特許第6799215号(P6799215)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 臨海藍冰科技有限公司の特許一覧

<>
  • 特許6799215-電動彫刻刀 図000002
  • 特許6799215-電動彫刻刀 図000003
  • 特許6799215-電動彫刻刀 図000004
  • 特許6799215-電動彫刻刀 図000005
  • 特許6799215-電動彫刻刀 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6799215
(24)【登録日】2020年11月25日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】電動彫刻刀
(51)【国際特許分類】
   B44B 11/00 20060101AFI20201207BHJP
【FI】
   B44B11/00
【請求項の数】1
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2020-48305(P2020-48305)
(22)【出願日】2020年3月18日
【審査請求日】2020年5月20日
(31)【優先権主張番号】201911090397.7
(32)【優先日】2019年11月8日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519171343
【氏名又は名称】臨海藍冰科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】楽嵐
【審査官】 豊島 唯
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭50−038895(JP,U)
【文献】 中国特許出願公開第109130660(CN,A)
【文献】 韓国実用新案第2020−0451962(KR,Y1)
【文献】 特開2003−170393(JP,A)
【文献】 特開2008−168993(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B44B 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
刃箱を含み、前記刃箱の右端には下方に延在する制御箱が固定され、前記制御箱の右端はハンドルが固定され、前記刃箱の中にはメインモータが固定され、前記メインモータの左方には駆動輪空間が設けられ、前記メインモータの左端には第一駆動軸が固定され、前記第一駆動軸は左方へ前記駆動輪空間に延在しており、前記駆動輪空間の中には前記第一駆動軸の左端と固定的に連結された駆動輪が設けられ、前記第一駆動軸を中心に三つの伸縮機構が環になるように配列され且つ中心対称となり、前記メインモータの右端には第二駆動軸が固定的に連結され、前記第二駆動軸は右方へ前記制御箱の中に延在しており、前記制御箱の中には制御機構が設けられ、前記制御機構の下方には集塵空間が設けられ、前記刃箱の下端にはT型スライダ空間が外部と連通になるように設けられ、前記T型スライダ空間の中にはT型スライダが摺動可能に連結され、前記T型スライダ空間の右端には支持棒空間が前記T型スライダ空間と連通になるように設けられ、前記支持棒空間は右方へ前記制御箱の中に延在しており、前記支持棒空間の中には支持棒が設けられ、前記支持棒は左端が前記T型スライダの右面と固定的に連結され、前記T型スライダは下方へ外部に延在しており、前記T型スライダの下端には吸塵箱が固定され、前記吸塵箱の右端には波形管が固定され、前記波形管の右端は前記制御箱の左面と固定されており、
前記制御機構は遠心ファン空間を含み、前記遠心ファン空間の中には前記第二空間軸と固定的に連結された遠心ファンが設けられ、前記遠心ファン空間の上端には推動板空間が前記遠心ファン空間と連通になるように設けられ、前記推動板空間の中には推動板が摺動可能に連結され、前記遠心ファンには外方に開口する複数の遠心ブロック空間が環になるように配列され、前記遠心ブロック空間の中には遠心ブロックが摺動可能に連結され、前記遠心ブロック空間の内壁には遠心引張ばねが固定され、前記遠心引張ばねの他端は前記遠心ブロックと固定され、前記第二駆動軸の右端には右方に開口するスプライン空間が設けられ、前記第二駆動軸の右方には引き戻し離合空間が設けられ、前記スプライン空間の中にはスプライン軸がスプラインを介して連結され、前記スプライン軸は右方へ前記引き戻し離合空間に延在しており、前記スプライン空間の右壁にはスプライン軸引張ばねが固定され、前記スプライン軸引張ばねの他端は前記スプライン軸の左端と固定され、前記引き戻し離合空間の中には圧迫板が設けられ、前記圧迫板と前記スプライン軸とは回動可能に連結され、前記圧迫板の右方には前記圧迫板と固定的に連結された第一摩擦盤が設けられ、前記圧迫板の左端と前記引き戻し離合空間の左壁とは圧迫板引張ばねによって連結され、前記圧迫板の左端には環状の圧迫板磁石が設けられ、前記引き戻し離合空間の上方には下方へ前記引き戻し離合空間と連通する引き戻し磁石空間が設けられ、前記引き戻し磁石空間は前記圧迫板の左方に位置しており、前記引き戻し磁石空間の中には前記圧迫板磁石と排斥する引き戻し離合磁石が設けられ、前記引き戻し離合磁石の上端と前記引き戻し磁石空間の上壁とは引き戻し離合圧縮ばねによって連結され、前記引き戻し離合空間の上方には上方に開口するボタン空間が設けられ、前記ボタン空間の下壁にはボタン圧縮ばねが固定され、前記ボタン圧縮ばねの他端にはボタンが固定され、前記ボタンの下端にはさらに引き戻し離合牽引縄が固定され、前記引き戻し離合牽引縄の他端は前記引き戻し離合磁石の上面と固定的に連結され、前記引き戻し離合空間の中には第一従動軸が設けられ、前記第一従動軸の右端は前記引き戻し離合空間の右壁と回動可能に連結され、前記引き戻し離合空間の中には前記第一従動軸と固定的に連結された第二摩擦盤が設けられ、前記第二摩擦盤の右方には前記第一従動軸と固定的に連結された第一プーリが設けられ、前記引き戻し離合空間の下方にはリール空間が設けられ、前記リール空間の中には第二従動軸が設けられ、前記第二従動軸の左端は前記リール空間の左壁と回動可能に連結され、前記リール空間の中には前記第二従動軸と固定的に連結された第二プーリが設けられ、前記第二プーリと前記第一プーリとは伝動ベルトによって伝動可能に連結され、前記第二プーリの右方には前記第二従動軸と固定的に連結されたリールが設けられており、
前記支持棒の右端には支持動力圧縮ばねが設けられ、前記支持動力圧縮ばねの他端は前記支持棒空間の右壁と固定的に連結され、前記支持棒の右端にはさらに支持棒牽引縄が固定され、前記支持棒牽引縄の他端は前記リールと固定的に連結され、前記制御箱において前記支持棒には上方に開口する吸塵位置制限溝が形成され、前記制御箱において前記支持棒空間の上方には吸塵位置制限空間が前記支持棒空間と連通になるように設けられ、前記吸塵位置制限空間の中には支持位置制限ブロックが設けられ、前記支持位置制限ブロックの上端と前記吸塵位置制限空間の上壁とは支持位置制限圧縮ばねによって連結され、前記支持位置制限ブロックは下方へ前記吸塵位置制限溝に延在しており、前記支持位置制限ブロックの上面と前記推動板とは牽引縄によって連結されており、
前記伸縮機構は伝動輪空間を含み、前記伝動輪空間の内壁は前記駆動輪空間の外壁と連通しており、前記伝動輪空間の中には前記駆動輪と噛み合った刃具離合輪が回動可能に設けられ、前記刃箱の中には前記伝動輪空間を貫通し且つ左方へ外部と連通する伸縮空間が設けられ、前記刃具離合輪の内側には複数の内方へ前記伸縮空間と連通する刃具離合位置制限溝が形成され、前記刃具離合位置制限溝の内壁には刃箱離合磁石が固定され、前記伸縮空間の中には刃具固定ブロックが摺動可能に連結され、前記刃具固定ブロックの中には左方に開口する刃具固定空間が設けられ、前記刃具固定空間の中には刃具が取り付けられ、前記伝動輪空間の右方には上方に開口する連結棒空間が設けられ、前記連結棒空間は下方へ前記伸縮空間と連通しており、前記刃具固定空間の右方には上方へ前記連結棒空間と連通する刃具離合位置制限空間が設けられ、前記刃具離合位置制限空間の中には刃具離合位置制限ブロックが設けられ、前記刃具離合位置制限ブロックの下端と前記刃具離合位置制限空間の下端壁とは刃具離合引張ばねによって連結され、前記刃具固定ブロックの右方には前記伸縮空間と摺動可能に連結された連結ブロックが設けられ、前記刃具固定ブロックの右方には右方へ前記連結ブロックの中に延在する連結軸が固定され、前記連結ブロックの中には左方に開口する位置制限輪空間が設けられ、前記位置制限輪空間の中には位置制限輪が回動可能に連結され、前記連結軸の右端は前記位置制限輪の左端と固定的に連結され、前記位置制限輪の下方には下方に開口する伸縮位置制限空間が設けられ、前記伸縮位置制限空間の上壁には伸縮位置制限圧縮ばねが固定的に連結され、前記伸縮位置制限圧縮ばねの他端には伸縮位置制限ブロックが固定され、前記伸縮空間の下端には上方へ前記伸縮空間と連通する第一伸縮位置制限溝が形成され、前記第一伸縮位置制限溝の左方には上方へ前記伸縮空間と連通する第二伸縮位置制限溝が形成され、前記連結棒空間の中には連結棒が摺動可能に設けられ、前記連結棒の下端は前記連結ブロックの上端と固定的に連結され、前記連結棒は上方へ外部に延在し且つ上端には推動ブロックが固定的に連結され、前記推動ブロックの中には右方に開口する引き金空間が設けられ、前記引き金空間の下壁には引き金がヒンジを介して設けられ、前記伸縮位置制限ブロックと前記引き金とは伸縮位置制限牽引縄によって連結され、前記刃具離合位置制限ブロックと前記引き金とは刃具離合牽引縄によって連結されており、
前記吸塵箱の中には上方に開口する吸塵空間が設けられ、前記吸塵空間の右方にはファン空間が前記吸塵空間と連通になるように設けられ、前記ファン空間の右壁には前記波形管と連通する前通風溝が形成され、前記ファン空間の中にはモータ固定棒が固定的に連結され、前記モータ固定棒にはファンモータが固定され、前記ファンモータの左面にはファンが固定されており、
前記集塵空間の左方には前記波形管と連通する後通風溝が形成され、前記集塵空間の中には集塵箱が摺動可能に連結され、前記集塵箱の中には左方に開口する埃収容空間が設けられ、前記埃収容空間の右壁には外部と連通する濾過網が設けられていることを特徴とする電動彫刻刀
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は彫刻分野を取り上げ、特に電動彫刻刀に関わる。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展につれ、多種多様な自動彫刻機が生み出され、汎用されつつあるが、芸術性や細部から見て、機械作業はやはり手作業に劣っている。そのため、手作業の特質を保ちつつ、科学技術によって効率を向上させられる電動彫刻刀は注目される。しかし、電動彫刻刀は作業速度が非常に速いため、彫刻部に大量の屑は生み出され、視界や彫刻効果に響き、衛生面や健康面から見ても好ましくない。また、彫刻中に、頻繁に刃部を取り替える必要があるが、ほとんどの電動彫刻刀は、刃部の取替は手間がかかり、時間を費やしてしまう。さらに、彫刻といった創作活動にとって、取替作業は手触りやインスピレーションなどを壊す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第103552417号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動彫刻刀を提供し、上記問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願に記載の電動彫刻刀は、刃箱を含み、前記刃箱の右端には下方に延在する制御箱が固定され、前記制御箱の右端はハンドルが固定され、前記刃箱の中にはメインモータが固定され、前記メインモータの左方には駆動輪空間が設けられ、前記メインモータの左端には第一駆動軸が固定され、前記第一駆動軸は左方へ前記駆動輪空間に延在しており、前記駆動輪空間の中には前記第一駆動軸の左端と固定的に連結された駆動輪が設けられ、前記第一駆動軸を中心に三つの伸縮機構が環になるように配列され且つ中心対称となり、前記メインモータの右端には第二駆動軸が固定的に連結され、前記第二駆動軸は右方へ前記制御箱の中に延在しており、前記制御箱の中には制御機構が設けられ、前記制御機構の下方には集塵空間が設けられ、前記刃箱の下端にはT型スライダ空間が外部と連通になるように設けられ、前記T型スライダ空間の中にはT型スライダが摺動可能に連結され、前記T型スライダ空間の右端には支持棒空間が前記T型スライダ空間と連通になるように設けられ、前記支持棒空間は右方へ前記制御箱の中に延在しており、前記支持棒空間の中には支持棒が設けられ、前記支持棒は左端が前記T型スライダの右面と固定的に連結され、前記T型スライダは下方へ外部に延在しており、前記T型スライダの下端には吸塵箱が固定され、前記支持棒が摺動すると、前記T型スライダと前記吸塵箱とをつれて摺動させ、前記吸塵箱の右端には波形管が固定され、前記波形管の右端は前記制御箱の左面と固定されている。
【0006】
上記技術的解決策の上で、前記制御機構は遠心ファン空間を含み、前記遠心ファン空間の中には前記第二空間軸と固定的に連結された遠心ファンが設けられ、前記遠心ファン空間の上端には推動板空間が前記遠心ファン空間と連通になるように設けられ、前記推動板空間の中には推動板が摺動可能に連結され、前記遠心ファンには外方に開口する複数の遠心ブロック空間が環になるように配列され、前記遠心ブロック空間の中には遠心ブロックが摺動可能に連結され、前記遠心ブロック空間の内壁には遠心引張ばねが固定され、前記遠心引張ばねの他端は前記遠心ブロックと固定され、前記第二駆動軸の右端には右方に開口するスプライン空間が設けられ、前記第二駆動軸の右方には引き戻し離合空間が設けられ、前記スプライン空間の中にはスプライン軸がスプラインを介して連結され、前記スプライン軸は右方へ前記引き戻し離合空間に延在しており、前記スプライン空間の右壁にはスプライン軸引張ばねが固定され、前記スプライン軸引張ばねの他端は前記スプライン軸の左端と固定され、前記引き戻し離合空間の中には圧迫板が設けられ、前記圧迫板と前記スプライン軸とは回動可能に連結され、前記圧迫板の右方には前記圧迫板と固定的に連結された第一摩擦盤が設けられ、前記圧迫板の左端と前記引き戻し離合空間の左壁とは圧迫板引張ばねによって連結され、前記圧迫板の左端には環状の圧迫板磁石が設けられ、前記引き戻し離合空間の上方には下方へ前記引き戻し離合空間と連通する引き戻し磁石空間が設けられ、前記引き戻し磁石空間は前記圧迫板の左方に位置しており、前記引き戻し磁石空間の中には前記圧迫板磁石と排斥する引き戻し離合磁石が設けられ、前記引き戻し離合磁石の上端と前記引き戻し磁石空間の上壁とは引き戻し離合圧縮ばねによって連結され、前記引き戻し離合空間の上方には上方に開口するボタン空間が設けられ、前記ボタン空間の下壁にはボタン圧縮ばねが固定され、前記ボタン圧縮ばねの他端にはボタンが固定され、前記ボタンの下端にはさらに引き戻し離合牽引縄が固定され、前記引き戻し離合牽引縄の他端は前記引き戻し離合磁石の上面と固定的に連結され、前記ボタン圧縮ばねは前記引き戻し離合圧縮ばねにより弾力が強いため、はじめに、前記ボタンは押されて外部に位置し、対して前記引き戻し離合磁石は前記引き戻し磁石空間に位置しており、前記引き戻し離合空間の中には第一従動軸が設けられ、前記第一従動軸の右端は前記引き戻し離合空間の右壁と回動可能に連結され、前記引き戻し離合空間の中には前記第一従動軸と固定的に連結された第二摩擦盤が設けられ、前記第二摩擦盤の右方には前記第一従動軸と固定的に連結された第一プーリが設けられ、前記引き戻し離合空間の下方にはリール空間が設けられ、前記リール空間の中には第二従動軸が設けられ、前記第二従動軸の左端は前記リール空間の左壁と回動可能に連結され、前記リール空間の中には前記第二従動軸と固定的に連結された第二プーリが設けられ、前記第二プーリと前記第一プーリとは伝動ベルトによって伝動可能に連結され、前記第二プーリの右方には前記第二従動軸と固定的に連結されたリールが設けられている。
【0007】
上記技術的解決策の上で、前記支持棒の右端には支持動力圧縮ばねが設けられ、前記支持動力圧縮ばねの他端は前記支持棒空間の右壁と固定的に連結され、前記支持棒の右端にはさらに支持棒牽引縄が固定され、前記支持棒牽引縄の他端は前記リールと固定的に連結され、前記制御箱において前記支持棒には上方に開口する吸塵位置制限溝が形成され、前記制御箱において前記支持棒空間の上方には吸塵位置制限空間が前記支持棒空間と連通になるように設けられ、前記吸塵位置制限空間の中には支持位置制限ブロックが設けられ、前記支持位置制限ブロックの上端と前記吸塵位置制限空間の上壁とは支持位置制限圧縮ばねによって連結され、前記支持位置制限ブロックは下方へ前記吸塵位置制限溝に延在しており、前記支持位置制限ブロックの上面と前記推動板とは牽引縄によって連結されている。
【0008】
上記技術的解決策の上で、前記伸縮機構は伝動輪空間を含み、前記伝動輪空間の内壁は前記駆動輪空間の外壁と連通しており、前記伝動輪空間の中には前記駆動輪と噛み合った刃具離合輪が回動可能に設けられ、前記刃箱の中には前記伝動輪空間を貫通し且つ左方へ外部と連通する伸縮空間が設けられ、前記刃具離合輪の内側には複数の内方へ前記伸縮空間と連通する刃具離合位置制限溝が形成され、前記刃具離合位置制限溝の内壁には刃箱離合磁石が固定され、前記伸縮空間の中には刃具固定ブロックが摺動可能に連結され、前記刃具固定ブロックの中には左方に開口する刃具固定空間が設けられ、前記刃具固定空間の中には刃具が取り付けられ、前記伝動輪空間の右方には上方に開口する連結棒空間が設けられ、前記連結棒空間は下方へ前記伸縮空間と連通しており、前記刃具固定空間の右方には上方へ前記連結棒空間と連通する刃具離合位置制限空間が設けられ、前記刃具離合位置制限空間の中には刃具離合位置制限ブロックが設けられ、前記刃具離合位置制限ブロックの下端と前記刃具離合位置制限空間の下端壁とは刃具離合引張ばねによって連結され、はじめに、前記刃具離合引張ばねの牽引力により、前記刃具離合位置制限ブロック全体は前記刃具離合位置制限空間に位置しており、前記刃具固定ブロックの右方には前記伸縮空間と摺動可能に連結された連結ブロックが設けられ、前記刃具固定ブロックの右方には右方へ前記連結ブロックの中に延在する連結軸が固定され、前記連結ブロックの中には左方に開口する位置制限輪空間が設けられ、前記位置制限輪空間の中には位置制限輪が回動可能に連結され、前記連結軸の右端は前記位置制限輪の左端と固定的に連結され、前記位置制限輪の下方には下方に開口する伸縮位置制限空間が設けられ、前記伸縮位置制限空間の上壁には伸縮位置制限圧縮ばねが固定的に連結され、前記伸縮位置制限圧縮ばねの他端には伸縮位置制限ブロックが固定され、前記伸縮空間の下端には上方へ前記伸縮空間と連通する第一伸縮位置制限溝が形成され、前記第一伸縮位置制限溝の左方には上方へ前記伸縮空間と連通する第二伸縮位置制限溝が形成され、前記第二伸縮位置制限溝と前記刃具離合位置制限溝との距離は、前記第一伸縮位置制限溝と前記刃具離合位置制限空間との距離と同じであり、前記連結棒空間の中には連結棒が摺動可能に設けられ、前記連結棒の下端は前記連結ブロックの上端と固定的に連結され、前記連結棒は上方へ外部に延在し且つ上端には推動ブロックが固定的に連結され、前記推動ブロックの中には右方に開口する引き金空間が設けられ、前記引き金空間の下壁には引き金がヒンジを介して設けられ、前記伸縮位置制限ブロックと前記引き金とは伸縮位置制限牽引縄によって連結され、前記刃具離合位置制限ブロックと前記引き金とは刃具離合牽引縄によって連結されている。
【0009】
上記技術的解決策の上で、前記吸塵箱の中には上方に開口する吸塵空間が設けられ、前記吸塵空間の右方にはファン空間が前記吸塵空間と連通になるように設けられ、前記ファン空間の右壁には前記波形管と連通する前通風溝が形成され、前記ファン空間の中にはモータ固定棒が固定的に連結され、前記モータ固定棒にはファンモータが固定され、前記ファンモータの左面にはファンが固定され、前記ファンモータが作動すると、空気は前記吸塵空間から前記波形管に送られ、即ち前記吸塵空間にある彫刻による屑は空気につれて前記波形管に送られる。
【0010】
上記技術的解決策の上で、前記集塵空間の左方には前記波形管と連通する後通風溝が形成され、前記集塵空間の中には集塵箱が摺動可能に連結され、前記集塵箱の中には左方に開口する埃収容空間が設けられ、前記埃収容空間の右壁には外部と連通する濾過網が設けられ、前記濾過網は排気口として働くことができ、且つ彫刻による屑を前記集塵箱の中に隔離できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は以下のプラス効果を有する:本願発明において、刃箱に同時に三種類の刃を取り付けられ、引き金を引いた後に推動ブロックを押すことで状況に応じて簡単に異なる刃を選べ、取替に消耗する時間を抑え、また、本願発明は吸塵集塵装置を備え、屑の影響を避けられ、精密彫刻を行う時に、ボタンを押せば、吸塵箱を一時的に収め、彫刻に対する干渉を避ける。
【図面の簡単な説明】
【0012】
下記に図1〜5を合わせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、本願に記載の各方向を以下のように規定する:図1は本願発明の正面図であり、本願に記載の各方向は、図1における観察方向に基づくものである。
【0013】
図1図1は本願発明の全体構成略図
図2図2図1におけるA方向からの構成略図
図3図3図1の部分拡大構成略図
図4図4図1の部分拡大構成略図
図5図5図1におけるD―D部の部分断面構成略図
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1〜5を参照し、本願に記載の電動彫刻刀は、刃箱10を含み、前記刃箱10の右端には下方に延在する制御箱11が固定され、前記制御箱11の右端はハンドル12が固定され、前記刃箱10の中にはメインモータ16が固定され、前記メインモータ16の左方には駆動輪空間20が設けられ、前記メインモータ16の左端には第一駆動軸40が固定され、前記第一駆動軸40は左方へ前記駆動輪空間20に延在しており、前記駆動輪空間20の中には前記第一駆動軸40の左端と固定的に連結された駆動輪41が設けられ、前記第一駆動軸40を中心に三つの伸縮機構が環になるように配列され且つ中心対称となり、前記メインモータ16の右端には第二駆動軸72が固定的に連結され、前記第二駆動軸72は右方へ前記制御箱11の中に延在しており、前記制御箱11の中には制御機構が設けられ、前記制御機構の下方には集塵空間26が設けられ、前記刃箱10の下端にはT型スライダ空間21が外部と連通になるように設けられ、前記T型スライダ空間21の中にはT型スライダ31が摺動可能に連結され、前記T型スライダ空間21の右端には支持棒空間29が前記T型スライダ空間21と連通になるように設けられ、前記支持棒空間29は右方へ前記制御箱11の中に延在しており、前記支持棒空間29の中には支持棒35が設けられ、前記支持棒35は左端が前記T型スライダ31の右面と固定的に連結され、前記T型スライダ31は下方へ外部に延在しており、前記T型スライダ31の下端には吸塵箱14が固定され、前記支持棒35が摺動すると、前記T型スライダ31と前記吸塵箱14とをつれて摺動させ、前記吸塵箱14の右端には波形管15が固定され、前記波形管15の右端は前記制御箱11の左面と固定されている。
【0015】
好ましくは、前記制御機構は遠心ファン空間71を含み、前記遠心ファン空間71の中には前記第二空間軸72と固定的に連結された遠心ファン91が設けられ、前記遠心ファン空間71の上端には推動板空間66が前記遠心ファン空間71と連通になるように設けられ、前記推動板空間66の中には推動板67が摺動可能に連結され、前記遠心ファン91には外方に開口する複数の遠心ブロック空間70が環になるように配列され、前記遠心ブロック空間70の中には遠心ブロック68が摺動可能に連結され、前記遠心ブロック空間70の内壁には遠心引張ばね69が固定され、前記遠心引張ばね69の他端は前記遠心ブロック68と固定され、前記第二駆動軸72の右端には右方に開口するスプライン空間75が設けられ、前記第二駆動軸72の右方には引き戻し離合空間88が設けられ、前記スプライン空間75の中にはスプライン軸73がスプラインを介して連結され、前記スプライン軸73は右方へ前記引き戻し離合空間88に延在しており、前記スプライン空間75の右壁にはスプライン軸引張ばね74が固定され、前記スプライン軸引張ばね74の他端は前記スプライン軸73の左端と固定され、前記引き戻し離合空間88の中には圧迫板78が設けられ、前記圧迫板78と前記スプライン軸73とは回動可能に連結され、前記圧迫板78の右方には前記圧迫板78と固定的に連結された第一摩擦盤79が設けられ、前記圧迫板78の左端と前記引き戻し離合空間88の左壁とは圧迫板引張ばね76によって連結され、前記圧迫板78の左端には環状の圧迫板磁石64が設けられ、前記引き戻し離合空間88の上方には下方へ前記引き戻し離合空間88と連通する引き戻し磁石空間65が設けられ、前記引き戻し磁石空間65は前記圧迫板78の左方に位置しており、前記引き戻し磁石空間65の中には前記圧迫板磁石77と排斥する引き戻し離合磁石64が設けられ、前記引き戻し離合磁石64の上端と前記引き戻し磁石空間65の上壁とは引き戻し離合圧縮ばね63によって連結され、前記引き戻し離合空間88の上方には上方に開口するボタン空間89が設けられ、前記ボタン空間89の下壁にはボタン圧縮ばね90が固定され、前記ボタン圧縮ばね90の他端にはボタン61が固定され、前記ボタン61の下端にはさらに引き戻し離合牽引縄62が固定され、前記引き戻し離合牽引縄62の他端は前記引き戻し離合磁石64の上面と固定的に連結され、前記ボタン圧縮ばね90は前記引き戻し離合圧縮ばね63により弾力が強いため、はじめに、前記ボタン61は押されて外部に位置し、対して前記引き戻し離合磁石64は前記引き戻し磁石空間65に位置しており、前記引き戻し離合空間88の中には第一従動軸85が設けられ、前記第一従動軸85の右端は前記引き戻し離合空間88の右壁と回動可能に連結され、前記引き戻し離合空間88の中には前記第一従動軸85と固定的に連結された第二摩擦盤87が設けられ、前記第二摩擦盤87の右方には前記第一従動軸85と固定的に連結された第一プーリ86が設けられ、前記引き戻し離合空間88の下方にはリール空間84が設けられ、前記リール空間84の中には第二従動軸80が設けられ、前記第二従動軸80の左端は前記リール空間84の左壁と回動可能に連結され、前記リール空間84の中には前記第二従動軸80と固定的に連結された第二プーリ82が設けられ、前記第二プーリ82と前記第一プーリ86とは伝動ベルト81によって伝動可能に連結され、前記第二プーリ82の右方には前記第二従動軸80と固定的に連結されたリール83が設けられている。
【0016】
好ましくは、前記支持棒35の右端には支持動力圧縮ばね37が設けられ、前記支持動力圧縮ばね37の他端は前記支持棒空間29の右壁と固定的に連結され、前記支持棒35の右端にはさらに支持棒牽引縄39が固定され、前記支持棒牽引縄39の他端は前記リール83と固定的に連結され、前記制御箱11において前記支持棒35には上方に開口する吸塵位置制限溝28が形成され、前記制御箱11において前記支持棒空間29の上方には吸塵位置制限空間30が前記支持棒空間29と連通になるように設けられ、前記吸塵位置制限空間30の中には支持位置制限ブロック38が設けられ、前記支持位置制限ブロック38の上端と前記吸塵位置制限空間30の上壁とは支持位置制限圧縮ばね36によって連結され、前記支持位置制限ブロック38は下方へ前記吸塵位置制限溝28に延在しており、前記支持位置制限ブロック38の上面と前記推動板67とは牽引縄97によって連結されている。
【0017】
好ましくは、前記伸縮機構は伝動輪空間18を含み、前記伝動輪空間18の内壁は前記駆動輪空間20の外壁と連通しており、前記伝動輪空間18の中には前記駆動輪41と噛み合った刃具離合輪92が回動可能に設けられ、前記刃箱10の中には前記伝動輪空間18を貫通し且つ左方へ外部と連通する伸縮空間19が設けられ、前記刃具離合輪92の内側には複数の内方へ前記伸縮空間19と連通する刃具離合位置制限溝57が形成され、前記刃具離合位置制限溝57の内壁には刃箱離合磁石46が固定され、前記伸縮空間19の中には刃具固定ブロック47が摺動可能に連結され、前記刃具固定ブロック47の中には左方に開口する刃具固定空間93が設けられ、前記刃具固定空間93の中には刃具13が取り付けられ、前記伝動輪空間18の右方には上方に開口する連結棒空間42が設けられ、前記連結棒空間42は下方へ前記伸縮空間19と連通しており、前記刃具固定空間93の右方には上方へ前記連結棒空間42と連通する刃具離合位置制限空間44が設けられ、前記刃具離合位置制限空間44の中には刃具離合位置制限ブロック43が設けられ、前記刃具離合位置制限ブロック43の下端と前記刃具離合位置制限空間44の下端壁とは刃具離合引張ばね45によって連結され、はじめに、前記刃具離合引張ばね45の牽引力により、前記刃具離合位置制限ブロック43全体は前記刃具離合位置制限空間44に位置しており、前記刃具固定ブロック47の右方には前記伸縮空間19と摺動可能に連結された連結ブロック55が設けられ、前記刃具固定ブロック47の右方には右方へ前記連結ブロック55の中に延在する連結軸48が固定され、前記連結ブロック55の中には左方に開口する位置制限輪空間94が設けられ、前記位置制限輪空間94の中には位置制限輪49が回動可能に連結され、前記連結軸48の右端は前記位置制限輪49の左端と固定的に連結され、前記位置制限輪94の下方には下方に開口する伸縮位置制限空間53が設けられ、前記伸縮位置制限空間53の上壁には伸縮位置制限圧縮ばね52が固定的に連結され、前記伸縮位置制限圧縮ばね52の他端には伸縮位置制限ブロック51が固定され、前記伸縮空間19の下端には上方へ前記伸縮空間19と連通する第一伸縮位置制限溝50が形成され、前記第一伸縮位置制限溝50の左方には上方へ前記伸縮空間19と連通する第二伸縮位置制限溝17が形成され、前記第二伸縮位置制限溝17と前記刃具離合位置制限溝57との距離は、前記第一伸縮位置制限溝50と前記刃具離合位置制限空間44との距離と同じであり、前記連結棒空間42の中には連結棒56が摺動可能に設けられ、前記連結棒56の下端は前記連結ブロック55の上端と固定的に連結され、前記連結棒56は上方へ外部に延在し且つ上端には推動ブロック60が固定的に連結され、前記推動ブロック60の中には右方に開口する引き金空間59が設けられ、前記引き金空間59の下壁には引き金58がヒンジを介して設けられ、前記伸縮位置制限ブロック51と前記引き金58とは伸縮位置制限牽引縄54によって連結され、前記刃具離合位置制限ブロック43と前記引き金58とは刃具離合牽引縄96によって連結されている。
【0018】
好ましくは、前記吸塵箱14の中には上方に開口する吸塵空間22が設けられ、前記吸塵空間22の右方にはファン空間23が前記吸塵空間20と連通になるように設けられ、前記ファン空間23の右壁には前記波形管15と連通する前通風溝24が形成され、前記ファン空間23の中にはモータ固定棒34が固定的に連結され、前記モータ固定棒34にはファンモータ33が固定され、前記ファンモータ33の左面にはファン32が固定され、前記ファンモータ33が作動すると、空気は前記吸塵空間22から前記波形管15に送られ、即ち前記吸塵空間22にある彫刻による屑は空気につれて前記波形管15に送られる。
【0019】
好ましくは、前記集塵空間26の左方には前記波形管15と連通する後通風溝25が形成され、前記集塵空間26の中には集塵箱95が摺動可能に連結され、前記集塵箱95の中には左方に開口する埃収容空間が設けられ、前記埃収容空間の右壁には外部と連通する濾過網27が設けられ、前記濾過網27は排気口として働くことができ、且つ彫刻による屑を前記集塵箱95の中に隔離できる。
【0020】
はじめに、伸縮位置制限牽引縄54は引き締まり、伸縮位置制限圧縮ばね52は自由状態にあり、伸縮位置制限ブロック51は第一伸縮位置制限溝50に位置し、連結ブロック55を固定し、刃具離合牽引縄96は自由状態にあり、刃具離合引張ばね45は自由状態にあり、刃具離合位置制限ブロック43は刃具離合位置制限空間44に位置し、ボタン圧縮ばね90は自由状態にあり、ボタン61は外部に突き出され、引き戻し離合牽引縄62は引き締まり、引き戻し離合圧縮ばね63は圧縮状態にあり、引き戻し離合磁石64は引き戻し磁石空間65に位置し、スプライン軸引張ばね74は自由状態にあり、第一摩擦盤79と第二摩擦盤87とは接触しておらず、圧迫板引張ばね76支持動力圧縮ばね37は圧縮状態にあり、支持棒牽引縄39は自由状態にあり、支持位置制限圧縮ばね36は自由状態にあり、牽引縄97は引き締まり、支持位置制限ブロック38は吸塵位置制限溝28に位置し、支持棒35を固定している。
【0021】
本願発明の作動手順は以下の通りである。
【0022】
1、彫刻状況に応じて必要な刃具を選ぶには、当該刃具が対応する引き金58を引くことで、伸縮位置制限牽引縄54は連動して伸縮位置制限ブロック51を連動させ、伸縮位置制限ブロック51は伸縮位置制限圧縮ばね52を抵抗して上方へ伸縮位置制限空間53に入り、連結ブロック55を移動可能にし、手で推動ブロック60を左方へ押し、連結棒56をつれて左方へ移動させ、続いて連結ブロック55、連結軸48、刃具固定ブロック47、刃具13は連動して左方へ移動し、刃具固定ブロック47の中にある刃具離合位置制限空間44が刃具離合位置制限溝57に対応する位置までたどり着いたら、刃具離合磁石46は刃具離合位置制限ブロック43を吸引し、吸引力により、刃具離合位置制限ブロック43は刃具離合引張ばね45を抵抗して刃具離合位置制限溝57に入り、刃具離合輪92と刃具固定ブロック47とが伝動でき、ここで刃具離合牽引縄96は引き締まり、伸縮位置制限空間53と第二伸縮位置制限溝17とが対応し、引き金58を放し、伸縮位置制限圧縮ばね52の推動力により、伸縮位置制限ブロック51は下方へ第二伸縮位置制限溝17に入り、連結ブロック55を固定する。
【0023】
2、メインモータ16を作動させ、第一駆動軸40は駆動されて回転し、刃具離合輪92を回転させることで、刃具固定ブロック47を回転させ、刃具13も連動して回転し、また、メインモータ16の作動により第二駆動軸72は駆動されて回転し、遠心ファン91を回転させることで、遠心ブロック68は遠心力によって遠心引張ばね69を抵抗して外方へ運動し、推動板67をつれて上昇させ、続いて牽引縄97は連動して支持位置制限ブロック38を連動させ、支持位置制限ブロック38は支持位置制限圧縮ばね36を抵抗して上昇して吸塵位置制限空間30に入り、支持棒35を移動可能にし、支持動力圧縮ばね37の推動力により、支持棒35は左方へ摺動し、T型スライダ31をつれて左方へ摺動させることで、吸塵箱14は連動して左方へ摺動し、吸塵箱14が彫刻原料に当たったら、吸塵空間22は刃具13の先端部の真下に位置し、彫刻による屑は吸塵空間22に入ることができ、ファンモータ33を作動させ、ファン32は駆動されて回転し、空気を吸塵空間22から濾過網27に送り、屑も連動して波形管15を経由して位置制限輪空間94に入り、送風中に濾過網27は屑を遮ることができる。
【0024】
3、精密彫刻を行う場合、ボタン61を押し、ボタン圧縮ばね90は圧縮され、引き戻し離合磁石64は引き戻し離合圧縮ばね63の推動力により降下して引き戻し離合空間88に入り、引き戻し離合磁石64と圧迫板磁石77とが互いに排斥し、排斥力により圧迫板78は圧迫板引張ばね76を抵抗して右方へ運動し、第一摩擦盤79は圧迫板78の推動力によりスプライン軸引張ばね74を抵抗して右方へ運動して第二摩擦盤87と接触し、伝動を行い、ここでメインモータ16は第二駆動軸72を駆動して回転させることで、スプライン軸73は連動して回転し、第一摩擦盤79を回転させ、続いて第二摩擦盤87は連動して回転し、第一従動軸85と第一プーリ86とを回転させ、伝動ベルト81の伝動により、第二プーリ82は連動して回転し、第二従動軸80とリール83とを回転させることで、支持棒牽引縄39を引き締め、続いて支持棒35は支持動力圧縮ばね37を抵抗して右方へ運動し、吸塵箱14を初期位置に戻し、精密彫刻が終わったら、ボタン61を放し、第一摩擦盤79と第二摩擦盤87とが伝動できなくなり、支持棒牽引縄39の牽引力をなくした支持棒35は支持動力圧縮ばね37に押されて左方へ運動し、吸塵箱14をつれて左方へ初期位置に戻す。
【0025】
4、彫刻し終えたら、メインモータ16を止め、吸塵箱14を初期位置に押し戻し、支持位置制限ブロック38は支持位置制限圧縮ばね36に押されて降下して吸塵位置制限溝28に入り、支持棒35を固定し、引き金58を引き、刃具離合牽引縄96の牽引により刃具離合位置制限ブロック43は刃具離合磁石46を抵抗して降下して刃具離合位置制限空間44に入り、伸縮位置制限ブロック51は伸縮位置制限牽引縄54の牽引により伸縮位置制限圧縮ばね52を抵抗して上昇して伸縮位置制限空間53に入り、ここで刃具固定ブロック47と連結ブロック55とは移動可能であり、推動ブロック60を押して右方へ移動させ、連結棒56、連結ブロック55、刃具固定ブロック47は連動して右方へ摺動して初期位置に戻り、引き金58を放し、伸縮位置制限ブロック51は伸縮位置制限圧縮ばね52に押されて下方へ第一伸縮位置制限溝50に入り、連結ブロック55は固定され、集塵箱95に屑がいっぱいになったら、位置制限輪空間94から集塵箱95を引き出し、屑を処理して再び集塵箱95を位置制限輪空間94に戻す。
【0026】
以上の方式により、当該分野の技術者は本願発明の範囲内で作業状況に応じて様々な改変を加えることができる。
【要約】
【課題】本願は電動彫刻刀を開示した。
【解決手段】
本願に記載の電動彫刻刀は、刃箱を含み、前記刃箱の右端には下方に延在する制御箱が固定され、前記制御箱の右端はハンドルが固定され、前記刃箱の中にはメインモータが固定され、前記メインモータの左方には駆動輪空間が設けられ、前記メインモータの左端には第一駆動軸が固定され、前記第一駆動軸は左方へ前記駆動輪空間に延在しており、前記駆動輪空間の中には前記第一駆動軸の左端と固定的に連結された駆動輪が設けられ、前記第一駆動軸を中心に三つの伸縮機構が環になるように配列され且つ中心対称となり、前記メインモータの右端には第二駆動軸が固定的に連結され、前記第二駆動輪は右方へ前記制御箱の中に延在しており、前記制御箱の中には制御機構が設けられている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5