特許第6799809号(P6799809)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6799809
(24)【登録日】2020年11月26日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】フレーム部材、棚板及びショーケース
(51)【国際特許分類】
   A47F 3/04 20060101AFI20201207BHJP
【FI】
   A47F3/04 L
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-28228(P2017-28228)
(22)【出願日】2017年2月17日
(65)【公開番号】特開2018-130493(P2018-130493A)
(43)【公開日】2018年8月23日
【審査請求日】2019年8月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】特許業務法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】江原 光男
【審査官】 粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3034845(JP,U)
【文献】 特開2008−083664(JP,A)
【文献】 特開2000−237010(JP,A)
【文献】 実公昭50−017353(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 3/04−3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対のブラケットの前端部上に掛け渡されるフレーム部材であって、
折り重なって形成されており、
折り重なった領域に、前記フレーム部材を前記ブラケットに取り付けるための構造が設けられており、
短手方向の2つの端部は間隔を空けて前記折り重なった領域から起立しているフレーム部材。
【請求項2】
前記構造は、前記フレーム部材を前記ブラケットに固定するための軸部と頭部を有するねじ又はリベットを挿通させる貫通孔を有し
前記貫通孔は、前記頭部を前記フレーム部材から突き出すことなく据えることができる拡径部を上端に有する貫通孔である、請求項1記載のフレーム部材。
【請求項3】
前記構造は、前記折り重なった領域の下面に配置され、かつ、前記ブラケットに対して位置決めを行う位置決め構造を有する、請求項1又は2記載のフレーム部材。
【請求項4】
前記位置決め構造は、前記折り重なった領域の下面から下方に突出し、前記ブラケットの側面及び/又は前面に接触する突出片を有する請求項3記載のフレーム部材。
【請求項5】
前記位置決め構造は、前記折り重なった領域の下面から下方に突出し、前記ブラケットの上面に設けられた凹部に嵌合する突出片を有する請求項3又は4記載のフレーム部材。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載のフレーム部材を備える棚板。
【請求項7】
請求項6記載の棚板を備えるショーケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、棚板を構成する一部材であるフレーム部材、当該フレーム部材を備える棚板、及び、当該棚板を備えるショーケースに関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどにおいて、飲食品を陳列するためにショーケースが用いられている。このショーケースは、飲食品が載置される棚板を有している。
【0003】
この棚板は、ショーケースの棚支柱に取り付けられる左右一対のブラケット、当該ブラケットの上に掛け渡される奥側フレーム部材及び手前側フレーム部材、並びに、これらのフレーム部材の上に載置される平板によって構成されている。見た目の美しさを演出するため、平板には透明なガラス板がしばしば用いられる。このような棚板は例えば特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−85905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような棚板100の手前側は、図7に示されるように、ブラケット120の上に手前側フレーム部材140がリベット170によって取り付けられており、手前側フレーム部材140の上に平板150が載置されている。但し、リベット170の頭部171が手前側フレーム部材140の上面から飛び出しているため、実際には頭部171の上に平板150が載置されている。頭部171が平板150に接触するのを防止するため、手前側フレーム部材140と平板150との間にスペーサが配置されることもある。手前側フレーム部材140は、それぞれ側面視略L字形の第1のL字部材141及び第2のL字部材142が上下に積み重ねられるとともに、これらが数カ所のスポット溶接によって一体化されることによって構成されている。なお、図7中の143はスポット溶接によって発生したナゲットである。
【0006】
スポット溶接することによって、手前側フレーム部材140の上面及び下面にはスポット溶接跡144ができる。このスポット溶接跡144は、塗装をしても塗膜越しに見えるものである。そのため、このような棚板100においては、平板150として透明なガラス板を用いた場合、ガラス板越しに手前側フレーム部材140の上面のスポット溶接跡144が見えてしまい、棚板100、ひいてはショーケースの美観を損ねるという問題があった。
【0007】
また、リベット170の頭部171は第2のL字部材142の上面よりも上側に飛び出している。そのため、手前側フレーム部材140の上面と、平板150の下面との間には、リベット170の頭部171が介在する分の隙間Rが生じる。スペーサが配置される場合も同様である。この隙間Rには塵埃類Dが溜まる恐れがある。平板150として透明なガラス板を用いた場合、この隙間Rに塵埃類Dが溜まると、棚板100、ひいてはショーケースの美観が著しく損なわれてしまう。その場合、店員による棚板100の清掃作業が必要となってしまう。省力化が求められているコンビニエンスストア等の店舗において、この隙間Rに塵埃類Dが溜まるという問題を解決することが課題となっていた。
【0008】
本発明は、以上のような現状に鑑みてなされたものであり、ショーケースの棚板の平板として透明なガラス板を用いた場合にも美観が損なわれることのないフレーム部材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、左右一対のブラケットの前端部上に掛け渡されるフレーム部材であって、折り重なって形成されており、折り重なった領域に、フレーム部材をブラケットに取り付けるための構造が設けられており、短手方向の2つの端部は間隔を空けて折り重なった領域から起立しているフレーム部材を提供することによって上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ショーケースの棚板の平板として透明なガラス板を用いた場合にも美観が損なわれることのないフレーム部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係るフレーム部材を用いた本発明に係る棚板の斜視図である。
図2】本発明に係るフレーム部材の一実施例の右側面図である。
図3】本発明に係るフレーム部材の一実施例の底面図である。
図4】本発明に係るフレーム部材を用いた棚板の手前側の右側面視断面図である。
図5】本発明に係るフレーム部材の他の実施例の底面図である。
図6】本発明に係るフレーム部材の更に他の実施例の底面図である。
図7】従来の棚板の手前側の右側面視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
(1)棚板の構成
図1は、本発明を適用する一実施例に係る棚板1の斜視図である。この棚板1は、例えば、図示しないショーケースに取り付けられ、飲食品の陳列に用いられる。
【0014】
棚板1は、左右一対のブラケット2、ブラケット2の後端側上部に掛け渡される奥側フレーム部材3、ブラケット2の前端側上部に掛け渡される手前側フレーム部材4、及び、これらのフレーム部材3、4の上に掛け渡される平板5によって構成されている。
【0015】
ブラケット2は、垂直板21と当該垂直板21の上端から棚板1の内側に向けて延在する水平板22とを有し、正面視略L字形状を有している。また、垂直板21の奥側には、図示しないショーケースの棚支柱に設けられた溝に挿入されるとともにブラケット2を当該棚支柱に固定するための係合片23が複数設けられている。
【0016】
左右一対のブラケット2(水平板22)の奥側上面には、奥側フレーム部材3がリベット等の固着部材によって取り付けられている。奥側フレーム部材3は、水平板31と当該水平板の奥側から起立する垂直板32とを有している。また、水平板31の上面には、スペーサ33が複数設けられている。
【0017】
左右一対のブラケット2(水平板22)の手前側上面には、手前側フレーム部材4がねじ又はリベットによって取り付けられている。手前側フレーム部材4の詳細な構造及びブラケット2と手前側フレーム部材4の取り付け構造については後に詳しく説明する。
【0018】
奥側フレーム部材3及び手前側フレーム部材4の上には、平板5が載置されている。平板5は透明なガラス板である。なお、平板5の材料として、透明材料、例えばガラスやアクリル等、を用いることによって、棚板1ひいては棚板1を用いるショーケースの美観を向上させることができるが、平板5として透明ではないものが使用可能であることは言うまでもない。
【0019】
(2)手前側フレーム部材4の構造
次に、手前側フレーム部材4の右側面図である図2を参照しながら、手前側フレーム部材4の構造を説明する。手前側フレーム部材4は、一対のブラケット2間に掛け渡すことができる左右方向の長さを有しており、鋼板等の1枚の板部材を折り重ねることによって形成されている。なお、手前側フレーム部材4を形成する板部材は、鋼等の金属や、アクリル等の合成樹脂でできた板である。
【0020】
1枚の板部材を折り重ねることによって形成される折り重なった領域は、下側の第1平板部41と上側の第2平板部42からなる。第1平板部41は、ブラケット2(水平板22)の上面に接する下面41Bを有する。第2平板部42は、第1平板部41の上に重ねられており、手前側フレーム部材4の後端において第1の折り曲げ部45を介して第1平板部41に接続されている。第1の折り曲げ部45は板部材を180度折り曲げることによって形成された部分である。
【0021】
手前側フレーム部材4の短手方向の2つの端部は、互いに間隔を空けて起立しており、第1平板部41の手前側端部から起立して延在する第3平板部43と、第2平板部42の手前側端部から起立して延在する第4平板部44とを形成している。言い換えると、第1平板部41と第3平板部43は、第2の折り曲げ部46を介して接続されており、第2平板部42と第4平板部44は、第3の折り曲げ部47を介して接続されている。第2の折り曲げ部46及び第3の折り曲げ部47は、いずれも板部材を90度折り曲げることによって形成された部分である。
【0022】
第3平板部43と第4平板部44との間には、空間Sが形成されている。この空間Sは後に説明するように、プライスカードやプライスレール等の取り付けに利用される。
【0023】
第1平板部41と第2平板部42とからなる折り重なった領域の左右両側それぞれに、貫通孔48が設けられている。貫通孔48は、第1平板部41に設けられた小径孔49と、第2平板部42に設けられた大径孔50(本発明の拡径部に相当)が連続することによって構成されている。小径孔49の直径は、手前側フレーム部材4をブラケット2に固定する際に使用されるねじ又はリベットの軸部は通すものの、当該ねじ又はリベットの頭部は通さない寸法とされている。また、大径孔50の直径は、前記ねじ又はリベットの頭部を通す寸法とされている。また、第2平板部42(すなわち、手前側フレーム部材4を構成する板部材)の厚みは、前記ねじ又はリベットの頭部の厚み以上である。よって、前記ねじ又はリベットの頭部を、第2平板部42の上面よりも上方に突き出すことなく、大径孔50内に据えることができる。
【0024】
なお、手前側フレーム部材4を構成する板部材の厚みに対して、前記ねじ又はリベットの頭部の厚みが十分に小さい場合には、第1平板部41に小径孔49の一部が設けられているとともに第2平板部42に小径孔49の他の部分と大径孔50が連続して設けられていてもよい。また、手前側フレーム部材4を構成する板部材の厚みよりも、前記固着部材の頭部の厚みが大きい場合には、第1平板部41に小径孔49と大径孔50の一部が連続して設けられているとともに第2平板部42に大径孔50の他の部分が設けられていても良い。
【0025】
(3)ブラケットと手前側フレーム部材の取り付け構造
図2及び図3に示されるように、第1平板部41の下面41Bには、手前側フレーム部材4をブラケット2に取り付ける際にこれらの部材を位置決めするための位置決め構造6が設けられている。本実施例では、位置決め構造6として、第1平板部41の下面41Bの左右両側それぞれに、直方体状の突出片61及び正四角柱状の突出片62が設けられている。
【0026】
これらの突出片61、62は、それぞれ、図3中に破線で示されるブラケット2の内側側面2I及び前面2Fに当接可能な位置に設けられている。よって、手前側フレーム部材4をブラケット2に対して容易且つ正確に位置決めすることができる。
【0027】
ブラケット2と手前側フレーム部材4とが位置決めされると、図4に示されるように、ブラケット2に設けられたブラケット孔24と、手前側フレーム部材4に設けられた貫通孔48とが重なった状態となる。この状態でリベット7によって、ブラケット2と手前側フレーム部材4とが固定される。なお、リベット7に代えてボルト等のねじを用いてもよい。
【0028】
このとき、リベット7の頭部71の厚みは、第2平板部42の厚みよりも小さい。そのため、頭部71は第2平板部42の上面42Uから飛び出さない。よって、平板5の下面5Bと第2平板部42の上面42Uとの間に隙間が生じないように、第2平板部42上に平板5を載置することができる。したがって、平板5の下面5Bと第2平板部42の上面42Uとの間に塵埃類が溜まることを未然に防止することができ、棚板1ひいてはショーケースの美観が損なわれることを防止することができる。
【0029】
また、手前側フレーム部材4は、1枚の板部材を折り曲げることによって形成されており、第1平板部41と第2平板部42とはスポット溶接で固定されている訳ではないので、第2平板部42の上面42Uにはスポット溶接跡がない。よって、透明な平板5を介して第2平板部42の上面42Uにスポット溶接跡が見えることはなく、棚板1ひいてはショーケースの美観が向上する。
【0030】
本実施例においては、奥側フレーム部材3の上面にスペーサ33が設けられ、平板5の奥側の高さが調整されているため、第2平板部42の上面42Uに対して平板5の下面5Bを面接触させることができる。なお、奥側フレーム部材3の水平板31の厚みと、手前側フレーム部材4の第1平板部41と第2平板部42の厚みの合計の差が小さい場合は、スペーサ33がなくても、第2平板部42の上面42Uと平板5の下面5Bとの交差角度は小さくなる。つまり、第2平板部42の上面42Uと平板5の下面5Bとの間にできる隙間は小さくなる。その場合、当該隙間に塵埃類が溜まる恐れが小さくなるので、スペーサ33はなくても良い。
【0031】
(4)棚板1の使用態様
上に説明した棚板1は、棚支柱に設けられた溝にブラケット2の係合片23(図1参照)が挿入されることによって、ショーケースに固定される。棚板1は、平板5が水平又は平板5の手前側がやや低くなるような姿勢で固定される。ショーケースに固定された棚板1(平板5)の上に、飲食品等の商品が陳列される。第3平板部43及び第4平板部44は高さが比較的低いので、商品陳列作業を棚板1の手前側から行う場合、手前側フレーム部材4が作業の妨げとなることはない。
【0032】
一方、手前側フレーム部材4の第4平板部44の高さは、棚板1上に載置された商品が手前側に落下するのを防止することが可能な高さとなっている。よって、棚板1は、例えば側面視L字形状を有する透明アクリル板からなる商品落下防止部材を別途用いなくても、商品を手前側に落下させる恐れなく陳列することができる。また、このような商品落下防止部材がないので、手前側からの商品陳列作業が行いやすい。
【0033】
更に、このような商品落下防止部材は、店員による商品陳列作業時や、顧客による商品取り出し行為時に、手や商品等が衝突して破損する恐れがあり、その場合、ショーケースの美観を著しく損ねてしまうという問題を有している。これに対し、上記棚板1を用いれば、そもそもこのような商品落下防止部材を用いる必要がないので、商品落下防止部材の破損によるショーケースの美観欠損という問題は生じない。なお、商品の重量や大きさ等に応じて、棚板1と上記の商品落下防止部材を併用することも可能である。
【0034】
また、棚板1においては、手前側フレーム部材4の第3平板部43と第4平板部44とをプライスレールとして機能させることができる。すなわち、プライスカード等を、第3平板部43と第4平板部44との間の空間Sに立てたり、第3平板部43に掛けてぶら下げたりすることができる。また、透明な樹脂等で形成されたプライスレールを別途用意し、これを第3平板部に掛けてぶら下げて取り付けることも可能である。いずれの場合も、プライスカードやプライスレールと、棚板1上に陳列される商品との間には、第4平板部44が存在することになる。よって、これらのプライスカードやプライスレールに商品落下防止機能を持たせる必要はなく、それらの構造を簡易なものとすることができる。また、これらのプライスカードやプライスレールが商品と衝突して破損することも、第4平板部44によって防止することができる。
【0035】
(5)他の実施例
本発明に係るフレーム部材の他の実施例を図5に示す。なお、図5には、手前側フレーム部材4の右側端部下面のみが示されているが、手前側フレーム部材4の左側端部下面も同様の構造となっていることは言うまでもない。
【0036】
図5(A)には、破線で示されるブラケット2の外側側面2Oに当接する直方体状の突出片63と、ブラケット2の前面2Fに当接する円柱状の突出片64とを有する位置決め構造6が示されている。このような位置決め構造6によっても、先に説明した実施例と同様に、手前側フレーム部材4をブラケット2に対して位置決めすることができる。
【0037】
図5(B)には、破線で示されるブラケット2の内側側面2I及び前面2Fに当接するとともに平面視L字形状を有する突出片65を有する位置決め構造6が示されている。このような位置決め構造6によっても、先に説明した実施例と同様に、手前側フレーム部材4をブラケット2に対して位置決めすることができる。
【0038】
図5(C)には、破線で示されるブラケット2の内側側面2I、外側側面2O及び前面2Fに当接する円柱状の突出片66、67及び68を有する位置決め構造6が示されている。このような位置決め構造6によっても、先に説明した実施例と同様に、手前側フレーム部材4をブラケット2に対して位置決めすることができる。
【0039】
本発明に係るフレーム部材の更に他の例を図6に示す。図6(A)はブラケット2の前端部周辺の正面図、図6(B)は同右側面図である。なお、図6には、右側のブラケット2の周辺のみが示されているが、左側のブラケット2の周辺も同様の構造となっていることは言うまでもない。
【0040】
図6に示されるように、ブラケット2がその水平板22の上面22Uに凹部25を有する場合、位置決め構造6は、第1平板部41の下面41Bに設けられるとともに凹部25に嵌合する突出片69であってもよい。このような位置決め構造6によっても、先に説明した実施例と同様に、手前側フレーム部材4をブラケット2に対して位置決めすることができる。
【0041】
なお、位置決め構造6を構成する突出片の形状や数は、ブラケット2と手前側フレーム部材4との間で位置決めできるものであればどのようなものであってもよく、これまでに例示したものに限られないことは言うまでもない。例えば、ブラケット2に、図6に示される凹部25が設けられている場合、手前側フレーム部材4に、図3に示される突出片61、62と、図6に示される突出片69を設けても良い。
【0042】
また、右側のブラケット2に対する位置決め構造6と左側のブラケット2に対する位置決め構造6が異なるものであってもよく、例えば、右側のブラケット2に対する位置決め構造6が図5(A)に示されるものであり、左側のブラケット2に対する位置決め構造6が図5(B)に示されるものであっても良い。
【0043】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗で用いられるショーケース、当該ショーケースで用いられる棚板、及び、当該棚板を構成する手前側フレーム部材に用いるのに好適である。
【符号の説明】
【0045】
1 棚板
2 ブラケット
21 垂直板
22 水平板
23 係合片
24 ブラケット孔
25 凹部
3 奥側フレーム部材
31 水平板
32 垂直板
33 スペーサ
4 手前側フレーム部材
41 第1平板部
42 第2平板部
43 第3平板部
44 第4平板部
45 第1の折り曲げ部
46 第2の折り曲げ部
47 第3の折り曲げ部
48 貫通孔
49 小径孔
50 大径孔
5 平板
6 位置決め構造
61〜69 突出片
7 リベット
71 頭部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7