特許第6802024号(P6802024)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6802024
(24)【登録日】2020年11月30日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】光電センサ
(51)【国際特許分類】
   G01V 8/12 20060101AFI20201207BHJP
   H03K 17/78 20060101ALI20201207BHJP
   H01H 35/00 20060101ALI20201207BHJP
【FI】
   G01V8/12 J
   H03K17/78 R
   H01H35/00 N
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-193909(P2016-193909)
(22)【出願日】2016年9月30日
(65)【公開番号】特開2018-54556(P2018-54556A)
(43)【公開日】2018年4月5日
【審査請求日】2019年7月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000106221
【氏名又は名称】パナソニック デバイスSUNX株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 耕嗣
(72)【発明者】
【氏名】三宅 広人
【審査官】 安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−242572(JP,A)
【文献】 特開2002−232284(JP,A)
【文献】 特開2013−090302(JP,A)
【文献】 特開平05−312507(JP,A)
【文献】 特開2013−223237(JP,A)
【文献】 米国特許第04650990(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01V 1/00−15/00
H01H 35/00
H03K 17/78
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つのパルスでなるパルス群を所定間隔で投光する投光部と、前記パルス群を構成するパルスの間隔が異なるように予め決められた複数のパルスパターンの中から前記投光部で投光する前記パルス群のパルスの間隔を選択可能な投光側設定部と、を有する投光ユニットと、
光を受光する受光部と、前記パルス群を構成するパルスの間隔が異なるように予め決められた複数のパルスパターンの中から前記投光側設定部によって選択されたものと同じパルスの間隔を選択可能な受光側設定部と、前記受光部によって受光した光が前記受光側設定部で選択されているパルスの間隔と同じ場合に前記パルス群が入力されたと判定する判定部と、を有する受光ユニットと、を備え
前記投光側設定部は、前記パルス群を構成するパルスの間隔を選択可能であるとともに、前記パルス群の間隔が異なるように予め決められた周期パターンの中から前記投光部で投光する前記パルス群の間隔を選択可能に構成され、
前記受光側設定部は、前記投光側設定部によって選択されたものと同じパルスの間隔の選択可能であるとともに、前記パルス群の間隔が異なるように予め決められた複数の周期パターンの中から前記投光側設定部によって選択されたものと同じパルス群の間隔を選択可能に構成され、
前記投光側設定部及び前記受光側設定部は、パルス群を構成するパルスの間隔が短いほどパルス群の間隔が長くなるように予め設定されており、
前記判定部は、前記受光部によって受光した光が前記受光側設定部で選択されているパルスの間隔と同じ、且つ、パルス群の間隔と同じ場合に前記パルス群が入力されたと判定することを特徴とする光電センサ。
【請求項2】
請求項に記載の光電センサにおいて、
前記投光側設定部及び前記受光側設定部は、予め設定された複数の前記周期パターンの各パルス群の間隔の差が、予め設定された複数の前記パルスパターンの各パルスの間隔の総和よりも長くなるように予め設定されていることを特徴とする光電センサ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の光電センサにおいて、
前記判定部は、前記受光部によって受光した光の内、前記受光側設定部で設定された前記パルスの間隔及び前記パルス群の間隔に基づいて決められた光のみを有効化して前記パルス群が入力されたか否かを判定することを特徴とする光電センサ。
【請求項4】
請求項1に記載の光電センサにおいて、
前記投光ユニットは、外部からのトリガ信号が入力される外部入力部と、外部へトリガ信号を出力する外部出力部を備え、
前記投光部は、前記外部入力部からのトリガ信号が入力されると、前記パルス群の投光を開始し、
前記外部出力部は、前記投光部の前記パルス群の投光終了時に外部にトリガ信号を出力することを特徴とする光電センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光電センサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、被検出物が通過する検出領域に向けて光を投光する投光ユニットと、検出領域からの光を受光する受光ユニットとを備えた透過型の光電センサが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このような光電センサを複数用いる場合、即ち複数の投光ユニットと複数の受光ユニットとを用いる場合が想定される。この場合、受光ユニットにおいて対となる投光ユニット以外の投光ユニットで投光された光を受光することにより誤検出する虞がある。
【0004】
そのため、特許文献1の光電センサでは、周波数fの多数のパルスからなるパルス群(信号)を投光する投光ユニットと、前記パルス群と同じ周波数を持つ信号を抽出するフィルタを備えた受光ユニットとを有する。このため、同じ周波数を有する信号のみを受光することで他の光電センサ(他の投光ユニット)からの光を区別して誤検出を抑えるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−192067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のような光電センサでは、1つのパルス群(信号)が多数のパルスから構成されるため、他の光の影響を受けやすく検出性能の低下を招く虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、検出性能の向上に寄与できる光電センサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する光電センサは、2つのパルスでなるパルス群を所定間隔で投光する投光部と、前記パルス群を構成するパルスの間隔が異なるように予め決められた複数のパルスパターンの中から前記投光部で投光する前記パルス群のパルスの間隔を選択可能な投光側設定部と、を有する投光ユニットと、前記投光部から投光される光を光として受光する受光部と、前記パルス群を構成するパルスの間隔が異なるように予め決められた複数のパルスパターンの中から前記投光側設定部によって選択されたものと同じパルスの間隔を選択可能な受光側設定部と、前記受光部によって受光した光が前記受光側設定部で選択されているパルスの間隔と同じ場合に前記パルス群が入力されたと判定する判定部と、を有する受光ユニットと、を備える。
【0008】
この構成によれば、パルス群を2つのパルスのみで構成しているため、他の光の影響を抑えることができる。このため検出性能の向上に寄与することができる。また、例えば同様の光電センサを複数用いる場合には、選択するパルス群のパルスの間隔を異なるようにすることで光電センサ同士の光の影響を抑えることができるため、検出性能の向上に寄与することができる。
【0009】
上記光電センサにおいて、前記投光側設定部は、前記パルス群を構成するパルスの間隔を選択可能であるとともに、前記パルス群の間隔が異なるように予め決められた周期パターンの中から前記投光部で投光する前記パルス群の間隔を選択可能に構成され、前記受光側設定部は、前記投光側設定部によって選択されたものと同じパルスの間隔の選択可能であるとともに、前記パルス群の間隔が異なるように予め決められた複数の周期パターンの中から前記投光側設定部によって選択されたものと同じパルス群の間隔を選択可能に構成され、前記判定部は、前記受光部によって受光した光が前記受光側設定部で選択されているパルスの間隔と同じ、且つ、パルス群の間隔と同じ場合に前記パルス群が入力されたと判定することが好ましい。
【0010】
この構成によれば、判定部は、前記受光部によって受光した光が前記受光側設定部で選択されているパルスの間隔と同じ、且つ、パルス群の間隔と同じ場合に前記パルス群が入力されたと判定する。このため、例えば、パルス群が他の投光ユニットのパルス群と重なった場合であっても、次のパルス群の投光タイミングがずれることが期待できる。これによって他の投光ユニットの光の影響を抑えることができる。
【0011】
上記光電センサにおいて、前記投光側設定部及び前記受光側設定部は、パルス群を構成するパルスの間隔が短いほどパルス群の間隔が長くなるように予め設定されていることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、投光側設定部及び受光側設定部は、パルス群を構成するパルスの間隔が短いほどパルス群の間隔が長くなるように予め設定されているため、投光部への負担を軽減させることができる。
【0013】
上記光電センサにおいて、前記投光側設定部及び前記受光側設定部は、予め設定された複数の前記周期パターンの各パルス群の間隔の差が、予め設定された複数の前記パルスパターンの各パルスの間隔の総和よりも長くなるように予め設定されていることが好ましい。
【0014】
この構成によれば、パルス群が他の投光ユニットのパルス群と重なった場合であっても、次のパルス群同士が重なることが抑えられるため、検出性能の向上に寄与することができる。
【0015】
上記光電センサにおいて、前記判定部は、前記受光部によって受光した光の内、前記受光側設定部で設定された前記パルスの間隔及び前記パルス群の間隔に基づいて決められた光のみを有効化して前記パルス群が入力されたか否かを判定することが好ましい。
【0016】
この構成によれば、判定部は、前記受光部によって受光した光の内、前記受光側設定部で設定された前記パルスの間隔及び前記パルス群の間隔に基づいて決められた光のみを有効化して前記パルス群が入力されたか否かを判定する。このため、光の判定タイミングを制御することで他の投光ユニットの光の影響を抑えることができる。
【0017】
上記光電センサにおいて、前記投光ユニットは、外部からのトリガ信号が入力される外部入力部と、外部へトリガ信号を出力する外部出力部を備え、前記投光部は、前記外部入力部からのトリガ信号が入力されると、前記パルス群の投光を開始し、前記外部出力手段は、前記投光部の前記パルス群の投光終了時に外部にトリガ信号を出力することが好ましい。
【0018】
この構成によれば、外部出力部からのトリガ信号に基づいて他の投光ユニットの投光タイミングが重ならないように調整することが可能となるため、他の投光ユニットが干渉することが抑えられるため検出性能を向上させることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の光電センサによれば、検出性能の向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】第1実施形態における光電センサを複数配置した状態を示す説明図。
図2】同実施形態における光電センサの概略構成を示すブロック図。
図3】同実施形態における各光電センサの投光タイミングを示すタイミングチャート。
図4】第2実施形態における光電センタの概略構成を示すブロック図。
図5】同実施形態における各光電センサの投光タイミングを示すタイミングチャート。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下、光電センサの第1実施形態について説明する。
本実施形態では図1に示すように、複数の光電センサ10a,10b,10cを用いてそれぞれの箇所において検出対象を検出するようになっている。なお、本実施形態では、光電センサ10a,10b,10cを3組用いており、各光電センサ10a,10b,10cが近接(自機以外の光電センサと干渉し易い位置に)配置された構成となっている。なお、以下の説明において3つの各光電センサ10a,10b,10cを区別する場合には第1光電センサ10a、第2光電センサ10b、第3光電センサ10cという。
【0022】
各光電センサ10a,10b,10cは、投光ユニット20a,20b,20cと受光ユニット30a,30b,30cとをそれぞれ有する。
図2に示すように、各光電センサ10a,10b,10cは、投光素子21及び受光素子31を対向配置させる透過型の光電センサであって、投光ユニット20a,20b,20cと受光ユニット30a,30b,30cとは別体で構成される。また、各光電センサ10a,10b,10c同士は同期を行うための同期用の同期線は接続されていない非同期タイプの光電センサである。なお、以下の説明において、第1光電センサ10aの投光ユニット20aを第1投光ユニット20aといい、第1光電センサ10aの受光ユニット30aを第1受光ユニット30aという。第2光電センサ10bの投光ユニット20bを第2投光ユニット20bといい、第2光電センサ10bの受光ユニット30bを第2受光ユニット30bという。第3光電センサ10cの投光ユニット20cを第3投光ユニット20cといい、第3光電センサ10cの受光ユニット30cを第3受光ユニット30cという。
【0023】
図2に示すように、各投光ユニット20a,20b,20cは、投光素子21と、投光回路22と、CPU23と、メモリ24と、選択スイッチ25と、決定スイッチ26と、スイッチ入力回路27とを有する。
【0024】
投光回路22は、CPU23から出力される投光信号に基づき、投光素子21を所定の投光周期Tでパルス群PGを点灯させる(図2参照)。なお、パルス群PGは2つのパルスPからなる。
【0025】
CPU23は、各種の制御を司るためのものである。メモリ24は、パルス群PGのパルスPの間隔Iと、パルス群PGの投光周期Tとが予め投光パターンとして設定されている。なお、本例ではパルスPの間隔Iとパルス群PGの投光周期Tがそれぞれ異なる3つの投光パターンA,B,Cが予めメモリ24内に設定されている。なお、図3に示すように、投光パターンAはパルス群PGを構成する2つのパルスPの間隔Iが10μmのパルスパターンと、パルス群PGの投光周期Tが1000μmの周期パターンとして設定される。投光パターンBはパルス群PGを構成する2つのパルスPの間隔Iが15μmのパルスパターンと、パルス群PGの投光周期Tが900μmの周期パターンとして設定される。投光パターンCはパルス群PGを構成する2つのパルスPの間隔Iが40μmのパルスパターン、パルス群PGの投光周期Tが800μmの周期パターンとして設定される。
【0026】
選択スイッチ25は、投光回路22による投光素子21の投光パターンを選択するものである。そして選択スイッチ25によって選択した状態で決定スイッチ26が操作されることで選択スイッチ25によって選択された情報がスイッチ入力回路27を介してCPU23に出力されるようになっている。これにより、CPU23は、メモリ24を参照して選択スイッチ25によって選択された投光パターン(パターンA〜Cのいずれか)で投光素子21を点灯させるように投光回路22を制御する。
【0027】
図2に示すように、各受光ユニット30a,30b,30cは、受光素子31と、受光回路32と、CPU33と、メモリ34と、選択スイッチ35と、決定スイッチ36と、スイッチ入力回路37とを有する。
【0028】
受光素子31は、受光した光を光電変換して受光回路32に出力し、受光回路32は受光素子31からの信号を増幅してCPU33に出力する。すなわち、受光回路32は、受光素子31受光量に応じたレベルの受光信号をCPU33に出力する。
【0029】
CPU33は、各種の制御を司るためのものである。メモリ34は、対となる投光ユニット20a,20b,20cから出射される光のパルス群PGを構成するパルスPの間隔Iと、パルス群PGの投光周期Tとが予め投光パターンとして設定されている。なお、本例ではパルスPの間隔Iとパルス群PGの投光周期Tがそれぞれ異なる3つの投光パターンA,B,Cが予めメモリ34内に設定されている。これらの投光パターンA,B,Cは投光ユニット20a,20b.20cのメモリ24に設定されたものと同じである。
【0030】
選択スイッチ35は、対応する投光ユニット20a,20b.20cの投光素子21の投光パターンを選択するものである。そして選択スイッチ35によって選択した状態で決定スイッチ36が操作されることで選択スイッチ35によって選択された情報がスイッチ入力回路37を介してCPU33に出力されるようになっている。これにより、CPU33は、メモリ34を参照して選択スイッチ35によって選択されたパターン(投光パターンA〜Cのいずれか)に基づいて決められた光のみを有効化する。CPU33は受光素子31を介して入力された光の内、選択された投光パターンによって決められたパルスPの間隔I及びパルス群PGの投光周期Tに基づいて判定タイミングが決められるものであり、概ねパルスPの間隔Iよりも広い間隔(期間)で投光周期Tの間隔でパルス群PGの判定を行っている。
【0031】
より具体的には図3に示すように、投光パターンAが選択される場合には投光パターンAのパルスPの間隔Iよりも広い期間t1、且つ、投光パターンAの投光周期Tとなる判定タイミングDT1で判定を行う。投光パターンBが選択される場合には投光パターンBのパルスPの間隔Iよりも広い期間t2、且つ、投光パターンBの投光周期Tとなる判定タイミングDT2で判定を行う。投光パターンCが選択される場合には投光パターンCのパルスPの間隔Iよりも広い期間t3、且つ、投光パターンCの投光周期Tとなる判定タイミングDT3で判定を行う。
【0032】
そして、CPU33は、受光素子31で受光した光の内、前述の判定タイミングDT1,DT2,DT3がHレベルの期間のみ判定し、その際の光のレベルが投光パターンと一致すれば対となる投光ユニットからの光(パルス群PG)が入力されたと判定する。なお、CPU33は、前述のパルス群PGが入力される限り検出領域内において被検出物が存在しないと判定し、所定タイミングでパルス群PGの入力が無い場合には検出領域内に被検出物が存在すると判定する。
【0033】
次に、光電センサの作用を説明する。
本実施形態の各光電センサ10a,10b,10cは、各投光ユニット20a,20b,20cと、各受光ユニット30a,30b,30cとのそれぞれにおいて異なる投光パターンA,B,Cが設定されている。これらは前述したように選択スイッチ25,35と決定スイッチ26,36とをユーザが操作することで各投光ユニット20a,20b,20cと、各受光ユニット30a,30b,30cに投光パターンA,B,Cが設定されることとなる。そして各投光パターンA,B,Cはパルス群PGの周期Tが異なるように設定されているため、投光ユニット20a,20b,20cの投光素子21から投光されるパルス群PGが重なりにくくなっている。また、各投光パターンA,B,Cは、パルス群PGのパルスPの間隔Iが異なるように設定されているため、パルス群PG同士が重なった場合であっても2つのパルスPが連続して重なることが抑えられている。
【0034】
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)パルス群PGを2つのパルスPのみで構成しているため、他の光の影響を抑えることができる。このため検出性能の向上に寄与することができる。また、例えば本例のように同様の光電センサ10a,10b,10cを複数用いる場合には、選択するパルス群PGのパルスPの間隔を異なるようにすることで光電センサ10a,10b,10c同士の光の影響を抑えることができるため、検出性能の向上に寄与することができる。
【0035】
(2)CPU33は、受光部としての受光素子31によって受光した光がメモリ34を参照して選択されているパルスPの間隔Iと同じ、且つ、パルス群PGの間隔と同じ場合にパルス群PGが入力されたと判定する。このため、例えば、投光ユニット20aのパルス群PGが他の投光ユニット20b,20cのパルス群PGと重なった場合であっても、次のパルス群PGの投光タイミングがずれることが期待できる。これによって他の投光ユニット20b,20cの光の影響を抑えることができる。
【0036】
(3)投光側設定部としてのメモリ24及び受光側設定部としてのメモリ34には、パルス群PGを構成するパルスPの間隔Iが短いほどパルス群PGの間隔(周期T)が長くなるように予め設定されているため、投光部である投光素子21への負担を軽減させることができる。
【0037】
(4)パルス群PGが他の投光ユニットのパルス群PGと重なった場合であっても、次のパルス群PG同士が重なることが抑えられるため、検出性能の向上に寄与することができる。
【0038】
(5)CPU33は、受光素子31によって受光した光の内、設定されたパルスPの間隔I及びパルス群PGの間隔(周期T)に基づいて決められた光のみを有効化してパルス群PGが入力されたか否かを判定する。このため、光の判定タイミングを制御することで他の投光ユニットの光の影響を抑えることができる。
【0039】
[第2実施形態]
次に、光電センサの第2実施形態について説明する。なお、以下の説明において第1実施形態と同じ部材には同一符号を付して説明の一部又は全部を割愛する。
【0040】
図4に示すように、本実施形態では、光電センサ10a,10b,10cの各投光ユニット20a,20b,20c同士が同期線L1,L2によって接続されている。より具体的には、第1投光ユニット20aは、第2投光ユニット20bと同期線L1によって接続される。第2投光ユニット20bは、第1投光ユニット20aに加えて第3投光ユニット20cと同期線L2で接続される。
【0041】
各投光ユニット20a,20b,20cは、それぞれ入出力部28を有する。入出力部28には、同期線L1,L2が接続される。各入出力部28は、例えば投光ユニット20a,20b,20cのCPU23(図2参照)と接続され、同期線L1,L2を介して入力されるトリガ信号をCPU23に出力したり、CPU23から出力される信号を同期線L1,L2を介して他の入出力部28(外部)にトリガ信号として出力するためのものである。
【0042】
本実施形態では、例えば各投光ユニット20a,20b,20cのCPU23は、投光素子21を介して1つのパルス群PGを投光後(投光直後又は投光して所定期間経過後)にトリガ信号St(図5参照)を入出力部28から外部(他の投光ユニット20a,20b,20cの入出力部28)に出力する。また、各投光ユニット20a,20b,20cのCPU23は、入出力部28を介して外部からトリガ信号Stが入力された場合に、他の投光ユニット20a,20b,20cにおいてパルス群PGの投光が完了したとして自身のユニット20a,20b,20cの投光を開始する。なお、トリガ信号Stが入力された直後に投光を開始しても良いし、トリガ信号Stが入力された後所定期間経過後に投光を開始する構成であってもよい。
【0043】
上記のように構成された各光電センサ10a,10b,10cは、各投光ユニット20a,20b,20c間で同期することが可能となっている。
図5に示すように例えば第1投光ユニット20aにおいて投光パターンAによって投光素子21からパルス群PGが投光されると、第1投光ユニット20aにおいてトリガ信号Stを外部に出力する。このトリガ信号Stは、同期線L1を介して第2投光ユニット20bの入出力部28に入力される。
【0044】
そして、第2投光ユニット20b(CPU23)は、同期線L1を介してトリガ信号Stが入力されると、第1投光ユニット20aのパルス群PGの投光が終了したと判断して自身の投光素子21からパルス群PGを投光する。その後、第2投光ユニット20bにおいてトリガ信号Stを外部に出力する。このトリガ信号Stは、同期線L2を介して第3投光ユニット20cの入出力部28に入力される。
【0045】
そして、第3投光ユニット20c(CPU23)は、同期線L2を介してトリガ信号Stが入力されると、第2投光ユニット20bのパルス群PGの投光が終了したと判断して自身の投光素子21からパルス群PGを投光する。その後、第3投光ユニット20cにおいてトリガ信号Stを外部に出力する。このトリガ信号Stは、同期線L2を介して第2投光ユニット20bの入出力部28に入力される。第2投光ユニット20bの入出力部28は、例えば同期線L2からトリガ信号が入力された場合、第1投光ユニット20aの入出力部28に対して第3投光ユニット20cからのトリガ信号Stが入力されるようにパススルーする。なお、本例では各パルス群PGの間隔(周期T)は各投光パターンA,B,Cのいずれも同じとなっている。
【0046】
本実施形態の光電センサ10a,10b,10cによれば、第1実施形態の(1)の効果に加えて以下の作用効果が得られる。
(6)入出力部28からのトリガ信号Stに基づいて他の投光ユニット20a,20b,20cの投光タイミングが重ならないように調整することが可能となるため、他の投光ユニット20a,20b,20cの光が干渉することが抑えられるため検出性能を向上させることができる。
【0047】
なお、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第2実施形態では、各パルス群PGの間隔(周期T)は各投光パターンA,B,Cのいずれも同じとしたが、例えば第1実施形態と同様に各パルス群PGの間隔(周期T)が異なるようにしてもよい。このような構成とすることで、第1実施形態の(2)の効果と同様の効果を奏することができる。
【0048】
・上記各実施形態では特に言及していないが、例えば選択スイッチ25,35によって選択されたパターンが何れであるかを表示(報知)する構成を採用してもよい。
・上記各実施形態では、投光素子21と受光素子31における光の波長について特に示していない。これは、どのような範囲の波長の光でも適用することができるからである。たとえば、可視光、赤外光など、様々な波長の光電センサとしてもよい。また、単色のみならず、多色(例えば、赤、青、緑)の光電センサ(カラーセンサ)としてもよい。
【0049】
・上記各実施形態では、3つの投光パターンA,B,Cを予めメモリ24,34に設定する構成としたが、投光パターン数は適宜変更してもよい。
・上記各実施形態では、3つの光電センサ10a,10b,10cを用いる構成としたが、これに限らない。光電センサの数は適宜変更してもよい。なお、設置態様において光電センサ同士が干渉しない場合には干渉しない光電センサにおいては同じパターンを選択することも可能である。この場合、パターン数に対して光電センサの数が多い場合であってもよい。
【0050】
・上記各実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0051】
10a,10b,10c…光電センサ、20a,20b,20c…投光ユニット、21…投光部を構成する投光素子、22…投光部を構成する投光回路、23…投光側設定部を構成するCPU、24…投光側設定部を構成するメモリ、28…外部入力部及び外部出力部を構成する入出力部、30a,30b,30c…受光ユニット、31…受光部を構成する受光素子、32…受光部を構成する受光回路、33受光側設定部及び判定部を構成するCPU、34…受光側設定部を構成するメモリ、A,B,C…投光パターン、DT1,DT2,DT3…判定タイミング、I…間隔、PG…パルス群、P…パルス、St…トリガ信号。
図1
図2
図3
図4
図5