(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6799211
(24)【登録日】2020年11月25日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】小型メタンガス浄化精製装置
(51)【国際特許分類】
B01D 53/22 20060101AFI20201207BHJP
【FI】
B01D53/22
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-225057(P2019-225057)
(22)【出願日】2019年12月13日
【審査請求日】2020年7月11日
(31)【優先権主張番号】201911114585.9
(32)【優先日】2019年11月14日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520332184
【氏名又は名称】杭州西非電子信息技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】余助明
【審査官】
松井 一泰
(56)【参考文献】
【文献】
中国特許出願公開第103952199(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 53/22
B01D 61/00− 71/82
C02F 1/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体を含み、前記本体の中には精製装置が設置され、前記精製装置は前記本体の左側に設置された精製空間を含み、前記精製空間の中には押し付け板が左右にスライドできるように設置され、前記押し付け板の左端面の中には濾過膜空間が設置され、前記濾過膜空間の中には半透膜が固定的に設置され、前記精製空間の上壁の左端には上方に開口した吸気通路が連通するように設置され、前記精製空間の下壁の左端にはメタン通路が連通するように設置され、前記押し付け板が左方から右方へ移動するとき、前記吸気通路を経由してメタンガスを精製空間の中に吸い込み、前記押し付け板が右方から左方へ移動するとき、前記半透膜によりメタンガスを濾過し、メタンが前記半透膜の左側に残されて前記メタン通路により排出され、残りの廃ガスが前記半透膜を通過して前記濾過膜空間の中に入り、前記吸気通路と前記メタン通路の右壁の中には密封装置が設置され、前記密封装置の中には密封板が設置され、前記吸気通路の右側の前記密封板と前記メタン通路の右側の前記密封板は動作が逆であり、前記吸気通路を開けるとき、下側の前記密封板が前記メタン通路を密封し、前記メタン通路を開けるとき、上側の前記密封板が前記吸気通路を密封し、前記濾過膜空間の右側には排気口が上下対称に且つ連通するように設置され、前記濾過膜空間の右壁の中には開閉装置が設置され、前記開閉装置の中には回転止め板が設置され、前記押し付け板が右方へ移動するとき、前記回転止め板が前記排気口を閉じ、前記押し付け板が左方へ移動するとき、前記回転止め板が前記排気口を開けることを特徴とする小型メタンガス浄化精製装置。
【請求項2】
前記精製空間の右壁において前記排気口の右側に正対しているところには管路伸縮空間が上下対称に且つ連通するように設置され、前記管路伸縮空間の中には伸縮管が左右にスライドできるように設置され、前記伸縮管の左端が前記押し付け板の右端面に固定的に連結され、前記伸縮管の中には前記排気口の右側と前記管路伸縮空間とを連通した管路が左右に貫通するように設置されていることを特徴とする請求項1に記載の小型メタンガス浄化精製装置。
【請求項3】
前記精製装置は前記精製空間の右壁中心に連通するように設置された押しロッド空間を含み、前記押しロッド空間の中には押し引きロッドが左右にスライドできるように設置され、前記押し引きロッドの左端が前記押し付け板の右端面の中心に固定的に連結され、前記押しロッド空間の後壁にはクランクコンロッド空間が連通するように設置され、前記クランクコンロッド空間の後壁にはクランクが回転できるように設置され、前記クランクの前端面において対称中心から離れた一端にはコンロッドがヒンジにより連結され、前記コンロッドの左端が前記押し引きロッドの後端面にヒンジにより連結されていることを特徴とする請求項1に記載の小型メタンガス浄化精製装置。
【請求項4】
前記密封装置は前記吸気通路と前記メタン通路の右壁に連通するように設置された止め板空間を含み、前記密封板が前記止め板空間の中に左右にスライドできるように設置され、前記止め板空間において前記精製空間から離れた側には回転ロッド空間が連通するように設置され、前記回転ロッド空間において前記精製空間から離れた側の内壁には回転ロッドが回転できるように設置され、前記回転ロッドにおいて前記精製空間に近接している側の端面にはスライドロッドが回転中心から離れるように固定的に設置され、前記密封板の中には前記精製空間から離れるように開口した直線スライド溝が形成され、前記スライドロッドが前記直線スライド溝の中に延びて前後にスライドすることを特徴とする請求項3に記載の小型メタンガス浄化精製装置。
【請求項5】
前記回転ロッドの回転中心には回転軸が固定的に設置され、前記回転ロッド空間において前記止め板空間から離れた側には傘歯車空間が設置され、前記回転軸において前記止め板空間から離れた一端が前記傘歯車空間の中に延びており、且つ前記回転軸において前記止め板空間から離れた一端には従動傘歯車が固定的に設置され、前記傘歯車空間の後壁には前記従動傘歯車と噛み合っている主動傘歯車が回転できるように設置され、前記主動傘歯車の軸心には伝動軸が固定的に設置されていることを特徴とする請求項4に記載の小型メタンガス浄化精製装置。
【請求項6】
前記開閉装置は、前記濾過膜空間の右壁の中に設置され、且つ前記排気口の間に連通した回転空間を含み、前記回転止め板が前記回転空間の右壁に回転できるように連結され、前記回転止め板の右端中心には前記回転空間の右壁に回転できるように連結され、且つ前記押し引きロッドを貫通したスリーブが固定的に設置され、前記スリーブの中には右方に開口したスプライン穴が設置され、前記スプライン穴の中には前記押しロッド空間の右壁に回転できるように連結されたスプライン軸が左右にスライドできるように且つスプラインにより連結され、前記押しロッド空間の右側には伝動空間が設置され、前記スプライン軸の右端が前記伝動空間の中に延びており、且つ前記スプライン軸の右端には伝動傘歯車が固定的に設置され、前記伝動空間の後壁には前記伝動傘歯車と噛み合った動力傘歯車が回転できるように設置され、前記動力傘歯車の軸心には動力軸が固定的に設置されていることを特徴とする請求項5に記載の小型メタンガス浄化精製装置。
【請求項7】
前記本体の中の後側にはエネルギー提供空間が設置され、前記動力軸の後端が前記エネルギー提供空間の中に延びており、且つ前記動力軸の後端には右平歯車が固定的に設置され、前記右平歯車の後端には主動プーリーが固定的に設置され、前記伝動軸の後端が前記エネルギー提供空間の中に延びており、且つ前記伝動軸の後端には従動プーリーが固定的に設置され、前記従動プーリーと前記主動プーリーとの間には伝動ベルトが巻きつけられ、前記右平歯車の左側には前記エネルギー提供空間の前壁に回転できるように連結された二分の一平歯車が設置され、前記二分の一平歯車の左側には前記エネルギー提供空間の前壁に回転できるように連結された左平歯車が設置され、前記左平歯車の軸心には同期軸が固定的に設置され、前記同期軸の前端が前記クランクの回転中心に固定的に連結されていることを特徴とする請求項6に記載の小型メタンガス浄化精製装置。
【請求項8】
前記エネルギー提供空間の前壁の中において前記二分の一平歯車の前側に正対しているところにはエネルギー提供モーターが固定的に設置され、前記二分の一平歯車が前記エネルギー提供モーターの後端に伝動できるように連結され、前記二分の一平歯車が前記右平歯車と、前記左平歯車と切り換えて噛み合うことができることを特徴とする請求項7に記載の小型メタンガス浄化精製装置。
【請求項9】
前記左平歯車と、前記二分の一平歯車及び前記右平歯車は直径の比例が一対一対二であり、前記従動プーリーと前記主動プーリーは直径の比例が一対二であることを特徴とする請求項7に記載の小型メタンガス浄化精製装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメタンガス浄化技術分野を取り上げて、具体的には小型メタンガス浄化精製装置である。
【背景技術】
【0002】
農村のメタンガス発生装置の継続的な建設により、メタンガス発生装置によって生産されるメタンガスを使用する場所が増え、農業廃棄物の問題も解決される。メタンガスにおいて、エネルギーとして利用できるのはメタンであり、硫化水素やアンモニア水などのその他のものはいずれも毒のある廃棄物である。従って、メタンガスを使用する前に、メタンガスを浄化して精製する必要がある。従来のメタンガス浄化精製装置はコストが高く、操作に対する要求が厳しく、農村で普及しにくく、もし、メタンガスを直接に燃焼使用すれば、非常に危険であり、既存技術で半透膜を利用しメタンを分離して使用できるが、効率が低く、効果が良くない。本願発明は上記問題を解決できる装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第103952199号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:一般的なメタンガス浄化装置はコストが高く、操作に対する要求が厳しく、農村で普及しにくく、既存技術でメタンガスを浄化すると、効率が低く、効果が良くない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明の小型メタンガス浄化精製装置は、本体を含み、前記本体の中には精製装置が設置され、前記精製装置は前記本体の左側に設置された精製空間を含み、前記精製空間の中には押し付け板が左右にスライドできるように設置され、前記押し付け板の左端面の中には濾過膜空間が設置され、前記濾過膜空間の中には半透膜が固定的に設置され、前記精製空間の上壁の左端には上方に開口した吸気通路が連通するように設置され、前記精製空間の下壁の左端にはメタン通路が連通するように設置され、前記押し付け板が左方から右方へ移動するとき、前記吸気通路を経由してメタンガスを精製空間の中に吸い込み、前記押し付け板が右方から左方へ移動するとき、前記半透膜によりメタンガスを濾過し、メタンが前記半透膜の左側に残されて前記メタン通路により排出され、残りの廃ガスが前記半透膜を通過して前記濾過膜空間の中に入り、前記吸気通路と前記メタン通路の右壁の中には密封装置が設置され、前記密封装置の中には密封板が設置され、前記吸気通路の右側の前記密封板と前記メタン通路の右側の前記密封板は動作が逆であり、前記吸気通路を開けるとき、下側の前記密封板が前記メタン通路を密封し、前記メタン通路を開けるとき、上側の前記密封板が前記吸気通路を密封し、前記濾過膜空間の右側には排気口が上下対称に且つ連通するように設置され、前記濾過膜空間の右壁の中には開閉装置が設置され、前記開閉装置の中には回転止め板が設置され、前記押し付け板が右方へ移動するとき、前記回転止め板が前記排気口を閉じ、前記押し付け板が左方へ移動するとき、前記回転止め板が前記排気口を開ける。
【0006】
優選的には、前記精製空間の右壁において前記排気口の右側に正対しているところには管路伸縮空間が上下対称に且つ連通するように設置され、前記管路伸縮空間の中には伸縮管が左右にスライドできるように設置され、前記伸縮管の左端が前記押し付け板の右端面に固定的に連結され、前記伸縮管の中には前記排気口の右側と前記管路伸縮空間とを連通した管路が左右に貫通するように設置されている。
【0007】
優選的には、前記精製装置は前記精製空間の右壁中心に連通するように設置された押しロッド空間を含み、前記押しロッド空間の中には押し引きロッドが左右にスライドできるように設置され、前記押し引きロッドの左端が前記押し付け板の右端面の中心に固定的に連結され、前記押しロッド空間の後壁にはクランクコンロッド空間が連通するように設置され、前記クランクコンロッド空間の後壁にはクランクが回転できるように設置され、前記クランクの前端面において対称中心から離れた一端にはコンロッドがヒンジにより連結され、前記コンロッドの左端が前記押し引きロッドの後端面にヒンジにより連結されている。
【0008】
優選的には、前記密封装置は前記吸気通路と前記メタン通路の右壁に連通するように設置された止め板空間を含み、前記密封板が前記止め板空間の中に左右にスライドできるように設置され、前記止め板空間において前記精製空間から離れた側には回転ロッド空間が連通するように設置され、前記回転ロッド空間において前記精製空間から離れた側の内壁には回転ロッドが回転できるように設置され、前記回転ロッドにおいて前記精製空間に近接している側の端面にはスライドロッドが回転中心から離れるように固定的に設置され、前記密封板の中には前記精製空間から離れるように開口した直線スライド溝が形成され、前記スライドロッドが前記直線スライド溝の中に延びて前後にスライドする。
【0009】
優選的には、前記回転ロッドの回転中心には回転軸が固定的に設置され、前記回転ロッド空間において前記止め板空間から離れた側には傘歯車空間が設置され、前記回転軸において前記止め板空間から離れた一端が前記傘歯車空間の中に延びており、且つ前記回転軸において前記止め板空間から離れた一端には従動傘歯車が固定的に設置され、前記傘歯車空間の後壁には前記従動傘歯車と噛み合っている主動傘歯車が回転できるように設置され、前記主動傘歯車の軸心には伝動軸が固定的に設置されている。
【0010】
優選的には、前記開閉装置は、前記濾過膜空間の右壁の中に設置され、且つ前記排気口の間に連通した回転空間を含み、前記回転止め板が前記回転空間の右壁に回転できるように連結され、前記回転止め板の右端中心には前記回転空間の右壁に回転できるように連結され、且つ前記押し引きロッドを貫通したスリーブが固定的に設置され、前記スリーブの中には右方に開口したスプライン穴が設置され、前記スプライン穴の中には前記押しロッド空間の右壁に回転できるように連結されたスプライン軸が左右にスライドできるように且つスプラインにより連結され、前記押しロッド空間の右側には伝動空間が設置され、前記スプライン軸の右端が前記伝動空間の中に延びており、且つ前記スプライン軸の右端には伝動傘歯車が固定的に設置され、前記伝動空間の後壁には前記伝動傘歯車と噛み合った動力傘歯車が回転できるように設置され、前記動力傘歯車の軸心には動力軸が固定的に設置されている。
【0011】
優選的には、前記本体の中の後側にはエネルギー提供空間が設置され、前記動力軸の後端が前記エネルギー提供空間の中に延びており、且つ前記動力軸の後端には右平歯車が固定的に設置され、前記右平歯車の後端には主動プーリーが固定的に設置され、前記伝動軸の後端が前記エネルギー提供空間の中に延びており、且つ前記伝動軸の後端には従動プーリーが固定的に設置され、前記従動プーリーと前記主動プーリーとの間には伝動ベルトが巻きつけられ、前記右平歯車の左側には前記エネルギー提供空間の前壁に回転できるように連結された二分の一平歯車が設置され、前記二分の一平歯車の左側には前記エネルギー提供空間の前壁に回転できるように連結された左平歯車が設置され、前記左平歯車の軸心には同期軸が固定的に設置され、前記同期軸の前端が前記クランクの回転中心に固定的に連結されている。
【0012】
優選的には、前記エネルギー提供空間の前壁の中において前記二分の一平歯車の前側に正対しているところにはエネルギー提供モーターが固定的に設置され、前記二分の一平歯車が前記エネルギー提供モーターの後端に伝動できるように連結され、前記二分の一平歯車が前記右平歯車と、前記左平歯車と切り換えて噛み合うことができる。
【0013】
優選的には、前記左平歯車と、前記二分の一平歯車及び前記右平歯車は直径の比例が一対一対二であり、前記従動プーリーと前記主動プーリーは直径の比例が一対二である。
【発明の効果】
【0014】
本願発明の有益な効果は:本願発明は吸気の方式でメタンガスの流通を速め、また気体を圧縮することによりメタンとその他の廃ガスを分離し、またメタンとその他の廃ガスをそれぞれ排出し、メタンガスが入って、メタンと廃ガスが排出される通路の開閉を制御することにより、気体の流通方向を制御し、気体の逆流を避ける。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に
図1〜5をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0016】
【
図1】
図1は本願発明の小型メタンガス浄化精製装置の全体構造概略図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願発明は小型メタンガス浄化精製装置に関わり、メタンガスの浄化と精製に応用され、下記に本願発明の図面に合わせて本願発明を更に説明する:
【0018】
本願発明の小型メタンガス浄化精製装置は、本体11を含み、前記本体11の中には精製装置101が設置され、前記精製装置101は前記本体11の左側に設置された精製空間12を含み、前記精製空間12の中には押し付け板13が左右にスライドできるように設置され、前記押し付け板13の左端面の中には濾過膜空間14が設置され、前記濾過膜空間14の中には半透膜15が固定的に設置され、前記精製空間12の上壁の左端には上方に開口した吸気通路16が連通するように設置され、前記精製空間12の下壁の左端にはメタン通路17が連通するように設置され、前記押し付け板13が左方から右方へ移動するとき、前記吸気通路16を経由してメタンガスを精製空間12の中に吸い込み、前記押し付け板13が右方から左方へ移動するとき、前記半透膜15によりメタンガスを濾過し、メタンが前記半透膜15の左側に残されて前記メタン通路17により排出され、残りの廃ガスが前記半透膜15を通過して前記濾過膜空間14の中に入り、前記吸気通路16と前記メタン通路17の右壁の中には密封装置102が設置され、前記密封装置102の中には密封板18が設置され、前記吸気通路16の右側の前記密封板18と前記メタン通路17の右側の前記密封板18は動作が逆であり、前記吸気通路16を開けるとき、下側の前記密封板18が前記メタン通路17を密封し、前記メタン通路17を開けるとき、上側の前記密封板18が前記吸気通路16を密封し、前記濾過膜空間14の右側には排気口19が上下対称に且つ連通するように設置され、前記濾過膜空間14の右壁の中には開閉装置103が設置され、前記開閉装置103の中には回転止め板23が設置され、前記押し付け板13が右方へ移動するとき、前記回転止め板23が前記排気口19を閉じ、前記押し付け板13が左方へ移動するとき、前記回転止め板23が前記排気口19を開ける。
【0019】
有益的には、前記精製空間12の右壁において前記排気口19の右側に正対しているところには管路伸縮空間20が上下対称に且つ連通するように設置され、前記管路伸縮空間20の中には伸縮管21が左右にスライドできるように設置され、前記伸縮管21の左端が前記押し付け板13の右端面に固定的に連結され、前記伸縮管21の中には前記排気口19の右側と前記管路伸縮空間20とを連通した管路22が左右に貫通するように設置されている。
【0020】
有益的には、前記精製装置101は前記精製空間12の右壁中心に連通するように設置された押しロッド空間24を含み、前記押しロッド空間24の中には押し引きロッド28が左右にスライドできるように設置され、前記押し引きロッド28の左端が前記押し付け板13の右端面の中心に固定的に連結され、前記押しロッド空間24の後壁にはクランクコンロッド空間25が連通するように設置され、前記クランクコンロッド空間25の後壁にはクランク26が回転できるように設置され、前記クランク26の前端面において対称中心から離れた一端にはコンロッド27がヒンジにより連結され、前記コンロッド27の左端が前記押し引きロッド28の後端面にヒンジにより連結されている。
【0021】
有益的には、前記密封装置102は前記吸気通路16と前記メタン通路17の右壁に連通するように設置された止め板空間29を含み、前記密封板18が前記止め板空間29の中に左右にスライドできるように設置され、前記止め板空間29において前記精製空間12から離れた側には回転ロッド空間30が連通するように設置され、前記回転ロッド空間30において前記精製空間12から離れた側の内壁には回転ロッド31が回転できるように設置され、前記回転ロッド31において前記精製空間12に近接している側の端面にはスライドロッド32が回転中心から離れるように固定的に設置され、前記密封板18の中には前記精製空間12から離れるように開口した直線スライド溝33が形成され、前記スライドロッド32が前記直線スライド溝33の中に延びて前後にスライドする。
【0022】
有益的には、前記回転ロッド31の回転中心には回転軸34が固定的に設置され、前記回転ロッド空間30において前記止め板空間29から離れた側には傘歯車空間35が設置され、前記回転軸34において前記止め板空間29から離れた一端が前記傘歯車空間35の中に延びており、且つ前記回転軸34において前記止め板空間29から離れた一端には従動傘歯車36が固定的に設置され、前記傘歯車空間35の後壁には前記従動傘歯車36と噛み合っている主動傘歯車37が回転できるように設置され、前記主動傘歯車37の軸心には伝動軸38が固定的に設置されている。
【0023】
有益的には、前記開閉装置103は、前記濾過膜空間14の右壁の中に設置され、且つ前記排気口19の間に連通した回転空間39を含み、前記回転止め板23が前記回転空間39の右壁に回転できるように連結され、前記回転止め板23の右端中心には前記回転空間39の右壁に回転できるように連結され、且つ前記押し引きロッド28を貫通したスリーブ40が固定的に設置され、前記スリーブ40の中には右方に開口したスプライン穴41が設置され、前記スプライン穴41の中には前記押しロッド空間24の右壁に回転できるように連結されたスプライン軸42が左右にスライドできるように且つスプラインにより連結され、前記押しロッド空間24の右側には伝動空間43が設置され、前記スプライン軸42の右端が前記伝動空間43の中に延びており、且つ前記スプライン軸42の右端には伝動傘歯車44が固定的に設置され、前記伝動空間43の後壁には前記伝動傘歯車44と噛み合った動力傘歯車45が回転できるように設置され、前記動力傘歯車45の軸心には動力軸46が固定的に設置されている。
【0024】
有益的には、前記本体11の中の後側にはエネルギー提供空間47が設置され、前記動力軸46の後端が前記エネルギー提供空間47の中に延びており、且つ前記動力軸46の後端には右平歯車48が固定的に設置され、前記右平歯車48の後端には主動プーリー49が固定的に設置され、前記伝動軸38の後端が前記エネルギー提供空間47の中に延びており、且つ前記伝動軸38の後端には従動プーリー50が固定的に設置され、前記従動プーリー50と前記主動プーリー49との間には伝動ベルト51が巻きつけられ、前記右平歯車48の左側には前記エネルギー提供空間47の前壁に回転できるように連結された二分の一平歯車52が設置され、前記二分の一平歯車52の左側には前記エネルギー提供空間47の前壁に回転できるように連結された左平歯車53が設置され、前記左平歯車53の軸心には同期軸54が固定的に設置され、前記同期軸54の前端が前記クランク26の回転中心に固定的に連結されている。
【0025】
有益的には、前記エネルギー提供空間47の前壁の中において前記二分の一平歯車52の前側に正対しているところにはエネルギー提供モーター55が固定的に設置され、前記二分の一平歯車52が前記エネルギー提供モーター55の後端に伝動できるように連結され、前記二分の一平歯車52が前記右平歯車48と、前記左平歯車53と切り換えて噛み合うことができる。
【0026】
有益的には、前記左平歯車53と、前記二分の一平歯車52及び前記右平歯車48は直径の比例が一対一対二であり、前記従動プーリー50と前記主動プーリー49は直径の比例が一対二である。
【0027】
下記に
図1〜5に合わせて本願発明の使用流れを詳しく説明する:
初期状態では、押し付け板13が左限界位置にあり、上側の密封板18が右限界位置にあって止め板空間29の中に収納され、下側の密封板18が左限界位置にあってメタン通路17を密封し、回転止め板23が垂直状態にあって排気口19を密封し、二分の一平歯車52と左平歯車53とが予め噛み合い状態にある。
メタンガスを浄化するとき、エネルギー提供モーター55が始動されて二分の一平歯車52を反時計回りに百八十度回転させ、このとき二分の一平歯車52が歯車噛合により左平歯車53を回転させ、同期軸54によりクランク26を百八十度回転させ、コンロッド27により押し引きロッド28を右方へ右限界位置まで移動させ、これにより押し付け板13を右方へ移動させて吸気通路16によりメタンガスを吸い、このとき二分の一平歯車52が引き続き百八十度回転して復帰し、この過程では二分の一平歯車52が左平歯車53との噛合から離脱して右平歯車48と噛み合い、これにより歯車噛合により右平歯車48を九十度回転させ、動力軸46により動力傘歯車45を回転させて伝動傘歯車44を回転させ、スプライン軸42とスプライン穴41とのスプライン連結によりスリーブ40を回転させて回転止め板23を九十度回転させ、このとき回転止め板23が水平状態にあって排気口19を開け、同時に右平歯車48が主動プーリー49を九十度回転させ、伝動ベルト51により従動プーリー50を百八十度回転させ、伝動軸38により主動傘歯車37を回転させ、歯車噛合により従動傘歯車36を回転させ、回転軸34により回転ロッド31を百八十度回転させ、上側のスライドロッド32が密封板18を左方へ移動させて吸気通路16を密封し、下側のスライドロッド32が密封板18を右方へ移動させてメタン通路17を開け、このとき二分の一平歯車52が引き続き回転して左平歯車53を回転させ、これによりクランク26が百八十度回転して復帰し、これにより押し付け板13が左方へ移動して押し付け板13の左側の気体を押し付け、メタンが半透膜15を通過できないため半透膜15の左側に残されてメタン通路17により排出され、残りの廃ガスが半透膜15を通過して濾過膜空間14の中に入り、排気口19と、管路22及び管路伸縮空間20により排出され、二分の一平歯車52が引き続き百八十度回転し、右平歯車48を回転させ、このとき回転止め板23が垂直状態まで九十度回転して排気口19を密封し、上下両側の密封板18が初期状態に戻り、エネルギー提供モーター55を繰り返して始動すればメタンガスを繰り返して浄化できる。
【0028】
以上の方式により、当業者が本願発明の範囲内において作業モジュールにより各種の変更を行うことができる。
【要約】 (修正有)
【課題】小型メタンガス浄化精製装置を提供する。
【解決手段】本体11を含み、本体11の中には精製装置101が設置され、精製装置101は本体11の左側に設置された精製空間12を含み、精製空間12の中には押し付け板13が左右にスライドできるように設置され、押し付け板13の左端面の中には濾過膜空間14が設置され、濾過膜空間14の中には半透膜15が固定的に設置され、精製空間14の上壁の左端には上方に開口した吸気通路16が連通するように設置され、精製空間12の下壁の左端にはメタン通路が連通するように設置され、押し付け板13が左方から右方へ移動するとき、吸気通路16を経由してメタンガスを精製空間12の中に吸い込み、押し付け板13が右方から左方へ移動するとき、半透膜15によりメタンガスを濾過し、メタンが半透膜15の左側に残されてメタン通路17により排出される。
【選択図】
図1