(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明のシステム監視ポータルシステムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【0015】
図1は、1又は複数の監視対象システムサーバ104、システム監視サーバ103は、LAN106を介して相互に通信可能に接続されている。運用者端末101、管理者端末102はインターネット105を介してシステム監視サーバ103と通信可能に接続されている。
【0016】
監視対象システムサーバ104では監視対象のシステムが稼働し、そのログが蓄積されている。
【0017】
システム監視サーバ103は、監視対象システムサーバ104のログを収集し、運用者端末101および管理者端末102にタイムラインや検討ルームを表示し、過去のナレッジ情報を蓄積・提供するサーバである。
【0018】
以下、
図2を用いて
図1に示したシステム監視サーバ103、監視対象システムサーバ104、運用者端末101および管理者端末102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
【0019】
図2は、
図1に示したシステム
図1に示したシステム監視サーバ103、監視対象システムサーバ104、運用者端末101および管理者端末102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0020】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0021】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0022】
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。なお、表示器はCRTや、液晶ディスプレイ等の様々な種類が存在する。
【0023】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるCFカードメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0024】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、
図1に示したLAN106)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0025】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0026】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0027】
次に、
図3用いて、本発明のシステム監視ポータルシステムの機能構成について説明する。
【0028】
図3は、システム監視ポータルシステムの機能構成の一例を示すブロック図である。
【0029】
システム監視ポータルシステムは、運用者端末101、管理者端末102、システム監視サーバ103、監視対象システムサーバ104から構成される。
【0030】
運用者端末101、管理者端末102は、表示制御部、操作受付部を持ち、表示制御部はシステム監視サーバ103から送信された画面表示データをディスプレイ210に表示する機能部、操作受付部はユーザからの操作を受け付け、その結果をシステム監視サーバ103に送信する機能部であり、通常はWebブラウザによって実現される。
【0031】
監視対象システムサーバ104は、ログ出力部を持ち、ログ出力部は自身のサーバや周辺機器の操業状況や障害状況示すログを、定期的またはイベント発生時に出力する機能部であり、ログ出力に連動してシステム監視サーバ103に送信する機能を備えてもよい。
【0032】
システム監視サーバ103は、ログ取得部301、ログ解析部302、ナレッジ管理部303、検討ルーム管理部304、画面表示制御部305を持つ。
【0033】
ログ取得部301は、監視対象システムサーバ104からログを定期、不定期に取得する機能部である。ログ解析部302は、取得したログの内容を解析し、ログの内容に応じて他の機能部に結果を伝える機能部である。ナレッジ管理部303は、検討ルームによって情報収集されて登録された障害対応方法等のナレッジを蓄積し、利用できるように管理する機能部である。検討ルーム管理部304は、検討ルームの新規開設からクローズまで検討ルームに関する運用管理を実施し、ユーザによる操作に従い複数検討ルームの統合等を実行する機能部である。画面表示制御部305は、運用者端末101、管理者端末102に必要画面を表示させ、画面に対するユーザ操作の結果を受ける機能部である。通常はWebアプリケーションサーバ機能にて実現される。
【0034】
次に、図を用いて、本実施形態の詳細な処理について説明する。
【0035】
以下、
図4を参照して、本実施形態のシステム監視ポータルシステムにおけるシステム監視処理について説明する。
【0036】
図4ではログの取得とタイムライン表示のタイマー実行について説明する。本処理はシステム監視サーバ103にて実施され、タイマーを基準に監視対象システムサーバ104から定期的にログを取得し運用者端末101および管理者端末102にタイムライン表示する(
図16、
図17)。
【0037】
ステップS401では、監視対象システムサーバ104からログを取得するタイミングをコントロールするためのタイマーをスタートさせる。
【0038】
ステップS402では、タイマーがあらかじめ設定した時間を経過したかどうかを判断する。経過していない場合は、経過するまで繰り返し判断を行う。設定時間を経過した場合、ステップS403に進む。
【0039】
ステップS403では、監視対象システムサーバ104からログを取得する。ログの取得処理は
図5にて後述する。
【0040】
ステップS404では、取得したログをタイムライン表示する。タイムライン表示処理は
図6、
図7にて後述する。
【0041】
ステップS405では、監視終了指示があったか否かを判断し、監視終了指示があった場合は本フローを終了する。監視終了指示がない場合は、ステップS401に戻り処理を繰り返す。監視終了指示は、システムの保守など、特別な作業が発生する際に実施されるものであり、基本的には常時、監視処理を継続することになる。
以上で、システム監視処理を終了する。
【0042】
図5では
図4のステップS403のログ取得処理について説明する。
【0043】
本処理フローは、システム監視サーバ103にて実施される。
【0044】
ステップS501では、監視対象システムサーバ104から、ログデータを取得する。ログデータには、ログが発生した日時、システム名、ログの区分、ログ内容、発生したWebアプリケーションのURL等が含まれる。
【0045】
ステップS502では、検知文字列テーブル1300(
図13(a))から検知文字列データを取得する。検知文字列テーブルは、項目として、検知文字列、ルーム開設フラグを持つ。各項目は以降の処理で使用する。
【0046】
ステップS503では、ログデータと検知文字列を照合する。
【0047】
ステップS504では、ステップS503での結果により、ログに検知文字列が含まれているかどうかを判断する。含まれている場合はステップS505に進み、含まれていない場合は何もせず本フローを終了する。
【0048】
ステップS505では、当該ログデータをログテーブル1400(
図14)に書き込み、本フローを終了する。ログテーブル1400は、項目として、ログCD、日時、システム名、区分、内容、URL、TimeLineを持つ。ログCDはログテーブル1400に登録したログを一意に識別するコードであり、TimeLineは当該ログの表示処理を実施したかを表す(0:未処理、1:処理済み)。その他の項目はログデータの該当する項目を登録する。
以上で、ログ取得処理を終了する。
【0049】
図6、
図7では
図4のステップS404のログ監視タイムライン表示処理について説明する。
【0050】
本処理フローは、システム監視サーバ103にて実施され、出力結果が運用者端末101および管理者端末102に表示される。
【0051】
ステップS601ではログテーブル1400からTimeLine=0のログデータをログCD順に取得する。
【0052】
ステップS602からステップS621では、取得したTimeLine=0のログデータ(以下、TLログ)それぞれについて繰り返し処理を行う。TLログがある場合にステップS603以降の処理に進み、なくなれば本フロー終了となる。
【0053】
ステップS603では、TLログをログ監視タイムラインに表示する。本実施例では、運用者端末101および管理者端末102の表示装置に逐次表示データを送信して表示内容を逐次更新しているが、1画面分の表示データ作成後に、表示データを送信して画面表示させてもよい。
【0054】
ステップS604では、検知文字列テーブル1300からルーム開設フラグが1の検知文字列を取得する。
【0055】
ステップS605では、ステップS604で取得した検知文字列とTLログの区分を照合し、ステップS606に進む。
【0056】
ステップS606では、ステップS605の結果により、検知文字列とTLログの区分が一致するかどうか判断する。一致がある場合はステップS607に進み、一致しない場合はステップS617に進む。
【0057】
ステップS607では、ログテーブル1400を検索し、システム名、区分、内容、URLがTLログと完全一致するログ(以下、同一ログ)を検索する。
【0058】
ステップS608では、ステップS607の検索の結果、同一ログが存在する場合はステップS609に進み、存在しない場合はステップS611へ進む。
【0059】
ステップS609では、同一ログのログCDをキーにナレッジ・ログ対応テーブル1520(
図15(c))を検索する。
【0060】
ステップS610では、ステップS609の結果、ナレッジが存在する場合ステップS611に進み、存在しない場合ステップS612に進む。
【0061】
ステップS611では、タイムライン上に参考情報としてナレッジ参照画面2400(
図19)への参考情報リンクを表示する。表示例を
図16の2102、
図17の2202に示す。
【0062】
ステップS612では、TLログのエラーURLと重要度定義テーブル1310(
図13(b))とを照合する。重要度定義テーブル1310は、重要度定義登録画面3100(
図26)にて編集が可能であり、重要度定義検索画面3000(
図25)にて照会が可能である。
【0063】
ステップS613では、ステップS612の結果、一致するかどうか判断し、一致しない場合はステップS614に進み、一致する場合はステップS615に進む。
【0064】
ステップS614では、タイムライン上に「未知のエラー」と表示する。表示例を
図16の2104、
図17の2204に示す。
【0065】
ステップS615では、ルーム表示処理を実行する。ルーム表示処理については
図8で後述する。
【0066】
ステップS620では、ログテーブル1400のTimeLineフラグを1に変更する。
【0067】
ステップS621では、TimeLine=0のログデータがまだ存在する場合はステップS602から繰り返し、存在しない場合はステップS622に進む。
【0068】
ステップS622では、上記の処理で作成された表示データをもとに、運用者端末101、管理者端末102にログ監視タイムライン画面2100(
図16)、2200(
図17)を表示する。
【0069】
以上で、ログ監視タイムライン表示処理を終了する。
図8ではルーム表示処理について説明する。
【0070】
ステップS701では、同一ログのログCDをキーにログ・検討ルーム対応テーブル1330(
図13(d))を参照し、TLログと同一のログで既に開設されているルームがあるかどうか検索する。このとき、TLログのシステム名・区分・内容・URLが完全一致している場合、既存ルームありとする。
【0071】
ステップS702では、ステップS701の結果を判定し、既存ルームありの場合はステップS703に進み、既存ルームなしの場合はステップS707に進む。
【0072】
ステップS703では、検討ルームテーブル1320(
図13(c))を参照し、既存ルームのステータスを確認する。
【0073】
ステップS704では、ステップS703の結果、既存ルームのステータスが検討中(CLOSE=0)の場合はステップS705に進み、クローズ済み(CLOSE=1)であった場合はステップS706に進む。
【0074】
ステップS705では、検討中の既存ルームを自動で表示する。表示例を
図18に示す。
【0075】
ステップS706では、新規ルームを開設する。本処理については、
図9にて後述する。
以上でルーム表示処理を終了する。
図9では新規ルーム開設処理について説明する。
【0076】
ステップS801では、新規ルームIDを採番し、検討ルームテーブル1320(
図13(c))に登録する。
【0077】
ステップS802では、新規ルームIDをログCDと紐づけるログ・検討ルーム対応テーブル1330(
図13(d))に登録する。
【0078】
ステップS803では、対象ログのシステム名をキーにチャットユーザテーブル1340(
図13(e))から参加ユーザを取得する。チャットユーザテーブル1340は、管理者用のユーザ検索画面2700(
図22)にて照会、編集が可能である。運用者用のユーザ検索画面2800では、照会のみが可能である。また、ユーザはユーザ登録画面2900(
図24)にて登録する。
【0079】
ステップS804では、運用者端末101、管理者端末102に新規チャットルームを表示する。表示例を
図18に示す。
以上で、新規ルーム開設処理を終了する。
【0080】
図10ではステップS611でログ監視タイムライン画面(
図16、
図17)に表示された参考情報リンククリック時の処理について説明する。
【0081】
ステップS901では、ログ監視タイムライン画面2100、2200の参考情報リンク(2102、2202)のクリックを検知する。
【0082】
ステップS902ではナレッジテーブル1510(
図15(b))、ナレッジ・ログ対応テーブル1520(
図15(c))、ナレッジ・担当者対応テーブル1530(
図15(d))からナレッジCD、ナレッジ登録日、タイトル、対応内容、ログ内容、担当者を取得する。
【0083】
ステップS903では、ナレッジ参照画面2400(
図19)に、取得したナレッジのうち最新のものを表示する。過去のナレッジはリンク情報としてページ下部に表示する(2408)。
【0084】
以上で、参考情報リンククリック時の処理を終了する。
【0085】
図11では、ナレッジ登録処理について説明する。
【0086】
ステップS1001では、検討ルーム画面(
図18)のナレッジ登録ボタン(2307)のクリックを検知したかどうか判断する。検知するまでステップS1001を繰り返し、検知した場合にステップS1002に進む。
【0087】
ステップS1002では、ナレッジ登録画面2500(
図20)を表示する。
【0088】
ステップS1003では、ナレッジ登録ボタン(2307)のクリックを検知すると、ステップS1004に進む。
【0089】
ステップS1004では、ナレッジ登録画面2500でチャットクローズのチェック(2507)があるかどうかを判別し、チェックされている場合はステップS1005に進み、チェックされていない場合はステップS1006に進む。
【0090】
ステップS1005では、検討ルームテーブル1320(
図13(c))にCLOSE=1を登録する。
【0091】
ステップS1006では、ナレッジテーブル1510(
図15(b))、ナレッジ・ログ対応テーブル1520(
図15(c))、ナレッジ・担当者対応テーブル1530(
図15(d))にナレッジ情報登録画面で入力したナレッジ情報を登録する。
【0092】
なお、登録されたナレッジは、ナレッジ情報検索画面2600(
図21)にて検索が可能である。
以上で、ナレッジ登録処理を終了する。
図12では、ルーム統合処理について説明する。
【0093】
ステップS1101では、管理者のログ監視タイムライン画面2100(
図16)の統合ボタン2109クリックを検知する。検知するまでステップS1101を繰り返す。
【0094】
ステップS1102では、統合する検討中の検討ルームをすべてクローズする。具体的には、検討ルームテーブル1320(
図13(c))のCLOSE=1にする。
【0095】
ステップS1103では、統合後ルームに対して新規ルームIDを採番して割り当て、CLOSE=0として、検討ルームテーブル1320に登録する。
【0096】
ステップS1104では、統合前ルームのログCDをログ・検討ルーム対応テーブル1330(
図13(d))から取得する。
【0097】
ステップS1105では、ステップ1104で取得したログCDすべてと統合後のルームIDとの対応関係をログ・検討ルーム対応テーブル1330に登録する。
以上で、ルーム統合処理を終了する。
【0098】
次に、本実施形態において使用されているデータテーブルの一例について
図13、
図14、
図15を参照して説明する。
【0099】
図13(a)は検知文字列テーブル1300であり、検知文字列、ルーム開設フラグから構成される。ログのエラー区分に、本テーブルに登録されている検知文字列が含まれる場合に当該ログをログテーブル(
図14)に登録し、タイムライン表示する。さらにルーム開設フラグが1の検知文字列を含むログについては、ナレッジ表示やルーム開設が行われる。
【0100】
図13(b)は重要度定義テーブル1310であり、URL、区分、内容から構成される。本テーブルには、ナレッジが存在しなくても検討ルームを開設して検討を行う必要のある重要度の高いURL、区分、内容を登録しておく。
【0101】
図13(c)は検討ルームテーブル1320であり、検討ルームID、CLOSEフラグから構成される。検討ルーム開設時にデータが作成され、CLOSEフラグは0であれば開設、1はクローズ済を意味する。ルーム統合時には、統合前のルームをすべてクローズし、新しい検討ルームIDを採番し、新規ルームを開設する。
【0102】
図13(d)はログ・検討ルーム対応テーブル1330である。ログCD、検討ルームIDから構成される。ログCD1つに対し、検討ルームID1つが紐づく。ルーム統合時には、統合するすべてのログCDについて統合後のルームIDが登録される。
【0103】
図13(e)はチャットユーザテーブル1340であり、検討ルーム開設時に自動的に招待するシステムごとの対応担当者をあらかじめ登録しておく。システム名、ユーザCD、ユーザ名から構成される。
【0104】
図14はログテーブル1400であり、ログCD、日時、システム名、区分、内容、URL、TimeLineフラグで構成される。検知文字列テーブル1300に含まれる区分をもつログがすべて書き込まれ、ログ監視タイムライン画面2100および2200(
図16、
図17)に表示される。
【0105】
ログCDはログのCD、日時はサーバから取得したログに記載のログ出力日時、システム名はログ出力元のシステム名、区分はログのエラー区分、内容はログ内容、URLはログに含まれる発生個所URL、TimeLineはログ監視タイムライン画面2100および2200に表示されたログはTimeLine=1、未表示のログは0を設定する。
【0106】
図15(a)はチャットテーブル1500であり、検討ルームのチャット内容がリアルタイムで登録される。検討ルームID、シーケンス番号(SEQ)、ユーザCD、発言日時、発言内容から構成される。
【0107】
図15(b)はナレッジテーブル1510であり、ナレッジCD、ナレッジ登録日、タイトル、エラー対応内容から構成される。
【0108】
図15(c)はナレッジ・ログ対応テーブル1520であり、ナレッジCD、ログCDから構成される。
【0109】
図15(d)はナレッジ・担当者対応テーブル1530であり、ナレッジCD、対応担当者CDから構成される。
以上でデータテーブルの説明を終了する。
【0110】
次に、本実施形態においてユーザに提供される画面の一例について
図16〜
図26を参照して説明する。
【0111】
図16は、管理者用のログ監視タイムライン画面2100である。
【0112】
ログテーブル1400から取得したログの日時、システム名、区分、内容、URLをタイムライン2101に表示する。
【0113】
タイムライン2101の下部にはボタン2105、2106、2107が配置され、さらにその下に検討ルーム一覧2108が表示される。
【0114】
ステップS611の参考情報表示2102を該当ログの右側に表示する。これをクリックするとナレッジ参照画面2400(
図19)に遷移する。
【0115】
ステップS705、ステップS804でルームが表示された場合、該当ログの右側に「検討ルーム」と表示させる(2103)。カッコ内は検討ルームの参加者人数である。
【0116】
ステップS614の未知のエラー表示2104を該当ログの右側に表示する。これをクリックするとルーム表示処理(
図8)を経て検討ルームが開設され、カッコ内に参加者人数が表示される。
【0117】
重要度検索ボタン2105をクリックすると重要度定義検索画面3000(
図25)に遷移する。
【0118】
ナレッジ情報検索ボタン2106をクリックするとナレッジ情報検索画面2600(
図21)に遷移する。
【0119】
ユーザ検索・登録ボタン2107をクリックするとユーザ検索画面2800(
図23)に遷移する。
【0120】
検討ルーム一覧2108には検討ルームの一覧表が表示され、検討中のルームを上位、クローズ済のルームを下位にし、参加者の降順で並ぶ。ルーム一覧表の上部には統合ボタン2109があり、チェックボックス2110で選択したルームを統合することができる。
【0121】
検討中のルームは検討中ボタン2111、クローズ後のルームはclosed表示2112され、それぞれクリックすると検討ルーム画面2300(
図18)を表示することができる。
【0122】
図17は、運用者用のログ監視タイムライン画面2200である。
【0123】
ログテーブル1400から取得したログの日時、システム名、区分、内容、URLをタイムライン2201に表示する。
【0124】
タイムライン2201の下部にはナレッジ情報検索ボタン2205が配置され、さらにその下に検討ルーム一覧2206が表示される。
【0125】
ステップS611の参考情報表示2202を該当ログの右側に表示する。これをクリックするとナレッジ参照画面2400(
図19)に遷移する。
【0126】
ステップS705、ステップS804でルームが表示された場合、該当ログの右側に「検討ルーム」と表示させる(2203)。カッコ内は検討ルームの参加者人数である。
【0127】
ステップS614の未知のエラー表示2204を該当ログの右側に表示する。これをクリックするとルーム表示処理(
図8)を経て検討ルームが開設され、カッコ内に参加者人数が表示される。
【0128】
ナレッジ情報検索ボタン2205をクリックするとナレッジ情報検索画面2600(
図21)に遷移する。
【0129】
検討ルーム一覧2206には検討中の検討ルームが参加者の降順で表示される。
【0130】
検討中ボタン2207をクリックすると検討ルーム画面2300(
図18)を表示することができる。
図18は検討ルーム画面2300である。
【0131】
画面上部には表示中の検討ルームID2301、検討ログ2302、参加者2303が表示される。
【0132】
参加者の発言内容はチャットウインドウ2304に表示され、検討ルーム統合前後のルームはタブに分かれて表示される。
【0133】
発言内容はテキストボックス2305に入力し、発言するボタン2306をクリックするとチャットテーブル1500に登録され、全参加者のチャットウインドウ2304に表示される。クローズ済のルームを表示した場合にはテキストボックス2305と発言するボタン2306は無効となる。
【0134】
ナレッジ登録ボタン2307をクリックするとナレッジ登録画面2500(
図20)に遷移する。
【0135】
メンバー招待ボタン2308をクリックすると、管理者はユーザ検索画面2700(
図22)、運用者はユーザ検索画面2800(
図23)に遷移する。
図19はナレッジ参照画面2400である。
【0136】
ナレッジテーブル1510から、ナレッジCD2401、タイトル2402、ナレッジ登録日2404、対応内容2405を取得して表示する。
【0137】
ナレッジ・ログ対応テーブル1520からナレッジCDに紐づくログCDよりログ内容をログテーブル1400から取得し表示する(2403)。
【0138】
ナレッジ・担当者対応テーブル1530からナレッジCDに紐づく対応担当者IDより対応担当者を取得して表示する(2406)。
【0139】
ナレッジCDに紐づくログCDをキーにしてログ・検討ルーム対応テーブル1330から検討ルームIDを取得し、チャットテーブル1500のチャット内容を表示する(2407)。
【0140】
チャット履歴2407は複数ルームの検討履歴がある場合タブを分割して表示する。
【0141】
同一ログのナレッジが存在する場合、ナレッジ参照画面2400(
図19)へのリンクを表示する(2408)。
【0142】
図20はナレッジ登録画面2500であり、検討ルーム画面2300(
図18)のナレッジ登録ボタン2307をクリックすると遷移する。あるいは、ナレッジ情報検索画面2600(
図21)で新規登録ボタン2606をクリックすると遷移する。
【0143】
ナレッジ登録日時テキストボックス2501にはナレッジ登録日時を入力する。
【0144】
ナレッジタイトルテキストボックス2502にはナレッジタイトルを入力する。
【0145】
エラー内容テキストボックス2503と対応担当者テキストボックス2504にはあらかじめ情報が入力された状態で表示されるが編集も可能である。ただし、ナレッジ情報検索画面2600(
図21)の新規登録ボタン2606クリックで遷移してきた場合は空欄表示となる。
【0146】
エラー対応内容テキストボックス2505には対応内容や結果を入力する。
【0147】
チャット履歴2506はチャット履歴クローズ確認のチェックボックス2507とチャット内容表示2508からなる。チェックボックス2507では最新の検討中のルームをクローズするかどうかを選択する。クローズ済の統合前の検討ルームが存在する場合はチャット内容表示2508に2つめ以降のタブで表示させる。
【0148】
登録ボタン2509をクリックするとこれらの情報をナレッジテーブル1510、ナレッジ・ログ対応テーブル1520、ナレッジ・担当者対応テーブル1530に登録する。
【0149】
更新ボタン2510をクリックするとナレッジテーブル1510、ナレッジ・ログ対応テーブル1520、ナレッジ・担当者対応テーブル1530を更新する。
【0150】
図21はナレッジ情報検索画面2600で管理者のログ監視タイムライン画面2100および2200(
図16、
図17)のナレッジ情報検索ボタン2106および2205をクリックすると遷移する。
【0151】
日付2601、エラー内容2602、担当者2603、URL2604を入力し検索ボタン2605をクリックするとナレッジテーブル1510、ナレッジ・ログ対応テーブル1520、ナレッジ・担当者対応テーブル1530からナレッジを検索し、一覧2607に結果を表示する。
【0152】
新規登録ボタン2606は管理者のみに表示され、クリックするとナレッジ登録画面2500(
図20)に遷移する。
【0153】
一覧2607に表示されたナレッジにはそれぞれ参照ボタン2608、更新ボタン2609、削除ボタン2610が表示される。
【0154】
参照ボタン2608をクリックするとナレッジ参照画面2400(
図19)に遷移する。
【0155】
更新ボタン2609をクリックするとナレッジ登録画面(
図25)に遷移する
【0156】
削除ボタン2610をクリックするとナレッジ情報がナレッジテーブル1510、ナレッジ・ログ対応テーブル1520、ナレッジ・担当者対応テーブル1530から削除される。
【0157】
図22は管理者向けのユーザ検索画面2700で、管理者のログ監視タイムライン画面2100(
図16)のユーザ検索・登録ボタン2107をクリック、または管理者が検討ルーム画面2300(
図18)でメンバー招待ボタン2308をクリックすると遷移する。
【0158】
対象システムテキストボックス2701、対象ユーザテキストボックス2702、対象ユーザCDテキストボックス2703に検索条件を入力し、検索ボタン2704をクリックするとチャットユーザテーブル1340を検索し、結果が検索結果一覧2706に表示される。
【0159】
新規登録ボタン2705をクリックするとユーザ登録画面2900(
図24)に遷移する。
【0160】
検索結果一覧2706にはシステム名・ユーザ名・ユーザCDが表示され、それぞれのデータの右に招待ボタン2707、更新ボタン2708、削除ボタン2709が表示される。
【0161】
管理者のログ監視タイムライン画面2100(
図21)のユーザ検索・登録ボタン2107をクリックして遷移してきた場合には、招待ボタン2707は無効、更新ボタン2708、削除ボタン2709のみ有効となる。
【0162】
管理者が検討ルーム画面2300(
図18)でメンバー招待ボタン2308から遷移してきた場合には、招待ボタン2707のみ有効となる。
【0163】
招待ボタン2707をクリックすると当該ユーザを招待し、検討ルーム画面2300(
図18)に戻る。
【0164】
更新ボタン2708をクリックするとユーザ登録画面2900(
図24)に遷移する。
【0165】
削除ボタン2709をクリックすると当該ユーザデータをチャットユーザテーブル1340から削除する。
【0166】
図23は運用者向けのユーザ検索画面2800で、運用者が検討ルーム画面2300(
図18)でメンバー招待ボタン2308をクリックすると遷移する。
【0167】
対象システムテキストボックス2801、対象ユーザテキストボックス2802、対象ユーザCDテキストボックス2803に検索条件を入力し、検索ボタン2804をクリックするとチャットユーザテーブル1340を検索し、結果が検索結果一覧2805に表示される。
【0168】
検索結果一覧2805にはシステム名・ユーザ名・ユーザCDが表示され、それぞれのデータの右に招待ボタン2806が表示される。
【0169】
招待ボタン2806をクリックすると当該ユーザを招待し、検討ルーム画面2300(
図18)に戻る。
【0170】
図24はユーザ登録画面2900で、管理者がユーザ検索画面2700(
図22)で新規登録ボタン2705をクリックすると遷移する。
【0171】
管理者がユーザ検索画面2700の新規登録ボタン2705から遷移してきた場合は、登録ボタンのみ有効、更新ボタン2708から遷移してきた場合は更新ボタンのみを有効にする。
【0172】
対象システムテキストボックス2901、対象ユーザテキストボックス2902、対象ユーザCDテキストボックス2903に登録内容を入力し、登録ボタン2904または更新ボタン2905をクリックするとチャットユーザテーブル1340にユーザ情報を登録・更新する。
【0173】
図25は重要度定義検索画面3000で、管理者向けのログ監視タイムライン画面2100(
図16)の重要度検索ボタン2105をクリックすると遷移する。
【0174】
対象URLテキストボックス3001、区分プルダウン3002、エラー内容テキストボックス3003に検索条件を入力し、検索ボタン3004をクリックすると重要度定義テーブル1310を検索し、結果が一覧3006に表示される。
【0175】
新規登録ボタン3005をクリックすると重要度定義登録画面3100(
図26)に遷移する。
【0176】
検索結果一覧3006は対象URL、区分、エラー内容からなり、各データの右側に更新ボタン3007と削除ボタン3008が表示される。
【0177】
更新ボタン3007をクリックすると重要度定義登録画面3100(
図26)に遷移する。
【0178】
削除ボタン3008をクリックすると重要度定義テーブル1310から当該データを削除する。
【0179】
図26は重要度定義登録画面3100で、重要度定義検索画面3000(
図25)の新規登録ボタン3005クリックまたは更新ボタン3007クリックで遷移する。
【0180】
重要度定義検索画面3000の新規登録ボタン3005から遷移してきた場合は登録ボタン3104のみを有効、更新ボタン3007から遷移してきた場合は更新ボタン3105のみを有効とする。
【0181】
対象URLテキストボックス3101、区分プルダウン3102、エラー内容テキストボックス3103に情報を入力し、登録ボタン3104または更新ボタン3105をクリックすると重要度定義テーブル1310に情報が登録される。
以上で画面の説明を終了する。
【0182】
上記により、障害発生時に必要な検討ルームを立ち上げることができるようになる。また、同様の検討ルームが存在した場合には、ユーザ操作により複数の検討ルームを1つの検討ルームに統合することが可能になる。
【0183】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0184】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0185】
また、本発明におけるプログラムは、
図4〜
図5に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は
図4〜
図6の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは
図4〜
図5の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0186】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0187】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0188】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0189】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0190】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0191】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0192】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0193】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。