特許第6801309号(P6801309)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6801309
(24)【登録日】2020年11月30日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】収納容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/62 20060101AFI20201207BHJP
   B65D 75/36 20060101ALI20201207BHJP
【FI】
   B65D75/62 B
   B65D75/36
【請求項の数】15
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2016-173701(P2016-173701)
(22)【出願日】2016年9月6日
(65)【公開番号】特開2017-109795(P2017-109795A)
(43)【公開日】2017年6月22日
【審査請求日】2019年7月19日
(31)【優先権主張番号】特願2015-245719(P2015-245719)
(32)【優先日】2015年12月16日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】特許業務法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】冨手 政寛
(72)【発明者】
【氏名】服部 憲司
(72)【発明者】
【氏名】辻本 隆亮
【審査官】 蓮井 雅之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−147571(JP,A)
【文献】 特開2006−27657(JP,A)
【文献】 特開2011−73721(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0074995(US,A1)
【文献】 実開昭62−28761(JP,U)
【文献】 特開2002−337933(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0159571(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 75/62
B65D 75/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂シートにより形成され、一又は複数の内容物を収納する収納容器において、
内容物の収納部を凹設した本体部と、
前記樹脂シートの折曲により前記収納部の開口面を覆うカバー部と、
切断により前記本体部と前記カバー部とを分離可能に配される開封部と、
を備え、前記本体部及び前記カバー部の一方が前記収納部の両側方に配される一対のレール部を有するとともに、他方が各前記レール部に対応する一対の摺動部を有し、
前記開封部の切断によって前記本体部から分離される前記カバー部が前記レール部に前記摺動部が摺動案内されてスライドし、前記収納部を開閉し、
前記レール部が溝部により形成されるとともに、前記摺動部が前記溝部に嵌合する突設部により形成されることを特徴とする収納容器。
【請求項2】
樹脂シートにより形成され、一又は複数の内容物を収納する収納容器において、
内容物の収納部を凹設した本体部と、
前記樹脂シートの折曲により前記収納部の開口面を覆うカバー部と、
切断により前記本体部と前記カバー部とを分離可能に配される開封部と、
を備え、前記本体部及び前記カバー部の一方が前記収納部の両側方に配される一対のレール部を有するとともに、他方が各前記レール部に対応する一対の摺動部を有し、
前記開封部の切断によって前記本体部から分離される前記カバー部が前記レール部に前記摺動部が摺動案内されてスライドし、前記収納部を開閉し、
前記レール部が直線状の切り込みから成るスリットにより形成されるとともに、前記摺動部が曲線状の切り込みにより形成して前記スリットに挿入される舌片部により形成されることを特徴とする収納容器。
【請求項3】
樹脂シートにより形成され、一又は複数の内容物を収納する収納容器において、
内容物の収納部を凹設した本体部と、
前記樹脂シートの折曲により前記収納部の開口面を覆うカバー部と、
切断により前記本体部と前記カバー部とを分離可能に配される開封部と、
を備え、前記本体部及び前記カバー部の一方が前記収納部の両側方に配される一対のレール部を有するとともに、他方が各前記レール部に対応する一対の摺動部を有し、
前記開封部の切断によって前記本体部から分離される前記カバー部が前記レール部に前記摺動部が摺動案内されてスライドし、前記収納部を開閉し、
前記開封部が前記本体部と前記カバー部との間に帯状に形成され、前記本体部と前記開封部との境界がミシン目状の第1切断部により形成されるとともに、前記カバー部と前記開封部との境界がミシン目状の第2切断部により形成され、第1切断部上で前記樹脂シートが折曲されることを特徴とする収納容器。
【請求項4】
第1切断部が直線状に形成され、第2切断部が第1切断部とは異なる形状に形成されることを特徴とする請求項に記載の収納容器。
【請求項5】
前記本体部及び前記カバー部のコーナーが所定の曲率半径の曲線により形成され、前記開封部のコーナーが前記開封部に重なる位置の前記本体部または前記カバー部のコーナーよりも小さい曲率半径の曲線により形成されることを特徴とする請求項または請求項に記載の収納容器。
【請求項6】
樹脂シートにより形成され、一又は複数の内容物を収納する収納容器において、
内容物の収納部を凹設した本体部と、
前記樹脂シートの折曲により前記収納部の開口面を覆うカバー部と、
切断により前記本体部と前記カバー部とを分離可能に配される開封部と、
を備え、前記本体部及び前記カバー部の一方が前記収納部の両側方に配される一対のレール部を有するとともに、他方が各前記レール部に対応する一対の摺動部を有し、
前記開封部の切断によって前記本体部から分離される前記カバー部が前記レール部に前記摺動部が摺動案内されてスライドし、前記収納部を開閉し、
前記本体部と前記開封部との境界に前記樹脂シートが折曲される折り線を設けるとともに、前記カバー部と前記開封部との境界に切断可能な切断部を設け、前記切断部が、両側端から前記折り線に対して離れる方向に傾斜するミシン目状の一対の傾斜部と、両方の前記傾斜部を連結した切り込みから成るとともに前記カバー部の開放端の方向に突出する突出片を前記開封部上に形成する突出部とを有することを特徴とする収納容器。
【請求項7】
前記カバー部の内面上に配される台紙を備え、前記台紙が前記開封部の切断後の前記突出片が挿入される切り込みから成る挿入部を有することを特徴とする請求項に記載の収納容器。
【請求項8】
樹脂シートにより形成され、一又は複数の内容物を収納する収納容器において、
内容物の収納部を凹設した本体部と、
前記樹脂シートの折曲により前記収納部の開口面を覆うカバー部と、
切断により前記本体部と前記カバー部とを分離可能に配される開封部と、
を備え、前記本体部及び前記カバー部の一方が前記収納部の両側方に配される一対のレール部を有するとともに、他方が各前記レール部に対応する一対の摺動部を有し、
前記開封部の切断によって前記本体部から分離される前記カバー部が前記レール部に前記摺動部が摺動案内されてスライドし、前記収納部を開閉し、
前記レール部が前記本体部と前記カバー部との境界線に直交する方向に延びて前記カバー部に設けられ、前記摺動部が前記本体部の前記開封部から離れた端部に設けられることを特徴とする収納容器。
【請求項9】
前記摺動部が前記カバー部に設けられ、前記レール部が前記本体部に設けられることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の収納容器。
【請求項10】
前記収納部内に前記レール部に直交する方向に延びる凹部を設け、前記摺動部が前記凹部の延長上から避けて配置されることを特徴とする請求項に記載の収納容器。
【請求項11】
樹脂シートにより形成され、一又は複数の内容物を収納する収納容器において、
内容物の収納部を凹設した本体部と、
前記樹脂シートの折曲により前記収納部の開口面を覆うカバー部と、
切断により前記本体部と前記カバー部とを分離可能に配される開封部と、
を備え、前記本体部及び前記カバー部の一方が前記収納部の両側方に配される一対のレール部を有するとともに、他方が各前記レール部に対応する一対の摺動部を有し、
前記開封部の切断によって前記本体部から分離される前記カバー部が前記レール部に前記摺動部が摺動案内されてスライドし、前記収納部を開閉し、
前記収納部内に前記レール部に直交する方向に延びる凹部を設けたことを特徴とする収納容器。
【請求項12】
前記収納部の底面から突設して内容物を仕切る複数の仕切部を設け、前記仕切部が前記凹部上を避けて配されることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の収納容器。
【請求項13】
前記レール部が前記本体部に設けられ、前記摺動部が前記カバー部に設けられることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の収納容器。
【請求項14】
樹脂シートにより形成され、一又は複数の内容物を収納する収納容器において、
内容物の収納部を凹設した本体部と、
前記樹脂シートの折曲により前記収納部の開口面を覆うカバー部と、
切断により前記本体部と前記カバー部とを分離可能に配される開封部と、
を備え、前記本体部及び前記カバー部の一方が前記収納部の両側方に配される一対のレール部を有するとともに、他方が各前記レール部に対応する一対の摺動部を有し、
前記開封部の切断によって前記本体部から分離される前記カバー部が前記レール部に前記摺動部が摺動案内されてスライドし、前記収納部を開閉し、
前記収納部が平面視略矩形に形成され、前記レール部が前記収納部の短手方向に延びることを特徴とする収納容器。
【請求項15】
樹脂シートにより形成され、一又は複数の内容物を収納する収納容器において、
内容物の収納部を凹設した本体部と、
前記樹脂シートの折曲により前記収納部の開口面を覆うカバー部と、
切断により前記本体部と前記カバー部とを分離可能に配される開封部と、
を備え、前記本体部及び前記カバー部の一方が前記収納部の両側方に配される一対のレール部を有するとともに、他方が各前記レール部に対応する一対の摺動部を有し、
前記開封部の切断によって前記本体部から分離される前記カバー部が前記レール部に前記摺動部が摺動案内されてスライドし、前記収納部を開閉し、
前記カバー部の外面上に突起部を設けたことを特徴とする収納容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂シートにより形成され、一又は複数の内容物を収納する収納容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の収納容器は特許文献1に開示されている。この収納容器は、複数の内容物を収納する収納部を凹設した樹脂製の本体部と、本体部を保持する紙製の支持部とを備える。本体部は収納部から外側に突出したフランジ部を有する。支持部は下端で二つ折りして対向する前面板及び背面板を有し、前面板には収納部を挿通する開口部が設けられている。背面板にはコ字状に形成されたミシン目状の切断部により囲まれた裏蓋部が開口部に面して設けられる。
【0003】
内容物を収納した収納部は前面板の開口部に挿通され、フランジ部を挟んで前面板と背面板とが貼り合わせられる。これにより、収納部が背面板で閉じられ、収納部に内容物を収納した収納容器が形成される。
【0004】
使用者が切断部に沿って背面板を破断して裏蓋部を開くと収納部が露出し、内容物を取り出すことができる。また、裏蓋部を閉じて裏蓋部の一端に設けた係止片を背面板に係止することにより、収納部を再封して残りの内容物を保管することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−27657号公報(第3頁、第1図〜第4図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の収納容器によると、開封時に裏蓋部を開きながら切断部が破断されるため、切断部の破断時の衝撃によって内容物が収納部から飛び出す場合がある。このため、収納容器の利便性が悪い問題があった。
【0007】
本発明は、利便性を向上できる収納容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明は、
樹脂シートにより形成され、一又は複数の内容物を収納する収納容器において、
内容物の収納部を凹設した本体部と、
前記樹脂シートの折曲により前記収納部の開口面を覆うカバー部と、
切断により前記本体部と前記カバー部とを分離可能に配される開封部と、
を備え、前記本体部及び前記カバー部の一方が前記収納部の両側方に配される一対のレール部を有するとともに、他方が各前記レール部に対応する一対の摺動部を有し、
前記開封部の切断によって前記本体部から分離される前記カバー部が前記レール部に前記摺動部が摺動案内されてスライドし、前記収納部を開閉することを特徴としている。
【0009】
この構成によると、一又は複数の内容物を収納した収納部の開口面はカバー部により覆われる。使用者が開封部を切断することによりカバー部は本体部から分離され、収納容器は開封される。その後に、レール部内を摺動部が摺動案内されてカバー部がスライドし、収納部が開閉される。
【0010】
また本発明は、上記構成の収納容器において、前記レール部が溝部により形成されるとともに前記摺動部が前記溝部に嵌合する突設部により形成されると好ましい。
【0011】
また本発明は、上記構成の収納容器において、前記レール部が直線状の切り込みから成るスリットにより形成されるとともに前記摺動部が曲線状の切り込みにより形成して前記スリットに挿入される舌片部により形成されると好ましい。
【0012】
また本発明は、上記構成の収納容器において、前記開封部が前記本体部と前記カバー部との間に帯状に形成され、前記本体部と前記開封部との境界がミシン目状の第1切断部により形成されるとともに、前記カバー部と前記開封部との境界がミシン目状の第2切断部により形成され、第1切断部上で前記樹脂シートが折曲されると好ましい。
【0013】
また本発明は、上記構成の収納容器において、第1切断部が直線状に形成され、第2切断部が第1切断部と異なる形状に形成されると好ましい。
【0014】
また本発明は、上記構成の収納容器において、前記本体部及び前記カバー部のコーナーが所定の曲率半径の曲線により形成され、前記開封部のコーナーが前記開封部に重なる位置の前記本体部または前記カバー部のコーナーよりも小さい曲率半径の曲線により形成されると好ましい。
【0015】
また本発明は、上記構成の収納容器において、前記本体部と前記開封部との境界に前記樹脂シートが折曲される折り線を設けるとともに、前記カバー部と前記開封部との境界に切断可能な切断部を設け、前記切断部が、両側端から前記折り線に対して離れる方向に傾斜するミシン目状の一対の傾斜部と、両方の前記傾斜部を連結した切り込みから成るとともに前記カバー部の開放端の方向に突出する突出片を前記開封部上に形成する突出部とを有すると好ましい。
【0016】
また本発明は、上記構成の収納容器において、前記カバー部の内面上に配される台紙を備え、前記台紙が前記開封部の切断後の前記突出片が挿入される切り込みから成る挿入部を有すると好ましい。
【0017】
また本発明は、上記構成の収納容器において、前記レール部が前記本体部と前記カバー部との境界線に直交する方向に延びて前記カバー部に設けられ、前記摺動部が前記本体部の前記開封部から離れた端部に設けられると好ましい。
【0018】
また本発明は、上記構成の収納容器において、前記摺動部が前記カバー部に設けられ、前記レール部が前記本体部に設けられると好ましい。
【0019】
また本発明は、上記構成の収納容器において、前記収納部内に前記レール部に直交する方向に延びる凹部を設け、前記摺動部が前記凹部の延長上から避けて配置されると好ましい。
【0020】
また本発明は、上記構成の収納容器において、前記収納部内に前記レール部に直交する方向に延びる凹部を設けると好ましい。
【0021】
また本発明は、上記構成の収納容器において、前記収納部の底面から突設して内容物を仕切る複数の仕切部を設け、前記仕切部が前記凹部上を避けて配されると好ましい。
【0022】
また本発明は、上記構成の収納容器において、前記レール部が前記本体部に設けられ、前記摺動部が前記カバー部に設けられると好ましい。
【0023】
また本発明は、上記構成の収納容器において、前記収納部が平面視略矩形に形成され、前記レール部が前記収納部の短手方向に延びると好ましい。
【0024】
また本発明は、上記構成の収納容器において、前記カバー部の外面上に突起部を設けると好ましい。
【発明の効果】
【0025】
本発明によると、収納部を凹設した本体部と収納部の開口面を覆うカバー部とを有し、切断により本体部とカバー部とを分離可能な開封部が配され、開封部の切断によって本体部とカバー部とが分離される。本体部から分離されたカバー部は摺動部とレール部との摺動によってスライドして収納部が開閉される。これにより、開封部を切断して収納容器を容易に開封できるとともに、開封時に収納部がカバー部により覆われるため内容物の飛び出しが防止される。また、内容物を取り出す際にカバー部のスライドにより収納部が徐々に露出するため内容物の飛び出しが防止される。したがって、収納容器の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の第1実施形態の収納容器の開封前の状態を示す上面図
図2】本発明の第1実施形態の収納容器の開封前の状態を示す底面図
図3図2のA−A断面図
図4】本発明の第1実施形態の収納容器の後端部の右コーナーの周辺を拡大した上面図
図5】本発明の第1実施形態の収納容器の樹脂シートの展開図
図6】本発明の第1実施形態の収納容器の開封時の状態を示す上面図
図7】本発明の第1実施形態の収納容器の収納部を開いた状態を示す上面図
図8】本発明の第2実施形態の収納容器の開封前の状態を示す上面図
図9】本発明の第3実施形態の収納容器の開封前の状態を示す上面図
図10】本発明の第4実施形態の収納容器の開封前の状態を示す上面図
図11】本発明の第5実施形態の収納容器の開封前の状態を示す上面図
図12】本発明の第6実施形態の収納容器の樹脂シートを展開した斜視図
図13】本発明の第6実施形態の収納容器の収納部を開いた状態を示す斜視図
図14】本発明の第7実施形態の収納容器の開封前の状態を示す上面図
図15】本発明の第7実施形態の収納容器の樹脂シートの展開図
図16】本発明の第7実施形態の収納容器の台紙の平面図
図17】本発明の第7実施形態の収納容器の開封時の状態を示す上面図
図18】本発明の第7実施形態の収納容器の収納部を開いた状態を示す上面図
図19】本発明の第7実施形態の収納容器を再封した状態を示す上面図
【発明を実施するための形態】
【0027】
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1及び図2は第1実施形態の収納容器の上面図及び底面図をそれぞれ示している。また、図3図2のA−A断面図を示している。収納容器1は透明な樹脂シート100の成形品を二つ折りして平面視略矩形に形成される。収納容器1の左右方向の長さ、前後方向(奥行き方向)の長さ及び高さ方向(厚み方向)の長さはそれぞれ約172mm、約70mm及び約15mmになっている。樹脂シート100の材質に特に限定はないが、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)シートを用いることができる。
【0028】
収納容器1は本体部2、カバー部3及び帯状部4(開封部)を備える。本体部2は収納部20及びフランジ部22を有する。収納部20は本体部2に凹設して平面視略矩形に形成され、上面に開口面20a(図3参照)を開口する。収納部20の左右方向の長さ及び前後方向の長さはそれぞれ約120mm及び約60mmになっている。
【0029】
収納部20の内部には複数の内容物S(本実施形態では歯間ブラシ)を収納する。本実施形態において収納部20は内容物Sを長手方向に並設して15個収納できる。なお、収納部20内に収納される内容物Sは1個でもよい。内容物Sには特に限定はないが、例えば、衛生用品、菓子、筆記具、電池、機械部品、電子部品等を挙げることができる。
【0030】
収納部20の底面には複数の仕切部20b(図3参照)が左右方向(長手方向)に所定周期で並んで突設される。隣接する仕切部20b間に内容物Sを配置することにより、内容物Sが並設して収納される。また、収納部20内の底面には長手方向に延びる凹部20cが凹設される。仕切部20bは凹部20c上を避けて配される。
【0031】
フランジ部22は収納部20の周縁から外側に突出し、収納部20を囲むように環状に形成される。フランジ部22には収納部20の両側方に配置した前後に延びる一対の突設部21(摺動部)が設けられる。突設部21は後述の帯状部4から離れた端部(前端部)に配され、上方に向かって突出している。また、突設部21は凹部20cの延長上から避けて配される。左方の突設部21よりも左方のフランジ部22上には孔部25(図5参照)が開口している。
【0032】
カバー部3は帯状部4を介して本体部2の後端に連設され、樹脂シート100の折曲により収納部20の開口面20a(図3参照)を覆う。カバー部3の収納部20に対向する領域の両側方には前後方向(短手方向)に延びる一対の溝部31(レール部)が凹設される。溝部31はカバー部3の前端部から後端部にわたって収納部20の凹部20cに直交する方向に延びている。溝部31には突設部21が嵌合し、後述するように収納容器1の開封後に溝部31内を突設部21が摺動案内される。また、溝部31には突設部21よりも幅の広い拡幅部31a(図5参照)が設けられる。拡幅部31aによって突設部21との摺動摩擦を低減することができる。
【0033】
カバー部3の上面(外面)上の前部には左右方向に延びる複数(本実施形態では4個)の突起部32が設けられる。突起部32は左右の溝部31間の中央部に配される。カバー部3の左端部には孔部35(図5参照)が開口している。後述のように樹脂シート100の折曲によりカバー部3で収納部20の開口面20aを覆った際に本体部2の孔部25とカバー部3の孔部35とが重なり、貫通孔15が形成される。貫通孔15に吊り下げ用の棒状部材(不図示)を挿通することにより、収納容器1は吊り下げて陳列される。
【0034】
また、収納部20に収納される内容物Sに関する絵や文字等の図柄及び収納容器1の後述の開封方法に関する情報を印刷したシート(不図示)がカバー部3の内面に貼着される。これにより、内容物Sの説明や広告、収納容器1の開封についての説明を行うことができる。なお、カバー部3に図柄及び上記情報を印刷してもよい。
【0035】
帯状部4は溝部31に直交する方向(左右方向)に延びる帯状に形成され、本体部2とカバー部3との間に配される。本体部2と帯状部4との境界はミシン目状の直線状の第1切断部41により形成される。カバー部3と帯状部4との境界は波形に形成されたミシン目状の第2切断部42により形成される。これにより、帯状部4は切り取り可能に配される。
【0036】
また、収納容器1は樹脂シート100を第1切断部41上で二つ折りされる。第2切断部42を直線状に形成してもよいが、第2切断部42を波形に形成することにより、樹脂シート100の第2切断部42上での折曲が防止される。これにより、樹脂シート100を第1切断部41上で容易に折曲することができる。
【0037】
なお、樹脂シート100の第2切断部42上での折曲を防止するためには、第2切断部42の形状は直線状の第1切断部41と異なる形状であればよく、例えば帯状部4が延びる方向で直線部分と曲線部分とが交互に配置された形状等でもよい。すなわち、第2切断部42の形状は第1切断部41よりも折曲しにくい形状であればよい。
【0038】
図4は収納容器1の後端部の右コーナーの周辺を拡大した上面図を示している。なお、収納容器1の後端部の左コーナーの周辺は右コーナーの周辺と同様に構成されるため、右コーナーを代表して説明する。
【0039】
本体部2、カバー部3及び帯状部4の両端の各コーナーはそれぞれ曲率半径R2、R3、R4の曲線により形成される。これにより、各コーナーによる手指の裂傷を防止することができる。また、各コーナーが曲線から成るため、左右の両端部において本体部2と帯状部4との間及びカバー部3と帯状部4との間にはそれぞれノッチ部51、52が形成される。これにより、帯状部4を容易に切り取ることができる。
【0040】
この時、帯状部4の曲率半径R4は帯状部4に重なる本体部2のコーナーの曲率半径R2よりも小さくなっている。これにより、帯状部4の端部が本体部2よりも後方に突出するため、帯状部4を切り取る際に帯状部4の端部を容易に摘持することができる。
【0041】
図5は収納容器1を形成する樹脂シート100の展開図を示している。樹脂シート100に対して真空成形を施すことにより、収納部20、突設部21、溝部31及び突起部32が形成される。また、第1切断部41及び第2切断部42を形成することにより、本体部2とカバー部3との間に帯状部4が形成される。孔部25、35は打抜きにより形成される。そして、カバー部3の内面に図柄が印刷されたシート(不図示)を貼着する。
【0042】
収納部20に複数の内容物Sを収納した後に、樹脂シート100を第1切断部41で折り曲げてカバー部3を本体部2に重ねて突設部21を溝部31に嵌合させる。これにより、収納部20の開口面20aがカバー部3により覆われる。その後に、本体部2の前端部とカバー部3の前端部とを粘着テープ(不図示)等で貼り合わせる。以上により、内容物Sが収納された収納容器1が形成される。
【0043】
内容物Sが収納部20に収納された収納容器1は店舗等内に設置された吊り下げ用の棒状部材(不図示)を貫通孔15に挿通して吊り下げられる。
【0044】
図6は帯状部4を切り取った収納容器1の上面図を示している。使用者は前端の粘着テープを剥がした後に、帯状部4の端部を摘持して引くと、第1切断部41及び第2切断部42に沿って帯状部4が本体部2及びカバー部3から切り取られる。これにより、カバー部3が本体部2から分離され、収納容器1が開封される。この時、収納部20がカバー部3に覆われるため、内容物Sの収納部20からの飛び出しを防止することができる。
【0045】
次に図7に示すように、片手で収納容器1を把持してカバー部3を前方(手前側)に引くと、突設部21が溝部31に摺動案内されてカバー部3が前方へスライドする。この時、カバー部3が本体部2の短手方向にスライドするため、収納容器1を片手で把持してカバー部3を親指で容易にスライドさせることができる。また、カバー部3の上面(外面)上に設けた突起部32に手指を掛けることによって突起部32が滑り止めになり、より容易にカバー部3をスライドさせることができる。
【0046】
カバー部3のスライドによって収納部20が開かれ、開口面20aを介して内容物Sを1個ずつ取り出すことができる。この時、カバー部3のスライドにより収納部20が徐々に露出して収納部20の一部がカバー部3に覆われた状態で内容物Sが取り出される。このため、内容物Sの収納部20からの飛び出しが防止される。
【0047】
また、収納部20の底面に凹部20cが凹設されるため、本体部2を凹部20c上で屈曲して内容物Sを容易に取り出すことができる。この時、突設部21は凹部20cの延長上から避けて配置されるため、本体部2を容易に屈曲させることができる。
【0048】
使用者が必要な数だけ内容物Sを取り出した後に片手の手指でカバー部3を後方に向けて押すと、突設部21が溝部31に摺動案内されてカバー部3が後方へスライドする。これにより、収納部20を閉じ、残りの内容物Sを保管することができる。
【0049】
本実施形態によると、収納部20を凹設した本体部2とカバー部3との間に切り取り可能な帯状部4(開封部)が配され、帯状部4の切り取りによって本体部2とカバー部3とが分離される。本体部2から分離されたカバー部3は突設部21(摺動部)と溝部31(レール部)との摺動によってスライドして収納部20が開閉される。これにより、帯状部4を切り取って収納容器1を容易に開封できるとともに、開封時に収納部20がカバー部3により覆われるため内容物Sの飛び出しが防止される。また、内容物Sを取り出す際にカバー部3のスライドにより収納部20が徐々に露出するため内容物Sの飛び出しが防止される。したがって、収納容器1の利便性を向上させることができる。
【0050】
また、本体部2と帯状部4との境界の第1切断部41上で樹脂シート100が折曲される。これにより、収納部20の周囲にフランジ部22を設けて本体部2を補強し、フランジ部22上に帯状部4が重なる。このため、第2切断部42上で樹脂シート100を折曲する場合よりも収納容器1の前後方向の幅(帯状部4に直交する方向の幅)を小さくすることができる。
【0051】
また、第1切断部41が直線状に形成され、第2切断部42が波形状に形成されている。これにより、第2切断部42上での樹脂シート100の折曲を防止することができ、第1切断部41上で樹脂シート100を確実に折り曲げることができる。したがって、収納容器1を容易に形成することができる。
【0052】
また、溝部31がカバー部3に設けられ、本体部2に突設部21が設けられる。これにより、溝部31よりも短い突設部21をカバー部3に設けた場合よりもカバー部3の強度を高くすることができる。なお、本体部2は収納部20が凹設されるため高い強度を有する。
【0053】
また、溝部31が帯状部4に直交する方向に延び、突設部21が本体部2の帯状部4から離れた端部に設けられる。フランジ部22に重なる帯状部4の切り取りによってカバー部3の後端は本体部2の後端よりも前方に配され、溝部31が収納部20に対して前方に片寄る。開いた状態の収納部20は内容物Sに応じて前後方向に所望の露出長さD(図7参照)を確保される。この時、突設部21を帯状部4に近い端部に設けると離れた端部に設けた場合よりも短く形成する必要がある。このため、帯状部4から離れた端部に突設部21を設けることにより、突設部21を長く形成して溝部31との嵌合長さを長くできる。したがって、カバー部3を安定してスライドさせることができる。
【0054】
また、収納部20内には溝部31に直交する方向に延びる凹部20cが設けられている。これにより、本体部2を凹部20c上で屈曲して内容物Sを容易に取り出すことができる。また、突設部21が凹部20cの延長上から避けて配置されるので、本体部2を容易に屈曲させることができる。
【0055】
また、収納部20の底面から突設して内容物Sを仕切る複数の仕切部20bが凹部20c上を避けて配される。これにより、本体部2を凹部20c上で容易に屈曲させることができる。
【0056】
また、帯状部4のコーナーが帯状部4に重なる位置の本体部2のコーナーよりも小さい曲率半径R4の曲線により形成される。これにより、帯状部4の端部を容易に摘持することができる。したがって、帯状部4を本体部2及びカバー部3から容易に切り取ることができ、収納容器1の開封性を向上させることができる。
【0057】
また、収納部20が平面視略矩形に形成され、溝部31が収納部20の前後方向(短手方向)に延びる。これにより、カバー部3のストローク(移動距離)が長くなり過ぎず、使用者は片手でカバー部3をスライドさせて収納部20を開閉することができる。したがって、収納容器1の利便性を一層向上させることができる。
【0058】
また、カバー部3の上面(外面)上に突起部32を設けているので、突起部32が手指の滑り止めになり、カバー部3を容易にスライドさせることができる。
【0059】
なお、複数の仕切部20bを前後方向(短手方向)に並設し、内容物Sの長手方向が左右方向(長手方向)になるように内容物Sを収納部20内に収納してもよい。これにより、カバー部3のスライドにより内容物Sを1個ずつ露出させて取り出すことができる。したがって、複数の内容物Sの収納部20からの飛び出しを一層防止することができる。
【0060】
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態について説明する。図8は第2実施形態の開封前の収納容器の上面図を示している。説明の便宜上、図1図7に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態では溝部31が収納部20の長手方向に延びている点で第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
【0061】
帯状部4は収納部20の短手方向(左右方向)に延びて形成されている。突設部21及び溝部31は収納部20の長手方向(前後方向)に延びて形成されている。また、収納部20の複数の仕切部20bは長手方向に並設され、内容物Sの長手方向が左右方向になるように内容物Sは収納部20内に収納される。
【0062】
使用者が帯状部4を本体部2及びカバー部3から切り取った後に、カバー部3を前方に引くとカバー部3が収納部20の長手方向に沿ってスライドして収納部20が開く。この時、内容物Sを収納部20の長手方向に並べて配置しているため、内容物Sを1個ずつ露出させて取り出すことができる。したがって、複数の内容物Sの収納部20からの飛び出しを一層防止することができる。
【0063】
なお、本実施形態において、仕切部20bを収納部20の短手方向に並設し、内容物Sを収納部20の短手方向に並べて収納部20内に収納してもよい。
【0064】
<第3実施形態>
次に本発明の第3実施形態について説明する。図9は第3実施形態の開封前の収納容器の上面図を示している。説明の便宜上、図1図7に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は収納容器1の開封前で突設部21が溝部31の延びた方向の中央部に設けられている点で第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
【0065】
カバー部3の前部及び後部には突起部32が設けられる。収納部20は前後2列に配され、それぞれに複数の内容物Sが収納される。使用者が帯状部4を本体部2及びカバー部3から切り取った後に、カバー部3を前方に引くと後方の収納部20が開かれる。これにより、後方の収納部20の内容物Sを1個ずつ取り出すことができる。一方、カバー部3を後方に引くと前方の収納部20が開かれる。これにより、前方の収納部20の内容物Sを1個ずつ取り出すことができる。したがって、収納容器1の利便性を一層向上させることができる。
【0066】
なお、本実施形態において、仕切部20bを前後方向(短手方向)に並設し、内容物Sの長手方向が左右方向になるように内容物Sを収納部20内に収納してもよい。
【0067】
<第4実施形態>
次に本発明の第4実施形態について説明する。図10は第4実施形態の開封前の収納容器の上面図を示している。説明の便宜上、図1図7に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態では突設部21を本体部2の帯状部4側の端部に設けている点で第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
【0068】
突設部21は本体部2の帯状部4側の端部に設けられている。これにより、突設部21は帯状部4の近傍に配される。また、突起部32はカバー部3の前部ではなく後部(帯状部4側の端部)に設けられている。
【0069】
使用者が帯状部4を本体部2及びカバー部3から切り取った後に、カバー部3を後方に引くとカバー部3が後方へスライドし、収納部20が開く。これにより、上記したように第1実施形態よりも突設部21の嵌合長さが短くなるが、使用者は収納部20から内容物を1個ずつ取り出すことができる。
【0070】
<第5実施形態>
次に本発明の第5実施形態について説明する。図11は第5実施形態の開封前の収納容器の上面図を示している。説明の便宜上、図1図7に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態では帯状部4が延びる方向と溝部31が延びる方向とが直交していない点で第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
【0071】
帯状部4及び溝部31は収納部20の長手方向(左右方向)に延びて形成されている。すなわち、溝部31は帯状部4が延びる方向と略平行に延びて形成される。突起部32はカバー部3の右端部に形成されている。粘着テープは本体部2及びカバー部3の左端部及び前端部に貼着されている。
【0072】
使用者が粘着テープを剥がした後に帯状部4を本体部2及びカバー部3から切り取って、カバー部3を右方に引くと突設部21が溝部31に摺動案内されてカバー部3が右方にスライドする。これにより、収納部20が開かれ、使用者は内容物Sを1個ずつ取り出すことができる。
【0073】
なお、第1実施形態〜第5実施形態において、溝部31を本体部2に設け、突設部21をカバー部3に設けてもよい。これにより、カバー部3上から突設部21が収納部20と同じ方向に突出する。したがって、収納容器1の厚みを小さくすることができる。
【0074】
また、第2切断部42を直線状に形成して樹脂シート100を第2切断部42上で折曲してもよい。この場合、帯状部4のコーナーが帯状部4に重なる位置のカバー部3のコーナーよりも小さい曲率半径の曲線により形成されるとよい。これにより、帯状部4の端部がカバー部3よりも後方に突出するため、帯状部4を切り取る際に帯状部4の端部を容易に摘持することができる。また、第1切断部41及び第2切断部42と異なる箇所(帯状部4の内側または外側)に形成した折り線上で樹脂シート100を折曲してもよい。
【0075】
また、カバー部3の上面(外面)に左方の溝部31から右方の溝部31にわたって延びるリブを設けてもよい。これにより、カバー部3を補強してカバー部3の撓みを低減することができる。この場合、リブが突起部32の機能を兼ねることができるため、突起部32を省いてもよい。
【0076】
また、第1実施形態〜第5実施形態において、帯状部4を本体部2とカバー部3との間に切り取り可能に配しているが、帯状部4の配置位置はこれに限定されない。帯状部4の切り取りにより本体部2とカバー部3とが分離されればよく、帯状部4を例えば本体部2またはカバー部3に切り取り可能に配してもよい。
【0077】
<第6実施形態>
次に本発明の第6実施形態について説明する。図12は第6実施形態の収納容器1を形成する樹脂シート100を展開した斜視図を示している。説明の便宜上、図1図7に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態では帯状部4に替えて半円形状の分割部81が設けられる。また、溝部31及び突設部21に替えてそれぞれスリット71(レール部)及び舌片部72(摺動部)が設けられる。その他の部分は第1実施形態と同様である。
【0078】
本体部2の収納部20の両側方には直線状の切り込みから成るスリット71が設けられる。カバー部3の一端にはミシン目81aに囲まれた分割部81(開封部)が設けられる。分割部81の内部には切り込みから成る折曲部83が設けられ、ミシン目81aと折曲部83との間の接続部82によりカバー部3と本体部2とが接続されている。
【0079】
カバー部3の本体部2から離れた端部にはスリット71に対応する一対の舌片部72が設けられる。舌片部72は曲線状の切り込みにより形成され、本体部2上にカバー部3を折曲した際に切り起こしてスリット71に挿入される。これにより、本体部2上にカバー部3が重ねられて内容物Sを収納した収納容器1が形成される。
【0080】
カバー部3から分割部81をミシン目81aで切り取ることによって本体部2とカバー部3とが分離される。そして、図13に示すように舌片部72がスリット71により案内されて、舌片部72がスライドする。これにより、カバー部3がスライドして収納部20が開閉される。この時、分割部81は接続部82を介して本体部2に接続されている。
【0081】
本実施形態でも第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、スリット71及び舌片部72を設けているため、収納容器1を容易に実現することができる。また、分割部81はカバー部3から切り取られた際に本体部2に接続されているため、分割部81を捨てる手間を省くことができる。なお、スリット71をカバー部3に設け、舌片部72を本体部2に設けてもよい。
【0082】
<第7実施形態>
次に図14は第7実施形態の開封前の収納容器1の上面図を示している。説明の便宜上、図1図7に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は帯状部4(図1参照)に替えてフラップ部6が設けられ、カバー部3の内面に台紙200(図16参照)が設けられる。その他の部分は第1実施形態と同様である。
【0083】
カバー部3はフラップ部6(開封部)を介して本体部2の後端に連設される。本体部2とフラップ部6との境界はミシン目状(図15参照)の直線状の折り線61により形成される。折り線61上で樹脂シート100を折曲して収納部20の開口面20a(図15参照)がカバー部3により覆われる。
【0084】
カバー部3とフラップ部6との境界は断続的な切り込みから成る切断部62により形成される。切断部62は傾斜部62a及び突出部62bを有している。傾斜部62aはミシン目状に形成されて左右一対設けられ、両側端から折り線61に対して離れる方向に傾斜する。突出部62bは左右両方の傾斜部62aを連結する連続した切り込みから成り、折り線61に対して離れる方向に突出する。突出部62bによりフラップ部6の左右方向の中央部にはカバー部3の開放端の方向に突出する突出片68が形成される。
【0085】
突出部62bが連続した切り込みから成るため、突出片68とカバー部3とは予め切り離されている。これにより、フラップ部6は切断部62上の切断によりカバー部3から切り離される。すなわち、フラップ部6は切断部62上の切断によって本体部2とカバー部3とを分離可能に配される。
【0086】
フラップ部6の外面には左端部から右端部にわたって延びる突起部69が設けられる。これにより、フラップ部6を補強してフラップ部6の撓みを低減することができる。また、突出片68の外面上には左右方向に延びる凹部68aが凹設され、凹部68aの後方には凸部68bが突設される。これにより、突出片68を補強して突出片68の撓みを低減することができる。
【0087】
カバー部3の外面には所定幅で曲線状及び直線状に延びる凸部38が突設される。凸部38により、カバー部3を補強してカバー部3の撓みを低減することができる。カバー部3の外面の中央部にはローレット加工等により外形が略D字状の滑り止め部36が形成される。滑り止め部36によって手指によりスライドされるカバー部3が滑り止めされる。
【0088】
カバー部3の一側端部には本体部2の孔部25に対向する略U字状の切欠き部39が形成されている。これにより、カバー部3に孔部35(図5参照)を形成する必要がなく、成形時の抜きカスを削減することができる。
【0089】
図15は収納容器1を形成する樹脂シート100の展開図を示している。前後方向(短手方向)に延びる一対の溝部31(レール部)は本体部2の収納部20の両側方のフランジ部22に凹設される。前後に延びる一対の突設部21(摺動部)はカバー部3の収納部20に対向する領域の両側方に凹設される。突設部21はフラップ部6から離れた端部(前端部)に配され、下方に向かって突出している。
【0090】
溝部31を本体部2に設けて突設部21をカバー部3に設けているので、カバー部3上から突設部21が収納部20と同じ方向(下方)に突出する。したがって、収納容器1の厚みを小さくすることができる。
【0091】
図16はカバー部3の内面側に配される台紙200の平面図を示している。台紙200は板紙により本体部2と略同じ大きさに形成される。台紙200には内容物Sに関する絵や文字等の図柄及び収納容器1の開封方法に関する情報が印刷される。
【0092】
台紙200の一側端部には本体部2の孔部25に対向する孔部204が開口し、前部には突設部21が嵌合する一対の嵌合孔203が開口する。突設部21がカバー部3に設けられるため、嵌合孔203により台紙200をカバー部3の内面に容易に取り付けることができる。これにより、台紙200をカバー部3とともに一体にスライドさせることができる。
【0093】
台紙200の後部の左右方向の中央部には切り込みから成る挿入部201及び切離し部202が形成される。切離し部202は左右一対設けられ、前後方向に延びて形成される。挿入部201は左右の切離し部202を連結し、後方に凸のくの字形状に形成される。
【0094】
上記構成の収納容器1において、展開した樹脂シート100のカバー部3の内面に台紙200が取り付けられ、収納部20に複数の内容物Sが収納される。次に、樹脂シート100が折り線61で折曲され、カバー部3を本体部2に重ねて突設部21を溝部31に嵌合させる。これにより、収納部20の開口面20a(図15参照)がカバー部3により覆われる。その後に、本体部2の前端部とカバー部3の前端部とを粘着テープ(不図示)等で貼り合わせる。以上により、内容物Sが収納された収納容器1が形成される。
【0095】
内容物Sが収納部20に収納された収納容器1は店舗等内に設置された吊り下げ用の棒状部材(不図示)を切欠き部39、孔部204及び孔部25に挿通して吊り下げられる。
【0096】
収納容器1の開封時にはフラップ部6が切断部62上で切断される。図17はこの時の収納容器1の上面図を示している。使用者は前端の粘着テープを剥がした後に、突出片68の前端(先端)を摘持して上方に引くと、切断部62に沿ってフラップ部6がカバー部3から切り離される。これにより、カバー部3が本体部2から分離され、収納容器1が開封される。この時、収納部20がカバー部3に覆われるため、内容物Sの収納部20からの飛び出しを防止することができる。また、切断部62が傾斜部62aを有するため、使用者はフラップ部6とカバー部3との間を切断部62上で容易に切断することができる。
【0097】
次に図18に示すように、片手で収納容器1を把持してカバー部3を後方(奥側)に押すと、突設部21が溝部31に摺動案内されてカバー部3が後方へスライドする。この時、台紙200(図16参照)の嵌合孔203に突設部21が嵌合しているため、台紙200はカバー部3に追随して後方へスライドする。また、カバー部3の上面(外面)上の滑り止め部36に手指を置くことによって滑り止めされ、より容易にカバー部3をスライドさせることができる。
【0098】
カバー部3のスライドによって収納部20が開かれ、開口面20aを介して内容物Sを1個ずつ取り出すことができる。この時、第1実施形態と同様に、カバー部3のスライドにより収納部20が徐々に露出して収納部20の一部がカバー部3に覆われた状態で内容物Sが取り出される。このため、内容物Sの収納部20からの飛び出しが防止される。
【0099】
使用者が必要な数だけ内容物Sを取り出した後に片手の手指でカバー部3を前方に向けて引くと、突設部21が溝部31に摺動案内されてカバー部3及び台紙200が前方へスライドする。これにより、収納部20を閉じ、残りの内容物Sを保管することができる。
【0100】
そして、図19に示すように、突出片68の先端が台紙200の挿入部201に挿入される。この時、挿入部201の後方が切離し部202によって台紙200上で下方に離れて容易に傾斜するとともに、凹部68aにより押圧される。このため、突出片68を容易に挿入部201に挿入することができる。突出片68が挿入部201に挿入されると、フラップ部6が台紙200に係止され、カバー部3のスライドが規制される。
【0101】
また、再封された収納容器1は凸部68bに手指を掛けてフラップ部6を撓ませることにより、突出片68を挿入部201から容易に抜いてフラップ部6を開くことができる。
【0102】
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、フラップ部6(開封部)が折り線61で本体部2に対して折曲され、切断部62でカバー部3に対して切断される。これにより、フラップ部6を切断部62で切断して本体部2とカバー部3とを分離する開封部を容易に実現することができる。
【0103】
また、切断部62が傾斜部62a及び突出部62bを有するので、突出片68を摘持して収納容器1を容易に開封することができる。
【0104】
また、台紙200に突出片68が挿入される挿入部201を設けたので、収納容器1を容易に再封してカバー部3のスライドを防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明は、樹脂シートにより形成され、一又は複数の内容物を収納する収納容器に利用可能である。
【符号の説明】
【0106】
1 収納容器
2 本体部
3 カバー部
4 帯状部(開封部)
6 フラップ部(開封部)
15 貫通孔
20 収納部
20a 開口面
20b 仕切部
20c 凹部
21 突設部(摺動部)
22 フランジ部
25 孔部
31 溝部(レール部)
32 突起部
35 孔部
36 滑り止め部
38 凸部
39 切欠き部
41 第1切断部
42 第2切断部
51、52 ノッチ部
61 折り線
62 切断部
68 突出片
68a 凹部
68b 凸部
71 スリット(レール部)
72 舌片部(摺動部)
81 分割部(開封部)
83 折曲部
200 台紙
201 挿入部
S 内容物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19