(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
従来、上肢や下肢の水治療や浴中マッサージを行うことを目的として開発された装置が知られる。この装置は、通常、浴槽に溜められた水(例えば38℃程度に温められた水)に患部を浸しつつ、浴槽内に渦流を生じさせて患部を刺激するといった使い方がなされる。この装置は、例えば、温水治療装置と呼ばれたり、渦流浴装置と呼ばれたり、色々な呼び方がされる。本明細書では、この装置のことを渦流浴装置と呼ぶ。渦流浴装置は、例えば、骨折、打撲、捻挫、麻痺等の治療に使用される。渦流浴装置においては、ポンプによって浴槽内の水が循環される。
【0003】
従来の渦流浴装置においては、浴槽の底壁に浴槽内の水をポンプによって吸うための吸水口が設けられるのが一般的である。吸水口には、異物の吸込みを防止するためのストレーナが備えられる。このような構成では、重いごみは、吸水口の部分で収集され得る。しかし、浴槽水の表層に浮遊する軽いごみは、通常、いつまでも収集されずに、表層に残存する。また粘り気のあるごみは、浴槽壁面にへばり付いたまま残存してしまう。
【0004】
特許文献1には、浴槽水の表層に残存する浮遊塵埃を回収除去する技術が開示される。特許文献1に開示される循環風呂装置では、浴槽の側壁に表層水の高さ位置で開口するスキマーが設けられる。スキマーは、表層水管により循環ユニットの吸水側に接続される。スキマーを介して、浴槽の表層水は外部循環回路に取り込まれて濾過される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の構成では、ポンプは、浴槽の底面及びスキマーの底面に設けられる2か所の吸水口から水を吸う。このような構成では、水深が浅いスキマー側の水の吸込みが弱くなり易く、浴槽壁面にへばり付いたごみや、表層に浮遊する軽いごみが十分に収集されない可能性がある。また、特許文献1には、2つのポンプが用いられる構成も開示される。当該構成では、水を吸い込む力は十分確保できる可能性があるが、コストが上昇してしまう。
【0007】
以上の点に鑑みて、本発明は、浴槽に溜められた水の表層に浮遊する軽いごみ及び浴槽壁面にへばり付いたごみを回収し易くできる渦流浴装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明の渦流浴装置は、浴槽内に渦流を生じさせて患部を刺激する渦流浴装置であって、前記浴槽内の水を循環させるポンプと、前記浴槽に設けられて、前記ポンプが前記浴槽内の水を吸うための吸水口と、を備え、前記浴槽は、前記患部が入れられる第1槽と、前記第1槽と繋がるとともに前記第1槽より体積の小さい第2槽と、を有し、前記第1槽と前記第2槽とのうち、前記第2槽にのみ、前記吸水口が設けられているか、或いは、前記吸水口が前記第1槽及び前記第2槽の両方に設けられるとともに、前記第2槽の前記吸水口が前記第1槽の前記吸水口よりも大きい構成(第1の構成)になっている。
【0009】
本構成の一の態様によれば、第1槽に比べて体積が小さい第2槽にのみ、吸水口が設けられる。このために、第1槽から第2槽に流れ込む水流の速度を速くすることができる。この結果、吸水口に対して渦を巻くように、水を流すことができ、浴槽水の表層に浮遊する軽いごみ及び浴槽壁面にへばり付いたごみを流れの速い水流に巻き込ませて吸水口の位置で回収することが可能になる。また、本構成の他の態様によれば、吸水口が第1槽及び第2槽に設けられるとともに、第2槽の吸水口が第1槽の吸水口よりも大きくなっている。この態様では、体積の小さい第2槽の吸水口をメインの吸水口として、浴槽の水をポンプによって吸い込むことができ、第2槽に流れ込む水流の速度を速くして、第2槽の吸水口に対して渦を巻くように水を流すことができる。このために、浴槽水の表層に浮遊する軽いごみ及び浴槽壁面にへばり付いたごみを、流れの速い水流に巻き込ませて吸水口の位置で回収することが可能になる。
【0010】
上記第1の構成の渦流浴装置は、前記第1槽と前記第2槽との間に配置され、水の流れによって動く可動仕切部材を更に備える構成(第2の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、ポンプが駆動している場合には、可動仕切部材を動かして第2槽にごみを集めることができる。一方、ポンプが停止して水の流れが止まった場合には、第2槽に集められたごみが第1槽に移動することを可動仕切部材によって抑制することができる。すなわち、患部が入れられる第1槽にごみが浮遊する可能性を低減できる。
【0011】
上記第1又は第2の構成の渦流浴装置において、前記第2槽の前記吸水口は、前記第1槽の底面よりも高い位置に設けられている構成(第3の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、吸水口の高さ位置を浴槽水の表層に近づけることができるために、浴槽水の表層に浮遊するごみを回収し易くできる。
【0012】
上記第3の構成の渦流浴装置において、前記第2槽の前記吸水口は、前記第1槽のオーバーフロー高さと略同一の高さ位置に設けられている構成(第4の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、吸水口の高さ位置が浴槽水の表層に近く、浴槽水の表層に浮遊するごみを回収し易くできる。
【0013】
上記第1から第4のいずれかの構成の渦流浴装置において、前記吸水口には、複数のストレーナが重ねて設けられている構成(第5の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、ポンプが駆動している状態で、複数のストレーナのうちの一部を取り除くことができるために、ストレーナで捕集したごみを確実に回収することができる。
【0014】
上記第5の構成の渦流浴装置において、前記複数のストレーナのうち、最上部のストレーナは、高さ方向に延びる柄を有する構成(第6の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、ストレーナに溜まったごみを回収する者が手を濡らすことを避けられる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、浴槽の表層に浮遊する軽いごみ及び浴槽壁面にへばり付いたごみを回収し易くできる渦流浴装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に係る渦流浴装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書においては、渦流浴装置を使用する使用者を基準に、上下、前後、及び、左右の表現を用いる。なお、ここで言う渦流浴装置の使用者は、渦流浴装置を使用して患部の治療等を行う者(患者)を指している。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1の構成を示す概略側面図である。詳細には、
図1は渦流浴装置1を左側から見た図である。なお、
図1には、理解を容易にするために、渦流浴装置1の使用者2も併せて示されている。渦流浴装置1は、詳細は後述する浴槽の外周を覆うケーシング10と、ケーシング10の上部に回動可能に取り付けられる手すり20と、を備える。手すり20は、ケーシング10の前方に取り付けられる。手すり20は湾曲した形状であり、後方に向けて延びている。手すり20は、垂直面内で回動可能に設けられ、
図1において後方に延びる部分を、上方に延びる態様に変更することができる。
【0019】
図1に示すように、渦流浴装置1は下肢用の渦流浴装置である。より詳細には、使用者2は、片脚を浴槽に入れて使用する。すなわち、渦流浴装置1は片脚専用の渦流浴装置である。
図1では、一例として、使用者は右脚を浴槽に入れている。渦流浴装置1は、浴槽内に渦流を生じさせて患部である片脚を刺激する装置である。
図1に示すように、使用者2は、片脚を浴槽に入れた状態で手すり20に掴まって身体を安定させることができる。
【0020】
図2は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1の構成を示す概略上面図である。
図2に示すように、ケーシング10は、前方から後方に向けて細長く延びる。詳細には、ケーシング10の後方は、前方に比べて左右方向の幅が広い。渦流浴装置1は、前後方向に延びてケーシング10に外周を覆われる浴槽11と、浴槽11に片脚を入れる使用者が腰をかける座部12と、を備える。浴槽11には、水(入浴剤等の添加物が含まれてもよい)が溜められる。浴槽11に溜められた水は、不図示のヒーターによって適温に温めることができる。座部12は、ケーシング10後方の幅広の部分が該当する。
【0021】
座部12のうち、左右方向の中央部分は蓋部12aを構成する。本実施形態では、蓋部12aは、上面視において略矩形状である。蓋部12aは、浴槽11の後方側の一部を覆う。
図3は、
図2に示す渦流浴装置1の蓋部12aが開かれた状態を示す図である。
図3に示すように、蓋部12aは、後方側の端部に設けられる軸部(不図示)を中心として、垂直面内で回動する。
【0022】
図4は、
図2のA−A位置における概略断面図である。なお、
図4に示す一点鎖線は、浴槽11に溜められた水の表面を示す。
図3及び
図4に示すように、浴槽11は、詳細には、第1槽111と第2槽112とを有する。第1槽111には、患部が入れられる。本実施形態では、第1槽111には片脚が入れられる。第2槽112は、第1槽111と繋がっている。すなわち、第1槽111と第2槽112との間で水が行き来できる。第2槽112は、第1槽111よりも体積が小さい。詳細には、第2槽112は、底面が第1槽111のオーバーフロー高さと略同一高さに位置し、第1槽111に比べて浅い。ここで言うオーバーフロー高さは、第1槽111に溜められた水が溢れて、第2槽112に流れ出す高さ位置である。また、第2槽112は、第1槽111に比べて、前後方向及び左右方向の長さも短い。
【0023】
図3及び
図4に示すように、渦流浴装置1は、第1槽111と第2槽112との間に配置され、水の流れによって動く可動仕切部材13を備える。可動仕切部材13は、第1槽111と第2槽112との境界面に配置されて、第1槽111と第2槽112とを仕切る板状部材である。可動仕切部材13は、上部に軸部13aを有する。軸部13aは左右方向に延びる。軸部13aがケーシング10に支持されることにより、可動仕切部材13は垂直面内で回動する。本実施形態では、可動仕切部材13は樹脂で構成される。
【0024】
図4に示すように、渦流浴装置1は、浴槽11内の水を循環させるポンプ14を備える。本実施形態では、ポンプ14はケーシング10の内部に収容される。ポンプ14は、場合によってはケーシング10外に配置されてもよい。本実施形態では、ポンプ14は水中ポンプである。
【0025】
図3及び
図4に示すように、渦流浴装置1は、第1槽111の側壁に設けられる複数のノズル15を備える。本実施形態では、前方の側壁に、上下方向に並ぶ2つのノズル15が設けられる。また、後方の側壁に、上下方向に並ぶ3つのノズル15が設けられる。各ノズル15は、液配管を介してポンプ14の吐出側に接続される。なお、第1槽111の底壁には、排水口16が設けられる。本実施形態では、排水口16は、ポップアップ式の水栓によって開閉可能である。水栓は、ポップアップ式に限らず、他の公知の水栓であってもよい。
【0026】
図3及び
図4に示すように、渦流浴装置1は、浴槽11に設けられて、ポンプ14が浴槽11内の水を吸うための吸水口17を備える。本実施形態では、第1槽111と第2槽112とのうち、第2槽112にのみ、吸水口17が設けられる。詳細には、吸水口17は、第2槽112の底壁に設けられる。吸水口17は、第1槽111の底面より高い位置に設けられる。より詳細には、吸水口17は、第1槽111のオーバーフロー高さと略同一の高さ位置に設けられている。吸水口17には、詳細は後述するストレーナが設けられる。吸水口17は、液配管を介してポンプ14の吸込み側に接続される。
【0027】
図5は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1が備える循環装置の作用を説明するための模式図である。
図5において、一点鎖線は、浴槽11に溜められた水の表面を示す。渦流浴装置1は、水が第1槽111のオーバーフロー高さより高い位置まで溜められた状態で使用される。すなわち、渦流浴装置1は、第2槽112にも水が溜まった状態で使用される。ポンプ14が駆動すると、吸水口17から浴槽11内の水がポンプ14に向けて流れる。これにより、浴槽11内においては、水が吸水口17へと至る流れが生じる。
【0028】
なお、本実施形態では、上述のように、第1槽111と第2槽112との間に可動仕切部材13が設けられる。可動仕切部材13は、ポンプ14の駆動によって生じる水の流れに押されて軸部13aを中心として回転する。詳細には、可動仕切部材13は、第2槽112側に向けて回転して持ち上げられた状態になる。
図4に破線で示す可動仕切部材13は、水流によって持ち上げられた状態の可動仕切部材である。可動仕切部材13が持ち上げられるために、第1槽111から第2槽112に向けてスムーズに水が流れ込む。
【0029】
ポンプ14は、吸水口17から吸い込んだ水を複数のノズル15から第1槽111に吐出する。これにより、浴槽11内には、渦流が生じる。なお、ノズル15には、エアー配管が接続されてよい。このような構成とすると、ノズル15から水を吐出させる際に、ノズル15からエアーが混合された水を吐出することができる。
【0030】
本実施形態の構成では、第1槽111に比べて体積が小さい第2槽112にのみ、吸水口17が設けられている。このために、第1槽111から第2槽112に流れ込む水流の速度を速くすることができる。この結果、吸水口17に対して渦を巻くように、水を流すことができる。浴槽水の表層に浮遊する軽いごみは、流れの速い水流に巻き込まれ易く、吸水口17に設けられるストレーナによって集めることができる。表層に浮遊する軽いごみとしては、例えば髪の毛や垢等が挙げられる。また、本実施形態では、吸水口17が浴槽11に溜められた水の表層に近い位置に配置されているために、表層に浮遊する軽いごみを収集し易い。また、流れの速い水流によって、浴槽11の壁面にへばり付いたごみを効率良く取り除くこともできる。
【0031】
なお、ポンプ14が止まると、可動仕切部材13は、水流がなくなるために、持ち上げられた状態から元に戻る(
図4に実線で示す状態に戻る)。このために、ポンプ14の駆動によって第2槽112に集められたごみは、ポンプ14が止まっても第1槽111に流れ出し難い。第1槽111の底面に沈んだ重いごみは吸水口17の位置で収集できない場合がある。しかしながら、これらのごみは、排水口16から浴槽11内の水を排水する際に、水と共に除去することができる。
【0032】
図6は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1が備える吸水口17の周辺を拡大して示した概略断面図である。本実施形態においては、吸水口17は上下方向に延びる。吸水口17には、複数のストレーナ18、19が重ねて設けられている。複数のストレーナ18、19は上下方向に並ぶ。本実施形態では、複数のストレーナ18、19の数は2つであるが、これは例示であり、場合によっては3つ以上であってもよい。
【0033】
複数のストレーナ18、19のうち、最上部のストレーナ18は、高さ方向(上下方向)に延びる柄18bを有する。本実施形態では、詳細には、吸水口17には、上下方向に並ぶ上ストレーナ18と下ストレーナ19とが設けられる。上ストレーナ18は、器形状の網部18aと、網部18aの上端から上下方向に延びる柄18bと、を有する。網部18aは、水を通過させつつ、ごみを収集する。また、上ストレーナ18は、網部18aの上端に鍔部18cを有する。上ストレーナ18は、鍔部18cが吸水口17の上端側の周囲部分に載せられることによって、第2槽112内に配置される。上ストレーナ18は、人の手によって簡単に持ち上げることができる。上ストレーナ18は、例えば金属によって構成される。
【0034】
下ストレーナ19は、吸水口17の下端に配置される。本実施形態において、下ストレーナ19は、金属製の目皿である。下ストレーナ19は、第2槽112に対して着脱可能に固定されている。
【0035】
本実施形態では、上ストレーナ18が取り除かれても、下ストレーナ19によってごみを収集することができる。このために、例えば、ポンプ14が駆動している状態で上ストレーナ18を取り除くことが可能である。すなわち、ポンプ14の駆動によって吸水口17に集まって来たごみを上ストレーナ18でしっかり捕集した後に上ストレーナ18を取り外すことができる。これにより、ごみの回収を確実に行うことができる。また、上ストレーナ18には、水面より上に突出する柄18bが設けられるために、ごみの回収を行う者は、手を濡らすことなくごみの回収を行うことができる。また、上ストレーナ18には、柄18bが付いているために、上ストレーナ18は、人の手によって簡単に掴むことができる。このために、上ストレーナ18は、例えばポンプ14の停止によって第2槽112に浮遊しているごみの回収にも、容易に利用することができる。
【0036】
以上に示した実施形態は、本発明の例示にすぎない。以上に示した実施形態の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されてよい。また、本明細書に記載される複数の実施形態と変形例とは、可能な範囲で適宜組み合わせて実施されてよい。
【0037】
以上に示した実施形態では、吸水口17が第2槽112にのみ設けられた。しかし、これは例示にすぎない。
図7は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1の第1の変形例を説明するための模式図である。
図7に示すように、吸水口17、17´は、第1槽111及び第2槽112の両方に設けられてよい。
図7に示す変形例では、第2槽112の吸水口17は、第1槽111の吸水口17´よりも大きい。
【0038】
第1の変形例では、2つの吸水口17、17´は円形である。第2槽112の吸水口17の直径は、第1槽111の吸水口17´の直径よりも大きい。このように構成することにより、体積の小さい第2槽112に設けられる吸水口17をメインの吸水口として、浴槽11の水をポンプ14によって吸い込むことが可能になる。すなわち、第2槽112に流れ込む水流の速度を速くして、吸水口17に対して渦を巻くように水を流すことができる。表層に浮遊する軽いごみは、流れの速い水流に巻き込まれ易く、吸水口17に設けられるストレーナによって集めることができる。
【0039】
また、以上に示した実施形態では、第1槽111に比べて第2槽112の水深を浅くして、吸水口17が第1槽111の底面よりも高い位置に設けられる構成とした。これは例示にすぎず、第1槽111と第2槽112との水深を略同一とし、吸水口17が第1槽111の底面と略同一の高さ位置に設けられる構成としてもよい。この場合でも、例えば第2槽112の前後及び左右の幅を狭くすることによって、吸水口に対して渦を巻くように水を流すことができ、表層に浮遊する軽いごみの回収が可能である。
【0040】
図8は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1の第2の変形例を説明するための概略断面図である。
図8に示すように、第2の変形例の構成では、第1槽111側に、可動仕切部材13の回転方向を一方向に規制するストッパー部11aが設けられている。詳細には、ストッパー部11aは、浴槽11を構成する壁の一部に段差構造を設けることによって形成されている。可動仕切部材13は、ストッパー部11aに回転を邪魔されるために、第1槽111側に向けて回転して持ち上げられた状態にはならない。このために、本変形例の構成によれば、第2槽112に収集されたごみが第1槽111に流れ出すことを抑制することができる。
【0041】
以上においては、本発明が片脚専用の渦流浴装置に適用される場合について説明したが、これは例示にすぎない。本発明は、片脚専用の渦流浴装置以外にも適用可能である。本発明は、例えば、両足を浴槽に入れることができる渦流浴装置及び上肢用の渦流浴装置等にも適用可能である。