特許第6802110号(P6802110)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6802110
(24)【登録日】2020年11月30日
(45)【発行日】2020年12月16日
(54)【発明の名称】光検出装置及び電気機器
(51)【国際特許分類】
   G01J 1/44 20060101AFI20201207BHJP
   F24D 15/00 20060101ALI20201207BHJP
   G01J 1/42 20060101ALI20201207BHJP
   H05B 47/00 20200101ALI20201207BHJP
【FI】
   G01J1/44 Z
   F24D15/00 B
   G01J1/42 J
   H05B47/00
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-102378(P2017-102378)
(22)【出願日】2017年5月24日
(65)【公開番号】特開2018-197701(P2018-197701A)
(43)【公開日】2018年12月13日
【審査請求日】2020年1月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 幸吉
【審査官】 小澤 瞬
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−079774(JP,A)
【文献】 特開2013−061107(JP,A)
【文献】 特開2013−127930(JP,A)
【文献】 特開昭57−132028(JP,A)
【文献】 特開平06−096866(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0155392(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24D 13/00 − F24D 15/04
G01J 1/00 − G01J 1/60
G01J 11/00
H05B 39/00 − H05B 39/10
H05B 47/00 − H05B 47/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内の照度を検出する照度センサと、
該照度センサによる前記照度の検出値に基づいて、前記室内の照明が太陽光による照明であるか室内照明灯による照明であるかを区別して検知する照明検知部とを備えており、
前記照明検知部は、前記照度の検出値が所定の第1閾値よりも低い値から該第1閾値以上の値に上昇した後の該照度の検出値の変化パターンに基づいて前記室内の照明が太陽光による照明であるか室内照明灯による照明であるかを区別して検知するように構成されていることを特徴とする光検出装置。
【請求項2】
請求項1記載の光検出装置において、
前記照明検知部は、前記照度の検出値が前記第1閾値以上の値に上昇した後、所定の期間内での前記照度の検出値に基づいて、該照度がさらに上昇するパターンで変化しているか否かを判断し、当該判断結果が肯定的である場合に、前記室内の照明が太陽光による照明であると判定し、当該判断結果が否定的である場合に、前記室内の照明が室内照明灯による照明であると判定するように構成されていることを特徴とする光検出装置。
【請求項3】
請求項1記載の光検出装置において、
前記照明検知部は、前記照度の検出値が前記第1閾値以上の値に上昇した後、所定の時間幅での前記照度の検出値の変化量を観測する処理を逐次実行し、前記照度の検出値の変化量が該照度の検出値の増加方向の変化量であることが所定の期間内で所定回数以上、観測された場合に、前記室内の照明が太陽光による照明であると判定し、前記照度の検出値の変化量が該照度の検出値の増加方向の変化量であることが前記所定の期間内で所定回数以上、観測されない場合には、前記室内の照明が室内照明灯による照明であると判定するように構成されていることを特徴とする光検出装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の光検出装置において、
前記照明検知部は、前記照度の検出値が所定の第2閾値よりも高い値から該第2閾値以下の値に低下した後の該照度の検出値の変化パターンに基づいて、前記室内が太陽光による照明がされ得る時間帯から、該太陽光による照明が得られない夜間時間帯に移行したか否かを検知する機能をさらに含み、前記夜間時間帯への移行を検知した後、所定時間が経過するまでの期間内で前記照度の検出値が前記第1閾値以上の値に上昇した場合には、前記室内の照明が室内照明灯による照明であると判定するように構成されていることを特徴とする光検出装置。
【請求項5】
請求項4記載の光検出装置において、
前記照明検知部は、前記照度の検出値が前記第2閾値以下の値に低下した後の前記照度の検出値に基づいて、該照度がさらに低下するパターンで変化しているか否かを判断し、当該判断結果が肯定的になった場合に、前記夜間時間帯への移行を検知するように構成されていることを特徴とする光検出装置。
【請求項6】
請求項4記載の光検出装置において、
前記照明検知部は、前記第2閾値以下の値に低下した後、所定の時間幅での前記照度の検出値の変化量を観測する処理を逐次実行し、前記照度の検出値の変化量が該照度の検出値の減少方向の変化量であることが所定回数以上、観測された場合に、前記夜間時間帯への移行を検知するように構成されていることを特徴とする光検出装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の光検出装置を備える電気機器であって、
前記照明検知部により前記室内の照明が室内照明灯による照明であることが検知された場合に、前記室内に人が入室している状況に対応する当該電気機器の運転制御を行う制御部とを備えることを特徴とする電気機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室等の室内で、太陽光による照明と室内照明灯による照明とを区別して検知可能な光検出装置と、該光検出装置を備える電気機器とに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1には、浴室の照度を照度センサにより検出し、浴室照明灯の点灯による照度を検出することで、人の入浴を検知して、浴室暖房乾燥機の作動制御を行う技術が提案されている。
【0003】
また、例えば特許文献2には、可視光センサおよび不可視光センサの2種類の光センサを使用して、室内照明灯の点灯による照明と太陽光による照明とを区別して検知する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−61107号公報
【特許文献2】特開2012−72994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に見られる技術では、浴室が太陽光により照明され得る場合に、太陽光による照明を、室内照明灯による照明と誤検知してしまう状況が発生しやすい。ひいては、浴室暖房乾燥機の不適切な作動制御が行われてしまう。
【0006】
かかる誤検知を防止するために、例えば、特許文献2に見られるように、2種類のセンサを使用することが考えられる。しかるに、この場合には、コスト増加、あるいは装置構成の複雑化等の不都合を招いてしまう。
【0007】
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、複数のセンサを必要とせずに、太陽光による照明と室内照明灯による照明とを区別して検知することを適切に実現できる光検出装置を提供することを目的とする。さらに、かかる光検出装置を備える電気機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の光検出装置は、上記の目的を達成するために、室内の照度を検出する照度センサと、該照度センサによる前記照度の検出値に基づいて、前記室内の照明が太陽光による照明であるか室内照明灯による照明であるかを区別して検知する照明検知部とを備えており、前記照明検知部は、前記照度の検出値が所定の第1閾値よりも低い値から該第1閾値以上の値に上昇した後の該照度の検出値の変化パターンに基づいて前記室内の照明が太陽光による照明であるか室内照明灯による照明であるかを区別して検知するように構成されていることを特徴とする(第1発明)。
【0009】
ここで、本願発明者の各種実験、検討によれば、太陽光又は室内照明灯による室内の照明が行われることによって、該室内の照度がある程度上昇した後、該照度の変化のパターン(形態)を観測した場合、該照度の変化パターンは、太陽光による照明と、室内照明灯による照明とで異なるものとなる。
【0010】
そこで、第1発明では、前記照明検知部を、上記の如く構成した。これにより、第1発明によれば、複数のセンサを必要とせずに、太陽光による照明と室内照明灯による照明とを区別して検知することを適切に実現できる。また、一つの照度センサを使用して、室内の照明の種別を検知できるので、当該検知を低コスト且つ簡易な構成で実現できる。
【0011】
なお、前記第1閾値は、あらかじめ実験等に基づき設定され得る。
【0012】
上記第1発明では、前記照明検知部は、前記照度の検出値が前記第1閾値以上の値に上昇した後、所定の期間内での前記照度の検出値に基づいて、該照度がさらに上昇するパターンで変化しているか否かを判断し、当該判断結果が肯定的である場合に、前記室内の照明が太陽光による照明であると判定し、当該判断結果が否定的である場合に、前記室内の照明が室内照明灯による照明であると判定するように構成され得る(第2発明)。
【0013】
すなわち、前記室内の照明が、太陽光による照明である場合には、前記室内の照度が、ある値以上に上昇した後、該室内の照度が、ある程度の時間をかけてさらに上昇していく傾向がある。一方、前記室内の照明が、室内照明灯による照明である場合には、前記室内の照度がステップ状に素早く増加し、その後ほぼ一定に保たれるようになる。
【0014】
そこで、第2発明では、前記照明検知部を上記の如く構成した。これにより、太陽光による照明と室内照明灯による照明とを区別して検知することを好適に実現できる。
【0015】
より具体的な態様として、上記第1発明では、例えば次のような態様を採用し得る。すなわち、前記照明検知部は、前記照度の検出値が前記第1閾値以上の値に上昇した後、所定の時間幅での前記照度の検出値の変化量を観測する処理を逐次実行し、前記照度の検出値の変化量が該照度の検出値の増加方向の変化量であることが所定の期間内で所定回数以上、観測された場合に、前記室内の照明が太陽光による照明であると判定し、前記照度の検出値の変化量が該照度の検出値の増加方向の変化量であることが前記所定の期間内で所定回数以上、観測されない場合には、前記室内の照明が室内照明灯による照明であると判定するように構成され得る(第3発明)。
【0016】
これによれば、太陽光による照明の場合の照度の変化パターンと、室内照明灯による照明の場合の照度の変化パターンとの前記した相違を利用して、当該両方の照明を区別して検知することを、信頼性の高い態様で適切に実現することができる。
【0017】
上記第1〜第3発明では、前記照明検知部は、前記照度の検出値が所定の第2閾値よりも高い値から該第2閾値以下の値に低下した後の該照度の検出値の変化パターンに基づいて、前記室内が太陽光による照明がされ得る時間帯から、該太陽光による照明が得られない夜間時間帯に移行したか否かを検知する機能をさらに含み、前記夜間時間帯への移行を検知した後、所定時間が経過するまでの期間内で前記照度の検出値が前記第1閾値以上の値に上昇した場合には、前記室内の照明が室内照明灯による照明であると判定するように構成されていることが好ましい(第4発明)。
【0018】
ここで、本願発明者の各種実験、検討によれば、前記室内の照明が、室内照明灯により行われている状態から該室内照明灯が消灯された場合(以降、第1の場合ということがある)と、前記室内の照明が、太陽光により行われている状態から、日没により太陽光による照明がなされなくなった場合(以降、第2の場合ということがある)とを比較した場合、前記室内の照度がある値以下に低下した後の該照度の検出値の変化パターンは、上記第1の場合と第2の場合とで異なるものとなる。そして、上記第2の場合は、夜間でない時間帯(太陽光により室内が照明され得る時間帯)から、夜間時間帯への移行に相当する。
【0019】
そこで、第4発明では、前記照明検知部は、このことを利用して、前記夜間時間帯への移行を検知する。なお、前記第2閾値は、あらかじめ実験等に基づき設定され得る。該第2閾値は、前記第1閾値と異なる値及び同一の値のいずれであってもよい。
【0020】
そして、夜間時間帯では、太陽光による前記室内の照明はなされないので、前記照明検知部は、前記夜間時間帯への移行を検知した後、所定時間が経過するまでの期間内で前記照度の検出値が前記第1閾値以上の値に上昇した場合には、前記室内の照明が室内照明灯による照明であると判定する。なお、上記所定時間は、該所定時間が経過するまでの期間が、前記夜間時間帯に含まれるようにあらかじめ設定される。
【0021】
これにより、第4発明によれば、前記夜間時間帯で、前記照度の検出値が前記第1閾値以上の値に上昇すると、室内の照明が室内照明灯による照明であることを速やかに検知することができる。
【0022】
上記第4発明では、前記照明検知部は、前記照度の検出値が前記第2閾値以下の値に低下した後の前記照度の検出値に基づいて、該照度がさらに低下するパターンで変化しているか否かを判断し、当該判断結果が肯定的になった場合に、前記夜間時間帯への移行を検知するように構成され得る(第5発明)。
【0023】
すなわち、夜間でない時間帯から夜間時間帯への移行時には、夜間時間帯への移行前の前記室内の照明が、太陽光による照明である場合には、該室内の照度は、ある程度の時間をかけて徐々に低下していく傾向がある。一方、前記室内が室内照明灯により照明されている状態で、該室内照明灯が消灯された場合には、該室内の照度は、ステップ状に素早く低下し、その後、ほぼ一定の照度に保たれるようになる。
【0024】
そこで、第5発明では、前記照明検知部は、夜間時間帯への移行を上記の如く検知する。これにより、夜間時間帯への移行を適切に検知できる。
【0025】
より具体的な態様として、上記第4発明では、例えば次のような態様を採用し得る。すなわち、前記照明検知部は、前記第2閾値以下の値に低下した後、所定の時間幅での前記照度の検出値の変化量を観測する処理を逐次実行し、前記照度の検出値の変化量が該照度の検出値の減少方向の変化量であることが所定回数以上、観測された場合に、前記夜間時間帯への移行を検知するように構成されていることが好ましい(第6発明)。
【0026】
これによれば、前記第1の場合(前記夜間時間帯への移行時に対応する場合)における照度の変化パターンと、前記第2の場合における照度の変化パターンとの前記した相違を利用して、前記夜間時間帯への移行を検知することを、信頼性の高い態様で実現することができる。
【0027】
また、本発明の電気機器は、上記した本発明の光検出装置を備える電気機器であって、前記照明検知部により前記室内の照明が室内照明灯による照明であることが検知された場合に、前記室内に人が入室している状況に対応する当該電気機器の運転制御を行う制御部とを備えることを特徴とする(第7発明)。
【0028】
ここで、室内の照明が室内照明灯による照明である場合には、該室内に人が居る可能性が高い。従って、本発明の電気機器によれば、前記室内に人が入室している状況で、当該状況に適合させた態様で、電気機器の運転を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の実施形態における電気機器としての浴室暖房システムの概略構成を示す図。
図2】実施形態の制御処理を示すフローチャート。
図3図2に示す入浴対応制御の処理の一例(第1実施形態)を示すフローチャート。
図4】太陽光による浴室の照度の経時変化を例示するグラフ。
図5】太陽光又は室内照明灯による照度の経時変化を例示するグラフ。
図6図2に示す入浴対応制御の処理の他の例(第2実施形態)を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0030】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図1図5を参照して以下に説明する。図1を参照して、本実施形態における電気機器の一例としての浴室暖房システム1は、浴室BRの換気及び暖房等を行う浴室空調運転機能と、給湯及び浴槽BTの湯はり等を行う給湯・風呂運転機能とを有するシステムである。
【0031】
なお、上記浴室空調運転機能には、浴室BRの換気及び暖房の他、浴室BRの乾燥、浴室BRへの涼風の送風、浴室BRへのミストの噴射等を行う機能が含まれ得る。また、上記給湯・風呂運転機能には、給湯及び湯はりの他、浴槽BT内の湯の追焚き、足し湯等を行う機能が含まれ得る。
【0032】
本実施形態の浴室暖房システム1は、熱源機2と、浴室空調本体部3と、浴室空調運転に関する運転操作を行うための浴室空調運転用リモコン4a,4bと、給湯・風呂運転機能に関する運転操作を行うための給湯・風呂運転用リモコン5a,5bとを有する。
【0033】
浴室空調運転用リモコン4a,4bのうち、浴室空調運転用リモコン4aは、浴室BRに隣接する脱衣室UDRに設置されるリモコン、浴室空調運転用リモコン4bは、浴室BRに設置されるリモコンである。
【0034】
また、給湯・風呂運転用リモコン5a,5bのうち、給湯・風呂運転用リモコン5aは、浴室BR以外の箇所、例えば台所に設置されるリモコン(所謂、台所リモコン)、給湯・風呂運転用リモコン5bは、浴室BRに設置されるリモコン(所謂、風呂リモコン)である。
【0035】
なお、浴室空調運転用リモコン及び給湯・風呂リモコンのそれぞれの個数は、1つ、又は3つ以上であってもよい。
【0036】
熱源機2は、例えば、公知の構成の燃焼式の熱源機であり、図示を省略するバーナ(燃焼式加熱源)及び熱交換器等が搭載されている。さらに、熱源機2には、該熱源機2内に水道水等の給湯用水を導入する給水管10と、熱源機2内で加熱した給湯用水(湯)を台所、浴室等の給湯箇所に供給する給湯管11とが接続されていると共に、浴室空調本体部3との間で温水を流通させる温水配管12,12と、浴槽BTとの間で浴槽水(湯)を流通させる浴槽配管13,13とが接続されている。
【0037】
そして、熱源機2は、給湯運転時に、給水管10から供給される給湯用水をバーナの燃焼熱により熱交換器を介して加熱しつつ、加熱した給湯用水(湯)を、台所や浴室BR等の給湯箇所に給湯管11を介して供給するという運転動作、浴槽BTの湯はり運転もしくは足し湯運転時に、給水管10から供給される給湯用水をバーナの燃焼熱により熱交換器を介して加熱しつつ、加熱した給湯用水(湯)を、浴槽BTに浴槽配管13,13の一方もしくは両方を介して供給するという運転動作、浴室BRの暖房運転もしくは乾燥運転時に、浴室空調本体部3との間で温水配管12,12を介して温水を循環させつつ、該温水をバーナの燃焼熱により熱交換器を介して加熱するという運転動作等を実行可能である。
【0038】
浴室空調本体部3は、浴室BRの空調運転を行う本体部であり、本実施形態では浴室BRの天井に装着されている。該浴室空調本体部3には、前記温水配管12,12が接続されていると共に、図示を省略する送風ファン、熱交換器、空気流路の切換用ダンパー等が搭載されている。なお、浴室空調本体部3は、浴室BRの壁に装着されるものであってもよい。
【0039】
そして、浴室空調本体部3は、浴室BRの換気運転時(24時間換気運転を含む)に送風ファンの作動により浴室BR内の空気を吸引しつつ、該空気を屋外に排気するという運転動作、浴室BRの暖房運転もしくは乾燥運転時に、熱源機2から供給される温水の熱により熱交換器を介して加熱した空気を送風ファンの作動により浴室BR内に送風するという運転動作、温水の供給を受けずに送風ファンを作動させることで、浴室BRに涼風を送風するという運転動作等を実行可能である。
【0040】
また、熱源機2には、該熱源機2の運転制御を行う制御部22が搭載され、浴室空調本体部3には、該浴室空調本体部3の運転制御を行う制御部23が搭載されると共に、浴室BR内の照度に応じた検出信号を出力する照度センサ25が搭載されている。上記制御部22,23は、それぞれ、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路等を含む電子回路ユニットにより構成される。
【0041】
熱源機2の制御部22は、前記給湯・風呂運転用リモコン5a,5b及び浴室空調本体部3の制御部23と有線又は無線により通信可能である。そして、制御部22は、実装されたハードウェア構成及びプログラム(ソフトウェア構成)により実現される機能として、給湯・風呂運転用リモコン5a又は5b、あるいは、浴室空調本体部3の制御部23から与えられる要求情報等に応じて、熱源機2の運転動作を制御する機能を有する。
【0042】
浴室空調本体部3の制御部23は、熱源機2の制御部22のほか、浴室空調運転用リモコン4a,4bと有線又は無線により通信可能である。さらに、制御部23には、照度センサ25から出力される検出信号が入力される。そして、制御部23は、実装されたハードウェア構成及びプログラム(ソフトウェア構成)により実現される機能として、浴室空調運転用リモコン4a又は4bから与えられる要求情報、並びに照度センサ25の出力(検出信号)により示される浴室BRの照度の検出値等に応じて、浴室空調本体部3の運転動作を制御する機能を有する。
【0043】
この場合、本実施形態では、制御部23は、照度センサ25による照度の検出値に基づいて、浴室BRの照明が、浴室BRに設置された室内照明灯Lbによる照明であるか、浴室BRの採光窓等から浴室BR内に進入する太陽光による照明であるかを区別して検知する機能を含み、その検知情報が、浴室空調本体部3の運転動作の制御に反映される。
【0044】
補足すると、本実施形態では、制御部23は、本発明における照明検知部としての機能と本発明における制御部としての機能とを併せ持つ。また、本実施形態では、照度センサ25と制御部23とにより本発明の光検出装置の一実施形態が構成される。
【0045】
次に、照明検知に関連する本実施形態の浴室暖房システム1の作動を説明する。
【0046】
浴室空調本体部3の制御部23は、電源が投入された状態で、図2のフローチャートに示す処理を実行する。
【0047】
STEP1において、制御部23は、照度センサ25の現在の出力により示される照度の検出値が、既定の閾値LA以上であるか否かを判断する。
【0048】
ここで、浴室BRに進入する太陽光による浴室BR内の照度は、例えば、図4又は図5のグラフで例示する如く経時的に変化し、また、室内照明灯Lbによる浴室BR内の照度は、室内照明灯Lbの点灯中に、例えば図5に例示する如く、ほぼ一定の照度に保たれる。
【0049】
そして、STEP1における閾値LAは、図4及び図5に例示する如く、太陽光による浴室BRの照明がなされている状態での浴室BR内の照度が、当該閾値LAを超えるものとなり、且つ、室内照明灯Lbによる浴室BRの照明がなされている状態での浴室BR内の照度が、当該閾値LAを超えるものとなるようにあらかじめ実験等に基づいて設定されている。該閾値LAは、本発明における第1閾値に相当する。
【0050】
なお、図4のグラフは、概ね2日間の期間における浴室BRの照度(太陽光による照度)の経時変化を例示している。この場合、本実施形態では、照度センサ25により検出可能な照度の最大値が1000 [lx]であるため、照度のグラフの最大値が1000 [lx]で飽和している。また、図5のグラフは、概ね3時間の期間における太陽光による浴室BRの照度の経時変化(後述する夜間時間帯の終了直後の経時変化)と、概ね1時間の期間における室内照明灯Lbによる浴室BRの照度の経時変化とを例示している。
【0051】
浴室BRが太陽光又は室内照明灯Lbにより照明されると、照度の検出値が、閾値LAよりも低い値から閾値LA以上の値に上昇し、STEP1の判断結果が肯定的になる。この場合には、制御部23は、STEP2において、経過時間T1(STEP1の判断結果が肯定的になってからの経過時間)の計時を開始する。そして、該経過時間T1が所定時間Tv(例えば10分)に達するまでの期間内(STEP7の判断結果が肯定的になるまでの期間内)で、所定の刻み時間毎(例えば1分毎)に、該刻み時間の時間間隔内での照度の検出値の変化量(該刻み時間の終了時刻での照度の検出値と、該刻み時間の開始時刻での照度の検出値との差)を算出しつつ、照度の検出値が所定回数以上、例えば2回以上、上昇するか否か(詳しくは、刻み時間の時間間隔内の照度の検出値の変化量が増加方向の値(正の値、もしくは正の所定値以上の値)となることが2回以上発生するか否か)をSTEP3で観測する。
【0052】
この場合、より詳しくは、制御部23は、STEP3の判断結果(観測結果)が否定的になる状況では、STEP7で、経過時間T1が所定時間Tvに達したか否かの判断処理を実行し、該STEP7の判断結果が否定的であると、STEP1からの処理を繰り返す。
【0053】
これにより、照度の検出値が、閾値LA以上の値に上昇した後、前記経過時間T1が所定時間Tvに達するまでの期間内(以降、T1計時期間内という)で、照度の検出値が2回以上、上昇するか否かが観測される。
【0054】
なお、この場合、前記STEP2の処理(経過時間T1の計時開始)は、照度の検出値が、閾値LAよりも低い値から、閾値LA以上の値に上昇した直後にだけ実行される処理であり、その後、照度の検出値が閾値LA以上の値に保たれる状況では省略される。
【0055】
ここで、浴室BRが太陽光により照明される場合には、照度センサ25の出力により示される浴室BR内の照度の検出値は、図5のグラフで例示する如く、閾値LA以上の値に上昇した後、さらに徐々に上昇していくという変化パターンで経時的に変化していく傾向がある。このため、前記T1計時時間内で、STEP3の判断結果が肯定的になる。
【0056】
一方、浴室BRが室内照明灯Lbにより照明される場合には、照度センサ25の出力により示される浴室BR内の照度の検出値は、図5のグラフで例示する如く、閾値LA以上の値にステップ状に上昇した後、ほぼ一定に維持される。このため、前記T1計時時間内で、STEP3の判断結果は否定的に維持される。
【0057】
そこで、制御部23は、前記T1計時期間内で、照度の検出値が2回上昇したことが観測されることによって、STEP3の判断結果が肯定的になると、STEP4において、浴室BRの照明光源が太陽光である(浴室BRが太陽光により照明されている)と判定する。
【0058】
その後、制御部23は、STEP5において、照度の検出値が閾値LAよりも小さい値に低下したか否かを判断し、この判断結果が肯定的になるまでSTEP5の判断処理を繰り返す。
【0059】
そして、制御部23は、照度の検出値が閾値LAよりも低くなって、STEP5の判断結果が肯定的になると、STEP6において、浴室BRの照明光源の判定結果をクリアし(照明光源を未定状態とする)、STEP1からの処理を再開する。
【0060】
一方、前記T1計時期間内で、照度の検出値が2回上昇したことが観測されないことによって、STEP3の判断結果が否定的に維持され、且つ、STEP7の判断結果が肯定的になると、制御部23は、STEP8において、浴室BRの照明光源が室内照明灯Lbである(浴室BRが室内照明灯Lbにより照明されている)と判定する。
【0061】
さらにこの場合には、制御部23は、浴室BRが室内照明灯Lbにより照明されていることから、浴室BRに入浴者が居るとみなし、浴室BRの空調に関する入浴対応制御の処理をSTEP9で実行する。そして、制御部23は、該入浴対応制御の処理が終了すると、STEP1からの処理を再開する。
【0062】
上記入浴対応制御の処理は、例えば、図3のフローチャートに示す如く実行される。すなわち、制御部23は、STEP21において、浴室空調本体部3による24時間換気運転(浴室BR内の空気を吸引して屋外に排気するように浴室空調本体部3を作動させることを定常的に行う運転)を、一旦、停止させる。
【0063】
そして、このように24時間換気運転を停止した状態で、制御部23は、室内照明灯Lbの消灯によって、浴室BRの照度の検出値が前記閾値LAよりも低くなったか否かをSTEP22で判断する。この判断結果が否定的である場合には、制御部23は、STEP22の判断処理を繰り返す。
【0064】
そして、室内照明灯Lbの消灯によって、STEP22の判断結果が肯定的になると、制御部23は、STEP23において、経過時間T3(STEP22の判断結果が肯定的になってからの経過時間)の計時を開始する。そして、制御部23は、経過時間T3が所定時間Tx(例えば30分)に達するまでの期間内で、後続の入浴者等による室内照明灯Lbの再点灯によって、浴室BRの照度の検出値が閾値LA以上の値に再び上昇したか否かをSTEP24で判断する。
【0065】
この場合、STEP24の判断結果が否定的となる状況では、制御部23は、STEP25で、経過時間T3が所定時間Txに達したか否かの判断処理を実行し、該STEP25の判断結果が否定的であると、STEP24からの処理を繰り返す。
【0066】
そして、経過時間T3が所定時間Txに達するまでの期間内で、浴室BRの照度の検出値が閾値LA以上の値に再び上昇して、STEP24の判断結果が肯定的になると、制御部23は、前記STEP22からの処理を改めて実行する。
【0067】
新たに入浴する者が居なくなると、STEP25の判断結果が肯定的になる。この場合には、制御部23は、次に、STEP26において、浴室BRの湿気を除去するために、入浴後用の換気運転(浴室BR内の空気を吸引して屋外に排気するように浴室空調本体部3を作動させる運転)を行うように浴室空調本体部3を作動させる。なお、当該換気運転の代わりに、浴室BRの乾燥運転(浴室BR内に温風を送風しつつ、浴室BR内から吸引した空気を屋外に排気するように浴室空調本体部3を作動させる運転)を行うように浴室空調本体部3を作動させるようにしてもよい。
【0068】
さらに、制御部23は、STEP27において、経過時間T4(入浴後用の換気運転又は乾燥運転の開始後の経過時間)の計時を開始し、該経過時間T4が所定時間Ty(例えば120分)に達したか否かをSTEP28で判断する。この判断結果が否定的である場合には、制御部23は、入浴後用の換気運転又は乾燥運転を継続させる。
【0069】
そして、経過時間T4が所定時間Tyに達して、STEP28の判断結果が肯定的になると、制御部23は、STEP29において、入浴後用の換気運転又は乾燥運転を停止するように浴室空調本体部3を制御する。
【0070】
次いで、制御部23は、STEP30において、浴室BRの照明光源の判定結果をクリアし(照明光源を未定状態とする)、さらにSTEP31において、浴室BRの24時間換気運転を再開するように浴室空調本体部3を作動させる。
【0071】
本実施形態では、入浴対応制御は、以上の如く実行される。この場合、浴室BRの照度の検出値が閾値LA以上となっており、浴室BRに入浴者が居ることが想定される状況では、24時間換気運転が停止されるので、入浴者に冷風感を及ぼすのを防止できる。
【0072】
なお、入浴対応制御では、例えば、前記STEP23〜29の処理、あるいは、STEP23〜25の処理を省略してもよい。
【0073】
図2の説明に戻って、前記STEP1の判断結果が否定的である場合(照度の検出値が閾値LAよりも小さい場合)には、制御部23は、次に、STEP10において、照度の検出値が、既定の閾値LB以下であるか否かを判断する。本実施形態では、該閾値LBは、図4及び図5に示す如く、前記閾値LAよりも小さい値にあらかじめ設定されている。該閾値LBは、本発明における第2閾値に相当する。
【0074】
STEP10の判断結果が否定的である場合(照度の検出値が閾値LBよりも高い場合)には、制御部23は、STEP1からの処理を繰り返す。
【0075】
一方、太陽光又は室内照明灯Lbによる浴室BRの照明がなくなって、浴室BRが暗くなると、該浴室BRの照度の検出値が閾値LB以下の値に低下して、STEP10の判断結果が肯定的になる。この場合には、その後、制御部23は、所定の刻み時間毎(例えば1分毎)に、該刻み時間の時間間隔内での照度の検出値の変化量(該刻み時間の終了時刻での照度の検出値と、該刻み時間の開始時刻での照度の検出値との差)を算出しつつ、照度の検出値が所定回数以上、例えば2回以上、低下するか否か(詳しくは、刻み時間の時間間隔内の照度の検出値の変化量が減少方向の値(負の値、もしくは負の所定値以下の値)となることが2回以上発生するか否か)をSTEP11で観測する。
【0076】
この場合、制御部23は、STEP11の判断結果(観測結果)が否定的になる状況では、STEP1からの処理を繰り返す。これにより、照度の検出値が、閾値LB以下の値に低下した後、該照度の検出値が、閾値LB以下の値に保たれたまま、2回以上、低下するか否かが観測される。
【0077】
ここで、室内照明灯Lbにより浴室BRの照明が行われている状態から、該室内照明灯Lbが消灯されることによって、浴室BRが暗くなった場合には、浴室BRの照度の検出値は、閾値LB以下の値にステップ状に低下した後、ほぼ一定の照度に保たれる。この場合には、STEP11の判断結果が否定的に維持される。
【0078】
一方、太陽光により浴室BRの照明が行われている状態から、時間帯が夜間の時間帯に移行していき、浴室BRが暗くなっていく場合には、該浴室BRの照度は、図4のグラフで例示するように徐々に低下していくという変化パターンで経時的に変化する。このため、STEP11の判断結果がやがて肯定的になる。
【0079】
そこで、制御部23は、浴室BRの照度の検出値が2回低下して、STEP11の判断結果が肯定的になると、STEP12において、現在の時間帯が夜間時間帯であると判定し、さらに、STEP13において、経過時間T2(STEP11の判断結果が肯定的になってからの経過時間)の計時を開始する開始する。なお、「夜間時間帯」というのは、より詳しくは、太陽光による浴室BRの照度がゼロもしくはこれに近い照度となる時間帯である。
【0080】
次いで、制御部23は、上記経過時間T2が所定時間TNに達したか否かをSTEP14で判断する。該所定時間TNは、夜間の状態が継続する時間幅としてあらかじめ設定された時間であり、以降、夜間継続設定時間TNという。該夜間継続設定時間TNは、例えば、カレンダ情報、地域、あるいは、日の入り時刻及び日の出時刻に関する気象情報等に応じて、可変的に設定され得る。
【0081】
経過時間T2が夜間継続設定時間TNよりも小さく、STEP14の判断結果が否定的となる場合(現在時刻が夜間時間帯に属する場合)には、制御部23は、浴室BRの照度の検出値が前記閾値LA以上の値に上昇したか否かをSTEP16で判断する。この場合、該STEP16の判断結果が否定的である場合には、STEP14からの処理が繰り返される。
【0082】
これにより、夜間時間帯では、照度の検出値が前記閾値LA以上の値に上昇したか否かを判断するSTEP16の処理が繰り返される。
【0083】
ここで、夜間時間帯では、太陽光による浴室BRの照明はなされないので、照度の検出値が閾値LA以上の値に上昇した場合には、浴室BRの照明が、室内照明灯Lbによってなされたとみなすことができる。
【0084】
そこで、STEP16の判断結果が肯定的になった場合には、制御部23は、直ちに、STEP17において、浴室BRの照明光源が室内照明灯Lbである(浴室BRが室内照明灯Lbにより照明されている)と判定する。従って、夜間時間帯において、浴室BRの照明がなされた場合には、浴室BRの照明光源が室内照明灯Lbであるとの判定を速やかに行うことができる。
【0085】
そして、この場合、浴室BRに入浴者が居るとみなし得ることから、制御部23は、STEP18において、前記入浴対応制御の処理を前記STEP9と同様に実行する。その後は、制御部23は、STEP14からの処理を再開する。
【0086】
また、STEP16の判断結果が否定的となる状態のままで、経過時間T2が前記夜間継続設定時間TNに達することによってSTEP14の判断結果が肯定的になった場合には、制御部23は、STEP15において、現在の時間帯が夜間時間帯でなくなったものとして、STEP1からの処理を再開する。
【0087】
以上説明した実施形態によれば、浴室BRの照度の検出値が閾値LA以上の値に上昇した後に、前記T1計時期間内での照度の検出値の変化を観測する(STEP3の判断処理を実行する)ことで、浴室BRの照明が太陽光による照明であるか、室内照明灯Lbによる照明であるかを適切に区別して検知することができる。
【0088】
このため、浴室BRの照明が室内照明灯Lbによる照明であり、浴室BRに入浴者が居るとみなし得る状況で、浴室BRの24時間換気運転を停止させるという制御処理を含む入浴対応制御の処理を的確に行って、入浴の快適性を高めることができる。
【0089】
また、浴室BRの照度の検出値の変化に基づいて、夜間時間帯への移行を検知するので、該夜間時間帯で浴室BRの照明がなされたときに、その照明が室内照明灯Lbによる照明であるとの判定を速やかに行うことができる。ひいては、入浴対応制御の処理を速やかに開始することができる。
【0090】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図6を参照して説明する。なお、本実施形態は、一部の処理だけが、第1実施形態と相違するものである。このため、本実施形態の説明では、第1実施形態と同一の事項については説明を省略する。
【0091】
図6を参照して、本実施形態では、前記入浴対応制御の処理において、STEP22の判断結果が否定的である場合の制御処理が第1実施形態と相違する。
【0092】
この場合、浴室BRの24時間換気運転の停止後、照度の検出値が前記閾値LA以上に維持されて、STEP22の判断結果が否定的となっている状態(室内照明灯Lbの点灯状態)で、制御部23は、前記経過時間T1(STEP1の判断結果が肯定的になってからの経過時間)が、所定時間Tw(例えば1時間)に達したか否かをSTEP41で判断し、該STEP41の判断結果が否定的である場合には、STEP22からの処理を繰り返す。
【0093】
なお、STEP41で所定時間Twと比較する経過時間T1は、前記STEP7の判断結果が肯定的になってからの経過時間、あるいは、24時間換気運転の停止の開始後の経過時間であってもよい。
【0094】
経過時間T1が所定時間Twに達する状況は、過剰に長い時間、室内照明灯Lbの点灯が継続している状況であり、この状況では、入浴者の具合が悪くなったり、あるいは、入浴者の居眠り等により、入浴時間が過剰に長いものとなっている可能性がある。
【0095】
そこで、STEP41の判断結果が肯定的である場合には、制御部23は、STEP42において、長時間入浴に対応する注意喚起処理を実行する。この注意喚起処理では、制御部23は、例えば、浴室BR内の浴室空調運転用リモコン4bの警報ブザーを鳴動させると共に、浴室空調本体部3の吹出し口ルーバをスイングさせつつ、浴室BR内に弱めの風量で温風を送風するように該浴室空調本体部3を作動させることで、浴室BR内の入浴者に対する注意喚起を行う。
【0096】
さらに、制御部23は、給湯・風呂運転用リモコン5a,5bに、音声もしくは警報ブザー等による警報出力を発生させる旨の指令を熱源機2の制御部22に送信する。これにより、給湯・風呂運転用リモコン5a,5bから警報出力が発生して、入浴者以外の者、あるいは、入浴者に対する注意喚起が行われる。
【0097】
なお、浴室BRにおける注意喚起は、浴室空調運転用リモコン4b及び給湯・風呂運転用リモコン5bのいずれか一方だけで行うようにしてもよい。
【0098】
制御部23は、上記の如く注意喚起処理を実行しながら、あるいは、実行後に、浴室BRの照度の検出値が、室内照明灯Lbの消灯によって、前記閾値LAよりも低い値に低下したが否かをSTEP43で逐次判断し、該STEP43の判断結果が肯定的になると、前記STEP23からの処理を実行する。
【0099】
本実施形態は、以上説明した事項以外は、前記第1実施形態と同じである。かかる本実施形態でも、浴室BRの照明の検知に関して第1実施形態と同様の効果を奏することができる。加えて、浴室BRの照度の検出値に基づいて、過剰に長い時間の入浴を検知し、それに対応する処理を的確に行うことができる。
【0100】
なお、以上説明した各実施形態では、浴室BRの照度の検出値が閾値LA以上の値に上昇した後に、前記T1計時期間内で2回以上、照度の検出値が増加するか否かによって、浴室BRの照明が、太陽光による照明であるか室内照明灯Lbによる照明であるかを区別して検知した。
【0101】
ただし、例えば、浴室BRの照度の検出値が閾値LA以上の値に上昇した後の、照度の検出値の単位時間当たりの上昇量、あるいは、該照度の検出値が一定に維持されているとみなし得る時間の計測値等に基づいて、あるいは、該照度の検出値の変化形態の複数の特徴量に基づいて、太陽光による照明であるか室内照明灯Lbによる照明であるかを区別して検知することも可能である。
【0102】
また、前記実施形態では、入浴対応制御では、浴室BRの24時間換気運転を停止させるようにした。ただし、入浴対応制御において、他の運転制御を行ってもよい。例えば、入浴対応制御において、浴室BRへの涼風もしくは温風の送風方向もしくは風量を変化させるように、浴室空調本体部3を作動させるようにしてもよい。あるいは、入浴運転制御において、例えば、浴槽BTの追焚き運転により、浴槽BT内の湯温を設定温度に昇温・保温するように熱源機2を作動させるようにしてもよい。
【0103】
また、前記各実施形態では、図2のフローチャートに示した処理を浴室空調本体部3の制御部23で実行ようにしたが、当該処理の一部を熱源機2の制御部22で実行する(制御部22,23の協働により図2のフローチャートに示した処理を実行する)ようにしてもよい。
【0104】
また、照度センサ25は、浴室空調本体部3以外の箇所、例えば、浴室BR内の浴室空調運転用リモコン4b又は給湯・風呂運転用リモコン5bに搭載してもよい。
【0105】
また、本発明の電気機器は、前記浴室暖房システム1に限らず、他の電気機器であってもよい。例えば、該電気機器は、浴室以外の部屋の空調システム等であってもよい。
【符号の説明】
【0106】
1…浴室暖房システム(電気機器)、23…制御部(照明検知部、光検出装置)、25照度センサ(光検出装置)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6