【文献】
Samsung,System Information Signalling Design in NR[online], 3GPP TSG-RAN WG2#94 R2-163371,2016年 5月27日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第1のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定するステップは、
前記少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号の前記時間周波数リソースに基づいて、前記第1のシステム情報を送出するために使用される候補時間周波数リソースグループを決定するステップと、
前記第1のシステム情報の前記候補時間周波数リソースグループに基づいて、前記第1のシステム情報を送出するために使用される前記時間周波数リソースを決定するステップと、
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
前記処理ユニットは、前記少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号の前記時間周波数リソースに基づいて、同じ周波数領域を占有するサブキャリアを決定し、前記同じ周波数領域を占有する前記サブキャリアに基づいて前記第1のシステム情報の前記時間周波数リソースを決定するようにさらに構成される、
請求項4又は5に記載の基地局。
【発明の概要】
【0006】
この出願は、予め定義されたサブフレームが下りリンクベアラに使用されるため時間周波数リソースが柔軟に構成できない問題を解決するためのシステム情報送出方法及び装置を提供する。技術的問題を解決するために、この出願は以下の技術的解決策を開示する。
【0007】
第1の態様によれば、この出願の実施例はシステム情報送出方法を提供する。当該方法は、基地局により、第1の無線フレーム内の第1の時間周波数リソースグループ内で少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号を受信するステップと、少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第1のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定するステップであり、時間ドメインにおける第1のシステム情報の時間周波数リソースの開始位置は、第1のシステム情報が位置する無線フレームのフレームヘッダ位置に対して第1の時間オフセットを有する、ステップと、第1のシステム情報の時間周波数リソース上で第1のシステム情報を送出するステップと、を含む。
【0008】
この態様で提供される方法において、基地局は、該基地局がユーザ装置により送出された上りリンクトリガ信号を受信した後にのみ、決定された時間周波数リソースに基づいて第1のシステム情報をユーザ装置に配信する。第1のシステム情報を配信するために使用される時間周波数リソースが無線フレームのフレームヘッダ位置に対する時間オフセットを有するため、基地局が同期信号と第1のシステム情報を搬送するブロードキャストチャネルとを同時に送出しないことが確保でき、それにより、基地局は、上りリンクトリガ信号を検出することなく第1のシステム情報を送出しない。この場合、下りリンクベアラを受信するために使用される時間周波数リソースは周期的に送出された同期信号のみを受信するために使用され、同期信号は比較的少数のリソースを占有するため、残りの時間周波数リソースの多くは動的に構成でき、例えば、上りリンクデータ送信に使用でき、それにより、サブフレーム全体の時間周波数リソースの占有が回避され、これにより、LTEシステムにおけるリソース構成柔軟性を改善する。
【0009】
第1の態様を参照し、第1の態様の第1の実現方式において、当該方法は、基地局により、第2の無線フレーム内の第2の時間周波数リソースグループ内で少なくとも1つの第2の上りリンクトリガ信号を受信するステップと、少なくとも1つの第2の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第2のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定するステップであり、時間ドメインにおける第2のシステム情報の時間周波数リソースの開始位置は、第2のシステム情報が位置する無線フレームのフレームヘッダ位置に対して第2の時間オフセットを有し、第1の時間オフセットは第2の時間オフセットと異なる、ステップと、第2のシステム情報の時間周波数リソース上で第2のシステム情報を送出するステップと、をさらに含む。この態様において、基地局が無線フレームの時間周波数リソースグループ内で2つ以上の上りリンクトリガ信号を受信したとき、異なる時間オフセットが決定され、それにより、基地局は、システム情報の異なる時間周波数リソース上でシステム情報を送出して、固定の時間周波数リソースの占有を回避し、基地局側における時間周波数リソース構成の柔軟性を改善する。ゆえに、基地局は、データサービスを柔軟にスケジュールできる。
【0010】
第1の態様を参照し、第1の態様の第2の実現方式において、基地局により、第1の時間周波数リソースグループ内で少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号を受信するステップの前に、当該方法は、基地局により、上りリンクトリガ信号を受信するために使用される第1の指示情報を送出するステップであり、第1の指示情報は、無線フレームの第1の時間周波数リソースグループ内に位置する、ステップをさらに含み、それにより、ユーザ装置により送出された上りリンクトリガ信号が受信でき、次いで、システム情報が生成され、ユーザ装置に送出される。
【0011】
第1の態様又は第1の態様の第1若しくは第2の実現方式を参照し、第1の態様の第3の実現方式において、少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第1のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定するステップは、少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第1のシステム情報を送出するために使用される候補時間周波数リソースグループを決定するステップと、第1のシステム情報の候補時間周波数リソースグループに基づいて、第1のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定するステップと、を含む。
【0012】
第2の態様によれば、この出願の実施例はシステム情報受信方法を提供する。当該方法は、ユーザ装置により、サービングセルの同期信号又は第2の指示情報を受信するステップであり、第2の指示情報は、トリガ信号系列情報を示すために使用される、ステップと、同期信号又は第2の指示情報に基づいてサービングセルのトリガ信号リソースを決定するステップであり、サービングセルのトリガ信号リソースは、少なくとも1つの上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース及び/又は少なくとも1つの上りリンクトリガ信号の系列情報を含む、ステップと、サービングセルのトリガ信号リソースに基づいて上りリンクトリガ信号を生成し、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース上で上りリンクトリガ信号を送出するステップと、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、システム情報を
受信するために使用される第2の時間周波数リソースグループを決定するステップと、システム情報の第2の時間周波数リソースグループ内でシステム情報を受信するステップと、を含む。
【0013】
この態様で提供される方法において、基地局により送出されたシステム情報を受信する前、ユーザ装置は、サービングセルのトリガ信号リソースに基づいて上りリンクトリガ信号を生成し、上りリンクトリガ信号を基地局に送出する。これは、以下の問題、すなわち、ユーザ装置がシステム情報を受信した後にトリガ信号を送出するため、基地局は同期信号とシステム情報を搬送するブロードキャストチャネルとを同時に送出し、結果としてサブフレーム全体の時間周波数リソースが占有され、柔軟な時間周波数リソース構成が影響を受けることを回避する。
【0014】
第2の態様を参照し、第2の態様の第1の実現方式において、同期信号に基づいてサービングセルのトリガ信号リソースを決定するステップは、同期信号に基づいて、サービングセルの識別情報又はサービングセルに対応する識別情報を決定するステップであり、サービングセルに対応する識別情報は、サービングセルの識別情報と同じ機能を有し且つサービングセルを識別するために使用できる識別情報である、ステップと、サービングセルの識別情報又はサービングセルに対応する識別情報に基づいてサービングセルのトリガ信号リソースを決定するステップと、を含む。
【0015】
第2の態様を参照し、第2の態様の第2の実現方式において、サービングセルのトリガ信号リソースに基づいて上りリンクトリガ信号を生成するステップは、サービングセルのトリガ信号リソースに基づいてトリガ信号系列情報を決定するステップと、トリガ信号系列情報に基づいて上りリンクトリガ信号を生成するステップと、を含む。
【0016】
第2の態様を参照し、第2の態様の第3の実現方式において、ユーザ装置が第2の指示情報を受信した場合、サービングセルのトリガ信号リソースに基づいて上りリンクトリガ信号を生成するステップは、ユーザ装置により、第2の指示情報に基づいてトリガ信号系列情報を取得するステップと、トリガ信号系列情報に基づいて上りリンクトリガ信号を生成するステップと、を含む。
【0017】
第2の態様及び第2の態様の第1乃至第3の実現方式のうちいずれか1つを参照し、第2の態様の第4の実現方式において、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース上で上りリンクトリガ信号を送出するステップは、上りリンクトリガ信号を送出する前、第1の指示情報が受信されたかどうかを検出するステップと、第1の指示情報が受信された場合、第1の指示情報に基づいて、上りリンクトリガ信号を送出するために使用される時間周波数リソースを決定し、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース上で上りリンクトリガ信号を送出するステップと、を含み、それにより、基地局は、送出された上りリンクトリガ信号を受信できる。
【0018】
第2の態様及び第2の態様の第1乃至第4の実現方式のうちいずれか1つを参照し、第2の態様の第5の実現方式において、第2の時間周波数リソースグループ内でシステム情報を受信するステップは、システム情報が第2の時間周波数リソースグループ内で受信されたかどうかを決定するステップと、ユーザ装置が第2の時間周波数リソースグループ内でシステム情報を受信しない場合、上りリンクトリガ信号のフォーマットを変更し且つ/或いは送信電力を増加させ、変更されたフォーマット及び/又は増加させた送信電力に基づいて上りリンクトリガ信号を再度送出して、基地局がユーザ装置により送出された上りリンクトリガ信号を受信できることを確保するステップと、を含む。
【0019】
第2の態様及び第2の態様の第1乃至第5の実現方式のうちいずれか1つを参照し、第2の態様の第6の実現方式において、第2の時間周波数リソースグループは、サービングセルの少なくとも1つのシステム情報リソースを含み、システム情報リソースは、時間ドメインリソース、周波数ドメインリソース、及びコードワードリソースを含む。
【0020】
第2の態様の第6の実現方式のうちいずれか1つを参照し、第2の態様の第7の実現方式において、システム情報の周波数ドメインリソース及び上りリンクトリガ信号の周波数ドメインリソースは、同じ周波数ドメインサブキャリアを占有し、システム情報の時間ドメインリソースは、ユーザ装置が上りリンクトリガ信号を送出した後の指定された時間間隔内の時間ドメインリソースであり、システム情報のコードワードリソースは、システム情報のスクランブリングコードを含む。
【0021】
第3の態様によれば、この出願の実施例は、トランシーバユニットと処理ユニットとを含む基地局をさらに提供し、トランシーバユニットは、第1の無線フレーム内の第1の時間周波数リソースグループ内で少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号を受信するように構成され、処理ユニットは、少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第1のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定するように構成され、時間ドメインにおける第1のシステム情報の時間周波数リソースの開始位置は、第1のシステム情報が位置する無線フレームのフレームヘッダ位置に対して第1の時間オフセットを有し、トランシーバユニットは、第1のシステム情報の時間周波数リソースに基づいて第1のシステム情報を送出するようにさらに構成される。
【0022】
第3の態様を参照し、第3の態様の第1の実現方式において、トランシーバユニットは、第2の無線フレーム内の第2の時間周波数リソースグループ内で少なくとも1つの第2の上りリンクトリガ信号を受信するようにさらに構成され、処理ユニットは、少なくとも1つの第2の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第2のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定するように構成され、時間ドメインにおける第2のシステム情報の時間周波数リソースの開始位置は、第2のシステム情報が位置する無線フレームのフレームヘッダに対して第2の時間オフセットを有し、第1の時間オフセットは第2の時間オフセットと異なり、トランシーバユニットは、第2のシステム情報の時間周波数リソース上で第2のシステム情報を送出するようにさらに構成される。
【0023】
第3の態様を参照し、第3の態様の第2の実現方式において、トランシーバユニットは、上りリンクトリガ信号を受信するために使用される第1の指示情報を送出するようにさらに構成され、第1の指示情報は、無線フレームの第1の時間周波数リソースグループ内に位置する。
【0024】
第3の態様及び第3の態様の第1又は第2の実現方式のうちいずれかを参照し、第3の態様の第3の実現方式において、処理ユニットは、少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、同じ周波数領域を占有するサブキャリアを決定し、同じ周波数領域を占有するサブキャリアに基づいて第1のシステム情報の時間周波数リソースを決定するようにさらに構成される。
【0025】
第4の態様によれば、この出願の実施例は、トランシーバユニットと処理ユニットとを含むユーザ装置をさらに提供する。
【0026】
トランシーバユニットは、サービングセルの同期信号又は第2の指示情報を受信するように構成され、第2の指示情報は、トリガ信号系列情報を示すために使用され、処理ユニットは、同期信号及び/又は第2の指示情報に基づいてサービングセルのトリガ信号リソースを決定し、サービングセルのトリガ信号リソースは少なくとも1つの上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース及び/又は少なくとも1つの上りリンクトリガ信号の系列情報を含み;サービングセルのトリガ信号リソースに基づいて上りリンクトリガ信号を生成するように構成され、トランシーバユニットは、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース上で上りリンクトリガ信号を送出するようにさらに構成され、処理ユニットは、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて無線フレーム内の第2の時間周波数リソースグループを決定するようにさらに構成され、トランシーバユニットは、第2の時間周波数リソースグループ内でシステム情報を受信するようにさらに構成される。
【0027】
さらに、ユーザ装置は、第2の態様の第1乃至第7の実現方式における方法ステップの全部又は一部を実現するように構成されたユニットをさらに含む。
【0028】
第5の態様によれば、この出願の実施例は情報送出システムをさらに提供し、システムは基地局と少なくとも1つのユーザ装置とを含み、基地局はトランシーバとプロセッサとを含み、ユーザ装置はトランシーバとプロセッサとを含む。
【0029】
ユーザ装置は、サービングセルの同期信号又は第2の指示情報を受信し、第2の指示情報はトリガ信号系列情報を示すために使用され;同期信号又は第2の指示情報に基づいてサービングセルのトリガ信号リソースを決定し、サービングセルのトリガ信号リソースは上りリンクトリガ信号時間周波数リソースのグループ及び/又は上りリンクトリガ信号コードワードのグループを含む。
【0030】
ユーザ装置はさらに、サービングセルのトリガ信号リソースに基づいて上りリンクトリガ信号を生成し、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース上で上りリンクトリガ信号を送出する。
【0031】
基地局は、第1の無線フレーム内の第1の時間周波数リソースグループ内で少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号を受信し;少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第1のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定し、時間ドメインにおける第1のシステム情報の時間周波数リソースの開始位置が、第1のシステム情報が位置する無線フレームのフレームヘッダ位置に対して第1の時間オフセットを有し;第1のシステム情報の時間周波数リソース上で第1のシステム情報を送出する。
【0032】
ユーザ装置は、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、システム情報を送出するために使用される第2の時間周波数リソースグループを決定し、システム情報の第2の時間周波数リソースグループ内で第1のシステム情報を受信する。
【0033】
基地局は、第1の態様から第1の態様の第3の実現方式までの任意の技術的解決策の実現方式を実現するようにさらに構成され、ユーザ装置は、第2の態様から第2の態様の第7の実現方式までの任意の技術的解決策の実現方式を実現するようにさらに構成される。
【0034】
この態様で提供されるシステムにおいて、基地局は、アイドルモードにおいて同期信号のみを周期的に送出し、上りリンクトリガ信号が基地局により検出される前にシステム情報を配信しない。この場合、同期信号が比較的少数の適応的リソースを占有するため、サブフレームのすべての残りの時間周波数リソースが動的に構成されて、サービングセルにおける上りリンクサービス及び下りリンクサービスに柔軟に適応できる。これは、以下の問題、すなわち、基地局が同期信号とシステム情報を搬送するブロードキャストチャネルとを同時に送出するため、時間周波数リソース全体が占有され、結果としてLTEシステムにおけるリソース構成柔軟性が影響を受けることを回避する。
【0035】
第6の態様によれば、この出願はコンピュータ記憶媒体をさらに提供し、コンピュータ記憶媒体はプログラムを記憶してもよく、プログラムが実行されたとき、本発明で提供されるシステム情報送出方法及び装置の実現方式におけるステップの一部又は全部が実行され得る。
【発明を実施するための形態】
【0037】
この出願の実施例で提供されるシステム情報送出方法及び装置は、5G通信システム、LTEシステム、又は進化型LTEシステムに主に適用され、或いはシングルキャリアシステム又はマルチキャリアシステムに適用されてもよい。この方法は、基地局(略称eNB)により、システム情報をユーザ装置(略称UE)を送出するために使用される。システム情報は、システム帯域幅情報、システムフレーム番号、ユーザ装置のアクセスに関連したシステム情報等を含む。
【0038】
この出願におけるユーザ装置は、ユーザ装置、ユーザ端末、クライアント等でもよい。具体的に、ユーザ装置は、モバイルフォン、タブレットコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス等をさらに含む。
【0039】
この出願の実施例で使用されるサービングセルは、ユーザ装置のためにネットワーク側デバイスにより構成されたサービングセルでもよく、或いはユーザ装置にサービス提供するサービングセルでもよく、或いはユーザ装置によりアクセスされるサービングセルでもよい。本発明の実施例におけるサービングセル(英語:serving cell)はコンポーネントキャリア(英語:component carrier)とも呼ばれ得る。本発明の実施例におけるサービングセルは、ユーザ装置のプライマリサービングセル(英語:primary serving cell)でもよく、或いはユーザ装置のセカンダリサービングセル(英語:secondary serving cell)でもよい。
【0040】
LTEシステムにおいて、上りリンク又は下りリンクデータ送信は、無線フレームを使用することにより基地局とユーザ装置との間で実行される。無線フレームは、LTEシステムにおける時間単位である。LTEシステムにおいて、各無線フレームは10個のサブフレームを含み、10msの時間長を有すると指定される。無線フレーム構造は、異なるタイプのサブフレームの組み合わせに依存する。TDDシステムにおいて、7つの決定されたタイプの無線フレーム構造が存在する。各サブフレームの長さは1msであり、各サブフレームは複数のタイプを含む。TDDモードにおいて、サブフレームは下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、及びスペシャルサブフレームを含み、周波数分割複信(英語:frequency division duplex、略称FDD)モードにおいて、サブフレームは下りリンクサブフレーム及び上りリンクサブフレームを含む。
【0041】
この出願において、次世代通信システムにおけるリソース構成柔軟性を改善するために、システム設計は、予め定義される時間周波数リソースを可能な限り低減し、且つ連続的に送信される信号を最小化することを目指し、それにより、柔軟に構成できる時間周波数リソースが最大化される。この出願の実施例はシステム情報送出方法を提供する。
図2に示されるように、方法は以下のステップを含む。
【0042】
ステップ201:基地局が、第1の無線フレーム内の第1の時間周波数リソースグループ内で少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号を受信する。トリガ信号の形式は、LTEにおけるPRACH信号の形式と同様である。
【0043】
時間周波数リソースは、LTEシステムにおける時間ドメイン及び周波数ドメインにおいて物理チャネル及び物理信号を送信するために使用されるリソースである。具体的に、LTEシステムにおいて、時間ドメインにおける物理チャネル及び/又は物理信号を送信するための最小時間単位はOFDMシンボルであり、周波数ドメインにおける最小単位はサブキャリアであると指定される。時間ドメインにおける1つの最小リソース単位と周波数ドメインにおける1つの最小リソース単位とを含むリソースがリソースエレメント(英語:resource element、略称RE)と呼ばれる。時間周波数リソースは、周波数ドメイン及び時間ドメインにおけるREのグループを含む。例えば、時間周波数リソースは時間ドメインにおいて1つのサブフレームを含み、周波数ドメインにおいて72個のサブキャリアを含み、各サブフレームは14個のOFDMシンボルを含む。
【0044】
第1の時間周波数リソースは少なくとも1つのサブフレームを含む。例えば、
図1における無線フレームは10個のサブフレーム、すなわちサブフレーム0乃至9を含み、DL0及びDL5は、下りリンク送信を実現するために使用されるサブフレームとして予め定義される。ステップ201において、第1の時間周波数リソースグループは、サブフレーム1乃至サブフレーム4を含む時間周波数リソースグループ、及び/又はサブフレーム6乃至サブフレーム9を含む時間周波数リソースグループであり、上りリンクトリガ信号は、2つの時間周波数リソースグループ双方における各サブフレームの時間周波数リソース上で受信できる。第1の時間周波数リソースグループにおいて、少なくとも1つの上りリンクトリガ信号が受信されてもよく、第1の時間周波数リソースグループ内の各サブフレームにおいて、少なくとも1つの上りリンクトリガ信号が受信されてもよい。
【0045】
さらに、上りリンクトリガ信号が受信される前、基地局は、予め設定された周波数に基づいて同期信号を周期的に送出し、同期信号は、同期信号系列を使用することによりサービングセルのID情報又は識別情報を搬送する。
【0046】
ステップ202:基地局が、少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第1のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定し、時間ドメインにおける第1のシステム情報の時間周波数リソースの開始位置は、第1のシステム情報が位置する無線フレームのフレームヘッダ位置に対して第1の時間オフセットを有する。
【0047】
第1の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第1のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定することは、少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第1のシステム情報を送出するために使用される候補時間周波数リソースグループを決定することと、第1のシステム情報の候補時間周波数リソースグループから、第1のシステム情報の時間周波数リソースを決定することとを含む。
【0048】
図3に示されるように、基地局は、サブフレーム2の時間周波数リソース上で、ユーザ装置により送出された上りリンクトリガ信号を受信し、ユーザ装置側におけるトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、システム情報を送出するためのサブフレーム4乃至サブフレーム8を含む時間周波数リソースグループ、すなわち、第1のシステム情報の候補時間周波数リソースグループを決定する。基地局側における無線フレームは、10個のサブフレーム、すなわちサブフレーム0乃至9を含む。基地局は、第1の時間周波数リソースグループ内でトリガ信号が受信されるリソース位置の数に基づいて、及び/又はトリガ信号を送出するために使用される時間周波数リソースグループのサブフレームタイプに基づいて、時間周波数リソースグループ内でシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定する。
【0049】
具体的に、基地局が第1の時間周波数リソースグループ内で受信されるトリガ信号に基づいて、システム情報を送出するために使用される時間周波数リソースグループを決定するプロセスは、以下のとおりである。
図3に示されるように、第1の時間周波数リソースグループはサブフレーム0乃至3を含み、基地局は第1の時間周波数リソースグループ内で少なくとも1つの上りリンクトリガ信号を受信し、時間ドメインにおける少なくとも1つの上りリンクトリガ信号に対応する時間周波数リソースの開始位置がサブフレーム2内である場合、基地局は、システム情報を送出するために使用される時間周波数リソースグループがサブフレーム4乃至8を含む時間周波数リソースグループであると決定する。換言すると、開始位置のサブフレームとシステム情報を送出するために基地局により決定される時間周波数リソースグループ内の最後のサブフレームとの間の時間オフセットが、固定の時間オフセットである。この実施例において、時間オフセットは6個のサブフレームである。
【0050】
この出願におけるシステム情報のリソースは時間リソース、周波数リソース、コードワードリソースなどを含む。コードワードリソースは、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて決定されるシステム情報スクランブリングコードを含む。上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースとシステム情報の時間周波数リソースとの間の関係は以下のとおりである。システム情報の周波数ドメインリソースと上りリンクトリガ信号の周波数ドメインリソースとは、同じ周波数ドメインサブキャリアを占有し、システム情報の時間ドメインリソースは、ユーザ装置により上りリンクトリガ信号を送出するために使用される時間ドメインリソースに対する時間オフセットを有する。時間オフセットは、少なくとも1つのサブフレーム及び/又は1つの直交周波数分割多重(英語:orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボルである。
【0051】
さらに、基地局は、トリガ信号を送出するために使用される時間周波数リソースをユーザ装置に対してさらに示してもよい。例えば、基地局は、特定のユーザ装置のための下りリンク共通制御命令情報又は下りリンク制御命令情報を送出して、トリガ信号を送出するために使用される時間周波数リソースを示す。
【0052】
ステップ203:基地局が、第1のシステム情報の時間周波数リソース上で第1のシステム情報を送出する。さらに、基地局は、第1のシステム情報を搬送するブロードキャストチャネルを配信することにより第1のシステム情報を送出してもよい。
【0053】
さらに、基地局が少なくとも2つの時間周波数リソース位置でシステム情報を送出し、少なくとも2つの時間周波数リソース位置が少なくとも2つの異なる無線フレーム内にそれぞれある場合、対応するシステム情報を送出するために使用される各時間周波数リソースは、時間周波数リソースが位置する無線フレームのフレームヘッダの開始位置に対して異なる時間オフセットを有すると決定される。具体的に言えば、第1のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースは、第1の無線フレームのフレームヘッダ位置に対して第1の時間オフセットを有し、第2のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースは、第2の無線フレームのフレームヘッダ位置に対して第2の時間オフセットを有する、などである。これは、各々の送出されるシステム情報の時間周波数リソースが、システム情報が位置する無線フレームのフレームヘッダの開始位置と異なることを確保し、これにより、予め設定された固定の下りリンク時間周波数リソースの占有を回避する。
【0054】
この出願のこの実施例において、基地局は、システム情報を送出するために固定の時間周波数リソースを占有する必要がない。ゆえに、システム情報を送出するために元来使用されているサブフレームのサブフレームタイプがさらに変更されてもよい。例えば、サブフレームは上りリンク送信サブフレームに変更される。このように、システムリソース柔軟性が改善される。
【0055】
さらに、ステップ201における、基地局が少なくとも1つの上りリンクトリガ信号を受信することは、基地局により、同じ無線フレーム内の時間周波数リソースグループ内の異なる時間周波数リソース位置で2つ以上の上りリンクトリガ信号を受信すること、又は基地局により、連続無線フレーム又は非連続無線フレームを含む異なる無線フレーム内の異なる時間周波数リソース上で2つ以上の上りリンクトリガ信号を別個に受信することを含む。
【0056】
基地局が、第2の無線フレーム内の第2の時間周波数リソースグループ内で少なくとも1つの第2の上りリンクトリガ信号を受信した場合、第2のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定するステップは、少なくとも1つの第2の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第2のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定することを含む。時間ドメインにおける第2のシステム情報の時間周波数リソースの開始位置は、第2のシステム情報が位置する無線フレームのフレームヘッダ位置に対して第2の時間オフセットを有し、第1の時間オフセットは第2の時間オフセットと異なる。時間オフセットは、少なくとも1つのサブフレーム及び/又は1つのOFDMシンボルである。第2のシステム情報の時間周波数リソースが決定された後、第2のシステム情報は、第2のシステム情報の時間周波数リソース上で送出される。ゆえに、異なる基地局が、システム情報の異なる時間周波数リソース上でシステム情報を送出して、固定の時間周波数リソースの占有を回避し、基地局側における時間周波数リソース構成の柔軟性を改善する。ゆえに、基地局は、上りリンク又は下りリンクデータサービスを柔軟にスケジュールできる。
【0057】
さらに、ステップ201における、基地局が第1の無線フレーム内の第1の時間周波数リソースグループ内で少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号を受信することは、基地局により、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース位置が位置するサブフレームの開始位置で第1の指示情報を送出することを含み、第1の指示情報は、上りリンクトリガ信号が現在のサブフレーム内で受信できるかどうかを示すために使用され、指示情報は、無線フレーム全体における一様な指示をさらに含み、ユーザ装置が上りリンクトリガ信号を送出できるかどうかを示す。
【0058】
第1の指示情報が、上りリンクトリガ信号が現在のサブフレーム内で受信できることを示す場合、基地局は、無線フレームの第1の時間周波数リソースグループ内の少なくとも1つの時間周波数リソース位置で上りリンクトリガ信号を受信する。基地局が、2つ以上の上りリンクトリガ信号を受信した場合、基地局は、予め定義された時間長と各上りリンクトリガ信号とに基づいて、システム情報を各々の受信した上りリンクトリガ信号に対応するユーザ装置に送出する。別法として、システム情報の時間周波数リソースは、複数のトリガ信号が受信される時間周波数リソース位置に基づいて決定される。例えば、上りリンクトリガ信号がサブフレームn内で受信された場合、システム情報は、上りリンクトリガ信号の周波数ドメイン位置と同じで且つサブフレームn+kより早いサブフレーム内である周波数ドメイン位置で送出される。
【0059】
ステップ201において、基地局が上りリンクトリガ信号を受信する前に、当該方法は、ユーザ装置により、上りリンクトリガ信号を生成及び送出することをさらに含む。
図4に示されるように、具体的なプロセスは以下のとおりである。
【0060】
ステップ401:ユーザ装置が、サービングセルの同期信号又は第2の指示情報を受信し、第2の指示情報は、トリガ信号系列情報を示すために使用される。
【0061】
ステップ402:ユーザ装置が、同期信号又は第2の指示情報に基づいてサービングセルのトリガ信号リソースを決定し、サービングセルのトリガ信号リソースは、少なくとも1つの上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース及び/又は少なくとも1つの上りリンクトリガ信号の系列情報を含む。
【0062】
ステップ402において、ユーザ装置により受信された指示情報がサービングセルの同期信号である場合、ユーザ装置は、同期信号に基づいてサービングセルのトリガ信号リソースを決定する。具体的に、最初、ユーザ装置は、同期信号に基づいて、サービングセルのID情報又はサービングセルに対応するID情報を決定し、次いで、ユーザ装置は、サービングセルのID情報又はサービングセルに対応するID情報に基づいて、サービングセルのトリガ信号リソースを決定する。
【0063】
サービングセルのID情報は、セルIDでもよく、或いは他の識別情報でもよく、セルIDは、ネットワークにおけるサービングセルの一意識別子である。サービングセルに対応するID情報は、セルIDと同じ機能を有し且つサービングセルを識別するために使用できるID情報、例えば、サービングセルのグループを一意に識別できるハイパーセルID(hyper-cell ID)である。
【0064】
上りリンクトリガ信号リソースは、トリガ信号を生成するために使用されるコードワード情報グループ、トリガ信号を送出するために使用される時間周波数リソースに関する情報、トリガ信号の初期フォーマット情報、トリガ信号の初期電力情報などを含む。例えば、トリガ信号の時間ドメインリソースは、無線フレーム内の全部又は一部のサブフレームであり、周波数ドメインリソースは、同期信号を受信するために使用される周波数ドメインリソースと同じか、或いは1つの周波数ドメインオフセットだけ異なる。トリガ信号の初期フォーマット情報は、占有される連続OFDMシンボルの数又は繰り返し送出されるトリガ信号の最大数、トリガ信号を送出するための時間長、及びトリガ信号の再送信数を含む。トリガ信号の初期電力情報は、最初にトリガ信号が送信されるときの電力の値、及び再送信中の電力増分の値を含む。トリガ信号のフォーマット情報は、トリガ信号を送出するための時間長、及びトリガ信号の再送信数を含む。
【0065】
ステップ402において、別法として、ユーザ装置により受信される指示情報は、基地局により送出された指示情報又はトリガ系列情報でもよい。トリガ系列情報は、トリガ信号を生成するために使用されるコードワード情報又はコードワード情報グループ、トリガ信号を送出するための時間周波数リソース位置、トリガ信号の初期フォーマット情報、及びトリガ信号の初期電力情報を含む。
【0066】
ステップ403:ユーザ装置が、サービングセルのトリガ信号リソースに基づいて上りリンクトリガ信号を生成し、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース上で上りリンクトリガ信号を送出する。
【0067】
ステップ403における、ユーザ装置がトリガ信号リソースに基づいて上りリンクトリガ信号を生成することは、ユーザ装置がサービングセルの同期信号を受信した場合、トリガ信号リソースに基づいてトリガ信号の系列情報グループを決定することと、トリガ信号系列として系列情報グループから系列をランダムに選択してトリガ信号を生成することとを具体的に含む。
【0068】
ユーザ装置により受信される第2の指示情報がトリガ信号系列情報を含む場合、ユーザ装置がサービングセルのトリガ信号リソースに基づいて上りリンクトリガ信号を生成することは、ユーザ装置により、第2の指示情報に基づいてトリガ信号系列を取得することと、ユーザ装置により、トリガ信号系列に基づいて上りリンクトリガ信号を生成することとを含む。トリガ信号系列情報は、トリガ信号を生成するために使用される系列を含み、トリガ信号を生成するために使用される系列の基本パラメータ又は命令のような情報をさらに含む。
【0069】
さらに、ステップ403においてユーザ装置が生成されたトリガ信号を基地局に送出する前、ユーザ装置はさらに、上りリンクトリガ信号を送出するかどうかを決定する必要がある。具体的なプロセスは以下のとおりである。
【0070】
ユーザ装置は、上りリンクトリガ信号の決定された時間周波数リソースが位置するサブフレームの開始位置において、第1の指示情報が存在するかどうかを検出する。トリガ信号を送出するための送出命令が検出された場合、ユーザ装置は、トリガ信号の決定された時間周波数リソース位置で上りリンクトリガ信号を送出する。トリガ信号を送出するための第1の指示情報が検出されない場合、ユーザ装置はトリガ信号を送出しない。第1の指示情報は、下りリンク制御指示情報と、現在のサブフレームタイプを示すために使用される指示情報とを含んでもよい。上りリンクトリガ信号を送出する前、ユーザ装置は、基地局が上りリンクトリガ信号を受信し、システム情報を送出することができるかどうかを決定する。これは、ユーザ装置が無効な上りリンクトリガ信号を送出することを回避し、これにより、システム情報送信のセキュリティ及び正確さを改善する。
【0071】
ユーザ装置が、生成された上りリンクトリガ信号を基地局に送出した後、基地局は、上りリンクトリガ信号に基づいてステップ201乃至203を実行して、ブロードキャストチャネルを使用することによりシステム情報をユーザ装置に送出する。ステップ
403の後、当該方法は以下をさらに含む。
【0072】
ステップ404:ユーザ装置が、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、無線フレーム内の第2の時間周波数リソースグループを決定する。換言すると、ユーザ装置は、送出した上りリンクトリガ信号に基づいてサービングセルの1つのシステム情報リソース又はサービングセルのシステム情報リソースのグループを決定する。
【0073】
ユーザ装置が第2の時間周波数リソースグループを決定するプロセスにおいて、ユーザ装置は、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースが位置するサブフレームの位置に基づいて、サービングセルのシステム情報を検出するための時間周波数リソース位置、すなわち第2の時間周波数リソース位置を決定する。例えば、
図3に示されるように、ユーザ装置は、送出した上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースが位置するサブフレームの位置に基づいて、サービングセルのシステム情報を検出するための時間周波数リソース位置を決定する。例えば、サブフレームnにおいてトリガ信号を送出した後、ユーザ装置は、サブフレームn+1からサブフレームn+kまでのk個のサブフレームの時間間隔内で、システム情報が基地局から受信されるかどうかを検出する。
【0074】
図3において、基地局側で、システム情報を送出するための時間周波数リソース位置は、ユーザ装置により受信された同期信号の時間周波数リソース位置に基づいて決定される。例えば、サービングセルの同期信号は、サブフレームn内のm番目のOFDMシンボルの予め決定された周波数ドメイン位置でユーザ装置により検出され、ユーザ装置は、サブフレームn+1内の(m+v)番目のOFDMシンボル上でサービングセルのシステム情報を検出する。システム情報は、1つ以上のOFDMシンボルを占有し得る。例えば、ユーザ装置は、(m+v)番目のOFDMシンボルからシステム情報を受信し始める。
【0075】
システム情報が時間周波数リソース位置でユーザ装置により検出されない場合、ユーザ装置はステップ403を繰り返し実行して、トリガ信号の後の時間周波数リソース上で上りリンクトリガ信号を送出し続け、或いは、ユーザ装置はタイマを開始し、タイマが満了した後にステップ403を繰り返す。
【0076】
ステップ405:ユーザ装置が、第2の時間周波数リソースグループ内でシステム情報を受信する。
【0077】
ユーザ装置がトリガ信号を再度送出する前述のプロセスは、ユーザ装置により、トリガ信号の初期フォーマット及び/又は送信電力を変更することと、トリガ信号を次回送出するときに更新されたトリガ信号フォーマット及び/又は送信電力を使用すること、具体的に、より大きい再送信数及びより大きい送信電力を使用することと、トリガ信号の再送信数及びトリガ信号の送信電力が予め定義された最大値に到達した場合、トリガ信号のフォーマット及び送信電力はもはや変更されないこととをさらに含む。
【0078】
基地局により送出されたシステム情報を受信しないとき、ユーザ装置は、初期フォーマットを変更し、或いは送信電力を増加させて、送出した上りリンクトリガ信号が基地局に到達できるようにし、それにより、基地局は、上りリンクトリガ信号を受信し、システム情報を送出することができる。
【0079】
この方法の実施例において、ユーザ装置により送出されたトリガ信号を受信した後、基地局は、決定された時間周波数リソースに基づいてシステム情報をユーザ装置に配信する。システム情報を配信するために使用される時間周波数リソースが時間オフセットを有するため、基地局により送出される同期信号とシステム情報を搬送するブロードキャストチャネルとは同時に送出されず、換言すると、基地局は、上りリンクトリガ信号を検出しないときシステム情報を送出しないことが確保される。この場合、下りリンクベアラを受信するために使用される時間周波数リソースは同期信号のみを受信するために使用され、少数のリソースが占有されるため、残りの時間周波数リソースの多くは動的に構成でき、例えば、上りリンクデータ送信に使用でき、それにより、サブフレーム全体の時間周波数リソースの占有が回避され、これにより、LTEシステムにおけるリソース構成柔軟性を改善する。
【0080】
この出願の別の実施例において、情報送出システムが提供される。当該システムは、基地局と少なくとも1つのユーザ装置とを含む。
図5は、基地局によりシステム情報をユーザ装置に送出するシグナリング図である。具体的に、システムにおいてシステム情報を生成及び送出するプロセスは以下のとおりである。
【0081】
S501.基地局が、サービングセルの同期信号又は第2の指示情報をユーザ装置に送出する。
【0082】
S502.ユーザ装置が、サービングセルの同期信号又は第2の指示情報を受信する。
【0083】
S503.ユーザ装置が、受信した同期信号又は受信した第2の指示情報に基づいてサービングセルのトリガ信号リソースを決定する。具体的に、ユーザ装置は、サービングセルの同期信号のグループに基づいてID_I情報又は識別情報を決定し、ID_I情報又は識別情報に基づいてサービングセルのトリガ信号リソースを決定し、サービングセルのトリガ信号リソースは、上りリンクトリガ信号時間周波数リソースのグループ及び/又は上りリンクトリガ信号コードワードのグループを含む。
【0084】
S504.ユーザ装置が、サービングセルのトリガ信号リソースに基づいて上りリンクトリガ信号を生成し、上りリンクトリガ信号が送出できるかどうかを決定する。
【0085】
S505.ユーザ装置が基地局からの第1の指示情報を検出又は受信し、第1の指示情報は、トリガ信号を送出するようユーザ装置に命令するために使用される場合、ユーザ装置はステップS
506を実行する。
【0086】
S506.ユーザ装置が、生成した上りリンクトリガ信号を基地局に送出する。
【0087】
S507.基地局が、無線フレームの第1の時間周波数リソースグループ内の少なくとも1つの時間周波数リソース位置で少なくとも1つの上りリンクトリガ信号を受信する。
【0088】
S508.基地局が、少なくとも1つの上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース位置に基づいて、第1のシステム情報を送出するための第1の時間周波数リソース位置を決定し、時間ドメインにおける第1の時間周波数リソース位置の開始位置は、第1のシステム情報が位置する無線フレームのフレームヘッダ位置に対して第1の時間オフセットを有する。
【0089】
S509.基地局が、第1のシステム情報の時間周波数リソース位置で第1のシステム情報を送出する。
【0090】
S510.ユーザ装置が、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて第2の時間周波数リソースグループを決定する。
【0091】
S511.ユーザ装置が、第2の時間周波数リソースグループ内で第1のシステム情報を受信する。
【0092】
S512.ユーザ装置が、基地局により送出された第1のシステム情報が受信されたかどうかを検出する。
【0093】
S513.ユーザ装置が第1のシステム情報を検出又は受信しない場合、ユーザ装置は、上りリンクトリガ信号の初期フォーマットを変更し、或いは送信電力を増加させる。
【0094】
S514.ユーザ装置が、変更された初期フォーマット又は増加させた送信電力に基づいて上りリンクトリガ信号を再度送出して、基地局が上りリンクトリガ信号を受信でき、システム情報を送出できることを確保する。
【0095】
さらに、ステップS509において、基地局は、無線フレーム内で第2の上りリンクトリガ信号を受信し、第2の上りリンクトリガ信号に基づいて、ブロードキャストチャネルを送出するための第2の時間周波数リソース位置を決定し、第2の時間周波数リソース位置でシステム情報を送出するようにさらに構成される。指定された時間間隔内で、第2の時間周波数リソース位置は、無線フレームのフレームヘッダ位置に対して第2の時間オフセットを有し、第2の時間オフセットは第1の時間オフセットに等しくない。
【0096】
この実施例で提供されるシステムにおいて、基地局は、アイドルモードにおいて同期信号のみを周期的に送出し、上りリンクトリガ信号が基地局により検出される前にシステム情報を配信しない。この場合、同期信号が比較的少数の適応的リソースを占有するため、サブフレームのすべての残りの時間周波数リソースが動的に構成されて、セルにおける上りリンクサービス及び下りリンクサービスに柔軟に適応できる。これは、以下の問題、すなわち、基地局が同期信号とシステム情報を搬送するブロードキャストチャネルとを同時に送出するため、時間周波数リソース全体が占有され、LTEシステムにおけるさらなるリソース構成柔軟性が影響を受けることを回避する。
【0097】
さらに、システムの前述の実施例に対応して、この出願は基地局600をさらに提供する。
図6に示されるように、基地局は、トランシーバユニット601及び処理ユニット602を含む。トランシーバユニット601は、第1の無線フレーム内の第1の時間周波数リソースグループ内で少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号を受信するように構成される。処理ユニット602は、少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第1のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定するように構成され、時間ドメインにおける第1のシステム情報の時間周波数リソースの開始位置は、第1のシステム情報が位置する無線フレームのフレームヘッダ位置に対して第1の時間オフセットを有する。トランシーバユニット601は、第1のシステム情報の時間周波数リソース上で第1のシステム情報を送出するようにさらに構成される。
【0098】
さらに、トランシーバユニット601は、第2の無線フレーム内の第2の時間周波数リソースグループ内で少なくとも1つの第2の上りリンクトリガ信号を受信するようにさらに構成される。処理ユニット602は、少なくとも1つの第2の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第2のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定するように構成され、時間ドメインにおける第2のシステム情報の時間周波数リソースの開始位置は、第2のシステム情報が位置する無線フレームのフレームヘッダ位置に対して第2の時間オフセットを有し、第1の時間オフセットは第2の時間オフセットと異なる。トランシーバユニット601は、第2のシステム情報の時間周波数リソース上で第2のシステム情報を送出するようにさらに構成される。
【0099】
さらに、トランシーバユニット601は、上りリンクトリガ信号を受信するために使用される第1の指示情報を送出するようにさらに構成され、第1の指示情報は、無線フレームの第1の時間周波数リソースグループ内に位置する。
【0100】
処理ユニット602は、少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、同じ周波数領域を占有するサブキャリアを決定し、同じ周波数領域を占有するサブキャリアに基づいて第1のシステム情報の時間周波数リソースを決定するようにさらに構成される。
【0101】
さらに、実施例がユーザ装置700をさらに提供する。
図7に示されるように、ユーザ装置700は、トランシーバユニット701及び処理ユニット702を含む。
【0102】
トランシーバユニット701は、サービングセルの同期信号又は第2の指示情報を受信するように構成され、第2の指示情報は、トリガ信号系列情報を示すために使用される。処理ユニット702は、同期信号及び/又は第2の指示情報に基づいてサービングセルのトリガ信号リソースを決定し、サービングセルのトリガ信号リソースは、少なくとも1つの上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース及び/又は少なくとも1つの上りリンクトリガ信号の系列情報を含み;サービングセルのトリガ信号リソースに基づいて上りリンクトリガ信号を生成するように構成される。トランシーバユニット701は、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース上で上りリンクトリガ信号を送出するようにさらに構成される。処理ユニット702は、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、無線フレーム内の第2の時間周波数リソースグループを決定するようにさらに構成される。トランシーバユニット701は、第2の時間周波数リソースグループ内でシステム情報を受信するようにさらに構成される。
【0103】
さらに、処理ユニット702は、同期信号に基づいて、サービングセルの識別情報又はサービングセルに対応する識別情報を決定し、サービングセルに対応する識別情報は、サービングセルの識別情報と同じ機能を有し且つサービングセルを識別するために使用できる識別情報であり;サービングセルの識別情報又はサービングセルに対応する識別情報に基づいてサービングセルのトリガ信号リソースを決定するようにさらに構成される。
【0104】
さらに、処理ユニット702は、サービングセルのトリガ信号リソースに基づいてトリガ信号系列情報を決定し、トリガ信号系列情報に基づいて上りリンクトリガ信号を生成するようにさらに構成される。第2の指示情報が受信された場合、処理ユニット702は、第2の指示情報に基づいてトリガ信号系列情報を取得し、トリガ信号系列情報に基づいて上りリンクトリガ信号を生成する。
【0105】
処理ユニット702は、上りリンクトリガ信号が送出される前、第1の指示情報が受信されたかどうかを検出し、第1の指示情報が受信された場合、第1の指示情報に基づいて、上りリンクトリガ信号を送出するために使用される時間周波数リソースを決定し、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース上で上りリンクトリガ信号を送出するようにさらに構成される。
【0106】
さらに、処理ユニット702は、システム情報が第2の時間周波数リソースグループ内で受信されないとき、上りリンクトリガ信号のフォーマットを変更し且つ/或いは送信電力を増加させ、変更されたフォーマット及び/又は増加させた送信電力に基づいて上りリンクトリガ信号を再度送出するようにさらに構成される。
【0107】
第2の時間周波数リソースグループはサービングセルの少なくとも1つのシステム情報リソースを含み、システム情報リソースは時間ドメインリソース、周波数ドメインリソース、及びコードワードリソースを含む。任意選択で、システム情報の周波数ドメインリソース及び上りリンクトリガ信号の周波数ドメインリソースは、同じ周波数ドメインサブキャリアを占有し、システム情報の時間ドメインリソースは、ユーザ装置が上りリンクトリガ信号を送出した後の指定された時間間隔内の時間ドメインリソースであり、システム情報のコードワードリソースは、システム情報のスクランブリングコードを含む。
【0108】
この実施例において、基地局は、
ユーザ装置により送出された上りリンクトリガ信号を受信した後にのみ、決定された時間周波数リソースに基づいて第1のシステム情報を
ユーザ装置に配信する。第1のシステム情報を配信するために使用される時間周波数リソースが無線フレームのフレームヘッダ位置に対する時間オフセットを有するため、基地局が同期信号と第1のシステム情報を搬送するブロードキャストチャネルとを同時に送出しないことが確保でき、それにより、基地局は、上りリンクトリガ信号を検出することなく第1のシステム情報を送出しない。この場合、下りリンクベアラを受信するために使用される時間周波数リソースは周期的に送出された同期信号のみを受信するために使用され、同期信号は比較的少数のリソースを占有するため、残りの時間周波数リソースの多くは動的に構成でき、例えば、上りリンクデータ送信に使用でき、それにより、サブフレーム全体の時間周波数リソースの占有が回避され、これにより、LTEシステムにおけるリソース構成柔軟性を改善する。
【0109】
基地局600及びユーザ装置700の前述の実施例に対応して、具体的なハードウェアにおいて、この出願は基地局及びユーザ装置をさらに提供する。
図8及び
図9に示されるように、基地局は、トランシーバ801、プロセッサ802、通信バス803、及びメモリ804を含み、トランシーバ801は、少なくとも1つの通信インターフェース及び/又はI/Oインターフェースを含む。対応して、ユーザ装置は、トランシーバ901、プロセッサ902、通信バス903、及びメモリ904を含み、トランシーバ901は、少なくとも1つの通信インターフェース及び/又はI/Oインターフェースを含む。
【0110】
基地局におけるトランシーバ801は、前述の実施例における受信ユニット601のすべての機能を実現するように構成されたハードウェアデバイスであり、プロセッサ802は、前述の実施例における処理ユニット602のすべての機能を実現するように構成されたハードウェアデバイスである。対応して、ユーザ装置におけるトランシーバ901は、前述の実施例における受信ユニット701のすべての機能を実現するように構成されたハードウェアデバイスであり、プロセッサ902は、前述の実施例における処理ユニット702のすべての機能を実現するように構成されたハードウェアデバイスである。
【0111】
具体的な実施例において、基地局と少なくとも1つのユーザ装置とを含むシステム情報送出システムがさらに提供される。基地局とユーザ装置との双方が、前述の実施例におけるハードウェアデバイス又は装置ユニットに適用される。このシステムにおいて、基地局はシステム情報をユーザ装置に配信し、具体的な配信プロセスが以下のステップを含む。
【0112】
ユーザ装置は、サービングセルの同期信号又は第2の指示情報を受信し、第2の指示情報はトリガ信号系列情報を示すために使用され;同期信号又は第2の指示情報に基づいてサービングセルのトリガ信号リソースを決定し、サービングセルのトリガ信号リソースは上りリンクトリガ信号時間周波数リソースのグループ及び/又は上りリンクトリガ信号コードワードのグループを含む。
【0113】
ユーザ装置はさらに、サービングセルのトリガ信号リソースに基づいて上りリンクトリガ信号を生成し、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソース上で上りリンクトリガ信号を送出する。
【0114】
基地局は、第1の無線フレーム内の第1の時間周波数リソースグループ内で少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号を受信し、少なくとも1つの第1の上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、第1のシステム情報を送出するために使用される時間周波数リソースを決定し、時間ドメインにおける第1のシステム情報の時間周波数リソースの開始位置が、第1のシステム情報が位置する無線フレームのフレームヘッダ位置に対する第1の時間オフセットを有し;第1のシステム情報の時間周波数リソース上で第1のシステム情報を送出する。
【0115】
ユーザ装置は、上りリンクトリガ信号の時間周波数リソースに基づいて、システム情報を送出するために使用される第2の時間周波数リソースグループを決定し、システム情報の第2の時間周波数リソースグループ内で第1のシステム情報を受信する。
【0116】
前述の提供された実施例において、基地局及びユーザ装置の具体的なハードウェア構成において、プロセッサは、汎用中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、又は本発明の解決策のプログラム実行を制御するための1つ以上の集積回路でもよい。
【0117】
通信バスは、前述のコンポーネント又はデバイス間で情報を送信するための、すなわち、ユーザ装置と基地局との間の通信に使用される、チャネルを含んでもよい。通信インターフェースは、トランシーバのような任意のタイプの装置であり、別のデバイス又は通信ネットワーク、例えば、イーサネット、無線アクセスネットワーク(RAN)、又は無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)と通信するように構成される。
【0118】
メモリは、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)又は静的情報及び命令を記憶できる別のタイプの静的記憶デバイス、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)又は情報及び命令を記憶できる別のタイプの動的記憶デバイスでもよく、或いは電気的消去可能プログラム可能読取専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読取専用メモリ(compact disc read-only memory、CD‐ROM)若しくは別のコンパクトディスク記憶装置、光学ディスク記憶装置(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイディスクなどを含む)、ディスク記憶媒体若しくは別のディスク記憶デバイス、又は予期されるプログラムコードを命令又はデータ構造形式で搬送又は記憶するために使用でき且つコンピュータによりアクセスできる任意の他の媒体でもよく、しかしこれらに限定されない。メモリは、独立して存在してもよく、バスを使用することによりプロセッサに接続される。別法として、メモリは、プロセッサと統合されてもよい。メモリは、本発明の解決策を実行するために使用されるアプリケーションプログラムコードを記憶するように構成され、アプリケーションプログラムコードは、プロセッサの制御下で実行される。プロセッサは、メモリに記憶されたアプリケーションプログラムコードを実行するように構成される。
【0119】
この出願の実施例は、前述の実施例において提供されたシステム情報送出方法及びシステム情報受信方法で使用されるコンピュータソフトウェア命令を記憶するように構成されたコンピュータ記憶媒体をさらに提供し、コンピュータソフトウェア命令は、前述の方法の実施例を実行するように設計されたプログラムを含む。システム情報は、記憶されたプログラムを実行することにより送出及び受信できる。
【0120】
本発明は実施例を参照して説明されているが、保護を請求する本発明を実現するプロセスにおいて、当業者は、添付図面、開示の内容、及び別記の請求項を検討することにより、開示された実施例の別の変形を理解し、実現し得る。請求項において、「含む」(comprising)は別のコンポーネント又は別のステップを除外せず、「一の」又は「1つの」は複数の場合を除外しない。単一のプロセッサ又は別のユニットが、請求項に列挙されたいくつかの機能を実現してもよい。いくつかの手段が、互いに異なる従属請求項に記録されるが、これは、これらの手段がより良い効果を生み出すために組み合わせられないことを意味するわけではない。
【0121】
当業者は、本発明の実施例が方法、装置(デバイス)、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するべきである。ゆえに、本発明は、ハードウェアのみの実施例、ソフトウェアのみの実施例、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせを有する実施例の形式を使用してもよい。さらに、本発明は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ以上のコンピュータ使用可能記憶媒体(これらに限られないが磁気ディスクメモリ、CD‐ROM、及び光学メモリを含む)上に実現されたコンピュータプログラム製品の形式を使用してもよい。コンピュータプログラムは、適切な媒体に記憶/分散され、別のハードウェアと一緒にハードウェアの一部として提供され又は一部として使用され、或いは、別の方式で、例えば、インターネット又は別の有線若しくは無線電気通信システムを使用することにより分散されてもよい。
【0122】
本発明は、本発明の実施例による方法、装置(デバイス)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明されている。コンピュータプログラム命令は、フローチャート及び/又はブロック図内の各プロセス及び/又は各ブロック並びにフローチャート及び/又はブロック図内のプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実現するために使用され得ることが理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又はマシンを生成するための任意の他のプログラム可能データ処理デバイスのプロセッサに提供されてもよく、それにより、コンピュータ又は任意の他のプログラム可能データ処理デバイスのプロセッサにより実行された命令は、フローチャート内の1つ以上のプロセス内及び/又はブロック図内の1つ以上のブロック内の特定の機能を実現するための装置を生成する。
【0123】
本発明は具体的な特徴及びその実施例を参照して説明されているが、明らかに、本発明の主旨及び範囲から逸脱することなくこれらに対して様々な変更及び組み合わせがなされ得る。対応して、明細書及び添付図面は、別記の請求項により定義される本発明の単に例示的な説明に過ぎず、本発明の範囲をカバーするすべての変更、変形、組み合わせ、若しくは均等物又はそのいずれかと考えられる。明らかに、当業者は、本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく本発明に対して様々な変更及び変形を行うことができる。本発明は、これらの変更及び変形が別記の請求項及びその同等技術により定義された保護範囲内に入る限り、これらをカバーすることが意図される。