特許第6799213号(P6799213)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6799213
(24)【登録日】2020年11月25日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】脱硫用石灰石スラリー密度測定装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 9/00 20060101AFI20201207BHJP
【FI】
   G01N9/00 Z
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-582(P2020-582)
(22)【出願日】2020年1月6日
【審査請求日】2020年6月3日
(31)【優先権主張番号】201910928633.1
(32)【優先日】2019年9月28日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520359332
【氏名又は名称】杭州物択生物科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】屠敏杰
【審査官】 外川 敬之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−093465(JP,A)
【文献】 特開2005−338028(JP,A)
【文献】 実開昭61−044556(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定装置本体を含み、前記測定装置本体の中には作業空間が設置され、前記測定装置本体の下端面には撹拌機構が設置され、前記撹拌機構は石灰石スラリーを均一に撹拌でき、前記作業空間の中には保存機構が設置され、前記保存機構は前記作業空間の下端面に取り付けられた重力秤を含み、前記重力秤の上端面には旋転軸が回転できるように設置され、前記重力秤が前記旋転軸の重量を測定でき、前記旋転軸を中心として六つの保存ブロックが等間隔に配列するように設置され、前記保存ブロックの上端面の中には上方に開口した保存空間と入れ空間が設置され、前記保存空間と前記入れ空間の中は石灰石スラリーを保存でき、前記保存機構の左側には吸収機構が設置され、前記吸収機構は前記作業空間の後端壁と固定的に連結された連結ブロックを含み、前記連結ブロックの中には送り空間が設置され、前記送り空間の左端壁には右端が前記作業空間の中に位置した螺旋軸が回転できるように設置され、前記送り空間にある前記螺旋軸には螺旋ブロックが固定的に設置され、前記螺旋軸の右端には連結歯車が固定的に設置され、前記連結歯車の後側には上下に移動できる移動ラックが設置され、前記移動ラックが前記連結歯車と噛み合っており、前記移動ラックが降りるとき、前記移動ラックと前記連結歯車との噛合により、前記螺旋ブロックを回転させることができ、これにより石灰石スラリーを最左側の前記連結空間の中に入れて保存し、前記連結ブロックの左側には前記送り空間と連通した連結管が設置され、前記連結管の左側には左右にスライドできる鉄ブロックが設置され、前記連結ブロックの右側には前記作業空間の後端壁に固定的に設置されたコイルが設置され、前記コイルの右側には左右にスライドできる移動棒が設置され、最左側の前記保存空間の中の石灰石スラリーが設定値まで達したとき、前記移動棒が左方へ移動して前記コイルの中に挿入され、前記コイルが磁力が大きくなり、これにより前記鉄ブロックを吸引して前記連結管を閉塞し、前記吸収機構の作動を停止し、前記保存機構の右側には切り換え機構が設置され、前記切り換え機構は、一つの前記保存空間の中の石灰石スラリーが設定値に達したとき、もう一つの保存空間を交換できることを特徴とする脱硫用石灰石スラリー密度測定装置。
【請求項2】
前記撹拌機構は前記作業空間の下端壁の中に嵌められたモータを含み、前記モータの下端面には駆動軸が回転できるように設置され、前記駆動軸には六つの撹拌棒が固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の脱硫用石灰石スラリー密度測定装置。
【請求項3】
前記保存機構は前記旋転軸と固定的に連結された伝動傘歯車を含み、前記伝動傘歯車の上側には前記旋転軸と等間隔に固定された六つの中間棒が設置され、前記中間棒が前記保存ブロックと固定的に連結され、前記保存空間と前記入れ空間が連結空間により連通しており、前記保存空間の中には二つの止めブロックが固定的に設置され、前記止めブロックの上側には前記保存空間とスライドできるように連結された浮き板が設置され、前記浮き板の上端面には上端が前記作業空間の中に位置した浮き棒が固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の脱硫用石灰石スラリー密度測定装置。
【請求項4】
前記切り換え機構は前記作業空間の右端壁と回転できるように連結された出力軸と伝動軸を含み、前記伝動軸は前記出力軸の上側に位置しており、前記出力軸には出力歯車が固定的に設置され、前記出力軸の左端には出力傘歯車が固定的に設置され、前記出力傘歯車が前記伝動傘歯車と噛み合っており、前記伝動軸には伝動歯車が固定的に設置され、前記伝動軸の左側にはラチェットブロックが設置され、前記ラチェットブロックの左端面には入力軸が固定的に設置され、前記入力軸の左端にはベルトにより前記出力歯車と摩擦伝動された入力プーリーが固定的に設置され、前記ラチェットブロックの中にはラチェット空間が設置され、前記伝動軸の左端が前記ラチェット空間の中に位置しており、前記伝動軸の左端にはラチェットが固定的に設置され、前記ラチェット空間の上下端面には支持ブロックが対称に固定的に設置され、前記支持ブロックの中には下方に開口した圧力空間が設置され、前記圧力空間において前記ラチェットから離れた端壁には圧力ばねが固定的に設置され、前記圧力ばねにおいて前記ラチェットに近接した一端には前記圧力空間とスライドできるように連結された圧力ブロックが固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の脱硫用石灰石スラリー密度測定装置。
【請求項5】
前記吸収機構は前記作業空間の下端壁と固定的に連結された電源箱を含み、前記電源箱は前記モータに電気を提供し、前記電源箱が前記コイルと電線により導電し、前記作業空間の後端壁の中には前方に開口した移動空間が設置され、前記移動空間の中には移動ブロックがスライドできるように設置され、前記移動ブロックの右端面には右端が前記移動空間の右端壁と固定的に連結された移動ばねが上下対称に固定的に設置され、前記移動ブロックの前端には前記移動棒が固定的に設置され、前記送り空間の下端壁の右側には排出管が連通され、前記送り空間の上端壁の左側には前記連結管と連通した弧形管が設置され、前記弧形管が前記作業空間の後端壁と固定的に連結され、前記連結ブロックと前記連結管との間には前記作業空間の後端壁と固定的に連結された挟みブロックが設置され、前記連結管の左側には前記作業空間の後端壁と固定的に連結された定位ブロックが設置され、前記定位ブロックの中には右方に開口したばね空間が設置され、前記ばね空間の左端壁には伸縮ばねが固定的に設置され、前記伸縮ばねの右端には前記ばね空間とスライドできるように連結された前記鉄ブロックが固定的に設置され、前記測定装置本体の下端面の左側には前記連結管と連通した吸収管が固定的に設置されていることを特徴とする請求項2に記載の脱硫用石灰石スラリー密度測定装置。
【請求項6】
前記測定装置本体の上端面には頂部ばねが左右対称に固定的に設置され、二つの前記頂部ばねの上側にはハンドルが固定的に設置され、前記ハンドルが伝動ラックと固定的に連結され、前記ハンドルの下端面の左側には下端が前記作業空間の中に位置した支持棒が固定的に設置され、前記支持棒が上下にスライドでき、前記支持棒の下端面には前記移動ラックが固定的に設置され、前記作業空間の上端壁の中には外部空間と連通した排出口が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の脱硫用石灰石スラリー密度測定装置。
【請求項7】
前記コイルが通電された後に磁力が生成され、前記移動棒が前記コイルに挿入された後前記コイルの磁力を増やすことができることを特徴とする請求項5に記載の脱硫用石灰石スラリー密度測定装置。
【請求項8】
前記鉄ブロックと前記コイルとの間には吸引力があることを特徴とする請求項5に記載の脱硫用石灰石スラリー密度測定装置。
【請求項9】
前記弧形管が硬質材料であり、前記連結管が軟質材料であることを特徴とする請求項5に記載の脱硫用石灰石スラリー密度測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は密度測定分野を取り上げて、具体的には脱硫用石灰石スラリー密度測定装置である。
【背景技術】
【0002】
石灰石スラリー脱硫は、火力発電所などで一般的に使用されている排気ガス処理方法であり、石灰石を粉砕して粉末にし、水と混合して吸収スラリーを形成し、石灰を吸収剤として使用する場合、石灰粉末を消化処理し、水を加えて吸収剤スラリーを作り、煙における二酸化硫黄はスラリーと反応して除去される。石灰石スラリーの密度は非常に重要であり、石灰石スラリーの密度を測定するための既存の方法のほとんどは密度計を使用するが、脱硫過程において大量の石灰石スラリーが必要となり、エラーを起こしやすく、操作が複雑である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第100506359号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明が解決しようとする技術問題は脱硫用石灰石スラリー密度測定装置を提供し、脱硫用石灰石スラリー密度測定が正確ではなく、操作が複雑であるなどの問題を克服する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以下の技術プランを通じて実現する。
【0006】
脱硫用石灰石スラリー密度測定装置は、測定装置本体を含み、前記測定装置本体の中には作業空間が設置され、前記測定装置本体の下端面には撹拌機構が設置され、前記撹拌機構は石灰石スラリーを均一に撹拌でき、前記作業空間の中には保存機構が設置され、前記保存機構は前記作業空間の下端面に取り付けられた重力秤を含み、前記重力秤の上端面には旋転軸が回転できるように設置され、前記重力秤が前記旋転軸の重量を測定でき、前記旋転軸を中心として六つの保存ブロックが等間隔に配列するように設置され、前記保存ブロックの上端面の中には上方に開口した保存空間と入れ空間が設置され、前記保存空間と前記入れ空間の中は石灰石スラリーを保存でき、前記保存機構の左側には吸収機構が設置され、前記吸収機構は前記作業空間の後端壁と固定的に連結された連結ブロックを含み、前記連結ブロックの中には送り空間が設置され、前記送り空間の左端壁には右端が前記作業空間の中に位置した螺旋軸が回転できるように設置され、前記送り空間にある前記螺旋軸には螺旋ブロックが固定的に設置され、前記螺旋軸の右端には連結歯車が固定的に設置され、前記連結歯車の後側には上下に移動できる移動ラックが設置され、前記移動ラックが前記連結歯車と噛み合っており、前記移動ラックが降りるとき、前記移動ラックと前記連結歯車との噛合により、前記螺旋ブロックを回転させることができ、これにより石灰石スラリーを最左側の前記連結空間の中に入れて保存し、前記連結ブロックの左側には前記送り空間と連通した連結管が設置され、前記連結管の左側には左右にスライドできる鉄ブロックが設置され、前記連結ブロックの右側には前記作業空間の後端壁に固定的に設置されたコイルが設置され、前記コイルの右側には左右にスライドできる移動棒が設置され、最左側の前記保存空間の中の石灰石スラリーが設定値まで達したとき、前記移動棒が左方へ移動して前記コイルの中に挿入され、前記コイルが磁力が大きくなり、これにより前記鉄ブロックを吸引して前記連結管を閉塞し、前記吸収機構の作動を停止し、前記保存機構の右側には切り換え機構が設置され、前記切り換え機構は、一つの前記保存空間の中の石灰石スラリーが設定値に達したとき、もう一つの保存空間を交換できる。
【0007】
優選的には、前記撹拌機構は前記作業空間の下端壁の中に嵌められたモータを含み、前記モータの下端面には駆動軸が回転できるように設置され、前記駆動軸には六つの撹拌棒が固定的に設置されている。
【0008】
優選的には、前記保存機構は前記旋転軸と固定的に連結された伝動傘歯車を含み、前記伝動傘歯車の上側には前記旋転軸と等間隔に固定された六つの中間棒が設置され、前記中間棒が前記保存ブロックと固定的に連結され、前記保存空間と前記入れ空間が連結空間により連通しており、前記保存空間の中には二つの止めブロックが固定的に設置され、前記止めブロックの上側には前記保存空間とスライドできるように連結された浮き板が設置され、前記浮き板の上端面には上端が前記作業空間の中に位置した浮き棒が固定的に設置されている。
【0009】
優選的には、前記切り換え機構は前記作業空間の右端壁と回転できるように連結された出力軸と伝動軸を含み、前記伝動軸は前記出力軸の上側に位置しており、前記出力軸には出力歯車が固定的に設置され、前記出力軸の左端には出力傘歯車が固定的に設置され、前記出力傘歯車が前記伝動傘歯車と噛み合っており、前記伝動軸には伝動歯車が固定的に設置され、前記伝動軸の左側にはラチェットブロックが設置され、前記ラチェットブロックの左端面には入力軸が固定的に設置され、前記入力軸の左端にはベルトにより前記出力歯車と摩擦伝動された入力プーリーが固定的に設置され、前記ラチェットブロックの中にはラチェット空間が設置され、前記伝動軸の左端が前記ラチェット空間の中に位置しており、前記伝動軸の左端にはラチェットが固定的に設置され、前記ラチェット空間の上下端面には支持ブロックが対称に固定的に設置され、前記支持ブロックの中には下方に開口した圧力空間が設置され、前記圧力空間において前記ラチェットから離れた端壁には圧力ばねが固定的に設置され、前記圧力ばねにおいて前記ラチェットに近接した一端には前記圧力空間とスライドできるように連結された圧力ブロックが固定的に設置されている。
【0010】
優選的には、前記吸収機構は前記作業空間の下端壁と固定的に連結された電源箱を含み、前記電源箱は前記モータに電気を提供し、前記電源箱が前記コイルと電線により導電し、前記作業空間の後端壁の中には前方に開口した移動空間が設置され、前記移動空間の中には移動ブロックがスライドできるように設置され、前記移動ブロックの右端面には右端が前記移動空間の右端壁と固定的に連結された移動ばねが上下対称に固定的に設置され、前記移動ブロックの前端には前記移動棒が固定的に設置され、前記送り空間の下端壁の右側には排出管が連通され、前記送り空間の上端壁の左側には前記連結管と連通した弧形管が設置され、前記弧形管が前記作業空間の後端壁と固定的に連結され、前記連結ブロックと前記連結管との間には前記作業空間の後端壁と固定的に連結された挟みブロックが設置され、前記連結管の左側には前記作業空間の後端壁と固定的に連結された定位ブロックが設置され、前記定位ブロックの中には右方に開口したばね空間が設置され、前記ばね空間の左端壁には伸縮ばねが固定的に設置され、前記伸縮ばねの右端には前記ばね空間とスライドできるように連結された前記鉄ブロックが固定的に設置され、前記測定装置本体の下端面の左側には前記連結管と連通した吸収管が固定的に設置されている。
【0011】
優選的には、前記測定装置本体の上端面には頂部ばねが左右対称に固定的に設置され、二つの前記頂部ばねの上側にはハンドルが固定的に設置され、前記ハンドルが前記伝動ラックと固定的に連結され、前記ハンドルの下端面の左側には下端が前記作業空間の中に位置した支持棒が固定的に設置され、前記支持棒が上下にスライドでき、前記支持棒の下端面には前記移動ラックが固定的に設置され、前記作業空間の上端壁の中には外部空間と連通した排出口が設置されている。
【0012】
優選的には、前記コイルが通電された後に磁力が生成され、前記移動棒が前記コイルに挿入された後前記コイルの磁力を増やすことができる。
【0013】
優選的には、前記鉄ブロックと前記コイルとの間には吸引力がある。
【0014】
優選的には、前記弧形管が硬質材料であり、前記連結管が軟質材料である。
【発明の効果】
【0015】
本願発明の有益的な効果は:本願発明は石灰石スラリーの密度を測定することができ、石灰石スラリー内の複数のサンプルをサンプリングすることができ、自体持ちの撹拌方式でスラリーを均一に攪拌した後サンプリングでき、結果がより正確であり、毎回のサンプリング値は設定体積であり、設定体積に達した後、自動的にサンプリングを停止し、結果の計算を容易にし、本願発明全体は使用が簡単であり、脱硫中の大きな石灰石スラリーの測定に適している。
【図面の簡単な説明】
【0016】
下記に図1〜4をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0017】
図1図1は本願発明の全体全断面の正面構造概略図
図2図2図1のA方向の概略図
図3図3図1のBの拡大概略図
図4図4図3のC―C方向の概略図
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1〜4を参照し、脱硫用石灰石スラリー密度測定装置は、測定装置本体10を含み、前記測定装置本体10の中には作業空間14が設置され、前記測定装置本体10の下端面には撹拌機構82が設置され、前記撹拌機構82は石灰石スラリーを均一に撹拌でき、前記作業空間14の中には保存機構80が設置され、前記保存機構80は前記作業空間14の下端面に取り付けられた重力秤48を含み、前記重力秤48の上端面には旋転軸47が回転できるように設置され、前記重力秤48が前記旋転軸47の重量を測定でき、前記旋転軸47を中心として六つの保存ブロック44が等間隔に配列するように設置され、前記保存ブロック44の上端面の中には上方に開口した保存空間32と入れ空間41が設置され、前記保存空間32と前記入れ空間41の中は石灰石スラリーを保存でき、前記保存機構80の左側には吸収機構81が設置され、前記吸収機構81は前記作業空間14の後端壁と固定的に連結された連結ブロック57を含み、前記連結ブロック57の中には送り空間59が設置され、前記送り空間59の左端壁には右端が前記作業空間14の中に位置した螺旋軸58が回転できるように設置され、前記送り空間59にある前記螺旋軸58には螺旋ブロック56が固定的に設置され、前記螺旋軸58の右端には連結歯車66が固定的に設置され、前記連結歯車66の後側には上下に移動できる移動ラック60が設置され、前記移動ラック60が前記連結歯車66と噛み合っており、前記移動ラック60が降りるとき、前記移動ラック60と前記連結歯車66との噛合により、前記螺旋ブロック56を回転させることができ、これにより石灰石スラリーを最左側の前記連結空間40の中に入れて保存し、前記連結ブロック57の左側には前記送り空間59と連通した連結管13が設置され、前記連結管13の左側には左右にスライドできる鉄ブロック18が設置され、前記連結ブロック57の右側には前記作業空間14の後端壁に固定的に設置されたコイル65が設置され、前記コイル65の右側には左右にスライドできる移動棒64が設置され、最左側の前記保存空間32の中の石灰石スラリーが設定値まで達したとき、前記移動棒64が左方へ移動して前記コイル65の中に挿入され、前記コイル65が磁力が大きくなり、これにより前記鉄ブロック18を吸引して前記連結管13を閉塞し、前記吸収機構81の作動を停止し、前記保存機構80の右側には切り換え機構83が設置され、前記切り換え機構83は、一つの前記保存空間32の中の石灰石スラリーが設定値に達したとき、もう一つの保存空間32を交換できる。
【0019】
有益的には、前記撹拌機構82は前記作業空間14の下端壁の中に嵌められたモータ54を含み、前記モータ54の下端面には駆動軸52が回転できるように設置され、前記駆動軸52には六つの撹拌棒53が固定的に設置されている。
【0020】
有益的には、前記保存機構80は前記旋転軸47と固定的に連結された伝動傘歯車46を含み、前記伝動傘歯車46の上側には前記旋転軸47と等間隔に固定された六つの中間棒29が設置され、前記中間棒29が前記保存ブロック44と固定的に連結され、前記保存空間32と前記入れ空間41が連結空間40により連通しており、前記保存空間32の中には二つの止めブロック39が固定的に設置され、前記止めブロック39の上側には前記保存空間32とスライドできるように連結された浮き板30が設置され、前記浮き板30の上端面には上端が前記作業空間14の中に位置した浮き棒31が固定的に設置されている。
【0021】
有益的には、前記切り換え機構83は前記作業空間14の右端壁と回転できるように連結された出力軸42と伝動軸37を含み、前記伝動軸37は前記出力軸42の上側に位置しており、前記出力軸42には出力歯車43が固定的に設置され、前記出力軸42の左端には出力傘歯車45が固定的に設置され、前記出力傘歯車45が前記伝動傘歯車46と噛み合っており、前記伝動軸37には伝動歯車36が固定的に設置され、前記伝動軸37の左側にはラチェットブロック67が設置され、前記ラチェットブロック67の左端面には入力軸34が固定的に設置され、前記入力軸34の左端にはベルト38により前記出力歯車43と摩擦伝動された入力プーリー33が固定的に設置され、前記ラチェットブロック67の中にはラチェット空間68が設置され、前記伝動軸37の左端が前記ラチェット空間68の中に位置しており、前記伝動軸37の左端にはラチェット69が固定的に設置され、前記ラチェット空間68の上下端面には支持ブロック71が対称に固定的に設置され、前記支持ブロック71の中には下方に開口した圧力空間70が設置され、前記圧力空間70において前記ラチェット69から離れた端壁には圧力ばね72が固定的に設置され、前記圧力ばね72において前記ラチェット69に近接した一端には前記圧力空間70とスライドできるように連結された圧力ブロック73が固定的に設置されている。
【0022】
有益的には、前記吸収機構81は前記作業空間14の下端壁と固定的に連結された電源箱51を含み、前記電源箱51は前記モータ54に電気を提供し、前記電源箱51が前記コイル65と電線17により導電し、前記作業空間14の後端壁の中には前方に開口した移動空間61が設置され、前記移動空間61の中には移動ブロック62がスライドできるように設置され、前記移動ブロック62の右端面には右端が前記移動空間61の右端壁と固定的に連結された移動ばね63が上下対称に固定的に設置され、前記移動ブロック62の前端には前記移動棒64が固定的に設置され、前記送り空間59の下端壁の右側には排出管16が連通され、前記送り空間59の上端壁の左側には前記連結管13と連通した弧形管23が設置され、前記弧形管23が前記作業空間14の後端壁と固定的に連結され、前記連結ブロック57と前記連結管13との間には前記作業空間14の後端壁と固定的に連結された挟みブロック22が設置され、前記連結管13の左側には前記作業空間14の後端壁と固定的に連結された定位ブロック19が設置され、前記定位ブロック19の中には右方に開口したばね空間21が設置され、前記ばね空間21の左端壁には伸縮ばね20が固定的に設置され、前記伸縮ばね20の右端には前記ばね空間21とスライドできるように連結された前記鉄ブロック18が固定的に設置され、前記測定装置本体10の下端面の左側には前記連結管13と連通した吸収管55が固定的に設置されている。
【0023】
有益的には、前記測定装置本体10の上端面には頂部ばね28が左右対称に固定的に設置され、二つの前記頂部ばね28の上側にはハンドル27が固定的に設置され、前記ハンドル27が伝動ラック35と固定的に連結され、前記ハンドル27の下端面の左側には下端が前記作業空間14の中に位置した支持棒24が固定的に設置され、前記支持棒24が上下にスライドでき、前記支持棒24の下端面には前記移動ラック60が固定的に設置され、前記作業空間14の上端壁の中には外部空間と連通した排出口74が設置されている。
【0024】
有益的には、前記コイル65が通電された後に磁力が生成され、前記移動棒64が前記コイル65に挿入された後前記コイル65の磁力を増やすことができる。
【0025】
有益的には、前記鉄ブロック18と前記コイル65との間には吸引力がある。
【0026】
有益的には、前記弧形管23が硬質材料であり、前記連結管13が軟質材料である。
【0027】
本願発明全体の機械動作の流れ:
(1) 電源箱51の中のスイッチをオンにし、モータ54に通電させ、電線17により、電源箱51がコイル65を通電させて磁力を生成させ、コイル65が鉄ブロック18を吸引し、モータ54が通電された後に駆動軸52を駆動して回転させ、撹拌棒53を回転させ、撹拌棒53が石灰石スラリーの中に挿入されて撹拌する。
(2) 吸収管55を下方へ石灰石スラリーの中に挿入し、下方へハンドル27を押し、頂部ばね28が圧縮されて支持棒24と伝動ラック35を下降させ、支持棒24が移動ラック60を下降させ、移動ラック60と連結歯車66との噛合により、連結歯車66を回転させ、連結歯車66が螺旋ブロック56を回転させ、吸収管55と、連結管13と、弧形管23及び排出管16により石灰石スラリーを最左側の入れ空間41の中に入れ、連結空間40により、石灰石スラリーが保存空間32の中に入り、浮き板30を押して上昇させ、浮き棒31が浮き板30とともに上昇する。
(3) 浮き棒31が浮き板30とともに上昇すると同時に、伝動歯車36と伝動ラック35との噛合により、伝動歯車36を回転させ、ラチェット69が伝動歯車36とともに回転し、この方向の回転において、ラチェット69が圧力ブロック73を押し、圧力ブロック73が圧力空間70の中に挿入されて圧力ばね72を圧縮してラチェットブロック67を移動連動させない。
(4) 最左側の保存空間32の中の石灰石スラリーのが設定体積に達した後、最左側の浮き棒31が移動棒64を押してコイル65の中に挿入し、コイル65の磁力が大きくなり、鉄ブロック18を吸引し、鉄ブロック18が挟みブロック22まで移動して挟みブロック22と連結管13を挟み、伸縮ばね20が伸ばされ、スラリーが保存空間32の中に入ることを停止し、ハンドル27が引き動かされることができない。
(5) ハンドル27を放し、ハンドル27が降りて、伝動ラック35を下降させ、伝動ラック35と伝動歯車36との噛合により、伝動歯車36を回転させ、ラチェット69が伝動歯車36とともに回転し、圧力ブロック73を押して回転させ、これによりラチェットブロック67を回転させ、入力プーリー33がラチェットブロック67とともに回転し、ベルト38の摩擦伝動により、入力プーリー33が出力歯車43を回転させ、出力傘歯車45が出力歯車43とともに回転し、出力傘歯車45と伝動傘歯車46との噛合により、伝動傘歯車46を回転させ、次の保存ブロック44を最左側位置まで回転させ、次回の石灰石スラリーの吸収を行う。
(6)石灰石スラリーを吸収する場所を変更し、六つの保存ブロック44の中にいずれも設定体積の石灰石スラリーがあるまで五回繰り返し、重力秤48の値を観察し、石灰石スラリーの質量を取得し、設定体積の六倍で割って石灰石スラリーの平均密度を取得し、完了後、本願発明を上下逆さまにし、本願発明内の石灰石スラリーを排出口74から排出する。
【0028】
本分野の技術者が明確できるのは、本願発明の総体精神や発想から離脱しない場合で、以上の実施例に各種な変形ができ、それらの変形がすべて本願発明の保護範囲にある。本願発明の保護方案は本願発明の権利要求書を標準とすべきである。


【要約】
【課題】本発明は脱硫用石灰石スラリー密度測定装置を開示した。
【解決手段】
測定装置本体を含み、前記測定装置本体の中には作業空間が設置され、前記測定装置本体の下端面には撹拌機構が設置され、前記撹拌機構は石灰石スラリーを均一に撹拌でき、
前記作業空間の中には保存機構が設置され、前記保存機構は前記作業空間の下端面に取り付けられた重力秤を含み、前記重力秤の上端面には旋転軸が回転できるように設置され、前記重力秤が前記旋転軸の重量を測定でき、前記旋転軸を中心として六つの保存ブロックが等間隔に配列するように設置され、前記保存ブロックの上端面の中には上方に開口した保存空間と入れ空間が設置され、前記保存空間と前記入れ空間の中は石灰石スラリーを保存できる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4