特許第6800207号(P6800207)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6800207可動遠位チップを含む組織除去用カテーテル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6800207
(24)【登録日】2020年11月26日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】可動遠位チップを含む組織除去用カテーテル
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/3207 20060101AFI20201207BHJP
【FI】
   A61B17/3207
【請求項の数】20
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-502676(P2018-502676)
(86)(22)【出願日】2016年7月20日
(65)【公表番号】特表2018-520799(P2018-520799A)
(43)【公表日】2018年8月2日
(86)【国際出願番号】US2016043103
(87)【国際公開番号】WO2017015347
(87)【国際公開日】20170126
【審査請求日】2019年5月24日
(31)【優先権主張番号】14/803,703
(32)【優先日】2015年7月20日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】512269650
【氏名又は名称】コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】グーゲンハイマー, イーサン
(72)【発明者】
【氏名】フルランド, ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】シュナイダー, ルーカス
(72)【発明者】
【氏名】ガーベイ, ザッカリー
(72)【発明者】
【氏名】シルズ, コリー
【審査官】 山口 賢一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0057690(US,A1)
【文献】 国際公開第2010/001870(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/3207
A61B 17/3205
A61B 17/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体の管から組織を除去するための組織除去用カテーテルであって、
近位端及び遠位端を有する細長い本体と、
前記細長い本体の前記遠位端に隣接する組織除去要素であって、前記組織除去要素が、前記身体の管と係合し、前記身体の管から組織を除去するように構成されている、前記組織除去要素と、
前記細長い本体の前記遠位端に隣接し、前記組織除去要素によって除去された組織を受け入れるように構成された組織収納チャンバであって、前記組織収納チャンバが、チャンバ管を規定するとともに、前記細長い本体の前記遠位端部分に接続された近位端、前記近位端とは反対側の遠位端、前記近位端と前記遠位端との間に延びる長手方向軸、及び、その前記遠位端に隣接するとともに前記遠位端から離間した組織除去開口を有する、前記組織収納チャンバと、
前記組織収納チャンバの前記チャンバ管内の閉鎖構成要素であって、前記閉鎖構成要素が、前記チャンバ管内において遠位方向に、前記閉鎖構成要素が、前記組織収納チャンバ内の除去された組織が前記組織除去開口を通って出ることを妨げる閉じた位置から、前記閉鎖構成要素が、前記組織収納チャンバ内の除去された組織が前記組織除去開口を通って出ることを許容する開いた位置へ、長手方向にスライド可能であり、動作において、前記閉鎖構成要素は、前記組織収納チャンバ内の除去された組織を前記組織除去開口を介して除去するように、前記閉じた位置から前記開いた位置へ前記チャンバ管内において前記遠位方向に長手方向にスライドするように構成されている、前記閉鎖構成要素と、を備えた、前記組織除去用カテーテル。
【請求項2】
前記閉鎖構成要素を前記組織収納チャンバに接続する、ボスと溝との接続をさらに備えた、請求項1に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項3】
前記ボスと溝との接続が、前記閉鎖構成要素と関連付けられ、前記閉鎖構成要素に沿って延びる溝と、前記組織収納チャンバ上にあり、前記溝内に保持されるとともに前記溝に沿って移動可能であるボスとを含んでいる、請求項2に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項4】
前記溝が、前記閉鎖構成要素に沿って延びる長腕部と、前記閉鎖構成要素と交差するように延びる短腕部とを有する、概してL形状である、請求項3に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項5】
前記ボスが前記L形状の溝の前記短腕部内にある場合に、前記閉鎖構成要素がロックされた構成にあり、前記チャンバ管内で長手方向にスライドすることが妨げられ、前記ボスが前記L形状の溝の前記長腕部内にある場合に、前記閉鎖構成要素がロック解除された構成にあり、前記チャンバ管内で長手方向にスライドすることが許容される、請求項4に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項6】
前記組織収納チャンバの前記遠位端が、遠位の開口を規定し、前記閉鎖構成要素が前記組織収納チャンバの前記遠位の開口を通って前記チャンバ管内に延びる、請求項5に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項7】
前記組織除去用カテーテルの遠位端を規定するチップ構成要素をさらに備え、前記チップ構成要素が、前記閉鎖構成要素の遠位端に接続されている、請求項6に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項8】
前記チップ構成要素が、前記閉鎖構成要素を、前記閉鎖構成要素のロックされた構成とロック解除された構成との間で移動させるように、前記組織収納チャンバに対して回転可能である、請求項7に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項9】
前記組織収納チャンバ上の第1のガイドワイヤ管と、前記チップ構成要素上の第2のガイドワイヤ管とをさらに備え、前記閉鎖構成要素がそのロックされた構成にある場合に、前記第1のガイドワイヤ管と前記第2のガイドワイヤ管とが、内部を通してガイドワイヤを受け入れるために整列される、請求項8に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項10】
前記閉鎖構成要素がそのロック解除された構成にある場合に、前記第1のガイドワイヤ管と前記第2のガイドワイヤ管とが整列されていない状態にある、請求項9に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項11】
ガイドワイヤが前記第1のガイドワイヤ管及び前記第2のガイドワイヤ管内に受け入れられている場合に、前記チップ構成要素が、前記閉鎖構成要素のロックされた構成からロック解除された構成に前記閉鎖構成要素を移動させるように、前記組織収納チャンバに対して回転可能である、請求項10に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項12】
前記閉鎖構成要素が、前記閉鎖構成要素の前記開いた位置への意図しない移動を防止するために、前記閉じた位置において選択的にロック可能であり、前記閉鎖構成要素が、前記閉鎖構成要素の前記開いた位置への移動を許容するように、前記閉じた位置において選択的にロック解除可能である、請求項1に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項13】
前記組織収納チャンバの前記遠位端が、遠位の開口を規定し、前記閉鎖構成要素が前記組織収納チャンバの前記遠位の開口を通って前記チャンバ管内に延びる、請求項12に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項14】
前記組織除去用カテーテルの遠位端を規定するチップ構成要素をさらに備え、前記チップ構成要素が、前記閉鎖構成要素の遠位端に接続されている、請求項13に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項15】
前記チップ構成要素が、前記閉鎖構成要素を選択的にロック及びロック解除するように、前記組織収納チャンバに対して回転可能である、請求項14に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項16】
前記組織収納チャンバ上の第1のガイドワイヤ管と、前記チップ構成要素上の第2のガイドワイヤ管とをさらに備え、ガイドワイヤが前記第1のガイドワイヤ管及び前記第2のガイドワイヤ管内に受け入れられている場合に、前記チップ構成要素が、前記閉鎖構成要素を選択的にロック及びロック解除するように、前記組織収納チャンバに対して回転可能である、請求項14に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項17】
身体の管から組織を除去するための組織除去用カテーテルであって、前記カテーテルは、
近位端及び遠位端を有する細長い本体と、
前記細長い本体の前記遠位端に隣接する組織除去要素であって、前記組織除去要素が、前記身体の管と係合し、前記身体の管から組織を除去するように構成されている、組織除去要素と、
前記細長い本体の前記遠位端に隣接し、前記組織除去要素によって除去された組織を受け入れるように構成された組織収納チャンバであって、前記組織収納チャンバが、チャンバ管を規定するとともに、前記細長い本体の前記遠位端部分に接続された近位端、前記近位端とは反対側の遠位端、前記近位端と前記遠位端との間に延びる長手方向軸、及び、その前記遠位端に隣接するとともに前記遠位端から離間した組織除去開口を有する、組織収納チャンバと、
前記組織収納チャンバの前記チャンバ管内の閉鎖構成要素であって、前記閉鎖構成要素が、前記チャンバ管内において、前記閉鎖構成要素が、前記組織収納チャンバ内の除去された組織が前記組織除去開口を通って出ることを妨げる閉じた位置と、前記閉鎖構成要素が、前記組織収納チャンバ内の除去された組織が前記組織除去開口を通って出ることを許容する開いた位置との間で、長手方向にスライド可能であり、動作において、前記閉鎖構成要素は、前記組織収納チャンバ内の除去された組織を前記組織除去開口を介して除去するように、前記閉じた位置から前記開いた位置へ前記チャンバ管内において長手方向にスライドするように構成されている、閉鎖構成要素と
を備え、
前記閉鎖構成要素が、前記閉鎖構成要素の前記開いた位置への意図しない移動を防止するために、前記閉じた位置において選択的にロック可能であり、前記閉鎖構成要素が、前記閉鎖構成要素の前記開いた位置への移動を許容するように、前記閉じた位置において選択的にロック解除可能である、組織除去用カテーテル。
【請求項18】
前記組織収納チャンバの前記遠位端が、遠位の開口を規定し、前記閉鎖構成要素が、前記組織収納チャンバの前記遠位の開口を通って前記チャンバ管内に延びる、請求項17に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項19】
前記組織除去用カテーテルの遠位端を規定するチップ構成要素をさらに備え、前記チップ構成要素が、前記閉鎖構成要素の遠位端に接続されている、請求項18に記載の組織除去用カテーテル。
【請求項20】
前記チップ構成要素が、前記閉鎖構成要素を選択的にロック及びロック解除するように、前記組織収納チャンバに対して回転可能である、請求項19に記載の組織除去用カテーテル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して、可動遠位チップを含む組織除去用カテーテルに関し、より詳細には、ワイヤ上の組織の洗浄を可能にする可動遠位チップに関する。
【背景技術】
【0002】
減量または組織除去用カテーテルは、望ましくない組織を身体から除去するために使用される。例として、アテレクトミーカテーテルが、血管から物質を除去して、血管を開き、血管を通る血流を向上させるのに使用される。アテレクトミーカテーテルは、管を通してのカテーテルの挿入を促すように、カテーテルのガイドワイヤ管内を通って延びるガイドワイヤ上を進行し得る。現在のアテレクトミーカテーテルは、ガイドワイヤをガイドワイヤ管から外して、カテーテルを洗浄する必要がある場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一態様では、カテーテルは、組織除去要素と、この組織除去要素によって除去された組織を受け入れるように構成された組織収納チャンバとを含んでいる。組織収納チャンバは、組織をチャンバから除去する際に使用するための組織除去開口を有している。閉鎖構成要素は、開口を選択的に開閉するための組織除去開口と関連付けられている。組織収納チャンバ及び閉鎖構成要素の各実施形態により、組織収納チャンバからの組織の除去が促進される。
【0004】
他の特徴は、以下で部分的に明らかになるとともに、部分的に指摘されることになる。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
身体の管から組織を除去するための組織除去用カテーテルであって、
近位端及び遠位端を有する細長い本体と、
前記細長い本体の前記遠位端に隣接する組織除去要素であって、前記組織除去要素が、前記身体の管と係合し、前記身体の管から組織を除去するように構成されている、前記組織除去要素と、
前記細長い本体の前記遠位端に隣接し、前記組織除去要素によって除去された組織を受け入れるように構成された組織収納チャンバであって、前記組織収納チャンバが、チャンバ管を規定するとともに、前記細長い本体の前記遠位端部分に接続された近位端、前記近位端とは反対側の遠位端、前記近位端と前記遠位端との間に延びる長手方向軸、及び、その前記遠位端に隣接するとともに前記遠位端から離間した組織除去開口を有する、前記組織収納チャンバと、
前記組織収納チャンバの前記チャンバ管内の閉鎖構成要素であって、前記閉鎖構成要素が、前記チャンバ管内を、前記閉鎖構成要素が、前記組織収納チャンバ内の除去された組織が前記組織除去開口を通って出ることを妨げる閉じた位置と、前記閉鎖構成要素が、前記組織収納チャンバ内の除去された組織が前記組織除去開口を通って出ることを許容する開いた位置との間で、長手方向にスライド可能である、前記閉鎖構成要素と、を備えた、前記組織除去用カテーテル。
(項目2)
前記閉鎖構成要素を前記組織収納チャンバに接続する、ボスと溝との接続をさらに備えた、項目1に記載の組織除去用カテーテル。
(項目3)
前記ボスと溝との接続が、前記閉鎖構成要素と関連付けられ、前記閉鎖構成要素に沿って延びる溝と、前記組織収納チャンバ上にあり、前記溝内に保持されるとともに前記溝に沿って移動可能であるボスとを含んでいる、項目2に記載の組織除去用カテーテル。
(項目4)
前記溝が、前記閉鎖構成要素に沿って延びる長腕部と、前記閉鎖構成要素と交差するように延びる短腕部とを有する、概してL形状である、項目3に記載の組織除去用カテーテル。
(項目5)
前記ボスが前記L形状の溝の前記短腕部内にある場合に、前記閉鎖構成要素がロックされた構成にあり、前記チャンバ管内で長手方向にスライドすることが妨げられ、前記ボスが前記L形状の溝の前記長腕部内にある場合に、前記閉鎖構成要素がロック解除された構成にあり、前記チャンバ管内で長手方向にスライドすることが許容される、項目4に記載の組織除去用カテーテル。
(項目6)
前記組織収納チャンバの前記遠位端が、遠位の開口を規定し、前記閉鎖構成要素が前記組織収納チャンバの遠位の開口を通って前記チャンバ管内に延びる、項目5に記載の組織除去用カテーテル。
(項目7)
前記組織除去用カテーテルの遠位端を規定するチップ構成要素をさらに備え、前記チップ構成要素が、前記閉鎖構成要素の遠位端に接続されている、項目6に記載の組織除去用カテーテル。
(項目8)
前記チップ構成要素が、前記閉鎖構成要素を、前記閉鎖構成要素のロックされた構成とロック解除された構成との間で移動させるように、前記組織収納チャンバに対して回転可能である、項目7に記載の組織除去用カテーテル。
(項目9)
前記組織収納チャンバ上の第1のガイドワイヤ管と、前記チップ構成要素上の第2のガイドワイヤ管とをさらに備え、前記閉鎖構成要素がそのロックされた構成にある場合に、前記第1のガイドワイヤ管と前記第2のガイドワイヤ管とが、内部を通してガイドワイヤを受け入れるために整列される、項目8に記載の組織除去用カテーテル。
(項目10)
前記閉鎖構成要素がそのロックされた構成にある場合に、前記第1のガイドワイヤ管と前記第2のガイドワイヤ管とが整列されていない状態にある、項目9に記載の組織除去用カテーテル。
(項目11)
ガイドワイヤが前記第1のガイドワイヤ管及び前記第2のガイドワイヤ管内に受け入れられている場合に、前記チップ構成要素が、前記閉鎖構成要素のロックされた構成からロック解除された構成に前記閉鎖構成要素を移動させるように、前記組織収納チャンバに対して回転可能である、項目10に記載の組織除去用カテーテル。
(項目12)
前記閉鎖構成要素が、前記閉鎖構成要素の前記開いた位置への意図しない移動を防止するために、前記閉じた位置において選択的にロック可能であり、前記閉鎖構成要素が、前記閉鎖構成要素の前記開いた位置への移動を許容するように、前記閉じた位置において選択的にロック解除可能である、項目1に記載の組織除去用カテーテル。
(項目13)
前記組織収納チャンバの前記遠位端が、遠位の開口を規定し、前記閉鎖構成要素が前記組織収納チャンバの遠位の開口を通って前記チャンバ管内に延びる、項目12に記載の組織除去用カテーテル。
(項目14)
前記組織除去用カテーテルの遠位端を規定するチップ構成要素をさらに備え、前記チップ構成要素が、前記閉鎖構成要素の遠位端に接続されている、項目13に記載の組織除去用カテーテル。
(項目15)
前記チップ構成要素が、前記閉鎖構成要素を選択的にロック及びロック解除するように、前記組織収納チャンバに対して回転可能である、項目14に記載の組織除去用カテーテル。
(項目16)
前記組織収納チャンバ上の第1のガイドワイヤ管と、前記チップ構成要素上の第2のガイドワイヤ管とをさらに備え、ガイドワイヤが前記第1のガイドワイヤ管及び前記第2のガイドワイヤ管内に受け入れられている場合に、前記チップ構成要素が、前記閉鎖構成要素を選択的にロック及びロック解除するように、前記組織収納チャンバに対して回転可能である、項目14に記載の組織除去用カテーテル。
(項目17)
組織除去用カテーテルの組織収納チャンバの洗浄方法であって、
前記組織除去用カテーテルの遠位端部分を患者の身体の管から、前記組織除去用カテーテルを使用して前記身体の管から組織を除去した後に外すことであって、組織収納チャンバのチャンバ管内の閉鎖構成要素が、前記組織収納チャンバ内の除去された組織が、前記組織収納チャンバの遠位端に隣接するとともに離間した組織除去開口を通って出ることを防止するように、閉じた位置にある、前記外すことと、
前記閉鎖構成要素を前記チャンバ管内で、前記閉鎖構成要素の閉じた位置から開いた位置に長手方向に移動させて、前記組織収納チャンバ内の組織が前記組織除去開口を通って出ることを許容することと、
前記組織収納内の前記除去された組織を、前記組織除去開口を通して前記組織収納チャンバの外に出すことと、
を含む、前記組織除去用カテーテルの組織収納チャンバの洗浄方法。
(項目18)
遠位端を前記外すことの後かつ、前記閉鎖構成要素を長手方向に前記移動することの前に、前記閉鎖構成要素を前記組織収納チャンバに対し、ロックされた構成からロック解除された構成に回転させることをさらに含む、項目17に記載の組織除去用カテーテルの組織収納チャンバの洗浄方法。
(項目19)
前記閉鎖構成要素を前記回転させることが、前記閉鎖構成要素に接続されたチップ構成要素を手動で回転させることを含み、前記チップ構成要素が、前記組織除去用カテーテルの遠位端を規定する、項目18に記載の組織除去用カテーテルの組織収納チャンバの洗浄方法。
(項目20)
前記組織除去用カテーテルの遠位端を外すことと、前記閉鎖構成要素を前記チャンバ管内で長手方向に移動させることと、前記組織収納チャンバ内の前記除去された組織を、前記組織除去開口を通して出すこととの各ステップが、前記組織除去用カテーテルがガイドワイヤ上にある間に実施される、項目17に記載の組織除去用カテーテルの組織収納チャンバの洗浄方法。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】カテーテルの斜視図及び各々がカテーテルの一部である取手の概略図である。
図2】組織収納チャンバを含むカテーテルの拡大部分横断面図であり、展開位置にあるカテーテルの組織除去要素を示している。
図3】閉じた位置にあるカテーテルを示し、組織収納チャンバ及び遠位端が透明に示されて、内部の詳細を示している、カテーテルの遠位端の図である。
図4】開いた位置にあるカテーテルを示し、組織収納チャンバ及び遠位端が透明に示されて、内部の詳細を示している、カテーテルの遠位端の図である。
図5】開いた位置にあるカテーテルを示し、組織収納チャンバ及び遠位端が透明に示されて、内部の詳細を示している、カテーテルの遠位端の別の図である。
図6】遠位チップ構成要素と、組織収納チャンバから離れた閉鎖構成要素とを示し、組織収納チャンバ及び遠位チップ構成要素が透明に示されて、内部の詳細を示している、別の実施形態のカテーテルの遠位端の図である。
図6A図6の組織収納チャンバの拡大部分図である。
図6B】各部分が除去されて内部の詳細を示している、図6の閉鎖構成要素の拡大部分図である。
図7】閉じた、ロックされた位置にあるカテーテルを示す、図6のカテーテルの図である。
図7A】閉じた、ロックされた位置にあるカテーテルを示す、図6のカテーテルの別の図である。
図8】閉じた位置にあり、ロック解除されているカテーテルを示す、図6のカテーテルの図である。
図8A】閉じた位置にあり、ロック解除されているカテーテルを示す、図6のカテーテルの別の図である。
図9】開いた位置にあるカテーテルを示す、図6のカテーテルの図である。
図10】開いた位置にあるカテーテルを示す、図6のカテーテルの別の図である。
図11】停止部を示す、図6のカテーテルの別の図である。
図11A図11のカテーテルの拡大部分図である。
図12】閉じた位置にあるカテーテルを示し、組織収納チャンバ及び遠位端が透明に示されて、内部の詳細を示している、別の実施形態のカテーテルの遠位端の図である。
図13】中間位置にあるカテーテルを示す、図12のカテーテルの遠位端の図である。
図14】開いた位置にあるカテーテルを示す、図12のカテーテルの遠位端の図である。
図15図12のカテーテルの組織収納チャンバの遠位端の拡大部分図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
対応する参照符号は、図面を通して、対応する部位を示している。
【0007】
カテーテル内に入れられた物質を除去するための、可動遠位部分を有する組織除去用カテーテルの実施形態が開示されている。具体的には、図示のカテーテルの実施形態は、血管(たとえば、末梢動脈壁または末梢静脈壁)から血小板組織を除去(すなわち、切り取る)するのに特に適している。しかし、開示の実施形態の特徴は、血管、特に末梢動脈の慢性完全閉塞(CTO)、他の身体の管の狭窄、ならびに、尿管、胆管、呼吸チャネル、膵管、リンパ管などの他の身体の管の他の過形成性及び腫瘍性の状況を処置するのにも適切である場合がある。腫瘍性の組織の成長はしばしば、身体の管を囲み、身体の管内に侵入する腫瘍の結果として生じることになる。このため、そのような物質の除去は、身体の管の開存性を維持するには有益であり得る。残りの議論が、組織を血管から除去し、血管内の閉塞を貫通するためのカテーテルを対象としているが(たとえば、動脈内におけるアテローム性または血栓性閉塞物質、または、静脈内の他の閉塞)、本開示の教示は、様々な身体の管の、様々な、閉塞しているか、狭窄しているか、過形成性の物質からの組織を貫通及び/または除去するためのカテーテルを含むが、それに限定されない、他のタイプの組織除去用カテーテルに等しく適用されることを理解されたい。
【0008】
図1を参照すると、本開示の1つまたは複数の実施形態に係る組織除去用カテーテルが、全体として参照符号10で示されている。カテーテル10は、全体として12で示されている細長いカテーテル本体を備えている。このカテーテル本体は、両側の近位端12aと遠位端12bそれぞれと、この近位端と遠位端との間に延びる長手軸とを有している。カテーテル本体12は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の構成を有することができる。全体として14で示されている、取手すなわち制御ユニットは、ユーザによる操作のために、カテーテル本体12の近位端12aに配置されている。全体として16で示され、概してカテーテル本体12の遠位端12bに隣接している組織除去要素は、身体の管から組織を除去(たとえば、切除)し、除去された組織を、カテーテル本体の遠位端に隣接する組織収納チャンバ17の管15(図2)に向けるように構成されている。カテーテル10は、カテーテルのガイドワイヤ管19内を延びるガイドワイヤ18を越えて進出している(図3)。ガイドワイヤ18は、患者の血管を通してのカテーテル10の操作を促す。
【0009】
図2を参照すると、図示の実施形態では、組織除去要素16は、組織を切除するための、回転軸RA1周りに回転可能である、回転可能な切除要素を備えている。図示の切除要素16は、遠位に向いている切除縁部23と、除去された組織を遠位に、カテーテル本体12の組織収納チャンバ17内に向けるためのカップ状表面20とを有している。しかし、他の実施形態では、切除縁部は近位に向いている場合がある。他の実施形態では、組織除去要素は、組織を切除するための他の構成を有する場合があるか、他の方法で組織を除去するように構成されている場合がある。たとえば、組織除去要素は、組織を除去するか、組織を削り落とすか、身体の管から組織を別様に除去するように構成されている場合がある。さらに、組織除去要素は、カテーテル本体に対して回転可能ではない場合がある。
【0010】
引き続き図2を参照すると、組織除去用駆動シャフト26は、組織除去要素に回転を与えるために、組織除去要素16のステム28に操作可能に接続されている(たとえば、ステム28にしっかりと固定されている)。組織除去用駆動シャフト26(たとえば、コイル状の駆動シャフト)は、カテーテル本体12を通って延び、カテーテル本体に対し、駆動シャフトの回転を駆動させ、ひいては、組織除去要素16の回転を駆動させるために、取手14内の電気駆動シャフトモータ30(図1)、または他の原動機に操作可能に接続可能である。駆動シャフトモータ30は、取手14内の電源21(図1)に電気的に接続されている。図示の実施形態では、駆動シャフト26は、カテーテル本体に対して組織除去要素16を長手方向に移動させるように、カテーテル本体12内を長手方向に移動可能である。組織除去要素16の長手方向の移動は、本体12の遠位端12bに接続された組織除去ハウジング34に対する組織除去要素の展開及び収納の動作を行う。ハウジング34の遠位部分は、組織コンテナ17を形成するが、ハウジングと組織収集チャンバとは、別々に形成されていてもよい。
【0011】
組織除去要素16は、収納位置(図示せず)と、展開位置(図1及び図2)との間で移動可能である。収納位置では、組織除去要素16は、ハウジング34内に受け入れられており、ハウジングの窓または側部の開口38を通して露出してはいない。組織除去要素16を展開するためには、駆動シャフト26は、駆動シャフトに操作可能に接続された取手14のレバーまたは他のアクチュエータ40(図1)を移動するなどにより、カテーテル本体12に対して近位方向に移動して、ハウジング34に対し、組織除去要素16を近位方向に移動させる。図2を参照すると、組織除去要素16が近位方向に移動すると、カムとして作用する組織除去要素が、ハウジング34の内部のカムフォロア42と係合し、カムフォロア42に沿って長手方向に移動し、本体12に対してハウジングを旋回させるか逸らし、組織除去要素を部分的に窓38の外に延ばす。組織除去要素16を、その収納された、非展開位置に戻すためには、駆動シャフト26は、アクチュエータ40を遠位方向に移動するなどにより、遠位方向に移動して、組織除去要素16をカムフォロア42に沿って遠位方向に移動させる。組織除去要素16の遠位方向への移動により、ハウジング34が、本体12に対して旋回するか、逸れた状態から戻り、それにより、組織除去要素がハウジング34内に受け入れられ、窓38の外には延びない。組織除去要素16が、その収納位置にある場合、駆動シャフトモータ30は作動していない(すなわち、オフにされている)。本開示の原理に従って構成されたカテーテル10は、展開機構を含んでいない場合がある(たとえば、組織除去要素または他の機能要素が、常に配置されている場合があるか、カテーテル本体内に残っている場合がある)ことを理解されたい。
【0012】
組織除去要素16により切除した物質は、窓38を通して、窓に対して遠位に位置する組織収納チャンバ17の管15内に向けられている。カテーテル10は、複数回、容器内を通過し、各々の通過からの物質が、組織収納チャンバ17内に貯蔵される。組織収納チャンバ17が満杯になっている場合、カテーテル10は、患者から外され、組織収納チャンバは、以下に記載するように、後の使用のために洗浄され得る。
【0013】
新たに図3及び図4を参照すると、遠位チップ構成要素50は、組織収納チャンバ17の遠位端に配置されている。遠位チップ構成要素50は、可撓性材料で形成されている場合があり、それにより、チップ構成要素は概して非外傷性であるようになっている。組織収納チャンバ17は、組織除去開口52を規定して、チャンバからの物質の除去を促進する。組織除去開口52は、全体として54で示されている閉鎖構成要素の移動によって選択的に開閉する。閉鎖構成要素54は、組織収納チャンバ17の遠位の開口56内に受け入れられる近位端と、遠位チップ構成要素50の近位端に取り付けられた遠位端とを有している。遠位チップ構成要素50の移動により、組織収納チャンバ17の管15内において、閉鎖構成要素54の結合移動を生じる。具体的には、遠位チップ構成要素50と閉鎖構成要素54とが、組織除去開口52が閉鎖構成要素によってブロックされている(すなわち、閉じている)、図3の閉じた位置と、組織除去開口がブロック解除されている(すなわち、開いている)、図4の開いた位置との間で移動するように、組織収納チャンバ17の長手軸A2に沿ってスライド可能である。以下に説明する理由から、組織収納チャンバ17は、組織収納チャンバの遠位端の近くに配置された複数のタブ58(大まかには、1つまたは複数のボス)を有している。タブ58は、組織収納チャンバ17の管15内に突出している。図示の実施形態では、タブ58は、組織収納チャンバ17にパンチで穴を開けられている。タブ58は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の構成を有することができ、かつ、他の方法で形成することができる。たとえば、タブ58は、組織収納チャンバとは別に形成し、適切に組織収納チャンバ17に取り付けることができる。
【0014】
図示の実施形態では、図4に示すように、閉鎖構成要素54は、その近位端に、開いた位置にある場合に組織除去開口52の外に物質を向けるように湾曲したすくい部分60を有する細長い本体を含んでいる。図3に示すように、本体のプラグ部分62は、閉鎖構成要素54が閉じた位置にある際に、組織収納チャンバ17内の組織除去開口52をブロックする。閉鎖構成要素54は、本開示の様々な態様から逸脱することなく、他の構成を有する場合がある。たとえば、閉鎖構成要素54のすくい部分60は、複数の方向における除去を可能にする複数の開口を伴う、円錐形状または他の形状を有することができる。さらに、すくい部分60は、他の実施形態では、省略される場合がある。
【0015】
閉鎖構成要素54は、複数のL形状のスロット64(大まかには、1つまたは複数の溝)を含んでいる。複数のL形状のスロットの各々は、周方向に伸びる部分66と、軸方向に延びる部分68と、軸方向に延びる部分を周方向に伸びる部分に接続する結合部とを有している。1つのL形状のスロット64のみが、図3及び図4において視認できるが、2つのL形状のスロットが、図5において視認できる。図4及び図5に示すように、各スロット64の周方向に伸びる部分66は、閉鎖構成要素54の遠位端付近に配置されており、軸方向に延びる部分68は、結合部から閉鎖構成要素の近位端に向かって延びている。一実施形態では、周方向に伸びる部分66の各々は、閉鎖構成要素54の外周周りに約30度の範囲を定めている。別の実施形態では、周方向に伸びる部分66の各々は、閉鎖構成要素54の外周周りに、約15度から約45度の間の範囲を定めている。組織収納チャンバ17のタブ58は、それぞれのL形状のスロット64内に保持されて、ボスと溝との接続を形成する。タブ58は、開いた位置と閉じた位置との間で、組織収納チャンバ17に対する閉鎖構成要素54の移動を許容するように、スロット64内で移動可能である。スロット64は、L形状以外の構成を有する場合がある。たとえば、スロット(図示せず)をU形状として、スロット内におけるタブの、U形状のスロットの脚の一方に軸方向にタブがスライドする前に、時計回り方向と反時計回り方向との両方での、周方向の移動を可能にする場合がある。代替的には、スロット(図示せず)は、J形状である場合がある。
【0016】
閉鎖構成要素54を閉じた位置(図3)から開いた位置(図4)に移動するためには、遠位チップ構成要素50を把持し、(チップ50の遠位端から見て)反時計回りに回転させ、それにより、タブが周方向に伸びる部分66内で軌道に沿って動き、周方向に伸びる部分と長手方向に延びる部分68との間の結合部に入るようにされる場合がある。閉鎖構成要素54をこの方式で回転させることにより、概して、閉鎖構成要素のすくい部分60を、組織収納チャンバ17の組織除去開口52と整列させる。遠位チップ構成要素50は、次いで、軸方向(たとえば、遠位方向)に移動して、閉鎖構成要素54を軸方向(たとえば、遠位方向)にスライドさせ得、それにより、タブ58がスロット64の軸方向に延びる部分68に沿う軌道上を動くようになっている。遠位チップ構成要素50の軸方向の移動は、組織収納チャンバ17と遠位チップ構成要素50との間に配されたバネ(図示せず)によって補助される場合がある。スロット64とタブ58との間のスライドによる係合は、遠位チップ構成要素50及び閉鎖構成要素54が、組織収納チャンバ17から分離することを防止もする。遠位チップ構成要素50は、閉鎖構成要素54のすくい部分60が組織収納チャンバ17の組織除去開口52と合わさって位置され、それにより、組織除去開口が開くまで、移動する。この位置では、タブ58は、スロット64の軸方向に延びる部分68の端部(たとえば、近位端)と係合して、閉鎖構成要素54のさらなる軸方向の移動を妨げる。組織除去開口52が開かれると、組織収納チャンバ17内の物質は、多くの様々な方法で除去される場合がある。物質は単に、カテーテル10から除去した後に適切な方式で排出される場合がある。代替的には、物質は、貯蔵コンテナ(図示せず)に貯蔵される場合もある。本開示の範囲から逸脱することなく、タブ58は、閉鎖構成要素54上にあってもよく、スロット64は、組織収納チャンバ17内にあってもよいことを理解されたい。やはり、本開示の範囲から逸脱することなく、任意の数のタブ58及びスロット64を組み込むことができる。
【0017】
ガイドワイヤ管19は、カテーテル10に沿って延びており、組織収納チャンバ17に沿って延びる(たとえば、取り付けられている)近位セクション19aと、遠位チップ構成要素50に沿って延びる(たとえば、取り付けられている)遠位セクション19bとを含んでいる。ガイドワイヤ管19の近位セクション19aと遠位セクション19bとは、隙間または空隙70によって離間している。ガイドワイヤ管19の近位セクション19aは、閉鎖構成要素54が図3の閉じた位置にある場合に、遠位セクション19bと整列している。この方式で、閉鎖構成要素54が閉じた位置にあり、ガイドワイヤ18がガイドワイヤ管19内に完全に挿入されている場合、ガイドワイヤ18は、閉鎖構成要素が意図せずに回転することを妨げ、それにより、閉鎖構成要素を閉じた位置に維持するか、ロックする。ガイドワイヤ18は、閉鎖構成要素を他の適切な方法でロックして、組織除去開口52が意図せずに開くことを妨げる場合がある。たとえば、カテーテルは、バイアスがかけられたロッキング要素(図示せず)を含む場合がある。
【0018】
組織収納チャンバ17及び閉鎖構成要素54の構成により、遠位チップ構成要素50を回転及び軸方向にスライドさせて、ガイドワイヤ18をガイドワイヤ管19のセクション19aとセクション19bとのいずれからも除去する必要なしに、組織除去開口52を露出させることが可能になる。遠位チップ構成要素50に回転力が印加された場合、閉鎖構成要素54が回転し、組織収納チャンバ17のタブ58が、閉鎖構成要素のスロット64の、周方向に伸びる部分68内で軌道に沿って動き、結合部内に入る。遠位チップ構成要素50を回転させると、ガイドワイヤ管19の近位部分19aと遠位部分19bとが整列していない状態になることから、ガイドワイヤ18に曲げ応力が印加される。ガイドワイヤは、印加された曲げ応力の下で弾性的に曲がり、閉鎖構成要素54に、閉じた位置へのバイアスをかける回帰力を蓄積する。結果として、タブ58が結合部に位置し、ユーザによって印加される回転力が除かれる場合に、ガイドワイヤ18内の回帰力により、閉鎖構成要素54を閉じた位置に自動的に移動することができる。しかし、回転力がユーザによって維持されている場合、遠位チップ構成要素50は、蓄積されたエネルギの構成要素(たとえば、バネ)により遠位への引張り及び/または遠位への付勢がされて、閉鎖構成要素54を遠位に移動し、組織収納チャンバ17のタブ58を閉鎖構成要素54のスロット64の軸方向に延びる部分68内で、軌道に沿って動かして、組織除去開口52を開き得る。タブ58がスロット64の軸方向に延びる部分68に受け入れられていると、ガイドワイヤ18によって生じる回帰力が、閉鎖構成要素54を開いた位置に保持するように作用する。これにより、閉鎖構成要素54がスライドして閉じた位置に戻る機会を低減する。カテーテル10が患者から外された場合、ガイドワイヤ18は、ガイドワイヤ管19内に維持されている。ガイドワイヤ管19内にガイドワイヤ18を残すことにより、カテーテル10の洗浄は、洗浄前にガイドワイヤを外し、次いで、洗浄後にガイドワイヤをガイドワイヤ管内に再度挿入しなければならない場合よりも効率的となる。
【0019】
組織除去開口52を閉じることが所望である場合、遠位チップ構成要素50は近位方向に押されて、タブ58を、スロット64の軸方向に延びる部分68と周方向に伸びる部分66との間の結合部内へと、軌道に沿って動かす。ガイドワイヤ18の回帰力は、閉鎖構成要素54を閉じた位置に戻すことの助けになるか、閉鎖構成要素54を閉じた位置に自動的に戻す場合があり、それにより、組織除去開口52を閉じる。さらに、遠位チップ構成要素50及び閉鎖構成要素54が、カテーテル10が使用される前に閉じた位置に移動しない場合、カテーテルが止血バルブ内に挿入されている際に遠位チップ構成要素に作用する遠位から近位への力により、閉鎖構成要素を軸方向(たとえば、近位方向)に移動させて、タブ58を結合部内へ、軌道に沿って動かすことができ、それにより、閉鎖構成要素が、ガイドワイヤ18の回帰力の下で閉じた位置へと移動するようになっている。
【0020】
追加的または代替的に、スナップ機構(図示せず)により、遠位チップ構成要素50及び閉鎖構成要素54を閉じた位置か開いた位置にロックする場合がある。スナップ機構を外して、遠位チップ構成要素50及び閉鎖構成要素54を組織収納チャンバ17に対して移動させるのに、わずかな軸方向の力が必要である場合がある。スナップ機構は、遠位チップ構成要素50及び閉鎖構成要素54を閉じた位置か開いた位置にロックするために、金属対金属若しくは金属の締まりばめ、または、金属対プラスチックの締まりばめを含む場合がある。
【0021】
図6から図6Bを参照すると、別の実施形態のカテーテル10’は、チャンバの遠位端の近位において、組織収納チャンバ17’の延長部材81に形成された突起80(大まかには、1つまたは複数のボス)と、閉鎖構成要素54’の内側表面に形成されたチャネル82(大まかには、1つまたは複数の溝;図6B)とを含んでいる。図示の実施形態では、閉鎖構成要素54’は、延長部材81上でスライド可能に受け入れられており、それにより、閉鎖構成要素がスリーブとして機能するようになっている。延長部材81は、概して側部の開口の形態である組織収納チャンバ17’の組織除去開口52’を規定している。組織除去開口52’は、延長部材81のすくい部分によって規定され得る。一対の突起80は、組織収納チャンバ17’の延長部材81に沿って軸方向に整列するとともに離間している。チャネル82は、閉鎖構成要素54’の内側表面に沿って軸方向に整列するとともに離間している一対の周方向に伸びる部分84と、周方向に伸びる部分84の端部間で、周方向に伸びる部分から近位の方向に延びる軸方向に延びる部分86とを含んでいる。組織収納チャンバ17’の突起80は、チャネル82内に保持されて、ボスと溝との接続を形成する。突起80は、開いた位置と閉じた位置との間で、組織収納チャンバ17’に対して閉鎖構成要素54’をガイドするように、チャネル82内で軌道に沿って動く。
【0022】
閉鎖構成要素が組織除去開口52’をカバーしている、閉鎖構成要素54’を閉じた、ロックされた位置(図7及び図7A)から、開いた位置(図9及び図10)に移動するためには、遠位チップ構成要素50’を把持し、(チップ構成要素の遠位端から見て)反時計回りに回転させて、各突起80を、チャネル82のそれぞれの周方向に伸びる部分84内で軌道に沿って動かして、図8に示すように、チャネルの、周方向に伸びる部分と軸方向に延びる部分86との間の結合部に入るようにさせる場合がある。前の実施形態で説明し、図8Aに示したように、この方式で閉鎖構成要素54’を回転させることにより、ガイドワイヤ18’をガイドワイヤ管19内で曲げ、これにより、カテーテル10’を閉じた位置に戻すための、回帰負荷をガイドワイヤに付している。
【0023】
図8及び図8Aに示す回転位置から、遠位チップ構成要素50’は、次いで、軸方向に移動して、突起80をチャネル82の軸方向に延びる部分86に沿ってスライドさせることができる。遠位チップ構成要素50’は、閉鎖構成要素54’がもはや組織収納チャンバ17’の組織除去開口52’をカバーせず、それにより、図9及び図10に示すように、組織除去開口が開くまで、引っ張られる。本開示の範囲から逸脱することなく、突起80は、閉鎖構成要素54’上にあってもよく、チャネル82は、組織収納チャンバ17’内に形成されていてもよいことを理解されたい。
【0024】
図10図11、及び図11Aを参照すると、停止部90は、組織収納チャンバ17’の遠位端付近に配置されて、閉鎖構成要素54’の、組織収納チャンバから離れる遠位方向の移動を制限し得る。図示の実施形態では、停止部90は、組織収納チャンバ17’の外側表面に取り付けられたタブ、より詳細には、組織収納チャンバの延長部材81を備えている。タブ90は、閉鎖構成要素54’に形成されたスロット92の近位端と係合して、閉鎖構成要素のさらなる移動を制限する。停止部90は、本開示の範囲から逸脱することなく、カテーテルのいくつかの他の部分と係合して、閉鎖構成要素の移動を制限する場合がある。
【0025】
追加的または代替的に、タブ(図示せず)は、閉鎖構成要素に機械加工することができ、(たとえば、レーザカットされた)スロットが、組織収納チャンバに形成され得る。
【0026】
追加的または代替的に、複数のレーザカットされたタブは、組織収納チャンバの遠位端に形成され得る。もっとも近位のタブは、閉鎖構成要素上の機械加工された特徴を、遠位チップ構成要素が近位に向かって、ガスケット(図示せず)に対して押され、次いで、回転され、前の実施形態で記載したように遠位に引っ張られるまで、ロックすることができる。遠位チップ構成要素及び閉鎖構成要素の遠位方向の移動は、組織収納チャンバ上のもっとも遠位のタブによって停止する。このため、ロック機構は、閉鎖構成要素が回転した際に、ガイドワイヤと、ガイドワイヤ管のセクションとの間に形成される回帰力を使用するよりむしろ、タブに構築される。
【0027】
図12から図14を参照すると、別の実施形態のカテーテルは、全体として10’’で示されている。カテーテル10’’の組織収納チャンバ17’’における組織除去開口52’’(図14)により、チャンバ内に入れられた物質を除去することができる。カテーテル10’’は、組織収納チャンバ17’’の組織除去開口52’’内に受け入れられる近位端と、遠位チップ構成要素50’’の近位端に取り付けられた遠位端とを有する、全体として54’’で示されている閉鎖構成要素を含んでおり、それにより、遠位チップ構成要素の移動が閉鎖構成要素の結合移動を生じさせるようになっている。遠位チップ構成要素50’’及び閉鎖構成要素54’’は、組織収納チャンバ17’’内で、組織除去開口52’’を選択的に開閉するように移動可能である。図示の実施形態では、組織除去開口52’’は、組織収納チャンバ17’’の遠位端を通って軸方向に延びる遠位開口によって規定される。組織除去開口52’’は、本開示の様々な態様から逸脱することなく、任意の他の方式で形成される場合がある。
【0028】
組織収納チャンバ17’’は、組織収納チャンバの遠位端付近に、全体として99で示されている複数の留め部を含んでいる(1つのみ示している)。留め部99の各々は、概して、内部に開口100を規定する、屈曲可能な片持ちのスナップフィットアームの形態である。開口100は、組織収納チャンバ17’’周りに周方向に離間しており、各開口は、組織収納チャンバの遠位縁部から離間している。複数の細いスリット102は、組織収納チャンバ17’’に、遠位端に形成されるとともに、組織収納チャンバ周りに周方向に離間して、留め部99を形成している。各スリット102は、組織収納チャンバ17’’の遠位縁部から、広く取られた基部104に延びている。一対のスリット102は、各留め部99と関連付けられている。図示のように、一対のスリット100の各々は、留め部100の周方向の側部両側に配置されている。各留め部99は、以下により詳細に説明するように、閉鎖構成要素54’’によって係合される際に、径方向外側に、弾性的に屈曲可能であるか可撓性があることができる。
【0029】
閉鎖構成要素54’’は、閉鎖構成要素の近位端に隣接して配置された複数のフック108を含んでいる。図示の実施形態では、フック108は、相互に接続されており、また、単一のフック基部ユニット109の一部である。閉鎖構成要素54’’の近位端が組織収納チャンバ17’’の遠位端に完全に受け入れられている場合、フック108は、それぞれの留め部99の開口100内に保持されて、遠位チップ構成要素50’’及び閉鎖構成要素54’’を組織収納チャンバ17’’に対して固定する。図15を参照すると、各フック108は、第1の傾斜表面110と、第2の傾斜表面112と、第3の傾斜表面114とを含んでいる。第1の傾斜表面110は、傾斜路108の前縁部から第2の傾斜表面112に、ある角度で上方に延びている。第2の傾斜表面は、第1の傾斜表面110から第3の傾斜表面114に、概して組織収納チャンバ17’’の外側表面に平行な平面に沿って延びている。第3の傾斜表面114は、第2の傾斜表面112から傾斜路108の後縁部に向かって下方に延びている。以下に説明するように、フック108の構造により、閉鎖構成要素54’’の、組織収納チャンバ17’’内における解放可能なロックが許容される。
【0030】
第1のチューブ管116は、組織収納チャンバ17’’に配置されている。第1のチューブ管116は、組織収納チャンバ17’’の遠位縁部から、組織収納チャンバの遠位縁部の近位の位置に延びている。第1のチューブ118は、概して第1のチューブ管の遠位端において、第1のチューブ管116に固定して配置されている。第2のチューブ管120は、閉鎖構成要素54’’に配置されている。第2のチューブ管120は、閉鎖構成要素54’’の近位縁部から、閉鎖構成要素の近位縁部の遠位の位置に延びている。第2のチューブ122は、第2のチューブ管120内に固定して配置され、組織収納チャンバ17’’内の第1のチューブ管116内に、第1のチューブ管内の第1のチューブ118を通って延びている。第2のチューブ122は、第1のチューブ118内に受け入れられるとともに、第1のチューブ内をスライドするようなサイズになっている第1の直径部分124と、第1の直径部分よりも幅広の第2の直径部分126とを備えている。第2の直径部分126は、第2の中空チューブ122が第1のチューブに対して遠位にスライドする際に、第1のチューブ118に当接するようなサイズになっている。この構成により、以下により詳細に説明するように、遠位チップ構成要素50’’及び閉鎖構成要素54’’の、組織収納チャンバ17’’から離れる方向の移動を制限し、遠位チップ構成要素及び閉鎖構成要素の、組織収納チャンバに対する回転を許容する。チューブ118、122は、溶接、鑞付け、または接着などの、任意の適切な手段により、管116、120内に固定して配置され得る。さらに、管116、120は、本発明の範囲を逸脱することなく、省略される場合がある。第2のチューブ122の第1の直径部分124及び第2の直径部分126は、別々に形成され、溶接、鑞付け、または接着などの任意の適切な手段により、相互に取り付けられる場合がある。代替的には、第1の直径部分124及び第2の直径部分126は、一体に形成することができる。第1のチューブ118と第2のチューブ122とは、ガイドワイヤ管の近位部分19aと遠位部分19bとにそれぞれ整列されて、ガイドワイヤ管19’’を部分的に規定している。ガイドワイヤ(図示せず)は、第1のチューブ118と第2のチューブ122とをそれぞれ含み、ガイドワイヤ管19’’を通して挿入可能である。
【0031】
閉じた位置においては、閉鎖構成要素54’’は、組織収納チャンバ17’’の組織除去開口52’’内に受け入れられ、閉鎖構成要素のフック108は、留め部99の開口100内に保持されて、遠位チップ構成要素50’’及び閉鎖構成要素を組織収納チャンバに対して固定する。組織除去開口52’’を開くためには、遠位方向における軸方向の引張り力は、遠位チップ構成要素50’’に印加される。十分な大きさの力により、閉鎖構成要素54’’を遠位に移動させ、留め部99の内側表面がフック108の第1の傾斜表面110を登る。留め部99が第1のフックの表面110を登ると、留め部は、外側に、フック108から離れる方向に弾性的に屈曲し、閉鎖構成要素54’’がその遠位方向の移動を継続するためのクリアランスを提供する。閉鎖構成要素54’’の継続的な遠位方向の移動により、留め部99の内側表面が第2の傾斜表面112に達し、次いで、第3の傾斜表面114を下り、フックが開口100から離れる。フック108が開口100から離れると、閉鎖構成要素54’’及びフック108は、組織収納チャンバ17’’の外に完全に引き出すことができる。遠位チップ構成要素50’’及び閉鎖構成要素54’’の遠位方向の移動は、第2の中空チューブ122の第2の直径部分126が第1の中空チューブ118と係合する際に停止する。
【0032】
閉鎖構成要素54’’を組織収納チャンバ17’’から除去した後は、遠位チップ構成要素50’’及び閉鎖構成要素54’’は回転し、それにより、第2のチューブ122が第1のチューブ118の軸周りに、組織除去開口が開かれるまで回転する。たとえば、遠位チップ構成要素50’’及び閉鎖構成要素54’’は、第1のチューブ118周りに、約180度回転して、組織除去開口52’’を開くことができる。他の回転角度も予想される。このため、遠位チップ構成要素50’’及び閉鎖構成要素54’’は、組織収納チャンバ17’’の長手方向の軸から径方向にオフセットした軸周りに回転する。図示の実施形態では、この回転は、ガイドワイヤ管19’’の少なくとも一部分と一致する軸周りの回転である。結果として、ガイドワイヤ(図示せず)及びガイドワイヤ管19’’は、遠位チップ構成要素50’’及び閉鎖構成要素54’’の回転によってせん断されるか変形されて配置されてはいない。
【0033】
組織除去開口52’’を閉じるためには、遠位チップ構成要素50’’及び閉鎖構成要素54’’が、組織除去開口と整列した位置に回転して戻り、閉鎖構成要素のフック108が留め部99の開口100によって保持されるまで、近位に押され、それにより、遠位チップ構成要素50’’及び閉鎖構成要素を組織収納チャンバ17’’にロックする。閉鎖構成要素54’’が組織収納チャンバ17’’内に、近位方向に押されると、フック108の第3の傾斜表面114は、留め部99の内側表面と係合する。十分な大きさの力により、閉鎖構成要素54’’を近位に移動させ、留め部99の内側表面が傾斜路108の第3の傾斜表面114を登る。留め部99が第3の傾斜表面114を登ると、留め部は、外側に、フック108から離れる方向に弾性的に屈曲し、閉鎖構成要素54’’がその近位方向の移動を継続するためのクリアランスを提供する。閉鎖構成要素54’’の継続的な近位方向の移動により、留め部99の内側表面が第2の傾斜表面112に達し、次いで、第1の傾斜表面110を下り、フック108を開口100内に保持する。
【0034】
この実施形態のカテーテル10’’は、洗い流すための別のツールを使用せずに洗浄することも可能である。カテーテル10’’のパッキングのストローク長さを調整することにより、組織収納チャンバ内で組織を遠位にプッシュすることで、組織収納チャンバ17’’内の任意の組織をカテーテル10’’の外にプッシュすることが可能である。この実施形態では、カッタドライバ(図示せず)が、カッタのパッキングのストロークを制御するための少なくとも2つのセッティングで動作し得る。たとえば、カッタドライバは、組織除去開口52’’が閉じている間に組織をパッキングするための第1のセッティングと、組織除去開口が開いている際にカテーテル10’’から組織を放出するための第2のセッティングとで動作し得る。組織除去開口52’’が組織収納チャンバ17’’の長手方向軸と整列していることから、組織は、この操作のみにより、カテーテル10’’から除去することができる。この方式で、組織をカテーテル10’’から除去することをさらに促進するためには、組織収納チャンバ17’’の遠位端は、パッキングされた組織と組織収納チャンバとの間の摩擦を低減するために、テーパが付けられた内径を有する場合がある。
【0035】
本発明の各実施形態を詳細に記載してきたが、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の範囲を逸脱することなく、変形及び変更を行うことが可能であることが明らかとなる。
【0036】
本発明または本発明の好ましい実施形態(複数の場合もある)の要素を導入する場合、「a」、「an」、「the」、及び「said」の冠詞は、1つまたは複数の要素が存在することを意味することを意図している。用語、「comprising(備える)」、「including(含む)」、及び「having(有する)」は、包括的であることが意図されており、また、列挙された要素以外の追加の要素が存在する場合があることを意味している。
【0037】
上述の構成、製品、及び方法において、本発明の範囲を逸脱することなく、様々な変更を行うことができることから、上の記載に包含され、添付図面に示される要素のすべてが、説明的であり、限定的な意味ではないものと解されるものとすることが意図されている。
図1
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図6A
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