特許第6800138号(P6800138)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社三共の特許一覧

<>
  • 特許6800138-遊技機 図000002
  • 特許6800138-遊技機 図000003
  • 特許6800138-遊技機 図000004
  • 特許6800138-遊技機 図000005
  • 特許6800138-遊技機 図000006
  • 特許6800138-遊技機 図000007
  • 特許6800138-遊技機 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6800138
(24)【登録日】2020年11月26日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20201207BHJP
   A63F 7/02 20060101ALI20201207BHJP
【FI】
   A63F5/04 661
   A63F5/04 671
   A63F7/02 320
【請求項の数】1
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-248295(P2017-248295)
(22)【出願日】2017年12月25日
(65)【公開番号】特開2019-111219(P2019-111219A)
(43)【公開日】2019年7月11日
【審査請求日】2019年11月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000144153
【氏名又は名称】株式会社三共
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小倉 敏男
(72)【発明者】
【氏名】平田 征也
【審査官】 生駒 勇人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−150358(JP,A)
【文献】 特開2015−213685(JP,A)
【文献】 特開2017−159095(JP,A)
【文献】 特開2013−236784(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技を行うことが可能な遊技機であって、
表示手段を備え、
前記表示手段は、
遊技の進行に応じて設定される特定受付期間において特定操作を受け付け可能であることを示唆する受付画面を表示し、
前記特定受付期間において、前記特定操作を受け付けたことに基づいて特定画面を表示し、
メニュー受付期間において、メニュー開始操作を受け付けたことに基づいて複数の項目から一の項目を選択可能なメニュー画面を表示し、
前記メニュー画面が表示されているときにメニュー終了操作を受け付けたことに基づいて前記メニュー画面の表示を終了し、
前記メニュー受付期間でありかつ前記特定受付期間であるときにおいて、前記受付画面を表示し、
前記メニュー受付期間でありかつ前記特定受付期間であるときにおいて、前記メニュー開始操作を受け付けたことに基づいて前記メニュー画面を表示し、
前記メニュー受付期間でありかつ前記特定受付期間であるときに前記メニュー開始操作を受け付けたことに基づき前記メニュー画面が表示された後、前記メニュー終了操作を受け付けたことに基づいて前記受付画面を表示する、遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技を行う遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機として、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、可変表示部を変動表示した後、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンがある。さらに、遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられた入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、遊技用価値を遊技者に付与するパチンコ遊技機がある。
【0003】
このような遊技機として、遊技者による操作に応じて演出に関連する演出メニューを液晶表示器に出力させる遊技機があった(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016−077709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した遊技機においては、演出メニューの表示とは異なる演出を行なうための特定操作を受け付けることができる期間中に、演出メニューの表示のような特別報知を行うための特別操作が受け付けられたときのことは考慮されていなかった。
【0006】
この発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、特定操作を受け付けることができる期間中に、特別報知を行うための特別操作が受け付けられたときのことを考慮することで、特定操作に基づく演出に対する興趣が損なわれない遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 遊技を行うことが可能な遊技機であって、
表示手段を備え、
前記表示手段は、
遊技の進行に応じて設定される特定受付期間において、特定操作を受け付け可能であることを示唆する受付画面を表示し、
前記特定受付期間において、前記特定操作を受け付けたことに基づいて特定画面を表示し、
メニュー受付期間において、メニュー開始操作を受け付けたことに基づいて複数の項目から一の項目を選択可能なメニュー画面を表示し、
前記メニュー画面が表示されているときにメニュー終了操作を受け付けたことに基づいて前記メニュー画面の表示を終了し、
前記メニュー受付期間でありかつ前記特定受付期間であるときにおいて、前記受付画面を表示し、
前記メニュー受付期間でありかつ前記特定受付期間であるときにおいて、前記メニュー開始操作を受け付けたことに基づいて前記メニュー画面を表示し、
前記メニュー受付期間でありかつ前記特定受付期間であるときに前記メニュー開始操作を受け付けたことに基づき前記メニュー画面が表示された後、前記メニュー終了操作を受け付けたことに基づいて前記受付画面を表示する。
遊技機は以下のように構成されてもよい。
遊技を行うことが可能な遊技機であって、
遊技の進行に応じて設定される特定受付期間(たとえば、特定条件の成立にしたがって設定される受付期間)において特定操作(たとえば、プッシュボタン56への操作)を受け付けたことに基づいて特定報知を実行する特定報知手段(たとえば、図3(b−1),(b−2)に示す特典報知を実行するサブ制御部)と、
前記特定受付期間を含む特別受付期間において特別操作(たとえば、決定ボタン71への操作)を受け付けたことに基づいて特別報知(たとえば、図2(b)、(c)に示すようなメニュー表示)を実行する特別報知手段(たとえば、設定変更処理を行うサブ制御部)とを備え、
前記特定受付期間は、前記特別報知が実行されることにより中断される(たとえば、図7に示すように、サブ制御部はメニュー表示がされたときは、受付期間にしない)。
【0008】
(2) 上記(1)に記載の遊技機において、
前記特定受付期間中に前記特別報知が実行された場合、当該特別報知が終了した後も当該特定受付期間が継続する(たとえば、図7(a)に示すように、受付期間中に決定ボタン71が操作されてメニュー表示が行なわれた場合に、メニュー表示を終了しても受付期間が継続する)。
【0009】
(3) 上記(1)または(2)に記載の遊技機において、
前記特定受付期間中であることを報知可能な期間報知手段(たとえば、図3(a)に示す受付報知を行うサブ制御部)をさらに備え、
前記期間報知手段は、前記特定受付期間中に前記特別報知が実行されている間は、当該特定受付期間中であることの報知を中断する(たとえば、図7(a)に示すように、メニュー表示中は受付報知を行わない)。
【0010】
(4) 上記(1)〜(3)のうちのいずれかに記載の遊技機において、
所定期間に亘って特定演出を実行するとともに、当該特定演出の結果を報知する特定演出手段(たとえば、図4に示す特定演出を所定期間実行した後に当該演出の結果を報知する、一連の演出を実行するサブ制御部)をさらに備え、
前記特定演出手段は、前記所定期間中に前記特別操作が受け付けられて当該特別操作に基づく前記特別報知が実行され、当該所定期間が経過した後に当該特別報知が終了した場合、当該特別報知が終了した後に前記特定演出の結果を報知する(たとえば、図6(b)に示すように、メニュー表示終了の後に結果報知が行われる)。
【0011】
(5) 上記(1)〜(4)のうちのいずれかに記載の遊技機において、
前記特定操作は、特定操作部(たとえば、プッシュボタン56)への操作であり、
前記特別報知手段は、前記特定操作部とは異なる特別操作部(たとえば、決定ボタン71、十字キー70)への操作を受け付けたときに、前記特別報知の内容を変更する(たとえば、図2に示すように十字キー70で音量設定を選択して決定ボタン71を操作することで音量設定画面に切り替わる。)。
【0012】
(6) 上記(1)〜(5)のうちのいずれかに記載の遊技機において、
前記特別報知手段は、前記特定報知が実行されているときであっても、前記特別操作を受け付けるとともに、当該特別操作に基づく前記特別報知を実行し(たとえば、図7(b)に示すように、特典報知中も決定ボタン71への操作に基づいてメニュー表示の画面に切り替える)、
前記特定報知手段は、前記特定報知として特典に関する報知を実行しているときに前記特別報知が実行された場合、当該特別報知が終了した後に継続して当該特定報知を実行する(たとえば、図7(b)に示すように、特典報知中にメニュー表示の画面に切り替わった場合に、メニュー表示を終了するための操作が行われると、メニュー表示の画面から特典報知中の画面に切り替わる)。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施の形態に係る遊技機を示す模式図である。
図2】メニュー画面の表示に関して説明するための図である。
図3】プッシュ演出について説明するための図である。
図4】特定演出の開始から結果報知がされるまでの流れを説明するための図である。
図5】設定変更処理のフローチャートである。
図6】特定演出とメニュー表示との関係を説明するための図である。
図7】プッシュ演出とメニュー表示との関係を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【0015】
[プッシュボタンおよび十字キー]
図1は、本実施の形態に係る遊技機1を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態に係る遊技機1は、画像を表示する液晶表示器51と、音を出力するスピーカ53,54と、プッシュボタン56と、十字キー70と、決定ボタン71とを備える。プッシュボタン56は、後述するプッシュ演出の演出内容を進行させるために操作されるスイッチである。十字キー70は、左スイッチ70aと、右スイッチ70bと、上スイッチ70cと、下スイッチ70dとを含み、後述するメニュー表示中に表示される項目を選択したりするために操作されるスイッチである。なお、左スイッチ70aおよび右スイッチ70bを左右キーとも称する。決定ボタン71は、メニュー表示をしたり、左右キーへの操作により選択された項目を確定したりするために操作されるスイッチである。
【0016】
遊技機1は、図示しないものの、遊技の進行を制御する遊技制御基板と、演出を制御するための演出制御基板とを備える。遊技制御基板は、遊技の進行に関する処理を行うとともに、遊技制御基板に搭載あるいは接続された構成を制御するメイン制御部を備える。演出制御基板は、遊技制御基板から送信されるコマンドを受けて演出を行う処理を行うとともに、演出制御基板に搭載あるいは接続された構成を制御するサブ制御部91を備える。
【0017】
演出制御基板には、たとえば、スピーカ53,54、液晶表示器51、プッシュボタン56、十字キー70または決定ボタン71が接続されている。たとえば、サブ制御部は、スピーカ53,54を制御して所定の音をスピーカ53,54から出力する、また、サブ制御部は、液晶表示器51を制御して、遊技の進行や、各種ボタンへの操作に応じて、液晶表示器51に所定の画像を表示する。また、サブ制御部は、プッシュボタン56、十字キー70、または決定ボタン71が操作されたことを検出し、当該操作に応じた制御を行。
【0018】
[メニュー表示]
図2は、メニュー表示について説明するための図である。メニュー表示とは、遊技機の設定を変更または確認するための表示全般を指し、図2(b)、(c)に示すメニュー画面および音量設定画面等のメニューに関する画像を液晶表示器51に表示すること含む。
【0019】
図2(a)は、遊技中の画面の一例である。サブ制御部は、メニュー表示を行うことが可能な期間に遊技者が決定ボタン71を操作して決定ボタン71への操作を検出すると、液晶表示器51の表示を遊技中の画面から図2(b)に示すメニュー画面に切り替える。すなわち、サブ制御部は、決定ボタン71が操作されたことを検出したことに基づいて、メニュー表示を行う。
【0020】
メニュー表示を行うことが可能な期間とは、たとえば、遊技機1の電源を立ち上げてから、電源を切るまでの期間であってもよく、また、所定の遊技中以外の期間であってもよい。所定の遊技中とは、たとえば、スロットマシンにおいてはリールが回転している変動表示中のことや、パチンコ遊技機においては図柄が変動表示している期間中や大当り遊技中などのことをいう。メニュー表示を行うことが可能な期間は、後述するプッシュボタン56への操作を受け付けることが可能な受付期間に含まれる。
【0021】
図2(b)に示す例では、メニュー画面に「配当表」、「遊技履歴」、「音量設定」、「終了」のメニュー項目が表示されるようになっている。なお、メニュー項目はこれに限られるものではない。
【0022】
メニュー画面の表示中に左右キーを操作することで、メニュー項目を選択することができる。また、メニュー画面の表示中に、決定ボタン71を操作することで、選択中のメニュー項目に対応する画面に切り替わる。たとえば、「終了」を選択した状態で決定ボタン71が操作されると、サブ制御部は、液晶表示器51の表示をメニュー画面から、図2(a)に示す遊技中の画面に切り替える。ここで、「終了」を選択した状態で決定ボタン71が操作することは、メニュー表示を終了するための操作ともいえる。
【0023】
図2(b)に示すメニュー画面の表示中に「音量設定」を選択した状態で決定ボタン71が操作されると、サブ制御部は、液晶表示器51の表示をメニュー画面から、図2(c)に示す音量設定画面に切り替える。
【0024】
図2(c)に示す例では、遊技者は、左右キーを操作することでスピーカ53,54から出力される音の大きさを調整することができる。また、音量設定画面において決定ボタン71が操作されると、サブ制御部は、スピーカ53,54から出力する音の大きさを、決定ボタン71が操作されたときに選択されている音量に設定するとともに、液晶表示器51の表示を音量設定画面からメニュー画面に切り替える。サブ制御部は、音量設定画面が表示されている状態で左右キーが操作されて、選択される音の大きさが変更される度に、変更後の音量でスピーカ53,54から音を出力するようにしてもよい。
【0025】
[プッシュ演出]
図3は、プッシュ演出について説明するための図である。遊技機1においては、特定条件が成立したことに基づいて、サブ制御部はプッシュ演出を実行する。
【0026】
プッシュ演出は、プッシュボタン56への操作を受け付け可能な受付期間中であることを報知する受付報知と、特典に関する情報を報知する特典報知とから構成される。
【0027】
特典は、たとえば、遊技者にとって有利な有利状態へ移行させることが可能となる権利(有利状態を発生するか否かを決定する抽選に当選すること、当該抽選を実行するための権利など)、遊技用価値が付与される期待値が高い遊技状態に制御される権利、有利状態に制御される期間(固定ゲーム数、終了条件によって変動するゲーム数の平均値等)などの遊技者にとって直接的な有利な特典であっても良いし、遊技者にとって直接的に有利ではないが、例えば、インターネット上で特典を得るための条件となる等、遊技者にとって間接的に有利な特典であっても良い。
【0028】
プッシュ演出は特定条件の成立に基づいて実行することが決定される。特定条件は、遊技の進行に応じて成立する条件であって、たとえば、特典の付与に関する抽選が行われたこと、また、遊技媒体の獲得量が所定量を超えたこと、特別な演出を実行することが決定されたことなどに応じて成立する。
【0029】
図3に示す例では、複数ゲームに亘って実行されたバトル演出の最終結果としてプッシュ演出が実行される。バトル演出は、戦士キャラクタと悪魔キャラクタとが対戦し、戦士キャラクタが勝利したことにより特典の付与が示され、戦士キャラクタが敗北したことにより特典が付与されていないことが示される演出である。なお、プッシュ演出は、図3に示す例に限られるものではなく、受付期間中であることを報知する受付報知と、受付期間中にプッシュボタン56が操作された場合に特典報知とからなる演出であればよい。
【0030】
(受付報知)
受付報知は、プッシュボタン56への操作を受け付ける受付期間中であることを報知するための演出である。ここで、受付期間とは、プッシュボタン56への操作を受け付ける期間であって、プッシュボタン56への操作を促す期間である。受付期間は、プッシュ演出の実行が決定されたことに応じて設定される。プッシュ演出の実行は、特定条件が成立したことに基づいて決定される。言い換えると、受付期間は、特定条件が成立したことに基づいて決定される。特定条件が遊技の進行に応じて成立する条件であることから、受付期間は、遊技の進行に応じて設定される期間でもある。なお、受付期間以外でプッシュボタン56への操作が検出されたとしても、サブ制御部は、検出したプッシュボタン56への操作に基づく演出は行わない。
【0031】
受付報知は、たとえば、液晶表示器51への画像の表示、スピーカ53,54からの音の出力、LEDの点灯、可動式の部材を動かすことなどにより実行される。たとえば、液晶表示器51に、プッシュボタン56を操作することを示す画像を表示したり、スピーカ53,54から「ボタンを押せ!」という音を出力したりすることで受付報知は行われる。また、プッシュボタン56の内部にLEDを設け、当該LEDを点灯させることで、プッシュボタン56自体が光っているように見せる演出により受付報知を行ってもよい。また、プッシュボタン56が可動式の部材となっており、受付期間中以外はプッシュボタン56を遊技機1の内部に埋没、あるいは、しまわれているような場合に、プッシュボタン56を突出させたり、あるいは、プッシュボタン56を露出させたりすることで受付報知を行ってもよい。
【0032】
本実施の形態においては、図3(a)に示すように、受付報知をスピーカ53,54と、液晶表示器51とを利用して実行している。
【0033】
(特典報知)
受付期間中に、所定の条件が成立すると、遊技者に対して特典に関する情報を報知するための特典報知を行う。「所定の条件」とは、たとえば、遊技者がプッシュボタン56を操作して、サブ制御部がその操作を検出したこと、または、プッシュボタン56への操作が行われずに設定された受付期間が経過したことに応じて成立する条件である。
【0034】
特典報知は、たとえば、特典が付与されたか否かを示す情報、特典が付与された可能性を示す情報、付与された特典の量を示す情報などが挙げられる。
【0035】
特典報知は、たとえば、液晶表示器51への画像の表示、スピーカ53,54からの音の出力、LEDの点灯、可動式の部材を動かすことなどにより実行される。たとえば、液晶表示器51に、演出用のキャラクタ画像や文字画像を表示したり、スピーカ53,54から「おめでとう」や「残念」という音を出力したりすることで特典報知は行われる。
【0036】
本実施の形態においては、図3(b−1)、(b−2)に示すように、特典報知をスピーカ53,54と、液晶表示器51とを利用して実行している。
【0037】
[特定演出]
遊技機1は、特定演出を所定期間実行した後に当該演出の結果を報知する、一連の演出を実行してもよい。図4は、特定演出の開始から結果報知がされるまでの流れを説明するための図である。図4(a)に示すように、本実施の形態においては、サブ制御部は、液晶表示器51とスピーカ53,54とを用いて特定演出を実行する。図4に示す例では、サブ制御部は、特定演出として、味方キャラクタと悪魔キャラクタとが戦っていることを示す画像を液晶表示器51に表示するとともに、BGMとして特定演出音をスピーカ53,54から出力する。
【0038】
サブ制御部は、特定演出を所定期間実行したのちに、特定演出の結果として結果報知を行う。結果報知は、所定期間に亘って実行された演出の結果を示すものであればよい。本実施の形態においては、演出の結果として、所定の特典が付与されたことの報知が行われる。なお、結果報知は、特典の付与を報知するものである必要はなく、特定演出の最後を示すものであればよい。また、特定演出は、遊技者の操作に関わらず演出内容が変化するものであって、結果報知は遊技者の操作に関わらず実行される。また、結果報知は、遊技者が所定の操作を行ったとしても、所定期間が経過していなければ行われないものである点で、特典報知とは異なる報知である。
【0039】
本実施の形態において、特定演出および結果報知は、1ゲームの最後に行われるものであって、換言すると、次ゲームの開始前に行われる。結果報知は、次ゲームの開始条件が成立したことに基づいて終了する。次ゲームの開始条件は、たとえば、次ゲームを開始するための操作が行われたこと、または、所定の時間が経過したことなどが含まれる。本実施の形態においては、次ゲームを開始するための操作が行われたことを次ゲームの開始条件とする。
【0040】
[設定変更処理]
サブ制御部が実行する設定変更処理について説明する。図5は、設定変更処理のフローチャートである。設定変更処理とは、設定変更状態に制御するための処理である。設定変更状態とは、音量や液晶表示器51の輝度を変更可能な状態である。また、サブ制御部は、設定変更状態に制御しているときに、メニュー表示を行う。
【0041】
ステップS21において、サブ制御部は決定ボタン71が操作されたか否かを判断する。決定ボタン71が操作されていないと判断すると(ステップS21においてNO)、サブ制御部は設定変更処理を終了する。決定ボタン71が操作されていると判断すると(ステップS21においてYES)、サブ制御部はステップS22に制御を切替える。
【0042】
ステップS22において、サブ制御部は設定変更状態に制御する。サブ制御部は、終了に関する操作を検出するまで設定変更状態に制御し(ステップS23)、終了に関する操作を検出すると(ステップS23においてYES)、設定変更状態への制御を終了する(ステップS24)する。サブ制御部は、設定変更状態への制御を終了すると、メニュー表示も終了する。
【0043】
図5に示すように、サブ制御部91は、プッシュ演出中であるか、または特定演出中であるかに関わらず、決定ボタン71への操作を検出すると設定変更状態に制御し、メニュー表示を行う。そのため、本実施の形態においては、所定の演出が実行されているときに、メニュー表示を行った場合に、所定の演出とメニュー表示とで演出が重なってしまうため演出内容等を調整する必要がある。
【0044】
[特定演出とメニュー表示との関係]
図6は、特定演出とメニュー表示との関係を説明するための図である。特定演出〜結果報知までの一連の演出中にメニュー表示を行うための操作が行われ場合について、パターン1、パターン2に分けて説明する。パターン1は、結果報知中にメニュー表示を行うための操作が行われ場合であって、パターン2は、特定演出中にメニュー表示を行うための操作が行われ場合である。
【0045】
図6(a)に示すように、特定演出が開始されてから所定期間経過した場合に、結果報知が行われ、結果報知中に決定ボタン71が操作されると、液晶表示器51の表示がメニュー表示中の画面に切り替わる。その後、メニュー表示を終了するための操作が行われると、メニュー表示中の画面から結果報知中の画面に切り替わる。その後、次ゲームの開始操作が行われると、サブ制御部は結果報知を終了する。
【0046】
図6(b)に示すように、特定演出中に決定ボタン71が操作されて、液晶表示器51の表示が特定演出中の画面からメニュー表示中の画面に切り替わったとする。その後、特定演出が開始されてからの期間が所定期間を経過したのちにメニュー表示を終了するための操作が行われると、メニュー表示中の画面から結果報知中の画面に切り替わる。
【0047】
この場合に、サブ制御部は、演出結果に係る音(図4中のWin音やLose音)は出力せずに、結果報知中の画面に切り替える。サブ制御部は、特定演出中に決定ボタン71が操作された場合であっても、液晶表示器51の表示をメニュー表示中の画面に切り替えるのみで、特定演出にかかる制御を継続して実行しており、その結果、特定演出が開始されてからの期間が所定期間を経過したのちにメニュー表示を終了するための操作が行われた場合に、結果報知を行う。
【0048】
なお、本実施の形態においては、特定演出中に決定ボタン71が操作された場合にメニュー表示中の画面に切り替えるものとしたが、特定演出中の画面とメニュー表示中の画面とを同時に液晶表示器51に表示させるようにしてもよい。たとえば、図6(c)に示すように、サブ制御部は、特定演出中に決定ボタン71を操作した場合に、液晶表示器51にメニュー表示中の画面と特定演出中の画面とを同時に表示してもよい。具体的には、メニュー表示の画面を小さく表示させ、特定演出の画像に重ねて表示させるようにしてもよい。
【0049】
サブ制御部は、特定演出を継続して実行し、特定演出が開始されてからの期間が所定期間を経過した場合に結果報知を行う。この場合に、結果報知に係る音を省略してもよい。
【0050】
[受付期間]
本実施の形態において、サブ制御部は、受付期間中にメニュー表示が行われた場合に、受付期間を中断する。受付期間を中断するとは、受付期間に制御しないことであって、プッシュボタン56への操作を受け付けないようにすることである。ここで、「受け付けない」とは、物理的にプッシュボタン56への操作ができなくなること(たとえば、プッシュボタン56の押下がロックされるなど)、プッシュボタン56への操作が検出されないこと、またはプッシュボタン56への操作が検出されてもその検出に応じた処理を実行しないことを含む。
【0051】
また、受付期間を中断することには、メニュー表示が終了したあと受付期間を再開するものと、メニュー表示が終了したあとも受付期間を再開しないものとを含む。すなわち、受付期間を中断することで受付期間を終了するものを含む。本実施の形態においては、メニュー表示が行なわれた場合に受付期間を中断し、その後、メニュー表示が終了した場合に受付期間を再開する。
【0052】
すなわち、本実施の形態において、サブ制御部は、メニュー表示を行っている設定変更状態中は、プッシュボタン56への操作がされても、当該プッシュボタン56への操作に基づく演出は行わない。
【0053】
[プッシュ演出とメニュー表示との関係]
サブ制御部は、メニュー表示を行っている設定変更状態中はプッシュボタン56への操作がされても、当該プッシュボタン56への操作に基づく演出を実行しない。図7は、プッシュ演出とメニュー表示との関係を説明するための図である。
【0054】
図7(a)は、メニュー画面の表示中にプッシュボタン56が操作された第1パターンにおける演出の流れを示す図である。受付報知中に決定ボタン71が操作された場合、サブ制御部は、液晶表示器51の表示を、受付報知中の画面からメニュー表示の画面に切り替える。メニュー表示中は、受付期間が中断されるため、プッシュボタン56が操作されても、サブ制御部は、当該プッシュボタン56への操作に基づく演出は実行しない。そのため、メニュー表示中にプッシュボタン56が操作された後、メニュー表示を終了するための操作が行われると、受付期間を再開するとともに、メニュー表示の画面から受付報知中の画面に切り替わる。
【0055】
その後、プッシュボタン56への操作を検出すると、サブ制御部は、受付期間を終了して、受付報知中の画面から特典報知に係る画面に、液晶表示器51の表示を切り替えるとともに、特典報知に係る音をスピーカ53,54から出力する。
【0056】
その後、次ゲームの開始操作がされると、サブ制御部は特典報知を終了する。本実施の形態においては、サブ制御部が特典報知を終了する条件を次ゲームの開始操作がされたことが成立したときとしている。次ゲームの開始条件は、たとえば、次ゲームを開始するための操作が行われたこと、または、所定の時間が経過したことなどが含まれ、本実施の形態においては、次ゲームを開始するための操作が行われたこととしている。
【0057】
ここで、画面が切り替わるとは、一の画面が液晶表示器51から消え、他の画面が表示されることをいう。このとき、一の画面に係る画像に他の画面に係る画像を被せることで一の画面を消してもよく、また、一の画面に係る画像を消して他の画面に係る画像を表示するようにしてもよい。具体的には、図7(a)に示す例では、決定ボタン71が操作されたタイミングで液晶表示器51から受付報知中の画面が消え、メニュー表示中の画面が表示される。その後、メニュー表示を終了するための操作が行われると、液晶表示器51からメニュー表示中の画面が消えて受付報知中の画面が表示される。その後、プッシュボタン56が操作されると、液晶表示器51から受付報知中の画面が消えて特典報知中の画面が表示される。
【0058】
図7(b)は、特典報知中に決定ボタン71が操作された第2パターンにおける演出の流れを示す図である。サブ制御部は、特典報知中に決定ボタン71が操作されたことを検出すると、受付期間を終了し、液晶表示器51の表示を、特典報知中の画面からメニュー表示の画面に切り替える。その後、サブ制御部は、メニュー表示を終了するための操作を検出すると、液晶表示器51の表示を、メニュー表示の画面から特典報知中の画面に切り替える。具体的には、決定ボタン71が操作されたタイミングで液晶表示器51から特典報知中の画面が消え、メニュー表示中の画面が表示される。その後、メニュー表示を終了するための操作が行われると、液晶表示器51からメニュー表示中の画面が消えて特典報知中の画面が表示される。
【0059】
すなわち、サブ制御部は、特典報知中に、メニュー表示を行った場合であっても、その後、メニュー表示を終了したときは特典報知を継続して実行する。なお、次ゲームの開始条件が所定期間の経過により成立する条件であって、メニュー表示が終了する前に次ゲームの開始条件が成立した場合は、特典報知を継続して行わずに、次ゲームに係る表示に切替えてもよい。
【0060】
[主な効果]
(1) 本実施の形態において、図7に示すように、サブ制御部は、メニュー表示をすると、受付期間を中断する。すなわち、図7(a)に示すように、受付期間中に決定ボタン71が操作されてメニュー表示が行なわれた場合に、メニュー表示中にプッシュボタン56が操作されても、当該プッシュボタン56への操作に基づく特典報知は実行されない。そのため、遊技者は、メニュー表示中に過ってプッシュボタン56を操作してしまった場合であっても、特典報知が実行されないため、遊技の興趣が損なわれない。
【0061】
また、本実施の形態において、受付期間中においては、決定ボタン71への操作に基づくメニュー表示を行うことができるとしたが、遊技機の管理者による操作に基づく管理者用の表示を行うことができるようにしてもよい。たとえば、受付期間中に、管理者が管理者用の表示に変えた場合に、管理者が過ってプッシュボタン56を操作した場合であっても、当該プッシュボタン56を操作したことに基づく特典報知は実行されないため、遊技者の遊技の興趣が損なわれない。
【0062】
(2) 本実施の形態において、図7(a)に示すように、受付期間中に決定ボタン71が操作されてメニュー表示が行なわれた場合に、メニュー表示を終了しても受付期間が継続する。そのため、受付期間中に、決定ボタン71が操作されても、遊技者は、引き続きプッシュボタン56への操作を行うことができるため、遊技の興趣が損なわれない。
【0063】
(3) 図3(a)に示すように受付期間中はプッシュボタン56への操作を受け付けることが可能な受付期間中であることを示す受付報知を行う。また、図7(a)に示すように、受付報知中にメニュー表示がされた場合は、受付報知中の画面からメニュー表示の画面に切り替わり、受付報知が中断されることとなる。メニュー表示中は、プッシュボタン56への操作がされた場合であっても当該操作に基づく特典報知は行われない。メニュー表示中に受付報知が行われないことにより、プッシュボタン56への操作が受け付けられないことが分かり易い。
【0064】
(4) 図5に示すように、本実施の形態においては、特定演出を開始してから所定期間が経過された後に特定演出の結果として結果報知を行うことができ、特定演出中にメニュー表示を行った後に、特定演出を開始してからの期間が所定期間経過した後にメニュー画面の表示を終了した場合に、結果報知が行われる。そのため、結果報知の内容を遊技者に確実に伝達させることができる。
【0065】
(5) 本実施の形態において、図1図3に示すように、メニュー表示を行っている際にその表示内容を変更するためには、決定ボタン71と十字キー70とが用いられる。これに対して、プッシュ演出においては、プッシュボタン56が用いられる。そのため、遊技者が、受付期間中に意図せずにメニュー表示を行うための操作をしてしまうことや、メニュー表示中に意図せずに特典報知を行うための操作をしてしまうことを防止することができる。
【0066】
(6) 本実施の形態において、図7(b)に示すように、特典報知を行っているときであっても、メニュー表示を行うための操作が受け付けられ、メニュー表示がされる。その後、メニュー表示が終了した後も、引き続き特典報知が行われるため、遊技者に特典報知の内容を好適に伝達することができる。
【0067】
また、メニュー表示中に、スピーカ53,54の音量が小さくなるように設計された遊技機においては、特典報知中にメニュー表示を行えることにより、特典報知中に容易にスピーカ53,54の音量を小さくすることができる。
【0068】
[その他の効果]
図6(a)に示すように、結果報知中にメニュー画面に切り替わったとしても、メニュー画面の表示を終了したときに再度、結果報知が行われるため、遊技者が意図せずにメニュー画面を表示してしまった場合であっても、結果報知の内容を再度確認することができる。
【0069】
[変形例]
以上、本発明における主な実施の形態を説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形例について説明する。
【0070】
[遊技機について]
上述した遊技機1は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を複数備え、可変表示部を変動表示した後、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、複数の可変表示部の表示結果の組合せである表示結果組合せに応じて入賞が発生可能なスロットマシンであってもよい。上述した遊技機1は、各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示の結果に応じて、遊技者にとって有利な大当り遊技状態に制御可能なパチンコ遊技機であってもよい。
【0071】
[受付期間について]
本実施の形態において、受付期間を特典報知が実行されたことで終了する期間としたが、計時される期間としてもよい。この場合に、メニュー表示中に受付期間が経過した場合に、受付期間の経過に伴って特典報知を実行してもよく、また、受付期間の経過に伴って特典報知を実行することなく他の演出を実行してもよい。この場合に、メニュー表示を終了した後に特典報知中の画面に切り替えたり、メニュー表示を終了した後に当該他の演出を実行したりしてもよい。
【0072】
[受付期間中に実行可能な報知]
本実施の形態においては、受付期間中にメニュー表示に係る報知を行うことが可能な遊技機を例に挙げたが、受付期間中に行うことが可能な報知として他の報知を実行できるものであってもよい。たとえば、遊技機1の管理者用の画面を表示できるようにしてもよい。管理者用の画面とは、たとえば、遊技履歴を削除したり、遊技履歴として記憶する遊技内容を選択したり、メニュー画面に表示する項目を選択したり、遊技機の設定を変更した履歴を確認したりすることのできる画面である。
【0073】
管理者用の画面を表示するための操作としては、管理者のみが行うことのできる操作を含む。管理者のみが行うことのできる操作には、たとえば、遊技機の内部に設けられたスイッチに対する操作や、遊技機に設けられた鍵に対する操作を含む。
【0074】
[メニュー表示を行うための操作とプッシュ演出に係る操作]
本実施の形態の遊技機1は、メニュー表示を行うための操作およびメニュー表示を切り替えるための操作用の操作部として決定ボタン71および十字キー70を備え、プッシュ演出用の操作部としてプッシュボタン56を備えるとした。メニュー表示に係る操作部と、プッシュ演出に係る操作部とのうち、少なくとも一部の操作部が共通していてもよい。たとえば、プッシュボタン56への操作に基づいてメニュー表示を行うようにしてもよい。この場合に、プッシュボタン56に対する操作態様に応じて、プッシュ演出に係る操作であるのか、あるいは、メニュー表示を行うための操作であるのかを区別してもよい。たとえば、プッシュ演出に係る操作を、プッシュボタン56を5秒よりも短い期間押し続けられた操作とし、メニュー表示のための操作を、プッシュボタン56を5秒以上押し続けられた操作としてもよい。
【0075】
[特典報知の終了条件]
本実施の形態において、特典報知の終了条件を次ゲームの開始条件が成立したときとしたが、他の条件を終了条件としてもよい。たとえば、特典報知の終了条件は、所定の期間が経過したこと、遊技の進行にかかる操作がされたことに応じて成立するものであってもよい。
【0076】
[受付報知について]
本実施の形態において、受付報知中にメニュー表示がされた場合は受付報知を中断するとしたが、受付報知を継続して実行するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0077】
51 液晶表示器、53,54 スピーカ、56 プッシュボタン、70 十字キー。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7