(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテイメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、モバイルデバイス、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末、固定位置端末、タブレットコンピュータ、および/またはラップトップコンピュータの少なくとも1つに組み込まれる、請求項1に記載の集積デバイス。
前記第1の基板の上に前記内側配線を前記形成するステップが、前記第1の基板の上に前記内側配線をワイヤボンディングするステップを備える、請求項9に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下の説明では、本開示の様々な態様の完全な理解を提供するために、具体的な詳細が与えられる。しかしながら、態様がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが、当業者には理解されよう。たとえば、回路は、不必要な詳細で態様を不明瞭にすることを避けるために、ブロック図で示されることがある。他の事例では、周知の回路、構造、および技法は、本開示の態様を不明瞭にしないために、詳細には示されないことがある。
【0016】
概説
いくつかの新規な特徴は、基板と、基板に結合された第1の配線と、第1の配線を取り囲みグラウンドへの電気的接続を提供するように構成される第2の配線とを含む、集積デバイス(たとえば、パッケージオンパッケージ(PoP)集積デバイス)に関連する。第2の配線はプレートを含み得る。集積デバイスは、第1の配線と第2の配線との間に誘電材料を含み得る。モールドは第2の配線を取り囲み得る。第1の配線は、電源信号を第1の方向に伝えるように構成され得る。第2の配線は、グラウンド信号を第2の方向に伝えるように構成され得る。第2の方向は第1の方向と異なり得る。集積デバイスは、少なくともインターポーザ、パッケージデバイス、および/またはPoPデバイスの1つを含み得る。
【0017】
用語および定義
配線は、2つの点、要素、および/または構成要素間の電気的接続を可能にするかまたは容易にする要素または構成要素である。いくつかの実装形態では、配線は、トレース、ビア、パッド、ピラー、再配線金属層、および/またはアンダーバンプメタライゼーション(UBM)層を含み得る。いくつかの実装形態では、配線は、信号(たとえば、データ信号、グラウンド信号、電源信号)のための電気的経路を提供する導電性材料である。配線は、2つ以上の要素/構成要素を含み得る。
【0018】
ネットリストは、集積デバイスにおける回路の接続性を形成および/または定義する配線のセット、能動素子(たとえば、トランジスタ)のセット、および/または受動素子(たとえば、抵抗、キャパシタ)のセットとして定義される。
【0019】
第1の例示的な集積デバイス
図3は、第1のパッケージ302と第2のパッケージ304とを含む集積デバイス300(たとえば、PoP集積デバイス)を示す。第1のパッケージ302は、第1の基板306と、第1のダイ308と、はんだボールの第1のセット310と、少なくとも1つの同軸接続312とを含み得る。はんだボールの第1のセット310は、第1の基板306を第1のダイ308に電気的に接続し得る。本開示の範囲から逸脱することなく、第1の基板306は様々な材料を含み得る。非限定的な例として、第1の基板306は、シリコン、ガラス、セラミック、ウェハ、および/または様々な有機材料を含み得る。第1の基板306は、電気的配線314および315と、誘電層316とを含み得る。本開示の範囲から逸脱することなく、電気的配線314および/または315は様々な材料を含み得る。非限定的な例として、電気的配線314および/または315は銅を含み得る。配線314および/または315は、1つまたは複数のトレース、ビア、および/またはパッドを含み得る。電気的配線314および/または315は、第1の基板306全体を水平方向および/または垂直方向に横断し、第1の基板306と接触する様々な構成要素を電気的に接続し得る。たとえば、電気的配線314および/または315は、1つまたは複数のはんだボール310および1つまたは複数の同軸接続312を電気的に接続し得る。電気的配線314および/または315は、誘電層316によって(少なくとも)部分的に取り囲まれ得る。本開示の範囲から逸脱することなく、誘電層316は様々な材料を含み得る。非限定的な例として、誘電層316は窒化ケイ素(SiN)を含み得る。
【0020】
第2のパッケージ304は、第2の基板318と、第2のダイ320と、はんだボールの第2のセット322とを含み得る。はんだボールの第2のセット322は、第2の基板318を第2のダイ320に電気的に接続し得る。本開示の範囲から逸脱することなく、第2の基板318は様々な材料を含み得る。非限定的な例として、第2の基板318は、シリコン、ガラス、セラミック、ウェハ、および/または様々な有機材料を含み得る。第2の基板318は、電気的配線324と誘電層326とを含み得る。本開示の範囲から逸脱することなく、電気的配線324は様々な材料を含み得る。非限定的な例として、電気的配線324はAlを含み得る。電気的配線324は、第2の基板318全体を水平方向および/または垂直方向に横断し、第2の基板318と接触する様々な構成要素を電気的に接続し得る。たとえば、電気的配線324は、1つまたは複数のはんだボール322および1つまたは複数の同軸接続312を電気的に接続し得る。電気的配線324は、誘電層326によって(少なくとも)部分的に取り囲まれ得る。本開示の範囲から逸脱することなく、誘電層326は様々な材料を含み得る。非限定的な例として、誘電層326はSiNを含み得る。
【0021】
第1の基板306と第2の基板318との間の空間の任意の部分に、モールド334が存在し得る。たとえば、モールド334は、同軸接続312、はんだボールの第1のセット310、および/または第1のダイ308を(少なくとも)部分的に取り囲み得る。
【0022】
同軸接続312(たとえば、同軸送信線)は、第1の基板306を第2の基板318に接続し得る。同軸接続312は、第1の配線328(たとえば、電源信号を送信するように構成される信号配線)、絶縁材料330、および第2の配線332(たとえば、グラウンドへの電気的接続を提供する配線)を含み得る。本開示の範囲から逸脱することなく、絶縁材料330は様々な材料を含み得る。非限定的な例として、絶縁材料330はSiNを含み得る。いくつかの実装形態では、絶縁材料330は誘電層である。いくつかの実装形態では、絶縁材料330は封入層(たとえば、モールド、エポキシ)であり得る。いくつかの実装形態では、絶縁材料330はモールド334と同じ材料であり得る。
【0023】
絶縁材料330は、第1の配線328の(少なくとも)一部分を取り囲み得る。絶縁材料330は、第2の配線332から第1の配線328を電気的に絶縁し、それにより、第1の配線328の信号が第2の配線332を通じて短絡するのを防ぐことができる。
【0024】
第1の配線328は、第1の基板306を第2の基板318に電気的に接続し得る。たとえば、第1の配線328は、第1の基板306の電気的配線314を第2の基板318の電気的配線324に電気的に接続し得る。第1の配線328は、配線315にも結合され得る。第1の配線328は、第1の方向に、たとえば第1の基板306から第2の基板318に、電源信号を伝えるように構成され得る。
【0025】
第2の配線332はプレートであり得る。プレートは金属(たとえば、Al)を含み得る。第2の配線332は、グラウンドへの電気的接続を提供するように構成され得る。第2の配線332は、絶縁材料330の(少なくとも)一部分を取り囲み得る。したがって、第2の配線332は、第1の配線328の(少なくとも)一部分を取り囲み得る。第2の配線332は、グラウンド信号(たとえば、グラウンドに向かう信号)のための電気的経路を第2の方向に提供するように構成され得る。第2の方向は(上で説明された)第1の方向と異なり得る。たとえば、グラウンド信号は、第2の基板318から第1の基板306に伝えられ得る。グラウンド信号は、当業者には容易に明らかであろう他の方向に伝えられ得る。第2の配線332は、配線314に電気的に結合され得る。
【0026】
いくつかの実装形態では、配線314および/または第2の配線332は、集積デバイスの電力分配網(PDN:power distribution network)のための第1のネットリストの一部である。たとえば、配線314および/または第2の配線332は、集積デバイスのPDNのためのグラウンドネットリストの一部であり得る。
【0027】
いくつかの実装形態では、配線315および/または第1の配線328は、集積デバイスの電力分配網(PDN)のための第2のネットリストの一部である。たとえば、配線315および/または第1の配線328は、集積デバイスのPDNのための電源ネットリストまたはデータ信号ネットリストの一部であり得る。
【0028】
図3に示される断面図は2つの同軸接続312(たとえば、左手側の同軸接続312および右手側の同軸接続312)を示すが、集積デバイス300はまた、
図4に示されるように、追加の同軸接続(たとえば、右手側の同軸接続312および/または左手側の同軸接続312の後方および/または前方の1つまたは複数の同軸接続)を含み得る。
【0029】
図4は、第1の例示的な集積デバイス300における例示的な同軸接続400の斜視図を示す。いくつかの実装形態では、同軸接続400は配線手段(たとえば、同軸配線手段)である。例示的な同軸接続400は、ある行(たとえば、行410)の中にいくつかの(たとえば、8個の)個別の同軸接続(たとえば、同軸接続312、404)を含み得る。しかしながら、本開示の範囲から逸脱することなく、行410は1つの同軸接続(たとえば、唯一の同軸接続312)しか含まないことがあり、または、数百、数千、または数百万もの同軸接続(またはそれ以上)を含むことがあることを、当業者は理解するであろう。上でより詳細に説明されたように、各同軸接続312、404は、第1の配線328、406(たとえば、信号配線)、絶縁材料330、408、および第2の配線332(たとえば、グラウンド配線)を含み得る。第2の配線332は、1つまたは複数の同軸接続の間で共有される金属プレートであり得る(たとえば、同軸接続312、404は同じ第2の配線332を共有する)。第2の配線332は、同軸接続312の第1の配線328ならびに同軸接続404の第1の配線406を取り囲む。上でより詳細に説明されたように、第2の配線332は、グラウンドへの電気的接続または経路を提供するように構成され得る。
【0030】
各同軸接続(たとえば、同軸接続312、404)は、電源信号とグラウンド信号(たとえば、グラウンドに向かう信号)の両方を伝え得る。
図1〜
図2に関して上で説明されたように、既存の集積デバイス(たとえば、従来の集積デバイス100)は、電源信号またはグラウンド信号だけを送信できる基板(たとえば、基板106、118)の間の接続(たとえば、配線112、112
1−8)を含む。したがって、既存の集積デバイスは、電源信号とグラウンド信号の両方を送信するために少なくとも2つの接続(たとえば、配線112
1および配線112
2)を必要とし得る。しかしながら、本開示は、電源信号とグラウンド信号の両方を送信できる同軸接続(たとえば、同軸接続312)の様々な例および態様を提供する。
【0031】
いくつかの実装形態では、第1の配線328および配線406は、集積デバイスの電力分配網(PDN)のための同一のネットリストまたは異なるネットリストの一部であり得る。
【0032】
いくつかの実装形態では、絶縁材料によって取り囲まれる第1の配線(たとえば、配線328、406)の少なくとも1つまたは複数は、同軸配線/配線手段(たとえば、同軸配線手段)の内側配線である。いくつかの実装形態では、第2の配線332は同軸配線/配線手段(たとえば、同軸配線手段)の外側配線である。いくつかの実装形態では、1つまたは複数の内側配線は電源信号のための第1の電気的経路を提供し、外側配線はグラウンド信号のための第2の電気的経路を提供する。いくつかの実装形態では、第1の配線(たとえば、配線328、406)、絶縁材料、および/または第2の配線332の少なくとも1つまたは複数の組合せは、同軸配線/配線手段(たとえば、同軸配線手段)として動作するように構成される。
【0033】
第2の例示的な集積デバイス
図5は、第2の例示的な集積デバイス500の断面図を示す。第2の例示的な集積デバイス500は同軸接続502を含み得る。同軸接続502は、第1の基板306を第2の基板318に接続し得る。基板306は、配線314、315、および515を含み得る。配線314、315、および/または515は、1つまたは複数のトレース、ビア、および/またはパッドを含み得る。同軸接続502は、2本(またはそれより多く)の第1の配線328、504(たとえば、電源信号を送信するように構成される信号配線)、絶縁材料330、および第2の配線332(たとえば、グラウンドへの電気的接続を提供する配線)を含み得る。第1の配線328、504は、第1の基板306を第2の基板318に電気的に接続し得る。たとえば、第1の配線328、504はそれぞれ、第1の基板306の電気的配線315および515を第2の基板318の電気的配線324に電気的に接続し得る。第1の配線328、504は、第1の方向に、たとえば第1の基板306から第2の基板318に、電源信号を伝えるように構成され得る。
【0034】
絶縁材料330は、第1の配線328、504の(少なくとも)一部分を取り囲み得る。絶縁材料330は、第2の配線332から第1の配線328、504を電気的に絶縁し、それにより、第1の配線328、504の信号が第2の配線332を通じて短絡するのを防ぐことができる。各々の第1の配線328、504を取り囲む絶縁材料330は、様々な設計パラメータに基づいて変化し得る。たとえば、第1の配線328、504における信号の電力および/または電流量は、第1の配線328、504を取り囲む絶縁材料330の種類および/または量に影響を与え得る。
【0035】
第2の配線332は、グラウンドへの電気的接続を提供するように構成され得る。第2の配線332はプレートであり得る。プレートは金属(たとえば、Al)を含み得る。第2の配線332は、絶縁材料330の(少なくとも)一部分を取り囲み得る。したがって、第2の配線332は、第1の配線328、504の(少なくとも)一部分を取り囲み得る。第2の配線332は、グラウンド信号(たとえば、グラウンドに向かう信号)を第2の方向に伝えるように構成され得る。第2の方向は(上で説明された)第1の方向と異なり得る。たとえば、グラウンド信号は、第2の基板318から第1の基板306に伝えられ得る。グラウンド信号は、当業者には容易に明らかであろう他の方向に伝えられ得る。第2の配線332は、第1の配線314に電気的に結合され得る。
【0036】
第1の基板306と第2の基板318との間の空間の任意の部分に、モールド334が存在し得る。たとえば、モールド334は、同軸接続502、はんだボールの第1のセット310、および/または第1のダイ308を取り囲み得る。
【0037】
各同軸接続502は、2つ(またはそれより多く)の電源信号(たとえば、第1の配線328における電源信号および第1の配線504における別の電源信号)ならびにグラウンド信号(たとえば、第2の配線332におけるグラウンドに向かう信号)を伝え得る。
図1〜
図2に関して上で説明されたように、既存の集積デバイス(たとえば、
図1〜
図2の従来の集積デバイス100)は、電源信号またはグラウンド信号だけを送信する基板(たとえば、
図1〜
図2の基板106、118)の間の接続(たとえば、
図1〜
図2の配線112、112
1−8)を含む。したがって、既存の集積デバイスは、電源信号とグラウンド信号の両方を送信するために少なくとも2つの接続(たとえば、
図2の配線112
1および配線112
2)を必要とし得る。しかしながら、本開示は、2つ(またはそれよりも多く)の電源信号とグラウンド信号を送信する同軸接続(たとえば、
図5の同軸接続502)の様々な例を提供する。
【0038】
いくつかの実装形態では、配線314および/または第2の配線332は、集積デバイスの電力分配網(PDN)のための第1のネットリストの一部である。たとえば、配線314および/または第2の配線332は、集積デバイスのPDNのためのグラウンドネットリストの一部であり得る。
【0039】
いくつかの実装形態では、配線315および/または第1の配線328は、集積デバイスの電力分配網(PDN)のための第2のネットリストの一部である。たとえば、配線315および/または第1の配線328は、集積デバイスのPDNのための電源ネットリストまたはデータ信号ネットリストの一部であり得る。
【0040】
いくつかの実装形態では、配線515および/または配線504は、集積デバイスの電力分配網(PDN)のための第3のネットリストの一部である。たとえば、配線515および/または配線504は、集積デバイスのPDNのための電源ネットリストまたはデータ信号ネットリストの一部であり得る。
【0041】
いくつかの実装形態では、第2のネットリストおよび第3のネットリストは同じネットリストの一部であるが、いくつかの事例では、第2のネットリストおよび第3のネットリストは異なるネットリストである。
【0042】
図5に示される断面図は2つの同軸接続502(たとえば、左手側の同軸接続502および右手側の同軸接続502)を示すが、集積デバイス500はまた、
図6に示されるように、追加の同軸接続(たとえば、右手側の同軸接続502および/または左手側の同軸接続502の後方および/または前方の1つまたは複数の同軸接続)を含み得る。
【0043】
図6は、第2の例示的な集積デバイス500における例示的な同軸接続600の側面透視図である。例示的な同軸接続600は、ある行(たとえば、行604および行606)の中にいくつかの(たとえば、8個の)個別の同軸接続(たとえば、同軸接続502、602)を含み得る。しかしながら、本発明の範囲から逸脱することなく、各行(たとえば、行604および/または行606)は1つの同軸接続しか含まないことがあり、または、数百もの同軸接続(またはそれ以上)を含むことがあることを、当業者は理解するであろう。上でより詳細に説明されたように、各同軸接続(たとえば、同軸接続502)は、2つ(またはそれよりも多く)の第1の配線328、504(たとえば、信号配線)、絶縁材料330、および第2の配線332(たとえば、グラウンド配線)を含み得る。第2の配線332は、1つまたは複数の同軸接続の間で共有される金属プレートであり得る(たとえば、同軸接続502、602は同じ第2の配線332を共有する)。第2の配線332は、同軸接続502の第1の配線328、504、ならびに同軸接続602の第1の配線608、610を取り囲み得る。上でより詳細に説明されたように、第2の配線332は、グラウンドへの電気的接続を提供するように構成され得る。
【0044】
いくつかの実装形態では、絶縁材料によって取り囲まれる第1の配線(たとえば、配線328、406、608、610)の少なくとも1つまたは複数は、同軸配線/配線手段(たとえば、同軸配線手段)の内側配線である。いくつかの実装形態では、第2の配線332は同軸配線/配線手段(たとえば、同軸配線手段)の外側配線である。いくつかの実装形態では、1つまたは複数の内側配線は電源信号のための第1の電気的経路を提供し、外側配線はグラウンド信号のための第2の電気的経路を提供する。いくつかの実装形態では、第1の配線(たとえば、配線328、406)、絶縁材料、および/または第2の配線332の少なくとも1つまたは複数の組合せは、同軸配線/配線手段(たとえば、同軸配線手段)として動作するように構成される。
【0045】
同軸接続/配線の例示的な態様
一般に、
図7A〜
図7Dは、同軸接続(たとえば、同軸接続312)の様々な態様を示す。具体的には、
図7Aは例示的な同軸接続312の上からの断面図を示す。第1の配線328は直径702を有し得る。たとえば、およそ50オームという特性インピーダンス値を満たすために、直径702は約10μm〜100μmという例示的な値を有し得る。第1の配線328および絶縁材料330は集合的に、直径704を有し得る。直径704の値の例示的な範囲は、約40μm〜400μmである。絶縁材料330は、直径704と直径702との差に等しい厚みを有し得る。絶縁材料330の厚みの値の例示的な範囲(たとえば、直径704と直径702の差)は、(絶縁材料330の誘電率に応じて)約30μm〜300μmである。
【0046】
図7Bは、例示的な同軸接続312の側面透視図を示す。上でより詳細に説明されたように、第1の例示的な同軸接続312は、第1の配線328と絶縁材料330とを含み得る。いくつかの構成では、第1の例示的な同軸接続312はまた、絶縁材料330の(少なくとも)一部分を取り囲むシールド712を含み得る。シールド712は、第1の配線328および/または絶縁材料330に対する構造的および/または機械的な支持を提供し得る。たとえば、シールド712は、第1の配線328の周りに絶縁材料330を保持し得る。
【0047】
図7Cは、例示的な同軸接続312の様々な電気的な態様の上面図を示す。上でより詳細に説明されたように、絶縁材料330は、2つの配線(たとえば、第1の配線328および第2の配線332)の間に配置され得る。したがって、誘電材料330はある静電容量722を有し得る。一般に、静電容量は、配線プレートの表面積(たとえば、第1の配線328の周囲の長さおよび第2の配線332の周囲の長さ)に正比例し、プレート間の離隔距離(たとえば、上でより詳細に説明されたように、誘電材料330の厚み)に反比例する。また、静電容量は、誘電体(たとえば、誘電材料330)の誘電率の関数であり得る。
【0048】
誘電材料330は2つの配線(たとえば、第1の配線328および第2の配線332)の間に位置するので、2つの配線の間(たとえば、第1の配線328と第2の配線332の間)には磁場724が存在し得る。たとえば、第1の配線328における電流が下方向に(たとえば、ページに向かって)流れる場合、磁場724は
図7Cに示されるように時計回りの方向となる。磁場724の値は、アンペールの法則などの当業者に知られている様々な方法を使用して決定され得る。
【0049】
図7Dは、例示的な同軸接続312の様々な電気的な態様の側面図を示す。第1の配線328は、電気信号(たとえば、電源信号)を第1の方向732に(たとえば、上から下に)伝えるように構成され得る。第2の配線332(
図7A、
図7C参照)は、電気信号(たとえば、グラウンドに向かう信号などのグラウンド信号)を第2の方向734に(たとえば、下から上に)伝えるように構成され得る。
図7Dに示されるように、第2の方向734は第1の方向732と異なり得る。上でより詳細に説明されたように、誘電材料330は静電容量722を有することがあり、第1の配線328と第2の配線332の間には磁場724が存在することがある(
図7A、
図7C参照)。
【0050】
第1の例示的な集積デバイスにおいて例示的な同軸接続を提供/製造するための例示的なシーケンス
図8は、第1の例示的な集積デバイス300における例示的な同軸接続400を提供/製造するための第1の例示的なシーケンス800を示す。シーケンス800は様々な段階を含み得る。
図8に示される段階の一部の順序は、本開示の範囲から逸脱することなく変更され得ることを、当業者は理解するだろう。いくつかの実装形態では、いくつかの段階が単一の段階へと組み合わされ得る。下で言及される様々な要素の詳細な説明が上で与えられているので、繰り返されない。
【0051】
図8の段階1は、配線(たとえば、第2の配線332)が設けられた後の状態を示す。第2の配線332は、1つまたは複数の穴802を含み得る。
【0052】
段階2は、別の配線(たとえば、第1の配線328)がメッキ処理を使用して基板(たとえば、基板306)の上に(たとえば、上面に)設けられた後の状態を示す。メッキ処理は、導電性材料の複数のレイヤを互いの上面に設けて、基板306から上方に延びる柱またはピラー様の形状を生成することを含み得る。この例ではメッキ処理に言及するが、本開示の範囲から逸脱することなく、基板306の上に第1の配線328を設けるために様々な技法が使用され得ることを、当業者は理解するだろう。いくつかの実装形態では、基板が設けられ(たとえば、形成され)、配線328を形成するようにメッキ処理が実行される。提供される基板は、1つまたは複数の配線(たとえば、トレース、ビア、パッド)を含み得る。
【0053】
段階3は、第1の配線328が第2の配線332の穴802を貫通して/その内側に配置されるように、第2の配線332が基板306の上に(たとえば、上面に)設けられた後の状態を示す。その後、第1の配線328と第2の配線332との間に少なくともいくらかの空間804が存在し得る。
【0054】
段階4は、誘電材料330が第1の配線328と第2の配線332との間の空間804に設けられた後の状態を示す。
【0055】
段階5は、モールド334(たとえば、封入モールド)が設けられた後の状態を示す。モールド334は、第2の配線332の(少なくとも)一部分を取り囲み得る。モールド334は、第1の配線328、絶縁材料330、および/または第2の配線332に対する構造的/機械的な支持を提供し得る。いくつかの実装形態では、段階4は任意選択であってよく、モールド334は空間804の中に設けられてよい。
【0056】
第1および第2の例示的な集積デバイスを提供/製造するための例示的なシーケンス
図9は、第1の例示的な集積デバイス300を提供/製造するための例示的なシーケンス900を示す。シーケンス900は様々な段階を含み得る。
図9に示される段階の一部の順序は、本開示の範囲から逸脱することなく変更され得ることを、当業者は理解するだろう。その上、いくつかの実装形態では、いくつかの段階が単一の段階として表され得る。下で言及される様々な要素の詳細な説明が上で与えられているので、繰り返されない。
【0057】
図9の段階1は、基板(たとえば、基板306)が設けられた後の状態を示す。基板は誘電層と配線(たとえば、トレース、ビア、パッド)とを含む。
【0058】
段階2は、上でより詳細に説明されたように、メッキ処理を使用して配線(たとえば、第1の配線328)が基板306の上に(たとえば、上面に)設けられた後の状態を示す。本開示の範囲から逸脱することなく、基板306の上に第1の配線328を設けるために様々な技法が使用され得ることを、当業者は理解するだろう。
【0059】
段階3は、別の配線(たとえば、第2の配線332)が基板306の上に(たとえば、上面に)設けられ得る後の状態を示す。いくつかの構成では、第2の配線332は穴を伴う金属プレートである。第1の配線328と第2の配線332との間に少なくともいくらかの空間804が存在し得る。
【0060】
段階4は、誘電材料330が第1の配線328と第2の配線332との間の空間804に設けられた後の状態を示す。
【0061】
段階5は、ダイ308が基板に設けられた(たとえば、結合された)後の状態を示す。段階5において示されるように、ダイ308は、はんだボールのセット310に結合される。はんだボールのセット310は、基板306の配線に結合される。ダイ308は、はんだボールのセット310との電気的接続と基板306の配線とを形成し得る。いくつかの実装形態では、ダイ308は、配線328および/または332が基板上に設けられる(たとえば、形成される)前に設けられてよく、基板に結合されてよい。
【0062】
段階6は、モールド334(たとえば、封入モールド)が設けられた後の状態を示す。モールド334は、第1の配線328、第2の配線332、誘電材料330、はんだボールのセット310、および/またはダイ308の(少なくとも)一部分を取り囲み得る。モールド334は、第1の配線328、第2の配線332、誘電材料330、はんだボールのセット310、および/またはダイ308に対する構造的および/または機械的な支持を提供し得る。
【0063】
図10は、第1の例示的な集積デバイス300の上からの断面図を示す。集積デバイス300は、ダイ308の1つまたは複数の側部の行410の中に1つまたは複数の同軸接続312を含み得る。各同軸接続312は、第1の配線328、第1の配線328を取り囲む第2の配線332、および第1の配線328と第2の配線332との間の絶縁材料330を含み得る。同軸接続312の行410は、モールド334によって取り囲まれ得る。上で言及された様々な要素の詳細な説明がすでに本明細書で与えられているので、繰り返されない。
【0064】
図11は、第2の例示的な集積デバイス500の上からの透視図を示す。集積デバイス500は、ダイ308の1つまたは複数の側部の行604、606の中に同軸接続502の1つまたは複数を含み得る。各同軸接続502は、第1の配線328、504、第1の配線328、504を取り囲む第2の配線332、および第1の配線328、504と第2の配線332との間の絶縁材料330を含み得る。同軸接続502の行604、606は、モールド334によって取り囲まれ得る。上で言及された様々な要素の詳細な説明がすでに本明細書で与えられているので、繰り返されない。
【0065】
第3の例示的な集積デバイスにおいて例示的な同軸接続を提供/製造するための例示的なシーケンス
図12は、第3の例示的な集積デバイス(たとえば、
図14に示される集積デバイス1400)における例示的な同軸接続を提供/製造するための例示的なシーケンス1200を示す。シーケンス1200は様々な段階を含み得る。いくつかの実装形態では、いくつかの段階が単一の段階として表され得る。
図12に示される段階の一部の順序は、本開示の範囲から逸脱することなく変更され得ることを、当業者は理解するだろう。下で言及される様々な要素の詳細な説明が上で与えられているので、繰り返されない。
【0066】
図12の段階1は、配線(たとえば、第2の配線332)が設けられた後の状態を示す。第2の配線332は、1つまたは複数の穴802を含み得る。
【0067】
段階2は、別の配線(たとえば、第1の配線1202)が基板(たとえば、基板306)の上に設けられた後の状態を示す。いくつかの実施態様では、配線1202はワイヤボンドである。第1の配線1202は、ワイヤボンディング処理を使用して基板306の上に(たとえば、上面に)設けられ得る。本開示の範囲から逸脱することなく、様々なタイプのワイヤボンディングが実施され得る。たとえば、「ワイヤボンディング」は、ボールボンディング、ウェッジボンディング、および/またはコンプライアントボンディングを指し得る。ワイヤボンディング処理は、第1の配線1202の丸まった端部(たとえば、第1の配線1202の下端におけるはんだボール状の部分)と、その丸まった端部の上方に延びる垂直な部分とを生成し得る。この例ではワイヤボンディング処理に言及するが、本開示の範囲から逸脱することなく、基板306の上に第1の配線1202を設けるために様々な他の技法が使用され得ることを、当業者は理解するだろう。
【0068】
段階3は、第1の配線1202が第2の配線332の穴802を貫通して/その内側に配置されるように、第2の配線332が基板306の上に(たとえば、上面に)設けられた後の状態を示す。その後、第1の配線1202と第2の配線332との間に少なくともいくらかの空間804が存在し得る。
【0069】
段階4は、誘電材料330が第1の配線328と第2の配線332との間の空間804に設けられた後の状態を示す。例示的な同軸接続1204は、第1の配線1202、絶縁材料330、および第2の配線332を含む。いくつかの実装形態では、同軸接続1204はいくつかの第1の配線を含み得る。
【0070】
段階5は、モールド334(たとえば、封入モールド)が設けられた後の状態を示す。モールド334は、第2の配線332の(少なくとも)一部分を取り囲み得る。モールド334は、第1の配線1202、絶縁材料330、および/または第2の配線332に対する構造的/機械的な支持を提供し得る。
【0071】
いくつかの実装形態では、絶縁材料804によって取り囲まれる第1の配線(たとえば、配線1202)の少なくとも1つまたは複数は、同軸配線/配線手段(たとえば、同軸配線手段)の内側配線である。いくつかの実装形態では、第2の配線332は同軸配線/配線手段(たとえば、同軸配線手段)の外側配線である。いくつかの実装形態では、1つまたは複数の内側配線は電源信号のための第1の電気的経路を提供し、外側配線はグラウンド信号のための第2の電気的経路を提供する。いくつかの実装形態では、第1の配線(たとえば、配線1202)、絶縁材料804、および/または第2の配線332の少なくとも1つまたは複数の組合せは、同軸配線/配線手段(たとえば、同軸配線手段)として動作するように構成される。
【0072】
第3および第4の例示的な集積デバイスを提供/製造するための例示的なシーケンス
図13は、第3の例示的な集積デバイス(たとえば、
図14に示される集積デバイス1400)を提供/製造するための例示的なシーケンス1300を示す。シーケンス1300は様々な段階を含み得る。
図13に示される段階の一部の順序は、本開示の範囲から逸脱することなく変更され得ることを、当業者は理解するだろう。下で言及される様々な要素の詳細な説明が上で与えられているので、繰り返されない。
【0073】
図13の段階1は、基板(たとえば、基板306)が設けられた後の状態を示す。基板は誘電層と1つまたは複数の配線(たとえば、トレース、ビア、パッド)とを含み得る。
【0074】
段階2は、上でより詳細に説明されたように、ワイヤボンディング処理を使用して配線(たとえば、第1の配線1202)が基板306の上に(たとえば、上面に)設けられた後の状態を示す。いくつかの実施態様では、配線1202はワイヤボンドである。本開示の範囲から逸脱することなく、基板306の上に第1の配線1202を設けるために様々な技法が使用され得ることを、当業者は理解するだろう。
【0075】
段階3は、別の配線(たとえば、第2の配線332)が基板306の上に(たとえば、上面に)設けられた後の状態を示す。第2の配線332は穴を伴う金属プレートであり得る。第1の配線1202と第2の配線332との間に少なくともいくらかの空間804が存在し得る。
【0076】
段階4は、誘電材料330が第1の配線1202と第2の配線332との間の空間804に設けられた後の状態を示す。
【0077】
段階5は、ダイ308が基板に設けられた(たとえば、結合された)後の状態を示す。段階5において示されるように、ダイ308は、はんだボールのセット310に結合される。はんだボールのセット310は、基板306の配線に結合される。ダイ308は、はんだボールのセット310との電気的接続と基板306の配線とを形成し得る。
【0078】
段階6は、モールド334(たとえば、封入モールド)が設けられ得る後の状態を示す。モールド334は、第2の配線332の(少なくとも)一部分を取り囲み得る。モールド334は、第1の配線328、第2の配線1202、誘電材料330、はんだボールのセット310、および/またはダイ308に対する構造的/機械的な支持を提供し得る。
【0079】
いくつかの実装形態では、絶縁材料804によって取り囲まれる第1の配線(たとえば、配線1202)の少なくとも1つまたは複数は、同軸配線/配線手段(たとえば、同軸配線手段)の内側配線である。いくつかの実装形態では、第2の配線332は同軸配線/配線手段(たとえば、同軸配線手段)の外側配線である。いくつかの実装形態では、1つまたは複数の内側配線は電源信号のための第1の電気的経路を提供し、外側配線はグラウンド信号のための第2の電気的経路を提供する。いくつかの実装形態では、第1の配線(たとえば、配線1202)、絶縁材料804、および/または第2の配線332の少なくとも1つまたは複数の組合せは、同軸配線/配線手段(たとえば、同軸配線手段)として動作するように構成される。
【0080】
いくつかの実装形態では、配線332および/または基板306中の配線は、集積デバイスの電力分配網(PDN)のための第1のネットリストの一部である。たとえば、配線332および/または基板306中の配線は、集積デバイスのPDNのためのグラウンドネットリストの一部であり得る。
【0081】
いくつかの実装形態では、配線1202および/または基板306中の別の配線は、集積デバイスの電力分配網(PDN)のための第2のネットリストの一部である。たとえば、配線1202および/または基板306中の別の配線は、集積デバイスのPDNのための電源ネットリストまたはデータ信号ネットリストの一部であり得る。
【0082】
いくつかの実装形態では、配線1202(たとえば、ワイヤボンド)の少なくともいくつかは、PDNの同じネットリストの一部であり得る。いくつかの実装形態では、配線1202(たとえば、ワイヤボンド)の少なくともいくつかは、PDNの同じネットリストの一部であり得る。
【0083】
図14は、第3の例示的な集積デバイス1400の上からの断面図を示す。第3の例示的な集積デバイス1400は、ダイ308の1つまたは複数の側部の行1402の中に1つまたは複数の同軸接続1204を含み得る。各同軸接続1204は、第1の配線1202、第1の配線1202を取り囲む第2の配線332、および第1の配線1202と第2の配線332との間の絶縁材料330を含み得る。同軸接続1204の行1402は、モールド334によって取り囲まれ得る。上で言及された様々な要素の詳細な説明がすでに本明細書で与えられているので、繰り返されない。
【0084】
図15は、第4の例示的な集積デバイス1500の上からの断面図を示す。第4の例示的な集積デバイス1500は、ダイ308の1つまたは複数の側部の行1506、1508の中に同軸接続1502の1つまたは複数のセットを含み得る。各同軸接続1502は、第1の配線1202、1504、第1の配線1202、1504を取り囲む第2の配線332、および第1の配線1202、1504と第2の配線332との間の絶縁材料330を含み得る。同軸接続1502の行1506、1508は、モールド334によって取り囲まれ得る。上で言及された様々な要素の詳細な説明がすでに本明細書で与えられているので、繰り返されない。
【0085】
同軸接続を含む集積デバイスを提供/製造するための例示的な方法
図16は、同軸接続を含む集積デバイスを提供/製造するための例示的な方法の例示的な流れ図を示す。例示的な方法は、上に示された集積デバイスの任意の1つまたは複数を提供/製造することができる。
図16に示されるブロックの一部の順序は、本開示の範囲から逸脱することなく変更され得ることを、当業者は理解するだろう。また、
図16に示されるブロックの任意の1つまたは複数が、本開示の範囲から逸脱することなく組み合わされ得ることも、当業者は理解するだろう。任意選択のブロックは、破線の中で示されている。下で言及される様々な要素の詳細な説明が上で与えられているので、繰り返されない。本明細書で説明される例示的な方法は、装置(たとえば、製造デバイス)によって実行され得る。
【0086】
ブロック1602において、装置は基板の上に(たとえば、上面に)第1の配線を設ける(たとえば、形成する)ことができる。たとえば、
図8の段階2を参照すると、第1の配線328が基板306の上に設けられ得る(たとえば、形成され得る)。上でより詳細に説明されたように、第1の配線328は様々な技法を使用して基板306の上に設けられ得る(たとえば、形成され得る)。上でより詳細に説明されたように、そのような技法の例はメッキ処理である。したがって、基板の上に第1の配線を設けることは、基板306の上に第1の配線328をメッキすることを含み得る(たとえば、
図8参照)。上でより詳細に説明されたように、そのような技法の別の例はワイヤボンディング処理である。したがって、基板の上に第1の配線を設けることは、基板306の上に第1の配線1202をワイヤボンディングすることを含み得る(たとえば、
図12参照)。基板の上に第1の配線を設けるための代替的な技法が当業者に知られており、したがって本開示の範囲内にある。
【0087】
ブロック1604において、装置は基板の上に第2の配線を設ける(たとえば、形成する)ことができる。第2の基板は、第1の配線を取り囲み、グラウンドへの接続を提供するように構成され得る。たとえば、
図8の段階3を参照すると、装置は基板306の上に第2の配線332を設け得る(たとえば、形成し得る)。いくつかの構成では、第2の配線332は穴802を含む金属プレートであり得る。第1の配線328は、第2の配線332の穴802の内側に/それを貫通して設けられ得る(たとえば、配置され得る)。
図7A、
図7Cに示されるように、第2の配線332は第1の配線328を取り囲む。第2の配線332は、グラウンドへの電気的接続を提供するように構成され得る。
【0088】
ブロック1606において、装置は、第1の配線と第2の配線との間に誘電材料を設け得る(たとえば、形成し得る)。たとえば、
図8の段階3を(再び)参照すると、第1の配線328と第2の配線332との間に少なくともいくらかの空間804が存在し得る。
図8の段階4に示されるように、誘電材料330は、第1の配線328と第2の配線332との間の空間804に設けられ得る(たとえば、形成され得る)。
【0089】
ブロック1608において、装置は第2の配線を取り囲む封入モールドを設け得る(たとえば、形成し得る)。たとえば、
図8の段階5を参照すると、モールド334が第2の配線332を取り囲んで設けられ得る(たとえば、形成され得る)。モールド334は、第1の配線328、第1の配線328を取り囲む第2の配線332、および/または第1の配線328と第2の配線332との間の絶縁材料330に対する機械的および/または構造的な支持を提供し得る。
【0090】
例示的な電子デバイス
図17は、上述の集積デバイス、半導体デバイス、集積回路、ダイ、インターポーザ、および/またはパッケージのいずれかと統合され得る様々な電子デバイスを示す。たとえば、携帯電話1702、ラップトップコンピュータ1704、および固定位置端末1706が、本明細書で説明される集積デバイス1700を含み得る。集積デバイス1700は、たとえば、本明細書で説明される集積回路、ダイ、インターポーザ、またはパッケージのいずれかであってよい。
図17に示されるデバイス1702、1704、1706は例にすぎない。他の電子デバイスはまた、限定はされないが、モバイルデバイス、ハンドヘルドパーソナル通信システム(PCS)ユニット、携帯情報端末などのポータブルデータユニット、GPS対応デバイス、ナビゲーションデバイス、セットトップボックス、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテイメントユニット、メータ読取り機器などの固定位置データユニット、通信デバイス、スマートフォン、タブレットコンピュータ、またはデータもしくはコンピュータ命令を記憶し、もしくは取り出す任意の他のデバイス、またはそれらの任意の組合せを含む、集積デバイス1700を特徴とし得る。
【0092】
「例示的」という単語は、本明細書では、「例、事例、または例示として機能する」ことを意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明された任意の実装形態または態様は、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「態様」という用語は、本開示のすべての態様が議論される特徴、利点、または動作のモードを含むことを要求するものではない。「結合された」という用語は、本明細書では、2つの物体間の直接的または間接的な結合を指すために使用される。たとえば、物体Aが物体Bに物理的に接触し、物体Bが物体Cに接触する場合、物体Aと物体Cとは、互いに物理的に直接接触していない場合でも、それでも互いに結合されていると見なされ得る。
【0093】
また、実施形態は、フローチャート、流れ図、構造線図またはブロック図として描かれているプロセスとして記述され得ることに留意されたい。フローチャートは、動作を逐次プロセスとして説明し得るが、動作の多くは、並列にまたは同時に実行され得る。加えて、動作の順序は並べ替えられ得る。プロセスは、その動作が完了したとき、終了される。
【0094】
本明細書で説明される本開示の様々な特徴は、本開示から逸脱することなく様々なシステムにおいて実装され得る。本開示の上記の態様は例にすぎず、本開示を限定するものとして解釈されるべきではないことに留意されたい。本開示の態様の説明は、例示的であることを意図しており、特許請求の範囲を限定することを意図していない。したがって、本教示は、他のタイプの装置に容易に適用されることが可能であり、多くの代替、修正、および変形が当業者には明らかとなろう。