(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6799216
(24)【登録日】2020年11月25日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】プラスチック注射器回収装置
(51)【国際特許分類】
A61G 12/00 20060101AFI20201207BHJP
A61L 11/00 20060101ALI20201207BHJP
B09B 3/00 20060101ALI20201207BHJP
【FI】
A61G12/00 W
A61L11/00
B09B3/00 303Z
【請求項の数】9
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-58595(P2020-58595)
(22)【出願日】2020年3月27日
【審査請求日】2020年8月19日
(31)【優先権主張番号】201911177111.9
(32)【優先日】2019年11月26日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520359332
【氏名又は名称】杭州物択生物科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】銭国成
【審査官】
森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】
特開平1−113053(JP,A)
【文献】
特開平4−281861(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 12/00
A61L 11/00
B09B 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作動箱と前記作動箱の中に位置する作動空間とを含み、前記作動箱の上端壁には投入口が貫通するように設置され、前記作動空間の前後内壁には前記投入口の下側に位置する第一回転軸が回転可能に設置され、前記第一回転軸には第一押出桶が固定的に設置され、前記作動空間の前後内壁には前記第一回転軸の右側に位置する第二回転軸が回転可能に設置され、前記第二回転軸には第二押出桶が固定的に設置され、前記作動空間の底壁には作成箱が固定的に設置され、前記作成箱の中には作成空間が設置され、前記作成空間の中には破砕装置が設置され、前記作成空間の底壁には処理箱が固定的に設置され、前記処理箱の中には伝動空間が設置され、前記処理箱の中には前記伝動空間の右側に位置する加熱空間が設置され、前記加熱空間が上方に開口し、前記加熱空間と前記伝動空間とが空き空間により連通され、前記空き空間の中にはプッシュ板がスライド可能に設置され、前記処理箱の底部には前記加熱空間の下側に位置する加熱板が固定的に設置され、前記処理箱の右端壁には逆止弁が固定的に設置され、前記作成空間の中には前記処理箱の右側に位置する収集箱が固定的に設置され、前記収集箱の左端壁には矩形孔が固定的に設置され、
プラスチック注射器は前記投入口から前記作動空間の中に入った時、前記第一回転軸と前記第二回転軸が回転し、前記第一押出桶と前記第二押出桶を駆動して回転させ、注射器内部に残った液体と気体を押し出し、注射器を圧縮し、破砕装置を作動させ、圧縮された注射器を切断し破砕し、加熱に便利を与えるためにプラスチック部分と金属部分とを分離させ、破砕されたものが前記加熱空間の中に落ち、前記加熱空間を閉鎖し、前記加熱板を作動させて加熱を行い、プラスチックを溶かし、プラスチックが溶けた後、金属部分を回収し、前記プッシュ板が左右にスライドして前記加熱空間の中で溶けたプラスチックを前記収集箱の中にプッシュし、分離と回収を完成することを特徴とするプラスチック注射器回収装置。
【請求項2】
前記作動空間の後内壁にはモーターが固定的に設置され、前記モーターの下端面にはモーター回転軸が伝動可能に連結され、前記モーター回転軸には第一歯車が固定的に設置され、前記第一回転軸には前記第一歯車と噛み合った第二歯車が固定的に設置され、前記第二回転軸には前記第一歯車と噛み合った第三歯車が固定的に設置され、前記モーター回転軸が回転することで前記第一歯車を駆動して回転させ、前記第一歯車が回転することで前記第二歯車と前記第三歯車を駆動して逆転させることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック注射器回収装置。
【請求項3】
前記破砕装置は前記作成空間の左内壁に固定的に連結された固定ブロックを含み、前記固定ブロックの中には第一スライド溝が形成され、前記第一スライド溝の中にはラックがスライド可能に設置され、前記作成空間の後内壁には前記ラックの上側に位置する第三回転軸が回転可能に設置され、前記第三回転軸には前記ラックと噛み合った第四歯車が固定的に設置され、前記ラックと前記第一スライド溝とが第一バネにより連結され、前記ラックの右端壁には破砕板が固定的に設置され、前記破砕板の中には第二スライド溝が形成され、前記第二スライド溝の中にはスライドラックがスライド可能に設置され、前記スライドラックと前記第二スライド溝とが第二バネにより連結され、前記スライドラックの右端面には第一破砕刃が固定的に設置され、前記破砕装置はさらに前記収集箱の上端面に固定的に連結された固定板を含み、前記固定板の中には第三スライド溝が形成され、前記第三スライド溝の中にはスライドロッドがスライド可能に設置され、前記スライドロッドと前記第三スライド溝とが第三バネにより連結され、前記スライドロッドの左端面には第二破砕刃が固定的に設置され、前記スライドロッドと前記スライドラックとが第一引き紐により連結され、前記第一破砕刃が切断をする時、前記第二破砕刃が収められ、前記第二破砕刃が切断をする時、前記第一破砕刃が収められることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック注射器回収装置。
【請求項4】
前記処理箱の頂壁には第四スライド溝が形成され、前記第四スライド溝が右方に開口して前記加熱空間と連通し、前記第四スライド溝の中には閉鎖板がスライド可能に設置され、前記閉鎖板と前記第四スライド溝とが第四バネにより連結され、前記閉鎖板の下端面には電磁石が固定的に設置され、前記処理箱の右頂壁の中には引っ掛かり溝が形成され、前記閉鎖板が右方へ前記引っ掛かり溝の中にスライドして前記加熱空間を閉鎖することを特徴とする請求項1に記載のプラスチック注射器回収装置。
【請求項5】
前記作成空間の後内壁には前記処理箱の左側に位置する第四回転軸が回転可能に設置され、前記第四回転軸には第一傘歯車が固定的に設置され、前記処理箱の左端壁には抜き孔が貫通するように設置され、前記伝動空間の後内壁には前記第四回転軸の右側に位置する第五回転軸が回転可能に設置され、前記第五回転軸にはカムが固定的に設置され、前記第四回転軸と前記第五回転軸とが第一プーリにより伝動可能に連結され、前記第一プーリが前記抜き孔を貫通し、前記プッシュ板の左端面にはプッシュロッドが固定的に設置され、前記プッシュロッドが左方へ前記伝動空間の中に伸びて前記カムと当接し、前記処理箱の底部には前記伝動空間の下側に位置する第五スライド溝が形成され、前記第五スライド溝の中には第一スライダがスライド可能に設置され、前記第一スライダと前記第五スライド溝とが第五バネにより連結され、前記第一スライダの上端面と前記プッシュロッドの下端面とがコンロッドにより固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック注射器回収装置。
【請求項6】
前記作成空間の後内壁には前記スライドラックの上側に位置する伝動回転軸が回転可能に設置され、前記伝動回転軸には扇状歯車が回転可能に設置され、前記扇状歯車と前記スライドラックとが噛み合い、前記伝動回転軸と前記第一回転軸とが第二プーリにより伝動可能に連結され、前記伝動回転軸と前記第三回転軸とが第三プーリにより伝動可能に連結されていることを特徴とする請求項3に記載のプラスチック注射器回収装置。
【請求項7】
前記処理箱の左端面の頂部には固定ロッドが固定的に設置され、前記固定ロッドの中には第六スライド溝が形成され、前記第六スライド溝が右方に貫通して前記第四スライド溝と連結され、前記固定ロッドの中には前記第六スライド溝の中に伸びた位置制限ブロックが固定的に設置され、前記位置制限ブロックは位置を制限する作用を果たし、前記第六スライド溝の中には金属スライダがスライド可能に設置され、前記金属スライダと前記第六スライド溝とが第六バネにより連結され、前記金属スライダの中には回転空間が設置され、前記回転空間の中には第六回転軸が回転可能に設置され、前記第六回転軸が下方へ前記作成空間の中に伸び、前記第六回転軸には前記第一傘歯車の左側に位置する第二傘歯車が固定的に設置され、前記金属スライダが右方にスライドする時、前記第二傘歯車は前記第一傘歯車と噛み合うことができることを特徴とする請求項5に記載のプラスチック注射器回収装置。
【請求項8】
前記作成空間の中には前記固定ブロックの下側に位置する第七回転軸が回転可能に設置され、前記第七回転軸と前記第三回転軸とが第四プーリにより連結され、前記第七回転軸にはリールが固定的に設置され、前記リールと前記閉鎖板の左端壁とが第二引き紐により連結され、前記リールには前記第四プーリの後側に位置する第三傘歯車が固定的に設置されていることを特徴とする請求項4に記載のプラスチック注射器回収装置。
【請求項9】
前記作成空間の頂壁には前記第七回転軸の下側に位置する第八回転軸が回転可能に設置され、前記第八回転軸の頂部には前記第三傘歯車と噛み合った第四傘歯車が固定的に設置され、前記第八回転軸と前記第六回転軸とが第五プーリにより連結され、前記第五プーリには弾性を持つベルトがあることを特徴とする請求項7に記載のプラスチック注射器回収装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は医療廃棄物処理設備分野に関し、具体的にはプラスチック注射器回収装置である。
【背景技術】
【0002】
使い捨て注射器は、高分子ポリプロピレンで作られたものであり、通常、使用後に捨てられ、使用済みの注射針には細菌が含まれているため、医療廃棄物を処理する専門作業員にとって危ないものであり、一般に使い捨て注射器は廃棄物として直接処理され、これはプラスチック資源を費やすだけでなく、環境にも影響する。従い、上記の問題を解決するためにプラスチック注射器回収装置の設計が必要となり、本願発明は上記の欠点を改善する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第104174560号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明はプラスチック注射器回収装置を提供し、既存技術にある上記の欠点を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は以下の技術プランにより実現される。
【0006】
本願発明のプラスチック注射器回収装置は、作動箱と前記作動箱の中に位置する作動空間とを含み、前記作動箱の上端壁には投入口が貫通するように設置され、前記作動空間の前後内壁には前記投入口の下側に位置する第一回転軸が回転可能に設置され、前記第一回転軸には第一押出桶が固定的に設置され、前記作動空間の前後内壁には前記第一回転軸の右側に位置する第二回転軸が回転可能に設置され、前記第二回転軸には第二押出桶が固定的に設置され、前記作動空間の底壁には作成箱が固定的に設置され、前記作成箱の中には作成空間が設置され、前記作成空間の中には破砕装置が設置され、前記作成空間の底壁には処理箱が固定的に設置され、前記処理箱の中には伝動空間が設置され、前記処理箱の中には前記伝動空間の右側に位置する加熱空間が設置され、前記加熱空間が上方に開口し、前記加熱空間と前記伝動空間とが空き空間により連通され、前記空き空間の中にはプッシュ板がスライド可能に設置され、前記処理箱の底部には前記加熱空間の下側に位置する加熱板が固定的に設置され、前記処理箱の右端壁には逆止弁が固定的に設置され、前記作成空間の中には前記処理箱の右側に位置する収集箱が固定的に設置され、前記収集箱の左端壁には矩形孔が固定的に設置され、
プラスチック注射器は前記投入口から前記作動空間の中に入った時、前記第一回転軸と前記第二回転軸が回転し、前記第一押出桶と前記第二押出桶を駆動して回転させ、注射器内部に残った液体と気体を押し出し、注射器を圧縮し、破砕装置を作動させ、圧縮された注射器を切断し破砕し、加熱に便利を与えるためにプラスチック部分と金属部分とを分離させ、破砕されたものが前記加熱空間の中に落ち、前記加熱空間を閉鎖し、前記加熱板を作動させて加熱を行い、プラスチックを溶かし、プラスチックが溶けた後、金属部分を回収し、前記プッシュ板が左右にスライドして前記加熱空間の中で溶けたプラスチックを前記収集箱の中にプッシュし、分離と回収を完成する。
【0007】
有益なように、前記作動空間の後内壁にはモーターが固定的に設置され、前記モーターの下端面にはモーター回転軸が伝動可能に連結され、前記モーター回転軸には第一歯車が固定的に設置され、前記第一回転軸には前記第一歯車と噛み合った第二歯車が固定的に設置され、前記第二回転軸には前記第一歯車と噛み合った第三歯車が固定的に設置され、前記モーター回転軸が回転することで前記第一歯車を駆動して回転させ、前記第一歯車が回転することで前記第二歯車と前記第三歯車を駆動して逆転させる。
【0008】
有益なように、前記破砕装置は前記作成空間の左内壁に固定的に連結された固定ブロックを含み、前記固定ブロックの中には第一スライド溝が形成され、前記第一スライド溝の中にはラックがスライド可能に設置され、前記作成空間の後内壁には前記ラックの上側に位置する第三回転軸が回転可能に設置され、前記第三回転軸には前記ラックと噛み合った第四歯車が固定的に設置され、前記ラックと前記第一スライド溝とが第一バネにより連結され、前記ラックの右端壁には破砕板が固定的に設置され、前記破砕板の中には第二スライド溝が形成され、前記第二スライド溝の中にはスライドラックがスライド可能に設置され、前記スライドラックと前記第二スライド溝とが第二バネにより連結され、前記スライドラックの右端面には第一破砕刃が固定的に設置され、前記破砕装置はさらに前記収集箱の上端面に固定的に連結された固定板を含み、前記固定板の中には第三スライド溝が形成され、前記第三スライド溝の中にはスライドロッドがスライド可能に設置され、前記スライドロッドと前記第三スライド溝とが第三バネにより連結され、前記スライドロッドの左端面には第二破砕刃が固定的に設置され、前記スライドロッドと前記スライドラックとが第一引き紐により連結され、前記第一破砕刃が切断をする時、前記第二破砕刃が収められ、前記第二破砕刃が切断をする時、前記第一破砕刃が収められる。
【0009】
有益なように、前記処理箱の頂壁には第四スライド溝が形成され、前記第四スライド溝が右方に開口して前記加熱空間と連通し、前記第四スライド溝の中には閉鎖板がスライド可能に設置され、前記閉鎖板と前記第四スライド溝とが第四バネにより連結され、前記閉鎖板の下端面には電磁石が固定的に設置され、前記処理箱の右頂壁の中には引っ掛かり溝が形成され、前記閉鎖板が右方へ前記引っ掛かり溝の中にスライドして前記加熱空間を閉鎖する。
【0010】
有益なように、前記作成空間の後内壁には前記処理箱の左側に位置する第四回転軸が回転可能に設置され、前記第四回転軸には第一傘歯車が固定的に設置され、前記処理箱の左端壁には抜き孔が貫通するように設置され、前記伝動空間の後内壁には前記第四回転軸の右側に位置する第五回転軸が回転可能に設置され、前記第五回転軸にはカムが固定的に設置され、前記第四回転軸と前記第五回転軸とが第一プーリにより伝動可能に連結され、前記第一プーリが前記抜き孔を貫通し、前記プッシュ板の左端面にはプッシュロッドが固定的に設置され、前記プッシュロッドが左方へ前記伝動空間の中に伸びて前記カムと当接し、前記処理箱の底部には前記伝動空間の下側に位置する第五スライド溝が形成され、前記第五スライド溝の中には第一スライダがスライド可能に設置され、前記第一スライダと前記第五スライド溝とが第五バネにより連結され、前記第一スライダの上端面と前記プッシュロッドの下端面とがコンロッドにより固定的に連結されている。
【0011】
有益なように、前記作成空間の後内壁には前記スライドラックの上側に位置する伝動回転軸が回転可能に設置され、前記伝動回転軸には扇状歯車が回転可能に設置され、前記扇状歯車と前記スライドラックとが噛み合い、前記伝動回転軸と前記第一回転軸とが第二プーリにより伝動可能に連結され、前記伝動回転軸と前記第三回転軸とが第三プーリにより伝動可能に連結されている。
【0012】
有益なように、前記処理箱の左端面の頂部には固定ロッドが固定的に設置され、前記固定ロッドの中には第六スライド溝が形成され、前記第六スライド溝が右方に貫通して前記第四スライド溝と連結され、前記固定ロッドの中には前記第六スライド溝の中に伸びた位置制限ブロックが固定的に設置され、前記位置制限ブロックは位置を制限する作用を果たし、前記第六スライド溝の中には金属スライダがスライド可能に設置され、前記金属スライダと前記第六スライド溝とが第六バネにより連結され、前記金属スライダの中には回転空間が設置され、前記回転空間の中には第六回転軸が回転可能に設置され、前記第六回転軸が下方へ前記作成空間の中に伸び、前記第六回転軸には前記第一傘歯車の左側に位置する第二傘歯車が固定的に設置され、前記金属スライダが右方にスライドする時、前記第二傘歯車は前記第一傘歯車と噛み合うことができる。
【0013】
有益なように、前記作成空間の中には前記固定ブロックの下側に位置する第七回転軸が回転可能に設置され、前記第七回転軸と前記第三回転軸とが第四プーリにより連結され、前記第七回転軸にはリールが固定的に設置され、前記リールと前記閉鎖板の左端壁とが第二引き紐により連結され、前記リールには前記第四プーリの後側に位置する第三傘歯車が固定的に設置されている。
【0014】
有益なように、前記作成空間の頂壁には前記第七回転軸の下側に位置する第八回転軸が回転可能に設置され、前記第八回転軸の頂部には前記第三傘歯車と噛み合った第四傘歯車が固定的に設置され、前記第八回転軸と前記第六回転軸とが第五プーリにより連結され、前記第五プーリには弾性を持つベルトがある。
【発明の効果】
【0015】
本願発明の効果は:本願発明は使用済みのプラスチック注射器を回収利用し、押出装置により使用済みの注射器内部に残った気体と水を押し出し、プラスチック注射器を圧縮して体積を小さくし、その後、破砕装置により注射器を破砕し、破砕された注射器を加熱で溶かし、加熱過程に、金属注射針に殺菌消毒を行え、注射器が溶けった後、溶けったプラスチック液体と金属注射針とを分離させ、分別回収を完成する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
下記に
図1〜4をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向が、
図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0017】
【
図1】
図1は本願発明のプラスチックシリンジ回収装置の全体構成概略図
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1〜4に記載のように、本願発明のプラスチック注射器回収装置は、作動箱10と前記作動箱10の中に位置する作動空間11とを含み、前記作動箱10の上端壁には投入口12が貫通するように設置され、前記作動空間11の前後内壁には前記投入口12の下側に位置する第一回転軸14が回転可能に設置され、前記第一回転軸14には第一押出桶13が固定的に設置され、前記作動空間11の前後内壁には前記第一回転軸14の右側に位置する第二回転軸17が回転可能に設置され、前記第二回転軸17には第二押出桶18が固定的に設置され、前記作動空間11の底壁には作成箱59が固定的に設置され、前記作成箱59の中には作成空間60が設置され、前記作成空間60の中には破砕装置86が設置され、前記作成空間60の底壁には処理箱52が固定的に設置され、前記処理箱52の中には伝動空間49が設置され、前記処理箱52の中には前記伝動空間49の右側に位置する加熱空間31が設置され、前記加熱空間31が上方に開口し、前記加熱空間31と前記伝動空間49とが空き空間51により連通され、前記空き空間51の中にはプッシュ板32がスライド可能に設置され、前記処理箱52の底部には前記加熱空間31の下側に位置する加熱板27が固定的に設置され、前記処理箱52の右端壁には逆止弁28が固定的に設置され、前記作成空間60の中には前記処理箱52の右側に位置する収集箱24が固定的に設置され、前記収集箱24の左端壁には矩形孔26が固定的に設置されている。
【0019】
プラスチック注射器は前記投入口12から前記作動空間11の中に入った時、前記第一回転軸14と前記第二回転軸17が回転し、前記第一押出桶13と前記第二押出桶18を駆動して回転させ、注射器内部に残った液体と気体を押し出し、注射器を圧縮し、破砕装置86を作動させ、圧縮された注射器を切断し破砕し、加熱に便利を与えるためにプラスチック部分と金属部分とを分離させ、破砕されたものが前記加熱空間31の中に落ち、前記加熱空間31を閉鎖し、前記加熱板27を作動させて加熱を行い、プラスチックを溶かし、プラスチックが溶けた後、金属部分を回収し、前記プッシュ板32が左右にスライドして前記加熱空間31の中で溶けたプラスチックを前記収集箱24の中にプッシュし、分離と回収を完成する。
【0020】
有益なように、前記作動空間11の後内壁にはモーター68が固定的に設置され、前記モーター68の下端面にはモーター回転軸16が伝動可能に連結され、前記モーター回転軸16には第一歯車15が固定的に設置され、前記第一回転軸14には前記第一歯車15と噛み合った第二歯車69が固定的に設置され、前記第二回転軸17には前記第一歯車15と噛み合った第三歯車70が固定的に設置され、前記モーター回転軸16が回転することで前記第一歯車15を駆動して回転させ、前記第一歯車15が回転することで前記第二歯車69と前記第三歯車70を駆動して逆転させる。
【0021】
有益なように、前記破砕装置86は前記作成空間60の左内壁に固定的に連結された固定ブロック76を含み、前記固定ブロック76の中には第一スライド溝74が形成され、前記第一スライド溝74の中にはラック73がスライド可能に設置され、前記作成空間60の後内壁には前記ラック73の上側に位置する第三回転軸42が回転可能に設置され、前記第三回転軸42には前記ラック73と噛み合った第四歯車87が固定的に設置され、前記ラック73と前記第一スライド溝74とが第一バネ75により連結され、前記ラック73の右端壁には破砕板36が固定的に設置され、前記破砕板36の中には第二スライド溝43が形成され、前記第二スライド溝43の中にはスライドラック37がスライド可能に設置され、前記スライドラック37と前記第二スライド溝43とが第二バネ72により連結され、前記スライドラック37の右端面には第一破砕刃35が固定的に設置され、前記破砕装置86はさらに前記収集箱24の上端面に固定的に連結された固定板25を含み、前記固定板25の中には第三スライド溝21が形成され、前記第三スライド溝21の中にはスライドロッド20がスライド可能に設置され、前記スライドロッド20と前記第三スライド溝21とが第三バネ22により連結され、前記スライドロッド20の左端面には第二破砕刃19が固定的に設置され、前記スライドロッド20と前記スライドラック37とが第一引き紐23により連結され、前記第一破砕刃35が切断をする時、前記第二破砕刃19が収められ、前記第二破砕刃19が切断をする時、前記第一破砕刃35が収められる。
【0022】
有益なように、前記処理箱52の頂壁には第四スライド溝45が形成され、前記第四スライド溝45が右方に開口して前記加熱空間31と連通し、前記第四スライド溝45の中には閉鎖板34がスライド可能に設置され、前記閉鎖板34と前記第四スライド溝45とが第四バネ44により連結され、前記閉鎖板34の下端面には電磁石33が固定的に設置され、前記処理箱52の右頂壁の中には引っ掛かり溝30が形成され、前記閉鎖板34が右方へ前記引っ掛かり溝30の中にスライドして前記加熱空間31を閉鎖する。
【0023】
有益なように、前記作成空間60の後内壁には前記処理箱52の左側に位置する第四回転軸57が回転可能に設置され、前記第四回転軸57には第一傘歯車58が固定的に設置され、前記処理箱52の左端壁には抜き孔50が貫通するように設置され、前記伝動空間49の後内壁には前記第四回転軸57の右側に位置する第五回転軸54が回転可能に設置され、前記第五回転軸54にはカム55が固定的に設置され、前記第四回転軸57と前記第五回転軸54とが第一プーリ56により伝動可能に連結され、前記第一プーリ56が前記抜き孔50を貫通し、前記プッシュ板32の左端面にはプッシュロッド53が固定的に設置され、前記プッシュロッド53が左方へ前記伝動空間49の中に伸びて前記カム55と当接し、前記処理箱52の底部には前記伝動空間49の下側に位置する第五スライド溝85が形成され、前記第五スライド溝85の中には第一スライダ84がスライド可能に設置され、前記第一スライダ84と前記第五スライド溝85とが第五バネ83により連結され、前記第一スライダ84の上端面と前記プッシュロッド53の下端面とがコンロッド71により固定的に連結されている。
【0024】
有益なように、前記作成空間60の後内壁には前記スライドラック37の上側に位置する伝動回転軸38が回転可能に設置され、前記伝動回転軸38には扇状歯車40が回転可能に設置され、前記扇状歯車40と前記スライドラック37とが噛み合い、前記伝動回転軸38と前記第一回転軸14とが第二プーリ39により伝動可能に連結され、前記伝動回転軸38と前記第三回転軸42とが第三プーリ41により伝動可能に連結されている。
【0025】
有益なように、前記処理箱52の左端面の頂部には固定ロッド47が固定的に設置され、前記固定ロッド47の中には第六スライド溝79が形成され、前記第六スライド溝79が右方に貫通して前記第四スライド溝45と連結され、前記固定ロッド47の中には前記第六スライド溝79の中に伸びた位置制限ブロック48が固定的に設置され、前記位置制限ブロック48は位置を制限する作用を果たし、前記第六スライド溝79の中には金属スライダ80がスライド可能に設置され、前記金属スライダ80と前記第六スライド溝79とが第六バネ82により連結され、前記金属スライダ80の中には回転空間81が設置され、前記回転空間81の中には第六回転軸63が回転可能に設置され、前記第六回転軸63が下方へ前記作成空間60の中に伸び、前記第六回転軸63には前記第一傘歯車58の左側に位置する第二傘歯車62が固定的に設置され、前記金属スライダ80が右方にスライドする時、前記第二傘歯車62は前記第一傘歯車58と噛み合うことができる。
【0026】
有益なように、前記作成空間60の中には前記固定ブロック76の下側に位置する第七回転軸77が回転可能に設置され、前記第七回転軸77と前記第三回転軸42とが第四プーリ67により連結され、前記第七回転軸77にはリール78が固定的に設置され、前記リール78と前記閉鎖板34の左端壁とが第二引き紐46により連結され、前記リール78には前記第四プーリ67の後側に位置する第三傘歯車66が固定的に設置されている。
【0027】
有益なように、前記作成空間60の頂壁には前記第七回転軸77の下側に位置する第八回転軸61が回転可能に設置され、前記第八回転軸61の頂部には前記第三傘歯車66と噛み合った第四傘歯車65が固定的に設置され、前記第八回転軸61と前記第六回転軸63とが第五プーリ64により連結され、前記第五プーリ64には弾性を持つベルトがある。
【0028】
本願発明の作動順序は以下の通りである。
【0029】
本願発明は初期状態にある時、第二引き紐46は引っ張られた状態であり、第四バネ44は圧縮された状態にあり、閉鎖板34が第四スライド溝45の中に位置し、電磁石33が通電していなく、第二傘歯車62と第一傘歯車58とが噛み合っていなく、第一バネ75は緩んだ状態にあり、ラック73は第一スライド溝74の中に位置し、扇状歯車40とスライドラック37とが噛み合っていない。
【0030】
1.回収処理を受ける必要のあるプラスチック注射器を投入口12から作動空間11の中に入れ、モーター68を作動させ、
2.モーター68が作動することでモーター回転軸16を駆動して回転させ、モーター回転軸16が回転することで第一歯車15を駆動して回転させ、第一歯車15が第二歯車69、第三歯車70と噛み合うため、第一歯車15が回転することで第二歯車69と第三歯車70を駆動して回転させ、第二歯車69と第三歯車70が回転することで第一回転軸14と第二回転軸17を駆動して回転させ、第一回転軸14と第二回転軸17が回転することで第一押出桶13と第二押出桶18を駆動して回転させ、第一押出桶13と第二押出桶18が回転することでプラスチック注射器を圧縮し、
3.第一回転軸14と伝動回転軸38とが第二プーリ39により伝動可能に連結されるため、第一回転軸14が回転することで伝動回転軸38を駆動して回転させ、伝動回転軸38と第三回転軸42とが第三プーリ41により伝動可能に連結されるため、伝動回転軸38が回転することで第三回転軸42を駆動して回転させ、第三回転軸42が回転することで第四歯車87を駆動して回転させ、第四歯車87が回転することでラック73を右方に運動させ、ラック73が右方に運動することで破砕板36を駆動して右方に運動させ、破砕板36が右方に運動することでスライドラック37を駆動して右方に運動させ、スライドラック37と扇状歯車40とを噛み合わせ、
4.伝動回転軸38が回転することで扇状歯車40を駆動して回転させ、扇状歯車40が回転することでスライドラック37を第二スライド溝43の中で止まらずに左右にスライドさせ、スライドラック37が止まらずに左右にスライドすることで第一破砕刃35を駆動して止まらずに左右にスライドさせ、スライド歯車37がスライドロッド20と第一引き紐23により連結されているため、スライドラック37が止まらずに左右にスライドすることによりスライドロッド20を駆動して止まらずに左右にスライドさせ、スライドロッド20が止まらずに左右にスライドすることで第二破砕刃19を駆動して止まらずに左右にスライドさせ、圧縮されたプラスチック注射器を切断し、
5.前記加熱空間31を満たした時、モーター68が作動して逆転し、ラック73を左方に運動させ、ラック73が左方に運動することで扇状歯車40をスライドラック37との噛合から離脱させ、
6.第二引き紐46が緩んで第四バネ44を復帰させ、第四バネ44が復帰することで閉鎖板34を右方に運動させ、閉鎖板34が右方へ引っ掛かり溝30の中に運動し、加熱空間31を閉鎖し、加熱板27を作動させて加熱を行い、加熱空間31の中にあるプラスチックを溶かし、
7.加熱完了後、電磁石33に通電し、加熱空間31の中にある金属注射針を吸い上げ、電磁石33が通電して金属スライダ80を吸引することで金属スライダ80が右方にスライドして第六回転軸63を駆動して右方にスライドさせ、第六回転軸63は第二傘歯車62と第一傘歯車58とが噛み合うまで右方にスライドし、
8.第三回転軸42と第七回転軸77とが第四プーリ67により伝動可能に連結されるため、第三回転軸42が回転することで第七回転軸77を駆動して回転させ、第七回転軸77が回転することで第三傘歯車66を駆動して回転させ、第三傘歯車66と第四傘歯車65とが噛み合うため、第三傘歯車66が回転することで第四傘歯車65を駆動して回転させ、第四傘歯車65が回転することで第八回転軸61を駆動して回転させ、第八回転軸61と第六回転軸63とが第五プーリ64により伝動可能に連結されるため、第八回転軸61が回転することで第六回転軸63を駆動して回転させ、第六回転軸63が回転することで第二傘歯車62を駆動して回転させ、
9.第二傘歯車62と第一傘歯車58とが噛合状態にあるため、第二傘歯車62が回転することで第一傘歯車58を駆動して回転させ、第一傘歯車58が回転することで第四回転軸57を駆動して回転させ、第四回転軸57と第五回転軸54とが第一プーリ56により伝動可能に連結されるため、第四回転軸57が回転することで第五回転軸54を駆動して回転させ、第五回転軸54が回転することでカム55を駆動して回転させ、カム55が回転することでプッシュロッド53を止まらずに左右に運動させ、プッシュロッド53が止まらずに左右に運動することでプッシュ板32を止まらずに左右に運動させ、加熱空間31にある溶けたプラスチックを収集箱24の中にプッシュし、
10.加熱空間31にあるプラスチックは全部収集箱24の中にプッシュされた時、電磁石33が停電し、電磁石33に吸い付いた金属針は加熱空間31の中に落ち、分別回収を完成する。
【0031】
上記の実施例は本発明の技術的構想と特徴を説明するだけであり、その目的は当業者に本発明内容を了解させてさらに実施させるのであり、本発明の保護範囲を制限することはできない。本発明の精神の実質に基づいて行われたすべての等価的な変化又は修飾は、本発明の保護範囲の中に含むべきである。
【要約】
【課題】本願発明はプラスチック注射器回収装置を開示した。
【解決手段】
作動箱と前記作動箱の中に位置する作動空間とを含み、前記作動箱の上端壁には投入口が貫通するように設置され、前記作動空間の前後内壁には前記投入口の下側に位置する第一回転軸が回転可能に設置され、本願発明は使用済みのプラスチック注射器を回収利用し、押出装置により使用済みの注射器内部に残った気体と水を押し出し、プラスチック注射器を圧縮して体積を小さくし、その後、破砕装置により注射器を破砕し、破砕された注射器を加熱で溶かし、加熱過程に、金属注射針に殺菌消毒を行え、注射器が溶けった後、溶けったプラスチック液体と金属注射針とを分離させ、分別回収を完成する。
【選択図】
図1