン位置に近接しない棚を搬送する時、レーン位置に近接した棚を1つ移動すればよく、棚の搬送効率を把握しやすくなる。図に示すように、例えば、棚Dを搬送する必要があれば、棚Eまたは棚Fを移動することにより棚Dの搬送を実現でき、棚Cの場合、棚Cを移動するために棚Gを移動するしかできず、その理由としては、棚Cの左側または上側の棚を移動すると2つの棚を移動する必要があり、自己駆動ロボットがターゲット棚を搬送する効率に影響を与えるためである。このように配列した後、棚の間の距離が密になり、倉庫保管スペースに対する元のレーンの占有を減少し、スペースを節約し、倉庫保管スペースの使用率を向上させることができる。
【0134】
ステップS1420において、ターゲット棚の棚アレイにおける位置タイプを判断し、位置タイプに応じて搬送ポリシーを確定する。
【0135】
ここで、ターゲット棚の高密度棚配列における位置タイプは、第1位置タイプおよび第2位置タイプを含んでもよい。ここで、第1位置タイプは搬送タスクに応じて自己駆動ロボットにより直接搬送できる棚であってもよく、第2位置タイプの棚は搬送タスクを直接完了できない棚であってもよく、ターゲット棚まで搬送する前に、ブロッキング棚を移動する必要がある。そのため、ターゲット棚の高密度棚配列における位置タイプに応じて搬送ポリシーを確定することができる。ここで、搬送ポリシーは直接搬送および間接搬送を含んでもよく、直接搬送とは、ターゲット棚を搬送タスクによる指定位置まで直接搬送することを指し、間接搬送とは、ブロッキング棚を移動してからターゲット棚の搬送を行う必要があることを指す。ここで、ブロッキング棚は、ターゲット棚を搬送する過程においてまずそれを移動する必要のある棚であってもよい。上記例を参照し、ターゲット棚がDであれば、ブロッキング棚は棚E、棚F、棚Gおよび棚Cであってもよい。ブロッキング棚を移動した後、自己駆動ロボットはターゲット棚の所在位置まで直接移動してターゲット棚を搬送できることが確定できる。
【0136】
ステップS1430において、搬送ポリシーに基づいて自己駆動ロボットを制御してターゲット棚を搬送する。
【0137】
搬送ポリシーを確定した後、自己駆動ロボットを制御して確定された搬送ポリシーに従って搬送を行う。ここで、搬送タスクに対応する搬送ポリシーを自己駆動ロボットに配信し、自己駆動ロボットが現在の搬送ポリシーを識別することによりターゲット棚に対する搬送タスクを行うことができる。
【0138】
ここで、搬送タスクは、ターゲット棚に対する搬送先アドレスを含んでもよく、例えば、あるワークステーションまで搬送すると、搬送タスクに応じて搬送経路を確定し、棚の移動を実現する。ここで、搬送経路は現在の倉庫保管における棚位置および自己駆動ロボットと他の機器の位置により確定されてもよい。
【0139】
本願の実施例に係る技術案は、棚アレイから搬送タスクが指向するターゲット棚を確定し、前記棚アレイの任意の行および任意の列における棚の数は少なくとも3つであり、前記ターゲット棚の前記棚アレイにおける位置タイプを判断し、前記位置タイプに応じて搬送ポリシーを確定し、前記搬送ポリシーに基づいて自己駆動ロボットを制御して前記ターゲット棚を搬送する。本願に係る技術案を用いることにより、倉庫スペースを十分に利用し、倉庫管理の人件費を低減することができる。
【0140】
図16は本願の実施例に係る物品の高密度格納方法のフローチャートである。本実施例は、上記実施例の基に以下のように細分化される。前記ターゲット棚の前記棚アレイにおける位置タイプを判断し、前記位置タイプに応じて搬送ポリシーを確定することは、前記ターゲット棚の位置が第1位置タイプであると判断すると、前記第1位置タイプに応じて搬送ポリシーが直接搬送であると確定することを含み、前記搬送ポリシーに基づいて自己駆動ロボットを制御して前記ターゲット棚を搬送することは、自己駆動ロボットを制御して前記ターゲット棚を搬送タスクによる指定位置まで搬送することを含む。
【0141】
図16に示すように、本願に係る物品の高密度格納方法はステップS1610〜ステップS1630を含む。
【0142】
ステップS1610において、棚アレイから搬送タスクが指向するターゲット棚を確定し、棚アレイの任意の行および任意の列における棚の数は少なくとも3つである。
【0143】
ステップS1620において、ターゲット棚の位置が第1位置タイプであると判断すると、第1位置タイプに応じて搬送ポリシーが直接搬送であると確定する。
【0144】
ここで、ターゲット棚の位置は制御システムによる識別で確定でき、制御システムが搬送タスクを実施しやすく、在庫状態を把握しやすいために、倉庫保管において棚を移動する度に、情報を制御システムに同期させる必要があることが理解できる。そのため、ターゲット棚を確定すると、ターゲット棚の高密度棚配列における位置タイプを確定することができる。
【0145】
なお、上記例を参照し、
図5に示すように、搬送タスクのターゲット棚が棚Cであると確定した場合、棚Dおよび棚Eは何らかの理由により高密度棚キューにないと、自己駆動ロボットは元の棚Dおよび棚Eの位置に基づいて棚Cを分解搬送することができ、このような場合、棚Cの位置タイプは第1位置タイプである。それと同時に、高密度棚キューにおける各棚の位置タイプが常に変化することができ、第1位置タイプであってもよく、第2位置タイプであってもよいことが理解できる。
【0146】
また、一実施例において、棚のコードを取得する等の形式で棚の位置を確定して追跡することができ、このように、棚の高密度棚キューにおける位置が変化しても、搬送タスクに応じて実際に必要なターゲット棚を確定することができる。つまり、棚の棚キューにおける位置は、棚のコード等の標識で制御システムに同期されてもよい。
【0147】
第1位置タイプに応じて搬送ポリシーが直接搬送であると確定することは、自己駆動ロボットがターゲット棚を搬送するには他の棚を移動する必要がなく、ターゲット棚を直接搬送することができると理解できる。
【0148】
ステップS1630において、自己駆動ロボットを制御してターゲット棚を搬送タスクによる指定位置まで搬送する。
【0149】
ここで、搬送タスクによる指定位置は、あるワークステーションであってもよく、他の位置であってもよく、搬送タスクによる指定位置は、搬送タスクの確立時に既に確定されてもよく、自己駆動ロボットの搬送途中で変更してもよい。ターゲット棚の位置タイプが第1位置タイプである場合、自己駆動ロボットを制御してターゲット棚を搬送タスクによる指定位置まで搬送する。
【0150】
本実施例は、上記実施例の基に、ターゲット棚の位置が第1位置タイプである棚搬送形態を提供する。このような搬送形態は、従来の搬送形態に対して、ターゲット棚の位置が第1位置タイプに該当するか否かを優先的に確定する必要があることで、棚への搬送タスクの配信過程において、ターゲット棚の位置により直接搬送できないことに起因して搬送タスクだけを行うことができないことを避けるように確保する。自己駆動ロボットにより棚を搬送する動作安定性が確保される。
【0151】
図17は本願の実施例に係る物品の高密度格納方法のフローチャートである。本実施例は、上記実施例の基に、以下のように細分化される。前記ターゲット棚の前記高密度棚配列における位置タイプを判断し、前記位置タイプに応じて搬送ポリシーを確定することは、前記ターゲット棚の位置が第2位置タイプであると判断すると、前記第2位置タイプに応じて搬送ポリシーが間接搬送であると確定することを含み、前記搬送ポリシーに基づいて自己駆動ロボットを制御して前記ターゲット棚を搬送することは、前記ターゲット棚の位置に応じてブロッキング棚を確定することと、自己駆動ロボットを制御して前記ブロッキング棚を搬出した後、前記ターゲット棚を搬送タスクによる指定位置まで搬送することとを含む。
【0152】
図17に示すように、物品の高密度格納方法はステップS1710〜ステップS1740を含む。
【0153】
ステップS1710において、棚アレイから搬送タスクが指向するターゲット棚を確定し、棚アレイの任意の行および任意の列における棚の数は少なくとも3つである。
【0154】
ステップS1720において、ターゲット棚の位置が第2位置タイプであると判断すると、第2位置タイプに応じて搬送ポリシーが間接搬送であると確定する。
【0155】
ここで、第2位置タイプは、自己駆動ロボットがターゲット棚を直接搬送できない位置タイプと確定でき、つまり、ターゲット棚が高密度棚配列における内部にある。そのため、このような場合、ターゲット棚の搬送ポリシーを間接搬送ポリシーとして確定する。
【0156】
ここで、間接搬送ポリシーは、ターゲット棚を搬送タスクの最終目的とし、自己駆動ロボットの位置からターゲット棚までブロッキング棚が最も少ない経路を通過した後、ブロッキング棚を移動してからターゲット棚を搬送タスクによる指定場所まで搬送することである。
【0157】
ステップS1730において、ターゲット棚の位置に応じてブロッキング棚を確定する。
【0158】
ここで、ターゲット棚の位置に応じてブロッキング棚を確定し、高密度棚配列の行または列のうちより少ない棚の数が3つまたは4つである場合、ブロッキング棚が最大で1つであると確定でき、ブロッキング棚だけが唯一でなくてもよく、自己駆動ロボットの位置に基づいて1つをブロッキング棚として確定してもよい。高密度棚配列の行または列のうちより少ない棚の数が4つよりも大きい場合に、ブロッキング棚は2つ以上であってもよい。
【0159】
ステップS1740において、ブロッキング棚を移動した後、自己駆動ロボットを制御してターゲット棚を搬送タスクによる指定位置まで搬送する。
【0160】
ブロッキング棚を確定した後、ブロッキング棚を移動すれば、ターゲット棚を搬送して搬送タスクを完了することができる。
【0161】
本実施例は、上記各実施例の基に、ターゲット棚の位置タイプが第2位置タイプである搬送方法を提供し、本実施例は、棚を高密度に格納する搬送状況を回避し、自己駆動ロボットにより棚を搬送することが安定して行うことができ、且つ、棚を高密度に格納して倉庫保管スペースを節約することができる。
【0162】
上記技術案の基に、自己駆動ロボットを制御してブロッキング棚を移動した後、ターゲット棚を搬送タスクによる指定位置まで搬送することは、自己駆動ロボットを制御してブロッキング棚を仮置き領域まで移動することと、自己駆動ロボットを制御してターゲット棚を搬送タスクによる指定位置まで搬送することとを含む。ここで、仮置き領域は、格納エリアの内部にあってもよく、格納エリアの外部にあってもよい。自己駆動ロボットの搬送効率を向上させることができるようにするために、仮置き領域を格納エリアの内部の高密度棚配列に密接しない場所に設けてもよい。本技術案のような設置のメリットは、1台の自己駆動ロボットにより内部棚の搬送を行うことができ、自己駆動ロボットの資源を十分に利用し、過剰な自己駆動ロボットを設ける必要がなく、知能倉庫保管の投入コストを低減することである。
【0163】
上記技術案の基に、自己駆動ロボットを制御してブロッキング棚を移動した後、ターゲット棚を搬送タスクによる指定位置まで搬送することは、第1自己駆動ロボットを制御してブロッキング棚を移動することと、第2自己駆動ロボットを制御してターゲット棚を搬送タスクによる指定位置まで搬送することとを含む。ここで、第1自己駆動ロボットはブロッキング棚を移動した後、該ブロッキング棚を常に搬送状態に保持することができ、このように、第1自己駆動ロボットはレーン位置で動的移動することができ、他の自己駆動ロボットの動作に影響を与えることを回避し、このような設置のメリットは、格納エリアに仮置き領域を設ける必要がなく、占有面積によるコストを低減することである。それと同時に、格納エリアに複数台の自己駆動ロボットがある場合に、自己駆動ロボットの使用率を向上させ、且つ自己駆動ロボットによるターゲット棚への搬送効率を向上させ、搬送時間を節約することができる。
【0164】
上記技術案の基に、ターゲット棚の位置が第2位置タイプであると判断すると、搬送ポリシーに基づいて自己駆動ロボットを制御してターゲット棚を搬送した後、方法は、自己駆動ロボットにより移動されたブロッキング棚をブロッキング棚の元の位置またはターゲット棚の元の位置に戻すことを更に含む。本技術案は上記各技術案の基に、ブロッキング棚を戻す態様を提供し、ここで、元のターゲット棚の所在位置に戻してもよく、元のブロッキング棚自体の所在位置に戻してもよい。情報を制御システムに同期させることができる。ターゲット棚の所在位置に戻すメリットは、ターゲット棚が積載または荷卸しを経た後、元のブロッキング棚の位置に直接戻すことができ、ブロッキング棚を再び移動する必要がないことである。ブロッキング棚を元の自体の所在位置に戻すメリットは、各棚の位置を頻繁に更新しなくてもよく、棚位置の頻繁な更新による制御システムが棚位置を誤って統計する状況を回避し、知能倉庫保管の動作安定性を向上させることである。
【0165】
図18は本願の実施例に係る物品の高密度格納装置の構造模式図である。
図8に示すように、物品の高密度格納装置は、ターゲット棚確定モジュール1810と、搬送ポリシー確定モジュール1820と、搬送実行モジュール1830とを含む。
【0166】
ターゲット棚確定モジュール1810は、棚アレイから搬送タスクが指向するターゲット棚を確定するように構成され、前記棚アレイの任意の行および任意の列における棚の数は少なくとも3つである。
【0167】
搬送ポリシー確定モジュール1820は、前記ターゲット棚の前記棚アレイにおける位置タイプを判断し、前記位置タイプに応じて搬送ポリシーを確定するように構成される。
【0168】
搬送実行モジュール1830は、前記搬送ポリシーに基づいて自己駆動ロボットを制御して前記ターゲット棚を搬送するように構成される。
【0169】
本願の実施例に係る技術案は、棚アレイから搬送タスクが指向するターゲット棚を確定し、前記棚アレイの任意の行および任意の列における棚の数は少なくとも3つであり、前記ターゲット棚の前記棚アレイにおける位置タイプを判断し、前記位置タイプに応じて搬送ポリシーを確定し、前記搬送ポリシーに基づいて自己駆動ロボットを制御して前記ターゲット棚を搬送する。本願に係る技術案を採用することにより、倉庫スペースを十分に利用して倉庫管理の人件費を低減することができる。
【0170】
上記各実施例の基に、搬送ポリシー確定モジュール1820は、ターゲット棚の位置が第1位置タイプであると判断すると、第1位置タイプに応じて搬送ポリシーが直接搬送であると確定するように構成される第1搬送ポリシー確定ユニットを含む。
【0171】
搬送実行モジュール1830は、自己駆動ロボットを制御してターゲット棚を搬送タスクによる指定位置まで搬送するように構成される第1搬送実行ユニットを含む。
【0172】
上記各実施例の基に、搬送ポリシー確定モジュール1820は、ターゲット棚の位置が第2位置タイプであると判断すると、第2位置タイプに応じて搬送ポリシーが間接搬送であると確定するように構成される第2搬送ポリシー確定ユニットを含む。
【0173】
搬送実行モジュール1830は、ターゲット棚の位置に基づいてブロッキング棚を確定するように構成されるブロッキング棚確定ユニットを含む。
【0174】
第2搬送実行ユニットは、自己駆動ロボットを制御してブロッキング棚を移動した後、ターゲット棚を搬送タスクによる指定位置まで搬送するように構成される。
【0175】
上記各実施例の基に、第2搬送実行ユニットは、自己駆動ロボットを制御してブロッキング棚を仮置き領域まで移動し、自己駆動ロボットを制御してターゲット棚を搬送タスクによる指定位置まで搬送するように構成される。
【0176】
上記各実施例の基に、第2搬送実行ユニットは、第1自己駆動ロボットを制御してブロッキング棚を移動し、第2自己駆動ロボットを制御してターゲット棚を搬送タスクによる指定位置まで搬送するように構成される。
【0177】
上記各実施例の基に、搬送実行モジュール1830は、自己駆動ロボットを制御して移動されたブロッキング棚をブロッキング棚の元の位置またはターゲット棚の元の位置に戻すように構成されるブロッキング棚移し戻しユニットを更に含む。
【0178】
上記製品は、本願のいずれかの実施例に係る方法を実行することができ、方法を実行するに対応する機能モジュールを備える。
【0179】
図19は本願の実施例に係る物品の高密度格納システムの模式図である。該システムは、主制御部(主控端)1910と、少なくとも1台の自己駆動ロボット1920と、高密度棚配列1930とを備える。ここで、高密度棚配列の任意の行および任意の列における棚の数は少なくとも3つである。
【0180】
ここで、主制御部1910は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含み、プロセッサが上記コンピュータプログラムを実行すると、本願の実施例のいずれか1項に記載の物品の高密度格納方法を実現する。
【0181】
図20は本願の実施例に係る主制御部の構造模式図である。
図20は、本願の実施形態の例示的な主制御部2012を実現するために適するブロック図を示す。
図20に示す主制御部2012は一例に過ぎず、本願の実施例の機能および使用範囲を限定するものではない。
【0182】
図20に示すように、主制御部2012は汎用コンピューティング装置の形として表される。主制御部2012の構成要素は、1つまたは複数のプロセッサまたは処理ユニット2016と、メモリ2028と、異なるシステムコンポーネント(メモリ2028および処理ユニット2016を含む)を接続するバス2018とを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0183】
バス2018は、数種類のバス構造のうちの1種または複数種を表し、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、AGP(Accelerated Graphics Port)、プロセッサまたは複数種のバス構造のうちのいずれかのバス構造を使用したローカルバスを含む。例えば、これらのアーキテクチャは、ISAバス、MACバス、拡張ISAバス、VESAローカルバスおよびPCIバスを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0184】
主制御部2012は、典型的に複数種のコンピュータシステム可読媒体を含む。これらの媒体は、主制御部2012によりアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってもよく、揮発性および不揮発性媒体、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体を含む。
【0185】
メモリ2028は、RAM2030および/またはキャッシュメモリ2032のような揮発性メモリ形式のコンピュータシステム可読媒体を含んでもよい。主制御部2012は、他のリムーバブル/非リムーバブル、揮発性/不揮発性コンピュータシステム記憶媒体を含んでもよい。一例として、記憶システム2034は、非リムーバブル不揮発性磁気媒体(
図20では図示せず、通常、「ハードディスクドライブ」と呼ぶ)の読み書きを行うように構成されてもよい。
図20には示されていないが、リムーバブル不揮発性磁気ディスク(例えば、「フレキシブルディスク」)に読み書きするための磁気ディスクドライブ、およびリムーバブル不揮発性光ディスク(例えば、CD−ROM、DVD−ROMまたは他の光媒体)に読み書きする光ディスクドライブを提供してもよい。これらの場合、各ドライブは、1つまたは複数のデータ媒体インターフェイスを介してバス2018に接続することができる。メモリ2028は、少なくとも1つのプログラム製品を含んでもよく、該プログラム製品は1組(例えば、少なくとも1つ)のプログラムモジュールを有し、これらのプログラムモジュールは、本願の各実施例の機能を実行するように構成される。
【0186】
1組(少なくとも1つ)のプログラムモジュール2042を有するプログラム/ユーティリティ2040は、例えば、メモリ2028に記憶されてもよく、このようなプログラムモジュール2042は、オペレーティングシステム、1つまたは複数のアプリケーション、他のプログラムモジュールおよびプログラムデータを含んでもよいが、これらに限定されない。これらの例におけるそれぞれまたはある組み合わせには、ネットワーク環境の実現を含む可能性がある。プログラムモジュール2042は、通常、本願に説明した実施例における機能および/または方法を実行する。
【0187】
主制御部2012は、1つまたは複数の外部機器2014(例えば、キーボード、ポインティングデバイス、ディスプレイ2024等)と通信してもよく、ユーザが主制御部2012とインタラクションできるようにする1つまたは複数の機器と通信してもよく、および/または該主制御部2012が1つまたは複数の他のコンピューティングデバイスと通信できるようにする任意の機器(例えば、ネットワークカード、モデム等)と通信してもよい。このような通信は、I/Oインターフェイス2022を介して行うことができる。且つ、主制御部1012は、ネットワークアダプタ2020を介して1つまたは複数のネットワーク(例えば、LAN、WANおよび/または公衆網、例えば、インターネット)と通信してもよい。図に示すように、ネットワークアダプタ1020はバス1018を介して主制御部2012の他のモジュールと通信する。
図20には示されていないが、主制御部2012と合わせて他のハードウェアおよび/またはソフトウェアモジュールを使用してもよいことが分かるべきであり、マイクロコード、デバイスドライブ、冗長処理ユニット、外部磁気ディスクドライブアレイ、RAIDシステム、テープドライブおよびデータバックアップ記憶システム等を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0188】
処理ユニット2016は、メモリ2028に記憶されたプログラムを実行することにより、各種の機能アプリケーションおよびデータ処理を実行し、例えば、本願の実施例に係る物品の高密度格納方法を実現する。該方法は、棚アレイから搬送タスクが指向するターゲット棚を確定することと、前記棚アレイの任意の行および任意の列における棚の数は少なくとも3つであることと、前記ターゲット棚の前記棚アレイにおける位置タイプを判断し、前記位置タイプに応じて搬送ポリシーを確定することと、前記搬送ポリシーに基づいて自己駆動ロボットを制御して前記ターゲット棚を搬送することとを含む。
【0189】
本願の実施例は、コンピュータ実行可能命令を含む記憶媒体を更に提供し、コンピュータ実行可能命令がコンピュータプロセッサにより実行されると、物品の高密度格納方法を実行するように設定され、該方法は、棚アレイから搬送タスクが指向するターゲット棚を確定することと、前記棚アレイの任意の行および任意の列における棚の数は少なくとも3つであることと、前記ターゲット棚の前記棚アレイにおける位置タイプを判断し、前記位置タイプに応じて搬送ポリシーを確定することと、前記搬送ポリシーに基づいて自己駆動ロボットを制御して前記ターゲット棚を搬送することとを含む。
【0190】
記憶媒体は、任意のタイプのメモリデバイスまたは記憶デバイスである。「記憶媒体」という用語は、CD−ROM、フレキシブルディスクまたはテープ装置のようなインストール媒体と、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory、DRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate Random Access Memory、DDR RAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Extended Data Output Random Access Memory、EDO RAM)、ラムバス(Rambus)RAM等のようなコンピュータシステムメモリまたはランダムアクセスメモリと、フラッシュメモリ、磁気媒体(例えば、ハードディスクまたは光記憶)のような不揮発性メモリと、レジスタまたは他の類似するタイプのメモリ素子等を含むことを意味する。記憶媒体は、他のタイプのメモリまたはその組み合わせを含んでもよい。また、記憶媒体は、プログラムがそこで実行されるコンピュータシステムに位置してもよく、または異なる第2コンピュータシステムに位置してもよく、第2コンピュータシステムはネットワーク(例えば、インターネット)を介してコンピュータシステムに接続されている。第2コンピュータシステムは、実行するためにプログラム命令をコンピュータに提供することができる。「記憶媒体」という用語は、異なる位置(例えば、ネットワークを介して接続された異なるコンピュータシステムにおいて)に常駐できる2つ以上の記憶媒体を含んでもよい。記憶媒体は、1つまたは複数のプロセッサにより実行可能なプログラム命令(例えば、具体的には、コンピュータプログラムとして実現される)を記憶することができる。
【0191】
もちろん、本願の実施例に係るコンピュータ実行可能命令を含む記憶媒体は、そのコンピュータ実行可能命令が上記物品の高密度格納操作に限定されず、本願のいずれかの実施例に係る物品の高密度格納方法における関連操作を実行してもよい。
本願の実施例は、ターゲット棚が少なくとも1つのブロッキング棚によりブロックされたと検出した場合に、前記ブロッキング棚および/またはブロッキング収納ボックスを移し出すように第1自己駆動ロボットに指示することで、前記ターゲット棚が前記ブロッキング棚によりブロックされないか、または前記ターゲット棚上のターゲット収納ボックスが前記ブロッキング収納ボックスによりブロックされないようにすることと、前記ブロッキング棚および/または前記ブロッキング収納ボックスを搬送してロボット走行通路で周回移動するように前記第1自己駆動ロボットに指示することと、前記ターゲット棚を現在位置からワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示し、または前記ターゲット棚から前記ターゲット収納ボックスを取り出し、取り出された前記ターゲット収納ボックスをワークステーションまで移載するように第2自己駆動ロボットに指示することとを含む高密度格納に基づく物品移載方法、デバイス、記憶媒体および高密度格納システムを開示する。