特許第6801424号(P6801424)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6801424情報処理システム及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6801424
(24)【登録日】2020年11月30日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】情報処理システム及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/09 20060101AFI20201207BHJP
   G06Q 50/26 20120101ALI20201207BHJP
   G08G 1/017 20060101ALI20201207BHJP
   G08G 1/04 20060101ALI20201207BHJP
   G08G 1/0962 20060101ALI20201207BHJP
【FI】
   G08G1/09 R
   G06Q50/26
   G08G1/017
   G08G1/04 D
   G08G1/0962
【請求項の数】10
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2016-241823(P2016-241823)
(22)【出願日】2016年12月14日
(65)【公開番号】特開2018-97627(P2018-97627A)
(43)【公開日】2018年6月21日
【審査請求日】2019年8月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100190942
【弁理士】
【氏名又は名称】風間 竜司
(72)【発明者】
【氏名】山本 一真
(72)【発明者】
【氏名】増田 誠
【審査官】 田中 将一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−185559(JP,A)
【文献】 特開2003−316746(JP,A)
【文献】 特開2007−219713(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 − 99/00
G06Q 10/00 − 10/10
G06Q 30/00 − 30/08
G06Q 50/00 − 50/20
G06Q 50/26 − 99/00
G16Z 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のエリアの利用者からの要求に応じて、前記利用者が指定する対象者が、前記第1のエリアと異なる第2のエリアを通過したか否かを検出する対象者検出部と、
前記対象者検出部が前記対象者の通過を検出すると、前記利用者に対して前記対象者に関する情報を通知する利用者側通知部と、
前記第2のエリアの画像を取得する画像取得部と、
前記利用者の端末である利用者端末から送信された識別情報を受信する識別情報受信部と、
所定の条件に基づいて、受信した前記識別情報を削除する削除部と、
を備え、
前記対象者検出部は、前記画像取得部によって取得された画像から1つ又は複数の人物画像を抽出し、受信した前記識別情報に基づいて、抽出した前記人物画像の中から前記対象者を検出する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記識別情報には、前記対象者の画像から抽出された、前記対象者の特徴を示す特徴量が含まれる、請求項の記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記対象者検出部と前記利用者側通知部と前記画像取得部と前記識別情報受信部とを備える管理装置と、前記利用者端末と、を備え、
前記利用者端末は、
前記利用者側通知部からの前記対象者に関する情報を前記利用者に通知し、前記識別情報を前記識別情報受信部に送信する
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記対象者に関する情報は、前記第1及び第2のエリアと異なる第3のエリアに前記対象者が到着すると予想される到着予想時刻の情報を含む、請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記到着予想時刻に対して所定の時間になった場合には、前記第3のエリアへの進入が許可された利用者を識別するための進入許可情報を、前記第3のエリアの進入を制限するゲートに送信する進入許可情報送信部をさらに備える、請求項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記対象者検出部と前記利用者側通知部とを備える管理装置と、
前記第1及び第2のエリアと異なる第3のエリアへの車両の進入を制限するゲートと、
備え、
前記ゲートは、前記対象者検出部が前記対象者の前記第2のエリアの通過を検出した場合に、前記利用者を前記第3のエリアへの進入が許可された利用者として判別する判別部を有する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記ゲートは、前記第3のエリアへの進入が許可された利用者を識別するための進入許可情報を受信する利用者情報受信部をさらに有し、
前記判別部は、前記進入許可情報に基づき、前記第3のエリアへの進入が許可された利用者を判別する、請求項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記判別部は、前記第3のエリアへ進入しようとする車両に設置されたナンバープレートの画像から抽出された車両番号と、前記進入許可情報に含まれる車両番号とを照合することにより、前記第3のエリアへの進入が許可された利用者を判別する、請求項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記対象者検出部と前記利用者側通知部とを備える管理装置と、
前記対象者に、当該対象者を指定した前記利用者の存在を通知する利用者情報通知部を備える対象者端末と、
備える、請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
コンピュータを、
第1のエリアの利用者からの要求に応じて、前記利用者が指定する対象者が、前記第1のエリアと異なる第2のエリアを通過したか否かを検出する対象者検出部と、
前記対象者検出部が前記対象者の通過を検出すると、前記利用者に対して前記対象者に関する情報を通知する利用者側通知部と、
前記第2のエリアの画像を取得する画像取得部と、
前記利用者の端末である利用者端末から送信された識別情報を受信する識別情報受信部と、
所定の条件に基づいて、受信した前記識別情報を削除する削除部と、
を備え、
前記対象者検出部は、前記画像取得部によって取得された画像から1つ又は複数の人物画像を抽出し、受信した前記識別情報に基づいて、抽出した前記人物画像の中から前記対象者を検出する、
情報処理システムとして機能させる、情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
駅前に設けられる駅前ロータリーには、鉄道と道路交通との接点としての役割があり、具体的には、鉄道の乗降客が利用するための、バスやタクシー等の公共の道路交通機関の車両や、自家用車等の一般車両等が駐停車のために利用する。しかしながら、既存の駅前ロータリーは、一般的にその面積が十分でないことが多く、時間帯、天候、鉄道の運行状況等の理由により多くのタクシーや一般車両が駐停車し、駅前ロータリー内での混雑が発生する。その結果、他の車両が駅前ロータリーに進入することができないといった問題が生じる。さらに、駅前ロータリーは公共の道路交通機関も利用するため、駅前ロータリー内の混雑により、これら公共交通機関の運行が妨げられることは問題である。
【0003】
かかる問題には、駅前ロータリーの面積を拡大するといった対処が考えられるが、駅前のスペースは優良地であることから多くの店舗等が立地しており、駅前ロータリーの面積を更に拡大することは困難であることが多い。
【0004】
また、他の対処として、駅前ロータリーへ進入することができる車両を制限するシステムを設けることが考えられる。例えば、下記特許文献1〜3に開示のシステムを利用し、車両に付与された車両番号等の情報に基づいて、駅前ロータリーへ進入することができる車両を制限することが考えられる。より具体的には、下記特許文献1に開示のシステムは、車両に設置されたナンバープレートを当該車両の走行中に読み取り、上記ナンバープレートから読み取られた車両番号に基づいて当該車両が優先的に走行させるべき車両かどうかを判定する。そして、当該システムは、当該判定に基づき、交通制限装置を制御して車両を優先的に走行させるための信号パターンを表示させる。また、下記特許文献2に開示のシステムは、車両の重量、寸法等を計測し、これらの計測結果に基づいて当該車両の通行を制限する。さらに、下記特許文献3に開示のシステムは、交差点に進入すべく当該交差点に接近する車両を検出し、当該交差点への各車両の接近態様や各車両の乗員等についての情報に基づき、各車両に対して当該交差点の進入の優先度を設定し、優先度に従って各車両の進入を制限する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−156677号公報
【特許文献2】特開2008−299707号公報
【特許文献3】特開2006−338596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、本発明者らが駅前ロータリー内における車両の混雑を観察したところ、駐停車する等により駅前ロータリー内で長時間滞在する車両の存在が、混雑を生じさせる主な原因となっていることが分かった。詳細には、駅前ロータリーでの滞在時間が短い車両が多く駅前ロータリーに進入した場合であっても、これら車両がすぐに駅前ロータリーから離れるために、混雑を生じさせることは少なく、混雑が生じたとしてもすぐに解消されることが多い。一方、駅前ロータリーでの滞在時間が長い車両が存在する場合には、当該車両が駅前ロータリーのスペースを長時間占領することから、駅前ロータリーの混雑の原因となる。さらに、このような車両の存在により、駅前ロータリーへ進入することができない多くの車両が、駅周辺に待機することとなり、駅前ロータリーだけでなく、駅前周辺の道路での混雑を生じさせることとなる。そこで、本発明者らは、上述の観察結果に基づき、駅前ロータリーでの滞在時間が短い車両の進入を許可し、駅前ロータリーでの滞在時間が長い車両の進入を制限することにより、駅前ロータリーの混雑を緩和することができるのではないかと考えた。
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に開示のシステムでは、事前に車両番号が登録されている車両に対して優先的に進入を許可し、車両番号が登録されていない車両に対しては一律に扱う。従って、当該システムを上述の駅前ロータリーに適用した場合を考えると、バスやタクシー等の公共交通機関の車両の進入は優先的に許可するものの、自家用車等の一般車両に対しては一律に進入が制限されることとなり、一般車両を利用する利用者にとっては不都合が生じる。また、上記特許文献1に開示のシステムでは、駅前ロータリーでの滞在時間を考慮して車両の進入の制限を行うものではないことから、駅前ロータリーの混雑の緩和には限界がある。また、上記特許文献2及び3に開示のシステムを上述の駅前ロータリーに適用した場合でも、上述と同様に、車両の重量、駅前ロータリーへの進入の態様、車両の乗員の情報等に基づいて当該車両の通行を制限することができるものの、駅前ロータリーでの滞在時間を考慮して車両の進入の制限を行うものではないことから、駅前ロータリーの混雑の緩和には限界がある。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、特定領域(駅前ロータリー等)やその周辺での混雑を緩和することが可能な、新規かつ改良された情報処理システム及び情報処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1のエリアの利用者からの要求に応じて、前記利用者が指定する対象者が、前記第1のエリアと異なる第2のエリアを通過したか否かを検出する対象者検出部と、前記対象者検出部が前記対象者の通過を検出すると、前記利用者に対して前記対象者に関する情報を通知する利用者側通知部と、前記第2のエリアの画像を取得する画像取得部と、前記利用者の端末である利用者端末から送信された識別情報を受信する識別情報受信部と、所定の条件に基づいて、受信した前記識別情報を削除する削除部と、を備え、前記対象者検出部は、前記画像取得部によって取得された画像から1つ又は複数の人物画像を抽出し、受信した前記識別情報に基づいて、抽出した前記人物画像の中から前記対象者を検出する、情報処理システムが提供される。
【0011】
前記識別情報には、前記対象者の画像から抽出された、前記対象者の特徴を示す特徴量が含まれていてもよい。
【0013】
前記情報処理システムは、前記対象者検出部と前記利用者側通知部と前記画像取得部と前記識別情報受信部とを備える管理装置と、前記利用者端末と、を備え、前記利用者端末は、前記利用者側通知部からの前記対象者に関する情報を前記利用者に通知し、前記識別情報を前記識別情報受信部に送信してもよい。
【0014】
前記対象者に関する情報は、前記第1及び第2のエリアと異なる第3のエリアに前記対象者が到着すると予想される到着予想時刻の情報を含んでもよい。
【0015】
前記情報処理システムは、前記到着予想時刻に対して所定の時間になった場合には、前記第3のエリアへの進入が許可された利用者を識別するための進入許可情報を、前記第3のエリアの進入を制限するゲートに送信する進入許可情報送信部をさらに備えてもよい。
【0016】
前記情報処理システムは、前記対象者検出部と前記利用者側通知部とを備える管理装置と、前記第1及び第2のエリアと異なる第3のエリアへの車両の進入を制限するゲートと、を備え、前記ゲートは、前記対象者検出部が前記対象者の前記第2のエリアの通過を検出した場合に、前記利用者を前記第3のエリアへの進入が許可された利用者として判別する判別部を有していてもよい。
【0017】
前記ゲートは、前記第3のエリアへの進入が許可された利用者を識別するための進入許可情報を受信する利用者情報受信部をさらに有し、前記判別部は、前記進入許可情報に基づき、前記第3のエリアへの進入が許可された利用者を判別してもよい。
【0018】
前記判別部は、前記第3のエリアへ進入しようとする車両に設置されたナンバープレートの画像から抽出された車両番号と、前記進入許可情報に含まれる車両番号とを照合することにより、前記第3のエリアへの進入が許可された利用者を判別してもよい。
【0019】
前記情報処理システムは、前記対象者検出部と前記利用者側通知部とを備える管理装置と、前記対象者に、当該対象者を指定した前記利用者の存在を通知する利用者情報通知部を備える対象者端末と、を備えてもよい。
【0020】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、第1のエリアの利用者からの要求に応じて、前記利用者が指定する対象者が、前記第1のエリアと異なる第2のエリアを通過したか否かを検出する対象者検出部と、前記対象者検出部が前記対象者の通過を検出すると、前記利用者に対して前記対象者に関する情報を通知する利用者側通知部と、前記第2のエリアの画像を取得する画像取得部と、前記利用者の端末である利用者端末から送信された識別情報を受信する識別情報受信部と、所定の条件に基づいて、受信した前記識別情報を削除する削除部と、を備え、前記対象者検出部は、前記画像取得部によって取得された画像から1つ又は複数の人物画像を抽出し、受信した前記識別情報に基づいて、抽出した前記人物画像の中から前記対象者を検出する、情報処理システムとして機能させる、情報処理プログラムが提供される。

【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明によれば、特定領域やその周辺での混雑を緩和することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態において想定されるシチュエーションを説明するための説明図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る情報処理システム1の構成例を説明する説明図である。
図3】第1の実施形態に係る送迎者装置10の機能構成を説明する説明図である。
図4】第1の実施形態に係る通知画面の一例を説明する説明図(その1)である。
図5】第1の実施形態に係る通知画面の一例を説明する説明図(その2)である。
図6】第1の実施形態に係るセンサ20の機能構成を説明する説明図である。
図7】第1の実施形態に係る管理装置30の機能構成を説明する説明図である。
図8】第1の実施形態に係る情報処理のシーケンス図である。
図9】本発明の第2の実施形態に係る情報処理システム1aの構成例を説明する説明図である。
図10】第2の実施形態に係る管理装置30の機能構成を説明する説明図である。
図11】第2の実施形態に係る被送迎者装置40の機能構成を説明する説明図である。
図12】第2の実施形態に係る通知画面の一例を説明する説明図である。
図13】第2の実施形態に係る情報処理のシーケンス図である。
図14】本発明の第3の実施形態において想定されるシチュエーションを説明するための説明図である。
図15】第3の実施形態に係る情報処理システム1bの構成例を説明する説明図である。
図16】第3の実施形態に係る送迎者装置10aの機能構成を説明する説明図である。
図17】第3の実施形態に係る管理装置30bの機能構成を説明する説明図である。
図18】第3の実施形態に係るゲート50の機能構成を説明する説明図である。
図19】第3の実施形態に係る情報処理のシーケンス図である。
図20】本発明の実施形態に係る管理装置30のハードウェア構成を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0024】
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成または論理的意義を有する複数の構成を、必要に応じて送迎者装置10及び送迎者装置10aのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、送迎者装置10及び送迎者装置10aを特に区別する必要が無い場合には、単に送迎者装置10と称する。
【0025】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1. 本発明の実施形態をなすに至った経緯
2. 第1の実施形態
2.1 第1の実施形態に係る情報処理システム1の構成
2.2 第1の実施形態に係る送迎者装置10の構成
2.3 第1の実施形態に係るセンサ20の構成
2.4 第1の実施形態に係る管理装置30の構成
2.5 第1の実施形態に係る情報処理
3. 第2の実施形態
3.1 第2の実施形態に係る情報処理システム1aの構成
3.2 第2の実施形態に係る管理装置30aの構成
3.3 第2の実施形態に係る被送迎者装置40の構成
3.4 第2の実施形態に係る情報処理
4. 第3の実施形態
4.1 第3の実施形態に係る情報処理システム1bの構成
4.2 第3の実施形態に係る送迎者装置10aの構成
4.3 第3の実施形態に係る管理装置30bの構成
4.4 第3の実施形態に係るゲート50の構成
4.5 第3の実施形態に係る情報処理
5. まとめ
6. 本実施形態に係る管理装置30のハードウェア構成
7. 補足
【0026】
<<1. 本発明の実施形態をなすに至った経緯>>
まずは、本発明の実施形態の説明に先立ち、本発明者らが本発明の実施形態をなすに至った経緯について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態において想定されるシチュエーションを説明するための説明図である。なお、図1においては、駅は符号4で示され、駅構内は拡大図として符号4aで示され、駅構内4aには被送迎者8bが位置している。また、図1においては、駅前には駅前ロータリー6が設けられており、駅4から遠い場所には駐車場2が設けられており、駐車場2には送迎者を乗せた自家用車(送迎車)8aが位置している。
【0027】
先に説明したように、本発明者らは、駅前ロータリー6内における車両の混雑を観察し、当該観察結果に基づき、駅前ロータリー6での滞在時間が短い車両の進入を許可し、駅前ロータリー6での滞在時間が長い車両の進入を制限することにより、駅前ロータリー6の混雑を緩和することができるのではないかと考えた。さらに、本発明者らは、このような観点で検討を進めるなか、駅前ロータリー6に進入する自家用車は、家族等の送迎を目的とすることが多く、このような自家用車は、駅から出てくる家族等を待つために駅前ロータリー6に一定時間滞在することに着眼した。
【0028】
具体的には、図1に示すように、駅4に家族等の被送迎者8bを迎えにいくために、送迎者は、自家用車(送迎車)8aを利用して駅4に向かう。そして、駅4から出てくる被送迎者8bを待つために、送迎車8aは、一定の時間、駅前ロータリー6内に駐停車したり、駅前ロータリー6内を周回したりする。このようにして、送迎車8aの駅前ロータリー6内での滞在時間が長くなると、駅前ロータリー6での混雑の原因の1つとなる。
【0029】
また、図1に示すように、駅4周辺には駐車場2が設置されていることが多い。従って、被送迎者8bを送迎する送迎車8aが上記駐車場2を利用し、駐車場2で被送迎者8bを待つようにすれば、駅前ロータリー6の混雑の発生を避けることができる。しかしながら、駐車場2は、駅4に隣接して設けられることは少なく、駅前ロータリー6と比べて駅4から離れた場所に設けられることが多い。従って、天候の悪い日では、駅4から出てくる被送迎者8bや、当該被送迎者8bを迎えにいく送迎者は、駅4と駐車場2との間を徒歩で移動することを避ける傾向があることから、駐車場2の利用は敬遠される傾向が高い。また、送迎車8aが、一定時間駐車場2で待機し、被送迎者8bが駅前ロータリー6に到着するタイミングで駅前ロータリー6に向かうようにすれば、当該送迎車8aの駅前ロータリー6での滞在時間を短くすることができ、駅前ロータリー6の混雑の発生を抑えることができる。しかしながら、被送迎者8bが駅前ロータリー6への到着予想時刻を正確に把握することは難しく、被送迎者8bの到着が送迎者の予想時刻よりも大幅に遅くなった場合には、当該送迎車8aの駅前ロータリー6での滞在時間は長くなり、駅前ロータリー6での混雑の原因の1つとなることがある。
【0030】
そこで、本発明者らは、送迎者に対して被送迎者8bの現在位置等といった被送迎者8bの情報を提供することにより、送迎者が、被送迎者8bの駅前ロータリー6の到着時刻を正確に予想することが可能となり、被送迎者8bが駅前ロータリー6に到着するタイミングに合わせて、送迎車8aで駅前ロータリー6へ向かうように誘導することができると考えた。そして、本発明者らは、このように送迎者を誘導することにより、送迎車8aの駅前ロータリー6での滞在時間は少なくなり、駅前ロータリー6での混雑を緩和することができると考えた。
【0031】
詳細には、送迎者は、提供された被送迎者8bの情報により被送迎者8bの駅前ロータリー6の到着時刻を正確に予想し、直接駅前ロータリー6へ向かうべきか、駐車場2で待機すべきかを選択することができる。さらに、駐車場2で待機する場合には、送迎者は、駐車場2での待機時間を被送迎者8bが駅前ロータリー6に到着するタイミングに合わせて適切に決定することができる。その結果、送迎車8aの駅前ロータリー6での滞在時間は短くなり、駅前ロータリー6での混雑を緩和することができる。さらには、送迎車8aが、駐車場2で待機することになっても、被送迎者8bが駅前ロータリー6に到着するタイミングに合わせて駅前ロータリー6へ向かうことができることから、駐車場2の利用も促進される。その結果、被送迎者8bを待つために、駅4周辺の駐車が禁止されているスペースに駐車するといった、違法駐車に係る車両を減らすこともできる。
【0032】
本発明者らは、上述の経緯により本発明の実施形態を創作するに至った。すなわち、本発明者らは、送迎者に対して、被送迎者8bの現在位置等といった被送迎者8bの情報を提供することにより、駅前ロータリー6等の特定領域やその周辺の混雑を緩和することができる情報処理システム1の実施形態を創作した。以下、このような本発明の実施形態を順次説明する。
【0033】
なお、以下の説明においては、本発明の実施形態を、駅前ロータリー6における送迎での利用に適用した場合を説明する。しかしながら、本発明の実施形態は、このような利用に限定されるものではなく、例えば、学校、塾、幼稚園、保育園等への児童の送り迎えにおける自家用車(送迎車)8aの利用にも適用することもできる。この場合、これら学校等の周辺道路等に送迎車8aが駐停車することによる混雑の発生を避けることができる。
【0034】
<<2. 第1の実施形態>>
<2.1 第1の実施形態に係る情報処理システム1の構成>
本発明の第1の実施形態に係る情報処理システム1は、先に説明したように、送迎者に対して、被送迎者8bの情報を提供する情報処理システムである。詳細には、本実施形態に係る情報処理システム1では、駅4近くの駐車場2や自宅(第1のエリア)等に位置する送迎者(利用者)からの要求に応じて、送迎者が送迎しようとする被送迎者(対象者)8bが、駅4の改札等の駅構内(第2のエリア)4aを通過したか否かを検出し、被送迎者8bの通過を検出すると、上記送迎者に対して被送迎者8bに関する情報を通知する。このような本実施形態に係る情報処理システム1は、送迎者に対して、被送迎者8bの現在位置等といった被送迎者8bの情報を提供することができることから、送迎者が被送迎者8bの駅前ロータリー(第3のエリア)6の到着時刻を正確に予想することが可能となり、送迎車8aで、直接駅前ロータリー6へ向かうべきか、駐車場2で待機すべきかを適切に判断することができる。その結果、送迎車8aの駅前ロータリー6での滞在時間は少なくなり、駅前ロータリー6での混雑を緩和することができる。
【0035】
まずは、図2を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の構成を説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理システム1の構成例を説明する説明図である。図2に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、送迎者が乗車する自家用車等の送迎車8aに設置された送迎者装置(利用者端末)10と、駅構内4aに1つ又は複数個設けられるセンサ20と、本実施形態に係る情報処理を主として行う管理装置30とを主に有する。そして、これら送迎者装置10等はネットワーク70によって互いに通信可能に接続されている。なお、当該ネットワーク70は、無線LAN(Local Area Network)、LTE(Long Term Evolution)等の通信により実現される。以下に、本実施形態に係る情報処理システム1に含まれる各装置の構成について説明する。
【0036】
<2.2 第1の実施形態に係る送迎者装置10の構成>
まずは、図3から図5を参照して、送迎者が乗車する送迎車8aに設置された送迎者装置10を説明する。図3は、本実施形態に係る送迎者装置10の機能構成を説明する説明図である。また、図4及び図5は、本実施形態に係る通知画面の一例を説明する説明図である。
【0037】
送迎者装置10は、上述のネットワーク70を介して、後述する管理装置30へ被送迎者8bに係る識別情報を送信し、さらに、上記ネットワーク70を介して、管理装置30からの被送迎者8bに関する被送迎者情報を受信する。本実施形態においては、送迎者装置10は、送迎車8aに設置されたカーナビゲーション装置であってもよく、送迎者が携帯する携帯電話、スマートフォン、PHS(Personal Handyphone System)等の通信装置であってもよく、特に限定されるものではない。当該送迎者装置10は、図3に示すように、識別情報格納部100と、識別情報送信部102と、被送迎者情報受信部104と、被送迎者情報通知部106とを主に有する。以下に、送迎者装置10の各ブロックの詳細を説明する。
【0038】
(識別情報格納部100)
識別情報格納部100は、送迎者が送迎しようとする被送迎者8bに係る識別情報を格納する。当該識別情報は、被送迎者8bの顔画像、当該顔画像から抽出される被送迎者8bの顔の特徴を示す特徴量、被送迎者8bの画像から抽出される、被送迎者8bの歩容の特徴を示す歩容特徴量や被送迎者8bの身体的特徴を示す三次元特徴量、被送迎者8bの音声から抽出される被送迎者8bの声紋を示す音声特徴量、被送迎者8bの携帯する携帯端末の番号、スマートフォンのMAC(Media Access Control)アドレス、被送迎者8bの携帯するIC(integrated circuit)カードに搭載されたICチップのID(identification data)等を含むことができる。
【0039】
例えば、識別情報が被送迎者8bの顔の特徴を示す特徴量を含む場合には、当該特徴量は、被送迎者8bの顔画像から検出される目、鼻、口といった特徴点の位置や位置関係を抽出し、抽出した位置等のデータを正規化することで得ることができる(後述する非特許文献2及び3 参照)。このような特徴量は、顔画像そのものの情報量よりも少ない情報量を持つことから、情報処理での取扱は容易であり、具体的には、情報を送受信する際のネットワーク70における通信負荷を抑え、記憶容量が小さな識別情報格納部100にも格納が可能である。さらに、顔画像から抽出された特徴量から顔画像を可逆的に取得することはできないため、上記特徴量から個人を特定することが難しい。従って、被送迎者8bのプライバシーの保護の観点からは、識別情報として特徴量を用いることが好ましい。なお、上記特徴量は、例えば、専用装置により、被送迎者8bの顔の正面画像や他の方向から撮影された顔画像を用いることで抽出することができる。もしくは、送迎者装置10が送迎者の携帯するスマートフォン等である場合には、上記特徴量は、送迎者装置10に備えられたカメラ(図示省略)により、所定の条件を満たす被送迎者8bの顔の正面画像を取得し、取得した顔画像から専用のアプリケーションを用いて抽出することもできる。また、上記特徴量は、被送迎者8bから送迎者装置10へ送信されることにより、取得してもよい。
【0040】
(識別情報送信部102)
識別情報送信部102は、送迎者の操作に従い、識別情報格納部100に格納された被送迎者8bに係る識別情報を、上述のネットワーク70を介して後述する管理装置30へ送信する。
【0041】
(被送迎者情報受信部104)
被送迎者情報受信部104は、ネットワーク70を介して、管理装置30から被送迎者8bに関する被送迎者情報を受信する。被送迎者情報は、駅4の改札等といった駅構内4の所定の位置を被送迎者8bが通過したことを示す情報や、被送迎者8bが駅前ロータリー6等に到着すると予想される到着予想時刻等を含むことができる。
【0042】
(被送迎者情報通知部106)
被送迎者情報通知部106は、被送迎者情報受信部104が受信した被送迎者情報を、送迎者に通知する。例えば、被送迎者情報通知部106は、図4に示すように、送迎者装置10の表示部(図示省略)に表示されたカーナビゲーション画面80に、被送迎者8bの位置を示してもよい(図4においては、画面80の上側に表示された駅構内4aに被送迎者8bである花子の位置が星印によって示されている)。また、被送迎者情報通知部106は、図5に示すように、送迎者装置10の表示部(図示省略)に、被送迎者8bが駅4に到着した旨と、被送迎者8bの駅前ロータリー6への到着予想時刻とを表示してもよい(図5においては、被送迎者8bである花子さんが駅に到着した旨と駅前ロータリー6への到着予想時刻とが示されている)。また、被送迎者情報通知部106による送迎者に対する通知は、上述のような画面表示に限定されるものではなく、音声やアラーム音等を利用して行われてもよい。
【0043】
なお、送迎者装置10は、図3には図示しない測位センサを含んでいてもよい。測位センサは、送迎者装置10又は送迎者の現在位置を検出するセンサであり、具体的には、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機等であることができる。この場合、測位センサは、GNSS衛星からの信号に基づいて、送迎者装置10の現在地の緯度・経度を示すデータを生成する。当該測位センサによるデータは、後述する管理装置30等に送信されて利用されてもよい。
【0044】
<2.3 第1の実施形態に係るセンサ20の構成>
次に、図6を参照して、本実施形態に係るセンサ20を説明する。図6は、本実施形態に係るセンサ20の機能構成を説明する説明図である。センサ20は、駅構内4aの様々な場所に1つ又は複数個設けられており、被送迎者8bを検出する。なお、本実施形態においては、センサ20が設けられる駅は、被送迎者8bが降車する駅に限定されるものではなく、例えば、降車する駅4の手前である、被送迎者8bが乗車する駅であってもよく、乗り換える駅であってもよく、特に限定されるものではない。さらに、センサ20は、駅構内4に設置することに限定されるものではなく、被送迎者8bが通過すると予想される他の場所に設置されていてもよい。当該センサ20は、カメラ、マイク、電波センサ、ICチップリーダー、赤外線センサ等であることができ、より具体的な例としては、センサ20として駅構内4に設置された防犯カメラを利用することができる。既設の防犯カメラをセンサ20として利用する場合には、本実施形態に係る情報処理システム1を構築するためのコストを抑えることができ、改札だけでなく駅構内4aの様々な場所で被送迎者8bを検出することができる。そして、センサ20は、得られたセンシング情報を、上述のネットワーク70を介して管理装置30へ送信する。センサ20は、図6に示すように、センシング情報取得部200と、センシング情報送信部202とを主に有する。以下に、センサ20の各ブロックの詳細を説明する。
【0045】
(センシング情報取得部200)
センシング情報取得部200はセンシング情報を取得する。例えば、センシング情報取得部200は、センサ20が設置された周辺の画像や、周辺の環境音や、電波等をセンシング情報として取得する。なお、センシング情報取得部200は、1種のセンシング情報を取得することに限定されるものはなく、上述したセンシング情報のうちの複数を併せて取得してもよい。
【0046】
(センシング情報送信部202)
センシング情報送信部202は、センシング情報取得部200によって得られたセンシング情報を、ネットワーク70を介して管理装置30へ送信する。
【0047】
<2.4 第1の実施形態に係る管理装置30の構成>
次に、図7を参照して、本実施形態に係る管理装置30を説明する。図7は、本実施形態に係る管理装置30の機能構成を説明する説明図である。管理装置30は、後述する本実施形態に係る情報処理を主として実施する。管理装置30は、例えば、PC(Personal Computer)等のような端末から構成される。当該管理装置30は、図7に示されるように、識別情報受信部300と、識別情報格納部302と、識別情報削除部304と、センシング情報受信部306と、判別部(対象者検出部)308と、被送迎者情報作成部(利用者側通知部)310と、被送迎者情報送信部312とを主に有する。以下に、管理装置30の各ブロックの詳細を説明する。
【0048】
(識別情報受信部300)
識別情報受信部300は、送迎者装置10から送信された識別情報を受信する。
【0049】
(識別情報格納部302)
識別情報格納部302は、識別情報受信部300が受信した識別情報を格納する。なお、識別情報格納部302は、送迎者装置10から送信された識別情報を格納することに限定されるものではなく、識別情報を予め格納していてもよい。この場合、予め格納した識別情報は、送迎者装置10からの要求に応じて、後述する判別部308における判別に利用される。
【0050】
(識別情報削除部304)
識別情報削除部304は、所定の条件に基づいて、上述の識別情報格納部302に格納した識別情報を削除する。詳細には、識別情報削除部304は、識別情報格納部302に格納されて一定時間経過した識別情報を削除してもよく、もしくは、送迎者装置10から削除依頼を管理装置30が受信したことを条件に当該識別情報を削除してもよい。このようにすることで、被送迎者8bに係る識別情報は、実際に利用する期間の間だけ管理装置30に格納され、管理装置30での利用が終わると削除されることとなるため、被送迎者8bの個人情報の1つである識別情報が管理装置30から意図せず流出し、悪用されるリスクを低減することができる。
【0051】
(センシング情報受信部306)
センシング情報受信部306は、センサ20から送信されたセンシング情報を受信する。例えば、センシング情報受信部306は、送信されたセンシング情報が画像であった場合には、画像取得部として機能することとなる。
【0052】
(判別部308)
判別部308は、送迎者の操作に基づく送迎者装置10からの要求に応じて、当該送迎者が迎えようとする被送迎者8bが、センサ20が設置された駅構内4aを通過したかを判別する。詳細には、判別部308は、識別情報格納部302に格納された識別情報と、センシング情報受信部306が受信したセンシング情報とに基づいて、当該センシング情報の中に被送迎者8bが存在するかを検出する。当該センシング情報の中に被送迎者8bが存在する場合には、当該センシング情報を取得したセンサ20が設置された場所が、被送迎者8bの現在位置であると認識することができる。例えば、センシング情報が画像であった場合には、判別部308は、画像から1つ又は複数の人物画像を抽出し、当該人物画像が上記識別情報と一致又は類似する人物画像が存在するかを判別する。当該人物画像の中に上記識別情報と一致又は類似する人物画像が存在する場合には、当該人物画像は被送迎者8bによるものと推定し、被送迎者8bを検出する。
【0053】
より具体的には、識別情報が被送迎者8bの顔の特徴を示す特徴量である場合には、以下のようにして、判別部308は被送迎者8bを検出することができる。まず、判別部308は、センシング情報に含まれる画像から1つ又は複数の顔画像を抽出する。例えば、下記非特許文献1に開示された技術等を利用して、画像から顔画像を抽出することができる。そして、判別部308は、下記特許文献2及び3に開示された技術等を利用して、各顔画像から目、鼻、口といった特徴点の位置や位置関係を抽出し、抽出した位置等のデータを正規化して、各顔画像に係る特徴量を得ることができる。さらに、判別部308は、各顔画像に係る特徴量と、識別情報に係る特徴量との間の類似度をそれぞれ計算し、最も高い類似度を持ち、所定の値以上である顔画像を被送迎者8bの顔画像として認識する。
【0054】
なお、判別部308は、画像から顔画像を抽出する際に、画像中の目、鼻、口等の特徴点の位置により、対応する人物の正面の向きを判定することができる。さらに、人物の正面の向きの判定から、当該人物の進行している方向を推定することができることから、判別部308は、上記画像を取得したセンサ20の位置情報も併せて利用することにより、当該人物が、駅4において列車に乗ろうとしている人物なのか、列車から降りた人物であるか等を推定することもできる。また、判別部308は、1つのセンサ20で連続して取得された画像を用いることにより、被送迎者8bとして認識された人物の歩容を認識し、当該人物の歩行速度を算出してもよい。さらに、判別部308は、既知の間隔をおいて設置された複数のセンサ20で取得された画像を用いることにより、被送迎者8bとして認識された人物の走行速度を算出してもよい。また、判別部308は、1つの画像に含まれる顔画像の数から、当該画像を取得したセンサ20の周囲の混雑具合を推定してもよい。
【0055】
上述のように、特徴量を用いて判別することにより、被送迎者8bの画像とセンシング結果に含まれる画像とを直接的にマッチングする場合に比べて、情報処理における負荷を少なくすることができる。なお、本実施形態においては、識別情報として、上記特徴量だけに限定されるものではなく、先に説明したように、被送迎者8bの携帯する携帯端末の番号、スマートフォンのMACアドレス、被送迎者8bの携帯するICカードに搭載されたICチップのID等を利用することができる。従って、判別部308は、これら複数の識別情報を組み合わせて用いることにより、被送迎者8bの判別の精度を向上させてもよい。
【0056】
非特許文献1:P.Viola and M.Jones、“Rapid Object Detection using a Boosted Cascade of Simple Features” IEEE Computer Society Conference on Computer Vision and Pattern Recognition 2001、Vol.1
非特許文献2:T.F.Cootes、G.J.Edwards、C.J.Taylor、“Active Appearance Models” IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence、Vol.23、No.6 (2001)、pp681−685
非特許文献3:赤松 茂 “コンピュータによる顔の認識―サーベイ―”電子情報通信学会論文誌 A Vol.J80−A、No.8 (1997)、pp1215−1230
【0057】
(被送迎者情報作成部310)
上述の判別部308が、被送迎者8bが駅構内4aを通過したことを検出すると、被送迎者情報作成部310は、送迎者に対して通知する被送迎者に関する被送迎者情報を作成する。先に説明したように、当該被送迎者情報は、駅4の改札等といった駅構内4の所定の位置を被送迎者8bが通過したことを示す情報や、被送迎者8bが駅前ロータリー6等に到着すると予想される到着予想時刻等を含む。
【0058】
詳細には、被送迎者情報作成部310は、駅構内4aに設置されたセンサ20と駅前ロータリー6との間の距離は既知であることから、センサ20が被送迎者8bを検出した場合には、当該検出時点から駅前ロータリー6に被送迎者8bが到着する時刻を予想することができる。また、被送迎者情報作成部310は、上述の判別部308で算出された被送迎者8bの歩行速度を用いて、上記到着予想時刻を予想してもよい。さらに、被送迎者情報作成部310は、上述の判別部308で推定された混雑具合を参照して、上記到着予想時刻の予想精度を高めてもよい。
【0059】
また、センサ20が、被送迎者8bの降車する駅4ではなく、手前の駅、すなわち、被送迎者8bが乗車する駅等に設置されていた場合には、被送迎者情報作成部310は、センサ20の設置された駅から被送迎者8bが降車する駅4までの間の列車の運行状況を参照して、上記到着予想時刻を予想してもよい。このように、本実施形態によれば、センサ20が被送迎者8bを検出した時点から被送迎者8bが駅前ロータリー6に到着するまでの時間が長い場合であっても、被送迎者8bの駅前ロータリー6への到着時刻を正確に予想することが可能である。
【0060】
(被送迎者情報送信部312)
被送迎者情報送信部312は、被送迎者情報作成部310が生成した被送迎者情報を送迎者装置10へ送信する。
【0061】
<2.5 第1の実施形態に係る情報処理>
以上、本発明の第1の実施形態に係る情報処理システム1と、当該情報処理システム1に含まれる各装置の構成について説明した。次に、本発明の第1の実施形態に係る情報処理について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る情報処理のシーケンス図である。図8に示すように、本実施形態に係る情報処理のシーケンス図には、ステップS101からステップS119までの複数のステップが含まれている。これらステップで構成される本実施形態に係る情報処理の大まかな流れを説明すると、駐車場2等に位置する送迎者からの要求に応じて、送迎者が送迎しようとする被送迎者8bが駅4の改札等の駅構内4aを通過したか否かを検出し、被送迎者8bの通過を検出すると、送迎者に対して被送迎者8bに関する被送迎者情報を通知する。以下に、本実施形態に係る情報処理の各ステップの詳細を説明する。
【0062】
(ステップS101)
送迎者装置10は、管理装置30へ被送迎者8bの識別情報を送信する。
【0063】
(ステップS103)
管理装置30は、送迎者装置10から被送迎者8bの識別情報を受信する。
【0064】
(ステップS105)
センサ20は、センシング情報を取得する。
【0065】
(ステップS107)
センサ20は、センシング情報を管理装置30へ送信する。
【0066】
なお、ステップS105及びステップS107は、所定の時間ごとに繰り返し実施されてもよく、もしくは、管理装置30に識別情報が格納されている間にのみ継続的に実施されていてもよい。このようにすることで、センサ20側でセンシング情報を取得するタイミングを細かく設定、変更する必要がないことから、センサ20における処理をシンプルにし、ひいてはセンサ20の構成をシンプルにすることができる。また、ステップS105及びステップS107は、送迎者装置10からの要求(具体的には、被送迎者8bの識別情報が送信されたこと)に応じて実施されてもよい。このようにすることで、センシング情報を常に管理装置30へ送信する必要がないことから、ネットワーク70での通信負荷を低減することができる。
【0067】
(ステップS109)
管理装置30は、センサ20からセンシング情報を受信する。
【0068】
(ステップS111)
管理装置30は、受信した識別情報とセンシング情報とに基づいて、センシング情報に被送迎者8bが含まれているかを判別する。すなわち、管理装置30は、当該センシング情報を取得したセンサ20の設置位置を、被送迎者8bが通過したか否かを検出する。
【0069】
(ステップS113)
管理装置30は、センシング情報に被送迎者8bが含まれている場合には、被送迎者8bの現在位置等を示す被送迎者情報を作成する。
【0070】
(ステップS115)
管理装置30は、作成した被送迎者情報を送迎者装置10へ送信する。
【0071】
(ステップS117)
送迎者装置10は、管理装置30から被送迎者情報を受信する。
【0072】
(ステップS119)
送迎者装置10は、送迎者に対して被送迎者情報を通知する。
【0073】
なお、図8には図示していないが、管理装置30に送信された識別情報は、送信されてから所定の時間経過した場合、送迎者による要求があった場合、もしくは、被送迎者情報が送迎者に通知された場合に、管理装置30から削除される。このようにすることで、被送迎者8bの個人情報の1つである識別情報が流出するリスクを低減することができる。
【0074】
以上により、本実施形態によれば、送迎者は、被送迎者情報により、被送迎者8bの現在位置や駅前ロータリー6への到着予想時刻等の有益な情報を知ることができることから、送迎車8aで、直接駅前ロータリー6へ向かうべきか、駐車場2で待機すべきかを適切に判断することができる。その結果、本実施形態によれば、送迎車8aの駅前ロータリー6での滞在時間は少なくなり、駅前ロータリー6での車両の混雑を緩和することができる。さらには、送迎車8aが、駐車場2で待機することになっても、被送迎者8bが駅前ロータリー6に到着するタイミングに合わせて駅前ロータリー6へ向かうことができることから、駐車場2の利用も促進される。その結果、被送迎者8bを待つために、駅4周辺の駐車が禁止されているスペースに駐車するといった、違法駐車に係る車両を減らすこともできる。
【0075】
さらに、本実施形態は、児童を被送迎者8bとした場合には、当該児童の保護者に対して、当該児童の現在位置や駅前ロータリー6への到着予想時刻等の有益な情報を提供することから、当該保護者が当該児童の状況を正確に把握することを可能にし、当該児童の安全確保に役立てることもできる。さらに、本実施形態によれば、被送迎者8b側で本実施形態に係る情報処理システム1に対して登録や操作を行う必要がないことから、例えば被送迎者8bが児童であっても容易に本実施形態に係る情報処理システム1を利用することができる。また、本実施形態においては、センシング情報として画像を利用する場合には、被送迎者8bが携帯端末やICカード等の専用の装置や部材等を持つ必要がないことから、例えば、ICカードの携帯を忘れた人物であっても、もしくは、学校により携帯電話の使用が禁止されている児童であっても、被送迎者8bとして検出することが可能である。
【0076】
<<3. 第2の実施形態>>
上述の第1の実施形態においては、被送迎者8bに対しては情報が通知されることはなかった。そこで、第2の実施形態においては、被送迎者8bに対して、送迎者が駅4に迎えに来ている等の、送迎者の存在を通知する送迎者情報を通知する。すなわち、本実施形態によれば、被送迎者8bに対しても有益な情報を提供することができる。以下に、このような本実施形態を説明する。
【0077】
<3.1 第2の実施形態に係る情報処理システム1aの構成>
まずは、図9を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1aの構成を説明する。図9は、本実施形態に係る情報処理システム1aの構成例を説明する説明図である。図9に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1aは、第1の実施形態と同様に、送迎者装置10と、センサ20と、管理装置30aと、さらに被送迎者装置40とを主に有する。そして、これら装置は、第1の実施形態と同様に、ネットワーク70によって互いに通信可能に接続されている。当該被送迎者装置40は、被送迎者8bに対して送迎者情報を通知するための装置であって、図9においては、自動改札機として示されている。しかしながら、本実施形態においてはこれに限定されるものではなく、例えば、被送迎者装置40は、被送迎者8bが携帯する携帯電話やスマートフォン等であってもよい。もしくは、被送迎者装置40は、駅構内4aに設置された電子掲示板等の表示装置であってもよい。以下に、本実施形態に係る情報処理システム1aに含まれる各装置の構成について説明する。
【0078】
なお、本実施形態においては、情報処理システム1aの構成は、管理装置30a及び被送迎者装置40以外は第1の実施形態と共通であり、第1の実施形態の情報処理システム1及びそれに含まれる各装置の構成の説明を参照し得る。従って、ここでは、管理装置30a及び被送迎者装置40以外の情報処理システム1aの構成についての説明を省略する。
【0079】
さらに、本実施形態に係る送迎者装置10は、基本的には、第1の実施形態に係る送迎者装置と同様であるものの、送迎者装置10から、送迎者に関する送迎者情報(送迎者の名前、ニックネーム、送迎者の現在位置情報等)を管理装置30に上述の識別情報とともに送信してもよい点が異なる。なお、送迎者の名前やニックネーム等は、識別情報と同様に、送迎者装置10に予め格納される。さらに、送迎者の現在位置情報については、先に説明した送迎者装置10に備えられた測位センサ(図示省略)によって生成されたデータであってもよい。もしくは、上記現在位置情報は、送迎者装置10に備えられた通信ユニット(図示省略)を用いることにより、RFID(RADIO frequency Identification)、Wi−Fiのアクセスポイント、無線基地局の情報等から送迎者装置10の相対的な位置関係を検出することが可能なため、このような方法で得られた位置情報であってもよい。
【0080】
<3.2 第2の実施形態に係る管理装置30aの構成>
まずは、図10を参照して、本実施形態に係る管理装置30aを説明する。図10は、本実施形態に係る管理装置30aの機能構成を説明する説明図である。図10に示されるように、管理装置30aは、識別情報受信部300と、識別情報格納部302と、識別情報削除部304と、センシング情報受信部306と、判別部308と、被送迎者情報作成部310と、被送迎者情報送信部312と、さらに送迎者情報作成部314と、送迎者情報送信部316とを主に有する。
【0081】
なお、本実施形態においては、管理装置30aの構成は、送迎者情報作成部314及び送迎者情報送信部316以外は第1の実施形態と共通であり、第1の実施形態の管理装置30の説明及び図7を参照し得る。従って、ここでは、被送迎者に送迎者の存在を通知する送迎者情報作成部314及び送迎者情報送信部316(利用者情報通知部)を説明し、送迎者情報作成部314及び送迎者情報送信部316以外の管理装置30aの各ブロックについての説明を省略する。
【0082】
(送迎者情報作成部314)
送迎者情報作成部314は、上述の判別部308が、被送迎者8bが駅構内4aを通過したことを検出すると、被送迎者8bに対して通知する送迎者に関する送迎者情報を作成する。当該送迎者情報は、例えば、被送迎者8bを送迎しようとする送迎者の存在や、当該送迎者の現在位置や、どのような人物が送迎者であるか等の情報を含む。また、当該送迎者情報は、送迎者の現在位置情報から予想される、送迎者(送迎車8a)が駅前ロータリー6に到着する到着予想時刻を含んでいてもよい。当該送迎者情報作成部314は、送迎者装置10から送信された送迎者情報(送迎者の名前、ニックネーム、送迎者の現在位置情報等)を利用して、被送迎者8bに通知するための送迎者情報を作成してもよい。
【0083】
(送迎者情報送信部316)
送迎者情報送信部316は、送迎者情報作成部314が作成した送迎者情報を、ネットワーク70を介して後述する被送迎者装置40へ送信する。
【0084】
<3.3 第2の実施形態に係る被送迎者装置40の構成>
次に、図11及び図12を参照して、本実施形態に係る被送迎者装置40を説明する。図11は、本実施形態に係る被送迎者装置40の機能構成を説明する説明図である。また、図12は、本実施形態に係る通知画面の一例を説明する説明図である。当該被送迎者装置40は、被送迎者8bに対して送迎者情報を通知するための装置であって、先に説明したように、駅構内4aに設置された自動改札機や電子掲示板、被送迎者8bが携帯する携帯電話やスマートフォン等であることができる。図11に示されるように、被送迎者装置40は、送迎者情報受信部400と、送迎者情報通知部402とを主に有する。以下に、被送迎者装置40の各ブロックの詳細を説明する。
【0085】
(送迎者情報受信部400)
送迎者情報受信部400は、管理装置30aから送信された送迎者情報を受信する。
【0086】
(送迎者情報通知部402)
送迎者情報通知部402は、送迎者情報受信部400が受信した送迎者情報、すなわち、被送迎者8bを送迎しようとしている送迎者の存在を通知する。例えば、送迎者情報通知部402は、管理装置30aから送信された送迎者情報に、送迎者の存在のみの情報が含まれ、送迎者の名前等の情報が含まれていない場合には、被送迎者に対して送迎者の存在のみを通知する。また、送迎者情報通知部402は、管理装置30aから送信された送迎者情報に、送迎者の名前等の情報が含まれている場合には、被送迎者に対して送迎者の名前等の情報を併せて通知する。
【0087】
より具体的には、送迎者情報通知部402は、被送迎者装置40が自動改札機である場合には、被送迎者8bが自動改札機を通過する際に、自動改札機に設けられた表示部(図示省略)に、図12に示すように、どのような送迎者が来ているかを通知する画面84を表示してもよい。詳細には、当該画面84には、ICカードの利用金額(支払額)と残額の情報とともに、「ママさんが駅前ロータリーでお待ちです」との文言を表示し、ママさんに該当する人物が送迎者として来ていることを被送迎者8bに通知する。このように、被送迎者8bが自動改札機を通過する際に自動改札機に表示することにより、送迎者が来ているという通知を被送迎者8bのみが確認することができることから、被送迎者8b及び送迎者のプライバシーを保護することができる。また、表示される送迎者の名前については、実名であってもよいが、上述と同様に、プライバシー保護の観点からは、被送迎者8bが認識することができる送迎者のニックネーム等であることが好ましい。
【0088】
また、送迎者情報通知部402は、被送迎者8bが自動改札機を通過する際に、音声やアラーム音を用いて被送迎者8bに送迎者情報を通知してもよい。もしくは、被送迎者装置40が駅構内4aに設置された電子掲示板である場合には、送迎者情報通知部402は、上記送迎者情報を当該電子掲示板に表示してもよい。さらに、被送迎者装置40がスマートフォンである場合には、送迎者情報通知部402は、上記送迎者情報を、当該スマートフォンの表示部にポップアップ表示してもよく、もしくは、音声やアラーム音を用いて通知してもよい。
【0089】
<3.4 第2の実施形態に係る情報処理>
以上、本発明の第2の実施形態に係る管理装置30a及び被送迎者装置40の構成について説明した。次に、本発明の第2の実施形態に係る情報処理について、図13を参照して説明する。図13は、本実施形態に係る情報処理のシーケンス図である。図13に示すように、本実施形態に係る情報処理のシーケンス図には、ステップS101からステップS127までの複数のステップが含まれている。なお、図13に示されるステップS101からステップS119までは、図8に示す第1の実施形態に係る情報処理のステップS101からステップS119までと同様であるため、ここでは、これらステップについての説明を省略し、ステップS121からステップS127までの各ステップの詳細について説明する。
【0090】
(ステップS121)
管理装置30は、送迎者装置10から受信した送迎者情報を利用して、被送迎者装置40へ送信する送迎者情報を作成する。
【0091】
(ステップS123)
管理装置30は、被送迎者装置40へステップS121で作成した送迎者情報を送信する。
【0092】
(ステップS125)
被送迎者装置40は、管理装置30から送迎者情報を受信する。
【0093】
(ステップS127)
被送迎者装置40は、被送迎者8bに対して送迎者情報を通知する。
【0094】
なお、図13には図示していないが、管理装置30aに送信された識別情報は、被送迎者8bによる要求があった際、もしくは、被送迎者装置40が自動改札機であった場合に被送迎者8bの自動改札機の通過が検出された際には、管理装置30bから削除される。このようにすることで、被送迎者8bの個人情報の1つである識別情報が流出するリスクを低減することができる。
【0095】
以上のように、本実施形態においては、被送迎者8bに対して、送迎者が駅4に迎えに来ている等の、送迎者の存在を通知する送迎者情報を通知する。従って、本実施形態によれば、被送迎者8bは、自身を迎える送迎者が存在することを確認した上で、駅前ロータリー6に向かうことができ、送迎者が到着するまでの間に屋外で送迎者を待つことを避けることができる。さらに、本実施形態によれば、被送迎者8bは、通知された送迎者情報により、どのような人物が送迎者であるかを知った上で安心して駅前ロータリー6に向かうことができることから、被送迎者8bが児童であった場合には誘拐等から当該児童を守ることができる。
【0096】
また、本実施形態においては、一人の送迎者に対して複数の被送迎者8bが存在する場合には、一方の被送迎者8bに送迎者情報を通知する際に、ともに送迎対象となる他の被送迎者8bに係る被送迎者情報を通知してもよい。このようにすることで、一方の被送迎者8bは、他の被送迎者8bの状況を知ることができ、他方の被送迎者8bの状況によって、駅前ロータリー6へすぐに向かったり、駅構内4aに待機したり等の行動を適切に選択することできる。具体的には、複数の被送迎者8bが送迎者の子供である兄と弟である場合を例に挙げることができる。情報処理システム1aにて弟が駅4に到着したことを検出した場合には、弟が携帯する被送迎者装置40には、親である送迎者が駅前ロータリー6に向かっているという送迎者情報と、兄が駅4に到着していないという被送迎者情報とが通知される。当該通知に基づいて、弟は、駅構内4aに待機し兄を待つことができる。その後、上記情報処理システム1aにて兄が駅4に到着したことを検出した場合には、弟が携帯する被送迎者装置40には、兄が駅4に到着した旨の被送迎者情報が通知される。そこで、弟は、当該通知に基づき、兄と駅4で会い、同時に親である送迎者のところへ向かうことができる。
【0097】
また、最近は、駅構内4a等に児童を一時的にあずかるキッズルームが併設されていることが多い。このような場合、本実施形態に係る情報処理システム1aにより、被送迎者8bである子供が携帯する被送迎者装置40に、当該子供の送迎者である保護者の到着までに時間があることを通知することにより、当該通知を受けとった子供は、駅4の改札を出てキッズルームへ向かい、当該キッズルームで保護者の到着を待つこともできる。さらに、本実施形態に係る情報処理システム1aにより、保護者から委託されたキッズルームのスタッフに対して、子供が駅4に到着した旨の情報と、保護者の到着までに時間がある旨の情報とを通知することにより、当該スタッフが子供を迎えにいくことができる。このように本実施形態に係る情報処理システム1aを利用することにより、電車通学等をする児童を切れ目なく保護することが可能であることから、児童の通学時の安全を高めることができる。
【0098】
<<4. 第3の実施形態>>
上述の第1の実施形態においては、送迎者に被送迎者情報を通知することにより、送迎者が自発的に駅前ロータリー6へ向かう時刻を適切に調整し、送迎車8aの駅前ロータリー6での滞在時間を短くすることを期待するものであった。従って、送迎者の自発的な行動を促すものであることから、上述の第1の実施形態においては、駅前ロータリー6の車両による混雑を緩和する効果が得られるものの、得られる効果には限界があると考えられる。そこで、第3の実施形態においては、駅前ロータリー6の車両による混雑をより確実に緩和するよう、駅前ロータリー6の滞在時間が短いことが推定される送迎車8aに対しては駅前ロータリー6への進入を許可し、その他の送迎車8aに対しては駅前ロータリー6への進入を制限する。以下に、このような本実施形態を説明する。
【0099】
<4.1 第3の実施形態に係る情報処理システム1bの構成>
まずは、図14及び図15を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1bの構成を説明する。図14は、本実施形態において想定されるシチュエーションを説明するための説明図である。図15は、本実施形態に係る情報処理システム1bの構成例を説明する説明図である。
【0100】
図14に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1bにおいては、駅前ロータリー6の進入口に、ポールを開閉することで車両の通過を制限するゲート50を設けている。本実施形態においては、当該ゲート50のポールの開閉を制御することにより、駅前ロータリー6の滞在時間が短いことが推定される送迎車8aに対しては駅前ロータリー6への進入を許可し、その他の送迎車8aに対しては駅前ロータリー6への進入を制限する。本実施形態に係る情報処理システム1bは、図15に示すように、第1の実施形態と同様に、送迎者装置10aと、センサ20と、管理装置30bと、さらに上述のゲート50とを主に有する。そして、これら装置は、第1の実施形態と同様に、ネットワーク70によって互いに通信可能に接続されている。以下に、本実施形態に係る情報処理システム1bに含まれる各装置の構成について説明する。
【0101】
なお、本実施形態においては、情報処理システム1bの構成は、センサ20については第1の実施形態と共通であり、第1の実施形態のセンサ20の構成の説明を参照し得る。従って、ここでは、センサ20についての説明を省略し、センサ20以外の情報処理システム1bを構成する装置について説明する。
【0102】
<4.2 第3の実施形態に係る送迎者装置10aの構成>
まずは、図16を参照して、本実施形態に係る送迎者装置10aを説明する。図16は、本実施形態に係る送迎者装置10aの機能構成を説明する説明図である。送迎者装置10aは、図16に示すように、識別情報格納部100と、識別情報送信部102と、被送迎者情報受信部104と、被送迎者情報通知部106と、さらに、車両情報格納部108と、車両情報送信部110とを主に有する。
【0103】
なお、本実施形態においては、送迎者装置10aの構成は、車両情報格納部108及び車両情報送信部110以外は第1の実施形態と共通であり、第1の実施形態の送迎者装置10の説明及び図3を参照し得る。従って、ここでは、車両情報格納部108及び車両情報送信部110を説明し、車両情報格納部108及び車両情報送信部110以外の送迎者装置10aの各ブロックについての説明を省略する。
【0104】
(車両情報格納部108)
車両情報格納部108は、送迎者が送迎に利用する自家用車等の送迎車8aの車両番号の情報を格納する。当該車両番号は、後述する管理装置30bへ送信され、被送迎者8bを送迎するために駅前ロータリー6へ進入を許可された送迎車8aを識別するための進入許可情報を作成するために用いられる。しかしながら、本実施形態においては、車両情報格納部108に格納される情報は、車両番号に限定されるものではなく、例えば、車両に搭載された通信装置のID、送迎者の携帯する携帯端末の番号、スマートフォンのMACアドレス等の情報であってもよい。
【0105】
(車両情報送信部110)
車両情報送信部110は、送迎者の操作に従い、車両情報格納部108に格納された車両番号の情報を、ネットワーク70を介して、後述する管理装置30bへ送信する。
【0106】
<4.3 第3の実施形態に係る管理装置30bの構成>
次に、図17を参照して、本実施形態に係る管理装置30bを説明する。図17は、本実施形態に係る管理装置30bの機能構成を説明する説明図である。図17に示されるように、管理装置30aは、識別情報受信部300と、識別情報格納部302と、識別情報削除部304と、センシング情報受信部306と、判別部308と、被送迎者情報作成部310と、被送迎者情報送信部312と、さらに、車両情報受信部(利用者情報受信部)318と、車両情報格納部320と、進入許可情報送信部322とを主に有する。
【0107】
なお、本実施形態においては、管理装置30bの構成は、車両情報受信部318、車両情報格納部320及び進入許可情報送信部322以外は第1の実施形態と共通であり、第1の実施形態の管理装置30の説明及び図7を参照し得る。従って、ここでは、車両情報受信部318、車両情報格納部320及び進入許可情報送信部322を説明し、車両情報受信部318、車両情報格納部320及び進入許可情報送信部322以外の管理装置30bの各ブロックについての説明を省略する。
【0108】
(車両情報受信部318)
車両情報受信部318は、送迎者装置10aから送信された上記車両番号の情報を受信する。
【0109】
(車両情報格納部320)
車両情報格納部320は、車両情報受信部318が受信した車両番号の情報を格納する。
【0110】
(進入許可情報送信部322)
進入許可情報送信部322は、被送迎者情報作成部310が作成した被送迎者情報を利用して、駅前ロータリー6への進入を許可する車両をゲート50にて識別するための進入許可情報を作成、送信する。なお、当該進入許可情報は、上述の車両番号を含むことができ、さらには、車両に搭載された通信装置のID、送迎者の携帯する携帯端末の番号等の情報を含んでもよい。詳細には、進入許可情報送信部322は、上記被送迎者情報を参照して、該当する被送迎者8bが駅前ロータリー6に到着する到着予想時刻に対して所定の時間(例えば、到着予想時刻の5分前)になった場合には、上記ゲート50へ、当該被送迎者8bを送迎しようとしている送迎車8aの車両番号の情報を送信する。言い換えると、進入許可情報送信部322は、上述の判別部308が被送迎者8bの通過を検出した場合に、進入許可情報を送信することとなる。
【0111】
<4.4 第3の実施形態に係るゲート50の構成>
次に、図18を参照して、本実施形態に係るゲート50を説明する。図18は、本実施形態に係るゲート50の機能構成を説明する説明図である。ゲート50は、駅前ロータリー6への進入口に設けられ、駅前ロータリー6へ車両の進入を許可したり、制限したりする。図18に示されるように、ゲート50は、進入許可情報受信部500と、進入許可情報格納部502と、センサ部504と、判別部506と、制御部508とを主に有する。以下に、ゲート50の各ブロックについて説明する。
【0112】
(進入許可情報受信部500)
進入許可情報受信部500は、ネットワーク70を介して、管理装置30bから進入許可情報を受信する。例えば、進入許可情報受信部500が受信した進入許可情報には、車両番号等の情報が含まれる。
【0113】
(進入許可情報格納部502)
進入許可情報格納部502は、進入許可情報受信部500が受信した進入許可情報を格納する。なお、進入許可情報格納部502は、常に、駅前ロータリー6への進入が許可されるバスやタクシー等の公共交通機関の車両の車両番号の情報を、予め格納しておいてもよい。
【0114】
(センサ部504)
センサ部504は、例えば、ゲート50を通過しようとする車両のナンバープレートを撮像するカメラであることができる。しかしながら、本実施形態においては、センサ部504は、カメラに限定されるものではなく、例えば、車両に搭載された通信装置からの電波を受け付ける通信装置等であってもよい。
【0115】
(判別部506)
判別部506は、上述のセンサ部504が取得したセンシング情報と、進入許可情報格納部502に格納された進入許可情報とを参照して、ゲート50を通過しようとする車両が、駅前ロータリー6への進入が許可された車両か否かを判別する。詳細には、判別部506は、上述のセンサ部504により取得されたセンシング情報に含まれる、上記車両に設置されたナンバープレートの画像から、車両番号を抽出する。さらに、判別部506は、抽出された車両番号と、上記進入許可情報に含まれる車両番号とを照合することにより、駅前ロータリー6への進入が許可された車両を判別する。なお、上記進入許可情報は、該当する被送迎者8bが駅前ロータリー6に到着する到着予想時刻に対して所定の時間になった場合に、ゲート50に送信される。従って、送迎車8aが到着予想時刻よりも大幅にはやく駅前ロータリー6の進入口に到着した場合であっても、ゲート50が当該送迎車8aに係る進入許可情報を受信できていない場合には、判別部506での照合ができないため、当該送迎車8aは駅前ロータリー6への進入が許可されない。その結果、上記到着予想時刻に近い時刻でないと、送迎車8aは駅前ロータリー6に進入することができないことから、送迎車8aの駅前ロータリー6での滞在時間は強制的に短くなり、駅前ロータリー6の車両による混雑をより確実に緩和することができる。
【0116】
なお、判別部506は、センサ部504が通信装置であった場合には、センサ部504によって得られたセンシング情報に含まれる情報と、進入許可情報に含まれるID情報等とを用いて、車両の判別を行うこととなる。
【0117】
(制御部508)
制御部508は、上述の判別部506の判別結果に基づいて、ゲート50のポールの開閉を制御する。
【0118】
<4.5 第3の実施形態に係る情報処理>
以上、本発明の第3の実施形態に係る送迎者装置10a、管理装置30b及びゲート50の構成について説明した。次に、本発明の第3の実施形態に係る情報処理について、図19を参照して説明する。図19は、本実施形態に係る情報処理のシーケンス図である。図19に示すように、本実施形態に係る情報処理のシーケンス図には、ステップS201からステップS229までの複数のステップが含まれている。なお、図19に示されるステップS201からステップS219までは、図8に示す第1の実施形態に係る情報処理のステップS101からステップS119までと同様であるため、ここでは、これらステップについての説明を省略し、残りのステップS221からステップS229までの各ステップの詳細を説明する。なお、ステップS201においては、送迎者装置10aから管理装置30bへ、識別情報とともに車両番号の情報が送信される。
【0119】
(ステップS221)
管理装置30bは、車両情報格納部320に格納した車両番号の情報を用いて、駅前ロータリー6への進入を車両に許可するための進入許可情報を作成する。
【0120】
(ステップS223)
管理装置30bは、被送迎者情報に基づいて、該当する被送迎者8bが駅前ロータリー6に到着する到着予想時刻に対して所定の時間になった場合には、ステップS221で作成された進入許可情報をゲート50へ送信する。
【0121】
(ステップS225)
ゲート50は、進入許可情報を管理装置30bから受信する。
【0122】
(ステップS227)
ゲート50は、上述のセンサ部504が取得したセンシング情報と、進入許可情報格納部502に格納された進入許可情報とを照合して、ゲート50を通過しようとする車両が、ゲート50を通過して、駅前ロータリー6への進入が許可された車両か否かを判別する。
【0123】
(ステップS229)
ゲート50は、ステップS227における判別結果を受けてゲート50の開閉を制御する。
【0124】
なお、図19には図示していないが、管理装置30bに送信された識別情報は、該当する送迎車8aがゲート50を通過して、駅前ロータリー6に進入した場合に、削除される。このようにすることで、被送迎者8bの個人情報の1つである識別情報流出するリスクを低減することができる。
【0125】
以上のように、本実施形態においては、被送迎者8bが駅前ロータリー6に到着する到着予想時刻に対して所定の時間になった場合に送信された進入許可情報(車両番号)と、駅前ロータリー6へ進入しようとする車両の車両番号とを照合することにより、駅前ロータリー6への進入が許可された車両を判別する。従って、本実施形態によれば、上記到着予想時刻に近い時刻でないと送迎車8aは駅前ロータリー6に進入することができないことから、当該送迎車8aの駅前ロータリー6での滞在時間を短くすることができる。すなわち、本実施形態によれば、駅前ロータリー6での滞在時間が短いと推定される送迎車8aに対しては駅前ロータリー6へ進入することが許可され、その他の送迎車8aに対しては駅前ロータリー6への進入を制限されることから、駅前ロータリー6の車両による混雑をより確実に緩和することができる。
【0126】
なお、上述の実施形態においては、車両番号を照合することにより車両の駅前ロータリー6への進入を制限していたが、これに限定されるものではなく、車両に搭載された通信装置のIDや、送迎者の携帯する携帯端末の番号等を用いて照合を行ってもよい。
【0127】
<<5. まとめ>>
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、駅前ロータリー6等の特定領域やその周辺での混雑を緩和することが可能な情報処理システム1を提供することができる。
【0128】
上述の実施形態においては、駅前ロータリー6における送迎の場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、学校、塾、幼稚園、保育園等での送迎にも適用することができる。この場合、本実施形態によれば、これら学校、塾、幼稚園、保育園等の周辺の道路での混雑や渋滞を緩和することができる。
【0129】
また、上述の本実施形態は、機械式立体駐輪場や、機械式立体駐車場等にも適用することができる。以下に、本実施形態を機械式立体駐輪場に適用した場合について説明する。この例においては、駅4で下車する人物は、自転車を用いて自宅に帰宅するものとし、当該人物が駅4で乗車する際には、当該機械式立体駐輪場に当該自転車を預けるものとする。具体的には、本実施形態に係る情報処理システム1により上記人物が駅4に到着したことが検出された場合には、その旨の情報を当該機械式立体駐輪場側の装置に送信する。そして、機械式立体駐輪場側装置は、上記情報を受信したことに基づき、当該人物の自転車を駐輪場の入口に移動させ、当該人物が当該機械式立体駐輪場に到着した場合には、すぐに当該自転車を当該人物に引き渡すことができるようにする。このように、本実施形態を適用することにより、機械式立体駐輪場の利便性を高めることができることから、駐輪場の利用を促進し、駅4周辺への違法な自転車の駐輪を減らすことができる。
【0130】
さらに、上述の実施形態においては、送迎車8aは送迎者が運転する又は乗車しているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、送迎車8aは、人による運転操作がなくても、完全自動運転可能な自動車であり、送迎者の依頼に応じて、送迎車8aが被送迎者8bを自律的に迎えに行く場合にも本実施形態を適用することができる。このような場合、上述の説明における送迎者は送迎車8aと読み替えることができ、送迎者装置10は、当該送迎車8aに搭載されることとなる。
【0131】
さらに、上述の本実施形態においては、センサ20と管理装置30とがネットワーク70で接続され、協働する構成であるとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、センサ20と管理装置30とが一体の装置として構成されていてもよい。また、本実施形態においては、管理装置30の機能の一部をセンサ20に一体化させ、残りの機能を管理装置30で実行するようにしてもよい。より具体的には、本実施形態においては、センサ20において、管理装置30の判別部308で行う判別を行ってもよい。このようにすることで、ネットワーク70での情報送信の負荷を低減することができる。
【0132】
<<6. 本実施形態に係る管理装置30のハードウェア構成>>
以上、本発明の実施形態について説明した。次に、本実施形態に係る管理装置30のハードウェア構成について、図20を参照して説明する。図20は、本発明の実施形態に係る管理装置30のハードウェア構成を示したブロック図である。
【0133】
図20に示すように、管理装置30は、CPU(Central Processing Unit)950、ROM(Read Only Memory)952、RAM(Random Access Memory)954、内部バス956、入出力インターフェース958、入力装置960、出力装置962、HDD(Hard Disk Drive)964、ネットワークインターフェース966、ドライブ970及び接続ポート974を有する。
【0134】
(CPU950)
CPU950は、マイクロプロセッサなどのプロセッサにより構成され、演算処理装置および制御装置として、各種プログラムに従って管理装置30内の動作全般を制御する。CPU950は、例えば、上述の判別部308、被送迎者情報作成部310、送迎者情報作成部314、進入許可情報送信部322等としての機能を実現する。
【0135】
(ROM952、RAM954)
ROM952は、CPU950が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。また、RAM954は、CPU950の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時格納する。例えば、ROM952及びRAM954は、上述の判別部308において被送迎者8bを検出する際に用いるプログラムを格納する。
【0136】
(内部バス956)
内部バス956は、CPUバスなどから構成される。この内部バス956は、CPU950、ROM952、およびRAM954を相互に接続する。
【0137】
(入出力インターフェース958)
入出力インターフェース958は、HDD964、及びネットワークインターフェース966を、内部バス956と接続する。例えばHDD964は、この入出力インターフェース958および内部バス956を介して、RAM954などとの間でデータをやり取りする。
【0138】
(入力装置960)
入力装置960は、管理装置30に各種パラメータ(例えば、公共交通機関に係る車両番号)等をあらかじめ入力するための入力部の一例として構成される。入力装置960は、例えばユーザが管理装置30へパラメータをあらかじめ入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU950に出力する入力制御回路などから構成されている。
【0139】
(出力装置962)
出力装置962は、管理装置30の表示部の一例として構成される。出力装置962は、表示部として、液晶ディスプレイ装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置などの表示装置を含む。この表示装置は、例えば、CPU950における処理の状況等を表示する。
【0140】
(HDD964)
HDD(Hard Disk Drive)964は、上述の識別情報格納部302、車両情報格納部320等としての機能を実現する、データ格納用の装置である。このHDD964は、CPU950が実行するプログラムや各種データを格納することもできる。
【0141】
(ネットワークインターフェース966)
ネットワークインターフェース966は、送迎者装置10、センサ20、被送迎者装置40、ゲート50と間で通信を行うための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。このネットワークインターフェース966は、上述の識別情報受信部300、センシング情報受信部306、被送迎者情報送信部312、送迎者情報送信部316、車両情報受信部318、進入許可情報送信部322等として機能する。
【0142】
(ドライブ970)
ドライブ970は、磁気ディスク、光ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体972のためのリーダライタであり、管理装置30に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ970は、装着されているリムーバブル記録媒体972に情報を書き込むことができる。また、ドライブ970は、装着されているリムーバブル記録媒体972に記録されている情報を読み出して、RAM954に出力することもできる。
【0143】
(接続ポート974)
接続ポート974は、外部装置(図示省略)を管理装置30に直接接続するためのポートである。接続ポート974は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポート等である。接続ポート974は、接続ポート974に外部装置を接続することにより、管理装置30と外部装置との間で各種のデータが交換されうる。
【0144】
以上、本実施形態に係る管理装置30のハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。かかる構成は、実施する時々の技術レベルに応じて適宜変更されうる。
【0145】
<<7. 補足>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0146】
また、上述した各実施形態の処理における各ステップは、必ずしも記載された順序に沿って処理されなくてもよい。例えば、各ステップは、適宜順序が変更されて処理されてもよい。また、各ステップは、時系列的に処理される代わりに、一部並列的に又は個別的に処理されてもよい。さらに、各ステップの処理方法についても、必ずしも記載された方法に沿って処理されなくてもよく、例えば、他の機能部によって他の方法で処理されていてもよい。
【0147】
さらに、上記の実施形態に係る情報処理の少なくとも一部は、コンピュータを機能させる情報処理プログラムとして、ソフトウェアで構成することが可能であり、ソフトウェアで構成する場合には、これらの方法の少なくとも一部を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に収納し、管理装置30等、もしくは、管理装置30と接続された他の装置に読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。さらに、これらの方法の少なくとも一部を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
【符号の説明】
【0148】
1、1a、1b 情報処理システム
2 駐車場
4 駅
4a 駅構内
6 駅前ロータリー
8a 送迎車
8b 被送迎者
10、10a 送迎者装置
20 センサ
30、30a、30b 管理装置
40 被送迎者装置
50 ゲート
70 ネットワーク
80、82 画面
100 識別情報格納部
102 識別情報送信部
104 被送迎者情報受信部
106 被送迎者情報通知部
108 車両情報格納部
110 車両情報送信部
200 センシング情報取得部
202 センシング情報送信部
300 識別情報受信部
302 識別情報格納部
304 識別情報削除部
306 センシング情報受信部
308、506 判別部
310 被送迎者情報作成部
312 被送迎者情報送信部
314 送迎者情報作成部
316 送迎者情報送信部
318 車両情報受信部
320 車両情報格納部
322 進入許可情報送信部
400 送迎者情報受信部
402 送迎者情報通知部
500 進入許可情報受信部
502 進入許可情報格納部
504 センサ部
508 制御部
950 CPU
952 ROM
954 RAM
956 内部バス
958 入出力インターフェース
960 入力装置
962 出力装置
964 HDD
966 ネットワークインターフェース
970 ドライブ
972 リムーバブル記録媒体
974 接続ポート
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