(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6799203
(24)【登録日】2020年11月25日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】指紋認証装置の認証パネル
(51)【国際特許分類】
G06T 1/00 20060101AFI20201207BHJP
A61B 5/1172 20160101ALI20201207BHJP
【FI】
G06T1/00 400G
A61B5/1172
【請求項の数】9
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-201772(P2019-201772)
(22)【出願日】2019年11月6日
【審査請求日】2020年7月28日
(31)【優先権主張番号】201910733511.7
(32)【優先日】2019年8月9日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519354289
【氏名又は名称】杭州康研文具有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】陳婉麗
【審査官】
佐田 宏史
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−011921(JP,A)
【文献】
特開平2−045884(JP,A)
【文献】
特開昭63−175978(JP,A)
【文献】
特開昭62−074176(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 1/00
A61B 5/1172
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁体を含み、
前記壁体の中には指紋空間が設けられ、前記指紋空間の中には方向変換軸が回転できるように設けられ、前記方向変換軸の後端にはトーションバネが固定的に設けられ、前記指紋空間にある前記方向変換軸には指紋認証モジュールが固定的に設けられ、前記指紋認証モジュールには認証パネルが取り付けられ、
前記指紋空間の左側には指紋除去装置が設けられ、前記指紋除去装置は前記認証パネルについた指紋を除去でき、前記指紋空間の下側には押し装置が設けられ、前記押し装置は前記指紋除去装置を作動連動させることができ、前記押し装置の後側には片方向伝動装置が設けられ、前記片方向伝動装置が前記押し装置と噛合するように連結され、且つ前記片方向伝動装置が前記方向変換軸と伝動できるように連結され、前記押し装置が作動し前記指紋除去装置と前記指紋認証モジュールとに動力を提供でき、
前記指紋空間の上側には手動認証装置が設けられ、前記手動認証装置は操作盤を含み、前記操作盤は表示スクリーンとボタンとを含み、前記ボタンが前記表示スクリーンの左側に位置し、前記ボタンで情報を入力することによって身分認証が行われ、前記手動認証装置の上側には動力提供装置が設けられ、前記動力提供装置と前記方向変換軸とが動力伝達装置により伝動できるように連結され、前記動力伝達装置が前記指紋空間の前側に位置し、前記認証パネルで指紋認証失敗の時、前記動力提供装置は前記方向変換軸を回転連動させることができ、前記手動認証装置を外部まで回転させ、身分認証を行わせることができることを特徴とする指紋認証装置の認証パネル。
【請求項2】
前記指紋除去装置は除去空間を含み、
前記除去空間が前記指紋空間と連通しており、前記除去空間の中には昇降ロッドがスライドできるように設けられ、前記昇降ロッドにはブラシの付いている除去回転輪が回転できるように取り付けられ、
前記除去空間の左端壁の中には昇降空間が連通するように設けられ、前記昇降空間の中には昇降親ねじが回転できるように設けられ、前記昇降ロッドと前記昇降親ねじとがねじ山によって連結され、前記昇降親ねじには復帰バネが固定的に設けられ、
前記昇降空間の下側には方向変換空間が連通するように設けられ、前記昇降親ねじの下端が前記方向変換空間の中に伸びており、且つ前記昇降親ねじの下端には第一傘歯車が固定的に設けられ、前記第一傘歯車の右端には二分の一が歯形である第二傘歯車が噛合するように連結され、前記第二傘歯車の中心部には方向変換回転軸が固定的に設けられ、前記方向変換回転軸の右端が前記押し装置と伝動できるように連結されていることを特徴とする請求項1に記載の指紋認証装置の認証パネル。
【請求項3】
記押し装置は押し空間を含み、
前記押し空間の中には押しブロックがスライドできるように設けられ、前記押しブロックの右端面が前記片方向伝動装置と噛合するように連結され、前記押しブロックの右端が外部空間に延びており、且つ前記押しブロックの右端には押しボタンが固定的に設けられ、
前記押しブロックの下端面には六つの回転溝が形成され、前記回転溝の中には回しブロックが回転できるように設けられ、前記回しブロックの左端面と前記回転溝との間には回転バネが固定的に設けられ、
前記押し空間の下端壁の中には回転空間が連通するように設けられ、前記回転空間の中には回転軸が回転できるように設けられ、前記回転軸には回転輪が固定的に設けられ、前記回転輪の外周には十個の固定ブロックが環状に配列され、前記回転軸には第三傘歯車が固定的に設けられ、前記第三傘歯車が前記回転輪の前側に位置し、前記第三傘歯車の左端には第四傘歯車が噛合するように連結され、前記第四傘歯車と前記方向変換回転軸とが固定的に連結され、これにより前記押しブロックは左方に移動し前記回転輪を回転連動させることを特徴とする請求項1に記載の指紋認証装置の認証パネル。
【請求項4】
前記押し空間の上端壁の中にはガイドスライド溝が連通するように形成され、前記ガイドスライド溝の中にはガイドスライドブロックがスライドできるように設けられ、前記ガイドスライドブロックと前記押しブロックとが固定的に連結され、前記ガイドスライドブロックの左端と前記ガイドスライド溝との間には押しバネが固定的に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の指紋認証装置の認証パネル。
【請求項5】
前記片方向伝動装置は片方向空間を含み、
前記片方向空間が前記押し空間と連通しており、前記片方向空間の中には支持ロッドが固定的に設けられ、前記支持ロッドには連結軸が回転できるように設けられ、前記連結軸の上下端には内爪車が固定的に設けられ、前記内爪車の外周には外回転輪が片方向で噛合するように連結され、上側の前記外回転輪が前記押しブロックと噛合するように連結され、前記外回転輪のうち対称中心から離れた一端には回転輪軸が固定的に設けられ、
前記片方向空間の下側にはベルト空間が連通するように設けられ、下側の前記回転輪軸の下端が前記ベルト空間の下端壁と回転できるように連結され、前記回転輪軸の後側にはベルト回転軸が回転できるように設けられ、前記ベルト回転軸と前記回転輪軸とがベルトにより伝動できるように連結され、
前記ベルト空間の上側と前記指紋空間との間には噛合空間が連通するように設けられ、前記ベルト回転軸の上端が前記噛合空間の中に伸びており、且つ前記ベルト回転軸の上端には第五傘歯車が固定的に設けられ、前記第五傘歯車の前端には第六傘歯車が噛合するように連結され、前記方向変換軸の後端が前記第六傘歯車と固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の指紋認証装置の認証パネル。
【請求項6】
前記手動認証装置は収縮空間を含み、
前記収縮空間の中には収縮ブロックがスライドできるように設けられ、前記収縮ブロックと前記動力提供装置とが伝動できるように連結され、
前記収縮ブロックの中には取り付け回転溝が形成され、前記取り付け回転溝の中には取り付け回転軸が回転できるように設けられ、前記操作盤が前記取り付け回転軸と固定的に連結され、前記操作盤の前端には圧力バネが固定的に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の指紋認証装置の認証パネル。
【請求項7】
前記動力提供装置は移動空間を含み、
前記移動空間が前記収縮空間の上側と連通しており、前記移動空間の中には移動ブロックがスライドできるように設けられ、前記移動ブロックの上端面にはラックが固定的に設けられ、
前記移動ブロックの中には伝動軸が回転できるように設けられ、前記伝動軸の下端が前記収縮ブロックと固定的に連結され、前記伝動軸の上端には従動歯車が固定的に設けられ、前記従動歯車の後側には二分の一が歯形である駆動歯車が噛合するように連結され、前記駆動歯車の後端が前記ラックと噛合するように連結され、前記駆動歯車の中心部には動力軸が固定的に設けられ、
前記移動空間の上端壁には動力モーターが固定的に設けられ、前記動力軸の上端が前記動力モーターに伝動できるように連結されていることを特徴とする請求項1に記載の指紋認証装置の認証パネル。
【請求項8】
前記動力伝達装置は伝動空間を含み、
前記伝動空間が前記指紋空間の前側と連通しており、前記方向変換軸の前端が前記伝動空間の中に伸びており、且つ前記方向変換軸の前端には回転ブロックが固定的に設けられ、前記回転ブロックにはスライドブロックが固定的に設けられ、前記回転ブロックの外側には回転筒が外嵌され、前記回転筒の中にはスライド溝が形成され、前記スライドブロックが前記スライド溝の中に伸びており、且つ前記スライドブロックと前記スライド溝の右端壁との間には伸縮バネが固定的に設けられ、前記回転筒の前端面には回転筒軸が固定的に設けられ、
前記伝動空間の前側には連結空間が連通するように設けられ、前記回転筒軸の前端が前記連結空間の中に伸びており、且つ前記回転筒軸の前端には第七傘歯車が固定的に設けられ、前記第七傘歯車の上側には第八傘歯車が噛合するように連結され、前記第八傘歯車の中心部には歯車回転軸が固定的に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の指紋認証装置の認証パネル。
【請求項9】
前記連結空間と前記移動空間との間にはタイミングベルト空間が連通するように設けられ、
前記歯車回転軸の上端が前記タイミングベルト空間の上端壁と回転できるように連結され、前記動力軸が前記タイミングベルト空間を貫通しており、前記タイミングベルト空間の中にある前記動力軸と前記歯車回転軸とがタイミングベルトによって伝動できるように連結されていることを特徴とする請求項8に記載の指紋認証装置の認証パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は指紋認証技術分野を取り上げて、具体的には指紋認証装置の認証パネルである。
【背景技術】
【0002】
伝統的な指紋認証装置は壁体の中又は壁体の外部に取り付けられ、認証パネルが指紋認証装置の内部に固定的に取り付けられ、埃が溜まりやすく、また、一般的な認識装置には拭き装置が付いていないため、認識パネルの清潔度が低く、指紋認証の精確さに影響し、指紋認証の効率を下げ、そして、認証パネルが外部に露出するように取り付けられたため、壊れやすく、安全性が低く、本願発明装置は上記の問題を解決できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第109766829号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:伝統的な指紋認証装置は埃が溜まりやすい一方、拭き装置も付いていないため、指紋認証の精確さに影響し、指紋認証の効率を下げた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本願発明は以下の技術プランを採用する:本願発明の指紋認証装置の認証パネルは、壁体を含み、前記壁体の中には指紋空間が設けられ、前記指紋空間の中には方向変換軸が回転できるように設けられ、前記方向変換軸の後端にはトーションバネが固定的に設けられ、前記指紋空間にある前記方向変換軸には指紋認証モジュールが固定的に設けられ、前記指紋認証モジュールには認証パネルが取り付けられ、前記指紋空間の左側には指紋除去装置が設けられ、前記指紋除去装置は前記認証パネルについた指紋を除去でき、前記指紋空間の下側には押し装置が設けられ、前記押し装置は前記指紋除去装置を作動連動させることができ、前記押し装置の後側には片方向伝動装置が設けられ、前記片方向伝動装置が前記押し装置と噛合するように連結され、且つ前記片方向伝動装置が前記方向変換軸と伝動できるように連結され、前記押し装置が作動し前記指紋除去装置と前記指紋認証モジュールとに動力を提供でき、前記指紋空間の上側には手動認証装置が設けられ、前記手動認証装置は操作盤を含み、前記操作盤は表示スクリーンとボタンとを含み、前記ボタンが前記表示スクリーンの左側に位置し、前記ボタンで情報を入力することによって身分認証が行われ、前記手動認証装置の上側には動力提供装置が設けられ、前記動力提供装置と前記方向変換軸とが動力伝達装置により伝動できるように連結され、前記動力伝達装置が前記指紋空間の前側に位置し、前記認証パネルで指紋認証失敗の時、前記動力提供装置は前記方向変換軸を回転連動させることができ、前記手動認証装置を外部まで回転させ、身分認証を行わせることができる。
【0006】
優選の技術プランとして、前記指紋除去装置は除去空間を含み、前記除去空間が前記指紋空間と連通しており、前記除去空間の中には昇降ロッドがスライドできるように設けられ、前記昇降ロッドにはブラシの付いている除去回転輪が回転できるように取り付けられ、前記除去空間の左端壁の中には昇降空間が連通するように設けられ、前記昇降空間の中には昇降親ねじが回転できるように設けられ、前記昇降ロッドと前記昇降親ねじとがねじ山によって連結され、前記昇降親ねじには復帰バネが固定的に設けられ、前記昇降空間の下側には方向変換空間が連通するように設けられ、前記昇降親ねじの下端が前記方向変換空間の中に伸びており、且つ前記昇降親ねじの下端には第一傘歯車が固定的に設けられ、前記第一傘歯車の右端には二分の一が歯形である第二傘歯車が噛合するように連結され、前記第二傘歯車の中心部には方向変換回転軸が固定的に設けられ、前記方向変換回転軸の右端が前記押し装置と伝動できるように連結され、
これにより前記認証パネルが回転し前記除去空間に向いた時、前記除去回転輪が昇降し前記認証パネルについた指紋を拭き取ることができる。
【0007】
優選の技術プランとして、前記押し装置は押し空間を含み、前記押し空間の中には押しブロックがスライドできるように設けられ、前記押しブロックの右端面が前記片方向伝動装置と噛合するように連結され、前記押しブロックの右端が外部空間に延びており、且つ前記押しブロックの右端には押しボタンが固定的に設けられ、前記押しブロックの下端面には六つの回転溝が形成され、前記回転溝の中には回しブロックが回転できるように設けられ、前記回しブロックの左端面と前記回転溝との間には回転バネが固定的に設けられ、前記押し空間の上端壁の中にはガイドスライド溝が連通するように形成され、前記ガイドスライド溝の中にはガイドスライドブロックがスライドできるように設けられ、前記ガイドスライドブロックと前記押しブロックとが固定的に連結され、前記ガイドスライドブロックの左端と前記ガイドスライド溝との間には押しバネが固定的に設けられ、前記押し空間の下端壁の中には回転空間が連通するように設けられ、前記回転空間の中には回転軸が回転できるように設けられ、前記回転軸には回転輪が固定的に設けられ、前記回転輪の外周には十個の固定ブロックが環状に配列され、前記回転軸には第三傘歯車が固定的に設けられ、前記第三傘歯車が前記回転輪の前側に位置し、前記第三傘歯車の左端には第四傘歯車が噛合するように連結され、前記第四傘歯車と前記方向変換回転軸とが固定的に連結され、
これにより前記押しブロックは左方に移動し前記回転輪を回転連動させることで、前記指紋除去装置を作動させることができ、前記押しブロックが右方へ移動する時に前記回転輪が回転しない。
【0008】
優選の技術プランとして、前記片方向伝動装置は片方向空間を含み、前記片方向空間が前記押し空間と連通しており、前記片方向空間の中には支持ロッドが固定的に設けられ、前記支持ロッドには連結軸が回転できるように設けられ、前記連結軸の上下端には内爪車が固定的に設けられ、前記内爪車の外周には外回転輪が片方向で噛合するように連結され、上側の前記外回転輪が前記押しブロックと噛合するように連結され、前記外回転輪のうち対称中心から離れた一端には回転輪軸が固定的に設けられ、前記片方向空間の下側にはベルト空間が連通するように設けられ、下側の前記回転輪軸の下端が前記ベルト空間の下端壁と回転できるように連結され、前記回転輪軸の後側にはベルト回転軸が回転できるように設けられ、前記ベルト回転軸と前記回転輪軸とがベルトにより伝動できるように連結され、前記ベルト空間の上側と前記指紋空間との間には噛合空間が連通するように設けられ、前記ベルト回転軸の上端が前記噛合空間の中に伸びており、且つ前記ベルト回転軸の上端には第五傘歯車が固定的に設けられ、前記第五傘歯車の前端には第六傘歯車が噛合するように連結され、前記方向変換軸の後端が前記第六傘歯車と固定的に連結され、前記押しブロックが左方へ移動する時、上側の前記外回転輪が回転しなく、前記押しブロックが右方へ移動する時、上側の前記外回転輪が回転し下側の前記外回転輪を回転連動させ、
これにより前記方向変換軸を回転させ、前記方向変換軸が逆方向へ回転する時、下側の前記外回転輪は回転するが、上側の前記外回転輪は回転しない。
【0009】
優選の技術プランとして、前記手動認証装置は収縮空間を含み、前記収縮空間の中には収縮ブロックがスライドできるように設けられ、前記収縮ブロックと前記動力提供装置とが伝動できるように連結され、前記収縮ブロックの中には取り付け回転溝が形成され、前記取り付け回転溝の中には取り付け回転軸が回転できるように設けられ、前記操作盤が前記取り付け回転軸と固定的に連結され、前記操作盤の前端には圧力バネが固定的に設けられ、
これにより前記操作盤が外部まで回転できる。
【0010】
優選の技術プランとして、前記動力提供装置は移動空間を含み、前記移動空間が前記収縮空間の上側と連通しており、前記移動空間の中には移動ブロックがスライドできるように設けられ、前記移動ブロックの上端面にはラックが固定的に設けられ、前記移動ブロックの中には伝動軸が回転できるように設けられ、前記伝動軸の下端が前記収縮ブロックと固定的に連結され、前記伝動軸の上端には従動歯車が固定的に設けられ、前記従動歯車の後側には二分の一が歯形である駆動歯車が噛合するように連結され、前記駆動歯車の後端が前記ラックと噛合するように連結され、前記駆動歯車の中心部には動力軸が固定的に設けられ、前記移動空間の上端壁には動力モーターが固定的に設けられ、前記動力軸の上端が前記動力モーターに伝動できるように連結され、
これにより前記動力モーターは作動し前記収縮ブロックを水平に移動連動させ、且つ前記従動歯車を回転連動させることで、前記操作盤が外部まで回転して縦状態になるように置かれる。
【0011】
優選の技術プランとして、前記動力伝達装置は伝動空間を含み、前記伝動空間が前記指紋空間の前側と連通しており、前記方向変換軸の前端が前記伝動空間の中に伸びており、且つ前記方向変換軸の前端には回転ブロックが固定的に設けられ、前記回転ブロックにはスライドブロックが固定的に設けられ、前記回転ブロックの外側には回転筒が外嵌され、前記回転筒の中にはスライド溝が形成され、前記スライドブロックが前記スライド溝の中に伸びており、且つ前記スライドブロックと前記スライド溝の右端壁との間には伸縮バネが固定的に設けられ、前記回転筒の前端面には回転筒軸が固定的に設けられ、前記伝動空間の前側には連結空間が連通するように設けられ、前記回転筒軸の前端が前記連結空間の中に伸びており、且つ前記回転筒軸の前端には第七傘歯車が固定的に設けられ、前記第七傘歯車の上側には第八傘歯車が噛合するように連結され、前記第八傘歯車の中心部には歯車回転軸が固定的に設けられ、前記連結空間と前記移動空間との間にはタイミングベルト空間が連通するように設けられ、前記歯車回転軸の上端が前記タイミングベルト空間の上端壁と回転できるように連結され、前記動力軸が前記タイミングベルト空間を貫通しており、前記タイミングベルト空間の中にある前記動力軸と前記歯車回転軸とがタイミングベルトによって伝動できるように連結され、
これにより前記方向変換軸が回転する時に前記回転筒を回転連動させることができないが、前記動力提供装置が前記回転筒を回転連動させる時に、前記方向変換軸を回転させることができる。
【発明の効果】
【0012】
本願発明は指紋認証と手動認証との二つの方法で身分認証が行われ、指紋認証の認証パネルと手動認証の操作盤とがいずれも壁体の中に収縮でき、認証パネルを保護でき、防塵機能もあり、また、指紋認証には指紋除去装置が設置されているため、指紋認証前に指紋パネルを拭き、指紋認証の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
下記に
図1〜7をあわせて本願発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本願発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0014】
【
図1】
図1は本願発明の指紋認証装置の認証パネルの全体構成略図
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願発明の指紋認証装置の認証パネルは、主に指紋認証に適用され、以下に付図を合わせて本願発明を詳しく説明する:
【0016】
本願発明の前記指紋認証装置の認証パネルは、壁体10を含み、前記壁体10の中には指紋空間11が設けられ、前記指紋空間11の中には方向変換軸12が回転できるように設けられ、前記方向変換軸12の後端にはトーションバネ27が固定的に設けられ、前記指紋空間11にある前記方向変換軸12には指紋認証モジュール13が固定的に設けられ、前記指紋認証モジュール13には認証パネル14が取り付けられ、前記指紋空間11の左側には指紋除去装置601が設けられ、前記指紋除去装置601は前記認証パネル14についた指紋を除去でき、前記指紋空間11の下側には押し装置602が設けられ、前記押し装置602は前記指紋除去装置601を作動連動させることができ、前記押し装置602の後側には片方向伝動装置603が設けられ、前記片方向伝動装置603が前記押し装置602と噛合するように連結され、且つ前記片方向伝動装置603が前記方向変換軸12と伝動できるように連結され、前記押し装置602が作動し前記指紋除去装置601と前記指紋認証モジュール13とに動力を提供でき、前記指紋空間11の上側には手動認証装置604が設けられ、前記手動認証装置604は操作盤71を含み、前記操作盤71は表示スクリーン73とボタン72とを含み、前記ボタン72が前記表示スクリーン73の左側に位置し、前記ボタン72で情報を入力することによって身分認証が行われ、前記手動認証装置604の上側には動力提供装置605が設けられ、前記動力提供装置605と前記方向変換軸12とが動力伝達装置606により伝動できるように連結され、前記動力伝達装置606が前記指紋空間11の前側に位置し、前記認証パネル14で指紋認証失敗の時、前記動力提供装置605は前記方向変換軸12を回転連動させることができ、前記手動認証装置604を外部まで回転させ、身分認証を行わせることができる。
【0017】
有益に、前記指紋除去装置601は除去空間15を含み、前記除去空間15が前記指紋空間11と連通しており、前記除去空間15の中には昇降ロッド17がスライドできるように設けられ、前記昇降ロッド17にはブラシの付いている除去回転輪22が回転できるように取り付けられ、前記除去空間15の左端壁の中には昇降空間16が連通するように設けられ、前記昇降空間16の中には昇降親ねじ18が回転できるように設けられ、前記昇降ロッド17と前記昇降親ねじ18とがねじ山によって連結され、前記昇降親ねじ18には復帰バネ19が固定的に設けられ、前記昇降空間16の下側には方向変換空間53が連通するように設けられ、前記昇降親ねじ18の下端が前記方向変換空間53の中に伸びており、且つ前記昇降親ねじ18の下端には第一傘歯車55が固定的に設けられ、前記第一傘歯車55の右端には二分の一が歯形である第二傘歯車54が噛合するように連結され、前記第二傘歯車54の中心部には方向変換回転軸51が固定的に設けられ、前記方向変換回転軸51の右端が前記押し装置602と伝動できるように連結され、
これにより前記認証パネル14が回転し前記除去空間15に向いた時、前記除去回転輪22が昇降し前記認証パネル14についた指紋を拭き取ることができる。
【0018】
有益に、前記押し装置602は押し空間38を含み、前記押し空間38の中には押しブロック39がスライドできるように設けられ、前記押しブロック39の右端面が前記片方向伝動装置603と噛合するように連結され、前記押しブロック39の右端が外部空間に延びており、且つ前記押しブロック39の右端には押しボタン20が固定的に設けられ、前記押しブロック39の下端面には六つの回転溝43が形成され、前記回転溝43の中には回しブロック44が回転できるように設けられ、前記回しブロック44の左端面と前記回転溝43との間には回転バネ45が固定的に設けられ、前記押し空間38の上端壁の中にはガイドスライド溝40が連通するように形成され、前記ガイドスライド溝40の中にはガイドスライドブロック41がスライドできるように設けられ、前記ガイドスライドブロック41と前記押しブロック39とが固定的に連結され、前記ガイドスライドブロック41の左端と前記ガイドスライド溝40との間には押しバネ42が固定的に設けられ、前記押し空間38の下端壁の中には回転空間46が連通するように設けられ、前記回転空間46の中には回転軸47が回転できるように設けられ、前記回転軸47には回転輪48が固定的に設けられ、前記回転輪48の外周には十個の固定ブロック49が環状に配列され、前記回転軸47には第三傘歯車50が固定的に設けられ、前記第三傘歯車50が前記回転輪48の前側に位置し、前記第三傘歯車50の左端には第四傘歯車52が噛合するように連結され、前記第四傘歯車52と前記方向変換回転軸51とが固定的に連結され、
これにより前記押しブロック39は左方に移動し前記回転輪48を回転連動させることで、前記指紋除去装置601を作動させることができ、前記押しブロック39が右方へ移動する時に前記回転輪48が回転しない。
【0019】
有益に、前記片方向伝動装置603は片方向空間31を含み、前記片方向空間31が前記押し空間38と連通しており、前記片方向空間31の中には支持ロッド32が固定的に設けられ、前記支持ロッド32には連結軸33が回転できるように設けられ、前記連結軸33の上下端には内爪車37が固定的に設けられ、前記内爪車37の外周には外回転輪36が片方向で噛合するように連結され、上側の前記外回転輪36が前記押しブロック39と噛合するように連結され、前記外回転輪36のうち対称中心から離れた一端には回転輪軸30が固定的に設けられ、前記片方向空間31の下側にはベルト空間28が連通するように設けられ、下側の前記回転輪軸30の下端が前記ベルト空間28の下端壁と回転できるように連結され、前記回転輪軸30の後側にはベルト回転軸26が回転できるように設けられ、前記ベルト回転軸26と前記回転輪軸30とがベルト29により伝動できるように連結され、前記ベルト空間28の上側と前記指紋空間11との間には噛合空間23が連通するように設けられ、前記ベルト回転軸26の上端が前記噛合空間23の中に伸びており、且つ前記ベルト回転軸26の上端には第五傘歯車25が固定的に設けられ、前記第五傘歯車25の前端には第六傘歯車24が噛合するように連結され、前記方向変換軸12の後端が前記第六傘歯車24と固定的に連結され、前記押しブロック39が左方へ移動する時、上側の前記外回転輪36が回転しなく、前記押しブロック39が右方へ移動する時、上側の前記外回転輪36が回転し下側の前記外回転輪36を回転連動させ、
これにより前記方向変換軸12を回転させ、前記方向変換軸12が逆方向へ回転する時、下側の前記外回転輪36は回転するが、上側の前記外回転輪36は回転しない。
【0020】
有益に、前記手動認証装置604は収縮空間67を含み、前記収縮空間67の中には収縮ブロック68がスライドできるように設けられ、前記収縮ブロック68と前記動力提供装置605とが伝動できるように連結され、前記収縮ブロック68の中には取り付け回転溝69が形成され、前記取り付け回転溝69の中には取り付け回転軸70が回転できるように設けられ、前記操作盤71が前記取り付け回転軸70と固定的に連結され、前記操作盤71の前端には圧力バネ74が固定的に設けられ、
これにより前記操作盤71が外部まで回転できる。
【0021】
有益に、前記動力提供装置605は移動空間75を含み、前記移動空間75が前記収縮空間67の上側と連通しており、前記移動空間75の中には移動ブロック76がスライドできるように設けられ、前記移動ブロック76の上端面にはラック77が固定的に設けられ、前記移動ブロック76の中には伝動軸80が回転できるように設けられ、前記伝動軸80の下端が前記収縮ブロック68と固定的に連結され、前記伝動軸80の上端には従動歯車79が固定的に設けられ、前記従動歯車79の後側には二分の一が歯形である駆動歯車78が噛合するように連結され、前記駆動歯車78の後端が前記ラック77と噛合するように連結され、前記駆動歯車78の中心部には動力軸81が固定的に設けられ、前記移動空間75の上端壁には動力モーター82が固定的に設けられ、前記動力軸81の上端が前記動力モーター82に伝動できるように連結され、
これにより前記動力モーター82は作動し前記収縮ブロック68を水平に移動連動させ、且つ前記従動歯車79を回転連動させることで、前記操作盤71が外部まで回転して縦状態になるように置かれる。
【0022】
有益に、前記動力伝達装置606は伝動空間56を含み、前記伝動空間56が前記指紋空間11の前側と連通しており、前記方向変換軸12の前端が前記伝動空間56の中に伸びており、且つ前記方向変換軸12の前端には回転ブロック57が固定的に設けられ、前記回転ブロック57にはスライドブロック60が固定的に設けられ、前記回転ブロック57の外側には回転筒58が外嵌され、前記回転筒58の中にはスライド溝59が形成され、前記スライドブロック60が前記スライド溝59の中に伸びており、且つ前記スライドブロック60と前記スライド溝59の右端壁との間には伸縮バネ61が固定的に設けられ、前記回転筒58の前端面には回転筒軸62が固定的に設けられ、前記伝動空間56の前側には連結空間63が連通するように設けられ、前記回転筒軸62の前端が前記連結空間63の中に伸びており、且つ前記回転筒軸62の前端には第七傘歯車64が固定的に設けられ、前記第七傘歯車64の上側には第八傘歯車65が噛合するように連結され、前記第八傘歯車65の中心部には歯車回転軸66が固定的に設けられ、前記連結空間63と前記移動空間75との間にはタイミングベルト空間83が連通するように設けられ、前記歯車回転軸66の上端が前記タイミングベルト空間83の上端壁と回転できるように連結され、前記動力軸81が前記タイミングベルト空間83を貫通しており、前記タイミングベルト空間83の中にある前記動力軸81と前記歯車回転軸66とがタイミングベルト84によって伝動できるように連結され、
これにより前記方向変換軸12が回転する時に前記回転筒58を回転連動させることができないが、前記動力提供装置605が前記回転筒58を回転連動させる時に、前記方向変換軸12を回転させることができる。
【0023】
以下に付図を合わせて本願発明の使用手順を詳しく説明し:
【0024】
初期状態に、認証パネル14が除去空間15に向いており、スライドブロック60がスライド溝59の中の下側に位置しており、操作盤71が収縮空間67の中に位置しており、圧力バネ74がエネルギーを蓄えている状態にある。
【0025】
使用時に、押しボタン20を左へ押し、押しブロック39が左方へ移動することにより、回しブロック44が回転輪48を押して回転させ、第四傘歯車52を回転させることにより第二傘歯車54を回転連動させ、第二傘歯車54と第一傘歯車55とが噛合する時、第二傘歯車54が回転し第一傘歯車55を回転連動させることにより昇降親ねじ18が回転し、これにより昇降ロッド17が除去回転輪22を上昇連動させ、認証パネル14をクリーニングし、第二傘歯車54と第一傘歯車55とが噛合状態から離脱する時、昇降親ねじ18が復帰バネ19の弾性復帰力のもとで逆回転することにより、昇降ロッド17が除去回転輪22を降下連動させて初期位置まで戻らせ、この時押しボタン20を放し、押しバネ42の作用により押しブロック39が右方へ移動することで、回転輪48が回転しなく、押しブロック39が上側の外回転輪36を回転連動させることにより、下側の外回転輪36を回転させ、ベルト29により回転軸12を回転させ、さらに指紋認証モジュール13が連動し時計回りに回転することにより認証パネル14を外部に向かせ、この時伸縮バネ61が圧縮状態にあり、使用者が指腹を認証パネル14と接触させて指紋認証が行われ、認証完了後、方向変換軸12がトーションバネ27の作用によりゆっくりと復帰し、認証パネル14を初期位置まで戻らせ、次の指紋認証の時に押しボタン20を押すことで認証パネル14についた指紋が消される。
【0026】
認証パネル14が外部へ向いている時に指紋認証が失敗すると、動力モーター82が作動し動力軸81を回転連動させることにより、タイミングベルト84で歯車回転軸66を回転させ、これにより、回転筒58が反時計回りに回転し、スライドブロック60が方向変換軸12を反時計回りに回転連動させることにより、認証パネル14が除去空間15に向くまで回転し、動力軸81が回転する過程において、駆動歯車78が従動歯車79と噛合することにより、従動歯車79が収縮ブロック68を回転連動させ、これにより、操作盤71が外部まで回転し、駆動歯車78と従動歯車79とが噛合状態から離脱する時に駆動歯車78とラック77とが噛合し、駆動歯車78の回転につれてラック77が移動ブロック76を右方へ移動連動させ、これにより伸縮ブロック68が右方に移動し、これにより操作盤71が収縮空間67の下端壁に阻まれなくなり、操作盤71が圧力バネ74の弾性復帰力のもとで時計回りに外部まで回転し、使用者がボタン72で認証情報を入力し身分認証を行うことに便利であり、動力モーター82は逆回転することで、操作盤71を回転連動させて伸縮空間67の中に入らせて初期位置に戻らせることができる。
【0027】
本願発明の有益効果は:本願発明は指紋認証と手動認証との二つの方法で身分認証が行われ、指紋認証の認証パネルと手動認証の操作盤とがいずれも壁体の中に収縮でき、認証パネルを保護でき、防塵機能もあり、また、指紋認証には指紋除去装置が設置されているため、指紋認証前に指紋パネルを拭き、指紋認証の効率を向上させることができる。
【0028】
以上の方式により、本分野の技術者は本願発明の範囲内において作動方式により各種な変化を加えることができる。
【要約】
【課題】本願発明は指紋認証装置の認証パネルを開示した。
【解決手段】
壁体を含み、前記壁体の中には指紋空間が設けられ、前記指紋空間の中には方向変換軸が回転できるように設けられ、前記方向変換軸の後端にはトーションバネが固定的に設けられ、前記指紋空間にある前記方向変換軸には指紋認証モジュールが固定的に設けられ、前記指紋認証モジュールには認証パネルが取り付けられ、前記指紋空間の左側には指紋除去装置が設けられ、前記指紋除去装置は前記認証パネルについた指紋を除去でき、前記指紋空間の下側には押し装置が設けられ、前記押し装置は前記指紋除去装置を作動連動させることができ、前記押し装置の後側には片方向伝動装置が設けられている。
【選択図】
図1