(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
商品又はサービスの販売情報を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介してVPN(Virtual Private Network)通信を行う通信制御装置と、業務端末装置と、を備え、
前記通信制御装置は、前記サーバ装置とのVPN通信の通信状態を監視し、前記通信状態が正常な状態でなかった場合に前記サーバ装置との再接続処理を行う機能を有し、
前記業務端末装置は、
前記通信制御装置と通信する通信部と、
記憶部と、
制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記通信状態を前記通信制御装置に問い合わせることで取得する状態取得プログラムと、前記商品又はサービスの販売業務に使用する業務アプリケーションプログラムと、が実行可能に組み込まれており、
前記制御部は、前記状態取得プログラムを実行することにより、
前記業務アプリケーションプログラムを起動させ、
前記通信部を介して前記通信制御装置に前記通信状態を問い合わせ、前記通信状態が正常な状態であった場合、前記通信部から前記通信制御装置を介して前記サーバ装置に対して、前記業務アプリケーションプログラムの実行により得られた販売情報を送信し、前記通信状態が正常な状態でなかった場合、前記販売情報を前記サーバ装置に送信することなく前記記憶部に記憶させる、
販売管理システム。
前記制御部は、前記通信状態が正常でない状態から正常な状態に戻った場合、前記通信部から前記通信制御装置を介して、前記記憶部に記憶していた前記販売情報を前記サーバ装置に送信する、
請求項1に記載の販売管理システム。
商品又はサービスの販売情報を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介してVPN(Virtual Private Network)通信を行う通信制御装置と、業務端末装置と、を備えた販売管理システムにおける送信方法であって、
前記通信制御装置は、前記サーバ装置とのVPN通信の通信状態を監視し、前記通信状態が正常な状態でなかった場合に前記サーバ装置との再接続処理を行う機能を有し、
前記業務端末装置は、前記通信状態を前記通信制御装置に問い合わせることで取得する状態取得プログラムと、前記商品又はサービスの販売業務に使用する業務アプリケーションプログラムと、が実行可能に組み込まれており、
前記業務端末装置が、前記状態取得プログラムを実行することにより、前記通信制御装置に前記通信状態を問い合わせるステップと、
前記業務端末装置が、前記状態取得プログラムを実行することにより、前記業務アプリケーションプログラムを起動させるステップと、
前記通信状態が正常な状態であった場合、前記業務端末装置が、前記状態取得プログラムを実行することにより、前記通信制御装置を介して前記サーバ装置に対して、前記業務アプリケーションプログラムの実行により得られた販売情報を送信するステップと、
前記通信状態が正常な状態でなかった場合、前記業務端末装置が、前記状態取得プログラムを実行することにより、前記販売情報を前記サーバ装置に送信することなく前記業務端末装置に設けられた記憶部に記憶するステップと、
を備えた送信方法。
商品又はサービスの販売情報を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介してVPN(Virtual Private Network)通信を行う通信制御装置と、業務端末装置と、を備えた販売管理システムにおける、前記業務端末装置の制御コンピュータに送信処理を実行させるためのプログラムであって、
前記通信制御装置は、前記サーバ装置とのVPN通信の通信状態を監視し、前記通信状態が正常な状態でなかった場合に前記サーバ装置との再接続処理を行う機能を有し、
前記送信処理は、
前記通信制御装置に前記通信状態を問い合わせるステップと、
前記業務端末装置に実行可能に組み込まれた、前記商品又はサービスの販売業務に使用する業務アプリケーションプログラムを起動させるステップと、
前記通信状態が正常な状態であった場合、前記通信制御装置を介して前記サーバ装置に対して、前記業務アプリケーションプログラムの実行により得られた販売情報を送信するステップと、
前記通信状態が正常な状態でなかった場合、前記販売情報を前記サーバ装置に送信することなく前記業務端末装置に設けられた記憶部に記憶するステップと、
を含む、
プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。なお、実施形態において、同一又は同等の要素には、同一の符号を付すことがあり、重複する説明は適宜省略される。
【0017】
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る販売管理システムの一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る販売管理システム(以下、本システム)は、業務端末装置1、通信制御装置2、及びサーバ装置3を備えることができる。ここで、通信制御装置2と業務端末装置1は、1対多とすること、或いは1対1とすることができ、サーバ装置3と通信制御装置2とは、1対1とすること、或いは1対多とすることができる。また、サーバ装置3は、機能毎に分散させた装置群とすることもできる。
【0018】
業務端末装置1は、POS端末等の装置であり、商品又はサービスの少なくとも一方についての販売情報を入力することが可能に構成されている。つまり、本システムは、例えばPOSシステムとすることができる。業務端末装置1は、スーパーマーケット、ドラッグストア等の多店舗チェーン店などに設置されることができ、その場合、店舗端末装置と称することもできる。また、業務端末装置1は、その他、病院などにも設置されることができる。販売情報には、売上情報を含むことができ、本システムは売上管理システムと称することもできる。売上情報は、販売された商品又はサービスの少なくとも一方について売上金額と関連付けた情報とすることができる。
【0019】
通信制御装置2は、サーバ装置3とネットワークNを介してVPN通信を行う装置であり、例えばゲートウェイとすることができる。通信制御装置は、図示しないVPN通信部を有すると言える。サーバ装置3は、商品又はサービスの少なくとも一方についての販売情報を管理する装置であり、販売情報を記憶する記憶部を有することができる。サーバ装置3で管理される販売情報は、業務端末装置1から送信された販売情報を含むことができる。サーバ装置3は、例えば販売情報のデータベースを有するサーバコンピュータとすることができる。
【0020】
そして、本システムにおける通信制御装置2は、サーバ装置3とのVPN通信の通信状態を監視し、通信状態が正常な状態でなかった場合にサーバ装置3との再接続処理を行う機能を有する。
【0021】
また、本システムにおける業務端末装置1は、通信制御装置2と通信する通信部1aと、記憶部1bと、制御部1cと、を有する。通信部1aは、通信インタフェースを有することができる。記憶部1bは、記憶装置を有することができる。制御部1cは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、作業用メモリ、及びプログラムを記憶した不揮発性の記憶装置などによって実現することができる。また、制御部1cは、例えば集積回路(Integrated Circuit)によって実現することもできる。
【0022】
制御部1cは、通信部1aを介して通信制御装置2に上記通信状態を問い合わせる。つまり、制御部1cは、サーバ装置3と通信制御装置2との間のVPN通信の通信状態を、通信部1aを介して通信制御装置2に問い合わせる。
【0023】
制御部1cは、上記通信状態が正常な状態であった場合、通信部1aから通信制御装置2を介してサーバ装置3に販売情報を送信する。サーバ装置3は、この販売情報を受信して内部の記憶部に記憶して管理する。一方、制御部1cは、上記通信状態が正常な状態でなかった場合、販売情報をサーバ装置3に送信することなく記憶部1bに記憶させる。
【0024】
以上のように、本システムでは、VPN通信を採用しているため、販売情報といったセキュアな情報をインターネット網による外部のサーバ装置に送信する際の情報漏洩を回避することができる。そして、本システムでは、VPN通信の監視機能自体は通信制御装置2が担い、業務端末装置1では通信制御装置2に問い合わせを行ってその応答を得るだけで、VPN通信の状態を得ることができる。また、本システムでは、販売情報の送受信が失敗するような場面でも業務端末装置1の記憶部1bに販売情報を記憶しておくことができる。
【0025】
以上に説明したように、本システムによれば、業務端末装置1の機能を多く変更することなく、VPN通信の通信状態に応じて販売情報をサーバ装置3に送信することが可能になる。
【0026】
<実施形態2>
実施形態2について、
図2〜
図7を併せて参照しながら、実施形態1との相違点を中心に説明するが、実施形態1で説明した様々な例が適用できる。
図2は、実施形態2に係る販売管理システムの一構成例を示すブロック図である。
【0027】
図2に示すように、本実施形態に係る販売管理システム(以下、本システム)は、n台の業務端末10、SGW(Service Gateway)20、売上管理サーバ30、及び運用管理サーバ40を備えることができる。なお、nは正の整数である。
【0028】
業務端末10は、
図1の業務端末装置1に対応する装置であり、業務端末などと称することもできる。業務端末10は、業務アプリケーションプログラム(以下、業務アプリケーション)11が実行可能に組み込まれている(インストールされている)。業務アプリケーション11は、商品又はサービスの少なくとも一方の販売業務に使用するプログラムである。業務アプリケーション11の種類や機能は問わず、業務に使用されるプログラムであればよいが、販売情報を取得できるものとする。
【0029】
さらに、業務端末10は、図示しない通信インタフェースを有するとともに、SGW20とデータ送信先(主に売上管理サーバ30)との間のVPN通信の通信状態を取得する状態取得プログラム(状態取得モジュール)12が実行可能に組み込まれている。状態取得モジュール12は、通信状態をSGW20に問い合わせることで取得するプログラムである。これにより、本システムでは、既存の業務アプリケーション11を変更することなく、VPN通信の状態を業務端末10で取得させることができる。つまり、業務端末10には、業務アプリケーション11と、売上管理サーバ30や運用管理サーバ40とSGW20との間の通信状態を取得する状態取得モジュール12と、がインストールされている。
【0030】
また、業務端末10は
図1の記憶部1bに対応する記憶部13を有する。そして、業務端末10は、VPN接続が切れた場合にはVPN接続が正常状態となるまでは送信対象の情報を外部に送信せず、記憶部13に記憶(蓄積)しておく。
【0031】
上述した状態取得モジュール12は、業務端末10の起動時に自動的に起動するものとすることができる。業務アプリケーション11は、状態取得モジュール12から起動されること、特に、状態取得モジュール12の起動に伴い、自動的に起動させる又は起動可能な状態にするように構成することができる。換言すれば、状態取得モジュール12は、業務アプリケーション11用のランチャとすることができる。
【0032】
さらに、状態取得モジュール12は、通信状態が正常な状態であることを確認した場合に、業務アプリケーション11を起動するように構成することもできる。また、そのような構成とともに、状態取得モジュール12は、正常な状態であることを確認できなかった場合で且つ所定時間を経過した場合、業務アプリケーション11を起動するように構成することもできる。
【0033】
また、状態取得モジュール12は、送信すべき販売情報が生じたときに通信状態の問い合わせを実行するようにしておくことができる。但し、一旦、正常でない通信状態を確認した後は、その確認後、一定期間をおいて問い合わせを行うようにしてもよい。
【0034】
SGW20は、
図1の通信制御装置2に対応する装置であり、業務端末10とクラウドなどの外部ネットワークNをつなげるゲートウェイである。SGW20は、ネットワークNを介してVPNを確立する。そのため、SGW20は、VPN通信プログラム21を有することができる。また、SGW20は、VPN通信の通信状態を監視する機能と、通信状態が正常な状態でなかった場合にサーバ装置3との再接続処理を行う機能と、を有することができる。これらの機能は、売上管理サーバ30や運用管理サーバ40と業務端末10との間のVPNを確立し、常にVPNの通信状態を監視し、接続が切れた場合には再接続の処理を行う機能とすることができる。また、これらの機能は、VPN通信プログラム21の一部として搭載することができる。
【0035】
売上管理サーバ30及び運用管理サーバ40は、
図1のサーバ装置3に対応する装置であり、SGW20にネットワークNを介して接続されており、クラウド上に置かれることができる。なお、売上管理サーバ30及び運用管理サーバ40は、本システムの運営者側(業務端末10の納入業者側)が用意することができる。
【0036】
このようなシステム構成により、本システムでは、SGW20を介したVPN通信が、業務端末10と売上管理サーバ30との間、業務端末10と運用管理サーバ40との間で可能となっている。また、売上管理サーバ30と運用管理サーバ40との間もネットワークNを介したVPN通信が可能となっている。
【0037】
そして、売上管理サーバ30は、売上情報を管理するサービスを提供するサーバプログラム(以下、売上管理サービス)31と、売上情報を格納したデータベースである売上DB32と、を有することができる。売上管理サービス31は、必要に応じて売上DB32にアクセスしながらサービスを業務端末10等の店舗側のシステムに提供し、業務端末10からは売上情報等の販売情報を売上DB32に登録させることができる。
【0038】
また、運用管理サーバ40は、運用情報を管理するサービスを提供するサーバプログラム(以下、運用管理サービス)41と、顧客情報等の運用情報を格納したデータベースである運用DB42と、を有することができる。運用管理サービス41は、必要に応じて運用DB42にアクセスしながらサービスを業務端末10等の店舗側のシステムに提供し、業務端末10からは顧客情報等の運用情報を運用DB42に登録させることができる。
【0039】
上述のような本システムでは、例えば、次のような処理がなされる。
業務端末10の業務アプリケーション11は、状態取得モジュール12に指示を行い、売上管理サーバ30とSGW20との間のVPN通信の通信状態、並びに運用管理サーバ40とSGW20との間のVPN通信の通信状態を、SGW20に問い合わせる。或いは、状態取得モジュール12が自発的にこのような問い合わせを行うこともできる。
【0040】
業務アプリケーション11は、上記通信状態が正常な状態であった場合、SGW20を介して売上管理サーバ30に売上情報を送信する。売上管理サーバ30は、この売上情報を受信して業務端末10の固有ID又は店舗名などの情報と関連付けて、売上DB32に格納して管理する。一方、業務アプリケーション11は、上記通信状態が正常な状態でなかった場合、この売上情報を売上管理サーバ30に送信することなく記憶部13に記憶させる。
【0041】
業務アプリケーション11は、上記通信状態が正常な状態であった場合、売上情報以外の販売情報を、運用情報として運用管理サーバ40に送信することができる。この送信もSGW20を介してなされることになる。運用管理サーバ40は、この運用情報を受信して業務端末10の固有ID又は店舗名などの情報と関連付けて、運用DB42に格納して管理する。一方、業務アプリケーション11は、上記通信状態が正常な状態でなかった場合、この運用情報を運用管理サーバ40に送信することなく記憶部13に記憶させる。
【0042】
さらに、業務アプリケーション11は、状態取得モジュール12が通信状態の問い合わせを行った結果として通信状態が正常でない状態から正常な状態に戻ったことを確認した場合、次のような処理を行う。即ち、業務アプリケーション11は、SGW20を介して、記憶部13に記憶していた売上情報を売上管理サーバ30に送信し、記憶部13に記憶していた運用情報を運用管理サーバ40に送信する。
【0043】
次に、
図3〜
図6を併せて参照しながら、本システムの処理例について説明する。
まず、
図3を参照しながらSGW20の処理例について説明する。
図3は、SGW20の処理例を説明するためのフロー図である。
【0044】
SGW20には、売上管理サーバ30とVPN接続するための設定を登録しておくものとする。但し、この設定の情報は運用管理サーバ40又は他の外部サーバから取得するものでもよい。また、SGW20には、運用管理サーバ40とVPN接続するための設定を登録しておくものとする。但し、この設定の情報は売上管理サーバ30又は他の外部サーバから取得するものでもよい。このように、VPN通信のための設定は予めSGW20に設定しておくことができるが、SGW20の起動時に売上管理サーバ30や運用管理サーバ40とは別のサーバ等から取得するものであってもよい。
【0045】
SGW20は、電源がONされて起動すると(ステップS11)、VPN通信の上述した設定情報を読み込み、その設定情報が示す設定に則り、売上管理サーバ30や運用管理サーバ40との通信をVPNで確立しようとする(ステップS12)。SGW20は、売上管理サーバ30や運用管理サーバ40側からVPN通信の終了の要求があるか否かを監視し(ステップS13)、YESであれば処理を終了し、NOであれば常にVPNの通信状態を監視する(ステップS14)。そして、SGW20は、VPN通信(VPN接続)が正常な状態であるか否かを判定し(ステップS15)、NOの場合、つまり接続が切れた場合には、再接続の処理を行う(ステップS16)。ステップS15でYESの場合、並びにステップS16の処理後は、ステップS13に戻る。
【0046】
次に、
図4を参照しながら業務端末10の起動処理例について説明する。
図4は、業務端末10の起動処理例を説明するためのフロー図である。業務端末10は、電源がONされて起動すると(ステップS21)、状態取得モジュール(以下、ランチャ)12がSGW20と通信インタフェースを介して接続する(ステップS22)。
【0047】
ランチャ12は、SGW20から、VPN通信の通信状態を取得し(ステップS23)、正常状態であるか否かを判定する(ステップS24)。ランチャ12は、SGW20からVPN通信が正常状態を示す情報を受信した場合、正常状態であると判定することになり、異常状態を示す情報を受信するなど、正常状態を示す情報を受信しなかった場合、正常状態でないと判定することになる。ランチャ12は、正常状態であると判定した場合(ステップS24でYESの場合)、通常の送信モードに設定して(ステップS25)、業務アプリケーション11を起動する(ステップS26)。ステップS26により、起動処理が終了する。
【0048】
ランチャ12は、ステップS24でNOの場合、決められたタイムアウト時間の経過を判定し(ステップS27)、経過前まではステップS23へ戻り、リトライを実施する。ランチャ12は、タイムアウト時間内に正常状態を受信できない場合、内部保持モードに設定し(ステップS28)、業務アプリケーション11を起動する(ステップS26)。内部保持モードとは、通常の送信モードと異なり、それ以降データの外部への送信を行わずに、記憶部13に蓄積するモードを指す。このように、業務端末10では、運用時には、VPNの通信状態によって、売上情報等の販売情報をクラウドへ送信するか自身で保持するかの選択を行うことになる。
【0049】
次に、
図5を参照しながら業務端末10の起動処理後の処理例について説明する。
図5は、業務端末10の起動処理後の処理例を説明するためのフロー図である。業務アプリケーション11は、業務担当者からの入力等に基づき、売上処理を実施する(ステップS31)。
【0050】
ランチャ12は、業務端末10上に常駐しており、業務アプリケーション11が売上処理等を実施して、販売情報を売上管理サーバ30や運用管理サーバ40へ送信する際には、ランチャ12がSGW20からVPN通信の状態を取得する(ステップS32)。そして、ランチャ12は、正常状態であるか否かを判定し(ステップS33)、YESであった場合、SGW20を通じVPN網を使用して売上管理サーバ30や運用管理サーバ40へ情報を送信する(ステップS34)。
【0051】
ステップS33でNOであった場合、つまりVPN通信の状態が不通であった場合、ランチャ12は、タイムアウトするまでは(ステップS35でNOの場合)、ステップS32に戻る。ランチャ12は、タイムアウトすると(ステップS35でYESの場合)、販売情報を外部へ送信せず、業務端末10内の記憶部13に保持させる(ステップS36)。なお、記憶部13に限らず、業務端末10を含むイントラネット内のDBなど、セキュリティ上安全な場所へ保持させることもできる。
【0052】
次に、
図6を参照しながら業務端末10の起動処理後の処理例について説明する。
図6は、業務端末10の起動処理後の処理例であって、
図5の処理例の後に実施される処理例を説明するためのフロー図である。
【0053】
ランチャ12は、VPN通信の状態(VPN網の状態)をポーリングでSGW20から取得する(ステップS41)。ランチャ12は、取得した情報に基づき、VPN通信が正常であるか否かを判定し(ステップS42)、NOであればステップS41に戻る。ステップS42でYESであった場合、ランチャ12は、送信していない販売情報があれば売上管理サーバ30や運用管理サーバ40へ送信し(ステップS43)、処理を終了する。つまり、ランチャ12は、VPN通信が不通の状態であったが、SGW20からVPNの復旧が通知された場合、蓄積していた販売情報をVPN通信で売上管理サーバ30や運用管理サーバ40へ送信する。
【0054】
以上のような構成により、本システムでは、売上管理サーバ30ではVPN通信が正常でなかった場合の売上情報についても管理することができ、運用管理サーバ40ではVPN通信が正常でなかった場合の運用情報についても管理することができる。例えば、店舗側のシステムの起動時には、タイミングによっては回線上にVPN通信が確立できていない状態にも関わらず、回線状態を把握しない業務端末のアプリケーションからサーバ側へ情報の送信がなされると、通信が失敗となる事象が生じる。これに対し、本システムでは、このような事象の発生を防ぐことができる。このように、本実施形態では、店舗等の業務場所側のシステムにおけるセキュリティ通信状態と連動した情報の送受信が可能となる。
【0055】
また、本実施形態では、業務アプリケーションが意識することなく、情報のセキュアな送受信を行うことができるが、このような機能を、既存の業務アプリケーションに大きな改変(修正)を加えることなく、導入できる。特に、問い合わせの処理は業務アプリケーションに元々具備されることが多いため、既存の業務アプリケーションに改変を加えることなく、情報のセキュアな送受信を行うことができるようになる。
【0056】
<実施形態3>
実施形態3について、
図7を併せて参照し、その効果も含めた実施形態1との相違点を中心に説明する。実施形態3は、実施形態1で説明した様々な例や、さらには実施形態2で説明した様々な例が適宜利用できる。
図7は、実施形態3に係る販売管理システムの一構成例を示すブロック図である。
【0057】
図7に示すように、本実施形態に係る販売管理システム(以下、本システム)は、業務端末装置5、ゲートウェイ等の通信制御装置6、及びサーバ装置3に対応するサーバ装置7を備えることができる。ここで、通信制御装置6と業務端末装置5は、1対多とすること、或いは1対1とすることができ、サーバ装置7と通信制御装置6とは、1対1とすること、或いは1対多とすることができる。また、サーバ装置7は、サーバ装置3と同様であり、機能毎に分散させた装置群とすることもできる。業務端末装置5は、
図1の業務端末装置1と同様にPOS端末等とすることができ、本システムは、例えばPOSシステムとすることができる。
【0058】
本実施形態では、実施形態1,2の例と異なり、VPNの通信状態を取得するのは、業務端末装置5ではなく、通信制御装置6(例えば実施形態2で言うところのSWG内のVPN通信プログラム)としている。この場合のVPN通信プログラムは、業務アプリケーションから送信される情報をサーバ装置7に送信する際に、VPN通信状態をチェックし、VPNが確立されていればサーバ装置7へ販売情報の送信を行う。VPNが確立されていなければ、通信制御装置6の内部に蓄積し、VPNが確立された段階でその販売情報の送信を行う。このとき、業務端末装置5側(例えば業務アプリケーション)では、通信制御装置6に送信を行った時点で送信完了と認識するため、業務端末装置5側ではVPN通信の状態を意識する必要はない。
【0059】
このような処理を行うための構成について簡単に説明する。
本システムの通信制御装置6は、サーバ装置7とネットワークを介してVPN通信を行う装置であり、制御部6a、受信部6b、VPN通信部6c、及び記憶部6dを有する。
【0060】
制御部6aは、例えば、CPU、作業用メモリ、及びプログラムを記憶した不揮発性の記憶装置などによって実現することができ、例えば集積回路によって実現することもできる。受信部6bは、販売情報を業務端末装置5から受信する部位で、通信インタフェースを有することができる。VPN通信部6cは、VPN通信を行う部位で、通信インタフェースを有することができる。記憶部6dは、記憶装置を有することができる。
【0061】
制御部6aは、VPN通信部6cにおけるサーバ装置7とのVPN通信の通信状態を監視し、通信状態が正常な状態でなかった場合にサーバ装置7との再接続処理を行う制御を行う。また、制御部6aは、通信状態が正常な状態であった場合、VPN通信部6cを介してサーバ装置7に受信部6bで受信された販売情報を送信する。一方、制御部6aは、通信状態が正常な状態でなかった場合、受信部6bで受信された販売情報をサーバ装置7に送信することなく記憶部6dに記憶させる。
【0062】
また、制御部6aは、通信状態が正常でない状態から正常な状態に戻った場合、記憶部6dに記憶していた販売情報をサーバ装置7に送信することが好ましい。また、制御部6aは、送信すべき販売情報を業務端末装置5から受信したときに、通信状態の問い合わせを実行することが好ましい。
【0063】
このように、本実施形態によれば、実施形態1,2における効果と同様の効果を奏することができ、特に、業務端末装置5(例えば業務アプリケーション等)を改変(修正)する必要がない。
【0064】
<他の実施形態>
[a]
各実施形態において、システム及びそのシステムに含まれる各装置の機能について説明したが、各装置は、図示した構成例に限ったものではなく、各装置としてこれらの機能が実現できればよい。また、本開示は、例えば、実施形態1における業務端末装置を提供することができ、実施形態3における通信制御装置を提供することができる。
【0065】
[b]
実施形態1〜3に係る各装置は、次のようなハードウェア構成を有していてもよい。
図8は、装置のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、上記他の実施形態[a]についても同様である。
【0066】
図8に示す装置100は、プロセッサ101、メモリ102、及び通信インタフェース103を有することができる。プロセッサ101は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processor Unit)、又はCPUなどであってもよい。プロセッサ101は、複数のプロセッサを含んでもよい。メモリ102は、例えば、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。実施形態1〜3で説明した各装置における機能は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより実現される。この際、情報の入出力は図示しない入出力インタフェースを介して行うことができ、他の装置との情報の送受は通信インタフェース103を介して行うことができる。
【0067】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、この例は、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/Wを含む。さらに、この例は、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0068】
[c]
さらに、上述した各実施形態において、販売情報の送信方法の手順を例示したように、本開示は、送信方法としての形態も採り得る。実施形態1に対応する送信方法は、次の問合せステップ、送信ステップ、及び記憶ステップを備えることができる。問合せステップは、業務端末装置が、通信制御装置にサーバ装置とのVPN通信の通信状態を問い合わせるステップである。送信ステップは、上記通信状態が正常な状態であった場合、業務端末装置が、通信制御装置を介してサーバ装置に販売情報を送信するステップである。記憶ステップは、上記通信状態が正常な状態でなかった場合、業務端末装置が、販売情報をサーバ装置に送信することなく業務端末装置に設けられた記憶部に記憶するステップである。なお、その他の例については、上述した実施形態1,2で説明した通りである。また、上記プログラムは、業務端末装置の制御コンピュータに上述した問合せステップ、送信ステップ、及び記憶ステップを実行させるためのプログラムであると言える。
【0069】
実施形態3に対応する送信方法は、次の監視ステップ、受信ステップ、送信ステップ、及び記憶ステップを備えることができる。監視ステップは、通信制御装置が、サーバ装置とのVPN通信の通信状態を監視するステップである。受信ステップは、販売情報を業務端末装置から受信するステップである。送信ステップは、上記通信状態が正常な状態であった場合、通信制御装置が、サーバ装置に受信した販売情報を送信するステップである。記憶ステップは、上記通信状態が正常な状態でなかった場合、通信制御装置が、受信した販売情報をサーバ装置に送信することなく通信制御装置に設けられた記憶部に記憶するとともに、サーバ装置との再接続処理を行うステップである。なお、その他の例については、上述した実施形態3及びそれに適用できる実施形態2の内容で説明した通りである。また、上記プログラムは、通信制御装置の制御コンピュータに上述した監視ステップ、受信ステップ、送信ステップ、及び記憶ステップを実行させるためのプログラムであると言える。
【0070】
なお、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0071】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
<付記>
【0072】
(付記1)
商品又はサービスの販売情報を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介してVPN(Virtual Private Network)通信を行う通信制御装置と、業務端末装置と、を備え、
前記通信制御装置は、前記サーバ装置とのVPN通信の通信状態を監視し、前記通信状態が正常な状態でなかった場合に前記サーバ装置との再接続処理を行う機能を有し、
前記業務端末装置は、
前記通信制御装置と通信する通信部と、
記憶部と、
前記通信部を介して前記通信制御装置に前記通信状態を問い合わせ、前記通信状態が正常な状態であった場合、前記通信部から前記通信制御装置を介して前記サーバ装置に販売情報を送信し、前記通信状態が正常な状態でなかった場合、前記販売情報を前記サーバ装置に送信することなく前記記憶部に記憶させる制御部と、
を有する、
販売管理システム。
【0073】
(付記2)
前記制御部は、前記通信状態が正常でない状態から正常な状態に戻った場合、前記通信部から前記通信制御装置を介して、前記記憶部に記憶していた前記販売情報を前記サーバ装置に送信する、
付記1に記載の販売管理システム。
【0074】
(付記3)
前記制御部は、送信すべき販売情報が生じたときに、前記通信状態の問い合わせを実行する、
付記1又は2に記載の販売管理システム。
【0075】
(付記4)
前記制御部は、前記通信状態を前記通信制御装置に問い合わせることで監視する監視プログラムと、前記商品又はサービスの販売業務に使用する業務アプリケーションプログラムと、が実行可能に組み込まれており、
前記業務アプリケーションプログラムは、前記監視プログラムから起動される、
付記1から3のいずれか1項に記載の販売管理システム。
【0076】
(付記5)
前記監視プログラムは、
前記通信状態が正常な状態であることを確認した場合に、前記業務アプリケーションプログラムを起動し、
正常な状態であることを確認できなかった場合で且つ所定時間を経過した場合、前記業務アプリケーションプログラムを起動する、
付記4に記載の販売管理システム。
【0077】
(付記6)
商品又はサービスの販売情報を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介してVPN(Virtual Private Network)通信を行う通信制御装置と、業務端末装置と、を備え、
前記通信制御装置は、
販売情報を前記業務端末装置から受信する受信部と、
前記VPN通信を行うVPN通信部と、
前記サーバ装置とのVPN通信の通信状態を監視し、前記通信状態が正常な状態でなかった場合に前記サーバ装置との再接続処理を行う制御部と、
記憶部と、
を有し、
前記制御部は、
前記通信状態が正常な状態であった場合、前記VPN通信部を介して前記サーバ装置に前記受信部で受信された前記販売情報を送信し、前記通信状態が正常な状態でなかった場合、前記受信部で受信された前記販売情報を前記サーバ装置に送信することなく前記記憶部に記憶させる、
販売管理システム。
【0078】
(付記7)
前記制御部は、前記通信状態が正常でない状態から正常な状態に戻った場合、前記記憶部に記憶していた前記販売情報を前記サーバ装置に送信する、
付記6に記載の販売管理システム。
【0079】
(付記8)
前記制御部は、送信すべき販売情報を前記業務端末装置から受信したときに、前記通信状態の問い合わせを実行する、
付記6又は7に記載の販売管理システム。
【0080】
(付記9)
商品又はサービスの販売情報を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介してVPN(Virtual Private Network)通信を行う通信制御装置と、業務端末装置と、を備えた販売管理システムにおける送信方法であって、
前記通信制御装置は、前記サーバ装置とのVPN通信の通信状態を監視し、前記通信状態が正常な状態でなかった場合に前記サーバ装置との再接続処理を行う機能を有し、
前記業務端末装置が、前記通信制御装置に前記通信状態を問い合わせるステップと、
前記通信状態が正常な状態であった場合、前記業務端末装置が、前記通信制御装置を介して前記サーバ装置に販売情報を送信するステップと、
前記通信状態が正常な状態でなかった場合、前記業務端末装置が、前記販売情報を前記サーバ装置に送信することなく前記業務端末装置に設けられた記憶部に記憶するステップと、
を備えた送信方法。
【0081】
(付記10)
商品又はサービスの販売情報を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介してVPN(Virtual Private Network)通信を行う通信制御装置と、業務端末装置と、を備えた販売管理システムにおける送信方法であって、
前記通信制御装置が、前記サーバ装置とのVPN通信の通信状態を監視するステップと、
販売情報を前記業務端末装置から受信するステップと、
前記通信状態が正常な状態であった場合、前記通信制御装置が、前記サーバ装置に受信した前記販売情報を送信するステップと、
前記通信状態が正常な状態でなかった場合、前記通信制御装置が、受信した前記販売情報を前記サーバ装置に送信することなく前記通信制御装置に設けられた記憶部に記憶するとともに、前記サーバ装置との再接続処理を行うステップと、
を備えた送信方法。
【0082】
(付記11)
商品又はサービスの販売情報を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介してVPN(Virtual Private Network)通信を行う通信制御装置と、業務端末装置と、を備えた販売管理システムにおける、前記業務端末装置の制御コンピュータに送信処理を実行させるためのプログラムであって、
前記通信制御装置は、前記サーバ装置とのVPN通信の通信状態を監視し、前記通信状態が正常な状態でなかった場合に前記サーバ装置との再接続処理を行う機能を有し、
前記送信処理は、
前記通信制御装置に前記通信状態を問い合わせるステップと、
前記通信状態が正常な状態であった場合、前記通信制御装置を介して前記サーバ装置に販売情報を送信するステップと、
前記通信状態が正常な状態でなかった場合、前記販売情報を前記サーバ装置に送信することなく前記業務端末装置に設けられた記憶部に記憶するステップと、
を含む、
プログラム。
【0083】
(付記12)
商品又はサービスの販売情報を管理するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介してVPN(Virtual Private Network)通信を行う通信制御装置と、業務端末装置と、を備えた販売管理システムにおける、前記通信制御装置の制御コンピュータに、
前記サーバ装置とのVPN通信の通信状態を監視するステップと、
販売情報を前記業務端末装置から受信するステップと、
前記通信状態が正常な状態であった場合、前記サーバ装置に受信した前記販売情報を送信するステップと、
前記通信状態が正常な状態でなかった場合、受信した前記販売情報を前記サーバ装置に送信することなく前記通信制御装置に設けられた記憶部に記憶するとともに、前記サーバ装置との再接続処理を行うステップと、
を実行させるためのプログラム。
【0084】
(付記13)
通信制御装置と通信する通信部と、
記憶部と、
制御部と、
を有し、
前記通信制御装置は、商品又はサービスの販売情報を管理するサーバ装置とネットワークを介してVPN(Virtual Private Network)通信を行う装置であって、前記サーバ装置とのVPN通信の通信状態を監視し、前記通信状態が正常な状態でなかった場合に前記サーバ装置との再接続処理を行う機能を有し、
前記制御部は、前記通信部を介して前記通信制御装置に前記通信状態を問い合わせ、前記通信状態が正常な状態であった場合、前記通信部から前記通信制御装置を介して前記サーバ装置に販売情報を送信し、前記通信状態が正常な状態でなかった場合、前記販売情報を前記サーバ装置に送信することなく前記記憶部に記憶させる、
業務端末装置。
【0085】
(付記14)
前記制御部は、前記通信状態が正常でない状態から正常な状態に戻った場合、前記通信部から前記通信制御装置を介して、前記記憶部に記憶していた前記販売情報を前記サーバ装置に送信する、
付記13に記載の業務端末装置。
【0086】
(付記15)
商品又はサービスの販売情報を管理するサーバ装置とネットワークを介してVPN(Virtual Private Network)通信を行うVPN通信部と、
販売情報を業務端末装置から受信する受信部と、
前記サーバ装置とのVPN通信の通信状態を監視し、前記通信状態が正常な状態でなかった場合に前記サーバ装置との再接続処理を行う制御部と、
記憶部と、
を有し、
前記制御部は、
前記通信状態が正常な状態であった場合、前記VPN通信部を介して前記サーバ装置に前記受信部で受信された前記販売情報を送信し、前記通信状態が正常な状態でなかった場合、前記受信部で受信された前記販売情報を前記サーバ装置に送信することなく前記記憶部に記憶させる、
通信制御装置。
【0087】
(付記16)
前記制御部は、前記通信状態が正常でない状態から正常な状態に戻った場合、前記記憶部に記憶していた前記販売情報を前記サーバ装置に送信する、
付記15に記載の通信制御装置。