特許第6799654号(P6799654)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6799654原稿送り装置、および原稿送り装置を備えた画像形成装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6799654
(24)【登録日】2020年11月25日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】原稿送り装置、および原稿送り装置を備えた画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20201207BHJP
   B65H 1/00 20060101ALI20201207BHJP
   B65H 31/00 20060101ALI20201207BHJP
【FI】
   H04N1/00 567Q
   B65H1/00 A
   B65H31/00 Z
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-168957(P2019-168957)
(22)【出願日】2019年9月18日
(62)【分割の表示】特願2018-13369(P2018-13369)の分割
【原出願日】2013年1月28日
(65)【公開番号】特開2020-5308(P2020-5308A)
(43)【公開日】2020年1月9日
【審査請求日】2019年9月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168217
【弁理士】
【氏名又は名称】大村 和史
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 裕典
【審査官】 豊田 好一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−145457(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0056957(US,A1)
【文献】 特開2011−211480(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B65H 1/00
B65H 31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
給紙機構を収容する筐体と、原稿を載置する原稿載置トレイと、原稿を回収する原稿排出トレイを備えた原稿送り装置であって、
前記筐体は、上部カバーと、当該上部カバーに設けられた第1凸部を有し、
前記原稿載置トレイは、係合部およびガイドリブを有し、前記原稿排出トレイ側に開かれた第1位置と、前記上部カバー側に閉じられた第2位置との間で、前記筐体に前記係合部を支点として揺動可能に係合されており、
前記筐体は、前記原稿載置トレイが前記第2位置のとき、前記原稿載置トレイと隣接する第2凸部をさらに有し、
前記ガイドリブは、前記原稿載置トレイが前記第1位置のときに、前記原稿載置トレイの原稿送り方向の下流側の端部であり、且つ前記原稿載置トレイの前記原稿送り方向に垂直な方向の幅と同じ幅であり、載置された前記原稿と接触し、前記原稿載置トレイが前記第2位置のときに、前記第1凸部に対向する位置に配置されていないことを特徴とする原稿送り装置。
【請求項2】
前記原稿排出トレイに前記原稿を排出する排出口をさらに備え、
前記排出口は、前記原稿載置トレイが前記第1位置または前記第2位置にあるとき、解放されることを特徴とする請求項1に記載の原稿送り装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の原稿送り装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、複合機、ファクシミリ装置などの画像形成装置に備えられる原稿送り装置、および原稿送り装置を備えた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来では、特許文献1の給送装置200のように、原稿読み取り装置等において原稿を給送するための給送装置が設けられていた。特許文献1の給送装置200は、用紙サポート部201と、カバー部202と、排出トレイ部203を備えている。図5は、給送装置200のカバー部202が開いた状態の斜視図を示す。また、図6はカバー部202が開いた状態の側断面図を示し、図7はカバー部202が閉じた状態の側断面図を示す。
【0003】
図5〜7に示すように、特許文献1の給送装置200は、カバー部202を開閉することによって、用紙サポート部201及び排出トレイ部203を連動させて変移させることができる。そして、カバー部202を開いた状態から閉じた状態にすることにより、用紙サポート部201を図6の「使用時ポジション」から図7の「収納時ポジション」に変移させることができる。
【0004】
このため、特許文献1の給送装置200によれば、不使用時であるカバー部202が閉じた状態における無駄なスペースを省くことができ、給送装置200全体を小型化、薄型化することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−245624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の給送装置200は、用紙サポート部201を筐体内部に収納可能とするためには、用紙サポート部201を原稿サイズに対して充分な大きさにすることができなかった。このため、図6の「使用時ポジション」において、サイズの大きい原稿を載置した場合に、原稿後端側がカバー部202の内側に垂れ下がり、用紙サポート部201に対して原稿が浮き上がり易くなることで、給送時に紙詰まりが発生する問題があった。また、図6に示す「使用時ポジション」において、カバー部202が排出トレイ部203に排出された原稿を覆うため、排出トレイ部203の原稿を取り忘れる問題があった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑み成されたものであり、収納可能な原稿載置トレイを備えた原稿送り装置を小型化、薄型化し、原稿排出トレイ部の視認性を妨げない原稿送り装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の原稿送り装置は、給紙機構を収容する筐体と、原稿を載置する原稿載置トレイと、原稿を回収する原稿排出トレイを備え、筐体は、上部カバーと、当該上部カバーに設けられた第1凸部を有し、原稿載置トレイは、係合部およびガイドリブを有し、原稿排出トレイ側に開かれた第1位置と、上部カバー側に閉じられた第2位置との間で、筐体に係合部を支点として揺動可能に係合されており、筐体は、原稿載置トレイが第2位置のとき、原稿載置トレイと隣接する第2凸部をさらに有し、ガイドリブは、原稿載置トレイが第1位置のときに、原稿載置トレイの原稿送り方向の下流側の端部であり、且つ原稿載置トレイの原稿送り方向に垂直な方向の幅と同じ幅であり、載置された原稿と接触し、原稿載置トレイが第2位置のときに、第1凸部に対向する位置に配置されていないことを特徴とする。
【0009】
また、原稿排出トレイに原稿を排出する排出口をさらに備え、排出口は、原稿載置トレイが第1位置または第2位置にあるとき、解放されることを特徴とする。
【0010】
本発明の画像形成装置は、上記のいずれかに記載の原稿送り装置を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の原稿送り装置によれば、収納可能な原稿載置トレイを備えた原稿送り装置を小型化、薄型化することができ、原稿載置トレイによる原稿排出トレイ部の視認性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る原稿送り装置を備えた画像形成装置の斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る原稿送り装置の斜視図である。
図3】原稿載置トレイを開いた第1位置を示す側面断面図である。
図4】原稿載置トレイを閉じた第2位置を示す側面断面図である。
図5】従来の給送装置の斜視図である。
図6】従来の給送装置の「使用時ポジション」を示す側面断面図である。
図7】従来の給送装置の「収納時ポジション」を示す側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の最良の実施形態に係る原稿送り装置及び画像形成装置を、図面を参照にしつつ詳細に説明する。なお、本発明の図面において、同一部分または相当部分は同一の参照符号で表わすものとする。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る原稿送り装置10を備えた画像形成装置100の外観図である。画像形成装置100は、コピーモード、ファクシミリモード、スキャナモード及びプリンタモードを選択的に行う。コピーモードでは、原稿から読み取った画像を記録用紙に印刷する。ファクシミリモードでは、原稿から読み取った画像を公衆回線を介して送信し、公衆回線を介して受信した画像を記録用紙に印刷する。スキャナモードでは、原稿から読み取った画像を外部の情報端末装置に出力する。プリンタモードでは、情報端末装置からネットワークを介して入力された画像を記録用紙に印刷する。
【0015】
画像形成装置100は、原稿送り装置10、スキャナユニット112、画像形成ユニット113、給紙カセット114、排紙トレイ115等を備えている。
【0016】
スキャナユニット112は、原稿読取装置であり、内部に画像読取部(図示せず)を備え、上側に原稿送り装置10を装着している。原稿送り装置10は、原稿載置トレイ30及び原稿排出トレイ40を備え、コピーモード時、ファクシミリモード時及びスキャナモード時に、原稿載置トレイ30に載置されたシート状の原稿を給紙し、スキャナユニット112の画像読取部を経由して原稿排出トレイ40に排出する。スキャナユニット112は、画像読取部で原稿の画像を読み取る。
【0017】
画像形成ユニット113は、内部に画像形成部(図示せず)を備え、給紙カセット114、排紙トレイ115等を備えている。画像形成ユニット113は、給紙カセット114から給紙された記録用紙に画像形成部で画像を形成し、排紙トレイ115に排出する。
【0018】
図2は、本発明の実施形態に係る原稿送り装置10の斜視図である。原稿送り装置10は、筐体の一部を構成する上部カバー20、上部カバー20に設けられた第1凸部21、原稿を載置するための原稿載置トレイ30、原稿載置トレイ30に設けられた開口部32、原稿の載置位置を調整する調整ガイド41、読取済みの原稿を回収するための原稿排出トレイ40を備えている。
【0019】
図3は、原稿送り装置10の原稿載置トレイ30を開いた第1位置を示す側面断面図であり、図4は、原稿送り装置10の原稿載置トレイ30を閉じた第2位置を示す側面断面図である。
【0020】
上部カバー20は、筐体に収容されている給紙機構の給紙ローラ52やピックアップローラ51の上部を開閉自在に被覆する。給紙ローラ52やピックアップローラ51は、原稿の載置枚数が多いときに備えて原稿送り装置10の高い位置に設けられている。
【0021】
このため、給紙ローラ52、または、ピックアップローラ51の少なくとも一方を、上部カバー20に設けられた第1凸部21の下方に位置するように収容することで、第1凸部21以外の部分の高さを低く抑えられるので、原稿送り装置10を小型化することができる。
【0022】
原稿載置トレイ30は、端部に設けられた軸部または穴部で構成される係合部31と、原稿を載置する部分に設けられた開口部32を有している。また、原稿送り装置10の筐体に係合部31を支点にして揺動可能に係合されている。このため、原稿載置トレイ30は、筐体に対して開閉することにより、図3の第1位置と図4の第2位置との間に変位することができる。
【0023】
図3に示すように、原稿送り装置10の使用時には、原稿載置トレイ30を開いた第1位置にして、原稿載置トレイ30に原稿を載置する。原稿載置トレイ30に載置された原稿は、ピックアップローラ51と給紙ローラ52によって、給紙口42から原稿読取部46に繰り出され、原稿読取部46で読み取られた後、排紙口47から排出され原稿排出トレイ40に回収される。
【0024】
図3に示すように、原稿載置トレイ30を開いた第1位置にすると、原稿載置トレイ30に設けられた開口部32は、原稿排出トレイ40の上に配置されるようになっており、開口部32から原稿排出トレイ40に回収された原稿を視認することが可能となっている。このため、原稿排出トレイ40に回収された原稿の取り忘れを防止することができる。
【0025】
図4に示すように、原稿送り装置10の使用後は、原稿載置トレイ30を閉じた第2位置にして、原稿載置トレイ30を上部カバー20の上に折り重ねて収納する。このとき、原稿載置トレイ30の開口部32は、上部カバー20の第1凸部21の位置に配置されるようになっている。
【0026】
図4に示すように、上部カバー20の第1凸部21の高さと、原稿載置トレイ30の厚みは、同程度に形成されている。このため、原稿載置トレイ30が上部カバー20の上に折り重なったとき、原稿載置トレイ30と上部カバー20の第1凸部21を略平面とすることができ、原稿送り装置10の高さを変えないため、原稿載置トレイ30を第2位置に収納した状態でも原稿送り装置10を小型化することができる。
【0027】
また、原稿載置トレイ30を筐体内に収納するものではないので、原稿サイズに適した載置面積を原稿載置トレイ30に自由に設定することができる。
【0028】
以上、本発明の原稿送り装置10の主要構成について説明したが、さらに好ましい形態として、以下の構成を適宜組合せることも可能である。
【0029】
図2に示すように、原稿送り装置10は、上部カバー20の第1凸部21と、原稿載置トレイ30の開口部32と、原稿排出トレイ40とが、原稿送り方向60に対して略平行となるように配置されているが、より最適には、それぞれの中心軸を同一直線状に揃えることが好ましい。このような構成とすることにより、原稿排出トレイ40に排出された各種サイズの原稿を開口部32から視認することができるため、原稿排出トレイ40からの原稿の取り忘れを確実に防止することができる。
【0030】
また、本発明の原稿送り装置10は、原稿載置トレイ30を閉じたときに、原稿載置トレイ30の周辺部も含め全体が略平面となることが好ましい。このため、図2に示すように、筐体または上部カバー20に、原稿載置トレイ30の周辺部と隣接する第2凸部22を形成しても良い。第2凸部22を設けることにより、原稿載置トレイ30が閉じられたときに原稿送り装置10の上面一体が略平面となるため、原稿送り装置10のデザインが損なわれることを防止できる。
【0031】
また、第1凸部21は、原稿載置トレイ30の開閉に関わらず、常時外部に露出する部分であるため、第1凸部21の上面に原稿送り装置10と関連する文字、記号、図などを表示することにより、宣伝効果をもたらすことができる。
【0032】
例えば、会社のロゴや、原稿送り装置の図、原稿送り装置を示すADFという記号等を表示することにより、第1凸部21のスペースを有効に活用することができる。
【0033】
また、第1凸部21や第2凸部22以外の凹部は、原稿載置トレイ30が開かれたときに露出し、原稿載置トレイ30が閉じられたときに覆われる。このため、これらの部分に、原稿のサイズ毎の載置位置を示す指示部61や、原稿の先端位置を確認するための開放部62を設けても良い。
【0034】
原稿送り装置10の使用時には、原稿載置トレイ30が開かれて指示部61や開放部62が現れることにより、原稿送り装置10の操作性を向上させることができる。また、不使用時には原稿載置トレイ30が閉じられて指示部61や開放部62が隠されることにより、原稿送り装置10の見栄えを良くすることができる。
【0035】
また、筐体側の凹部と同様に、原稿載置トレイ30の内面に上記指示部61を設けることも可能である。
【符号の説明】
【0036】
10 原稿送り装置
20 上部カバー
21 第1凸部
22 第2凸部
30 原稿載置トレイ
31 係合部
32 開口部
40 原稿排出トレイ
41 調整ガイド
42 給紙口
46 原稿読取部
47 排紙口
51 ピックアップローラ
52 給紙ローラ
60 原稿送り方向
61 指示部
62 開放部
100 画像形成装置
112 スキャナユニット
113 画像形成ユニット
114 給紙カセット
115 排紙トレイ
200 給送装置
201 用紙サポート部
202 カバー部
203 排出トレイ部
204 送りローラ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7