(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取っ手又は前記取っ手の周辺部には、前記ドアの施錠又は解錠の少なくとも一方を操作する操作部が備わる、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のドアハンドル装置。
前記第1領域には前記ドアが施錠された前記状態であることを示す文字列、記号又は色の少なくとも1つが表示され、前記第2領域には前記ドアが解錠された前記状態であることを示す文字列、記号又は色の少なくとも1つが表示される、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のドアハンドル装置。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図1には、本発明の一例であるドアハンドル装置1を用いたシステム2が示される。システム2には、車両3及び車両3の乗員が所持する携帯端末4が備わる。システム2では、車両3と携帯端末4との間の通信を利用して車両ドア5の施錠と解錠がなされる。
【0042】
車両3はドアハンドル装置1を備える。ドアハンドル装置1は携帯端末4との通信結果に基づき制御をする。ドアハンドル装置1は、このような制御をするための電子制御ユニットであるECU(Electronic Control Unit)を複数、備える。具体的には、ドアハンドル装置1は、携帯端末4との通信に関する通信ECU6、車両ドア5に関するドアECU7、及び、後述するドアハンドル16に関するハンドルECU8を備える。ドアハンドル装置1は、これらのECUの他に、ドアハンドル16、ロック機構9、検出部10、カーテシスイッチ11、及び、送受信機12を備える。これらの装備は、I/Oポート13(入出力インターフェース)により接続され、車両3内通信(例えば、CAN通信)によりデータの送受信が可能となる。
【0043】
ロック機構9は、例えば、ドアECU7からの信号に基づいて車両ドア5の施錠又は解錠をする機構である。
【0044】
検出部10は、例えば、ドアECU7からの信号に基づいて車両ドア5が施錠されているか否か(施錠状態か解錠状態か)を検出する。検出結果は、例えば、検出部10からドアECU7に送信される。
【0045】
カーテシスイッチ11は、車両ドア5の開閉を検出する。例えば、車両ドア5が開放されると、カーテシスイッチ11は車両ドア5が開放されたことを示す検出結果をドアECU7に送信する。
【0046】
送受信機12は、携帯端末4と無線通信する。送受信機12は、送信機12a及び受信機12bを備える。送信機12aは、電波を送信する送信領域(車外向けの送信領域、車内向けの送信領域)に対応して車両3の各部に複数のアンテナを備える。受信機12bは、電波を受信する受信領域(車外向けの受信領域、車内向けの受信領域)に対応して車両3の各部に複数のアンテナを備える。送信機12aは携帯端末4に向けて長波(LF信号)を送信する。受信機12bは携帯端末4からの無線信号(RF信号)を受信する。送信機12aにおける長波(LF信号)の送信、及び、受信機12bにおける無線信号(RF信号)の受信は、通信ECU6により制御される。
【0047】
送受信機12により車両3側と通信をする携帯端末4は、車両ドア5の施錠と解錠を操作する操作部13、車両3側の送受信機12との間で無線通信する送受信機14(送信部14a及び受信部14b)並びに操作部13及び送受信機14に接続される制御部15を備える。制御部15は、CPU15a、RAM15b及びROM15cがバス15dによりI/Oポート13´(入出力インターフェース)に接続されたマイコンとして構成される。CPU15aは、車両ドア5の施錠と解錠、車両3のエンジンの始動及びデータ通信等を含むあらゆる情報処理を司る。RAM15bは、CPU15aの作業領域として機能する揮発性の記憶部である。ROM15cは、携帯端末4での情報処理に必要なデータやソフトウェア(プログラム)を記憶する不揮発性の記憶部であり、車両3と通信する通信プログラム15c1等が格納される。
【0048】
次に車両3の詳細を説明する。車両3は、ドアハンドル装置1を有する。ドアハンドル装置1は携帯端末4との通信結果に基づき制御をする。以下、最初にドアハンドル装置1における主要部となるドアハンドル16を説明した後、ドアハンドル装置1における各種のECU(通信ECU6、ドアECU7、ハンドルECU8)について説明する。
【0049】
ドアハンドル装置1は、
図2に示すように車両ドア5に取り付けられるドアハンドル16を備える。ドアハンドル16は、車両3の乗員が車両ドア5を開扉又は閉扉する際に操作される。
【0050】
ドアハンドル16は、車両ドア5を操作する際に車両3の乗員により把持される
図3に示す横長状の取っ手17並びに取っ手17に取り付けられる表示部18及び操作部19を備える。
【0051】
取っ手17は、
図4に示すように中空の筐体として形成される。取っ手17の表面には中空の内部に通じる開口部17aが形成される。
図3に示すように開口部17aは取っ手17に対応して横長状に形成され、取っ手17の外側から開口部17aが視認可能である。
【0052】
表示部18は、
図4に示すように取っ手17の外側から視認可能なフィルム18a、フィルム18aに光を導く導光板18b、及び、導光板18bに光を照射する光源18cを備える。
【0053】
フィルム18aは、開口部17aに収まるように横長状に形成される。フィルム18aは、
図5に示すようにOPENとの文字列が表示された第1領域R1、CLOSEとの文字列が表示された第2領域R2、及び、無地の領域R(第1領域R1と第2領域R2を除いた領域)を備える。図示省略してあるが、第1領域R1は赤色であり、第2領域R2は青色であり、領域Rは黒色である。このようにフィルム18aは、複数の領域に色分けされる。第1領域R1は、OPENの1文字1文字に対応する4つ(英文字О、P、E、Nの4つ)の第3領域R3を有する。4つの第3領域R3は互いに隙間をあけて島状に配置される。第2領域R2は、CLOSEの1文字1文字に対応する5つ(英文字C、L、O、S、Eの5つ)の第4領域R4を有する。5つの第4領域R4は互いに隙間をあけて島状に配置される。第3領域R3及び第4領域R4は、全体として同一列状に交互に配置される。フィルム18aは、
図4に示すように導光板18bの表面に取り付けられる。
【0054】
導光板18bは、フィルム18aの裏面に位置して光源18cからの光を拡散させてフィルム18a全体に光を導くための部材である。導光板18bはフィルム18aに対応して横長状に形成される。
図4においては、導光板18bは肉厚の、例えば、アクリル部材により形成される。
【0055】
光源18cは、導光板18bの外縁(短手方向の一辺)に隣接して位置する。
図4には導光板18bに隣接する赤色光源18c1が図示される。図示省略してあるが、
図4の断面図の切断面に関して赤色光源18c1と対称となるように導光板18bに隣接して青色光源18c2が位置する。赤色光源18c1はフィルム18aの第1領域R1(
図5)の赤色に対応する光を導光板18bに向けて照射する。青色光源18c2はフィルム18aの第2領域R2(
図5)の青色に対応する光を導光板18bに向けて照射する。赤色光源18c1からの光は導光板18bからフィルム18aの第1領域R1(
図5)を透過してOPENの赤い文字列を表示させる。青色光源18c2からの光は同様に第2領域R2(
図5)を透過してCLOSEの青い文字列を表示させる。
【0056】
図3に戻って、操作部19は、車両3の乗員が車両ドア5の施錠と解錠を操作する際に操作される部位である。操作部19は、取っ手17を操作する際に操作可能なタッチセンサーとして構成される。例えば、携帯端末4を所持する車両3の乗員が操作部19に触れると、操作部19からドアECU7(
図1)に車両ドア5を施錠又は解錠させる信号が送信される。送信された信号に基づきドアECU7がロック機構9を制御することにより、車両ドア5の施錠又は解錠がなされる。そのため、操作部19は、車両ドア5の施錠又は解錠を操作する機能及び車両4の乗員による操作部19の操作を検出する機能を備える。なお、操作部19としては、タッチセンサーに限らず、施錠用ボタンとして構成してもよく、車両ドア5の施錠又は解錠の少なくとも一方を操作することができる部位であればよい。
【0057】
次にドアハンドル装置1における各ECU(通信ECU6、ドアECU7及びハンドルECU8)を説明する。各ECUは、それぞれCPU、RAM及びROMを備え、それらがバスで接続される。具体的には、通信ECU6は、CPU6a、RAM6b、ROM6c及びバス6dを備える。同様にドアECU7は、CPU7a、RAM7b、ROM7c及びバス7dを備える。ハンドルECU8は、CPU8a、RAM8b、ROM8c及びバス8dを備える。
【0058】
CPU6aは、通信ECU6におけるデータ通信等の情報処理の全般を司り、RAM6bは、CPU6aの作業領域として機能する揮発性の記憶部である。ROM6cは、通信ECU6で必要な処理をするためのデータ及びソフトウェア(プログラム)を記憶する不揮発性の記憶部である。ドアECU7のCPU7a、RAM7b及びROM7c並びにハンドルECU8のCPU8a、RAM8b及びROM8cについても同様である。以下、通信EUC6、ドアECU7及びハンドルECU8について具体的に説明する。
【0059】
通信ECU6は、携帯端末4が車両3に対応する正規の端末であるか否かを照合する主体である。ROM6cには、通信プログラム6c1及び照合プログラム6c2並びに携帯端末4の固有の識別データ6c3等が格納される。通信プログラム6c1は車両3の内外に設けられた送受信機12を通じて携帯端末4と無線通信するために用いるプログラムである。照合プログラム6c2は、車両3と携帯端末4との間の通信で携帯端末4から送信される情報を識別データ6c3と照合するプログラムである。
【0060】
ドアECU7は、車両ドア5の施錠と解錠を制御する主体である。ROM7cには、車両ドア5の施錠と解錠を制御する制御プログラム7c1及び車両ドア5における施錠の有無を検出する施錠検出プログラム7c2並びに車両ドア5の開閉を検出する開閉検出プログラム7c3が格納される。制御プログラム7c1は、車両3と携帯端末4の間の照合が成立していることを条件に次の制御をする。制御プログラム7c1は、ドアハンドル16の操作部19(
図3)から送信される信号に基づいてロック機構9を制御し、車両ドア5の施錠又は解錠をする。また、施錠検出プログラム7c2は、検出部10による検出結果に基づいて車両ドア5における施錠の有無を検出する。そして、開閉検出プログラム7c3は、カーテシスイッチ11による検出結果に基づいて車両ドア5の開閉(開放されているか閉鎖されているか)を検出する。
【0061】
ハンドルECU8は、ドアハンドル16の表示部18(
図3)に車両ドア5が施錠されているか否かを表示する主体である。ROM8cには制御プログラム8c1が格納される。制御プログラム8c1は、検出プログラム7c2による検出結果(車両ドア5の施錠の有無)等に基づき光源18c(
図4)のオンとオフを切り替える。車両ドア5が施錠状態ならば、制御プログラム8c1により、赤色光源18c1がオフかつ青色光源18c2(不図示)がオンとなる。一方で、車両ドア5が解錠状態ならば、赤色光源18c1をオンかつ青色光源18c2をオフとなる。
【0062】
次に
図6〜8のフローチャートを参照して前述の各種プログラムの内容を説明する。
【0063】
図6の処理は通信ECU6における処理である。
図1のCPU6aがRAM6bのワークメモリを作業領域として通信プログラム6c1及び照合プログラム6c2を実行する。通信ECU6では携帯端末4の照合をするため、CPU6aにより送信機12aから定期的にポーリング信号を発信させる(S1)。携帯端末4がポーリング信号を受信すると、ポーリング信号に応答するRF信号が携帯端末4から送信される。このRF信号が受信機12bを通じて車両3側で受信されると、CPU6aが受信したRF信号を応答データとしてRAM6bに格納する。CPU6aは、応答データと、ROM6cに格納された携帯端末4の識別データ6c3とを比較して携帯端末4が車両3に対応する携帯端末4であるか照合する(S2)。そして、CPU6aは、照合結果(データd1)をRAM6bに書き込む。その後、CPU6aは、RAM6bからデータd1を読み出してドアECU7に送信する(S3)。この一連の処理は、定期的に繰り返し実行される。
【0064】
図7の処理はドアECU7における処理である。
図1のCPU7aがRAM7bのワークメモリを作業領域として制御プログラム7c1、施錠検出プログラム7c2及び開閉検出プログラム7c3を実行する。ドアECU7には通信ECU6から車両3と携帯端末4の照合結果(データd1)が適宜送信される。照合が成立する場合には(S11:Yes)、S12に進む。照合が不成立の場合には(S11:No)、処理を終える。S12では、車両3の乗員により操作部19が操作されたか(操作部19からドアECU7に信号が送信されたか)を判定する。操作部19が操作された場合には(S12:Yes)、S13に進む。操作部19が操作されていない場合には、S14に進む。S13では、CPU7aは検出部10により車両ドア5が施錠状態であるか解錠状態であるかを検出してS15に進む。S15では、CPU7aはロック機構9を制御する。例えば、車両ドア5が施錠状態である場合は、CPU7aはロック機構9により車両ドア5を解錠させる。一方、車両ドア5が解錠状態である場合は、CPU7aはロック機構9により車両ドア5を施錠させる。そして、車両ドア5の施錠又は解錠がされたことをCPU7aが検出部10を通じて検出した後、S16に進む。ここで、S12において操作部19が操作されていない場合に進むS14では、CPU7aはカーテシスイッチ11により車両ドア5が開放されたかを判定する。車両ドア5が開放している場合は(S14:Yes)、CPU7aが検出部10を通じて車両ドア5の解錠を検出した後、S16に進む。一方で、車両ドア5が開放していない場合は(S14:No)、S17に進む。S17では、CPU7aは検出部10により車両ドア5の状態(施錠状態か解錠状態か)を検出してS16に進む。S16では、車両ドア5の施錠の有無をデータd2としてハンドルECU8に送信する。例えば、S13→S15→S16の処理の場合は、S15の処理で検出した車両ドア5の状態(施錠状態か解錠状態か)を示すデータd2をハンドルECU8に送信する。また、S14→S17→S16の処理の場合にはS17の処理で検出された車両ドア5の状態を示すデータd2をハンドルECU8に送信する。一方、S14→S16の処理の場合には、車両ドア5の開放(解錠状態)を示すデータd2をハンドルECU8に送信する。この一連の処理は、例えば、車両3と携帯端末4との間で通信が行われる限り、繰り返し実行される。
【0065】
図8の処理はハンドルECU8における処理である。
図1のCPU8aがRAM8bのワークメモリを作業領域として制御プログラム8c1を実行する。ハンドルECU8にはドアECU7から車両ドア5の状態(データd2)が適宜送信される。車両ドア5が開放している場合(S21:Yes)は、S22に進む。車両ドア5が開放していない場合(S21:No)は、S23に進む。S22では、CPU8aは、
図4の赤色光源18c1をオンにするとともに青色光源18c2(不図示)をオフにし、処理を終える。これにより、
図5に示すOPENの文字列のみが赤く表示される。一方、S21において車両ドア5が開放されていない場合に進むS23では、車両ドア5が施錠状態であるかが判定される。ドアECU7から送信されるデータd2により車両ドア5が解錠状態の場合は(S23:No)、S22に進む。一方、車両ドア5が施錠状態の場合は(S23:Yes)、S24に進む。S24では、CPU8aは、
図4の赤色光源18c1をオフにするとともに青色光源18c2(不図示)をオンにし、処理を終える。これにより、
図5に示すCLOSEの文字列のみが青く表示される。この一連の処理は、例えば、車両3と車両3の外に存在する携帯端末4との間の通信が行わる限り、又は車両3のエンジンが始動するまで繰り返し実行される。
【0066】
図8のS23以降の処理では、車両ドア5の状態(施錠状態か否か)に基づき
図3の表示部18にОPEN又はCLOSEの文字列を表示する。そのため、車両3の乗員は、車両ドア5が施錠されているか否かを把握することができる。また、表示部18はドアハンドル16を操作する際に視線が向かいやすい取っ手17に形成される。そのため、取っ手17を操作する際に車両ドア5の施錠の有無を車両3の乗員に把握させることができる。ここで、
図7のS12→S13→S15の処理では、車両3の乗員が操作部19(タッチセンサー)に触れるだけで車両ドア5の施錠又は解錠がされる。よって、車両3に乗りなれた乗員が無意識に車両ドア5の施錠又は解錠をする場合がある。しかし、その場合においても、車両ドア5が施錠されているか(OPEN又はCLOSEの文字列)が表示部18に表示される。そのため、車両3の乗員が再度、車両ドア5の施錠又は解錠をするなどの操作の二度手間を抑制することができる。
【0067】
また、
図7において、S11(車両3の外の携帯端末4との間で照合が成立)→S12→S14→S17→S16の順に進む場合は、携帯端末4を所持する乗員が車両3の周辺(車両3の外側の周辺)にいる場合の処理となる。この場合、S17において車両ドア5の施錠の有無が検出され、
図8のS22又はS24により車両ドア5の状態(施錠状態か解錠状態か)が表示される。つまり、車両3の周辺に携帯端末4を所持した乗員がいるだけで車両ドア5が施錠されているか否かが表示され、乗員は車両ドア5の状態を把握できる。
【0068】
なお、
図8のS21では、車両ドア5の状態(開放されているか否か)を判定する。車両ドア5が開放されている場合には、S22でドアハンドル16の表示部18に車両ドア5の解錠を示すOPENとの文字列が表示される。そのため、車両3から乗員が降りて車両ドア5を閉める際には、表示部18に車両ドア5の解錠を示す文字列が表示される。よって、車両3の乗員に車両ドア5の施錠を促すことができる。
【0069】
ドアハンドル装置1により制御される
図3に示す表示部18は、車両3の乗員が車両ドア5を開扉又は閉扉する際に操作する取っ手17に配置される。そのため、車両3の乗員が取っ手17を操作する際に車両ドア5の施錠の有無を認識し易くなる。また、表示部18に隣接して操作部19が配置される。そのため、車両3の乗員が操作部19を操作する前に表示部18により車両ドア5の施錠の有無を認識し易くなる。
【0070】
更にドアハンドル16では、
図4に示すように取っ手17の外側から視認可能な位置にフィルム18aが配置される。そして、フィルム18aに光源18cからの光を透過させ、車両ドア5の施錠の有無を表示する。更に、フィルム18aは、
図5に示すように第1領域R1(赤色の領域)と第2領域R2(青色の領域)を有する。そのため、
図4に示す赤色光源18c1と青色光源18c2(不図示)のオンとオフをハンドルECU8(
図1)により個別に制御することにより、フィルム18a上にOPENとCLOSEの文字列を択一的に表示できるとともに、2つの文字列を違う色で表示することができる。また、
図5に示すOPENの各文字(第3領域R3)とCLOSEの各文字(第4領域R4)が同一列状に交互に位置するため、OPENの文字列とCLOSEの文字列をフィルム18a上の似たような場所に表示することができる。
【0071】
上記の説明では、
図4に示すフィルム18aを有する表示部18により車両ドア5の施錠の有無を表示する例を説明した。車両ドア5の施錠の有無等を表示するものとしては、表示部18に代えて
図9に示す表示部118を用いてもよい。以下において実施例1と同様の構成は同一の符号を付して説明を省略する。
【0072】
表示部118は、カバー体Cを有する。更に、表示部118は、
図10に示すように車両ドア5の施錠の有無を表示する表示体118a、表示体118aに光を導く導光板118b、及び、導光板118bに光を照射する複数の光源118cを備える。
【0073】
図9に戻って、カバー体Cは、透明板状に形成されるとともに、一部が開口部17a(
図4)に嵌まり込む板状部材である。カバー体Cの裏面側(
図9に示されるカバー体Cの裏面側)には
図10に示す表示体118aが取り付けられる。
【0074】
表示体118aは、横長の板状に形成され、車両ドア5の施錠の有無を表示する不透明の板状部材(不透明体)である。表示体118aは、取っ手17の外側から視認可能な横長状の表面S1、表面S1に対向する裏面S2、及び、表面S1と裏面S2を接続する枠状の側面S3を有する。表面S1、裏面S2及び側面S3により形成される表示体118aの内側には、
図11に示すように複数(6つ)の空洞部Hが形成される。
【0075】
図12には表示体118aの正面図が示される。
図12に示すように表面S1には各空洞部H(
図11)に通じる複数の開口部O1が形成される。
図12の各開口部O1は文字状に形成され、表面S1上に同一列状に位置する。複数の開口部O1によりUNLOCKの文字列が形成され、UNLOCKの1文字1文字に対応する計6つの開口部O1(U、N、L、O、C、Kの各文字に対応する開口部O1)が表面S1に形成される。また、
図12のXIII−XIII模式断面図である
図13と、
図12のXIV−XIV模式断面図である
図14に示すように裏面S2には空洞部Hに通じるとともに開口部O1に対向する開口部O2が形成される。そして、
図11に示すように側面S3にも複数の開口部O3が形成される。
図11に示される上側の側面S3には、各空洞部Hに通じるように6つの開口部O3が形成される。また、
図11に示される下側の側面S3には、図示右側の4つの各空洞部Hに通じるように4つの開口部O3が形成される。表示体118aには、開口部O1、開口部O2及び空洞部Hのペアが複数(6つ)形成される。
【0076】
開口部O1、O2、O3が通じる空洞部Hは、表示体118aの内部において直方体状に形成された空間である。複数の空洞部Hは、同一列状に配置される。また、複数の空洞部Hは、互いに独立した空間であり、互いに直接、通じない。空洞部Hは導光板18bを収納可能な大きさに形成され、空洞部Hには導光板118bが取り付けられる。
【0077】
導光板118bは開口部O2及び空洞部Hに対応する形状(例えば、直方体状)に形成される。導光板118bは、
図13及び
図14に示す空洞部H内に取り付けられる。空洞部H内に取り付けられた導光板118bは、
図15及び
図16に示すように光源118c(
図16)からの光を拡散させて開口部O1から光を照射させる部材である。導光板118bが開口部O2及び空洞部H(
図13及び
図14)に取り付けられた状態で、導光板118bは開口部O1、O3に対向して位置する。
【0078】
図17には導光板118b及び光源118cが装着された表示体118aが示される。
図17では表示体118aの一部を透過させて図示しており、表示体118aとともに導光板118b及び光源118cが示される。
図17に示すように光源118cは、表示体118aの開口部O3内に位置するとともに、導光板118bを挟むように位置する。
図17では、導光板118bの上下から複数の光源118cが導光板118bを挟んで位置する。光源118cは、
図17において上側に位置する6つの赤色光源118c1及び下側に位置する4つの青色光源118c2を有する。
図17の各赤色光源118c1は表示体118aにおける上側の各開口部O3内に位置し、導光板118bに赤色の光を照射する。また、
図17の各青色光源118c2は表示体118aにおける下側の各開口部O3内に位置し、導光板118bに青色に光を照射する。赤色光源118c1からの光は導光板118bにより開口部O1から照射され、UNLOCKの赤い文字列を表示させる。青色光源118c2からの光は同様にLOCKの青い文字列を表示させる。これらの光源118c1、118c2は、上記と同様に車両ドア5の施錠の有無に基づきハンドルECU8により制御される。
【0079】
ハンドルECU8により光源118c1、118c2が制御されると、導光板118bから開口部O1に光が照射される。そして、
図11及び
図13に示すように各導光板118bが取り付けられる空洞部Hが互いに独立して形成されるため、1つの空洞部Hから別の空洞部Hに光が漏れるのを防止できる。また、空洞部Hに導光板118bを装着した
図15及び
図16に示すように空洞部H、開口部O1、導光板118b及び光源118c(
図16)がペアになっているため、光源118cを個別に制御することで、開口部O1を個別に照らすことができる。言い換えれば、開口部O1毎に光源118cが配置されるため、光源118cとペアになる文字(開口部O1)だけを表示させることができる。更に、光源118cは、車両ドア5の状態(施錠の有無)に基づきハンドルECU8によりオンとオフが切り替えられる。この際にハンドルECU8により各光源118cのオンとオフを個別に切り替えることにより特定の開口部O1のみを表示させることができる。その結果、上述のようにUNLOCKとLOCKの文字列を択一的に表示することができる。なお、表示体118aが不透明であることで導光板118bからの光が効率よく開口部O1から照射される。
【0080】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその具体的な記載に限定されることなく、例示した構成等を技術的に矛盾のない範囲で適宜組み合わせて実施することも可能であるし、またある要素、処理を周知の形態に置き換えて実施することもできる。
【0081】
上記の説明では、
図3に示すように取っ手17に操作部19が備わる例を説明した。操作部19は、取っ手17以外にも取っ手17の周辺部(例えば、
図18に示すように取っ手17に隣接して位置するハンドルカバー17´)に配置してもよい。また、上記の説明では、取っ手17として、使用者が握ることができるグリップタイプのものを例示した。取っ手17としては、使用者が手を差し込んで引くことができるプルアップタイプのものを採用してもよい。これ以外にもフラッシュサーフェイスタイプ又はEラッチタイプのものなど種々のものを採用することができる。
【0082】
上記の説明では、表示部18、118に表示する車両3に関する状態の一例として車両ドア5の施錠の有無を示した。車両3に関する状態としては、車両ドア5の施錠の有無に限らず、車両3のガソリン残量、携帯端末4のバッテリーの残量など種々の状態を表示することができる。
【0083】
上記の説明では、表示部18、118に文字を表示する例を示した。表示部18、118に表示するものとしては、車両3の状態を示すアイコンなどの記号、車両3の状態を示す赤や青などの色、又はそれらと文字との組み合わせなどを表示してもよい。
【0084】
上記の説明では、ハンドルECU8により光源18c、118cのオンとオフを制御する例を示した。光源18c、118cを制御する方法としては、オンとオフを制御する以外にも光源18c、118cの出力を増減させたりするなど種々の制御方法を採用することが可能である。
【0085】
上記の説明では、対象物(移動体)の一例としての車両3にドアハンドル装置1が適用される例を示した。ドアハンドル装置1は、車両3に限らず、航空機、船舶などの種々のものに適用することができる。また、対象物は移動体に限らず種々のものに適用することも可能である。