(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6800012
(24)【登録日】2020年11月26日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】薬剤揮散容器の吊り下げ具
(51)【国際特許分類】
A01M 1/20 20060101AFI20201207BHJP
【FI】
A01M1/20 C
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-255695(P2016-255695)
(22)【出願日】2016年12月28日
(65)【公開番号】特開2018-102275(P2018-102275A)
(43)【公開日】2018年7月5日
【審査請求日】2019年9月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000207584
【氏名又は名称】大日本除蟲菊株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】特許業務法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】笹部 秀和
(72)【発明者】
【氏名】染田 国子
【審査官】
田辺 義拓
(56)【参考文献】
【文献】
特開2016−198113(JP,A)
【文献】
特開2016−054653(JP,A)
【文献】
特開2005−296329(JP,A)
【文献】
特開2000−167033(JP,A)
【文献】
特開2016−119878(JP,A)
【文献】
特開2000−135159(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3205985(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01M 1/00−1/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤揮散容器をカーテンレール、カーテンレールのランナー、カーテンの少なくともいずれか一つに吊り下げ可能な吊り下げ具であって、
開放部を有する環状に形成され、弾性変形することによって、互いに掛止および解放可能な掛止部を側方に有するフック部と、
前記フック部の下方に形成され前記薬剤揮散容器の被吊り下げ部を掛けることが可能な吊り下げ部と、を備え、
前記フック部の上方には、径方向外側と内側とに屈曲させた段部が少なくとも1ヶ所形成されていることを特徴とする薬剤揮散容器の吊り下げ具。
【請求項2】
薬剤揮散容器をカーテンレール、カーテンレールのランナー、カーテンの少なくともいずれか一つに吊り下げ可能な吊り下げ具であって、
開放部を有する環状に形成され、弾性変形することによって、互いに掛止および解放可能な掛止部を側方に有するフック部と、
前記フック部の下方に形成され前記薬剤揮散容器の被吊り下げ部を掛けることが可能な吊り下げ部と、
前記フック部の前記掛止部とは反対側の側方に形成されカーテンレールのランナーに掛けることが可能なランナー用フック部と、を備え、
前記フック部の上方には、径方向外側と内側とに屈曲させた段部が少なくとも1ヶ所形成されていることを特徴とする薬剤揮散容器の吊り下げ具。
【請求項3】
前記ランナー用フック部と対向する部分が直線状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の薬剤揮散容器の吊り下げ具。
【請求項4】
前記掛止部は、前記フック部の開放部を互いに異なる方向へ屈曲させることにより形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬剤揮散容器の吊り下げ具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤揮散容器の吊り下げ具に関し、特に、薬剤揮散容器をカーテンレール、カーテンレールのランナー、カーテンの少なくともいずれか一つに吊り下げ可能な吊り下げ具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、蚊、ブユ等の飛翔害虫を駆除及び忌避するために、特許文献1に開示されているように、常温揮散性の防虫剤を空気中に揮散させる薬剤揮散装置が知られている。そして、特許文献1には、薬剤揮散装置のフック部(被吊り下げ部)をカーテンレール等に引っ掛けたり、物干し竿に吊るして使用することにより、屋外から屋内へのこれら害虫の侵入を効果的に防ぐことが記載されている(段落0105)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−54653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記害虫を屋外から屋内に侵入させないようにするためには、屋外と屋内との境界をなす窓の周囲など、多様な場所または対象に薬剤揮散容器を容易に吊下げることが望まれていた。
【0005】
本発明は、上述した望みに鑑みてなされたもので、簡単な構成で、窓の周囲等、多様な場所または対象に薬剤揮散容器を容易に吊下げることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項
1の薬剤揮散容器の吊り下げ具に係る発明は、上記目的を達成するため、薬剤揮散容器をカーテンレール、カーテンレールのランナー、カーテンの少なくともいずれか一つに吊り下げ可能な吊り下げ具であって、開放部を有する環状に形成され、弾性変形することによって、互いに掛止および解放可能な掛止部を側方に有するフック部と、前記フック部の下方に形成され前記薬剤揮散容器の被吊り下げ部を掛けることが可能な吊り下げ部と
、を備え
、前記フック部の上方には、径方向外側と内側とに屈曲させた段部が少なくとも1ヶ所形成されていることを特徴とする。
請求項
2の薬剤揮散容器の吊り下げ具に係る発明は、上記目的を達成するため、薬剤揮散容器をカーテンレール、カーテンレールのランナー、カーテンの少なくともいずれか一つに吊り下げ可能な吊り下げ具であって、開放部を有する環状に形成され、弾性変形することによって、互いに掛止および解放可能な掛止部を側方に有するフック部と、前記フック部の下方に形成され前記薬剤揮散容器の被吊り下げ部を掛けることが可能な吊り下げ部と、前記フック部の前記掛止部とは反対側の側方に形成されカーテンレールのランナーに掛けることが可能なランナー用フック部と
、を備え
、前記フック部の上方には、径方向外側と内側とに屈曲させた段部が少なくとも1ヶ所形成されていることを特徴とする。
請求項
3の薬剤揮散容器の吊り下げ具に係る発明は、上記目的を達成するため、請求
項2に記載の発明において、前記ランナー用フック部と対向する部分が直線状に形成されていることを特徴とする。
請求項
4の薬剤揮散容器の吊り下げ具に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項
1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記掛止部は、前記フック部の開放部を互いに異なる方向へ屈曲させることにより形成されていることを特徴とする。
【0007】
請求項
1の発明では、吊り下げ具のフック部の開放部の掛止部を互いに解放し、弾性変形させてフック部の開放部を開きカーテンレールにフック部を掛けて必要に応じて再度掛止部を互いに掛止して環状とするとともに、吊り下げ部に薬剤揮散容器の被吊り下げ部を掛ける。薬剤揮散容器は、吊り下げ具を介してカーテンレールに吊り下げられる。また、請求項
1の発明では、吊り下げ具のフック部の掛止部を互いに解放し、弾性変形させてフック部を開きカーテンの上縁にフック部を掛けるとともに、吊り下げ部に薬剤揮散容器の被吊り下げ部を掛けることもできる。この場合、薬剤揮散容器は、吊り下げ具を介してカーテンの上縁に吊り下げられる。
また、フック部の上方に、径方向外側と内側とに屈曲する段部が少なくとも1ヶ所形成されていることにより、吊り下げ具のフック部の掛止部を互いに解放してフック部を開く際に、フック部が容易に弾性変形する。また、吊り下げ具のフック部の掛止部を互いに解放してフック部を開いた状態でカーテンの上縁に掛けた際に、段部の径方向外側に屈曲する部分がカーテンの上縁に係合することとなり、吊り下げ具の姿勢が安定する。段部が複数設けられているような場合には、各段部において上記作用が得られるものとなる。
請求項
2の発明では、吊り下げ具の被吊り下げ部に薬剤揮散容器の被吊り下げ部を掛けるとともに、ランナー用フック部をカーテンレールのランナーに掛けるか、または、吊り下げ具のフック部の開放部の掛止部を互いに解放し、弾性変形させてフック部の開放部を開きカーテンレールにフック部を掛けて必要に応じて再度掛止部を互いに掛止して環状とする、若しくは、弾性変形させてフック部の開放部を開きカーテンの上縁にフック部を掛ける。薬剤揮散容器の被吊り下げ部が吊り下げ部に掛けられた吊り下げ具は、カーテンレールのランナー、カーテンレール、またはカーテンのいずれかに吊り下げられる。
また、フック部の上方に、径方向外側と内側とに屈曲する段部が少なくとも1ヶ所形成されていることにより、吊り下げ具のフック部の掛止部を互いに解放してフック部を開く際に、フック部が容易に弾性変形する。また、吊り下げ具のフック部の掛止部を互いに解放してフック部を開いた状態でカーテンの上縁に掛けた際に、段部の径方向外側に屈曲する部分がカーテンの上縁に係合することとなり、吊り下げ具の姿勢が安定する。段部が複数設けられているような場合には、各段部において上記作用が得られるものとなる。
請求項
3の発明では、請求項
2に記載の発明において、吊り下げ具の、直線状に形成されたランナー用フック部と対向する部分を把持して、ランナー用フック部をカーテンレールのランナーに掛ける。そして、ランナーの孔にランナー用フック部を挿通する際に、ランナー用フック部と対向する直線状の部分とランナーとが摺接し、吊り下げ具がランナーに案内されることで、吊り下げ具のランナー用フック部をカーテンレールの比較的小さいランナーに掛けるための作業が容易となる。
請求項
4の発明では、請求項
1〜3のいずれか1項に記載の発明において、フック部の開放部を互いに異なる方向へ屈曲させることにより、掛止部を容易に形成し得るものとなる。また、互いに異なる方向へと屈曲した部分が絡むようにして掛り合うことで、フック部は環状に保持される。一方、吊り下げ具のフック部の掛止部を互いに解放してフック部を開いた状態でカーテンの上縁に掛けた際に、フック部の端部を互いに異なる方向に屈曲させた掛止部がカーテンの上縁近傍の表面に接することとなり、吊り下げ具の姿勢が安定する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡単な構成で、薬剤揮散容器を容易に窓の周囲等、多様な場所または対象に吊下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の薬剤揮散容器の吊り下げ具の実施の一形態を説明するために示した正面図である。
【
図2】
図1に示した吊り下げ具のフック部の掛止部を解放して開放部を開き、カーテンレールにフック部を掛ける状態を示した説明図である。
【
図3】
図2に示した状態から、カーテンレールにフック部を掛けて再度掛止部を互いに掛止して、吊り下げ部により薬剤揮散容器をカーテンレールに吊り下げた状態を示した斜視図である。
【
図4】
図1に示した吊り下げ具のランナー用フック部をカーテンレールのランナーに掛けた状態を示した説明図である。
【
図5】
図1に示した吊り下げ具のフック部の掛止部を解放して開放部を開き、カーテンの上縁に掛けた状態を示した斜視図である。
【
図6】薬剤揮散容器が被吊り下げ部を有していない場合に、吊り下げ具の吊り下げ部に掛けられる吊り下げ孔が形成されたシート材を、薬剤揮散容器に貼付する様子を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の薬剤揮散容器の吊り下げ具1を、
図1〜
図6に示した実施の一形態に基づいて説明する。
なお、本発明はこの
図1〜
図6の内容に限定されるものではない。
【0011】
吊り下げ具1は、フック部10と、カーテンレールA(
図2、
図3参照)に移動可能に支持されたランナーB(
図4参照)に掛けることが可能なランナー用フック部20と、薬剤揮散容器M(
図3参照)の被吊り下げ部50を掛けることが可能な吊り下げ部30と、を有している。
【0012】
フック部10は、その側方(
図1、
図2における右方)に開放部11(
図2のみに示した)を有する環状に形成されたもので、開放部11を構成する端部近傍を互いに異なる方向にそれぞれ鉤状に屈曲させて掛止部12、12が形成されている。フック部10の上方には、径方向外側と内側とに屈曲させた段部13が複数形成されている。また、フック部10の開放部11と反対側の側方(
図1、
図2における左方)には、直線状の部分14が形成されている。フック部10は、掛止部12、12が掛止していない状態であっても互いに接しており、掛止部12、12の近傍を把持して強制的に離間させると、段部13が弾性変形して開放部11(
図2参照)が開くよう形成されている。
【0013】
ランナー用フック部20は、フック部10の側方の直線状の部分14と対向するように形成されている。ランナー用フック部20の断面の大きさや、直線状の部分14に対する間隔は、カーテンCに取り付けられランナーBに吊り下げられる一般的なカーテンフック(図示は省略する)と同様とすることができる。なお、ランナー用フック部20を掛けるカーテンレールAのランナーBには、カーテンレールAに支持され移動するランナーB自体だけでなく、ランナーBに取り付けられたリング等を含む場合もある。
【0014】
吊り下げ部30は、フック部10の下方に配置されるもので、薬剤揮散容器Mの孔またはひも状のループ等により構成された被吊り下げ部50を掛けることが可能な、鉤状に形成されている。
【0015】
このように構成される吊り下げ具1は、特に材質を限定されることはないが、弾性変形可能な材料、例えば合成樹脂により成形することが出来る。合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンなど各種のものを用いることが出来るが、弾性等の観点から、ポリプロピレンがもっとも好ましい。
【0016】
なお、薬剤揮散容器Mが被吊り下げ部50を有していない場合には、
図6に示すように、吊り下げ孔(被吊り下げ部)50が形成された被吊り下げ部構成部材5を用意し、かかる被吊り下げ部構成部材5を薬剤揮散容器Mに取り付けるようにしてもよい。この場合、被吊り下げ部構成部材5に両面テープなどからなる接着部51を設けておき、接着部51の表面に仮貼付された保護シールを剥離させて、被吊り下げ部構成部材5を薬剤揮散容器Mに貼り付ける。さらに、被吊り下げ部構成部材5には、薬剤揮散容器Mを開封して窓周辺に吊り下げ設置した日付、または、薬剤揮散容器Mを開封して窓周辺に吊り下げ設置した日から起算して取り替え時期の目安となる日付を記入する欄を設けることができる。
【0017】
次に、吊り下げ具1の使用形態を説明する。
図3に示すように、カーテンレールAに吊り下げ具1を吊り下げる場合には、
図1に示したように互いに掛止された掛止部12、12を解放し、掛止部12、12の近傍を把持して強制的に離間させて開放部11を開き、
図2に矢印で示したように開放部11をカーテンレールAに対向させて通し、フック部10を掛ける。そして、
図1に示されるように、再び掛止部12、12を互いに掛止すると、
図3に示したように、カーテンレールAに吊り下げ具1を吊り下げることができる。掛止部12、12を互いに掛止していることにより、フック部10が開放していない環状となるため、吊り下げ具1がカーテンレールAから外れて落下することがない。なお、薬剤揮散容器Mを吊り下げ部30に吊り下げるのは、カーテンレールAに吊り下げ具1を吊り下げる前でも、吊り下げた後でもよい。なお、薬剤揮散容器を吊り下げるカーテンレールAには、カーテンレールA自体だけでなく、カーテンレールAを窓の上部に取り付けるブラケットを含むことができる。
【0018】
次に、吊り下げ具1をカーテンレールAのランナーBに吊り下げる場合を
図4に基づいて説明する。この使用形態では、フック部10の掛止部12、12を互いに掛止して、フック部10が開放していない環状となっている。この状態で、直線状の部分14を把持してカーテンレールAの適当なランナーBにランナー用フック部を掛けて吊り下げる。なお、薬剤揮散容器Mを吊り下げ部30に吊り下げるのは、上述したカーテンレールAに吊り下げ具1を吊り下げる使用形態(
図3)と同様に、ランナーBに吊り下げる前でも、吊り下げた後でもよい。
【0019】
次に、吊り下げ具1をカーテンCに吊り下げる場合を
図5に基づいて説明する。この使用形態では、
図1に示したように互い掛止された掛止部12、12を解放し、掛止部12、12の近傍を把持して強制的に離間させて開放部11を開き、開放部11(
図2を参照)をカーテンCの上縁に通してフック部10を掛ける。フック部10、特に段部13の弾性復帰力により、掛止部12、12がカーテンCを挟み込むようにしてその表面と裏面とにそれぞれ接する。掛止部12、12が互い異なる方向に屈曲されているため、吊り下げ具1は、安定してカーテンCに吊り下げられることとなる。また、フック部10の上方に形成された段部13の一つにカーテンCの上縁が係合されることにより、吊り下げ具1の姿勢が安定する。なお、薬剤揮散容器Mを吊り下げ部30に吊り下げるのは、上述したカーテンレールAまたはランナーBに吊り下げ具1を吊り下げる使用形態と同様に、ランナーBに吊り下げる前でも、吊り下げた後でもよい。
また、吊り下げ具1をカーテンCに吊り下げる場合には、
図5に示した実施の形態に限定されることはなく、ランナー用フック部20をカーテンCの上縁に掛けることもできる。
【0020】
なお、本発明の吊り下げ具は、上述した実施の形態に限定されることはない。例えば、フック部10を環状に形成することなく、ランナー用フック部20の下方に吊り下げ部30のみを形成して、カーテンレールAのランナーBに吊り下げるためのものとすることができ、また、ランナー用フック部20を有することなく、フック部10の下方に吊り下げ部30を形成して、カーテンレールAまたはカーテンCに吊り下げるためのものとすることができる。
【0021】
そして、吊り下げ具1は、図に示した形状に限定されることはなく、フック部10、ランナー用フック部20、および吊り下げ部30の形状をそれぞれ適宜変更することができる。
【0022】
また、本発明の吊り下げ具のフック部は、カーテンレールだけでなく、例えばベランダの柵や物干し竿、ドアのノブなど、多様な場所または対象に掛けることができる。
【0023】
さらに、本発明の吊り下げ具により吊り下げられる薬剤揮散容器その内部に保有する薬剤は、飛翔害虫を駆除及び忌避するものだけでなく、芳香剤や消臭剤などとすることもできる。
【符号の説明】
【0024】
1:吊り下げ具、 10:フック部、 11:開放部、 12:掛止部、 13:段部、 14:ランナー用フック部と対向する直線状の部分、 20ランナー用フック部分、 30:吊り下げ部、 M:薬剤揮散容器、A:カーテンレール、 B:カーテンレールのランナー、 C:カーテン