【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1側面に従う自転車用コンポーネントの一形態は、自転車のクランク軸を支持する支持部を有するハウジングと、前記支持部から独立して前記ハウジングに設けられ、前記ハウジングを前記自転車のフレームに取り付けるための第1取付部と、を含み、前記第1取付部は、前記クランク軸が貫通する貫通孔を含む。
上記第1側面に従えば、クランク軸に直交する方向における自転車用コンポーネントのサイズの小型化に貢献できる。
【0007】
前記第1側面に従う第2側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1取付部は、前記クランク軸の軸方向において、前記ハウジングと前記フレームとが相互に離反する方向の力を、前記ハウジングと前記フレームとに付与するように構成される。
上記第2側面に従えば、自転車用コンポーネントをフレームに安定して取り付けることができる。
【0008】
前記第1または第2側面に従う第3側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1取付部は、雄ねじが形成され、前記ハウジングを押圧するように構成される第1部材と、前記第1部材の前記雄ねじに結合される雌ねじが形成され、前記フレームを押圧するように構成される第2部材と、を含む。
上記第3側面に従えば、第1部材と第2部材とによって、ハウジングとフレームとが相互に離反する方向の力を好適に付与できる。
【0009】
前記第3側面に従う第4側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1部材は、前記クランク軸の軸方向の第1端面が前記ハウジングを押圧するように構成される。
上記第4側面に従えば、第1部材の第1端面がハウジングを押圧することによって、第1部材がハウジングに第1部材側からハウジング側への方向の力を付与できる。
【0010】
前記第3または第4側面に従う第5側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1部材は、前記クランク軸の軸方向に交差する方向において、前記ハウジングを支持するように構成される。
上記第5側面に従えば、第1部材によってハウジングが好適に支持される。
【0011】
前記第5側面に従う第6側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1部材は、前記貫通孔を有し、前記ハウジングは、前記第1部材の前記貫通孔に挿入される挿入部分を含む。
上記第6側面に従えば、ハウジングの挿入部分が第1部材の貫通孔に挿入されることによって第1部材がハウジングを支持できる。
【0012】
前記第3〜第6側面のいずれか1つに従う第7側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第2部材の少なくとも一部は、前記ハウジングと前記フレームとの間に設けられる。
上記第7側面に従えば、第2部材によってハウジングとフレームとを安定して連結することができる。
【0013】
前記第3〜第7側面のいずれか1つに従う第8側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第2部材の少なくとも一部は、前記第1部材と前記フレームとの間に設けられる。
上記第8側面に従えば、第2部部材によって第1部材とフレームとを安定して連結することができる。
【0014】
前記第3〜第8側面のいずれか1つに従う第9側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第2部材は、前記クランク軸の軸方向に交差する方向において前記フレームの一部に接触するように構成される。
上記第9側面に従えば、第2部材からフレームにクランク軸の軸方向に交差する方向の力を好適に付与できる。
【0015】
前記第3〜第9側面のいずれか1つに従う第10側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1部材および前記第2部材の少なくとも一方は、工具を係合可能な工具係合部をさらに含む。
上記第10側面に従えば、工具によって簡単に自転車用コンポーネントをフレームに取り付けることができる。
【0016】
前記第10側面に従う第11側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記工具係合部は、第1部材の内周部または外周部の少なくとも一方に形成される。
上記第11側面に従えば、工具を工具係合部に係合させやすい。
【0017】
前記第1側面に従う第12側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1取付部は、前記クランク軸の軸方向において、前記ハウジングとの間に前記フレームを挟むように構成される。
上記第12側面に従えば、第1取付部によって自転車用コンポーネントをフレームに安定して取り付けることができる。
【0018】
前記第1または第12側面に従う第13側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1取付部は、前記ハウジングに結合するように構成される第1部分と、前記第1部分よりも前記クランク軸の径方向の外方に延びて、前記フレームを押圧するように構成される第2部分と、を含む。
上記第13側面に従えば、第2部分によってフレームを好適に押圧することができる。
【0019】
前記第13側面に従う第14側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記ハウジングには、雌ねじが形成され、前記第1部分は、前記貫通孔を形成する内周面と、前記雌ねじに結合される雄ねじが形成される外周面とを含む。
上記第14側面に従えば、雌ねじと雄ねじとを結合することによって、自転車用コンポーネントをフレームに安定して取り付けることができる。
【0020】
前記第13側面に従う第15側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記ハウジングには、雄ねじが形成され、前記第1部分は、前記雄ねじに結合される雌ねじが形成される内周面と、を含む。
上記第15側面に従えば、第1部分の雌ねじとハウジングの雄ねじとを結合することによって、自転車用コンポーネントをフレームに安定して取り付けることができる。
【0021】
前記第11〜第15側面のいずれか1つに従う第16側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1取付部は、工具を係合可能な工具係合部をさらに含む。
上記第16側面に従えば、工具によって簡単に自転車用コンポーネントをフレームに取り付けることができる。
【0022】
前記第1〜第16側面のいずれか1つに従う第17側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記ハウジングを前記自転車のフレームに取り付けるための第2取付部をさらに含み、前記第1取付部は、前記クランク軸の軸方向における前記ハウジングの第1側面部に設けられ、前記第2取付部は、前記クランク軸の軸方向において、前記ハウジングの第1側面部とは反対側の第2側面部に設けられる。
上記第17側面に従えば、自転車用コンポーネントをフレームに安定して取り付けることができる。
【0023】
前記第17側面に従う第18側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第2取付部は、前記ハウジングに形成されるねじ孔と、前記フレームを貫通して前記ねじ孔に連結される第1連結部材と、を含む。
上記第18側面に従えば、第2取付部によって自転車用コンポーネントをフレームに安定して取り付けることができる。
【0024】
前記第18側面に従う第19側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第2取付部は、複数の前記ねじ孔と複数の前記第1連結部材とを含み、前記複数のねじ孔と前記複数の第1連結部材とは、前記クランク軸の周囲に間隔を開けて設けられる。
上記第19側面に従えば、第2取付部によってより安定して自転車用コンポーネントをフレームに安定して取り付けることができる。
【0025】
前記第1〜第19側面に従う第20側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記ハウジングを前記自転車のフレームに取り付けるための第3取付部をさらに含み、前記第3取付部は、クランク軸の軸方向に交差する方向において、前記ハウジングに設けられる。
上記第20側面に従えば、第3取付部によって自転車用コンポーネントがクランク軸まわりに回転することを好適に規制できる。
【0026】
前記第20側面に従う第21側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第3取付部は、前記ハウジングに形成されるねじ孔と、前記フレームを貫通して前記ねじ孔に連結される第2連結部材と、を含む。
上記第21側面に従えば、第3取付部によってより安定して自転車用コンポーネントをフレームに安定して取り付けることができる。
【0027】
前記第1〜第21側面のいずれか1つに従う第22側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記ハウジングに設けられ、前記自転車の推進をアシストするモータをさらに含む。
上記第22側面に従えば、モータを含む自転車用コンポーネントについて、クランク軸に直交する方向におけるサイズの小型化に貢献できる。
【0028】
前記第1〜第22側面のいずれか1つに従う第23側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記ハウジングは、少なくとも一部が前記フレームに収容可能に構成される。
上記第23側面に従えば、自転車の意匠性を向上させることができる。