特許第6800872号(P6800872)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ファーマケア,インク.の特許一覧

特許6800872リシルオキシダーゼ様2阻害剤とその使用
この文献は図面が300枚以上あるため,図面を表示できません.
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6800872
(24)【登録日】2020年11月27日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】リシルオキシダーゼ様2阻害剤とその使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 213/55 20060101AFI20201207BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20201207BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20201207BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20201207BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20201207BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20201207BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20201207BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20201207BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 31/4418 20060101ALI20201207BHJP
   C07D 213/56 20060101ALI20201207BHJP
   C07D 401/10 20060101ALI20201207BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20201207BHJP
   C07D 213/64 20060101ALI20201207BHJP
   C07D 409/12 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20201207BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 31/4709 20060101ALI20201207BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 31/4545 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 31/44 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 31/4436 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 31/444 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 31/4725 20060101ALI20201207BHJP
   C07D 401/04 20060101ALI20201207BHJP
   C07D 213/75 20060101ALI20201207BHJP
   C07D 213/74 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 9/20 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 9/48 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 9/10 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 9/06 20060101ALI20201207BHJP
   A61K 9/107 20060101ALI20201207BHJP
【FI】
   C07D213/55CSP
   A61P1/16
   A61P13/12
   A61P11/00
   A61P9/00
   A61P17/00
   A61P27/02
   A61P43/00 101
   A61P43/00 105
   A61P35/00
   A61K31/4418
   C07D213/56
   C07D401/10
   C07D401/12
   C07D213/64
   C07D409/12
   A61K31/497
   C07D401/14
   A61K31/4709
   C07D417/14
   A61K31/4545
   A61K31/4439
   A61K31/44
   A61K31/4436
   A61K31/444
   A61K31/496
   A61K31/4725
   C07D401/04
   C07D213/75
   C07D213/74
   A61P43/00 111
   A61K9/20
   A61K9/48
   A61K9/08
   A61K9/10
   A61K9/06
   A61K9/107
【請求項の数】15
【全頁数】159
(21)【出願番号】特願2017-545627(P2017-545627)
(86)(22)【出願日】2016年3月3日
(65)【公表番号】特表2018-510852(P2018-510852A)
(43)【公表日】2018年4月19日
(86)【国際出願番号】US2016020731
(87)【国際公開番号】WO2016144702
(87)【国際公開日】20160915
【審査請求日】2019年2月21日
(31)【優先権主張番号】62/129,531
(32)【優先日】2015年3月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516079800
【氏名又は名称】ファーマケア,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】ローボトム,マーティン ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】ハッチンソン,ジョン ハワード
(72)【発明者】
【氏名】ロナーガン,デイビッド
【審査官】 東 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2003/013523(WO,A1)
【文献】 特表2018−512381(JP,A)
【文献】 特表2018−519292(JP,A)
【文献】 Database REGISTRY,2014年,RN 1543664-24-9,Retrieved from STN international [online] ;retrieved on 23 December 2019
【文献】 Database REGISTRY,2014年,RN 1544074-67-0,Retrieved from STN international [online] ;retrieved on 23 December 2019
【文献】 Database REGISTRY,2014年,RN 1543836-80-1,Retrieved from STN international [online] ;retrieved on 23 December 2019
【文献】 Database REGISTRY,2014年,RN 1543432-15-0,Retrieved from STN international [online] ;retrieved on 23 December 2019
【文献】 Database REGISTRY,2013年,RN 1493615-64-7,Retrieved from STN international [online] ;retrieved on 23 December 2019
【文献】 Database REGISTRY,2013年,RN 1470575-43-9,Retrieved from STN international [online] ;retrieved on 23 December 2019
【文献】 Database REGISTRY,2011年,RN 1270718-02-9,Retrieved from STN international [online] ;retrieved on 23 December 2019
【文献】 Database REGISTRY,2011年,RN 1270700-69-0,Retrieved from STN international [online] ;retrieved on 23 December 2019
【文献】 Database REGISTRY,2011年,RN 1270589-17-7,Retrieved from STN international [online] ;retrieved on 23 December 2019
【文献】 Database REGISTRY,2009年,RN 1156824-90-6,Retrieved from STN international [online] ;retrieved on 23 December 2019
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(VI)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩であって、
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
はそれぞれ独立してH、D、またはFであり、
は、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、CH、CHF、CHF、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
は存在しないか、X、X−C−Cアルキレン、またはC−Cアルキレンであり、
は−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、または−NR−であり、
は、H、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、またはC−Cジュウテロアルキルであり、
はそれぞれ独立して、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR=O、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
mは0、1、または2であり、
はそれぞれ独立して、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、および置換または非置換のヘテロアリールから選択され、
はそれぞれ独立して、H、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のアリール)、置換または非置換のヘテロアリール、および−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)から選択され、あるいは、同じN原子上の2つのRが、それらが結合するN原子と一体となって、置換または非置換のN含有複素環を形成し、
環Aは単環式炭素環、二環式炭素環、または二環式複素環であり、
はH、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、またはC−Cジュウテロアルキルであり、
Qは、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のアリール)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、
あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、環Bは置換または非置換のN含有複素環であり、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換され、
はそれぞれ独立して、D、ハロゲン、CN、−OR、−SR=O、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、NRS(=O)、C(=O)R、OC(=O)R、CO、OCO、N(R、OC(=O)N(R、−NHC(=O)R、−NHC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
あるいは、同じ炭素原子に結合する2つのR基は、それらが結合する炭素原子と一体となって、置換または非置換の炭素環、あるいは置換または非置換の複素環のいずれかを形成する、化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項2】
はH、D、F、Cl、Br、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−CO、−N(R、−NRC(=O)R、C−Cアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、あるいは置換または非置換の単環式のヘテロアリールであり;
はそれぞれHであり;
は存在しないか、X、またはX−C−Cアルキレンであり;
環Aは単環式のC−C炭素環、二環式のC−C10炭素環、二環式のC−C10複素環である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項3】
は存在しないか、−O−、または−OCH、−C(=O)−、−C(=O)NHCH−、−NHC(=O)−、−NHC(=O)CH−であり;
環Aはフェニルであり;
あるいは環Aは、ナフチル、インダニル、インデニル、またはテトラヒドロナフチルである二環式のC−C10炭素環であり;
あるいは環Aは、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む二環式のC−C10複素環、あるいは0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環である、請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項4】
環Aは
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項1または2のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項5】
環Aは
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項6】
Qは置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される、請求項1−5のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項7】
QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN含有複素環であり、ここで、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される、請求項1−6のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項8】
QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、環Bは置換または非置換のアジリジニル、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピロリジノニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のピペリジノニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、置換または非置換のピペラジニル、置換または非置換のピペラジノニル、置換または非置換のインドリニル、置換または非置換のインドリノニル、置換または非置換の1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、置換または非置換の1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、置換または非置換の3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニルであり、ここで、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される、請求項1−7のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項9】
化合物は式(VII)の構造またはその薬学的に許容可能な塩を有し、
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
環Bは、単環式のN含有複素環または二環式のN含有複素環であり、
nは0、1、2、または3である、請求項1−5のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項10】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]

【化6】
[この文献は図面を表示できません]
であり、nは0、1、または2である、請求項9に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項11】
化合物は式(XIII)の構造またはその薬学的に許容可能な塩を有し、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
は存在しないか、−O−、または−O−CH−である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項12】
4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド;
ラセミ体−(4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン;
4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−フェニルベンズアミド;
4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−ベンジルベンズアミド;
3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド;
ラセミ体−(3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン;
3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−フェニルベンズアミド;
3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−ベンジルベンズアミド;
3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−(5−クロロ−2−メチルフェニル)ベンズアミド;
3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−(6−クロロ−1H−インドール−4−イル)ベンズアミド;
4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド;
ラセミ体−4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン;
4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルベンズアミド;
4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−ベンジルベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド;
ラセミ体−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−ベンジルベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−メトキシフェニル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−メトキシフェニル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−フルオロフェニル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−ブロモフェニル)ベンズアミド
−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸メチルエステル;
−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸エチルエステル
3−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸;
4−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−ブロモベンジル)ベンズアミド
−((3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)メチル)安息香酸メチルエステル
4−((3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)メチル)安息香酸;
3−((3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)メチル)安息香酸;
(R)−3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−フルオロ−4−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−(4−エチルピペラジン−1−イル)ベンジル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−カルバムイミドイルベンジル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェネチルベンズアミド;
(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)メタノン;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ピラジン−2−イルメチル)ベンズアミド;
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−トリデシルベンズアミド;
3−(((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)−N−フェニルベンズアミド
4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)(フェニル)メタノン;または、
4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニル−1H−インドール−1−カルボキサミド
ある、化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項13】
請求項1−12のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、および少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項14】
哺乳動物の線維症の処置のための薬剤の製造における、請求項1−12のいずれか1つの化合物の使用。
【請求項15】
前記処置は、哺乳動物に対する前記化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、あるいは溶媒和物の投与を含む、請求項14に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願>
本出願は、2015年3月6日に出願された米国仮特許出願第62/129,531号の利益を主張するものであり、当該文献は全体として参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書では、リシルオキシダーゼ様2(LOXL2)阻害剤である化合物、そのような化合物を作る方法、そのような化合物を含む医薬組成物と薬物、およびLOXL2活性に関連する疾病、疾患、または障害の処置におけるそのような化合物を使用する方法が記載されている。
【背景技術】
【0003】
リシルオキシダーゼ様−2(LOXL2)は細胞外マトリックスタンパク質の架橋を触媒するアミンオキシターゼ酵素である。LOXL2も、細胞の上皮間葉転換を媒介するような細胞内のプロセスにも関与する。LOXL2シグナル伝達は例えば、繊維性の疾患と癌に関係している。
【発明の概要】
【0004】
1つの態様において、本明細書には、LOXL2阻害剤とその使用が記載されている。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤は、式(I)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
【0005】
1つの態様において、本明細書では、リシルオキシダーゼ様−2(LOXL2)活性の阻害または減少から利益を得る哺乳動物の疾患または疾病を処置する方法であって、必要としている哺乳動物に、置換されたピリジニルメチルアミン化合物あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を投与する工程を含む、方法が記載されている。いくつかの実施形態では、疾患または疾病は線維症または癌である。いくつかの実施形態では、置換されたピリジニルメチルアミン化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、リシルオキシダーゼ様−2(LOXL2)阻害剤である。いくつかの実施形態では、置換されたピリジニルメチルアミン化合物は置換されたピリジン−4−イルメチルアミン化合物である。
【0006】
別の態様において、本明細書では、哺乳動物の線維症を処置する方法であって、必要としている哺乳動物に、置換されたピリジニルメチルアミン化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を投与する工程を含む、方法が記載されている。いくつかの実施形態では、線維症は肺線維症、肝線維症、腎線維症、心線維症、腹膜線維症、目の線維症、または皮膚の線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は骨髄線維症である。いくつかの実施形態では、置換されたピリジニルメチルアミン化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、リシルオキシダーゼ様−2(LOXL2)阻害剤である。いくつかの実施形態では、置換されたピリジニルメチルアミン化合物は置換されたピリジン−4−イルメチルアミン化合物である。
【0007】
いくつかの実施形態では、置換されたピリジニルメチルアミン化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、式(I)の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を有し、
【0008】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
はそれぞれ独立してH、D、またはFであり、
は、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、−CH、−CHF、−CHF、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
は、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、C−Cアルキル、−CHF、−CHF、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
あるいは、R
【0009】
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
は存在しないか、X、X−C−Cアルキレン、またはC−Cアルキレンであり、
は−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、または−NR−であり、
は、H、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、またはC−Cジュウテロアルキルであり、
はそれぞれ独立して、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
mは0、1、または2であり、
はそれぞれ、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、および置換または非置換のヘテロアリールから独立して選択され、
はそれぞれ独立して、H、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のアリール)、置換または非置換のヘテロアリール、および−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)から選択され、あるいは、同じN原子上の2つのRが、それらが結合するN原子と一体となって、置換または非置換のN含有複素環を形成し、
環Aは単環式炭素環、二環式炭素環、単環式複素環、または二環式複素環であり、
は存在しないか、−X−、または−C−Cアルキレン−X−であり、
は−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−S(=O)NR−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、−NRS(=O)−、または−NR−であり、
はH、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、またはC−Cジュウテロアルキルであり、
QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のアリール)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、
あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、環Bは置換または非置換のN含有複素環であり、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換され、
はそれぞれ独立して、D、ハロゲン、CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、NRS(=O)、C(=O)R、OC(=O)R、CO、OCO、N(R、OC(=O)N(R、−NHC(=O)R、−NHC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
あるいは、同じ炭素原子に結合する2つのR基は、それらが結合する炭素原子と一体となって、置換または非置換の炭素環、あるいは置換または非置換の複素環のいずれかを形成する。
【0010】
あらゆる実施形態について、置換基は列挙される代替物のサブセットの中から選択される。例えば、いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立してH、D、またはFである。他のいくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立してHまたはFである。他の実施形態では、RはそれぞれHである。いくつかの実施形態では、RはそれぞれDである。いくつかの実施形態では、RはそれぞれFである。
【0011】
いくつかの実施形態では、RはH、D、F、Cl、Br、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−CO、−N(R、−NRC(=O)R、C−Cアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、あるいは置換または非置換の単環式のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、H、D、F、Cl、Br、−CN、−OR、−CO、−N(R、−NRC(=O)R、−CH、−CHCH、−CH(CH、−C(CH、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、置換または非置換の単環式のC−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、あるいは置換または非置換の単環式のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、RはHである。
【0012】
いくつかの実施形態では、RはHである。
【0013】
いくつかの実施形態では、化合物は式(II)の以下の構造を有する:
【0014】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
【0015】
いくつかの実施形態では、Rは、H、D、F、Cl、Br、I、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−N(R、−NRC(=O)R、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、置換または非置換の単環式のC−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、あるいは置換または非置換の単環式のヘテロアリールである。
【0016】
いくつかの実施形態では、Rは、H、D、F、Cl、−CN、−OR、−SR、−NRS(=O)、−CO、−N(R、−NRC(=O)R、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、置換または非置換の単環式のC−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、あるいは置換または非置換の単環式のヘテロアリールである。
【0017】
いくつかの実施形態では、あるいはR
【0018】
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0019】
いくつかの実施形態では、化合物は式(III)の以下の構造を有する:
【0020】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
【0021】
いくつかの実施形態では、RはそれぞれHであり、Lは存在しないか、X、またはX−C−Cアルキレンである。
【0022】
いくつかの実施形態では、Xは−O−である。
【0023】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、または−OCH、−C(=O)−、−C(=O)NHCH−、−NHC(=O)−、−NHC(=O)CH−である。
【0024】
いくつかの実施形態では、化合物は式(IV)の構造またはその薬学的に許容可能な塩を有する:
【0025】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
【0026】
いくつかの実施形態では、Lは−O−または−OCH−である。
【0027】
いくつかの実施形態では、化合物は式(V)の構造またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
【0028】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0029】
いくつかの実施形態では、環Aは単環式のC−C炭素環、二環式のC−C12炭素環、単環式のC−C複素環、二環式のC−C10複素環である。
【0030】
いくつかの実施形態では、環Aは単環式のC−C炭素環、二環式のC−C10炭素環、単環式のC−C複素環、二環式のC−C複素環である。いくつかの実施形態では、環Aは単環式のC−C炭素環である。いくつかの実施形態では、環Aはフェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルである。いくつかの実施形態では、環Aはフェニルである。
【0031】
いくつかの実施形態では、環Aは
【0032】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、環Aは
【0033】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0034】
いくつかの実施形態では、環Aは二環式のC−C12炭素環である。いくつかの実施形態では、環Aは、縮合したC−C12炭素環、架橋したC−C12炭素環、またはスピロ環C−C12炭素環である、二環式のC−C12炭素環である。
【0035】
いくつかの実施形態では、環Aは二環式のC−C10炭素環である。いくつかの実施形態では、環Aはナフチル、インダニル、インデニル、またはテトラヒドロナフチルである。
【0036】
いくつかの実施形態では、環Aは、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む単環式の複素環、0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む単環式の複素環、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環、あるいは0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環である。
【0037】
いくつかの実施形態では、環Aは、ピロリジニル、ピロリジノニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラノニル、ジヒドロフラノニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリジノニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、インドリニル、インドリノニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、プリニル、シンノリニル、フタラジニル、プテリジニル、ピリドピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、またはアザインドリルである。
【0038】
いくつかの実施形態では、環Aは、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピペリジニル、ピペラジニル、インドリニル、インドリノニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、またはベンズイミダゾリルである。
【0039】
いくつかの実施形態では、環Aは、
【0040】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0041】
いくつかの実施形態では、環Aは、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む二環式のC−C10複素環、あるいは、縮合した二環式のC−C10複素環、架橋した二環式のC−C10複素環、またはスピロ二環式のC−C10複素環である、0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環である。
【0042】
いくつかの実施形態では、環Aは、
【0043】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0044】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、−CH−O−、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、−NR−、または−CH−C(=O)NR−である。
【0045】
いくつかの実施形態では、QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0046】
いくつかの実施形態では、Qは置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0047】
いくつかの実施形態では、Lは−C(=O)NR−、または−CH−C(=O)NR−であり、QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0048】
いくつかの実施形態では、本明細書で記載される化合物は、式(VI)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する:
【0049】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0050】
いくつかの実施形態では、−L−Qは−C(=O)NR−Qであり、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN含有複素環であり、ここで、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0051】
いくつかの実施形態では、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、環Bは置換または非置換のアジリジニル、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピロリジノニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のピペリジノニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、置換または非置換のピペラジニル、置換または非置換のピペラジノニル、置換または非置換のインドリニル、置換または非置換のインドリノニル、置換または非置換の1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、置換または非置換の1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、置換または非置換の3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニルであり、ここで、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0052】
いくつかの実施形態では、化合物は式(VII)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有し、
【0053】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
環Bは、単環式のN含有複素環または二環式のN含有複素環であり、
nは0、1、2、または3である。
【0054】
いくつかの実施形態では、
【0055】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0056】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
であり、nは0、1、または2である。
【0057】
いくつかの実施形態では、
【0058】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0059】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0060】
いくつかの実施形態では、化合物は式(VIII)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有し、
【0061】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
は存在しないか、−O−、または−O−CH−であり、
は存在しないか、−O−、−CH−O−、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−NR−、または−CH−C(=O)NR−である。
【0062】
いくつかの実施形態では、化合物は式(IX)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
【0063】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【0064】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、−C(=O)NR−、または−CH−C(=O)NR−である。
【0065】
いくつかの実施形態では、化合物は式(X)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
【0066】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【0067】
いくつかの実施形態では、化合物は式(XI)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
【0068】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0069】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、−C(=O)NR−、または−CH−C(=O)NR−である。
【0070】
いくつかの実施形態では、化合物は式(XII)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
【0071】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【0072】
1つの態様では、式(VI)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩が本明細書に記載され、
【0073】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
はそれぞれ独立してH、D、またはFであり、
は、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、CH、CHF、CHF、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
は存在しないか、X、X−C−Cアルキレン、またはC−Cアルキレンであり、
は−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、または−NR−であり、
は、H、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、またはC−Cジュウテロアルキルであり、
はそれぞれ独立して、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
mは0、1、または2であり、
はそれぞれ、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、および置換または非置換のヘテロアリールから独立して選択され、
はそれぞれ独立して、H、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のアリール)、置換または非置換のヘテロアリール、および−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)から選択され、あるいは、同じN原子上の2つのRが、それらが結合するN原子と一体となって、置換または非置換のN含有複素環を形成し、
環Aは単環式炭素環、二環式炭素環、単環式複素環、または二環式複素環であり、
はH、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、またはC−Cジュウテロアルキルであり、
Qは、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のアリール)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、
あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、環Bは置換または非置換のN含有複素環であり、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換され、
はそれぞれ独立して、D、ハロゲン、CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、NRS(=O)、C(=O)R、OC(=O)R、CO、OCO、N(R、OC(=O)N(R、−NHC(=O)R、−NHC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
あるいは、同じ炭素原子に結合する2つのR基は、それらが結合する炭素原子と一体となって、置換または非置換の炭素環、あるいは置換または非置換の複素環のいずれかを形成する。
【0074】
いくつかの実施形態では、RはH、D、F、Cl、Br、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−CO、−N(R、−NRC(=O)R、C−Cアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、あるいは置換または非置換の単環式のヘテロアリールである。
【0075】
いくつかの実施形態では、Rは、H、D、F、Cl、Br、−CN、−OR、−CO、−N(R、−NRC(=O)R、−CH、−CHCH、−CH(CH、−C(CH、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、置換または非置換の単環式のC−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、あるいは置換または非置換の単環式のヘテロアリールである。
【0076】
いくつかの実施形態では、RはHである。
【0077】
いくつかの実施形態では、RはHである。
【0078】
いくつかの実施形態では、RはそれぞれHであり、Lは存在しないか、X、またはX−C−Cアルキレンである。
【0079】
いくつかの実施形態では、Xは−O−である。
【0080】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、または−OCH、−C(=O)−、−C(=O)NHCH−、−NHC(=O)−、−NHC(=O)CH−である。
【0081】
いくつかの実施形態では、Lは−O−または−OCH−である。
【0082】
いくつかの実施形態では、環Aは単環式のC−C炭素環、二環式のC−C10炭素環、単環式のC−C複素環、二環式のC−C複素環である。
【0083】
いくつかの実施形態では、環Aは単環式のC−C炭素環である。いくつかの実施形態では、環Aはフェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルである。いくつかの実施形態では、環Aはフェニルである。いくつかの実施形態では、環Aは
【0084】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、環Aは
【0085】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0086】
いくつかの実施形態では、環Aは二環式のC−C10炭素環である。いくつかの実施形態では、環Aはナフチル、インダニル、インデニル、またはテトラヒドロナフチルである。
【0087】
いくつかの実施形態では、環Aは、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む単環式の複素環、0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む単環式の複素環、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環、あるいは0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環である。
【0088】
いくつかの実施形態では、環Aは、ピロリジニル、ピロリジノニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラノニル、ジヒドロフラノニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリジノニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、インドリニル、インドリノニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、プリニル、シンノリニル、フタラジニル、プテリジニル、ピリドピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、またはアザインドリルである。
【0089】
いくつかの実施形態では、環Aは、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピペリジニル、ピペラジニル、インドリニル、インドリノニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、またはベンズイミダゾリルである。
【0090】
いくつかの実施形態では、環Aは
【0091】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0092】
いくつかの実施形態では、環Aは
【0093】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0094】
いくつかの実施形態では、Qは置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0095】
いくつかの実施形態では、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN含有複素環であり、ここで、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0096】
いくつかの実施形態では、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、環Bは置換または非置換のアジリジニル、置換または非置換のアゼチジニル、置換または非置換のピロリジニル、置換または非置換のピロリジノニル、置換または非置換のピペリジニル、置換または非置換のピペリジノニル、置換または非置換のモルホリニル、置換または非置換のチオモルホリニル、置換または非置換のピペラジニル、置換または非置換のピペラジノニル、置換または非置換のインドリニル、置換または非置換のインドリノニル、置換または非置換の1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、置換または非置換の1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、置換または非置換の3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニルであり、ここで、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0097】
いくつかの実施形態では、化合物は式(VII)の構造またはその薬学的に許容可能な塩を有し、
【0098】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
環Bは、単環式のN含有複素環または二環式のN含有複素環であり、
nは0、1、2、または3である。
【0099】
いくつかの実施形態では、
【0100】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0101】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
であり、nは0、1、または2である。
【0102】
いくつかの実施形態では、
【0103】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0104】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0105】
いくつかの実施形態では、化合物は式(X)の構造またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
【0106】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0107】
いくつかの実施形態では、化合物は式(XII)の構造またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
【0108】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0109】
いくつかの実施形態では、化合物は式(XIII)の構造またはその薬学的に許容可能な塩を有し、
【0110】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
は存在しないか、−O−、または−O−CH−である。
【0111】
様々な変数について上に記載された基の任意の組み合わせが本明細書で企図される。明細書全体にわたって、基とその置換基は安定した部分と化合物を提供するために当業者によって選択される。
【0112】
1つの態様において、本明細書では、本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、あるいは溶媒和物、および少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物が記載されている。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、静脈内投与、皮下投与、経口投与、吸入、経鼻投与、皮膚投与、または経眼投与による哺乳動物への投与のために処方される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は静脈内投与、皮下投与、または経口投与によって哺乳動物への投与のために処方される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は経口投与によって哺乳動物への投与のために処方される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、錠剤、丸剤、カプセル、液体、懸濁剤、ゲル、分散剤、溶液、エマルジョン、軟膏、またはローション剤の形態である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、錠剤、丸剤、またはカプセルの形態をしている。
【0113】
1つの態様では、本明細書では、治療上有効な量の本明細書に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、または溶媒和物を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、本明細書に記載される疾患または疾病の任意の1つを処置するまたは予防する方法が記載されている。
【0114】
1つの態様では、本明細書では、治療上有効な量の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、あるいは溶媒和物を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物の線維症の処置または予防のための方法が記載されている。他の実施形態では、線維症はLOXL2阻害剤を用いる処置に適している。いくつかの実施形態では、線維症は肺線維症である。いくつかの実施形態では、方法は、本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物に加えて、哺乳動物に第2の治療剤を投与する工程をさらに含む。
【0115】
前述の態様のいずれかにおいて、有効な量の本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩が:(a)哺乳動物に全身に投与され、および/または、(b)哺乳動物に経口で投与され、および/または、(c)哺乳動物に静脈内投与され、および/または、(d)吸入によって投与され、および/または、(e)経鼻投与によって投与され、あるいは、および/または、(f)哺乳動物へ注入によって投与され、および/または、(g)哺乳動物に局所的に投与され、および/または、(h)点眼によって投与され、および/または、(i)哺乳動物に直腸で投与され、および/または、(j)哺乳動物に非全身的に、または局所的に投与される、さらなる実施形態がある。
【0116】
前述の態様のいずれかにおいて、有効な量の化合物の単回投与を含むさらなる実施形態は、化合物が哺乳動物へ一日に一度投与されるか、または化合物が1日のスパンにわたって哺乳動物に複数回投与されるさらなる実施形態を含んでいる。いくつかの実施形態では、化合物は連続的な投薬スケジュールで投与される。いくつかの実施形態では、化合物は連続的な毎日の投薬スケジュールで投与される。
【0117】
疾患または疾病の処置に関する前述の態様のいずれかにおいて、本明細書に記載される式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の投与に加えて、少なくとも1つの追加の薬剤の投与を含む、さらなる実施形態がある。様々な実施形態では、それぞれの薬剤は同時を含む任意の順に投与される。
【0118】
本明細書に開示された実施形態のいずれかにおいて、哺乳動物はヒトである。
【0119】
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される化合物はヒトに投与される。
【0120】
いくつかの実施形態では、本明細書に提供される化合物は経口で投与される。
【0121】
包装材料と、包装材料内部の本明細書に記載される化合物、または、その薬学的に許容可能な塩と、化合物または組成物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、薬学的に活性代謝物、薬学的に許容可能なプロドラッグ、あるいは薬学的に許容可能な溶媒和物がLOXL2の活性の阻害、またはLOXL2活性の阻害または減少から利益を得る疾患または疾病の1つ以上の症状の処置、予防、または改善のために使用されることを指示するラベルとを含む製品が提供される。
【0122】
本明細書に記載される化合物、方法、および組成物の他の目標、特徴、および利点は、以下の詳細な記載から明らかとなる。しかしながら、本開示の精神と範囲内の様々な変化と修飾が詳細な記載から当業者に明らかとなるため、詳細な記載と特定の実施例は特定の実施形態を示しつつも一例として与えられるものに過ぎないことが理解されよう。
【発明を実施するための形態】
【0123】
リシルオキシダーゼ様−2(LOXL2)はリシルオキシダーゼ(LOX)ファミリーのメンバーであり、これはCu2+とリジンチロシルキノン(tyrosylquinone)(LTQ)依存性のアミンオキシターゼを含む。このファミリーは5つの遺伝子を含む:lox(LOX)、loxl1(リシルオキシダーゼ様−1、LOXL1)、LOXL2(LOXL2)、loxl3(リシルオキシダーゼ様−3、LOXL3)、およびloxl4(リシルオキシダーゼ様−4、LOXL4)。LOXファミリーは、コラーゲンとエラスチン中のリジンとヒドロキシリシンのε−アミノ基の酸化的脱アミノを触媒して、これらの分子の架橋を促すことで知られている。コラーゲンとエラスチンの架橋は細胞間マトリックスの抗張力の維持にとって必要不可欠である。
【0124】
LOXL2は細胞間マトリックスのリモデリングにおけるその役割に加えて細胞内機能を有することが実証されている。LOXL2は、上皮間葉転換(EMT)トランスデューサー(Snail1)の安定性と機能的な活性を促進することにより、Snail1を正に調節する。LOXL2は、接着斑キナーゼ(FAK)シグナル伝達経路の活性化に正に寄与し、接着斑複合体の組織化に関与する。LOXL2遺伝子のサイレンシングにより上皮細胞極性が再獲得され、乳腺細胞株の移動および侵襲能力が減少する。細胞接着と細胞極性の調節は細胞内のLOXL2によって媒介することが報告されている。LOXL2は、Snail1依存性のメカニズムとSnail1から独立したメカニズムによって、密着結合と細胞極性の遺伝子と同様に、転写的にE−カドヘリンを抑制する。LOXL2は最近では染色質に関連付けられると説明されており、LOXL2の触媒性ドメインに依存する機能であるヒストンH2脱アミノに関与することが報告されている。
【0125】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示された方法は細胞内のLOXL2を阻害する方法である。いくつかの実施形態では、本明細書に開示された方法は細胞外の(分泌された)LOXL2を阻害する方法である。いくつかの実施形態では、本明細書に開示された方法は細胞外および細胞内のLOXL2を阻害する方法である。
【0126】
線維症
LOXL2は、繊維形成プロセスに関与することが示されている。繊維形成プロセスは、コラーゲンのような細胞外マトリックス成分の過剰な沈着を含み、これは、不完全な臓器機能と臓器不全をもたらす身体的、生化学的、および生体力学的なマトリックス特性を変える。組織線維症も細胞形質転換と転移を直接的に促すことによって癌の進行に関係している。腫瘍は一般に正常組織より堅く、腫瘍の硬さは腫瘍の転移に影響を及ぼす。
【0127】
過剰なLOXL2酵素活性は腫瘍の硬さの増大に関与している。高いLOXL2は、ウィルソン病や原発性胆汁性肝硬変に苦しむ患者の肝臓由来の線維症の病変にも関与している。さらに、LOXL2に特異的なモノクローナル抗体AB0023の投与は、線維症のモデルにおいて疾患を減少させるのに効果的であった。AB0023は成長因子および架橋コラーゲンマトリックスとTGFベータのシグナル伝達の産生を阻害することが示された。
【0128】
いくつかの実施形態において、本明細書で開示された化合物で線維症を処置する方法で本明細書で開示される。
【0129】
「線維症」は、本明細書で使用されるように、外傷、炎症、組織修復、免疫反応、細胞過形成、および腫瘍形成後に生じる細胞間マトリックス成分の蓄積を指す。
【0130】
いくつかの実施形態において、線維症を減少させるかまたは阻害するのに十分な量の、本明細書に開示される化合物に線維症の細胞または組織を接触させる工程を含む、組織中の線維症を減少させる方法が本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、線維症は線維性疾患を含む。
【0131】
いくつかの実施形態では、線維症は肺線維症、肝線維症、腎線維症、心線維症、腹膜線維症、目の線維症、または皮膚の線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は肺線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は肝線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は腎線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は心線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は腹膜線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は目の線維症を含む。いくつかの実施形態では、線維症は皮膚の線維症を含む。
【0132】
いくつかの実施形態では、線維症を減らすこと、または繊維性の疾患の処置は、以下の1つ以上を減少させるか阻害することを含んでいる:細胞外マトリックスタンパク質の形成または沈着;前線維症性の細胞タイプの数(例えば、繊維芽細胞または免疫細胞の数);線維症の病変内の細胞のコラーゲンまたはヒドロキシプロリンの含有物;繊維形成タンパク質の発現または活性;あるいは、炎症反応に関連する線維症の減少を含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、線維症の疾患は肺の線維症の疾患である。
【0134】
いくつかの実施形態では、線維症の疾患は肝臓の線維症の疾患である。
【0135】
いくつかの実施形態では、線維症の疾患は心臓の線維症の疾患である。
【0136】
いくつかの実施形態では、線維症の疾患は腎臓の線維症の疾患である。
【0137】
いくつかの実施形態では、線維症の疾患は皮膚の線維症の疾患である。
【0138】
いくつかの実施形態では、線維症の疾患は目の線維症の疾患である。
【0139】
いくつかの実施形態では、線維症の疾患は胃腸管の線維症の疾患である。
【0140】
いくつかの実施形態では、線維症の疾患は骨髄の線維症の疾患である。
【0141】
いくつかの実施形態では、線維症の疾患は特発性である。いくつかの実施形態では、繊維性の疾患は、疾患(例えば、感染症、炎症性疾患、自己免疫疾患、悪性または癌の疾患、および/または、結合性疾患);毒素;発作(例えば環境ハザード(例えばアスベスト、炭塵、多環式芳香族炭化水素)、たばこの煙、創傷);医学的処置(例えば、外科的切開、化学療法、または放射線)、あるいはこれらの組み合わせに関連付けられる(例えば、これらに続発する)。
【0142】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物の線維症の処置または予防のための方法が本明細書で開示される。
【0143】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物の肺機能を改善する方法が本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、哺乳動物は肺線維症を患っていると診断された。
【0144】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物の特発性肺線維症を処置する方法が本明細書で開示される。
【0145】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物の組織中の細胞、フィブロネクチン、コラーゲン、または増大した繊維芽細胞動員の異常な蓄積または活性化を制御する方法が本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、組織中の細胞、フィブロネクチン、コラーゲン、または増大した繊維芽細胞動員の異常な蓄積または活性化は、線維症を生じさせる。
【0146】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物中の強皮症の処置または予防のための方法が本明細書で開示される。
【0147】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、含む哺乳動物における望ましくないまたは異常な皮膚の肥厚を減らす方法が本明細書で開示される。いくつかの実施形態では、皮膚の肥厚は強皮症に関連付けられる。
【0148】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物の組織中の細胞、フィブロネクチン、コラーゲン、または増大した繊維芽細胞動員の異常な蓄積または活性化を制御する方法である。いくつかの実施形態では、真皮組織中の細胞、フィブロネクチン、コラーゲンあるいは増大した繊維芽細胞動員の異常な蓄積または活性化は、線維症を生じさせる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている哺乳動物に投与する工程を含む、線維症を患う哺乳動物の組織中のヒドロキシプロリン含有物を減少させる方法が本明細書に記載される。
【0149】

LOXL2は、癌細胞の増殖、接着、運動、および浸潤に関連してシグナル伝達に関与することが示されている。具体的には、LOXL2は、腫瘍浸潤を促すために細胞の上皮間葉転換(EMT)を引き起こす。LOXL2はさらに腫瘍細胞の浸潤を増強する低酸素性の腫瘍環境下でアップレギュレートされる。LOXL2は低酸素性の腫瘍環境下で血管新生を促すことが示されている。
【0150】
LOXL2発現の増加は、結腸、食道腫瘍、口の扁平上皮細胞癌、喉頭の扁平上皮細胞癌、および頭頸部扁平上皮癌を抱える患者の予後不良に関係している。LOXL2は乳癌、結腸癌、胃癌、頭頸部癌、肺癌、および黒色腫に関与すると提唱されている。
【0151】
いくつかの実施形態において、本明細書で開示される化合物を用いて癌を処置する方法が本明細書で開示される。
【0152】
用語「癌」は、本明細書で使用されるように、制御できない方法で増殖する、例によっては、転移する(拡散する)傾向のある細胞の成長異常を指す。癌のタイプとしては、限定されないが、固形腫瘍(膀胱腫瘍、腸腫瘍、脳腫瘍、乳腫瘍、子宮内膜腫瘍、心臓腫瘍、腎臓腫瘍、肺腫瘍、肝臓腫瘍、子宮腫瘍、リンパ組織腫瘍(リンパ腫)、卵巣腫瘍、膵臓腫瘍、または他の内分泌器官(甲状腺)腫瘍、前立腺腫瘍、皮膚腫瘍(黒色腫または基底細胞癌)、または転移のあるまたは転移のない疾患の任意の段階の血液の腫瘍(白血病とリンパ腫など)が挙げられる。
【0153】
化合物
その薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、活性代謝物、および薬学的に許容可能な溶媒和物を含む、本明細書に記載される化合物は、LOXL2阻害剤である。1つの態様において、本明細書では、LOXL2阻害剤とその使用について記載されている。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるLOXL2阻害剤は、式(I)の構造、またはその薬学的に許容可能な塩を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるリシルオキシダーゼ様−2(LOXL2)阻害剤は、リシルオキシダーゼ様−2(LOXL2)活性の阻害または減少から利益を得る哺乳動物の疾患または疾病の処置または予防で使用される。いくつかの実施形態では、疾患または疾病は線維症または癌である。いくつかの実施形態では、LOXL2阻害剤は、置換されたピリジニルメチルアミン化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。いくつかの実施形態では、置換されたピリジニルメチルアミン化合物は置換されたピリジン−4−イルメチルアミン化合物である。いくつかの実施形態では、置換されたピリジン−4−イルメチルアミン化合物は、式(I)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
【0154】
いくつかの実施形態では、置換されたピリジニルメチルアミン化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物は、式(I)の構造、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を有し、
【0155】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
はそれぞれ独立してH、D、またはFであり、
は、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
は、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、あるいは、R
【0156】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
は存在しないか、X、X−C−Cアルキレン、またはC−Cアルキレンであり、
は−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、または−NR−であり、
は、H、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、またはC−Cジュウテロアルキルであり、
はそれぞれ独立して、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
mは0、1、または2であり、
はそれぞれ、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、および置換または非置換のヘテロアリールから独立して選択され、
はそれぞれ独立して、H、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のアリール)、置換または非置換のヘテロアリール、および−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)から選択され、あるいは、同じN原子上の2つのRが、それらが結合するN原子と一体となって、置換または非置換のN含有複素環を形成し、
環Aは単環式炭素環、二環式炭素環、単環式複素環、または二環式複素環であり、
は存在しないか、−X−、または−C−Cアルキレン−X−であり、
は−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−S(=O)NR−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、−NRS(=O)−、または−NR−であり、
はH、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、またはC−Cジュウテロアルキルであり、
QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のアリール、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のアリール)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、
あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって、環Bを形成し、環Bは置換または非置換のN含有複素環であり、環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換され、
はそれぞれ独立して、D、ハロゲン、CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、NRS(=O)、C(=O)R、OC(=O)R、CO、OCO、N(R、OC(=O)N(R、−NHC(=O)R、−NHC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−C10シクロアルキル、置換または非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換または非置換のアリール、あるいは置換または非置換のヘテロアリールであり、
あるいは、同じ炭素原子に結合する2つのR基は、それらが結合する炭素原子と一体となって、置換または非置換の炭素環、あるいは置換または非置換の複素環のいずれかを形成する。
【0157】
任意のおよびすべての実施形態について、置換基は列挙される代替物の部分集合の中から選択される。例えば、いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立してH、D、またはFである。他のいくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立してHまたはFである。他の実施形態では、RはそれぞれHである。いくつかの実施形態では、RはそれぞれDである。いくつかの実施形態では、RはそれぞれFである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は以下の構造を有する:
【0158】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0159】
いくつかの実施形態では、RはH、D、F、Cl、Br、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−CO、−N(R、−NRC(=O)R、C−Cアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、あるいは置換または非置換の単環式のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、H、D、F、Cl、Br、−CN、−OR、−CO、−N(R、−NRC(=O)R、−CH、−CHCH、−CH(CH、−C(CH、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、置換または非置換の単環式のC−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、あるいは置換または非置換の単環式のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、RはH、D、F、Cl、Br、−CN、−OR、−CO、−CH、−CHCH、−CH(CH、−C(CH、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、置換または非置換のフェニル、あるいは置換または非置換の単環式のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、RはH、D、F、Cl、Br、−CN、−OR、−CO、−CH、−CHCH、−CH(CH、または−C(CHである。いくつかの実施形態では、RはHである。
【0160】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は式(II)の以下の構造を有する:
【0161】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0162】
いくつかの実施形態では、Rは、H、D、F、Cl、Br、I、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−N(R、−NRC(=O)R、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、置換または非置換の単環式のC−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、あるいは置換または非置換の単環式のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、H、D、F、Cl、−CN、−OR、−SR、−NRS(=O)、−CO、−N(R、−NRC(=O)R、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、置換または非置換の単環式のC−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、あるいは置換または非置換の単環式のヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rは、H、D、F、Cl、−CN、−OR、−SR、−CO、−N(R、−NRC(=O)R、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、置換または非置換の単環式のC−Cヘテロシクロアルキル、置換または非置換のフェニル、あるいは置換または非置換の単環式のヘテロアリールである。
【0163】
いくつかの実施形態では、R
【0164】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0165】
いくつかの実施形態では、化合物は式(III)の以下の構造を有する:
【0166】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0167】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、X、X−C−Cアルキレン、またはC−Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、X、またはX−C−Cアルキレンである。いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、またはXである。いくつかの実施形態では、LはXである。いくつかの実施形態では、LはX−C−Cアルキレンである。
【0168】
いくつかの実施形態では、RはそれぞれHであり、Lは存在しないか、X、またはX−C−Cアルキレンである。
【0169】
いくつかの実施形態では、Xは−O−である。
【0170】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、または−OCH、−C(=O)−、−C(=O)NHCH−、−NHC(=O)−、−NHC(=O)CH−である。
【0171】
いくつかの実施形態では、化合物は式(IV)の構造またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
【0172】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0173】
いくつかの実施形態では、Lは−O−または−OCH−である。
【0174】
いくつかの実施形態では、化合物は式(V)の構造またはその薬学的に許容可能な塩を有する。
【0175】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0176】
いくつかの実施形態では、環Aは単環式のC−C炭素環、二環式のC−C10炭素環、単環式のC−C複素環、二環式のC−C複素環である。いくつかの実施形態では、環Aは単環式のC−C炭素環である。いくつかの実施形態では、環Aはフェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルである。いくつかの実施形態では、環Aはフェニルである。
【0177】
いくつかの実施形態では、環Aは
【0178】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
である。いくつかの実施形態では、環Aは
【0179】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0180】
いくつかの実施形態では、環Aは二環式のC−C10炭素環である。いくつかの実施形態では、環Aはナフチル、インダニル、インデニル、またはテトラヒドロナフチルである。
【0181】
いくつかの実施形態では、環Aは、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む単環式の複素環、0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む単環式の複素環、1−4のN原子と0または1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環、あるいは0−4のN原子と1つのOまたはS原子を含む二環式の複素環である。
【0182】
いくつかの実施形態では、環Aは、ピロリジニル、ピロリジノニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラノニル、ジヒドロフラノニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリジノニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、インドリニル、インドリノニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、プリニル、シンノリニル、フタラジニル、プテリジニル、ピリドピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、またはアザインドリルである。
【0183】
いくつかの実施形態では、環Aは、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピペリジニル、ピペラジニル、インドリニル、インドリノニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、またはベンズイミダゾリルである。
【0184】
いくつかの実施形態では、環Aは
【0185】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0186】
いくつかの実施形態では、環Aは
【0187】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0188】
いくつかの実施形態では、Lは存在しないか、−O−、−CH−O−、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、−NR−、または−CH−C(=O)NR−である。
【0189】
いくつかの実施形態では、QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0190】
いくつかの実施形態では、Qは置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0191】
いくつかの実施形態では、Lは−C(=O)NR−、または−CH−C(=O)NR−であり、QはH、置換または非置換のC−Cアルキル、置換または非置換のC−Cフルオロアルキル、置換または非置換のC−Cヘテロアルキル、置換または非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cシクロアルキル)、置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換または非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換または非置換のフェニル)、置換または非置換のヘテロアリール、あるいは−C−Cアルキレン−(置換または非置換のヘテロアリール)であり、ここで、Qが置換される場合、Qは1つ以上のRで置換され、あるいは、QとRは、それらが結合するN原子と一体となって環Bを形成し、ここで、環Bは置換または非置換の単環式のN含有複素環、あるいは置換または非置換の二環式のN含有複素環であり、ここで環Bが置換される場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0192】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、式(VI)の構造、又はその薬学的に許容可能な塩を有している。
【0193】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
幾つかの実施形態において、−L−Qは−C(=O)NR−Qであり;
QとRは、それらが結合されるN原子と一体となることで環Bを形成し、環Bは、置換又は非置換の単環式N含有複素環、又は置換又は非置換の二環式N含有複素環であり、環Bが置換されている場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0194】
幾つかの実施形態において、QとRは、それらが結合されるN原子と一体となることで環Bを形成し、環Bは、置換又は非置換のアジリジニル、置換又は非置換のアゼチジニル、置換又は非置換のピロリジニル、置換又は非置換のピロリジノニル、置換又は非置換のピペリジニル、置換又は非置換のピペリジノニル、置換又は非置換のモルホリニル、置換又は非置換のチオモルホリニル、置換又は非置換のピペラジニル、置換又は非置換のピペラジノニル、置換又は非置換のインドリニル、置換又は非置換のインドリノニル、置換又は非置換の1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、置換又は非置換1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、置換又は非置換の3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニルであり、環Bが置換されている場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0195】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、式(VII)の構造、又はその薬学的に許容可能な塩を有しており:
【0196】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
環Bは、単環式N含有複素環又は二環式N含有複素環であり;
nは0、1、2、又は3である。
【0197】
幾つかの実施形態において、
【0198】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0199】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
nは0、1、又は2である。
【0200】
幾つかの実施形態において、
【0201】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0202】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0203】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、式(VIII)の構造、又はその薬学的に許容可能な塩を有しており:
【0204】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
は存在しないか、−O−又は−O−CH−であり;
は存在しないか、−O−、−CH−O−、−C(=O)−、−C(=O)NR−、−NR−、又は−CH−C(=O)NR−である。
【0205】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、式(IX)の構造、又はその薬学的に許容可能な塩を有している:
【0206】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0207】
幾つかの実施形態において、Lは存在しないか、−O−、−C(=O)NR−、又は−CH−C(=O)NR−である。
【0208】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、式(X)の構造、又はその薬学的に許容可能な塩を有している:
【0209】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0210】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、式(XI)の構造、又はその薬学的に許容可能な塩を有している:
【0211】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0212】
幾つかの実施形態において、Lは存在しないか、−O−、−C(=O)NR−、又は−CH−C(=O)NR−である。
【0213】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、式(XII)の構造、又はその薬学的に許容可能な塩を有している:
【0214】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0215】
1つの態様において、本明細書には、式(VI)の化合物、或いはその薬学的に許容可能な塩が記載され:
【0216】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
各Rは独立して、H、D、又はFであり;
は、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換又は非置換のC−C10シクロアルキル、置換又は非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換のアリール、或いは置換又は非置換のヘテロアリールであり;
は存在しないか、X、X−C−Cアルキレン、又はC−Cアルキレンであり;
は、−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−S(=O)−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NR−、−NRC(=O)−、又は−NR−であり;
は、H、置換又は非置換のC−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、又はC−Cジュウテロアルキルであり;
各R3は独立して、H、D、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−C(=O)R、−OC(=O)R、−CO、−OCO、−N(R、−OC(=O)N(R、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換又は非置換のC−C10シクロアルキル、置換又は非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換のアリール、或いは置換又は非置換のヘテロアリールであり;
mは0、1、又は2であり;
各Rは独立して、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換又は非置換のC−C10シクロアルキル、置換又は非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換のアリール、及び置換又は非置換のヘテロアリールから選択され;
各Rは独立して、H、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換又は非置換のC−C10シクロアルキル、置換又は非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロアリール、−C−Cアルキレン−(置換又は非置換のC−Cシクロアルキル)、置換又は非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換又は非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換又は非置換のアリール、−C−Cアルキレン−(置換又は非置換のアリール)、置換又は非置換のヘテロアリール、及び−C−Cアルキレン−(置換又は非置換のヘテロアリール)から選択され;
又は、同じN原子上の2つのRは、それらが結合されるN原子と一体となることで置換又は非置換のN含有複素環を形成し;
環Aは、単環式炭素環、二環式炭素環、単環式複素環、又は二環式複素環であり;
は、H、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、又はC−Cジュウテロアルキルであり;
Qは、置換又は非置換のC−Cアルキル、置換又は非置換のC−Cフルオロアルキル、置換又は非置換のC−Cヘテロアルキル、置換又は非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換又は非置換のC−Cシクロアルキル)、置換又は非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換又は非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換又は非置換のアリール、−C−Cアルキレン−(置換又は非置換型のアリール)、置換又は非置換のヘテロアリール、或いは−C−Cアルキレン−(置換又は非置換のヘテロアリール)であり;
ここで、Qが置換されている場合、Qは1以上のRで置換され;
又はQとRは、それらが結合されるN原子と一体となることで環Bを形成し、環Bは、置換又は非置換のN含有複素環であり、環Bが置換されている場合、環Bは1−3のRで置換され;
各Rは独立して、D、ハロゲン、CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、NR5S(=O)、C(=O)R、OC(=O)R、CO、OCO、N(R4)、OC(=O)N(R、−NHC(=O)R、−NHC(=O)OR、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cジュウテロアルキル、C−Cヘテロアルキル、置換又は非置換のC−C10シクロアルキル、置換又は非置換のC−C10ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換のアリール、或いは置換又は非置換のヘテロアリールであり;
又は、同じ炭素原子に結合される2つのR基は、それらが結合される炭素原子と一体となることで、置換又は非置換の炭素環、或いは置換又は非置換の複素環のいずれかを形成する。
【0217】
幾つかの実施形態において、Rは、H、D、F、Cl、Br、−CN、−OR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)N(R、−NRS(=O)、−CO、−N(R、−NRC(=O)R、C−Cアルキル、置換又は非置換のC−Cシクロアルキル、置換又は非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、置換又は非置換のフェニル、又は置換又は非置換の単環式ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、Rは、H、D、F、Cl、Br、−CN、−OR、−CO、−N(R、−NRC(=O)R、−CH、−CHCH、−CH(CH、−C(CH、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、置換又は非置換の単環式C−Cヘテロシクロアルキル、置換又は非置換のフェニル、或いは置換又は非置換の単環式ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、Rは、H、D、F、Cl、Br、−CN、−OR、−N(R、−NRC(=O)R、−CH、−CHCH、−CH(CH、又は−C(CHである。幾つかの実施形態において、RはHである。
【0218】
幾つかの実施形態において、RはHである。
【0219】
幾つかの実施形態において、各RはHである。Lは存在しないか、X、又はX−C−Cアルキレンである。
【0220】
幾つかの実施形態において、Xは−O−である。
【0221】
幾つかの実施形態において、Lは存在しないか、−O−、−O−CH−、−C(=O)−、−C(=O)NHCH−、−NHC(=O)−、又は−NHC(=O)CH−である。
【0222】
幾つかの実施形態において、Lは−O−、又は−O−CH−である。
【0223】
幾つかの実施形態において、環Aは、単環式C−C炭素環、二環式C−C12炭素環、単環式C−C複素環、二環式C−C10複素環である。
【0224】
幾つかの実施形態において、環Aは、単環式C−C炭素環、二環式C−C10炭素環、単環式のC−C複素環、二環式C−C複素環である。
【0225】
幾つかの実施形態において、環Aは単環式C−C炭素環である。幾つかの実施形態において、環Aは、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルである。幾つかの実施形態において、環Aはフェニルである。幾つかの実施形態において、環Aは
【0226】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
である。幾つかの実施形態において、環Aは
【0227】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0228】
幾つかの実施形態において、環Aは二環式C−C12炭素環である。幾つかの実施形態において、環Aは、縮合されたC−C12炭素環、架橋されたC−C12炭素環、又はスピロ環状C−C12炭素環である、二環式C−C12炭素環である。
【0229】
幾つかの実施形態において、環Aは二環式C−C10炭素環である。幾つかの実施形態において、環Aは、ナフチル、インダニル、インデニル、又はテトラヒドロナフチルである。
【0230】
幾つかの実施形態において、環Aは、1−4のN原子及び0又は1つのO又はS原子を含有する単環式複素環、0−4のN原子及び1つのO又はS原子を含有する単環式複素環、1−4のN原子及び0又は1つのO又はS原子を含有する二環式複素環、又は0−4のN原子及び1つのO又はSの原子を含有する二環式複素環である。
【0231】
幾つかの実施形態において、環Aは、ピロリジニル、ピロリジノニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロフラノニル、ジヒドロフラノニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリジノニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、キセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、インドリニル、インドリノニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル、フラニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、インドリル、インダゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、プリニル、シンノリニル、フタラジニル、プテリジニル、ピリドピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、又はアザインドリルである。
【0232】
幾つかの実施形態において、環Aは、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピペリジニル、ピペラジニル、インドリニル、インドリノニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、又はベンズイミダゾリルである。
【0233】
幾つかの実施形態において、環Aは
【0234】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0235】
幾つかの実施形態において、環Aは、縮合された二環式C−C10複素環、架橋された二環式C−C10複素環、或いはスピロ二環式C−C10複素環である、1−4のN原子及び0又は1つのO又はS原子を含有する二環式C−C10複素環、又は、0−4のN原子及び1つのO又はS原子を含有する二環式複素環である。
【0236】
幾つかの実施形態において、環Aは
【0237】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0238】
幾つかの実施形態において、環Aは
【0239】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
である。幾つかの実施形態において、環Aは
【0240】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
である。幾つかの実施形態において、環Aは
【0241】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0242】
幾つかの実施形態において、環Aは、1−4のN原子及び0又は1つのO又はS原子を含有する二環式複素環、或いは、0−4のN原子及び1つのO又はSの原子を含有する二環式複素環である。
【0243】
幾つかの実施形態において、環Aは、縮合された二環式C−C10ヘテロシクロアルキル、架橋された二環式C−C10ヘテロシクロアルキル、或いはスピロ二環式C−C10ヘテロシクロアルキルである、1−4のN原子及び0又は1つのO又はS原子を含有する二環式C−C10ヘテロシクロアルキル、又は、0−4のN原子及び1つのO又はS原子を含有する二環式複素環である。
【0244】
幾つかの実施形態において、環Aは、
【0245】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
である、架橋された二環式C−C10ヘテロシクロアルキルである。
【0246】
幾つかの実施形態において、環Aは、
【0247】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
である、スピロ二環式C−C10ヘテロシクロアルキルである。
【0248】
幾つかの実施形態において、Qは、置換又は非置換のC−Cシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換又は非置換のC−Cシクロアルキル)、置換又は非置換のC−Cヘテロシクロアルキル、−C−Cアルキレン−(置換又は非置換のC−Cヘテロシクロアルキル)、置換又は非置換のフェニル、−C−Cアルキレン−(置換又は非置換型のフェニル)、置換又は非置換のヘテロアリール、或いは−C−Cアルキレン−(置換又は非置換のヘテロアリール)であり;ここで、Qが置換されている場合、Qは1以上のRで置換され;又はQとRは、それらが結合されるN原子と一体となることで環Bを形成し、環Bは、置換又は非置換の単環式N含有複素環、又は置換又は非置換の二環式N含有複素環であり、環Bが置換されている場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0249】
幾つかの実施形態において、QとRは、それらが結合されるN原子と一体となることで環Bを形成し、環Bは、置換又は非置換の単環式N含有複素環、或いは置換又は非置換の二環式N含有複素環であり、環Bが置換されている場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0250】
幾つかの実施形態において、QとRは、それらが結合されるN原子と一体となることで環Bを形成し、環Bは、置換又は非置換のアジリジニル、置換又は非置換のアゼチジニル、置換又は非置換のピロリジニル、置換又は非置換のピロリジノニル、置換又は非置換のピペリジニル、置換又は非置換のピペリジノニル、置換又は非置換のモルホリニル、置換又は非置換のチオモルホリニル、置換又は非置換のピペラジニル、置換又は非置換のピペラジノニル、置換又は非置換のインドリニル、置換又は非置換のインドリノニル、置換又は非置換の1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、置換又は非置換1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、置換又は非置換の3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノニルであり、環Bが置換されている場合、環Bは1−3のRで置換される。
【0251】
幾つかの実施形態において、−NRQは
【0252】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0253】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、式(VII)の構造、又はその薬学的に許容可能な塩を有しており:
【0254】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
環Bは、単環式N含有複素環又は二環式N含有複素環であり;
nは0、1、2、又は3である。
【0255】
幾つかの実施形態において、
【0256】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0257】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
nは0、1、又は2である。
【0258】
幾つかの実施形態において、
【0259】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0260】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0261】
幾つかの実施形態において、
【0262】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
である。幾つかの実施形態において、
【0264】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0265】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
である。幾つかの実施形態において、
【0266】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0267】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
である。幾つかの実施形態において、
【0268】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0269】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
である。幾つかの実施形態において、
【0270】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0271】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0272】
幾つかの実施形態において、各Rは独立して、D、F、Cl、CN、−OH、−OCH3、−OCHCH、−S(=O)CH、−S(=O)NH、−S(=O)N(CH、−C(=O)CH、OC(=O)CH、−COH、−COCH、−COCHCH、−COCH(CH、−COC(CH、−NH、−N(CH、−CH、−CHCH、−C≡CH、−CF、−CHCF、又は−OCHOHである。
【0273】
幾つかの実施形態において、同じ炭素原子に結合される2つのR基は、それらが結合される炭素原子と一体となることで、置換又は非置換の単環式の3〜6員の炭素環、或いは置換又は非置換の単環式の3〜6員の複素環のいずれかを形成する。
【0274】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、式(X)の構造、又はその薬学的に許容可能な塩を有している:
【0275】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、式(XII)の構造、又はその薬学的に許容可能な塩を有している:
【0277】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、式(VIII)の構造、又はその薬学的に許容可能な塩を有しており:
【0279】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
は存在しないか、−O−又は−O−CH−である。
【0280】
幾つかの実施形態において、式(I)の化合物は、以下の構造を有している:
【0281】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
幾つかの実施形態において、−L−は、表1に記載されるようなものである。幾つかの実施形態において、
【0283】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
は、表1に記載されるようなものである。幾つかの実施形態において、
【0284】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
は、表1に記載されるようなものである。
【0285】
幾つかの実施形態において、式(I)の化合物は、以下の構造を有している:
【0286】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0287】
幾つかの実施形態において、−L−は、表2に記載されるようなものである。幾つかの実施形態において、
【0288】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
は、表2に記載されるようなものである。幾つかの実施形態において、−L−Qは、表2に記載されるようなものである。
【0289】
幾つかの実施形態において、式(I)の化合物は、以下の構造を有している:
【0290】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0291】
幾つかの実施形態において、Lは、表3に記載されるようなものである。幾つかの実施形態において、−L−は、表3に記載されるようなものである。幾つかの実施形態において、
【0292】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
は、表3に記載されるようなものである。幾つかの実施形態において、−L−Qは、表3に記載されるようなものである。
【0293】
幾つかの実施形態において、式(I)の化合物は、以下の構造を有している:
【0294】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
幾つかの実施形態において、Rは本明細書に記載されるようなものである。幾つかの実施形態において、Rは、表4に記載されるようなものである。
【0296】
幾つかの実施形態において、式(I)の化合物は、表1に記載されるものを含むが、これらに限定されない:
【0297】
【表1-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0299】
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
【表1-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0302】
【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
幾つかの実施形態において、本明細書には、以下のような化合物が記載される:
4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド(化合物1−1);
ラセミ体−(4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−2);
4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−フェニルベンズアミド(化合物1−3);
4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−ベンジルベンズアミド(化合物1−4);
3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド(化合物1−5);
ラセミ体−(3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−6);
3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−フェニルベンズアミド(化合物1−7);
3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−ベンジルベンズアミド(化合物1−8);
3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−(5−クロロ−2−メチルフェニル)ベンズアミド(化合物1−9);
3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−(6−クロロ−1H−インドール−4−イル)ベンズアミド(化合物1−10);
4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド(化合物1−11);
ラセミ体−4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−12);
4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルベンズアミド(化合物1−13);
4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−ベンジルベンズアミド(化合物1−14);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド(化合物1−15);
ラセミ体−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン(化合物1−16);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルベンズアミド(化合物1−17);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−ベンジルベンズアミド(化合物1−18);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−メトキシフェニル)ベンズアミド(化合物1−19);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−メトキシフェニル)ベンズアミド(化合物1−20);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(化合物1−21);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(化合物1−22);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−フルオロフェニル)ベンズアミド(化合物1−23);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)ベンズアミド(化合物1−24);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−ブロモフェニル)ベンズアミド(化合物1−25)
−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸メチルエステル(化合物1−26);
3−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸エチルエステル(化合物1−27);
3−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸(化合物1−28);
4−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸(化合物1−29);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)ベンズアミド(化合物1−30);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミド(化合物1−31);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−ブロモベンジル)ベンズアミド(化合物1−32)
−((3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)メチル)安息香酸メチルエステル(化合物1−33);
4−((3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)メチル)安息香酸(化合物1−34);
3−((3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)メチル)安息香酸(化合物1−35);
(R)−3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ベンズアミド(化合物1−36);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−フルオロ−4−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル)ベンズアミド(化合物1−37);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−(4−エチルピペラジン−1−イル)ベンジル)ベンズアミド(化合物1−38);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−カルバムイミドイルベンジル)ベンズアミド(化合物1−39);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェネチルベンズアミド(化合物1−40);
(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)メタノン(化合物1−41);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル)ベンズアミド(化合物1−42);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ピラジン−2−イルメチル)ベンズアミド(化合物1−43);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−トリデシルベンズアミド(化合物1−44);
3−(((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)−N−フェニルベンズアミド(化合物1−45);
或いはそれらの薬学的に許容可能な塩。
【0304】
【表2-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
【表2-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
【表2-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0307】
【表2-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0308】
【表2-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0309】
【表2-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0310】
幾つかの実施形態において、本明細書には、以下のような化合物が記載される:
ラセミ体−トランス−(1−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−3−オール(化合物2−1);
ラセミ体−1−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−オール(化合物2−2);
[2,3’−ビピリジン]−4−イルメタンアミン(化合物2−3);
(2−(4−フルオロフェニル)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−4);
3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸(化合物2−5);
4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)安息香酸(化合物2−6);
(2−フェノキシピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−7);
(2−(3−フェノキシフェノキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−8);
4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸(化合物2−9);
(2−((1−ベンジル−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−10);
(2−((1−(2,4−ジフルオロベンジル)−2−メチル−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−11);
(2−((1−(2,4−ジフルオロベンジル)−3−メチル−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−12);
(2−((1−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−13);
(2−((1−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3−メチル−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−14);
(2−((1−((5−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−15);
(2−((1−(キノリン−2−イルメチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−16);
(2−((1−(2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−17);
(2−((1−(4−フルオロフェニル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−18);
(2−((1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−19);
(2−((1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−20);
(2−((1−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−21);
(2−((1−(4−フルオロフェネチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−22);
(2−((3−ブロモ−1−(4−フルオロフェネチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−23);
(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)(フェニル)メタノン(化合物2−24);
4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニル−1H−インドール−1−カルボキサミド(化合物2−25);
2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド(化合物2−26);
2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(ピペリジン−1−イル)エタノン(化合物2−27);
(R)又は(S)−2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オン(エナンチオマー1)(化合物2−28);
(R)又は(S)−2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オン(エナンチオマー2)(化合物2−29);
2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−N−メチル−N−フェニルアセトアミド(化合物2−30);
2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(化合物2−31);
(2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−32);
(2−((1−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)インドリン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−33);
(2−((1−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−1H−インドール−5−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−34);
(2−((1−(2,4−ジフルオロベンジル)−3−メチル−1H−インダゾール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−35);
5−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1−(2,4−ジフルオロベンジル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(化合物2−36);
5−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(化合物2−37);
(S)−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)(フェニル)メタノン(化合物2−38);
(S)−3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド(化合物2−39);
ラセミ体−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン(化合物2−40);
4−(アミノメチル)−N−ベンジルピコリンアミド(化合物2−41);
N−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−2−フルオロ−4−メチルベンズアミド(化合物2−42);
N−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−2−(3,4−ジクロロフェニル)アセトアミド(化合物2−43);
或いはそれらの薬学的に許容可能な塩。
【0311】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0312】
幾つかの実施形態において、本明細書には、以下のような化合物が記載される:
4−(アミノメチル)−N,N−ジメチル−6−(3−フェノキシフェノキシ)ピリジン−2−アミン(化合物3−1);
4−(アミノメチル)−N−(2−メトキシエチル)−6−(3−フェノキシフェノキシ)ピリジン−2−アミン(化合物3−2);
(2−(4−フルオロフェニル)−6−(3−フェノキシフェノキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物3−3);
或いはそれらの薬学的に許容可能な塩。
【0313】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0314】
幾つかの実施形態において、本明細書には、以下のような化合物が記載される:
2−フルオロ−3−(アミノメチル)ピリジン(化合物4−1);
3−フルオロ−4−(アミノメチル)ピリジン(化合物4−2);
2−フルオロ−4−(アミノメチル)ピリジン(化合物4−3);
2−トリフルオロメチル−4−(アミノメチル)ピリジン(化合物4−4);
2−クロロ−4−(アミノメチル)ピリジン(化合物4−5);
2−ベンジルオキシ−4−(アミノメチル)ピリジン(化合物4−6);
2−シクロヘキシルオキシ−4−(アミノメチル)ピリジン(化合物4−7);
2−(4−フルオロフェノキシ)−4−(アミノメチル)ピリジン(化合物4−8);
2−(2−トリフルオロメチルフェノキシ)−4−(アミノメチル)ピリジン(化合物4−9);
2−(1−ピロリジノ)−4−(アミノメチル)ピリジン(化合物4−10);
2−(イミダゾール−1−イル)−4−(アミノメチル)ピリジン(化合物4−11);
2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−4−(アミノメチル)ピリジン(化合物4−12);
4−(アミノメチル)−N−(2−メトキシエチル)ピコリンアミド(化合物4−13);
4−(アミノメチル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピコリンアミド(化合物4−14);
或いはそれらの薬学的に許容可能な塩。
【0315】
様々な変形について上述される基の任意の組み合わせが、本明細書で考慮される。本明細書を通じて、基とその置換基は、当業者によって選択されることで安定した部分と化合物を提供する。
【0316】
1つの態様において、本明細書に記載される化合物は、薬学的に許容可能な塩の形態である。同様に、同じタイプの活性を持つこのような化合物の活性代謝物は、本開示の範囲に含まれている。加えて、本明細書に記載される化合物は、水やエタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を有する溶媒和形態のみでなく、非溶媒和形態でも存在することができる。本明細書に提示される化合物の溶媒和形態はまた、本明細書で開示されるものと考慮される。
【0317】
「薬学的に許容可能な」は、本明細書で使用されるように、化合物の生物活性又は特性を無効化せず、且つ総体的に無毒である、担体或いは希釈剤のような物質を指し、即ち、該物質は、望ましくない生物学的効果を引き起こすことなく、又は、この物質が含まれる組成物のどの成分とも有害に相互作用することなく、個体に投与される。
【0318】
用語「薬学的に許容可能な塩」は、治療上活性な薬剤の形態を指し、これは、適切なアニオンと組み合わせた治療上活性な薬剤のカチオン形態、又は、代替的な実施形態において、適切なカチオンと組み合わせた治療上活性な薬剤のアニオン形態から成る。Handbook of Pharmaceutical Salts: Properties, Selection and Use.International Union of Pure and Applied Chemistry, Wiley−VCH 2002. S.M. Berge, L.D. Bighley, D.C. Monkhouse, J. Pharm. Sci. 1977, 66, 1−19. P. H. Stahl and C. G. Wermuth, editors, Handbook of Pharmaceutical Salts: Properties, Selection and Use, Weinheim/Zurich:Wiley−VCH/VHCA, 2002。医薬品の塩は一般に、非イオン性の種よりも胃液と腸液で可溶性が強く、且つ迅速に溶解可能であり、従って、固形剤形に役立つ。更に、その溶解度がしばしばpHに応じたものであるため、消化管の1つ又は別の部分における選択的な溶解が可能であり、こうした能力は遅延放出及び徐放の挙動の1つの態様として操作可能である。更に、塩形成分子が中性の形態と平衡状態にあり得るため、生体膜の通過を調節することができる。
【0319】
幾つかの実施形態において、薬学的に許容可能な塩は、本明細書に記載される化合物を酸と反応させることにより得られる。幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物(即ち、遊離塩基形態)は塩基性であり、有機酸又は無機酸と反応される。無機酸は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、及びメタリン酸を含むが、これらに限定されない。有機酸は、限定されないが、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸;2,2−ジクロロ酢酸;2−ヒドロキシエタンスルホン酸;2−オキソグルタール酸;4−アセトアミド安息香酸;4−アミノサリチル酸;酢酸;アジピン酸;アスコルビン酸(L);アスパラギン酸(L);ベンゼンスルホン酸;安息香酸;樟脳酸(+);カンフル−10−スルホン酸(+);カプリン酸(デカン酸);カプロン酸(ヘキサン酸);カプリル酸(オクタン酸);炭酸;桂皮酸;クエン酸;シクラミン酸;ドデシル硫酸;エタン−1,2−二スルホン酸;エタンスルホン酸;ギ酸;フマル酸;ガラクタル酸;ゲンチジン酸;グルコヘプトン酸(D);グルコン酸(D);グルクロン酸(D);グルタミン酸;グルタル酸;グリセロリン酸;グリコール酸;馬尿酸;イソ酪酸;乳酸(DL);ラクトビオン酸;ラウリン酸;マレイン酸;リンゴ酸(−L);マロン酸;マンデル酸(DL);メタンスルホン酸;フマル酸モノメチル、ナフタレン−1,5−二スルホン酸;ナフタレン−2−スルホン酸;ニコチン酸;オレイン酸;シュウ酸;パルミチン酸;パモ酸;リン酸;プロピオン酸;ピログルタミン酸(−L);サリチル酸;セバシン酸;ステアリン酸;コハク酸;硫酸;酒石酸(+L);チオシアン酸;トルエンスルホン酸(p);及びウンデシレン酸を含む。
【0320】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、塩化物塩、硫酸塩、臭化物塩、メシル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、又はリン酸塩として調製される。幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、塩酸塩として調製される。
【0321】
幾つかの実施形態において、薬学的に許容可能な塩は、本明細書に記載される化合物を塩基と反応させることにより得られる。幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は酸性であり、塩基と共に反応される。そのような状況において、本明細書に記載される化合物の酸性プロトンは、金属イオン、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、又はアルミニウムのイオンと置き換えられる。場合によっては、本明細書に記載される化合物は、限定されないが、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、メグルミン、N−メチルグルカミン、ジシクロヘキシルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミンなどの有機塩基と調和する。他の場合において、本明細書に記載される化合物は、限定されないがアルギニンやリジンなどのアミノ酸を持つ塩を形成する。酸性プロトンを含む化合物を持つ塩を形成するために使用される許容可能な無機塩基は、限定されないが、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどを含む。幾つかの実施形態において、本明細書に提供される化合物は、ナトリウム塩、カルシウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、メグルミン塩、N−メチルグルカミン塩、又はアンモニウム塩として調製される。幾つかの実施形態において、本明細書に提供される化合物は、ナトリウム塩として調製される。
【0322】
薬学的に許容可能な塩に対する言及は、溶媒付加形態を含むことを理解されたい。幾つかの実施形態において、溶媒和物は、化学量論量又は非化学量論量の何れかの溶媒を含み、且つ水やエタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を用いた結晶化のプロセス中に形成される。水和物は溶媒が水である時に形成され、又は、アルコラートは溶媒がアルコールである時に形成される。本明細書に記載される化合物の溶媒和物は、本明細書に記載されるプロセス中に都合よく調製又は形成される。加えて、本明細書で提供される化合物は、溶媒和形態と同様に、非溶媒和形態でも随意に存在し得る。
【0323】
本明細書に記載される方法及び製剤は、本明細書に記載される化合物のN−オキシド(適切な場合)、結晶形態(多形体としても知られる)、又は薬学的に許容可能な塩、同様に、同じタイプの活性を持つこのような化合物の活性代謝物の使用を含む。
【0324】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物の有機ラジカルの部位(例えば、アルキル基、芳香環)は、様々な代謝反応に敏感である。有機ラジカル上での適切な置換基の組み込みは、この代謝経路を減らし、最小化し、又は除去する。特異的な実施形態において、代謝反応に対する芳香環の感受性を減少、最小化、又は除去するのに適切な置換基は、ほんの一例ではあるが、ハロゲン、重水素、アルキル基、ハロアルキル基、又はジュウテロアルキル基である。
【0325】
別の実施形態において、本明細書に記載される化合物は、同位体的に(例えば、放射性同位体を用いて)、又は、限定されないが発色団又は蛍光部分、生物発光標識、又は化学発行標識の使用を含む、他の手段により標識化される。
【0326】
本明細書に記載される化合物は、同位体的に標識化された化合物を含み、1以上の原子が、通常自然に見出される原子質量又は質量数とは異なる、原子質量又は質量数を持つ原子と置き換えられるという事実が無ければ、前記化合物は、本明細書に提示される様々な式及び構造に列挙されたものと同じである。本化合物に組み込むことが出来る同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、フッ素、及び塩素の同位体であり、例えば、H、H、13C、14C、15N、18O、17O、35S、18F、36Clなどである。1つの態様において、本明細書に記載される同位体的に標識化された化合物、例えば、Hや14Cなどの放射性同位体が組み込まれるものは、薬物及び/又は基質組織分布アッセイに役立つ。1つの態様において、重水素などの同位体での置換は、例えば、インビボでの半減期の増加、又は必要投与量の減少といった、より大きな代謝的安定性から生じる特定の治療上の利点をもたらす。
【0327】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、1以上の立体中心を備えており、各立体中心は、R又はSの配置の何れかに独立して存在する。本明細書に提示される化合物は、ジアステレオマー、エナンチオマー、アトロプ異性体、及びエピマーの形態、同様にそれらの適切な混合物全てを含む。本明細書に提供される化合物及び方法は、シス、トランス、シン、アンチ、エントゲーゲン(E)、及びツザメン(Z)異性体、同様にそれらの適切な混合物を全て含む。
【0328】
個々の立体異性体は、所望される場合、立体選択的合成及び/又はキラルクロマトグラフィーカラムによる立体異性体の分離などの方法により得られる。特定の実施形態において、本明細書に記載される化合物は、化合物のラセミ混合物を光学的に活性な分解剤と反応させて一対のジアステレオ異性体の化合物/塩を形成し、ジアステレオマーを分離し、及び、光学的に純粋なエナンチオマーを回収することにより、化合物の個々の立体異性体として調製される。幾つかの実施形態において、エナンチオマーの分解は、本明細書に記載される化合物の共有結合性ジアステレオマー誘導体を用いて行われる。別の実施形態において、ジアステレオマーは、溶解度の差異に基づき分離/分解技術によって分離される。他の実施形態において、立体異性体の分離は、クロマトグラフィー、又はジアステレオマー塩の形成により、及び、再結晶、又はクロマトグラフィー、或いはそれらの任意の組み合わせにより実行される。文献「Jean Jacques, Andre Collet, Samuel H. Wilen, “Enantiomars, Racemates and Resolutions”, John Wiley And Sons, Inc, 1981」を参照。幾つかの実施形態において、立体異性体は立体選択的合成により得られる。
【0329】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、プロドラッグとして調製される。「プロドラッグ」は、インビボで親薬物へと変換される薬剤を表す。幾つかの状況において、プロドラッグは、親薬物よりも容易に投与しやすいため、しばしば有用である。それらは、例えば、経口投与によって生物学的に利用可能であるが、親薬物はそうではない。プロドラッグは輸送体のための基質でもよい。更に又は代替的に、プロドラッグはまた、親薬物以上に改善された医薬組成物の溶解度を有する。幾つかの実施形態において、プロドラッグの設計は、有効な水溶性を増加させる。プロドラッグの限定されない例は、本明細書に記載される化合物であり、これは、エステル(「プロドラッグ」)として投与されるが、その後代謝的に加水分解されることで活性部分をもたらす。プロドラッグの更なる例は、ペプチドが代謝されることで活性部分を明らかにする、酸基に結合された短鎖ペプチド(ポリアミノ酸)である。特定の実施形態において、インビボでの投与後、プロドラッグは、化合物の生物学的、薬学的、又は治療上活性な形態へと化学的に変換される。特定の実施形態において、プロドラッグは、1以上の工程又はプロセスによって、化合物の生物学的、薬学的、又は治療上活性な形態へと酵素的に代謝される。
【0330】
本明細書に記載される化合物のプロドラッグは、限定されないが、エステル、エーテル、炭酸塩、チオ炭酸塩、N−アシル誘導体、N−アシルオキシアルキル誘導体、第三級アミンの四級誘導体、N−マンニッヒ塩基、シッフ塩基、アミノ酸接合体、リン酸エステル、及びスルホン酸エステルを含む。例えば、各々が引用により本明細書に組み込まれる、Design of Prodrugs, Bundgaard, A. Ed., Elseview, 1985 and Method in Enzymology, Widder, K. et al., Ed.; Academic, 1985, vol. 42, p. 309−396; Bundgaard, H. “Design and Application of Prodrugs” in A Textbook of Drug Design and Development, Krosgaard−Larsen and H. Bundgaard, Ed., 1991, Chapter 5, p. 113−191;及びBundgaard, H., Advanced Drug Delivery Review, 1992, 8, 1−38を参照。幾つかの実施形態において、本明細書に開示された化合物におけるヒドロキシル基は、プロドラッグを形成するために使用され、ここで、ヒドロキシル基は、アシルオキシアルキルエステル、アルコキシカルボニルオキシアルキルエステル、アルキルエステル、アリールエステル、リン酸エステル、糖エステル、エーテルなどに組み込まれる。幾つかの実施形態において、本明細書に開示された化合物におけるヒドロキシル基は、カルボン酸基をもたらすためにヒドロキシルが後にインビボで代謝されるプロドラッグである。幾つかの実施形態において、カルボキシル基が、エステル又はアミド(即ちプロドラッグ)をもたらすために使用され、これは後にインビボで代謝されることでカルボン酸基をもたらす。幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、アルキルエステルのプロドラッグとして調製される。
【0331】
本明細書に明記されるように、プロドラッグがインビボで代謝されることで本明細書に記載される化合物をもたらす、本明細書に記載される化合物のプロドラッグの形態は、請求の範囲内に含まれる。場合によっては、本明細書に記載される化合物の一部は、別の派生的又は活性な化合物のためのプロドラッグである。
【0332】
追加の又は更なる実施形態において、本明細書に記載される化合物は、必要とする生物体への投与後に代謝され、それにより、所望の治療効果を含む所望の効果をもたらすために、後に使用される代謝物質を生成する。
【0333】
本明細書に開示される化合物の「代謝物」は、化合物の代謝時に形成される、化合物の誘導体である。用語「活性代謝物」は、化合物の代謝時に形成される、化合物の生物学的に活性な誘導体を指す。用語「代謝される」は、本明細書で使用されるように、有機体によって特定の物質が変化するプロセス(加水分解反応、及び酵素により触媒された反応などを含むが、これらに限定されない)の全体を指す。従って、酵素は化合物に対して特異的な構造上の変化を生成し得る。例えば、チトクロームP450は、様々な酸化反応及び還元反応を触媒する一方で、ウリジン二リン酸グルクロニルトランスフェラーゼは、芳香族アルコール、脂肪族アルコール、カルボン酸、アミン、及び遊離スルフヒドリル基への活性化グルクロン酸分子の転移を触媒する。本明細書に開示される化合物の代謝物は、宿主への化合物の投与及び宿主から採取した組織サンプルの解析により、又は肝細胞を用いた化合物のインビトロでのインキュベーション及び得られた化合物の分析のいずれかにより、随意に特定される。
【0334】
<化合物の合成>
本明細書に記載される式(I)の化合物は、標準的な合成技術を使用して、又は当該技術分野で知られている方法を本明細書中に記載されている方法と併用して合成される。
【0335】
特に指示がない限り、質量分析、NMR、HPCL、タンパク質化学、生化学、組み換えDNA技術、及び薬理学の従来の方法が使用される。
【0336】
化合物は、例えば「March’s Advanced Organic Chemistry, 6th Edition, John Wiley and Sons, Inc」に記載されるものなど、通常の標準有機化学技術を使用して調製される。溶媒、反応温度、反応時間の変化、及び様々な化学試薬や他の反応条件などの本明細書に記載される合成形質転換の代替的な反応条件が用いられることもある。出発物質は市販の供給源から入手可能であるか、又は容易に調製される。
【0337】
ピリジンは、周知の有名な合成経路を用いて調製され(Allais et al.Chem. Rev., 2014, 114, p10829−10868及び引用文献を参照)、これらは更に、様々な方法を用いて官能化されることで2−置換ピリジンをもたらす。幾つかの実施形態において、2−クロロピリジンは、適切な塩素化試薬を使用してピリジンを直接塩素化することで得られる。幾つかの実施形態において、塩素化試薬はClである。幾つかの実施形態において、2−クロロピリジンは、POClによる2−ヒドロキシピリジンの処理により調製される。他の実施形態において、2−クロロピリジンは、適切な塩素化試薬によるピリジン−N−オキシドの塩素化によって調製される。幾つかの実施形態において、塩素化試薬はPOCl、ホスゲン、又はトリホスゲンである。2−アミノピリジンは、様々な方法によって調製される。幾つかの実施形態において、2−アミノピリジンは、ザンドマイヤー反応を使用して2−ハロピリジンに変換される。他の実施形態において、2−アミノピリジンは、t−ブチルアミン/TsOによる処理、その後のインサイツの脱保護を介する、対応するN−オキシドの反応から調製される(Yin et al, J. Org. Chem., 2007, 72, p4554−4557、及び引用文献を参照)。
【0338】
幾つかの実施形態において、一般構造1−2を持つ式(I)のO結合化合物が、模式図1に示されるように調製される。
【0339】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0340】
幾つかの実施形態において、4−置換−2−ハロピリジン1−1を、適切な極性溶媒を用いて強塩基の存在下で適切に置換されたアルコールROHで処理することにより、1−2を得る。幾つかの実施形態において、強塩基はKOtBuである。幾つかの実施形態において、極性溶媒はDMFである。幾つかの実施形態において、Rがアリール又はヘテロアリールである場合、適切でより穏やかな塩基を利用してもよい。幾つかの実施形態において、より穏やかな塩基はCsCOである。他の実施形態において、1−2は、2−ヒドロキシピリジン(2−ピリドン)1−3から調製される。幾つかの実施形態において、O−アルキル化を、適切な有機溶媒において適切な塩基及びアルキル化剤により行い、1−2を得る。幾つかの実施形態において、適切な塩基はAgCOである。他の実施形態において、適切なアルキル化剤はR2−Br又はR2−Iである。他の実施形態において、Mitsunobu条件が、同じ形質転換を達成するために使用される。両方の場合において、N−アルキル化生成物も得られる場合もある。
【0341】
幾つかの実施形態において、2−チオアルキルピリジン/2−チアアリールピリジンが、模式図2に示されるように調製される。
【0342】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0343】
幾つかの実施形態において、2−チオアルキルピリジン/2−チオアリールピリジン2−2(硫黄結合を含む式(I)の化合物)は、適切な溶媒における、適切なチオールRSH及び適切な塩基による、対応する2−ハロピリジン2−1の処理により調製される。幾つかの実施形態において、適切な塩基はCsCOである。幾つかの実施形態において、適切な溶媒はDMFである。
【0344】
幾つかの実施形態において、アミン連結基(Y=NR’)が存在する式(I)の化合物は、模式図3に従って合成される。
【0345】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0346】
幾つかの実施形態において、適切な有機溶媒においてアミンNHR’と適切な塩基を用いた2−ハロピリジン3−1の求核置換は、3−2をもたらす。幾つかの実施形態において、熱と圧力が反応を促進する。幾つかの実施形態において、適切な塩基はKOtBuである。幾つかの実施形態において、適切な有機溶媒はDMFである。幾つかの実施形態において、パラジウム又は銅触媒も使用される。幾つかの実施形態において、一般構造3−3のピリジンは、適切な酸化剤を使用してN−オキシド(3−4)に酸化される。幾つかの実施形態において、適切な酸化剤はmCPBAである。幾つかの実施形態において、溶媒中のブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBroP)と適切な有機塩基の存在下でのアミンNHR’によるN−オキシドの処理は、3−2をもたらす(Londregan Org. Lett., 2010, 12, p5254−5257を参照)。幾つかの実施形態において、適切な有機塩基はiPrEt2Nである。幾つかの実施形態において、適切な溶媒はCHClである。
【0347】
幾つかの実施形態において、アミド結合を含む式(I)の化合物(4−4)が、模式図4に示されるように調製される。
【0348】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
幾つかの実施形態において、2−ハロピリジン4−1を、適切な有機溶媒において適切なパラジウム触媒と適切な塩基の存在下でCOにより処理することで、エステル4−2を得る。幾つかの実施形態において、パラジウム触媒はPdCl(PPhである。幾つかの実施形態において、塩基はNaOAcである。幾つかの実施形態において、有機溶媒はMeOHである。幾つかの実施形態において、適切な有機溶媒を含む水性LiOHを使用してエステルを加水分解することで、酸4−3を得る。幾つかの実施形態において、有機溶媒はMeOH又はTHFである。幾つかの実施形態において、適切に置換されたアミンHNR’R’’との標準のペプチド結合反応条件を使用して、アミド4−4を得る。
【0350】
幾つかの実施形態において、メチレンオキシ又はメチレン結合を含む式(I)の化合物が、模式図5に示されるように調製される。
【0351】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
幾つかの実施形態において、エステル5−1は、適切な溶媒において適切な還元剤を使用してアルコール5−2に還元される。幾つかの実施形態において、適切な還元剤はNaBHである。幾つかの実施形態において、適切な溶媒はMeOHである。幾つかの実施形態において、アルコール5−2は、Mitsunobu反応プロトコルを使用してエステル5−3に変換される。幾つかの実施形態において、アルコール5−2は、適切なハロゲン化試薬を使用してハロゲン化した5−4に変換される。幾つかの実施形態において、5−4においてY=Brである。幾つかの実施形態において、ハロゲン化試薬はTPP又はCBrである。幾つかの実施形態において、アルコール又はフェノールによる5−4上での脱離基の置換は、上述のように5−3をもたらす。他の実施形態において、化合物5−4を、適切な塩基と適切な溶媒の存在下で他の求核基と反応させることで、メチレン結合化合物5−5を得る。幾つかの実施形態において、塩基はNaHである。幾つかの実施形態において、適切な溶媒はTHFである。
【0352】
幾つかの実施形態において、アリール(又はヘテロアリール)置換基への結合を含む式(I)の化合物は、模式図6に記載されるように調製される。
【0353】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
幾つかの実施形態において、一般構造6−1の2−ハロピリジン化合物は、Liu et al, ARKIVOC, 2013, (i) p135−153に記載されるものなど、標準方法を用いて対応する2−ボロン酸又は2−ボロン酸エステル誘導体6−2に変換される。幾つかの実施形態において、適切な溶媒において適切な塩基の存在下でパラジウム触媒を使用する、6−2及び適切に置換されたアリール(又はヘテロアリール)臭化物又はヨウ素を利用するSuzuki反応は、化合物6−3をもたらす。幾つかの実施形態において、パラジウム触媒はPd(OAc)2又はPd(PPhである。他の実施形態において、適切な塩基はKCOである。他の実施形態において、溶媒はDMFである。他の実施形態において、化合物6−1を、Suzuki反応の標準条件を用いてアリール(又はヘテロアリール)ボロン酸/エステルと結合させることで、直接6−3を得る。
【0355】
4−アミノメチルピリジンは様々な方法で調製される。幾つかの実施形態において、4−アミノメチルピリジンは、模式図7に概説されるように調製される。
【0356】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
幾つかの実施形態において、4−ブロモ−2−ピコリン酸エステル誘導体7−1は、適切なパラジウム触媒の存在下でZn(CN)2により4−シアノアナログ7−2に変換される。幾つかの実施形態において、適切なパラジウム触媒はPd(PPhである。幾つかの実施形態において、適切な還元剤によるニトリルの還元は、メチルアミン7−3をもたらす。幾つかの実施形態において、還元剤はCoCl及びNaBHである。幾つかの実施形態において、NaBHの代わりにNaBDを使用することで、ジュウテロメチルアミンの調製が可能になる。
【0358】
幾つかの実施形態において、4−アミノメチル置換基を含むピリジン化合物が、模式図8に示されるように調製される。
【0359】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0360】
幾つかの実施形態において、適切に官能化した4−アミノメチルピリジン8−1をBocOにより処理することで、8−2を得る。幾つかの実施形態において、8−2を、本明細書に記載される手順を使用して8−3に形質転換することで、適切な置換基−ZRを設置する。幾つかの実施形態において、TFA又はHClによるアミンの脱保護は、対応する塩として8−4をもたらす。
【0361】
幾つかの実施形態において、アミド結合を含む式(I)の化合物(9−3)が、模式図9に示されるように調製される。
【0362】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0363】
幾つかの実施形態において、2−ハロピリジン9−1を、適切な塩基の存在下で、及び有機溶媒中でアミンNHにより処理することで、9−2を得る。幾つかの実施形態において、適切な塩基はKOtBuである。幾つかの実施形態において、適切な有機溶媒はDMFである。幾つかの実施形態において、適切に置換されたカルボン酸RCOHとの標準のペプチド結合反応条件は、アミド9−3をもたらす。
【0364】
2,6−二置換ピリジンは様々な方法で調製される。幾つかの実施形態において、2,6−二置換ピリジンは、模式図10に示されるように調製される。
【0365】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0366】
幾つかの実施形態において、2,6−ジクロロピリジン10−1は、本明細書に記載される手順を使用して、及び利用される試薬の量を注意深く調節することにより、適切に官能化されたクロロピリジン10−2に変換される。幾つかの実施形態において、Suzuki反応の標準条件を用いてアリール(又はヘテロアリール)ボロン酸/エステルと10−2を反応させることで、10−3を得る。幾つかの実施形態において、10−2は、本明細書に記載される手順を使用して、適切に官能化されたピリジン10−4に変換される。
【0367】
幾つかの実施形態において、Rは、模式図1−10の何れか1つに示されるように、水素である。
【0368】
幾つかの実施形態において、化合物は、実施例に記載されるように調製される。
【0369】
<特定の専門用語>
特に明言されない限り、本出願に使用される以下の用語は、以下に与えられる定義を持つ。用語「含んでいる(including)」の使用は、「含む(include)」、「含む(includes)」、及び「含まれる(included)」といった他の形態と同じく、制限はない。本明細書に使用されるセクションの見出しは、構成上の目的のためのみのものであり、記載された主題を制限すると解釈されるものではない。
【0370】
本明細書で使用されるように、C−Cは、C−C、C−C...C−Cを含む。ほんの一例として、「C−C」として指定された基は、その部分に1から4の炭素原子があることを示す(即ち、基は、1つの炭素原子、2つの炭素原子、3つの炭素原子、又は4つの炭素原子を含有する)。故に、ほんの一例として、「C−Cアルキル」は、アルキル基に1から4の炭素原子があることを示す(即ち、アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、及びt−ブチルから選択される)。
【0371】
「アルキル」基は、脂肪族炭化水素基を指す。アルキル基は分枝鎖又は直鎖である。幾つかの実施形態において、「アルキル」基は、1から10の炭素原子、即ちC−C10アルキルを有する。「1から10」などの数の範囲は、本明細書で出てくる時は常に、所定の範囲内の各整数を指す;例えば、「1から10の炭素原子」は、アルキル基が、1つの炭素原子、2つの炭素原子、3つの炭素原子など、最大で10の炭素原子までから成ることを意味するが、本定義は更に、数の範囲が指定されていない用語「アルキル」の出現も包含するものである。幾つかの実施形態において、アルキルはC−Cアルキルである。1つの態様において、アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、又はt−ブチルである。典型的なアルキル基としては、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、三級ブチル、ペンチル、ネオペンチル、又はヘキシルが挙げられる。
【0372】
「アルキレン」基は、二価アルキルラジカルを指す。上記の一価アルキル基の何れかが、アルキルからの第2の水素原子の除去によりアルキレンであってもよい。幾つかの実施形態において、アルキレンはC−Cアルキレンである。他の実施形態において、アルキレンはC−Cアルキレンである。典型的なアルキレン基は、限定されないが、−CH−、−CH(CH)−、−C(CH−、−CHCH−、−CHCH(CH)−、−CHC(CH−、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−などを含む。
【0373】
「ジュウテロアルキル」は、アルキルの1以上の水素原子が重水素と置き換えられるアルキル基を指す。
【0374】
用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素炭素二重結合が存在するアルキル基の一種を指す。1つの実施形態において、アルケニル基は、式−C(R)=CRを有し、Rはアルケニル基の残りの部分を指し、それは同じこともあれば、異なることもある。幾つかの実施形態において、RはH又はアルキルである。アルケニル基の非限定的な例としては、−CH=CH、−C(CH)=CH、−CH=CHCH、−C(CH)=CHCH、及び−CHCH=CHが挙げられる。
【0375】
用語「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素炭素三重結合が存在するアルキル基の一種を指す。1つの実施形態において、アルケニル基は式−C≡C−Rを有し、Rはアルキニル基の残りの部分を指す。幾つかの実施形態において、RはH又はアルキルである。アルキニル基の非限定的な例としては、−C≡CH、−C≡CCH、−C≡CCHCH、−CHC≡CHが挙げられる。
【0376】
「アルコキシ」基は、(アルキル)O−基を指し、アルキルは本明細書で定義される通りである。
【0377】
用語「アルキルアミン」は、−N(アルキル)基を指し、ここでxは0であり、yは2であり、或いはxは1であり、yは1であり、又は、xは2であり、yは0である。
【0378】
用語「芳香族」は、4n+2πの電子を含む非局在化したπ−電子系を有する平面環を指し、ここで、nは整数である。用語「芳香族」は、炭素環式アリール(「アリール」、例えば、フェニル)と複素環式アリール(又は「ヘテロアリール」或いは「複素環式芳香族」)基(例えばピリジン)の両方を含んでいる。この用語は単環式又は縮合環の多環式(つまり、隣接する炭素原子の対を共有する環)基を含んでいる。
【0379】
用語「炭素環式」又は「炭素環」は、環の骨格を形成する原子が全て炭素原子である環、又は環系を表す。故に、該用語は、環骨格が炭素とは異なる少なくとも1つの原子を含有している「複素環式」環又は「複素環」と、炭素環式とを区別している。幾つかの実施形態において、二環式炭素環の2つの環の少なくとも1つは、芳香族である。幾つかの実施形態において、二環式炭素環の両方の環は、芳香族である。幾つかの実施形態において、二環式炭素環は、縮合され、架橋され、又はスピロ環状である。
【0380】
本明細書で使用されるように、用語「アリール」は、環を形成する原子の各々が炭素原子である芳香環を表す。1つの態様において、アリールは、フェニル又はナフチルである。幾つかの実施形態において、アリールはフェニルである。幾つかの実施形態において、アリールはC−C10アリールである。構造によっては、アリール基はモノラジカル又はジラジカル(つまり、アリーレン基)である。
【0381】
用語「シクロアルキル」は、単環式又は多環式の脂肪族、非芳香族ラジカルを指し、ここで、環を形成する原子(即ち、骨格原子)の各々は炭素原子である。幾つかの実施形態において、シクロアルキルは、スピロ環状化合物又は架橋化合物である。幾つかの実施形態において、シクロアルキルは、随意に芳香環で縮合され、結合点は、芳香環炭素原子ではない炭素にある。シクロアルキル基は、3〜10の環状原子を有する基を含む。幾つかの実施形態において、シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、シクロオクチル、スピロ[2.2]ペンチル、ノルボルニル、及びビシクロ(bicycle)[1.1.1]ペンチルから選択される。幾つかの実施形態において、シクロアルキルは、C−Cシクロアルキルである。
【0382】
用語「ハロ」、又は代替的に、「ハロゲン」、或いは「ハライド」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを意味する。幾つかの実施形態において、ハロはフルオロ、クロロ、又はブロモである。
【0383】
用語「フルオロアルキル」は、1以上の水素原子がフッ素原子により置換されるアルキルを表す。1つの態様において、フルオロアルキルはC−Cフルオロアルキルである。
【0384】
用語「ヘテロアルキル」は、1以上のアルキルの骨格原子が炭素以外の原子、例えば酸素、窒素(例えば、−NH−、−N(アルキル)−)、硫黄、又はそれらの組み合わせから選択されるアルキル基を表す。ヘテロアルキルはヘテロアルキルの炭素原子において分子の残りに結合される。1つの態様において、ヘテロアルキルはC−Cヘテロアルキルである。
【0385】
用語「複素環」又は「複素環式」は、環に1〜4個のヘテロ原子を含む複素芳香環(ヘテロアリールとしても知られている)及びヘテロシクロアルキル環(ヘテロ脂環式基としても知られている)を表し、環内の各々のヘテロ原子はO、S、及びNから選択され、各々のヘテロ脂環式基は、任意の環が2つの隣接するO又はS原子を含まない条件で、環系に3〜10個までの原子を備える。非芳香族複素環基(ヘテロシクロアルキルとしても知られる)は、その環系に3から10の原子を有する環を含み、芳香族複素環基は、その環系に5から10の原子を有する環を含む。複素環式基は、ベンゾ縮合した環系を含む。非芳香族複素環基の例は、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリジノニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チオキサニル、ピペラジニル、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、ピロリン(pyrrolin)−2−イル、ピロリン−3−イル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、3H−インドリル、インドリン−2−オニル(onyl)、イソインドリン−1−オニル、イソインドリン−1,3−ジオニル、3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オニル、3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オニル、イソインドリン−1,3−ジチオニル、ベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オニル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オニル、ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オニル、及びキノリジニルである。芳香族複素環式基の例は、ピリジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、及びフロピリジニルである。前述の基は、可能であれば、C結合される(又はC連結される)か、或いはN結合される。例えば、ピロールに由来する基は、ピロール−1−イル(N結合された)又はピロール−3−イル(C結合された)を含む。更に、イミダゾールに由来する基は、イミダゾール−1−イル又はイミダゾール−3−イル(両方ともN結合された)或いはイミダゾール−2−イル、イミダゾール−4−イル、又はイミダゾール−5−イル(全てC結合された)を含む。複素環式基は、ベンゾ縮合した環系を含む。非芳香族複素環は、ピロリジン−2−オンなどの、1又は2つのオキソ(=O)部分で随意に置換される。幾つかの実施形態において、二環式の複素環の2つの環の少なくとも1つは芳香族である。幾つかの実施形態において、二環式の複素環の両方の環は芳香族である。幾つかの実施形態において、二環式の炭素環は、縮合され、架橋され、又はスピロ環状である。
【0386】
用語「ヘテロアリール」、又は代替的に、「複素芳香族」は、窒素、酸素、及び硫黄から選択される1以上の環状へテロ原子を含むアリール基を指す。ヘテロアリール基の実例となる例は、単環式のヘテロアリールと二環式のヘテロアリールを含む。単環式のヘテロアリールは、ピリジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、ピリダジニル、トリアジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、及びフラザニルを含む。単環式のヘテロアリールは、インドリジン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インダゾール、ベンゾイミダゾール、プリン、キノリジン、キノリン、イソキノリン、シノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン、1,8−ナフチリジン、及びプテリジンを含む。幾つかの実施形態において、ヘテロアリールは環に0−4のN原子を含有する。幾つかの実施形態において、ヘテロアリールは環に1−4のN原子を含有する。幾つかの実施形態において、ヘテロアリールは環に0−4のN原子、0−1のO原子、及び0−1のS原子を含有する。幾つかの実施形態において、ヘテロアリールは環に1−4のN原子、0−1のO原子、及び0−1のS原子を含有する。幾つかの実施形態において、ヘテロアリールはC1−C9ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、単環式のヘテロアリールはC−Cヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、単環式のヘテロアリールは5−員又は6−員のヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、二環式のヘテロアリールはC−Cヘテロアリールである。
【0387】
「ヘテロシクロアルキル」又は「ヘテロ脂環式」基は、窒素、酸素、及び硫黄から選択されるヘテロ原子を少なくとも一つ含むシクロアルキル基を表す。幾つかの実施形態において、ヘテロシクロアルキルはアリール又はヘテロアリールで縮合される。幾つかの実施形態において、ヘテロシクロアルキルは、オキサゾリジノニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジン−2−オニル、ピロリジン−2,5−ジチオニル、ピロリジン−2,5−ジオニル、ピロリジノニル、イミダゾリジニル、イミダゾリジン−2−オニル、又はチアゾリジン−2−オニルである。ヘテロ脂環式との用語は、限定されないが、単糖類、二糖類、及び少糖類を含む、炭水化物の環状形態も全て含んでいる。1つの態様において、ヘテロシクロアルキルはC−C10ヘテロシクロアルキルである。別の態様において、ヘテロシクロアルキルはC4−C10ヘテロシクロアルキルである。幾つかの実施形態において、ヘテロシクロアルキルは環に0−2のN原子を含有する。幾つかの実施形態において、ヘテロシクロアルキルは環に0−2のN原子、0−2のO原子、及び0−1のS原子を含有する。
【0388】
用語「単結合(bond)」又は「単結合(single bond)」は、単結合により連結された原子がより大きな部分構造の一部であると考えられる時に、2つの原子又は2つの部分間の化学結合を指す。1つの態様において、本明細書に記載の基が単結合の場合、参照された基は存在せず、それにより単結合は、残存する確認された基の間で形成されることが可能となる。
【0389】
用語「部分」は、分子の特定のセグメント又は官能基を表す。化学部分は大抵、分子に埋め込まれた、又は分子に付加された化学実体(chemical entities)と認識される。
【0390】
用語「随意に置換された」又は「置換された」は、参照された基が、ハロゲン、−CN、−NH、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、−OH、−COH、−COアルキル、−C(=O)NH2、−C(=O)NH(アルキル)、−C(=O)N(アルキル)、−S(=O)NH、−S(=O)NH(アルキル)、−S(=O)N(アルキル)、アルキル、シクロアルキル、フルオロアルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、フルオロアルコキシ、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、及びアリールスルホンから個々に且つ独立して選択される1つ以上の追加の基で随意に置換されることを意味する。他の幾つかの実施形態において、随意の置換基は、ハロゲン、−CN、−NH、−NH(CH)、−N(CH、−OH、−COH、−CO(C−Cアルキル)、−C(=O)NH2、−C(=O)NH(C−Cアルキル)、−C(=O)N(C−Cアルキル)、−S(=O)NH、−S(=O)NH(C−Cアルキル)、−S(=O)N(C−Cアルキル)、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cフルオロアルキル、C−Cヘテロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cフルオロアルコキシ、−SC−Cアルキル、−S(=O)C−Cアルキル、及び−S(=O)−Cアルキルから独立して選択される。幾つかの実施形態において、随意の置換基は、ハロゲン、−CN、−NH、−OH、−NH(CH)、−N(CH、−CH、−CHCH、−CF、−OCH、及び−OCFから独立して選択される。幾つかの実施形態において、置換された基は、前述の基の1つ又は2つで置換される。幾つかの実施形態において、脂肪族炭素原子(非環式又は環式)上の随意の置換基は、オキソ(=O)を含む。
【0391】
本明細書で使用されるように、製剤、組成物、又は成分に関して、用語「許容可能な」は、処置を受ける被験体の全般的な健康に対し、持続的な有害な効果を及ぼさないことを意味する。
【0392】
用語「調節する」は、本明細書で使用されるように、標的の活性を変化させるために標的と直接的又は間接的に相互作用することを意味し、標的の活性の変化は、ほんの一例ではあるが、標的の活性の増強、標的の活性の阻害、標的の活性の制限、又は標的の活性の拡張を含む。
【0393】
用語「モジュレータ」は、本明細書で使用されるように、標的と直接的又は間接的に相互作用する分子を表す。相互作用は、アゴニスト、半アゴニスト、逆アゴニスト、又はアンタゴニスト、ディグレーダー、又はそれらの組み合わせの相互作用を含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態において、モジュレータはアンタゴニストである。幾つかの実施形態において、モジュレータはディグレーダーである。
【0394】
用語「投与する(administer)」、「投与すること(administering)」、「投与(administration)」などは、本明細書で使用されるように、生物作用の所望部位への化合物又は組成物の送達を可能にするために使用され得る方法を指す。これらの方法は、限定されないが、経口経路、十二指腸内経路、非経口注入(静脈内、皮下、腹腔内、筋肉内、血管内、又は点滴を含む)、局所投与、及び直腸投与を含む。
当業者は、本明細書に記載される化合物及び方法を用いて使用され得る投与技術に精通している。幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物及び組成物は、経口投与される。
【0395】
用語「同時投与」などは、本明細書で使用されるように、一人の患者への選択された治療剤の投与を包含することを意味し、同じ又は異なる投与経路、若しくは、同じ又は異なる投与時間で薬剤が投与される処置レジメンを含むことが意図されている。
【0396】
用語「有効な量」又は「治療上有効な量」は、本明細書で使用されるように、処置される疾患又は疾病の1以上の症状をある程度和らげる、投与される薬剤又は化合物の十分な量を表す。結果は、疾患の徴候、症状、又は原因の減少及び/又は緩和、或いは生体系の他の所望の変化を含む。例えば、治療用途に「有効な量」は、疾患症状の臨床的に有意な減少をもたらすのに必要とされる、本明細書に開示されるような化合物を含む組成物の量である。個々のケースでの適切な「有効な」量は、用量漸増試験などの技術を使用して随意に決定される。
【0397】
用語「増強する(enhannce)」又は「増強すること(enhancing)」は、本明細書で使用されるように、効力又は持続時間の何れかにおいて、所望の効果を増加又は延長することを意味する。従って、治療薬の効果を増強することに関して、用語「増強すること」は、効力又は持続時間の何れかで、系に対する他の治療薬の効果を増加又は延長する能力を指す。「増強させるのに有効な量」は、本明細書で使用されるように、所望の系において別の治療薬の効果を増強するのに十分な量を指す。
【0398】
用語「医薬配合物」は、本明細書で使用されるように、1より多くの有効成分の混合又は組み合わせから結果として生じる生成物を意味し、有効成分の固定配合と非固定配合の両方を含む。用語「固定配合」は、有効成分、例えば、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩、及び助剤が共に、単一の実体又は用量の形態で患者へと同時投与されることを意味する。用語「非固定配合」は、有効成分、例えば、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩、及び助剤が、特異的に時間制限に介入することなく、同時に、同時発生的に、又は連続して、別々の実体として患者に投与されることを意味し、こうした投与は、患者の身体に有効レベルの2つの化合物を提供する。後者はカクテル療法、例えば、3以上の有効成分の投与にも当てはまる。
【0399】
用語「キット」及び「製品」は、同義語として用いられる。
【0400】
用語「被験体」又は「患者」は哺乳動物を含む。哺乳動物の例は、限定されないが、哺乳動物のクラスの任意のメンバーを含んでいる:ヒト、チンパンジーのようなヒト以外の霊長類、及び他の類人猿並びにサル類;ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタなどの家畜;ウサギ、イヌ、及びネコなどの飼育動物;ラット、マウス及びモルモットなどの、げっ歯類を含む実験動物を含む。1つの態様において、哺乳動物はヒトである。
【0401】
用語「処置する(treat)」、「処置すること(treating)」、及び「処置(treatment)」は、本明細書で使用されるように、予防的及び/又は治療的にの何れかで、疾患又は疾病の少なくとも1つの症状を軽減、減少、又は改善すること、更なる症状を予防すること、疾患又は疾病を阻害すること、例えば、疾患又は疾病の進行を停止すること、疾患又は疾病を緩和すること、疾患又は疾病を退行させること、疾患又は疾病により生じる状態を緩和すること、或いは疾患又は疾病の症状を止めることを含む。
【0402】
<医薬組成物>
幾つかの実施形態において、本明細書に記載の化合物は、医薬組成物へと製剤される。医薬組成物は、薬学的に使用される調製物への活性化合物の処理を促進する1つ以上の薬学的に許容可能な不活性成分を使用して、従来の方法で製剤される。適切な製剤は、選択される投与の経路に依存する。本明細書に記載される医薬組成物の要約は、例えば:The Science and Practice of Pharmacy, Nineteenth Ed (Easton, Pa.: Mack Publishing Company, 1995);Hoover, John E., Remington’s Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co., Easton, Pennsylvania 1975;Liberman, H.A. and Lachman, L., Eds., Pharmaceutical Dosage Forms, Marcel Decker, New York, N.Y., 1980;及びPharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, Seventh Ed.(Lippincott Williams & Wilkins1999)で見ることができ、これらの文献は、開示のために引用することで本明細書に組み込まれる。
【0403】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、単独で、或いは、医薬組成物中で薬学的に許容可能な担体、賦形剤、又は希釈剤と組み合わせて投与される。本明細書に記載される化合物及び組成物の投与は、作用部位への化合物の送達を可能にする方法によって達成され得る。このような方法は、限定されないが、腸内経路(経口、胃、又は十二指腸の栄養管、肛門坐剤、及び直腸浣腸を含む)、非経口経路(動脈内、心臓内、皮内、十二指腸内、髄内、筋肉内、骨内、腹腔内、脊髄腔内、血管内、静脈内、硝子体内、硬膜外、及び皮下を含む、注射又は注入)、吸入、経皮的、口腔粘膜、舌下腺、バッカル、及び局所(上皮、経皮、浣腸、点眼剤、点耳剤、鼻腔内、膣内)投与を介する送達を含むが、最も適切な経路は、例えばレシピエントの疾病及び障害に依存し得る。ほんの一例として、本明細書に記載される化合物は、例えば、手術中の局所注入、クリーム剤又は軟膏剤などの局所適用、注射、カテーテル、或いは移植によって、処置を必要としている領域へと局所的に投与され得る。投与は病変組織又は臓器の部位での直接注射によるものでもあり得る。
【0404】
幾つかの実施形態において、経口投与に適している医薬組成物は、各々が予め定めた量の活性成分を含有するカプセル剤、カシェ剤、又は錠剤などの個別のユニットとして;粉末又は顆粒として;水性液又は非水性液中の溶液又は懸濁液として;或いは、水中油型エマルション又は油中水型エマルションとして提供される。幾つかの実施形態において、有効成分は、巨塊剤(bolus)、舐剤、又はペースト剤として提供される。
【0405】
経口で使用され得る医薬組成物は、錠剤、ゼラチン製の押し出し型カプセル、同様にゼラチン製の柔らかい密封されたカプセル、及びグリセロール又はソルビトールなどの可塑剤を含む。錠剤は、随意に1つ以上の副成分とともに、圧縮又は成形によって作られてもよい。圧縮錠剤は、随意に結合剤、不活性希釈剤、潤滑剤、表面活性剤、又は分散剤と混合して、粉末又は顆粒などの自由流動形態で有効成分を適切な機械で圧縮することによって調製され得る。成型錠剤は、不活性な液体希釈剤で湿らせた粉末化合物の混合物を適切な機械で成形することによって作られ得る。幾つかの実施形態において、錠剤はコーティングされるか又はスコア化され、及び製剤されることで、その中の有効成分の遅延放出又は制御放出をもたらす。経口投与のための全ての製剤は、こうした投与に適した量でなければならない。押し出し型のカプセル剤は、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤、及び/又は滑石或いはステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、及び随意に安定化剤と組み合わせて活性成分を含むことができる。軟カプセル剤において、活性化合物は、脂肪油、流動パラフィン、又は液体ポリエチレングリコールなどの、適切な液体中に溶解又は懸濁され得る。幾つかの実施形態において、安定剤が加えられる。糖衣錠コアは適切なコーティングと共に提供される。この目的のために、濃縮した糖溶液が使用されてもよく、これは随意に、アラビアゴム、滑石、ポリビニルピロリドン、カーボポールゲル、ポリエチレングリコール、及び/又は二酸化チタン、ラッカー溶液、及び適切な有機溶媒又は溶媒混合液を含有し得る。染料又は色素は、識別のために、又は活性化合物の投与量の様々な組み合わせを特徴付けるために、錠剤又はドラゼーコーティングに加えられ得る。
【0406】
幾つかの実施形態において、医薬組成物は、例えばボーラス注入又は連続注入といった注入による非経口投与のために製剤される。注入のための製剤は、追加の保存剤とともに、単位剤形で、例えば、アンプル又は複数回投与用容器で提供されてもよい。組成物は、油性又は水性のビヒクル中で懸濁液、溶液、又はエマルジョンなどの形態をとってもよく、懸濁化剤、安定化剤、及び/又は分散剤などの調合剤を含有し得る。組成物は、単位投与用又は複数回投与用の容器、例えば密封したアンプル及びバイアル中で提供されてもよく、使用の直前に、粉末形態で、或いは無菌の液体担体、例えば、生理食塩水又は発熱性物質除去蒸留水の添加のみを必要とする冷凍乾燥(凍結乾燥)状態で保存され得る。即時の注射液及び懸濁液は、以前に記載された種類の無菌の粉末、顆粒、及び錠剤から調製されてよい。
【0407】
非経口投与のための医薬組成物は、活性化合物の水性及び非水性(油性)滅菌注射液を含み、これは、抗酸化剤、バッファー、静菌剤、及び、製剤を意図したレシピエントの血液と等張にする溶質;及び、懸濁化剤及び増粘剤を含み得る水性及び非水性の無菌の懸濁液を含む。適切な親油性の溶媒又はビヒクルは、ゴマ油などの脂肪油、又はオレイン酸エチル或いはトリグリセリドなどの合成の脂肪酸エステル、又はリポソームを含む。水性注入懸濁液は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、又はデキストランなどの懸濁剤の粘度を増加させる物質を含んでもよい。随意に、懸濁剤は、高濃縮溶液の調製を可能にするために、適切な安定剤、又は、化合物の溶解度を増加させる薬剤も含んでもよい。
【0408】
医薬組成物はデポ製剤としても製剤され得る。そのような長時間作用型の製剤は、移植によって(例えば皮下又は筋肉内)或いは筋肉内注射によって投与されてもよい。故に、例えば、化合物は、適切な高分子材料又は疎水性材料(例えば、許容可能な油中のエマルジョンとして)或いはイオン交換樹脂で、又は難溶性誘導体として、例えば、難溶性塩として製剤されてもよい。
【0409】
バッカル投与又は舌下投与のために、組成物は、従来の方法で処方される錠剤、ロゼンジ、パステル剤、又はゲル剤の形態を取ってもよい。そのような組成物は、スクロース及びアカシア又はトラガントなどの香味をつけた(flavored)主成分中の有効成分を含み得る。
【0410】
医薬組成物はまた、例えば、ココアバター、ポリエチレングリコール、又は他のグリセリドなどの従来の坐剤基剤を含有する、坐剤又は保持浣腸剤などの直腸組成物において製剤され得る。
【0411】
医薬組成物は、局所投与、即ち非全身投与され得る。これは、外部の表皮又は頬腔への本発明の化合物の投与、及びそのような化合物の耳、目、及び鼻への滴下を含み、その結果、化合物は、血流に著しく侵入することはない。対照的に、全身投与とは、経口、静脈内、腹腔内、及び筋肉内の投与を指す。
【0412】
局所投与に適した医薬組成物は、ゲル剤、リニメント剤、ローション剤、クリーム剤、軟膏剤、又はペースト剤などの、皮膚を介した炎症部位への浸透に適した液体又は半液状製剤、及び、目、耳、又は鼻への投与に適した液滴を含む。有効成分は、局所投与のために製剤の0.001重量%から10重量% w/w、例えば、1重量%から2重量%を含み得る。
【0413】
吸入による投与のための医薬組成物は、空気吸入器、噴霧器加圧パック(nebulizer pressurized pack)、又はエアロゾル噴霧を送達する他の都合の良い手段により、都合良く送達される。加圧パックは、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素、又は他の適切な気体などの、適切な噴霧剤(propellant)を含み得る。加圧したエアロゾルの場合、投与量単位は、測定した量を送達するためのバルブを提供することにより決定されてもよい。代替的に、吸入又は通気による投与のために、製剤は、乾燥粉末組成物、例えば、化合物の粉末混合物、及びラクトース又はデンプンなどの適切な粉末基剤の形態をとってもよい。粉末組成物は、粉末が吸入器又は注入器を用いて投与され得る単位剤形、例えば、カプセル剤、カートリッジ、ゼラチン、又はブリスターパックで提供されてもよい。
【0414】
特に上記で言及した成分に加えて、本明細書に記載される化合物及び組成物が、問題の製剤の種類を考慮する当該技術分野における従来の他の薬剤を含み、例えば、経口投与に適したものは香料を含み得ることを、理解されたい。
【0415】
<投薬の方法及び処置レジメン>
1つの実施形態において、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩は、LOXL2活性の阻害又は低減から利益を得る、哺乳動物における疾患又は疾病の処置のための薬物の調製に使用される。そのような処置を必要としている哺乳動物の、本明細書に記載される疾患又は疾病のいずれかを処置するための方法は、本明細書に記載される少なくとも1つの化合物、或いはその薬学的に許容可能な塩、活性代謝物、プロドラッグ、又は薬学的に許容可能な溶媒和物を、治療上有効な量で哺乳動物に投与する工程を含む。
【0416】
特定の実施形態において、本明細書に記載される化合物を含有する組成物は、予防的及び/又は治療的処置のために投与される。特定の治療用途では、組成物は、疾患又は疾病の症状の少なくとも1つを治癒する又は少なくとも部分的に阻止するのに十分な量で、既に疾患又は疾病に苦しんでいる患者に投与される。この使用に有効な量は、疾患又は疾病の重症度及び経過、以前の治療、患者の健康状態、体重、及び薬物に対する反応、並びに処置する医師の判断に依存する。治療上有効な量は、限定されないが、用量漸増及び/又は投与量決定の臨床試験を含む方法によって随意に決定される。
【0417】
予防用途において、本明細書に記載される化合物を含有する組成物は、特定の疾患、障害、又は疾病の影響を受け易く、又は他にその危険に曝されている患者に投与される。このような量は、「予防に有効な量又は投与量」であると定義される。この用途において、正確な量は、患者の健康状態、体重などにも依存する。患者に使用される際、この使用に有効な量は、疾患、障害、又は疾病の重症度及び経過、以前の治療、患者の健康状態及び薬物に対する反応、並びに処置する医師の判断に依存する。1つの態様において、予防処置は、疾患又は疾病の症状の再発を防ぐために、処置されている疾患の少なくとも1つの症状を以前に経験し、現在寛解期にある哺乳動物に、本明細書に記載される化合物又はその薬学的に許容可能な塩を含む医薬組成物を投与する工程を含む。
【0418】
患者の疾病が改善されない特定の実施形態において、患者の疾患又は疾病の症状を改善、或いは他に制御又は制限するために、医師の裁量により化合物の投与は、慢性的に、つまり、患者の生存時間全体を含む長時間にわたって、投与される。
【0419】
患者の状態が改善する特定の実施形態において、投与される薬物の投与量は、一時的に減少するか、又は一定時間にわたり一時的に停止させられる(即ち休薬期間)。特定の実施形態において、休薬期間の長さは2日から1年の間であり、ほんの一例として、2日、3日、4日、5日、6日、7日、10日、12日、15日、20日、28日、又は28日より多くを含む。休薬期間中の用量減少は10%−100%であり、ほんの一例として、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、及び100%を含む。
【0420】
一旦患者の疾病の改善が生じると、必要ならば維持量が投与される。続いて、特異的な実施形態において、投与の用量又は頻度、或いはその両方は、症状に応じて、疾患、障害又は疾病の改善が保持されるレベルまで減少される。しかしながら、特定の実施形態において、患者は、症状の再発時に長期間にわたって間欠処置を必要とする。
【0421】
このような量に相当する与えられた薬剤の量は、特定の化合物、処置を必要とする被験体又は宿主の疾患状態及びその重症度、アイデンティティ(例えば体重、性別)などの要因次第で変動するが、それにもかかわらず、例えば投与される特定の薬剤、投与経路、処置される疾病、及び処置される被験体又は宿主を含む、症例を取り囲む特定の環境に従って定められ得る。
【0422】
しかし通常、成人の処置に利用される投与量は、典型的に1日当たり0.01mg−5000mgである。1つの態様において、成人のヒトの処置に利用される投与量は、1日当たり約1mgから約1000mgである。1つの実施形態において、所望の投与量は、単回投与で、或いは、同時に又は適切な間隔で投与される分割量で、例えば、1日当たり2、3、4回又はそれ以上のサブ用量として、好適に提供される。
【0423】
1つの実施形態において、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩に適切な1日の用量は、体重1kgにつき約0.01から約50mg/kgである。幾つかの実施形態において、剤形中の有効成分の毎日の投与量は、個々の処置レジメンに関する多くの変数に基づいて、本明細書に示される範囲より少なくなるか又は高くなる。様々な実施形態において、毎日の投与量及び単位用量は、限定されないが、使用される化合物の活性、処置される疾患又は疾病、投与の様式、個々の被験体の必要条件、処置されている疾患又は疾病の重症度、及び開業医の判断を含む、多くの変数に依存して変更される。
【0424】
そのような治療レジメンの毒性及び治療効力は、限定されないがLD50及びED50の決定を含む、細胞培養物又は実験動物における標準の医薬的手順によって決定される。毒性と治療効果との間の用量比が治療指数であり、これはLD50とED50との間の比率として表される。特定の実施形態において、細胞培養アッセイと動物研究から得られたデータは、ヒトを含む哺乳動物で使用するための治療上有効な毎日の投与量範囲及び/又は治療上有効な単位用量の製剤で使用される。幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物の毎日の用量は、最小限の毒性を持つED50を含む血中濃度の範囲内にある。特定の実施形態において、毎日の投与量範囲及び/又は単位用量は、使用される剤形及び利用される投与経路に依存して、この範囲内で変動する。
【0425】
前述の態様の何れかにおいて、更なる実施形態では、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩の有効な量は、(a)哺乳動物に全身に投与される、及び/又は(b)哺乳動物に経口投与される、及び/又は(c)哺乳動物に静脈内投与される、及び/又は(d)哺乳動物に注入によって投与される、及び/又は(e)哺乳動物に局所的に投与される、及び/又は(f)哺乳動物に非全身的又は局所的に投与される。
【0426】
前述の態様の何れかにおいて、有効な量の化合物の単回投与を含む更なる実施形態が提供され、該実施形態において、(i)化合物は1日1回投与され;又は、(ii)化合物が1日のスパンにわたって哺乳動物に複数回投与される。
【0427】
前述の態様の何れかにおいて、化合物の有効な量の複数回投与を含む更なる実施形態が提供され、該実施形態において、(i)化合物は単回投与量として連続的又は断続的に投与され;(ii)複数回投与の間隔が6時間ごとであり;(iii)化合物が8時間ごとに哺乳動物に投与され;(iv)化合物が12時間ごとに哺乳動物に投与され;(v)化合物が24時間ごとに哺乳動物に投与される。更なる又は代替的な実施形態において、前記方法は休薬期間を含み、ここで、化合物の投与は一時的に中断されるか、又は投与されている化合物の量は、一時的に減らされ、休薬期間の終わりに、化合物の投与が再開される。
1つの実施形態において、休薬期間の長さは2日から1年まで変動する。
【0428】
特定の例において、1以上の他の治療剤と組み合わせて、少なくとも1つの本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩を投与することが、適切である。特定の実施形態において、医薬組成物は更に1つ以上の抗癌剤を含む。
【0429】
1つの実施形態において、本明細書に記載される化合物の1つの治療効果は、アジュバントの投与により増強される(即ち、それ自体によりアジュバントは最小限の治療的効果を備えるが、別の治療薬剤と併用すると、患者にとっての総合的な治療効果が増強される)。或いは、幾つかの実施形態において、患者が受ける利益は、本明細書に記載される化合物の1つを、同様に治療効果を有する別の薬剤(治療レジメンも含む)と共に投与することによって増加される。
【0430】
1つの特異的な実施形態において、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩は、第2の治療剤と同時投与され、ここで、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩、及び第2の治療剤は、処置される疾患、障害、又は疾病の異なる態様を調節し、それにより、何れかの治療剤単独の投与よりも大きな総合的な利益をもたらす。
【0431】
あらゆる場合において、処置される疾患、障害、又は疾病に関わらず、患者が受ける総合的な効果は、2つの治療剤の添加でもよく、又は、患者は相乗的効果を受ける場合もある。
【0432】
特定の実施形態において、本明細書に開示される化合物の様々な治療上有効な用量は、本明細書に開示される化合物が、付加的な治療上有効な薬物やアジュバントなどの、1以上の添加剤と併用して投与される時、医薬組成物の製剤及び/又は処置レジメンにおいて利用される。併用処置レジメンで使用される薬物及び他の薬剤の治療上有効な用量は、有効成分自体に対して上に明記されたものと同様の手段によって随意に決定される。更に、本明細書に記載される予防/処置の方法は、規則正しい(metronomic)投薬の使用を包含し、つまり、毒性の副作用を最小限に抑えるために、より頻繁且つ少ない投与量を提供する。幾つかの実施形態において、併用処置レジメンは、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩の投与が、本明細書に記載される第2の薬剤での処置の前に、その最中、或いはその後に始められ、第2の薬剤による処置の間又は第2の薬剤による処置の終了後のあらゆる時点まで継続する、処置レジメンを包含する。併用処置レジメンは、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩、及び組み合わせて使用されている第2の薬剤が、同時に又は異なる時間に、及び/又は処置期間の増減する間隔で投与される処置を含む。併用処置は更に、患者の臨床管理を援助するために様々な時点で開始及び停止される定期的処置も含む。
【0433】
緩和が求められる疾病を処置、予防、又は寛解するための投与レジメンは、様々な要因(例えば、被験体が患う疾患、障害、又は疾病;被験体の年齢、体重、性別、食事、及び病状)に従って修正される。従って、幾つかの例において、実際に利用される投与レジメンは、本明細書で明記される投与レジメンとは異なり、及び幾つかの実施形態においては、該投与レジメンから逸脱している。
【0434】
本明細書に記載される併用療法に関して、同時投与された化合物の用量は、利用される同時薬物(co−drug)の種類、利用される特定の薬物、処置される疾患又は疾病などに依存して、変動する。付加的な実施形態において、1以上の他の治療剤と同時投与されると、本明細書で提供される化合物は、1以上の他の治療剤と同時に、又は連続して投与される。
【0435】
併用療法において、多数の治療剤(その1つは、本明細書中に記載される化合物の1つである)は、任意の順で、又は同時にも投与される。投与が同時である場合、多数の治療剤は、ほんの一例ではあるが、単一の統一形態で、又は多数の形態で(例えば、単一の丸剤として、又は二つの別個の丸剤として)提供される。
【0436】
本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩、同様に併用治療薬は、疾患又は疾病の発症前、最中、又は後に投与され、化合物を含有する組成物の投与のタイミングは変動する。従って、1つの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、予防薬として使用され、疾患又は疾病の発症を防ぐために、疾病又は疾患を進行させる傾向のある被験体に連続的に投与される。別の実施形態において、化合物及び組成物は、症状の発症の間、又は発症後可能な限り早急に、被験体に投与される。特異的な実施形態において、本明細書に記載される化合物は、疾患又は疾病の発症が検出又は疑われた後、実施可能な限り早急に、及び疾患の処置が必要とされる時間にわたり、投与される。幾つかの実施形態において、処置に必要な時間の長さは変動し、処置の長さはそれぞれの被験体の特定の必要性に合うよう調節される。例えば、特異的な実施形態において、本明細書に記載される化合物又は該化合物を含む製剤は、少なくとも2週間、約1ヵ月から約5年までの間、投与される。
【0437】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩は、化学療法、ホルモン遮断療法、放射線療法、モノクローナル抗体、又はそれらの組み合わせと組み合わせて投与される。
【0438】
化学療法は、抗癌剤の使用を含む。
【0439】
1つの態様において、本明細書に記載される化合物、又はその薬学的に許容可能な塩は、1以上の抗癌剤と組み合わせて投与又は製剤される。
【実施例】
【0440】
以下の実施例は、例示目的のためのみに提供され、本明細書で提供される請求項の範囲を制限するものではない。
【0441】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
<工程1:エチル4−(4−シアノピリジン−2−イル)安息香酸塩(A−2)>
2−クロロ−4−ピリジンカルボニトリルA−1(1.0g、7.22mmol)、4−エトキシカルボニルフェニルボロン酸(1.68g、8.66mmol)、水性の2M NaCO(4mL、8.0mmol)、及びMeCN(12mL)の撹拌溶液を、RTで10分間、窒素を流してパージした。混合物に、Pd(dppf)Cl.DCM(264mg、0.36mmol)を加えた。混合物を密封し、100℃で45分間加熱した。RTに冷却後、混合物をMeCN(50mL)で希釈し、得られた固体を濾過によって集め、乾燥して、白色固形物(1.43g、79%)として化合物A−2を得て、これは更なる精製を必要としなかった。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.94 (m, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.28−8.31 (m, 2H), 8.06−8.10 (m, 2H), 7.88 (m, 1H), 4.30−4.40 (m, 2H), 1.25−1.40 (m, 3H);LCMS Mass:253.0(M+1)。
【0443】
<工程2:エチル4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)安息香酸塩(A−3)>
ニトリルA−2(1.43g、5.67mmol)、10wt%のPd/C(0.28mmol、5mol%)、及びEtOA:MeOH(1:1、100mL)の混合物を、RTで16時間、H2ガス(1気圧)の下で撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、セライトを追加のMeOH(100mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を減圧下で濃縮して、油(1.14g、79%)として化合物A−3を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.58 (m, 1H), 8.21−8.24 (m, 2H), 8.02−8.06 (m, 3H), 7.36 (m, 1H), 4.25−4.35 (m, 2H), 4.11 (br s, 2H), 3.15 (s, 2H), 1.25−1.40 (m, 3H);LCMS Mass:257.0(M+1)。
【0444】
<工程3:エチル4−(4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)安息香酸塩(A−4)>
RTでTHF:DCM(2:1、30mL)の混合物中のアミンA−3(1.14g、4.45mmol)の撹拌溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.46g、6.67mmol)とDIEA(1.44g、11.13mmol)を加えた。混合物をRTで15分間撹拌した。混合物を、DCM(100mL)と水性の0.5M HCl(50mL)とに区分した。有機質層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−70%のEtOAc)、固形物(1.42g、78%)として化合物A−4を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.62 (m, 1H), 8.17−8.20 (m, 2H), 8.05−8.08 (m, 2H), 7.89 (m, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.25 (m, 1H), 4.20−4.40 (m, 2H), 4.15−4.30 (m, 2H), 1.26−1.40 (m, 12H);LCMS Mass:357.0(M+1)。
【0445】
<工程4:4−(4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)安息香酸(Int−A)>
RTでTHF(17mL)中のエステルA−4(805mg、2.26mmol)の撹拌溶液に、水性の2M LiOH(12mL、24mmol)を加え、混合物をRTで72時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、水性の2M HClで中和して、次いで水性の飽和クエン酸を用いてpH3−4まで酸性化した。混合物をEtOAc(60mL)と水(20mL)に分けた。有機質層を分離し、水性の層をEtOAc(30mL)で再抽出した。組み合わせた有機質層を乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮して、白色固形物(741mg、100%)としてInt−Aを得て、これは更なる精製を必要としなかった。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.61 (m, 1H), 8.10−8.16 (m, 2H), 8.00−8.06 (m, 2H), 7.87 (m, 1H), 7.56 (m, 1H), 7.22 (m, 1H), 4.20−4.25 (m, 2H), 1.41 (s, 9H);LCMS Mass:329.0(M+1)。
【0446】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
3−(4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)安息香酸(Int−B)
工程1において3−メトキシカルボニルフェニルボロン酸ピナコールエステルを使用する、Int−Aについて記載された手順を使用して、表題化合物(Int−B)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 12.99 (s, 1H), 8.59 −8.62 (m, 2H), 8.28 (m, 1H), 7.99 (m, 1H), 7.86 (m, 1H), 7.55−7.65 (m, 2H), 7.23 (m, 1H), 4.22−4.24 (m, 2H), 1.40 (s, 9H);
LCMS Mass:329.0(M+1)。
【0448】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
<工程1:メチル4−((4−シアノピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩(C−2)>
DMA(10ml)中の2−クロロ−4−ピリジンカルボニトリルC−1(1.0g、7.22mmol)とメチル4−ヒドロキシベンゾアート(1.10g、7.22mmol)の溶液に、CsCO(3.53g、10.83mmol)を加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱した。RTに冷却後、混合物を、水(200mL)とEtOAc(100mL)に分割した。有機質層を分離し、水層をEtOAc(1×100ml)で再抽出した。組み合わせた有機質層を乾燥し(MgSO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−60%のEtOAcで溶出する)、固形物(1.07g、58%)として化合物C−2を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.39 (m, 1H), 7.99−8.03 (m, 2H), 7.74 (m, 1H), 7.63 (m, 1H), 7.28−7.32 (m, 2H), 3.84 (s, 3H);LCMS Mass:255.0(M+1)。
【0450】
<工程2:メチル4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩(C−3)>
化合物A−3について記載された手順を使用して(Int−Aの工程2を参照)、メチル4−((4−シアノピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩(C−2)から表題化合物(C−3)(1.09g、100%)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.08 (m, 1H), 7.96−8.00 (m, 2H), 7.15−7.22 (m, 3H), 7.10 (m, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.78 (s, 2H);LCMS Mass:259.0(M+1)。
【0451】
<工程3:メチル4−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩(C−4)>
化合物A−4について記載された手順を使用して(Int−Aの合成の工程3を参照)、メチル4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩(C−3)から表題化合物(C−4)(1.01g、67%)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 8.10 (m, 1H), 7.96−8.00 (m, 2H), 7.52 (m, 1H), 7.19−7.22 (m, 2H), 7.04 (m, 1H), 6.89 (m, 1H), 4.15−4.18 (m, 2H), 3.84 (s, 3H), 1.37 (s, 9H);LCMS Mass:359.0(M+1)。
【0452】
<工程4:4−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸(Int−C)>
化合物Int−Aについて記載された手順を使用して(Int−Aの工程4を参照)、メチル4−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩(C−4)から表題化合物(Int−C)(800mg、83%)を調製した。LCMS Mass:345.0(M+1)。
【0453】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0454】
3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸(Int−D)
工程1においてメチル3−ヒドロキシベンゾアートを使用する、Int−Cについて記載された手順を使用して、表題化合物(Int−D)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 12.99 (s, 1H), 8.06 (m, 1H), 7.76 (m, 1H), 7.50−7.60 (m, 3H), 7.37 (m, 1H), 7.00 (m, 1H), 6.86 (m, 1H), 4.15−4.17 (m, 2H), 1.37 (s, 9H);LCMS Mass:345.0(M+1)。
【0455】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0456】
3−(((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)安息香酸(Int−E)
工程1において3−(ヒドロキシメチル)−安息香酸メチルエステルを使用する、Int−Cについて記載された手順を使用して、表題化合物(Int−E)を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ 13.00 (br s, 1H), 8.06 (m, 1H), 7.98 (m, 1H), 7.86 (m, 1H), 7.66 (m, 1H), 7.43−7.54 (m, 2H), 6.85 (m, 1H), 6.70 (m, 1H), 5.40 (s, 2H), 4.08−4.15 (m, 2H), 1.37 (s, 9H);LCMS Mass:359.0(M+1)。
【0457】
実施例1:4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−1)
【0458】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
工程1:tert−ブチル((2−(4−((2−メトキシエチル)カルバモイル)フェニル)ピリジン−4−イル)メチルカルバミン酸塩(1)
DCM(2mL)中のInt−A(80mg、0.244mmol)の撹拌溶液に、HATU(139mg、0.364mmol)を加え、混合物を10分間室温で撹拌した。2−メトキシエチルアミン(27mg、0.365mmol)およびDIEA(110mg、0.854mmol)を加え、混合物を20時間室温で撹拌した。DCMを減圧下で蒸発させ、残りの反応混合物を、水(20mL)とEtOAc(20mL)との間で分割した。有機質層を、分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、その後、減圧下で濃縮した。粗製残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−100%のEtOAcで溶出)、白色固形物(94mg、100%)として化合物1を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.58 − 8.63 (m, 2H), 8.10 − 8.15 (m, 2H), 7.94 − 7.98 (m, 2H), 7.87 (m, 1H), 7.54 (m, 1H), 7.22 (m, 1H), 4.19 − 4.24 (m, 2H), 3.40 − 3.50 (m, 4H), 3.26 (s, 3H), 1.40 (s, 9H);LCMS質量:386.0(M+1)。
【0460】
工程2:4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−1)
室温でのDCM(2mL)中のアミド1(94mg、0.244mmol)の撹拌混合物に、EtO(2.0mL、4.0mmol)中の2MのHClを加えた。混合物を18時間室温で撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、白色固形物として表題化合物1−1(73mg、94%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.63 − 8.75 (br m, 5H), 8.27 (m, 1H), 8.15 − 8.21 (m, 2H), 7.97 − 8.02 (m, 2H), 7.52 (m, 1H), 4.10 − 4.20 (m, 2H), 3.40 − 3.50 (m, 4H), 3.26 (s, 3H);LCMS質量:286.0(M+1)。
【0461】
実施例2:ラセミ体−(4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−2)
【0462】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0463】
表題化合物(1−2)を、工程1のラセミ体−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−オール塩酸塩を使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:366.0(M+1)。
【0464】
実施例3:4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−フェニルベンズアミド塩酸塩(化合物1−3)
【0465】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0466】
表題化合物(1−3)を、工程1のアニリンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:304.0(M+1)。
【0467】
実施例4:4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−ベンジルベンズアミド塩酸塩(化合物1−4)
【0468】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0469】
表題化合物(1−4)を、工程1のベンジルアミンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:318.0(M+1)。
【0470】
実施例5:3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−5)
【0471】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
表題化合物(1−5)を、工程1のInt−Bを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:286.0(M+1)。
【0473】
実施例6:ラセミ体−(3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−6)
【0474】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0475】
表題化合物(1−6)を、工程1のInt−Bおよびラセミ体−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−オール塩酸塩を使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:366.0(M+1)。
【0476】
実施例7:3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−フェニルベンズアミド塩酸塩(化合物1−7)
【0477】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0478】
表題化合物(1−7)を、工程1のInt−Bおよびアニリンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:304.0(M+1)。
【0479】
実施例8:3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−ベンジルベンズアミド塩酸塩(化合物1−8)
【0480】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0481】
表題化合物(1−8)を、工程1のInt−Bおよびベンジルアミンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:318.0(M+1)。
【0482】
実施例9:3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−(5−クロロ−2−メチルフェニル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−9)
【0483】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0484】
表題化合物(1−9)を、工程1のInt−Bおよび5−クロロ−2−メチルアニリンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:352.0(M+1)。
【0485】
実施例10:3−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−N−(6−クロロ−1H−インドール−4−イル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−10)
【0486】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
表題化合物(1−10)を、工程1のInt−Bおよび6−クロロ−1H−インドール−4−アミンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:377.0(M+1)。
【0488】
実施例11:4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−11)
【0489】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0490】
表題化合物(1−11)を、工程1のInt−Cを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:302.0(M+1)。
【0491】
実施例12:ラセミ体−4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−12)
【0492】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0493】
表題化合物(1−12)を、工程1のInt−Cおよびラセミ体−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−オール塩酸塩を使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:382.0(M+1)。
【0494】
実施例13:4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルベンズアミド塩酸塩(化合物1−13)
【0495】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0496】
表題化合物(1−13)を、工程1のInt−Cおよびアニリンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:320.0(M+1)。
【0497】
実施例14:4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−ベンジルベンズアミド塩酸塩(化合物1−14)
【0498】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0499】
表題化合物(1−14)を、工程1のInt−Cおよびベンジルアミンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:334.0(M+1)。
【0500】
実施例15:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−15)
【0501】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0502】
表題化合物(1−15)を、工程1のInt−Dを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:302.0(M+1)。
【0503】
実施例16:ラセミ体−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物1−16)
【0504】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0505】
表題化合物(1−16)を、工程1のInt−Dおよびラセミ体−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−オール塩酸塩を使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:382.0(M+1)。
【0506】
実施例17:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルベンズアミド塩酸塩(化合物1−17)
【0507】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0508】
表題化合物(1−17)を、工程1のInt−Dおよびアニリンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:320.0(M+1)。
【0509】
実施例18:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−ベンジルベンズアミド塩酸塩(化合物1−18)
【0510】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0511】
表題化合物(1−18)を、工程1のInt−Dおよびベンジルアミンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:334.0(M+1)。
【0512】
実施例19:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−メトキシフェニル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−19)
【0513】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0514】
表題化合物(1−19)を、工程1のInt−Dおよび3−メトキシアニリンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:350.0(M+1)。
【0515】
実施例20:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−メトキシフェニル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−20)
【0516】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0517】
表題化合物(1−20)を、工程1のInt−Dおよび4−メトキシアニリンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:350.0(M+1)。
【0518】
実施例21:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−21)
【0519】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0520】
表題化合物(1−21)を、工程1のInt−Dおよび3−(トリフルオロメチル)アニリンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:388.0(M+1)。
【0521】
実施例22:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−22)
【0522】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0523】
表題化合物(1−22)を、工程1のInt−Dおよび4−(トリフルオロメチル)アニリンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:388.0(M+1)。
【0524】
実施例23:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−フルオロフェニル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−23)
【0525】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0526】
表題化合物(1−23)を、工程1のInt−Dおよび4−フルオロアニリンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:338.0(M+1)。
【0527】
実施例24:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−24)
【0528】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0529】
表題化合物(1−24)を、工程1のInt−Dおよび2,4−ジフルオロアニリンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:356.0(M+1)。
【0530】
実施例25:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−ブロモフェニル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−25)
【0531】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0532】
表題化合物(1−25)を、工程1のInt−Dおよび4−ブロモアニリンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:398.0および400.0(M+1)(Br同位体パターン)。
【0533】
実施例26:4−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸メチルエステル塩酸塩(化合物1−26)
【0534】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0535】
表題化合物(1−26)を、工程1のInt−Dおよびメチル−4−アミノ安息香酸塩を使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:378.0(M+1)。
【0536】
実施例27:3−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸エチルエステル塩酸塩(化合物1−27)
【0537】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0538】
表題化合物(1−27)を、工程1のInt−Dおよびエチル−3−アミノ安息香酸塩を使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:392.0(M+1)。
【0539】
実施例28:3−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸塩酸塩(化合物1−28)
【0540】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0541】
工程1:エチル3−(3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸塩(1)
DMF(4mL)中のInt−D(200mg、0.58mmol)の撹拌溶液に、HATU(442mg、1.16mmol)を加え、混合物を20分間室温で撹拌した。エチル−3−アミノ安息香酸塩(144mg、0.87mmol)およびDIEA(224mg、1.74mmol)を加え、混合物を20時間室温で撹拌した。反応混合物を、水(15mL)およびブライン(1mL)で希釈し、混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。組み合わせた有機質層を、乾燥し(MgSO)、濾過し、その後、減圧下で濃縮した。粗製残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−80%のEtOAcで溶出)、黄色の油(155mg、54%)として化合物1を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ10.46 (s, 1H), 8.40 (m, 1H), 8.03 − 8.10 (m, 2H), 7.85 (m, 1H), 7.67 − 7.76 (m, 2H), 7.46 − 7.62 (m, 3H), 7.37 (m, 1H), 7.02 (m, 1H), 6.87 (m, 1H), 4.28 − 4.35 (m, 2H), 4.14 − 4.20 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 1.30 − 1.37 (m, 3H);LCMS質量:514.0(M+Na)。
【0542】
工程2:3−(3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸(2)
室温でのTHF(1.5mL)中のエステル1(111mg、0.226mmol)の撹拌溶液に、水性の2M LiOH(1.5mL、3.0mmol)を加え、混合物を16時間室温で撹拌した。混合物を、水(4mL)で希釈し、その後、水性の飽和したクエン酸を使用して、pH3−4まで酸性化した。混合物をEtOAc(2×30mL)で抽出し、組み合わせた有機質層を、乾燥し(MgSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−100%のEtOAcで溶出)、白色固形物(69mg、68%)として化合物2を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ12.99 (s, 1H), 10.43 (s, 1H), 8.39 (m, 1H), 8.00 − 8.10 (m, 2H), 7.85 (m, 1H), 7.74 (m, 1H), 7.68 (m, 1H), 7.42 − 7.62 (m, 3H), 7.35 (m, 1H), 7.02 (m, 1H), 6.87 (m, 1H), 4.15 − 4.25 (m, 2H), 1.38 (s, 9H);LCMS質量:486.0(M+Na)。
【0543】
工程3:3−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸塩酸塩(化合物1−28)
表題化合物(1−28)を、実施例1、工程2に記載される手順を使用して、3−(3−((4−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチルピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸(2)(48mg、89%)から得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ10.49 (s, 1H), 8.56 (br s, 3H), 8.40 (m, 1H), 8.19 (m, 1H), 8.04 (m, 1H), 7.87 (m, 1H), 7.56 − 7.73 (m, 3H), 7.46 (m, 1H), 7.38 (m, 1H), 7.24 − 7.30 (m, 2H), 4.09 − 4.16 (m, 2H);LCMS質量:364.0(M+1)。
【0544】
実施例29:4−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)安息香酸塩酸塩(化合物1−29)
【0545】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0546】
表題化合物(1−29)を、工程1のメチル−4−アミノ安息香酸塩を使用して、実施例28のための手順を用いて調製した。LCMS質量:364.0(M+1)。
【0547】
実施例30:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−30)
【0548】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0549】
表題化合物(1−30)を、工程1のInt−Dおよび2,4−ジフルオロベンジルアミンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:370.0(M+1)。
【0550】
実施例31:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−31)
【0551】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0552】
表題化合物(1−31)を、工程1のInt−Dおよび4−(トリフルオロメチル)ベンジルアミンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:402.0(M+1)。
【0553】
実施例32:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−ブロモベンジル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−32)
【0554】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0555】
表題化合物(1−32)を、工程1のInt−Dおよび4−ブロモベンジルアミンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:412.0および414.0(M+1)(Br同位体パターン)。
【0556】
実施例33:4−((3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)メチル)安息香酸メチルエステル塩酸塩(化合物1−33)
【0557】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0558】
表題化合物(1−33)を、工程1のInt−Dおよびメチル−4−(アミノメチル)安息香酸塩塩酸塩を使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:392.0(M+1)。
【0559】
実施例34:4−((3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)メチル)安息香酸塩酸塩(化合物1−34)
【0560】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0561】
表題化合物(1−34)を、工程1のメチル−4−(アミノメチル)安息香酸塩を使用して、実施例28の手順を用いて調製した。LCMS質量:378.0(M+1)。
【0562】
実施例35:3−((3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ベンズアミド)メチル)安息香酸塩酸塩(化合物1−35)
【0563】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0564】
表題化合物(1−35)を、工程1のメチル−3−(アミノメチル)安息香酸塩を使用して、実施例28の手順を用いて調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ9.23 (m, 1H), 8.59 (br s, 3H), 8.17 (m, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.75 − 7.83 (m, 2H), 7.61 (m, 1H), 7.50 − 7.58 (m, 2H), 7.43 (m, 1H), 7.31 (m, 1H), 7.22 − 7.28 (m, 2H), 4.47 − 4.52 (m, 2H), 4.05 − 4.15 (m, 2H);LCMS質量:378.0(M+1)。
【0565】
実施例36:(R)−3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−36)
【0566】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0567】
表題化合物(1−36)を、工程1のInt−Dおよび(R)−(−)−2−フェニルグリシノールを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:364.0(M+1)。
【0568】
実施例37:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−フルオロ−4−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル)ベンズアミド二塩酸塩(化合物1−37)
【0569】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0570】
表題化合物(1−37)を、工程1のInt−Dおよび[3−フルオロ−4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]メチルアミンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ9.58 (s, 1H), 9.41 (m, 1H), 8.69 (br s, 3H), 8.12 − 8.17 (m, 2H), 7.93 (m, 1H), 7.26 − 7.81 (m, 2H), 7.64 (m, 1H), 7.50 − 7.56 (m, 2H), 7.40 (m, 1H), 7.25 − 7.33 (m, 3H), 4.52 − 4.54 (m, 2H), 4.07 − 4.13 (m, 2H);LCMS質量:418.0(M+1)。
【0571】
実施例38:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(4−(4−エチルピペラジン−1−イル)ベンジル)ベンズアミド二塩酸塩(化合物1−38)
【0572】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0573】
表題化合物(1−38)を、工程1のInt−Dおよび4−(4−エチルピペラジン−1−イルメチル)ベンジルアミンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ9.23 (m, 1H), 8.58 (br s, 3H), 8.16 (m, 1H), 7.78 (m, 1H), 7.50 − 7.63 (m, 4H), 7.22 − 7.39 (m, 5H), 4.46 − 4.48 (m, 2H), 4.35 (s, 2H), 4.00 − 4.11 (m, 2H), 3.05 − 3.70 (m, 10H), 1.19 − 1.24 (m, 3H);LCMS質量:460.0(M+1)。
【0574】
実施例39:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(3−カルバムイミドイルベンジル)ベンズアミド二塩酸塩(化合物1−39)
【0575】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0576】
表題化合物(1−39)を、工程1のInt−Dおよび3−アミノメチルベンズアミジン二塩酸塩を使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ9.35 (m, 1H), 8.78 (br s, 3H), 8.49 (m, 1H), 8.14 (m, 1H), 7.70 − 7.82 (m, 3H), 7.64 (m, 1H), 7.46 − 7.58 (m, 3H), 7.26 − 7.32 (m, 3H), 4.49 − 4.51 (m, 2H), 4.05 − 4.15 (m, 2H);LCMS質量:376.0(M+1)。
【0577】
実施例40:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェネチルベンズアミドド塩酸塩(化合物1−40)
【0578】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0579】
表題化合物(1−40)を、工程1のInt−Dおよび2−フェネチルアミンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:348.0(M+1)。
【0580】
実施例41:(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)メタノントリフルオロ酢酸塩(化合物1−41)
【0581】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0582】
表題化合物(1−41)を、工程1のInt−Dおよび1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:360.0(M+1)。
【0583】
実施例42:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−42)
【0584】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0585】
表題化合物(1−42)を、工程1のInt−Dおよび1−ベンゾチオフェン−2−イルメチルアミンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:390.0(M+1)。
【0586】
実施例43:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−(ピラジン−2−イルメチル)ベンズアミド塩酸塩(化合物1−43)
【0587】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0588】
表題化合物(1−43)を、工程1のInt−Dおよび2−(アミノメチル)ピラジンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:336.0(M+1)。
【0589】
実施例44:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−トリデシルベンズアミド塩酸塩(化合物1−44)
【0590】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0591】
表題化合物(1−44)を、工程1のInt−Dおよびトリデシルアミンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:426.0(M+1)。
【0592】
実施例45:3−(((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)−N−フェニルベンズアミド塩酸塩(化合物1−45)
【0593】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0594】
表題化合物(1−45)を、工程1のInt−Eおよびアニリンを使用して、実施例1のための手順を用いて調製した。LCMS質量:334.0(M+1)。
【0595】
実施例46:(2−((1−ベンジル−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−10)
【0596】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0597】
工程1:4−(ベンジルオキシ)−1H−インドール(2)
室温でのDMF(17mL)中の1H−インドール−4−オール1(3.2g、12.9mmol)の撹拌溶液に、臭化ベンジル(2.43g、14.2mmol)およびKCO(5.35g、38.7mmol)を加えた。反応混合物を、1.5時間室温で撹拌した。臭化ベンジル(0.40g、2.33mmol)を加え、混合物を30分間室温で撹拌した。混合物を、水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を精製し(シリカゲル;0−60%のEtOAc/ヘキサンで溶出)し、琥珀油(2.88g、100%)として化合物2を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ11.08 (s, 1H), 7.20 − 7.55 (m, 5H), 6.93 − 7.10 (m, 3H), 6.58 (m, 1H), 6.48 (m, 1H), 5.19 (s, 2H)。
【0598】
工程2:1−ベンジル−4−(ベンジルオキシ)−1H−インドール(3)
室温でのDMF(2mL)中の化合物2(250mg、1.12mmol)の撹拌溶液に、NaH(鉱油中の60%の分散液56mg、1.40mmol)を加えた。混合物を、15分間室温で撹拌し、0℃に冷却した。DMF(0.7mL)中の臭化ベンジル(210mg、1.23mmol)の溶液を加え、混合物を、室温に暖め、2時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮し、その後、水(50mL)とEtOAc(25mL)との間で分割した。有機質層を、分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を精製し(シリカゲル;0−60%のEtOAc/ヘキサンで溶出)し、白色固形物(302mg、86%)として化合物3を得た。LCMS質量:314.0(M+1)。
【0599】
工程3:1−ベンジル−1H−インドール−4−オール(4)
EtOAc(10mL)およびMeOH(7mL)中の化合物3(302mg、0.96mmol)の撹拌溶液に、不活性雰囲気下で10%のPd/C(10% wt%、5mol%)を加えた。反応混合物を、取り出し(evacuated)、4時間室温でH雰囲気(バルーン)下において撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドに通して濾過し、EtOAc(10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物を精製し(シリカゲル;0−100%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、白色固形物(214mg、100%)として化合物4を得た。LCMS質量:224.0(M+1)。
【0600】
工程4:2−((1−ベンジル−1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル(5)
室温でのTHF:DMF(1:1、3mL)中の2−クロロピリジン−4−カルボニトリル(29mg、0.210mmol)および化合物4(50mg、0.210mmol)の撹拌溶液に、CsCO(205mg、0.63mmol)を加えた。混合物を4時間60℃で撹拌した。追加の2−クロロピリジン−4−カルボニトリル(10mg、0.07mmol)を加え、混合物を60時間40℃で撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を精製し(シリカゲル;0−100%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オレンジ油(52mg、73%)として化合物5を得た。LCMS質量:326.0(M+1)。
【0601】
工程5:(2−((1−ベンジル−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−10)
EtOAc(1.5mL)およびHOAc(1mL)の混合物中の化合物5(52mg、0.160mmol)の撹拌溶液に、10%のPd/C(10% wt%、5mol%)を加えた。反応混合物を、取り出し、3.5時間室温でH雰囲気(バルーン)下において撹拌した。追加の10%のPd/C(10% wt%、5mol%)を加え、混合物を、さらに1.5時間H雰囲気(バルーン)下で撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドに通して濾過し、EtOAc(10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をHPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50x100mのカラム;20分にわたって、0.1%のTFAを含有している10−90%のACN/HOで溶出)によって精製し、トリフルオロ酢酸塩として(2−((1−ベンジル−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミンを得た。この塩を、水とEtOAcの混合物中に溶解し、水性の飽和したNaHCOで塩基化した。混合物をEtOAcで抽出し、有機質層を、分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をTHF(1mL)中に溶解し、これにエーテル(1mL)中の2MのHClを加えた。混合物を30分間室温で撹拌した。減圧下での濃縮によって、淡黄色固形物(29mg、50%)として化合物2−10を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.32 (br s, 3H), 8.10 (m, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.15 − 7.38 (m, 8H), 7.09 (m, 1H), 6.74 (m, 1H), 6.10 (m, 1H), 5.42 (s, 2H), 4.06 (s, 2H);LCMS質量:330.0(M+1)。
【0602】
実施例47:(2−((1−((5−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−15)
【0603】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0604】
工程1:2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル(2)
DMF(10mL)中の1H−インドール−4−オール1(1g、7.52mmol)の撹拌溶液に、2−クロロイソニコチノニトリル(0.52g、3.76mmol)およびKCO(1.5g、11.28mmol)を加えた。反応混合物を、30分間150℃でマイクロ波シンセサイザーを用いて加熱した。反応混合物を、室温に冷却し、水(40mL)で希釈し、その後、EtO(2×60mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残留物を精製し(シリカゲル;20%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、薄茶色の固形物(250mg、14%)として化合物2を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ11.30 (br s, 1H), 8.32 (dd, J = 5.1, 0.7 Hz, 1H), 7.58−7.56 (m, 1H), 7.53 (dd, J = 5.1, 1.3 Hz, 1H), 7.33−7.28 (m, 2H), 7.11 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.08−6.05 (m, 1H);LCMS質量:235.9(M+1)。
【0605】
工程2:2−(クロロメチル)−5−フルオロピリジン(3)
不活性雰囲気下における室温でのCHCl(40mL)中の(5−フルオロピリジン−2−イル)メタノール5(500mg、3.94mmol)の撹拌溶液に、SOCl(0.43mL、5.9mmol)を滴下で加え、混合物を1時間撹拌した。 反応混合物を、飽和したNaHCO(40mL)でクエンチし、CHCl(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮し、薄茶色の粘性液として化合物3(620mg)を得た。この物質を精製なしで使用した。
【0606】
工程3:2−((1−((5−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル(4)
不活性雰囲気下における室温でのDMF(5mL)中の化合物2(100mg、0.42mmol)の撹拌溶液に、2−(クロロメチル)−5−フルオロピリジン3(92mg、0.64mmol)、CsCO(276mg、0.85mmol)およびnBuNBr(触媒)を加えた。混合物を12時間室温で撹拌した。反応混合物を、水(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;10%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、オフホワイト固形物(110mg、75%)として化合物4を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.53 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.69 (td, J = 8.7, 2.9 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.54 (dd, J = 5.1, 1.0 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 8.7, 4.3 Hz, 1H), 7.12 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.15 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 5.52 (s, 2H);LCMS質量:345.0(M+1)。
【0607】
工程4:(2−((1−((5−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−15)
0℃でのTHF/MeOH(1:1、10mL)中の化合物4(110mg、0.32mmol)の撹拌溶液に、CoCl(82mg、0.64mmol)およびNaBH(121mg、3.2mmol)を少しずつ加えた。混合物を、室温に暖め、3時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、残留物をEtOAc(10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機質層を、分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮して、望ましいアミンを得た。
【0608】
このアミンに、0℃でEtO(10mL)中の2MのHClを加え、混合物を30分間撹拌した。減圧下での濃縮と、続くEtO(2×5mL)での粉砕によって、オフホワイト固形物(33mg、27%)として化合物2−15を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ8.54−8.42 (m, 4H), 8.10 (br d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.72−7.63 (m, 1H), 7.42 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 7.32 (br d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.23 (br dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 1H), 7.20−7.15 (m, 2H), 7.09 (br t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 5.50 (s, 2H), 4.09−4.06 (m, 2H);LCMS質量:349.0(M+1)。
【0609】
実施例48:(2−((1−(キノリン−2−イルメチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−16)
【0610】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0611】
表題化合物(2−16)を、工程3の2−(ブロモメチル)キノリンを使用して、実施例47のための手順を用いて調製した。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.58 (br s, 2H), 8.46 (br d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.13 (br d, J = 5.5 Hz, 2H), 8.02 (br d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.86 (br t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.67 (br t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 7.40 (br d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.25−7.19 (m, 3H), 7.11 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.21 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.81 (s, 2H), 4.11−4.08 (m, 2H);LCMS質量:381.0(M+1)。
【0612】
実施例49:(2−((1−((2−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−イル)メチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−17)
【0613】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0614】
表題化合物(2−17)を、工程3の5−(ブロモメチル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール(調製に関してはUS5324837 A1、1994を参照)を使用して、実施例47のための手順を用いて調製した。LCMS質量:405.0(M+1)。
【0615】
実施例50:(2−((1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−20)
【0616】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0617】
工程1:2−((1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル(2)
トルエン(5mL)中の(実施例47、工程1からの)2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル1(100mg、0.42mmol)の溶液を、30分間室温でアルゴン下において脱気した。混合物に、5−ブロモ−2−メトキシピリジン(88mg、0.47mmol)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(15mg、0.17mmol)、リン酸カリウム(225mg、1.1mmol)およびCuI(8mg、0.04mmol)を加えた。混合物を、密閉し、12時間140℃で加熱した。反応混合物を、EtOAc(30mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過し、残留物をEtOAc(10mL)で洗浄した。濾液を、部分的に減圧下で濃縮し、水(10mL)で洗浄し、濾過して、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;10%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、薄緑色の固形物(130mg、89%)として化合物2を得た。H NMR(500MHz、CDCl):δ8.37−8.32 (m, 2H), 7.71 (dd, J = 8.8, 2.7 Hz, 1H), 7.33−7.26 (m, 2H), 7.25−7.17 (m, 3H), 6.98−6.90 (m, 2H), 6.43 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.02 (s, 3H);LCMS質量:343.0(M+1)。
【0618】
工程2:(2−((1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−20)
0℃でのTHF/MeOH(1:1、8mL)中の化合物2(130mg、0.38mmol)の撹拌溶液に、CoCl(98mg、0.76mmol)およびNaBH(144mg、3.8mmol)を少しずつ加えた。混合物を、室温に暖め、3時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、残留物をCHCl(20mL)中の10%のMeOHで洗浄した。濾液を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、CHCl/n−ペンタン(2×5mL)での粉砕によって精製して、望ましいアミンを得た。
【0619】
CHCl(2mL)中のこのアミンに、0℃でEtO(3mL)中の2MのHClを加え、30分間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、得た固形物をEtO/n−ペンタン(2×5mL)で粉砕し、薄緑色の固形物(80mg、49%)として化合物2−20を得た。
【0620】
H NMR(400MHz、DMSO−d):δ8.68 (br s, 2H), 8.42 (d, J = 2.3 Hz, 3H), 8.14 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.98 (dd, J = 8.8, 2.8 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.31−7.25 (m, 3H), 7.23−7.18 (m, 1H), 7.05 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.88 (dd, J = 7.6, 0.7 Hz, 1H), 6.32 (dd, J = 3.3, 0.7 Hz, 1H), 4.11 (q, J = 5.8 Hz, 2H), 3.94 (s, 3H);LCMS質量:347.1(M+1)。
【0621】
実施例51:(2−((1−(4−フルオロフェニル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−18)
【0622】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0623】
表題化合物(2−18)を、工程1の1−ブロモ−4−フルオロベンゼンを使用して、実施例50のための手順を用いて調製した。LCMS質量:334.4(M+1)。
【0624】
実施例52:(2−((1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−19)
【0625】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0626】
表題化合物(2−19)を、工程1の4−ブロモ−1−メチル−1H−ピラゾールを使用して、実施例50のための手順を用いて調製した。LCMS質量:320.3(M+1)。
【0627】
実施例53:(2−((1−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−21)
【0628】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0629】
工程1:2−((1−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル(2)
(実施例47、工程1からの)2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル1(100mg、0.42mmol)、2−クロロ−6−フルオロベンゾ[d]チアゾール(117mg、0.63mmol)、nBuNBr(5mol%)、CsCO(293mg、0.9mmol)、およびDMF(5mL)の混合物を、16時間室温で撹拌した。混合物を、水とEtOAcとの間で分割した。有機質層を、分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を精製して(シリカゲル;EtOAc/ヘキサンで溶出)、化合物2(125mg、77%)を得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ8.49 (m, 1H), 8.33 (m, 1H), 7.90 (m, 1H), 7.61 (m, 1H), 7.53 (m, 1H), 7.46 (m, 1H), 7.21 − 7.25 (m, 3H), 7.09 (m, 1H), 6.56 (m, 1H);LCMS質量:387.0(M+1)。
【0630】
工程2:(2−((1−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−21)
表題化合物(2−21)(13mg、9%)を、実施例50、工程2に記載される手順を使用して、2−((1−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル2から調製した。LCMS質量:391.0(M+1)。
【0631】
実施例54:(2−((1−(4−フルオロフェネチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−22)
【0632】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0633】
工程1:2−((1−(4−フルオロフェネチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル(3)および2−((3−ブロモ−1−(4−フルオロフェネチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル(4)
0℃でのDMF(5mL)中の(実施例47、工程1からの)2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル1(150mg、0.64mmol)の撹拌溶液に、1−(2−ブロモエチル)−4−フルオロベンゼン2(194mg、0.96mmol)、CsCO(416mg、1.28mmol)およびnBuNBr(10mg、0.03mmol)を加えた。混合物を、室温に暖め、48時間撹拌した。反応混合物を、水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製し、薄黄色の油として化合物3(70mg、30%)および化合物4(70mg、25%)の両方を得た。
【0634】
化合物3に対する分析データ:H NMR(400MHz、CDCl):δ8.34 (dd, J = 5.1, 0.7 Hz, 1H), 7.24−7.22 (m, 2H), 7.18 (dd, J = 5.1, 1.3 Hz, 1H), 7.09−7.07 (m, 1H), 7.03−6.88 (m, 5H), 6.84 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 4.34 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.10 (t, J = 7.2 Hz, 2H);LCMS質量:358.0(M+1)。
【0635】
化合物4の分析データ:H NMR(500MHz、CDCl):δ8.30 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.26−7.21 (m, 2H), 7.19−7.16 (m, 2H), 7.06−6.90 (m, 6H), 4.31 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.10 (t, J = 7.2 Hz, 2H);LCMS質量:438.0(M+2)。
【0636】
工程2:(2−((1−(4−フルオロフェネチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−22)
表題化合物(2−22)(100mg)を、実施例50、工程2に記載される手順を使用して、2−((1−(4−フルオロフェネチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル3から調製した。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ8.45 (br s, 2H), 8.14 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.28−7.18 (m, 4H), 7.17−7.05 (m, 4H), 6.75 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.03 (dd, J = 3.1, 0.7 Hz, 1H), 4.40 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 4.09 (q, J = 5.7 Hz, 2H), 3.07 (t, J = 7.4 Hz, 2H);LCMS質量:362.6(M+1)。
【0637】
実施例55:(2−((3−ブロモ−1−(4−フルオロフェネチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−23)
【0638】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0639】
表題化合物(2−23)を、実施例50、工程2に記載される手順を使用して、2−((3−ブロモ−1−(4−フルオロフェネチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル(実施例54、工程1からの化合物4)から調製した。H NMR(400MHz、CDOD):δ8.17 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.24 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.13−7.08 (m, 3H), 7.04−7.02 (m, 1H), 6.96 (t, J = 8.8 Hz, 2H), 6.84 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.42 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.18 (s, 2H), 3.11 (t, J = 7.1 Hz, 2H);LCMS質量:441.4(M+1)。
【0640】
実施例56:2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド塩酸塩(化合物2−26)
【0641】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0642】
表題化合物(2−26)を、工程3の2−ブロモ−N,N−ジメチルアセトアミドを使用して、実施例47のための手順を用いて調製した。LCMS質量:325.1(M+1)。
【0643】
実施例57:2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(ピペリジン−1−イル)エタノン塩酸塩(化合物2−27)
【0644】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0645】
表題化合物(2−27)を、工程3の1−(ブロモアセチル)ピペリジンを使用して、実施例47のための手順を用いて調製した。LCMS質量:365.0(M+1)。
【0646】
実施例58および59:(R)または(S)−2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)エタノ−1−オン塩酸塩(エナンチオマー1)(化合物2−28)、および(R)または(S)−2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)エタノ−1−オン塩酸塩(エナンチオマー2)(化合物2−29)
【0647】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0648】
工程1:tert−ブチル2−(4−((4−シアノピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)酢酸塩(2)
0℃でのDMF(2.5mL)中の(実施例47、工程1からの)2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル1(100mg、0.42mmol)の撹拌溶液に、tert−ブチル2−ブロモ酢酸(0.09mL、0.64mmol)、CsCO(276mg、0.85mmol)およびnBuNBr(7mg、0.02mmol)を加えた。混合物を、室温に暖め、12時間撹拌した。反応混合物を、水(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;15%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、無色の粘着性固形物(140mg、95%)として化合物2を得た。H NMR(500MHz、CDCl):δ8.34 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.26−7.22 (m, 1H), 7.20−7.16 (m, 2H), 7.11−7.04 (m, 2H), 6.92 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.29 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.76 (s, 2H), 1.46 (s, 9H);LCMS質量:350.0(M+1)。
【0649】
工程2:2−(4−((4−シアノピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)酢酸(3)
0℃でのCHCl(4mL)中の化合物2(140mg、0.4mmol)の撹拌溶液に、TFA(0.8mL)を加えた。混合物を、室温に暖め、12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、EtO/n−ペンタン(2×5mL)での粉砕によって精製し、オフホワイト固形物(120mg、99%)として化合物3を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ12.98 (br s, 1H), 8.31 (dd, J = 5.1, 0.7 Hz, 1H), 7.61 (t, J = 0.9 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 5.1, 1.3 Hz, 1H), 7.31−7.26 (m, 2H), 7.13 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.09 (dd, J = 3.2, 0.7 Hz, 1H), 5.02 (s, 2H);LCMS質量:293.9(M+1)。
【0650】
工程3:ラセミ体−2−((1−(2−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル(4)
0℃でのDMF(10mL)中の化合物3(120mg、0.41mmol)の撹拌溶液に、HATU(310mg、0.82mmol)およびDIEA(0.14mL、0.82mmol)を加えた。混合物を、室温に暖め、20分間撹拌した。DMF(2mL)中のラセミ体−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−3−オール(83mg、0.49mmol)の溶液を加え、混合物を16時間室温で撹拌した。追加のDIEA(0.28mL、1.63mmol)を加え、撹拌を24時間継続した。反応混合物を、水(25mL)でクエンチし、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;15−30%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、茶色の固形物(80mg、44%)として化合物4を得た。LCMS質量:445.0(M+1)。
【0651】
工程4:ラセミ体−2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)エタノ−1−オン(5)
0℃でのTHF/MeOH(1:1、6mL)中の化合物4(80mg、0.18mmol)の撹拌溶液に、CoCl(46mg、0.36mmol)およびNaBH(68mg、1.8mmol)を少しずつ加えた。混合物を、室温に暖め、4時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、残留物を10%のMeOH/CHCl(30mL)で洗浄した。濾液を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物をn−ペンタンでの粉砕によって精製して、化合物5(35mg)を得た。LCMS質量:449.0(M+1)。
【0652】
工程5:(R)または(S)−2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)エタノ−1−オン塩酸塩(エナンチオマー1)(化合物2−28)、および(R)または(S)−2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)エタノ−1−オン塩酸塩(エナンチオマー2)(化合物2−29)
ラセミ体−2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)エタノ−1−オン(5)を、キラルHPLC(Chiralpak−IB、250×20mm、5μm;移動相(A)n−ヘキサン中に0.1%のDEA (B)EtOH(A:B、65:35);流量:18.0mL/min)によって分離して、
個々の遊離アミンエナンチオマーを得た。
【0653】
最初に溶出するエナンチオマー(8mg)をTHF(2mL)中に溶解し、これに0℃でEtO(3mL)中の2MのHClを加え、混合物を20分間撹拌した。得た固形物を、濾過によって集め、真空下で乾燥し、白色固形物(7.5mg、87%)として化合物2−28(エナンチオマー1)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ8.35 (br s, 3H), 8.15 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.22−7.15 (m, 3H), 7.11 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.45 (br s, 1H), 6.08 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 5.22 (s, 2H), 4.29−4.24 (m, 1H), 4.16−4.08 (m, 2H), 3.94−3.88 (m, 1H), 3.44−3.38 (m, 1H), 3.25−3.23 (m, 1H), 3.05 (br d, J = 13.4 Hz, 1H), 1.88−1.83 (m, 2H), 1.70−1.65 (m, 1H), 1.58−1.55 (m, 1H);LCMS質量:449.5(M+1);キラルHPLC:R=13.56分(98.69%);(Chiralpak−IB、250×4.6mm、5μm;移動相(A)n−ヘキサン中に0.1%のDEA (B)CHCl:CHOH(50:50)(A:B、70:30);流量:1.0mL/min)。
【0654】
2番目に溶出するエナンチオマー(10mg)を、上に記載されるように処理し、白色固形物(8.9mg、82%)として化合物2−29(エナンチオマー2)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ8.47 (br s, 3H), 8.14 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.23−7.15 (m, 3H), 7.11 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.46 (br s, 1H), 6.08 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 5.22 (s, 2H), 4.30−4.24 (m, 1H), 4.15−4.07 (m, 2H), 3.94−3.89 (m, 1H), 3.41 (br d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.28−3.19 (m, 1H), 3.05 (br d, J = 13.3 Hz, 1H), 1.92−1.78 (m, 2H), 1.70−1.65 (m, 1H), 1.58−1.53 (m, 1H);LCMS質量:449.5(M+1);キラルHPLC:R=14.74分(99.58%);(Chiralpak−IB、250×4.6mm、5μm;移動相(A)n−ヘキサン中に0.1%のDEA (B)CHCl:CHOH(50:50)(A:B、70:30);流量:1.0mL/min)。
【0655】
実施例60:2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−N−メチル−N−フェニルアセトアミド塩酸塩(化合物2−30)
【0656】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0657】
表題化合物(2−30)を、工程3の2−ブロモ−N−メチル−N−フェニルアセトアミドを使用して、実施例47のための手順を用いて調製した。LCMS質量:387.5(M+1)。
【0658】
実施例61:2−(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)−1−(3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン塩酸塩(化合物2−31)
【0659】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0660】
表題化合物(2−31)を、工程3の(WO2003/087057 A1に記載されているように調製した)1−(ブロモアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンを使用して、実施例47のための手順を用いて調製した。LCMS質量:413.2(M+1)。
【0661】
実施例62:(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)(フェニル)メタノン塩酸塩(化合物2−24)
【0662】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0663】
工程1:2−((1−ベンゾイル−1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル(2)
0℃でのDMF(5mL)中の(実施例47、工程1からの)2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル1100mg、0.42mmol)の撹拌溶液に、NaH(鉱油中に60%の26mg、0.64mmol)を加えた。混合物を、室温に暖め、3時間撹拌した。混合物を、0℃に冷却し、その後、塩化ベンゾイル(0.05mL、0.47mmol)を加えた。混合物を、室温に暖め、12時間撹拌した。反応混合物を、氷冷水(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;10%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、薄黄色の固形物(85mg、59%)として化合物2を得た。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ8.31 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.78−7.72 (m, 3H), 7.71−7.66 (m, 1H), 7.62−7.55 (m, 3H), 7.42 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 3.5 Hz, 1H);LCMS質量:340.0(M+1)。
【0664】
工程2:(4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1H−インドール−1−イル)(フェニル)メタノン塩酸塩(化合物2−24)
表題化合物(2−24)(32mg、28%)を、実施例50、工程2に記載される手順を使用して、2−((1−ベンゾイル−1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリル(2)から調製した。H NMR(400MHz、CDOD):δ8.26 (br d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.78−7.74 (m, 2H), 7.68 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.59 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.43 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 7.26−7.24 (m, 1H), 7.16−7.09 (m, 2H), 6.46 (br d, J = 3.3 Hz, 1H), 4.21 (s, 2H);LCMS質量:344.4(M+1)。
【0665】
実施例63:4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニル−1H−インドール−1−カルボキサミド塩酸塩(化合物2−25)
【0666】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0667】
表題化合物(2−25)を、工程1のイソシアン酸フェニルを使用して、実施例62のための手順を用いて調製した。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ10.18 (s, 1H), 8.50 (s, 3H), 8.14 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.38 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.32 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.24−7.20 (m, 2H), 7.14 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.38 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.14−4.10 (m, 2H);LCMS質量:359.3(M+1)。
【0668】
実施例64:(2−((1−(2,4−ジフルオロベンジル)−2−メチル−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物2−11)
【0669】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0670】
表題化合物(2−11)を、工程1の2−メチル−1H−インドール−4−オール、および工程2の2,4−ジフルオロベンジルブロミドを使用して、実施例46のための手順を用いて調製した。表題化合物の遊離塩基形態を、分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50x100mのカラム;20分にわたって、0.1%のTFAを含有している10−90%のACN/HOで溶出)によって精製して、TFA塩を得た。LCMS質量:380.0(M+1)。
【0671】
実施例65:(2−((1−(2,4−ジフルオロベンジル)−3−メチル−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物2−12)
【0672】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0673】
表題化合物(2−12)を、工程1の3−メチル−1H−インドール−4−オール、および工程2の2,4−ジフルオロベンジルブロミドを使用して、実施例46のための手順を用いて調製した。表題化合物の遊離塩基形態を、分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50x100mのカラム;20分にわたって、0.1%のTFAを含有している10−90%のACN/HOで溶出)によって精製して、TFA塩を得た。LCMS質量:380.0(M+1)。
【0674】
実施例66:(2−((1−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物2−13)
【0675】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0676】
表題化合物(2−13)を、工程1の2−メチル−1H−インドール−4−オール、および工程2の5−(クロロメチル)−2−メトキシピリジンを使用して、実施例46のための手順を用いて調製した。表題化合物の遊離塩基形態を、分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50x100mのカラム;20分にわたって、0.1%のTFAを含有している10−90%のACN/HOで溶出)によって精製して、TFA塩を得た。LCMS質量:375.0(M+1)。
【0677】
実施例67:(2−((1−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3−メチル−1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物2−14)
【0678】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0679】
表題化合物(2−14)を、工程1の3−メチル−1H−インドール−4−オール、および工程2の5−(クロロメチル)−2−メトキシピリジンを使用して、実施例46のための手順を用いて調製した。表題化合物の遊離塩基形態を、分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50x100mのカラム;20分にわたって、0.1%のTFAを含有している10−90%のACN/HOで溶出)によって精製して、TFA塩を得た。LCMS質量:375.0(M+1)。
【0680】
実施例68:(2−((1−(2,4−ジフルオロベンジル)−3−メチル−1H−インダゾール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物2−35)
【0681】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0682】
表題化合物(2−35)を、工程1の3−メチル−1H−インダゾール−4−オール、および工程2の2,4−ジフルオロベンジルブロミドを使用して、実施例46のための手順を用いて調製した。表題化合物の遊離塩基形態を、分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50x100mのカラム;20分にわたって、0.1%のTFAを含有している10−90%のACN/HOで溶出)によって精製して、TFA塩を得た。LCMS質量:381.0(M+1)。
【0683】
実施例69:5−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1−(2,4−ジフルオロベンジル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(化合物2−36)
【0684】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0685】
表題化合物(2−36)を、工程1の5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン、および工程2の2,4−ジフルオロベンジルブロミドを使用して、実施例46のための手順を用いて調製した。LCMS質量:396.0(M+1)。
【0686】
実施例70:5−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−1−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン酢酸塩(化合物2−37)
【0687】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0688】
表題化合物(2−37)を、工程1の5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン、および工程2の5−(クロロメチル)−2−メトキシピリジンを使用して、実施例46のための手順を用いて調製した。工程5において、EtOAcでの粉砕による直接の精製によって、酢酸塩を得た。LCMS質量:391.0(M+1)。
【0689】
実施例71:(2−((1−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−1H−インドール−5−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物2−34)
【0690】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0691】
表題化合物(2−34)を、工程1の5−ヒドロキシ−1H−インドール、および工程2で5−(クロロメチル)−2−メトキシピリジンを使用して、実施例46のための手順を用いて調製した。表題化合物の遊離塩基形態を、分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50x100mのカラム;20分にわたって、0.1%のTFAを含有している10−90%のACN/HOで溶出)によって精製して、TFA塩を得た。LCMS質量:361.0(M+1)。
【0692】
実施例72:(2−((1−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)インドリン−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−33)
【0693】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0694】
表題化合物(2−33)(31mg、25%)を、実施例50、工程2に記載される手順を使用して、(実施例53、工程1からの)2−((1−(6−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリルから調製した。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ8.45 (br s, 3H), 8.20 (m, 1H), 8.10 (m, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.70 (m, 1H), 7.36 (m, 1H), 7.18 − 7.20 (m, 3H), 6.78 (m, 1H), 4.10 − 4.21 (m, 4H), 3.01 − 3.10 (m, 2H);LCMS質量:393.4(M+1)。
【0695】
実施例73:(2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物2−32)
【0696】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0697】
表題化合物(2−32)を、A−3の合成のために記載される手順を使用して、(実施例47、工程1からの)2−((1H−インドール−4−イル)オキシ)イソニコチノニトリルから調製した(Int−A、工程2の合成を参照)。表題化合物の遊離塩基形態を、分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50x100mのカラム;20分にわたって、0.1%のTFAを含有している10−90%のACN/HOで溶出)によって精製して、TFA塩を得た。LCMS質量:240.4(M+1)。
【0698】
実施例74:(S)−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)(フェニル)メタノントリフルオロ酢酸塩(化合物2−38)
【0699】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0700】
工程1:(S)−tert−ブチル3−((4−シアノピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボン酸塩(2)
0℃でのTHF(25mL)中の(S)−1−boc−3−ヒドロキシピペリジン(1g、4.97mmol)の撹拌溶液に、NaH(鉱油中に60%の分散液203mg、5.07mmol)を加えた。混合物を10分間0℃で撹拌した。2−クロロ−4−ピリジンカルボニトリル(1)(688mg、4.97mmol)を加え、混合物を、室温に暖め、1.5時間撹拌した。その後、混合物を19時間70℃で加熱した。混合物を、室温に冷却し、水(25mL)、ブライン(25mL)および水性の飽和したNHCl溶液(25mL)で希釈した。混合物を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機質層を、乾燥し(MgSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;0−40%のEtOAc/ヘキサンで溶出)、無色の油(875mg、58%)として化合物2を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.39 (m, 1H), 7.40 (m, 1H), 7.34 (br s, 1H), 4.99 (m, 1H), 3.75 (br m, 1H), 3.20 (br m, 1H), 1.60 − 2.00 (br m, 2H), 1.20 − 1.50 (br m, 4H), 1.10 (br s, 9H);LCMS質量:204.0(M+2−Boc)。
【0701】
工程2:(S)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)イソニコチノニトリル塩酸塩(3)
表題化合物(3)(688mg、100%)を、実施例1、工程2に記載される手順を使用して、化合物2から調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ9.50 (br s, 1H), 9.06 (br s, 1H), 8.39 (m, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.35 (m, 1H), 5.30 (m, 1H), 3.35 (m, 1H), 3.15 (m, 1H), 2.95 − 3.10 (m, 2H), 1.65 − 2.00 (m, 4H);LCMS質量:204.0(M+1)。
【0702】
工程3:(S)−2−((1−ベンゾイルピペリジン−3−イル)オキシ)イソニコチノニトリル(4)
DMF(3mL)中の安息香酸(51mg、0.417mmol)の撹拌溶液に、HATU(317mg、0.834mmol)を加え、混合物を20分間室温で撹拌した。混合物に、化合物3(100mg、0.417mmol)およびDIEA(161mg、1.25mmol)を加え、混合物を16時間室温で撹拌した。混合物を、水(20mL)、ブライン(20mL)、および水性の2MのHCl(5mL)で希釈した。混合物をEtOAc(4×10mL)で抽出し、組み合わせた有機質層を、乾燥し(MgSO)、濾過し、その後、減圧下で濃縮した。粗製残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−60%のEtOAcで溶出)、油(64mg、50%)として化合物4を得た。LCMS質量:308.0(M+1)。
【0703】
工程4:(S)−(3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)(フェニル)メタノントリフルオロ酢酸塩(化合物2−38)
表題化合物(2−38)を、A−3の合成のために記載される手順を使用して、化合物4から調製した(Int−A、工程2の合成を参照)。表題化合物の遊離塩基形態を、分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50x100mのカラム;20分にわたって、0.1%のTFAを含有している10−90%のACN/HOで溶出)によって精製して、TFA塩を得た。LCMS質量:312.0(M+1)。
【0704】
実施例75:(S)−3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(化合物2−39)
【0705】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0706】
工程1:(S)−3−((4−シアノピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミド(2)
イソシアン酸フェニル(149mg、1.25mmol)、DIEA(324mg、2.5mmol)、およびTHF(5mL)の混合物を、10分間室温で撹拌した。(実施例74、工程2からの)(S)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)イソニコチノニトリル塩酸塩(200mg、0.834mmol)を加え、混合物を15分間室温で撹拌した。 混合物を減圧下で濃縮し、残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−50%のEtOAcで溶出)、無色の油(180mg、67%)として化合物2を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.35 − 8.45 (m, 2H), 7.10 − 7.50 (m, 6H), 6.90 (m, 1H), 5.06 (m, 1H), 3.80 (m, 1H), 3.40 − 3.60 (m, 3H), 1.45 − 2.10 (m, 4H);LCMS質量:323.0(M+1)。
【0707】
工程2:(S)−3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)−N−フェニルピペリジン−1−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩(化合物2−39)
表題化合物(2−39)を、A−3の合成のために記載される手順を使用して、化合物2から調製した(Int−A、工程2の合成を参照)。表題化合物の遊離塩基形態を、分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50x100mのカラム;20分にわたって、0.1%のTFAを含有している10−90%のACN/HOで溶出)によって精製して、TFA塩を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.47 (m, 1H), 8.22 (br s, 3H), 8.17 (m, 1H), 7.36 − 7.42 (m, 2H), 7.14 − 7.22 (m, 2H), 7.00 (m, 1H), 6.82 − 6.92 (m, 2H), 5.06 (m, 1H), 3.95 − 4.05 (m, 2H), 3.79 (m, 1H), 3.35 − 3.55 (m, 3H), 2.00 (m, 1H), 1.50 − 1.80 (m, 3H);LCMS質量:327.0(M+1)。
【0708】
実施例76:3−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩酸塩(化合物2−5)
【0709】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0710】
表題化合物(2−5)を、実施例1、工程2に記載される手順を使用して、Int−Bから直接調製した。LCMS質量:229.0(M+1)。
【0711】
実施例77:4−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)安息香酸トリフルオロ酢酸塩(化合物2−6)
【0712】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0713】
表題化合物(2−6)を、実施例1、工程2に記載される手順を使用して、Int−Aから直接調製した。表題化合物の塩酸塩形態を、分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50x100mのカラム;20分にわたって、0.1%のTFAを含有している10−90%のACN/HOで溶出)によって精製して、TFA塩を得た。LCMS質量:229.0(M+1)。
【0714】
実施例78:ラセミ体−トランス−(1−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−3−オール(化合物2−1)
【0715】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
【0716】
工程1:ラセミ体−トランス−2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル)イソニコチノニトリル(2)
2−クロロ−4−ピリジンカルボニトリル(1)(250mg、1.804mmol)、DIEA(466mg、3.61mmol)、ラセミ体−トランス−4−フルオロ−3−ヒドロキシピロリジン塩酸塩(306mg、2.16mmol)、およびDMA(4mL)の撹拌混合物を、4時間℃120で加熱した。 混合物を、室温に冷却し、その後、水(50mL)とEtOAc(30mL)との間で分割した。有機質層を、分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−100%のEtOAcで溶出)、固形物として化合物2−1を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.25 (m, 1H), 6.95 (m, 1H), 6.90 (m, 1H), 5.58 (m, 1H), 5.08 (m, 1H), 4.34 (m, 1H), 3.73 (m, 1H), 3.40 − 3.70 (m, 3H);LCMS質量:208.0(M+1)。
【0717】
工程2:ラセミ体−トランス−(1−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−4−フルオロピロリジン−3−オール(化合物2−1)
ニトリル(2)、10wt%のPd/C(5mol%)およびMeOH(20mL)の混合物を、16時間室温でHガス(バルーン)下において撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、セライトをMeOH(20mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−100%のEtOAcで溶出し、その後DCM中の0−20%のMeOHで溶出)、固形物(61mg)として化合物2−1を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ7.94 (m, 1H), 6.54 (m, 1H), 6.45 (m, 1H), 5.03 (m, 1H), 4.32 (m, 1H), 3.38 − 3.70 (m, 7H);LCMS質量:212.0(M+1)。
【0718】
実施例79:ラセミ体−1−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−オール(化合物2−2)
【0719】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
【0720】
表題化合物(2−2)を、工程1のラセミ体−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−オールを使用して、実施例78に記載される手順を用いて調製した。LCMS質量:262.0(M+1)。
【0721】
実施例80:[2,3’−ビピリジン]−4−イルメタンアミン(化合物2−3)
【0722】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0723】
工程1:[2,3’−ビピリジン]−4−カルボニトリル(2)
2−クロロ−4−ピリジンカルボニトリル(1)(250mg、1.804mmol)、ピリジン−3−ボロン酸(332mg、2.71mmol)、水性の2MのNaCO(1mL、2.0mmol)およびMeCN(3mL)の撹拌溶液を、室温で10分間Nを流してパージした。混合物に、Pd(dppf)Cl.DCM(66mg、0.09mmol)を加えた。混合物を、密閉し、1時間100℃で加熱した。室温に冷却した後に、混合物を、水(25mL)とEtOAc(25ml)との間で分割した。有機質層を、分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、その後減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−100%のEtOAcで溶出)、白色固形物(243mg、75%)として化合物2を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ9.31 (m, 1H), 8.94 (m, 1H), 8.68 (m, 1H), 8.58 (m, 1H), 8.48 (m, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.55 (m, 1H);LCMS質量:182.0(M+1)。
【0724】
工程2:[2,3’−ビピリジン]−4−イルメタンアミン(化合物2−3)
表題化合物(2−3)を、実施例78、工程2に記載される手順を使用して、化合物2から調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ9.25 (m, 1H), 8.56 − 8.70 (m, 2H), 8.41 (m, 1H), 8.01 (m, 1H), 7.51 (m, 1H), 7.36 (m, 1H), 3.78 (s, 2H), 2.05 (br s, 2H);LCMS質量:186.0(M+1)。
【0725】
実施例81:(2−(4−フルオロフェニル)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−4)
【0726】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
【0727】
表題化合物(2−4)を、工程1の4−フルオロフェニルボロン酸を使用して、実施例80に記載される手順を用いて調製した。LCMS質量:203.0(M+1)。
【0728】
実施例82:4−((4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)オキシ)安息香酸塩酸塩(化合物2−9)
【0729】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0730】
表題化合物(2−9)を、実施例1、工程2に記載される手順を使用して、Int−Cから直接調製した。LCMS質量:245.0(M+1)。
【0731】
実施例83:(2−フェノキシピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−7)
【0732】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0733】
工程1:2−フェノキシイソニコチノニトリル(2)
フェノール(679mg、7.22mmol)、CsCO(3.53g、10.83mmol)、およびDMA(10mL)の混合物を、30分間室温で撹拌した。2−クロロ−4−ピリジンカルボニトリル(1)(1.0g、7.22mmol)を加え、混合物を20時間80℃で加熱した。混合物を、室温に冷却し、水(100mL)、ブライン(15mL)、および水性の2MのHCl(15mL)で希釈した。混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出し、組み合わせた有機質層を、乾燥し(MgSO)、濾過し、その後減圧下で濃縮し、白色固形物(1.34g、95%)として化合物2を得た。これは更なる精製を必要としなかったた。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.35 (m, 1H), 7.62 (m, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.40 − 7.46 (m, 2H), 7.24 (m, 1H), 7.14 − 7.17 (m, 2H);LCMS質量:197.0(M+1)。
【0734】
工程2:(2−フェノキシピリジン−4−イル)メタンアミン(3)
表題化合物(3)(231mg、91%)を、A−3の合成のために記載される手順を使用して、化合物2(250mg、1.27mmol)から調製した(Int−A、工程2の合成を参照)。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.02 (m, 1H), 7.34 − 7.44 (m, 2H), 6.99 − 7.21 (m, 5H), 3.71 − 3.73 (m, 2H)。
【0735】
工程3:(2−フェノキシピリジン−4−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物2−7)
室温でのDCM(2mL)中の(2−フェノキシピリジン−4−イル)メタンアミン(3)(213mg、1.15mmol)の撹拌溶液に、EtO(2mL、4.0mmol)中の2MのHClを加え、混合物を15分間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、白色固形物(272mg、100%)として化合物2−7を得た。LCMS質量:201.0(M+1)。
【0736】
実施例84:(2−(3−フェノキシフェノキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物2−8)
【0737】
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
【0738】
表題化合物(2−8)を、工程1の3−フェノキシフェノールを使用して、実施例83、工程1および2のための手順を用いて調製した。LCMS質量:293.0(M+1)。
【0739】
実施例85:ラセミ体−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物2−40)
【0740】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0741】
工程1:ラセミ体tert−ブチル((2−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−4−イル)メチル)カルバミン酸塩(2)
表題化合物(2)(30mg、26%)を、実施例1、工程1の手順を使用して、4−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]ピリジン−2−カルボン酸(1)およびラセミ体−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−オール塩酸塩から調製した。LCMS質量:390.0(M+1)。
【0742】
工程2:ラセミ体−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル)メタノン塩酸塩(化合物2−40)
表題化合物(2−40)を、実施例1、工程2に記載される手順を使用して、化合物2から調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.65 (m, 1H), 8.58 (br s, 3H), 7.94 (m, 1H), 7.62 (m, 1H), 4.10 − 4.20 (m, 2H), 3.60 − 4.00 (m, 4H), 2.00 − 2.20 (m, 2H);LCMS質量:290.0(M+1)。
【0743】
実施例86:4−(アミノメチル)−N−ベンジルピコリンアミド(化合物2−41)
【0744】
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【0745】
表題化合物(2−41)を、工程1のベンジルアミンを使用して、実施例85のための手順を用いて調製した。LCMS質量:242.0(M+1)。
【0746】
実施例87:N−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−2−フルオロ−4−メチルベンズアミドトリフルオロ酢酸塩(化合物2−42)
【0747】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【0748】
工程1:N−(4−シアノピリジン−2−イル)−2−フルオロ−4−メチルベンズアミド(2)
DCM(2mL)中の2−フルオロ−4−メチル安息香酸(168mg、1.09mmol)の撹拌溶液に、HATU(479mg、1.26mmol)を加え、混合物を10分間室温で撹拌した。2−アミノ−イソニコチノニトリル(1)(100mg、0.839mmol)およびDIEA(325mg、2.51mmol)を加え、混合物を20時間室温で撹拌した。DCMを減圧下で蒸発させ、残りの反応混合物を、水(20mL)とEtOAc(20mL)との間で分割した。有機質層を、分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、その後減圧下で濃縮した。粗製残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−100%のEtOAcで溶出)、白色固形物(40mg、19%)として化合物2を得た。LCMS質量:256.0(M+1)。
【0749】
工程2:N−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−2−フルオロ−4−メチルベンズアミドトリフルオロ酢酸塩(化合物2−42)
化合物2(40mg、0.157mmol)、C(0.0078mmol、5mol%)上の10wt%のPd、およびEtOAc:MeOH(1:1、15mL)の混合物を、3時間室温でHガス(バルーン)下において撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、セライトをMeOH(15mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50x100mのカラム;20分にわたって、0.1%のTFAを含有している10−90%のACN/HOで溶出)によって精製し、固形物(10mg、25%)として化合物2−42を得た。H NMR(300MHz、MeOH−d):δ8.40 − 8.50 (m, 2H), 7.75 (m, 1H), 7.00 − 7.30 (m, 3H), 4.20 (s, 2H), 2.45 (s, 3H);LCMS質量:260.0(M+1)。
【0750】
実施例88:N−(4−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)−2−(3,4−ジクロロフェニル)アセトアミドトリフルオロ酢酸塩(化合物2−43)
【0751】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【0752】
表題化合物(2−43)を、工程1の3,4−ジクロロフェニル酢酸を使用して、実施例87のための手順を用いて調製した。LCMS質量:310.0(M+1)。
【0753】
実施例89:4−(アミノメチル)−N,N−ジメチル−6−(3−フェノキシフェノキシ)ピリジン−2−アミン塩酸塩(化合物3−1)
【0754】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
【0755】
工程1:2−クロロ−6−(3−フェノキシフェノキシ)イソニコチノニトリル(2)
2,6−ジクロロイソニコチノニトリル(1)(500mg、2.89mmol)、CsCO(1.41g、4.34mmol)、3−フェノキシフェノール(538mg、2.89mmol)、およびDMA(10mL)の混合物を、16時間室温で撹拌した。反応混合物を、水(100mL)、ブライン(10mL)、および水性の2MのHCl(3mL)で希釈した。混合物をEtOAc(4×20mL)で抽出し、組み合わせた有機質層を、乾燥し(MgSO)、濾過し、その後減圧下で濃縮し、琥珀油(894mg、96%)として化合物2を得た。これは更なる精製を必要としなかった。LCMS質量:323.0(M+1)。
【0756】
工程2:2−(ジメチルアミノ)−6−(3−フェノキシフェノキシ)イソニコチノニトリル(3)
THF(4mL(8.0mmol))中の化合物2(108mg、0.335mmol)および2Mのジメチルアミン溶液の撹拌混合物を、密閉し、3.5時間80℃で加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、黄色の油(112mg、100%)として化合物3を得た。これは更なる精製を必要としなかった。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ7.35 − 7.43 (m, 3H), 7.14 (m, 1H), 7.00 − 7.06 (m, 2H), 6.85 − 6.95 (m, 2H), 6.70 − 6.80 (m, 2H), 6.45 (m, 1H), 2.88 (s, 6H);LCMS質量:332.0(M+1)。
【0757】
工程3:4−(アミノメチル)−N,N−ジメチル−6−(3−フェノキシフェノキシ)ピリジン−2−アミン(4)
化合物3(108mg、0.326mmol)、C(0.0163mmol、5mol%)上の10wt%のPd、およびEtOAc:MeOH(1:1、1.0mL)の混合物を、3時間室温でHガス(バルーン)下において撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、セライトをMeOH(5mL)で洗浄した。組み合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−100%のEtOAcで溶出し、その後DCM中の0−10%のMeOHで溶出)、白色固形物(23mg、21%)として化合物4を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ7.36 − 7.41 (m, 3H), 7.14 (m, 1H), 7.02 − 7.05 (m, 2H), 6.80 − 6.89 (m, 2H), 6.72 (m, 1H), 6.44 (m, 1H), 6.20 (m, 1H), 3.86 (s, 2H), 2.88 (s, 6H);LCMS質量:336.0(M+1)。
【0758】
工程4:4−(アミノメチル)−N,N−ジメチル−6−(3−フェノキシフェノキシ)ピリジン−2−アミン塩酸塩(化合物3−1)
室温でのTHF(2mL)とDCM(0.5mL)の混合物における4−(アミノメチル)−N,N−ジメチル−6−(3−フェノキシフェノキシ)ピリジン−2−アミン(4)(18mg、0.0537mmol)の撹拌溶液に、1,4−ジオキサン(0.20mL、0.8mmol)中の4MのHClを加えた。10分間撹拌した後に、混合物を減圧下で濃縮し、黄色の固形物(4mg、20%)として化合物3−1を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.50 (br s, 3H), 7.36 − 7.41 (m, 3H), 7.14 (m, 1H), 7.02 − 7.05 (m, 2H), 6.80 − 6.89 (m, 2H), 6.70 (m, 1H), 6.49 (m, 1H), 6.23 (m, 1H), 3.86 − 3.96 (m, 2H), 2.88 (s, 6H);LCMS質量:336.0(M+1)。
【0759】
実施例90:4−(アミノメチル)−N−(2−メトキシエチル)−6−(3−フェノキシフェノキシ)ピリジン−2−アミントリフルオロ酢酸塩(化合物3−2)
【0760】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
【0761】
表題化合物(3−2)を、工程2の2−メトキシエチルアミン(5当量)およびEtN(5当量)を使用して、実施89、工程1から3の手順を用いて調製した。表題化合物の遊離塩基形態を、分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50x100mのカラム;20分にわたって、0.1%のTFAを含有している10−90%のACN/HOで溶出)によって精製して、TFA塩を得た。LCMS質量:366.0(M+1)。
【0762】
実施例91:(2−(4−フルオロフェニル)−6−(3−フェノキシフェノキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物3−3)
【0763】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
【0764】
工程1:2−(4−フルオロフェニル)−6−(3−フェノキシフェノキシ)イソニコチノニトリル(2)
(実施例89、工程1からの)2−クロロ−6−(3−フェノキシフェノキシ)イソニコチノニトリル(1)(100mg、0.310mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(65mg、0.465mmol)、水性の2MのNaCO(0.5mL、1.0mmol)およびMeCN(1.5mL)の撹拌溶液を、室温で10分間窒素を流してパージした。混合物に、Pd(dppf)Cl.DCM(11mg、0.015mmol)を加えた。混合物を、密閉し、45分間80℃で加熱した。室温に冷却した後に、混合物を、水(25mL)とEtOAc(25ml)との間で分割した。有機質層を、分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、その後減圧下で濃縮した。残留物を精製し(シリカゲル;ヘキサン中の0−20%のEtOAcで溶出)、無色の油(47mg、39%)として化合物2を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.21 (m, 1H), 7.95 − 8.00 (m, 2H), 7.56 (m, 1H), 7.47 (m, 1H), 7.28 − 7.38 (m, 4H), 7.00 − 7.15 (m, 4H), 6.88 − 6.98 (m, 2H);LCMS質量:383.0(M+1)。
【0765】
工程2:(2−(4−フルオロフェニル)−6−(3−フェノキシフェノキシ)ピリジン−4−イル)メタンアミントリフルオロ酢酸塩(化合物3−3)
表題化合物(3−3)(21mg、44%)を、実施例89、工程3のための手順を使用して、化合物2から調製した。表題化合物の遊離塩基形態を、分取HPLC(Waters XTerra(登録商標)Prep MS C−18 OBD、5μM 50x100mのカラム;20分にわたって、0.1%のTFAを含有している10−90%のACN/HOで溶出)によって精製して、TFA塩を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d):δ8.32 (br s, 3H), 7.86 − 7.94 (m, 2H), 7.81 (m, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.28 − 7.38 (m, 4H), 6.88 − 7.16 (m, 6H), 6.80 (m, 1H), 4.10 − 4.20 (m, 2H);LCMS質量:387.0(M+1)。
【0766】
実施例92:4−(アミノメチル)−N−(2−メトキシエチル)ピコリンアミド塩酸塩(化合物4−13)
【0767】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【0768】
表題化合物(4−13)を、工程1の2−メトキシエタンアミンを使用して、実施例85のための手順を用いて調製した。LCMS質量:210.0(M+1)。
【0769】
実施例93:4−(アミノメチル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピコリンアミドトリフルオロ酢酸塩(化合物4−14)
【0770】
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
【0771】
表題化合物(4−14)を、工程1の3,3,3−トリフルオロプロパン酸を使用して、実施87のための手順を用いて調製した。LCMS質量:234.0(M+1)。
【0772】
実施例A−1:非経口医薬組成物
注射(静脈内、皮下)による投与に適した非経口医薬組成物を調製するために、本明細書に記載される1−1000mgの化合物の水溶性塩、あるいはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を、滅菌水中に溶解し、その後、0.9%の無菌食塩水10mLと混合する。適切な緩衝液を、随意の酸または塩基とともに加え、pHを調節する。混合物を、注射による投与に適した単位剤形に組み込む。
【0773】
実施例Aー2:経口溶液
経口送達用の医薬組成物を調製するために、本明細書に記載される十分な量の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩を、(随意の可溶化剤、随意の緩衝液、および矯味賦形剤(taste masking excipients)とともに)水に加え、20mg/mLの溶液を提供する。
【0774】
実施例A−3:経口錠剤
本明細書に記載される20−50重量%の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、20−50重量%の微結晶性セルロース、1−10重量%の低置換のヒドロキシプロピルセルロース、および1−10重量%のステアリン酸マグネシウム、あるいは他の適切な賦形剤を混合することによって、錠剤を調製する。直接圧縮によって錠剤を調製する。圧縮錠剤の全重量を、100−500mgで維持する。
【0775】
実施例A−4:経口カプセル
経口送達用の医薬組成物を調製するために、本明細書に記載される10−500mgの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を、デンプンまたは他の適切な粉末ブレンドと混合する。混合物を、経口投与に適した、硬ゼラチンカプセルなどの経口剤形に組み込む。
【0776】
別の実施形態では、本明細書に記載される10−500mgの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を、サイズ4のカプセル、またはサイズ1のカプセル(ヒプロメロースまたは硬ゼラチン)に入れ、カプセルを密閉する。
【0777】
実施例A−5:局所ゲル組成物
医薬用の局所ゲル組成物を調製するために、本明細書に記載される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を、ヒドロキシプロピルセルロース、プロピレングリコール、イソプロピルミリステートおよび精製したアルコールUSPと混合する。結果として生じるゲル混合物を、その後、局所投与に適した、チューブなどの容器に組み込む。
【0778】
実施例B−1:ヒトLOXL2アミンオキシダーゼ活性アッセイ
ヒトLOXL2を安定して発現するCHO細胞からの10−20X濃縮した調整培地を使用して、LOXL2アミンオキシダーゼ活性を、Amplex Red蛍光を測定することによって評価する。アミンオキシダーゼ活性を分析するために、10μLの濃縮した調整培地を、37℃で2時間、DMSO中の2μLの試験化合物および73μLのアッセイ緩衝液(Assay Buffer)(50mMのホウ酸塩緩衝液、pH8)でインキュベートする。2時間のインキュベーション後、アッセイ緩衝液中に希釈した10mMの1,5−ジアミノペンタン(DAP)5μlおよび10μlのAmplex Red Mix(8.5μlのアッセイ緩衝液+10mMのAmplex Red0.5μl+500U/mlのホースラディッシュペルオキシダーゼ1μl)を加え、プレートを混合し、すぐに蛍光測定のためにFlexStaion上に置く。蛍光を、励起=544および発光=590で、1時間2分ごとに速度論様式(kinetic mode)で読み取る。アミンオキシダーゼ活性を、曲線の直線部分の勾配から計算する。
【0779】
【表5-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0780】
【表5-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0781】
【表5-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0782】
実施例Bー2:LOXL2ヒト血液アミンオキシダーゼ活性アッセイ
ヒト全血に関するヒトLOXL2のアミンオキシダーゼ活性を、Amplex Redアッセイを使用して測定する。ヒトの、組み換えヒトLOXL2(Sino Biologicals, Beijing, Chinaから購入した)を、ヘパリンバキュテナーチューブ(heparin vacutainer tubes)に収集されたヒト血液に加える。簡潔には、DMSO中の0.5−2μgの組み換えのヒトLOXL2(水中で再構成した)および2μlの試験化合物を、192μlの血液に加え、混合し、2時間37℃でインキュベートした。2時間のインキュベーション後、血液を、室温で15分間2000xgで遠心分離にかけて、血漿を分離する。50μlの血漿を除去し、40mMのDAP25μl(水中に希釈した)および25μlのAmplex Red Mix(50mMのホウ酸塩緩衝液23.5μl、pH8+10mMのAmplex Red0.5μl+500U/mlのホースラディッシュペルオキシダーゼ1μl)と混合する。サンプルを混合し、すぐに蛍光測定のためにFlexStaion上に置く。蛍光を、励起=544および発光=590で、1時間2分ごとに速度論様式で読み取る。アミンオキシダーゼ活性を、曲線の直線部分の勾配から計算する。
【0783】
実施例B−3:肺線維症のマウス中咽頭のブレオマイシンモデル
中咽頭滴下によってブレオマイシン(0.1−4U/kg)を投与することによって、肺線維症をC57Bl/6雄マウスにおいて誘発する。ブレオマイシン滴下の前(予防的投薬)またはブレオマイシン滴下の7−14日後(治療的投薬)に、マウスを、ビヒクルまたは試験化合物で(1日〜1時間)、経口、腹腔内、静脈内または皮下に前処置する。
投薬の経路および頻度は、マウスにおけるLOXL2阻害剤に関する前に判定された薬物動態学的特性に基づく。ブレオマイシン滴下後に、動物を、屠殺前に14−28日間体重減少および臨床的症状のために毎日モニタリングする。動物を、研究終了時に安楽死させ、計量し、血液(血漿の分離用)および気管支肺胞洗浄液を、続く分析のために収集し、凍結させる。肺を、除去し、計量し、その後、10%のホルマリンの滴下によって膨張または固定し、組織学的検査のために調製するか、またはヒドロキシプロリンアッセイを使用してコラーゲン決定のため1mlのPBS中で均質化する。組織学的検査に関して、線維症の指標および判定された肺線維性および炎症性の損傷の肺のAshcroftスコアとして架橋コラーゲンを測定するために、肺切片を、マッソントリクロームまたはピクロシリウスレッド(Picro−Sirius red)の染色で染色する。さらに、α−平滑筋アクチンなどの線維性タンパク質の免疫組織化学的検査を記録することができる。
肺ヒドロキシプロリン含有量に関して、0.5mlの肺ホモジネートを除去して、12NのHCl0.5mlに加え、サンプルを一晩120℃で加熱する。酸加水分解後に、25−100μlの上清を、乾燥し、25μlの水中に再懸濁し、0.5mlのクロラミンT溶液(6.5mlのddHO中の140mgのクロラミンT+1mlのn−プロパノール+1Mの酢酸ナトリウム2.5ml)の付加および20分間の室温でのインキュベーションによって、ヒドロキシプロリン含有量を判定する。インキュベーション後に、0.5mlのErlicの溶液(7mlのn−プロパノール中の1.48gの4−(ジメチルアミノ(ベンズアルデヒド)+60%の過塩素酸2.88mlおよび0.12mlのddHO)を加え、550nmで吸光度を読み取る前に15分間65℃でインキュベートする。各皮膚生検におけるヒドロキシプロリンの濃度を、ヒドロキシプロリン(Sigmaから購入した)の標準曲線から判定する。
【0784】
実施例B−4:皮膚および肺の線維症のマウスの皮下ブレオマイシンモデル
雌C57Bl/6マウスにおいてブレオマイシンを皮下注射によってマウスの背中上の2箇所の部位に投与する(50μgのブレオマイシン/部位)ことによって、皮膚および肺の線維症を誘発する。イソフルランを用いて動物に麻酔をかけ、皮膚および肺の線維症を誘発するために、ブレオマイシン(100μl、またはPBS対照)を、28日間毎日同じ部位に注射する。ブレオマイシン注射の前(予防的投薬)またはブレオマイシン注射の7−14日後(治療的投薬)に、マウスを、ビヒクルまたは試験化合物で(1日〜1時間)、経口、腹腔内、静脈内または皮下に前処置する。動物を、研究終了時に安楽死させ、計量し、血液(血漿の分離用)および気管支肺胞洗浄液を、続く分析のために収集し、凍結させる。ヒドロキシプロリンアッセイを使用するコラーゲン含有量の判定のために、肺を除去し、計量し、その後PBS中で均質化するか、あるいは10%のホルマリンの滴下によって膨張または固定し、トリクローム染色またはピクロシリウスレッド染色による組織学的検査のために調製した。6mmの皮膚パンチ生検(Acuderm)を使用して、各注射部位から皮膚生検を得る。1つのパンチ生検を、カセット中でスポンジで挟み、ホルマリンに入れ、H&E染色、トリクローム染色及び/又はピクロシリウスレッド染色による組織学的検査のために調製する。もう1つのパンチ生検を、0.5mlのPBSに入れ、上質な(fine)ハサミを使用して細かく刻む。その後、12NのHCl500μlを加え、サンプルを一晩120℃で加熱する。酸加水分解後に、25−100μlの上清を、乾燥し、25μlの水中に再懸濁し、0.5mlのクロラミンT溶液(6.5mlのddHO中の140mgのクロラミンT+1mlのn−プロパノール+1Mの酢酸ナトリウム2.5ml)の付加および20分間の室温でのインキュベーションによって、ヒドロキシプロリン含有量を判定する。インキュベーション後に、0.5mlのErlicの溶液(7mlのn−プロパノール中の1.48gの4−(ジメチルアミノ(ベンズアルデヒド)+60%の過塩素酸2.88mlおよび0.12mlのddHO)を加え、550nmで吸光度を読み取る前に15分間65℃でインキュベートする。各皮膚生検におけるヒドロキシプロリンの濃度を、ヒドロキシプロリン(Sigmaから購入した)の標準曲線から判定する。
【0785】
実施例B−5:
肝臓線維症のラット/マウスのCClモデル
マウス(Balb/cまたはC57Bl/6)において、漸増用量プロトコルを使用して、4−8週間毎週2回、トウモロコシ油中に希釈したCCl(0.5−2ml/kg体重)を腹腔内投与することによって、あるいは毎週2−3回経口投与することによって、肝臓線維症を誘発する(Popov et al. 2011 Gastroenetrology; 140(5): 1642−1652)。ラットにおいて、6−12週間毎週2回、腹腔内投与(1−2.5ml/kg)または油(鉱油、オリーブ油またはトウモロコシ油)中の経口投与によって、肝臓線維症を誘発する。最初のCCl投薬の1日から1時間前(予防的投薬)または最初のCCl投薬の1−4週間後(治療的投薬)に、LOXL2阻害剤を、経口、腹腔内、静脈内また皮下に送達する。研究の終わりに、イソフルラン下で胸腔を開けることによってマウスを屠殺し、血液を心臓穿刺によってEDTAバキュテナーチューブへと抜き、肝臓を採取する。肝臓の一部を、続くH&E染色およびピクロシリウスレッド染色による炎症および線維症の組織病理学的分析のために、10%の中性緩衝ホルマリン中に固定する。総コラーゲン含有量のヒドロキシプロリン分析のために、残りの組織を−80℃で急速凍結する。
【0786】
実施例B−6:胆汁線維症のマウスMdr2ノックアウトモデル
8週齢から12週間の間の架橋線維症/早期肝硬変を有するBALB/c.Mdr2−/−マウスモデルにおいて、肝臓病が進行する(Ikenaga et al. 2015 Am J Pathology, 185: 325−334)。LOXL2阻害剤を、誕生後6週目に開始して6週間、毎日1回、BALB/c.Mdr2−/−マウスに経口、腹腔内、静脈内または皮下に送達する。研究の終わりに、正確な気化器を介してイソフルラン(1.5%v/v)を用いてマウスに麻酔をかける。開腹術後、高忠実度の圧力カテーテルを門脈に挿入し、5分間圧力信号を測定することによって、門脈圧を直接測定する。肝臓(ALT、ASTM、ALP、およびビリルビン)および腎臓(クレアチニン)の生化学の分析のために、血清を収集する。肝臓の一部を、続くH&E染色およびピクロシリウスレッド染色による炎症、壊死および線維症の組織病理学的分析のために、10%の中性緩衝ホルマリン中に固定する。コラーゲン含有量を、ヒドロキシプロリン分析を使用して肝臓組織の一部から判定する。
【0787】
実施例B−7:腎臓線維症のマウスAlportモデル
糸球体基底膜のコラーゲンの遺伝子、コラーゲンIV−a3/a4/a5の1つにおける変異を有するマウスは、腎臓線維症の進行を伴って糸球体機能の欠損を有する。これらのマウスは、腎機能障害を進行させ、変異が存在する株バックグラウンドに依存する特定のタイミングで腎不全により時期尚早に死亡する。SV129バックグラウンド上のCol4A3欠損マウスに、予防的(およそ2−3週齢)または治療的(およそ4−6週齢)のいずれかで、LOXL2阻害剤を経口で投与する。マウスを予め決められた時間(7−9週齢)に屠殺するか、あるいは体重の>15%を失うまで(その後1−3日で死亡する)継続的に投薬する。明確に死亡させられた場合、マウスをPBSで経心的に灌流し、1つの腎臓を腎動脈でクランプし(clamped)し、もう1つの腎臓を糸球体の磁気分離のためにDynabeadsで灌流する。もう1つの腎臓を半分にして、腎皮質の小さなサンプルを、透過電子顕微鏡(TEM)解析のために固定し、腎皮質の第2のサンプルを、RNA分離に使用する。二分された腎臓のもう半分を、免疫組織化学的分析のためにOCTに埋め込む。糸球体および腎皮質からのRNAを、MMP−10、MMP−12、IL6、MCP−1、TGF−b1、CTGF、MMP−2、およびMMP−9を含む、対象の遺伝子に対するリアルタイムRT−PCRによって分析する。免疫組織化学的分析は、コラーゲン1、CD45、フィブロネクチン、平滑筋アクチン、WT−1、およびインテグリンアルファ8/ラミニンα5に対する染色を含む。コラーゲン1染色を、線維症のスコアリングのために盲検的に分析し、フィブロネクチン染色を、糸球体硬化症のスコアリングのために盲検的に分析する。すべての研究に関して、アルブミン尿を毎週評価し、血中尿素窒素(BUN)を組織収集時に評価する。
【0788】
本明細書に記載される実施例および実施形態は、例示目的のみであり、当業者に提示される様々な変更または変化は、本出願の精神および範囲および添付の特許請求の範囲内に含まれることとする。